特許第6836809号(P6836809)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6836809
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】経管営養食フィーディングセット
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/05 20060101AFI20210222BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   A61J1/05 313Z
   A61M39/10 120
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-164231(P2019-164231)
(22)【出願日】2019年9月10日
(65)【公開番号】特開2020-182820(P2020-182820A)
(43)【公開日】2020年11月12日
【審査請求日】2019年9月10日
(31)【優先権主張番号】10-2019-0053928
(32)【優先日】2019年5月8日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519328534
【氏名又は名称】エムディーウェル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クァンフォ
(72)【発明者】
【氏名】キム,インホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ウォンソン
【審査官】 小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録特許第10−1883880(KR,B1)
【文献】 特表2016−518206(JP,A)
【文献】 特開2018−132153(JP,A)
【文献】 特表2006−506206(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0155684(US,A1)
【文献】 実公昭37−006167(JP,Y1)
【文献】 国際公開第2020/226259(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 1/05
A61J 3/00
A61J 9/00
A61J 11/00
A61J 15/00
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に営養食が保存される栄養食収容部、及び前記栄養食収容部と連通するように連結され、前記栄養食収容部に保存された営養食が排出される排出流路が内部に形成され、外周面に雄ネジ部が備えられた排出口を備えた栄養パックと、
前記排出口に締結され、営養食が通過する第1栄養食通過流路が内部に形成され、外部空気が流入する溝が上面に形成され、前記雄ネジ部と螺合し、前記溝に流入した外部空気が移送される空気流通路が内周面に形成される雌ネジ部を備えた連結部、及び前記連結部の下部に備えられ、前記連結部と連通するように連結され、内部に第2栄養食通過流路が形成されたコネクターを備えた連結ボディーとを含み、
前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端が互いに離隔するように配置され、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端の間に前記空気流通路と連通する空気伝達流路を有し、
前記連結部の内部底面に設置され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内部に配置され、営養食が前記排出流路を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流通路と前記空気伝達流路に沿って前記排出流路側に誘引されるようにする空気誘引ノズルをさらに含み、
前記空気誘引ノズルは、
前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、
前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、
前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流通路と前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含む、経管営養食フィーディングセット。
【請求項2】
前記雄ネジ部の外径が前記雌ネジ部の谷径より小さくて前記雌ネジ部の内径より大きく形成され、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部の間に前記空気流通路を有する、請求項1に記載の経管営養食フィーディングセット。
【請求項3】
前記排出口は、前記雄ネジ部の螺旋に沿って互いに離隔するように配置され、陷沒して形成された多数の雄ネジ溝をさらに含み、
高さ方向を基準に隣接した前記雄ネジ溝は互いにずれて配置されている、請求項1に記載の経管営養食フィーディングセット。
【請求項4】
前記連結部は、前記雌ネジ部の螺旋に沿って互いに離隔するように配置され、陷沒して形成された多数の雌ネジ溝をさらに含み、
高さ方向を基準に隣接した前記雌ネジ溝は互いにずれて配置されている、請求項3に記載の経管営養食フィーディングセット。
【請求項5】
内部に営養食が保存される栄養食収容部、及び前記栄養食収容部と連通するように連結され、前記栄養食収容部に保存された営養食が排出される排出流路が内部に形成され、外周面に雄ネジ部が備えられた排出口を備えた栄養パックと、
前記排出口に締結され、営養食が通過する第1栄養食通過流路が内部に形成され、前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が内周面に備えられ、一側に外部空気が流入する空気流入孔が形成された連結部、前記空気流入孔に取り付けられて外部空気のみ通過させるチェックバルブ、及び前記連結部の下部に備えられ、前記連結部と連通するように連結され、内部に第2栄養食通過流路が形成されたコネクターを備えた連結ボディーとを含み、
前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端が互いに離隔するように配置され、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端の間に前記空気流入孔と連通する空気伝達流路が形成されており、
前記連結部の内部底面に取り付けられ、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内部に配置され、営養食が前記排出流路を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流入孔に取り付けられた前記チェックバルブを通過した後、前記空気伝達流路に沿って前記排出流路側に誘引されるようにする空気誘引ノズルをさらに含み、
前記空気誘引ノズルは、
前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、
前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、
