特許第6837108号(P6837108)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6837108
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】眼科装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/00 20060101AFI20210222BHJP
【FI】
   A61B3/00
【請求項の数】3
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-156293(P2019-156293)
(22)【出願日】2019年8月29日
(62)【分割の表示】特願2015-109447(P2015-109447)の分割
【原出願日】2015年5月29日
(65)【公開番号】特開2019-198725(P2019-198725A)
(43)【公開日】2019年11月21日
【審査請求日】2019年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100124626
【弁理士】
【氏名又は名称】榎並 智和
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 亮輔
【審査官】 後藤 順也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−299274(JP,A)
【文献】 特開2014−068820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 3/00−3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検眼を光学的に検査するための光学系が収容された本体ユニットと、
前記本体ユニットに固定された取付部により回動可能に保持され、ユーザインターフェイス部が設けられたサブユニットと、
前記サブユニットの第1面に設けられ、前記ユーザインターフェイス部の略中心位置を通る回動軸を中心に回動可能な第1操作部と、
前記サブユニットの前記第1面と反対の第2面に設けられた第2操作部と、
前記ユーザインターフェイス部、前記第1操作部および前記第2操作部からの信号に基づいて制御を実行する制御部と、
を含み、
前記第1操作部は、前記被検眼に対して前記光学系を上下左右方向に移動するための操作部であり、
前記第2操作部は、前記被検眼に対して前記光学系を前後方向に移動するための操作部である、眼科装置。
【請求項2】
被検眼を光学的に検査するための光学系が収容された本体ユニットと、
前記本体ユニットに固定された取付部により回動可能に保持され、ユーザインターフェイス部が設けられたサブユニットと、
前記サブユニットの第1面に設けられ、前記ユーザインターフェイス部の略中心位置を通る回動軸を中心に回動可能な第1操作部と、
前記サブユニットの前記第1面と反対の第2面に設けられた第2操作部と、
前記ユーザインターフェイス部、前記第1操作部および前記第2操作部からの信号に基づいて制御を実行する制御部と、
所定の回動角度を基準に前記第1操作部の回動角度を検出するセンサと、
を含み、
前記制御部は、前記第1操作部からの信号に基づく制御内容を前記センサにより得られた前記第1操作部の位置に応じて変更する、眼科装置。
【請求項3】
前記回動軸と異なる前記第1操作部を通る別の回動軸を中心に、当該第1操作部が回動可能である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、眼科装置に関する。
【背景技術】
【0002】
眼科装置は、光学系を用いて被検眼の特性を測定したり被検眼を撮影したりすることが可能な装置である。眼科装置は、一般的に、ベースに対して左右方向、上下方向および前後方向に移動可能に設けられた測定ヘッドと、測定ヘッドを移動するための操作部とを含む。測定ヘッドには、被検眼の特性の測定または被検眼の撮影を行うための光学系と、被検眼に対して光学系の位置合わせを行うためのアライメント手段等とが設けられている。眼科装置は、操作部に対する操作を受けて測定ヘッドを移動し、移動された測定ヘッドの位置で測定を実行する。
【0003】
たとえば、特許文献1には、タッチパネル式の表示画面を有するユーザインターフェイス部が測定ヘッドの頂部に設けられた眼科装置が開示されている。このユーザインターフェイス部は、垂直軸と水平軸の双方の軸回りに回転が可能であり、検者は検査を行いやすい場所にユーザインターフェイス部を配置させて被検眼の特性の測定等を行うことができる。
【0004】
このようなユーザインターフェイス部に対するタッチ操作は、従来のコントロールレバーに対する操作に慣れた検者にとって、眼科装置に対する操作性を低下させる場合がある。この場合、たとえば、コントロールレバーを備えた操作ユニットが前述のユーザインターフェイス部を備えた眼科装置に装着され、検者が当該操作ユニットを用いて眼科装置に対する操作を行うことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−148030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、コントロールレバーを備えた操作ユニットが前述の眼科装置に装着された場合、眼科装置に対して検者の位置が固定化され、従来通りに検者が被検者に対面して検査を行うことが中心になる。それにより、検者が検査を行いやすい場所にユーザインターフェイス部を配置させて被検眼の特性の測定等を行うことができるというメリットが失われる。