特許第6836609号(P6836609)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836609
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】通気式屋根棟用のせん断タイシステム
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/17 20060101AFI20210222BHJP
【FI】
   E04D13/17
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-23399(P2019-23399)
(22)【出願日】2019年2月13日
(62)【分割の表示】特願2017-501111(P2017-501111)の分割
【原出願日】2015年3月19日
(65)【公開番号】特開2019-94772(P2019-94772A)
(43)【公開日】2019年6月20日
【審査請求日】2019年3月15日
(31)【優先権主張番号】61/955,275
(32)【優先日】2014年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516283441
【氏名又は名称】ロッター マーティン ジェイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100116872
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 和子
(72)【発明者】
【氏名】ロッター マーティン ジェイ.
【審査官】 園田 かれん
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第03481635(US,A)
【文献】 米国特許第04498801(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/16−13/17
E04D 1/34
E04D 3/40
E04B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
せん断タイストラップであって、
第1シートメタル体であって、第1中間領域を有する第1交差ストラップを含む、第1シートメタル体と、
第2シートメタル体であって、第2中間領域を有する第2交差ストラップを含む、第2シートメタル体と、
を備え、
第1中間領域と第2中間領域とは、交差または横断して中央留め具ストリップの少なくとも一部を形成し、前記中央留め具ストリップは、屋根の棟木に固定される留め具を受けるように適合された少なくとも1つの穴を備え、第1交差ストラップと第2交差ストラップとは合わせてXの全体形状であり、
第1交差ストラップは、前記中央留め具ストリップから離れる第1方向に延びる前記屋根の垂木に連結される第1端部と、前記中央留め具ストリップから離れる第2方向に延びる前記屋根の垂木に連結される第2端部と、を備え、第1交差ストラップの第1端部は、第1交差ストラップの第2端部と同じ平面にあって前記中央留め具ストリップをはさんで第1交差ストラップの第2端部と向かい合うときに、第1交差ストラップの第2端部に対して180°の角度をなし、
第2交差ストラップは、前記中央留め具ストリップから離れる第3方向に延びる前記屋根の垂木に連結される第1端部と、前記中央留め具ストリップから離れる第4方向に延びる前記屋根の垂木に連結される第2端部と、を備え、第2交差ストラップの第1端部は、第2交差ストラップの第2端部と同じ平面にあって前記中央留め具ストリップをはさんで第2交差ストラップの第2端部と向かい合うときに、第2交差ストラップの第2端部に対して180°の角度をなし、
前記せん断タイストラップは、前記屋根で前記棟木の長手方向に隣り合う垂木間の間隔に適合する幅を有する、せん断タイストラップ。
【請求項2】
請求項1のせん断タイストラップであって、第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、互いに一体である、せん断タイストラップ。
【請求項3】
請求項1のせん断タイストラップであって、第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、別々であり、第1中間領域と第2中間領域とは重なって前記中央留め具ストリップの少なくとも一部を形成する、せん断タイストラップ。
【請求項4】
請求項1のせん断タイストラップであって、前記間隔は、心々で24インチである、せん断タイストラップ。
【請求項5】
請求項4のせん断タイストラップであって、第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、互いに一体である、せん断タイストラップ。
【請求項6】
請求項4のせん断タイストラップであって、第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、別々であり、第1中間領域と第2中間領域とは重なって前記中央留め具ストリップの少なくとも一部を形成する、せん断タイストラップ。
【請求項7】
請求項1のせん断タイストラップであって、前記間隔は、心々で16インチである、せん断タイストラップ。
【請求項8】
せん断タイストラップであって、
第1シートメタル体であって、第1中間領域を有する交差ストラップを含む、第1シートメタル体と、
第2シートメタル体であって、第2中間領域を有する交差ストラップを含む、第2シートメタル体と、
を備え、
第1中間領域と第2中間領域とは、交差または横断して中央留め具ストリップの少なくとも一部を形成し、前記中央留め具ストリップは、屋根の棟木に固定される留め具を受けるように適合された少なくとも1つの穴を備え、第1交差ストラップは、第1端部と第2端部とを有し、第1端部の留め具ストリップと、第2端部の留め具ストリップと、をさらに含み、第2交差ストラップは、第1端部と第2端部とを有し、第1端部の留め具ストリップと、第2端部の留め具ストリップと、をさらに含み、
