特許第6837100号(P6837100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6837100電子コンポーネントをブリッジングするモジュール式ブリッジアレイ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6837100
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】電子コンポーネントをブリッジングするモジュール式ブリッジアレイ
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20210222BHJP
   H01R 13/514 20060101ALI20210222BHJP
   H05K 7/14 20060101ALI20210222BHJP
   G06F 1/18 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   G06F1/16 312M
   H01R13/514
   H05K7/14
   G06F1/18 A
【請求項の数】10
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-128485(P2019-128485)
(22)【出願日】2019年7月10日
(65)【公開番号】特開2020-35426(P2020-35426A)
(43)【公開日】2020年3月5日
【審査請求日】2019年7月10日
(31)【優先権主張番号】62/723,253
(32)【優先日】2018年8月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】16/256,117
(32)【優先日】2019年1月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508018934
【氏名又は名称】廣達電腦股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Quanta Computer Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】叢 耀宗
(72)【発明者】
【氏名】張 鈞
(72)【発明者】
【氏名】包 庭光
【審査官】 豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−057419(JP,A)
【文献】 特開2016−212529(JP,A)
【文献】 特表2002−516493(JP,A)
【文献】 特開2008−276734(JP,A)
【文献】 特開平09−204965(JP,A)
【文献】 特開2007−299405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
G06F 1/18
H01R 13/514
H05K 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子コンポーネントを接続するブリッジアレイであって、
フレーム部材と、
前記フレーム部材に接続されて接続モジュールを形成する接続部材であって、前記接続モジュールは、第1電子コンポーネントを第2電子コンポーネントに物理的及び電気的に接続するように構成されている、接続部材と、
前記接続モジュールを少なくとも部分的に収容するように構成されたアレイブラケットであって、複数の追加の接続モジュールを少なくとも部分的に収容するように構成されたアレイブラケットと、を備え、
前記接続部材は、2つの接続部と、少なくとも1つの電気コネクタと、を備え、前記フレーム部材及び前記電気コネクタは、前記2つの接続部の間に配置されている、
ことを特徴とするブリッジアレイ。
【請求項2】
前記複数の追加の接続モジュールの各々は、前記接続モジュールと同じであることを特徴とする請求項1に記載のブリッジアレイ。
【請求項3】
前記接続部材は、1つ以上のプリント回路基板を含むことを特徴とする請求項1に記載のブリッジアレイ。
【請求項4】
前記接続部材は、前記フレーム部材を介して接続された2つのプリント回路基板を含むことを特徴とする請求項1に記載のブリッジアレイ。
【請求項5】
前記接続部材は、前記第1電子コンポーネントを収容する第1電気コネクタと、前記第2電子コンポーネントを収容する第2電気コネクタと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のブリッジアレイ。
【請求項6】
第1電気ポートと第2電気ポートとを備え、前記接続部材は、前記アレイブラケットが前記接続モジュールを収容したことに応じて、前記第1電気ポート及び前記第2電気ポートに電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載のブリッジアレイ。
【請求項7】
前記接続部材は、第1電気コネクタと、第2電気コネクタと、を含み、前記アレイブラケットが前記接続モジュールを収容したことに応じて、前記接続部材の第1電気コネクタは、前記第1電気ポートに電気的に接続され、前記接続部材の第2電気コネクタは、前記第2電気ポートに電気的に接続されることを特徴とする請求項6に記載のブリッジアレイ。
【請求項8】
コンピューティングデバイスであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に取り付けられた複数の電子コンポーネントと、
前記ハウジング内に取り付けられたブリッジアレイと、を備え、
前記ブリッジアレイは、
複数のフレーム部材と、
