【実施例】
【0412】
合成例
N-アリルシアナミド(I)調製の典型的手順:
プロパ-2-エン-1-アミン(3.0g,0.52mmol)のEt
2O(50mL)中の攪拌溶液に、Et
2O(50mL)中のCNBr(3.33g,0.31mmol)を一滴ずつ0℃で添加して、室温で1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合液をろ過し、ろ液を水で洗って乾燥しIを得た。
【0413】
収量:1.7g,39.4%;
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.91-5.87 (m, 1H), 5.40-5.26 (m, 2H), 3.72-3.68 (m, 2H), 3.53-3.43 (m, 1H).
エチル N-アリル-N-シアノグリシナート(II)調製の典型的手順:
【0414】
乾燥THF(8mL)中のI(1.7g,20.7mmol)の攪拌溶液にNaH(0.54mL,22.7mmol)を0℃で添加し、室温で攪拌した。1時間後THF(8mL)中の3(3.34g,20.7mmol)を滴下添加し、室温で1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでDCMで抽出した。合わせたDCM層を乾燥し、減圧下で濃縮してIIを得た。
【0415】
収量:2.7g,77.5%;NMR:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.88-5.84 (m, 1H), 5.40-5.28 (m, 2H), 4.25 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.80-3.73 (m, 4H), 0.88-0.85 (m, 3H).
1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオン(III)調製の典型的手順:
【0416】
Et
2O(27mL)中のII(2.70g,16.0mmol)の攪拌溶液に、50%H
2SO
4(13.5mL)を0℃で滴下添加し、反応混合物を同じ温度で30分間攪拌した後で室温に7時間放置した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合液を氷水に入れて、沈殿した固体をろ過し、エーテルで洗ってIIIを得た。
【0417】
収量:0.1g,7.14%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.78 (s, 1H), 5.90-5.69 (m, 1H), 5.25-5.05 (m, 2H), 3.91-3.79 (m, 4H).
ブタ-3-エン-1-スルホン酸(IV)調製の典型的手順
【0418】
水(30mL)中の4-ブロモブタ-1-エン(4.00g,33.05mmol)の攪拌溶液に、Na
2SO
3(8.33g,66.11mmol)を加え100℃で16時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでエーテルで洗った。水層を乾燥するまで濃縮し標記化合物IVを得た。
【0419】
収量:7g,粗製;
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ 5.97-5.95 (m, 1H), 5.29-5.06 (m, 2H), 3.17-2.89 (m, 2H), 2.57-2.46 (m, 2H).
ブタ-3-エン-1-スルホニルクロリド(V)調製の典型的手順
【0420】
(COCl)
2(70mL)中のIV(7g,48.61mmol)の攪拌溶液に、DMF(1.5mL)を0℃で加え、室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を濃縮し、残留物をエーテルと共に磨砕して精製してVを得た。
【0421】
収量:2g,粗製;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.94-5.74 (m, 1H), 5.30-5.02 (m, 2H), 3.15-3.03 (m, 2H), 2.86-2.73 (m, 2H).
メチル3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロベンゾエート(VI)調製の典型的手順:
【0422】
MeOH(100mL)中の3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロ安息香酸(3.00g,14.28mmol)の攪拌溶液に、濃H
2SO
4(1mL)を滴下添加し、反応混合物を65℃で8時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水性NaHCO
3で中和し、減圧下で蒸発させた。残留物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで20%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、VIを得た。
【0423】
収量:2.3g,71.87%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.65-7.53 (m, 2H), 7.41-7.24 (m, 1H), 3.96 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.85 (s, 2H), 1.28-1.25 (m, 1H), 0.58-0.56 (m, 2H), 0.36-0.33 (m, 2H).
(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メタノール(VII)調製の典型的手順:
【0424】
乾燥DCM(20mL)中のVI(2.30g,10.26mmol)の攪拌溶液に、LiBH
4(DCM中IM溶液、20mL,20.53mmol)を0℃で滴下添加し、反応混合物を80℃で12時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮してVIIを得た。
【0425】
収量:2g,粗製:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.36-7.00 (m, 2H), 6.87-6.85 (m, 1H), 5.18 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 4.08-3.75 (m, 2H), 1.32-1.13 (m, 1H), 0.64-0.49 (m, 2H), 0.35-0.32 (m, 2H).
3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロベンズアルデヒド(VIII)調製の典型的手順:
【0426】
乾燥DCM(20mL)中のVII(2.00g,10.20mmol)の攪拌溶液に、PCC(4.38g,20.40mmol)を加えて、室温で5時間温めた。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ過物を減圧下で濃縮してVIIIを得た。
【0427】
収量:2.00g,粗製;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.92 (s, 1H), 7.71-7.52 (m, 2H), 7.52-7.06 (m, 1H), 3.99 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.34-1.16 (m, 1H), 0.68-0.51 (m, 2H), 0.38-0.36 (m, 2H).
(Z)-N-(tert-ブチル (1-オキシダニル)-l3-スルファニル)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メタニミン(IX)調製の典型的手順:
【0428】
乾燥トルエン(20mL)中のVIII(2.00g,10.25mmol)とtert-ブチル-3-スルファンアミン(1.2g,10.25mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(5.82g,20.50mmol)を加え、90℃で12時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ過物を水で希釈してEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、IXを得た。
【0429】
収量:2.3g,75.65%;NMR:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.50 (s, 1H), 7.69 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.57-7.55 (m, 1H), 7.38 (dd, J = 11.2, 8.4 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.01-3.91 (m, 2H), 1.18 (s, 9H), 0.64-0.52 (m, 2H), 0.40-0.28 (m, 2H).
(R)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン(X)調製の典型的手順:
【0430】
乾燥THF(40mL)中のIX(2.30g,38.72mmol)の攪拌溶液に、CH
3MgBrの溶液(THF中2M溶液、7.7mL,77.44mmol)を0℃で滴下添加し、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。ジオキサン中のHCl溶液(4mL)をその残留物に加えて、反応混合物を室温で12時間攪拌した。反応完了後、反応混合物を濃縮し、残留物をエーテルと共に磨砕して精製してXを得た。
【0431】
収量:NMR:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.64 (s, 2H), 7.48 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 11.4, 8.3 Hz, 1H), 7.07-7.04 (m, 1H), 4.34 (p, J = 5.9 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.50 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.30-1.24 (m, 1H), 0.60-0.58 (m, 2H), 0.40-0.27 (m, 2H).
(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル) エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミド(XI)調製の典型的手順:
【0432】
乾燥DCM(5mL)中のX(0.2g,0.93mmol)の攪拌溶液に、Et
3N(0.241g,2.39mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。その後DCM(5mL)中のV(0.176g,1.14mmol)を滴下添加し、室温で2時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をDCM中の3%MeOHを使ってカラムクロマトグラフィーで精製し、XIを得た。
【0433】
収量:0.15g,48%.
製造例3. (R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0434】
DCM(2mL)中の化合物XI(0.292g,0.89mmol)と化合物III(0.125g,0.89mmol)の攪拌溶液に、Grubbの第II世代触媒(0.015g,0.017mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで60%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを得た。
【0435】
収量:0.07g,17%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.19-7.15 (m, 2H), 6.95-6.89 (m, 1H), 5.49-5.45 (m, 1H), 5.42-5.23 (m, 1H), 4.47-4.35 (m, 1H), 3.92 -3.70 (m, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.79 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.89-2.81 (m, 2H), 2.75-2.70 (m, 2H), 2.31-2.17 (m, 2H), 1.43-1.14 (m, 4H), 0.60-0.57 (m, 2H), 0.38-0.29 (m, 2H);ESI-MS (m/z): C
20H
26FN
3O
5Sの計算値: 439.50;観測質量;456.97 (M+H
2O);HPLC純度:99.5%;R
t::5.8
製造例8. (R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)エチル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0436】
標記化合物を1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンおよび(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0437】
収量:0.075g,14%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.75 (s, 1H), 7.73 (dd, J = 8.9, 1.7 Hz, 1H), 7.26-7.08 (m, 2H), 6.93-6.89 (m, 1H), 5.53-5.41 (m, 1H), 5.34-5.23 (m, 1H), 4.48-4.35 (m, 1H), 3.87-3.70 (m, 6H), 2.90 -2.87 (m, 1H), 2.63-2.59(m, 1H), 2.23-2.19 (m, 2H), 2.06-2.01 (m, 1H), 1.37 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.99 (d, J = 6.9, Hz, 6H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
5Sの計算値:441.52 ;観測質量;464.10 (M+Na);HPLC純度:99.3%;R
t; 8.2
製造例26. (R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)エチル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0438】
標記化合物を(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0439】
収量:0.05g,20%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.73 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.16-7.12 (m, 1H), 6.95-6.87 (m, 1H), 5.49-5.46 (m, 1H), 5.30-5.27 (m, 1H), 4.41 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.75-3.64 (m, 4H), 2.90-2.87 (m, 1H), 2.41-2.22 (m, 1H), 2.24-2.20 (m, 2H), 1.40-1.31 (m, 3H), 1.01 (s, 9H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:473.20 (M+H
2O);HPLC純度:97.1%;R
t; 8.6
製造例28. (R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0440】
標記化合物を(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0441】
収量:0.11g,36%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.75 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.4, 8.3 Hz, 1H), 6.93-6.90 (m, 1H), 5.47-5.42 (m, 1H), 5.29-5.20 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.48-4.35 (m, 1H), 3.82-3.69 (m, 6H), 2.90-2.88 (m, 1H), 2.66-6.32 (m, 1H), 2.33-2.12 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.21 (s, 6H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
6Sの計算値:457.52;観測質量:456.10 (M-H);HPLC純度:99.8%;R
t; 6.8
製造例29. (R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0442】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミド((R)-N-(1-(3-(cyclopropylmethoxy)phenyl)ethyl)but-3-ene-1-sulfonamidethe)および1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0443】
収量:0.09g,16.5%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.7 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.01-6.88 (m, 2H), 6.79-6.74 (m, 1H), 5.41-5.38 (m, 1H), 5.32-5.20 (m, 1H), 4.46-4.32 (m, 1H), 3.87-3.64 (m, 6H), 2.88-2.83 (m, 1H), 2.58-2.52 (m, 1H), 2.25-2.20 (m, 2H), 1.41-1.31 (m, 3H), 1.29-1.13 (m, 1H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.38-0.24 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
27N
3O
5Sの計算値:421.51;観測質量:422.10 (M+H);HPLC純度:94.1%;R
t; 7.7
製造例57. [(R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(3-イソブトキシフェニル)エチル]ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0444】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-イソブトキシフェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0445】
収量:0.16g,25%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.91 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 8.5, 2.6 Hz, 1H), 5.45-5.40 (m, 1H), 5.28-5.23 (m, 1H), 4.39-4.30 (m, 1H), 3.74-3.70 (m, 6H), 2.88-2.83 (m, 1H), 2.59-2.54 (m, 1H), 2.25-2.20 (m, 2H), 2.04-1.99 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.98 (d, J = 6.7 Hz, 6H);ESI-MS (m/z):C
20H
29N
3O
5Sの計算値:423.53;観測質量;422.20 (M-1);HPLC純度:97.3%;R
t; 7.9
製造例67. (R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0446】
標記化合物を(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0447】
収量:0.11g,36%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.4, 8.3 Hz, 1H), 6.93-6.90 (m, 1H), 5.47-5.40 (m, 1H), 5.29-5.52 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.48-4.35 (m, 1H), 3.82-3.69 (m, 6H), 2.90-2.88 (m, 1H), 2.66-6.32 (m, 1H), 2.33-2.12 (m, 2H), 1.37 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.21 (s, 6H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
6Sの計算値:457.52;観測質量;456.10 (M-H);HPLC純度:99.8%;R
t:6.8
製造例43. (R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0448】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0449】
収量:0.108g,12.5%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.70 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.22-7.08 (m, 2H), 6.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.47-5.29 (m, 1H), 5.23-5.20 (m, 1H), 4.11-4.08 (m, 1H), 3.92-3.84 (m, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.71 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.83-2.79 (m, 1H), 2.28-2.07 (m, 2H), 1.66-1.62 (m, 2H), 1.25-1.20 (m, 3H), 0.85-0.77 (m, 3H), 0.58-0.50 (m, 2H), 0.32-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
28FN
3O
5Sの計算値:453.53 観測質量:454.10 (M + 1);HPLC純度:99.9%;R
t; 8.0
製造例95. (R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0450】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0451】
収量:0.095g,17.6%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.73 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.96-6.92 (m, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 5.35-5.30 (m, 1H), 5.20-5.17 (m, 1H), 4.08-4.00 (m, 1H), 3.89-3.62 (m, 6H), 2.81-2.78 (m, 1H), 2.45-2.42 (m, 1H), 2.21-2.18 (m, 2H), 1.76-1.55 (m, 2H), 1.23-1.20 (m, 1H), 0.82 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.38-0.26 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
29N
3O
5Sの計算値:435.54 観測質量:434.20 (M-H);HPLC純度:99.1%;R
t; 7.7
製造例1. (R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0452】
MeOH(4mL)中の(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミド(0.06g,0.13mmol)の攪拌溶液に、Rh/Al
2O
3(6mg)を加えて室温で16時間水素雰囲気(バルーン圧力)下で攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで50%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドを得た。
【0453】
収量:0.03g,50%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.23-7.09 (m, 2H), 6.95-6.89 (m, 1H), 4.46-4.33 (m, 1H), 3.89-3.84 (m, 4H), 3.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.80-2.76 (m, 1H), 2.56-2.32 (m, 1H), 1.57-1.00 (m, 10H), 0.60-0.57 (m, 2H), 0.33-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
5Sの計算値:441.52 観測質量;464.15 (M+Na);HPLC純度:95.9%;R
t:7.8
製造例20. 5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0454】
標記化合物を(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0455】
収量:0.045g,56%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.3, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 3.89-3.77 (m, 4H), 3.12 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.54 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.43-1.40 (m, 2H), 1.35-1.14 (m, 4H), 1.11-0.95 (m, 10H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:456.20 (M+H);HPLC純度:99.4%;R
t; 8.2
製造例22. (R)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0456】
標記化合物を(R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)エチル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0457】
収量:0.09g,93%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 7.19-7.09 (m, 1H), 6.93-6.90 (m, 1H), 4.69 (s, 1H), 4.47-4.34 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.77 (s, 2H), 3.13 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.81-2.78 (m, 1H), 2.61-2.50 (m, 1H), 1.60-1.40 (m, 2H), 1.34-1.30 (m, 5H), 1.30 (s, 6H), 1.10-1.00 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
30FN
3O
6Sの計算値:459.53;観測質量:482.20 (M+Na);HPLC純度:93.3%;R
t; 6.9
製造例63. (R)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(3-イソブトキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0458】
標記化合物を上記の((R,E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(3-イソブトキシフェニル))(((R,E)-5-(2,4-dioxoimidazolidin-1-yl)-N-(1-(3-isobutoxypheabove)を使って調製した。
【0459】
収量:0.1g,77%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.38-4.30 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.72 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.22-3.08 (m, 2H), 2.78-2.74 (m, 1H), 2.58-2.44 (m, 1H), 2.04-1.99 (m, 1H), 1.58-1.21 (m, 6H), 1.19-0.91 (m, 9H);ESI-MS (m/z):C
20H
31N
3O
5Sの計算値:425.54;観測質量:424.15 (M-H);HPLC純度:96.8%;R
t; 7.9
製造例64. (R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0460】
標記化合物を(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0461】
収量:0.04g,61.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.00-6.88 (m, 2H), 6.82-6.74 (m, 1H), 4.48-4.31 (m, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.79 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.78-2.74 (m, 1H), 2.58-2.42 (m, 1H), 1.58-0.96 (m, 10H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.38-0.27 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
29N
3O
5Sの計算値:423.53 観測質量:422.10 (M-H);HPLC純度:99.9%;R
t; 7.5
製造例80. (R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0462】
標記化合物を(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0463】
収量:0.082g,93%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.64 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.22-7.09 (m, 2H), 6.90-6.88 (m, 1H), 4.10 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 3.92-3.81 (m, 4H), 3.16-3.04 (m, 2H), 2.74-2.70 (m, 1H), 2.48-244 (m, 1H), 1.67-1.64 (m, 2H), 1.52-1.42 (m, 1H), 1.41-1.34 (m, 1H), 1.33-1.19 (m,3H), 1.09-1.05 (m, 2H), 0.81 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.6-0.57 (m, 2H), 0.39-0.27 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:456.10 (M+H);HPLC純度:98.4%;R
t; 8.0
製造例96. (R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0464】
標記化合物を(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0465】
収量:0.082g,93%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.66 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.99-6.93 (m, 1H), 6.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 8.1, 2.6 Hz, 1H), 4.07 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 3.85 (s, 1H), 3.79 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.14-3.05 (m, 2H), 2.72-2.69 (m, 1H), 2.39-2.35 (m, 1H), 1.69-1.64 (m, 2H), 1.43-1.15 (m, 6H), 1.09-1.04 (m, 1H), 0.96-0.92 (m, 1H), 0.82 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.33-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
31N
3O
5Sの計算値:437.56;観測質量:436.15 (M-H);HPLC純度:93.4%;R
t; 7.8
製造例21:(R,E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0466】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0467】
収量:0.051g,13%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.33-7.16 (m, 2H), 7.025-7.01 (m, 1H), 6.42 (tt, J = 56.0, 3.6 Hz, 1H), 5.55-5.36 (m, 1H), 5.34-5.29 (m, 1H), 4.50-4.27 (m, 3H), 3.87-3.68 (m, 4H), 2.95-2.89 (m, 1H), 2.73-2.69 (m, 1H), 2.24-2.22 (m, 2H), 1.38 (d, J = 6.8 Hz, 3H);ESI-MS (m/z):C
18H
22F
3N
3O
5Sの計算値:449.45:観測質量:472.90 (M+Na);HPLC純度:95.5%;R
t; 7.4
製造例23:(R)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド の合成:
【0468】
標記化合物を(R,E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0469】
収量:0.03g,86%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.33-7.16 (m, 2H), 7.05-7.01 (m, 1H), 6.42 (tt, J = 56.0, 3.6 Hz, 1H), 4.4-4.37 (m, 3H), 3.87 (s, 2H), 3.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.82-2.79 (m, 1H), 2.63-2.60 (m, 1H), 1.60-1.27 (m, 9H);ESI-MS (m/z):C
18H
24F
3N
3O
5Sの計算値:451.46;観測質量:469.10 (M+H
2O);HPLC純度:97.9%;R
t; 7.5
3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロベンゾニトリル(XII)調製の典型的手順
【0470】
乾燥DMF(100mL)中の4-フルオロ-3-ヒドロキシベンゾニトリル(10.0g,78.74mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(21.73g,157.4mmol)を加え、ついでシクロプロピルメチルブロミド(12.85g,94.48mmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合液を冷水で反応停止し、沈殿した固体をろ過し、ペンタンで洗ってXIIを得た。
【0471】
収量:12g,94%;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.28-7.11 (m, 3H), 3.90 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.32-1.29 (m, 1H), 0.76-0.63 (m, 2H), 0.45-0.32 (m, 2H).