前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流入孔に取り付けられた前記チェックバルブを通過した後、前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含む、経管営養食フィーディングセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は単純な構造に構成されて製造コスト及び生産コストを低減することができる経管営養食フィーディングセットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、口腔で必須栄養を適切に摂取することができない患者に営養食、電解質、ビタミン、タンパク質、脂肪及びカロリーなどを維持及び補充するか、あるいは応急状態で薬物を速かに供給するために、病院では静脈注射などを介して患者の静脈内に営養食又は薬物を投与することになる。
【0003】
ここで、営養食又は薬物を投与する方法には、中心静脈にカテーテルを留置して高エネルギーの営養食を注入する経静脈栄養法と、消化管を通して栄養を摂取させる生理的な方法である経腸栄養法がある。
【0004】
ここで、経腸栄養法は経口栄養法と経管栄養法に区分される。
【0005】
経口栄養法は口腔を通して営養物を摂取させるもので、栄養物は経口摂取から始まり、口腔内での咀嚼、胃内での消化を経て腸での消化及び吸収という生理的な経路を通して一定したリズムで吸収される方法である。
【0006】
経管栄養法は挿入チューブを挿入して営養物を普及するもので、経口で営養物を充分に摂取することができない場合に用いられ、食道から腸に至る各部位に挿入チューブを挿入し、挿入された挿入チューブを通して営養物を供給する方法である。
特に、経管栄養法は、営養分の供給時、一定の高さに設置され、営養物が満たされる容器パックと、容器に連結され、患者に営養分を供給させるフィーディングセットとを通してなされる。
【0007】
ここで、容器は洗浄作業によって反復的に再使用されるものであるが、この過程で洗浄が円滑にできなくて非衛生的な問題が頻繁に発生し、これによって使用者は強い拒否感を現しているのが実情である。
【0008】
最近には、前述の欠点を解消するために、病院又は家庭で患者により多様な形態の営養食を衛生的でありながらも簡便に提供するために、1回用経管営養食が開発され、使われている。
【0009】
このような1回用経管営養食は、多様な営養食がパック状の包装容器に包装された状態で販売されており、包装容器には、フィーディングセットと直接的に連結されるスパウト(spout)が外部に突出するように取り付けられ、フィーディングセットに連結された形態で使われている。
【0010】
一方、特許文献1に開示された経管営養食供給用媒介ユニットは、内部に飲食物が包装された包装容器の入口に着脱可能に連結される連結ボディーと、前記連結ボディー上に取り付けられ、経管栄養法の使用時に前記包装容器の内部とフィーディングセットが連結されるスタッドコネクターと、前記スタッドコネクター上に取り付けられ、外部空気の流入は許容するが、内部に沿って流動する飲食物の排出は遮断するチェックバルブとを含む。
【0011】
この特許文献1に記載の経管営養食供給用媒介ユニットは、前記スタッドコネクターにチェックバルブを取り付け、外部空気を営養食が流動する通路に供給することによって営養食の流動速度を高めたが、前記チェックバルブを取り付けるために前記スタッドコネクターの外周面に取付ゲートを突設し、設置ゲートにチェックバルブを締結する。また、前記設置ゲートは空気流入通路の外側にゲートフレームがアーチ形に突設され、突出した下端部が連結ボディーの上側面に連結される。
【0012】
前述したように、特許文献1に記載の従来技術は、外部空気を前記スタッドコネクターの内部に伝達するために、前記スタッドコネクターに前記取付ゲートを取り付け、前記取付ゲートの内部に前記チェックバルブを取り付けなければならないため、製造工程が複雑であり、よって製造コスト及び生産コストが多くかかる問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】韓国特許登録第10−1883880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は前述の問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、外部空気の流入通路を単純化して製造コスト及び生産コストを節減することができる経管営養食フィーディングセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一側面によれば、内部に栄養食が保存される栄養(営養)食収容部、及び前記栄養食収容部と連通するように連結され、前記栄養食収容部に保存された営養食が排出される排出流路が内部に形成され、外周面に雄ネジ部が備えられた排出口を備えた栄養パックと、前記排出口に締結され、営養食が通過する第1栄養食通過流路が内部に形成され、外部空気が流入する溝が上面に形成され、前記雄ネジ部と螺合し、前記溝に流入した外部空気が移送される空気流通路が内周面に形成される雌ネジ部を備えた連結部、及び前記連結部の下部に備えられ、前記連結部と連通するように連結され、内部に第2栄養食通過流路が形成されたコネクターを備えた連結ボディーとを含み、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端が互いに離隔するように配置され、前記連結部の内部底面と前記排出口の下端の間に前記空気流通路と連通する空気伝達流路が形成される、経管営養食フィーディングセットが提供される。
【0016】
前記雄ネジ部の外径が前記雌ネジ部の谷径より小さく、前記雌ネジ部の内径より大きく形成され、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部の間に前記空気流通路が形成されることができる。
【0017】
前記排出口は、前記雄ネジ部の螺旋に沿って互いに離隔するように配置され、陷沒して形成された多数の雄ネジ溝をさらに含むことができ、高さ方向を基準に隣接した前記雄ネジ溝は互いにずれて配置されることができる。
【0018】
前記連結部の内部底面に設置され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内部に配置され、営養食が前記排出流路を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流通路と前記空気伝達流路に沿って前記排出流路側に誘引されるようにする空気誘引ノズルをさらに含む。
【0019】
前記空気誘引ノズルは、前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流通路と前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含む。
【0020】
前記空気誘引ノズルは、前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流通路と前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含むことができる。
【0021】