第1交差ストラップの第1端部の留め具ストリップおよび第2端部の留め具ストリップと、第2交差ストラップの第1端部の留め具ストリップおよび第2端部の留め具ストリップと、は、前記屋根の垂木に固定される留め具を受けるように適合された少なくとも1つの穴をそれぞれ備え、
前記せん断タイストラップは、前記屋根で前記棟木の長手方向に隣り合う垂木間の間隔に適合する幅を有し、
第1交差ストラップの第1端部と、第2交差ストラップの第1端部と、は、第1方向に前記中央留め具ストリップから変位するせん断タイストラップの第1長手方向端部を定め、第1交差ストラップの第2端部と、第2交差ストラップの第2端部と、は、第1方向とは反対の第2方向に前記中央留め具ストリップから変位するせん断タイストラップの第2長手方向端部を定め、
第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、互いに一体であり、前記せん断タイストラップは、シートメタルの単一部品から形成され、
前記せん断タイストラップは、
第1連結ストラップであって、棟木にわたって延び、前記せん断タイストラップの第1長手方向端部にある第1シートメタル体と第2シートメタル体とを連結するように、適合されている、第1連結ストラップと、第1交差ストラップの第1端部、第2交差ストラップの第1端部、第1連結ストラップ、および前記中央留め具ストリップによって取り囲まれている開口と、
第2連結ストラップであって、棟木にわたって延び、前記せん断タイストラップの第2長手方向端部にある第1シートメタル体と第2シートメタル体とを連結するように、適合されている、第2連結ストラップと、第1交差ストラップの第2端部、第2交差ストラップの第端部、第2連結ストラップ、および前記中央留め具ストリップによって取り囲まれている開口と、
をさらに備える、せん断タイストラップ。
【請求項9】
請求項8のせん断タイストラップであって、第1連結ストラップは、第1交差ストラップおよび第2交差ストラップのそれぞれの第1端部にあるそれぞれの留め具ストリップと関連し、第2連結ストラップは、第1交差ストラップおよび第2交差ストラップのそれぞれの第2端部にあるそれぞれの留め具ストリップと関連する、せん断タイストラップ。
【請求項10】
請求項9のせん断タイストラップであって、第1連結ストラップは、留め具ストリップを含み、第2連結ストラップは、留め具ストリップを含む、せん断タイストラップ。
【請求項11】
請求項9のせん断タイストラップであって、前記せん断タイストラップの第1長手方向端部は、17.5インチの幅を有し、前記せん断タイストラップの第2長手方向端部は、17.5インチの幅を有する、せん断タイストラップ。
【請求項12】
請求項9のせん断タイストラップであって、前記せん断タイストラップの第1長手方向端部は、25.5インチの幅を有し、前記せん断タイストラップの第2長手方向端部は、25.5インチの幅を有する、せん断タイストラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2014年3月19日に出願された米国仮特許出願第61/955,275号の利点を請求し、それは、完全に記載されたかのように参照により本明細書に援用される。
【0002】
本発明は、屋根構造システムの一般的分野に関する。特に、本発明は、ハリケーン耐性および耐震建造物に関する。
【背景技術】
【0003】
建築構造の分野では、ハリケーンおよび/または地震の際に建造物を安定に保つために、壁および床を建築基礎に取り付けるのに金属タイを使用することが、知られている。そのような補強材は、金属ストラップ材料から形成され、それは、ストラップを基礎および上方に位置する構造に固定するのに使用されるプリパンチ穴を含む。ハリケーンがよく来るまたは地震地帯用の建築システムは、基礎にフレーム構成部材の全てを連結するためにこれらの金属タイが使用されることを、典型的に必要とする。そのような金属ストラップ補強材を、屋根垂木の下部を壁の上部につなぐように使用することも、知られている。しかしながら、屋根棟での結束を含むシステムは現在なく、特に、棟通気口が屋根棟に沿って位置し、垂木上に位置する合板野地板と棟木との間に空間または間隙ができている適用でそうである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、棟木用のせん断タイを含む屋根システムを提供する。このシステムは、換気用棟通気口も提供される瓦葺屋根に関連した使用に特に好まれるが、他の屋根システムで使用することもできる。屋根棟通気口は、例えば、本出願と同じ発明者によって発明された米国特許出願第2008‐0318516号に、開示され得る。屋根システムは、垂木によって支持される棟木を含む。野地板は垂木上に位置し、間隙またはスロットが、野地板の上端部と棟木との間に設けられ、間隙またはスロットは、建物の通気用の空気流路を提供するために、棟木の大部分に沿って広がる。せん断タイストラップは、棟木に、および棟木の少なくともいずれか一方の側で野地板に、連結される。せん断タイストラップは、2つの交差ストラップを含み、2つの交差ストラップは、鋭角で棟木に広がり、その下りスロープ端でくぎ打ちストリップに連結される。中央くぎ打ちストリップも、棟木への取り付けのために設けられている。せん断タイストラップは、好ましくは、屋根で隣り合う垂木間の間隔に適合する幅を有する。好ましい幅は、心々で16インチまたは24インチの垂木と共に使用するために17.5インチまたは25.5インチである。しかしながら、他の幅も用いられ得る。必要であれば、ブロッキングを、くぎ打ちストリップの取り付けのために、隣り合う垂木間に加えることができ、十分なせん断力伝達領域を屋根構造に提供する。また、開口は、棟木の少なくともいずれか一方の側に位置する間隙またはスロットによって提供される通気面積が、できる限り開いたままであることができるように、中央くぎ打ちストリップのそれぞれの側でせん断タイストラップを通って位置する。
【0005】
