特許第6836651号(P6836651)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6836651超音波近距離サービスの方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836651
(24)【登録日】2021年2月9日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】超音波近距離サービスの方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 11/00 20060101AFI20210222BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20210222BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20210222BHJP
【FI】
   H04B11/00 C
   H04M11/00 302
   G06Q50/10
【請求項の数】20
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2019-534853(P2019-534853)
(86)(22)【出願日】2017年12月15日
(65)【公表番号】特表2020-507943(P2020-507943A)
(43)【公表日】2020年3月12日
(86)【国際出願番号】US2017066859
(87)【国際公開番号】WO2018128781
(87)【国際公開日】20180712
【審査請求日】2019年10月23日
(31)【優先権主張番号】15/400,173
(32)【優先日】2017年1月6日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513020939
【氏名又は名称】ウーバー テクノロジーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】ジリット,ファフレッティン オルジャイ
【審査官】 鴨川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−157395(JP,A)
【文献】 特開2000−082199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 11/00
G06Q 50/10
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークサービスを実装するコンピューティングシステムであって、
1以上のネットワークを介して、(i)前記ネットワークサービスのユーザーのコンピューティング装置および(ii)前記ネットワークサービスのドライバーのコンピューティング装置と通信を行うネットワーク通信インタフェースと、
1以上のプロセッサと、
前記1以上のプロセッサにより実行されると、前記コンピューティングシステムに、
1以上のネットワークを介して、前記ネットワークサービスのユーザーのうちの依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置から、前記依頼元ユーザーの目的地を示す輸送依頼を受信し、
受信した位置データに基づき、1以上のネットワークを介して、前記ドライバーの前記コンピューティング装置から、前記輸送依頼のサービスを提供するドライバーを選択し、および輸送案内を前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置に送信し、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとの待ち合わせを促進させ、
1以上のネットワークを介して、前記依頼元ユーザーのコンピューティング装置に、前記依頼元ユーザーのコンピューティング装置に超音波署名の出力を可能にさせる信号を送信し、
1以上のネットワークを介して、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置から、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置が前記超音波署名を検出したことを示すデータセットを受信し、
前記受信したデータセットに基づき、前記依頼元ユーザーを前記目的地に輸送するために、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させる命令を記憶する1以上のメモリリソースと
を備えることを特徴とするコンピューティングシステム。
【請求項2】
前記依頼元ユーザーからのユーザー入力に応答して、前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置が超音波署名を出力することを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項3】
前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置からの前記超音波署名は、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置が検出のため前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置の閾値距離内にいることを要求することを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項4】
行命令は、(i)前記ネットワークサービスに対応して、前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているか否かを判定、および(ii)前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているとの判定に応答して、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを制限することによって、前記コンピューティングシステムに、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項5】
前記超音波署名は、前記選択されたドライバーを前記ネットワークサービスのドライバーとして認証するよう構成された一意のマッチコードを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項6】
前記超音波署名は、プリアンブルおよび前記一意のマッチコードを定める一組のビット状態を有するデータフレームをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のコンピューティングシステム。
【請求項7】
行命令は、前記コンピューティングシステムに、前記依頼元ユーザーの現在位置からの距離または到着推定時間の少なくとも一つに基づき前記選択されたドライバーを選択させることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項8】
ネットワークサービスを実装するコンピューティングシステムであって、
1以上のネットワークを介して、(i)前記ネットワークサービスのユーザーのコンピューティング装置および(ii)前記ネットワークサービスのドライバーのコンピューティング装置と通信を行うネットワーク通信インタフェースと、
1以上のプロセッサと、
前記1以上のプロセッサにより実行されると、前記コンピューティングシステムに、
1以上のネットワークを介して、前記ネットワークサービスのユーザーのうちの依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置から、前記依頼元ユーザーの目的地を示す輸送依頼を受信し、
受信した位置データに基づき、1以上のネットワークを介して、前記ドライバーの前記コンピューティング装置から、前記輸送依頼のサービスを提供するドライバーを選択し、および輸送案内を前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置に送信し、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとの待ち合わせを促進させ、
1以上のネットワークを介して、前記選択されたドライバーのコンピューティング装置に、前記選択されたドライバーのコンピューティング装置に超音波署名の出力を可能にさせる信号を送信し、
1以上のネットワークを介して、前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置から、前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置が前記超音波署名を検出したことを示すデータセットを受信し、
前記受信したデータセットに基づき、前記依頼元ユーザーを前記目的地に輸送するために、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させる命令を記憶する1以上のメモリリソースと
を備えることを特徴とするコンピューティングシステム。
【請求項9】
前記選択されたドライバーからの入力に応答して、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置が超音波署名を出力することを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングシステム。
【請求項10】
前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置からの前記超音波署名は、前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置が検出のため前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置の閾値距離内にいることを要求することを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングシステム。
【請求項11】
行命令は、(i)前記ネットワークサービスに対応して、前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているか否かを判定、および(ii)前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているとの判定に応答して、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを制限することによって、前記コンピューティングシステムに、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させることを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングシステム。
【請求項12】
前記超音波署名は、前記選択されたドライバーを前記ネットワークサービスのドライバーとして認証するよう構成された一意のマッチコードを含むことを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングシステム。
【請求項13】
前記超音波署名は、プリアンブルおよび前記一意のマッチコードを定める一組のビット状態を有するデータフレームをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のコンピューティングシステム。
【請求項14】
行命令は、前記コンピューティングシステムに、前記依頼元ユーザーの現在位置からの距離または到着推定時間の少なくとも一つに基づき前記選択されたドライバーを選択させることを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングシステム。
【請求項15】
1つ以上のプロセッサによって実行されると、該プロセッサに、
1以上のネットワークを介して、ネットワークサービスのユーザのうちの依頼元ユーザーのコンピューティング装置から、前記依頼元ユーザーの目的地を示す輸送依頼を受信し、
受信した位置データに基づき、1以上のネットワークを介して、前記ネットワークサービスのドライバーのコンピューティング装置から、前記輸送依頼のサービスを提供するドライバーを選択し、および輸送案内を前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置に送信し、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとの待ち合わせを促進させ、
1以上のネットワークを介して、前記ネットワークサービスのドライバーのコンピューティング装置に、前記依頼元ユーザーのコンピューティング装置に超音波署名の出力を可能にさせる信号を送信し、
1以上のネットワークを介して、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置から、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置が前記超音波署名を検出したことを示すデータセットを受信し、
前記受信したデータセットに基づき、前記依頼元ユーザーを前記目的地に輸送するために、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させる、命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記依頼元ユーザーからのユーザー入力に応答して、前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置が超音波署名を出力することを特徴とする請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置からの前記超音波署名は、前記選択されたドライバーの前記コンピューティング装置が検出のため前記依頼元ユーザーの前記コンピューティング装置の閾値距離内にいることを要求することを特徴とする請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