前記連結部の内部底面に取り付けられ、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内部に配置され、営養食が前記排出流路を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流入孔に取り付けられた前記チェックバルブを通過した後、前記空気伝達流路に沿って前記排出流路側に誘引されるようにする空気誘引(空気吸引)ノズルをさらに含む。
【0022】
前記空気誘引ノズルは、前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流入孔に取り付けられた前記チェックバルブを通過した後、前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含む。
【0023】
前記空気誘引ノズルは、前記連結部の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記排出口の内周面から離隔するように配置され、上端が湾曲するように形成された湾曲部と、前記排出口の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成され、前記連結部と前記排出口が螺合する場合、前記湾曲部の上部に離隔するように配置され、前記排出流路を通過する営養食を前記湾曲部の内部に案内するように上面が曲面形状を有する案内部と、前記湾曲部の外周面と前記排出口の内周面の間にかつ前記湾曲部の上端と前記案内部の下面の間に形成され、ベンチュリ効果によって外部空気が前記空気流入孔に取り付けられた前記チェックバルブを通過した後、前記空気伝達流路に沿って吸入される通路である吸入部とを含むことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一側面によれば、連結部の上面に溝を形成し、排出口の雄ネジ部と連結部の雌ネジ部の間に空気流通路を形成し、排出口と連結部の間に空気伝達流路を形成することにより、第1営養食通過流路に供給される外部空気の流入通路を単純化することができ、これにより製造コスト及び生産コストを節減することができる。
また、本発明の一側面によればは、連結部の一側に空気流入孔を形成し、空気流入孔にチェックバルブを取り付けることにより、外部空気の流入通路を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図である。
図3】本発明の第1実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す部分断面図である。
図4】本発明の第2実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図である。
図5】本発明の第2実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図である。
図6】本発明の第2実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示部分断面図である。
図7】本発明の第3実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図である。
図8】本発明の第3実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図である。
図9】本発明の第3実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す部分断面図である。
図10】本発明の第4実施例による栄養パック、連結ボディー及び空気誘引ノズルの結合状態を示す断面図である。
図11】本発明の第5実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す断面図である。
図12】本発明の第6実施例による栄養パック、連結ボディー及び空気誘引ノズルの結合状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて、より具体的に説明する。
【0027】
添付図面は本発明の実施例をより具体的に説明するために示す一例に過ぎないもので、本発明の技術的思想が添付図面の形態に限定されるものではない。
【0028】
以下では、本発明の第1実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0029】
図1は本発明の第1実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図、図2は本発明の第1実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図、図3は本発明の第1実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す部分断面図である。
【0030】
図1図3を参照すると、本発明の第1実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200に連結される供給管P1と、供給管P1に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーP2と、チャンバーP2上の営養食が供給される速度を調節するクランプP3と、チャンバーP2に集まった営養食を患者に供給する挿入チューブP4とを含む。
【0031】
栄養パック100は営養食を保存し、保存された営養食を患者に提供する役割をする。本実施例による栄養パック100は、市場で一般的に包装されて販売されている牛乳などの多様な営養食が包装されたテトラパック(tetra pak)であってもよい。
【0032】
具体的には、栄養パック100は、内部に営養食が保存される栄養食収容部110と、栄養食収容部110と連通するように連結されて営養食を排出する排出口130とを含む。
【0033】
排出口130は、栄養食収容部110に保存された営養食が排出される排出流路131が内部に形成される。栄養パック100の排出口130と後述する連結ボディー200の連結部210が締結された状態で、営養食は栄養食収容部110から排出流路131を通して後述する連結部210の第1栄養食通過流路211に移動及び伝達される。
【0034】
そして、排出口130の外周面には雄ネジ部133が備えられる。雄ネジ部133はボルトのネジ部と類似した形状に形成される。
【0035】
連結ボディー200は排出口130に締結され、営養食を供給管P1に供給する役割をする。
【0036】
連結ボディー200は栄養パック100の排出口130に締結され、排出口130から落下した営養食が通過する第1及び第2栄養食通過流路211、231が内部に形成される。
【0037】
具体的には、連結ボディー200は、排出口130と螺合する連結部210と、連結部210の下部に備えられ、連結部210と連通するように連結されたコネクター230とを含む。
【0038】
連結部210は営養食が通過する第1栄養食通過流路211が内部に形成され、外部空気が流入する溝(groove)213が上面に形成され、排出口130の雄ネジ部133と螺合する雌ネジ部215が内周面に備えられる。
【0039】
連結部210と排出口130が螺合するように、連結部210の内周面には排出口130の雄ネジ部133に対応する雌ネジ部215が備えられる。よって、連結部210と排出口130が螺合することにより、互いに着脱可能に結合することができる。
【0040】