1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロパン-1-アミン(XIII)調製の典型的手順:
【0472】
乾燥THF(40mL)中のXII(7.8g,40.83mmol)の攪拌溶液に、-78℃でTi(O
iPr)
4(12.75g,44.92mmol)を加えた。窒素雰囲気下でCH
3CH
2MgBr(Et
2O中3M溶液、29mL,89.82mmol)を滴下添加し、反応混合物を室温で1時間攪拌した。BF
3.OEt
2(5.68g,80.0mmol)を滴下添加し、室温で1.5時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を1N HClで希釈し、10分間攪拌した。その後反応混合物を水性NaOHで中和し、Et
2Oで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を30%EtOAC/ヘキサンを使ってカラムクロマトグラフィーで精製し、XIIIを得た。
【0473】
収量:4.1g,47%. NMR:1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 4.04 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.54 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 2.48-2.27 (m, 5H), 1.90-1.72 (m, 2H), 1.17-1.10 (m, J = 7.0 Hz,2H).
N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミド(XIV)調製の典型的手順:
【0474】
乾燥DCM(4mL)中のXIII(0.1g,0.44mmol)の攪拌溶液に、Et
3N(0.08mL,0.57mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。その後DCM(4mL)中のV(0.083g,0.53mmol)を滴下添加し、室温で4時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOA
Cで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をDCM中の30%EtOAC/ヘキサンを使ってカラムクロマトグラフィーで精製し、XIVを得た。
【0475】
収量:0.043g,30%;NMR:
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.11-6.92 (m, 3H), 5.60-5.55 (m, 1H), 5.10 (s, 1H), 5.04-4.89 (m, 2H), 3.89 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.79-2.63 (m, 2H), 2.36-2.25 (m, 2H), 1.56 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 1.44-1.24 (m, 4H), 1.24-1.10 (m, 2H), 0.72-0.60 (m, 2H). ESI-MS (m/z);342.10 (M+H);
製造例8:(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0476】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0477】
収量:0.1g,15.2%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.3, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 5.53-5.41 (m, 1H), 5.34-5.23 (m, 1H), 3.89-3.77 (m, 4H), 3.86-3.76 (m, 2H), 2.66-2.52 (m, 2H), 2.15 (m, 1H), 2.10-2.00 (m, 1H), 1.23 (s, 4H), 1.12-0.90 (m, 7H);ESI-MS (m/z):C
21H
28FN
3O
5Sの計算値:453.53;観測質量:454.1(M+H);HPLC純度:98.5%;R
t; 8.2
製造例10:(E)-N-(1-(3-(シクロブチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0478】
標記化合物をN-(1-(3-(シクロブチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0479】
収量:0.1g,15.22%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.7 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.24 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.22-7.05 (m, 1H), 6.95-6.90 (m, 1H), 5.45-5.39 (m, 1H), 5.36-5.18 (m, 1H), 4.01 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 3.89 (s, 2H), 3.79-3.69 (m, 1H), 2.78-2.72 (m, 1H), 2.66-2.57 (m, 2H), 2.32-1.75 (m, 8H), 1.29-1.05 (m, 5H);ESI-MS (m/z):C
22H
28FN
3O
5Sの計算値:465.54 観測質量:466.20 (M+H);HPLC純度:91.4%;R
t; 8.4
製造例11:(E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0480】
標記化合物をN-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0481】
収量:0.03g,7.59%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.25-7.13 (m, 2H), 7.05-7.02(m, 1H), 6.20 (tt, J = 56.0, 3.6 Hz, 1H), 5.49-5.21 (m, 2H), 4.37 (dt, J = 14.6, 3.6 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.72 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.67 (dd, J = 8.8, 6.5 Hz, 2H), 2.17 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.30-1.08 (m, 4H);ESI-MS (m/z):C
19H
22F
3N
3O
5Sの計算値:461.46;観測質量:462.05 (M+H);HPLC純度:98.0%;R
t; 7.4
製造例12:(E)-N-(1-(3-(シクロペンチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0482】
標記化合物をN-(1-(3-(シクロペンチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0483】
収量:0.08g,12.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.7 (s, 1H), 8.23 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.29-7.16 (m, 1H), 7.16-7.06 (m, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 5.41-5.38 (m, 1H), 5.25-5.20 (m, 1H), 3.90 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.72 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.36-3.20 (m, 1H), 2.65-2.56 (m, 2H), 2.35-2.23 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 1H), 1.79-1.75 (m, 2H), 1.59-1.55 (m, 4H), 1.39-1.04 (m, 6H);ESI-MS (m/z):C
23H
30FN
3O
5Sの計算値:479.57;観測質量:480.20 (M+H);HPLC純度:98.3%;R
t; 8.6
製造例13:(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0484】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0485】
収量:0.045g,15%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 11.4, 8.5 Hz, 1H), 5.41 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 5.29-5.19 (m, 1H), 3.80-3.66 (m, 6H), 2.66-2.57 (m, 2H), 2.16-2.13 (m, 2H), 1.23 (d, J = 4.7 Hz, 3H), 1.09 (t, J = 3.6 Hz, 2H), 1.01 (s, 9H);ESI-MS (m/z):C
22H
30FN
3O
5Sの計算値:467.56;観測質量:468.05 (M+H);HPLC純度:98.7%;R
t; 8.5
製造例14:(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0486】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0487】
収量:0.035g,5.32%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.25-7.08 (m, 2H), 6.96-6.92 (m, 1H), 5.37-5.31 (m, 1H), 5.23-5.19 (m, 1H), 4.64 (s, 1H), 3.88 (d, J = 7.1 Hz, 4H), 3.51 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.61-2.52 (m, 2H), 2.15-2.12 (m, 2H), 1.38-1.03 (m, 8H), 0.90-0.76 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
28FN
3O
6Sの計算値:469.53;観測質量:491.75 (M+Na);HPLC純度:97.5%;R
t; 6.8
製造例60:(E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0488】
標記化合物をN-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0489】
収量:0.076g,19%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 7.24-7.20 (m, 1H), 7.07-6.96 (m, 2H), 6.88-6.74 (m, 1H), 6.34 (tt, J = 56.0, 3.7 Hz, 1H), 5.45-5.33 (m, 1H), 5.32-5.20 (m, 1H), 4.28 (dt, J = 14.8, 3.6 Hz, 2H), 3.89-3.75 (m, 2H), 3.72 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.65-2.61 (m, 2H), 2.18-2.15 (m, 2H), 1.30-1.14 (m, 2H), 1.10-1.04 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
19H
23F
2N
3O
5Sの計算値:443.47 観測質量:443.75 (M+H);HPLC純度:98.0%;R
t; 7.3
製造例57:(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0490】
標記化合物をN-(1-(3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0491】
収量:0.06g,11%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.19 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.92 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.80-6.72 (m, 1H), 5.39-5.35 (m, 1H), 5.28-5.16 (m, 1H), 3.79-3.67 (m, 6H), 2.63-2.55 (m, 2H), 2.16-2.13 (m, 2H), 2.02-1.98 (m, 1H), 1.30-1.03 (m, 4H), 0.97 (d, J = 6.5 Hz, 6H);ESI-MS (m/z):C
21H
29N
3O
5Sの計算値:435.54 観測質量:435.85 (M+H);HPLC純度:93.4%;R
t; 8.0
製造例58:(E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0492】
標記化合物をN-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0493】
収量:0.11g,16.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.17 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.92 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.73 (dd, J = 8.0, 2.6 Hz, 1H), 5.36-5.31 (m, 1H), 5.25-5.20 (m, 1H), 3.77-3.72 (m, 4H), 3.70 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.59 (dd, J = 9.8, 6.1 Hz, 2H), 2.15-2.12 (m, 2H), 1.21-1.15 (m, 3H), 1.06-1.00 (m, 2H), 0.60-0.50 (m, 2H), 0.30-0.26 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
27N
3O
5Sの計算値:433.52;観測質量:434.10 (M+H);HPLC純度:99.5%;R
t;:7.6
製造例5:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0494】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0495】
収量:0.09g,90%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.3, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 3.89-3.77 (m, 4H), 3.12-3.10 (m, 2H), 2.56-2.53 (m, 2H), 1.42-1.03 (m, 11H), 0.65-0.60 (m, 2H), 0.38-0.32 (d, J = 5.0 Hz, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
28FN
3O
5Sの計算値:453.53;観測質量:454.10 (M+H);HPLC純度:99.3 %;R
t;:7.9
製造例7:5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0496】
標記化合物を(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0497】
収量:0.045g,56%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.3, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.88 (m, 1H), 3.89-3.77 (m, 4H), 3.12 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.54-2.50 (m, 2H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.43-1.40 (m, 2H), 1.35-1.14 (m, 4H), 1.11-0.95 (m, 10H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:456.20 (M+H);HPLC純度:99.4%;R
t; 8.2
製造例9:N-(1-(3-(シクロブチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0498】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(シクロブチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0499】
収量:0.06g,60%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.24 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 1H), 6.95-6.91 (m, 1H), 4.02 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.12 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.78-2.71 (m, 1H), 2.54-2.51 (m, 2H), 2.10-2.05 (m, 2H), 1.96-1.75 (m, 4H), 1.49-1.37 (m, 2H), 1.36-0.98 (m, 8H);ESI-MS (m/z):C
22H
30FN
3O
5Sの計算値:467.56;観測質量:468.10 (M+H);HPLC純度:99.2%;R
t; 8.3
製造例35:N-(1-(3-(シクロペンチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0500】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(シクロペンチルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0501】
収量:0.025g,40.2%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 8.5, 2.2 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 1H), 6.95-6.91 (m, 1H), 3.94-3.80 (m, 4H), 3.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.63-2.47 (m, 2H), 2.35-2.30 (m, 1H), 1.84-1.71 (m, 2H), 1.68-0.97 (m, 16H);ESI-MS (m/z):C
23H
32FN
3O
5Sの計算値:481.58;観測質量:482.15 (M+H);HPLC純度:95.8%;R
t; 8.7
製造例36:N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0502】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0503】
収量:0.05g,83.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.19-7.15 (m, 2H), 7.05-7.00 (m, 1H), 6.40 (tt, J = 56.0, 3.3 Hz, 1H), 4.37 (dt, J = 14.6, 3.5 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 3.11 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.62-2.53 (m, 2H), 1.43-1.40 (m, 2H), 1.36-1.00 (m, 8H);ESI-MS (m/z):C
19H
24F
3N
3O
5Sの計算値:463.47;観測質量:464.07 (M+H);HPLC純度:97.1%;R
t; 7.4
製造例37:5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0504】
標記化合物を(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(ネオペンチルオキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドとRh.Al
2O
3を使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0505】
収量:0.022g,73.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.91 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.69 (s, 2H), 3.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.54-2.51 (m, 2H), 1.42-1.38 (m, 2H), 1.36-1.16 (m, 8H), 1.01 (s, 9H);ESI-MS (m/z):C
22H
32FN
3O
5Sの計算値:469.57 観測質量:470.15 (M+H);HPLC純度:95.4%;R
t; 8.7
製造例38:5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0506】
標記化合物を(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)フェニル)シクロプロピル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0507】
収量:0.022g,73.3%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 6.93-6.89 (m, 1H), 4.67 (s, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.11 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.54 (dd, J = 6.6, 4.1 Hz, 2H), 1.47-1.45 (m, 2H), 1.43-1.40 (m, 2H), 1.33-1.14 (m, 8H), 1.05-0.98 (m, 4H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
6Sの計算値:471.54;観測質量:470 (M-H);HPLC純度:98.1%;R
t; 7.0
製造例75:(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0508】
標記化合物を(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)プロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0509】
収量:0.095g,17.6%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.73 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.20 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.96 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 5.37-5.32 (m, 1H), 5.20-5.17 (m, 1H), 4.08-4.02 (m, 1H), 3.89-3.62 (m, 6H), 2.81-2.78 (m, 1H), 2.45-2.42 (m, 1H), 2.21-2.18 (m, 2H), 1.76-1.55 (m, 2H), 1.23-1.20 (m, 2H), 0.82 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.38-0.26 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
29N
3O
5Sの計算値:435.54;観測質量:434.20 (M-H);HPLC純度:99.1%;R
t; 7.7
製造例76:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0510】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0511】
収量:0.082g,68%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.19 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 6.96-6.89 (m, 1H), 6.76 (dd, J = 8.1, 2.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.79 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.54-2.51 (m, 2H), 1.43-1.40 (m, 3H), 1.36-0.95 (m, 8H), 0.61-0.50 (m, 2H), 0.35-0.26 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
29N
3O
5Sの計算値:435.54;観測質量:436.19 (M+H);HPLC純度:98.0%;R
t; 7.5
製造例78:N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0512】
標記化合物を(E)-N-(1-(3-(2,2-ジフルオロエトキシ)フェニル)シクロプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0513】
収量:0.082g,68%;
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.25 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.07-6.98 (m, 2H), 6.90-6.83 (m, 1H), 6.38 (tt, J = 56.0, 3.6 Hz, 1H), 4.29 (dt, J = 14.7, 3.5 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 3.14 (t, J = 9.5, 7.1 Hz, 2H), 2.58-2.54 (m, 2H), 1.45-1.42 (m, 2H), 1.30-1.27 (m, 4H), 1.09-1.04 (m, 4H);ESI-MS (m/z):C
19H
25F
2N
3O
5Sの計算値:445.48;観測質量:446.10 (M+H);HPLC純度:96.7%;R
t; 7.3
2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-オール(XV)調製の典型的手順:
【0514】
乾燥THF(280mL)中のVI(11.0g,49.3mmol)の攪拌溶液に、窒素雰囲気下でCH
3MgBrの溶液(THF中1.4M溶液、176.0mL,246.6mmol)を0℃で滴下添加し、反応混合物を80℃で加熱しながら3時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水性NH
4Cl反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させてXVを得た。
【0515】
収量:10.13g,粗製,LCMS:225.45(M+1).