複数の接続部材であって、前記複数の接続部材の各々は、前記複数のフレーム部材のうち対応する1つに接続されて複数の接続モジュールを形成し、前記複数の接続モジュールの各々は、前記複数の電子コンポーネントのうち第1電子コンポーネントと前記複数の電子コンポーネントのうち第2電子コンポーネントとを物理的及び電気的に接続するように構成されている、複数の接続部材と、
前記複数の接続モジュールを収容するアレイブラケットと、
を有しており、
前記複数の接続部材の各々は、2つの接続部と、少なくとも1つの電気コネクタと、を備え、前記フレーム部材及び前記電気コネクタは、前記2つの接続部の間に配置されている、
ことを特徴とするコンピューティングデバイス。
【請求項9】
前記ハウジングは、前記複数の電子コンポーネントを前記ハウジング内にスライド可能に収容するように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記ブリッジアレイは、前記ハウジングにスライド可能に固定されることを特徴とする請求項8に記載のコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピューティングデバイスに関し、特に、コンピューティングデバイス内の2つ以上の電子コンポーネントをブリッジングするブリッジアレイとコンピューティングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ及び他のコンピューティングデバイスは、通常、ハウジング内に様々な異なる電子コンポーネントを有する。例えば、サーバは、処理デバイス(例えば、中央処理装置(CPU)又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)等)、ハードドライブ、ネットワーク又は、通信コンポーネント、メモリデバイス等を含むことができる。これらのデバイスは、独自の個別のハウジングに搭載することもできるし、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)の一部とすることもできる。システムの特定の必要性に応じて、データを相互に交換することを可能にするために一対の電子コンポーネントを電気的に接続することができる。しかし、特定のコンピューティングデバイスでは、電子コンポーネント間の個々のコネクタは、信号ピンの欠如により不十分なデータ転送速度を提供することがあり、シグナルインテグリティの問題が現れることがある。例えば、ハイエンド(high-end)システム(例えば、グラフィックスプロセッシングシステム等)では、個々のコネクタでは処理できない大量のデータ転送速度が必要である。また、個々のコネクタは、ハウジング内のいくつかのコンポーネント又はPCBAを正確にアライメントしようとする場合に困難をもたらす可能性がある。コネクタを適切にアライメントするのは困難であり、何れかのコンポーネントを移動させると、個々のコネクタに機械的な障害が発生する可能性がある。よって、コンピューティングデバイス内の電子コンポーネント及びPCBAを、許容可能なレベルのシグナルインテグリティ及び許容可能なデータ転送速度を提供するように(必要に応じて)相互接続する必要がある。また、相互接続は、コンポーネントと接続の物理的インテグリティとを確保する必要がある。本発明は、これら及び他の問題を解決することを目的とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、電子コンポーネントをブリッジングするデバイス及びシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1実施形態では、電子コンポーネントを接続するデバイスは、フレーム部材と、接続部材と、アレイブラケットと、を備える。接続部材は、フレーム部材に接続されており、接続モジュールを形成する。接続モジュールは、第1電子コンポーネントと第2電子コンポーネントとを物理的及び電気的に接続するように構成されている。アレイブラケットは、接続モジュールを少なくとも部分的に収容するように構成されており、さらに、複数の追加の接続モジュールを少なくとも部分的に収容するように構成されている。
【0005】
第1実施形態のいくつかの例では、複数の追加の接続モジュールの各々は、接続モジュールと同じである。
【0006】
第1実施形態のいくつかの例では、第1電子コンポーネントは、第2電子コンポーネントと同じである。
【0007】
第1実施形態のいくつかの例では、第1電子コンポーネントは、ストレージデバイスであり、第2電子コンポーネントは、処理デバイスである。
【0008】
第1実施形態のいくつかの例では、接続部材は、1つ以上のプリント回路基板を含む。
【0009】
第1実施形態のいくつかの例では、接続部材は、フレーム部材を介して接続された2つのプリント回路基板を含む。
【0010】
第1実施形態のいくつかの例では、複数の追加の接続モジュールのうち第1接続モジュールは、2つの第1タイプの電子コンポーネントをブリッジするように構成されており、複数の追加の接続モジュールのうち第2接続モジュールは、2つの第2タイプの電子コンポーネントをブリッジするように構成されており、第1タイプの電子コンポーネントは、第2タイプの電子コンポーネントと異なる。
【0011】
第1実施形態のいくつかの例では、接続部材は、第1電子コンポーネントを収容するように構成された第1電気コネクタと、第2電子コンポーネントを収容するように構成された第2電気コネクタと、を含む。
【0012】
第1実施形態のいくつかの例では、デバイスは、アレイブラケットに接続された第1電気ポート及び第2電気ポートをさらに含む。
【0013】