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、測定ヘッドとこれを操作するためのユーザインターフェイス部とを一体化した場合でも、測定ヘッドに対してユーザインターフェイス部を自由に配置させつつ操作性の低下を防ぐ技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係る眼科装置は、本体ユニットと、サブユニットと、第1操作部と、第2操作部と、制御部とを含む。本体ユニットには、被検眼を光学的に検査するための光学系が収容される。サブユニットは、本体ユニットに固定された取付部により回動可能に保持され、ユーザインターフェイス部が設けられる。第1操作部は、サブユニットの第1面に設けられ、ユーザインターフェイス部の略中心位置を通る回動軸を中心に回動可能である。第2操作部は、サブユニットの第1面と反対の第2面に設けられる。制御部は、ユーザインターフェイス部、第1操作部および第2操作部からの信号に基づいて制御を実行する。第1操作部は、被検眼に対して光学系を上下左右方向に移動するための操作部であり、第2操作部は、被検眼に対して光学系を前後方向に移動するための操作部である。
また、実施形態に係る眼科装置は、本体ユニットと、サブユニットと、第1操作部と、第2操作部と、制御部と、センサとを含む。本体ユニットには、被検眼を光学的に検査するための光学系が収容される。サブユニットは、本体ユニットに固定された取付部により回動可能に保持され、ユーザインターフェイス部が設けられる。第1操作部は、サブユニットの第1面に設けられ、ユーザインターフェイス部の略中心位置を通る回動軸を中心に回動可能である。第2操作部は、サブユニットの第1面と反対の第2面に設けられる。制御部は、ユーザインターフェイス部、第1操作部および第2操作部からの信号に基づいて制御を実行する。センサは、所定の回動角度を基準に第1操作部の回動角度を検出する。制御部は、第1操作部からの信号に基づく制御内容をセンサにより得られた第1操作部の位置に応じて変更する。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、測定ヘッドとこれを操作するためのユーザインターフェイス部とを一体化した場合でも、測定ヘッドに対してユーザインターフェイス部を自由に配置させつつ操作性の低下を防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図1B】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図2A】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図2B】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図3A】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図3B】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図4A】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図4B】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図5A】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図5B】実施形態の眼科装置の外観構成の一例を示す概略図。
図6】実施形態のサブユニットの外観構成の一例を示す概略図。
図7A】実施形態のUI部の構成の一例を示す概略図。
図7B】実施形態のUI部の構成の一例を示す概略図。
図8】実施形態の眼科装置の構成例のブロック図。
図9】実施形態の眼科装置の動作説明図。
図10】実施形態の第1変形例のサブユニットの構成例を示す図。
図11】実施形態の第2変形例のサブユニットの構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明に係る眼科装置の実施形態の例について、図面を参照しながら詳細に説明する。実施形態に係る眼科装置は、本体ユニットと、本体ユニットに対して相対的に移動可能でありユーザインターフェイス(User Interface:以下、UI)部が設けられたサブユニットと、操作部と、これらを制御する制御部とを含む。本体ユニットには、被検眼を光学的に検査するための光学系が収容される。操作部は、UI部に近傍に設けられる。眼科装置は、検者等によるUI部および操作部に対する操作を受け、任意の自覚検査および/または任意の他覚検査を単体で実行することが可能である。
【0012】
たとえば、眼科装置は、自覚検査として、遠用検査、近用検査、コントラスト検査、グレア検査などを実行可能であり、他覚検査として、他覚屈折測定、角膜形状測定などを実行可能な検眼装置(オートレフケラトメータ)であってよい。しかし、実施形態に係る眼科装置はこれに限定されるものではない。本発明を適用可能な眼科装置として、眼底撮影装置や、光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:以下、OCT)装置や、眼軸長測定装置や、眼圧計などがある。眼底撮影装置は、眼底を撮影する装置である。OCT装置は、OCTを用いて眼底や前眼部などの被検眼の任意の部位を画像化する装置である。眼軸長測定装置は、たとえば、被検眼に光を照射することにより角膜頂点位置から網膜前面までの距離を眼軸長として測定する装置である。眼圧計は、たとえば、圧縮空気が吹き付けられた被検眼の前眼部を照明することにより取得された角膜からの戻り光の光量と圧縮空気の圧力等とに基づいて眼圧を測定する装置である。
【0013】
以下、眼科装置の前後方向をZ方向とし、左右方向をX方向とし、上下方向をY方向とする。なお、この明細書に記載された文献の記載内容を、以下の実施形態の内容として適宜援用することが可能である。
【0014】
[眼科装置]
図1Aに、実施形態に係る眼科装置の外観構成の概略図を示す。図1Bに、図1Aの矢印A方向から見たときの眼科装置の外観図を示す。
