特許第6836726号(P6836726)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836726
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/405 20060101AFI20210222BHJP
   B41J 2/52 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   H04N1/405 510
   B41J2/52
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-64954(P2018-64954)
(22)【出願日】2018年3月29日
(65)【公開番号】特開2019-176406(P2019-176406A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2020年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114971
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修
(72)【発明者】
【氏名】六尾 敏明
【審査官】 豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−311266(JP,A)
【文献】 特開2007−201689(JP,A)
【文献】 特開2013−162503(JP,A)
【文献】 特開2011−193230(JP,A)
【文献】 特開2006−076005(JP,A)
【文献】 特開2010−226292(JP,A)
【文献】 特開2015−177472(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0050318(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0222124(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第101848310(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/40
B41J 2/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象画像に対して多階調ディザ処理を実行する多階調ディザ処理部と、
前記多階調ディザ処理を実行した後の前記対象画像に対してFMスクリーン処理を実行するスクリーン処理部とを備え、
前記多階調ディザ処理部は、前記多階調ディザ処理において、(a)前記対象画像の各画素を順番に注目画素として選択し、(b)単位マトリクスにおける各局所画素位置群に対応する変換特性で、前記注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および前記注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、前記変換特性で得られた画素値を前記単位マトリクスにおける各画素の画素値とし、
前記注目画素の属性が文字属性である場合には、前記多階調ディザ処理を実行せず、前記FMスクリーン処理を実行し、
前記注目画素の属性が写真属性である場合には、前記多階調ディザ処理および前記FMスクリーン処理を実行すること、
を特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記変換特性は、前記局所画素位置群に対応する2つの閾値を有し、(a)前記注目画素の画素値が前記2つの閾値の一方の閾値より低い場合、前記注目画素の画素値を前記最小階調値へ変換し、(b)前記注目画素の画素値が前記2つの閾値の他方の閾値より高い場合、前記注目画素の画素値を前記最大階調値へ変換し、(c)前記注目画素の画素値が前記一方の閾値と前記他方の閾値との間である場合、前記注目画素の画素値を前記中間階調値に変換することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記多階調ディザ処理部は、前記注目画素の画素値が前記最小階調値および前記最大階調値のいずれでもない場合、前記変換特性で、前記単位マトリクスにおける局所画素位置群のうちのいずれか1つの局所画素位置群の画素値を前記中間階調値とし、前記単位マトリクスにおける残りの局所画素位置群の画素値を前記最小階調値および前記最大階調値のいずれかとすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記多階調ディザ処理部は、前記注目画素の属性に対応する変換特性を選択し、選択した前記変換特性で、前記注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および前記注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、前記変換特性で得られた画素値を前記単位マトリクスにおける各画素の画素値とすることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記多階調ディザ処理部または前記スクリーン処理部は、前記単位マトリクスにおける各画素の画素値が前記中間階調値とされた場合、前記単位マトリクスにおける各画素の画素値に乱数を加算することを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多階調の画像に対してハーフトーニングを行う処理として、AMスクリーン処理とFMスクリーン処理とがある。AMスクリーン処理は、表現すべき階調値に応じて網点ドットのサイズを変化させ、FMスクリーン処理は、表現すべき階調値に応じて網点ドットの密度を変化させる。