第1実施形態のいくつかの例では、接続部材は、アレイブラケットが接続モジュールを収容したことに応じて、第1電気ポート及び第2電気ポートと電気的に接続される。
【0014】
第1実施形態のいくつかの例では、接続部材は、第1電気コネクタと、第2電気コネクタと、を含む。
【0015】
第1実施形態のいくつかの例では、アレイブラケットが接続モジュールを収容したことに応じて、接続部材の第1電気コネクタは、第1電気ポートに電気的に接続され、接続部材の第2電気コネクタは、第2電気ポートに電気的に接続される。
【0016】
第1実施形態のいくつかの例では、接続モジュールは、第1電子コンポーネントが第2電子コンポーネントとデータを送受信できるように、第1電子コンポーネント及び第2電子コンポーネントをブリッジするように構成されている。
【0017】
本発明の第2実施形態では、電子コンポーネントを接続するデバイスは、複数のフレーム部材と、複数の接続部材と、アレイブラケットと、を含む。複数の接続部材の各々は、複数のフレーム部材のうち対応するフレーム部材に接続されており、複数の接続モジュールを形成する。複数の接続モジュールは、複数の電子コンポーネントを収容するように構成されている。複数の接続モジュールの各々は、複数の電子コンポーネントのうち対応する第1電子コンポーネント及び複数の電子コンポーネントのうち対応する第2電子コンポーネントと物理的及び電気的に接続するように構成されている。アレイブラケットは、複数の接続モジュールを収容するように構成されている。
【0018】
第2実施形態のいくつかの例では、デバイスは、第1電気ポートと、第2電気ポートと、をさらに含む。
【0019】
第2実施形態のいくつかの例では、複数の接続部材の各々は、第1電気ポート及び第2電気ポートに電気的に接続されている。
【0020】
第2実施形態のいくつかの例では、複数の接続部材は、複数の電子コンポーネントのうち対応する第1電子コンポーネントを第1電気ポートに電気的に接続するように構成されている。
【0021】
第2実施形態のいくつかの例では、複数の接続部材は、複数の電子コンポーネントのうち対応する第2電子コンポーネントを第2電気ポートに電気的に接続するように構成されている。
【0022】
本発明の第3実施形態では、電子コンポーネントを接続するシステムは、ハウジングと、ハウジング内に取り付けられた複数の電子コンポーネントと、ハウジング内に取り付けられたブリッジアレイと、を含む。ブリッジアレイは、複数のフレーム部材と、複数の接続部材と、アレイブラケットと、を含む。複数の接続部材の各々は、複数のフレーム部材のうち対応するフレーム部材に接続されており、複数の接続モジュールを形成する。複数の接続モジュールは、複数の電子コンポーネントを収容するように構成されている。複数の接続モジュールの各々は、複数の電子コンポーネントのうち対応する第1電子コンポーネント及び複数の電子コンポーネントのうち対応する第2電子コンポーネントと物理的及び電気的に接続するように構成されている。アレイブラケットは、複数の接続モジュールを収容するように構成されている。
【0023】
第3実施形態のいくつかの例では、ハウジングは、複数の電子コンポーネントをハウジング内にスライド可能に収容するように構成されている。
【0024】
第3実施形態のいくつかの例では、ブリッジアレイは、ハウジングに固定されている。
【0025】
第3実施形態のいくつかの例では、ハウジングは、ブリッジアレイをハウジング内にスライド可能に収容するように構成されている。
【0026】
上述した概要は、本発明の各実施形態又は全ての実施態様を表すことを意図していない。むしろ、上述した概要は、本明細書に記載されるいくつかの新規な態様及び特徴の例を単に提供する。本発明の上述した特徴及び利点、並びに、他の特徴及び利点は、添付の図面及び添付の特許請求の範囲に関連して考慮される場合、本発明を実施するための代表的な実施形態及びモードの以下の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、機械的安定性が提供される。
【0028】
本発明は、添付の図面を参照して、例示的な実施形態の以下の説明からより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1A】本発明のいくつかの実施形態による、ブリッジアレイの第1側面の斜視図である。
図1B】本発明のいくつかの実施形態による、図1Aのブリッジアレイの第2側面の斜視図である。
図2A】本発明のいくつかの実施形態による、図1Aのブリッジアレイと共に用いられる接続モジュールの第1実施形態の斜視図である。
図2B】本発明のいくつかの実施形態による、図2Aの接続モジュールの実施形態の分解斜視図である。
図2C】本発明のいくつかの実施形態による、図2Aの接続モジュールをアレイブラケットに固定する実施形態の斜視図である。
図3A】本発明のいくつかの実施形態による、コンピューティングデバイスのハウジング内に固定された図1Aのブリッジアレイの斜視図である。
図3B】本発明のいくつかの実施形態による、図3Aのハウジング内に挿入される1つ以上の電子コンポーネントの斜視図である。
図4】本発明のいくつかの実施形態による、コンピューティングデバイスのハウジング内にスライド可能に接続された図1Aのブリッジアレイの斜視図である。
図5A】本発明のいくつかの実施形態による、接続モジュールの第2実施形態を有する図1Aのブリッジアレイの斜視図である。
