(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836610
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】誤り率測定装置および誤り率測定方法
(51)【国際特許分類】
H04L 29/14 20060101AFI20210222BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
H04L13/00 315A
H04L1/00 C
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-23538(P2019-23538)
(22)【出願日】2019年2月13日
(65)【公開番号】特開2020-136727(P2020-136727A)
(43)【公開日】2020年8月31日
【審査請求日】2019年7月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】砂山 諒
【審査官】
平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2017−118188(JP,A)
【文献】
特開平05−207103(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 29/14
H04L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンク状態管理機構を搭載した被測定物(W)に対してハイスピードシリアルバスの規格に基づくオーダードセットを用い、前記被測定物を前記規格が定めるステートに遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を入力し、このテスト信号の入力に伴って前記被測定物から受信する入力データのビット誤り率を測定する誤り率測定装置(1)であって、
前記規格が定めるステートに遷移させるためのパターンをバイナリベースまたはヘキサベースで編集可能なパターン編集画面(5c)を表示する表示部(5)と、
前記オーダードセットをシンボル単位で編集可能なオーダードセット編集画面(5a)または前記オーダードセットのシンボルをビット単位で編集可能なシンボル編集画面(5b)に切り替えて表示するように前記表示部を制御する制御部(6)と、
前記パターン編集画面、前記オーダードセット編集画面、前記シンボル編集画面での編集に基づくオーダードセットのシンボル番号、スペシャルシンボル、128ビットデータ、Kコード、8ビットデータを含む各種情報を記憶する記憶部(3)と、
前記オーダードセット編集画面でのシンボル単位によるオーダードセットの編集、前記シンボル編集画面でのビット単位によるオーダードセットの編集、前記パターン編集画面でのパターンの編集、前記記憶部への各種情報の保存、前記記憶部からの各種情報の読み出しを行う際に操作する設定操作部(2)とを備え、
前記制御部は、前記オーダードセット編集画面におけるオーダードセットのシンボルが指定されたときに、指定されたシンボルの各フィールドのデータである「0」または「1」、ビットの内容説明の一覧を前記シンボル編集画面に表示するように前記表示部を制御することを特徴とする誤り率測定装置。
【請求項2】
前記制御部(6)は、初期時に前記ハイスピードシリアルバスの規格が定めるオーダードセットのプリセットデータを前記オーダードセット編集画面(5a)に表示し、2回目以降は前回終了時のオーダードセットを前記オーダードセット編集画面に表示するように前記表示部(5)を制御し、
前記オーダードセットがUSB Gen2のオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、128ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示し、前記オーダードセットがUSB Gen1のSKPオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、Kコード、8ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項1に記載の誤り率測定装置。
【請求項3】
前記記憶部(3)に記憶されたオーダードセットのデータ一覧を前記表示部(5)に表示し、表示されたデータ一覧から編集したいオーダードセットのデータを指定して読み出すことを特徴とする請求項1または2に記載の誤り率測定装置。
【請求項4】
リンク状態管理機構を搭載した被測定物(W)に対してハイスピードシリアルバスの規格に基づくオーダードセットを用い、前記被測定物を前記規格が定めるステートに遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を入力し、このテスト信号の入力に伴って前記被測定物から受信する入力データのビット誤り率を測定する誤り率測定方法であって、
