特許第6836185号(P6836185)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6836185ファイル管理装置、ファイル管理システム、ファイル管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836185
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】ファイル管理装置、ファイル管理システム、ファイル管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/14 20190101AFI20210215BHJP
【FI】
   G06F16/14
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-154973(P2017-154973)
(22)【出願日】2017年8月10日
(65)【公開番号】特開2019-32796(P2019-32796A)
(43)【公開日】2019年2月28日
【審査請求日】2019年10月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】100137394
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】松下 哲也
(72)【発明者】
【氏名】道井 博久
(72)【発明者】
【氏名】和久井 秀樹
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−242165(JP,A)
【文献】 特開平08−212115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00−16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理部と、
電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示部と、
前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付部と、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示部と、
前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付部と
を有するファイル管理装置。
【請求項2】
前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、当該アイコンの形状、前記登録画面又は前記検索画面の表示領域に対する当該アイコンの相対的な大きさ、当該アイコンに表示される文字列、及び、当該アイコンに用いられる色彩の少なくとも一つを、一致させる
請求項に記載のファイル管理装置。
【請求項3】
前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、前記登録画面における当該アイコンの相対位置と、前記検索画面における当該アイコンの相対位置を一致させる
請求項に記載のファイル管理装置。
【請求項4】
前記登録画面表示部、及び、前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、アイコンの行数、各行に配列されるアイコンの数、及び、アイコンの順序を一致させる
請求項に記載のファイル管理装置。
【請求項5】
検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、アイコンの配列を定義する定義ファイルを保存する定義ファイル格納部
をさらに有し、
前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、前記定義ファイル格納部に格納されている同じ定義ファイルを参照して、アイコンを配置する
請求項1に記載のファイル管理装置。
【請求項6】
電子ファイルを登録するための登録画面を表示させる登録画面表示部と、
前記登録画面に含まれるアイコンを用いて、登録される電子ファイルに関連付ける検索キーの入力を受け付ける関連キー受付部と、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面を表示させる検索画面表示部と、
前記検索画面に含まれるアイコンを用いて、検索に用いる検索キーの入力を受け付ける検索キー受付部と
を有し、
前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、前記登録画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンと、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンとに関して、アイコンの配列を一致させ、
前記登録画面表示部は、
電子ファイルを直接指定して登録するためのファイル登録画面を表示させるファイル登録画面表示部と、
フォルダを指定して、指定されたフォルダに含まれる電子ファイルを登録するためのフォルダ登録画面を表示させるフォルダ登録画面表示部と
を含み、
前記検索画面表示部は、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、前記ファイル登録画面に配置されたアイコンの配列と、前記フォルダ登録画面に配置されたアイコンの配列とを一致させる
ファイル管理装置。
