特許第6837187号(P6837187)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6837187
(24)【登録日】2021年2月10日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/086 20060101AFI20210222BHJP
【FI】
   A47J27/086
【請求項の数】9
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2020-550188(P2020-550188)
(86)(22)【出願日】2020年6月5日
(86)【国際出願番号】JP2020022357
【審査請求日】2020年9月17日
(31)【優先権主張番号】特願2019-123541(P2019-123541)
(32)【優先日】2019年7月2日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519206265
【氏名又は名称】ギフモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】森實 将
【審査官】 河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭52−117476(JP,A)
【文献】 実開昭61−190947(JP,U)
【文献】 中国実用新案第201798543(CN,U)
【文献】 特開平10−325544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00−27/13,27/20−29/06,
33/00−36/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内鍋を有する調理器本体と、
前記調理器本体に対して開閉し、閉状態において前記内鍋を覆う蓋体と、
前記内鍋の内部に配置された食品を刺す複数の刃を有する刃部と、
前記内鍋を加熱する加熱部と、
を備える、加熱調理器。
【請求項2】
前記内鍋の内部に配置される受け台をさらに備え、
前記受け台は、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレートを前記内鍋の底部から離れる方向に付勢する弾性体と、
を備える、
請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記載置プレートは、前記蓋体が開状態のとき、前記ヒンジ部側に向かうに従い前記内鍋の底部に近づく方向に傾斜する、
請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記刃部は、前記蓋体に取り付けられ、
前記複数の刃の長さは、前記ヒンジ部側に向かうに従い短くなる、
請求項1又は2に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記蓋体は、前記内鍋側の面に配置される取り付け部を有し、
前記刃部は、
前記蓋体の前記内鍋側の面に沿って、スライド移動することによって前記取り付け部に取り付けられ、
前記蓋体の前記内鍋側の面に沿って、前記ヒンジ部から離れる方向にスライド移動することによって前記取り付け部から取り外される、
請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記刃部は、
前記取り付け部と係合し、前記刃部のスライド移動を案内するガイドと、
前記ヒンジ部に近づく方向への前記刃部のスライド移動を制限するストッパーと、
を有する、
請求項5に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記内鍋の内部を加圧する加圧機構をさらに備える、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記内鍋の内部に配置される刃ユニットを備え、
前記刃ユニットは、
前記刃部と、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレート上に配置された前記食品を収納する収納部と、
前記刃部を保持し、且つ前記刃部を前記収納部に向かって移動させる可動部と、
を有し、
前記可動部が前記収納部に向かって移動することによって、前記刃部の前記複数の刃が前記食品に刺さる、請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記可動部は、
前記刃部を保持する保持部と、
前記保持部に設けられた穴に配置される弾性体と、
前記収納部から前記保持部に設けられた穴に向かって延び、且つ前記弾性体を介して前記保持部を支持する支持部と、
を備える、請求項8に記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を加熱調理する加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内鍋を有する調理器本体と、内鍋を加熱する加熱部と、調理器本体に対して開閉し、閉状態において内鍋を覆う蓋体と、内鍋内の食品を攪拌する攪拌装置と、内鍋の内圧を調整する圧力調整装置と、を備える加熱調理器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/189921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の加熱調理器では、食品を柔らかくする点において未だ改善の余地がある。
【0005】
したがって、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、食品を柔らかくすることができる加熱調理器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、
内鍋を有する調理器本体と、
前記調理器本体に対して開閉し、閉状態において前記内鍋を覆う蓋体と、
前記内鍋の内部に配置された食品を刺す複数の刃を有する刃部と、
前記内鍋を加熱する加熱部と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る加熱調理器によれば、食品を柔らかくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の一例の外観を示す概略斜視図である。
図2図2は、図1の加熱調理器において蓋体を開いた状態の概略斜視図である。
図3図3は、図1の加熱調理器の内部構成の一例を示すブロック図である。
