(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の検査技術は、潤滑剤中の磁性粉の濃度や金属粉の量を検出し、潤滑剤の質を評価する。これらの技術は、長期間に亘る潤滑剤の質の低下を評価するのに有用であるが、突発的に生じた故障因子に起因するギア装置の故障リスクを評価することには不向きである。
【0005】
本発明は、突発的に生じた故障因子に起因するギア装置の故障リスクの増大を検出する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の
一局面に係るギア装置は、所定の出力軸を取り巻く複数の内歯が形成された内周面を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、
前記出力軸に沿って延びるインプットギアと、前記揺動歯車の中心
が前記出力軸周りに周回するように、
前記インプットギアの回転によって前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸組立体と、前記クランク軸組立体を支持し、且つ、前記外筒に対して、前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、
前記インプットギアを取り囲み、前記外筒に連結される連結壁と、前記インプットギアを支持する支持壁と、を有する外壁と、前記外筒及び前記キャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定以上の大きさの異物を検出するための検出部と、前記検出部が、前記異物を検出すると、前記異物が検出されたことを表す情報を出力する出力部と、を有するセンサと、を備える。
前記外筒、前記外壁及び前記キャリアによって前記検出空間が区画される。前記検出部は、金属板によって形成された第1検出片と、金属板によって形成され、前記第1検出片と間隔を空けて対向配置される第2検出片と、を含む。前記第1検出片と前記第2検出片との間の前記間隔は、検出すべき前記異物の大きさに応じ
た間隔に設定され
ている。前記出力部は、前記第1検出片と前記第2検出片とに前記所定以上の大きさの前記異物が挟まれて捕捉されると、前記情報を出力する
ように構成される。
前記センサは、前記外壁に取り付けられている。
【0013】
上記構成によれば、検出部が、外筒及びキャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定以上の大きさの異物が第1検出片
と第2検出片とに挟まれて捕捉されると、出力部は、異物が検出されたことを表す情報を出力するので、故障リスクを急激に増大させる大きな異物の発生は、センサによって通知される。
しかも、第1端壁が外壁と協働して検出空間を形成するので、センサが検出空間に配置されるのに十分な空間が形成されるように、設計者は、外壁を設計することができる。
また、センサが外壁に取り付けられるので、設計者は、センサとギア装置の可動部位との干渉を生ずることなく、センサを容易に配置することができる。
【0014】
上記構成に関して
、前記キャリアは、前記支持壁に対向する第1端壁を含んでもよい。前記第1端壁は、前記外壁と協働して、前記検出空間を形成してもよい。
【0018】
本発明の他の局面に係るギア装置は、所定の出力軸を取り巻く複数の内歯が形成された内周面を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記出力軸に沿って延びるインプットギアと、前記揺動歯車の中心が前記出力軸周りに周回するように、前記インプットギアの回転によって前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸組立体と、前記クランク軸組立体を支持し、且つ、前記外筒に対して、前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記インプットギアを取り囲み、前記外筒に連結される連結壁と、前記インプットギアを支持する支持壁と、を有する外壁と、前記外筒及び前記キャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定以上の大きさの異物を検出するための検出部と、前記検出部が、前記異物を検出すると、前記異物が検出されたことを表す情報を出力する出力部と、を有するセンサと、を備える。前記検出部は、金属板によって形成された第1検出片と、金属板によって形成され、前記第1検出片と間隔を空けて対向配置される第2検出片と、を含む。前記第1検出片と前記第2検出片との間の前記間隔は、検出すべき前記異物の大きさに応じた間隔に設定されている。前記出力部は、前記第1検出片と前記第2検出片とに前記所定以上の大きさの前記異物が挟まれて捕捉されると、前記情報を出力するように構成されている。前記キャリアは、前記支持壁に対向する第1端壁を含み、前記第1端壁は、前記外壁と協働して、前記検出空間を形成している。前記検出空間は、前記出力軸に沿って前記キャリア及び前記揺動歯車を貫通する貫通穴
を有し、前記検出部は前記貫通穴に配置されている。
【0019】
上記構成によれば、検出空間は、出力軸に沿ってキャリア及び揺動歯車を貫通する貫通穴であるので、センサは、揺動歯車やキャリアから剥離した大きな剥離片を容易に検出することができる。
【0020】
本発明の他の局面に係るギア装置は、所定の出力軸を取り巻く複数の内歯が形成された内周面を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記出力軸に沿って延びるインプットギアと、前記揺動歯車の中心が前記出力軸周りに周回するように、前記インプットギアの回転によって前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸組立体と、前記クランク軸組立体を支持し、且つ、前記外筒に対して、前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記インプットギアを取り囲み、前記外筒に連結される連結壁と、前記インプットギアを支持する支持壁と、を有する外壁と、前記外筒及び前記キャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定以上の大きさの異物を検出するための検出部と、前記検出部が、前記異物を検出すると、前記異物が検出されたことを表す情報を出力する出力部と、を有するセンサと、を備える。前記検出部は、金属板によって形成された第1検出片と、金属板によって形成され、前記第1検出片と間隔を空けて対向配置される第2検出片と、を含む。前記第1検出片と前記第2検出片との間の前記間隔は、検出すべき前記異物の大きさに応じた間隔に設定されている。前記出力部は、前記第1検出片と前記第2検出片とに前記所定以上の大きさの前記異物が挟まれて捕捉されると、前記情報を出力するように構成されている。前記キャリアは、前記支持壁に対向する第1端壁を含む。前記外筒は、前記内周面を取り囲む外周面を含
む。前記センサは、前記内周面と前記外周面との間で延びる貫通穴に嵌め込まれ
る。
前記第1端壁が前記外壁と協働して前記検出空間を形成するとともに前記内周面と前記揺動歯車の周面とによっても前記検出空間を形成する。
【0021】
上記構成によれば、センサは、外筒の内周面と外周面との間で延びる貫通穴に嵌め込まれるので、センサは、外筒又はキャリアの回転によって出力軸から離間する方向に流れる潤滑剤中の大きな異物を容易に検出することができる。
【0022】
上記構成に関して、前記外筒が、固定される一方で、前記キャリアは、前記出力軸周りに回転してもよい。
【0023】
上記構成によれば、外筒が、固定されるので、センサは、検出空間に容易に配置される。
【0024】