前記規格が定めるステートに遷移させるためのパターンをバイナリベースまたはヘキサベースで編集可能なパターン編集画面(5c)を表示部(5)に表示するステップと、
前記オーダードセットをシンボル単位で編集可能なオーダードセット編集画面(5a)または前記オーダードセットのシンボルをビット単位で編集可能なシンボル編集画面(5b)に切り替えて前記表示部に表示するステップと、
前記パターン編集画面、前記オーダードセット編集画面、前記シンボル編集画面での編集に基づくオーダードセットのシンボル番号、スペシャルシンボル、128ビットデータ、Kコード、8ビットデータを含む各種情報を記憶部(3)に記憶するステップと、
前記オーダードセット編集画面でのシンボル単位によるオーダードセットの編集、前記シンボル編集画面でのビット単位によるオーダードセットの編集、前記パターン編集画面でのパターンの編集、前記記憶部への各種情報の保存、前記記憶部からの各種情報の読み出しを行う際に設定操作部(2)を操作するステップと、
前記オーダードセット編集画面におけるオーダードセットのシンボルが指定されたときに、指定されたシンボルの各フィールドのデータである「0」または「1」、ビットの内容説明の一覧を前記シンボル編集画面に表示するステップとを含むことを特徴とする誤り率測定方法。
【請求項5】
初期時に前記ハイスピードシリアルバスの規格が定めるオーダードセットのプリセットデータを前記オーダードセット編集画面(5a)に表示し、2回目以降は前回終了時のオーダードセットを前記オーダードセット編集画面に表示するステップと、
前記オーダードセットがUSB Gen2のオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、128ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示し、前記オーダードセットがUSB Gen1のSKPオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、Kコード、8ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示するステップとを含むことを特徴とする請求項4に記載の誤り率測定方法。
【請求項6】
前記記憶部(3)に記憶されたオーダードセットのデータ一覧を前記表示部(5)に表示し、表示されたデータ一覧から編集したいオーダードセットのデータを指定して読み出すステップとを含むことを特徴とする請求項4または5に記載の誤り率測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被測定物を信号パターン折り返しのステートに遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を被測定物を送信し、このテスト信号の送信に伴って被測定物から折り返して受信する入力データのビット誤り率を測定する誤り率測定装置および誤り率測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1に開示されるように、誤り率測定装置は、固定データを含む既知パターンのテスト信号を被測定物に送信し、このテスト信号の送信に伴って被測定物から折り返して受信した被測定信号と基準となる参照信号とをビット単位で比較してビット誤り率(BER:Bit Error Rate)を測定する装置として従来から知られている。
【0003】
ところで、USBやPCIeなどのハイスピードシリアルバス(High Speed Serial Bus )の規格では、LTSSM(Link Training &Status State Machine、以下、リンク状態管理機構と言う)と呼ばれるステートマシーンを持ち、これによりデバイス間の通信の初期化やリンク速度の調整などを管理している。
【0004】
また、従来の誤り率測定装置は、パルスパターン発生器(PPG)から規格が定める特定パターンを高速に切り替えることによってPCIe Gen1〜4,USB3.1のリンク状態管理機構を制御し、特定のステートに遷移させる機能(シーケンスパターン機能)を備えている。なお、被測定物(DUT)をステート遷移させるパターンは、規格で定められており、それらのパターンの出力順をシーケンスパターン機能により組み合わせて出力できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−274474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、規格で定められたパターンは多岐にわたり、パターンの中の特定ビットにより性質が変わるものもあり、これら全てのパターンを網羅したプリセットデータとして装置に持たせ、かつユーザーの操作性を保つことが難しかった。
【0007】