一方、図3に示すように、本実施例では、連結部210と排出口130が螺合した状態で外部空気が連結部210の第1栄養食通過流路211に流入することができるように、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250が形成される。連結部210と排出口130が螺合した状態で排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250を形成するために、排出口130の雄ネジ部133の外径D1が連結部210の雌ネジ部215の谷径D3より小さく、連結部210の雌ネジ部215の内径D4より大きく形成される。また、排出口130の雄ネジ部133の谷径D2は連結部210の雌ネジ部215の内径D4より小さく形成される。前記のように、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215を形成することにより、排出口130と連結部210が螺合した状態で雄ネジ部133と雌ネジ部215の間に離隔した空気流通路250が形成される。空気流通路250は雄ネジ部133及び雌ネジ部215の螺旋構造に対応する螺旋流路を有する。外部空気は空気流通路250を通して螺旋に移送されて第1栄養食通過流路211に流入する。
【0041】
また、本実施例では、空気流通路250に外部空気を流入させるために、連結部210の上面に外部空気が流入する溝213が形成される。溝213は連結部210の上面に円周方向に沿って互いに離隔するように多数形成される。よって、外部空気は多数の溝213を通して空気流通路250に移送される。
【0042】
コネクター230は連結部210の下部に連結部210と連通するように形成され、内部に第1栄養食通過流路211と連通する第2栄養食通過流路231が形成される。また、コネクター230は連結部210と一体に形成できる。
【0043】
一方、連結部210と排出口130が螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端が互いに離隔するように配置される。すなわち、連結部210の高さ方向への長さを排出口130の高さ方向への長さより長くすることにより、連結部210と排出口130を螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間が形成されるようにする。ここで、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間は空気伝達流路270を形成し、空気伝達流路270は空気流通路250と連通する。外部空気は溝と空気流通路250と空気伝達流路270を通して第1栄養食通過流路211に移送される。
【0044】
供給管P1は連結ボディー200のコネクター230に連結されることにより、連結ボディー200を通過した営養食が供給される。チャンバーP2は供給管P1に連結され、移送された営養食が一時保存される。クランプP3はチャンバーP2の営養食が患者に供給される速度を調節する役割をし、クランプP3は公知の技術であるので、これについての詳細な説明は省略する。挿入チューブP4は患者の食道から腸に至る各部位を手術で切開した部分又は鼻を通してチャンバーP2から移送された営養食を直接供給する通路の役割をする。
【0045】
前記のように構成される本発明の第1実施例による経管営養食供給方法を説明すれば次のようである。
【0046】
図3を参照すると、まず栄養食収容部110に保存された営養食は排出口130の排出流路131を通して連結部210の第1栄養食通過流路211に移動及び伝達される。
【0047】
このとき、外部空気は連結部210の上面に形成された多数の溝213と排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に形成された空気流通路250と連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に形成された空気伝達流路270に沿って順に移送された後、連結部210の第1栄養食通過流路211に移送される。
【0048】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された外部空気は排出口130の排出流路131の上部及び栄養食収容部110の上部に上昇する。そして、栄養食収容部110の上部に上昇した外部空気は営養食を加圧して営養食が下方に落下するようにして営養食の流動速度を高めることができる。
【0049】
前述したように、本発明の第1実施例による経管営養食フィーディングセットは、連結部210の上面に溝213を形成し、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に溝213と連通する空気流通路250を形成し、排出口130の下端と連結部210の内部底面の間に空気伝達流路270を形成することにより、第1栄養食通過流路211に供給される外部空気の流入通路を単純化することができ、製造コスト及び生産コストを節減することができる利点がある。
【0050】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された営養食は供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4を通して患者に供給される。
【0051】
以下では本発明の第2実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0052】
図4は本発明の第2実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図、図5は本発明の第2実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図、図6は本発明の第2実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す部分断面図である。
【0053】
図4図6を参照すると、本発明の第2実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200に連結される供給管P1と、供給管P1に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーP2と、チャンバーP2上の営養食が供給される速度を調節するクランプP3と、チャンバーP2に集まった営養食を患者に供給する挿入チューブP4とを含む。
【0054】
本発明の第2実施例による供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4は本発明の第1実施例による供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4と同一であるので、これについての詳細な説明は省略し、以下では第1実施例と違う栄養パック100及び連結ボディー200について説明する。
【0055】
栄養パック100は、内部に営養食が保存される栄養食収容部110と、栄養食収容部110と連通するように連結され、営養食を排出する排出口130とを含む。
【0056】
排出口130は、栄養食収容部110に保存された営養食が排出される排出流路131と、外周面に備えられた雄ネジ部133と、雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように陷沒して形成された多数の雄ネジ溝135とを含む。そして、図5に示すように、高さ方向を基準に隣接した雄ネジ溝135は互いにずれた位置に配置される。
【0057】