4-(2-アジドプロパン-2-イル)-2-(シクロプロピルメトキシ)-1-フルオロベンゼン(XVI)調製の典型的手順:
【0516】
乾燥DCM(200mL)中のXV(10.13g,45.8mmol)の攪拌溶液に、NaN
3(27.00g 406.8mmol)とTFA(50mL)を0℃で加え、反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させてXVIを得た。
【0517】
収量:10.10g,粗製;
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.10-6.99 (m, 2H), 6.96-6.93 (m, 1H), 3.91 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.62-1.56(m, 6H), 1.38-1.19 (m, 2H), 0.71-0.57 (m, 2H), 0.42-0.28 (m, 2H).
2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-アミン(XVII)調製の典型的手順:
【0518】
MeOH(150mL)中のXVI(10.0g,40.11mmol)の攪拌溶液に、10%Pd/C(4.0g)を加え、水素雰囲気(バルーン圧力)下で室温で24時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。粗生成物をDCM中の5%MeOHを使ってカラムクロマトグラフィーで精製し、XVIIを得た。
【0519】
収量:4.1g,45.8%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.28 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 7.11-6.96 (m, 2H), 3.89 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 1.89-1.83 (m, 2H), 1.34 (s, 6H), 0.60-0.58 (m, 2H), 0.34-0.32 (m, 2H).
N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-イル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミド(XVIII)調製の典型的手順:
【0520】
乾燥DCM(10mL)中のXVII(1.0g,4.47mmol)の攪拌溶液に、Et
3N(1.87mL,13.4mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。その後DCM(10mL)中のV(1.17g,7.61mmol)を滴下添加し、室温で2時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOACで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を15%EtOAC/ヘキサンを使ってcombiflashクロマトグラフィーで精製し、XVIIIを得た。
【0521】
収量:1.04g,64.8%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.48 (s, 1H), 7.26 (td, J = 7.9, 7.4, 2.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.3, 8.5 Hz, 1H), 7.05-7.0 (m, 1H), 5.78-5.63 (m, 1H), 5.04-4.94 (m, 2H), 3.90 (dd, J = 7.3, 4.6 Hz, 2H), 2.70-2.61 (m, 2H), 2.30 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.59 (d, J = 3.2 Hz, 6H), 1.24 (td, J = 7.8, 4.0 Hz, 1H), 0.63-0.52 (m, 2H), 0.42-0.31 (m, 2H).
製造例44:(E)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-イル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0522】
標記化合物をN-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-イル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0523】
収量:0.095g,20.65%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.26 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.2, 8.5 Hz, 1H), 7.06-6.97 (m, 1H), 5.56-5.53 (m, 1H), 5.39-5.36 (m, 1H), 3.92-3.80 (m, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.70-3.68 (m, 2H), 2.74-2.65 (m, 2H), 2.33-2.24 (m, 2H), 1.58 (s, 6H), 1.24-1.20 (m, 1H), 0.63-0.53 (m, 2H), 0.37-0.29 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
28FN
3O
5Sの計算値:453.53:観測質量:471.25 (M+H
2O);HPLC純度:99.8%;R
t; 8.0
製造例48:(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)プロパン-2-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0524】
標記化合物をN-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)プロパン-2-イル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0525】
収量:0.056g,11%;
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.49 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.3, 8.1 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 7.7, 4.0 Hz, 1H), 5.54-5.51 (m, 1H), 5.37-5.34 (m, 1H), 3.89-3.73 (m, 6H), 2.70-2.67 (m, 2H), 2.30-2.26 (m, 2H), 2.08-2.04 (m, 1H), 1.59 (s, 6H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:454.20 (M-H);HPLC純度:98.9%;R
t; 8.2
製造例81:N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-イル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0526】
標記化合物を(E)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-2-イル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0527】
収量:0.05g,71.4%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.26 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.3, 8.5 Hz, 1H), 7.05-7.01 (m, 1H), 3.89-3.85 (m, 4H), 3.21-3.13 (m, 2H), 2.66-2.57 (m, 2H), 1.56-1.54 (m, 8H), 1.40-1.38 (m, 2H), 1.31-1.12 (m, 3H), 0.63-0.53 (m, 2H), 0.38-0.29 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55;観測質量:473.15 (M+H
2O);HPLC純度:94.7%;R
t; 7.9
製造例86:5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)プロパン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0528】
標記化合物を(E)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)プロパン-2-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0529】
収量:0.028g,70%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.32-7.24 (m, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 1H), 7.00-6.98 (m, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.81 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 3.17 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.50-2.48 (m, 2H), 2.05-2.01 (m, 1H), 1.56-1.54 (m, 8H), 1.40-1.37 (m, 2H), 1.20-1.00 (m, 2H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ESI-MS (m/z):C
21H
32FN
3O
5Sの計算値:457.56 ;観測質量:479.85 (M+Na);HPLC純度:96.3%;R
t; 8.2
N-アリルシアナミド(XIX)調製の典型的手順:
【0530】
乾燥ACN(25mL)中のメチルL-アラニナート(5.0g,35mmol)の攪拌溶液に、Et
3N(10.0mL,71.0mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。その後ACN(25mL)中で3-ブロモプロパ-1-エン(2.78mL,32.0mmol)を0℃で滴下添加し、室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を10%MeOH/DCMを使ってカラムクロマトグラフィーで精製し、XIXを得た。
【0531】
収量:0.8g,15.6%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.80 - 5.77 (m, 1H), 5.22-4.98 (m, 2H), 4.03 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 3.35-3.10 (m, 3H), 3.10-2.98 (m, 1H), 2.13-2.08 (m, 1H), 1.99 (s, 1H), 1.17 (dd, J = 7.1, 5.3 Hz, 5H).
メチルN-アリル-N-シアノ-L-アラニナート(XX)調製の典型的手順:
【0532】
EtO
2(10mL)中のXIX(0.8g,5.5mmol)の攪拌溶液に、BrCN(7.11g,6.7mmol)とNaHCO
3(1.40g,16.6mmol)を0℃で滴下添加し、2時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtO
2で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮してXXを得た。
【0533】
収量:0.8g,粗製;NMR:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 5.84-5.81 (m, 1H), 5.36-5.21 (m, 2H), 3.93 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.79-3.58 (m, 5H), 1.46-1.34 (m, 3H).
(S)-1-アリル-5-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオン(XXI)調製の典型的手順:
【0534】
トルエン(8mL)中のXX(0.8g,4.7mmol)の攪拌溶液に、リン酸ジブチル(2.5mL,1.1mmol)を加えて反応混合物を5時間還流加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を濃縮し、残留物をEt2O:ヘキサン(2:8mL)で溶解させ、沈殿した固体をろ過し、これを冷ヘキサンと共に磨砕してXXIを得た。
【0535】
収量:0.25g,34%;NMR:
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.80 (s, 1H), 5.80 - 5.77 (m, 1H), 5.27-5.11 (m, 2H), 4.14-3.94 (m, 2H), 3.70 (dd, J = 16.1, 6.3 Hz, 1H), 1.41-1.22 (m, 3H).
製造例15:(R,E)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0536】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび(R)-1-アリル-5-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0537】
収量:0.028g,18%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.15-7.05 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 5.48-5.36 (m, 1H), 5.24-5.20 (m, 1H), 3.98-3.86 (m, 2H), 3.83-3.76 (m, 2H), 3.51-3.48 (m, 1H), 2.57-2.54 (m, 2H), 2.19-1.95 (m, 4H), 1.29-1.12 (m, 4H), 1.07 (s, 2H), 1.01-0.94 (m, 6H);ESI-MS (m/z):C
22H
30FN
3O
5Sの計算値:467.56;観測質量:468.15 (M+H);HPLC純度:94.7%;R
t; 8.2
製造例16:(S,E)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0538】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび(S)-1-アリル-5-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0539】
収量:0.025g,18%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.8 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.28-7.06 (m, 2H), 6.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.49-5.37 (m, 1H), 5.26-5.23 (m, 1H), 4.05-3.87 (m, 2H), 3.81 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 3.53-3.50 (m, 1H), 2.59-2.50 (m, 3H), 2.10-2.07 (m, 2H), 1.27-1.16 (m, 5H), 1.09-1.04 (m, 2H), 0.99 (d, J = 6.6 Hz, 6H);ESI-MS (m/z):計算値 :C
22H
30FN
3O
5S:467.56;観測質量 468.20 (M+H);HPLC純度:99.8%;R
t; 8.2
製造例17:(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0540】
標記化合物をN-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび(R)-1-アリル-5-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0541】
収量:0.038g,14%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.20 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 1H), 6.96-6.91 (m, 1H), 5.49-5.37 (m, 1H), 5.30-5.18 (m, 1H), 3.99-3.85 (m, 4H), 3.53 (dd, J = 15.6, 6.9 Hz, 1H), 2.59-2.56 (m, 2H), 2.14-2.11 (m, 2H), 1.29-1.17 (m, 6H), 1.11-1.03 (m, 2H), 0.63-0.53 (m, 2H), 0.38-0.29 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
22H
28FN
3O
5Sの計算値:465.54;観測質量:466.15 (M+H);HPLC純度:99.9%;R
t; 7.8
製造例18:(R,E)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0542】
標記化合物をN-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドおよび(S)-1-アリル-5-メチルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0543】
収量:0.06g,23%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 8.12 (s, 1H), 7.26 (dt, J = 7.9, 7.4, 2.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 11.3, 8.5 Hz, 1H), 7.05-7.0 (m, 1H), 5.45-5.38 (m, 1H), 5.12-5.08 (m, 1H), 3.99-3.85 (m, 4H), 3.37-3.25 (m, 1H), 2.59 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 2.15 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 1.26-1.17 (m, 6H), 1.08-1.04 (m, 2H), 0.63-0.53 (m, 2H), 0.36-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
22H
28FN
3O
5Sの計算値:465.54;観測質量:464.20 (M-H);HPLC純度:99.4%;R
t; 7.7
製造例71:(R)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0544】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0545】
収量:0.022g,62%;
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 10.7 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.5, 2.2 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.3 Hz, 1H), 6.96-6.90 (m, 1H), 4.01-3.38 (m, 1H), 3.81 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 2.96-2.91 (m, 1H), 2.57-2.54 (m, 3H), 2.06-2.02 (m, 1H), 1.49 - 1.18 (m, 8H), 1.11 - 0.92 (m, 11H) ;ESI-MS (m/z):C
22H
32FN
3O
5Sの計算値:469.57;観測質量:470.20 (M+H);HPLC純度:92.2%;Rt;8.5
製造例72:(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0546】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0547】
収量:0.042g,83.6%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.25 (dd, J = 8.4, 2.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.4 Hz, 2H), 6.94-6.90 (m, 1H), 4.01-3.39 (m, 1H), 3.81 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 3.32-3.28 (m, 2H), 2.98-2.95 (m, 2H), 2.06-2.03 (m, 2H), 1.43-1.40 (m, 2H), 1.36-1.18 (m, 8H), 1.11-0.95 (m, 7H);ESI-MS (m/z):C
22H
32FN
3O
5Sの計算値:469.57;観測質量:470.2 (M+H);HPLC純度:98.0%;R
t:8.3
製造例73:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0548】
標記化合物をN-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)ブタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0549】
収量:0.02g,80.0%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.20 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 10.1 Hz, 1H), 6.96-6.92 (m, 1H), 4.03-4.00 (m, 1H), 3.88 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.98-2.92 (m, 1H), 2.51-2.40 (m, 2H), 1.41-1.38 (m, 2H), 1.28-1.17 (m, 9H), 1.04-1.00 (m, 4H), 0.60-0.55 (m, 2H), 0.32-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
22H
30FN
3O
5Sの計算値:467.56;観測質量:468.20 (M+H);HPLC純度:94.1%;R
t:7.7
製造例74:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
【0550】
標記化合物を(S,E)-N-(1-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)シクロプロピル)-5-(5-メチル-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタ-3-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0551】
収量:0.035g,77.7%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.2 Hz, 1H), 6.97-6.89 (m, 1H), 4.02-3.98 (m, 1H), 3.88 (d, J = 6.9 Hz, 2H), 2.99-2.87 (m, 2H), 2.58-2.48 (m, 2H), 1.48-1.18 (m, 12H), 1.05-1.02 (m, 2H), 0.59-0.54 (m, 2H), 0.33-0.31 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
22H
30FN
3O
5Sの計算値:467.56;観測質量:468.15 (M+H);HPLC純度:96.9%;R
t:7.7
3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(XXII)調製の典型的手順
【0552】
乾燥DMF(131mL)中の3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロ安息香酸(10.12g,4.80mmol)の混合物にN,O-ジメチルヒドロキシルアミン(5.63g,5.70mmol)、HOBt(7.69g,5.70mmol)、Et
3N(8.75ml,6.20mmol)およびEDCI.HCl(13.85g,7.20mmol)を0℃で添加し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで40%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXIIを得た。
【0553】
収量:10.5g,86.1%;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.39-7.24 (m, 2H), 7.08 (dd, J = 10.9, 8.4 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.55 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 1.37-1.23 (m, 1H), 0.72-0.59 (m, 2H), 0.43-0.29 (m, 2H).
1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)プロパン-1-オン(XXIII)調製の典型的手順:
【0554】
乾燥THF(158mL)中のXXII(10.5g,41.40mmol)の攪拌溶液に、CH
3CH
2MgBrの溶液(THF中1.0M溶液、34.5mL,103.0mmol)を0℃で滴下添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで25%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXIIIを得た。
【0555】
収量:7.58g,82.3%;ESI-MS (m/z):222.85 (M+H).
4-(ブタ-1-エン-2-イル)-2-(シクロプロピルメトキシ)-1-フルオロベンゼン(XXIV)調製の典型的手順:
【0556】
乾燥THF(120mL)中のPh
3PCH
3Br(17.93g,50.2mmol)の攪拌溶液にNaHMDS(THF中1M、50mL、50.2mmol)を0℃で添加し、室温で2時間攪拌した。THF(50mL)中のXXIII(6.2g,27.8mmol)を0℃で滴下添加し、反応物を室温で12時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで5%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXIVを得た。
【0557】
収量:5.6g,91.2%;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.06-6.88 (m, 3H), 5.19 (s, 1H), 5.05-5.00 (m, 1H), 3.89 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.46 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 1.33-1.30 (m, 1H), 1.09 (td, J = 7.4, 1.3 Hz, 3H), 0.70-0.58 (m, 2H), 0.43-0.32 (m, 2H).