図4A図4Aは、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図4B図4Bは、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図5A図5Aは、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図5B図5Bは、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図6A図6Aは、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図6B図6Bは、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図7A図7Aは、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図7B図7Bは、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図8A図8Aは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器において、蓋体を側面から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図8B図8Bは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器において、蓋体を側面から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図9A図9Aは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器において、蓋体を厚み方向から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図9B図9Bは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器において、蓋体を厚み方向から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図10A図10Aは、変形例の加熱調理器において、蓋体を厚み方向から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図10B図10Bは、変形例の加熱調理器において、蓋体を厚み方向から見た場合の刃部の取り付け及び取り外しを説明する説明図である。
図11図11は、本発明の実施の形態6に係る加熱調理機に配置される刃ユニットの概略構成図である。
図12A図12Aは、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図12B図12Bは、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図13図13は、変形例の刃ユニットの概略構成図である。
図14A図14Aは、変形例の加熱調理器において蓋体を開いた状態を示す概略図である。
図14B図14Bは、変形例の加熱調理器において蓋体を閉じた状態を示す概略図である。
図15図15は、本発明の実施の形態7に係る加熱調理器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1態様の加熱調理器は、
内鍋を有する調理器本体と、
前記調理器本体に対して開閉し、閉状態において前記内鍋を覆う蓋体と、
前記内鍋の内部に配置された食品を刺す複数の刃を有する刃部と、
前記内鍋を加熱する加熱部と、
を備える。
【0010】
このような構成により、食品を柔らかくすることができる。
【0011】
本発明の第2態様の加熱調理器においては、前記内鍋の内部に配置される受け台をさらに備え、
前記受け台は、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレートを前記内鍋の底部から離れる方向に付勢する弾性体と、
を備えてもよい。
【0012】
このような構成により、複数の刃を食品に容易に刺すことができる。
【0013】
本発明の第3態様の加熱調理器においては、前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記載置プレートは、前記蓋体が開状態のとき、前記ヒンジ部側に向かうに従い前記内鍋の底部に近づく方向に傾斜してもよい。
【0014】
このような構成により、蓋体の開閉動作に伴い、複数の刃を食品に容易に刺すことができる。
【0015】
本発明の第4態様の加熱調理器においては、前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記刃部は、前記蓋体に取り付けられ、
前記複数の刃の長さは、前記ヒンジ部側に向かうに従い短くなってもよい。
【0016】
このような構成により、蓋体の開閉動作に伴い、複数の刃を食品に容易に刺すことができる。
【0017】
本発明の第5態様の加熱調理器においては、前記調理器本体に対して前記蓋体を回動可能に接続するヒンジ部をさらに備え、
前記蓋体は、前記内鍋側の面に配置される取り付け部を有し、
前記刃部は、
前記蓋体の前記内鍋側の面に沿って、スライド移動することによって前記取り付け部に取り付けられ、
前記蓋体の前記内鍋側の面に沿って、前記ヒンジ部から離れる方向にスライド移動することによって前記取り付け部から取り外されてもよい。
【0018】
このような構成により、刃部を蓋体に容易に取り付けでき、且つ容易に取り外すことができる。
【0019】
本発明の第6態様の加熱調理器においては、前記刃部は、
前記取り付け部と係合し、前記刃部のスライド移動を案内するガイドと、
前記ヒンジ部に近づく方向への前記刃部のスライド移動を制限するストッパーと、
を有してもよい。
【0020】
このような構成により、刃部を蓋体により容易に取り付けでき、且つより容易に取り外すことができる。
【0021】
本発明の第7態様の加熱調理器においては、前記内鍋の内部を加圧する加圧機構をさらに備えてもよい。
【0022】
このような構成により、内鍋の内部を加圧して食品を調理することができる。
【0023】
本発明の第8態様の加熱調理器においては、前記内鍋の内部に配置される刃ユニットを備え、
前記刃ユニットは、
前記刃部と、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレート上に配置された前記食品を収納する収納部と、
前記刃部を保持し、且つ前記刃部を前記収納部に向かって移動させる可動部と、
を有し、
