(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836332
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年2月24日
(54)【発明の名称】フレーム組込式の表示装置、及びフレーム組込式の注意喚起システム
(51)【国際特許分類】
G09F 13/18 20060101AFI20210215BHJP
G09F 13/20 20060101ALI20210215BHJP
G09F 13/00 20060101ALI20210215BHJP
G05B 19/18 20060101ALI20210215BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20210215BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20210215BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20210215BHJP
【FI】
G09F13/18 Q
G09F13/20 Z
G09F13/00 W
G05B19/18 X
F21V8/00 360
F21V23/00 140
F21S2/00 663
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-82630(P2016-82630)
(22)【出願日】2016年4月18日
(65)【公開番号】特開2017-194491(P2017-194491A)
(43)【公開日】2017年10月26日
【審査請求日】2019年3月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010065
【氏名又は名称】フクビ化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076484
【弁理士】
【氏名又は名称】戸川 公二
(72)【発明者】
【氏名】金森 尚哲
(72)【発明者】
【氏名】上田 修一
【審査官】
金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−049418(JP,A)
【文献】
特開2015−041057(JP,A)
【文献】
特開2012−064399(JP,A)
【文献】
特開平10−262746(JP,A)
【文献】
特開2007−188651(JP,A)
【文献】
実開平05−061215(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0300627(US,A1)
【文献】
特開2001−256813(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 47/00−47/06
A63H 1/00−37/00
F21S 2/00
F21V 8/00
23/00
G05B 19/18−19/416
G09F 13/00−13/46
H05K 5/00− 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種装置或いは構造体を構成しているフレームの一部を利用するフレーム組込式の表示装置であって、
前記各種装置或いは構造体の一部として組み込まれ、更に外側面に長手方向に延びる溝部(11)が形成された棒状フレーム(1)と;この棒状フレーム(1)の溝部(11)に固定された周面発光型の導光棒(2)と;この導光棒(2)の少なくとも一端側に配置された光源(3)とを含んで構成され、
前記棒状フレーム(1)に開口部が狭くなった断面T型或いは十字型の溝部(11)が形成され、導光棒(2)を前記溝部(11)内の出隅部分で固定していることを特徴とするフレーム組込式の表示装置。
【請求項2】
前記溝部(11)が複数形成されると共に、導光棒(2)が固定されていない溝部(11)にナット材(N)が挿入されて、当該ナット材(N)に連結ボルト(B)が止着されることにより棒状フレーム(1)が他部材と連結されていることを特徴とする請求項1記載のフレーム組込式の表示装置。
【請求項3】
前記導光棒(2)の裏面側に長手方向に延びる係止突起(21)が設けられて、当該係止突起(21)を外側から前記溝部(11)内に押し込むことにより導光棒(2)が棒状フレーム(1)に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフレーム組込式の表示装置。
【請求項4】
各種装置或いは構造体を構成しているフレームの一部を表示装置(D)に利用するフレーム組込式の注意喚起システムであって、
前記表示装置(D)が、前記各種装置或いは構造体の一部として組み込まれ、更に外側面に長手方向に延びる溝部(11)が形成された棒状フレーム(1)と;この棒状フレーム(1)の溝部(11)に固定された周面発光型の導光棒(2)と;この導光棒(2)の両端にそれぞれ配置された発光色の異なる光源(3)(3)とを含んで構成されている一方、