本発明の他の局面に係るギア装置は、所定の出力軸を取り巻く複数の内歯が形成された内周面を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記揺動歯車の中心が、前記出力軸周りに周回するように、前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸組立体と、前記クランク軸組立体を支持し、且つ、前記外筒に対して、前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記外筒及び前記キャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定の大きさ以上の異物を検出する検出部と、前記検出部が、前記異物を検出すると、前記異物が検出されたことを表す情報を出力する出力部と、を有するセンサと、を備える。前記クランク軸組立体は、前記出力軸から離れた位置で前記出力軸に平行に延びる伝達軸周りに回転する第1ジャーナル、前記第1ジャーナルとは反対側で前記伝達軸に沿って延びる第2ジャーナル及び前記第1ジャーナルと前記第2ジャーナルとの間で前記揺動歯車に連結され、且つ、前記伝達軸に対して偏心回転する偏心部を有するクランク軸を含
む。前記キャリアは、前記第1ジャーナルが連結される第1端壁と、前記第2ジャーナルが連結される第2端壁と、を含
む。前記第2端壁には、前記第2ジャーナルが部分的に挿入される貫通穴が形成され
る。前記貫通穴は、前記検出空間として用いられ
る。
【0025】
上記構成によれば、第1ジャーナル及び第2ジャーナルは、キャリアの第1端壁と第2端壁とにそれぞれ連結されるので、クランク軸は、キャリアによって適切に支持される。第1ジャーナルと第2ジャーナルとの間で揺動歯車に連結された偏心部は、伝達軸に対して偏心回転するので、クランク軸は、揺動歯車に揺動回転を与えることができる。第2端壁に形成された貫通穴は、検出空間として用いられるので、センサは、クランク軸組立体から生じた大きな異物を容易に検出することができる。
【0026】
本発明の他の局面に係るギア装置は、所定の出力軸を取り巻く複数の内歯が形成された内周面を有する外筒と、前記複数の内歯に噛み合う揺動歯車と、前記揺動歯車の中心が、前記出力軸周りに周回するように、前記揺動歯車に揺動回転を与えるクランク軸組立体と、前記クランク軸組立体を支持し、且つ、前記外筒に対して、前記出力軸周りに相対的に回転するキャリアと、前記外筒及び前記キャリアのうち少なくとも一方によって少なくとも部分的に形成された境界を有する検出空間内の潤滑剤中で浮遊する所定以上の大きさの異物を検出するための検出部と、前記検出部が、前記異物を検出すると、前記異物が検出されたことを表す情報を出力する出力部と、を有するセンサと、を備える。前記検出部は、金属板によって形成された第1検出片と、金属板によって形成され、前記第1検出片と間隔を空けて対向配置される第2検出片と、を含む。前記第1検出片と前記第2検出片との間の前記間隔は、検出すべき前記異物の大きさに応じた間隔に設定されている。前記出力部は、前記第1検出片と前記第2検出片とに前記所定以上の大きさの前記異物が挟まれて捕捉されると、前記情報を出力するように構成されている。前記クランク軸組立体は、前記出力軸周りに回転する第1ジャーナル、前記第1ジャーナルとは反対側で前記出力軸に沿って延びる第2ジャーナル及び前記第1ジャーナルと前記第2ジャーナルとの間で前記揺動歯車に連結され、且つ、前記出力軸に対して偏心回転する偏心部を有するクランク軸を含
む。前記キャリアは、前記第1ジャーナルが連結される第1端壁と、前記第2ジャーナルが連結される第2端壁と、を含
む。前記第2端壁には、前記第2ジャーナルが部分的に挿入される貫通穴が形成されて
いる。前記貫通穴は、前記検出空間として用いられ
る。
【0027】
上記構成によれば、第1ジャーナル及び第2ジャーナルは、キャリアの第1端壁及び第2端壁にそれぞれ連結されるので、クランク軸は、キャリアによって適切に支持される。第1ジャーナルと第2ジャーナルとの間で揺動歯車に連結された偏心部は、出力軸に対して偏心回転するので、クランク軸は、揺動歯車に揺動回転を与えることができる。第2端壁に形成された貫通穴は、検出空間として用いられるので、センサは、クランク軸組立体から生じた大きな異物を容易に検出することができる。
【0028】
上記構成に関して、前記キャリアは、固定される一方で、前記外筒は、前記出力軸周りに回転してもよい。
【0029】
上記構成によれば、キャリアが固定されるので、センサは、検出空間に容易に配置される。
【発明の効果】
【0030】
上述の技術は、突発的に生じた故障因子に起因するギア装置の故障リスクの増大を検出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
<第1実施形態>
ギア装置の可動部位間の摺擦(たとえば、歯面間の摺擦)の結果、潤滑剤中で浮遊する微細な金属粉は、徐々に増加する。微細な金属粉の増加は、潤滑剤の潤滑性能を徐々に低下させる。しかしながら、微細な金属粉の増加は、ギア装置の即座の故障には帰結しにくい。一方、ギア装置の可動部位から剥離した大きな異物(金属片)は、ギア装置の即座の故障を引き起こしやすい。たとえば、大きな異物が、ギア装置の可動部位間に噛み込むならば、ギア装置の可動部位に過大な負荷が加わることもある。第1実施形態において、ギア装置の即座の故障を引き起こし得る大きな異物を検出することができるセンサが説明される。
【0033】
図1は、第1実施形態のセンサ100の概略的なブロック図である。
図1を参照して、センサ100が説明される。
【0034】
センサ100は、検出部110と出力部120とを備える。検出部110は、ギア装置(図示せず)内の潤滑剤(たとえば、潤滑油)中に発生した所定の大きさ以上の異物を検出する。検出部110は、所定の大きさ以上の異物を捕捉するように形成された機械的構造を有してもよい。代替的に、検出部110は、光学的な技術、電磁気的な技術及び/又は音響学的技術に基づいて潤滑剤中の異物の粒径を測定する検出装置であってもよい。本実施形態の原理は、所定の大きさ以上の異物を検出するための特定の検出技術に限定されない。
【0035】
検出部110が検出する異物の大きさの下限値は、センサ100が取り付けられるギア装置の構造や性能に適合するように決定されてもよい。ギア装置が、頑健な構造を有するならば、設計者は、検出部110が検出する異物の大きさの下限値を大きな値に設定してもよい。ギア装置が、脆弱な構造を有するならば、設計者は、検出部110が検出する異物の大きさの下限値を小さな値に設定してもよい。
【0036】
検出部110が、異物を検出すると、異物の検出を表す検出結果が、検出部110から出力部120へ出力される。検出結果は、電気的エネルギとして伝達されてもよいし、電気的な信号として出力されてもよいし、無線信号として出力されてもよい。本実施形態の原理は、検出部110から出力部120へ検出結果を出力するための特定の情報伝達技術に限定されない。
【0037】
出力部120は、検出結果を受け取ると、異物の検出を表す信号を生成する。信号は、出力部120から外部装置(図示せず)へ出力される。出力部120は、一般的な信号生成回路であってもよいし、電気エネルギを出力する一般的な出力ポートであってもよい。外部装置は、ギア装置を制御する制御装置であってもよいし、出力部120からの信号に応じて警告音や警告メッセージを発する警告装置であってもよいし、他の電気的な装置であってもよい。本実施形態の原理は、出力部120から出力された信号の特定の伝達先に限定されない。
【0038】
<第2実施形態>
第1実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて、設計者は、様々なセンサを設計することができる。センサは、ギア装置の狭い空間に配置されることもあるので、可能な限り簡素な構造を有することがこのましい。第2実施形態において、簡素な構造を有するセンサが説明される。