(S)-2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)ブタン-1,2-ジオール(XXV)調製の典型的手順:
【0558】
t-ブタノール(48mL)と水(48mL)中のXXIV(3.0g,13.6mmol)の混合物に0℃でAD-mix-alpha(18.0g)を加え、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を無水Na
2SO
4で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで35%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXVを得た。
【0559】
収量:2.8g,80.92%;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.13-7.00 (m, 2H), 6.88-6.85 (m, 1H), 3.90 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.81 (dd, J = 11.1, 4.6 Hz, 1H), 3.67 (dd, J = 11.0, 8.0 Hz, 1H), 2.54 (s, 1H), 1.83-1.79 (m, 2H), 1.58 (dd, J = 8.1, 4.7 Hz, 1H), 1.29-1.27 (m, 2H), 0.77 (dd, J = 8.0, 6.8 Hz, 3H), 0.70-0.58 (m, 2H), 0.37 (t, J = 5.2 Hz, 2H).
(S)-2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-1-(メチルスルホニル)ブタン-2-オール(XXVI)調製の典型的手順:
【0560】
乾燥DCM(8.6mL)中のXXV(0.86g,3.38mmol)とEt
3N(0.711mL,5.07mmol)の攪拌溶液に、MsCl(0.31mL,4.06mmol)を0℃で添加し、室温で30分間攪拌した。反応完了後、反応混合物をNaHCO
3溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮してXXVIを得た。
【0561】
収量:1.0g,粗製。
(S)-1-アジド-2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)ブタン-2-オール(XXVII)調製の典型的手順:
【0562】
DMF(15mL)中のXXVI(0.75g,2.20mmol)の攪拌溶液に、アジ化ナトリウム(0.586,9.02mmol)を滴下添加し、90℃で12時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で希釈し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで35%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXVIIを得た。
(S)-1-アミノ-2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)ブタン-2-オール(XXVIII)調製の典型的手順:
【0563】
EtOH(6mL)中のXXVII(0.3g,10.7mmol)の攪拌溶液に、10%Pd/C(0.06g)を加え、水素雰囲気(バルーン圧力)下で室温で3時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物をセライトを通してろ過し、ろ過物を減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで40%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXVIIIを得た。
【0564】
収量:0.097g,34.7%;
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 7.15-7.05 (m, 2H), 6.93-6.89 (m, 1H), 4.82 (s, 1H), 3.87 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.79 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.70 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 1.75-1.61 (m, 2H), 1.25-1.22 (m, 1H), 0.68-0.50 (m, 5H), 0.40-0.26 (m, 2H).
(S)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシブチル)プロパ-2-エン-1-スルホンアミド(XXIX)調製の典型的手順:
【0565】
乾燥DCM(25mL)中のXXVIII(1.g,7.1mmol)の攪拌溶液に、Et
3N(3.0mL,2.1mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。その後乾燥DCM(25mL)中のV(1.49g,1.0mmol)を滴下添加し、室温で12時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで20-30%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、XXIXを得た。
【0566】
収量:0.8g,32%;
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 7.16 - 7.11 (m, 2H), 6.95-6.91 (m, 1H), 6.70 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.72-5.69 (m, 1H), 5.34-5.25 (m, 2H), 4.94 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.92-3.85 (m, 2H), 3.65-3.60 (m, 2H), 3.39-3.15 (m, 1H), 1.74 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.25-1.21 (m, 2H), 0.66-0.52 (m, 5H), 0.33 (t, J = 4.3 Hz, 2H).
製造例97:(S,E)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシブチル)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ブタ-2-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0567】
標記化合物を(S)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシブチル)プロパ-2-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0568】
収量:0.037g,7.1%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.13-7.10 (m, 2H), 6.96-6.88 (m, 1H), 6.79-6.76 (m, 1H), 5.71-5.68 (m, 1H), 5.53-5.50 (m, 1H), 4.94 (s, 1H), 3.88-3.84 (m, 6H), 3.70-3.68 (m, 2H), 3.25-3.20 (m, 2H), 1.73-1.70 (m, 2H), 1.22-1.20 (m, 1H), 0.65-0.54 (m, 5H), 0.33-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):計算量:C
21H
28FN
3O
6S:469.53;観測質量:492.20 (M+Na);HPLC純度:96.5%;R
t:7.7
製造例82:(S,E)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)-2-ヒドロキシブチル)ブタ-2-エン-1-スルホンアミドの合成:
【0569】
標記化合物を(S,E)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(2-(4-フルオロ-3-イソブトキシフェニル)-2-ヒドロキシブチル)ブタ-2-エン-1-スルホンアミドおよび1-アリルイミダゾリジン-2,4-ジオンを使って上記の製造例3の方法と同様な方法で調製した。
【0570】
収量:0.022g,3.67%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.8 (s, 1H), 7.18-7.06 (m, 2H), 6.98-6.92 (m, 1H), 6.77 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 5.70-5.67 (m, 1H), 5.52-5.49 (m, 1H), 4.96 (s, 1H), 3.87-3.77 (m, 6H), 3.70-3.68 (m, 2H), 3.30-3.28 (m, 2H), 2.11-1.96 (m, 1H), 1.74-1.71 (m, 2H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.60 (t, J = 7.4 Hz, 3H);ESI-MS (m/z):計算量:C
21H
30FN
3O
6S:471.54;観測質量:489.30 (M+H
2O);HPLC純度:94.7%;R
t:7.9
製造例98:(S)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシブチル)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ブタン-1-スルホンアミドの合成:
【0571】
標記化合物を(S,E)-N-(2-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシブチル)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ブタ-2-エン-1-スルホンアミドを使って上記の製造例1の方法と同様な方法で調製した。
【0572】
収量:0.06g,48%;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.7 (s, 1H), 7.15-7.11 (m 2H), 6.97-6.89 (m, 1H), 6.65 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 4.92 (s, 1H), 3.89-3.86 (m, 4H), 3.20-3.17 (m, 4H), 2.89-2.86 (m, 2H), 1.74-1.71 (m, 2H), 1.48-1.41 (m, 4H), 1.29-1.13 (m, 1H), 0.60-0.56 (m, 5H), 0.33-0.30 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
6Sの計算値;観測質量;470.25 (M-H);HPLC純度:97.9;R
t:7.3.
製造例66a:(S)-N-(1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム1.
【化134】
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【0573】
ステップ-1:1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エタン-1-オン(3-a)の合成
DMF(25mL)中の1-a(3.0g,17.6mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(7.3g,52.9mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(2.8g,21.1mmol)を添加して、反応混合物を4時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-a(3.2g,粗製)を得た。
【0574】
ステップ-2:N-(1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-a)の合成
乾燥トルエン(150mL)中の化合物3-a(3.2g,14.2mmol)と化合物4-a(2.5g,21.4mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(8.1g,28.5mmol)を添加した。この混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物5-a(2.4g,粗製)を得た。LCMS:327.95(M+1).
【0575】
ステップ-3:(S)-N-((S)-1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-a)の合成
乾燥トルエン(10mL)中のDIBAL-H(1M溶液、22mL,22.0mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物5-a(2.4g,7.33mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。この混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-a(1.6g,66%) を得た。LCMS:330.1 (M+1).
【0576】
ステップ-4:(S)-1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-a)の合成
MeOH(15mL)中の化合物6-a(1.6g,4.86mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(2.4mL,9.72mmol)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-a(0.9g,75%)を得た。LCMS:208.9 (M-18).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42 (s, 3H), 7.42 (d, J = 8.7 Hz 1H), 7.20 (s, 1H), 4.42-4.38 (m, 1H), 3.96 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.45 - 1.42(s, 3H), 1.28 - 1.0 (m , 2H), 0.62 - 0.56 (m, 2H), 0.38 - 0.34 (m, 2H).
【0577】
ステップ5:3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(9-a)の合成
CH
2Cl
2(60mL)中の化合物8-a(6.0g,60.0mmol)とDIPEA(30mL,180mmol)の攪拌溶液に、0℃で1時間かけてSEM-Cl(12.7mL,72.0mmol)を加え、室温で16時間攪拌した。反応をTLCで化合物8-aの完全な消費についてモニターした。反応混合物をNH
4Cl溶液(150mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層を2N HCl(75mL×2)と塩水(100mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して化合物9-a(9.2g,粗製)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 4.98 (s, 2H), 4.0 (s, 3H), 3.60 - 3.55 (m, 2H), 0.98 - 0.95 (m, 2H), 0.09 (s, 9H).
【0578】
ステップ6:(1-(5-ブロモペンチル)-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イミダゾリジン-2,4-ジオン(11-a)の合成
ACN(50mL)中の化合物9-a(3.0g,13.0mmol)の攪拌溶液に、CS
2CO
3(12.7g,39.1mmol)次いで化合物10-a(6.0g,26.0mmol)を加えて80℃で4時間攪拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水の飽和溶液(150mL)に入れ、EtOAc(150mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、11-a(2.8g,56%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 4.73 (s, 2H), 4.02 (s, 2H), 3.52 - 3.50 (m, 4H), 3.22-3.20(m, 2H), 1.85 - 1.79(m, 2H), 1.59 - 1.55(m, 2H), 1.41 - 1.34(m , 2H), 0.88 - 0.82 (m, 2H), 0.09 (s, 9H).
【0579】
ステップ7:S-(5-(2,4-ジオキソ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イミダゾリジン-1-イル)ペンチル)エタンチオエート(12-a)の合成
DMF(30mL)中の化合物11-a(2.8g,7.38mmol)の溶液に0℃でAcSK(1g,8.86mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。開始材料の完了後、反応混合物を水(75mL)で希釈し、EtOAc(75mL×3)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、12-a(2.6g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。
【0580】
ステップ8:5-(2,4-ジオキソ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホニルクロリド(13-a)の合成
アセトニトリル(40mL)中の化合物12-a(2.6g,6.87mmol)の攪拌溶液に0℃で2N HCl(4mL)を加えた。次いで少しずつ30分間にわたってN-クロロスクシンイミド(3.67g,27.5mol)を加え、反応混合物を室温に温めて1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。12-aの消費完了後、反応混合物を氷冷水(150mL)で反応停止し、ジエチルエーテル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(150mL)と塩水(75mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させてオフホワイトの固体として13-a(1.9g,69.3%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 4.90 (s, 2H), 3.89 (s, 2H), 3.69-3.59 (m, 2H), 3.46-3.42 (m, 2H), 2.13 -2.0 (m, 2H), 1.70-1.64 (m, 2H), 1.62-1.52 (m, 2H),1.27-1.23(m, 2H), 0.96-0.92(m,2H), 0.004(s, 9H).
【0581】
ステップ9:(S)-N-(1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソ-3-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(14-a)の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物7-a-HCl塩(0.2g,0.76mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.25mL,2.28mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物13-a(0.33g,0.83mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-aの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(25mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(25mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL×2)と塩水(25mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として14-aを得た(0.155g,34%)。LCMS:588.05 (M+1).
【0582】
ステップ10:(S)-N-(1-(4-クロロ-3-(シクロプロピルメトキシ)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例66a)の合成
DCM(10mL)中の化合物14-a(0.15g,0.52mmol)の攪拌溶液に、0℃でTFA(0.3mL)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌した。反応の進行をTLCで、化合物14-aの消費が完了するまでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3の飽和溶液(50mL)に入れ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(50mL×2)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例66aを白い粘着性のある固体として得た(収量75mg,64%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.68 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 6.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.40 - 4.35 (m, 1H), 3.94 - 3.84 (m, 4H), 3.12 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.82 -2.77 (m, 1H), 2.63 - 2.60 (m, 1H), 1.59 - 1.38 (m, 2H), 1.38 - 0.99 (m, 8H), 0.58 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 0.35 (d, J = 7.6 Hz, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
28ClN
3O
5Sの計算値:457.97, 観測質量:456.05(M-H);HPLC純度:97.7%
製造例67a:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム2.
【化135】
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【0583】
ステップ-1:3-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチル-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(2-b)の合成
DCM(35mL)中の化合物1-b(3.5g,16.9mmol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(4.72mL,33.9mmol)を加え、次いでN,O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(1.98g,20.3mmol)を加え、室温で20分間攪拌した。EDC.HCl(4.88g,25.4mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で30分間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNaHCO
3溶液で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して化合物2-b(2.0g,粗製)を得た。LCMS:250.15 (M+1).
【0584】
ステップ-2:3-(シクロプロピルメトキシ)-N-メトキシ-N-メチル-4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(4-b)の合成
DMF(20mL)中の2-b(2.0g,8.03mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(2.21g,16.0mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(0.9mL,9.63mmol)を添加して、反応混合物を5時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで25-30%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物4-b(1.0g,40%)を得た。LCMS:304.05 (M+1).
【0585】
ステップ-3:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-オン(6-b)の合成
乾燥THF(15mL)中の化合物4-b(0.7g,2.31mmol)の攪拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(THF中3.0 M,1.5mL,4.62mmol)を-10℃で加えた。得られた混合物を室温で12時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-b(0.4g,67.4%)を得た。LCMS:259.20 (M+1).
【0586】
ステップ-4:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(8-b)の合成
乾燥トルエン(10mL)中の化合物6-b(0.4g,1.55mmol)と化合物7-b(0.3g,2.48mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(1.32g,4.65mmol)を添加した。この混合物を16時間還流加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、ろ過物を水で希釈してEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物8-b(0.33g,60%)を得た。LCMS:362.1 (M+1).
【0587】
ステップ-5:(S)-N-((S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(9-b)の合成
乾燥トルエン(5mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、1.85mL,2.77mmol)の攪拌溶液に、トルエン(5mL)中の化合物8-b(0.33g,0.92mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、化合物9-b(0.33g,粗製)を得た。LCMS:364.15 (M+1).
【0588】
ステップ-6:(S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(10-b)の合成
MeOH(8mL)中の化合物9-b(0.33g,0.91mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(0.5mL)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、10-b(0.14g,53%)を得た。LCMS:261.1 (M+1).
【0589】
ステップ7:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(12-b)の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物10-b-HCl塩(0.14g,0.48mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.24mL,2.42mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物11-b(0.22g,0.72mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応の進行をTLCで、化合物11-bの完全な消費までモニターした。反応混合物を水(25mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(75mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(25mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として12-bを得た(0.17g,67%)。LCMS:539.15 (M+1).
【0590】
ステップ8:(S)-5-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(13-b)の合成
メタノール(5mL)中の化合物12-b(0.17g,0.32mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.19mL,1.62mmol)を加えた。ついで氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、3時間攪拌した。反応をTLCでモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(6mL)に溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として13-b(0.11g,粗製)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:409.2 (M+1).
【0591】
ステップ9:エチル (S)-(5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(15-b)の合成
エタノール(5mL)中の化合物13-b(0.11g,0.28mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.03mL,0.31mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(3mL;1滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(20mg,0.33mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに5時間攪拌した。反応をTLCで化合物13-bの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ塩水(25mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、15-b(0.04g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:495.1 (M+1).
【0592】
ステップ10:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例67a)の合成
AcOH(2mL)中の化合物15-b(0.04g,0.08mmol)の攪拌溶液に、KOCN(14mg,0.16mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で12時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(15mL)に入れ、EtOAc(15mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(15mL×2)と塩水(20mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例67aを白い固体として得た(40mg,粗製)。40mgの粗製化合物をprep HPLC精製に供し、76%HPLC純度を持つ4mgの製造例67a化合物を得た。
製造例68a:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム3.
【化136】
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【0593】
ステップ-1:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エタン-1-オン(2-c)の合成
DMF(50mL)中の化合物1-c(3.0g,20.0mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(8.2g,60.0mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(3.2g,24mmol)を添加して、反応混合物を4時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、ついでEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-c(3.2g,粗製)を得た。LCMS:205.05 (M+1).