【0015】
眼科装置1は、本体ユニット20と、サブユニット30とを含む。本体ユニット20は、ベース2と、測定ヘッド3と、顎受け部4とを含む。サブユニット30は、UI部10を含む。顎受け部4には、額当て5が設けられている。被検者は、顎受け部4に顎を置き、額当て5に額を当てた状態で検査を受ける。
【0016】
測定ヘッド3の内部には、公知の観察・撮影光学系6が設けられている。観察・撮影光学系6は、被検眼の前眼部、角膜、眼底等の観察や撮影を行うために用いられる。このような観察・撮影光学系6の構成は、たとえば特開2015−058107号公報に記載されるように公知である。したがって、観察・撮影光学系6の構成について説明を省略する。
【0017】
ベース2には、測定ヘッド3を駆動する公知の駆動部8が設けられている。駆動部8は、たとえば、上下方向、左右方向および前後方向のうち少なくとも1つの方向に測定ヘッド3を移動するための移動機構と、移動機構を駆動する駆動モータとを含む。この実施形態では、駆動部8は、上下移動機構、左右移動機構、前後移動機構、上下駆動モータ、左右駆動モータおよび前後駆動モータを含む。上下移動機構は、測定ヘッド3を上下方向に移動する。上下駆動モータは、上下移動機構を駆動する。左右移動機構は、測定ヘッド3を左右方向に移動する。左右駆動モータは、左右移動機構を駆動する。前後移動機構は、測定ヘッド3を前後方向に移動する。前後駆動モータは、前後移動機構を駆動する。このような駆動部8の構成は、たとえば特開2008−61715号公報に記載されるように公知である。したがって、駆動部8の構成についての詳細な説明を省略する。測定ヘッド3は、駆動部8により駆動されることにより、ベース2に対して上下方向、左右方向および前後方向に移動される。それにより、顎受け部4に保持されている被検者の顔に対する測定ヘッド3の位置が変更される。
【0018】
UI部10は、たとえば、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイを含む。UI部10は、タッチパネル式の表示画面10aを有するタッチパネルディスプレイと、物理的な操作手段を備える操作部40(たとえば、図8参照)とを含む。操作部40は、上下左右操作部10bと、前後操作部10cとを含む。上下左右操作部10bは、上下左右方向を指定するために用いられる。前後操作部10cは、前後方向を指定するために用いられる。UI部10は、表示画面10aに操作画面や被検眼の像や検査結果などを表示することが可能である。また、UI部10は、表示画面10aに対するタッチ操作が可能に構成される。
【0019】
表示画面10aに対するタッチ操作が行われると、被検眼に対して上下左右前後方向に測定ヘッド3が移動される。上下左右操作部10bに対して操作が行われると、被検眼に対して上下左右方向に測定ヘッド3が移動される。前後操作部10cに対して操作が行われると、被検眼に対して前後方向に測定ヘッド3が移動される。表示画面10a、上下左右操作部10bおよび前後操作部10cのいずれかに対する操作により、前述のように測定ヘッド3が移動され、被検眼を光学的に測定することが可能になる。
【0020】
任意の位置の検者に対して操作画面などを呈示するため、サブユニット30(UI部10)の位置が変更可能である。図1Aは、検者と被検者とが向かい合って検査を行う場合のUI部10の位置を説明するための眼科装置の外観図を表す。
【0021】
UI部10は、垂直軸および水平軸の回りに回動可能に測定ヘッド3の頂部9に取り付けられる。UI部10の回動により回動前後の表示画面10aの上下方向および左右方向が逆方向になる場合、眼科装置1は、回動前後で表示画面10aに表示される画像の見た目上の位置が同じ位置になるように画像情報に対する制御を行うことが可能である。たとえば、眼科装置1は、UI部10の回動に応じて、画像情報の上下方向および左右方向の反転制御を行う。以上のような眼科装置1の具体的な構成や制御は、たとえば特許文献1に記載されるように公知である。したがって、眼科装置1の具体的な構成や制御について、詳細な説明を省略する。
【0022】
図2Aは、UI部10の位置を説明するための眼科装置1の外観図を表す。図2Bは、図2Aの矢印B方向から見たときの眼科装置1の外観図を表す。たとえば、UI部10を図2Aおよび図2Bに示す位置に変更することにより、被検者の側に検者が寄り添って検査を行うことができる。
【0023】
図3Aは、UI部10の位置を説明するための眼科装置1の外観図を表す。図3Bは、図3Aの矢印C方向から見たときの眼科装置の外観図を表す。たとえば、UI部10を図3Aおよび図3Bに示す位置に変更することにより、眼科装置1の側面側に検者が立った状態で検査を行うことができる。
【0024】
図4Aは、UI部10の位置を説明するための眼科装置の外観図を表す。図4Bは、図4Aの矢印D方向から見たときの眼科装置の外観図を表す。たとえば、UI部10を図4Aおよび図4Bに示す位置に変更することにより、眼科装置1の側面側に検者が座った状態で検査を行うことができる。
【0025】
図5Aは、UI部10の位置を説明するための眼科装置の外観図を表す。図5Bは、図5Aの矢印E方向から見たときの眼科装置の外観図を表す。たとえば、UI部10を図5Aおよび図5Bに示す位置に変更することにより、眼科装置1の側面側に検者が座った状態で検査を行うことができる。
【0026】
以上のように、任意の位置の検者に対しUI部10に被検眼の像や操作画面を呈示しつつ、当該位置の検者がUI部10に対してタッチ操作を行うことにより被検眼の検査を行うことができる。
【0027】
[サブユニット]
図6に、実施形態に係るサブユニット30の概略構成の斜視図を模式的に示す。図6は、測定ヘッド3の頂部9に取り付けられたUI部10の回動機構を説明するために表示画面10aの反対側の面から見た場合の構成の概略を表したものである。
