【文献】
SELBY, T. P. et al,Synthetic atpenin analogs: Potent mitochondrial inhibitors of mammalian and fungal succinate-ubiquin,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2010年,Vol.20, No.5,pp.1665-1668
【文献】
Chemical Abstract,2014年,AN 2014:1100201, DN 161:111393,AR083609A1(2013-03-06), RN 1613468-72-6
【文献】
CHUNG, K. H. et al,New 4-hydroxypyridine and 4-hydroxyquinoline derivatives as inhibitors of NADH-ubiquinone reductase,Zeitschrift fuer Naturforschung, C: Journal of Biosciences,1989年,Vol.44, No.(7-8),pp.609-616
【文献】
SCHROEDER, P. et al,Neuritogenic Militarinone-Inspired 4-Hydroxypyridones Target the Stress Pathway Kinase MAP4K4,Angewandte Chemie, International Edition,2015年,Vol.54, No.42,12398-12403
【文献】
TRECOURT, F. et al,New synthesis of orelline by metalation of methoxypyridines,Tetrahedron,1993年,Vol.49, No.37,pp.8373-80
【文献】
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【文献】
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【文献】
COMINS, D. et al,Ortho lithiation of 2-, 3-, and 4-methoxypyridines,Tetrahedron Letters,1988年,Vol.29, No.7,pp.773-6
【文献】
Bulletin of the Korean Chemical Society,1999年,20(8),973-976
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
式(I)で表されるピリジン化合物、そのN−オキサイド化合物、またはその互変異性体若しくは塩。
【化1】
式(I)中、R
1は
、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基
、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルチオ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、シアノ基またはハロゲノ基を示し、
式(I)中、R
2は
、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基
、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、(無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、シアノ基、またはハロゲノ基を示し、
式(I)中、R
3は
、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ホルミル基、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、(無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたモノC1〜6アルキルアミノ基、無置換の若しくはG
1で置換されたジC1〜6アルキルアミノ基、シアノ基、またはハロゲノ基を示し、
式(I)中、R
4は、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、ホルミル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニルカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換された(C1〜6アルキルチオ)カルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノ(チオカルボニル)基、または式(II)で表される有機基を示し、
【化2】
式(II)中、*は、結合の手を示し、
式(II)中、G
aは、それぞれ独立に、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、または無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基を示し、
式(II)中、G
bは、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、または無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基を示し、
式(II)中、Tは、酸素原子、オキシカルボニル基、カルボニルオキシ基、オキシカルボニルオキシ基、硫黄原子、(チオ)カルボニル基、カルボニル(チオ)基、(チオ)カルボニルオキシ基、オキシカルボニル(チオ)基、または−O−C(=O)−N(G
b)−で表される二価の基を示し、
式(I)中、Aは、酸素原子または
メチレン基を示し
、
式(I)中、Cyは、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、G
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜
6員ヘテロシクリル基、または13員ヘテロアリール基を示し、
G
1は、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル基、ホルミルオキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、モノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基、シアノ基、アミノ基またはハロゲノ基を示し、G
1で置換された基が2以上ある場合、係るG
1は、相互に同じであっても異なってもよく、
G
2は、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜8アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルキニル基、水酸基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、ホルミル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、ホルミルアミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルキル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルケニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、13員ヘテロアリール基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、メルカプト基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルチオ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルスルフィニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基、ペンタフルオロスルファニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールチオ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールスルフィニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールスルホニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたモノC6〜10アリールアミノ基、ジヒドロボリル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレン基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレンモノオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレンジオキシ基、−CR
a=NR
bで表される基を示し、
ここで、R
aは水素原子、C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基、または無置換の若しくはG
22で置換されたモノC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノ基を示し、R
bは無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくはG
22で置換されたフェノキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルアミノ基、または無置換の若しくはG
21で置換されたジC1〜6アルキルアミノ基を示すし、G
2で置換された基が2以上ある場合、係るG
2は、相互に同じであっても異なってもよく、
G
21は、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、モノ(C1〜6アルコキシC1〜6アルキルカルボニル)アミノ基、無置換の若しくはG
211で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
211で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
211で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
211で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、またはハロゲノ基を示すし、G
21で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
21は、相互に同じであっても異なってもよく、
G
211は、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、またはハロゲノ基を示し、G
211で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
211は、相互に同じであっても異なってもよく、
G
22は、無置換の若しくは水酸基で置換されたC1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニル基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C1〜6アルキルアミノカルボニル基、C1〜6アルキルチオ基、C1〜6ハロアルキルチオ基、C1〜6アルキルスルフィニル基、C1〜6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、C1〜6ハロアルキルスルホニル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基、ペンタフルオロスルファニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基、オキソ基、無置換の若しくはG
211で置換されたC1〜6アルキレンジオキシ基、または−CR
c=NOR
dで表される基を示すし、ここで、R
cはC1〜6アルキル基を示し、R
dは無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基を示し、G
22で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
22は、相互に同じであっても異なってもよく、
G
221は、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C6〜10アリール基またはハロゲノ基を示し、G
221で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
221は、相互に同じであっても異なってもよい。
請求項1に記載のピリジン化合物、そのN−オキサイド化合物、並びにその互変異性体および塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤。
請求項1に記載のピリジン化合物、そのN−オキサイド化合物、並びにその互変異性体および塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有する殺虫または殺ダニ剤。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係るピリジン化合物は、式(I)で表されるピリジン化合物(以下、化合物(I)と表記することがある。)、そのN−オキサイド化合物、化合物(I)の互変異性体または化合物(I)の塩である。
【0022】
先ず、式(I)中の基に置換されることがある基G
1およびG
2について説明する。
【0023】
〔G
1〕
置換基G
1は、水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル基、ホルミルオキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、モノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基、シアノ基、アミノ基、またはハロゲノ基を示す。G
1で置換された基が2以上ある場合、係るG
1は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0024】
C1〜6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、i−プロポキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、i−ヘキシルオキシ基などを挙げることができる。
【0025】
C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基としては、メトキシメトキシ基、1−メトキシエトキシ基、2−メトキシエトキシ基などを挙げることができる。
【0026】
C1〜6アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などを挙げることができる。
【0027】
C1〜6アルキルカルボニルオキシ基としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基などを挙げることができる。
【0028】
C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、n−プロポキシカルボニルオキシ基、i−プロポキシカルボニルオキシ基、n−ブトキシカルボニルオキシ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
【0029】
モノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基は、アミノ基に、前述のC1〜6アルコキシカルボニル基がモノ置換したものである。C1〜6アルコキシカルボニルアミノ基としては、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカルボニルアミノ基、i−プロポキシカルボニルアミノ基、n−ブトキシカルボニルアミノ基、t−ブトキシカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
【0030】
ハロゲノ基としては、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、イオド基を挙げることができる。
【0031】
G
1としては、水酸基、C1〜6アルコキシ基、またはハロゲノ基が好ましい。
【0032】
〔G
2〕
G