【0594】
ステップ-2:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-c)の合成
乾燥トルエン(150mL)中の化合物3-c(3.2g,15.6mmol)と化合物4-c(2.8g,23.5mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(8.9g,31.3mmol)を添加した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物5-c(2.8g,62%)を得た。LCMS:308.15 (M+1).
【0595】
ステップ-3:(S)-N-((S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-c)の合成
乾燥トルエン(15mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、2.7mL,27.3mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物5-c(2.8g,9.1mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-c(2.0g,71%)を得た。LCMS:310 (M+1).
【0596】
ステップ-4:(S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-c)の合成
MeOH(20mL)中の化合物6-c(2.0g,6.47mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(3.2mL,12.9mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-c(0.9g,61%)を得た。LCMS:207.85 (M+1).
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.60 (s, 3H), 7.10 - 7.07 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.98 - 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.15 - 4.12 (m, 1H), 4.05 - 4.0 (m, 1H), 3.83 - 3.85 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.46 - 1.35 (m, 3H), 0.62 - 0.50 (m, 2H), 0.33 - 0.23 (m, 2H).
【0597】
ステップ5:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-c)の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物7-c-HCl塩(0.3g,1.23mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.68mL,4.89mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物8-c(0.47g,1.48mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-cの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL×2)と塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-cを得た(0.42g,70%)。LCMS:485.2(M+1).
【0598】
ステップ6:(S)-5-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(10-c)の合成
メタノール(5mL)中の化合物9-c(0.44g,0.9mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,227mL,4.54mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-cの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(10mL)で溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として10-c(0.22g,収量68%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:355.15(M+1).
【0599】
ステップ7:エチル(S)-(5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-c)の合成
エタノール(5mL)中の化合物10-c(0.22g,0.62mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.15mL,0.68mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(47mg,0.74mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに3時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-cの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)に入れ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(5mL×3)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-c(0.3g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:441.15 (M+1).
【0600】
ステップ8:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-メチルフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例68a)の合成
AcOH(5mL)中の化合物11-c(0.3g,0.68mmol)の攪拌溶液に、KOCN(110mg,1.36mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(10mL)で処理し、EtOAc(15mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(10mL×2)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例68aを白い固体として得た(120mg,40%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.69 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 6.81 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 4.40 - 4.28 (m, 1H), 3.89 - 3.80 (m, 4H), 3.11 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.72 - 2.62(m, 2H), 2.51 - 2.40 (m, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.46 - 1.35 (m, 3H), 1.38 - 1.18 (m, 2H), 1.11-1.05 (m, 2H), 0.98-0.95 (m, 1H), 0.62 - 0.50 (m, 2H), 0.33 - 0.23 (m, 2H).;ESI-MS (m/z):C
21H
31N
3O
5Sの計算値:437.56, 観測質量:436.1(M-H);HPLC純度:96.07%.
製造例69a:(S)-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム4.
【化137】
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【0601】
ステップ-1:1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3-d)の合成
DMF(30mL)中の1-d(2.5g,16.2mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(6.7g,48.7mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(2.6g,19.4mmol)を添加して、反応混合物を5時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-d(2.6g,粗製)を得た。LCMS:209.0 (M+1).
【0602】
ステップ-2:N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチリデン)ピバルアミド(5-d)の合成
乾燥トルエン(50mL)中の化合物3-d(2.06g,12.44mmol)と化合物4-d(2.25g,18.6mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(7.0g,24.8mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物5-d(1.6g,42%)を得た。LCMS:292.05(M+1).
【0603】
ステップ-3:(S)-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)ピバルアミド(6-d)の合成
乾燥トルエン(5mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、12.8mL,12.86mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物5-d(1.6g,5.14mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。この混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-d(0.8g,50%)を得た。LCMS:294.15 (M+1).
【0604】
ステップ-4:(S)-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)ピバルアミド(7-d)の合成
MeOH(5mL)中の化合物6-d(0.8g,2.55mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(1.27mL,5.11mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-d(0.4g,63%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.60 (s, 3H), 7.10- 7.09 (m, 2H), 6.98 - 6.94 (m, 1H), 4.60 - 4.55 (m, 1H), 3.82 (s, 2H), 1.45 (s, 3H), 1.25 - 1.20(m, 2H), 0.61 - 0.52 (m, 2H), 0.35 - 0.27 (m, 2H).
【0605】
ステップ5:(S)-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-d)の合成
CH
2Cl
2(10mL)中の化合物7-d-HCl塩(0.4g,1.63mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.68mL,4.89mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物8-d(0.56g,1.79mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7の完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(50mL×2)と塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-dを得た(0.25g,31%)。LCMS:489.2 (M+1).
【0606】
ステップ6:(S)-5-アミノ-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(10-d)の合成
メタノール(2mL)中の化合物9-d(0.25g,0.51mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,13μL,2.56mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。ついで氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-dの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(10mL)に溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮し、粘性の塊として10-d(0.15g,収量84%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:359.05 (M+1).
【0607】
ステップ7:エチル(S)-(5-(N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-d)の合成
エタノール(2mL)中の化合物10-d(0.15g,0.43mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.1mL,0.47mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(33.1mg,0.51mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-dの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(10mL)に入れ、EtOAc(10mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(5mL×3)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-d(0.2g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:445.1 (M+1).
【0608】
ステップ8:(S)-N-(1-(5-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル) エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例69a)の合成
AcOH(2mL)中の化合物11-d(0.2g,0.44mmol)の攪拌溶液にKOCN(73mg,0.89mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(10mL)に入れ、EtOAc(15mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(10mL×2)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例69aを白い固体として得た(65mg,収量32%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.70 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.13 - 7.01 (m, 2H), 6.81 - 6.78(m, 1H), 4.68 - 4.62 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.78 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.14 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.88 - 2.80(m, 1H), 2.64 - 2.60 (m, 1H), 1.58 - 1.43 (m, 2H), 1.36 - 1.31(m, 6H), 1.28 - 1.04 (m, 2H), 0.61 - 0.52 (m, 2H), 0.35 - 0.27 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
5Sの計算値:441.52, 観測質量 440(M-H);HPLC :純度:97.51%.
製造例70a:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム5.
【化138】
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【0609】
ステップ1:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3-e)の合成
DMF(30mL)中の1-e(3.0g,19.4mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(8.0g,58.4mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(2-e)(3.1g,23.3mmol)を添加して、反応混合物を4時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-e(3.4g,粗製)を得た。
【0610】
ステップ2:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-e)の合成
乾燥トルエン(50mL)中の化合物3-e(3.4g,16.2mmol)と化合物4-e(2.95g,24.4mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(9.2g,32.5mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物5-e(3.2g,63%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.12 - 7.08 (m, 1H), 7.05 - 7.01 (m, 2H), 3.82 - 3.87 (m, 2H), 2.76 (s, 2H), 1.32 (s, 9H), 0.67 - 0.64 (m, 2H), 0.38 - 0.36 (m, 2H).
【0611】
ステップ3:(S)-N-((S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-e)の合成
乾燥トルエン(10mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、30.0mL,30.8mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物5-e(3.2g,10.2mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-e(1.8g,56%)を得た。
【0612】
ステップ4:(S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-e)の合成
MeOH(20mL)中の化合物6-e(1.8g,5.75mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(2.8mL,11.5mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-e(0.9g,64%)を得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d
6)δ8.62(s,3H),7.21-7.08(m,3H),4.61-4.48(m,1H),3.82-3.80(m,2H),1.42-1.40(m,2H),1.22-1.18(m,1H),0.60-0.56(m,2H),0.38-0.26(m,2H).
【0613】
ステップ5:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-e)の合成:
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物7-e-HCl塩(0.3g,1.22mmol)の攪拌溶液に0℃でトリエチルアミン(0.5mL,3.67mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物8-e(0.46g,1.46mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-eの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(50mL×2)と塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-eを得た(0.43g,72%)。LCMS:489.15 (M+1).
【0614】
ステップ6:(S)-5-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(10-e)の合成
メタノール(5mL)中の化合物9-e(0.42g,0.86mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,215mg,4.30mmol))を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-eの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(10mL)で溶解し、ジエチルエーテル(25mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として10-e(0.15g,収量84%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:359 (M+1).
【0615】
ステップ7:エチル(S)-(5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-e)の合成
エタノール(4mL)中の化合物10-e(0.26g,0.72mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、163μL,0.79mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
4(56.7mg,0.87mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-eの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(20mL×2)と塩水(20mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-e(0.3g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:445.15(M+1).
【0616】
ステップ8:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-2-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例70a)の合成
AcOH(2mL)中の化合物11-e(0.3g,0.67mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.1g,1.34mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(15mL)に入れ、EtOAc(15mL×2)で抽出した。ついで有機抽出物を水(15mL×2)と塩水(15mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例70aを白い固体として得た(0.123mg,41%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.68 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.13 - 6.94 (m, 3H), 4.71-4.65 (m, 1H), 3.89 - 3.77 (m, 4H), 3.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.84 - 2.80 (m, 1H), 2.62 - 2.59 (m, 1H), 1.58 - 1.51 (m, 2H), 1.35 (t, J = 7.8 Hz, 5H), 1.28 - 1.02 (m, 3H), 0.56 - 0.52 (m, 2H), 0.29-0.22 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
5Sの計算値:441.52, 観測質量:440.05(M-H);HPLC純度:99.08%.
製造例71a:(S)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成:
スキーム6.
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
ステップ1:1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エタン-1-オン(3-f)の合成
DMF(50mL)中の1-f(3.0g,19.4mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(8.0g,58.4mmol)を添加し、次いで1-ブロモプロパン(2-f)(4.75g,38.9mmol)を添加して、反応混合物を4時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-f(4.0g粗製)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.65-7.57 (m, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.12 (t, J = 53 Hz, 1H), 4.06-4.03 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 1.92-1.82 (m, 2H).1.07-1.04 (m, 3H).
【0618】
ステップ2:(S)-N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-f)の合成
乾燥トルエン(40mL)中の化合物3-f(4.0g,20.4mmol)と化合物4-f(3.95g,51.0mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(14.4g,32.6mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物5-f(5.82g,粗製)を得た。LCMS:300.05 (M+1).
【0619】
ステップ3:(S)-N-((S)-1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-f)の合成
乾燥トルエン(10mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、25mL,25.0mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物5-f(3.0g,10.0mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-f(1.6g,8.53%)を得た。LCMS:302.15 (M+1).
【0620】
ステップ4:(S)-1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-f)の合成
MeOH(5mL)中の化合物6-f(1.6g,5.31mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(1.5mL,5.84mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-f(0.7g,57%)を得た。
【0621】
ステップ5:(S)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-f)の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物7-f-HCl塩(0.7g,3.0mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(2.0mL,15.0mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物8-f(1.4g,4.5mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-fの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(25mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-fを得た(1.4g,98%)。LCMS:494.2 (M-18).
【0622】
ステップ6:(S)-5-アミノ-N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(10-f)の合成
メタノール(5mL)中の化合物8-f(1.5g,3.15mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.78mL,15.5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCでモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(10mL)で溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として10-f(1.0g,収率91.7%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:347.05 (M+1).
【0623】
ステップ7:エチル(S)-(5-(N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-f)の合成
メタノール(10mL)中の化合物10-f(1.0g,2.89mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.3mL,3.17mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(0.21mg,3.46mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-fの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(25mL×3)と塩水(25mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-f(0.5g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:433.1 (M+1).
【0624】
ステップ8:(S)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-プロポキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例71a)の合成
AcOH(4mL)中の化合物11-f(0.5g,1.16mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.18g,2.32mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(50mL)に入れ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(50mL×2)と塩水(10mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例71aを白い固体として得た(30mg,収量6.48%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.71 - 10.66 (m, 1H), 7.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.25 - 7.09 (m, 2H), 6.91 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.40 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 3.99 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.13 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.78 - 2.70 (m, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 1H), 1.82 - 1.68 (m, 3H), 1.58 - 1.40 (m, 3H), 1.40 - 0.94 (m, 7H);ESI-MS (m/z):計算量:C
20H
28FN
3O
5S:441.52, 観測質量:440(M-H);HPLC純度:97.51%.
製造例72a:(S)-N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム7.
【化140】
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【0625】
ステップ1:1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3-g)の合成
DMF(10mL)中の1-g(2.0g,12.9mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(5.37g,38.9mmol)を添加し、次いで3-ブロモプロパ-1-エン(3-g)(3.14g,25.9mmol)を添加して、反応混合物を2時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して3-g(1.8g,粗製)を得た。LCMS:195.05 (M+1).
【0626】
ステップ2:(S)-N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-g)の合成
乾燥トルエン(20mL)中の化合物3-g(1.8g,9.27mmol)と化合物4-g(1.79g,14.8mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(6.58g,23.1mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物5-g(2.7g,粗製)を得た。LCMS:298.10 (M+1).
【0627】
ステップ3:(S)-N-((S)-1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-g)の合成
乾燥トルエン(5mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、1.94mL,10.9mmol)の攪拌溶液に、トルエン(25mL)中の化合物5-g(2.7g,9.09mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-g(2.0g,73.5%)を得た。LCMS:300.1 (M+1).
【0628】
ステップ4:(S)-1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-g)の合成
MeOH(20mL)中の化合物6-g(2.0g,6.68mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(2.0mL,7.35mmol)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、7-g(0.65g,50%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.07-7.01 (m, 2H), 6.89 - 6.87 (m, 1H), 6.12-6.02 (m, 1H), 5.45 (d, J = 13 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 13 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 2.97 (s, 3H).
【0629】
ステップ5:(S)-N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-g)の合成
CH
2Cl
2(5mL)中の化合物7-g-HCl塩(0.65g,3.31mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.26mL,8.60mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(5mL)中の化合物8-g(1.5g,4.97mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-gの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-gを得た(0.8g,53.3%)。LCMS:475.05 (M+1).
【0630】
ステップ6:((S)-N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-アミノペンタン-1-スルホンアミド(10-g)の合成
メタノール(10mL)中の化合物9-g(0.8g,1.68mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.25mL,8.4mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-gの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(25mL)に溶解し、ジエチルエーテル(25mL×2)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(25mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として10-g(0.59g,収量86.6%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:345.15 (M+1).
【0631】
ステップ7:エチル(S)-(5-(N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-g)の合成
エタノール(5mL)中の化合物10-g(0.5g,1.45mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.16mL,1.59mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(0.10mg,1.74mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-gの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(15mL)に入れ、EtOAc(20mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(20mL)と塩水(15mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-g(0.5g,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:431.15 (M+1).
【0632】
ステップ8:(S)-N-(1-(3-(アリルオキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例72a)の合成
AcOH(4mL)中の化合物11-g(0.5g,1.16mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.18g,2.32mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(50mL)に入れ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(50mL)と塩水(15mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例72aを白い固体として得た(25mg,収率5%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.68 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.27 - 7.11 (m, 2H), 6.98 - 6.90 (m, 1H), 6.05 - 6.0 (m, 1H), 5.43 (dd, J = 17.2, 1.8 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 4.40 (p, J = 7.1 Hz, 1H), 3.87 (s, 2H), 3.13 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.77 - 2.75 (m, 1H), 2.62 - 2.53 (m, 1H), 1.49 - 1.40 (m, 2H), 1.40 - 1.00 (m, 7H);ESI-MS (m/z):C
20H
26FN
3O
5Sの計算値:427.49, 観測質量:426(M-H);HPLC純度:99.9%.
製造例73a:(S)-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム8.
【化141】
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【0633】
ステップ1:1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3-h)の合成
DMF(25mL)中の1-h(2.6g,16.8mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(4.65g,33.7mmol)を添加し、次いで(2-ブロモエチル)シクロプロパン(3.0g,20.2mmol)を添加して、反応混合物を2時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して3-h(3.5g,粗製)を得た。LCMS:223.15 (M+1).