【0039】
図2A及び
図2Bは、第2実施形態のセンサ100Aの概念図である。
図2A及び
図2Bを参照して、センサ100Aが説明される。第1実施形態の説明は、第1実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
【0040】
第1実施形態と同様に、センサ100Aは、出力部120を備える。第1実施形態の説明は、出力部120に援用される。
【0041】
センサ100Aは、検出部110Aと、電源130と、第1線141と、第2線142と、第3線143と、を更に備える。検出部110Aは、第1検出片111と第2検出片112とを含む。第1検出片111と第2検出片112との間の間隙の幅DTWは、センサ100Aが取り付けられるギア装置(図示せず)の構造や性能に適合するように決定されてもよい。ギア装置が、頑健な構造を有するならば、設計者は、幅DTWを大きな値に設定してもよい。ギア装置が、脆弱な構造を有するならば、設計者は、幅DTWを小さな値に設定してもよい。
【0042】
図2Bに示される如く、幅DTW以上の寸法を有する異物MTPは、第1検出片111と第2検出片112とによって挟まれる。第1検出片111及び第2検出片112は、略平行に配置された一対の金属平板であってもよい。代替的に、第1検出片111及び第2検出片112それぞれは、導電性の線材の端面であってもよい。本実施形態の原理は、第1検出片111及び第2検出片112の特定の構造に限定されない。
【0043】
第1線141は、電源130と第1検出片111とを電気的に接続する。第2線142は、電源130と出力部120とを電気的に接続する。第3線143は、出力部120と第2検出片112とを電気的に接続する。
図2Aに示される如く、異物MTPの不存在下では、検出部110A、出力部120、電源130、第1線141、第2線142及び第3線143によって形成される回路は、第1検出片111と第2検出片112との間で断絶されている。このとき、電力は、電源130から出力部120へ供給されない。一方、ギア装置から発生する異物MTPは、多くの場合、導電性を有する金属片であるので、異物MTPが、第1検出片111と第2検出片112とによって挟まれると、第1線141及び第3線143は、異物MTPによって電気的に接続される。この結果、電力は、電源130から出力部120へ供給される。出力部120は、電源130から供給された電力を用いて、異物MTPが第1検出片111と第2検出片112とによって挟まれたことを表す信号を生成する。信号は、その後、出力部120から外部装置へ出力される。代替的に、出力部120は、電源130から供給された電力を用いて、警告音や警告光(すなわち、検出部110Aが異物MTPを捕捉したことを表す情報)を発してもよい。この場合、出力部120は、外部装置に接続されなくてもよい。たとえば、出力部120は、一般的なスピーカ装置であってもよいし、一般的な発光装置(たとえば、LED:Light Emitting Diode)であってもよい。
【0044】
<第3実施形態>
上述の実施形態に関連して説明されたセンサは、様々なギア装置に取り付けられ得る。第3実施形態において、センサが取り付けられた例示的なギア装置が説明される。
【0045】
図3Aは、第3実施形態のギア装置200の概略的な断面図である。
図3Bは、
図3Aに示されるA−A線に沿う概略的な断面図である。
図2A乃至
図3Bを参照して、ギア装置200が説明される。
【0046】
ギア装置200は、センサ101と、外筒300と、キャリア400と、3つのクランク軸組立体500(
図3Aは、3つのクランク軸組立体500のうち1つを示す)と、歯車部600と、2つの主軸受710,720と、インプットギア730と、外壁740と、を備える。センサ101は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって形成されてもよい。したがって、第2実施形態の説明は、センサ101に援用されてもよい。
【0047】
図3Aは、出力軸OPXを示す。出力軸OPXは、2つの主軸受710,720及びインプットギア730の中心軸に相当する。外筒300及びキャリア400は、出力軸OPX周りに相対的に回転することができる。
【0048】
モータ(図示せず)や他の駆動源(図示せず)が生成した駆動力は、出力軸OPXに沿って延びるインプットギア730を通じて、3つのクランク軸組立体500にそれぞれ入力される。3つのクランク軸組立体500それぞれに入力された駆動力は、外筒300及びキャリア400によって囲まれた内部空間内に配置された歯車部600に伝達される。
【0049】
図3Aに示される如く、2つの主軸受710,720は、外筒300と、外筒300によって取り囲まれたキャリア400と、の間に形成された環状空間に嵌め込まれる。外筒300又はキャリア400は、歯車部600に伝達された駆動力によって、出力軸OPX周りに回転される。
【0050】
図3Aに示される如く、外筒300は、略円筒状のケース310と、複数の内歯ピン320と、を含む。ケース310は、第1円筒部311と、第2円筒部312と、第3円筒部313と、を含む。出力軸OPXは、第1円筒部311、第2円筒部312及び第3円筒部313の共通の中心軸である。第1円筒部311は、第2円筒部312及び第3円筒部313よりも大きな外径を有する。第1円筒部311は、歯車部600を取り囲む。
図3Bに示される如く、第1円筒部311は、複数の溝部が形成された内周面314を含む。複数の溝部は、出力軸OPXを取り囲むように、略一定の間隔で形成される。複数の溝部それぞれは、出力軸OPXに略平行である。複数の内歯ピン320は、複数の溝部にそれぞれ嵌め込まれる。したがって、複数の内歯ピン320それぞれは、第1円筒部311によって適切に保持される。
【0051】
第2円筒部312は、外壁740との連結に用いられる。Oリングや他の適切なシール部材は、第2円筒部312と外壁740との間のシールに用いられる。環状の空隙が、第2円筒部312とキャリア400との間に形成される。主軸受720は、環状の空隙に嵌め込まれる。他のもう1つの環状の空隙が、第3円筒部313とキャリア400との間に形成される。主軸受710は、第3円筒部313とキャリア400との間の空隙に嵌め込まれる。この結果、キャリア400は、外筒300に対して、相対回転可能になる。
【0052】
図3Bに示される如く、複数の内歯ピン320は、出力軸OPX周りに環状に略一定間隔で配置される。複数の内歯ピン320それぞれの半周面は、ケース310の内壁から出力軸OPXに向けて突出する。したがって、複数の内歯ピン320は、歯車部600と噛み合う複数の内歯として機能する。本実施形態において、複数の内歯は、複数の内歯ピン320によって例示される。
【0053】
図3Aに示される如く、キャリア400は、基部410と、端板420と、を含む。キャリア400は、全体的に、円筒状である。端板420は、略円板形状である。端板420の周面は、第2円筒部312によって部分的に取り囲まれる。主軸受720は、第2円筒部312と端板420の周面との間の環状の空隙に嵌め込まれる。
【0054】
基部410は、基板部411(
図3Aを参照)と、3つのシャフト部412(
図3Bを参照)と、を含む。基板部411は、第1円板部413と、第2円板部414と、を含む。第2円板部414は、第1円板部413と端板420との間に位置する。第2円板部414は、直径において、第1円板部413よりも小さい。3つのシャフト部412は、第2円板部414から端板420へ向けて延びる。
【0055】
第2円板部414の周面は、第3円筒部313によって取り囲まれる。主軸受710は、第3円筒部313と第2円板部414の周面との間の環状の空隙に嵌め込まれる。第3円筒部313は、第1円板部413の周面を部分的に取り囲む。シールリングや他の適切なシール部材は、第3円筒部313と第1円板部413の周面との間の環状の空隙に嵌め込まれる。