連結ボディー200は、排出口130と螺合する連結部210と、連結部210の下部に備えられ、連結部210と連通するように連結されたコネクター230とを含む。連結部210は、内部に営養食が通過するように形成された第1栄養食通過流路211と、外部空気が流入するように上面に形成された溝213と、排出口130の雄ネジ部133と螺合するように内周面に備えられた雌ネジ部215とを含む。
【0058】
一方、図6に示すように、本実施例では、連結部210と排出口130が螺合した状態で外部空気が連結部210の第1栄養食通過流路211に流入することができるように、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250が形成される。連結部210と排出口130が螺合した状態で排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250を形成するために、排出口130の雄ネジ部133の外径D1が連結部210の雌ネジ部215の谷径D3より小さくて連結部210の雌ネジ部215の内径D4より大きく形成される。また、排出口130の雄ネジ部133の谷径D2は連結部210の雌ネジ部215の内径D4より小さく形成される。前記のような排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215を形成することにより、排出口130と連結部210が螺合した状態で雄ネジ部133と雌ネジ部215の間に離隔した空気流通路250が形成される。空気流通路250は雄ネジ部133及び雌ネジ部215の螺旋構造に対応する螺旋流路を有する。そして、排出口130の雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雄ネジ溝135が形成されるので、空気流通路250は雄ネジ溝135から分岐した分岐流路を有し、外部空気は雄ネジ溝135によって形成された分岐流路に沿って分岐して移送された後、下部に隣接した空気流通路250に合流する。そして、外部空気は空気流通路250に沿って移送された後、第1栄養食通過流路211に流入する。
【0059】
また、本実施例では、空気流通路250に外部空気を流入させるために、連結部210の上面に外部空気が流入する溝213が形成される。溝213は連結部210の上面に円周方向に沿って互いに離隔するように多数形成される。したがって、外部空気は多数の溝213を通して空気流通路250に移送される。
【0060】
コネクター230は連結部210の下部に連結部210と連通するように形成され、内部に第1栄養食通過流路211と連通する第2栄養食通過流路231が形成される。また、コネクター230は連結部210と一体に形成できる。
【0061】
一方、連結部210と排出口130が螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端が互いに離隔するように配置される。すなわち、連結部210の高さ方向への長さを排出口130の高さ方向への長さより長くすることにより、連結部210と排出口130を螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間が形成されるようにする。ここで、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間は空気伝達流路270をなし、空気伝達流路270は空気流通路250と連通する。外部空気は溝と空気流通路250と空気伝達流路270を通して第1栄養食通過流路211に移送される。
【0062】
前記のように構成される本発明の第2実施例による経管営養食供給方法を説明すれば次のようである。
【0063】
図6を参照すると、まず栄養食収容部110に保存された営養食は排出口130の排出流路131を通して連結部210の第1栄養食通過流路211に移動及び伝達される。
【0064】
このとき、外部空気は連結部210の上面に形成された多数の溝213と排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に形成された空気流通路250と連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に形成された空気伝達流路270とに沿って順に移送された後、連結部210の第1栄養食通過流路211に移送される。一方、雄ネジ部133の螺旋に沿って多数の雄ネジ溝135が互いに離隔するように形成されるので、外部空気は雄ネジ溝135から分岐して下部に隣接した空気流通路250に流入して合流することができ、よって空気流通路250に沿って移送される外部空気が円滑に流れるようにすることができる。
【0065】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された外部空気は排出口130の排出流路131の上部及び栄養食収容部110の上部に上昇する。そして、栄養食収容部110の上部に上昇した外部空気は営養食を加圧して営養食が下方に落下するようにして営養食の流動速度を高めることができる。
【0066】
前述したように、本発明の第2実施例による経管営養食フィーディングセットは、連結部210の上面に溝213を形成し、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に溝213と連通する空気流通路250を形成し、雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雄ネジ溝135を形成し、排出口130の下端と連結部210の内部底面の間に空気伝達流路270を形成することにより、第1栄養食通過流路211に供給される外部空気の流入通路を単純化することができるとともに外部空気が円滑に流れるようにすることができる利点がある。
【0067】
また、第1栄養食通過流路211に移送された営養食は供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4を通して患者に供給される。
【0068】
以下では、本発明の第3実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0069】
図7は本発明の第3実施例による経管営養食フィーディングセットの分解斜視図、図8は本発明の第3実施例による栄養パック及び連結ボディーの拡大図、図9は本発明の第3実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す部分断面図である。
【0070】
図7図9を参照すると、本発明の第3実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200に連結される供給管P1と、供給管P1に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーP2と、チャンバーP2上の営養食が供給される速度を調節するクランプP3と、チャンバーP2に集まった営養食を患者に供給する挿入チューブP4とを含む。
【0071】
本発明の第3実施例による供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4は本発明の第1実施例による供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4と同一であるので、これについての詳細な説明は省略し、以下では第1実施例と違う栄養パック100及び連結ボディー200について説明する。