前記可動部が前記収納部に向かって移動することによって、前記刃部の前記複数の刃が前記食品に刺さってもよい。
【0024】
このような構成により、より容易に食品を柔らかくすることができる。
【0025】
本発明の第9態様の加熱調理器においては、前記可動部は、
前記刃部を保持する保持部と、
前記保持部に設けられた穴に配置される弾性体と、
前記収納部から前記保持部に設けられた穴に向かって延び、且つ前記弾性体を介して前記保持部を支持する支持部と、
を備えていてもよい。
【0026】
このような構成により、複数の刃を食品に容易に刺すことができる。
【0027】
本発明の第10態様の加熱調理器においては、
食品を刺す刃ユニットと、
前記食品を加熱する加熱部と、
を備え、
前記刃ユニットは、
前記食品を刺す複数の刃を有する刃部と、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレート上に配置された前記食品を収納する収納部と、
前記刃部を保持し、且つ前記刃部を前記収納部に向かって移動させる可動部と、
を有し、
前記可動部が前記収納部に向かって移動することによって、前記刃部の前記複数の刃が前記食品に刺さる。
【0028】
このような構成により、食品を柔らかくすることができる。
【0029】
本発明の第11態様の刃ユニットにおいては、
食品を刺す複数の刃を有する刃部と、
前記食品を載置する載置プレートと、
前記載置プレート上に配置された前記食品を収納する収納部と、
前記刃部を保持し、且つ前記刃部を前記収納部に向かって移動させる可動部と、
を有し、
前記可動部が前記収納部に向かって移動することによって、前記刃部の前記複数の刃が前記食品に刺さる。
【0030】
このような構成により、食品を柔らかくすることができる。
【0031】
以下、本開示の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。
【0032】
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1Aの一例の外観を示す概略斜視図である。図2は、図1の加熱調理器1Aにおいて蓋体20を開いた状態の概略斜視図である。図3、図1の加熱調理器1Aの内部構成の一例を示すブロック図である。なお、図中におけるX,Y,Z方向は、それぞれ、加熱調理器1Aの幅方向、奥行き方向、及び高さ方向を示す。
【0033】
図1及び図2に示すように、加熱調理器1Aは、調理器本体10、蓋体20、ヒンジ部30、及び刃部40を備える。調理器本体10と蓋体20とは、ヒンジ部30によって接続されている。蓋体20は、ヒンジ部30を回転中心として回動し、調理器本体10に対して開閉する。
【0034】
図3に示すように、加熱調理器1Aは、表示部50、操作部51、制御部52、及び加熱部53を備える。図1及び図2に示すように、表示部50は、調理器本体10の側面に設けられている。操作部51は、蓋体20の上面に設けられている。
【0035】
図4Aは、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1Aにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図4Bは、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器1Aにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図4A及び図4Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0036】
<調理器本体>
図4A及び図4Bに示すように、調理器本体10は、内鍋11を有する。内鍋11は、調理器本体10の内部に形成された内鍋収納部12に出し入れ可能に収納されている。内鍋11は、例えば、高熱伝導部材で形成されており、加熱部53によって加熱される。内鍋11は、上面に開口が設けられた有底の筒状体の形状を有する。
【0037】
実施の形態1では、内鍋11の内部には、食品90を載置する受け台60が配置されている。食品90としては、例えば、肉が挙げられる。
【0038】
<蓋体>
蓋体20は、調理器本体10に対して開閉し、閉状態において内鍋11を覆う。蓋体20は、ヒンジ部30を介して調理器本体10に接続されている。図2に示すように、蓋体20は、外蓋21と、内蓋22と、圧力調整機構23と、を有する。なお、本明細書では、「閉状態」とは、蓋体20が完全に閉まった状態を意味し、「開状態」とは、蓋体20が開いている状態を意味する。また、「開状態」は、蓋体20が完全に閉まっておらず、少しでも開いている状態を含む。
【0039】
外蓋21は、蓋体20の筐体部分に相当する。外蓋21は、例えば、樹脂で形成されている。内蓋22は、外蓋21に取り付けられている。内蓋22は、例えば、金属材料で形成されており、円板形状を有する。内蓋22は、蓋体20を閉じたときに内鍋11の蓋となり、内鍋11の開口を塞ぐ。内蓋22は、その外周部にシール部材22aを有している。シール部材22aは、例えば、ゴム製のパッキンである。蓋体20を閉じたときに、シール部材22aは、内鍋11の外縁と密着することによって、内鍋11の内部を密閉する。内鍋11の内部を密閉した状態で、加熱部53によって内鍋11を加熱すると、内鍋11の内部の圧力が大きくなる。このように、蓋体20は、内鍋11の内部を加圧する加圧機構として機能する。実施の形態1においては、内鍋11、内鍋11の開口を塞ぐ内蓋22、内蓋22の外周部に配置されるシール部材22a、及び内鍋11を加熱する加熱部53によって加圧機構を実現している。
【0040】
圧力調整機構23は、内鍋11の内部の圧力を調整する。具体的には、圧力調整機構23は、内鍋11の内部の圧力が所定の値以下になるように調整する。圧力調整機構23は、例えば、外気と連通する蒸気排出穴を開閉する圧力弁によって構成されている。圧力弁は、所定の圧力より小さいときに弁を閉じて蒸気排出穴を閉塞し、所定の圧力以上になったときに弁を開いて蒸気排出穴を開放する。
【0041】
<ヒンジ部>
ヒンジ部30は、調理器本体10に対して蓋体20を回動可能に接続する。
【0042】
<刃部>
図4A及び図4Bに示すように、刃部40は、ベース41と、内鍋11の内部に配置された食品90を刺す複数の刃42を有する。ベース41は、円板状の部材で形成されている。複数の刃42は、ベース41に設けられている。実施の形態1では、刃部40は、蓋体20に取り付けられている。
【0043】