【0634】
ステップ2:(S)-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5-h)の合成
乾燥トルエン(40mL)中の化合物3-h(2.0g,9.00mmol)と化合物4-h(1.63g,13.5mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(5.33mL,18.0mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して化合物5-h(3.0g,粗製)を得た。LCMS:326.0 (M+1).
【0635】
ステップ3:(S)-N-((S)-1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(6-h)の合成
乾燥トルエン(20mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、18.4mL,27.6mmol)の攪拌溶液に、トルエン(15mL)中の化合物5-h(3.0g,9.23mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を-78℃で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-h(1.3g,43.1%)を得た。LCMS:328.2 (M+1).
【0636】
ステップ4:(S)-1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(7-h)の合成
ジオキサン(8mL)中の化合物6-h(1.3g,3.97mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(8mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をペンタンと共に磨砕して精製し、7-h(0.9g,87.3%)を得た。LCMS:224.05 (M+1).
【0637】
ステップ5:(S)-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(9-h)の合成:
DCM(5mL)中の化合物7-h-HCl塩(0.63g,2.41mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(1.68mL,12.mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でDCM(5mL)中の化合物8-h(1.14g,3.62mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCでモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として9-hを得た(0.52g,43%)。LCMS:501.05 (M-1).
【0638】
ステップ6:(S)-5-アミノ-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(10-h)の合成
MeOH(5mL)中の化合物9-h(0.5g,0.99mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.24mL,4.98mmol)を加え、次いで氷浴を取り除いた。反応混合物を室温に温め3時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-hの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からMeOHを取り除いた。粗製材料を2N HCl(25mL)に溶解し、ジエチルエーテル(25mL×2)で洗浄した。水層を飽和水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、黄色の粘性の塊として10-h(0.33g,粗製)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:373.05 (M+1).
【0639】
ステップ7:エチル (S)-(5-(N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(11-h)の合成
エタノール(8mL)中の化合物10-h(0.33g,0.88mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、99μL,0.97mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。反応混合物に室温で10分間かけてエタノール(8mL)中のNaCNBH
3(67mg,1.04mmol)とAcOH(2滴)の溶液を滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-hの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(15mL)に入れ、EtOAc(20mL×2)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ水(20mL)と塩水(15mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、11-h(0.34g,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:459.15 (M+1).
【0640】
ステップ8:(S)-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例73a)の合成
AcOH(5mL)中の化合物11-h(0.34g,0.74mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.12g,1.48mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(50mL)に入れ、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(50mL)と塩水(15mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はフラッシュカラムクロマトグラフィー(3-4%MeOH:DCMで溶出)で精製し、製造例73aを白い固体として得た(85mg,収量25%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.17 (dd, J = 8.4, 6.6 Hz, 1H), 6.73 - 6.60 (m, 2H), 5.40 - 5.29 (m, 1H), 4.72 - 4.59 (m, 1H), 4.09 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.33 - 3.32 (m, 2H), 2.77 - 2.60 (m, 1H), 2.69 - 2.60 (m, 1H), 1.84 - 1.51 (m, 7H), 1.49 - 1.39 (m, 2H), 1.35 - 1.17 (m, 3H), 0.85 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 0.64 - 0.51 (m, 2H), 0.18 (d, J = 5.1 Hz, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55, 観測質量:454.3(M-H);HPLC純度:98.5%.
製造例74a:(R)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム9.
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
ステップ1:(R)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)-N-(1-(4-フルオロ-3-ヒドロキシフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例74a)の合成
MeOH(2mL)中の製造例1(0.15g,0.34mmol)の攪拌溶液に、80℃で18時間6N HCl(3mL)を加えた。添加終了後、反応混合物を攪拌し、EtOAc(50mL×2)で希釈した。有機層を分離して水(50mL)、次いで塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させてろ過し、粗製物を得るために減圧下で濃縮した。粗生成物を1〜3%MeOH/DCMを使ってシリカゲル・カラムクロマトグラフィー(60-120メッシュ)で精製し、製造例74aをオフホワイトの固体(60mg,収量45.6%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.69 (s, 1H), 9.82 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 11.3, 8.3 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 8.5, 2.2 Hz, 1H), 6.77 - 6.75 (m, 2H), 4.36 - 4.30 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.15 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.78 - 2.74 (m, 1H), 2.56- 2.53 (m, 1H), 1.61 - 1.31 (m, 6H), 1.12-1.07 (m, 2H) ;ESI-MS (m/z):C
16H
22FN
3O
5Sの計算値:387.43, 観測質量:385.95 (M-1);HPLC純度:99.26%.
製造例26a:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-6-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ヘキサン-1-スルホンアミドの合成
スキーム10.
【化143】
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【0642】
ステップ1:2-(6-ブロモヘキシル)イソインドリン-1,3-ジオン(3-i)の合成
DMF(10mL)中の1,6-ジブロモヘキサン(12.3mL,81.0mmol)の攪拌溶液に、フタル酸カリウム(5.0g,27.0mmol)を少しずつ室温で30分間かけて添加した。添加終了後、反応混合物を90℃で18時間攪拌し、次いで水(300mL)で反応を停止し、ジエチルエーテル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL×2)、ついで塩水(50mL×2)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を5-10%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・カラムクロマトグラフィー(60-120メッシュ)で精製し、オフホワイトの固体として3-iを得た(6.3g,収率76%)。LCMS:310.95 (M+1).
【0643】
ステップ2:S-(6-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ヘキシル)エタンチオエート(4-i)の合成
DMF(60mL)中の化合物3-i(6.39g,20.3mol)の攪拌溶液に、チオ酢酸カリウム(2.78g,34.3mmol)を少しずつ添加し、室温で20分間攪拌した。添加終了後、反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。完了後、反応混合物を氷冷水(250mL)で反応停止し、1時間攪拌した。生じた沈殿物をろ過し、水(100mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて4-iをオフホワイトの固体(5.8g,93.5%)として得た。LCMS:306.20 (M+1).
【0644】
ステップ3:6-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ヘキサン-1-スルホニルクロリド(5-i)の合成
アセトニトリル(36mL)中の化合物4-i(2.0g,6.55mol)の攪拌溶液に、0℃で2N HCl(3.63mL)を加えた。次いで少しずつ30分間にわたってN-クロロスクシンイミド(3.85g,28.8mol)を加え、反応混合物を室温に温めて1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。4-iの消費完了後、反応混合物を氷冷水(100mL)で反応停止し、ジエチルエーテル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)、水(100mL)および塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させてオフホワイトの固体として化合物5-i(1.81g,収率83.4%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.90 - 7.80 (m, 2H), 7.77 - 7.67 (m, 2H), 3.74 - 3.59 (m, 4H), 2.12 - 1.98 (m, 2H), 1.72 (p, J = 7.2 Hz, 2H), 1.62 - 1.32 (m, 4H).
【0645】
ステップ4:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-6-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ヘキサン-1-スルホンアミド(7-i)の合成:
DCM(15mL)中の化合物6-i-HCl塩(0.5g,2.39mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.9mL,6.33mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でDCM(10mL)中の化合物6-i(1.18mL,3.58mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物6-iの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(25mL)で反応停止し、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL×2)と塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として7-iを得た(1.0g,84%)。LCMS:520.20(M+18).
【0646】
ステップ5:(R)-6-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)ヘキサン-1-スルホンアミド(8-i)の合成
MeOH(10mL)中の化合物7-i(1.0g,1.99mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.5mL,9.96mmol))を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCでモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からMeOHを取り除いた。粗製材料を2N HCl(50mL)に溶解し、ジエチルエーテル(50mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として8-i(0.61g,収率82.3%)を得た。この材料を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:373.15 (M+1).
【0647】
ステップ6:エチル(R)-(6-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ヘキシル)グリシナート(9-i)の合成
エタノール(15mL)中の化合物8-i(0.61g,1.63mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.37mL,1.80mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(0.12g,1.96mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物8-iの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)で処理し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ水(20mL×2)と塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、9-i(0.8g,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:459.20 (M+1).
【0648】
ステップ7:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-6-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ヘキサン-1-スルホンアミド(製造例26a)の合成
AcOH(15mL)中の化合物9-i(0.8g,1.74mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.28g,3.49mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(20mL)と塩水(20mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例26aを白い粘着性のある固体として得た(収量290mg,36.4%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.67 (s, 1H), 7.62 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.24 - 7.09 (m, 2H), 6.95 - 6.86 (m, 1H), 4.39 (p, J = 7.2 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 4.5 Hz, 4H), 3.18 - 3.11 (m, 2H), 2.75 - 2.62 (m, 2H), 2.60 - 2.51 (m, 2H), 1.55 - 1.32 (m, 8H), 1.32 - 1.02 (m, 2H), 0.59 - 0.55 (m, 2H), 0.34 - 0. 25(m, 2H);ESI-MS (m/z):C
21H
30FN
3O
5Sの計算値:455.55, 観測質量:473.10 (M+10);HPLC純度:99.39%.
製造例25a:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ブタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム11.
【化144】
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【0649】
ステップ1:2-(4-ブロモブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(3-j)の合成
DMF(100mL)中の1,4-ジブロモブタン(2-j)(9.7mL,27.0mmol)の攪拌溶液に、フタル酸カリウム(1-j)(5.0g,27.0mmol)を少しずつ室温で30分間かけて添加した。添加終了後、反応混合物を90℃で18時間攪拌し、次いで水(300mL)で反応を停止し、ジエチルエーテル(150mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(100mL×2)、次いで塩水(50mL×2)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗製物を得た。粗生成物を5-10%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・カラムクロマトグラフィー(60-120メッシュ)で精製し、オフホワイトの固体として3-jを得た(5.5g,収率72.3%)。LCMS:283.9(M+1).
【0650】
ステップ2:S-(4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブチル)エタンチオエート(4-j)の合成
DMF(50mL)中の化合物3-j(5.5g,19.5mmol)の攪拌溶液に、チオ酢酸カリウム(2.67g,23.4mmol)を室温で20分間かけて少しずつ添加した。添加終了後、反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。完了後、反応混合物を氷冷水(250mL)で反応停止し、1時間攪拌した。沈殿物をろ過し、水(100mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて4-jをオフホワイトの固体(5.0g,92.5%)として得た。LCMS:278(M+1).
【0651】
ステップ3:4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブタン-1-スルホニルクロリド(5-j)の合成
アセトニトリル(36mL)中の化合物4-j(2.0g,6.55mmol)の攪拌溶液に、0℃で2N HCl(3.63mL)を加えた。次いで少しずつ30分間にわたってN-クロロスクシンイミド(4.24g,31.7mmol)を加え、反応混合物を室温に温めて1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。4-jの消費完了後、反応混合物を氷冷水(100mL)で反応停止し、ジエチルエーテル(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)、および塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させてオフホワイトの固体として5-j(1.7g,収率78%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.86 -7.80 (m, 2H), 7.79 - 7.68 (m, 2H), 3.76 - 3.65 (m, 4H), 2.09 -2.0 (m, 2H), 1.92-1.80 (m, 2H).
【0652】
ステップ4:(R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ブタン-1-スルホンアミド(7-j)の合成:
CH
2Cl
2(15mL)中の化合物6-j-HCl塩(0.5g,2.39mmol)の攪拌溶液に0℃でトリエチルアミン(0.9mL,6.33mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl2(10mL)中の化合物5-j(1.08mL,3.58mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物6-jの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(75mL×2)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムさせ乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として7-jを得た(1.0g,88.5%)。LCMS:492.10 (M+18).
【0653】
ステップ5:(R)-4-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)ブタン-1-スルホンアミド(8-j)の合成
メタノール(10mL)中の化合物7-j(1.0g,2.10mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.5mL,10.5mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物7-jの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(50mL)に溶解し、ジエチルエーテル(50mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として8-j(0.64g,収率88%)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:345.15 (M+1).
【0654】
ステップ6:エチル(R)-(4-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ブチル)グリシナート(9-j)の合成
エタノール(15mL)中の化合物8-j(0.64g,1.86mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.42mL,2.04mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(0.14g,2.23mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、次いで室温で4時間攪拌した。反応をTLCで化合物8-jの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(30mL)に入れ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(20mL)と塩水(20mL)それぞれで洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、9-j(0.84g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。LCMS:431.15(M+1).
【0655】
ステップ7. (R)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-4-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ブタン-1-スルホンアミド(製造例25a)の合成
AcOH(15mL)中の化合物9-j(0.84g,1.95mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.31g,3.90mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(20mL)に入れ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(25mL×2)と塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(3-4%MeOH:DCMで溶出)で精製し、製造例25aを白い固体として得た(130mg,収率15.5%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 10.71 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.22 - 7.09 (m, 2H), 6.91 - 6.85 (m, 1H), 4.45 - 4.33 (m, 1H), 3.93 - 3.83 (m, 4H), 3.18 - 3.05 (m, 2H), 2.83 - 2.80 (m, 1H), 1.55 - 1.19 (m, 8H), 0.62 - 0.55 (m, 2H), 0.38 - 0.30 (m, 2H) ;ESI-MS (m/z):C
19H
26FN
3O
5Sの計算値:427.49, 観測質量:445.10 (M+18);HPLC純度:99.7%.
製造例75a:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム12.
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
ステップ1:4-フルオロ-3-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(2-k)の合成
DCM(270mL)中の化合物1-k(10.0g,64.1mmol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(8.1mL,57.6mmol)を加え、次いでN,O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(7.5g,76.9mmol)を加え、室温で20分間攪拌した。EDC.HCl(18.4g,96.1mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で30分間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNaHCO
3溶液で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して化合物2-k(10.0g,粗製)を得た。LCMS:200.15 (M+1).
【0657】
ステップ2:3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(4-k)の合成
ACN(100mL)中の化合物2-k(10.0g,50.2mmol)の攪拌溶液に、CS
2CO
3(24.5g,75.3mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(7.21mL,75.3mmol)を添加して、反応混合物を5時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで25-30%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物4-k(7.32g,57.6%)を得た。LCMS:254 (M+1).
【0658】
ステップ3:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロパン-1-オン(6-k)の合成
乾燥THF(50mL)中の化合物4-k(3.0g,11.8mmol)の攪拌溶液に、イソプロピルマグネシウムブロミド(THF中2.0M、11.85mL,23.7mmol)を-10℃で加えた。得られた混合物を室温で12時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-k(1.1g,39%)を得た。LCMS:237.05 (M+1).
【0659】
ステップ4:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(8-k)の合成
乾燥トルエン(22mL)中の化合物6-k(1.1g,4.66mmol)と化合物7-k(0.84g,6.99mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(2.65g,9.32mmol)を添加した。得られた混合物を16時間還流加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、ろ過物を水で希釈してEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物8-k(0.82g,76%)を得た。LCMS:340.10 (M+1).
【0660】
ステップ5:N-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(9-k)の合成
乾燥トルエン(10mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、6.1mL,6.04mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物8-k(0.82g,2.41mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を-78℃で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物9-k(0.36g,60%)を得た。LCMS:342.2 (M+1).
【0661】
ステップ6:3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロパン-1-アミン塩酸塩(10-k)の合成
MeOH(10mL)中の化合物9-k(0.67g,1.96mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(5mL)を加え、混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、10-k(0.44g,82%)を得た。LCMS:274.1 (M+1).
【0662】
ステップ7:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(12-k)の合成
DCM(10mL)中の化合物10-k-HCl塩(0.42g,1.51mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(1.12mL,8.02mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でDCM(5mL)中の化合物11-k(0.71g,2.27mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物11-kの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(75mL)で反応停止し、DCM(75mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(75mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として12-kを得た(0.69g,87%)。LCMS:517.25 (M+1).