1つの好ましい応用では、棟木延長部は、蓋瓦を支持するために、せん断タイストラップの上で棟木に取り付けられる。
【0006】
本発明の別の態様では、屋根瓦の上方列を屋根面に固定するために、母屋桁が、せん断タイストラップの上で野地板の上端部に沿って取り付けられる。
【0007】
せん断タイストラップは、屋根システムの特定の荷重要件に応じて、垂木のそれぞれの隣り合う対に位置することができる、または、間隔を置くことができる。
【0008】
別の態様では、せん断タイストラップは、棟木への蓋瓦の直接固定を提供するために、垂木の上に延びる棟木にわたって延びることができる。
【0009】
別の態様では、せん断タイストラップは、2つのシートメタル体を備え、それらは、中間領域で交差し、一方が他方に重なり、中間領域は、棟木へのくぎ打ちストリップの少なくとも一部を形成する。
【0010】
好ましい実施形態では、穴は、せん断タイストラップを垂木および/または棟木に固定するくぎまたは他の留め具の取り付けのための様々な位置で、せん断タイストラップを通じて開けられる。
【0011】
好ましい実施形態では、せん断タイストラップは、20ゲージシートメタルから作られたパンチシートメタル部分である。
【0012】
ある態様では、本発明は、通気式屋根棟用のせん断タイシステムに関する。せん断タイシステムは、垂木によって支持される棟木と、垂木上に位置する野地板と、を備え、間隙またはスロットが、野地板の上端部と棟木との間に設けられ、間隙またはスロットは、建物の通気用の空気流路を提供するために、棟木の大部分に沿って広がる。せん断タイストラップは、棟木、棟木の少なくともいずれか一方の側で野地板および垂木に、連結される。せん断タイストラップは、棟木への取り付けのための中央くぎ打ちストリップと、2つの交差ストラップと、を含み、2つの交差ストラップは、鋭角で棟木に広がり、その下りスロープ端でくぎ打ちストリップを含む。せん断タイストラップは、2つの交差ストラップが横断または交差する中央を有し、第1長手方向端部は、棟木の第1長手方向端部に向かう第1方向にせん断タイストラップの中央から変位するそれぞれのくぎ打ちストリップを含み、第2長手方向端部は、棟木の第2端部に向かい、第1方向とは反対の第2方向に、せん断タイストラップの中央から変位する、それぞれのくぎ打ちストリップを含む。
【0013】
この態様では、好ましいが非限定的である実施形態は、以下を含むことができる。せん断タイストラップは、屋根で隣り合う垂木間の間隔に適合する幅を有してよい。せん断タイストラップは、第1シートメタル体と第2シートメタル体とを備えてよく、それぞれ、2つの交差ストラップの1つを備え、2つの交差ストラップは、中間領域で重なり、重なる中間領域が中央くぎ打ちストリップの少なくとも一部を形成するようになっている。せん断タイストラップは、第1連結ストラップをさらに備えてよく、第1連結ストラップは、棟木にわたって延び、せん断タイストラップの第1長手方向端部に向かって延びる交差ストラップを連結する。せん断タイストラップは、第2連結ストラップをさらに備えてよく、第2連結ストラップは、棟木にわたって延び、せん断タイストラップの第2長手方向端部に向かって延びる交差ストラップを連結する。第1連結ストラップは、第1長手方向端部で各交差ストラップにあるそれぞれのくぎ打ちストリップと関連してよく、第2連結ストラップは、第2長手方向端部で各交差ストラップにあるそれぞれのくぎ打ちストリップと関連してよい。第1連結ストラップは、くぎ打ちストリップを含んでよく、第2連結ストラップは、くぎ打ちストリップを含んでよい。2つの交差ストラップの下りスロープ端でのくぎ打ちストリップは、2つの交差ストラップと一体であってよい。
【0014】
ある態様では、本発明は、せん断タイストラップに関する。せん断タイストラップは、第1シートメタル体と第2シートメタル体とを備え、第1シートメタル体は第1中間領域を有し、第2シートメタル体は第2中間領域を有する。第1中間領域と第2中間領域とは、交差して中央くぎ打ちストリップの少なくとも一部を形成する。
【0015】
この態様では、好ましいが非限定的である実施形態は、以下を含むことができる。第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、互いに一体であってよい。第1シートメタル体と第2シートメタル体とは、別々であってよく、第1中間領域と第2中間領域とは重なることができ、中央くぎ打ちストリップの少なくとも一部を形成する。せん断タイストラップは、屋根で隣り合う垂木間の間隔に適合する幅を有してよい。間隔は、心々で16インチであってよい。間隔は、心々で24インチであってよい。第1シートメタル体は、第1長手方向端部と第2長手方向端部とを有してよく、第1長手方向端部のくぎ打ちストリップと、第2長手方向端部のくぎ打ちストリップと、をさらに含んでよい。第2シートメタル体は、第1長手方向端部と第2長手方向端部とを有してよく、第1長手方向端部のくぎ打ちストリップと、第2長手方向端部のくぎ打ちストリップと、をさらに含んでよい。第1シートメタル体の第1長手方向端部と、第2シートメタル体の第1長手方向端部と、は、第1方向に中央くぎ打ちストリップから変位するせん断タイストラップの第1長手方向端部定めてよく、第1シートメタル体の第2長手方向端部と、第2シートメタル体の第2長手方向端部と、は、第1方向とは反対の第2方向に中央くぎ打ちストリップから変位するせん断タイストラップの第2長手方向端部定めてよい。せん断タイストラップは、第1連結ストラップをさらに備えてよく、第1連結ストラップは、棟木にわたって延び、せん断タイストラップの第1長手方向端部についてまたはせん断タイストラップの第1長手方向端部で、第1シートメタル体と第2シートメタル体とを連結するように、適合される。せん断タイストラップは、第2連結ストラップをさらに備えてよく、第2連結ストラップは、棟木にわたって延び、せん断タイストラップの第2長手方向端部についてまたはせん断タイストラップの第2長手方向端部で、第1シートメタル体と第2シートメタル体とを連結するように、適合される。第1連結ストラップは、第1シートメタル体および第2シートメタル体のそれぞれの第1長手方向端部にあるそれぞれのくぎ打ちストリップと関連してよい。第2連結ストラップは、第1シートメタル体および第2シートメタル体のそれぞれの第2長手方向端部にあるそれぞれのくぎ打ちストリップと関連してよい。第1連結ストラップは、くぎ打ちストリップを含んでよく、第2連結ストラップは、くぎ打ちストリップを含んでよい。第1シートメタル体の第1長手方向端部のくぎ打ちストリップ、第1シートメタル体の第2長手方向端部のくぎ打ちストリップ、第2シートメタル体の第1長手方向端部のくぎ打ちストリップ、または第2シートメタル体の第2長手方向端部のくぎ打ちストリップ、の少なくとも1つは、それぞれのシートメタル体と一体であってよい。