前記各種装置、構造体またはそれらの近傍には、異常検知センサ(4)が設置され、更にこの異常検知センサ(4)と光源(3)に制御装置(5)が電気的に接続されて、当該制御装置(5)が前記異常検知センサ(4)から出力された異常信号を受信したとき、光源(3)に対する連続/パルス発光の切替え制御が実行されて、一方の光源(3)をonからoffに、もう一方の光源(3)をoffからonに切り替えることで異常事態を視覚的に警告可能であることを特徴とするフレーム組込式の注意喚起システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種装置や構造体に利用される表示装置の改良、詳しくは、固定具等を使用せずにフレームの一部に組み込んだ状態で設置することができ、しかも、棒状フレームに沿って省エネルギーで線状発光が行えるフレーム組込式の表示装置、及びこれを利用したフレーム組込式の注意喚起システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、製造装置や加工装置等の各種装置には、危険や異常事態を知らせるための表示装置が付設されているものが多く、表示装置としては、回転警告灯やLEDランプを利用した警告ランプが一般的に使用されている(例えば、特許文献1参照)。また構造体においても、侵入者を知らせる警告ランプが付設されることが多い。
【0003】
しかしながら、上記一般的な警告ランプは、各種装置や構造体のフレーム組立て後に、固定具を用いて取り付ける必要があるため、各種装置等の組立て工程が増える欠点がある。また外からよく見えるように警告ランプをフレームの外側に大きく持ち出して配置すると、警告ランプに物がぶつかって故障する危険もある。
【0004】
また更に、上記従来の回転警告灯や警告ランプでは、点発光に近くなるため発光面積に限界があり、発光面積を増大させようと思うと大型の光源や多数の光源を準備する必要がある。そのため、大型装置等において多数の光源を並べて線状発光させる場合には、消費電力が大きくなってランニングコストが高く付く問題が生じる。
【0005】
一方、従来においては、周面発光型の導光棒を用いた線状発光器具も公知となっているが(例えば、特許文献2,3参照)、これらの器具を上記各種装置の表示装置に用いる場合にも、やはり固定具等でフレームに取り付ける必要があるため、組立て作業が煩雑になる。また導光棒の長さに応じた固定具が必要となるため、部品コストも高く付き易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−133781号公報
【特許文献2】特開2007−273456号公報
【特許文献3】実用新案登録第3108840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、固定具等を使用せずにフレームに組み込んだ状態で設置することができ、また部品コストの低廉化も図れ、しかも、棒状フレームに沿って省エネルギーで線状発光が行えるフレーム組込式の表示装置、及びこれを利用したフレーム組込式の注意喚起システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0009】
即ち、本発明は、各種装置或いは構造体を構成しているフレームの一部を利用するフレーム組込式の表示装置を、前記各種装置或いは構造体の一部として組み込まれ、更に外側面に長手方向に延びる溝部11が形成された棒状フレーム1と;この棒状フレーム1の溝部11に固定された周面発光型の導光棒2と;この導光棒2の少なくとも一端側に配置された光源3とを含んで構成し
、前記棒状フレーム1に開口部が狭くなった断面T型或いは十字型の溝部11を形成し、導光棒2を前記溝部11内の出隅部分で固定した点に特徴がある。
【0010】
また上記棒状フレーム1については、開口部が狭くなった断面T型或いは十字型の溝部11を複数形成すると共に、導光棒2が固定されていない溝部11にナット材Nを挿入して、当該ナット材Nに連結ボルトBを止着することにより棒状フレーム1を他部材と連結することができる。
【0011】
また更に、上記棒状フレーム1に開口部が狭くなった断面T型或いは十字型の溝部11を形成する場合には、導光棒2の裏面側に長手方向に延びる係止突起21を設けて、当該係止突起21を外側から前記溝部11内に押し込むことにより導光棒2を棒状フレーム1に固定できるように構成することもできる。
【0012】
一方、本発明では、上記表示装置Dをフレーム組込式の注意喚起システムに利用することもでき、その場合には、各種装置、構造体またはそれらの近傍に、異常検知センサ4を設置し、更にこの異常検知センサ4と光源3に制御装置5を電気的に接続して、当該制御装置5が前記異常検知センサ4から出力された異常信号を受信したとき、光源3に
対する連続/パルス発光の切替え制御、或いは発光色の切替え制御を実行して、異常事態を視覚的に警告できるように構成することができる。
【0013】
また上記注意喚起システムにおいては、上記導光棒2の両端に発光色の異なる光源3・3をそれぞれ配置して、制御装置5が異常信号を受信したとき、一方の光源3をonからoffに、もう一方の光源3をoffからonに切り替え制御が行われるようにすることで、簡単な構造で効果的に警告を行うことができる。加えて、制御装置5で連続/パルス制御することでより効果的に注意喚起を行うことができる。
【0014】
そしてまた、上記異常検知センサ4
については、近接センサを使用すれば、物体の有無を検知して危険を知らせることができ、またエリアセンサを使用すれば、各種装置や構造体に人が近づいたときに危険を知らせることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、各種装置や構造体のフレームとして用いられる棒状フレームに、長手方向に延びる溝部を形成して、この溝部内に周面発光型の導光棒を固定すると共に、この導光棒の端部に光源を配置することによって、線状発光が可能な表示装置を、各種装置等のフレームの一部に組み込んだ状態で設置することが可能となる。