2は、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜8アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルキニル基、水酸基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、ホルミル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、ホルミルアミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルキル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルケニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、13員ヘテロアリール基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、メルカプト基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルチオ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルスルフィニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基、ペンタフルオロスルファニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールチオ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールスルフィニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールスルホニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたモノC6〜10アリールアミノ基、ジヒドロボリル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレン基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレンモノオキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレンジオキシ基、−CR
a=NR
bで表される基を示す。
ここで、R
aは水素原子、C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基、または無置換の若しくはG
22で置換されたモノC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノ基を示し、R
bは無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくはG
22で置換されたフェノキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルアミノ基、または無置換の若しくはG
21で置換されたジC1〜6アルキルアミノ基を示す。G
2で置換された基が2以上ある場合、係るG
2は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0033】
置換基G
2における、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、モノC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基、およびハロゲノ基は既に述べたとおりのものである。
【0034】
C1〜8アルキル基は、直鎖であってもよいし、炭素数が3以上であれば分岐鎖であってもよい。C1〜6アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、i−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基などを挙げることができる。
【0035】
C2〜6アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基(アリル基)、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチルビニル基(イソプロペニル基)、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基などを挙げることができる。
【0036】
C2〜6アルキニル基としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基などを挙げることができる。
【0037】
C1〜6アルキルカルボニル基は、カルボニル基に、前述のC1〜6アルキル基が結合したものである。C1〜6アルキルカルボニル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基などを挙げることができる。
【0038】
モノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基は、アミノ基に、前述のC1〜6アルキルカルボニル基がモノ置換したものである。モノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基としては、アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブチリルアミノ基、i−プロピルカルボニルアミノ基、2,2−ジメチルプロピルカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
【0039】
N−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルキル)アミノ基は、アミノ基に前述のC1〜6アルキル基とC1〜6アルキルカルボニル基が置換したものである。N−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルキル)アミノ基としては、N−(2,2−ジメチルプロピルカルボニル)−N−メチルアミノ基などを挙げることができる。
【0040】
N−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノ基は、アミノ基に前述のC1〜6アルキコキシカルボニル基とC1〜6アルキルカルボニル基が置換したものである。N−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノ基としては、N−アセチル−N−メトキシカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
【0041】
C3〜8シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、2−アダマンチル基などを挙げることができる。
【0042】
C3〜8シクロアルケニル基としては、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基などを挙げることができる。
【0043】
3〜8シクロアルキルカルボニルアミノカルボニル基としては、以下の式で表される基などを挙げることができる。*は結合位置を示す。
【0045】
C6〜10アリール基は、単環および多環のいずれであってもよい。多環アリール基は、少なくとも一つの環が芳香環であれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。C6〜10アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アズレニル基、インデニル基、インダニル基、テトラリニル基などが挙げられる。
【0046】
C6〜10アリールC2〜6アルキニル基は、前述のC2〜6アルキニル基に、前述のC6〜10アリールが置換したものである。C6〜10アリールC2〜6アルキニル基としては、フェニルエチニル基などを挙げることができる。
【0047】
C6〜10アリールオキシ基は、水酸基に、前述のC6〜10アリール基が置換したものである。C6〜10アリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基などを挙げることができる。
【0048】
3〜10員ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を環の構成原子として含む環状の基である。ヘテロシクリル基は、単環および多環のいずれであってもよい。多環ヘテロシクリル基は、少なくとも一つの環がヘテロシクリルであれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。3〜10員ヘテロシクリル基としては、3〜10員飽和へテロシクリル基、5〜10員ヘテロアリール基、5〜6員部分不飽和へテロシクリル基などを挙げることができる。
3〜10員飽和ヘテロシクリル基としては、アジリジニル基、オキシラニル基、アゼチジニル基、オキセタニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、チアゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、イソオキサゾリジニル基、3−オキソイソキサゾリジニル基、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラニル基などを挙げることができる。
【0049】
5員ヘテロアリール基としては、ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などを挙げることができる。
【0050】
6員ヘテロアリール基としては、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダニジル基、トリアジニル基などを挙げることができる。
【0051】
5〜6員部分不飽和へテロシクリル基としては、ジヒドロイソオキサゾリル基などを挙げることができる。
【0052】
9員ヘテロアリール基としては、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、インダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ピリジルピラゾール基、トリアゾロピリジル基などを挙げることができる。
9員部分不飽和ヘテロシクリル基としては、インドリニル基、イソインドリニル基、1,3−ジオキソイソインドリニル基などを挙げることができる。
10員ヘテロアリール基としては、キノリニル基、イソキノリニル基、シンノリニル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基などが挙げられる。
【0053】
13員ヘテロアリール基としては、ジベンゾ[b,d]フラニル基、ジベンゾ[b,d]チオフェニル基などを挙げることができる。
【0054】
3〜10員ヘテロシクリルオキシ基は、水酸基に、前述の3〜10員ヘテロシクリル基が置換したものである。3〜10員ヘテロシクリルオキシ基としては、ピラゾリルオキシ基、ピリジルオキシ基などを挙げることができる。3〜10員ヘテロシクリルオキシ基は、5〜6員ヘテロシクリルオキシ基が好ましい。
【0055】
C1〜6アルキルチオ基は、SH基に、前述のC1〜6アルキル基が置換したものである。C1〜6アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ基、i−プロピルチオ基、i−ブチルチオ基などを挙げることができる。
【0056】
C1〜6アルキルスルフィニル基は、スルフィニル基に、前述のC1〜6アルキル基が置換したものである。C1〜6アルキルスルフィニル基としては、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、t−ブチルスルフィニル基などを挙げることができる。
【0057】
C1〜6アルキルスルホニル基は、スルホニル基に、前述のC1〜6アルキル基が置換したものである。C1〜6アルキルスルホニル基としては、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基などを挙げることができる。
【0058】
C6〜10アリールチオ基は、SH基に、前述のC6〜10アリール基が置換したものである。C6〜10アリールチオ基としては、フェニルチオ基、ナフチルチオ基などを挙げることができる。
【0059】
C6〜10アリールスルフィニル基は、スルフィニル基に、前述のC6〜10アリール基が置換したものである。C6〜10アリールスルフィニル基としては、フェニルスルフィニル基、ナフチルスルフィニル基などを挙げることができる。
【0060】
C6〜10アリールスルホニル基は、スルホニル基に、前述のC6〜10アリール基が置換したものである。C6〜10アリールスルホニル基としては、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル基などを挙げることができる。
【0061】
C6〜10アリールアミノ基は、アミノ基に、前述のC6〜10アリール基が置換したものである。C6〜10アリールアミノ基としては、フェニルアミノ基などが挙げられる。
【0062】
C1〜6アルキレン基としては、C1〜6アルカン中の水素原子2個が外れてなる2価の基である。C1〜6アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基(ジメチレン基)、トリメチレン基、テトラメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基(すなわち、プロピレン基)などを挙げることができる。G
2であるC1〜6アルキレン基で置換されたC6〜10アリール基としては、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル基、5,6,7,8−テトラナフタレニル基などを挙げることができる。
【0063】
C1〜6アルキレンモノオキシ基としては、C1〜6アルカン中の水素原子1個がオキシ基で置換されてなる2価の基である。C1〜6アルキレンモノオキシ基としては、メチレンモノオキシ基(-CH
2O-)、エチレンモノオキシ基(-CH
2CH
2O-)、トリメチレンモノオキシ基(-CH
2CH
2CH
2O-)などを挙げることができる。G
2であるC1〜6アルキレンモノオキシ基で置換されたC6〜10アリール基としては、2,3−ジヒドロベンゾフラニル基、クロマニル基などを挙げることができる。
【0064】
C1〜6アルキレンジオキシ基は、C1〜6アルカン中の水素原子2個がオキシ基で置換されてなる2価の基である。C1〜6アルキレンジオキシ基としては、メチレンジオキシ基(-OCH
2O-)、エチレンジオキシ基(-OCH
2CH
2O-)、トリメチレンジオキシ基などを挙げることができる。G
2であるC1〜6アルキレンジオキシ基で置換されたC6〜10アリール基としては、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシル基、ベンゾ[1,3]ジオキソリル基などを挙げることができる。
【0065】
式:−CR
a=NR
bで表される基中のR
aにおけるC1〜6アルキル基、モノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基は既に述べたとおりのものである。
【0066】
R
aにおけるモノC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノ基としては、シクロプロピルカルボニルアミノ基、シクロブチルカルボニルアミノ基、シクロペンチルカルボニルアミノ基、シクロヘキシルカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
【0067】
式:−CR
a=NR
bで表される基中のR
bにおけるC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルコキシ基は既に述べたとおりのものである。
【0068】
R
bにおけるモノC1〜6アルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基などを挙げることができる。
【0069】
R
bにおけるジC1〜6アルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などを挙げることができる。
【0070】
〔G
21〕
G
21は、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、モノ(C1〜6アルコキシC1〜6アルキルカルボニル)アミノ基、無置換の若しくはG
211で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
211で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
211で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
211で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、またはハロゲノ基を示す。G
21で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
21は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0071】
置換基G
21における、C1〜6アルコキシ基、C6〜10アリール基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C6〜10アリールオキシ基、3〜10員ヘテロシクリル基、3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、およびハロゲノ基は既に述べたとおりのものである。
