特許第6836788号(P6836788)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836788
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】マスク密着度判定装置
(51)【国際特許分類】
   A62B 27/00 20060101AFI20210222BHJP
   A62B 18/08 20060101ALI20210222BHJP
   G01N 15/08 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   A62B27/00
   A62B18/08 Z
   G01N15/08 A
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-166633(P2017-166633)
(22)【出願日】2017年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-41957(P2019-41957A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000179926
【氏名又は名称】山本光学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】橋本 啓樹
(72)【発明者】
【氏名】阪本 憲一
【審査官】 村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0166859(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0048783(US,A1)
【文献】 特開2014−085218(JP,A)
【文献】 特開2002−210031(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 2/00−99/00
G01N 15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口および鼻を覆うマスク(1)と、着用者の顔面(F)との間に挿入しマスク(1)内部の圧力を測定するマスク内圧検知部(2)と、このマスク内圧検知部(2)によって測定された圧力値の測定結果から判定情報を導出し、着用者への表示情報を生成するための回路制御部(3)と、この回路制御部(3)により生成された表示情報を着用者に示すための判定表示部(4)と、回路制御部(3)や判定表示部(4)に電気を供給するバッテリーユニットと、これらに電力の供給を開始・停止するための電源スイッチ(6)と、マスク内圧検知動作を開始するためのスタートスイッチ(7)とから構成されているマスク密着度判定装置であって、
前記判定表示部(4)は、密着良好表示部(G)と密着不良表示部(B)とからなり、マスク密着度判定にかかる試行時間(a)におけるマスク内圧の変動差(Da)が、規定しきい値(Dp)以上では、密着良好表示部(G)を点灯させ、規定しきい値(Dp)未満では、密着不良表示部(B)を点灯させるようにしており、
前記密着良好表示部(G)は、密着度合いに応じて段階的に複数、設定した規定しきい値(Dp)により、複数設けており、その規定しきい値(Dp)の段階に応じて、前記複数の密着良好表示部を点灯させるようにしていることを特徴とするマスク密着度判定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工場、工事現場等の粉塵や有毒ガスが発生する場所において防塵マスクや防毒マスクとして使用するなど、特に装着時に密着性が要求される呼吸用マスク等において、その装着時の密着度を判定することができるマスク密着度判定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のマスク密着度測定装置としては、粒子の漏れの程度をリアルタイムに確認でき、かつ粒子の漏れと着用者の呼吸との関係を確認できる面体(マスク)内環境測定装置としたものが存在する(特許文献1)。
【0003】
このようなマスク内環境測定装置は、マスクの内部粒子カウンターと、マスクの外部粒子カウンターと、マスクの内圧を測定する圧力センサーと、粒子数比較算出部や出力部とを備えており、レーザー光散乱方式のパーティクルカウンターで粒子量を計測し、粒子個数濃度を判定するものとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5564728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のマスク内環境測定装置は、非常に複雑な構造の据置型の装置となり、形状も大きく、装置の価格も極めて高価なものとなっているという課題を有していた。
【0006】