【0056】
基板部411は、出力軸OPXの延設方向において、端板420から離間する。基板部411は、端板420と略同軸である。すなわち、出力軸OPXは、基板部411及び端板420の中心軸に相当する。
【0057】
第2円板部414は、歯車部600に対向する内面415を含む。第1円板部413は、内面415とは反対側の外面416を含む。内面415及び外面416は、出力軸OPXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。
【0058】
中央貫通孔417(
図3Aを参照)及び3つの保持貫通孔418(
図3Aは、3つの保持貫通孔418のうち1つを示す)は、基板部411に形成される。中央貫通孔417は、出力軸OPXに沿って、内面415と外面416との間で延びる。出力軸OPXは、中央貫通孔417の中心軸に相当する。3つの保持貫通孔418の中心は、出力軸OPXを中心とする仮想円(図示せず)上で、略等間隔に配置される。
【0059】
図3Aは、出力軸OPXに加えて、伝達軸TAXを示す。伝達軸TAXは、出力軸OPXから離れた位置で規定される。伝達軸TAXは、出力軸OPXに略平行である。保持貫通孔418は、伝達軸TAXに沿って内面415と外面416との間で延びる。伝達軸TAXは、クランク軸組立体500の回転中心軸及び保持貫通孔418の中心軸に相当する。クランク軸組立体500の一部は、保持貫通孔418内に配置される。
【0060】
端板420は、内面421と、内面421とは反対側の外面422と、を含む。内面421は、歯車部600に対向する。内面421及び外面422は、出力軸OPXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。
【0061】
中央貫通孔423(
図3Aを参照)及び3つの保持貫通孔424(
図3Aは、3つの保持貫通孔424のうち1つを示す)は、端板420に形成される。中央貫通孔423は、出力軸OPXに沿って、内面421と外面422との間で延びる。出力軸OPXは、中央貫通孔423の中心軸に相当する。3つの保持貫通孔424の中心は、出力軸OPXを中心とする仮想円(図示せず)上で、略等間隔に配置される。3つの保持貫通孔424それぞれは、伝達軸TAXに沿って内面421と外面422との間で延びる。伝達軸TAXは、保持貫通孔424の中心軸に相当する。クランク軸組立体500の一部は、保持貫通孔424内に配置される。端板420に形成された3つの保持貫通孔424は、基板部411に形成された3つの保持貫通孔418とそれぞれ略同軸である。
【0062】
3つのシャフト部412それぞれは、第2円板部414の内面415から端板420の内面421に向けて延びる。端板420は、3つのシャフト部412それぞれの先端面に接続される。端板420は、リーマボルト、位置決めピンや他の適切な固定技術によって、3つのシャフト部412それぞれの先端面に接続されてもよい。本実施形態の原理は、端板420と3つのシャフト部412それぞれとの間の特定の接続技術に限定されない。
【0063】
図3Aに示される如く、歯車部600は、第2円板部414の内面415と端板420の内面421との間に配置される。3つのシャフト部412は、歯車部600を貫通し、端板420に接続される。
【0064】
図3Aに示される如く、歯車部600は、2つの揺動歯車610,620を含む。揺動歯車610は、端板420と揺動歯車620との間に配置される。揺動歯車620は、基板部411と揺動歯車610との間に配置される。揺動歯車610,620は、共通の設計図面に基づいて形成されてもよい。揺動歯車610,620それぞれは、トロコイド歯車であってもよいし、サイクロイド歯車であってもよい。本実施形態の原理は、揺動歯車610,620として用いられる歯車の特定の種類に限定されない。
【0065】
揺動歯車610,620それぞれは、ケース310の内壁に向けて突出する複数の外歯630(
図3Bを参照)を含む。クランク軸組立体500が、伝達軸TAX周りに回転すると、揺動歯車610,620は、複数の外歯630を複数の内歯ピン320に噛み合わせながら、ケース310内で周回移動(すなわち、揺動回転)する。この間、揺動歯車610,620の中心は、出力軸OPX周りを周回することとなる。外筒300及びキャリア400の相対回転は、揺動歯車610,620の揺動回転によって引き起こされる。
【0066】
中央貫通孔611は、揺動歯車610の中心に形成される。中央貫通孔621は、揺動歯車620の中心に形成される。中央貫通孔611は、端板420の中央貫通孔423と揺動歯車620の中央貫通孔621とに連通する。中央貫通孔621は、基板部411の中央貫通孔417と揺動歯車610の中央貫通孔611とに連通する。
【0067】
図3Bに示される如く、3つの円形貫通孔622が、揺動歯車620に形成される。同様に、3つの円形貫通孔が、揺動歯車610に形成される。揺動歯車620の円形貫通孔622及び揺動歯車610の円形貫通孔は、基板部411及び端板420の保持貫通孔418,424と協働して、クランク軸組立体500が収容される収容空間を形成する。
【0068】
3つの台形貫通孔613(
図3Aは、3つの台形貫通孔613のうち1つを示す)は、揺動歯車610に形成される。3つの台形貫通孔623(
図3Bを参照)は、揺動歯車620に形成される。キャリア400のシャフト部412は、台形貫通孔613,623を貫通する。台形貫通孔613,623の大きさは、シャフト部412と干渉しないように定められる。
【0069】
3つのクランク軸組立体500それぞれは、伝達ギア510と、クランク軸520と、2つのジャーナル軸受531,532と、2つのクランク軸受541,542と、を含む。伝達ギア510は、インプットギア730と噛み合う。伝達ギア510は、インプットギア730の回転に応じて、伝達軸TAX周りに回転する。
【0070】
クランク軸520は、第1ジャーナル521と、第2ジャーナル522と、第1偏心部523と、第2偏心部524と、を含む。第1ジャーナル521は、伝達軸TAXに沿って延び、端板420の保持貫通孔424に挿入される。第2ジャーナル522は、第1ジャーナル521とは反対側で、伝達軸TAXに沿って延び、基板部411の保持貫通孔418に挿入される。ジャーナル軸受531は、第1ジャーナル521と保持貫通孔424を形成する端板420の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、第1ジャーナル521は、端板420に連結される。ジャーナル軸受532は、第2ジャーナル522と保持貫通孔418を形成する基板部411の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、第2ジャーナル522は、基板部411に連結される。したがって、キャリア400は、クランク軸組立体500を支持することができる。
【0071】
第1偏心部523は、第1ジャーナル521と第2偏心部524との間に位置する。第2偏心部524は、第2ジャーナル522と第1偏心部523との間に位置する。クランク軸受541は、第1偏心部523と円形貫通孔を形成する揺動歯車610の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、揺動歯車610は、第1偏心部523に取り付けられる。クランク軸受542は、第2偏心部524と円形貫通孔622を形成する揺動歯車620の内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、揺動歯車620は、第2偏心部524に取り付けられる。
【0072】