【0016】
また本発明では、上記のように導光棒を用いて線状発光させているため、多数の光源を使用するよりも電力消費量を抑えられる。また棒状フレーム自体が導光棒の固定具となるため、フレーム組立て後に別の固定具を用いて取り付ける必要もない。しかも、本発明では、外側に大きく持ち出さなくても棒状フレームに沿って、外側から目立つように線状発光させることができる。
【0017】
したがって、本発明により、警告ランプの取り付けに必要な固定具を省略して部品コストを図れるだけでなく、ランニングコストの低廉化も図れ、しかも、外部視認性も良好で各種装置等の注意喚起システムとして有効に利用できるフレーム組込式の表示装置を提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例1におけるフレーム組込式の表示装置を表わす全体斜視図である。
【
図2】本発明の実施例1における棒状フレームに対する導光棒の固定構造を表わす拡大斜視図である。
【
図3】本発明の実施例1における棒状フレームの連結構造及び連結方法を表わす条体説明図である。
【
図4】本発明の実施例1の棒状フレーム、導光棒および光源の変形例を示す説明図である。
【
図5】本発明の実施例2におけるフレーム組込式の注意喚起システムの電気的な接続関係を表わす説明図である。
【
図6】本発明の実施例3における棒状フレームに対する導光棒の固定構造を表わす拡大斜視図である。
【
図7】本発明における棒状フレームの形状の変形例を表わす斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
『実施例1』
本発明の実施例1について、
図1〜
図3に基いて以下に説明する。なお同図において、符号1で指示するものは、棒状フレームであり、符号2で指示するものは、導光棒である。また符号3で指示するものは、光源であり、符号Dで指示するものは、表示装置である。
【0020】
「フレーム組込式の表示装置」
[1]表示装置の基本構成について
この実施例1では、
図1に示すように、各種装置(或いは構造体)のフレームに棒状フレーム1を使用している。そして、
図2に示すように、各種装置(或いは構造体)のフレームの一部として組み込んだ棒状フレーム1に、周面発光型の導光棒2を固定し、更にこの導光棒2の端側に光源3を配置して、フレーム組込式の表示装置Dを構成している。次に各構成要素について説明する。
【0021】
[2]棒状フレームについて
まず上記棒状フレーム1の材質に関しては、本実施例では各種装置や構造体に求められる強度条件を満たす金属材料を使用しているが、用途(例えば、比較的小型の装置等)に応じてプラスチック材料やセラミック材料(C/Cコンポジット等を含む)、木材または複数の材料を組み合わせた複合材料を使用することもできる。
【0022】
また上記棒状フレーム1の形状に関しては、
図2に示すように、外側面に長手方向に延びる溝部11を備えた形状としている。また本実施例では、上記棒状フレーム1に、開口部が狭く、かつ、底面が段差状となった断面十字型の溝部11を形成して、溝部11内の出隅部分で導光棒2を固定できるようにしている。
【0023】
また更に、本実施例においては、
図3(a)〜(c)に示すように、導光棒2が固定されていない棒状フレーム1の溝部11に複数のネジ穴H・Hを有するナット材Nを挿入し、このナット材Nの一方のネジ穴Hに固定用ネジFを止着して位置決めした後、このナット材Nのもう一方のネジ穴Hにジョイント部材Jを介して連結ボルトBを止着することにより棒状フレーム1を他部材(他の棒状フレームを含む)と連結できるようにしている。
【0024】
なお上記ナット材Nに関しては、連結ボルトBを止着する前の位置決めが不要の場合には、ネジ穴Hが一つのナット材Nを使用することもできる。また棒状フレーム1と他部材(他の棒状フレームを含む)は、棒状フレーム1の端面に形成されたビス穴を利用して連結することもできる。
【0025】
また上記棒状フレーム1の溝部11の形状に関しては、本実施例では断面十字型の形状を採用しているが、開口部が狭くなった断面T型の形状を採用することもでき、この断面T型の溝部11としては、
図4(a)(b)に示すような幅広部が矩形以外の断面形状(例えば、台形状や楕円状)となっているものも含まれる。また上記棒状フレーム1に形成される溝部11の数や、棒状フレーム自体の断面形状についても用途に応じて適宜変更できる(具体的な変更例については後述する)。
【0026】
[3]導光棒について
また上記周面発光型の導光棒2については、合成樹脂材料から成る所定屈折率のコア層およびクラッド層を備えたものを使用している。また導光棒2のコア層にはアクリル系樹脂、クラッド層にはフッ素系樹脂を好適に使用できるが、他の樹脂材料を使用することもできる。また導光棒2には、発光性能を高めるためにクラッド層の外側に光反射層を形成することもできる。
【0027】
また上記導光棒2の形状についても、本実施例では断面円形の形状を採用しているが、棒状フレーム1の溝部11内に導光棒2全体を挿入して固定できる形状・寸法であれば、三角形型や四角形型、扇型、楕円型、これらが組み合わさった異形型などの断面形状を採用することができる。また導光棒2は、
図4(c)に示すように棒状フレーム1の溝部11の幅広部に嵌挿できる形状とすることもできる。
【0028】
[4]光源について
