【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、撮影映像からコンテキストを推定するようにコンピュータを機能させるコンテキスト推定プログラムであって、
撮影映像から
コンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第1のコンテキスト認識エンジンと、
第1のコンテキスト認識エンジンによって認識された複数のコンテキストにおけ
るスコアの差が所定閾値以下であるか否かを判定する第1の認識判定手段と、
第1の認識判定手段によって真と判定された際に、撮影映像から
コンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第2のコンテキスト認識エンジンと、
第1の認識判定手段によって真と判定された際に
、少なくとも
第2のコンテキスト
認識エンジンによって認識されたコンテキストを出力する推定コンテキスト出力手段と
して機能させ、
第1のコンテキスト認識エンジン及び第2のコンテキスト認識エンジンによって認識される複数のコンテキストの候補は同じものである
ようにコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0015】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1の認識判定手段は、第1のコンテキスト認識エンジンによって認識された上位2つのコンテキストにおけるスコアの差が所定閾値以下であるか否かを判定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のコンテキスト認識エンジン及び第2のコンテキスト認識エンジンは、異なった認識処理を行うと共に、
第1のコンテキスト認識エンジンの認識処理の演算量は、第2のコンテキスト認識エンジンの認識処理の演算量より少なく、
第1のコンテキスト認識エンジンの認識処理の認識精度は、第2のコンテキスト認識エンジンの認識処理の認識精度より低くなる
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0016】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、RGB画像に基づく物体認識によっ
てコンテキストを推定し、
第2のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、オプティカルフローに基づく動体認識によっ
てコンテキストを推定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0017】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、オプティカルフローに基づく動体認識によっ
てコンテキストを推定し、
第2のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、スケルトン情報に基づく人物の関節領域認識によっ
てコンテキストを推定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0018】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、RGB画像に基づく物体認識によっ
てコンテキストを推定し、
第2のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、スケルトン情報に基づく人物の関節領域認識によっ
てコンテキストを推定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0019】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
推定コンテキスト出力手段は、
コンテキスト毎に、複数のコンテキスト認識エンジンによって認識された複数のスコアにおける加算値又は平均値に基づいて、最も高いスコアとなるコンテキストを出力する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0020】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
撮影映像は、所定単位時間に区分されており、
所定単位時間毎に、当該所定単位時間の初期段階で第1のコンテキスト認識エンジン及び第1の認識判定手段を実行し、第1の認識判定手段の判定に基づいて、その後に第2のコンテキスト認識エンジンを実行するか否かを決定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0021】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第2のコンテキスト認識エンジンは、処理時間又は処理時間割合(単位時間当たりの当該処理時間の割合)を計測し、
第1の認識判定手段は、処理時間が所定閾値以上、又は、処理時間割合が所定閾値以上となる場合に
、第1のコンテキスト認識エンジンのコンテキストを推定コンテキスト出力手段へ出力すると共に、第2のコンテキスト認識エンジンを実行する
してコンピュータを更に機能させることも好ましい。
【0022】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1の認識判定手段によって偽と判定された際に、第2のコンテキスト認識エンジンを実行
し、
第1の認識判定手段によって真と判定された際に、撮影映像か
らコンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第3のコンテキスト認識エンジンと
して更に機能させ、
推定コンテキスト出力手段は、第1の認識判定手段によって真と判定された際に、第2のコンテキスト
認識エンジンのコンテキストの出力に代えて、少なくとも第3のコンテキスト
認識エンジンのコンテキストを出力す
る
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0023】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第2のコンテキスト認識エンジンによって認識された複数のコンテキストにおけるスコアの差が所定閾値以下であるか否かを判定する第2の認識判定手段と、
第2の認識判定手段によって真と判定された際に、撮影映像か
らコンテキストを認識する第3のコンテキスト認識エンジンと
して更に機能させ、
推定コンテキスト出力手段は、第2の認識判定手段によって真と判定された際に、第2のコンテキスト
認識エンジンのコンテキストの出力に代えて
、少なくとも第3のコンテキスト
認識エンジンのコンテキストを出力する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0024】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第1のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、RGB画像に基づく物体認識によっ
てコンテキストを推定し、
第2のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、オプティカルフローに基づく動体認識によっ
てコンテキストを推定し、
第3のコンテキスト認識エンジンは、撮影映像から、スケルトン情報に基づく人物の関節領域認識によっ
てコンテキストを推定する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0025】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
推定コンテキスト出力手段は、
コンテキスト毎に、複数のコンテキスト認識エンジンによって認識された複数のスコアにおける加算値又は平均値に基づいて、最も高いスコアとなるコンテキストを出力する
ようにコンピュータを機能させることも好ましい。
【0026】
本発明のコンテキスト推定プログラムにおける他の実施形態によれば、
第2のコンテキスト認識エンジン及び/又は第3のコンテキスト認識エンジンは、処理時間又は処理時間割合(単位時間当たりの当該処理時間の割合)を計測し、
第1の認識判定手段は、処理時間が所定閾値以上、又は、処理時間割合が所定閾値以上となる場合に、第1のコンテキスト
認識エンジンのコンテキストを推定コンテキスト出力手段へ出力すると共に、第2のコンテキスト認識エンジン及び/又は第3のコンテキスト認識エンジンを実行する
ようにコンピュータを更に機能させることも好ましい。
【0027】
本発明によれば、撮影映像からコンテキストを推定するコンテキスト推定装置であって、
撮影映像か
らコンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第1のコンテキスト認識エンジンと、
第1のコンテキスト認識エンジンによって認識された複数のコンテキストにおけ
るスコアの差が所定閾値以下であるか否かを判定する第1の認識判定手段と、
第1の認識判定手段によって真と判定された際に、撮影映像か
らコンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第2のコンテキスト認識エンジンと、
第1の認識判定手段によって真と判定された際に、少なくとも
第2のコンテキスト
認識エンジンによって認識されたコンテキストを出力する推定コンテキスト出力手段と
を有
し、
第1のコンテキスト認識エンジン及び第2のコンテキスト認識エンジンによって認識される複数のコンテキストの候補は同じものである
ことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、撮影映像からコンテキストを推定する装置のコンテキスト推定方法であって、
装置は、
撮影映像か
らコンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第1のステップと、
第1のステップによって認識された複数のコンテキストにおけ
るスコアの差が所定閾値以下であるか否かを判定する第2のステップと、
第2のステップによって真と判定された際に、撮影映像か
らコンテキストを認識し、
当該コンテキスト
とスコアとを対応付けて出力する第3のステップと、
第2のステップによって真と判定された際に、少なくとも
第3のステップによって認識されたコンテキストを出力する第4のステップと
を実行
し、
第1のステップ及び第3のステップによって認識される複数のコンテキストの候補は同じものである
ことを特徴とする。