第1ジャーナル521は、第2ジャーナル522と略同軸であり、伝達軸TAX周りで回転する。第1偏心部523及び第2偏心部524それぞれは、円柱状に形成され、伝達軸TAXから偏心している。第1偏心部523及び第2偏心部524それぞれは、伝達軸TAXに対して偏心回転し、揺動歯車610,620に揺動回転を与える。本実施形態において、偏心部は、第1偏心部523及び第2偏心部524のうち一方によって例示される。
【0073】
外筒300が固定されているならば、揺動歯車610,620は、外筒300の複数の内歯ピン320と噛み合うので、揺動歯車610,620の揺動回転は、出力軸OPX周りのクランク軸520の周回運動に変換される。端板420及び基板部411は、第1ジャーナル521及び第2ジャーナル522にそれぞれ連結されているので、クランク軸520の周回運動は、出力軸OPX周りの端板420及び基板部411の回転運動に変換される。揺動歯車610,620間の周回位相差は、第1偏心部523と第2偏心部524との間の偏心方向の差異によって決定される。
【0074】
キャリア400が固定されているならば、揺動歯車610,620は、外筒300の複数の内歯ピン320と噛み合うので、揺動歯車610,620の揺動回転は、出力軸OPX周りの外筒300の回転運動に変換される。
【0075】
インプットギア730は、出力軸OPXに沿って延びる。ギア部731は、インプットギア730の先端部に形成される。ギア部731は、伝達ギア510と噛み合う。ギア部731が出力軸OPX周りに回転すると、伝達ギア510は、伝達軸TAX周りに回転する。この結果、伝達ギア510が固定されたクランク軸520が回転し、揺動歯車610,620の揺動回転が引き起こされる。
【0076】
外壁740は、連結壁741と、支持壁742と、を含む。連結壁741は、インプットギア730を取り囲む筒体である。連結壁741は、第2円筒部312と嵌合する。この結果、連結壁741は、外筒300に連結される。
【0077】
支持壁742は、連結壁741と端板420と協働して、検出空間750を形成する。すなわち、検出空間750の境界は、連結壁741、端板420及び支持壁742の壁面によって主に形成される。
【0078】
連結壁741は、出力軸OPXに沿って延びる一方で、支持壁742は、出力軸OPXに略直交し、端板420の外面422に対向する。支持壁742は、連結壁741によって形成される円形開口部を閉じる。端板420は、支持壁742とは反対側で、連結壁741によって形成される円形開口部を部分的に閉じる。本実施形態において、第1端壁は、端板420によって例示される。
【0079】
連結壁741には、出力軸OPXに沿って形成された貫通孔が形成される。オイルシールは、貫通孔に嵌め込まれる。インプットギア730は、オイルシールに嵌入され、ギア部731は、検出空間750内に配置される。この結果、支持壁742は、インプットギア730を適切に支持することができる。
【0080】
インプットギア730は、他の歯車(すなわち、伝達ギア510や揺動歯車610,620)よりも高い回転数で回転する。したがって、インプットギア730及び伝達ギア510の歯面から剥離した金属片は、検出空間750に封入された潤滑剤中で浮遊しやすい。
【0081】
センサ101は、連結壁741に取り付けられる。代替的に、センサは、支持壁742に取り付けられてもよい。
【0082】
図2A及び
図2Bを参照して説明された検出部110Aは、検出空間750内に配置される。一方、出力部120及び電源130は、他の部位に配置されてもよい。たとえば、出力部120及び電源130は、外壁740に形成された貫通孔に嵌め込まれてもよい。代替的に、出力部120及び電源130は、外壁740の外面に取り付けられてもよい。更に代替的に、出力部120及び電源130は、外筒300、キャリア400及び外壁740から離れた位置に配置されてもよい。
【0083】
インプットギア730及び伝達ギア510の高速の回転は、検出空間750内での潤滑剤の激しい流動を引き起こす。したがって、センサ101の検出部110Aは、検出空間750内の潤滑剤中で浮遊する大きな異物(たとえば、インプットギア730及び伝達ギア510の歯面から剥離した金属片)を捕捉しやすい。
【0084】
本実施形態において、外筒300が固定される一方で、キャリア400は、回転されてもよい。外筒300が固定されるならば、外壁740も固定される。この結果、外部装置とセンサ101との間の電気的配線は、簡素化される。
【0085】
外筒300が固定されるならば、センサ101は、ギア部731と伝達ギア510との噛合部分の下方に配置されてもよい。ギア部731と伝達ギア510から発生した大きな異物は、重力によって下方に移動し、検出部110Aによって捕捉されやすくなる。
【0086】
<第4実施形態>
第3実施形態に関連して説明されたギア装置は、キャリアと外壁とによって囲まれた検出空間内において異物を検出するセンサを備える。追加的に、又は、代替的に、ギア装置は、他の検出空間において異物を検出するセンサを備えてもよい。出力軸の周囲の空間は、インプットギアだけでなく、揺動歯車やクランク軸組立体といった様々な部品と隣り合う。したがって、センサが、出力軸の周囲の空間で異物を検出するならば、ギア装置の様々な部位での故障リスクの増加が探知され得る。第4実施形態において、出力軸の周囲で異物を検出するセンサが取り付けられた例示的なギア装置が説明される。
【0087】
図3Aに示される如く、ギア装置200は、センサ102を備える。センサ102は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって形成されてもよい。したがって、第2実施形態の説明は、センサ102に援用されてもよい。
【0088】
第3実施形態に関連して説明された如く、キャリア400の中央貫通孔417,423及び歯車部600の中央貫通孔611,621は、出力軸OPXに沿って連なり、1つの検出空間751を形成する。すなわち、検出空間751の境界は、キャリア400及び歯車部600によって主に形成される。
【0089】
キャリア400の外面416は、相手部材(図示せず)に押しつけられる。したがって、検出空間751は、相手部材によって閉じられる。この結果、検出空間751内の潤滑剤は、ギア装置200内に閉じ込められる。
【0090】
センサ102の検出部110A(
図2A及び
図2Bを参照)は、検出空間751に配置される。外筒300が固定される一方で、キャリア400が回転されるならば、検出部110Aは、高い剛性を有する導電性部材によってキャリア400から離間して保持されてもよい。この場合、導電性部材は、外壁740に向けて延び、検出空間751の外に配置された出力部120(
図2A及び
図2Bを参照)及び電源130(
図2A及び
図2B)に電気的に接続されてもよい。
【0091】
キャリア400が固定される一方で、外筒300が回転されるならば、検出部110Aは、基板部411又は端板420に取り付けられてもよい。この場合、導電性部材は、検出部110Aから相手部材に取り付けられた出力部120及び電源130に電気的に接続されてもよい。
【0092】
<第5実施形態>
第3実施形態及び第4実施形態に関連して説明されたギア装置の中で、クランク軸組立体は、最も複雑な構造を有する。したがって、クランク軸組立体は、高い破損リスクに曝される。センサが、クランク軸組立体の近くに配置されるならば、クランク軸組立体の破損リスクの増大を即時に検出しやすい。第4実施形態において、クランク軸組立体の近くに配置されたセンサを有する例示的なギア装置が説明される。
【0093】
図3Aに示される如く、ギア装置200は、センサ103を備える。センサ103は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって形成されてもよい。したがって、第2実施形態の説明は、センサ103に援用されてもよい。
【0094】
第3実施形態に関連して説明された如く、3つの保持貫通孔418(