【請求項7】
電子ファイルを登録するための登録画面を表示させる登録画面表示部と、
前記登録画面に含まれるアイコンを用いて、登録される電子ファイルに関連付ける検索キーの入力を受け付ける関連キー受付部と、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面を表示させる検索画面表示部と、
前記検索画面に含まれるアイコンを用いて、検索に用いる検索キーの入力を受け付ける検索キー受付部と
を有し、
前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、前記登録画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンと、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンとに関して、アイコンの配列を一致させ、
前記登録画面及び前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンに対して、複数の検索キーからなる検索キーセットが関連付けられており、
前記関連キー受付部は、前記登録画面において、ユーザによりいずれかのアイコンが選択された場合に、登録する電子ファイルに、選択されたアイコンに関連付けられた検索キーセットを関連付け、
ユーザの指示に応じて、前記関連キー受付部により関連付けられた検索キーセット及び電子ファイルを、互いに関連付けてデータベースに送信する登録依頼部と、
前記検索キー受付部により受け付けた検索キーセットに基づいて、前記データベースに電子ファイルの検索を依頼する検索依頼部と
をさらに有するファイル管理装置。
【請求項8】
電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理部と、
電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示部と、
前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付部と、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示部と、
前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付部と
を有するファイル管理システム。
【請求項9】
前記電子ファイルは、文書ファイルであり、
前記関連キー受付部により受け付けた検索キーに関連付けて、文書ファイルを登録する文書データベースと、
プロパティの一部に関連付けて、文書の保存年数を格納する保存年数格納部と、
前記保存年数格納部に格納されている保存年数のうち、前記文書データベースにおいて文書ファイルに関連付けられているプロパティに対応する保存年数に基づいて、この文書ファイルを前記文書データベースから削除する削除部と
をさらに有する請求項に記載のファイル管理システム。
【請求項10】
電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理ステップと、
電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示ステップと、
前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付ステップと、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示ステップと、
前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付ステップと
を有するファイル管理方法。
【請求項11】
電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理ステップと、
電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示ステップと、
前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付ステップと、
登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示ステップと、
前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル管理装置、ファイル管理システム、ファイル管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、様々な種類の文書間にリンクを張ることにより文書を管理することができるハイパーメディア型文書管理装置において、様々な種類の文書ファイルとその文書ファイルに対応する属性ファイルとを有し、文書管理は、属性ファイルを介して文書ファイルにアクセスすることで統一的に行い、文書間のリンクは、前記属性ファイルに付されているユニークなIDを用いて行うことを特徴とするハイパーメディア型文書管理装置が開示されている。
【0003】