【0028】
測定ヘッド3の頂部9には、取付部11が設けられている。取付部11は、垂直軸受け部材12と、水平軸受け部材13とを含む。
【0029】
垂直軸受け部材12は、ネジ等の固定部材により測定ヘッド3の頂部9に固定される。垂直軸受け部材12は、垂直筒部14がたとえば溶着手段により溶着固定されている。
【0030】
水平軸受け部材13は、水平板部13aと、一対の支承板部13b、13bとを含む。一対の支承板部13b、13bは、水平板部13aに対して起立されている。水平板部13aには、その中央に円形開口13cが形成されている。垂直筒部14は円形開口13cに挿通される。たとえば、垂直筒部14には、水平板部13aを挟むようにして摩擦リング板が挿通されるとともに、摩擦リング板と水平板部13aとを挟むようにして抜け止めリング部材が装着される。
【0031】
水平板部13aは、抜け止めリング部材により垂直筒部14に支承され、抜け止めリング部材と摩擦リング板により垂直軸O1方向に適宜の圧力を受けつつ垂直筒部14の軸回り方向に適宜の力を受けて回動可能とされる。それにより、垂直軸O1回り方向の適宜の位置で停止状態が維持可能とされる。
【0032】
一対の支承板部13b、13bには、支持アーム部材13dが回動可能に支持される。支持アーム部材13dは、一対のアーム板部13e、13fと、取付けブラケット板部13gとを含む。
【0033】
アーム板部13eには、水平軸部13hが設けられている。アーム板部13fには円形開口13jが形成されている。水平軸部13hは、支承板部13bの一方に水平軸O2回り方向に回動可能に支持されている。水平軸部13hには、公知のトルクヒンジ部材が用いられる。このトルクヒンジ部材により水平軸O2回りの回動力の調整を行うことができる。
【0034】
支承板部13bの他方には、円形開口13jに対向する円形開口13kが形成されている。円形開口13j、13kには、中空筒部19が挿通されている。中空筒部19は支承板部13bの他方に固定され、支持アーム部材13dは、中空筒部19と水平軸部13hとにより水平軸O2回りに回動可能とされている。中空筒部19は、公知の手法により支承板部13bに対する軸方向の抜け止めが図られている。
【0035】
取付けブラケット板部13gは、一対のアーム板部13e、13fに跨って配置されている。取付けブラケット板部13gは、ネジ等の固定部材によりUI部10の裏面に固定される。
【0036】
取付部11は、本体ユニット20に対するサブユニット30の相対位置を検出する検出部(図示せず)を含む。この実施形態では、検出部は、UI部10の表示画面10aの向きを検出することにより本体ユニット20に対するサブユニット30の相対位置を検出する。検出部は、UI部10の水平軸O2回りの回動を検出することによりUI部10の表示画面10aの向きを検出してもよい。このような検出部は、1以上のセンサを含んでもよい。たとえば、UI部10が水平状態のときに発光部からの光を受光するセンサをアーム板部13eまたはアーム板部13fに設けてもよい。また、アーム板部13eおよび支承板部13bの一方に発光部を設け、他方に受光センサを設けることにより、UI部10の水平軸O2回りの回動を検出するようにしてもよい。たとえば、UI部10が水平状態のときセンサにより取得された検出信号はオンになり、水平状態から所定角度を超えたとき当該検出信号はオフになる。
【0037】
図7Aおよび図7Bに、UI部10の概略構成を模式的に表す。図7Aは、サブユニット30の表面に設けられたUI部10を模式的に表した平面図である。図7Bは、サブユニット30の裏面にも受けられたUI部10を模式的に表した平面図である。
【0038】
UI部10(表示画面10a)の近傍には、上下左右操作部10bと、前後操作部10cとが設けられている。図7Aに示すように、上下左右操作部10bは、サブユニット30の表面に設けられている。図7Bに示すように、前後操作部10cは、サブユニット30の裏面に設けられている。
【0039】
上下左右操作部10bは、ポインティングスティック、押下ボタン、タッチパッド、トラックボールなどを含んで構成されていてもよい。ポインティングスティックは、傾倒可能な短い棒状のボタンまたは小型のスティックの傾倒方向により上下左右方向の指定が可能な操作手段である。押下ボタンは、上下左右方向のそれぞれの方向指定ボタンを指定することにより上下左右方向の指定が可能な操作手段である。タッチパッドは、タッチ操作により上下左右方向の指定が可能な操作手段である。トラックボールは、トラックボールに対する操作により上下左右方向の指定が可能な操作手段である。
【0040】
なお、UI部10の表面に設けられたタッチパネルディスプレイの一部が表示画面10aとして露出され、当該タッチパネルディスプレイに別途に設けられた操作領域が上下左右操作部10bの下方に設けられてもよい。それにより、上下左右操作部10bに対する操作をタッチパネルディスプレイに対する操作として検出することが可能になり、構成および制御の簡素化を図ることが可能になる。
【0041】
前後操作部10cもまた、上下左右操作部10bと同様に、ポインティングスティック、押下ボタン、タッチパッド、トラックボールなどを含んで構成されていてもよい。たとえば、ポインティングスティックは、傾倒可能な短い棒状のボタンまたは小型のスティックの傾倒方向により前後方向の指定が可能な操作手段である。押下ボタンは、前後方向のそれぞれの方向指定ボタンを指定することにより前後方向の指定が可能な操作手段である。このような前後操作部10cは、サブユニット30の側面に設けられていてもよい。
【0042】
[制御系]
図8に、眼科装置1の制御系の構成例の一例を示す。図8において、図1A図7Bと同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0043】