このため、バイナリベースまたはヘキサベースのエディタによりパターン編集を行う既存のパターン編集機能を流用することが考えられるが、この場合、ユーザが変更したい特定ビットが2進数や16進数の羅列のどこに含まれているかを判別するのが非常に困難であり、パターンの編集に時間がかかるだけでなく、設定ミスを生じるおそれもあった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザが自由に編集して直感的な送信パターンの作成が可能な誤り率測定装置および誤り率測定方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された誤り率測定装置は、リンク状態管理機構を搭載した被測定物Wに対してハイスピードシリアルバスの規格に基づくオーダードセットを用い、前記被測定物を前記規格が定めるステートに遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を入力し、このテスト信号の入力に伴って前記被測定物から受信する入力データのビット誤り率を測定する誤り率測定装置1であって、
前記規格が定めるステートに遷移させるためのパターンをバイナリベースまたはヘキサベースで編集可能なパターン編集画面5cを表示する表示部5と、
前記オーダードセットをシンボル単位で編集可能なオーダードセット編集画面5aまたは前記オーダードセットのシンボルをビット単位で編集可能なシンボル編集画面5bに切り替えて表示するように前記表示部を制御する制御部6と、
前記パターン編集画面、前記オーダードセット編集画面、前記シンボル編集画面での編集に基づくオーダードセットのシンボル番号、スペシャルシンボル、128ビットデータ、Kコード、8ビットデータを含む各種情報を記憶する記憶部3と、
前記オーダードセット編集画面での
シンボル単位によるオーダードセットの編集、前記シンボル編集画面での
ビット単位によるオーダードセットの編集、前記パターン編集画面でのパターンの編集、前記記憶部への各種情報の保存、前記記憶部からの各種情報の読み出しを行う際に操作する設定操作部2とを備え、
前記制御部は、前記オーダードセット編集画面におけるオーダードセットのシンボルが指定されたときに、指定されたシンボルの各フィールドのデータである「0」または「1」、ビットの内容説明の一覧を前記シンボル編集画面に表示するように前記表示部を制御することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載された誤り率測定装置は、請求項1の誤り率測定装置において、
前記制御部6は、
初期時に前記ハイスピードシリアルバスの規格が定めるオーダードセットのプリセットデータを前記オーダードセット編集画面5aに表示し、2回目以降は前回終了時のオーダードセットを前記オーダードセット編集画面に表示するように前記表示部5を制御し、
前記オーダードセットがUSB Gen2のオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、128ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示し、前記オーダードセットがUSB Gen1のSKPオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、Kコード、8ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示するように前記表示部を制御することを特徴とする。
請求項3に記載された誤り率測定装置は、請求項1または2の誤り率測定装置において、
前記記憶部3に記憶されたオーダードセットのデータ一覧を前記表示部5に表示し、表示されたデータ一覧から編集したいオーダードセットのデータを指定して読み出すことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載された誤り率測定方法は、リンク状態管理機構を搭載した被測定物(W)に対してハイスピードシリアルバスの規格に基づくオーダードセットを用い、前記被測定物を前記規格が定めるステートに遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を入力し、このテスト信号の入力に伴って前記被測定物から受信する入力データのビット誤り率を測定する誤り率測定方法であって、
前記規格が定めるステートに遷移させるためのパターンをバイナリベースまたはヘキサベースで編集可能なパターン編集画面5cを表示部5に表示するステップと、
前記オーダードセットをシンボル単位で編集可能なオーダードセット編集画面5aまたは前記オーダードセットのシンボルをビット単位で編集可能なシンボル編集画面5bに切り替えて前記表示部に表示するステップと、
前記パターン編集画面、前記オーダードセット編集画面、前記シンボル編集画面での編集に基づくオーダードセットのシンボル番号、スペシャルシンボル、128ビットデータ、Kコード、8ビットデータを含む各種情報を記憶部3に記憶するステップと、