行命令は、(i)前記ネットワークサービスに対応して、前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているか否かを判定、および(ii)前記依頼元ユーザーまたは前記選択されたドライバーのいずれかのアカウントがブロックされているとの判定に応答して、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを制限することによって、前記1つ以上のプロセッサに、前記選択されたドライバーと前記依頼元ユーザーとのマッチングを検証させることを特徴とする請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記超音波署名は、前記選択されたドライバーを前記ネットワークサービスのドライバーとして認証するよう構成された一意のマッチコードを含むことを特徴とする請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記超音波署名は、プリアンブルおよび前記一意のマッチコードを定める一組のビット状態を有するデータフレームをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連技術の相互参照】
【0001】
本願は、2017年1月6日出願の米国特許出願第15/400、173号の利益を主張するものであり、参照により、その全体が本明細書に組み込まれるものである。
【技術分野】
【0002】
本願は、超音波近距離サービスの方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0003】
超音波は、20kHz以上と定義される人間の可聴範囲を超える一連のオーディオ周波数である。しかし、殆どの人は、18kHzを超える音を聞くことはできない。超音波周波数(又は殆どの人の可聴範囲を超える高い周波数)は日常的に十分に活用されていない。例えば、殆どのスマートフォンは、超音波周波数を再生する機能を有しているが、一般的に使用されてない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ネットワークサービス業務において、超音波周波数を利用するシステム、方法、及びコンピュータ可読記憶媒体の開示である。記載の例は、装置又はネットワークサービス業務の増強又は向上に関連して超音波信号を利用する、システム又はコンピューティング装置を含んでいる。一部の例において、コンピューティング装置は、超音波信号を検出するように動作し、その超音波信号に基づいて、コンピューティング装置を利用するネットワークサービスに関連する業務を遂行する。コンピューティング装置が実行することができる業務の例には、デバイスフィンガープリント処理、空間容積輪郭の推定、輸送促進の文脈における到着時間距離(「TDOA」)の推定、及び/又は空間における総物体数の推定が含まれる。一部の実施形態において、コンピューティング装置は超音波信号を放射又は出力するように動作することができる。一部の実装形態において、コンピューティング装置は、(i)他のコンピューティング装置による受信のため、又は(ii)反響若しくは他の戻り信号を受信するためのいずれかに関連して、超音波信号を放射又は出力するように動作することができる。
【0005】
一部の例によれば、コンピューティング装置は、ネットワークサービス又はコンピュータシステムを利用して機能を実行し(i)モバイル装置又はモバイルコンピューティング装置を携行又はそれに関連する人物の認証(ii)コンピューティング装置が、超音波信号を介してデータを交換することを可能にする(例えば、装置のアカウント又は識別子を組み合わせる又は関連付ける)、(iii)車両の占有状態又は内装に関する情報を判定し利用する、及び/又は(iv)送信している装置(例えば接近中の車両)に関連する物体位置の特定又は遠隔識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書の開示は、同様の要素には同様の参照番号が付してある添付図面に、限定ではなく例とし示してある。
図1A】ユーザーのコンピューティング装置上において、超音波信号の使用を可能にする例示的な超音波通信システム(UCS)を示す図。
図1B】超音波信号を送受信して、様々なサービス関連業務を行うコンピューティング装置を利用したネットワークサービスを示す図。
図2】ユーザーの装置とプロバイダの装置と間で通信している、例示的な輸送促進システムを示す図。
図3】コンピューティング装置上で着信超音波信号を処理する例示的な方法を示す図。
図4】超音波周波数を利用して不正を検知し、装置を検証する例示的な方法を示す図。
図5】超音波周波数を利用してデータ伝送を行う例示的な方法を示す図。
図6】超音波周波数を利用して総物体数を推定する例示的な方法を示す図。
図7】超音波周波数を利用して空間の概略的な容積輪郭を推定する例示的な方法を示す図。
図8】超音波周波数を利用してTDOAを決定する例示的な方法を示す図。
図9】本明細書に記載の例を実装することができるコンピュータシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
システムの説明
図1Aは、ユーザーのコンピューティング装置上において、超音波信号の使用を可能にする例示的な超音波通信システム(UCS)を示す図である。図1Aの例において、コンピューティング装置10は、UCS100を実行する機能を含むことができる。一部の例において、コンピューティング装置10は、ユーザーのモバイル装置に対応することができる。更に、コンピューティング装置10は、超音波信号を生成及び/又は受信する機能を提供するアプリケーションを実行することができる。一部の例において、1つ又は複数のコンピューティング装置10が、サービスアプリケーション16を実行することによって、UCS100が実行される。特に、サービスアプリケーション16によって、コンピューティング装置10が、ネットワークサービス140と通信を確立して交信することができる。加えて、サービスアプリケーション16によって、コンピューティング装置10が、無線ネットワーク(例えば、セルラー、ワイヤレスフィデリティ又はWiFiネットワーク等)及び/又はインターネットの組み合わせを利用して、ネットワークサービス140の物理的又は仮想サーバーとソケット又は他の通信チャネルを確立することができる。
【0008】
図1Aの一部の例において、UCS100は、送信サブシステム105及び/又は受信サブシステム120を含んでいる。図1Aの例等の一部の実施形態において、送信サブシステム105及び受信サブシステムの両方をコンピューティング装置10に実装することができる。別の実施形態において、送信サブシステム105及び受信サブシステム120は、異なるコンピューティング装置(例えば、第1のユーザーの第1のコンピューティング装置及び第2のユーザーの第2のコンピューティング装置)に実装される。
【0009】
送信サブシステム105は、送信コントローラ110及び超音波出力要素115を備えることができる。例えば、超音波出力要素115は、コンピューティング装置10のスピーカを含むことができる。スピーカは、音波(例えば、超音波又は「超音波信号」)を放射ように動作することができる。一部の例において、送信コントローラ110は、対応する論理を実行するプロセッサを使用して実現される。例えば、送信コントローラ110は、プロセッサ及び/又は他のロジックが、超音波出力要素115から、超音波信号145を出力させるサービスアプリケーションを実行する、コンピューティング装置のプロセッサによって実現することができる。
【0010】
一部の例において、受信サブシステム120は、受信器コントローラ130及び超音波受信器125を備えることができる。超音波受信器125は、超音波信号を受信するように構成することができる。一部の実施形態において、受信器コントローラ130は、超音波受信器125が、超音波信号を検出したか否かを判定することができる。
【0011】
一部の実施形態において、受信サブシステム120を備えたコンピューティング装置10は、送信サブシステム105から出力された超音波信号を検出することができる。かかる実施形態において、送信サブシステム105と受信サブシステム120は、別々の装置に存在することができる。例えば、送信コントローラ110は、超音波出力要素115に対し、超音波信号145を放射又は出力するように指示することができる。超音波信号145は、複数の可能な目的のうちの任意の1つについて、信号の使用を可能にする特性又は属性を含むことができる。一部の実施形態において、送信コントローラ110は、超音波出力要素115に対し、高周波数帯(18kHz超)又は超音波周波数帯を放射ように指示することができる。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、出力された超音波信号を介してデータを送信することができる。例えば、送信コントローラ110は、超音波出力要素115に、データフレームに対応する一連の超音波信号を出力させることができる。別の実施形態において、コンピューティング装置10は、1つ以上の超音波信号の形態を成す、固有の識別子を送信することができる。
【0012】
更に、一部の例において、受信器コントローラ130は、超音波帯又は高周波数帯(18kHz以上)の音響信号に反応する複数種類のセンサー要素(例えば、加速度計、マイクロホン、ジャイロスコープ、電気音響変換器)の任意の1つ又は複数として、超音波受信器125を実現することができる。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、超音波受信器125及び受信器コントローラ130を使用することによって、様々な目的のために超音波信号を検出し処理することができる。例えば、コンピューティング装置10は、超音波信号を検出し処理して、装置又はユーザーIDを検証することができる。別の実施形態において、コンピューティング装置10は、超音波受信器125及び受信器コントローラ130を使用することによって、超音波信号を検出し処理して、デバイスフィンガープリント処理を行うことができる。更に別の実施形態において、コンピューティング装置10は、超音波受信器125及び受信器コントローラ130を使用することによって、一連の超音波信号を検出し処理して、対応するデータフレームを特定することができる。
【0013】
図1Aに示すように、一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、(ネットワーク108を介して)送信コントローラ110に指示を出して、超音波出力要素115に、1つ以上の超音波信号145を出力させることができる。別の例において、ユーザー入力が、送信コントローラ110をトリガーして、超音波出力要素115に1つ以上の超音波信号145を出力させることができる。本明細書に記載の例によれば、超音波信号145は、周波数帯域を含むことができる。一部の例において、周波数帯域は19kHz〜20kHzに広がることができる。一部の実施形態において、超音波信号145はモノトーンである。
【0014】
図1Aに示すように、ネットワークサービス140は、送信サブシステム105又は受信サブシステム120の少なくとも一方と通信する。例えば、超音波受信器125が、送信サブシステム105から、入力として送信された超音波信号を検出すると、ネットワークサービス140は、受信サブシステム120と通信することができる。一部の例において、受信器コントローラ130は、超音波受信器125が送信サブシステム105から送信される超音波信号145をいつ検出するかを決定し、超音波信号145と共に提供されるデータセット147をネットワークサービス140に送信する。データセット147は、超音波信号の周波数、振幅、継続時間、又は波形等、超音波信号145の特性に関するデータを含むことができる。超音波信号145は、(送信サブシステム105として動作している)別の装置から、又は(送信サブシステム105と受信器サブシステム120の両方として動作している)同じ装置から生成することができる。受信サブシステム120は、例えば、依頼に関するパラメータ又は一連のパラメータとして、ネットワークサービス140にデータセット147を送信することができる。同様に、ネットワークサービス140は、データセット148を送信サブシステム105に送信することができる。データセット148は、送信サブシステム105が実行する命令を含むことができる。例えば、送信サブシステム105は、データセット148から、送信サブシステム105から出力すべき超音波信号145の1つ以上の特性を決定することができる。
【0015】
一部の実施形態において、受信サブシステム120は、検出された超音波信号が要素の共振周波数であると判断することができる。一部の例において、検出された超音波信号145は電気音響変換器の共振周波数である。別の例において、検出された超音波信号145は、ジャイロスコープの共振周波数である。別の例において、検出された超音波信号145は、加速度計の共振周波数である。
【0016】