眼科装置1の制御系は、制御部200を中心に構成される。制御部200は、たとえば、マイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブ等を含む。制御部200には、主制御部201と記憶部202とが設けられている。
【0044】
主制御部201は、眼科装置1の各部の制御を行う。特に、主制御部201は、測定ヘッド3、駆動部8、UI部10、操作部40を制御する。測定ヘッド3に対する制御としては、たとえば、被検眼の特性の測定または被検眼の撮影を行うための光学系の制御などがある。駆動部8に対する制御としては、たとえば、上下駆動モータ、左右駆動モータ、前後駆動モータに対する駆動制御などがある。UI部10に対する制御としては、測定ヘッド3を用いて取得された被検眼の画像や操作画面の表示制御や、UI部10に対するタッチ操作の受付制御などがある。操作部40に対する制御としては、操作部40に対する操作の受付制御などがある。主制御部201は、UI部10または操作部40に対して行われた操作内容に基づいて、眼科装置1の各部の制御を行うことが可能である。
【0045】
UI部10は、表示画面10aに対するタッチ操作を検出する。UI部10により検出されたタッチ操作に対応した操作検出信号は、主制御部201に送信される。
【0046】
操作部40は、前述のように、上下左右操作部10bと、前後操作部10cとを含む。操作部40は、上下左右操作部10bに対する上下左右方向を指定するための操作を検出する。操作部40により検出された上下左右方向の指定操作に対応した操作検出信号は、主制御部201に送信される。操作部40は、前後操作部10cに対する前後方向を指定するための操作を検出する。操作部40により検出された前後方向の指定操作に対応した操作検出信号は、主制御部201に送信される。
【0047】
センサ32は、表示画面10aの向きを検出する。センサ32は、前述のように、UI部10の水平軸O2回りの回動を検出することによりUI部10の表示画面10aの向きを検出する。
【0048】
主制御部201は、センサ32により得られた検出結果に基づいて、UI部10に表示される画像情報を上下左右反転させることが可能である。それにより、UI部10が水平軸O2回りに回動されて、その表示画面10aが逆さまになる前と逆さまになったときとで、被検眼の像と操作ボタンとの見た目上の位置が同じ位置となるように表示画面10aに各種情報を表示させることが可能になる。
【0049】
主制御部201は、UI部10からの操作検出信号に基づく制御内容をセンサ32により得られた検出結果に基づいて変更することが可能である。たとえば、主制御部201は、センサ32により得られた検出結果に応じて、表示画面10aに表示される画像情報を上下左右反転させるとともに、上下左右反転後の画像情報に対応した新たな操作領域の位置を表示画面10a内に設定する。
【0050】
主制御部201は、操作部40からの操作検出信号に基づく制御内容をセンサ32により得られた検出結果に基づいて変更することが可能である。たとえば、主制御部201は、センサ32により得られた検出結果に応じて、上下左右操作部10bからの信号により特定される操作方向を上下左右反転させるとともに、前後操作部10cからの信号により特定される操作方向を前後反転させる。主制御部201は、あらかじめ記憶部202に記憶された制御情報を参照することにより、操作部40からの操作検出信号に基づく制御内容をセンサ32により得られた検出結果に基づいて変更することが可能である。
【0051】
図9に、実施形態に係る制御情報の一例を示す。図9に示す制御情報は、記憶部202にあらかじめ記憶される。たとえば、センサ32により取得された検出信号がオン(UI部10が水平状態)のとき、主制御部201は、上下左右操作部10bまたは前後操作部10cからの操作検出信号により指定された方向をそのまま操作方向として特定する。また、検出信号がオフ(UI部10が水平状態から所定角度を超えた状態)のとき、主制御部201は、上下左右操作部10bまたは前後操作部10cからの操作検出信号により指定された方向を制御情報に基づいて変更し、変更後の方向を操作方向として特定する。
【0052】
それにより、眼科装置1は、検出部により検出された本体ユニット20に対するサブユニット30の相対位置に応じて、UI部10からの信号に基づく制御内容を変更することが可能である。また、眼科装置1は、検出部により検出された本体ユニット20に対するサブユニット30の相対位置に応じて、操作部(上下左右操作部10b、前後操作部10c)からの信号に基づく制御内容を変更することが可能である。
【0053】
主制御部201は、UI部10または操作部40に対する操作内容に基づいて眼科装置1の各部を制御する。
【0054】
特定された操作方向が前後方向であると判断されたとき、主制御部201は、前後駆動モータを制御する。それにより、測定ヘッド3が前後方向に移動される。特定された操作方向が左右方向であると判断されたとき、主制御部201は、左右駆動モータを制御する。それにより、測定ヘッド3が左右方向に移動される。特定された操作方向が上下方向であると判断されたとき、主制御部201は、上下駆動モータを制御する。それにより、測定ヘッド3が上下方向に移動される。
【0055】
また、主制御部201は、UI部10に対するタッチ操作の検出結果に対応した操作検出信号に基づいて測定ヘッド3による測定を開始させる。それにより、現に設定されている測定モードに対応したシーケンスで測定が行われる。
【0056】