複数の刃42は、等間隔で配置されている。また、複数の刃42のそれぞれは、同じ長さを有している。複数の刃42は、例えば、平板状の刃であって、刃先が傾斜した尖った形状を有している。なお、複数の刃42の形状は、これに限定されない。複数の刃42は、例えば、針形状を有していてもよい。あるいは、複数の刃42は、平板状の刃であって、刃先が平らであってもよい。あるいは、複数の刃42は、平板状の刃であって、刃先が丸められていてもよい。あるいは、複数の刃42における厚み方向の断面は、V字状又はU字状であってもよい。
【0044】
複数の刃42は、例えば、ステンレスなどの金属材料で形成される。
【0045】
<表示部>
表示部50は、加熱情報を表示するディスプレイである。例えば、表示部50は、加熱温度、加熱時間、圧力などの情報を表示する。表示部50は、制御部52によって制御される。表示部50は、調理器本体10の側面に設けられている。
【0046】
<操作部>
操作部51は、加熱調理器1Aの機能及び設定を操作する。操作部51は、ユーザによって操作されることによって、加熱温度、タイマー、及び/又はコース選択などを決定する。操作部51は、例えば、複数の操作ボタンによって構成されている。操作部51は、ユーザによって入力された情報を制御部52に送信している。
【0047】
<制御部>
制御部52は、操作部51に入力されたユーザからの情報を受信し、受信した情報に基づいて、加熱部53を制御する。また、制御部52は、加熱の情報を表示部50に送信する。
【0048】
制御部52は、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路(図示せず)を備える。例えば、制御部52においては、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行する。
【0049】
<加熱部>
加熱部53は、内鍋11を加熱する。加熱部53は、調理器本体10の内部に配置されている。具体的には、加熱部53は、内鍋収納部12の下方に配置されている。加熱部53は、例えば、ヒータなどである。加熱部53は、これに限定されるものではなく、内鍋11を加熱できるものであればよい。例えば、加熱部53は、誘導加熱を行うためのコイルであってもよい。
【0050】
[動作]
次に、加熱調理器1Aの動作について説明する。
【0051】
図4Aに示すように、蓋体20を開けて、内鍋11の内部に配置された受け台60の上に食品90を載置する。
【0052】
図4Bに示すように、蓋体20を閉める。これにより、蓋体20に取り付けられた刃部40が食品90に向かって移動し、複数の刃42が食品90に刺さる。食品90は、複数の刃42によって刺されることで、食品90である肉の筋を切ることができる。これにより、食品90を柔らかくすることができる。
【0053】
次に、複数の刃42によって食品90を刺した状態で、加熱処理を開始する。具体的には、制御部52は、操作部51に入力された情報に基づいて、加熱部53を制御することによって内鍋11を加熱する。
【0054】
内鍋11を加熱部53によって加熱されることによって、食品90が加熱される。このとき、内鍋11が加熱されることによって、加熱部53の熱が複数の刃42に伝導する。このため、複数の刃42自体が加熱され、食品90の内部からも加熱することができる。このように、複数の刃42を食品90に刺した状態で、食品90の内部から加熱することによって、食品90を更に柔らかくすることができる。
【0055】
[効果]
実施の形態1の加熱調理器1Aによれば、以下の効果を奏することができる。
【0056】
加熱調理器1Aは、内鍋11を有する調理器本体10と、調理器本体10に対して開閉し、閉状態において内鍋11を覆う蓋体20と、内鍋11の内部に配置された食品90を刺す複数の刃42を有する刃部40と、内鍋11を加熱する加熱部53と、を備える。このような構成により、複数の刃42を用いて食品90を刺すことによって、食品90を柔らかくすることができる。また、複数の刃42を食品90に刺した状態で、加熱部53による内鍋11の加熱を行うことによって、複数の刃42に加熱部53の熱が伝導し、食品90の内部からも熱を加えることができる。これにより、食品90をより柔らかくすることができる。
【0057】
なお、実施の形態1では、加熱調理器1Aがヒンジ部30及び受け台60を備える例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Aは、ヒンジ部30及び受け台60を備えていなくてもよい。
【0058】
実施の形態1では、加熱調理器1Aが加圧機構及び圧力調整機構23を有する例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Aは、加圧機構及び圧力調整機構23を備えていなくてもよい。
【0059】
実施の形態1においては、内鍋11、内蓋22、シール部材22a、及び加熱部53によって加圧機構を実現している例について説明したが、これに限定されない。加圧機構は、内鍋11の内部を加圧することができればよく、他の任意の構成で実現されてもよい。
【0060】
実施の形態1においては、蒸気排出穴と圧力弁とによって圧力調整機構23を実現している例について説明したが、これに限定されない。圧力調整機構23は、内鍋11の内部の圧力を調整できればよく、他の任意の構成で実現されてもよい。
【0061】
実施の形態1では、刃部40が蓋体20に取り付けられる例について説明したが、これに限定されない。刃部40は、内鍋11の内部に配置された食品90に複数の刃42を刺せる位置に配置されていればよい。
【0062】
実施の形態1では、刃部40における複数の刃42が等間隔に配置されている例について説明したが、これに限定されない。複数の刃42はランダムに配置されていてもよい。また、複数の刃42の長さは、それぞれ、同じである例について説明したが、これに限定されない。複数の刃42の長さは、それぞれ、異なっていてもよい。
【0063】
実施の形態1では、食品90の例として肉を説明したが、これに限定されない。食品90は、例えば、魚、野菜などであってもよい。
【0064】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0065】
実施の形態2の加熱調理器の一例について、図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aは、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器1Bにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図5Bは、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器1Bにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図5A及び図5Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0066】