【0016】
本発明を、本発明の現在好ましい実施形態が示されている図面と関連して、より詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明によるせん断タイストラップを含む通気式屋根棟用のせん断タイシステムの第1実施形態の断面図である。
図2】屋根に瓦を取り付ける前の状況でのせん断タイストラップを示す図1の線2−2に概ね沿った上面図である。
図3】本発明に従ったせん断タイストラップを含む通気式屋根棟用のせん断タイシステムの第2実施形態の断面図である。
図4】せん断タイストラップの代替実施形態の平面図である。
図5】瓦屋根用の好ましい屋根棟通気口と共に示されているせん断タイシステムの第3実施形態の図1と類似する断面図である。
図6】非通気屋根用途向けのせん断タイストラップの上面図である。
図7】本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップの上面図である。
図8A】本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップの上面図である。
図8B】本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップの上面図である。
図9A】本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップの上面図である。
図9B】本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップの上面図である。
図10】せん断タイストラップを含む屋根の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
特定の用語が、便宜のためだけに以下の説明で使用され、限定的であると見なされない。「前」、「後」、「上」および「下」のような単語は、参照される図面での方向を指定する。この用語は、上記で特に言及された単語、その派生語、および同様の意味の単語、を含む。また、用語「ある(a)」および「1つの(one)」は、特に言及されていなければ、1つ以上の参照された品目を含むと定義される。
【0019】
本発明の好ましい実施形態は、図面に関して説明され、図面では、全体にわたって、同様の符号は同様の要素を表す。
【0020】
図1および2に関し、垂木を屋根棟木に連結するせん断タイシステム(全体でシステム10と表す)を有する瓦屋根が、示されている。ここで、システム10は、垂木14を有する屋根12を含み、垂木14は棟木16を支持し、棟木16は屋根の頂部に沿って延びる。野地板18は、垂木14に適用され、間隙またはスロット20が、棟木16と野地板18の上りスロープ端との間に設けられている。この間隙またはスロット20は、屋根の下側を換気するために、屋根構造の内部からの空気流を提供する。これは、例えば、完全に記載されたかのように参照により本明細書に援用される米国特許出願第2008‐0318516号によって提供されるような、屋根棟通気口に関連して使用することができる。
【0021】
なお図1に関し、好ましくは、屋根用フェルト22が、野地板18に適用される。本発明に従ったせん断タイストラップ30は、それから屋根の頂部にわたって取り付けられ、棟木16にも野地板18にもおよび棟木16の少なくともいずれか一方の側の垂木14に連結される。せん断タイストラップ30は、好ましくは、型打ちシートメタル体40から形成され、せん断力を棟木16を横断して反対側で垂木14に移動するために、交差ストラップ42を含む。くぎ打ちストリップ44は、これらの交差ストラップ42の両方の下りスロープ端に設けられ、中央くぎ打ちストリップ46には、棟木16に連結するための拡大領域が備わっている。好ましくは、穴48が、せん断タイストラップ30用の型打ちシートメタル体40に予め形成されている。これらは、シートメタル体40が打ち抜かれるのと同時に穴を開けられることができる、または、別のステップで後にドリルで穴を開けられるまたは穴を開けられることができる。これらの予め形成された穴48の代表的パターンが示されているが、当業者は、他のパターンを使用できることに気付く。
【0022】
図2に示されているように、好ましくは、せん断タイストラップ30は幅xを有し、幅xは、隣り合う垂木間に及ぶように設計される。好ましい実施形態では、この寸法は、好ましくは、せん断タイストラップ30が、心々で16インチまたは心々で24インチで典型的に位置する隣り合う垂木14に架かることができるように、17.5インチまたは25.5インチである。しかしながら、当業者は、垂木14間の間隔に対応するために、地域の建築構造法に応じて他の幅を設けることができることに気付く。
【0023】
せん断タイストラップ30は、隣り合う垂木14間にくぎまたはねじを使用して取り付けられ、さらに棟木16に連結される。地震またはハリケーン状況により見込まれるせん断荷重に応じて、せん断タイストラップ30は、隣り合う垂木14のそれぞれの対の間に位置することができる、または、必要に応じてさらに間隔を置くことができる。
【0024】
好ましい実施形態では、せん断タイストラップ30は、20ゲージシートメタルから打ち抜かれる。しかしながら、シートメタルの他の厚さを、特定の用途に必要である荷重に応じて、利用できる。
【0025】