コンピューティング装置(例えば、図1Aに示すようなコンピューティング装置10)が、送信サブシステム105と受信サブシステム120の両方を備えた例において、送信サブシステム105は、超音波出力要素115を用いて、コンピューティング装置に超音波信号を送信(又は送信モードで動作)又は出力させる命令を使用して実現することができる。超音波信号は、送信コントローラ110の送信ロジック(TL)150によって指定された特性を有することができる。例えば、一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、送信コントローラ110にデータセット148を送信することができる。データセット148は、超音波出力要素115から発せられる超音波信号の特性を指定することができる。データセット148の受信に応答して、送信コントローラ110は、超音波出力要素115に対しTL150を送信することができる。TL150は、データセット148に指定されている超音波信号の特性を含むことができる。次に、超音波出力要素115は、TL150/データセット148によって指定された特性を有する超音波信号を放射ことができる。特性は、例えば、周波数、振幅、継続時間、変調、又は波形を含むことができる。受信サブシステム120は、命令を使用して超音波信号を検出し、検出した超音波信号を処理(例えば、解釈)することができる。コンピューティング装置10が、送信サブシステム105及び受信サブシステム120を含む例において、超音波信号の送信によって、ネットワークサービス業務に応答することができる一方、超音波信号の受信によって、ネットワークサービス業務の選択、又はネットワークサービス業務の機能を拡張することができる。一部の実施形態において、受信サブシステム120は、検出された超音波信号の送信又は受信から抽出した信号特性に基づいて、実行するネットワークサービス業務を選択することができる。一部の例において、ネットワーク業務は、例えば、(i)超音波信号145の固有の信号特性を介して、人又は人が保持している装置の認証、(ii)所与の空間内(例えば、車両内)における人物数の判定、(iii)所与の空間の大きさの決定、及び/又は(iv)他の装置のTDOAの決定であってよい。
【0017】
図1Bは、超音波信号を送信及び/又は受信するコンピューティング装置を利用して、様々なサービス関連業務を遂行するネットワークサービスを示す図である。図1Bの例において、UCS100は、コンピューティング装置10に実装され、超音波信号の送受信の両方を行う。1つの実施形態又は動作モードにおいて、UCS100は、サービスロジック(SL)162を実行するプロセッサ160によって実現される。SL162は、オーディオ出力要素172に超音波出力信号186を放射させることができる。加えて、別の動作モードにおいて、UCS100は、着信超音波信号188を検出、処理するSL162を実行するプロセッサ160によって実現される。このようにして、送信コントローラ110及び受信器コントローラ130の機能をプロセッサ110に実装することができる。
【0018】
UCS100の機能を管理するように、プロセッサ160を構成することができる。例えば、プロセッサ160は、オーディオ出力要素172及び超音波受信(UR)要素174と動作可能又はモーダル的に通信することができる。オーディオ出力要素172及びUR要素174は、それぞれ送信サブシステム105の超音波出力要素115、及び受信サブシステム120の超音波受信器125の例を提供する。
【0019】
例によれば、UR要素174は、1つ以上の超音波受信装置を有している。多くの従来の手法は、もっぱらマイクロホンに依存して、任意の形態のオーディオを検出しているが、記載の例は、多くの種類のセンサーには、超音波信号に何等かの形で反応する知覚媒体が含まれることを認識している。従って、例は、UR要素174が、加速度計190、マイクロホン192、ジャイロスコープ194、及び/又は電気音響変換器196を含むことができる、1つ以上のセンサーを含んでいることを規定している。UR要素174に複数のセンサーが使用されている場合、結果としてもたらされる追加入力を使用して、特定の超音波信号を解釈する方法についての確認、又は更なる信頼性が得られる。
【0020】
一部の例によれば、コンピューティング装置10は、ディスプレイ168、通信インターフェース164、及びメモリ166を備えることができる。加えて、プロセッサ160は、ディスプレイ168、通信インターフェース164、及びメモリ166と動作可能に通信することができる。通信インターフェース164は、(プロセッサ110を介して)UCS100とネットワークサービス140との間でデータを送信するように構成することができる。メモリ166は、例えば、コンピューティング装置10のローカルメモリリソースに対応することができる。ディスプレイ168は、任意の適切なディスプレイ技術を採用することができる。例えば、ディスプレイ168は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、発光ダイオードディスプレイ、OLED (有機発光ダイオード)ディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、又は表面にデジタルコンテンツを提示することができる任意の他の適切な種類のディスプレイであってよい。一部の例において、ディスプレイ168は、ディスプレイ168に関連付けられたタッチセンサーを備え、ディスプレイ168に提示されるグラフィカルユーザーインターフェースとの対話を可能にするタッチ入力を受信するように構成された、タッチスクリーンディスプレイを提供することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、プロセッサ160がディスプレイ168に通知を与えるようにすることができる。別の実施形態において、ユーザー入力がプロセッサ160をトリガーして、ディスプレイ168に通知を与えることができる。
【0021】
一部の実施形態において、UCS100は、検出された超音波信号188に関するデータ(例えば、検出時刻、検出された超音波信号に関する周波数範囲等)を記憶することができる。例えば、図1Bに示すように、検出された超音波信号188に関するデータを、メモリ166に記憶することができる。加えて、メモリ166は、発信超音波信号186の生成、及び着信超音波信号188の検出、処理を可能にするサービスアプリケーションを実施する命令及びアプリケーションデータを含む、別の種類のデータを記憶することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、図2に示す例等の輸送促進システムであってよい。
【0022】
図2は超音波対応携帯装置を使用して、サービスプロバイダを支援するネットワークコンピュータシステムを示す図である。1つの例において、ネットワークコンピュータシステム200は、サービスプロバイダ(例えば、サービスプロバイダ284、サービスプロバイダ装置280)及び依頼元ユーザー(例えば、依頼元ユーザー274、依頼者装置270)の携帯装置を含んでいる。一部の実施形態において、サービスプロバイダ装置280は、送信サブシステム105(図1A)を備えることができ、依頼者装置270は、受信サブシステム120(図1A)を備えることができる一方、変形例では、サービスプロバイダ装置280が、受信サブシステム120を備えることができ、依頼者装置270が、送信サブシステム105を備えることができる。別の実施形態において、サービスプロバイダ装置280又は依頼者装置270のいずれか一方が、UCS100の機能を備えることができる。
【0023】
ネットワークコンピュータシステム200は、ユーザー274のサービス依頼271に対応することができるサービスプロバイダ284に、依頼元ユーザー274を接続するオンデマンドのネットワークサービスを管理することができる。オンデマンドのネットワークベースのサービスは、依頼者装置270上で実行されるサービスアプリケーション275、及びサービスプロバイダ装置280上で実行されるサービスプロバイダプリケーション285を介して、依頼元ユーザー274と利用可能なサービスプロバイダ284との間に、オンデマンドのネットワークベースのサービス(例えば、輸送又は自動車相乗りサービス、配達サービス等)を可能にする、プラットフォームを提供することができる。本明細書において、依頼者装置270及びサービスプロバイダ装置280は、ネットワークコンピュータシステム200によって管理される輸送手配サービスに対応する、指定アプリケーションを実行する機能を有するコンピューティング装置を備えることができる。多くの例において、依頼者装置270及びサービスプロバイダ装置280は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、VR又はARヘッドセット、自動車のオンボードコンピューティングシステム等の携帯コンピューティング装置を含むことができる。例示的なオンデマンドのネットワークベースのサービスは、オンデマンド配達、住宅又はアパート共同利用等、又は自動車相乗りプラットフォームを実装した輸送手配サービスを含むことができる。
【0024】
ネットワークコンピュータシステム200は、1つ以上のネットワーク260を通し、サービスアプリケーション275を介して、依頼者装置270と通信するためのアプリケーションインターフェース225を備えることができる。例によれば、オンデマンドのネットワークベースのサービスの利用を希望する依頼元ユーザー274は、サービスアプリケーション275を起動して、ネットワーク260を介し、ネットワークコンピュータシステム200にサービス依頼271を送信することができる。特定の実施形態において、依頼元ユーザー274は、相乗り、基本自動車相乗りサービス、高級車サービス、バン又は大型車サービス、(例えば、サービスプロバイダが認定されている場所の)プロドライバーサービス、自動運転車両輸送サービス等、ネットワークコンピュータシステム200が管理する複数の異なるサービスタイプを閲覧することができる。ネットワークコンピュータシステム200は、サービスプロバイダ位置213を利用して、サービス毎に、依頼者装置270に対し、最寄りのサービスプロバイダのETAデータ264を提供することができる。例えば、サービスアプリケーション275によって、ユーザー274が、各々のサービスタイプをスクロール又は閲覧することができる。特定のサービスタイプのソフトの選択に応じ、ネットワークコンピュータシステム200は、サービスアプリ275のユーザーインターフェースに、当該サービスタイプについて利用可能な最も近いサービスプロバイダのETA、及び/又は最寄りのすべてのサービスプロバイダの所在地を示すETAデータ264を与えることができる。ユーザーが各々のサービスタイプをスクロールすると、ユーザーインターフェースは、ユーザー274又はユーザーによって設定された乗車場所を中心とした地図上に、当該サービスタイプのサービスプロバイダ(例えば、車両)の視覚的表現を示すように更新することができる。ユーザーは、サービスアプリ275のユーザーインターフェースと対話して、特定のサービスタイプを選択して、サービス依頼271を送信することができる。
【0025】
一部の例において、サービス依頼271は、適合するサービスプロバイダが、依頼元ユーザー274と待ち合わせする、所与の領域内のサービス場所(例えば、ネットワークコンピュータシステム200に対応する1つ以上のデータセンターによって管理されている大都市圏内の乗車場所)を含むことができる。サービス場所は、ユーザーが、サービスアプリ275のユーザーインターフェース上に、位置ピンを設定することによって入力するか、又は(例えば、全地球測位システム(GPS)受信器等、依頼者装置270の位置ベースのリソースを利用して)依頼元ユーザー274の現在位置によって決定することができる。加えて、オンデマンドの輸送サービスの場合、依頼元ユーザー274は、サービス依頼271の送信中又は送信後に、目的地を更に入力することができる。
【0026】
様々な実施形態において、ネットワークコンピュータシステム200は、サービス依頼271を処理して、サービス依頼271を満足するサービスプロバイダ284を最終的に選択する選択エンジン230を更に備えることができる。ネットワークコンピュータシステム200は、サービスプロバイダプリケーション285を介し、サービスプロバイダ装置280と通信するサービスプロバイダインタフェース215を備えることができる。様々な例に従って、サービスプロバイダ装置280は、サービスプロバイダ装置280の位置ベースのリソース(例えば、GPSリソース)を利用して、装置の現在位置を送信することができる。これ等のサービスプロバイダ位置213を選択エンジン230が利用して、サービス場所に関連して、サービス依頼271を満足する上において利用可能な一連の候補サービスプロバイダ284を選択することができる。
【0027】
特定の実施形態において、ネットワークコンピュータシステム200は、サービス依頼271(例えば、輸送依頼)に対するサービスを提供する最寄りの自動運転車両(SDV)を選択することができる。従って、待ち合わせ場所に関連する最寄りのサービスプロバイダ候補のプールは、所与の地域全体にわたって営業している1つ以上のSDVを含むことができる。
【0028】
一部の態様において、ネットワークコンピュータシステム200は、地図作製エンジン235を備えるか、又は第三者の地図サービスを利用して、サービス場所の周囲環境の地図データ237及び/又はトラヒックデータを生成することができる。地図作製エンジン235は、サービスプロバイダ位置213を受け取り、それらを地図データ237に入力することができる。選択エンジン230は、(例えば、サービス場所を囲むジオフェンスを設定することによって)、地図データ237内のサービスプロバイダの現在位置213を利用して、サービス依頼271を満足するサービスプロバイダ289を選択することができる。選択されたサービスプロバイダ289は、距離又は時間に関して依頼元ユーザー274に最も近いサービスプロバイダ、又はサービスプロバイダの経験、サービスプロバイダの営業時間、サービスプロバイダの現在の収益等、他の理由で最適である最寄りのサービスプロバイダであってよい。
【0029】