また、特許文献2には、登録文書に分類種別とその内容を示す検索用キーワードを付加し、その分類種別と検索用キーワードを文書と対応させて記憶装置に記憶し、利用者によって記憶装置に記憶された分類種別の中から文書分類ディレクトリの複数の階層に対する分類種別が選択されると、その選択された文書分類ディレクトリの各階層に対する分類種別を利用者毎の個人別文書管理情報として記憶装置に記憶し、その各階層の分類種別に基づいて同一の検索用キーワードを持つ文書を検索し、同一の検索用キーワードを持つ各文書のリンク情報を文書分類ディレクトリの各階層の分類種別と共に記憶装置に記憶する電子ファイリング装置が開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、任意のクライアント端末からの要求に応じてテンプレート登録画面を表示させ、当該テンプレート登録画面の入力欄に入力される情報をテンプレート情報として、ログインしたユーザの識別情報と共に登録する機能と、任意のクライアント端末からの要求に応じて文書登録画面を表示させ、その際にログインしたユーザの識別情報を検索キーにして得られる登録済みのテンプレート情報を上記文書登録画面の入力欄に表示させる機能とを有する文書管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−251416
【特許文献2】特開平9−081585
【特許文献3】特開2004−118341
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子ファイルの検索作業を効率化するファイル管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るファイル管理装置は、電子ファイルを登録するための登録画面を表示させる登録画面表示部と、前記登録画面に含まれるアイコンを用いて、登録される電子ファイルに関連付ける検索キーの入力を受け付ける関連キー受付部と、登録された電子ファイルを検索するための検索画面を表示させる検索画面表示部と、前記検索画面に含まれるアイコンを用いて、検索に用いる検索キーの入力を受け付ける検索キー受付部とを有し、前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、前記登録画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンと、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンとに関して、アイコンの配列を一致させる。
【0008】
また、本発明に係るファイル管理装置は、電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理部と、電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示部と、前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付部と、登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示部と、前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付部とを有する。
【0009】
好適には、前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、当該アイコンの形状、前記登録画面又は前記検索画面の表示領域に対する当該アイコンの相対的な大きさ、当該アイコンに表示される文字列、及び、当該アイコンに用いられる色彩の少なくとも一つを、一致させる。
【0010】
好適には、前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、前記登録画面における当該アイコンの相対位置と、前記検索画面における当該アイコンの相対位置を一致させる。
【0011】
好適には、前記登録画面表示部、及び、前記検索画面表示部は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、アイコンの行数、各行に配列されるアイコンの数、及び、アイコンの順序を一致させる。
【0012】
好適には、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、アイコンの配列を定義する定義ファイルを保存する定義ファイル格納部をさらに有し、前記登録画面表示部及び前記検索画面表示部は、前記定義ファイル格納部に格納されている同じ定義ファイルを参照して、アイコンを配置する。
【0013】
好適には、前記登録画面表示部は、電子ファイルを直接指定して登録するためのファイル登録画面を表示させるファイル登録画面表示部と、フォルダを指定して、指定されたフォルダに含まれる電子ファイルを登録するためのフォルダ登録画面を表示させるフォルダ登録画面表示部とを含み、前記検索画面表示部は、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンとに関して、前記ファイル登録画面に配置されたアイコン、及び、前記フォルダ登録画面に配置されたアイコンと、アイコンの配列を一致させる。
【0014】
好適には、前記登録画面及び前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンに対して、複数の検索キーからなる検索キーセットが関連付けられており、前記関連キー受付部は、前記登録画面において、ユーザによりいずれかのアイコンが選択された場合に、登録する電子ファイルに、選択されたアイコンに関連付けられた検索キーセットを関連付け、ユーザの指示に応じて、前記関連キー受付部により関連付けられた検索キーセット及び電子ファイルを、互いに関連付けてデータベースに送信する登録依頼部と、前記検索キー受付部により受け付けた検索キーセットに基づいて、前記データベースに電子ファイルの検索を依頼する検索依頼部とをさらに有する。