前記オーダードセット編集画面での
シンボル単位によるオーダードセットの編集、前記シンボル編集画面での
ビット単位によるオーダードセットの編集、前記パターン編集画面でのパターンの編集、前記記憶部への各種情報の保存、前記記憶部からの各種情報の読み出しを行う際に設定操作部2を操作するステップと、
前記オーダードセット編集画面におけるオーダードセットのシンボルが指定されたときに、指定されたシンボルの各フィールドのデータである「0」または「1」、ビットの内容説明の一覧を前記シンボル編集画面に表示するステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項
5に記載された誤り率測定方法は、請求項
4の誤り率測定
方法において、
初期時に前記ハイスピードシリアルバスの規格が定めるオーダードセットのプリセットデータを前記オーダードセット編集画面5aに表示し、2回目以降は前回終了時のオーダードセットを前記オーダードセット編集画面に表示するステップと、
前記オーダードセットがUSB Gen2のオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、128ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示し、前記オーダードセットがUSB Gen1のSKPオーダードセットの場合はシンボルの番号順にブロック分けした各ブロックのシンボルの説明、Kコード、8ビットデータの一覧表示を前記オーダードセット編集画面に表示するステップとを含むことを特徴とする。
請求項6に記載された誤り率測定方法は、請求項4または5の誤り率測定方法において、
前記記憶部3に記憶されたオーダードセットのデータ一覧を前記表示部5に表示し、表示されたデータ一覧から編集したいオーダードセットのデータを指定して読み出すステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、PCIe,USBなどの各規格のエンコード規則に則り、オーダードセットの所望のシンボル単位または指定したシンボルをビット単位でユーザーが自由に編集することができる。その結果、バイナリベースやヘキサベースのエディタでは実現できなかった直感的な送信パターンの作成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明に係る誤り率測定装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】USB Gen2のオーダードセットを一覧表示するオーダードセット編集画面の一例を示す図である。
【
図3】
図2のオーダードセット編集画面の所定のシンボルを指定してビット単位で編集するときのシンボル編集画面の一例を示す図である。
【
図4】USB Gen1のSKPオーダードセットを一覧表示するオーダードセット編集画面の一例を示す図である。
【
図5】
図4のオーダードセット編集画面の所定のシンボルを指定してビット単位で編集するときのシンボル編集画面の一例を示す図である。
【
図6】(a),(b)オーダードセットの編集方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
本発明に係る誤り率測定装置および誤り率測定方法は、例えばUSB、PCIeなどのハイスピードシリアルバス(以下、HSBと略称する)の規格試験において、リンク状態管理機構を搭載した被測定物に対して規格に基づくオーダードセット(物理層パケット)を用い、被測定物を信号パターン折り返しのステート(ループバック)に遷移させた状態で既知パターンのテスト信号を被測定物に送信し、このテスト信号の送信に伴って被測定物から折り返して受信する入力データのビット誤り率を測定するものである。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態の誤り率測定装置1は、設定操作部2、記憶部3、測定部4、表示部5、制御部6を備えて概略構成される。
【0018】
設定操作部2は、ユーザによって操作されるものであり、例えば表示部5の表示画面(
図2や
図4のオーダードセット編集画面5a、
図3や
図5のシンボル編集画面5b、
図7のパターン編集画面5c)上の各種ソフトキー、カーソルキー、矢印キーの他、装置本体に設けられるキー、スイッチ、ボタンなどで構成される。
【0019】
設定操作部2は、被測定物Wへの特定パターンやテスト信号の送信開始や停止の指示、被測定物Wの誤り率の測定開始や停止の指示、
図2や
図4のオーダードセット編集画面5a、
図3や
図5のシンボル編集画面5bでのシンボル単位またはビット単位によるオーダードセットの編集、
図7のパターン編集画面5cでのバイナリベースまたはヘキサベースによるパターンの編集などを行う際に操作される。
【0020】
例えば
図2や