さらに、上記従来のマスク内環境測定装置は、マスク内に挿入するサンプリングチューブもマスクの密着性に影響しやすいものとなっている。すなわち、マスク内の粒子と、マスク内部の圧力を取り出すチューブの2本をマスク内に挿入する必要があり、これ自体が密着性に支障を来たす虞れがあるという課題を有していた。
【0007】
また、上記従来のマスク内環境測定装置は、操作方法が簡易ではなく、正確な測定には熟練度が必要とされるという課題を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、非常に簡単な部品構成であり、電池で駆動することができ、手のひらサイズの小型化を可能とし、数名単位の現場のような小集団レベルでも、いつでも手軽に使用でき、しかも安価なマスク密着度判定装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明のマスク密着度判定装置は、口および鼻を覆うマスク1と、着用者の顔面Fとの間に挿入しマスク1内部の圧力を測定するマスク内圧検知部2と、このマスク内圧検知部2によって測定された圧力値の測定結果から判定情報を導出し、着用者への表示情報を生成するための回路制御部3と、この回路制御部3により生成された表示情報を着用者に示すための判定表示部4と、回路制御部3や判定表示部4に電気を供給するバッテリーユニットと、これらに電力の供給を開始・停止するための電源スイッチ6と、マスク内圧検知動作を開始するためのスタートスイッチ7とから構成されている。
【0013】
この発明のマスク密着度判定装置において、前記判定表示部4は、密着良好表示部Gと密着不良表示部Bとからなり、マスク密着度判定にかかる試行時間aにおけるマスク内圧の変動差Daが、規定しきい値Dp以上では、密着良好表示部Gを点灯させ、規定しきい値Dp未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにしている。
【0014】
この発明のマスク密着度判定装置において、前記密着良好表示部Gは、密着度合いに応じて段階的に複数、設定した規定しきい値Dpにより、複数設けており、その規定しきい値Dpの段階に応じて、前記複数の密着良好表示部を点灯させるようにしている。
【発明の効果】
【0017】
この発明のマスク密着度判定装置は、以上に述べたように構成されているので、非常に簡単な部品構成となり、電池で駆動することができ、手のひらサイズの小型化が可能となり、数名単位の現場のような小集団レベルでも、いつでも手軽に使用でき、しかも安価なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明のマスク密着度判定装置の一実施形態を示す概略図である。
図2図1に示すこの発明のマスク密着度判定装置の外観を示す斜視図である。
図3図1に示すこの発明のマスク密着度判定装置の開閉蓋を開放した状態を示す斜視図である。
図4】この発明のマスク密着度判定装置の使用状態を示す説明図である。
図5】この発明のマスク密着度判定装置の各条件におけるマスク内圧の変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明のマスク密着度判定装置を実施するための形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0020】
この発明のマスク密着度判定装置は、図1〜4に示したように、口および鼻を覆うマスク1と、着用者の顔面Fとの間に挿入しマスク1内部の圧力を測定するマスク内圧検知部2と、このマスク内圧検知部2によって測定された圧力値の測定結果から判定情報を導出し、着用者への表示情報を生成するための回路制御部3と、この回路制御部3により生成された表示情報を着用者に示すための判定表示部4と、回路制御部3や判定表示部4に電気を供給するバッテリーユニット(図示せず)と、これらに電力の供給を開始・停止するための電源スイッチ6と、マスク内圧検知動作を開始するためのスタートスイッチ7とから構成されている。
【0021】
さらに、この発明のマスク密着度判定装置は、本体部8に開閉蓋9が備えられており、必要に応じて、本体部8には前記マスク内圧検知部2や後に述べるケーブルCの収納部10が設けられると共に、開閉蓋9の内側にマスク1の装着状態確認用の鏡11が設けられている。前記マスク内圧検知部2は、精密な電子デバイスであるので、破損や紛失を防止するため収納部10に収納しておくのが好ましい。また、マスク1の装着状態を、実際に目で確認するために鏡11を設けておくのが好ましい。
【0022】
前記マスク内圧検知部2は、マスク1と着用者の顔面Fとの間にケーブルCを介して挿入されている。そして、このマスク内圧検知部2には、図示していないが、マスク1の縁部に挟持可能としたクランプが設けられている。このクランプは、マスク内圧検知部2がマスク1内部で不用意に動かないようにするためのものであり、マスク内圧の正確な測定や着用者に不快感を与えないようにしている。
【0023】