【0072】
栄養パック100は、内部に営養食が保存される栄養食収容部110と、栄養食収容部110と連通するように連結され、営養食を排出する排出口130とを含む。
【0073】
排出口130は、内部に栄養食収容部110に保存された営養食が排出される排出流路131と、外周面に備えられた雄ネジ部133と、雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように陷沒して形成された多数の雄ネジ溝135とを含む。そして、図8に示すように、高さ方向を基準に隣接した雄ネジ溝135は互いにずれた位置に配置される。
【0074】
連結ボディー200は、排出口130と螺合する連結部210と、連結部210の下部に備えられ、連結部210と連通するように連結されたコネクター230とを含む。連結部210は、内部に営養食が通過するように形成された第1栄養食通過流路211と、外部空気が流入するように上面に形成された溝213と、排出口130の雄ネジ部133と螺合するように内周面に備えられた雌ネジ部215と、雌ネジ部215の螺旋に沿って互いに離隔するように陷沒して形成された多数の雌ネジ溝217とを含む。
【0075】
一方、図9に示すように、本実施例では、連結部210と排出口130が螺合した状態で外部空気が連結部210の第1栄養食通過流路211に流入することができるように、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250が形成される。連結部210と排出口130が螺合した状態で排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に空気流通路250を形成するために、排出口130の雄ネジ部133の外径D1が連結部210の雌ネジ部215の谷径D3より小さく、連結部210の雌ネジ部215の内径D4より大きく形成される。また、排出口130の雄ネジ部133の谷径D2は連結部210の雌ネジ部215の内径D4より小さく形成される。前記のような排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215を形成することにより、排出口130と連結部210が螺合した状態で雄ネジ部133と雌ネジ部215の間に離隔した空気流通路250が形成される。空気流通路250は雄ネジ部133及び雌ネジ部215の螺旋構造に対応する螺旋流路を有する。そして、排出口130の雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雄ネジ溝135が形成されるので、空気流通路250は雄ネジ溝135から分岐した分岐流路を有し、外部空気は雄ネジ溝135によって形成された分岐流路に沿って分岐して移送された後、下部に隣接した空気流通路250に合流する。さらに、外部空気は空気流通路250を通して移送された後、第1栄養食通過流路211に流入する。また、連結部210の雌ネジ部215の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雌ネジ溝217が形成されるので、空気流通路250は雌ネジ溝217から分岐した分岐流路を有し、外部空気は雌ネジ溝217によって形成された分岐流路に沿って分岐して移送された後、下部に隣接した空気流通路250に合流する。そして、外部空気は空気流通路250を通して移送された後、第1栄養食通過流路211に流入する。
【0076】
また、本実施例では、空気流通路250に外部空気を流入させるために、連結部210の上面に外部空気が流入する溝213が形成される。溝213は連結部210の上面に円周方向に沿って互いに離隔するように多数形成される。したがって、外部空気は多数の溝213を通して空気流通路250に移送される。
【0077】
コネクター230は連結部210の下部に連結部210と連通するように形成され、内部に第1栄養食通過流路211と連通する第2栄養食通過流路231が形成される。また、コネクター230は連結部210と一体に形成できる。
【0078】
一方、連結部210と排出口130が螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端が互いに離隔するように配置される。すなわち、連結部210の高さ方向への長さを排出口130の高さ方向への長さより長くすることにより、連結部210と排出口130を螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間が形成されるようにする。ここで、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間は空気伝達流路270をなし、空気伝達流路270は空気流通路250と連通する。外部空気は溝と空気流通路250と空気伝達流路270を通して第1栄養食通過流路211に移送される。
【0079】
前記のように構成される本発明の第3実施例による経管営養食供給方法を説明すれば次のようである。
【0080】
図9を参照すると、まず栄養食収容部110に保存された営養食は排出口130の排出流路131を通して連結部210の第1栄養食通過流路211に移動及び伝達される。
【0081】
このとき、外部空気は連結部210の上面に形成された多数の溝213と排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に形成された空気流通路250と連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に形成された空気伝達流路270とに沿って順に移送された後、連結部210の第1栄養食通過流路211に移送される。一方、雄ネジ部133の螺旋に沿って多数の雄ネジ溝135が互いに離隔するように形成され、雌ネジ部215の螺旋に沿って多数の雌ネジ溝217が互いに離隔するように形成されるので、外部空気は雄ネジ溝135及び雌ネジ溝217から分岐して移送された後、下部に隣接した空気流通路250に合流することができ、よって空気流通路250に沿って移送される外部空気がより円滑に流れるようにすることができる。
【0082】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された外部空気は排出口130の排出流路131の上部及び栄養食収容部110の上部に上昇する。そして、栄養食収容部110の上部に上昇した外部空気は営養食を加圧して営養食が下方に落下するようにして営養食の流動速度を高めることができる。
【0083】
前述したように、本発明の第3実施例による経管営養食フィーディングセットは、連結部210の上面に溝213を形成し、排出口130の雄ネジ部133と連結部210の雌ネジ部215の間に溝213と連通する空気流通路250を形成し、雄ネジ部133の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雄ネジ溝135を形成し、雌ネジ部215の螺旋に沿って互いに離隔するように多数の雌ネジ溝217を形成し、排出口130の下端と連結部210の内部底面の間に空気伝達流路270を形成することにより、第1栄養食通過流路211に供給される外部空気の流入通路を単純化することができるとともに外部空気がより円滑に流れるようにすることができる利点がある。
【0084】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された営養食は供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4を通して患者に供給される。