図3Aは、3つの保持貫通孔418のうち1つを示す)は、基板部411に形成される。第2ジャーナル522は、伝達軸TAXに沿って、第2偏心部524から延び、対応する保持貫通孔418に挿入される。この結果、第2ジャーナル522は、保持貫通孔418の一部を占める。本実施形態において、第2端板は、基板部411によって例示される。貫通孔は、保持貫通孔418によって例示される。
【0095】
センサ103の検出部110A(
図2A及び
図2Bを参照)は、保持貫通孔418の残りの領域(第2ジャーナル522によって占有されていない領域)に配置される。第2ジャーナル522によって占有されていない保持貫通孔418の領域は、検出空間752として用いられる。検出空間752の輪郭は、基板部411によって主に形成される。
【0096】
第4実施形態に関連して説明された如く、キャリア400の外面416は、相手部材(図示せず)に押しつけられるので、検出空間752内の潤滑剤は、ギア装置200内に閉じ込められる。
【0097】
本実施形態に関して、キャリア400が固定される一方で、外筒300は回転されることが好ましい。検出部110Aは、基板部411に取り付けられる。導電性部材は、検出部110Aから相手部材に取り付けられた出力部120及び電源130に電気的に接続される。
【0098】
<第6実施形態>
第5実施形態に関連して説明されたセンサは、クランク軸組立体の端部の近くに配置される。代替的に、センサは、クランク軸組立体の軸長方向において、クランク軸組立体の中心近くに配置されてもよい。この場合、クランク軸組立体の破損リスクの増大を精度よく検出することができる。第6実施形態において、クランク軸組立体の中心近くにおいてセンサが取り付けられた例示的なギア装置が説明される。
【0099】
図4Aは、第6実施形態のギア装置200Bの概略的な断面図である。
図4Bは、
図4Aに示されるA−A線に沿う概略的な断面図である。
図2A、
図2B、
図4A及び
図4Bを参照して、ギア装置200Bが説明される。第3実施形態の説明は、第3実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
【0100】
第3実施形態と同様に、ギア装置200Bは、キャリア400と、3つのクランク軸組立体500(
図4Aは、3つのクランク軸組立体500のうち1つを示す)と、歯車部600と、2つの主軸受710,720と、インプットギア730と、外壁740と、を備える。第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
【0101】
ギア装置200Bは、センサ104と、外筒300Bと、を更に備える。センサ104は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって形成されてもよい。したがって、第2実施形態の説明は、センサ104に援用されてもよい。
【0102】
第3実施形態と同様に、外筒300Bは、複数の内歯ピン320と、を含む。第3実施形態の説明は、複数の内歯ピン320に援用される。
【0103】
外筒300Bは、略円筒状のケース310Bを更に含む。第3実施形態と同様に、ケース310Bは、第2円筒部312と、第3円筒部313と、を含む。第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
【0104】
ケース310Bは、第1円筒部311Bを更に含む。第3実施形態と同様に、第1円筒部311Bは、内周面314を含む。第3実施形態の説明は、内周面314に援用される。
【0105】
第1円筒部311Bは、内周面314を取り囲む外周面315を含む。内周面314と外周面315との間で延びる貫通孔が、第1円筒部311Bに形成される。センサ104は、この貫通孔を用いて、第1円筒部311Bに取り付けられる。
【0106】
センサ104の検出部110A(
図2A及び
図2Bを参照)は、内周面314の近傍で貫通孔に埋設される。この結果、検出部110Aは、貫通孔に落下した大きな異物を挟むことができる。貫通孔は、外周面315の近傍において、潤滑剤と反応しない樹脂や他の適切な封入剤によって塞がれる。この結果、潤滑剤は、ギア装置200B内に閉じ込められる。本実施形態において、検出空間は、検出部110Aの周囲における潤滑剤の充填領域によって例示される。検出空間の輪郭は、内周面314及び揺動歯車610,620の周面によって主に形成される。
【0107】
出力部120(
図2A及び
図2Bを参照)及び電源130(
図2A及び
図2Bを参照)は、外周面315の近くで貫通孔に埋設されてもよい。代替的に、出力部120及び電源130は、外筒300Bの外面に取り付けられてもよい。
【0108】
本実施形態に関して、外筒300Bが固定される一方で、キャリア400は回転されることが好ましい。この場合、検出部110Aが、出力軸OPXの下方に位置するように、外筒300Bが固定されてもよい。大きな異物は、重力によって下方に移動し、最終的に、検出部110Aに挟まれる。
【0109】
<第7実施形態>
上述の実施形態に関連して説明されたギア装置は、出力軸から離れた伝達軸に沿って延設されたクランク軸組立体を有する。代替的に、ギア装置は、出力軸に沿って延設されたクランク軸組立体を有してもよい。様々なギア装置に取り付けられ得る。第7実施形態において、出力軸に沿って延設されたクランク軸組立体を有する例示的なギア装置が説明される。
【0110】
図5は、第7実施形態のギア装置200Cの概略的な断面図である。
図2A、
図2B及び
図5を参照して、ギア装置200Cが説明される。第3実施形態の説明は、第3実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
【0111】
第3実施形態と同様に、ギア装置200Cは、外筒300と、外壁740と、を備える。第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
【0112】
ギア装置200Cは、センサ105と、キャリア400Cと、クランク軸組立体500Cと、歯車部600Cと、2つの主軸受710C,720Cと、インプットギア730Cと、を備える。センサ105は、第2実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって形成されてもよい。したがって、第2実施形態の説明は、センサ105に援用されてもよい。
【0113】
図5は、出力軸OPXを示す。出力軸OPXは、2つの主軸受710C,720C及びインプットギア730Cの中心軸に相当する。外筒300及びキャリア400Cは、出力軸OPX周りに相対的に回転することができる。
【0114】
モータ(図示せず)や他の駆動源(図示せず)が生成した駆動力は、出力軸OPXに沿って延びるインプットギア730Cを通じて、クランク軸組立体500Cに入力される。クランク軸組立体500Cに入力された駆動力は、外筒300及びキャリア400Cによって囲まれた内部空間内に配置された歯車部600Cに伝達される。
【0115】
図5に示される如く、2つの主軸受710C,720Cは、外筒300と、外筒300によって取り囲まれたキャリア400Cと、の間に形成された環状空間に嵌め込まれる。外筒300又はキャリア400Cは、歯車部600Cに伝達された駆動力によって、出力軸OPX周りに回転される。
【0116】
図5に示される如く、キャリア400Cは、基部410Cと、端板420Cと、を含む。キャリア400Cは、全体的に、円筒状である。端板420Cは、略円板形状である。端板420Cの外周面は、第2円筒部312によって部分的に取り囲まれる。主軸受720Cは、第2円筒部312と端板420Cの周面との間の環状の空隙に嵌め込まれる。主軸受720Cのコロが、端板420C上で直接的に転動するように、端板420Cの外周面は、形成される。