【0072】
C1〜6ハロアルコキシ基は、すでに述べた、C1〜6アルコキシ基に、ハロゲノ基が置換したものである。
C1〜6ハロアルコキシ基としては、クロロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、1−フルオロエトキシ基、1,1−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロ−ブトキシ基、1−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基などを挙げることができる。
【0073】
モノ(C1〜6アルコキシC1〜6アルキルカルボニル)アミノ基としては、メトキシメチルカルボニルアミノ基、エトキシメチルカルボニルアミノ基、2−メトキシエチルカルボニルアミノ基、2−エトキシエチルカルボニルアミノ基などを挙げることができる。
【0074】
G
21としては、ハロゲノ基が好ましい。
【0075】
〔G
211〕
G
211は、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、またはハロゲノ基を示す。G
211で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
211は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0076】
G
211における、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、およびハロゲノ基は既に述べたとおりのものである。
【0077】
C1〜6ハロアルキル基は、すでに述べた、C1〜6アルキル基に、ハロゲノ基が置換したものである。C1〜6ハロアルキル基としては、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、1−クロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフロロヘキシル基、パークロロヘキシル基、2,4,6−トリクロロヘキシル基などを挙げることができる。
【0078】
G
211としては、C1〜6アルキル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0079】
〔G
22〕
G
22は、無置換の若しくは水酸基で置換されたC1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニル基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C1〜6アルキルアミノカルボニル基、C1〜6アルキルチオ基、C1〜6ハロアルキルチオ基、C1〜6アルキルスルフィニル基、C1〜6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、C1〜6ハロアルキルスルホニル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基、ペンタフルオロスルファニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基、オキソ基、無置換の若しくはG
211で置換されたC1〜6アルキレンジオキシ基、または−CR
c=NOR
dで表される基を示す。ここで、R
cはC1〜6アルキル基を示し、R
dは無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基を示す。G
22で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
22は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0080】
置換基G
22における、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニル基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C1〜6アルキルチオ基、C1〜6アルキルスルフィニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、C3〜8シクロアルキル基、C6〜10アリール基、3〜10員ヘテロシクリル基およびハロゲノ基、C1〜6アルキレンジオキシ基は既に述べたとおりのものである。
【0081】
C2〜6ハロアルケニル基は、すでに述べた、C1〜6アルケニル基に、ハロゲノ基が置換したものである。C2〜6ハロアルケニル基としては、2−クロロビニル基、2−ブロモビニル基、2−ヨ−ドビニル基、1−フルオロ−2−ヨードビニル基、2−クロロ−1−プロペニル基、2−フルオロ−1−ブテニル基などを挙げることができる。
【0082】
C3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル基としては、シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロペンチルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シクロオクチルエチル基などを挙げることができる。
【0083】
C1〜6アルキルアミノカルボニル基としては、メチルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基などを挙げることができる。
【0084】
C1〜6ハロアルキルチオ基は、すでに述べた、C1〜6アルキルチオ基、ハロゲノ基が置換したものである。C1〜6ハロアルキルチオ基としては、トリフルオロメチルチオ基などを挙げることができる。
【0085】
C1〜6ハロアルキルスルフィニル基は、すでに述べた、C1〜6アルキルスルフィニル基、ハロゲノ基が置換したものである。C1〜6ハロアルキルスルフィニル基としては、トリフルオロメチルスルフィニル基などを挙げることができる。
【0086】
C1〜6ハロアルキルスルホニル基は、すでに述べた、C1〜6アルキルスルホニル基、ハロゲノ基が置換したものである。C1〜6ハロアルキルスルホニル基としては、トリフルオロメチルスルホニル基などを挙げることができる。
【0087】
3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基は、カルボニル基に、前述の3〜10員ヘテロシクリル基が置換したものである。3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基としては、アゼチジニルカルボニル基、ピロリジニルカルボニル基、ピペリジニルカルボニル基、モルホリニルカルボニル基、ピペラジニルカルボニル基、1,4−ジオキサニルカルボニル基、アゼパニルカルボニル基、1、4−ジアゼパニルカルボニル基、ピロリルカルボニル基、チアゾイルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、テトラヒドロピリジルカルボニル基、テトラヒドロピラニルカルボニル基、テトラヒドロフラニルカルボニル基、テトラヒドロイソキノリルカルボニル基、デカヒドロイソキノリルカルボニル基などを挙げることができる。3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基は、5〜6員ヘテロシクリルカルボニル基が好ましい。
【0088】
式:−CR
c=NOR
dで表される基中のR
cにおけるC1〜6アルキル基は既に述べたとおりのものである。
【0089】
式:−CR
c=NOR
dで表される基中のR
dにおけるC3〜8シクロアルキル基は既に述べたとおりのものである。
【0090】
G
22であるオキソ基またはアルキレンジオキシ基で置換されたC3〜8シクロアルキル基またはC3〜8シクロアルケニル基としては、以下の様な基を挙げることができる。*は結合位置を示す。
【0092】
G
22における3〜10員ヘテロシクリル基は、5〜6員ヘテロシクリル基が好ましい。
【0093】
G
22としては、無置換の若しくは水酸基で置換されたC1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニル基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C1〜6アルキルアミノカルボニル基、C1〜6アルキルチオ基、C1〜6ハロアルキルチオ基、C1〜6アルキルスルフィニル基、C1〜6ハロアルキルスルフィニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、C1〜6ハロアルキルスルホニル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリルカルボニル基、ペンタフルオロスルファニル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲノ基、オキソ基、無置換の若しくはG
211で置換されたC1〜6アルキレンジオキシ基、−CR
c=NOR
dで表される基が好ましく、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、無置換の若しくはG
221で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
221で置換された3〜10員ヘテロシクリル基がより好ましく、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、無置換の若しくはG
221で置換されたシクロヘキシル基、無置換の若しくはG
221で置換されたフェニル基、無置換の若しくはG
221で置換された5〜6員ヘテロシクリル基(好ましくは、テトラヒドロピラニル基、モルホリニル基、ジオキソラニル基、フリル基、チエニル基、ピラゾリル基、ピリジル基)が特に好ましい。
【0094】
〔G
221〕
G
221は、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C6〜10アリール基またはハロゲノ基を示す。G
221で置換された基が2つ以上ある場合、係るG
221は、相互に同じであっても異なってもよい。
【0095】
置換基G
221における、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、C6〜10アリール基、およびハロゲノ基は既に述べたとおりのものである。
【0096】
G
221としては、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、ハロゲノ基が好ましく、メチル基、トリフルオロメチル基、クロロ基が特に好ましい。
【0097】
〔R
1〕
R
1は、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルチオ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、シアノ基またはハロゲノ基を示す。
【0098】
R
1における、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルチオ基、C1〜6アルキルアミノカルボニル基、C6〜10アリール基、ハロゲノ基、置換基G
1および置換基G
2は既に述べたとおりのものである。
【0099】
R
1としては、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基(好ましくは無置換)またはハロゲノ基が好ましく、メチル基またはハロゲノ基が特に好ましい。
【0100】
〔R
2〕
式(I)中のR
2は、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシ基、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、(無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、シアノ基、またはハロゲノ基を示す。
【0101】
R
2におけるC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C3〜8シクロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C6〜10アリール基、ハロゲノ基、置換基G
1および置換基G
2は、すでに述べたとおりのものである。
【0102】
(C1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基としては、メトキシイミノ−メチル基、1−(エトキシイミノ)−エチル基などを挙げることができる。
【0103】
3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基は、C1〜6アルキル基に、前述の3〜10員ヘテロシクリル基が置換したものである。3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基としては、好ましくは、テトラヒドロフラニルメチル基、テトラヒドロピラニルメチル基、ジオキソラニルメチル基、ジオキサニルメチル基、ピラゾリルメチル基、ピリジルメチル基などを挙げることができる。3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基は、5〜6員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基が好ましい。
【0104】
R
2としては、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基(好ましくは無置換)またはハロゲノ基が好ましく、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基(好ましくは無置換)がより好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0105】
〔R
3〕
式(I)中、R
3は、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ホルミル基、ホルミルオキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニルオキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、(無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたモノC1〜6アルキルアミノ基、無置換の若しくはG
1で置換されたジC1〜6アルキルアミノ基、シアノ基、またはハロゲノ基を示す。
【0106】
R
3におけるC1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C3〜8シクロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C6〜10アリール基、3〜10員ヘテロシクリル基、(C1〜6アルコキシイミノ)−C1〜6アルキル基、モノC1〜6アルキルアミノ基、ジC1〜6アルキルアミノ基、ハロゲノ基、置換基G
1および置換基G
2は、すでに述べたとおりのものである。
【0107】
R
3における3〜10員ヘテロシクリル基は、5〜6員ヘテロアリール基が好ましい。
【0108】
R
3としては、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
1で置換されたジC1〜6アルキルアミノ基が好ましく、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基(好ましくは無置換)、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノ基(好ましくは無置換)、がより好ましく、無置換の若しくはG
1(好ましくはハロゲノ基)で置換されたC1〜6アルキル基、が特に好ましい。
【0109】
〔R
4〕
式(I)中のR
4は、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、ホルミル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニルカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルスルホニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換された(C1〜6アルキルチオ)カルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルアミノ(チオカルボニル)基、または式(II)で表される有機基を示す。
【0110】
R
4における、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、C6〜10アリールC1〜6アルキル基、3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、C1〜6アルキルカルボニル基、C1〜6アルコキシカルボニル基、C1〜6アルキルスルホニル基、C1〜6アルキルアミノカルボニル基、置換基G
1および置換基G
2は既に述べたとおりのものである。