サービスプロバイダ289を選択した後、選択エンジン230は、サービス依頼271のサービスを提供するためのサービス案内232を生成し、サービスプロバイダプリケーション285を介して、サービスプロバイダ289の装置280にサービス案内232を送信することができる。サービス案内232を受信すると、サービスプロバイダ289は、案内232を受諾又は拒否することができる。案内232が拒否されると、選択エンジン230は、サービス依頼271を満足するサービスプロバイダ284の一連の候補284から、別のサービスプロバイダを決定することができる。しかし、そのサービスプロバイダが(例えば、受諾入力を介して)受諾した場合には、次に、受諾入力281を選択エンジン230に送り返すことができ、選択エンジン230は、サービスプロバイダ289の確認通知234を生成し、依頼元ユーザー274のコンピューティング装置270のサービスアプリケーション275を介して、依頼元ユーザー274に送信することができる。
【0030】
様々な実施形態において、ネットワークコンピュータシステム200は、以前に依頼されたサービス及び/又は完了したサービスの記録を保存するデータベース240、及び/又はオンデマンドのネットワークベースのサービスの個々の依頼元ユーザー274に固有の履歴情報を含むか又はそれに関連付けられている、依頼者アカウント244を更に備えることができる。一部の実施形態において、図2に示すように、データベース240は、アプリケーションインターフェース225を介して、依頼者プロファイル244を受信することができる。個々の依頼元ユーザー274に固有の情報は、サービスタイプ、所定のサービス、サービス場所、乗車場所及び目的地、勤務先住所、自宅の住所、よく訪れる場所の住所(例えば、ジム、食料雑貨店、モール、地元の空港、スポーツアリーナ又はスタジアム、コンサート会場,地元の公園等)ユーザーの好みを含むことができる。加えて、データベース240は、車種、サービス資格,収益データ、及びサービスプロバイダの経験等、個々のサービスプロバイダに固有の情報を示す、サービスプロバイダカウント242を更に記憶することができる。
【0031】
加えて、ネットワークコンピュータシステム200は、選択エンジン230を備えることができる。選択エンジン230は、依頼元ユーザー274のサービス場所を決定することができる。一部の態様において、選択エンジン230は、(例えば,依頼者装置270のGPSリソースを介して)依頼元ユーザー274の現在位置に対応するユーザー位置278を決定することができる。次いで,選択エンジン230は、現在位置に基づいて,依頼元ユーザー274のサービス場所を単独で構成することができる。例えば,選択エンジン230は、ユーザーの現在の所番地をサービス場所として、又は依頼元ユーザー274とサービス依頼271を遂行するサービスプロバイダ289との待ち合わせ場所として機能することができる、最も近い便利な通りの場所又は住所を判定することができる。
【0032】
ネットワークコンピュータシステム200は、超音波通信エンジン(UCE)290も備えることができる。音波通信エンジン290は、依頼者装置270及び/又はサービスプロバイダ装置280で実行される任意の数のネットワーク業務を促進することができる。依頼者装置270及び/又はサービスプロバイダ装置280で実行することができる業務の例には、デバイスフィンガープリント処理、空間容積輪郭推定、輸送促進の文脈における到着時間距離(「TDOA」)の推定、及び/又は空間における総物体数の推定が含まれる。一部の実施形態において、コンピューティング装置は、(i)他のコンピューティング装置による受信のため、又は(ii)反響若しくは他の戻り信号を受信するために、超音波信号を放射又は出力するように動作することができる。
【0033】
一部の実施形態において、超音波署名を使用して依頼者装置270に関連付けられたアカウント又は識別子を、サービスプロバイダ装置280に関連付けられたアカウント又は識別子と対にするか又は関連付けて、輸送サービスを開始することができる。例えば、UCE290は、超音波署名を含むマッチコード224を生成することができる。マッチコード224は、輸送サービスを開始するために、依頼者装置270に関連付けられたアカウント又は識別子及びサービスプロバイダ装置280に関連付けられたアカウント又は識別子を関連付けるのを許可するのに使用することができる。一部の実施形態において、依頼者装置270は、送信サブシステム105(図1A)を備え、サービスプロバイダ装置280は,受信サブシステム120(図1A)を備えている。利用可能なサービスプロバイダ284に合致するか、又は利用可能なサービスプロバイダ284の閾値距離に達すると、依頼者装置270は、一連の超音波信号292を出力することができる(あるいは、依頼元ユーザー274が、依頼者装置270の超音波出力要素115に、例えば,ユーザーインターフェース250上の選択可能な機能を介して、一連の超音波信号292を出力させることができる)、これがサービスプロバイダ装置280の超音波受信器125によって検出され、関連付けを完成させることができる。一部の例において、サービスプロバイダ装置280は、依頼者装置270からの一連の超音波信号292を分析して、一連の超音波チャープが、マッチコード224に対応するか否かを判定することができる。マッチコード224と一連の超音波信号292が一致した場合、プロバイダ装置280及び依頼者装置270は、関連付けを完了することができる。
【0034】
一部の実施形態において、依頼元ユーザー274及びサービスプロバイダ284が、アカウントを互いに関連付けるとき、依頼者装置270及び/又はサービスプロバイダ装置280は、ネットワークコンピュータシステム200に対し、マッチコードを依頼することができる。かかる実施形態において、ネットワークサービスシステム200は、マッチコード224を生成して、マッチコード224を依頼元装置(例えば、依頼者装置270及び/又はサービスプロバイダ装置280)に送信することができる。UCE290は、生成されたマッチコード224を依頼元装置(例えば、依頼者装置270及び/又はサービスプロバイダ装置280)に関連付けられているアカウントに関連付け、かかる情報をデータベース240に記録することができる。
【0035】
一部の実施形態において、ユーザー274及びプロバイダ284は、それぞれ超音波ハンドシェイクを実行することができる。かかる実施形態において、依頼元ユーザー274は、(例えば、サービスアプリケーション275の選択可能な機能に対する入力を介して)依頼者装置270に超音波信号292を出力させ、サービスプロバイダ284は、(例えば、サービスプロバイダプリケーション285の選択可能な機能に対する入力を介して)サービスプロバイダ装置280に、超音波信号292を「傾聴」させる。かかる実施形態の変形例において、サービスプロバイダ284が、サービスプロバイダ装置280に超音波信号292を出力させることができる一方、依頼元ユーザー274が、依頼者装置270に超音波信号292を「傾聴」させることができる。
【0036】
別の実施形態において、依頼者装置270は、(i)ネットワークコンピューティングシステム200から信号を受信したとき、(ii)ユーザーがマスエグレスエリア内にいるときに、配車依頼を行うユーザーからの入力を受信したとき、又は(iii)依頼者装置270がマスエグレスエリア内に入ったことを検出されたとき、それに応答して超音波信号を出力することができる。
【0037】
一部の実施形態において、超音波信号は、依頼者装置270又はサービスプロバイダ装置280の他の超音波受信器によって検出することができる。超音波受信器の例には、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、任意の電気音響変換器等を含むことができる。
【0038】
一部の実施形態において、装置(例えば、サービスプロバイダ装置280又は依頼者装置270)は、データフレームを送信することができる。例えば、依頼者装置270は、送信サブシステム105(図1A)を実装して、データフレームに対応する超音波信号を出力することができる。一部の実施形態において、上方に掃引する超音波信号(より低い周波数からより高い周波数で送信される超音波信号)は、ビット状態1に対応することができる。加えて、下方に掃引する超音波チャープ(より高い周波数からより低い周波数で送信される超音波信号)は、0のビット状態に対応することができる。更に、超音波信号は、データフレームのプリアンブルに対応することができる。プリアンブルによって、受信装置(例えば、受信サブシステム120を有するプロバイダ装置280)は、データフレームの先頭を容易に判定することができる。一部の実施形態において、プリアンブルは、遥かに長い送信時間を有することによって、データフレームの他の部分と区別することができる。例えば、一連の超音波信号の第1の超音波チャープを100msの間、上方に掃引することができる一方、残りの超音波信号はそれぞれ、上方掃引又は下方掃引して、20msの間だけ送信することができる。
【0039】
ネットワーク108及び260は、1つ以上のネットワークを含むことができる。ネットワーク108及び260は、有線又は無線の従来の種類とすることができ、スタースター構成、トークンリング構成、又は他の構成を含む、多数の構成を有することができる。更に、ネットワーク108及び260は、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN) (例えば、インターネット)、及び/又は複数の装置が通信することができる別の相互接続されたデータ経路を含むことができる。一部の実施形態において、ネットワーク108及び260は、ピアツーピアネットワークとすることができる。ネットワーク108及び260を通信ネットワークに接続するか、又はその一部含んで、様々な種類の通信プロトコルを使用して、データを送信することもできる。一部の実施形態において、ネットワーク108及び260は、ショートメッセージングサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、直接データ接続,WAP、電子メール等を介してデータを送受信する、ブルートゥース(又はブルートゥース低エネルギー)通信ネットワーク又はセルラー通信ネットワークを含むことができる。図1A、1B、及び2の例は、それぞれ1つのネットワーク108及び260を示しているが、ネットワーク108及び260は、1つを超えるネットワークであってよい。例えば、図1Aに示すように、ネットワークサービス140、送信サブシステム105、及び受信サブシステム120は、有線若しくは無線接続、又はこれ等の組み合わせを使用して、ネットワーク108を介して通信することができる。別の例において、図2に示すように、ユーザー装置270、サービスプロバイダ装置280、及びネットワークコンピューティングシステム200は、有線若しくは無線接続、又はこれ等の組み合わせを使用して、ネットワーク260を介して通信する。
【0040】
方法
図3は、着信超音波信号をコンピュータ装置で処理する、例示的な方法を示す図である。図4は、超音波周波数を利用して、不正を検知し装置を検証するための例示的な方法を示す図である。図5は、超音波周波数を利用して、データ伝送を行う例示的な方法を示す図である。図6は、超音波周波数を利用して、総物体数を推定する例示的な方法を示す図である。図7は、超音波周波数を利用して、空間における概略的な容積輪郭を推定する例示的な方法を示す図である。図8は、超音波周波数を利用して、TDOAを判定する例示的な方法を示す図である。以下の図3〜8の説明において、記載されているステップ又はサブステップを実行するための適切な要素を例示するために、図1A、1B、及び/又は図2示し説明したものと同様の機構の参照文字を参照することができる。
【0041】
図3は、着信超音波信号をコンピュータ装置で処理する、例示的な方法を示す図である。一部の実施形態において、図3に示すように、コンピューティング装置10は、超音波信号を傾聴するサービスアプリケーション16を実行することができる(300)。例えば、コンピューティング装置10は、マイクロホンを使用して超音波信号を検出することができる(302)。追加又は変形として、コンピューティング装置10は、1つ以上の別のセンサー(例えば、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は電気音響変換器)を使用する。かかるセンサー装置は、超音波信号に対する応答を生成する(例えば、センサー装置は特定の周波数で共振する)センサー媒体を含むことができる(304)。
【0042】
コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の特徴を抽出する(306)。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の特徴を判定する(308)。例えば、コンピューティング装置10は、超音波信号の送信特性に基づいて、検出された超音波信号の特徴を判定する(310)。超音波信号の伝送特性には、超音波信号の周波数(312)、超音波信号の継続時間(314)、及び/又は超音波信号の変調/波形が含まれるが、これに限定されるものではない。別の例において、コンピューティング装置10は、信号の受信がコンピューティング装置10与える影響に基づいて、超音波信号の特徴を判定する(318)。例えば、超音波信号の検出に用いられるセンサーは、特定の周波数で共振することができる(320)。それに応じて、コンピューティング装置10は、その特定の共振周波数を特定することができる。
【0043】
コンピューティング装置10は、検出された超音波信号から抽出した特徴に基づいて、超音波信号を処理することができる(322)。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の送信から抽出した信号の特徴に基づいて、実行すべき業務(例えば、ネットワークサービスベースの業務)を選択することができる(326)。一例として、コンピューティング装置10は、超音波信号の送信から生じる信号の特徴に基づいて、装置/ユーザー識別業務を選択することができる(328)。別の例示的な業務には、マッチコード業務(330)、データ送信/受信業務(332)、物体検出業務(334)、TDOA推定業務(336)、空間容積輪郭推定業務(338)等が含まれるが、これに限定されるものではない。