図4のオーダードセット編集画面5aでは、操作設定部2のソフトキーとして、「Add」、「Copy」、「Cut」、「Paste」、「Clear All」、「OK」、「Cancel」、「Save」、「Load」、「Pattern Edit」のソフトキー2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2jが表示される。
【0021】
そして、上記ソフトキーを適宜操作することにより、ブロック分けされたオーダードセットのシンボル(#0〜#15)単位の編集、シンボル単位で編集されたオーダードセットの記憶部3への設定情報の保存、記憶部3に保存されたオーダードセットの設定情報の読み出しを行うことができる。
【0022】
また、オーダードセット編集画面5aにおいて、ブロック分けされたオーダードセットの複数のシンボルの中から編集したいシンボルを指定して「Pattern Edit」のソフトキー2jを押下すると、表示画面が例えば
図3や
図5の表示形式のシンボル編集画面5bに切り替わる。
【0023】
図3や
図5のシンボル編集画面5bでは、上記ソフトキーを適宜操作することにより、オーダードセット編集画面5aで指定されたオーダードセットのシンボルのビット単位での編集の他、ビット単位で編集されたオーダードセットの設定情報の記憶部3への保存、記憶部3に保存されたオーダードセットの設定情報の読み出しを行うことができる。
【0024】
なお、図示の例では、表示部5の表示画面上のソフトキーを設定操作部2の一部として構成しているが、誤り率測定装置1とは別体に設けられる外部入力装置を設定操作部2として用いることもできる。
【0025】
記憶部3は、編集画面(オーダードセット編集画面5a、シンボル編集画面5b、パターン編集画面5c)での編集に基づく特定パターンやオーダードセットの各種情報(シンボル番号、スペシャルシンボル、128ビットデータ、Kコード、8ビットデータなどの情報)、既知のテスト信号の情報、被測定物Wの誤り率の測定条件や測定結果に関する各種情報を記憶する。
【0026】
測定部4は、パターン発生部4aとエラー検出部4bを備え、設定操作部2の操作情報や記憶部3の記憶情報に基づく制御部6の制御により被測定物WのHSBの規格試験を含む各種測定を行う。
【0027】
パターン発生部4aは、設定情報(オーダードセット編集画面5a、シンボル編集画面5b、パターン編集画面5cでの編集を反映した情報)に基づく特定パターン、被測定物Wの各種測定を行うための既知パターンのテスト信号を発生する。
【0028】
エラー検出部4bは、パターン発生部4aにて発生した特定パターンにより被測定物Wを信号パターン折り返しのステート(ループバック)に遷移させた状態でパターン発生部4aからのテスト信号の送信に伴って被測定物Wから折り返される入力データのエラーを検出し、被測定物WのHSBの規格試験を含む各種測定を行う。
【0029】
表示部5は、例えば装置本体に装備された液晶表示器などで構成される。表示部5は、制御部6の制御により、オーダードセット編集画面5a、シンボル編集画面5b、パターン編集画面5cを選択的に表示画面上に表示したり、不図示の特定パターンの設定画面の表示、被測定物Wへのテスト信号の送信に伴って被測定物Wから折り返される入力データのエラーの検出に基づく各種測定の結果の表示を行う。
【0030】
ここで、
図2はUSB Gen2のオーダードセットを一覧表示するオーダードセット編集画面5aの一例を示している。このオーダードセット編集画面5aでは、オーダードセットをUSB Gen2(規格)が定めるシンボルごとにブロック分けしてシンボルの番号順(Symbol no.)にオーダードセットを一覧表示する。具体的には、USB Gen2のオーダードセットがシンボルの番号順の#0,#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7,#8,#9,#10,#11,#12,#13,#14,#15の16個のブロックに分けられ、各ブロックのシンボルの説明(Symbol Description)、128ビットデータをオーダードセット編集画面5aに一覧表示する。
【0031】
また、
図4はUSB Gen1のSKPオーダードセットを一覧表示するオーダードセット編集画面5aの一例を示している。このオーダードセット編集画面5aでは、USB Gen1のオーダードセットがシンボルの番号順(Symbol no.)の#0,#1,#2,#3,#4の5個のブロックに分けられ、各ブロックのシンボルの説明(Symbol Description)、Kコード、8ビットデータを一覧表示する。
【0032】
なお、初期時には、HSBの所定の規格(例えばUSB Gen1)が定めるオーダードセットのプリセットデータがオーダードセット編集画面5aに表示される。また、2回目以降は、前回終了時のオーダードセットがオーダードセット編集画面5aに表示される。
【0033】
さらに、
図3は