主制御部201は、UI部10または操作部40に対する操作に対応した操作検出信号に基づいて、所定の順序にしたがって複数の測定モードを順次に切り換えることが可能である。この実施形態では、測定モードには、REF/KRT測定モード、TONO/PACHO測定モードがある。測定モードの切り換え操作が検出されるごとに、REF/KRT測定モードおよびTONO/PACHO測定モードのいずれかが交互に切り換えられる。REF/KRT測定モードでは、さらに、レフ測定モード、ケラト測定モード、レフ/ケラ測定モードのいずれかのモードで測定することが可能である。レフ測定モードは、球面屈折力、円柱屈折力、乱視軸方向の測定を行うモードである。ケラト測定モードは、角膜曲率半径、角膜乱視軸方向、角膜屈折力の測定を行うモードである。レフ/ケラ測定モードは、レフ測定とケラト測定とを連続して実行するモードである。TONO/PACHO測定モードでは、さらに、TONO測定モード、PACHO測定モードのいずれかのモードで測定することが可能である。TONO測定モードは、眼圧の測定を行うモードである。PACHO測定モードは、眼圧および角膜厚測定の測定を行うモードである。
【0057】
主制御部201は、UI部10または操作部40に対する操作に対応した操作検出信号に基づいて測定ヘッド3を右眼用または左眼用の検査位置に移動させることが可能である。この実施形態では、被検眼の切り換え操作が検出されるごとに、測定ヘッド3が右眼用の所定の検査位置および左眼用の所定の検査位置のいずれかに交互に移動される。
【0058】
また、主制御部201は、記憶部202にデータを書き込む処理や、記憶部202からデータを読み出す処理を行う。
【0059】
記憶部202は、図9に示す制御情報を含む各種のデータを記憶する。記憶部202に記憶されるデータとしては、たとえば、被検眼の画像データ、被検眼情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者に関する情報や、左眼/右眼の識別情報などの被検眼に関する情報を含む。また、記憶部202には、眼科装置1を動作させるための各種プログラムやデータが記憶されている。
【0060】
データ処理部210は、観察・撮影光学系6に対する制御を行うことにより得られた被検眼の像等の画像を解析することにより、REF/KRT測定モードおよびTONO/PACHO測定モードの測定値を生成することが可能である。
【0061】
図8に示すように、主制御部201は、アライメント制御部201aを含む。アライメント制御部201aは、測定ヘッド3に設けられたアライメント手段を制御することにより、被検眼に対して光学系の位置合わせを行う。たとえば、測定ヘッド3は、アライメント手段として、Z方向のアライメントを行うためのZアライメント投影系と、XY方向のアライメントを行うためのXYアライメントスポット投影系とを含む。
【0062】
Zアライメント投影系は、たとえば、光源と、検出素子とを含む。光源は、光を被検眼の角膜に投影する。検出素子は、光源により角膜に投影された光の戻り光を検出する。角膜頂点の位置がZ方向に移動すると検出素子に投影される戻り光の位置が変化する。自動でZ方向のアライメントを実行する場合、アライメント制御部201aは、たとえば、検出素子上で検出された戻り光の位置の変化を解析して対物レンズに対する被検眼の角膜頂点の位置を求め、求められた位置に基づいて測定ヘッド3をZ方向に移動する。
【0063】
XYアライメントスポット投影系は、たとえば、光源を含む。光源から光の光路は観察・撮影光学系6の光路に合成される。光源からの光は、たとえば、観察・撮影光学系6の光路を経由して、被検眼の角膜に投影される。被検眼に投影された光は、角膜で反射され、撮影用に別途に設けられた撮像素子に投影される。自動でXY方向のアライメントを実行する場合、アライメント制御部201aは、たとえば、所定のアライメント目標位置と撮像素子に投影された戻り光の位置とのずれ量がキャンセルされるように測定ヘッド3をX方向およびY方向の少なくとも一方に移動する。
【0064】
この実施形態では、表示画面10aの向きに応じて、以下のように、手動でアライメントを行うことができる。
【0065】
(センサからの検出信号がオンのとき)
本体ユニット20に対してUI部10がたとえば図1A図1B図4A図4Bに示すように配置された場合、センサ32からの検出信号がオンになる。このとき、上下左右操作部10bおよび前後操作部10cからの操作検出信号により指定された方向は、そのまま操作方向として特定される。したがって、アライメント制御部201aは、上下左右操作部10bおよび前後操作部10cからの操作検出信号により指定された方向に測定ヘッド3を移動する。それにより、検者は、従来通りに手動でアライメントを行うことができる。
【0066】
(センサからの検出信号がオフのとき)
本体ユニット20に対してUI部10がたとえば図2A図2B図3A図3Bに示すように配置された場合、センサ32からの検出信号がオフになる。このとき、上下左右操作部10bおよび前後操作部10cからの操作検出信号により指定された方向は、図9に示す制御情報に基づいて変更される。したがって、アライメント制御部201aは、制御情報に基づいて変更された操作方向に測定ヘッド3を移動する。それにより、本体ユニット20に対してUI部10がたとえば図2A図2B図3A図3Bに示すように配置された場合であっても、眼科装置1に対する操作性の低下を招くことなく、検者は、従来通りに手動でアライメントを行うことができる。
【0067】
上下左右操作部10bは、実施形態に係る「第1操作部」の一例である。前後操作部10cは、実施形態に係る「第2操作部」の一例である。センサ32は、実施形態に係る「検出部」の一例である。
【0068】
[効果]
実施形態に係る眼科装置の効果について説明する。
【0069】
実施形態に係る眼科装置(たとえば、眼科装置1)は、本体ユニット(たとえば、本体ユニット20)と、サブユニット(たとえば、サブユニット30)と、操作部(たとえば、操作部40)と、制御部(たとえば、制御部200)とを含む。本体ユニットには、被検眼を光学的に検査するための光学系(たとえば、観察・撮影光学系6)が収容される。サブユニットは、本体ユニットに対して相対的に移動可能であり、ユーザインターフェイス部(たとえば、UI部10)が設けられる。操作部は、ユーザインターフェイス部の近傍に設けられる。制御部は、ユーザインターフェイス部および操作部からの信号(たとえば、操作検出信号)に基づいて制御を実行する。