【0003】
AMスクリーン処理は、例えば組織的ディザ法などで実現可能である。また、FMスクリーン処理は、例えば誤差拡散法、平均誤差最小法などで実現可能である。
【0004】
誤差拡散法において、粒状性などの画質改善のために、量子化閾値を周期的に変調させて、網点ドットをクラスター化する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、一般的に、組織的ディザ法の演算処理時間は誤差拡散法の演算処理時間より短い。そのため、組織的ディザ法で誤差拡散法のような高品質な網点表現を得ようとするブルーノイズマスク法などが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−189099号公報
【特許文献2】特開2002−44445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、誤差拡散法におけるクラスター化の技術では、量子化閾値を強制的に振幅変調させているため、拡散すべき誤差が大きくなると、網点ドットが集中しなくなることがある。
【0008】
また、上述のように組織的ディザ法で高品質な網点表現を得ようとすると、閾値マトリクスのサイズが非常に大きくなってしまい、ハーフトーニングの演算処理時に閾値マトリクスを記憶させておくために大きな記憶領域が必要になってしまう。
【0009】
例えば、高速なSRAM(Static Random Access Memory)に閾値マトリクスを記憶させ、SRAMから閾値マトリクスを読み出してハーフトーニングを行う場合、大容量のSRAMが必要となり、装置のコストが高くなってしまう。
【0010】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、低コストで、網点ドットの集中と網点の分散的な成長とを両立する画像処理装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る画像処理装置は、対象画像に対して多階調ディザ処理を実行する多階調ディザ処理部と、前記多階調ディザ処理を実行した後の前記対象画像に対してFMスクリーン処理を実行するスクリーン処理部とを備える。そして、前記多階調ディザ処理部は、前記多階調ディザ処理において、(a)前記対象画像の各画素を順番に注目画素として選択し、(b)単位マトリクスにおける各局所画素位置群に対応する変換特性で、前記注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および前記注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、前記変換特性で得られた画素値を前記単位マトリクスにおける各画素の画素値とする。そして、前記注目画素の属性が文字属性である場合には、前記多階調ディザ処理を実行せず、前記FMスクリーン処理を実行し、前記注目画素の属性が写真属性である場合には、前記多階調ディザ処理および前記FMスクリーン処理を実行する。

【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、低コストで、網点ドットの集中と網点の分散的な成長とを両立する画像処理装置が得られる。
【0013】
本発明の上記又は他の目的、特徴および優位性は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から更に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備えた画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、図1における多階調ディザ処理部33により使用される単位マトリクスの一例を示す図である。
図3図3は、図1における多階調ディザ処理部33により使用される変換特性の一例を示す図である。
図4図4は、図2に示す単位マトリクス101および図3に示す変換特性に基づく多階調ディザ処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置を備えた画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像形成装置1は、複合機である。ただし、画像形成装置1は、プリンター、コピー機などでもよい。
【0017】
この画像形成装置1は、印刷装置11と、画像読取装置12と、ファクシミリ装置13と、画像処理装置14とを備える。
【0018】
印刷装置11は、ラスター画像データに基づいて原稿画像を印刷する内部装置である。印刷装置11は、例えば、画像処理装置14により画像処理を実行された画像データに基づいて原稿画像を印刷する。