【0015】
また、本発明に係るファイル管理システムは、電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理部と、電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示部と、前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付部と、登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示部と、前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付部とを有する。
【0016】
好適には、前記電子ファイルは、文書ファイルであり、前記関連キー受付部により受け付けた検索キーに関連付けて、文書ファイルを登録する文書データベースと、プロパティの一部に関連付けて、文書の保存年数を格納する保存年数格納部と、前記保存年数格納部に格納されている保存年数のうち、前記文書データベースにおいて文書ファイルに関連付けられているプロパティに対応する保存年数に基づいて、この文書ファイルを前記文書データベースから削除する削除部とをさらに有する。
【0017】
また、本発明に係るファイル管理方法は、電子ファイルに付与されるプロパティのセットと、アイコンとを互いに関連付けて管理するプロパティ管理ステップと、電子ファイルを登録するための登録画面に、前記アイコンを配置して表示させる登録画面表示ステップと、前記登録画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、登録される電子ファイルに関連付けるプロパティの入力を受け付ける関連キー受付ステップと、登録された電子ファイルを検索するための検索画面に、前記アイコンを配置して表示させる検索画面表示ステップと、前記検索画面に配置された前記アイコンのうち、ユーザにより選択されたアイコンに基づいて、検索キーとして用いるプロパティの入力を受け付ける検索キー受付ステップとを有する。
【0018】
また、本発明に係るプログラムは、電子ファイルを登録するための登録画面を表示させる登録画面表示機能と、前記登録画面に含まれるアイコンを用いて、登録される電子ファイルに関連付ける検索キーの入力を受け付ける関連キー受付機能と、登録された電子ファイルを検索するための検索画面を表示させる検索画面表示機能と、前記検索画面に含まれるアイコンを用いて、検索に用いる検索キーの入力を受け付ける検索キー受付機能とをコンピュータに実現させ、前記登録画面表示機能及び前記検索画面表示機能は、前記登録画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンと、前記検索画面において検索キーの入力受付に用いられるアイコンとに関して、アイコンの配列を一致させる。
【発明の効果】
【0019】
電子ファイルの検索作業を効率化できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】文書管理システム1の全体構成を例示する図である。
図2】文書管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図3】文書データベース3に登録される情報を例示する図である。
図4】文書管理装置2の機能構成を例示する図である。
図5】文書データベース3にインストールされるサーバ側プログラム32の機能構成を例示する図である。
図6】ファイルを指定して登録する場合の概要を説明する図である。
図7】フォルダを指定して登録する場合の概要を説明する図である。
図8】文書管理装置2による文書登録処理(S10)を説明するフローチャートである。
図9】ファイル登録画面90、フォルダ登録画面92、及び検索画面94を例示する図である。
図10】登録定義ツールにおいて分類を追加する画面を例示する図である。
図11】登録定義ツールにおいてプロパティを順次入力する画面を例示する図である。
図12】登録定義ツールにおいてプロパティを入力し公開する画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
まず、本発明がなされた背景を説明する。
文書管理システムに文書を保存する場合、後に利用するためには検索時のキーとしてプロパティ情報を付与することが望ましい。そして、ユーザの入力の手間やキー値のぶれを減らすためには、あらかじめプロパティ情報をプロパティセットとして定義しておき、まとめて反映できるようにすることが考えられる。ところが、検索する段になって、どのキーワードで検索すると、求める文書あるいは文書群がヒットするかどうかわからなくなるという課題が出てくる。または、同様の文書を保存しようとしたときに、前回は、どのプロパティセットを利用したか迷う場合がある。
文書を保存するとき、プロパティセットの定義(またはテンプレート)を利用して文書のプロパティ情報の入力を省力化するようなことは行われてきたが、次回同様な文書を保存するときに、誤って違うプロパティセットを利用してしまう場合もあった。違うプロパティセットを使用した場合は、検索時に一緒にヒットしないことになる。
文書を保存するときにプロパティセットを選択するビューと、検索を行うビューとでは、全く異なる外見をしているため、同じプロパティセットで文書を検索するときには、あれこれ試行錯誤したり、キーワードがわからずに検出漏れするようなことが起こりがちであった。
【0022】