【0070】
このような構成によれば、本体ユニットとユーザインターフェイス部を備えたサブユニットとが一体化され、本体ユニットに対してサブユニットの相対的に移動可能であるため、検者は任意の位置にユーザインターフェイス部を配置させることができる。また、ユーザインターフェイス部と別途に設けられ、その近傍に操作部を設けるようにしたので、検者は、任意の位置にユーザインターフェイス部を配置させつつ操作性の低下を招くことなく、眼科装置に対する操作を行うことができる。
【0071】
また、実施形態に係る眼科装置では、ユーザインターフェイス部は、サブユニットの第1面(たとえば、表面)に設けられ、操作部は、第1面と異なるサブユニットの第2面(たとえば、裏面)に設けられた第2操作部(たとえば、前後操作部10c)を含んでもよい。
【0072】
このような構成によれば、ユーザインターフェイス部と第2操作部の双方をサブユニットに設けることができるので、前述の相対的な移動に支障がないようにサブユニットの小型化を図ることができる。
【0073】
また、実施形態に係る眼科装置は、検出部(たとえば、センサ32)を含んでもよい。検出部は、本体ユニットに対するサブユニットの相対位置を検出する。制御部は、操作部からの信号に基づく制御内容を検出部により検出された相対位置に応じて変更する。
【0074】
このような構成によれば、本体ユニットに対するサブユニットの相対位置に応じて操作部からの信号に基づく制御内容を変更するようにしたので、検者が任意の位置にユーザインターフェイス部を配置させた場合でも、操作性を低下させることなく眼科装置に対する操作を行うことが可能になる。
【0075】
[変形例]
実施形態に係る眼科装置の構成は、前述の実施形態で説明した構成に限定されるものではない。実施形態に係る眼科装置は、たとえば、以下のように構成されていてもよい。
【0076】
(第1変形例)
前述の実施形態では、UI部10の位置によって表示画面10aに対する上下左右操作部10bの位置関係が変化する。したがって、UI部10の位置によって、検者が上下左右操作部10bを右手で操作したり左手で操作したりする必要がある。これに対し、実施形態の第1変形例では、サブユニット30が以下のように回動可能に構成されるため、UI部10の位置にかかわらず、検者が上下左右操作部10bを右手(左手)だけで操作することが可能になる。
【0077】
第1変形例に係る眼科装置の構成および動作は、実施形態に係る眼科装置1の構成および動作とほぼ同様である。以下では、第1変形例に係る眼科装置について、本実施形態との相違点を中心に説明する。
【0078】
図10に、実施形態の第1変形例に係るサブユニットの概略構成の斜視図を模式的に示す。図10において、図6と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0079】
第1変形例に係るサブユニット30´の構成が実施形態に係るサブユニット30の構成と異なる点は、サブユニット30´が表示画面10aを通過し、且つ、表示画面10aに直交する軸O3を中心に回動可能である点である。
【0080】
たとえば、第1変形例に係るサブユニット30´は、前面側部材50に設けられる。表示画面10aおよび上下左右操作部10bは、前面側部材50の表面に設けられている。前後操作部10cは、前面側部材50の裏面の左端部または右端部の近傍に設けられている。取付けブラケット板部13gは、ネジ等の固定部材により後面側部材51の裏面に固定される。前面側部材50は、後面側部材51の表面側において軸O3を中心に回動可能に保持されている。たとえば、後面側部材51には、軸O3上に公知の構成を備えた回動機構52が設けられている。回動機構52は、後面側部材51に対して前面側部材50を軸O3を中心に回動させる。
【0081】
後面側部材51の左端部および右端部には切り欠き部53a、53bが形成されている。軸O3を中心とする前面側部材50の回動角度が所定の角度のとき(図10では、0度または180度)、サブユニット30´の裏面側に前後操作部10cが露出するように構成されている。それにより、回動角度が所定の角度のとき、検者が前後操作部10cに対して操作可能になる。
【0082】
以上のような構成によれば、検者は、移動されたサブユニット30´(UI部10´)の位置に応じて、たとえば手動で表示画面10aを軸O3を中心に回動させることができる。それにより、表示画面10aに対する上下左右操作部10bの位置関係が維持され、UI部10´の位置によって表示画面10aに対する上下左右操作部10bの位置関係が変化する事態を回避することができる。したがって、表示画面10aの向きに応じて画像情報を上下方向および左右方向に変更する必要がなくなる。また、表示画面10aの向きに応じて操作検出信号により指定された方向を変更する必要がなくなる。すなわち、第1変形例では、センサ32を不要にすることができる。
【0083】
或いは、センサ32に加えて、軸O3の回りの前面側部材50の回動角度を検出する新たなセンサを設けてもよい。この場合、センサ32からの検出信号と当該新たなセンサからの検出信号とに基づいて、表示画面10aの向きに応じて画像情報を上下方向および左右方向に変更することが可能である。同様に、図9に示すようにあらかじめ設定された制御情報を参照することにより、これらの検出信号に基づいて、操作検出信号により指定された方向から操作方向を特定することが可能である。
【0084】
なお、回動機構52は、電気的な機構で前面側部材50を回動させてもよい。この場合、前面側部材50を回動させるための駆動力を発生するアクチュエータと、この駆動力を伝達する伝達機構とが設けられる。アクチュエータは、たとえばパルスモータにより構成される。伝達機構は、たとえば歯車の組み合わせやラック・アンド・ピニオンなどによって構成される。