図5B】本発明のいくつかの実施形態による、接続モジュールの第3実施形態を有する図1Aのブリッジアレイの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、様々な変形及び代替形態の影響を受けやすい。いくつかの代表的な実施形態が例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。しかし、本発明は、開示された特定の形態に限定されることを意図していないことを理解されたい。むしろ、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲に含まれる全ての変更、均等物及び代替物を包含するものである。
【0031】
本発明は、多くの異なる形態で具体化することができる。代表的な実施形態を図面に示し、本明細書で詳細に説明する。本開示は、本発明の原理の一例又は例示であり、本発明の広い態様を、図示した実施形態に限定することを意図していない。その範囲において、例えば、要約、概要及び詳細な説明に開示されているが、特許請求の範囲の明示的に記載されていない要素及び限定は、単独で又は集合的に、黙示、推論又は他の方法によって特許請求の範囲に組み込まれてはならない。本発明を詳細に説明する目的のために、特に否定しない限り、単数形は複数形を含み、その逆もまた同様である。「含む」という用語は、「制限なしに含む」ことを意味している。さらに、例えば、「約」、「殆ど」、「実施的に」、「およそ」等の近似語は、本明細書では、例えば、「〜に」、「〜に近い」、「大体」、「〜の3〜5%の範囲内」、「許容される製造公差内」、又は、これらの任意の論理的組み合わせを意味するものとして用いることができる。
【0032】
図1Aは、例えば、サーバ又は他のコンピューティングデバイス等のシステム内で2つ以上の電子コンポーネントをブリッジするブリッジアレイ10を示す図である。図1Bは、ブリッジアレイ10の反対側から見たブリッジアレイ10を示す図である。概して、ブリッジアレイ10及び電子コンポーネント(図3B及び図4)は、ハウジング(図3A及び図4)内に配置されている。ブリッジアレイ10は、アレイブラケット11と、複数の接続モジュール12A〜12Fと、を含む。各接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11に接続するように構成されている。図1Aに示すように、接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11によって画定される内部空間19内少なくとも部分的に収容されるように構成されている。
【0033】
図1Aにさらに示すように、接続モジュール12A〜12Fは、電子コンポーネントを接続するのに用いられる複数の電気コネクタ14A〜14Lを含む。概して、接続モジュール12A〜12Fの各々は、2つの電気コネクタ14A〜14Lを含む。この構成では、二つの電子コンポーネントを各接続モジュール12A〜12Fに接続又はプラグインすることができる。いくつかの実施形態では、電気コネクタ14A〜14Lは、USB接続、PCIE接続、RF接続、デジタルビジュアルインタフェース(DVI)接続、ディスプレイポート接続、SATA接続、mSATA接続、eSATA接続、PS/2接続、シリアル接続、DE−9接続、SCSI接続、SAS接続、電源接続、U.2接続、M.2接続又は任意の他の適切な電気的接続を提供する。
【0034】
各接続モジュール12A〜12Fは、概して、1つ以上のカスタマイズ可能なプリント回路基板で形成されている。接続モジュール12A〜12Fは、各接続モジュール12A〜12Fに接続された2つの電気コンポーネントをブリッジするように構成されている。よって、2つの電子コンポーネントを接続モジュール12A〜12Fの各々にプラグインするか他の方法で接続して、2つの電子コンポーネントを物理的及び電気的に接続することができる。概して、接続モジュール12A〜12Fのうち1つの接続モジュールに接続された任意の2つの電子コンポーネントは、1つの接続モジュール及びその関連する電気コネクタを介してデータを送受信することによって、互いに通信することができる。
【0035】
プリント回路基板を用いることによって、接続モジュール12A〜12Fは、概して、何れか一方の接続モジュール12A〜12Fに接続された2つの電子コンポーネント間により多くのデータチャネルを提供することができる。これにより、2つの電子コンポーネント間でより多くのデータを転送すること、及び/又は、2つの電子コンポーネント間でデータをより高速に転送することが可能になる。さらに、接続モジュール12A〜12Fのプリント回路基板は、高密度コネクタに対して正確なアライメントを提供することができる。これにより、嵌合プロセス中にピンが動かないようすることができる。また、必要な接続の全てが接続モジュールに統合されているので、異なるコンポーネントを物理的に接続するプロセスが簡素化される。
【0036】
さらに、接続モジュール12A〜12Fを使用することによって、クロスインタフェース(cross-interface)互換性を向上させる。コンポーネントが異なれば、インタフェースも異なる。これらのコンポーネントを接続する標準的な方法は、大きい空間を占有することができ、より低速でデータを転送することができるアダプタの使用を必要とする場合がある。カスタマイズ回路基板を有する接続モジュール12A〜12Fを用いることによって、異なるインタフェースを有する2つのコンポーネントを、相互により容易に接続することができる。
【0037】
別の実施形態では、任意の数の電子コンポーネントをブリッジして、電子コンポーネント間の通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上の接続モジュール12A〜12Fは、3つ以上の電子コンポーネントと接続するように構成されている。この実施形態では、3つ以上の電子コンポーネントの何れも、3つ以上の電子コンポーネントのうち他の何れかとデータを送受信するように構成することができる。概して、接続モジュール12A〜12Fは、利用されるコンピューティングデバイスの特定のニーズに応じてカスタマイズ可能である。