そこで、本実施形態の文書管理システム1では、文書を登録するための登録画面と、文書を検索するための検索画面とを互に類似したものとし、かつ、登録画面及び検索画面に配置されたプロパティアイコンに対して、文書登録及び文書検索に共通するプロパティ情報(検索キー)を関連付けておき、いずれかのプロパティアイコンが選択された場合に、このプロパティアイコンに関連付けられたプロパティ情報(検索キー)を、文書登録又は文書検索に用いる。すなわち、検索キーの組合せを予めモジュール化して、プロパティアイコンとして可視化し、文書登録時と文書検索時とで共通のプロパティアイコンを用いることで、アイコンの役割を記憶しやすくした。
【0023】
ここで、文書のプロパティとは、文書ファイルの属性を示す情報であるが、これに限定されるものではなく、文書ファイルの検索又は絞り込みに用いることができる種々の情報を包含する概念である。文書のプロパティは、文書ファイルを検索するための索引としても機能するため、本願では、「検索キー」とも呼ぶ。また、プロパティアイコンとは、プロパティ(検索キー)が関連付けられたアイコンである。本例のプロパティアイコンは、ユーザにより選択操作されると、関連付けられたプロパティ(検索キー)を用いた文書登録処理、又は、関連付けられたプロパティ(検索キー)を用いた文書検索処理が実行される。
【0024】
次に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、文書管理システム1の全体構成を例示する図である。なお、本例の文書管理システム1は、本発明に係るファイル管理システムの一例である。
図1に例示するように、文書管理システム1は、文書管理装置2、及び、文書データベース3を含み、ネットワーク7を介して互いに接続している。
文書管理装置2は、ユーザが操作するコンピュータ端末である。例えば、文書管理装置2Cには、スキャナ200が接続されており、このスキャナ200によりスキャンされた文書のファイルが文書データベース3に登録される。また、文書管理装置2は、文書作成アプリケーションソフトウェアにより生成された文書ファイル(PDFファイルなど)を文書データベース3に登録することもできる。本例の文書管理装置2は、ユーザの操作に応じて、文書データベース3への文書ファイルの登録処理及び検索処理を行う。本例の文書管理装置2は、本発明に係るファイル管理装置の一例である。
【0025】
文書データベース3は、電子ファイルが登録されるコンピュータ端末であり、電子ファイルのデータベースとして機能とする。本例の文書データベース3は、文書管理装置2から登録された文書ファイルを、既定の保存年限まで格納する。
ネットワーク7は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、又は、インターネットなどの通信回線である。
【0026】
図2は、文書管理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するように、文書管理装置2は、CPU200、揮発性メモリ202、不揮発性メモリ204、ネットワークインタフェース206(ネットワークIF206)、表示装置208、及び入力装置210を有し、これらの構成はバス212を介して互いに接続している。
CPU200は、例えば、中央演算装置である。
メモリ202は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD204は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラム(例えば、図4のファイル管理プログラム22)やその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF206は、有線又は無線で通信するためのインタフェースである。
表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置210は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0027】
図3は、文書データベース3に登録される情報を例示する図である。
図3に例示するように、本例の文書データベース3には、文書ファイルが格納される保存済み文書の格納領域300と、文書ファイルに関連付けられた検索キー(すなわち、プロパティ)が格納される検索キーの格納領域302と、これらの文書ファイルの登録処理又は検索処理に関する定義情報が格納される定義情報の格納領域304とが、文書保存グループ毎に用意されている。ここで、文書保存グループとは、文書ファイルを共有するユーザの範囲を示す。すなわち、ある文書保存グループに属するユーザは、この文書保存グループの保存済み文書の格納領域300にアクセスして、文書ファイルの登録、閲覧及び削除を行うことができる。
また、登録処理及び検索処理の定義情報も文書保存グループ毎に作成され、その文書保存グループに属するユーザに対しては、この文書保存グループの定義情報に従って、文書の登録画面及び検索画面が表示される。
【0028】
図4は、文書管理装置2の機能構成を例示する図である。
図4に例示するように、本例の文書管理装置2には、ファイル管理プログラム22がインストールされている。ファイル管理プログラム22は、例えば、CD−ROM等の記録媒体に格納されており、この記録媒体を介して、文書管理装置2にインストールされる。
ファイル管理プログラム22は、登録画面表示部220、関連キー受付部226、登録依頼部228、検索画面表示部230、検索キー受付部232、検索依頼部234、及び定義情報管理部240を有する。