図1および2に示されているように、ブロッキング50を、せん断タイストラップ30のストリップ端部44とそろう位置で、隣り合う垂木14間に取り付けることができる。好ましくは、これらは、棟木16から約7‐10インチ下りスロープで位置する。しかしながら、特定の用途に応じて、これらは、省略できるまたは異なる間隔で設けてよい。
【0026】
せん断タイストラップ30は、通気屋根棟に関する使用向けに設計され、従って、せん断タイストラップ30によって引き起こされる間隙またはスロット20を通る塞がれる空気流領域を減少させるために、開口52が設けられている。
【0027】
せん断タイストラップ30の取り付けの後に屋根の建設を完成させるために、図1に示されているように、屋根瓦34の上端部を支持するために、母屋桁32を取り付けることができる。それから棟木延長部36を棟木16の上に、せん断タイストラップ30の上に、取り付けることができ、棟木延長部36に、屋根頂部に沿って蓋瓦38を固定することを可能にする。
【0028】
これから図3に関し、通気屋根棟110用のせん断タイシステムの別の実施形態が、示されている。ここで、屋根112は、同様に瓦屋根であり、本発明の第1実施形態と関連して記載された屋根12と類似している。従って、同じ要素番号が、同じ部品に使用されている。この場合、棟木延長部36を必要とした棟木16の代わりに、ワンピース棟木116が用いられ、それは、棟木116に蓋瓦38を直接取り付けることができるように設計されている。これに対応するために、せん断タイストラップ130は、142で示されている延長交差ストラップを有し、それは、棟木116の周りにおよび上に形成されることができる。これらは、示されているようにくぎまたはねじで適当な位置に保持されることができる。せん断タイシステム110の残りの部分は、せん断タイシステム10と同様である。
【0029】
図4に関し、せん断タイストラップ130の代替実施形態が、示されている。この場合、交差ストラップ142は、図3に示されている屋根システム110に関連して使用されるために、延長長さを有することができる。くぎ打ちストリップ端部144が、ストラップ142の端部に設けられている。また、中央くぎ打ちストリップ146が、屋根棟木への連結のために設けられている。予め形成された穴148も、せん断タイストラップを適当な位置に保持するために、くぎまたはねじの容易な取り付けを可能にするために、設けられている。開口152も、屋根棟の換気用に棟木に隣り合う野地板18に設けられている間隙またはスロット20の閉塞を最小限にするために、設けられている。
【0030】
これから図5に関し、せん断タイシステム210のさらなる実施形態が示され、それは、上記の実施形態10と類似する。この場合、屋根構造は同じであり、せん断タイストラップ30は、示されているように、野地板18の上に取り付けられ、棟木16にもブロッキング50にもくぎで留められる。それから、米国特許出願第2008/0318516号に従った屋根棟通気口240が、屋根の棟領域に沿ってせん断タイストラップ30の上に取り付けられる。この屋根棟通気口アセンブリ240は、シートメタルブラケット243によって支持される通気性ストリップ242を含み、シートメタルブラケット243は、野地板18と棟木16との間の間隙またはスロット20の上に取り付けられるシートメタルブラケット243も、棟木延長部236を支持し、棟木延長部236は、蓋瓦238を適当な位置に保持するためのくぎ打ち用ストリップを提供する。追加の通気材244も、蓋瓦238と領域瓦234との間に位置し、領域瓦234は、母屋桁33によって支持され、母屋桁33は、せん断タイストラップ30の上に取り付けられる。空気の流れは、矢印246で示されている。この配置は、好ましい屋根棟通気口240に関するせん断タイストラップ30の取り付けを示す。
【0031】
図6に関し、非通気屋根棟に関連した使用向けの、または、せん断タイストラップ330が垂木の限られた数の隣り合う対にのみ取り付けられる屋根棟通気口に関連した使用向けの、せん断タイストラップ330が示されている。この場合、せん断タイストラップ330は、予め形成された穴348を含み、予め形成された穴348は、せん断タイストラップ330を棟木にも垂木にも連結するためのものである。幅xは、せん断タイストラップ330が、典型的に心々で16または24インチである隣り合う垂木に架かることができるような、十分な寸法を表し、結果的に幅寸法xが典型的に17.5インチまたは25.5インチになる。しかしながら、特定の屋根構造および関連する規格に応じて、他の寸法を使用できる。
【0032】
図7に関し、本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップ430の実施形態が、描かれている。せん断タイストラップ430は、2つのシートメタル体440を備え、それぞれ、交差ストラップ442を備え、くぎ打ちストリップ444がそれぞれの交差ストラップ442の対向端部に設けられている。シートメタル体440は、描かれているように互いの鏡像であってよいが、他の構造が使用されてよい。シートメタル体440は、対で使用され、一方の交差ストラップ442が他方の交差ストラップ442上で中間領域454で重なり、重なった中間領域454は、中央くぎ打ちストリップ446の少なくとも一部を形成する。いくつかの実施形態では、1つ以上の予め形成された穴448は、交差ストラップ442が所定の配向で重なるときに穴が一列に整列するように、中間領域454に形成される。
【0033】