【0044】
別の実施形態において、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の受信から抽出した信号の特徴に基づいて、実行すべき業務(例えば、ネットワークサービスベースの業務)を選択することができる。例えば、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の共振周波数に基づいて、認証業務を遂行することができる(342)。
【0045】
図4は、超音波信号を利用して、不正を検知し装置を検証するための例示的な方法を示す図である。コンピューティング装置10は、超音波信号を検出することができる(400)。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、超音波受信器125に対して、超音波信号を傾聴するように命令するサービスアプリケーション16を実行することができる。
【0046】
コンピューティング装置10は、超音波信号の特徴を判定することができる(402)。例えば、コンピューティング装置10は、超音波信号の送信特性又は受信がコンピューティング装置10に与える影響を判定することができる。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、一連の特徴データセットを保存することができる。特徴データセットは、ユーザーアカウント及び装置に関連する識別子を含むことができる。加えて、特徴データセットは、定量的に(例えば、特徴ベクトルとして)ユーザーアカウント及び装置の識別子に関連する、記録されている超音波信号の特徴を表すデータを含むことができる。一部の実施形態において、特徴データセット又はアカウント識別子は、アカウントデータを包含又は示すことができる。アカウントデータはリディーム割引/インセンティブ、又はアカウントがブロックされているか否か(例えば、認定されている)に関連するデータを含むことができる。別の実施形態において、ネットワークサービス140は、一連の特徴データセットを保存することができる。例えば、受信器コントローラ130は、ネットワークサービス140に対し、検出された超音波信号145の特徴に関連するデータを含むデータセット147を送信することができる。
【0047】
コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の特徴が、保存データセットに含まれている特徴に一致するか否かを判定することができる(404)。例えば、受信器コントローラ130が、検出された超音波信号の特徴が、ログ超音波信号のすべての特徴と一致するか否かを判定することができる。別の実施形態において、ネットワークサービス140が、検出された超音波信号の特徴が、記録されている超音波信号のすべての特徴と一致するか否かを判定することができる。例えば、ネットワークサービス140は、一致判定を行うために、(検出された超音波信号145の特徴に関連するデータを含む)受信したデータセット147を、ネットワークサービス140に保存されている一連の特徴データセットと比較することができる。
【0048】
コンピューティング装置10が一致と判定した場合、コンピューティング装置10は、次に、一致した記録されている超音波信号(即ち、検出された超音波信号の特徴と一致する特徴を有する記録されている超音波信号)が、ブロックされているアカウントに関連付けられているか否かを判断する(406)。例えば、受信器コントローラ130は、一致したログ超音波信号が、ブロックされているアカウントに関連付けられている装置識別子に関連付けられているか否かを判定する。別の例において、受信器コントローラ130は、一致したログ超音波信号が、アカウントがブロックされていることを示すアカウント識別子に関連付けられているか否かを判定する。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、一致した記録されている超音波信号の既知の装置が、ブロックされているアカウントに関連付けられているか否かを判定することができる。例えば、ネットワークサービス140は、一致した記録されている超音波信号が、アカウントがブロックされていることを示すアカウント識別子に関連付けられているか否かを判定することができる。別の例において、ネットワークサービス140は、一致した記録されている超音波信号が、ブロックされているアカウントに関連付けられているか否かを判定することができる。
【0049】
一部の例において、コンピューティング装置10が、一致した記録されている超音波信号がブロックされているアカウントに関連付けられていると判定した場合には、コンピューティング装置10は、別の装置とのペアリンング又は関連付けを制限することができる(408)。例えば、コンピューティング装置10の受信器コントローラ130は、送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、アカウント又は識別子の相互関連付けの完了を制限することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、コンピューティング装置10、及び/又は送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、アカウント又は識別子の相互関連付けの完了を制限することができる。
【0050】
一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、送信サブシステム105の装置が、新しいアカウントに関連付けられているか否か(即ち、新しいアカウントが、一致した既知の装置のブロックされているアカウントと異なるか否か)を判定することができる(410)。例えば、受信器コントローラ130は、送信サブシステム105の装置に対し、アカウントデータを依頼する。アカウントデータの受信に応じて、受信器コントローラ130は、一致した記録されている超音波信号のアカウントデータを送信サブシステム105の装置のアカウントデータと比較する。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、送信サブシステム105の装置の新しいアカウントの存在を判定し保留することができる。例えば、ネットワークサービス140は、送信サブシステム105の装置に対し、アカウントデータを依頼する。アカウントデータの受信に応じて、ネットワークサービス140は、一致したログ超音波信号のアカウントデータを送信サブシステム105の装置のアカウントデータと比較する。
【0051】
コンピューティング装置10が、新しいアカウントが存在していると判断した場合、コンピューティング装置10は、新しいアカウントを保留することができる(412)。例えば、受信器コントローラ130が、送信サブシステム105の装置に関連付けられている新しいアカウントの存在を判定することができる。当該判定に応じて、受信器コントローラ130は、ネットワークサービス140に対し命令を送信して、サブシステム105の装置の新しいアカウントを保留することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、送信サブシステム105の装置に関連付けられている新しいアカウントの存在を判定することができる。当該判定に応じ、ネットワークサービス140は、サブシステム105の装置の新しいアカウントを保留することができる。
【0052】
しかし、コンピューティング装置10が、一致した記録されている超音波信号がブロックされているアカウントに関連付けられていない(例えば、一致した記録されている超音波信号が認定アカウントに関連付けられている)と判定した場合には、コンピューティング装置10は、コンピューティング装置10のアカウント又は識別子を、送信サブシステム105の装置のアカウント又は識別子とペアリング又は関連付けることを許可することができる(414)。例えば、受信器コントローラ130が、送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、送信サブシステム105の装置のアカウント又は識別子を、受信サブシステム120の装置のアカウント又は識別子に関連付けることができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、受信サブシステム120の装置及び/又は送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、アカウント又は識別子を互いに関連付けることができる。一部の実施形態において、前述の技法を図2のネットワークコンピュータシステムに用いて、2つの装置(サービスプロバイダ装置280及び依頼者装置270)のアカウント又は識別子を関連付けることができる。
【0053】
一部の実施形態において、アカウントデータをリディーム割引/インセンティブに関連するデータに関連付けることができる。かかる実施形態において、コンピューティング装置10は、一致したログ超音波信号が、リディーム割引/インセンティブに関連付けられたアカウントに関連付けられているか否かを判定することができる(416)。別の実施形態において、ネットワークサービス140が、一致した記録されている超音波信号が、リディームコード(例えば、割引、インセンティブ、販売促進等)に関連付けられたアカウントに関連付けられているか否かを判定することができる。
【0054】
コンピューティング装置10が、一致した記録されている超音波信号がリディームコードに関連付けられたアカウントに関連付けられていると判定した場合には、受信器コントローラ130は、ネットワークサービス140に対し命令を送信して、送信サブシステム105の装置がリディームコードを消費するのを制限する(例えば、アカウントがリディームコードに関連付けられないように制限する)ことができる(418)。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、送信サブシステム105の装置が、リディームコードを消費しないように制限することができる。一部の実施形態において、図2に示すように、依頼者装置270が、リディームコードを消費するのを制限することができる。例えば、前述の技法を用いて、サービスプロバイダ装置280又はネットワークコンピューティングシステム200のいずれか一方が、依頼者装置270がリディームコードに関連するデータを含むアカウントに関連付けられていると判定することができる。例えば、ネットワークコンピュータシステム200は、(例えば、UCE290を介して)特定の依頼者装置270の特定の依頼者プロファイル244を分析し、依頼者プロファイル244が任意のリディームコードに関連付けられているか否かを判定することができる。依頼者装置270が、リディームコードに関連するデータに関連付けられている場合には、サービスプロバイダ装置280又はネットワークコンピューティングシステム200は、依頼者装置270がリディームコードを消費するのを制限することができる。
【0055】
一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号の特徴が、記憶データセットに含まれている特徴のいずれとも一致しないと判定する(420)。その判定に応じ、コンピューティング装置10は、検出された超音波信号が未知の装置及び/又は未知のユーザーアカウントに関連付けられている可能性があると推測することができる。一部の実施形態において、コンピューティング装置10は、送信サブシステム105の装置に対し、アカウントデータ、ユーザー識別子、及び/又は装置識別子を依頼することができる。次に、コンピューティング装置10は、送信サブシステム105の装置のアカウントデータ、ユーザー識別子、及び/又は装置識別子を、検出された超音波信号の特徴に関連付けることができる。別の実施形態において、前述の技法を用いて、ネットワークサービス140は、検出された超音波信号を、送信サブシステムの装置のアカウントデータ、ユーザー識別子、及び/又は装置識別子に関連付けることができる。例えば、受信器コントローラ130が、データセット147をネットワークサービス140に送信することができる。データセット147は、検出された超音波信号の特徴に関連するデータ、及び検出された超音波信号の特徴が記憶データセットに含まれている特徴のいずれとも一致しないことを示すインジケータを含むことができる。従って、ネットワークサービス140は、送信サブシステム105の装置からアカウントデータ、ユーザー識別子、及び/又は装置識別子を依頼することができる。次いで、ネットワークサービス140は、送信サブシステム105の装置のアカウントデータ、ユーザー識別子、及び/又は装置識別子を、検出された超音波信号の特徴に関連付けることができる。
【0056】
超音波周波数(又は、例えば、18kHzを超える周波数)を利用して、データ又はデータフレームを送信することができる。加えて、前述のように、超音波周波数(又は、18kHzを超える周波数)を介して、マッチコードを送信することができる。図5は、超音波信号を利用して、データ伝送を行う例示的な方法を示す図である。前述のように、一部の実施形態において、送信サブシステム105が、データフレームに対応する超音波チャープを出力することができる。例えば、上方に掃引する超音波チャープ(より低い周波数から送信され、より高い周波数で終わる超音波信号)は1のビット状態に対応することができる。加えて、下方に掃引する超音波チャープ(より高い周波数から送信され、より低い周波数で終わる超音波信号)は0のビット状態に対応することができる。更に、超音波チャープは、データフレームのプリアンブルに対応することができる。プリアンブルは、データフレームの先頭を判定するのに有用である。
【0057】