前記マスク内圧検知部2は、ピエゾ抵抗型の数mmレベルのサイズとした超小型圧力センサーとしており、防水仕様であることが好ましい。このような超小型圧力センサーとしておくことにより、マスク1内部で邪魔になることがなく、防水仕様にすることにより、マスク1内が極めて高湿な環境になっても使用可能となる。
【0024】
さらに、前記マスク内圧検知部2は、測定した圧力値の情報を回路制御部3へ送信する無線送信機能を備えており、前記回路制御部3は、マスク内圧検知部2から送られた圧力値の情報を受信する無線受信機能を備えたものとすることができる。このように前記マスク内圧検知部2と回路制御部3を無線接続することにより、前記ケーブルCは不要となり、前記マスク内圧検知部2が、マスク1と着用者の顔面Fとの間により挿入しやすいものとなる。
【0025】
前記回路制御部3は、マイコンなどの内部情報機器が装着されており、このマイコンのプログラム修正や蓄積された測定履歴データ等の取り込みができるように、パソコンやスマートフォンなどの外部情報機器に接続可能な端子(図示せず)が設けられており、本体部8に内蔵された電池などのバッテリーユニット(図示せず)から電力が供給されるようにしている。
【0026】
前記判定表示部4は、密着良好表示部Gと密着不良表示部Bとからなり、マスク密着度判定にかかる試行時間aにおけるマスク内圧の変動差Daが、規定しきい値Dp以上では、密着良好表示部Gを点灯させ、規定しきい値Dp未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにしている。そして、密着良好表示部Gは、密着度合いに応じて段階的に複数、設定した規定しきい値Dpにより、例えば図2、3に示したように、G1 〜G5 というように複数設けており、さらに、その規定しきい値Dpの段階に応じて、前記密着良好表示部G1 〜G5 を点灯させるようにしている。
【0027】
すなわち、マスク内圧検知部2と回路制御部3とをケーブルCで接続した場合は、図5に折れ線xで示したように、試行時間a=0〜2.4秒(2.4秒間)において、マスク内圧の変動差Da=1.7hPa(1006.1hPa〜1007.8hPaの差分)、試行時間a=2.4〜4.4秒(2.0秒間)において、マスク内圧の変動差Da=1.7hPa(1007.8hPa〜1006.1hPaの差分)、試行時間a=4.4〜5.8秒(1.4秒間)において、マスク内圧の変動差Da=1.8hPa(1006.1hPa〜1007.9hPaの差分)、試行時間a=5.8〜7.8秒(2.0秒間)において、マスク内圧の変動差Da=1.8hPa(1007.9hPa〜1006.1hPaの差分)、試行時間a=7.8〜9.3秒(1.5秒間)において、マスク内圧の変動差Da=1.9hPa(1006.1hPa〜1008.0hPaの差分)、がそれぞれ測定された。
【0028】
したがって、この場合には、例えば規定しきい値Dp=0.9hPa(変動差Daの略中間値))以上では、密着良好表示部Gを点灯させ、規定しきい値Dp=0.9hPa未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにすることができる。
【0029】
さらに、この場合に前記規定しきい値Dpを段階的に複数、設定するには、例えば規定しきい値Dp=1.7hPa以上では、密着良好表示部G5 を点灯させ、規定しきい値Dp=1.5hPa以上では、密着良好表示部G4 を点灯させ、規定しきい値Dp=1.3hPa以上では、密着良好表示部G3 を点灯させ、規定しきい値Dp=1.1hPa以上では、密着良好表示部G2 を点灯させ、規定しきい値Dp=0.9hPa以上では、密着良好表示部G1 を点灯させ、規定しきい値Dp=0.9hPa未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにすることができる。
【0030】
また、マスク内圧検知部2と回路制御部3とを無線接続した場合は、図5に折れ線yで示したように、試行時間a=0〜2.2秒(2.2秒間)において、マスク内圧の変動差Da=2.2hPa(1006.0hPa〜1008.2hPaの差分)、試行時間a=2.2〜4.1秒(1.9秒間)において、マスク内圧の変動差Da=2.4hPa(1008.2hPa〜1005.8hPaの差分)、試行時間a=4.1〜5.8秒(1.7秒間)において、マスク内圧の変動差Da=2.2hPa(1005.8hPa〜1008.0hPaの差分)、試行時間a=5.8〜7.8秒(2.0秒間)において、マスク内圧の変動差Da=2.3hPa(1008.0hPa〜1005.7hPaの差分)、試行時間a=7.8〜9.3秒(1.5秒間)において、マスク内圧の変動差Da=2.4hPa(1005.7hPa〜1008.1hPaの差分)、がそれぞれ測定された。
【0031】
したがって、この場合には、例えば規定しきい値Dp=1.2hPa(変動差Daの略中間値)以上では、密着良好表示部Gを点灯させ、規定しきい値Dp=1.2hPa未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにすることができる。