【0663】
ステップ8:5-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)ペンタン-1-スルホンアミド(13-k)の合成
MeOH(7mL)中の化合物12-k(0.69g,1.33mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.33mL,6.68mmol)を加えた。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、3時間攪拌した。反応をTLCで化合物12-kの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からMeOHを取り除いた。得られた材料を2N HCl(10mL)に溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、EtOAc(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮し、粘性の塊として13-k(0.5g,粗製)を得た。この材料を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:387.2 (M+1).
【0664】
ステップ9:エチル(5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(15-k)の合成
MeOH(15mL)中の化合物13-k(0.5g,1.29mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、0.29mL,1.42mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(98mg,1.55mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに5時間攪拌した。反応をTLCで化合物13-kの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(50mL)で処理し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、15-k(0.68g,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:473.05(M+1).
【0665】
ステップ10:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例75a)の合成
AcOH(12mL)中の化合物15-k(0.68g,1.44mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.23mg,2.88mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCで、化合物15-kの完全な消費までモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(50mL)で処理し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(25mL×2)と塩水(20mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例75aを白い固体として得た(10mg,収率2%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.77 (s, 1H), 7.11 - 6.98 (m, 1H), 6.91 - 6.76 (m, 2H), 5.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.00 - 3.81 (m, 4H), 3.30 - 3.0 (m, 2H), 2.69 - 2.60 (m, 1H), 2.52 - 2.43 (m, 1H), 1.95 - 1.80 (m, 1H), 1.40 - 1.29 (m, 4H), 1.27 (d, J = 15.0 Hz, 3H), 1.19 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 1.06 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.80 (d, J = 6.5 Hz, 2H), 0.66 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 0.36 (d, J = 8.1 Hz, 2H) ;ESI-MS (m/z):C
22H
32FN
3O
5Sの計算値:469.57, 観測質量:470.25(M+H);HPLC純度:97.22%.
【0666】
ステップ11:2-(5-ブロモペンチル)イソインドリン-1,3-ジオン(14-k)の合成
DMF(1.5L)中の1,5-ジブロモペンタン(13-k)(170.58mL,1.26mol)の攪拌溶液に、フタル酸カリウム(12-k)(78.0g,0.42mol)を少しずつ室温で30分間かけて添加した。添加終了後、反応混合物を90℃で18時間攪拌し、次いで水(3L)で反応を停止し、ジエチルエーテル(500mL×4)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(500mL×2)、次いで塩水(500mL×2)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して粗製物を得た。残留物を5-10%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・カラムクロマトグラフィー(60-120メッシュ)で精製し、オフホワイトの固体として14-kを得た(81g,収率65%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.82 (dd, J = 5.5, 3.1 Hz, 2H), 7.69 (dd, J = 5.5, 3.0 Hz, 2H), 3.68 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.38 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.93-1.85 (m, 2H), 1.70 (p, J = 7.5 Hz, 2H), 1.53-1.43 (m, 2H).
【0667】
ステップ12:S-(5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンチル)エタンチオエート(15-k)の合成
DMF(745mL)中の化合物14-k(80g,0.27mol)の攪拌溶液に、チオ酢酸カリウム(34g,0.29mol)を室温で20分間かけて少しずつ添加した。添加終了後、反応混合物を室温で30分間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。完了後、反応混合物を氷冷水(1L)で反応停止し、1時間攪拌した。生じた沈殿物をろ過し、水(500mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて15-kをオフホワイトの固体(75 g, 95%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.84 (dd, J = 5.5 Hz, 3.0 Hz, 2H), 7.71 (dd, J = 5.5 Hz, 3.1 Hz, 2H), 3.67 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.85 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.30 (s, 3H), 1.73-1.65 (m, 3H), 1.64-1.57 (m, 1H), 1.46-1.37 (m, 2H);LC-MS:292.2 (M
++1).
【0668】
ステップ13:5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホニルクロリド(11-k)の合成
アセトニトリル(1.35L)中の化合物15-k(74g,0.25mol)の攪拌溶液に、0℃で2N HCl(135mL)を加えた。次いで少しずつ30分間にわたってN-クロロスクシンイミド(135.8g,1.10mol)を加え、反応混合物を室温に温めて1時間攪拌した。反応の進行をTLCでモニターした。15-kの消費完了後、反応混合物を氷冷水(500mL)で反応停止し、ジエチルエーテル(500mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)、水(500mL)および塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮させてオフホワイトの固体として11-k(73g、収率91%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3):δ 7.85 (dd, J = 5.5 Hz, 3.2 Hz, 2H), 7.72 (dd, J = 3.2 Hz, 5.5 Hz, 2H), 3.72 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 3.68-3.63 (m, 2H), 2.15-2.05 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1.62-1.52 (m, 2H);LC-MS:316.1 (M
++1).
製造例76a:N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム13.
【化146】
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【0669】
ステップ1:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)エタン-1-オン(3-l)の合成
DMF(50mL)中の1-l(5.0g,32.4mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(11.2g,81.1mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(3.73g,38.9mmol)を添加して、反応混合物を2時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して3-l(6.61g,粗製)を得た。LCMS:208.95 (M+1).
【0670】
ステップ2:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オン(5-l)の合成
トルエン(30mL)中の化合物3-l(2.2g,9.36mmol)の攪拌溶液に、KOH(5.24g,93.6mmol)を加えて室温で10分間攪拌した。18-クラウン-6エーテル(1.23g,4.68mmol)を加え、次いでヨウ化メチル(26.5g,187mmol)を加え、得られた混合物を70℃で48時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を室温まで冷やし、氷水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物5-lおよび1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロパン-1-オンの混合物(1.0g,42.7%)を得た。LCMS:251.2 (M+1)。
【0671】
ステップ3:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7-l)の合成
乾燥トルエン(5mL)中の化合物5-l(1.0g,4.0mmol)と化合物{6-l(0.77g,6.4mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(3.40g,12.0mmol)を添加した。得られた混合物を100℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して化合物7-lとN-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの混合物(1.0g,粗製)を得た。LCMS:354 (M+1).
【0672】
ステップ4:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(8-l)の合成
乾燥トルエン(5mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、8.0mL,8.84mmol)の攪拌溶液に、トルエン(5mL)中の化合物7-l(1.0g,2.83mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて化合物8-l N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2-メチルプロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1.0g,粗製)を得た。LCMS:342.05 (M+1).
【0673】
ステップ5:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-アミン塩酸塩(9-l)の合成
MeOH(5mL)中の化合物8-l(1.0g,2.81mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(1mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をメチルtert-ブチルエーテルと共に磨砕して精製し、化合物9-lの混合物(0.5g,粗製)を無色の固体として得た。LCMS:236.1 (M+1).
【0674】
ステップ6:N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロピル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(11-l)の合成
DCM(5mL)中の化合物9-l-HCl塩(0.5g,2.12mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(1.0mL,10.6mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でDCM(5mL)中の化合物10-l(1.0g,3.19mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物9-lの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(50mL)で反応停止し、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(50mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して化合物11-lをオフホワイトの固体(0.4g,粗製)として得た。LCMS:531.1 (M+1).
【0675】
ステップ7:5-アミノ-N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(12-l)の合成
エタノール(5mL)中の化合物11-l(0.4g,0.75mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.18mL,3.77mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物11-lの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からエタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(25mL)に溶解し、ジエチルエーテル(25mL×2)で洗浄した。水層を飽和水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、黄色の粘性の塊として化合物12-lの混合物(0.2g,粗製)を得た。この材料を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:401 (M+1).
【0676】
ステップ8:エチル (5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)-2,2-ジメチルプロピル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(14-l)の合成
エタノール(8mL)中の化合物12-l(0.2g,0.5mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(50%のトルエン溶液、56mg,0.55mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(8mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(37.2mg,0.6mmol)の溶液を室温で10分間かけてこの反応混合物に滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物11-lの完全な消費までモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(15mL)で処理し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ水(20mL)と塩水(15mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物14-l(0.15g,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:487.1 (M+1).
【0677】
ステップ9:N-(1-(3-(2-シクロプロピルエトキシ)-4-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例76a)の合成
AcOH(5mL)中の化合物14-l(0.15g,0.30mmol)の攪拌溶液に、KOCN(50mg,0.61mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCで、化合物14-lの完全な消費までモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3の飽和水溶液(50mL)で処理し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。有機抽出物を水(50mL)と塩水(15mL)それぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例76aを白い固体として得た(20mg,収率14%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.68 (s, 1H), 7.65 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 11.4, 8.2 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.76 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 3.92 - 3.85 (m, 2H), 3.84 - 3.81 (m, 2H), 3.10 - 3.01 (m, 2H), 2.65 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 2.35 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 2.00 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.34 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 1.06 - 0.99 (m, 1H), 0.86 (s, 9H), 0.58 - 0.55 (m, 2H), 0.36 - 0.28 (m, 2H);ESI-MS (m/z):C23H34FN3O5Sの計算値:483.60, 観測質量:LCMS 純度:482.15(M-H).
製造例77a:N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム14.
【化147】
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【0678】
ステップ1:4-フルオロ-3-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(2-m)の合成
DCM(120mL)中の化合物1-m(10.0g,64.1mmol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(17g,121mmol)を加え、次いでN,O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(7.5g,76.9mmol)を加え、室温で20分間攪拌した。EDC.HCl(18.4g,96.1mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で12時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNaHCO
3溶液で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して化合物2-m(10g,粗製)を得た。LCMS:200.15 (M+1).
【0679】
ステップ2:3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(4-m)の合成
DMF(100mL)中の化合物2-m(10.0g,50.2mmol)の攪拌溶液に、K
2CO
3(13.8g,100mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(8.14g,60.3mmol)を添加して、反応混合物を16時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで25-30%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物4-m(10g,78.6%)を得た。LCMS:253.9 (M+1)。
【0680】
ステップ3:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オン(6-m)の合成
乾燥THF(30mL)中の化合物4-m(4.0g,15.8mmol)の攪拌溶液に、新たに調製したシクロプロピルマグネシウムブロミド(20.5mL,20.5mmol)を-10℃で加えた。得られた混合物を室温で12時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで15%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-m(1.5g,40.5%)を得た。LCMS:234.95 (M+1).
【0681】
ステップ4:N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(8-m)の合成
乾燥トルエン(25mL)中の化合物6-m(1.5g,6.41mmol)と化合物7-m(1.24g,10.2mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(3.79mL,12.8mmol)を添加した。得られた混合物を16時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で反応を停止し、セライトパッドを通してろ過した。ろ過物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物8-m(1.2g,粗製)を得た。LCMS:338.05 (M+1).
【0682】
ステップ5:N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(9-m)の合成
乾燥トルエン(3mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、1.78mL,1.78mmol)の攪拌溶液に、トルエン(3mL)中の化合物8-m(0.3g,0.89mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。この混合物を-78℃で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離して塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物9-m(0.1g,33%)を得た。LCMS:340.05 (M+1).
【0683】
ステップ6:(R)-シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メタンアミン塩酸塩(10-m)の合成
ジオキサン(5mL)中の化合物9-m(0.1g,0.29mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(5mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、化合物10-m(75mg,粗製)を得た。LCMS:237.1 (M+1).
【0684】
ステップ7:(R)-N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(12-m)の合成
DCM(2mL)中の化合物10-m-HCl塩(0.075g,0.27mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.19mL,1.38mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でDCM(2mL)中の化合物11-m(0.13g,0.41mmol)を滴下添加し、室温で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-mの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(25mL)で反応停止し、DCM(25mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(25mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をcambiflashクロマトグラフィーで15-20%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物12-m(0.1g,70.4%)を得た。LCMS:513.15(M-1).
【0685】
ステップ8:5-アミノ-N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)ペンタン-1-スルホンアミド(13-m)の合成
MeOH(1mL)中の化合物12-m(0.1g,0.19mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,48μL,0.97mmol)を加え、次いで氷浴を取り除いた。反応混合物を室温に温め3時間攪拌した。反応をTLCで化合物12-mの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からMeOHを取り除いた。残留物を2N HCl(10mL)に溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、EtOAc(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物13-m(70mg,粗製)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:385.1 (M+1).
【0686】
ステップ9:エチル(5-(N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(15-m)の合成
エタノール(3mL)中の化合物13-m(0.07g,0.18mmol)の溶液に化合物14-m(50%トルエン溶液、20μL,0.2mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(2mL;1滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(13mg,0.21mmol)の溶液を室温で10分間かけてこの反応混合物に滴下添加し、反応混合物をさらに5時間攪拌した。反応をTLCで化合物13-mの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物をそれぞれ塩水(25mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、化合物15-m(70mg,粗製)を得た。これを精製なしで次のステップに進めた。LCMS:471.15 (M+1).
【0687】
ステップ10:N-(シクロプロピル(3-(シクロプロピルメトキシ)-4-フルオロフェニル)メチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例77a)の合成
AcOH(2mL)中の化合物15-m(0.07g,0.14mmol)の攪拌溶液に、KOCN(24mg,0.29mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌した。反応混合物を60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3の飽和溶液(25mL)に入れ、EtOAc(25mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(10mL)で洗い、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物をPrep-HPLCで精製し、製造例77aを粘着性の固体(5mg,HPLC純度:77%)として得た。
製造例78a:((S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミドの合成
スキーム15.
【化148】
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【0688】
ステップ1:3-フルオロ-5-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(2-n)の合成
DCM(30mL)中の化合物1-n(3.0g,19.2mmol)の攪拌溶液に、トリエチルアミン(5.5mL,28.0mmol)を加え、次いでN,O-ジメチルヒドロキシルアミン.HCl(2.24g,23.0mmol)を加え、室温で20分間攪拌した。EDC.HCl(5.53g,28.0mmol)を0℃で加えて反応混合物を室温で30分間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNaHCO
3溶液で反応停止し、DCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して化合物2-n(3.8g,粗製)を得た。LCMS:200 (M+1).
【0689】
ステップ2:3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロ-N-メトキシ-N-メチルベンズアミド(4-n)の合成
ACN(30mL)中の化合物2-n(3.8g,19.2mmol)の攪拌溶液に、CS
2CO
3(9.1g,28.0mmol)を添加し、次いで(ブロモメチル)シクロプロパン(3-n)(3.8g,28.0mmol)を添加して、反応混合物を5時間還流した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーで25-30%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物4-n(2.6g,54.1%)を得た。LCMS:254 (M+1).
【0690】
ステップ3:1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-オン(6-n)の合成
乾燥THF(25mL)中の化合物4-n(2.6g,10.2mmol)の攪拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(5-n)(THF中3.0M,6.84mL,20.5mmol)を-10℃で加えた。得られた混合物を同じ温度で12時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物6-n(1.8g,84%)を得た。LCMS:209 (M+1).
【0691】
ステップ4:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(8-n)の合成
乾燥トルエン(20mL)中の化合物6-n(1.8g,8.65mmol)と化合物7-n(1.78g,14.7mmol)の攪拌溶液に、Ti(O
iPr)
4(6.83mL,21.6mmol)を添加した。得られた混合物を90℃で16時間加熱した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をセライトパッドを通してろ過し、ろ過物を水で希釈してEtOAcで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物8-n(2.6g,粗製)を得た。LCMS:312.15 (M+1).
【0692】
ステップ5:(S)-N-((S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(9-n)の合成
乾燥トルエン(20mL)中のDIBAL-H(トルエン中1M溶液、41.7mL,41.75mmol)の攪拌溶液に、トルエン(10mL)中の化合物8-n(2.6g,8.35mmol)の溶液を-78℃で滴下添加した。得られた混合物を同じ温度で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物をNH
4Cl溶液で反応停止し、EtOAcで希釈した。反応混合物をセライトパッドでろ過し、EtOAcで抽出し、塩水で洗い、無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィーで10%EtOAc/ヘキサンを使って精製し、化合物9-n(1.2g,45.8%)を得た。LCMS:314.05 (M+1).