なお、ファイル管理プログラム22の一部又は全部は、ASIC( Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現されてもよく、また、OS(Operating System)の機能を一部借用して実現されてもよい。
【0029】
ファイル管理プログラム22において、登録画面表示部220は、電子ファイルを登録するための登録画面を表示させる。例えば、登録画面表示部220は、文書データベース3に、文書ファイルを登録するための登録画面を表示させる。
より具体的には、登録画面表示部220は、ファイル用表示部222及びフォルダ用表示部224を含む。ファイル用表示部222は、文書ファイルを直接指定して登録するためのファイル登録画面を表示させる。本例のファイル用表示部222は、文書ファイルのアイコン上で右クリックして、文書登録処理の開始指示が行われると、この文書ファイルの登録画面として、図9(A)に例示するファイル登録画面90を表示する。ファイル用表示部222は、本発明に係るファイル登録画面表示部の一例である。
フォルダ用表示部224は、フォルダを指定して、指定されたフォルダに含まれる文書ファイルを登録するためのフォルダ登録画面を表示させる。本例のフォルダ用表示部224は、フォルダのアイコン上で右クリックして、文書登録処理の開始指示が行われると、このフォルダ内の文書ファイルを登録する登録画面として、図9(B)に例示するフォルダ登録画面92を表示する。
【0030】
関連キー受付部226は、登録画面表示部220により表示された登録画面に含まれるアイコンを用いて、登録される電子ファイルに関連付ける検索キーの入力を受け付ける。例えば、関連キー受付部226は、登録画面表示部220により表示された登録画面に含まれるアイコン(プロパティアイコン)のうち、いずれかのアイコンが選択操作された場合に、選択されたアイコンに関連付けられたプロパティを、文書ファイルに関連付ける検索キーに決定する。本例では、プロパティアイコンに対して、複数のプロパティの組合せからなるプロパティセットが関連付けられており、関連キー受付部226は、図9(A)に例示するファイル登録画面90、又は、図9(B)に例示するフォルダ登録画面92において、いずれかのプロパティアイコン910がクリックされた場合に、クリックされたプロパティアイコン910に関連付けられたプロパティセットを、登録される文書ファイルの検索キーに決定する。
【0031】
登録依頼部228は、ユーザの指示に応じて、関連キー受付部226により関連付けられた検索キー(プロパティセット)及び文書ファイルを、互いに関連付けて文書データベース3に送信する。
【0032】
検索画面表示部230は、文書データベース3に登録された文書ファイルを検索するための検索画面を表示させる。本例の検索画面表示部230は、図9(C)に例示する検索画面94を表示する。
【0033】
検索キー受付部232は、検索画面表示部230により表示された検索画面に含まれるアイコンを用いて、検索に用いる検索キーの入力を受け付ける。例えば、検索キー受付部232は、検索画面表示部230により表示された検索画面に含まれるアイコン(プロパティアイコン)のうち、いずれかのアイコンが選択操作された場合に、選択されたアイコンに関連付けられたプロパティを、文書データベース3で文書ファイルを検索する検索キーに決定する。本例の検索キー受付部232は、図9(C)に例示する検索画面94において、いずれかのプロパティアイコン910がクリックされた場合に、クリックされたプロパティアイコン910に関連付けられたプロパティセットを、検索キーセットに決定する。
【0034】
検索依頼部234は、検索キー受付部232により受け付けた検索キーセットに基づいて、文書データベース3に文書ファイルの検索を依頼する。
【0035】
定義情報管理部240は、登録画面、検索画面、及び、これらの画面に表示されるプロパティアイコンの定義情報を管理する。より具体的には、定義情報管理部240は、定義情報格納部242、画面定義管理部244、及びプロパティ管理部246を含む。
定義情報格納部242は、検索キーの入力受付に用いられるアイコンに関して、アイコン(プロパティアイコン)の配列を定義する定義ファイルを保存する。登録画面表示部220及び検索画面表示部230は、定義情報格納部242に保存されている同一の定義ファイルを参照して、それぞれ登録画面及び検索画面にプロパティアイコンを配置することにより、プロパティアイコンの配列を一致させる。
定義情報格納部242は、さらに、プロパティアイコンと、これに関連付けられたプロパティセット(検索キーセット)とを互に対応付けた状態で格納する。
本例の定義情報格納部242は、文書データベース3からダウンロードした定義情報304を格納する。
【0036】
画面定義管理部244は、ユーザの操作に応じて、登録画面及び検索画面の定義情報の登録及び編集を行う。
プロパティ管理部246は、ユーザの操作に応じて、プロパティアイコンと、これに関連付けるプロパティセットとの対応テーブルについて、登録及び編集を行う。
【0037】
図5は、文書データベース3にインストールされるサーバ側プログラム32の機能構成を例示する図である。
図5に例示するように、サーバ側プログラム32は、文書登録部320、検索部322、保存年数格納部324、削除部326、及び定義情報受付部328を有する。
サーバ側プログラム32において、文書登録部320は、文書管理装置2からの要求に応じて、文書ファイルを文書データベース3の保存済み文書の記録領域300に登録し、この文書ファイルに関連付けて、文書管理装置2から受信した検索キーを検索キーの記録領域302に登録する。