実施の形態2では、刃部40が受け台60に取り付けられている点、及び受け台60が載置プレートと弾性体62とを備える点で、実施の形態1と異なる。
【0067】
図5A及び図5Bに示すように、刃部40は、受け台60に取り付けられている。受け台60は、食品90を載置する載置プレート61と、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向に付勢する弾性体62と、を備える。実施の形態2では、押圧部材43が蓋体20に取り付けられている。
【0068】
<刃部>
実施の形態2では、刃部40は、複数の刃42の先端を上方に向けた状態で受け台60に配置されている。図5Aに示すように、蓋体20が開いた状態において、複数の刃42は、載置プレート61の下方に位置する。
【0069】
<載置プレート>
載置プレート61は、食品90を載置する板状のプレートである。載置プレート61には、刃部40の複数の刃42を挿入可能な複数の孔が設けられている。複数の孔は、複数の刃42の位置に対応して設けられている。
【0070】
<弾性体>
弾性体62は、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向に付勢する。即ち、弾性体62は、載置プレート61をZ方向において上方へ付勢する。弾性体62は、例えば、ばねである。
【0071】
<押圧部材>
押圧部材43は、蓋体20に取り付けられた凹状の部材である。押圧部材43の中央には、食品90が収納されるスペースが設けられている。図5Bに示すように、蓋体20が閉じた状態において、押圧部材43は、載置プレート61を内鍋11の底部11aに向かって押圧する。これにより、載置プレート61を下方に移動させ、載置プレート61に載置された食品90に複数の刃42を刺すことができる。
【0072】
[動作]
次に、加熱調理器1Bの動作について説明する。
【0073】
図5Aに示すように、蓋体20を開けて、内鍋11の内部に配置された受け台60の載置プレート61の上に食品90を載置する。このとき、弾性体62は、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向、即ち上方に向かって付勢している。
【0074】
図5Bに示すように、蓋体20を閉める。これにより、蓋体20に取り付けられた押圧部材43が載置プレート61を内鍋11の底部11aに向かう方向、即ち下方に向かって押圧する。このとき、食品90は、押圧部材43と載置プレート61とで形成されるスペースに収納された状態で、載置プレート61と共に下方に移動する。これにより、食品90が刃部40に向かって移動し、食品90に複数の刃42が刺さる。食品90は、複数の刃42によって刺されることで、食品90である肉の筋を切ることができる。
【0075】
次に、複数の刃42によって食品90を刺した状態で、加熱処理を開始する。具体的には、加熱部53によって内鍋11を加熱し、食品90を加熱する。このとき、複数の刃42自体が加熱され、食品90の内部からも加熱することができる。これにより、食品90を更に柔らかくすることができる。
【0076】
[効果]
実施の形態2の加熱調理器1Bによれば、以下の効果を奏することができる。
【0077】
加熱調理器1Bは、内鍋11の内部に配置される受け台60を備え、受け台60は、食品90を載置する載置プレート61と、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向に付勢する弾性体62と、を備える。また、加熱調理器1Bは、蓋体20を閉じたときに、蓋体20に取り付けられた押圧部材43によって載置プレート61を内鍋11の底部11aに近づく方向へ押圧する。このような構成により、複数の刃42を食品90に刺すことによって、食品90を柔らかくするができる。また、複数の刃42を食品90に刺した状態で加熱することによって、食品90を内部から加熱し、食品90を柔らかくすることができる。
【0078】
なお、実施の形態2では、蓋体20に押圧部材43を取り付けた例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Bにおいて、押圧部材43は必須の構成ではない。
【0079】
実施の形態2では、押圧部材43が凹状の部材で形成される例について説明したが、これに限定されない。押圧部材43は載置プレート61を押圧できる形状であればよい。
【0080】
実施の形態2では、弾性体62がばねである例について説明したが、これに限定されない。弾性体62は、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向に付勢できる部材であればよい。
【0081】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態3では、主に実施の形態2と異なる点について説明する。実施の形態3においては、実施の形態2と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態3では、実施の形態2と重複する記載は省略する。
【0082】
実施の形態3の加熱調理器の一例について、図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aは、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器1Cにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図6Bは、本発明の実施の形態3に係る加熱調理器1Cにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図6A及び図6Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0083】
実施の形態3では、刃部40aが蓋体20に取り付けられている点、刃部40aにおける複数の刃42a,42b,42c,42dの長さが異なる点で、実施の形態2と異なる。
【0084】
図6A及び図6Bに示すように、刃部40は、蓋体20に取り付けられている。複数の刃42a〜42dの長さは、ヒンジ部30側に向かうに従い短くなっている。複数の刃42a〜42dの長さとは、ベース41から複数の刃の先端までの距離を意味する。言い換えると、複数の刃42a〜42dの先端は、ヒンジ部30側に向かうに従って蓋体20に近づく方向に位置している。