【0032】
さらに、この場合に前記規定しきい値Dpを段階的に複数、設定するには、例えば規定しきい値Dp=2.4hPa以上では、密着良好表示部G5を点灯させ、規定しきい値Dp=2.1hPa以上では、密着良好表示部G4を点灯させ、規定しきい値Dp=1.8hPa以上では、密着良好表示部G3 を点灯させ、規定しきい値Dp=1.5hPa以上では、密着良好表示部G2を点灯させ、規定しきい値Dp=1.2hPa以上では、密着良好表示部G1を点灯させ、規定しきい値Dp=1.2hPa未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにすることができる。
【0033】
なお、従来のマスク内環境測定装置のように、マスク内の粒子と、マスク内部の圧力を取り出すチューブの2本をマスク内に挿入した場合には、図5に折れ線zで示したように、試行時間a=0〜2.7秒(2.7秒間)において、マスク内圧の変動差Da=0.7hPa(1006.8hPa〜1007.5hPaの差分)、試行時間a=2.7〜4.7秒(2.0秒間)において、マスク内圧の変動差Da=0.8hPa(1007.5hPa〜1006.7hPa差分)、試行時間a=4.7〜6.2秒(1.5秒間)において、マスク内圧の変動差Da=0.8hPa(1006.7hPa〜1007.5hPaの差分)、試行時間a=6.2〜8.0(1.8秒秒間)において、マスク内圧の変動差Da=0.8hPa(1007.5hPa〜1006.7hPaの差分)、試行時間a=8.0〜9.4秒(1.4秒間)において、マスク内圧の変動差Da=0.8hPa(1006.7hPa〜1007.5hPaの差分)、がそれぞれ測定された。
【0034】
したがって、この場合には、例えば規定しきい値Dp=0.4hPa(変動差Daの略中間値)以上では、密着良好表示部Gを点灯させ、規定しきい値Dp=0.4hPa未満では、密着不良表示部Bを点灯させるようにすることができるが、マスク内圧の変動差Daが0.7〜0.8hPaと小さいので、複数の規定しきい値Dpを段階的に複数、設定するのは、数値に差がつかず実施困難であった。
【0035】
そこで、この発明のマスク密着度判定装置を用いて、マスク着用者のマスクの密着度を判定するには、次のようにして行う。
【0036】
先ず、図2の状態から、図3に示したように開閉蓋9を開き、本体部8の収納部10からマスク内圧検知部2とケーブルCを取り出す。
【0037】
次に、取り出したケーブルCを本体部8に接続した状態にして、マスク1を顔面Fに装着し、鏡11を見ながらマスク1の装着具合を確認し、整える(なお、マスク内圧検知部2と回路制御部3を無線接続したものではケーブルCを本体部8に接続しなくてよい)。そして、マスク1と顔面Fとの間にマスク内圧検知部2を挿入し、このマスク内圧検知部2をクランプでマスク1の縁部に挟持する。
【0038】
この状態で、電源スイッチ6をオン操作すると共に、スタートスイッチ7を押すと、試行タイマー12がセットされ、マスク内圧検知動作が開始され、試行時間aが経過すると、密着良好表示部Gまたは密着不良表示部Bが点灯する。なお、試行時間aが経過するまでは、密着不良表示部Bが点灯している。密着良好表示部Gが点灯すれば、マスクの密着度が良好であると判定され、密着不良表示部Bが点灯すれば、マスクの密着度が不良であると判定される。マスクの密着度が不良であると判定された場合には、マスク1の装着具合を確認し、整えてから、密着良好表示部Gが点灯するまで、再度同様の判定操作を繰り返す。
【0039】
なお、前記密着良好表示部GがG1 〜G5 というように複数設けられている場合には、この密着良好表示部G1 〜G5 が密着度合いに応じて段階的に点灯する。例えば、密着良好表示部GがG1 、G2 までしか点灯しない場合は、マスクの密着度が良くないので、マスク1の装着具合を確認し、整える。すると、密着良好表示部GがG3 、G4 、G5 と点灯していく。そして、密着良好表示部GがG4 、G5 まで点灯すると、マスクの密着度は良好であると判定され、密着良好表示部GがG3 であればマスクの密着度は良好と不良の間と判定される。したがって、この場合にも、マスク1の装着具合を確認し、整えてから再判定操作を繰り返すのが好ましい。なお、前記密着良好表示部Gは、G1 〜G5 の五段階に限られず、また各段階での判定も任意に決定できるのは言うまでもない。
【0040】
以上のように構成されたこの発明のマスク密着度判定装置は、先にも述べたように、非常に簡単な部品構成となっており、電池で駆動することができ、手のひらサイズの小型化が可能となり、数名単位の現場のような小集団レベルでも、いつでも手軽に使用でき、しかも安価なものとなった。
【符号の説明】
【0041】
1 マスク
2 マスク内圧検知部
3 回路制御部
4 判定表示部
6 電源スイッチ
7 スタートスイッチ
8 本体部
9 開閉蓋
10 収納部
11 鏡
B 密着不良表示部
C ケーブル
Da 変動差
Dp 規定しきい値
F 顔面
G 密着良好表示部
図1
図2
図3
図4
図5