特許第6836750号(P6836750)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836750
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】包装具及び包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/26 20060101AFI20210222BHJP
   B65D 81/05 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   B65D77/26 E
   B65D81/05
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-126817(P2016-126817)
(22)【出願日】2016年6月27日
(65)【公開番号】特開2018-2170(P2018-2170A)
(43)【公開日】2018年1月11日
【審査請求日】2019年5月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】390022895
【氏名又は名称】株式会社トーモク
(73)【特許権者】
【識別番号】514037549
【氏名又は名称】大洋紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金丸 正明
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0188833(US,A1)
【文献】 特表平09−501128(JP,A)
【文献】 特開2004−276957(JP,A)
【文献】 特開2009−196685(JP,A)
【文献】 特開2001−247122(JP,A)
【文献】 米国特許第06311843(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D77/26
B65D81/05
B65D 5/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボール板紙によって形成され、包装対象物が載置される載置部及び該載置部の左右方向の両側に夫々折り曲げ線を介して連設される一対の起立部を有する板状部材と、筒状であって少なくとも前記載置部を覆うように該板状部材が挿入される可撓性の薄膜部材とを備え、前記板状部材が平坦な展開状態から前記起立部が上方に折り曲げられた起立状態に変形可能な包装具において、
前記載置部は、前記展開状態において、該載置部の上下方向の縁部それぞれの長さより該載置部の該縁部に平行な中央部の長さが大に形成されるとともに、
前記起立状態において、前記縁部より前記中央部が上方になるように曲がっていることを特徴とする包装具。
【請求項2】
請求項1記載の包装具において、
前記載置部は、両側の前記起立部との境界が円弧状であることを特徴とする包装具。
【請求項3】
請求項1または2記載の包装具において、
板状部材は、載置部及び両起立部を横切り、載置部及び両起立部を谷折り可能な第2の折り曲げ線を有することを特徴とする包装具。
【請求項4】
包装具と、該包装具を収納する外箱とを備える包装箱であって、
該包装具は、段ボール板紙によって形成され、包装対象物が載置される載置部及び該載置部の左右端縁に夫々折り曲げ線を介して連設される一対の起立部を有する板状部材と、
筒状であって少なくとも前記載置部を覆うように該板状部材が挿入される可撓性の薄膜部材とを備え、前記板状部材は平坦な展開状態から前記起立部が上方に折り曲げられた起立状態に変形可能であって、
前記載置部は、前記展開状態において、該載置部の上下方向の縁部それぞれの長さより該載置部の該縁部に平行な中央部の長さが大に形成されるとともに、前記起立状態において、前記縁部より前記中央部が上方になるように曲がっており、
前記外箱の対向する内側面は、起立状態で収納された起立部の外側面と接していることを特徴とする包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装対象物を包装する包装具、及び、該包装具を収納する包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットショッピングなどの通信販売の普及により、宅配便を利用した商品の搬送が多用されている。これらの商品の搬送においては、形状や大きさの異なる様々な包装対象物を安定した状態で搬送できる包装具が求められている。
【0003】
この種の包装具として、従来、板状部材と、該板状部材が収容された筒状の伸縮可能な可撓性フィルム部材とを有するものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
この包装具では、板状部材は、包装対象物が載置される載置部と、該載置部の両側に配された起立部とを有し、該載置部と起立部との境界に該起立部を該載置部の上方に谷折り可能な第1の折曲線が設けられるとともに、該第1の折曲線と直交し該載置部及び該折返部を谷折り可能な第2の折曲線を有している。