また上記光源3に関しては、LED光源を好適に使用することができるが、その他の光源を使用することもできる。またLED光源としては、コンパクト化が可能なチップ型のものが好ましいが、砲弾型のものを使用することもできる。また光源3の数についても、本実施例では導光棒2の両側に配置しているが、一端側にのみ配置することもできる。また本実施例では、棒状フレーム1の長さを調整して光源3が各種装置等のフレームから飛び出さないように設けているが、
図4(d)に示すように組み立てたフレームの外側に光源3が配置されるように構成することもできる。
【0029】
[5]表示機能について
そして、上記のようにフレーム組込式の表示装置Dを構成したことにより、導光棒の端側に配置した光源3・3を発光させるだけで、溝部11内に配置された導光棒2の周面を所定の色に発光させることができるため、表示装置Dを各種装置(或いは構造体)のフレームの一部に組み込んだ状態で利用できる。
【0030】
『実施例2』
「フレーム組込式の注意喚起システム」
次に本発明の実施例2として、上記実施例1の表示装置Dを利用したフレーム組込式の注意喚起システムについて以下に説明する。なお図
5において、符号4で指示するものは、異常検知センサであり、符号5で指示するものは、制御装置である。また符号Aで指示するものは、ACアダプタである。
【0031】
[1]注意喚起システムの基本構成について
本実施例では、図
5に示すように、棒状フレーム1、導光棒2及び光源3から成る表示装置Dに加え、各種装置(或いは構造体)に設置された異常検知センサ4、及びこの異常検知センサ4と光源3に電気的に接続された制御装置5を含んで注意喚起システムを構成している。また本実施例では、制御装置5と電源とをACアダプタAを介して接続している。以下、各構成要素について説明する。
【0032】
[2]異常検知センサについて
上記異常検知センサ4については、本実施例では、近くにある対象物の有無を検知して危険や異常事態を知らせることのできる近接センサを使用している。また異常検知センサ4には、各種装置等に人が近づいたときに危険を知らせるエリアセンサを使用することもできる。また異常検知センサ4には、それ以外の温度センサや圧力センサ、漏液センサ、ガスセンサ等を使用することもできる。また異常検知センサ4は、各種装置等に直接設置しなくてもそれらの近傍に設置することもできる。
【0033】
[3]制御装置について
また上記制御装置5については、上記異常検知センサ4から出力された異常信号を受信したとき、光源3に対する発光色の切替え制御を実行して、異常事態を視覚的に警告できるプログラムを備えた構造となっている。なお制御プログラムとしては、光源3のon/offの切替え制御を行うものや、連続/パルス発光の切替え制御を行うものも採用できる。
【0034】
また本実施例では、導光棒2の両端に発光色の異なる光源3・3をそれぞれ配置して、制御装置5が異常信号を受信したとき、一方の光源3をonからoffに、もう一方の光源3をoffからonに切り替え制御が行われるようにして、導光棒2の一方に複数の光源3を置かずに光色の切替えを行っている。また、制御装置5で光源3の発光を連続/パルス制御して色の切替えと組み合わせれば、注意喚起効果を一層高めることもできる。
【0035】
[4]注意喚起機能について
そして、上記のようにフレーム組込式の注意喚起システムを構成したことにより、各種装置(或いは構造体)に警告ランプを付設しなくても、フレームの一部を発光させて警告を行うことが可能となる。また棒状フレーム1の溝部11内に導線を配置することで、導線の切断等も防止できる。
【0036】
『実施例3』
「棒状フレームに対する導光棒の固定方法について」
次に本発明の実施例3について、図
6に基いて以下に説明する。この実施例3では、棒状フレーム1に開口部が狭くなった断面十字型の溝部11を形成すると共に、導光棒2の裏面側に長手方向に延びる係止突起21を設け、この係止突起21を外側から溝部11内に押し込んで嵌め込むことにより、導光棒2を棒状フレーム1に固定している。
【0037】
上記の構成を採用することにより、各種装置(或いは構造体)のフレームを組立て後でも導光棒2の固定作業を行えるだけでなく、導光棒2の交換作業も簡単に行うことができる。また、外部から視認可能な発光面積を増大できる効果も得られる。なお棒状フレーム1の溝部11の形状については、断面T型の形状とすることもできる。またその他の条件は、実施例1と同様である。
【0038】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、棒状フレーム1において、溝部11を四方全てに形成する必要はなく、図
7(a)〜(c)に示すように一方〜三方に形成することもできる。
【0039】
また棒状フレーム1の断面形状についても、四角形型である必要はなく、図
7(d)〜(f)に示すような多角形型や扇型、異形型等の形状を採用することができ、また図
7(a)に示すように、一面に複数の溝部11・11を形成することもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明が適用される各種装置には、組立装置や製造装置、検査装置、整列装置、マーキング装置、焼き付け装置、搬送装置、洗浄装置、昇降装置、包装装置、選別装置、乾燥装置等が含まれる。また本発明が適用される構造物としては、簡易ブースやオブジェ、エクステリア等が含まれる。
【符号の説明】
【0041】
1 棒状フレーム
11 溝部
2 導光棒
21 係止凸起
3 光源
4 異常検知センサ
5 制御装置
N ナット材
H ネジ穴
B 連結ボルト
F 固定用ネジ
J ジョイント部材
A ACアダプタ
D 表示装置