【0085】
[動作]
次に、加熱調理器1Cの動作について説明する。
【0086】
図6Aに示すように、蓋体20を開けて、内鍋11の内部に配置された受け台60の載置プレート61の上に食品90を載置する。このとき、弾性体62は、載置プレート61を内鍋11の底部11aから離れる方向、即ち上方に向かって付勢している。
【0087】
図6Bに示すように、蓋体20を閉める。このとき、蓋体20がヒンジ部30を中心として回動する。このため、刃部40aにおいては、刃42a,刃42b,刃42c,刃42dの順に食品90に刺さっていく。ここで、複数の刃42a〜42dの長さは、ヒンジ部30側に向かうに従って短くなっている。これにより、蓋体20を閉める動作に伴い、複数の刃42a〜42dが食品90に刺さりやすくなっている。
【0088】
[効果]
実施の形態3の加熱調理器1Cによれば、以下の効果を奏することができる。
【0089】
加熱調理器1Cは、調理器本体10に対して蓋体20を回動可能に接続するヒンジ部30を備え、刃部40は、蓋体20に取り付けられ、複数の刃42a〜42dの長さは、ヒンジ部30側に向かうに従って短くなっている。このような構成により、蓋体20を閉める動作に伴い、複数の刃42a〜42dが食品90に刺さり易くなる。
【0090】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態4では、主に実施の形態2と異なる点について説明する。実施の形態4においては、実施の形態2と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態4では、実施の形態2と重複する記載は省略する。
【0091】
実施の形態4の加熱調理器の一例について、図7A及び図7Bを用いて説明する。図7Aは、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器1Dにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図7Bは、本発明の実施の形態4に係る加熱調理器1Dにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図7A及び図7Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0092】
実施の形態4では、刃部40が蓋体20に取り付けられている点、蓋体20が開状態のときに載置プレート61が傾斜している点で、実施の形態2と異なる。
【0093】
図7A及び図7Bに示すように、刃部40は、蓋体20に取り付けられている。また、載置プレート61は、蓋体20が開状態のとき、ヒンジ部30側に向かうに従い内鍋11の底部11aに近づく方向に傾斜している。即ち、蓋体20が開状態のとき、載置プレート61は、ヒンジ部30側に向かうに従い下方に傾斜している。具体的には、弾性体62は、受け台60においてヒンジ部30側と反対側の位置で載置プレート61を付勢しているが、ヒンジ部30側の位置で載置プレート61を付勢していない。このように、載置プレート61は、弾性体62によって片側が支持されることによって傾斜している。
【0094】
[動作]
次に、加熱調理器1Dの動作について説明する。
【0095】
図7Aに示すように、蓋体20を開けて、内鍋11の内部に配置された受け台60の載置プレート61の上に食品90を載置する。このとき、弾性体62は、載置プレート61においてヒンジ部30側と反対側を内鍋11の底部11aから離れる方向、即ち上方に向かって付勢している。これにより、載置プレート61がヒンジ部30側に向かうに従い内鍋11の底部11aに近づく方向、即ち下方に傾斜している。
【0096】
図7Bに示すように、蓋体20を閉める。このとき、蓋体20がヒンジ部30を中心にして回動する。このとき、刃部40における複数の刃42に対して、食品90が斜めに配置されているため、複数の刃42に食品90が刺さりやすい。そして、蓋体20を完全に閉めた状態にすると、載置プレート61が刃部40によって下方に押圧されて、フラットな状態となる。このように、蓋体20を閉める動作に伴い、複数の刃42が食品90に刺さりやすくなっている。
【0097】
[効果]
実施の形態4の加熱調理器1Dによれば、以下の効果を奏することができる。
【0098】
加熱調理器1Dは、調理器本体10に対して蓋体20を回動可能に接続するヒンジ部30を備え、載置プレート61は、蓋体20が開状態のとき、ヒンジ部30側に向かうに従い内鍋11の底部11aに近づく方向に傾斜している。このような構成により、複数の刃42が食品90により刺さり易くなる。
【0099】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態5では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態5においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態5では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0100】
実施の形態5の加熱調理器の一例について、図8A−8B及び図9A−9Bを用いて説明する。図8A及び図8Bは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器1Eにおいて、蓋体20aを側面から見た場合の刃部40bの取り付け及び取り外しを説明する説明図である。図9A及び図9Bは、本発明の実施の形態5に係る加熱調理器1Eにおいて、蓋体20aを厚み方向から見た場合の刃部40bの取り付け及び取り外しを説明する説明図である。図9A及び図9Bは、蓋体20aを開いた状態で刃部40bを蓋体20aに取り付けている様子を示している。なお、図8A−8B及び図9A−9Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0101】
実施の形態5では、蓋体20aに取り付け部24aが設けられており、刃部40bがスライド移動によって取り付け部24aに着脱可能に取り付けることができる。
【0102】
図8A及び図8Bに示すように、蓋体20は、内鍋11側の面に配置される取り付け部24aを有する。具体的には、取り付け部24aは、内蓋22に配置されている。
【0103】