【0038】
各接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11に接続又は取り付け可能である。この接続は、接続モジュール12A〜12F及び接続モジュール12A〜12Fに接続された任意の電子コンポーネントに機械的安定性を提供する。接続モジュール12A〜12Fは、様々な方法を用いてアレイブラケット11に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、接続モジュール12A〜12Fは、1つ以上の留め具を用いて、アレイブラケット11に取り付けられる。図1Aは、接続モジュール12Aをアレイブラケット11に取り付けるのに用いられる留め具22A,22Bを示している。留め具22A,22Bを含む任意の留め具は、ネジ、ボルト、ピン、クリップ等を含むことができる。別の実施形態では、接続モジュール12A〜12Fは、スナップ嵌め(snap-fit)又はプレス嵌め(press-fit)接続を介してアレイブラケット11に取り付けられてもよい。接続モジュール12A〜12Fをアレイブラケット11に物理的に取り付ける他の方法を用いてもよい。
【0039】
図1A及び図1Bに示すように、ブリッジアレイ10は、さらに、2つの電気ポート20A(図1B),20Bを有する。電気ポート20A,20Bは、2つ以上の電子コンポーネントに電気的なコモン接続を提供する。電気ポート20A,20Bは、電子コンポーネントに直接又は接続モジュール12A〜12を介して電気的に接続することができる。電気ポート20A,20Bは、概して、接続モジュール12A〜12Fと反対側のアレイブラケット11の側面に配置されている。電気ポート20A,20Bは、接続モジュール12A〜12Fがアレイブラケット11によって収容されると、接続モジュール12A〜12Fの電気コネクタ14A〜14Lに電気的に接続するように構成されている。次に、電子コンポーネントを接続モジュール12A〜12Fの電気コネクタ14A〜14Lに接続することによって、電気ポート20A,20Bと電子コンポーネントとの間の電気的接続が生成される。
【0040】
一実施形態では、電気ポート20A,20Bの各々は、各接続モジュール12A〜12Fの電気コネクタのうち一方の電気コネクタのみに電気的に接続される。この実施形態では、電気ポート20Aは、電気コネクタ14A,14C,14E,14G,14I,14Kのみに電気的に接続される。電気ポート20Bは、電気コネクタ14B,14D,14F,14H,14J,14Lのみに電気的に接続される。これにより、電気ポート20Aは、接続モジュール12A〜12Fに接続された「上側」電子コンポーネントのみに電気的に接続される。電気ポート20Bは、これに対応して、接続モジュール12A〜12Fに接続された「下側」電子コンポーネントのみに電気的に接続される。
【0041】
別の実施形態は、電気ポート20A,20Bと電気コネクタ14A〜14Lとの間に異なる電気的接続を提供することができる。例えば、電気ポート20A,20Bの一方は、電気コネクタ14A〜14F(例えば、「左側」接続モジュール12A〜12Cの電気コネクタ)と電気的に接続するように構成されてもよい。電気ポート20A,20Bの他方は、電気コネクタ14G〜14L(例えば、「右側」接続モジュール12D〜12Fの電気コネクタ)と電気的に接続するように構成されてもよい。さらに別の実施形態では、電気ポート20A,20Bの両方は、電気コネクタ14A〜14Lの各々に接続されている。電気ポート20A,20Bと接続モジュール12A〜12Fとの間の電気的接続の別の構成も可能である。
【0042】
よって、電気ポート20A,20Bは、接続モジュール12A〜12Fに接続された2つ以上の電子コンポーネントにコモン接続を提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、電気ポート20A,20Bの一方又は両方を用いて、接続モジュール12A〜12Fに接続された電子コンポーネントに電力を供給することができる。別の実施形態では、電気ポート20A,20Bの一方又は両方を用いて、接続モジュール12A〜12Fに接続された電子コンポーネントにデータを提供することができる。さらに別の実施形態では、電気ポート20A,20Bの一方は、一部又は全ての電子コンポーネントに電力を供給し、電気ポート20A,20Bの他方は、一部又は全ての電子コンポーネントにデータを提供する。
【0043】
電気ポート20A,20Bは、概して、任意のタイプの電気的接続又はインタフェースを用いることができる。例えば、電気ポート20A,20Bは、USBポート、PCIeポート、標準電気コネクタ、電源バスバー(power bus bars)等とすることができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11に接続されると、電気ポート20A,20Bに対して直接、自動的に電気的に接続される。例えば、接続モジュール12A〜12Fの各々は、アレイブラケット11に接続された場合に、接続モジュール12A〜12Fを電気ポートに電気的に接続する導電部分を含んでもよい。別の実施形態では、接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11に接続又は形成される導電性コンポーネントを介して電気ポート20A,20Bに電気的に接続するように構成されている。例えば、アレイブラケット11は、アレイブラケット11に取り付けられる電気トレースを含むいくつかの小型のプリント回路基板を含む。接続モジュール12A〜12Fがアレイブラケット11によって収容されると、接続モジュール12A〜12Fは、個々の小型プリント回路基板を介して、電気ポート20A,20Bへの電気的接続を形成する。また、電気トレースは、アレイブラケット11と一体的に形成することができる。別の実施形態では、接続モジュール12A〜12Fは、アレイブラケット11に取り付けられたワイヤを介して、電気ポート20A,20Bに電気的に接続することができる。