【0111】
C3〜8シクロアルキルカルボニル基は、カルボニル基に、前述のC3〜8シクロアルキル基が置換したものである。C3〜8シクロアルキルカルボニル基としては、シクロプロピルカルボニル基、シクロブチルカルボニル基、シクロペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基などを挙げることができる。
【0112】
C2〜6アルケニルカルボニル基は、カルボニル基に、前述のC2〜6アルケニル基が置換したものである。C2〜6アルケニルカルボニル基としては、ビニルカルボニル基、1−プロペニルカルボニル基、2−プロペニルカルボニル基(アリルカルボニル基)などを挙げることができる。
【0113】
C6〜10アリールカルボニル基は、カルボニル基に、前述のC6〜10アリールが置換したものである。C6〜10アリールカルボニル基としては、ベンジル基、ナフトイル基などを挙げることができる。
【0114】
C2〜6アルケニルオキシカルボニル基としては、ビニルオキシカルボニル基、1−プロペニルオキシカルボニル基、2−プロペニルオキシカルボニル基(アリルオキシカルボニル基)などを挙げることができる。
【0115】
(C1〜6アルキルチオ)カルボニル基としては、(メチルチオ)カルボニル基、(エチルチオ)カルボニル基などを挙げることができる。
【0116】
C1〜6アルキルアミノ(チオカルボニル)基としては、メチルアミノ(チオカルボニル)基、ジメチルアミノ(チオカルボニル)基などを挙げることができる。
【0118】
式(II)中、*は、結合の手を示す。
式(II)中、G
aは、それぞれ独立に、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、または無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基を示す。
【0119】
G
aにおける、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、C6〜10アリール基、置換基G
1および置換基G
2は既に述べたとおりのものである。
【0120】
G
aとしては、水素原子、または無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基(好ましくは無置換)が好ましく、水素原子、またはメチル基が特に好ましい。
【0121】
式(II)中、G
bは、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、または無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基を示す。
【0122】
G
bにおける、C1〜6アルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜8シクロアルキル基、C6〜10アリール基、3〜10員ヘテロシクリル基、置換基G
1および置換基G
2は既に述べたとおりのものである。
【0123】
G
bとしては、水素原子、または無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基(好ましくは無置換)が好ましく、水素原子、メチル基、またはイソプロピル基が特に好ましい。
【0124】
式(II)中、Tは、酸素原子、オキシカルボニル基、カルボニルオキシ基、オキシカルボニルオキシ基、硫黄原子、(チオ)カルボニル基、カルボニル(チオ)基、(チオ)カルボニルオキシ基、オキシカルボニル(チオ)基、または−O−C(=O)−N(G
b)−で表される二価の基を示す。
【0125】
式(II)で表される基の例として、次に示すものが挙げられる。
【0127】
R
4としては、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリルC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、または以下の式で表される基が好ましい。
【0128】
【化13】
R
4としては、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基(好ましくは無置換)、無置換の若しくはG
2で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニル基(好ましくは無置換)、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基(好ましくは無置換)、または以下の式で表される基がより好ましい。
【0129】
【化14】
R
4としては、水素原子、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、アセチル基、エチルカルボニル基、シクロプロピルカルボニル基、または以下の式で表される基が特に好ましい。
【0131】
〔A〕
式(I)中のAは、酸素原子または式(III)で表される2価の有機基のいずれかを示す。
【0133】
式(III)中、*は結合位置を示す。
式(III)中、R
5およびR
6は、それぞれ独立に、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
1で置換されたアルコキシカルボニルオキシ基、ハロゲノ基、水酸基を示す。R
5およびR
6は相互に繋がって、R
5およびR
6が結合する炭素原子とともに3〜6員環を形成してもよい。
R
5およびR
6における、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、ハロゲノ基および置換基G
1は、すでに述べた通りのものである。
【0134】
R
5としては、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換のC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換のアルコキシカルボニルオキシ基、ハロゲノ基、水酸基が好ましく、水素原子、メチル基、メトキシ基、メトキシカルボニルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
【0135】
R
6としては、水素原子、無置換の若しくはG
1で置換されたC1〜6アルキル基、無置換のC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換のアルコキシカルボニルオキシ基、ハロゲノ基、水酸基が好ましく、水素原子、メチル基、メトキシ基、メトキシカルボニルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
【0136】
〔Cy〕
式(I)中のCyは、無置換の若しくはG
2で置換されたC6〜10アリール基、G
2で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
2で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、またはG
2で置換された13員ヘテロアリール基を示す。
CyにおけるC6〜10アリール基、C3〜8シクロアルキル基、3〜10員ヘテロシクリル基、13員ヘテロアリール基、および置換基G
2は、すでに述べたとおりのものである。
【0137】
Cyにおける3〜10員ヘテロシクリル基としては、3〜6員ヘテロシクリル基が好ましく、5〜6員ヘテロシクリル基が特に好ましい。
【0138】
CyとしてはG
2で置換されたC6〜10アリール基、G
2で置換されたC5〜6シクロアルキル基、G
2で置換された3〜6員ヘテロシクリル基が好ましく、G
2で置換されたC6〜10アリール基(好ましくはフェニル基)、G
2で置換された5〜6員ヘテロシクリル基(好ましくはチエニル基、ピリジル基またはピリミジル基)がより好ましい。Cyがフェニル基のときG
2の置換位置は4位が好ましい。
【0139】
CyにおけるG
2としては、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜8アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルケニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルキニル基、水酸基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたモノC1〜6アルキルカルボニルアミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルキル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたN−(C1〜6アルキルカルボニル)−N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、メルカプト基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルチオ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルスルフィニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルケニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC3〜8シクロアルキルカルボニルアミノカルボニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、13員ヘテロアリール基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、シアノ基、ハロゲノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレン基、−CR
a=NR
bで表される基が好ましく、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜8アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリール基、無置換の若しくはG
22で置換されたC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリル基、無置換の若しくはG
22で置換された3〜10員ヘテロシクリルオキシ基、シアノ基、ハロゲノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレン基、−CR
a=NR
bで表される基がより好ましく、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜8アルキル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC2〜6アルキニル基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキルカルボニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたフェニル基、無置換の若しくはG
22で置換されたフェノキシ基、無置換の若しくはG
22で置換された5〜6員ヘテロシクリル基(好ましくは、1、2、4−オキサジアゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、1、2、4−トリアゾリル基、ピリジル基、ピリミジル基)、無置換の若しくはG
22で置換された5〜6員ヘテロシクリルオキシ基(好ましくは、ピリジルオキシ基)、シアノ基、ハロゲノ基、無置換の若しくはG
21で置換されたC1〜6アルキレン基、−CR
a=NR
bで表される基が特に好ましく、無置換の若しくはG
22で置換されたフェニル基、無置換の若しくはG
22で置換された5〜6員ヘテロシクリル基(好ましくは、1、2、4−オキサジアゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、1、2、4−トリアゾリル基、ピリジル基、ピリミジル基)が特に好ましい。
【0140】
本発明に係るピリジン化合物には、水和物、各種溶媒和物や結晶多形なども含まれる。さらに、本発明に係るピリジン化合物は、不斉炭素原子、二重結合などに基づく立体異性体およびそれらの混合物、互変異性体を包含する。また、本発明に係るピリジン化合物はそのN−オキサイドも包含する。ここで、N−オキサイドとは、式(I)のピリジン環の窒素原子が酸化された化合物である。
【0141】
〔互変異性体〕
本発明に係るピリジン化合物は、R
4が水素原子である場合、以下に示す互変異性体(ピリジン−4−オン化合物)を生じる。なお、式中のR
1、R
2、R
3、AおよびCyは、式(I)中の規定と同じ意味を示す。本発明に係るピリジン化合物は、当該互変異性体を包含する。
【0143】
〔立体異性体〕
本発明は、同一の構造式で表される化合物であるが、構造中の原子または置換基の空間的配置が異なる化合物、例えば、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体などの全ての立体異性体を包含する。本発明に係るピリジン化合物は、一つの立体異性体であってもよいし、複数の立体異性体の混合物であってもよい。
【0144】
〔塩〕
本発明に係る化合物(I)の塩としては、農園芸学的に許容される塩であれば、特に制限されない。例えば、塩酸、硫酸などの無機酸の塩;酢酸、乳酸などの有機酸の塩;リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩;鉄、銅などの遷移金属の塩;アンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ヒドラジンなどの有機塩基の塩などを挙げることができる。化合物(I)の塩は、化合物(I)から公知の手法によって得ることができる。
【0145】
〔農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤〕
本発明の農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤は、化合物(I)、化合物(I)の互変異性体若しくは化合物(I)の塩(以下、これらを「本発明化合物」ということがある。)から選ばれる少なくとも1つを有効成分として含有するものである。
【0146】
本発明の農園芸用殺菌剤は、広範囲の種類の糸状菌、例えば、藻菌類(Oomycetes)、子のう(嚢)菌類(Ascomycetes)、不完全菌類(Deuteromycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)に属する菌に由来する植物病害の防除に使用できる。
【0147】
防除の対象となる植物病害(病原菌)の例を以下に示す。
テンサイ:褐斑病(Cercospora beticola)、黒根病(Aphanomyces cochlioides)、根腐病(Thanatephorus cucumeris)、葉腐病(Thanatephorus cucumeris)など
ラッカセイ:褐斑病(Mycosphaerella arachidis)、汚斑病(Ascochyta sp.)、さび病(Puccinia arachidis)、立枯病(Pythium debaryanum)、さび斑病(Alternaria alternata)、白絹病(Sclerotium rolfsii)黒渋病(Mycosphaerella berkeleyi)など
キュウリ:うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、べと病(Pseudoperonospora cubensis)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、つる割病(Fusarium oxysporum)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、炭そ病(Colletotrichum orbiculare)、黒星病(Cladosporium cucumerinum)、褐斑病(Corynespora cassiicola)、苗立枯病(Pythium debaryanum、Rhizoctonia solani Kuhn)、ホモプシス根腐病(Phomopsis sp.)斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. Lechrymans)など
トマト:灰色かび病(Botrytis cinerea)、葉かび病(Cladosporium fulvum)、疫病(Phytophthora infestans)、半身萎凋病(Verticillium albo-atrum、 Verticillium dahliae)、うどんこ病(Oidium neolycopersici)、輪紋病(Alternaria solani)、すすかび病(Pseudocercospora fuligena)など
ナス:灰色かび病(Botrytis cinerea)、黒枯病(Corynespora melongenae)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、すすかび病(Mycovellosiella nattrassii)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、半身萎凋病(Verticillium dahliae)、褐紋病(Phomopsis vexans)など