【0019】
画像読取装置12は、イメージセンサーで原稿から原稿画像を光学的に読み取り、原稿画像の画像データを生成する内部装置である。
【0020】
ファクシミリ装置13は、送信すべき原稿画像の画像データからファクシミリ信号を生成し所定の通信路を介して送信するとともに、ファクシミリ信号を所定の通信路を介して受信し画像データに変換する内部装置である。
【0021】
画像処理装置14は、画像読取装置12、ファクシミリ装置13などで生成された画像データに対して各種画像処理を行う。例えば、画像処理装置14は、多階調の原画像に対してハーフトーニングを行う。
【0022】
画像処理装置14は、演算処理装置21と記憶装置22とを有する。演算処理装置21は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やマイクロコンピューターなどを備え、ASIC、マイクロコンピューターなどによって各種処理部として動作する。記憶装置22は、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶装置であり、演算処理装置21用のプログラム、データなどを記憶している。
【0023】
ここでは、演算処理装置21は、制御部31、階調補正部32、多階調ディザ処理部33、およびスクリーン処理部34として動作する。
【0024】
制御部31は、印刷装置11、画像読取装置12、ファクシミリ装置13などの内部装置を制御するとともに、階調補正部32、多階調ディザ処理部33、およびスクリーン処理部34に、対象画像(ここでは、印刷すべき画像の原画像であって多階調の画像)に対する所定の処理を実行させる。
【0025】
階調補正部32は、対象画像の階調値を補正する。ここでは、印刷装置11の階調特性に応じて、画像データにおける階調値の特性に対して、印刷物の階調がリニアになるように、対象画像の階調値が補正される。例えば、階調補正部32は、ルックアップテーブルを備え、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行い、補正前の階調値から補正後の階調値を得る。
【0026】
多階調ディザ処理部33は、対象画像(ここでは上述の階調補正後の対象画像)に対して多階調ディザ処理を実行する。
【0027】
具体的には、多階調ディザ処理部33は、多階調ディザ処理において、(a)対象画像の各画素を順番に注目画素として選択し、(b)単位マトリクスにおける各局所画素位置群に対応する変換特性で、注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、その変換特性で得られた画素値を単位マトリクスにおける各画素の画素値とする。
【0028】
つまり、元の画像の多階調の画素値が、単位マトリクスにおける複数の画素の画素値(最小階調値、最大階調値、および上述の中間階調値による多階調)に変換される。
【0029】
上述の変換特性は、各局所画素位置群に対応する2つの閾値を有し、(a)注目画素の画素値が2つの閾値の一方の閾値より低い場合、注目画素の画素値を最小階調値へ変換し、(b)注目画素の画素値が2つの閾値の他方の閾値より高い場合、注目画素の画素値を最大階調値へ変換し、(c)注目画素の画素値が一方の閾値と他方の閾値との間である場合、注目画素の画素値を中間階調値に変換する。
【0030】
図2は、図1における多階調ディザ処理部33により使用される単位マトリクスの一例を示す図である。図3は、図1における多階調ディザ処理部33により使用される変換特性の一例を示す図である。図4は、図2に示す単位マトリクス101および図3に示す変換特性に基づく多階調ディザ処理を説明する図である。
【0031】
図2に示す単位マトリクス101は、横6画素で縦3画素のサイズを有し、P1〜P6の局所画素位置群を設定されており、局所画素位置群P1〜P6に対して、それぞれ、図3に示すような変換特性(連続的な)が設定されている。各変換特性は、連続的な特性である。
【0032】
局所画素位置群P2の変換特性は、閾値TH1,TH2を有し、閾値TH1,TH2の間については線形特性を有し、局所画素位置群P3の変換特性は、閾値TH2,TH3を有し、閾値TH2,TH3の間については線形特性を有し、局所画素位置群P4の変換特性は、閾値TH3,TH4を有し、閾値TH3,TH4の間については線形特性を有し、局所画素位置群P5の変換特性は、閾値TH4,TH5を有し、閾値TH4,TH5の間については線形特性を有する。ここで、閾値TH1〜TH5の数は、局所画素位置群Piの分類数(ここでは6)より1だけ小さく、閾値TH1〜TH5は、0(最低階調値)<TH1<TH2<TH3<TH4<TH5<255(最高階調値)という関係を有する。なお、局所画素位置群P1の変換特性は、0(最低階調値)と閾値TH1と間については線形特性を有し、局所画素位置群P6の変換特性は、閾値TH5と255(最高階調値)と間については線形特性を有する。
【0033】
図2に示す単位マトリクス101および図3に示す変換特性に基づく多階調ディザ処理によって、図4に示すように、原画像の画素値に応じた濃度パターンの画素群が生成される。
【0034】
さらに、例えば、多階調ディザ処理部33は、上述の閾値(例えば、図3における閾値TH1〜TH5)をSRAM上に展開し、SRAM上の閾値を参照しつつ、高速に、注目画素の画素値の変換を実行する。