【0045】
さらに別の実施形態では、アレイブラケット11は、異なるタイプのスイッチを用いて、個々のコンポーネントを、接続モジュール12A〜12Fを介して電気ポート20A,20Bに電気的に接続してもよい。例えば、手動で操作されるスイッチは、アレイブラケット11の内部又は周囲の任意の場所に配置され得る。個々のスイッチは、1つ以上の接続モジュール12A〜12Fを、上述した任意のタイプの導電経路を介して又はそれ自体で、電気ポート20A,20Bの一方又は両方に接続するように構成されてもよい。スイッチは、手動操作可能なアクチュエータ(例えば、押しボタン、レバー、回転軸、トグル、ロッカー等)を有することができる。アレイブラケット11に接続された電子コンポーネントが使用されている間、スイッチのアクチュエータは、概して、ユーザによって使用され得る。接続モジュール12A〜12Fがアレイブラケット11に挿入されると、ユーザは、何れかのスイッチを作動させて、接続モジュール12A〜12Fのうち所望の接続モジュールを電気ポート20A,20Bに接続することができる。
【0046】
検出スイッチを使用して、接続モジュール12A〜12Fを電気ポート20A,20Bに自動的に接続することもできる。これらのスイッチは、接続モジュール12A〜12Fのアレイブラケット11への挿入、又は、電子コンポーネントの接続モジュール12A〜12Fへの接続を検出するように構成することができる。いくつかの実施形態では、検出スイッチは、接続モジュール12A〜12Fがアレイブラケット11に挿入されたことに応じて、押下され、回転され、トグルされ、又は、他の方法で起動される物理的アクチュエータを有する。或いは、検出スイッチは、電子コンポーネントが接続モジュール12A〜12Fに接続したことに応じて起動されてもよい。
【0047】
例えば、検出スイッチは、アレイブラケット11内に配置されてもよいし、押しボタンアクチュエータを有してもよい。接続モジュール12A〜12Fがアレイブラケット11のスロットに挿入されると、接続モジュール12A〜12Fは、検出スイッチの押しボタンを物理的に押下する。このようにして、起動したスイッチは、接続モジュール12A〜12Fと電気ポート20A,20Bとの間の電気的接続を完了する。さらに別の実施形態では、検出スイッチは、接続モジュール12A〜12F又は個々の電子コンポーネントの存在を検出し、接続モジュール12A〜12Fを電気ポート20A,20Bに接続する光スイッチ又は磁気スイッチであってもよい。
【0048】
図2Aは、接続モジュール12Aの拡大図であり、図2Bは、接続モジュール12Aの分解図である。接続モジュール12Aは、概して、フレーム部材13に接続された第1接続部材部分17Aと、第2接続部材部分17Bと、を備えている。接続部材部分17A,17Bは、留め具24A〜24Dを介してフレーム部材13の両側に取り付けられるように構成されたプリント回路基板である。留め具24A〜24Dは、ネジ、ボルト、ピン、クリップ、又は、任意の他の適切な留め具を含むことができる。さらに、接続部材部分17A,17Bは、スナップ嵌め又はプレス嵌めによってフレーム部品13と接続するように構成されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、接続モジュール12Aをアレイブラケット11に接続するために、フレーム部材13のみがアレイブラケット11(図1A及び図1B)に固定されている。別の実施形態では、接続部材部分17A,17Bのみがアレイブラケットに固定されている。さらに別の実施形態では、フレーム部材13及び接続部材部分17A,17Bの両方が、アレイブラケットに固定されている。
【0050】
図2Bに示すように、接続部材部分17A,17Bの各々は、2つの電気コネクタ部分を有している。接続部材部分17Aは、電気コネクタ部分15A,15Cを有している。接続部材部分17Bは、電気コネクタ部分15B,15Dを有している。接続部材部分17A,17Bがフレーム部材13に接続されると、図2Aに示すように、電気コネクタ部分15A,15Bが電気コネクタ14Aを形成し、電気コネクタ部分15C,15Dが電気コネクタ14Bを形成する。接続モジュール12Aが組み立てられると、接続モジュール12Aをアレイブラケット11(図1A及び図1B)に取り付けることができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、フレーム部材13は、電気絶縁材料で生成され、受動構造デバイスとして機能する。これらの実施形態では、接続部材部分17A,17Bは、電子コンポーネント(図3B図4)間、及び/又は、アレイブラケットの電気ポート(図1A図1B)への必要な電気的接続を提供する。別の実施形態では、フレーム部材13は、電子デバイスを相互に及び/又はアレイブラケットの電気ポートに電気的に接続するのを補助する導電部分を含むことができる。
【0052】
図2Cは、接続モジュール12Aの一方をアレイブラケット11に固定する実施形態を示す図である。この実施形態では、フレーム部材13は、一対の留め具部分16A,16Bを有する。留め具部分16A,16Bは、フレーム部材13からアレイブラケット11に延在する。アレイブラケット11は、対応する一対の留め具開口18A,18Bを画定する。留め具開口18A,18Bは、フレーム部材13の留め具部分16A,16Bと嵌合して、接続モジュール12Aをアレイブラケット11に固定するように構成されている。