イチゴ:灰色かび病(Botrytis cinerea)、うどんこ病(Sphaerotheca humuli)、炭そ病(Colletotrichum acutatum、Colletotrichum fragariae)、疫病(Phytophthora cactorum)、軟腐病(Rhizopus stolonifer)、萎黄病(Fusarium oxysporum)、萎凋病(Verticillium dahliae)など
タマネギ:灰色腐敗病(Botrytis allii)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、白斑葉枯病(Botrytis squamosa)、べと病(Peronospora destructor)、白色疫病(Phytophthora porri)など
キャベツ:根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)、軟腐病(Erwinia carotovora)、黒腐病(Xanthomonas campesrtis pv. campestris)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola、P. s. pv. alisalensis)、べと病(Peronospora parasitica)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、黒すす病(Alternaria brassicicola)、灰色かび病(Botrytis cinerea)など
インゲン:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、炭疽病(Colletotrichum lindemuthianum)、角斑病(Phaeoisariopsis griseola)など
【0148】
りんご:うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、黒星病(Venturia inaequalis)、モニリア病(Monilinia mali)、黒点病(Mycosphaerella pomi)、腐らん病(Valsa mali)、斑点落葉病(Alternaria mali)、赤星病(Gymnosporangium yamadae)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、炭そ病(Glomerella cingulata、Colletotrichum acutatum)、褐斑病(Diplocarpon mali)、すす点病(Zygophiala jamaicensis)、すす斑病(Gloeodes pomigena)、紫紋羽病(Helicobasidium mompa)、灰色かび病(Botrytis cinerea)など
ウメ:黒星病(Cladosporium carpophilum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、灰星病(Monilinia mumecola)など
カキ:うどんこ病(Phyllactinia kakicola)、炭そ病(Gloeosporium kaki)、角斑落葉病(Cercospora kaki)など
モモ:灰星病(Monilinia fructicola)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、ホモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、穿孔細菌病(Xanthomonas campestris pv. pruni)など
アーモンド:灰星病(Monilinia laxa)、斑点病(Stigmina carpophila)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、葉ぶくれ病(Polystigma rubrum)、斑点落葉病(Alternaria alternata)、炭疽病(Colletotrichum gloeospoides)など
オウトウ:灰星病(Monilinia fructicola)、炭そ病(Colletotrichum acutatum)、黒斑病(Alternaria sp.)、幼果菌核病(Monilinia kusanoi)など
ブドウ:灰色かび病(Botrytis cinerea)、うどんこ病(Uncinula necator)、晩腐病(Glomerella cingulata、Colletotrichum acutatum)、べと病(Plasmopara viticola)、黒とう病(Elsinoe ampelina)、褐斑病(Pseudocercospora vitis)、黒腐病(Guignardia bidwellii)、白腐病(Coniella castaneicola)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)など
ナシ:黒星病(Venturia nashicola)、赤星病(Gymnosporangium asiaticum)、黒斑病(Alternaria kikuchiana)、輪紋病(Botryosphaeria berengeriana)、うどんこ病(Phyllactinia mali)、胴枯病(Phomopsis fukushii)、褐色斑点病(Stemphylium vesicarium)、炭そ病(Glomerella cingulata)など
チャ:輪斑病(Pestalotiopsis longiseta、 P. theae)、炭そ病(Colletotrichum theae-sinensis)、網もち病(Exobasidium reticulatum)など
カンキツ:そうか病(Elsinoe fawcettii)、青かび病(Penicillium italicum)、緑かび病(Penicillium digitatum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、黒点病(Diaporthe citri)、かいよう病(Xanthomonas campestris pv.Citri)、うどんこ病(Oidium sp.)など
【0149】
コムギ:うどんこ病(Blumeria graminis f.sp. tritici)、赤かび病(Gibberella zeae)、赤さび病(Puccinia recondita)、褐色雪腐病(Pythium iwayamai)、紅色雪腐病(Monographella nivalis)、眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum)、雪腐小粒菌核病(Typhula incarnata)、雪腐大粒菌核病(Myriosclerotinia borealis)、立枯病(Gaeumannomyces graminis)、麦角病(Claviceps purpurea)、なまぐさ黒穂病(Tilletia caries)、裸黒穂病(Ustilago nuda)など
オオムギ:斑葉病(Pyrenophora graminea)、網斑病(Pyrenophora teres)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、裸黒穂病(Ustilago tritici、U.nuda)など
イネ:いもち病(Pyricularia oryzae)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、苗立枯病(Pythium graminicola)、白葉枯病(Xanthomonas oryzae)、苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、褐条病(Acidovorax avenae)、もみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、すじ葉枯病(Cercospora oryzae)、稲こうじ病(Ustilaginoidea virens)、褐色米(Alternaria alternata、Curvularia intermedia)、腹黒米(Alternaria padwickii)、紅変米(Epicoccum purpurascens)など
タバコ:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、疫病(Phytophthora nicotianae)、など
チューリップ:灰色かび病(Botrytis cinerea)など
ヒマワリ:べと病(Plasmopara halstedii)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)など
ベントグラス:雪腐大粒菌核病(Sclerotinia borealis)、ラージパッチ(Rhizoctonia solani)、ブラウンパッチ(Rhizoctonia solani)、ダラースポット(Sclerotinia homoeocarpa)、いもち病(Pyricularia sp.)、赤焼病(Pythium aphanidermatum)、炭そ病(Colletotrichum graminicola)など
オーチャードグラス:うどんこ病(Erysiphe graminis)など
ダイズ:紫斑病(Cercospora kikuchii)、べと病(Peronospora manshurica)、茎疫病(Phytophthora sojae)、さび病(Phakopsora pachyrhizi)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、炭そ病(Colletotrichum truncatum)、灰色かび病(Botrytis cinerea)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseolorum var. sojae)など
ジャガイモ:疫病(Phytophthora infestans)、夏疫病(Alternaria solani)、黒あざ病(Thanatephorus cucumeris)、半身萎凋病(Verticillium albo−atrum、V. dahliae、V. nigrescens)など
バナナ:パナマ病(Fusarium oxysporum)、シガトカ病(Mycosphaerella fijiensis、M. musicola)など
ナタネ:菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、根朽病(Phoma lingam)、黒斑病(Alternaria brassicae)など
コーヒー:さび病(Hemileia vastatrix)、炭疽病(Colletotrichum coffeanum)、褐眼病(Cercospora coffeicola)など
サトウキビ:褐さび病(Puccinia melanocephala)など
トウモロコシ:ひょう紋病(Gloeocercospora sorghi)、さび病(Puccinia sorghi)、南方さび病(Puccinia polysora)、黒穂病(Ustilago maydis)、ごま葉枯病(Cochliobolus heterostrophus)、すす紋病(Setosphaeria turcica)など
ワタ:苗立枯病(Pythium sp.)、さび病(Phakopsora gossypii)、白かび病(Mycosphaerella areola)、炭疽病(Glomerella gossypii)など
【0150】
本発明の殺虫若しくは殺ダニ剤は、植物の生育に影響する各種の農業害虫およびダニ類などの有害生物の防除効果に優れている。本発明の殺虫若しくは殺ダニ剤は、感受性系統のみならず、従来の薬剤、たとえば、有機リン剤やカーバメート剤に対する抵抗性が発達した系統の害虫にも有効である。抵抗性系統の害虫の代表例としては、コナガ、ウンカ、ヨコバイ、アブラムシなどを挙げることができる。
【0151】
本発明の有害生物防除剤は、農業害虫、ダニ類以外の有害生物の防除に効果を示す。有害生物として、たとえば、外部寄生虫、衛生害虫などを挙げることができる。
【0152】
本発明の農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤は、穀物類、野菜類、根菜類、イモ類、樹木類、牧草類、芝類などを挙げることができる。穀物類;野菜類;根菜類;イモ類;果樹類、茶、コーヒー、カカオなどの樹木類;牧草類;芝類;ワタなどの植物に対して用いることが好ましい。
【0153】
本発明の農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤は、植物類の各部位、たとえば、葉、茎、柄、花、蕾、果実、種子、スプラウト、根、塊茎、塊根、苗条、挿し木などに施用することができる。また、これら植物類の改良品種・変種、栽培品種、さらには突然変異体、ハイブリッド体、遺伝子組み換え体(GMO)を対象とすることもできる。
【0154】
本発明の農園芸用殺菌剤は、花卉、芝、牧草を含む農園芸作物に発生する種々の病害の防除をするために行われる種子処理、茎葉散布、土壌施用、水面施用などに使用することができる。
【0155】
本発明の農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤は、殺菌、殺虫・殺ダニ、殺線虫、殺土壌害虫などの効果を有する他の農園芸用薬剤; 植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料などと混用または併用してもよい。以下にその一例を示す。
【0156】
殺菌剤:
(1)核酸生合成阻害剤:
(a)RNAポリメラーゼI阻害剤: ベナラキシル、ベナラキシル-M、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル-M、オキサジキシル、クロジラコン、オフレース;
(b)アデノシンデアミナーゼ阻害剤: ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール;
(c)DNA/RNA合成阻害剤: ハイメキサゾール、オクチリノン;
(d)DNAトポイソメラーゼII阻害剤: オキソリン酸。
【0157】
(2)有糸核分裂阻害剤および細胞分裂阻害剤:
(a)β−チューブリン重合阻害剤: ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、フベリダゾール、チアベンダゾール、チオファネート、チオファネートメチル、ジエトフェンカルブ、ゾキサミド、エタボキサム;
(b)細胞分裂阻害剤: ペンシクロン;
(c)スペクトリン様タンパク質の非局在化阻害剤: フルオピコリド。
【0158】
(3)呼吸阻害剤:
(a)複合体I NADH酸化還元酵素阻害剤: ジフルメトリム、トルフェンピラド;
(b)複合体IIコハク酸脱水素酵素阻害剤: ベノダニル、フルトラニル、メプロニル、イソフェタミド、フルオピラム;フェンフラム、フルメシクロックス、カルボキシン、オキシカルボキシン、チフルザミド、ベンゾビンジフルピル、ビキサフェン、フルキサピロキサド、フラメトピル、イソピラザム、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、ボスカリド、ピラジフルミド;
(c)複合体IIIユビキノールオキシダーゼQo阻害剤: アゾキシストロビン、クモキシストロビン、クメトキシストロビン、エノキサストロビン、フルフェノキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラオキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、トリクロピリカルブ、クレソキシム-メチル、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、フェナミンストロビン、メトミノストロビン、オリサストロビン、ファモキサドン、フルオキサストロビン、フェンアミドン、ピリベンカルブ、マンデストロビン;
(d)複合体IIIユビキノール還元酵素Qi阻害剤: シアゾファミド、アミスルブロム;
(e)酸化的リン酸化の脱共役剤: ビナパクリル、メプチルジノカップ、ジノカップ、フルアジナム、フェリムゾン;
(f)酸化的リン酸化阻害剤(ATP 合成酵素の阻害剤): フェンチンアセテート、塩化フェンチン、水酸化フェンチン;
(g)ATP生産阻害剤: シルチオファム;
(h)複合体III:シトクローム bc1(ユビキノン還元酵素)のQx(未知)阻害剤: アメトクトラジン。
【0159】
(4)アミノ酸およびタンパク質合成阻害剤
(a)メチオニン生合成阻害剤: アンドプリム、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル;
(b)タンパク質合成阻害剤: ブラストサイジン-S、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン。
【0160】
(5)シグナル伝達阻害剤:
(a)シグナル伝達阻害剤: キノキシフェン、プロキナジド;
(b)浸透圧シグナル伝達におけるMAP・ヒスチジンキナーゼ阻害剤: フェンピクロニル、フルジオキソニル、クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン。