図5において、コンピューティング装置10は、検出された信号146がプリアンブルに対応するか判定することができる(500)。例えば、受信器コントローラ130は、検出された超音波信号145が、その送信特性(例えば、検出された超音波信号の周波数、検出された超音波信号の継続時間、及び/又は検出された超音波信号の変調/波形)に基づいて、プリアンブルに対応するかを判定することができる。一部の実施形態において、超音波信号の持続時間によって、超音波信号がビット状態又はプリアンブルに対応するか否かを識別することができる。例えば、100msの超音波信号がプリアンブルに対応することができ、20msの超音波信号がビット状態に対応することができる。例えば、受信器コントローラ130は、100msの間上方に掃引する検出された超音波信号145を、データフレームのプリアンブルであると判定することができる。別の実施形態において、検出された超音波信号(例えば、超音波信号145)が、データフレームのプリアンブルであるか否かは、超音波信号が上方に掃引しているか下方に掃引しているかに依存し得る。例えば、上方に掃引している100msの超音波信号が、プリアンブルに対応することができる一方、下方に掃引している100msの超音波信号は、プリアンブルに対応しない。別の実施形態において、検出された超音波信号(例えば、超音波信号145)が、データフレームのプリアンブルであるか否かは、超音波信号が上方に掃引しているか下方に掃引しているか、及び超音波信号の継続時間に依存し得る。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、(例えば、受信器コントローラ130から、検出された超音波信号145の送信特性を含むデータセット147を受信することによって)、検出された超音波信号145が、プリアンブルに対応すると判定することができる。
【0058】
コンピューティング装置10は、次の超音波信号を検出することができる(502)。例えば、受信器コントローラ130は、超音波受信器125から、次の超音波信号の検出に関連するデータを受信する。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、受信器コントローラ130から、超音波受信器125からの次の超音波信号の検出に関連するデータを含むデータセット147を受信することができる。
【0059】
コンピューティング装置10は、次に検出された超音波信号をビット状態に対応すると判定することができる(504)。例えば、受信器コントローラ130は、次に検出された超音波信号の送信特性に基づいて、次に検出された超音波信号が、ビット状態に対応すると判定することができる。一部の例において、受信器コントローラ130は、検出された超音波信号が、上方に掃引していると判定することができる。受信器コントローラ130は、上方に掃引している超音波信号145が、1のビット状態に対応すると更に判定することができる。別の例において、超音波信号145は下方に掃引している。受信器コントローラ130は、下方に掃引している超音波信号145が、0のビット状態に対応すると更に判定することができる。別の例において、下方に掃引している超音波信号145が1のビット状態に対応することができる一方、上方に掃引している超音波信号145が0のビット状態に対応することができる。一部の例において、ネットワークサービス140が、次に検出された超音波信号145が、(例えば、受信器コントローラ130から検出された超音波信号145の送信特性を含むデータセット147を受信することによって)その送信特性に基づいて、ビット状態に対応すると判定することができる。
【0060】
一部の実施形態において、受信器コントローラ130は、次の超音波信号の検出がプリアンブルに対応する検出された超音波信号に続いていると判定することによって、次の超音波信号が、前に検出されたプリアンブルのデータフレームの一部であることを検証することができる。別の実施形態において、ネットワークサービス140が、(例えば、受信器コントローラ130から検出された超音波信号145の送信特性を含むデータセット147を受信することによって)、次の超音波信号の検出がプリアンブルに対応する検出された超音波信号に続いていると判定することによって、次の超音波信号が、前に検出されたプリアンブルのデータフレームの一部であることを検証することができる。
【0061】
コンピューティング装置10は、超音波信号のセットを検出し(506)、超音波信号のセット内の各々の超音波信号が、どのビット状態に対応するか判定する(508)ことができる。例えば、受信器コントローラ130は、超音波受信器125から超音波信号のセットを検出したと判定することができる。受信器コントローラ130は、超音波信号のセット内の各々の超音波信号が、どのビット状態に対応するか判定する。別の実施形態において、ネットワークサービス140又は受信器コントローラ130が、超音波受信器125から超音波信号を検出したと判定することができる。更に、受信器コントローラ130又はネットワークサービス140は、前述の技法と同様に、各々の超音波信号のビット状態を判定することができる。
【0062】
コンピューティング装置10は、判定されたプリアンブル及び後続のビット状態がマッチコードに対応するか否かを判定することができる(510)。例えば、受信器コントローラ130が、データフレーム(プリアンブル及びビット状態)がマッチコードに対応するか否かを判定することができる。マッチコードは、ネットワークサービス140のデータベースから受信することができる。別の実施形態において、受信器コントローラ130は、ネットワークサービス140に対し、データフレームに関連するデータを含むデータセット147を送信することができる。データセット147の受信に応じて、ネットワークサービス140は、データフレームがマッチコードに対応するかどうかを判定することができる。例えば、ネットワークサービス140は、ネットワークサービス140のデータベースを検索してマッチコードに関連するデータを取得し、そのマッチコードをデータフレームに関連するデータと比較することができる。
【0063】
コンピューティング装置10が、データフレームがマッチコードに対応していると判定した場合、受信器コントローラ130は、別の装置のアカウント又は識別子とのペアリング又は関連付けを許可することができる(512)。例えば、受信器コントローラ130が、データフレーム(プリアンブル及びビット状態)がマッチコードに対応していると判定した場合、受信器コントローラ130は、受信器コントローラ130の装置のアカウント又は識別子と送信サブシステム105の装置のアカウント又は識別子との関連付けを許可することができる。かかる例において、受信器コントローラ130は、送信サブシステム105の装置に命令を送信して、関連付けを許可することができる。
【0064】
一方、データフレームがマッチコードに対応しないと、コンピューティング装置10が判定した場合には、コンピューティング装置10は、そのアカウント又は識別子と別の装置のアカウント又は識別子とのペアリング又は関連付けを制限することができる。例えば、受信器コントローラ130は、送信サブシステム105の装置に対し命令を送信して、受信サブシステムの装置との関連付けを制限することができる。別の実施形態において、ネットワークサービス140が、関連付けを制限又は許可することができる。例えば、ネットワークサービス140は、送信サブシステム105の装置及び/又は受信サブシステムの装置に対し、相互関連付けを許可又は制限する命令を送信することができる。
【0065】
輸送円滑化の文脈における一部の実施形態において、図2に示すように、UCE290は、生成したマッチコード224を特定の装置(例えば、依頼者装置270及びサービスプロバイダ装置280)に相関させることができる。例えば、ネットワークコンピュータシステム200は、依頼者装置270から、サービス依頼271を受信することができる。サービス依頼271の受信に応じ、UCE290は、依頼者の固有のマッチコード224を生成し、その固有のマッチコード224を依頼者又は依頼者装置270の識別子に相関させることができる。このデータはデータベース240に保存することができる。一部の実施形態において、相互関連付けした固有のマッチコード224及び依頼者装置270の識別子を、関連する依頼者カウント244に関連付けることができる。サービスプロバイダ装置280が、図5の方法を用いて、そのアカウント又は識別子と依頼者装置270のアカウント又は識別子とをペアリング又は関連付けるために、依頼者装置270は、超音波マッチコードエントリ294を出力することができる。超音波マッチコードエントリ294は、前述のデータフレームを含むことができる。サービスプロバイダ装置280は、超音波マッチコードエントリ294を受信して、超音波マッチコードエントリ294に対応するデータをUCE290に供給する。超音波マッチコードエントリ294に関するデータを受信すると、UCE290は、超音波マッチコードエントリ294が、依頼者又は依頼者装置270の識別子に対応付けられているか又は関連付けられていることを検証することができる。超音波マッチコードエントリ294が、依頼者装置270の識別子、関連する依頼者カウント244、及び/又は固有のマッチコード224に対応している場合には、UCE290は、サービスプロバイダ装置280に対し命令を送信して、そのアカウント又は識別子を、依頼者装置270のアカウント又は識別子に関連付ける(例えば、そのサービスプロバイダを割り当てて、依頼者にサービスを提供する)ことができる。一方、超音波マッチコードエントリ294が、依頼しているユーザー装置270、関連する依頼者カウント244、又は固有のマッチコード224に対応していない場合には、UCE290は、サービスプロバイダ装置280に対し命令を送信して、依頼者装置270とのすべての関連付けを制限することができる。
【0066】
一部の実施形態において、送信サブシステム105は、超音波信号を介してデータを送信することができる。例えば、送信コントローラ110は、超音波出力要素115に対し、データフレームに対応する一連の超音波信号を放射又は出力するように命令することができる。出力された第1の超音波信号が、プリアンブルに対応することができ、その後の各々の超音波信号が、ビット状態に対応することができる。
【0067】
更に、一部の実施形態において、受信サブシステム120は、(UR要素を介して)受信サブシステム120の装置タイプに応じ、44.1KHz又は48KHzの固有値で一連の超音波信号を記録することができる。一部の例において、出力された超音波信号の占有帯域幅は、19KHz〜20KHzの範囲において、僅か1KHzである。受信器コントローラ130は、最初にベースバンド変換を行って、後の段階で必要とされる処理量を減らすために、サンプルレートを1〜1.5KHzの範囲に下げる。更に、3つの整合フィルター、1つはプリアンブル検出用、2つは上下方向掃引用を事前に計算して(例えば、装置のメモリに)保存することができる。従って、受信器コントローラ130は、変換された超音波信号に対し、プリアンブル整合フィルターを継続的に使用することができる。受信器コントローラ130は、各々のピークを新しいデータフレームの開始位置として判定することができる。ピーク継続時間(例えば、長ければプリアンブルに対応し、短ければビット状態に対応する)又はピークサイズ(例えば、ピークが小さければビット状態であり、ピークが大きければデータフレームの先頭であり得る)等のインジケータが、ピークがデータフレームの先頭又はプリアンブルであるかの解読に役立つ。データフレームの開始位置が決定されると、受信器コントローラ130は、ビットを復号するために、上下方向の整合フルターにおけるベースバンド信号のピークを探すことができる(ここで、上方掃引及び下方掃引が判定のビット状態に対応する)。
【0068】
一部の例によれば、超音波チャープ又は信号を使用して、空間における総物体数を推定することもできる。図6は、超音波周波数を利用して、総物体数を推定する例示的な方法を示す図である。図6に示すように、コンピューティング装置10は、超音波出力信号を放射又は出力することができる(600)。例えば、送信サブシステム105及び受信サブシステム120を、(例えば、図1Bに示すように)同じコンピューティング装置10に実装することができる。プロセッサ160は、オーディオ出力要素172に対して、超音波出力信号186を出力するように命令することができる。加えて、プロセッサ160は、オーディオ出力要素172が、超音波出力信号186を出力させる教示時刻を記録することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、オーディオ出力要素172をトリガーして、超音波出力信号を出力させることができる。加えて、ネットワークサービス140はプロセッサ160を検索してデータセット198取得することができる。データセット198は、オーディオ出力要素172が、超音波出力信号186を出力する時刻に関連するデータを含むことができる。
【0069】
コンピューティング装置10は、第1の超音波信号を検出し(604)、次に別の超音波信号を検出する(606)ことができる。例えば、プロセッサ160は、UR要素174が超音波信号188を検出した各々の時刻を判定することができる。更に、プロセッサ160は、UR要素174が超音波信号188を検出した各々の時刻を判定する(608)ことができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、UR要素174による超音波信号188の検出及び各々の超音波信号188が検出された時刻を判定することができる。例えば、プロセッサ160は、各々の超音波信号188の検出及び検出時刻に関連するデータを含む、データセット192を送信することができる。
【0070】