【0053】
留め具部分16A,16Bは、概して、留め具開口18A,18Bに押し付けられることに応じて、留め具開口18A,18Bに嵌め込まれるように構成されている。しかし、別の実施形態では、留め具部分16A,16Bは、留め具開口18A,18Bにねじで固定されてもよい。さらに別の実施形態では、留め具部分16A,16Bが留め具開口18A,18Bから延在するときに、別のコンポーネントを、アレイブラケット11の反対側の留め具部分16A,16Bに取り付けることができる。図2Cは、2つの留め具部分16A,16B及び2つの留め具開口18A,18Bを示しているが、各接続モジュールは、任意の数の留め具部分を有することができる。アレイブラケット11は、任意の数の対応する留め具開口を有することができる。
【0054】
接続モジュールをアレイブラケットに固定するために、任意の数の他のタイプのメカニズムを使用することもできる。例えば、接続モジュールは、接続モジュールをアレイブラケットに固定するために、ラッチやレバーを利用することができる。また、接続モジュールは、摩擦嵌合(friction fit)によってアレイブラケットに接続するように構成されてもよい。さらに、接続モジュールは、ネジ、釘、ピン、ボルト、クランプ等を用いてアレイブラケットに固定されてもよい。
【0055】
図3A及び図3Bは、電子コンポーネント及びブリッジアレイを収容することができるコンピューティングデバイス25の実施形態を示す図である。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス25は、サーバとすることができる。コンピューティングデバイス25は、アレイブラケット11と、接続モジュール12A〜12Fと、いくつかの電子コンポーネント30(図3B)と、を配置することができるハウジング26を含む。図3Aに示すように、アレイブラケット11及び接続モジュール12A〜12Fは、ハウジング26内に配置され、ハウジング26に固定されてもよい。アレイブラケット11は、任意の適切なメカニズム(例えば、ネジ、ボルト、ピン、クリップ等)を用いてハウジング26に固定することができる。したがって、図3A及び図3Bは、電子コンポーネントの据置型端末として機能するブリッジアレイ10(アレイブラケット11及び接続モジュール12A〜12Fを有する)を示している。コンピューティングデバイス25は、概して、任意のタイプのコンピューティングデバイス(例えば、標準的なコンピュータやサーバ等)とすることができる。また、大量のデータ及び/又は電力の転送を伴うデバイス(例えば、電源スイッチボードやモバイルデータ/電力センター等)であれば、概して、この設計から恩恵を受けることができる。
【0056】
図3Bに示すように、アレイブラケット11及び接続モジュール12A〜12Fがハウジング26内に配置されると、1つ以上の電子コンポーネント30を収容するコンポーネントトレイ28A,28Bを、ハウジング26内にスライド可能に挿入することができる。コンポーネントトレイ28A,28Bがハウジング26に挿入されると、1つ以上の電子コンポーネント30が、接続モジュール12A〜12Fの電気コネクタ(図1A)に接続される。いくつかの実施形態では、ブリッジアレイ10は、ハウジング26の後部から使用できる。1つ以上の電源34を、ハウジング26に取り付けることができ、ブリッジアレイ10内の電気ポートを介して電力を1つ以上の電子コンポーネント30に供給するために使用することができる。
【0057】
図4は、電子コンポーネント及びブリッジアレイを収容するコンピューティングデバイス25の別の実施形態を示す図である。この実施形態では、ブリッジアレイ10(アレイブラケット11及び接続モジュール12A〜12Fを有する)を、ハウジング26にスライド可能に接続することができる。この実施形態では、ブリッジアレイ10は、概して、図3A及び図3Bに示すようにハウジング26内に固定されているわけではない。むしろ、図4のブリッジアレイ10は、必要に応じてハウジング26に容易に挿入したり、ハウジング26から容易に取り外したりできるように構成されている。この実施形態では、電子コンポーネント32A〜32Fは、概して、ハウジング26の一端からハウジング26内に配置される。次に、ブリッジアレイ10は、他端からハウジング26内に挿入され、電子コンポーネント32A〜32Fを接続モジュール12A〜12Fの電気コネクタ(図1A)に接続する。この構成は、ブリッジアレイ10をハウジング26から容易に取り外すことを可能にする。よって、図4は、ブリッジアレイ10が、電子コンポーネントの格納可能な端子として機能することを示している。
【0058】
図4の実施形態では、ハウジング26は、ハウジング26の外部に取り付けられた1つ以上の電源34を有することができる。1つ以上の電源34は、ブリッジアレイ10の電気ポート20A,20Bの何れかに電気的に接続されており、何れかの電子部品32A〜32Fに電源を供給することができる。いくつかの実施形態では、電源34は、ハウジング26内に取り付けられた電源ボード(電源PCB)に電気的に接続することができる。次に、電源ケーブルを用いて、電源ボードを、ブリッジアレイ10の電気ポート20A,20Bに接続することができる。
【0059】
図5A及び図5Bは、ブリッジアレイの別の実施形態を示す図である。図5Aに示すブリッジアレイ40Aにおいて、各接続モジュールの接続部材は、アドオンカードコネクタ42である。アドオンカードコネクタ42は、フレーム片に固定されて接続モジュールを形成し、次いで、アレイブラケット11に接続されてブリッジアレイ40Aを形成する。アドオンカードコネクタ42を使用して、アドオンカードに設けられたコンピューティングデバイスの様々な異なる電子コンポーネントに接続することができる。