【0005】
かかる包装具によって包装対象物を包装するときには、板状部材を第2の折曲線で谷折りすることで、板状部材と可撓性フィルム部材との間に隙間を作って包装対象物を挿入する。そして、第1の折曲線から各起立部を上方に折り曲げると、先に折り曲げられていた第2の折曲線は、折り曲げられていない元の状態に復元され、これにより可撓性フィルム部材が緊張する。
【0006】
この結果、包装対象物は、可撓性フィルム部材によって載置部に圧着して支持される。この包装具は、包装対象物を包んだ状態で段ボール板紙などの外箱に収容されて包装箱として搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特表平9−501128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、この種の包装具は、該外箱に衝撃が加えられた場合に、包装対象物が載置部から移動しないようにするためには、可撓性フィルム部材の圧着力を高める必要がある。圧着力を高めるためには、例えば、筒状の可撓性フィルム部材の周方向寸法を小さく設計することが考えられる。もっとも、寸法を小さくしてしまうと、載置部と可撓性フィルム部材との間に包装対象物を挿入しにくくなるという不都合がある。
【0009】
上記の点に鑑み、本発明は、包装作業が容易で、しかも包装対象物への支持力を向上させることができる包装具及び包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するために、本発明の包装具は、段ボール板紙によって形成され、包装対象物が載置される載置部及び該載置部の両側に夫々折り曲げ線を介して連設される一対の起立部を有する板状部材と、筒状であって少なくとも前記載置部を覆うように該板状部材が挿入される可撓性の薄膜部材とを備え、前記板状部材が平坦な展開状態から前記起立部が上方に折り曲げられた起立状態に変形可能な包装具において、前記載置部は、前記展開状態において、板状部材の端縁に沿った両縁部の長さより該縁部に平行な中央部の長さが大に形成されるとともに、前記起立状態において、前記両縁部より前記中央部が上方になるように曲がっていることを特徴とする。
【0011】
本発明の包装具は、筒状の薄膜部材に対し、板状部材の載置部が覆われるように挿入されているので、該板状部材の載置部と該薄膜部材との隙間に包装対象物を挿入して、該板状部材の載置部に包装対象物を載置することができる。
【0012】
また、該載置部の両側には、折り曲げ線を介して起立部が連設されているため、該折り曲げ線から該起立部を上方に折り曲げることにより、該起立部が載置部に対し上側に起立する。
【0013】
ここで前記載置部は、前記展開状態において板状部材の端縁に沿った両縁部の長さより該縁部に平行な中央部の長さが大に形成されているので、この載置部に隣接された起立部は、起立させたときに、前記両縁部が含まれる両端に対して、中央部が上方に位置するような凹んだ形状の下端を有する。
【0014】
そのため、段ボール板紙で形成された前記載置部は、該起立部を起立させたときに、該凹んだ形状に沿うように曲げられ、前記両縁部より前記中央部が上方になる。この結果、載置部上の包装対象物は上方に押し上げられるので、薄膜部材は該包装対象物を介して上側に引っ張られて緊張する。
【0015】
したがって、本発明の包装具では、包装対象物への支持力を向上させることができると共に、薄膜部材の周方向の寸法を、板状部材の周囲より一定程度大きく設計して、載置部と薄膜部材との隙間に包装対象物を挿入する梱包作業を容易にすることを両立できる。
【0016】
また、本発明において、前記載置部は、両側の前記起立部との境界が円弧状であることが好ましい。
【0017】
これによれば、起立部の基端が円弧状となるため、前記起立状態における載置部を、前記両縁部より前記中央部が上方になるように、容易に曲げることができる。
【0018】
また、本発明において、板状部材は、載置部及び両起立部を横切り、載置部及び両起立部を谷折り可能な第2の折り曲げ線を有することが好ましい。
【0019】
これによれば、該板状部材と薄膜部材との隙間に包装対象物を挿入する際に、第2の折り曲げ線により載置部及び両起立部を谷折りしておくことにより、該隙間が大きくなるため、包装対象物を挿入しやすくすることができる。
【0020】
したがって、筒状の薄膜部材の周方向寸法を小さく設計しても、載置部と薄膜部材との隙間に包装対象物を挿入する梱包作業を容易にしつつ、薄膜部材による圧着力を高めて包装対象物への支持力を向上させることができる。
【0021】
また、本発明の包装箱は、包装具と、該包装具を収納する外箱とを備える包装箱であって、該包装具は、段ボール板紙によって形成され、包装対象物が載置される載置部及び該載置部の両側に夫々折り曲げ線を介して連設される一対の起立部を有する板状部材と、筒状であって少なくとも前記載置部を覆うように該板状部材が挿入される可撓性の薄膜部材とを備え、前記板状部材は平坦な展開状態から前記起立部が上方に折り曲げられた起立状態に変形可能であって、前記載置部は、前記展開状態において、板状部材の端縁に沿った両縁部の長さより該縁部に平行な中央部の長さが大に形成されるとともに、前記起立状態において、前記両縁部より前記中央部が上方なるように曲がっており、前記外箱の対向する内側面は、起立状態で収納された両起立部の外側面と接していることを特徴とする。