【0085】
以下では、本発明の第4実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0086】
図10は本発明の第4実施例による栄養パック、連結ボディー及び空気誘引ノズルの結合状態を示す断面図である。
【0087】
図10を参照すると、本発明の第4実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200の内部に取り付けられ、ベンチュリ効果によって外部空気を誘引する空気誘引ノズル300と、連結ボディー200に連結される供給管と、供給管に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーと、チャンバー上の営養食が供給される速度を調節するクランプと、チャンバーに集まった営養食を患者に供給する挿入チューブとを含む。
【0088】
本発明の第4実施例による栄養パック100と連結ボディー200と供給管とチャンバーとクランプと挿入チューブは本発明の第1実施例による栄養パック100と連結ボディー200と、供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4と同一であるので、これについての詳細な説明は省略し、以下では第1実施例と違う空気誘引ノズル300について説明する。
【0089】
空気誘引ノズル300は連結部210の内部底面に取り付けられ、空気誘引ノズル300は、連結部210と排出口130が螺合する場合、排出口130の内部に配置される。また、空気誘引ノズル300は、営養食が排出流路131を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気を空気流通路250と空気伝達流路270に沿って排出流路131側に誘引する。
【0090】
具体的には、空気誘引ノズル300は、連結部210の内部底面に取り付けられた湾曲部310と、排出口130の内周面から内側に突出するように形成されて営養食を湾曲部310の内部に案内する案内部320と、湾曲部310の外周面と排出口130の内周面の間にかつ湾曲部310の上端と案内部320の下面の間に形成され、吸入された外部空気が移送される通路である吸入部330とを含む。
【0091】
湾曲部310は連結部210の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成される。そして、連結部210と排出口130が螺合する場合、湾曲部310は排出口130の内周面から内側方向に離隔するように配置される。そして、湾曲部310の上端は外部空気が湾曲部310の上端に沿って排出口130の内側に円滑に吸入されるように、湾曲するように形成される。すなわち、湾曲部310の上端は曲面形状を有する。
【0092】
連結部210と排出口130が螺合する場合、湾曲部310が排出口130の内部に配置されるので、湾曲部310の内径は排出流路131の内径より小さい。また、湾曲部310の上部の内径が下部の内径より小さく形成できる。したがって、営養食が排出流路131から湾曲部310の内部を通過する場合、ベンチュリ効果によって負圧が形成される。
【0093】
また、案内部320は排出口130の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成される。そして、連結部210と排出口130が螺合する場合、案内部320は湾曲部310の上部に離隔するように配置される。そして、案内部320の上面は営養食を湾曲部310の内部に案内するように曲面形状を有する。
【0094】
さらに、吸入部330は湾曲部310の外周面と排出口130の内周面の間にかつ湾曲部310の上端と案内部320の下面の間に形成される。これは、営養食が排出流路131から湾曲部310の内部を通過する場合、ベンチュリ効果によって発生した負圧によって外部空気が吸入される通路である。すなわち、営養食が湾曲部310を通過すれば、負圧によって外部空気が溝213、空気流通路250、空気伝達流路270及び吸入部330を通して排出流路131の内部に吸入される。
【0095】
吸入部330から排出流路131に移送される外部空気は営養食の落下力によって一時下降してからまた上昇することができる。前述した空気誘引ノズル300によって排出流路131に移送された外部空気量が増加すれば、栄養食収容部110の上部に上昇する外部空気量が増加して、栄養食収容部110に保存された営養食の流動速度をより高めることができる。
【0096】
以下では、本発明の第5実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0097】
図11は本発明の第5実施例による栄養パック及び連結ボディーの結合状態を示す断面図である。
【0098】
図11を参照すると、本発明の第5実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200に連結される供給管と、供給管に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーと、チャンバー上の営養食が供給される速度を調節するクランプと、チャンバーに集まった営養食を患者に供給する挿入チューブとを含む。
【0099】
本発明の第5実施例による栄養パック100と供給管とチャンバーとクランプと挿入チューブは本発明の第1実施例による栄養パック100と供給管P1、チャンバーP2、クランプP3及び挿入チューブP4と同一であるので、これについての詳細な説明は省略し、以下では第1実施例と違う連結ボディー200について説明する。
【0100】
連結ボディー200は栄養パック100の排出口130に締結され、排出口130から落下した営養食が通過する第1及び第2栄養食通過流路211、231が内部に形成される。
【0101】
具体的には、連結ボディー200は、排出口130と螺合し、一側に空気流入孔280が形成された連結部210と、空気流入孔280に取り付けられるチェックバルブ290と、連結部210の下部に備えられ、連結部210と連通するように連結されたコネクター230とを含む。
【0102】
連結部210は内部に営養食が通過する第1栄養食通過流路211が形成され、内周面に排出口130の雄ネジ部133と螺合する雌ネジ部215が備えられ、一側に外部空気が流入する空気流入孔280が形成される。
【0103】
連結部210と排出口130が螺合するように、連結部210の内周面には排出口130の雄ネジ部133に対応する雌ネジ部215が備えられる。よって、連結部210と排出口130が螺合することにより、互いに着脱可能に結合することができる。
【0104】
また、連結部210の下部一側には外部空気が流入する空気流入孔280が形成される。空気流入孔280は連結部210の下部の外周面と内周面を貫通する構造に形成される。
【0105】
さらに、チェックバルブ290は空気流入孔280に取り付けられ、外部空気のみ通過させる。チェックバルブ290は外部空気を連結部210の内部に通過させ、内部の営養食は外部に通過させない一方向バルブである。
【0106】
一方、連結部210と排出口130が螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端が互いに離隔するように配置される。すなわち、連結部210の高さ方向への長さを排出口130の高さ方向への長さより長くすることにより、連結部210と排出口130を螺合する場合、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間が形成されるようにする。ここで、連結部210の内部底面と排出口130の下端の間に離隔した空間は空気伝達流路270を形成する。