【0117】
基部410Cは、基板部411Cと、複数のシャフト部412Cと、を含む。基板部411Cの外周面は、第3円筒部313によって部分的に取り囲まれる。主軸受710Cは、第3円筒部313と基板部411Cの外周面との間の環状の空隙に嵌め込まれる。主軸受710Cのコロが、基板部411Cの外周面上で直接的に転動するように、基板部411Cの外周面は、形成される。
【0118】
基板部411Cは、出力軸OPXの延設方向において、端板420Cから離間する。基板部411Cは、端板420Cと略同軸である。すなわち、出力軸OPXは、基板部411C及び端板420Cの中心軸に相当する。
【0119】
基板部411Cは、内面415Cと、内面415Cとは反対側の外面416Cと、を含む。内面415Cは、歯車部600Cに対向する。内面415C及び外面416Cは、出力軸OPXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。
【0120】
中央貫通孔417Cは、基板部411Cに形成される。中央貫通孔417Cは、出力軸OPXに沿って、内面415Cと外面416Cとの間で延びる。出力軸OPXは、中央貫通孔417Cの中心軸に相当する。
【0121】
端板420Cは、内面421Cと、内面421Cとは反対側の外面422Cと、を含む。内面421Cは、歯車部600Cに対向する。内面421C及び外面422Cは、出力軸OPXに直交する仮想平面(図示せず)に沿う。
【0122】
中央貫通孔423Cは、端板420Cに形成される。中央貫通孔423Cは、出力軸OPXに沿って、内面421Cと外面422Cとの間で延びる。出力軸OPXは、中央貫通孔423Cの中心軸に相当する。
【0123】
複数のシャフト部412Cそれぞれは、基板部411Cの内面415Cから端板420Cの内面421Cに向けて延びる。端板420Cは、複数のシャフト部412Cそれぞれの先端面に接続される。端板420Cは、リーマボルト、位置決めピンや他の適切な固定技術によって、複数のシャフト部412Cそれぞれの先端面に接続されてもよい。本実施形態の原理は、端板420Cと複数のシャフト部412Cそれぞれとの間の特定の接続技術に限定されない。
【0124】
図5に示される如く、歯車部600Cは、基板部411Cの内面415Cと端板420Cの内面421Cとの間に配置される。複数のシャフト部412Cは、歯車部600Cを貫通し、端板420Cに接続される。
【0125】
図5に示される如く、歯車部600Cは、2つの揺動歯車610C,620Cを含む。揺動歯車610Cは、端板420Cと揺動歯車620Cとの間に配置される。揺動歯車620Cは、基板部411Cと揺動歯車610Cとの間に配置される。揺動歯車610C,620Cは、共通の設計図面に基づいて形成されてもよい。揺動歯車610C,620Cそれぞれは、トロコイド歯車であってもよいし、サイクロイド歯車であってもよい。本実施形態の原理は、揺動歯車610C,620Cとして用いられる歯車の特定の種類に限定されない。
【0126】
揺動歯車610C,620Cそれぞれは、複数の内歯ピン320に噛み合う。クランク軸組立体500Cが、出力軸OPX周りに回転すると、揺動歯車610C,620Cは、内歯ピン320に噛み合いながら、ケース310内で周回移動(すなわち、揺動回転)する。この間、揺動歯車610C,620Cの中心は、出力軸OPX周りを周回することとなる。外筒300及びキャリア400Cの相対回転は、揺動歯車610C,620Cの揺動回転によって引き起こされる。
【0127】
揺動歯車610C,620Cそれぞれの中心には、貫通孔が形成される。クランク軸組立体500Cは、揺動歯車610C,620Cそれぞれの中心に形成された貫通孔に嵌め込まれる。
【0128】
揺動歯車610C,620Cそれぞれには、出力軸OPX周りに規定された仮想円に沿って配置された複数のシャフト部412Cに対応して、複数の貫通孔が形成される。複数のシャフト部412Cは、これらの貫通孔に挿通される。これらの貫通孔の大きさは、複数のシャフト部412Cと揺動歯車610C,612Cとの間の干渉が生じないように設定される。
【0129】
クランク軸組立体500Cは、クランク軸520Cと、2つのジャーナル軸受531C,532Cと、2つのクランク軸受541C,542Cと、を含む。クランク軸520Cは、第1ジャーナル521Cと、第2ジャーナル522Cと、第1偏心部523Cと、第2偏心部524Cと、を含む。第1ジャーナル521Cは、出力軸OPXに沿って延び、端板420Cの中央貫通孔423Cに挿入される。第2ジャーナル522Cは、第1ジャーナル521Cとは反対側で、出力軸OPXに沿って延び、基板部411Cの中央貫通孔417Cに挿入される。ジャーナル軸受531Cは、第1ジャーナル521Cと中央貫通孔423Cを形成する端板420Cの内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、第1ジャーナル521Cは、端板420Cに連結される。ジャーナル軸受532Cは、第2ジャーナル522Cと中央貫通孔417Cを形成する基板部411Cの内壁との間の環状空間に嵌め込まれる。この結果、第2ジャーナル522Cは、基板部411Cに連結される。したがって、キャリア400Cは、クランク軸組立体500Cを支持することができる。本実施形態において、第1端壁は、端板420Cによって例示される。第2端板は、基板部411Cによって例示される。
【0130】
第1偏心部523Cは、第1ジャーナル521Cと第2偏心部524Cとの間に位置する。第2偏心部524Cは、第2ジャーナル522Cと第1偏心部523Cとの間に位置する。クランク軸受541Cは、揺動歯車610Cの中心に形成された貫通孔に嵌め込まれ、第1偏心部523Cに連結される。この結果、揺動歯車610Cは、第1偏心部523Cに取り付けられる。クランク軸受542Cは、揺動歯車620Cの中心に形成された貫通孔に嵌め込まれ、第2偏心部524Cに連結される。この結果、揺動歯車620Cは、第2偏心部524Cに取り付けられる。
【0131】
第1ジャーナル521Cは、第2ジャーナル522Cと略同軸であり、出力軸OPX周りで回転する。第1偏心部523C及び第2偏心部524Cそれぞれは、円柱状に形成され、出力軸OPXから偏心している。第1偏心部523C及び第2偏心部524Cそれぞれは、出力軸OPXに対して偏心回転し、揺動歯車610C,620Cに揺動回転を与える。本実施形態において、偏心部は、第1偏心部523C及び第2偏心部524Cのうち一方によって例示される。
【0132】
外筒300が固定されているならば、揺動歯車610C,620Cは、外筒300の複数の内歯ピン320と噛み合うので、揺動歯車610C,620Cの揺動回転は、出力軸OPX周りのクランク軸520Cの周回運動に変換される。端板420C及び基板部411Cは、第1ジャーナル521C及び第2ジャーナル522Cにそれぞれ連結されているので、クランク軸520Cの周回運動は、出力軸OPX周りの端板420C及び基板部411Cの回転運動に変換される。揺動歯車610C,620C間の周回位相差は、第1偏心部523Cと第2偏心部524Cとの間の偏心方向の差異によって決定される。
【0133】
キャリア400Cが固定されているならば、揺動歯車610C,620Cは、外筒300の複数の内歯ピン320と噛み合うので、揺動歯車610C,620Cの揺動回転は、出力軸OPX周りの外筒300の回転運動に変換される。
【0134】
インプットギア730Cは、出力軸OPXに沿って延び、支持壁742を貫通する。クランク軸520Cには、出力軸OPXに沿って延びる貫通孔525が形成される。インプットギア730Cの先端部は、貫通孔525に差し込まれる。
【0135】