【0022】
これによれば、収納された前記包装具の起立された起立部の外側面が外箱の内側面に接することで外箱に包装具が支持されるため、包装対象物への支持力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の包装具の一実施形態を示す斜視図。
図2図1の板状部材の展開図。
図3図1の包装具の包装工程を示す第1の斜視図。
図4図1の包装具の包装工程を示す第2の斜視図。
図5図1の包装具の包装状態を示す斜視図。
図6図5の包装具のVI−VI線断面図
図7】本発明の変形例に係る板状部材の展開図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の物品運送用包装具1(以下、包装具1という)は、図1に示すように、板状部材2と、可撓性フィルム(薄膜部材)3とを有する。包装具1は、板状部材2と、可撓性フィルム3と間に包装対象物Aを保持して、これを外箱4内に収容するものである。この外箱4は、そのまま包装箱としてもよく、さらに大きな包装箱内に2箱以上を収容するものであってもよい。
【0025】
板状部材2は、図2に示すように、載置部21と、載置部21の両側に配された起立部22,22とに区画された略方形の板である。板状部材2は、例えば、厚紙、段ボール板紙によって作られる。
【0026】
載置部21は、板状部材2の中央領域に確保された包装物品を載置する部分であり、板状部材の端縁に沿った上下方向の縁部21sより中央部21tが長いように左右に膨らんだ形状である。起立部22は、載置部21の左右端縁に折目線(折り曲げ線)aを介して連設されて、上向きに折り返される部分である。
【0027】
折目線aは、載置部21の両側から左右方向に凸状に形成された円弧状の曲線である。各折目線a,aは、上下方向に対称に形成されると共に、一対の両折目線aとしては、左右方向に対称に形成されている。
【0028】
これによって起立部22は、載置部21に対して概ね垂直上方に向く位置まで折り曲げ可能とされるとともに、この位置を越えて過度に載置部21の上面側に折れ曲がることが防止される。
【0029】
板状部材2には、載置部21及び起立部22,22を通過し、折目線a,aと交差する折目線bが形成されている。折目線bは、板状部材2の上下端縁と平行な谷折り可能な折目線である。なお、折目線bが、本発明の第2の折り曲げ線に相当する。
【0030】
可撓性フィルム3は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、及びポリ塩化ビニルなどの合成樹脂フィルムからなる可撓性フィルムによって形成される。また、可撓性フィルム3は、筒状であり、一方の開口から、板状部材2が折目線bに沿った方向に挿入される。
【0031】
可撓性フィルム3は、軸線方向において、少なくとも、包装対象物Aを覆うように形成される必要があり、本実施形態では載置部21が覆われるように形成されている。
【0032】
可撓性フィルム3の周方向の長さは、板状部材2を収納できるように、板状部材2の短手方向の外周と同程度か、それより若干大きく設計されている。なお、可撓性フィルム3は可撓性を有し伸縮可能であり、また、板状部材2は折目線bで折り曲げ可能であるため、板状部材2の短手方向の外周より可撓性フィルム3を若干小さく設計することもできる。すなわち、可撓性フィルム3の周方向の長さは、収納する包装対象物Aの大きさによって、適宜選択することができる。
【0033】
なお、本実施形態では、板状部材2は可撓性フィルム3に挿入されているだけであり固定されていないが、本発明はこれに限られるものではなく、包装対象物Aを挿入しない一方側の板状部材2及び可撓性フィルム3を接着剤・熱溶着で固定することもできる。
【0034】
次に、図3乃至図5を参照して、包装具1を用いて包装対象物Aを包装する手順について説明する。
【0035】
まず、図3に示すように、板状部材2を折目線bに沿って谷折りに折り曲げる。次いで、包装対象物Aを、板状部材2の載置部21と可撓性フィルム3との間に挿入する。このとき、上記のとおり、予め板状部材2を折り曲げておくことで可撓性フィルム3が弛むため、包装対象物Aを挿入しやすくなる。
【0036】
次に、図4に示すように、折目線bに沿って折り曲げられた板状部材2を、可撓性フィルム3の張力に抗して平板状に復元させる。これにより、可撓性フィルム3は、載置部21の両端縁側に引っ張られて緊張し、包装対象物Aを載置部21に押し付ける。これによって、包装対象物Aは所定の位置に固定される。
【0037】
さらに、図4に示すように、起立部22,22を折目線a,aで載置部21の表面側に折り曲げる(図4の矢印方向)。これにより、図5に示すように、包装具1を用いた包装対象物Aの包装が完了する。
【0038】
図5に示した包装完了した包装具1のVI−VI線断面図が、図6である。
【0039】