【0107】
空気流入孔280は空気伝達流路270が形成された位置に形成され、チェックバルブ290を通過した外部空気は空気伝達流路270を通して第1栄養食通過流路211に移送される。
【0108】
コネクター230は連結部210の下部に連結部210と連通するように形成され、第1栄養食通過流路211と連通する第2栄養食通過流路231が内部に形成される。また、コネクター230は連結部210と一体に形成できる。
【0109】
前記のように構成される本発明の第5実施例による経管営養食供給方法を説明すれば次のようである。
【0110】
図11を参照すると、まず栄養食収容部110に保存された営養食は排出口130の排出流路131を通して連結部210の第1栄養食通過流路211に移動及び伝達される。
このとき、外部空気は連結部210の下部に形成された空気流入孔280に取り付けられたチェックバルブ290と空気伝達流路270に沿って順に移送された後、連結部210の第1栄養食通過流路211に移送される。
【0111】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された外部空気は排出口130の排出流路131の上部及び栄養食収容部110の上部に上昇する。そして、栄養食収容部110の上部に上昇した外部空気は営養食を加圧して営養食が下方に落下するようにして営養食の流動速度を高めることができる。
【0112】
前述したように、本発明の第5実施例による経管営養食フィーディングセットは、連結部210の下部に形成された空気流入孔280に一方向チェックバルブ290を取り付け、排出口130の下端と連結部210の内部底面の間に空気伝達流路270を形成することにより、第1栄養食通過流路211に供給される外部空気の流入通路を単純化することができ、製造コスト及び生産コストを節減することができる利点がある。
【0113】
そして、第1栄養食通過流路211に移送された営養食は供給管とチャンバーとクランプと挿入チューブを通して患者に供給される。
【0114】
以下では、本発明の第6実施例による経管営養食フィーディングセットを説明する。
【0115】
図12は本発明の第6実施例による栄養パック、連結ボディー及び空気誘引ノズルの結合状態を示す断面図である。
【0116】
図12を参照すると、本発明の第6実施例による経管営養食フィーディングセットは、栄養パック100と、栄養パック100に連結される連結ボディー200と、連結ボディー200の内部に取り付けられ、ベンチュリ効果によって外部空気を誘引する空気誘引ノズル300と、連結ボディー200に連結される供給管と、供給管に連結され、栄養パック100の営養食が集まるチャンバーと、チャンバー上の営養食が供給される速度を調節するクランプと、チャンバーに集まった営養食を患者に供給する挿入チューブとを含む。
本発明の第6実施例による栄養パック100と連結ボディー200と供給管とチャンバーとクランプと挿入チューブは本発明の第5実施例による栄養パック100と連結ボディー200と供給管とチャンバーとクランプ及び挿入チューブと同一であるので、これについての詳細な説明は省略し、以下では第5実施例と違う空気誘引ノズル300について説明する。
【0117】
空気誘引ノズル300は連結部210の内部底面に取り付けられ、連結部210と排出口130が螺合する場合、排出口130の内部に配置される。また、空気誘引ノズル300は、営養食が排出流路131を通過する場合、ベンチュリ効果によって外部空気が空気流入孔280に取り付けられたチェックバルブ290を通過した後、空気伝達流路270に沿って排出流路131側に誘引されるようにする。
【0118】
具体的には、空気誘引ノズル300は、連結部210の内部底面に取り付けられた湾曲部310と、排出口130の内周面から内側に突出するように形成されて営養食を湾曲部310の内部に案内する案内部320と、湾曲部310の外周面と排出口130の内周面の間にかつ湾曲部310の上端と案内部320の下面の間に形成され、吸入された外部空気が移送される通路である吸入部330とを含む。
【0119】
湾曲部310は連結部210の内部底面に取り付けられ、円周方向に連続して形成され、高さ方向に長く形成される。そして、連結部210と排出口130が螺合する場合、湾曲部310は排出口130の内周面から内側方向に離隔するように配置される。そして、湾曲部310の上端は外部空気が湾曲部310の上端に沿って排出口130の内側に円滑に吸入されるように湾曲形に形成される。すなわち、湾曲部310の上端は曲面形状を有する。
【0120】
連結部210と排出口130が螺合する場合、湾曲部310が排出口130の内部に配置されるので、湾曲部310の内径は排出流路131の内径より小さい。また、湾曲部310の上部の内径が下部の内径より小さく形成できる。したがって、営養食が排出流路131から湾曲部310の内部を通過する場合、ベンチュリ効果によって負圧が形成される。
【0121】
また、案内部320は排出口130の内周面に円周方向に連続して形成され、内側に突出するように形成される。そして、連結部210と排出口130が螺合する場合、案内部320は湾曲部310の上部に離隔するように配置される。そして、案内部320の上面は営養食を湾曲部310の内部に案内するように曲面形状を有する。
【0122】
さらに、吸入部330は湾曲部310の外周面と排出口130の内周面の間にかつ湾曲部310の上端と案内部320の下面の間に形成される。これは、営養食が排出流路131から湾曲部310の内部を通過する場合、ベンチュリ効果によって発生した負圧によって外部空気が吸入される通路である。すなわち、営養食が湾曲部310を通過すれば、負圧によって外部空気が空気流入孔280に取り付けられたチェックバルブ290を通過した後、空気伝達流路270及び吸入部330を通して排出流路131の内部に吸入される。
【0123】
吸入部330から排出流路131に移送される外部空気は営養食の落下力によって一時下降してからまた上昇する。前述した空気誘引ノズル300によって排出流路131に移送された外部空気量が増加すれば、栄養食収容部110の上部に上昇する外部空気量が増加して栄養食収容部110に保存された営養食の流動速度をより高めることができる。
【0124】
このように、本発明は以上で記載した実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しない範疇内で多様に修正及び変形できるのは当該技術分野で通常の知識を有する者に自明である。したがって、そのような修正例又は変形例は本発明の特許請求範囲に属すると言える。
【符号の説明】
【0125】
100 栄養パック
110 栄養食収容部
130 排出口
131 排出流路
133 雄ネジ部
135 雄ネジ溝
200 連結ボディー
210 連結部
211 第1栄養食通過流路
213 溝
215 雌ネジ部
217 雌ネジ溝
230 コネクター
231 第2栄養食通過流路
250 空気流通路
270 空気伝達流路
280 空気流入孔
290 チェックバルブ
300 空気誘引ノズル
310 湾曲部
320 案内部
330 吸入部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12