交差ストラップ442が所定の配向で重なるときに、せん断タイストラップ430は、垂木にせん断タイストラップ430を固定するのにくぎまたはねじを使用できるように、少なくともいくつかの予め形成された穴448が、隣り合う垂木と整列するように、十分な寸法の幅xを有する。幅xは、心々で16インチまたは24インチで配置される垂木用に、それぞれ、16インチまたは14インチであってよい。しかしながら、特定の屋根構造および関連する規格に応じて、他の寸法を使用できる。好ましくは、シートメタル体440は、33ksiの降伏応力を有する16ゲージ〜20ゲージシートメタルで作られる。1つの好ましい配置では、これらは、10d並くぎで取り付けられ、少なくとも8くぎが、くぎ打ちストリップ444のそれぞれでそれぞれの端部で垂木に入る。せん断タイストラップ430の実施形態では、幅は16インチであり、せん断タイストラップ430の長さは30.5インチであり、その幅(w)は22インチであり、交差ストラップ442の幅は、中間領域454で3.25インチであり、一方くぎ打ちストリップ444の幅(y)は、5.25インチである。せん断タイストラップ430の実施形態では、xは24インチであり、せん断タイストラップ430の長さは38.5インチであり、その幅(w)は22インチであり、交差ストラップ442の幅は、中間領域454で5.25インチであり、一方くぎ打ちストリップ444の幅(y)は、5.25インチである。これらの寸法は、しかしながら、例示である。当業者は、せん断タイストラップの寸法が、対象とする棟および屋根設計に基づいて変化してよいことを、理解するであろう。
【0034】
図8Aおよび8Bに関し、本発明によるせん断タイストラップ530の別の実施形態が、描かれている。せん断タイストラップ530は、単一の一体型ユニットであってよく、好ましくはシートメタルで作られる。代替的に、せん断タイストラップ530は、複数の、組立部品であってよい。組立部品は、あらゆる適切な構造によって互いに固定されてよい。例えば、別の要素の予め穿孔された穴が、整列することができ、要素は、くぎ、ねじ、またはあらゆる他の適切な留め具を挿入することによって固定される。せん断タイストラップ530は、シートメタル体540を備え、それぞれ、交差ストラップ542を備え、くぎ打ちストリップ544がそれぞれの交差ストラップ542の対向端部に設けられている(上記の440と類似し、中央領域の重なりが図8Aおよび8Bには示されていない)。シートメタル体540は、描かれているように長手方向軸533について互いの鏡像であってよいが、他の構造が使用されてよい。シートメタル体540は、対で使用されてよく、一方の交差ストラップ542が他方の交差ストラップ542上で中間領域554で重なり、重なった中間領域554は、中央くぎ打ちストリップ546の少なくとも一部を形成する(図7と類似している)。せん断タイストラップ530が、図8Aおよび8Bに示されているような単一の一体型ユニットであるとき、シートメタル体540と交差ストラップ542とは、単一構造である。そのような一体型実施形態では、交差ストラップは、中間領域で交差すると記載されてよい。
【0035】
せん断タイストラップ530は、棟木に、棟木の少なくともいずれか一方の側で野地板におよび垂木に、連結されてよい。2つの交差ストラップ542は、鋭角で棟木に広がってよく、その下りスロープ端でくぎ打ちストリップ544に連結されてよいまたはくぎ打ちストリップ544を含んでよい。中央くぎ打ちストリップ546は、棟木への取り付けのために実施されてよい。図8Aおよび8Bの長手方向軸533は、せん断タイストラップ530が取り付けられるときの棟木の位置を表す。せん断タイストラップは、第1長手方向端部592および第2長手方向端部594を有する。第1長手方向端部592では、くぎ打ちストリップ544を含む交差ストラップ542の端部が、中央535から長手方向軸533に沿って、第1長手方向に変位する。第2長手方向端部594では、くぎ打ちストリップ544を含む交差ストラップ542の端部が、中央535から長手方向軸533に沿って、第2長手方向に変位する。取り付けられるときに、第1長手方向端部592は、交差ストラップ542に、棟木の第1長手方向端部に向かう第1方向に中央535から変位する、くぎ打ちストリップ544を含む。そして第2長手方向端部594は、交差ストラップ542に、棟木の第2長手方向端部に向かい、第1方向とは反対の、第2方向に、中央535から変位する、くぎ打ちストリップ544を含む。
【0036】
図8Aに示されているのも、連結ストラップ560である。せん断タイストラップ530の第1長手方向端部592に交差ストラップ542の端部で連結する連結ストラップ560が、あってよい。図8Aは、交差ストラップ542の端部でくぎ打ちストリップ544と関連する連結ストラップ560を示す。しかし連結ストラップは、示されているように第1長手方向端部592で、または、交差ストラップ542の端部と中央535との間の中間位置で、交差ストラップ542を連結してよい。図8Aに示されているように、連結ストラップは、せん断タイストラップの一方の端部から他方に架かってよい。連結ストラップは、図8Aまたは8Bにも示されているように、予め穿孔された穴を含むくぎ打ちストリップを有してよい。
【0037】
図8Bに示されているように、せん断タイストラップ530の第2長手方向端部594に交差ストラップ542の端部で連結する第2連結ストラップ560があってよい。第1連結ストラップ560と同様に、第2連結ストラップ592は、くぎ打ちストリップ544と関連してよい、または、交差ストラップ542の端部と中央535との間の中間位置で関連してよい。
【0038】
連結ストラップ542は、連結される各交差ストラップ542の少なくとも1つと、またはその上のくぎ打ちストリップ544と、一体であってよい。代替的に、連結ストラップ542は、追加の要素として提供されてよく、せん断タイストラップ530の各端部592,594に固定されてよい。
【0039】
交差ストラップ542と連結ストラップ560とは、共通の参照符号で言及および説明され、実施形態は、交差ストラップと、連結ストラップと、同様のまたは同一の寸法を有する他の共通の要素と、を含む。当業者は、しかしながら、1つの交差ストラップ、連結ストラップ、または他の要素の変形がなされてよいことに気付く。
【0040】
いくつかの実施形態では、1つ以上の予め形成された穴548が、中間領域554に形成されている。別のシートメタル体を有する実施形態では、穴は、交差ストラップ542が所定の配向で重なるときに、一列に整列してよい。
【0041】