キー溝732は、インプットギア730Cの先端部に形成される。他のもう1つのキー溝526は、貫通孔525を形成するクランク軸520Cの内壁面に形成される。キー溝732,526は、出力軸OPXに略平行に延びる。キー733は、キー溝732,526に差し込まれる。この結果、インプットギア730Cは、クランク軸520Cに連結される。インプットギア730Cが出力軸OPX周りに回転すると、クランク軸520Cは、出力軸OPX周りに回転する。この結果、揺動歯車610C,620Cの揺動回転が引き起こされる。
【0136】
基板部411Cに形成された中央貫通孔417Cは、第1空房部491と第2空房部492とを含む。第1空房部491及び第2空房部492はともに円形断面を有する。第1空房部491は、断面積において、第2空房部492よりも小さい。
【0137】
第1空房部491には、第2ジャーナル522C及びジャーナル軸受532Cが配置される。一方、第2空房部492には、センサ105が配置される。したがって、第2空房部492は、センサ105が異物を検出するための検出空間として用いられる。基板部411Cの外面416Cは、相手部材(図示せず)に圧接される。したがって、中央貫通孔417C内の潤滑剤は、ギア装置200C内に閉じ込められる。センサ105の検出部110A(
図2A及び
図2Bを参照)は、中央貫通孔417C内の潤滑剤に触れるように配置される。出力部120及び電源130は、相手部材に取り付けられてもよい。本実施形態において、貫通孔は、中央貫通孔417Cによって例示される。
【0138】
第2空房部492は、クランク軸組立体500Cに隣接する。したがって、クランク軸組立体500Cから大きな金属片が発生すると、検出部110Aは、クランク軸組立体500Cから発生した大きな金属片を捕捉することができる。
【0139】
本実施形態において、キャリア400Cが固定される一方で、外筒300が出力軸OPX周りに回転されることが好ましい。この場合、検出部110Aから出力部120及び電源130への電気的接続が容易化される。
【0140】
第3実施形態に関連して説明された設計原理にしたがって、センサ100A(
図2A及び
図2Bを参照)が、外壁740によって囲まれた検出空間750内の異物の検出のために追加的に配置されてもよい。第6実施形態に関連して説明された原理にしたがって、設計者は、外筒300に形成された貫通孔にセンサ100Aを追加的に配置してもよい。
【0141】
上述の様々な実施形態に関連して説明された設計原理は、様々なセンサ及び/又はギア装置に適用可能である。上述の様々な実施形態のうち1つに関連して説明された様々な特徴のうち一部が、他のもう1つの実施形態に関連して説明されたセンサ及び/又はギア装置に適用されてもよい。
【符号の説明】
【0143】
100,100A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・センサ
101〜105・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・センサ
110,110A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出部
120・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力部
130・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電源
141・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1線
142・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2線
143・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第3線
200,200B,200C・・・・・・・・・・・・・・・ギア装置
300,300B・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外筒
314・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内周面
315・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外周面
320・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内歯ピン
400,400C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キャリア
411,411C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・基板部
417,417C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央貫通孔
418・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保持貫通孔
420,420C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・端板
423,423C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央貫通孔
500,500C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸組立体
520,520C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸
521,521C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1ジャーナル
522,522C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2ジャーナル
523,523C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1偏心部
524,524C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2偏心部
610,610C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・揺動歯車
611・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央貫通孔
620,620C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・揺動歯車
621・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中央貫通孔
730,730C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・インプットギア
740・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外壁
741・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連結壁
742・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持壁
750〜752・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・検出空間
MTP・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異物
OPX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力軸
TAX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・伝達軸