【0693】
ステップ6:(S)-1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エタン-1-アミン塩酸塩(10-n)の合成
ジオキサン(5mL)中の化合物9-n(1.2g,3.83mmol)の攪拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(10mL)を加え、得られた混合物を室温で3時間攪拌した(反応はTLCにより完了とみなした)。反応混合物を濃縮し、残留物をジエチルエーテルと共に磨砕して精製し、10-n(1.3g,粗製)を得た。LCMS:210 (M+1).
【0694】
ステップ7:(S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(12-n)の合成
CH
2Cl
2(10mL)中の化合物10-n-HCl塩(1.3g,5.29mmol)の攪拌溶液に、0℃でトリエチルアミン(2.21mL,15.8mmol)を加えて攪拌した。この反応混合物に25分間かけて0℃でCH
2Cl
2(10mL)中の化合物11-n(2.51g,7.94mmol)を滴下添加し、同じ温度で3時間攪拌した。反応をTLCで化合物10-nの完全な消費についてモニターした。反応混合物を水(100mL)で反応停止し、CH
2Cl
2(100mL×2)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水(100mL)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物を15-20%EtOAc/ヘキサンを使ってシリカゲル・フラッシュクロマトグラフィーで精製し、オフホワイトの固体として12-nを得た(1.5g,58.1%)。LCMS:489.1(M+1).
【0695】
ステップ8:(S)-5-アミノ-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)ペンタン-1-スルホンアミド(13-n)の合成
メタノール(20mL)中の化合物12-n(1.5g,3.07mmol)の攪拌溶液に、0℃でヒドラジン水和物(99%,0.48mL,15.3mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温に温めて、5時間攪拌した。反応をTLCで化合物12-nの完全な消費までモニターした。完了後、減圧下で反応混合物からメタノールを取り除いた。粗製材料を2N HCl(10mL)に溶解し、ジエチルエーテル(10mL×3)で洗浄した。水層を水性アンモニア(pH=約8)で塩基化し、酢酸エチル(10mL×4)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、粘性の塊として13-n(1.1g,粗製)を得た。この生成物を精製なしで次のステップに進めた。LCMS:359 (M+1).
【0696】
ステップ9:エチル(S)-(5-(N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)スルファモイル)ペンチル)グリシナート(15-n)の合成
エタノール(10mL)中の化合物13-n(0.6g,1.68mmol)の溶液に2-オキソ酢酸エチル(14-n)(50%トルエン溶液、0.36mL,1.85mmol)を加えて室温で1時間攪拌した。これにエタノール(5mL;2滴のAcOHを含む)中のNaCNBH
3(426mg,2.02mmol)の溶液を室温で10分間かけて滴下添加し、反応混合物をさらに4時間攪拌した。反応をTLCで化合物13-nの完全な消費についてモニターした。エタノールを減圧下で取り除いた。残留物を飽和NaHCO
3溶液(75mL)に入れ、EtOAc(75mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(75mL)でそれぞれ洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、15-n(0.8g,粗製)を得た。精製なしで次のステップに進めた。
【0697】
ステップ10:((S)-N-(1-(3-(シクロプロピルメトキシ)-5-フルオロフェニル)エチル)-5-(2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-イル)ペンタン-1-スルホンアミド(製造例78a)の合成
AcOH(10mL)中の化合物15-n(0.8g,1.86mmol)の攪拌溶液に、KOCN(0.3mg,3.72mmol)を加え、室温で16時間反応混合物を攪拌し、次いで60℃で6時間加熱した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をNaHCO
3溶液の飽和溶液(100mL)に入れ、EtOAc(75mL×2)で抽出した。有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで濃縮した。残留物はcombiflashクロマトグラフィー(DCM中の3-4%MeOHで溶出)で精製し、製造例78aを白い固体として得た(0.22g,26%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.68 (s, 1H), 7.69 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.83 - 6.72 (m, 2H), 6.64 -6.60 (m, 1H), 4.45 - 4.33 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.80 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.82 - 2.78 (m, 1H), 2.60 -2.55 (m, 1H), 1.61 - 1.41 (m, 2H), 1.34 (t, J = 6.3 Hz, 4H), 1.26 - 1.02 (m, 4H), 0.60 - 0.49 (m, 2H), 0.34 - 0.22 (m, 2H) ;ESI-MS (m/z):C
20H
28FN
3O
5Sの計算値:441.52, 観測質量:440.1(M-H);HPLC純度:99.1%.
生物学的な方法
A. 薬物、試薬、細胞株
【0698】
試験化合物をDMSO中に例えば、100mmol/Lの濃度で懸濁する。フルオロデオキシウリジン(FUdR)はシグマ(St Louis, MO)から入手可能であり、このものを滅菌再蒸留水中にストック濃度50mmol/Lで維持した。
【0699】
組み替えヒトデオキシウリジンヌクレオチドヒドロラーゼ(dUTPase)を以下で記述されたとおりに発現させて精製する:Ladner RD, Carr SA, Huddleston MJ, McNulty DE, Caradonna SJ. J Biol Chem. 1996 Mar 29;271(13):7752-7。すべての薬物ストックはアリコートし、使用前に適切に希釈する。オリゴヌクレオチドのプライマー、テンプレート、および、蛍光体で標識した検出プローブおよびクエンチャーで標識した検出プローブはIntegrated DNA Technologies (Coralville, IA)によって合成され、ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動による精製に供され、Omnipur滅菌核酸分解酵素不含水(EMD Chemicals USA,Gibbstown NJ)でストック濃度100μmol/Lで再構成する。検出プローブに取り込まれた二種類の非発光(ダーク)消光分子にはIowa black フルオレセインクエンチャー(IBFQ;最大吸収531nm)とZEN(略語ではない:最大吸収532nm)が含まれる。使用する蛍光ラベルは6-FAM(5’-カルボキシフルオレセイン;最大励起=494nm、最大発光=520nm)である。プローブは凍結融解サイクルの反復を避けるために、さらに10μmol/Lの作業溶液に希釈し、アリコートする。AmpliTaq Gold DNA Polymerase, GeneAmp 10X PCR Buffer 2, MgCl
2およびMicroAmp Optical 96-ウェル反応プレートはApplied Biosystems(Carlsbad,CA)から購入する。dNTPは個別にストック濃度100mmol/LのものをNew England Biolabsから購入し、そのもののHPLC-認証純度は>99%(Ipswich,MA)である。
B. アッセイ成分、使用機器、リアルタイム蛍光条件
【0700】
反応混合物は最終濃度0.4μmol/Lの等モル濃度でプライマー、プローブ、およびテンプレートを含む。含まれる塩化マグネシウム(MgCl
2)は最終濃度2mmol/Lである。非限定dNTPは最終濃度100μmol/L(dUTP/dTTPは除外)で反応混合物に過剰に含まれる。AmpliTaq Gold DNAポリメラーゼを0.875U/反応で添加し、2.5μlの10X PCR緩衝液2を添加し、核酸分解酵素不含ddH
20を最終反応容量25μlに添加する。dUTP阻害分析には、ddH
20の容量はさらに修正して、1μlのdUTPase(10ng/μl)と1μlの阻害剤またはDMSOコントロールを追加する。温度プロファイリングと蛍光検出はApplied Biosystems 7500 Real-Time PCR Systemに組み込まれた「等温」プログラムを使って実施する。dNTPの分析には、温度プロフィールはTaqポリメラーゼを「ホットスタート」させるための8分間37℃のステップ、次いで10分間95℃のステップ、ならびに、アプリケーションによっては、60℃で最長30分のプライマー伸長時間からなった。6-FAMについての未加工の蛍光スペクトルは配列検出ソフトウェア(SDSバージョン1.4,Applied Biosystems)を使ってアッセイの進行に従って、指定された時間間隔でフィルターAを使って測定し、Microsoft Excel(Microsoft,Redmond WA)とPrism(GraphPad Software,La Jolla CA)にエクスポートして解析する。ブランク反応(限定dNTPを省く)の蛍光値を、バックグラウンドの蛍光を考慮した正規化蛍光ユニット(NFU)を得るために差し引く。
C. MTS成長阻害分析
【0701】
Cell Titer AQueous MTSアッセイ(Promega)を製造業者のガイドラインに従って実施する。IC
50(72時間)値はPrism(Graphpad,San Diego,CA)を使ってS字状用量反応曲線から計算する。組み合わせ効果は、Calcusynソフトウェア(Biosoft,Ferguson,MO)を使って、組み合わせ指数(CI)法で決定する。影響率(FA)を成長阻害パーセントから計算する:FA=(100-%成長阻害)/100。CI値<1,相乗作用;1〜1.2,相加作用および>1.2,拮抗作用。
D. コロニー形成アッセイ
【0702】
コロニー形成アッセイは、試験化合物、FUdRおよび組み合わせに一時的に24時間曝露した後、結腸がん細胞(SW620、HCT116)、非小細胞肺がん細胞(A549、H460、H1299とH358)および乳がん細胞(MCF7)が生存し増殖する能力を示し、試験化合物、FUdRおよび組み合わせが測定される。具体的には、細胞を50および100細胞/ウェルの間の密度で24-ウェルのプレートに播種する。24時間後、細胞を漸増濃度の試験化合物(rtest compound)、固定用量のFUdR、およびこれらの組み合わせで処理する。24時間後薬物を取り除き、細胞を洗浄し、10〜14日間増殖させる。増殖の終わりに当たって、細胞を60%氷冷メタノールで固定し、0.1%クリスタルバイオレットで染色し、スキャンして計数する。データは無処理コントロールのパーセントとして表す(平均±SD)。影響率と組み合わせ指標をChouとTalalayの方法にしたがって計算する。ここで<1は相乗的薬物相互作用を示す。
E. In vivo分析
【0703】
異種移植実験は6-8週齢のオスNU/NUヌードマウス(Charles River,Wilmington,MA)で実施する。皮下A549異種移植片を確立し、それらが約50mm
3になるまで成長させる(第1日目)。動物を処置群に無作為化する:ビヒクル、ペメトレキセド50mg/kg、試験化合物、および、ペメトレキセドと試験化合物の組み合わせ(各群n=5)。ペメトレキセドは毎2日腹腔内に50mg/kgを注射する。試験化合物は毎2日腹腔内に、例えば、75mg/kgで注射する。ペメトレキセドと試験化合物の組み合わせは、例えば毎2日、腹腔内に注射する。腫瘍の垂直方向の2つの直径を、同じ治験責任医師が、毎2日デジタルキャリバーを使って測定する。腫瘍の容積は以下の式に従って計算する:TV(mm
3)=(長さ[mm]x(幅[mm]
2)/2。全体的な健康状態についてマウスを毎日検査し、体重は毒性指標として毎2日測定する。全動物プロトコルはUSC Institutional Animal Care and Use Committee(IACUC)で承認される。
dUTPase阻害
【0704】
試験化合物は蛍光ベースのアッセイでスクリーニングする。このアッセイはDNAポリメラーゼベースのアプローチを採用し、3つの独特な領域を持つオリゴヌクレオチドのテンプレートを使う: 3’プライマー結合領域、中央のテンプレートdUTP/チミジン三リン酸(TTP)検出領域、および、ブラックホール消光部分を組み込む5’ 6-フラビン・アデニン・モノヌクレオチド(FAM)-標識プローブ結合領域である。反応中に、プローブとプライマーがオリゴヌクレオチド・テンプレートにハイブリダイズして、テンプレート:プライマー:プローブ複合体を形成する。TaqポリマーがTPP複合体中のプライマーに結合し、dUTPが存在すると、新生鎖が無事に伸長し、Taqポリメラーゼの生来の5’から3’エキソヌクレアーゼ活性が6-FAM-標識プローブを切断してそれを5’から3’方向に変位させ、6-FAM蛍光体をその近傍から3つのクエンチャーに放出する。この変位がFoerster共鳴エネルギー移動(FRET)を効果的に妨害して、その結果励起の際に検出される蛍光は、組み込みについてのアッセイに利用可能なdUTPの量に直接比例する。反対に、dUTPが利用可能でない、枯渇、またはdUTPaseによって変性して組み込みに利用可能でない場合は、Taqポリメラーゼは作動しなくなり、新生鎖の伸長は遅延および/または鎖の終結が起こる。この場合、プローブの加水分解/変性は起こらず、蛍光はFRETを介して消光されたままであるため、プローブはダークなままである。蛍光はdUTPの濃度に直接比例するため、dUTPとdUTPase酵素によるdUTP加水分解の阻害効果の測定用にアッセイは容易に修正される。最大60pmolsのdUTPを検出するためのテンプレートBHQ-DT6(ブラックホール・クエンチャー-検出テンプレート6)がこのアッセイのアプリケーションに50pmolsのdUTPと5ngの組み替えdUTPaseと共に含まれている。反応物を37℃で8分間インキュベートし、95℃で10分間インキュベートすることにより終了させると同時にdUTPaseを不活化し、ホットスタートTaqポリメラーゼを活性化させる。検出ステップ中に産生される蛍光は、8分間のインキュベーション後に残留するdUTP濃度に直接比例する。反応終了時のdUTP濃度、および従って、阻害剤および適切なジメチルスルホキシド(DMSO)コントロールの存在および非存在下におけるdUTPaseの阻害を決定できる。
【0705】
試験化合物は、MTS成長阻害アッセイを使って、結腸直腸がん細胞における抗腫瘍作用について評価される。HCT116細胞とSW620細胞は、各薬剤の漸増濃度に72時間曝露され、成長阻害はビヒクル処理コントロールと直接比較される。NSCLC細胞株A549とH1299は、各薬剤の漸増濃度に72時間曝露され、成長阻害はビヒクル処理コントロールと直接比較される。
成長阻害
【0706】
MTS成長阻害アッセイは、試験化合物(tyest compound)単独、およびフルオロピリミジンチミジレート合成酵素(TS)阻害剤5-フルオロウラシル(5-FU)との組み合わせによる結腸直腸(HCT116とSW620)細胞株モデルの成長阻害で有効性を評価するために実施される。0から100μmol/Lの間の5-FUの漸増濃度は、評価した両方の結腸直腸がん細胞株で、用量依存性に成長阻害を起こすことを立証した。漸増濃度の5-FUと試験化合物の25μmol/Lの固定濃度の同時処理を測定する。
がん細胞生存率の減少
【0707】
コロニー形成アッセイは、試験化合物単独とフルオロピリミジンチミジレート合成酵素(TS)阻害剤フルオロデオキシウリジン(FUdR)との組み合わせの、結腸直腸がん細胞株モデル(HCT116)、乳がん細胞株モデル(MCF-7)および非小細胞肺がん細胞株モデル(H1299、A549、H358とH460)での、がん細胞生存率低減におけるその有効性を評価するために実施する。0.5から2.5μmol/Lの間の漸増濃度のFUdRは、用量依存性に、すべての評価した細胞株でコロニー形成を減少させることを立証した。結腸直腸がん細胞では、試験化合物の濃度、例えば、3.1μmol/Lから50μmol/Lが、HCT116細胞では0.5μmol/L FUdRと、そしてSW620細胞では1μmol/L FUdRと組み合わされた。
【0708】
この発明は具体的にある種の態様、実施形態、および任意の特徴で開示されているが、そのような態様、実施形態、および任意の特徴の修正、改善、変更が当業者によって頼りにされ得、そのような修正、改善、および変更がこの開示の範囲内と考慮されることを理解すべきである。
【0709】
この発明は本明細書では幅広く一般的に記載されている。属の開示内に入るより狭い種および亜属分類の各々はまた、本発明の一部を成す。さらに、本発明の特徴または態様がMarkush群の用語で記載されている場所では、当業者は本発明が、Markush群のいずれかの個別メンバーまたはメンバーの亜群の用語で記載されていることを認識する。