交差ストラップ542が所定の配向で重なるときに、または一体型ユニットとして形成されるときに、せん断タイストラップ530は、垂木にせん断タイストラップ530を固定するのにくぎまたはねじを使用できるように、少なくともいくつかの予め形成された穴548が、隣り合う垂木と整列するように、十分な寸法の幅xを有する。幅xは、16インチであってよいが、屋根垂木の心々間隔を表す任意の他の寸法であってもよい。しかしながら、特定の屋根構造および関連する規格に応じて、他の寸法を使用できる。好ましくは、シートメタル体540は、33ksiの降伏応力を有する16ゲージ〜20ゲージシートメタルで作られる。1つの好ましい配置では、これらは、10d並くぎで取り付けられてよく、少なくとも8くぎが、くぎ打ちストリップ544のそれぞれでそれぞれの端部で垂木に入る。図8Aの連結ストラップ560は、幅が1.5インチであってよい。図8Bの連結ストラップ560の1つまたは両方は、幅が1.5インチであってよい。
【0042】
図9Aおよび9Bに関し、本発明の別の実施形態によるせん断タイストラップ630の実施形態が、描かれている。せん断タイストラップ630は、単一の一体型ユニットであってよく、好ましくはシートメタルで作られる。代替的に、せん断タイストラップ630は、複数の、組立部品であってよい。組立部品は、あらゆる適切な構造によって互いに固定されてよい。例えば、別の要素の予め穿孔された穴が、整列することができ、要素は、くぎ、ねじ、またはあらゆる他の適切な留め具を挿入することによって固定される。せん断タイストラップ630は、シートメタル体640を備え、それぞれ、交差ストラップ642を備え、くぎ打ちストリップ644がそれぞれの交差ストラップ642の対向端部に設けられている(上記の440と類似し、中央領域の重なりが図9Aおよび9Bには示されていない)。シートメタル体640は、描かれているように互いの鏡像であってよいが、他の構造が使用されてよい。シートメタル体640は、対で使用されてよく、一方の交差ストラップ642が他方の交差ストラップ642上で中間領域654で重なり、重なった中間領域654は、中央くぎ打ちストリップ646の少なくとも一部を形成する。せん断タイストラップ630が、図9Aおよび9Bに示されているような単一の一体型ユニットであるとき、シートメタル体640と交差ストラップ642とは、単一構造である。そのような一体型実施形態では、交差ストラップは、中間領域で交差すると記載されてよい。
【0043】
せん断タイストラップ630は、棟木に、棟木の少なくともいずれか一方の側で野地板におよび垂木に、連結されてよい。2つの交差ストラップ642は、鋭角で棟木に広がってよく、その下りスロープ端でくぎ打ちストリップ644に連結されてよいまたはくぎ打ちストリップ644を含んでよい。中央くぎ打ちストリップ646は、棟木への取り付けのために実施されてよい。図9Aおよび9Bの長手方向軸633は、せん断タイストラップ630が取り付けられるときの棟木の位置を表す。せん断タイストラップは、第1長手方向端部692および第2長手方向端部694を有する。第1長手方向端部692では、くぎ打ちストリップ644を含む交差ストラップ642の端部が、中央635から長手方向軸633に沿って、第1長手方向に変位する。第2長手方向端部694では、くぎ打ちストリップ644を含む交差ストラップ642の端部が、中央635から長手方向軸633に沿って、第2長手方向に変位する。取り付けられるときに、第1長手方向端部692は、交差ストラップ642に、棟木の第1長手方向端部に向かう第1方向に中央635から変位する、くぎ打ちストリップ644を含む。そして第2長手方向端部694は、交差ストラップ642に、棟木の第2長手方向端部に向かい、第1方向とは反対の、第2方向に、中央635から変位する、くぎ打ちストリップ644を含む。
【0044】
図9Aに示されているのも、連結ストラップ660である。せん断タイストラップ630の第1長手方向端部692に交差ストラップ642の端部で連結する連結ストラップ660が、あってよい。図9Aは、交差ストラップ642の端部でくぎ打ちストリップ644と関連する連結ストラップ960を示す。しかし連結ストラップは、示されているように第1長手方向端部692で、または、交差ストラップ642の端部と中央635との間の中間位置で、交差ストラップ642を連結してよい。図9Aに示されているように、連結ストラップは、せん断タイストラップの一方の端部から他方に架かってよい。連結ストラップは、図9Aまたは9Bにも示されているように、予め穿孔された穴を含むくぎ打ちストリップを有してよい。
【0045】
図9Bに示されているように、せん断タイストラップ630の第2長手方向端部694に交差ストラップ642の端部で連結する第2連結ストラップ660があってよい。第1連結ストラップ660と同様に、第2連結ストラップ692は、くぎ打ちストリップ644と関連してよい、または、交差ストラップ642の端部と中央635との間の中間位置で関連してよい。
【0046】
連結ストラップ642は、連結される各交差ストラップ642の少なくとも1つと、またはその上のくぎ打ちストリップ644と、一体であってよい。代替的に、連結ストラップ642は、追加の要素として提供されてよく、せん断タイストラップ630の各端部692,694に固定されてよい。
【0047】
交差ストラップ642と連結ストラップ660とは、共通の参照符号で言及および説明され、実施形態は、交差ストラップと、連結ストラップと、同様のまたは同一の寸法を有する他の共通の要素と、を含む。当業者は、1つの交差ストラップ、連結ストラップ、または他の要素の変形がなされてよいことに気付く。
【0048】
いくつかの実施形態では、1つ以上の予め形成された穴648が、中間領域654に形成されている。別のシートメタル体を有する実施形態では、穴は、交差ストラップ642が所定の配向で重なるときに、一列に整列してよい。
【0049】