一部の実施形態において、続いて検出された超音波信号が、放射された超音波信号の反響であってよい。かかる実施形態において、プロセッサ160は、検出された超音波信号が、送信された超音波信号と検出された超音波信号の両方の特徴(例えば、送信された超音波信号と検出された超音波信号の両方が同じ周波数を有している)によって、放射された超音波信号の反響であると推測することができる。変形例において、プロセッサ160を検索してデータセット192を受信することによって、ネットワークサービス140が同じ判定を下すことができる。データセット192は、送信された超音波信号の特徴及び検出された超音波信号の特徴に関連するデータを含むことができる。
【0071】
コンピューティング装置10は、検出時刻及び検出された超音波信号自体に基づいて、超音波信号が、2つの異なる物体からのものであるか否かを判定することができる(610)。例えば、プロセッサ160は、検出時刻及び超音波出力信号188が出力された時刻に基づいて、検出された超音波信号188が、2つの異なる物体からのものであると推測することができる。加えて、プロセッサ160は、出力された超音波信号及び検出された超音波信号それぞれの送信特性及び受信特性(例えば、出力された超音波信号及び検出された超音波信号が類似の周波数を有している)に基づいて、検出された超音波信号188が2つの異なる物体からのものであることを確認することができる。更に、1つの例において、(超音波出力信号186の出力と超音波出力信号188の検出の)異なるタイミングに基づいて、プロセッサ160は、各々の超音波信号188が、異なる距離における異なる物体から反響したと推測することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、プロセッサ160からデータセット192を受信する。データセット192は、超音波信号188の検出時刻及び超音波信号186の出力時刻を含んでいる。受信したデータセット192に基づいて、ネットワークサービス140は、各々の超音波信号188が、異なる距離における異なる物体から反響したものであるか否かを推測することができる。
【0072】
図1Aに示すような一部の実施形態において、受信器コントローラ130は、ネットワーク108を介して、放射/出力超音波信号に関するデータ(例えば、超音波信号が出力された時刻及び各々の超音波信号の周波数範囲)を受信することができる。従って、受信サブシステム120は、検出した超音波信号145が、異なる物体から反響したものであるか否かを判定又は推定することができる。別の実施形態において、1つ以上の装置が送信サブシステム105を備え、別の装置が受信サブシステム120を備えている。従って、送信サブシステム105を備えた各々の装置は、固有の超音波信号145を出力することができる。それに応じ、受信サブシステム120の装置は、各々の固有の超音波信号145が、異なる装置/物体から発生したと判定することができる。
【0073】
更に、一部の例において、1つ以上の装置の各々が送信サブシステム105を備え、各々の送信サブシステム105が、固有の超音波信号145を出力することができる。ネットワークサービス140は、受信器コントローラ130から、検出された固有の超音波信号145の各々に関連するデータ(例えば、検出時刻及び検出された各々の固有の超音波信号145の周波数範囲)を受信することができる。それに応じ、ネットワークサービス140は、各々の固有の超音波信号145が異なる装置/物体から発生したと判定することができる。
【0074】
一部の例において、超音波チャープ又は信号を利用して、空間における総物体数を推定することができる。図7は、超音波信号を利用して空間における概略的な容積輪郭を推定する例示的な方法を示す図である。図7に示すように、コンピューティング装置10は、超音波出力信号を放射又は出力することができる(700)。例えば、送信サブシステム105及び受信サブシステム120を(例えば、図1Bに示すように)同じコンピューティング装置10に実装することができる。例えば、図1Bに示すように、プロセッサ160は、オーディオ出力要素172に対して、超音波出力信号186を出力するように命令することができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、プロセッサ160に対し、オーディオ出力要素172をトリガーして、超音波出力信号186を出力させるように指示することができる。
【0075】
コンピューティング装置10は、受信サブシステムによって、超音波信号が検出されたと判定することができる(702)。例えば、UR要素174が超音波信号188を検出する。プロセッサ160が、UR要素174が超音波信号188を検出したと判定することができる。一部の実施形態において、プロセッサ160は、ネットワークサービス140にデータセット192を送信することができ、データセット192は超音波信号188の検出に関するデータを含んでいる。
【0076】
コンピューティング装置10は、オーディオ出力要素172対し、別の超音波出力信号を出力するように指示することができる(704)。コンピューティング装置10は、別の超音波出力信号を検出することができる(706)。例えば、プロセッサ160及び/又はネットワークサービス140は、超音波出力信号の放射をトリガーすることができると共に、超音波出力信号188の検出を判定することができる。
【0077】
コンピューティング装置10は、各々の超音波信号が出力された時刻及び各々の超音波信号が検出された時刻を判定することができる(708)。例えば、プロセッサ160は、各々の超音波信号186が出力された各々の時刻のタイムスタンプ及び各々の超音波信号188が検出された各々の時刻のタイムスタンプを記録し、関連付けることができる。一部の実施形態において、ネットワークサービス140は、プロセッサ160から、超音波出力信号186の放射タイムスタンプ、及び超音波信号188が検出された検出タイムスタンプを含むデータセット192を受信する。
【0078】
コンピューティング装置10は、超音波信号の検出時刻と放射時刻とを比較する(710)。例えば、プロセッサ160は、各々の超音波信号188が検出された時刻と各々の超音波信号186が出力された時刻とを比較することができる。この比較に基づいて、プロセッサ160は、コンピューティング装置10が屋内又は屋外にあるかを判定することができる。例えば、各々の超音波出力信号186と各々の超音波信号188のタイムスタンプ間の差が小さい場合、装置は屋内にある可能性がある。これに対し、各々の超音波出力信号186と各々の超音波信号188のタイムスタンプ間の差が大きい場合、装置は屋外にある可能性がある。一部の実施形態において、ネットワークサービス140が、この比較を行って判定を下すことができる。例えば、ネットワークサービス140は、超音波信号188の検出タイムスタンプ及び超音波出力信号186のタイムスタンプに関するデータを受信することができる。加えて、ネットワークサービス140は、タイムスタンプを比較して、コンピューティング装置10が、屋内又は屋外にあるかを判定することができる。
【0079】
更に、別の例において、超音波チャープ又は信号を利用してTDOA(到着時間距離)を推定することができる。図8は、超音波信号を利用して、TDOAを推定する例示的な方法を示す図である。コンピューティング装置10は、超音波信号を検出する(800)ことができ、超音波信号が何時検出されたか及びどれくらいの距離から超音波信号145が発せられたのかを判定することができる(802)。例えば、受信器コントローラ130が、超音波受信器125が超音波信号145を検出したと判定する。受信器コントローラ130は、超音波受信器125が、何時超音波信号145を検出したか、及びどれくらいの距離から超音波信号145が発せられたのかを判定することができる。一部の実施形態において、受信サブシステム120及び送信サブシステム105が別々の装置に実装されている。かかる実施形態において、受信器コントローラ130は、受信サブシステム120の装置に対する、送信サブシステム105の装置の距離を判定することができる。
【0080】
コンピューティング装置10は別の超音波信号を検出する(804)ことができ、その超音波信号が何時検出されたか及びどれくらいの距離からその超音波信号が発せられたのかを判定することができる(806)。例えば、受信器コントローラ130が、超音波受信器125が別の超音波信号145を検出したと判定する。受信器コントローラ130は、超音波受信器125が、何時次の超音波信号145を検出したか、及びどれくらいの距離から次の超音波信号145が発せられたのかを判定することができる。
【0081】
判定されたステップの時刻及び距離に基づいて、コンピューティング装置10は、別の装置のTDOAを推定することができる(808)。TDOAが判定された後、コンピューティング装置10がディスプレイに提示され、表示することができる(810)。例えば、一部の実施形態において、送信サブシステム105及び受信サブシステム120が別々の装置に実装されている。かかる実施形態において、判定された時刻及び距離に基づいて、受信器コントローラ130が、(例えば、ドップラー計算を用いて)送信サブシステム105の装置のTDOAを判定する。1つの例において、受信サブシステム120が、TDOAに対応するデータをコンピューティング装置10に提示し、表示することができる。
【0082】
ネットワークコンピューティングシステムの文脈において、一部の実施形態において、例えば、図2に示すように、依頼者装置270が、受信サブシステム120を備え、サービスプロバイダ装置280が、送信サブシステム105を備えることができる。かかる実施形態において、受信サブシステム120は、サービスプロバイダ装置280のTDOAを、依頼者装置270上の依頼元ユーザー274に提供することができる。例えば、サービスプロバイダ装置280は、依頼者装置270に対し、超音波信号292のパルスを送信することができる。受信サブシステム120は、各々の超音波信号292の検出時刻、及び各々の超音波信号292の出力時点におけるサービスプロバイダ装置280と依頼者装置270との距離を判定することができる。判定された時刻及び距離に基づいて、受信サブシステム120は(例えば、ドップラー計算を用いて)サービスプロバイダ装置280のTDOAを判定することができる。更に、受信サブシステム120は、依頼者装置270上の依頼元ユーザー274にTDOAを提供することができる。
【0083】
一部の実施形態において、図1A及び2に示すように、ネットワークサービス140又はネットワークコンピューティングシステム200はTDOAを判定し、TDOAデータをディスプレイに提示することができる。例えば、図1Aに示すように、ネットワークサービス140は(ネットワーク108を介して)各々の超音波信号145の検出時刻及びどれくらいの距離から超音波信号145が発せられたのか(例えば、超音波信号145が出力されたときの、送信サブシステム105の装置と受信サブシステム120の装置との距離)に関連するデータセット148を受信することができる。従って、受信したデータに基づいて、ネットワークサービス140は、TDOAを判定し、それをコンピューティング装置10のディスプレイに提示することができる。別の例において、図2に示すように、ネットワークコンピューティングシステム200は、サービスプロバイダ装置280から、超音波信号292が依頼者装置270に対して放射又は出力された時刻を受信することができる。ネットワークコンピューティングシステム200は、各々の超音波信号292が出力された各々の時刻における、サービスプロバイダ装置280と依頼者装置270との距離を判定することができる。従って、判定された時刻及び距離に基づいて、ネットワークコンピューティングシステム200は(例えば、ドップラー計算を用いて)サービスプロバイダ装置280のTDOAを判定し、そのTDOAを依頼者装置270に提供することができる。
【0084】
ハードウェア図
図9は、本明細書に記載の例を実装することができる、コンピュータシステムを示すブロック図である。コンピュータシステム900は、例えば、サーバー又はサーバーの組み合わせに実装することができる。例えば、コンピュータシステム900は、輸送サービスを提供するネットワークサービスの一部として実現することができる。図1の文脈において、ネットワークサービス140は、図9に示すようなコンピュータシステム900を使用して実現することができる。ネットワークコンピューティングシステム200は、図9に関連して説明した複数のコンピュータシステムの組み合わせを使用して実現することもできる。
【0085】
1つの実施形態において、コンピュータシステム900は、処理リソース910、メインメモリ920、読み出し専用メモリ(ROM)930、ストレージ装置940、及び通信インターフェース950を備えている。コンピュータシステム900は、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的ストレージ装置によって提供されるもの等、メインメモリ920に記憶されている情報を処理し、情報及びプロセッサ910によって実行可能な命令を記憶する少なくとも1つの処理リソース910を備えている。メインメモリ920は、プロセッサ910が実行する命令の実行中に、一時的な変数又は他の中間情報を保存するのにも用いることができる。コンピュータシステム900は、静的情報及びプロセッサ910の命令を記憶しているROM930又は他の静的ストレージ装置も備えることができる。磁気ディスク又は光ディスク等のストレージ装置940は、情報及び命令を記憶するために設けられている。
【0086】
通信インターフェース950は、コンピュータシステム900が、ネットワークリンク(無線または有線)を使用して、1つ以上のネットワーク980(たとえば、セルラーネットワーク)と通信することを可能にする。ネットワークリンクを使用して、コンピュータシステム900は、1つ以上のコンピューティング装置、1つ以上のサーバー、及び/又は1つ以上の自動運転車両と通信することができる。例によれば、コンピュータシステム900は、個々のユーザーのモバイルコンピューティング装置から、配車依頼982を受信する。メインメモリ920に格納された実行可能命令は、通常モードで配車依頼982のサービスを提供するサービスプロバイダを選択するために、プロセッサ910によって実行される選択命令922を含むことができる。そうすることで、コンピュータシステムは、所与の領域にわたって営業しているドライバーのドライバー位置984を受信することができ、プロセッサは、選択命令922を実行して利用可能な一連のドライバーからドライバーを選択し、ドライバーが、乗車サービスの提供を受諾又は拒否することができるように、輸送案内952を送信することができる。