【0038】
検索部322は、文書管理装置2からの要求に応じて、文書データベース3に登録されている文書ファイルの中から、検索キーセットが合致する文書ファイルを検索し、検索結果を文書管理装置2に返す。
保存年数格納部324は、文書ファイルのプロパティの一部に関連付けて、文書の保存年数を格納する。例えば、保存年数格納部324は、プロパティ「大分類」及び「中分類」に関連付けて、文書の保存年数を格納する。
【0039】
削除部326は、保存年数格納部324に格納されている保存年数のうち、文書データベース3において文書ファイルに関連付けられているプロパティに対応する保存年数に基づいて、この文書ファイルを文書データベース3から削除する。
定義情報受付部328は、文書管理装置2からの要求に応じて、文書データベース3に格納される定義情報の新規登録、編集又は削除を受け付ける。
【0040】
図6は、ファイルを指定して登録する場合の概要を説明する図である。
図7は、フォルダを指定して登録する場合の概要を説明する図である。
図6に示すように、文書管理装置2(定義情報管理部240)は、ユーザの操作に応じて、定義情報を編集し、文書データベース3に登録する。
ユーザが、文書ファイルを指定して文書登録処理の開始を指示すると、文書管理装置2(ファイル用表示部222)は、文書データベース3に登録されている定義情報を読み出して、ファイル登録画面90(保存ビュー)を表示する。ユーザがファイル登録画面90(保存ビュー)において、いずれかのプロパティアイコン910をクリックすると、文書管理装置2(登録依頼部228)は、クリックされたプロパティアイコン910に関連付けられたプロパティセット(検索キーセット)と、文書ファイルとを文書データベース3に登録する。
【0041】
また、ユーザが、フォルダを指定して文書登録処理の開始を指示すると、図7に示すように、文書管理装置2(フォルダ用表示部224)は、文書データベース3に登録されている定義情報を読み出して、フォルダ登録画面92(保存ビュー)を表示する。ユーザがフォルダ登録画面92(保存ビュー)において、いずれかのプロパティアイコン910をクリックすると、文書管理装置2(登録依頼部228)は、クリックされたプロパティアイコン910に関連付けられたプロパティセット(検索キーセット)と、指定されたフォルダ内の文書ファイルとを文書データベース3に登録する。さらに、文書管理装置2は、指定されたフォルダのコピーを文書データベース3に作成する。
【0042】
図8は、文書管理装置2による文書登録処理(S10)を説明するフローチャートである。なお、本フローチャートは、ユーザがファイル又はフォルダを指定して登録開始を指示した時に開始する。
図8に例示するように、ステップ100(S100)において、文書管理装置2の定義情報管理部240は、文書データベース3に登録されている定義情報を読み込み、定義情報格納部242に格納する。
【0043】
ステップ105(S105)において、登録画面表示部220は、ユーザがフォルダを指定して登録開始を指示した場合に、S110の処理に移行し、ユーザがファイルを直接指定して登録開始を指示した場合に、S120の処理に移行する。
【0044】
ステップ110(S110)において、フォルダ用表示部224は、定義情報格納部242に格納されている定義情報に従って、フォルダ登録画面92を表示する。
ステップ115(S115)において、登録依頼部228は、指定されたフォルダのコピーを文書データベース3に作成する。
【0045】
ステップ120(S120)において、ファイル用表示部222は、定義情報格納部242に格納されている定義情報に従って、ファイル登録画面90を表示する。
【0046】
ステップ125(S125)において、ファイル管理プログラム22は、フォルダ登録画面92又はファイル登録画面90において、プロパティアイコン910がクリックされるまで待機し(S125:No)、いずれかのプロパティアイコン910がクリックされると、S130の処理に移行する(S125:Yes)。
【0047】
ステップ130(S130)において、関連キー受付部226は、クリックされたプロパティアイコン910を特定すると、定義情報格納部242に格納されている定義情報に基づいて、プロパティアイコン910に関連付けられた検索キーセットを特定する。
【0048】
ステップ135(S135)において、登録依頼部228は、ユーザが指定したファイル(文書ファイル)又はフォルダ内の文書ファイルと、関連キー受付部226により特定された検索キーセットとを、文書データベース3に送信して、文書登録を依頼する。
【0049】
このように、文書管理装置2は、プロパティアイコン910の選択操作に応じて、複数のプロパティの組合せである検索キーセットに関連付けて、文書ファイルを登録することができる。
【0050】
図9は、ファイル登録画面90、フォルダ登録画面92、及び検索画面94を例示する図である。
図9(A)に例示するように、本例のファイル登録画面90には、複数のプロパティアイコン910が配列されている。プロパティアイコン910は、アイコンの分類を示す分類リテラル902に沿って、配列されている。これらのプロパティアイコン910は、タブ900によって切り替えられる。
フォルダ登録画面92は、図9(B)に例示するように、ファイル登録画面90と同様に、プロパティアイコン910が配置されている。