【0161】
(6)脂質および細胞膜合成阻害剤:
(a)りん脂質生合成、メチルトランスフェラーゼ阻害剤: エジフェンホス、イプロベンホス、ピラゾホス、イソプロチオラン;
(b)脂質の過酸化剤: ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キンドゼン、テクナゼン、トルクロホスメチル、エトリジアゾール;
(c)細胞膜に作用する剤: ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロパモカルブホセチレート、プロチオカルブ;
(d)病原菌細胞膜を撹乱する微生物: バチルスズブチリス菌、バチルス ズブチリスQST713 株、バチルス ズブチリスFZB24 株、バチルス ズブチリスMBI600 株、バチルス ズブチリスD747株;
(e)細胞膜を撹乱する剤: ゴセイカユプテ(ティーツリー)の抽出物。
【0162】
(7)細胞膜のステロール生合成阻害剤:
(a)ステロール生合成におけるC14位の脱メチル化阻害剤: トリホリン、ピリフェノックス、ピリソキサゾール、フェナリモル、フルルプリミドール、ヌアリモル、イマザリル、イマザリル硫酸塩、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、ビニコナゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、フルキンコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、プロチオコナゾール、ボリコナゾール、メフェントリフルコナゾール;
(b)ステロール生合成におけるΔ14還元酵素およびΔ8→Δ7−イソメラーゼの阻害剤:
アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン;
(c)ステロール生合成系のC4位脱メチル化における3-ケト還元酵素阻害剤: フェンヘキサミド、フェンピラザミン;
(d)ステロール生合成系のスクワレンエポキシダーゼ阻害剤: ピリブチカルブ、ナフチフィン、テルビナフィン。
【0163】
(8)細胞壁合成阻害
(a)トレハラーゼ阻害剤: バリダマイシン;
(b)キチン合成酵素阻害剤: ポリオキシン、ポリオクソリム;
(c)セルロース合成酵素阻害剤: ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、トルプロカルブ、バリフェナレート、マンジプロパミド。
【0164】
(9)メラニン生合成阻害剤
(a)メラニン生合成の還元酵素阻害剤: フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール;
(b)メラニン生合成の脱水酵素阻害剤: カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル;
(c)その他:トルプロカルブ。
【0165】
(10)宿主植物の抵抗性誘導剤:
(a)サリチル酸合成経路に作用する剤: アシベンゾラル-S-メチル;
(b)その他: プロベナゾール、チアジニル、イソチアニル、ラミナリン、オオイタドリ抽出液。
【0166】
(11)作用性が不明な剤: シモキサニル、ホセチルアルミニウム、リン酸(リン酸塩)、テクロフタラム、トリアゾキシド、フルスルファミド、ジクロメジン、メタスルホカルブ、シフルフェナミド、メトラフェノン、ピリオフェノン、ドジン、ドジン遊離塩基、フルチアニル。
【0167】
(12)多作用点を有する剤: 銅(銅塩)、ボルドー液、水酸化銅、銅ナフタレート、酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、硫黄、硫黄製品、多硫化カルシウム、ファーバム、マンコゼブ、マネブ、マンカッパー、メチラム、ポリカーバメート、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、キャプタン、カプタホール、フォルペット、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine trialbesilate)、アニラジン、ジチアノン、キノメチオネート、フルオルイミド。
【0168】
(13)その他の剤: DBEDC、フルオロフォルペット、グアザチンアセテート、ビス(8-キノリノラト)銅(II)、プロパミジン、クロロピクリン、シプロフラム、アグロバクテリウム、ベトキサジン、ジフェニルアミン、メチルイソチアネート(MITC)、ミルデオマイシン、カプサイシン、クフラネブ、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジフェンゾクワット、ジフェンゾクワットメチルスルホネート、フルメトベル、ホセチルカルシウム、ホセチルナトリウム、イルママイシン、ナタマイシン、ニトロタールイソプロピル、オキサモカルブ、ピロールニトリン、テブフロキン、トルニファニド、ザリラミド、アルゴフェーズ(Algophase)、アミカルチアゾール(Amicarthiazol)、オキサチアピプロリン(Oxathiapiprolin)、メチラム亜鉛、ベンチアゾール、トリクラミド、ユニコナゾール、ミルデオマイシン、オキシフェンチイン(Oxyfenthiin)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、フェンピコキサミド(Fenpicoxamid)、ジクロベンチアゾクス(dichlobentiazox)、キノフメリン(Quinofumelin)
【0169】
殺虫・殺ダニ剤、殺線虫剤、殺土壌害虫剤:
(1)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤:
(a)カーバメート系: アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、フェノチオカルブ、MIPC、MPMC、MTMC、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ブフェンカルブ、クロエトカルブ、メタム・ナトリウム、プロメカルブ;
【0170】
(b)有機リン系: アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、カズサホス、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソカルボホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシジメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン、ブロモホス・エチル、BRP、カルボフェノチオン、シアノフェンホス、CYAP、デメトン-S-メチルスルホン、ジアリホス、ジクロフェンチオン、ジオキサベンゾホス、エトリムホス、フェンスルホチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、イサゾホス、ヨードフェンホス、メタクリホス、ピリミホス−エチル、ホスホカルブ、プロパホス、プロトエート、スルプロホス。
【0171】
(2)GABA-作動性塩素イオンチャネルアンタゴニスト: アセトプロール、クロルデン、エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール;カンフェクロル、ヘプタクロル、ジエノクロル。
(3)ナトリウムチャンネルモジュレーター: アクリナトリン、d-シス-トランス アレスリン、d-トランスアレスリン、ビフェントリン、ビオアレスリン、ビオアレスリンS-シクロペンチル異性体、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン[(1R)-トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリン[(EZ)-(1R)-異性体]、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、カデスリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1R)-トランス異性体]、プラレトリン、ピレスラム、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルスリン、テトラメトリン[(1R)-異性体]、トラロメトリン、トランスフルトリン、アレスリン、ピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、プロフルトリン、ジメフルトリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、トランスペルメトリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フルブロシトリネート、フルフェンプロックス、メトフルトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、テラレトリン。
【0172】
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト: アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、スルフォキサフロール、ニコチン、フルピラジフロン。
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体アロステリックモジュレーター: スピネトラム、スピノサド。
(7)幼若ホルモン様物質: ヒドロプレン、キノプレン、メソプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン、ジオフェノラン、エポフェノナン、トリプレン。
(8)その他非特異的阻害剤: 臭化メチル、クロルピクリン、フッ化スルフリル、ホウ砂、吐酒石。
(9)同翅目選択的摂食阻害剤: フロニカミド、ピメトロジン、ピリフルキナゾン。
【0173】
(10)ダニ類生育阻害剤: クロフェンテジン、ジフロビダジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール。
(11)微生物由来昆虫中腸内膜破壊剤: バチルス・チューリンゲンシス亜種イスラエレンシ、バチルス・スファエリクス、バチルス・チューリンゲンシス亜種アイザワイ、バチルス・チューリンゲンシス亜種クルスタキ、バチルス・チューリンゲンシス亜種テネブリオニス、Bt作物タンパク質:Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/Cry35Ab1。
(12)ミトコンドリアATP生合成酵素阻害剤: ジアフェンチウロン、アゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット、テトラジホン。
(13)酸化的リン酸化脱共役剤: クロルフェナピル、スルフラミド、DNOC、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ。
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体チャンネルブロッカー: ベンスルタップ、カルタップ塩酸塩、ネライストキシン、チオスルタップ一ナトリウム塩、チオシクラム。
(15)キチン合成阻害剤: ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ブプロフェジン、フルアズロン。
(16)双翅目脱皮かく乱剤: シロマジン。
(17)脱皮ホルモン受容体アゴニスト: クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド。
(18)オクトパミン受容体アゴニスト: アミトラズ、デミジトラズ、クロルジメホルム。
(19)ミトコンドリア電子伝達系複合体III阻害剤: アセキノシル、フルアクリピリム、ヒドラメチルノン。
(20)ミトコンドリア電子伝達系複合体I阻害剤: フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ロテノン。
【0174】
(21)電位依存性ナトリウムチャネルブロッカー: インドキサカルブ、メタフルミゾン。
(22)アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤: スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト。
(23)ミトコンドリア電子伝達系複合体IV阻害剤: リン化アルミニウム、リン化カルシウム、ホスフィン、リン化亜鉛、シアニド。
(24)ミトコンドリア電子伝達系複合体II阻害剤: シエノピラフェン、シフルメトフェン、ピフルブミド。
(25)リアノジン受容体モジュレーター: クロラントラニリプロール、シアントラニリプロール、フルベンジアミド、シクラニリプロール、テトラニリプロール。
(26)混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物: ピペロニルブトキシド。
(27)ラトロフィリン受容体作用薬: デプシペプチド、環状デプシペプチド、24員環状デプシペプチド、エモデプシド。
(28)その他の剤(作用機構が未知): アザジラクチン、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、キノメチオネート、クリオライト、ジコホル、ピリダリル、ベンクロチアズ、硫黄、アミドフルメット、1,3−ジクロロプロペン、DCIP、フェニソブロモレート、ベンゾメート、メタアルデヒド、クロルベンジレート、クロチアゾベン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェナジン、ゴシップルア、ジャポニルア、メトキサジアゾン、石油、オレイン酸カリウム、テトラスル、トリアラセン、アフィドピロペン(afidopyropen)、フロメトキン、フルフィプロル(flufiprole)、フルエンスルフォン、メペルフルスリン、テトラメチルフルスリン、トラロピリル、ジメフルスリン、メチルネオデカンアミド、フルララネル、アフォキソラネル、フルキサメタミド、5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ベンゾニトリル(CAS:943137-49-3)、ブロフラニリド、その他のメタジアミド類。
【0175】
〔外部寄生虫防除剤〕
本発明化合物は、人獣に害を及ぼす外部寄生虫の防除効果に優れている。また、薬害が少なく、魚類や温血動物への毒性が低いため、安全性の高い化合物である。そのため、外部寄生虫防除剤の有効成分として有用である。
外部寄生虫としては、ダニ類、シラミ類、ノミ類などが挙げられる。
本発明の外部寄生虫防除剤の処理の対象となる宿主動物としては、イヌ、ネコなどの愛玩動物;愛玩鳥;ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジなどの家畜;家禽; などの温血動物が挙げられる。その他にも、ミツバチが挙げられる。
外部寄生虫は、宿主動物、特には温血動物の中および上に寄生する。詳しくは、宿主動物の背、脇下、下腹部、内股部などに寄生して動物から血液やフケなどの栄養源を得て生息する。
本発明の外部寄生虫防除剤は、公知の獣医学的な手法(局所、経口、非経口または皮下投与)で施用することができる。その方法として、錠剤、カプセル、飼料混入などにより動物に経口的に投与する方法; 浸漬液、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内など)などにより動物に投与する方法; 油性または水性液剤を噴霧、ポアオン、スポットオンなどにより局所的に投与する方法; 樹脂に外部寄生虫防除剤を練り込み、前記混練物を首輪、耳札などの適当な形状に成形し、それを動物に装着し局所的に投与する方法; などが挙げられる。
【0176】
〔製剤処方〕
本発明の農園芸用殺菌剤、有害生物防除剤、および殺虫若しくは殺ダニ剤は、剤型によって特に限定されない。たとえば、水和剤、乳剤、粉剤、粒剤、水溶剤、懸濁剤、顆粒水和剤、錠剤などの剤型を挙げることができる。製剤への調製方法は、特に制限されず、剤形に応じて公知の調製方法を採用することができる。
以下に、製剤実施例を若干示す。なお、以下に示す製剤処方は単なる例示であり、本発明の主旨に反しない範囲で修正することができ、本発明は以下の製剤実施例によって何ら制限されるものではない。「部」は特段の断りが無い限り「重量部」を意味する。
【0177】
(製剤1:水和剤)
本発明化合物 40部
珪藻土 53部
高級アルコール硫酸エステル 4部
アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部
以上を均一に混合して微細に粉砕して、有効成分40%の水和剤を得る。
【0178】
(製剤2:乳剤)
本発明化合物 30部
キシレン 33部
ジメチルホルムアミド 30部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部
以上を混合して、有効成分30%の乳剤を得る。
【0179】
(製剤3:粉剤)
本発明化合物 10部
クレー 90部
以上を均一に混合して微細に粉砕し、有効成分10%の粉剤を得る。
【0180】
(製剤4:粒剤)
本発明化合物 5部
クレー 73部
ベントナイト 20部
ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩 1部