図6に示すとおり、折り曲げられた起立部22,22の基端(図6における下側の縁部)は、折目線aに沿って、中央部が左右端よりも上方に配置された円弧状を形成する。
【0040】
このとき、載置部21は、段ボール板紙によって形成されているので、起立部22,22の基端よって該基端の円弧状に沿うように変形される。これにより、載置部21は、図6に示すように、中央部21tが両縁部21sより上方になるようなアーチ状に湾曲される。この結果、載置部21が上方に湾曲することによって、載置部21に載置された包装対象物Aも上方に移動される。
【0041】
このとき、図6に示すように、可撓性フィルム3は、板状部材2の長手方向に沿った端縁によって下側を掛止されているため、上方の内周面に対して包装対象物Aが上方に移動されて強く押し付けられる。
【0042】
この結果、本実施形態における包装具1によれば、載置部21が上方に凸状に変形することで、包装対象物Aへの支持力をさらに向上させることができる。
【0043】
最後に、図1に示すように、この包装具1を外箱4に収納する。
【0044】
外箱4の内部空間は、包装具1を収納可能なように、起立状態の包装具1より若干大きく設計されている。
【0045】
そのため、起立状態の包装具1を外箱に収納すると、起立させた起立部22,22の両外側面が、外箱の内側面にそれぞれ接する。特に、起立部22は、段ボール板紙を無理に曲げることで起立状態に変形されているため、展開状態に戻ろうとすることから前記外側面が外箱の内側面に押し付けられる。
【0046】
これにより、包装具1は、外箱4の内部に支持されるので、包装対象物Aを支持することができる。
【0047】
なお、上記説明では、図4において、折目線bに沿って折り曲げた板状部材を折り曲げられていない元の状態に戻してから、起立部22,22を折目線a,aで載置部21の表面側に折り曲げると説明した。しかしながら、該折目線bと該折目線aとは交差しているため、両折目線を同時に折り曲げることはできないので、折目線aで強制的に折り曲げると、先に折り曲げられていた折目線bは、折り曲げられていない元の状態に自動的に復元される。
【0048】
すなわち、図3に示すように、包装対象物Aを、板状部材2の載置部21と可撓性フィルム3との間に挿入した状態において、起立部22,22を載置部21の表面側に折り曲げることで、図4の状態を省略して、図5に示した包装が完了した状態にすることもできる。
【0049】
なお、本実施形態においては、板状部材の折目線として、円弧状の折目線aを説明したが、本発明はこれに限られることなく、図7A乃至図7Cに示すような変形例1乃至3であってもよい。
【0050】
図7Aに示すように、変形例1に係る折目線a2は、載置部21の両側から左右方向に凸状に形成された山型の直線であり、上下方向及び左右方向のいずれに対しても線対称に形成されている。このとき、各折目線a1の山型の頂点(屈曲点)を結ぶ補助の折目線を設けることで、載置部21をさらに変形しやすくすることもできる。なお、該補助の折目線は、以下の変形例2及び3に設けてもよい。
【0051】
図7Bに示すように、変形例2に係る折目線a3は、板状部材2の左右端縁と平行に上下方向に延びる第1直線部と、該第1直線部の端部と板状部材2の隣接する上下端縁とを連接するとともに隣接する前記左右端縁から離れる方向に傾斜する傾斜部とから形成されている。これにより、載置部21のうち、実際に包装対象物Aが載置される中央部を平坦することができるので、確実に包装対象物Aを上方に移動させて支持力をさらに向上させることができる。
【0052】
図7Cに示すように、変形例3に係る折目線a4は、板状部材2の左右端縁と平行に上下方向に延びる第1直線部と、該第1直線部の延長線に平行であって、該第1直線部よりも上方または下方の内側において直線方向に延びる第2直線部と、前記第1直線部の端部と隣接する該第2直線部の端部とを連接する傾斜部とから形成されている。これにより、載置部21のうち、実際に包装対象物Aが載置される中央部を平坦することができるので、確実に包装対象物Aを上方に移動させて支持力をさらに向上させることができる。また、包装具1の下側と外箱4の内部床面とを面接触させることができるため、包装具1を安定して載置することができる。
【0053】
なお、本実施形態及び上記変形例では、折目線aとして、曲線状のものと、屈曲点を有する直線形状のものとを夫々説明したが、本発明はこれに限られず、一つの折目線aが、直線の領域と曲線の領域とを有する物であってもよい。
【0054】
なお、本実施形態及び上記変形例では、載置部21の中央部21tが上下方向の中央に配置されたものを例に説明したが、本発明はこれに限られることはない。すなわち、載置部21の左右方向の一番長い部分が上下方向の中央ではなく、中央から上寄りまたは下寄りであってもよい。
【符号の説明】
【0055】
1…包装具、2…板状部材、3…薄膜部材(可撓性フィルム)、21…載置部、21s…縁部、21t…中央部、22…起立部、a…折り曲げ線(折目線)、b…第2の折り曲げ線(折目線)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7