図2のオーダードセット編集画面5aの所定のシンボルを指定してビット単位で編集するときのシンボル編集画面の一例を示している。このシンボル編集画面5bでは、
図2のオーダードセット編集画面5aで指定されたシンボルの各フィールド(Field)のデータ(「0」または「1」、ビットの内容説明)をビット単位で編集可能に一覧表示する。
【0034】
また、
図5は
図4のオーダードセット編集画面5aの所定のシンボルを指定してビット単位で編集するときのシンボル編集画面の一例を示している。このシンボル編集画面5bでは、
図4のオーダードセット編集画面5aで指定されたシンボルの各フィールド(Field)のデータ(「0」または「1」)をビット単位で編集可能に一覧表示する。
【0035】
制御部6は、設定操作部2の操作情報や記憶部3の記憶情報に基づいて測定部4を制御して被測定物Wの各種測定を行うために各部を統括制御するもので、オーダードセットをシンボル単位またはビット単位で編集を行う際に表示部5を制御する表示制御手段6aを含む。
【0036】
さらに説明すると、表示制御手段6aは、オーダードセットをシンボル単位で編集を行うときに、
図2や
図4のオーダードセット編集画面5aを表示するように表示部5を制御する。
【0037】
また、表示制御手段6aは、
図2や
図4のオーダードセット編集画面5aにおいて編集したいオーダードセットのシンボルを指定して「Pattern Edit」のソフトキー2jが押下されると、
図3や
図5のシンボル編集画面5bを表示するように表示部5を制御する。
【0038】
さらに、表示制御手段6aは、特に図示はしないが、被測定物Wの測定結果を表示するためのソフトキーが押下されると、エラー検出部4bの検出結果に基づく被測定物Wの測定結果画面を表示するように表示部5を制御する。
【0039】
次に、上記のように構成される誤り率測定装置1によるオーダードセットの編集方法について
図6(a),(b)を参照しながら説明する。
【0040】
図6(a)に示すように、オーダードセットをシンボル単位で編集する場合には、
図2や
図4のオーダードセット編集画面5aを表示する(ST1)。そして、このオーダードセット編集画面5aにおいて、「Add」、「Copy」、「Cut」、「Paste」、「Clear All」、「OK」、「Cancel」のソフトキー2a〜2gを含む設定操作部2の操作により、オーダードセットをシンボル単位で自由に編集を行う(ST2)。
【0041】
図6(b)に示すように、オーダードセット編集画面5aで指定したオーダードセットのシンボルをビット単位で編集する場合には、
図2や
図4のオーダードセット編集画面5aを表示する(ST11)。そして、このオーダードセット編集画面5aから編集したいシンボルを選択し、「Pattern Edit」のソフトキーを押下し(ST12)、
図3や
図4のシンボル編集画面5bを表示する(ST13)。そして、このシンボル編集画面5bにおいて、「Add」、「Copy」、「Cut」、「Paste」、「Clear All」、「OK」、「Cancel」のソフトキー2a〜2gを含む設定操作部2の操作により、オーダードセットのシンボルをビット単位で自由に編集を行う(ST14)。
【0042】
なお、上述したオーダードセット編集画面5aやシンボル編集画面5bでシンボル単位やビット単位で編集されたオーダードセットのデータは、「Save」のソフトキー2hを押下することで記憶部3に保存される。
【0043】
また、オーダードセット編集画面5aにおいて、「Load」のソフトキー2iを押下して記憶部3に保存されたオーダードセットのデータ一覧(不図示)を表示させ、このデータ一覧から編集したいオーダードセットのデータを指定して読み出すこともできる。
【0044】
このように、本実施の形態では、オーダードセット編集画面5aやシンボル編集画面5bにより、PCIe,USBなどの各規格のエンコード規則に則り、オーダードセットの所望のシンボル単位または指定したシンボルをビット単位でユーザーが自由に編集することができる。これにより、ユーザーは、編集したいオーダードセットのシンボルを指定し、指定したシンボル中の特定のビットを変更して編集することができる。その結果、バイナリベースやヘキサベースのエディタでは実現できなかった直感的な送信パターンの作成が可能になる。
【0045】
以上、本発明に係る誤り率測定装置および誤り率測定方法の最良の形態について説明したが、この形態による記述および図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例および運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
【符号の説明】
【0046】
1 誤り率測定装置
2 設定操作部
2a〜2j ソフトキー
3 記憶部
4 測定部
4a パターン発生部
4b エラー検出部
5 表示部
5a オーダードセット編集画面
5b シンボル編集画面
5c パターン編集画面
6 制御部
W 被測定物(DUT)