【0087】
一例として、メインメモリ920に格納された命令及びデータをロセッサ910が実行することによって、図1の例示的なネットワークサービス140を実現することができる。業務を実施する際、プロセッサ910は、配車依頼982及びプロバイダ位置984を受信し、輸送案内952及びマッチコード954を提示して、依頼982に対するサービスの提供を促進することができる。プロセッサ910は、ソフトウェア及び/又は他のロジックを用いて構成され、図1〜8で説明及び本明細書の別の場所に記載の実施形態で説明した、1つ以上のプロセス、ステップ、及び他の機能を実行する。
【0088】
本明細書に記載の例は、コンピュータシステム900を使用して、本明細書に記載の技法を実現することに関連している。1つの例によれば、これ等の技法は、メインメモリ920に含まれている1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ910に応答して、コンピュータシステム900によって実現される。かかる命令は、ストレージ装置940等、他の機械可読媒体からメインメモリ920に読み込むことができる。メインメモリ920に含まれている命令シーケンスを実行することによって、プロセッサ910が、本明細書に記載のプロセスステップを実行する。別の実施形態において、ソフトウェア命令の代わりに、又はそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路を使用して、本明細書に記載の例を実現することができる。従って記載の例は、ハードウェア回路とソフトウェアの如何なる判定の組み合わせにも限定されるものではない。
【0089】
本明細書に記載の例は、他の概念、アイデア、又はシステムとは無関係に、本明細書に記載の個々の要素及び概念に拡張されること、並びに例は、本願のいずれかに記載の要素の組み合わせを含むことを意図している。本明細書において、添付の図面を参照しながら例が詳細に説明されているが、当然のことながら、概念はこれ等の正確な例に限定されるものではない。従って、当業者には多くの改良及び変形が明らかであろう。従って、概念の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって規定されることを意図している。更に、他の機構及び例が、特定の機構に言及していなくても、個別又は例の一部として記載されている特定の機構を、別の個別に記載されている機構又は他の例の一部と組み合わせることができることを意図している。従って、組み合わせの記述がなくても、かかる組み合わせに対する権利の主張が除外されるべきものではない。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ネットワークサービスに関連して、装置を操作する方法であって、
第1の装置の超音波受信要素によって、オーディオ出力要素から出力された第1の超音波出力信号に基づく、第1の超音波信号を検出するステップと、
前記検出した第1の超音波信号を用いて、ネットワークサービス業務を遂行するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
実施形態2
前記第1の装置が、前記オーディオ出力要素を備えていることを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態3
第2の装置が、前記オーディオ出力要素を備えていることを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態4
前記超音波受信要素が、ジャイロスコープであることを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態5
前記超音波受信要素が、電気音響変換器であることを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態6
前記超音波受信要素が、加速度計であることを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態7
前記第1の超音波信号の1つ以上の特徴を特定するステップを更に備えたことを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態8
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号の前記特定した1つ以上の特徴に基づいて、前記第1の超音波信号の前記1つ以上の特徴が、既知の装置のデータベースの既知の装置の1つ以上の特徴と一致しているか否かを判定するステップであって、前記既知の装置のデータベースの各々の既知の装置が、アカウントに関連付けられている、ステップを含むことを特徴とする、実施形態7記載の方法。
実施形態9
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号の1つ以上の特徴が、ブロックアカウントに関連付けられている既知の装置の1つ以上の特徴と一致することを判定するステップと、
前記第1の超音波信号の前記1つ以上の特徴が、ブロックアカウントに関連付けられている既知の装置の1つ以上の特徴と一致するという判定に基づいて、第2の装置が、該第2の装置のアカウントを前記第1の装置のアカウントに関連付けることを制限するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態8記載の方法。
実施形態10
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の装置が新しいアカウントに関連付けられていると判定するステップと、
前記第1の装置の前記新しいアカウントを保留するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態9記載の方法。
実施形態11
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号の1つ以上の特徴が、ブロックアカウントに関連付けられている既知の装置のいずれの特徴とも一致しないと判定するステップと、
前記第1の装置に関連付けられているアカウントデータを受信するステップと、
前記第1の装置のアカウントデータを前記第1の超音波信号の前記1つ以上の特徴に関連付けるステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態8記載の方法。
実施形態12
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号の1つ以上の特徴が、認定アカウントに関連付けられている既知の装置の1つ以上の特徴と一致すると判定するステップと、
第2の装置が該第2の装置のアカウントを前記第1の装置のアカウントに関連付けることを許可するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態8記載の方法。
実施形態13
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号の1つ以上の特徴が、既知の装置の1つ以上の特徴と一致すると判定するステップであって、前記既知の装置の前記アカウントが、リディームコードに対応するデータに関連付けられている、ステップと、
前記リディームコードが、前記第1の装置の前記アカウントに適用されないようにするステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態8記載の方法。
実施形態14
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号を検出する前に、
前記第1の装置の前記超音波受信要素によって、前の超音波信号を受信するステップと、
前記前の超音波信号が、第1の周波数から第2の周波数まで広がる、第2の周波数範囲において、第1の継続時間にわたって送信されたと判定するステップと、
前記第2の周波数範囲と前記第1の継続時間に基づいて、前記前の超音波信号が、バイナリコードのプリアンブルであると判定するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態15
前記第1の超音波信号が、第1の周波数から第2の周波数まで広がる第2の周波数範囲において、第2の継続時間にわたって送信されと判定するステップと、
続いて、超音波信号セットを検出するステップと、
前記セット内の各々の超音波信号について、前記超音波信号セット内の前記超音波信号が、ある周波数範囲において、ある継続時間わたって送信されたと判定するステップと、
前記第2の周波数範囲と前記第1の継続時間、前記第1の周波数範囲と前記第2の継続時間、前記超音波信号セット内の各々の超音波信号の周波数範囲、及び各々の超音波信号が送信された継続時間に基づいて、前記第1の超音波信号、及び前記超音波信号セット内の各々の超音波信号が、ビット状態に対応すると判定するステップと、
前記第1の超音波信号、及び前記超音波信号セット内の各々の超音波信号のビット状態に基づいて、マッチコードとの一致を判定するステップと、
前記一致に基づいて、前記第1の装置のアカウントを第2の装置のアカウントに関連付けることを許可するステップと、
を更に含むことを特徴とする、実施形態14記載の方法。
実施形態16
オーディオ出力要素から第1の超音波出力信号を送信するステップであって、前記第1の超音波出力信号が、第1の周波数から第2の周波数に広がる第1の周波数範囲を含む、ステップを更に含むことを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態17
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波出力信号の送信の第1のタイムスタンプを判定するステップと、
前記第1の超音波出力信号の検出の第2のタイムスタンプを判定するステップと、
第2の超音波信号を検出するステップと、
前記第2の超音波信号の検出の第3のタイムスタンプを判定するステップと、
前記第1のタイムスタンプ、前記第2のタイムスタンプ、及び前記第3のタイムスタンプに基づいて、前記第1の超音波信号が、第1の物体から発せられ、前記第2の超音波信号が、第2の物体から発せられたと推測するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態16記載の方法。
実施形態18
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記オーディオ出力要素から、第2の超音波出力信号を送信するステップと、
前記第1の装置の前記超音波受信要素によって、第2の超音波信号を検出するステップと、
前記第1の超音波出力信号の送信時刻、前記第2の超音波出力信号の送信時刻、前記第1の超音波信号の検出時刻、及び前記第2の超音波信号の検出時刻を判定するステップと、
前記判定した、前記第1超音波出力信号の送信時刻、前記第2の超音波出力信号の送信時刻、前記第1の超音波信号の検出時刻、及び前記第2の超音波信号の検出時刻に基づいて、前記第1の装置に関する位置データを判定するステップであって、前記位置データが前記第1の装置が、屋内又は屋外にあることを含む、ステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態16記載の方法。
実施形態19
前記ネットワークサービス業務を遂行するステップが、
前記第1の超音波信号に基づいて、前記第1の超音波出力信号の第1の送信時刻、及び前記第1の装置の第2の装置に対する第1の距離を判定するステップと、
前記第1の装置の前記超音波受信要素によって、前記第1の装置からの第2の超音波信号を検出するステップであって、前記第2の超音波信号が、前記第2の装置の前記オーディオ出力要素から出力された第2の超音波出力信号に基づいている、ステップと、
前記第2の超音波信号に基づいて、前記第2の超音波出力信号の第2の送信時刻及び前記第1の装置の前記第2の装置に対する第2の距離を判定するステップと、
前記判定した、第1の送信時刻、第2の送信時刻、第1の距離、及び第2の距離に基づいて、到着時刻を判定するステップと、
到着時刻を提示するステップと、
を含むことを特徴とする、実施形態1記載の方法。
実施形態20
1つ以上のプロセッサによって実行されると、該プロセッサに、
オーディオ出力要素から送信された、第1の超音波出力信号に基づく第1の超音波信号を検出させ、
前記検出した超音波信号を用いて、ネットワークサービス業務を遂行させる、
命令を記憶していることを特徴とする、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【符号の説明】
【0090】
10 コンピューティング装置
16 サービスアプリケーション
100 超音波通信システム
105 送信サブシステム
115 超音波出力要素
110 送信コントローラ
120 受信サブシステム
125 超音波受信器
130 受信器コントローラ
140 ネットワークサービス
160 プロセッサ
164 通信インターフェース
166 メモリ
168 ディスプレイ
172 オーディオ出力要素
174 超音波受信要素
200 ネットワークコンピュータシステム
270 依頼者装置
280 サービスプロバイダ装置280
910 プロセッサ
920 メインメモリ
940 ストレージ装置
950 通信インターフェース
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9