【0060】
図5Bに示すブリッジアレイ40Bにおいて、各接続モジュールの接続部材は、ケーブルコネクタ44である。ケーブルコネクタ44は、フレーム片に固定されて接続モジュールを形成し、次いで、アレイブラケット11に接続されてブリッジアレイ40Bを形成する。ケーブルコネクタ44を使用して、ケーブル接続を有する任意の電子コンポーネントを接続することができる。
【0061】
本明細書に示すブリッジアレイの様々な実施形態は、コンピューティングデバイス内に配置された電子コンポーネントに対して、高い機械的安定性を提供する。単一のアレイブラケットに接続された接続モジュールを用いて全ての電子コンポーネントをブリッジすることによって、全ての電子コンポーネントは、ハウジング内で移動しないように構成することができる単一の構造に物理的に固定される。この構成は、大きい構造に固定されていない2つのコンポーネント間の個々のブリッジコネクタよりも高い機械的安定性を提供する。
【0062】
また、ブリッジアレイは、コンピューティングデバイスの特定の要件に応じてカスタマイズすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ブリッジアレイは、図2A及び図2Bに示すように少なくとも1つの接続モジュールと、少なくとも1つの異なるタイプの接続モジュール(例えば、図5A及び図5Bに示す接続モジュール)と、を含むことができる。別の実施形態では、ブリッジアレイは、単一タイプの接続モジュールのみを含む。
【0063】
ブリッジアレイを用いて、様々な異なるデバイスをブリッジすることができる。いくつかの実施形態では、接続モジュールを用いて、2つ以上の同じタイプの電子コンポーネントをブリッジすることができる。別の実施形態では、接続モジュールを用いて、2つの異なるタイプの電子コンポーネント(例えば、ストレージデバイス(例えば、ハードドライブ)及び処理デバイス)をブリッジすることができる。さらに、個々の接続モジュールを用いて、任意の数の電子コンポーネントをブリッジすることができる。いくつかの実施形態では、個々の接続モジュールは、1つの電子コンポーネントのみに接続されてもよい。よって、接続モジュールは、機械的安定性を電子コンポーネントに提供し、電子コンポーネントをブリッジアレイの1つの電気ポートに電気的に接続することができる。しかし、この実施形態では、接続モジュールは、電子コンポーネントを他の電子コンポーネントに接続しない。
【0064】
本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態のみを説明することを目的とし、本発明を限定することを意図していない。本明細書で使用されているように、単数形(例えば、「1つの」、「その」等)は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、「含む」、「有する」等の用語又はこれらの変形は、詳細な説明及び/又は特許請求の範囲で使用される限りにおいて、「備える」という用語と同様の意味で包括的であることを意図している。
【0065】
特に定義されない限り、本明細書で用いられる全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、当業者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般的に使用される辞書で定義されているような用語は、関連する技術の文脈における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されるべきある。
【0066】
本発明の様々な実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。開示された実施形態に対する多くの変更は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、本明細書の開示に従って行うことができる。よって、本発明の広さや範囲は、上述した実施形態の何れによっても制限されるべきではない。むしろ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲及びこれらの均等物に従って定義されるべきである。
【0067】
本発明は、1つ以上の実施形態に関して図示及び説明してきたが、本明細書及び添付の図面を読んで理解すると、当業者は、同等の変更及び修正を行うか、知ることができるであろう。また、本発明の特徴は、複数の実施形態のうち1つのみに関連して述べられているが、このような特徴は、所定の又は特定の用途に必要で有利な1つ以上の他の実施形態の他の特徴と組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0068】
10…ブリッジアレイ
11…アレイブラケット
12A〜12F…接続モジュール
13…フレーム部材
14A〜14L…電気コネクタ
15A〜15D…電気コネクタ部分
16A,16B…留め具部分
17A,17B…接続部材部分
18A,18B…留め具開口
19…内部空間
20A,20B…電気ポート
22A,22B…留め具
24A〜24D…留め具
25…コンピューティングデバイス
26…ハウジング
28A,28B…コンポーネントトレイ
30…電子コンポーネント
32A〜32F…電子コンポーネント
34…電源
40A,40B…ブリッジアレイ
42…アドオンカードコネクタ
44…ケーブルコネクタ
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B