刃部40bは、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、スライド移動することによって取り付け部24aに取り付けられる。また、刃部40bは、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、ヒンジ部30から離れる方向にスライド移動することによって取り付け部24aから取り外される。蓋体20の内鍋11側の面とは、内蓋22の面を意味する。
【0104】
刃部40bは、取り付け部24と係合し、刃部40bのスライド移動を案内するガイド44と、ヒンジ部30に近づく方向への刃部40bのスライド移動を制限するストッパー45と、を有する。具体的には、ガイド44は、ベース41に設けられる溝である。ガイド44は、取り付け部24が挿入可能な大きさで形成されている。ストッパー45は、溝部の終端に配置されている。
【0105】
実施の形態5では、図9A及び図9Bに示すように、刃部40bは、内蓋22に沿ってヒンジ部30に近づく方向にスライド移動することによって、取り付け部24aに取り付けられる。具体的には、蓋体20aが開いた状態で、刃部40bは、Z方向において下方にスライド移動することによって、取り付け部24aに取り付けられる。
【0106】
また、刃部40bは、内蓋22に沿って、ヒンジ部30から離れる方向にスライド移動することによって取り付け部24aから取り外される。具体的には、蓋体20aが開いた状態で、刃部40bは、Z方向において上方にスライド移動することによって、取り付け部24aから取り外される。
【0107】
[動作]
次に、加熱調理器1Eの動作について説明する。
【0108】
図8A及び図9Aに示すように、蓋体20aを開いた状態で、刃部40bは、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、ヒンジ部30に近づく方向(Z方向において下方向)にスライド移動させる。これにより、ガイド44の中に取り付け部24が挿入されると共に、ガイド44によって刃部40bのスライド移動が案内される。
【0109】
図8B及び図9Bに示すように、刃部40bがガイド44に案内されると、刃部40bのストッパー45に、取り付け部24aが接触する。取り付け部24aがストッパー45に接触することによって、刃部40bのスライド移動が停止する。このように、刃部40bのヒンジ部30に近づく方向へのスライド移動がストッパー45によって制限される。これにより、刃部40bが位置決めされる。
【0110】
図8A及び図9Aに示すように、蓋体20aを開いた状態で、刃部40bは、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、ヒンジ部30から離れる方向(Z方向において上方向)にスライド移動させる。これにより、ガイド44のから取り付け部24が抜けだし、刃部40bが取り付け部24aから取り外される。このように、刃部40bを取り外し際には、ストッパー45によってヒンジ部30に近づく方向への刃部40bのスライド移動が制限されることによって、他の方向へ刃部40bをスライド移動させて取り外すことになる。このため、ユーザは蓋体20aから刃部40bをより容易に取り外すことができる。
【0111】
[効果]
実施の形態5の加熱調理器1Eによれば、以下の効果を奏することができる。
【0112】
加熱調理器1Eは、蓋体20は、内鍋11側の面に配置される取り付け部24aを有する。刃部40bは、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、スライド移動することによって取り付け部24aに取り付けられ、蓋体20の内鍋11側の面に沿って、ヒンジ部30から離れる方向にスライド移動することによって取り付け部24aから取り外される。このような構成により、刃部40bをスライド移動させることによって、刃部40bを蓋体20aに容易に取り付けることができる。また、ヒンジ部30から離れる方向へ刃部40bをスライド移動させることによって、刃部40bを蓋体20aから容易に取り外すことができる。
【0113】
刃部40bは、取り付け部24aと係合し、刃部40bのスライド移動を案内するガイド44と、ヒンジ部30に近づく方向への刃部40bのスライド移動を制限するストッパー45と、を有する。このような構成により、刃部40bを蓋体20aに容易に取り付けできると共に、刃部40bを蓋体20aから容易に取り外しすることができる。また、ストッパー45によって、ヒンジ部30に近づく方向への刃部40bのスライド移動を制限することによって、他の方向へのスライド移動による刃部40bの取り外しを実現している。これにより、ユーザは蓋体20aから刃部40bをより容易に取り外すことができる。
【0114】
なお、実施の形態5では、蓋体20aを開いた状態で、刃部40bをZ方向において下方向にスライド移動させることによって、刃部40bを蓋体20aに取り付ける例について説明したが、これに限定されない。刃部40bの蓋体20aの取り付けは、任意の方向から行われてもよい。また、実施の形態5では、蓋体20aを開いた状態で、刃部40bをZ方向において上方向にスライド移動させることによって、刃部40bを蓋体20aから取り外す例について説明したが、これに限定されない。加熱調理器1Eにおいては、ユーザの使い勝手の観点から、ヒンジ部30に近づく方向以外へ刃部40bをスライド移動させて取り外す構成であればよい。
【0115】
図10A及び図10Bは、変形例の加熱調理器1Fにおいて、蓋体20bを厚み方向から見た場合の刃部40bの取り付け及び取り外しを説明する説明図である。図10A及び図10Bは、蓋体20bを開いた状態で刃部40bを蓋体20bに取り付けている様子を示している。なお、図8A−8B及び図9A−9Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0116】
図10A及び図10Bに示すように、蓋体20bを開いた状態で、刃部40bをY方向において左右方向からスライド移動させて蓋体20bの取り付け部24bに取り付けてもよい。また、蓋体20bを開いた状態で、刃部40bをY方向において左右方向からスライド移動させて蓋体20bの取り付け部24bから取り外してもよい。このような構成においても、刃部40bを蓋体20bに容易に取り付けできると共に、刃部40bを蓋体20bから容易に取り外しすることができる。
【0117】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態6では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態6においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態6では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