リン酸カリウム 1部
以上をよく粉砕混合し、水を加えてよく練り合せた後、造粒乾燥して有効成分5%の粒剤を得る。
【0181】
(製剤5:懸濁剤)
本発明化合物 10部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 4部
ポリカルボン酸ナトリウム塩 2部
グリセリン 10部
キサンタンガム 0.2部
水 73.8部
以上を混合し、粒度が3ミクロン以下になるまで湿式粉砕し、有効成分10%の懸濁剤を得る。
【0182】
(製剤6:顆粒水和剤)
本発明化合物 40部
クレー 36部
塩化カリウム 10部
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 1部
リグニンスルホン酸ナトリウム塩 8部
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩
のホルムアルデヒド縮合物 5部
以上を均一に混合して微細に粉砕後,適量の水を加えてから練り込んで粘土状にする。粘土状物を造粒した後乾燥し、有効成分40%の顆粒水和剤を得る。
【0183】
次に、化合物実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明は以下の化合物実施例によって何ら制限されるものではない。
【0184】
〔実施例1〕
メチル(2,3,6−トリメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−4−ピリジル)カーボネート(化合物番号:1−3)の製造
【0185】
(工程1)4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン(化合物番号:1−13)の合成
【0186】
【化18】
乾燥したフラスコに亜鉛554mgを加え、系内を窒素で置換した。テトラヒドロフラン6mlおよび1,2−ジブロモエタン0.04mlを加え、60℃まで加熱した。室温まで放冷した後、クロロトリメチルシラン0.02mlを加えて、室温で10分間撹拌した。この液に、氷冷下、1−(ブロモメチル)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ベンゼン1.80gをテトラヒドロフラン1.1mlに溶解させて得られた溶液を滴下した。滴下終了後、氷冷下10分間撹拌し、さらに室温で2時間撹拌して、亜鉛試薬を調製した。
乾燥したフラスコに4−ベンジルオキシ−3−ヨード−2,6ジメチルピリジン1.55gおよびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.16gを加え、系内を窒素で置換した。その後、これにテトラヒドロフラン10mlを加えた。この液に前記亜鉛試薬を加え、3日間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した。その後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的化合物0.56gを得た。収率は26%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 2.48(s,3H),2.49(s,3H),4.02(s,2H),5.09(s,2H),6.63(s,1H),6.87-6.96(m,4H),7.08-7.15(m,4H),7.26-7.33(m,5H)
【0187】
(工程2)2,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール(化合物番号:1−14)の合成
【0188】
【化19】
4−ベンジルオキシ−2,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン0.56gと、メタノール10mlと、10%パラジウム炭素0.10gとを混ぜ合わせ、水素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。不溶物を濾過で除去し、濾液から溶媒を減圧留去して、目的化合物0.38gを得た。収率は85%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CD
3OD,δppm) 2.28(s,3H),2.30(s,3H),3.90(s,2H),6.25(s,1H),6.89-7.00(m,4H),7.19-7.23(m,4H)
【0189】
(工程3)3−ヨード−2,6−ジメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール(化合物番号:1−15)の合成
【0190】
【化20】
2,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール0.38gと、酢酸7mlと、N−ヨードコハク酸イミド225mgとを混ぜ合わせ、室温で2時間撹拌した。析出した固体を濾過で採取し、少量の酢酸およびアセトニトリルで洗浄して、目的化合物0.18gを得た。収率は36%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CD
3OD,δppm) 2.30(s,3H),2.58(s,3H),3.96(s,2H),6.89-7.00(m,4H),7.19-7.23(m,4H)
【0191】
(工程4)(3−ヨード−2,6−ジメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)4−ピリジル) メチル カーボネート(化合物番号:1−16)の合成
【0192】
【化21】
3−ヨード−2,6−ジメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール0.49gにクロロホルム10ml、トリエチルアミン0.19gを加えた。この反応液に、氷冷下、クロロギ酸メチル0.14gを滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を飽和重曹水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的化合物0.48gを得た。収率は88%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 2.49(s,3H),2.77(s,3H),3.84(s,3H),3.97(s,2H),6.90-6.97(m,4H),7.07-7.17(m,4H)
【0193】
(工程5)メチル(2,3,6−トリメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−4−ピリジル)カーボネート(化合物番号:1−3)の合成
【0194】
【化22】
(3−ヨード−2,6−ジメチル−5−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)4−ピリジル) メチル カーボネート0.48gを1,2−ジメトキシエタン10mlに溶解させ、この溶液に、ビス(ジ−t−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム60mgと、炭酸カリウム0.24gと、トリメチルボロキシン0.21gとを加えた。系内を窒素で置換し、1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した。その後、これに飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的化合物0.31gを得た。収率は80%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 2.10(s,3H),2.48(s,3H),2.51(s,3H),3.79(s,3H),3.92(s,2H),6.89-6.97(m,4H),7.08(d,2H),7.15(d,2H)
【0195】
〔実施例2〕
(2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−4−ピリジル) メチル カーボネート(化合物番号:1−9)の製造
【0196】
(工程1)4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−5,6−ジメチルニコチン酸メチルの合成
【0197】
【化23】
3−アミノ−4−メチル−2−ペンテン酸メチル13.0gと、2,2,5,6−テトラメチル−4H−1,3−ジオキシン−4−オン15.6gと、モレキュラーシーブス4A 18.2gとを混合し、170℃で20分間撹拌した。この反応液にメタノールを加えた。その後、反応液を濾過し、濾液から溶媒を減圧留去した。得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した結晶を濾過で採取して、目的化合物6.98gを得た。収率は34%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(DMSO-d6,δppm) 1.20(d,6H),1.80(s,3H),2.26(s,3H),3.70(s,3H),10.57(br.s,1H)
【0198】
(工程2)6−イソプロピル−2,3−ジメチルピリジン−4−オールの合成
【0199】
【化24】
4−ヒドロキシ−2−イソプロピル−5,6−ジメチルニコチン酸メチル2.56gをN−メチル−2−ピロリドン11mlに溶解させた。この溶液に塩化リチウム4.86gを加え、180℃で3時間撹拌した。この反応液を室温まで冷却した。その後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製し、目的化合物1.49gを得た。収率は79%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CD
3OD,δppm) 1.27(d,6H),1.99(s,3H),2.36(s,3H),2.79-2.85(m,1H),6.23(s,1H)
【0200】
(工程3)3−ヨード−2−イソプロピル−5,6−ジメチルピリジン−4−オールの合成
【0201】
【化25】
6−イソプロピル−2,3−ジメチルピリジン−4−オール1.60gをクロロホルム32ml、メタノール8mlおよびN−ヨードコハク酸イミド2.40gに混ぜ合わせ、室温で3時間撹拌した。析出した固体を濾過で採取し、少量のアセトニトリルおよびジエチルエーテルで洗浄して、目的化合物1.60gを得た。収率は57%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CD
3OD,δppm) 1.30(d,6H),2.06(s,3H),2.39(s,3H),3.60-3.69(m,1H)
【0202】
(工程4)4,4,5,5−テトラメチル−2−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−1,3,2−ジオキサボロランの合成
【0203】
【化26】
ビス(ピナコラート)ジボロン10.5gと、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム2.0gと、炭酸カリウム14.3gとを混合した。そこへ1,4−ジオキサン100mlおよび1−(ブロモメチル)−4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)ベンゼン12.0gを加えて、系内を窒素で置換し、5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した。その後、不溶物を濾過で除去し、濾液から溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的化合物5.46gを得た。収率は40%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.23(s,12H),2.28(s,2H),6.88-6.98(m,4H),7.13-7.18(m,4H)
【0204】
(工程5)2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール(化合物番号:1−8)の合成
【0205】
【化27】
3−ヨード−2−イソプロピル−5,6−ジメチルピリジン−4−オール0.30g、ビス(ジ−t−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム73mg、および炭酸カリウム0.43gを混合した。そこへ1,4−ジオキサン5ml、4,4,5,5−テトラメチル−2−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−1,3,2−ジオキサボロラン0.49g、および水1mlを加えて、系内を窒素で置換し、2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した。その後、飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)にて精製し、目的化合物0.08gを得た。収率は18%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.15(d,6H),2.04(s,3H),2.29(s,3H),3.18-3.27(m,1H),3.98(s,2H),6.85-6.94(m,4H),7.11-7.21(m,4H),7.96(br.s,1H)
【0206】
(工程6)(2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)−4−ピリジル) メチル カーボネート(化合物番号:1−9)の合成
【0207】
【化28】
2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−((4−(4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)メチル)ピリジン−4−オール0.15gにクロロホルム8mlおよびトリエチルアミン71mgを加えた。この反応液に、氷冷下、クロロギ酸メチル50mgを滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を飽和重曹水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、目的化合物0.10gを得た。収率は59%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.17(d,6H),2.08(s,3H),2.51(s,3H),3.19-3.22(m,1H),3.76(s,3H),3.95(s,2H),6.89-6.94(m,4H),7.06-7.15(m,4H)
【0208】
〔実施例3〕
2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−(4−(5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル)ピリジン−4−イル メチルカーボネートの製造
【0209】
(工程1)2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルニコチン酸メチルの合成
【0210】
【化29】
4−ヒドロキシ-2-イソプロピル−5,6−ジメチルニコチン酸メチル 20g、炭酸カリウム24.8g、ヨウ化メチル25.4g、アセトニトリル300mlを混合し、3時間加熱還流した。反応液をセライトでろ過し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、水洗した後、溶媒を減圧留去して、目的化合物21.3gを得た。収率100%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm)1.25(d, 6H), 2.17(s, 3H), 2.49(s, 3H), 2.93(m, 1H), 3.79(s, 3H), 3.92(s, 3H).
【0211】
(工程2)(2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタノールの合成
【0212】
【化30】
テトラヒドロフラン250ml、水素化リチウムアルミニウムヒドリド4.08gを混合し、−10℃に冷却した。この混合液に、2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルニコチン酸メチル21.3gをテトラヒドロフラン90mlに溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、30℃に昇温し、再び0℃に冷却した。この操作を薄層クロマトグラフィーで2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルニコチン酸メチルの消失を確認するまで繰り返した。反応液を氷冷し、水4.08g、15%水酸化ナトリウム水溶液4.08g、水12.2gを順次加えた後、セライトでろ過し、溶媒を減圧留去して、目的化合物17.5gを得た。収率93%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.27(d, 6H), 1.83(m, 1H), 2.17(s, 3H), 2.47(s, 3H), 3.33(m, 1H), 3.81(s, 3H), 4.74(d, 2H).