【0085】
[効果]
実施形態の第1変形例に係る眼科装置の効果について説明する。
【0086】
実施形態の第1変形例に係る眼科装置では、ユーザインターフェイス部は、表示面(たとえば、表面)を備え、表示面を通過し且つ表示面に直交する軸(たとえば、軸O3)を中心にサブユニットを回動させる回動機構(たとえば、回動機構52)を含んでもよい。
【0087】
このような構成によれば、任意の位置にユーザインターフェイス部を配置した場合であっても、検者とユーザインターフェイス部との位置関係を維持することができるため、ユーザインターフェイス部に表示される画像情報の反転などの制御を行う必要がなくなる。特に、ユーザインターフェイス部の近傍に操作部が設けられている場合、ユーザインターフェイス部に対する操作部の位置関係も維持され、眼科装置に対する操作性の低下を防ぐことができる。
【0088】
(第2変形例)
前述の実施形態または第1変形例では、表示画面10aの周囲に上下左右操作部10bが設けられた場合について説明したが、実施形態に係る眼科装置の構成はこれに限定されるものではない。少なくとも上下左右操作部10bは、UI部10に対して相対的に移動可能であってよい。
【0089】
第2変形例に係る眼科装置の構成および動作は、実施形態に係る眼科装置1の構成および動作とほぼ同様である。以下では、第2変形例に係る眼科装置について、本実施形態との相違点を中心に説明する。
【0090】
図11に、実施形態の第2変形例に係るサブユニットの概略構成を模式的に示す。図11において、図6と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
【0091】
第2変形例に係るサブユニット30´´は、表面に設けられた表示画面10aのほぼ中心位置を通る回動軸60を中心に回動可能な上下左右操作部10bと、裏面に設けられた前後操作部10cとを含む。たとえば、サブユニット30´´の裏面には、回動軸60を中心にアーム部材61の基端部を回動可能に保持する回動機構が設けられる。アーム部材61の先端部には、上下左右操作部10bが設けられる。
【0092】
たとえば、所定の回動角度を基準にアーム部材61の回動角度を検出するセンサを設け、当該センサからの検出信号に基づいて表示画面10aに対する上下左右操作部10bの位置を特定することが可能である。図9に示すようにあらかじめ設定された制御情報を参照することにより、特定された上下左右操作部10bの位置に応じて、上下左右操作部10bを用いて指定された方向から操作方向を特定することが可能である。
【0093】
また、上下左右操作部10bを通る回動軸を中心に、当該上下左右操作部10bが回動可能であってよい(図11の矢印方向m)。それにより、表示画面10aに対する上下左右操作部10bの位置に応じて上下左右操作部10b自体を回動させることが可能になり、表示画面10aに対して任意の位置で上下左右操作部10bに対する操作が可能になる。この場合、表示画面10aの向きに応じて操作検出信号により指定された方向を変更する必要がなくなる場合がある。
【0094】
[効果]
実施形態の第2変形例に係る眼科装置の効果について説明する。
【0095】
実施形態の第2変形例に係る眼科装置では、操作部は、ユーザインターフェイス部に対して相対的に移動可能な第1操作部(たとえば、上下左右操作部10b)を含んでもよい。
【0096】
このような構成によれば、任意の位置にユーザインターフェイス部を配置した場合であっても、ユーザインターフェイス部と第1操作部との位置関係を変更することができるため、眼科装置に対する操作性の低下を抑えることができる場合がある。
【0097】
(その他の変形例)
上下左右操作部10bおよび前後操作部10cのそれぞれは、独立にまたは一体となってサブユニット30に対して着脱自在であってよい。上下左右操作部10bおよび前後操作部10cのそれぞれは、サブユニット30の外縁部の任意の位置に装着可能であってよい。
【0098】
前述の実施形態、第1変形例または第2変形例において、上下左右操作部10bが、サブユニット30の左端部と右端部の双方に設けられていてもよい。また、上下左右操作部10bは、サブユニット30の上端部や下端部などの周縁部の任意の位置に設けられていてもよい。
【0099】
前述の実施形態、第1変形例または第2変形例において、前後操作部10cが、サブユニット30の左端部と右端部の双方に設けられていてもよい。また、前後操作部10cは、サブユニット30の上端部や下端部などの周縁部の任意の位置に設けられていてもよい。
【0100】
上下左右操作部10bは、上下左右方向を指定するための操作手段だけではなく、測定モード(動作モード)など切り換えるための操作手段などを含んでもよい。また、上下左右操作部10bは、上下左右操作部10bまたは前後操作部10cにより指定された方向をあらかじめ設定された操作方向に切り換えるための操作手段などを含んでもよい。
【0101】
前後操作部10cは、前後方向を指定するための操作手段だけではなく、測定モード(動作モード)などを切り換えるための操作手段などを含んでもよい。また、前後操作部10cは、上下左右操作部10bまたは前後操作部10cにより指定された方向をあらかじめ設定された操作方向に切り換えるための操作手段などを含んでもよい。
【0102】
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0103】
1 眼科装置
3 測定ヘッド
6 観察・撮影光学系
8 駆動部
10、10´ UI部
10a 表示画面
10b 上下左右操作部
10c 前後操作部
20 本体ユニット
30、30´、30´´ サブユニット
32 センサ
40 操作部
200 制御部
201 主制御部
201a アライメント制御部
202 記憶部

図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11