ファイル登録画面90とフォルダ登録画面92とを比較してわかるように、タブ900の位置、大きさ、及びタイトルが一致している。プロパティアイコン910の大きさや、リテラル902に対する相対位置も一致している。
【0051】
図9(C)に例示するように、検索画面94は、概ね、ファイル登録画面90と、フォルダ登録画面92とを合成し、共通する部分を統合したものである。すなわち、ファイル登録画面90に表示されているプロパティアイコン910と分類リテラル902は、相対的な位置関係や大きさを概ね変更せずに、検索画面94に表示されている。同様に、フォルダ登録画面92に表示されているプロパティアイコン910と分類リテラル902は、相対的な位置関係や大きさを概ね変更せずに、検索画面94に表示されている。タブ900は、ファイル登録画面90、フォルダ登録画面92、及び検索画面94で共通である。
ファイル登録画面90、フォルダ登録画面92、及び検索画面94におけるプロパティアイコン910の表示に関する違いは、検索画面94において、ファイル表示940及びフォルダ表示942が挿入されたことによって、プロパティアイコン910の配置領域が狭くなっており、その分だけ、プロパティアイコン910の幅を縮めた点である。
【0052】
このように、登録画面表示部220及び検索画面表示部230は、プロパティアイコン910の表示に関して、互いに一致させている。すなわち、登録画面表示部220及び検索画面表示部230は、プロパティアイコン910の行数、各行に配列されるプロパティアイコン910の数、及び、プロパティアイコン910の順序を一致させている。さらに、登録画面表示部220及び検索画面表示部230は、分類リテラル902に対する、プロパティアイコン910の相対的大きさや相対位置を一致させている。また、登録画面表示部220及び検索画面表示部230は、プロパティアイコン910の形状、表示領域に対する相対的な大きさ、アイコン上に表示されるタイトル(文字列)、及び、プロパティアイコン910の色彩を一致させている。
これにより、ユーザは、文書の登録時と、文書の検索時とで、互いに似た画面で操作を行うことができ、プロパティアイコンの発見が容易になる。
【0053】
次に、図10図12を参照して、定義情報の編集作業を説明する。
定義情報管理部240は、ユーザの操作に応じて、図10に例示する登録定義ツールの画面を表示し、定義情報の編集を行う。登録定義ツールの画面において、「分類追加」のアイコンが選択されると、プロパティアイコンの分類を追加することができ、任意の分類名をキーボード入力できる。「公開」のアイコンがクリックされると、文書データベース3の定義情報に登録されて、文書保存グループ内で共有される。
更新可能な分類において、「追加」のアイコンがクリックされると、図11の画面に遷移して、プロパティアイコンの追加が可能になる。
【0054】
図11及び図12に例示するように、本例では、プロパティの項目として、「中分類」、「細分類」、「会議」、「プロジェクト」、「取引先」、「年度」、「月度」、「商品分類」、「商品」、「文書名」、「日付」等が設定可能である。ユーザは、画面に従って、これらのプロパティ項目を順次入力し、「保存」のアイコンがクリックされると、文書データベース3に定義情報として登録される。さらに、「公開」のアイコンがクリックされると、文書保存グループ内で共有されることとなる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の文書管理システム1によれば、検索キーの組合せ(プロパティセット)をモジュール化して、プロパティアイコンとして可視化し、かつ、文書を登録する登録画面と、文書を検索する検索画面とで、ユーザインタフェースを共通化することにより、文書登録及び文書検索を容易にし、かつ、ユーザ習熟度の早期向上が期待できる。
また、登録画面(ファイル登録画面90又はフォルダ登録画面92)と同じビューの検索画面94から、プロパティセットを選択して以前の文書を検索してみてから、登録画面にて目的のプロパティセットを使って保存するという利用法もある。この利用法によれば、文書登録時に、誤って違うプロパティセットを使用することを大幅に減らすことが期待できる。
また、登録時と同じ設定条件で検索することができるため、検索時に迷うことなく目的の文書を表示することができる。
さらには、文書登録用に定義したプロパティセットを、文書検索時にもそのまま使うことにより、検索用のプロパティセットを別途作成する必要がない。
【0056】
[変形例]
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、文書管理装置2と、文書データベース3とで機能を分担しているが、これに限定されるものではなく、例えば、文書データベース側に大部分の機能を設けて、ユーザのコンピュータ端末ではウェブブラウザのみで動くように構成してもよいし、ユーザのコンピュータ端末側に大部分の機能を設けて、文書データベース側の機能分担を少なくしてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1…文書管理システム
2…文書管理装置
3…文書データベース
22…ファイル管理プログラム
32…サーバ側プログラム
220…登録画面表示部
222…ファイル用表示部
224…フォルダ用表示部
226…関連キー受付部
228…登録依頼部
230…検索画面表示部
232…検索キー受付部
234…検索依頼部
240…定義情報管理部
242…定義情報格納部
244…画面定義管理部
246…プロパティ管理部
図1
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