交差ストラップ642が所定の配向で重なるときに、または一体型ユニットとして形成されるときに、せん断タイストラップ630は、垂木にせん断タイストラップ630を固定するのにくぎまたはねじを使用できるように、少なくともいくつかの予め形成された穴648が、隣り合う垂木と整列するように、十分な寸法の幅xを有する。幅xは、24インチであってよいが、屋根垂木の心々間隔を表す任意の他の寸法であってもよい。しかしながら、特定の屋根構造および関連する規格に応じて、他の寸法を使用できる。好ましくは、シートメタル体640は、33ksiの降伏応力を有する16ゲージ〜20ゲージシートメタルで作られる。1つの好ましい配置では、これらは、10d並くぎで取り付けられてよく、少なくとも8くぎが、くぎ打ちストリップ644のそれぞれでそれぞれの端部で垂木に入る。図9Aの連結ストラップ660は、幅が1.5インチであってよい。図9Bの連結ストラップ660の1つまたは両方は、幅が1.5インチであってよい。
【0050】
図8A,8B,9Aおよび9Bは、最小距離lも示し、それは、せん断タイストラップの中心から、中心に対するくぎ打ちストリップの遠位の端部までの、距離である。この距離は、任意の適切な距離で設定されてよい。例えば、最小距離lは、くぎ打ちストリップが、垂木の端部からの適切なオフセットを有して垂木に重なるように、設定されてよい。最小距離lは、5 3/4インチであってよい。適切なオフセットは、棟通気口間隙寸法、棟木幅、垂木の材料の種類、地域の建築基準法、または同様のものによって、決定されてよい。当業者は、屋根材の種類、せん断タイストラップの材料、地域の建築基準法、予想される風速、予想される地震活動、建築設計、および同じことによる予想されるせん断力に対応するために、最小距離l、予め穿孔されたくぎ穴の数、交差ストラップの長さ、せん断タイストラップのあらゆる他の寸法、の変更がなされてよいことを、理解するであろう。
【0051】
図7,8A,8B,9Aおよび9Bの実施形態は、あらゆる棟通気口用のせん断タイストラップとして含められてよい。特に、せん断タイストラップ430,530または630の1つは、それぞれ、せん断タイストラップ30,130または230の代わりに、図1,3および5の実施形態でせん断タイストラップとして設けられてよい。そのような変更に合わせるための、せん断タイストラップ430、せん断タイストラップ530、せん断タイストラップ630の調整、または図1,3,および5の棟通気口の調整は、当業者には明白であろう。実施形態は、せん断タイストラップ430、せん断タイストラップ530、またはせん断タイストラップ630の1つと組み合わせた、図1,3,または5のいずれかの屋根要素を有する屋根システムを、含む。
【0052】
図10に関し、屋根712の上面図が示されている。屋根712は、通気のために棟木の両側に間隙またはスロット720を含む。せん断タイストラップ730は、棟木716の上で屋根712の一方の側から他方に架かって示されている。せん断タイストラップ730は、せん断タイストラップ530または630と、それぞれ、2つの連結ストラップ760aおよび760bを含むという点で、構成が類似している。連結ストラップ760aは、せん断タイストラップ730の第1長手方向端部792に位置し、屋根の第1の側780から屋根の第2の側790に架かる。連結ストラップ760bは、せん断タイストラップ730の第2長手方向端部794に位置し、屋根の第1の側780から屋根の第2の側790に架かる。図10は、屋根の長さに沿ったせん断タイストラップの1つの考えられる構成を示す。当業者は、各せん断タイストラップ間の距離またはせん断タイストラップの数が変更されてよいことを、理解するであろう。地域の条例または規格、予想される風速、または予想される地震活動に、適合するように変更されてよい。変更は、地域の状況、および建物が受け得るせん断応力の量を予測する建物特性を、考慮されてよい。
【0053】
当業者は、せん断タイストラップの製造が、材料の単一部品をスタンピングまたはパンチングすることによって行われてよいことに、気付くであろう。代替的に、せん断タイストラップの任意の小区分を備える複数の部品が、製造されてよく、せん断タイストラップを作り出すように組み立てられてよい。組み立ては、屋根への取り付けの前にまたは間に起こる。組み立ては、任意の適切な固定要素または留め具でのせん断タイストラップの任意の小区分の別への固定を含んでよい。せん断タイストラップの好ましい実施形態がシートメタルを含むとして記載されたが、実施形態は、当技術分野で知られている別の材料で全体的にまたは部分的に作られているせん断タイストラップを含む。
【0054】
当業者は、せん断タイストラップを屋根に固定する留め具のためによりアンカーポイントを提供するように、ブロッカーまたはダブラーが、任意の所望の寸法または数で屋根に加えられてよいことに、気付くであろう。ブロッカーまたはダブラーは、くぎ打ちストリップと整列するように位置してよい。当業者は、せん断タイストラップが、せん断タイストラップを通じて、中間材を通じて、そして垂木、ブロッカーまたはダブラーに打ち込まれる留め具で、固定されてよいことにも、気付くであろう。実施形態は、説明または記載されたようなせん断タイストラップを含むが、くぎ打ちストリップの予め穿孔された穴が、より少ないまたはない。当業者は、穴を、せん断タイストラップの取り付けのために任意の所望の位置に作ることができること、または、留め具が、せん断タイストラップ材料を通じて打ち込まれてよいこと、に気付くであろう。
【0055】
本明細書のせん断タイストラップは、あらゆる屋根に適合できる。屋根は、瓦、杉材、金属、またはあらゆる他の屋根材を含んでよい。屋根は、平らであってよい、または、12/12を含む、あらゆるピッチを有してよい。
【0056】
好ましい実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、単に例示であると考えられるこれらの特定の実施形態に限定されない。本発明のさらなる変更および拡張が展開されてよく、全てのそのような変更は、添付の「特許請求の範囲」によって定められる本発明の範囲内と見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10