【0213】
(工程3)3−(ブロモメチル)−2−イソプロピル-4-メトキシ−5,6−ジメチルピリジンの合成
【0214】
【化31】
(2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メタノール15.7g、四臭化炭素42.5gを塩化メチレン300mlに溶解させた。室温でトリフェニルホスフィン25.7gを少しずつ加えた後、室温で一晩撹拌した。この反応液を重曹水で洗浄し、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的化合物18.2gを得た。収率89%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm)1.29(d, 6H), 2.17(s, 3H), 2.47(s, 3H), 3.31(m, 1H), 3.88(s, 3H), 4.63(s, 2H).
【0215】
(工程4)4−((2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)ベンゾニトリルの合成
【0216】
【化32】
3−(ブロモメチル)−2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン0.8g、4−シアノフェニルボロン酸0.647g、炭酸カリウム0.608g、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム0.27g、1,2−ジメトキシエタン10ml、水2mlを混合し、アルゴン置換した後、アルゴン雰囲気化で1.5時間加熱還流した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的化合物0.55gを得た。収率64%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.13 (d, 6H), 2.20(s, 3H), 2.50(s, 3H), 2.94-3.04(m, 1H), 3.60(s, 3H), 4.10(s, 2H), 7.20(d, 2H), 7.54(d, 2H).
【0217】
(工程5)N−ヒドロキシ−4−((2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)ベンズイミダミドの合成
【0218】
【化33】
4−((2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)ベンゾニトリル5.50g、エタノール100ml、水10ml、ヒドロキシアミン塩酸塩2.61g、炭酸ナトリウム5.30gを混合し、4時間加熱還流した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。ろ過した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的化合物4.20gを得た。収率69%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.13 (d, 6H), 2.19(s, 3H), 2.49(s, 3H), 2.98-3.08(m, 1H), 3.60(s, 3H), 4.10(s, 2H), 7.10(d, 2H), 7.50(d, 2H).
【0219】
(工程6)2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−(4−(5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル)ピリジン−4−オールの合成
【0220】
【化34】
N−ヒドロキシ−4−((2−イソプロピル−4−メトキシ−5,6−ジメチルピリジン−3−イル)メチル)ベンズイミダミド4.20gを塩化メチレン100mlに溶解し、トリフルオロ酢酸無水物4mlを混合し、室温で6時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣にジメチルホルムアミド60mlを加え、130℃で20分撹拌した。この反応液に塩化リチウム2.70g、パラトルエンスルホン酸一水和物12.4gを混合し、130℃で15分撹拌した。この反応液に重曹8.2gを加えて室温で5分撹拌した後、水で希釈してろ過した。得られた結晶を水、ジエチルエーテルで順次洗浄し、目的化合物5.20gを得た。収率90%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.15 (d, 6H), 2.06(s, 3H), 2.40(s, 3H), 3.20-3.30(m, 1H), 4.11(s, 2H), 7.35(d, 2H), 7.97(d, 2H).
【0221】
(工程7)2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−(4−(5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ベンジル)ピリジン−4−イル メチルカーボネートの合成
【0222】
【化35】
2−イソプロピル−5,6−ジメチル−3−(4−(5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール-3-イル)ベンジル)ピリジン−4−オール1.0gを塩化メチレン30mlに溶解させ、氷冷下トリエチルアミン2ml、クロロギ酸メチル1mlを混合し、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、目的化合物600mgを得た。収率52%であった。目的化合物のNMR分析の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(CDCl
3,δppm) 1.16(d, 6H), 2.09(s, 3H), 2.53(s, 3H), 3.09-3.19(m, 1H), 3.73(s, 3H), 4.04(s, 2H), 7.23(d, 2H), 7.99(d, 2H).
【0223】
上記の実施例と同様の方法で製造した化合物の一例を第1表〜第7表に示す。併せて、化合物の物性データを「物性」の欄に記載した。物性データとしては、融点〔mp(℃)〕、屈折率またはその性状を記載した。
また、表中、Meはメチル基、Etはエチル基、
nPrはノルマルプロピル基、
iPrはイソプロピル基、
cPrはシクロプロピル基、
nBuはノルマルブチル基、
iBuはイソブチル基、
tBuはターシャリーブチル基、
cBuはシクロブチル基、
cPenはシクロペンチル基、
cHexはシクロヘキシル基、Acはアセチル基、Phはフェニル基、Bnはベンジル基、Pyはピリジル基、PINBは4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラニル基を示す。
【0224】
第1表は、式(1)で表される化合物における置換基を示す。
【0246】
第2表は、式(2)で表される化合物における置換基を示す。
【0250】
第3表は、式(3)で表される化合物における置換基を示す。
【0253】
第4表は、式(4)で表される化合物における置換基を示す。
【0256】
第5表は、式(5)で表される化合物における置換基を示す。
【0259】
第6表は、式(6)で表される化合物における置換基を示す。
【0274】
上記の第1表〜第7表に記載した化合物のいくつかについて、
1H−NMRデータを第8表に示す。
【0289】
以上のとおり、上記実施例のような公知の化学反応を用いることによって本発明化合物は容易に製造することができる。
【0290】
〔生物試験〕
本発明化合物が、農園芸用殺菌剤、殺虫剤または殺ダニ剤の有効成分として有用であることを以下の試験例で示す。
【0291】
(試験例1)コムギうどんこ病防除試験
本発明化合物5部、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート1.5部、およびジメチルホルムアミド93.5部を混ぜ合わせて、有効成分5%の乳剤を調製した。該乳剤を本発明化合物が125ppmになるように水で希釈して、薬液を得た。
続いて育苗用ポットで栽培したコムギ幼苗(品種「チホク」、1〜2葉期)に前記薬液を散布した。風乾後、コムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis f.sp.tritici)の分生胞子を振り払い接種し、20℃の温室に静置した。接種から6日目に葉上の病斑出現状態を調査した(処理区)。
一方、当該希釈溶液を散布せずコムギを栽培し、同様に病斑出現状態を調査した(無処理区)。
無処理区を基準にした防除価を下記の式で算出した。
防除価(%)=100−{病斑が出現した面積(処理区)/病斑が出現した面積(無処理区)}×100
第9表に示す化合物についてコムギうどんこ病防除試験を行った。いずれの化合物も防除価が75%以上であった。
【0293】
(試験例2)コムギ赤さび病防除試験
試験例1と同じ方法で乳剤を調製した。該乳剤を本発明化合物が125ppmになるように水で希釈して、薬液を得た。
続いて育苗用ポットで栽培したコムギ幼苗(品種「農林61号」、1〜2葉期)に前記薬液を散布した。風乾後、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の夏胞子を振り払い接種し、20℃の温室に静置した。接種から12日目に葉上の病斑出現状態を調査した(処理区)。
一方、当該希釈溶液を散布せずコムギを栽培し、同様に病斑出現状態を調査した(無処理区)。
試験例1と同様にして防除価を算出した。
第10表に示す化合物についてコムギ赤さび病防除試験を行った。いずれの化合物も防除価は75%以上であった。
【0295】
(試験例3)アワヨトウに対する効力確認試験
試験例1と同じ方法で、有効成分5%の乳剤を調製した。
市販の人工飼料(インセクタLFS、日本農産工業社製)0.8gと乳剤1μlをよく混和し、プラスチック製試験容器(1.4ml容)に各処理区当り0.2gを詰めて試験用飼料とした。アワヨトウ2齢幼虫を各処理区当り2頭接種し、プラスチック製の蓋で密閉した。それを25℃の恒温室内に置き、5日目に殺虫率と摂食量を調べた。試験は2反復で行った。また、乳剤から本発明化合物を除いた以外は同じ条件で行った試験を、溶媒対照区とした。殺虫率は下記の式で算出した。
殺虫率(%)=(死亡虫数/供試虫数)×100
第11表に示す化合物について、アワヨトウに対する効力試験を行った。いずれの化合物もアワヨトウに対して、殺虫率が100%または摂食量が対溶媒対照区比で10%以下であり、有効であった。
【0297】
(試験例4)マメアブラムシに対する効力確認試験
試験例1と同じ方法で乳剤を調製した。該乳剤を本発明化合物が125ppmになるように水で希釈して、薬液を得た。
3寸鉢でササゲを育苗し、初生葉上にマメアブラムシ若虫を接種した。このササゲ苗に前記薬液を散布した。ササゲ苗を温度25℃、湿度60%の恒温室内に置いた。散布から4日目にマメアブラムシの生死判定を行い、殺虫率を算出した。試験は2反復で行った。
試験例3と同様にして、殺虫率を算出した。
第12表に示す化合物について、マメアブラムシに対する効力試験を行った。いずれの化合物もマメアブラムシに対して100%の殺虫率を示した。
【0299】
(試験例5)カンザワハダニに対する効力確認試験
試験例1と同じ方法で乳剤を調製した。該乳剤を本発明化合物が125ppmになるように水で希釈して、薬液を得た。
3寸鉢でインゲンを育苗し、初生葉上にカンザワハダニ雌成虫を10頭接種した。このインゲン苗に前記薬液を散布した。インゲン苗を温度25℃、湿度65%の恒温室内に置いた。散布から10日目にカンザワハダニ成虫の生死判定を行い、殺虫率を算出した。試験は2反復で行った。
試験例3と同様にして、殺虫率を算出した。
第13表に示す化合物について、カンザワハダニに対する効力試験を行った。いずれの化合物もカンザワハダニに対して100%の殺虫率を示した
【0301】
本発明化合物の中から無作為に選択したものが、いずれも上記のような効果を奏することから、本発明化合物は、例示しきれなかった化合物を含め、有害生物防除、殺菌、殺ダニ、殺虫などの効果を有し、植物体に薬害を生じることがなく、人畜魚類に対する毒性や環境への影響が少ない化合物であることが理解できる。