【0035】
さらに、多階調ディザ処理部33は、注目画素の画素値が最小階調値および最大階調値のいずれでもない場合、上述の変換特性で、単位マトリクスにおける局所画素位置群のうちのいずれか1つの局所画素位置群(図2では、P1〜P6のいずれか1つ)の画素値を中間階調値とし、単位マトリクスにおける残りの局所画素位置群の画素値を最小階調値および最大階調値のいずれかとする。
【0036】
なお、多階調ディザ処理部33は、注目画素の画素値が最小階調値である場合、上述の変換特性で、単位マトリクスにおけるすべての局所画素位置群の画素値を最小階調値とし、注目画素の画素値が最大階調値である場合、上述の変換特性で、単位マトリクスにおけるすべての局所画素位置群の画素値を最大階調値とする。
【0037】
また、多階調ディザ処理部33は、複数の変換特性(ここでは、上述のすべての変換特性に対応する閾値のセット)から、注目画素の属性(写真属性、文字属性など)に対応する変換特性を選択し、選択した変換特性で、注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、その変換特性で得られた画素値を単位マトリクスにおける各画素の画素値とするようにしてもよい。さらに、階調補正部32は、複数のルックアップテーブルから、その注目画素の属性に対応するルックアップテーブルを選択し、選択してルックアップテーブルでガンマ補正を行うようにしてもよい。
【0038】
スクリーン処理部34は、上述の多階調ディザ処理を実行した後の対象画像に対してFMスクリーン処理を実行する。ここでは、スクリーン処理部34は、FMスクリーン処理として、例えば、誤差拡散法によるハーフトーニング、平均誤差最小法によるハーフトーニングなどを実行する。
【0039】
次に、上記画像処理装置14の動作について説明する。
【0040】
制御部31が対象画像を取得すると、まず、階調補正部32が、対象画像に対して、上述のように階調補正を行う。
【0041】
次に、多階調ディザ処理部33は、階調補正後の対象画像に対して、多階調ディザ処理を実行する。これにより、連続的に画素値が変化しつつAMスクリーン状にドットが成長していく。
【0042】
そして、スクリーン処理部34は、多階調ディザ処理後の対象画像に対して、FMスクリーン処理を実行する。このとき、多階調ディザ処理後の対象画像において、最大階調値の画素の画素値は、FMスクリーン処理後も最大階調値であり、最小階調値の画素の画素値は、FMスクリーン処理後も最小階調値であり、中間階調値の画素の画素値は、FMスクリーン処理で量子化(例えば2値化や16値化)される。
【0043】
これにより、多階調ディザ処理によってAMスクリーン状にドット群の核が形成され、FMスクリーン処理によってFMスクリーン状にドット群の外縁が成長していく。
【0044】
以上のように、上記実施の形態によれば、多階調ディザ処理部33は、対象画像に対して多階調ディザ処理を実行する。スクリーン処理部34は、多階調ディザ処理を実行した後の対象画像に対してFMスクリーン処理を実行する。そして、多階調ディザ処理部33は、多階調ディザ処理において、(a)対象画像の各画素を順番に注目画素として選択し、(b)単位マトリクスにおける各局所画素位置群に対応する変換特性で、注目画素の画素値を、最小階調値、最大階調値、および注目画素の画素値に対応する中間階調値のいずれかに変換し、変換特性で得られた画素値を単位マトリクスにおける各画素の画素値とする。
【0045】
これにより、低コストで、網点ドットの集中と網点の分散的な成長とが両立される。つまり、上述の閾値といった変換特性のパラメーターの値を単位マトリクスの局所画素位置群ごとに設定するだけでよく、比較的高価なSRAMの容量が少なくて済み、さらに、中間階調部分においてはAMスクリーンの特徴が有意となり、ハイライト部分およびシャドウ部分においてFMスクリーンの特徴が有意となり、良好な画質が得られる。
【0046】
なお、上述の実施の形態に対する様々な変更および修正については、当業者には明らかである。そのような変更および修正は、その主題の趣旨および範囲から離れることなく、かつ、意図された利点を弱めることなく行われてもよい。つまり、そのような変更および修正が請求の範囲に含まれることを意図している。
【0047】
例えば、上記実施の形態において、注目画素の属性が文字属性である場合には、画像処理装置14は、多階調ディザ処理を実行せず、FMスクリーン処理を実行し、注目画素の属性が写真属性である場合には、画像処理装置14は、多階調ディザ処理およびFMスクリーン処理を実行するようにしてもよい。
【0048】
また、上記実施の形態において、多階調ディザ処理部33またはスクリーン処理部34は、単位マトリクスにおける各画素の画素値が中間階調値とされた場合、単位マトリクスにおける各画素の画素値に乱数を加算するようにしてもよい。これにより、テクチャーバンディングが抑制される。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、例えば、画像形成装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0050】
14 画像処理装置
33 多階調ディザ処理部
34 スクリーン処理部
図1
図2
図3
図4