【0118】
実施の形態6の加熱調理器の一例について、図11及び図12A−12Bを用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態6に係る加熱調理機に配置される刃ユニット70の概略構成図である。図12Aは、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器1Gにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図12Bは、本発明の実施の形態6に係る加熱調理器1Gにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図11においては、刃ユニット70の分解図を示し、複数の刃42の表示を省略している。図12A及び図12Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0119】
実施の形態6では、内鍋11の内部に配置される刃ユニット70を備える点が、実施の形態1と異なる。
【0120】
<刃ユニット>
図11及び図12A−12Bに示すように、刃ユニット70は、刃部40c、載置プレート71、収納部72及び可動部73を備える。実施の形態6では、刃ユニット70は、保護蓋77及び受け皿78を備える。なお、保護蓋77及び受け皿78は、必須の構成ではない。
【0121】
<載置プレート>
載置プレート71は、食品90を載置するプレートである。載置プレート71は、例えば、円板状に形成されている。載置プレート71には、複数の貫通孔71aが形成されている。載置プレート71は、例えば、樹脂で形成されている。実施の形態6では、載置プレート71は、受け皿78の上に配置されている。
【0122】
<受け皿>
受け皿78は、上面に開口を有する凹状の容器である。受け皿78は、例えば、水などの液体を貯留する。加熱調理器1Gによって加熱されると、受け皿78内の水が蒸発し、蒸気が載置プレート71の複数の貫通孔71aを通って食品90に供給される。これにより、食品90をスチーム加熱することができる。また、受け皿78は、食品90から生じる液体を受けてもよい。受け皿78は、例えば、樹脂で形成されている。
【0123】
<収納部>
収納部72は、載置プレート71上に配置され、載置プレート71上に配置された食品90を収納する。収納部72は、下面に開口を有する凹形状を有する。言い換えると、収納部72は、カップ状に形成されている。具体的には、収納部72は、円板状の天板と、天板の周縁から下方に向かって延びる筒状部と、で形成されている。天板は、載置プレート71に対向して配置されている。また、天板には、複数の貫通孔72aが形成されている。即ち、複数の貫通孔72aは、載置プレート71に対向する位置に形成されている。また、複数の貫通孔72aは、刃部40cの複数の刃42の位置に対応して形成されている。収納部72、例えば、樹脂で形成されている。
【0124】
<可動部>
可動部73は、刃部40cを保持し、且つ刃部40cを収納部72に向かって移動させる。可動部73は、収納部72の上に配置される。可動部73は、刃部40cを保持する保持部74と、保持部74に設けられた穴に配置される弾性体75と、収納部72から保持部74に設けられた穴に向かって延び、且つ弾性体75を介して保持部74を支持する支持部76と、有する。
【0125】
保持部74は、筒状の部材で形成されている。保持部74は、刃部40cを着脱可能に保持する。具体的には、保持部74は、保持部74の内側で、刃部40cのベース41を着脱可能に保持する。例えば、保持部74の内側に設けられた段差によって、刃部40cのベース41を支持することで、刃部40cを保持してもよい。この場合、保持部74に対して刃部40cを上方へ移動させることによって、保持部74から刃部40cを容易に取り外すことができる。このように、保持部74は、刃部40cを着脱可能な構成を有することにより、刃部40cを交換することができる。例えば、食品90に応じて複数の刃42の形状が異なる別の刃部に交換することができる。保持部74は、例えば、樹脂で形成されている。
【0126】
保持部74の下面には、穴が設けられている。穴には、弾性体75が配置されている。また、穴は、支持部76の位置に対応して設けられている。これにより、保持部74を下降させると、穴内に支持部76が挿入される。実施の形態6では、保持部74には2つの穴が形成されている。
【0127】
弾性体75は、保持部74に設けられた穴に配置され、保持部74を収納部72から離れる方向、即ち上方向に付勢している。保持部74に力が負荷されていない状態では、弾性体75は、その付勢力によって支持部76を保持部74の穴から押し出し、保持部74を上方向に押し上げている。弾性体75の付勢力に逆らって保持部74を収納部72に近づく方向、即ち下方向に移動させることによって、弾性体75が縮み、支持部76が保持部74の穴に挿入される。これにより、保持部74を下方向に移動させることができる。弾性体75は、例えば、ばねである。実施の形態6では、2つの弾性体75が保持部74の2つの穴内にそれぞれ配置されている。
【0128】
支持部76は、収納部72から保持部74に設けられた穴に向かって延び、且つ弾性体75を介して保持部74を支持する。支持部76は、円柱状の部材である。支持部76の一端は、収納部72の上面に接続されている。支持部76の他端は、保持部74の穴に向かって配置されている。支持部76は、例えば、樹脂で形成されている。
【0129】
<保護蓋>
保護蓋77は、可動部73の上部に配置される。保護蓋77は、刃部40cを保護し、保持部74からの刃部40cの抜けを防止する。保護蓋77は、例えば、樹脂で形成されている。
【0130】
[動作]
次に、加熱調理器1Gの動作について説明する。
【0131】
刃ユニット70の内部に食品90を収納する。具体的には、載置プレート71上に食品90を載置し、食品90を囲うように収納部72を載置プレート71上に配置する。また、スチーム加熱する場合、受け皿78に水を入れる。
【0132】
図12Aに示すように、蓋体20を開けて、内鍋11の内部に刃ユニット70を配置する。このとき、保持部74に保持された刃部40cは、弾性体75の付勢力によって、収納部72から離れる方向、即ち上方向に付勢されている。これにより、刃ユニット70の上部は、調理器本体10から上方に飛び出した状態となる。即ち、刃ユニット70の保護蓋77及び可動部73の一部が、内鍋11の上端よりも上方に位置した状態となる。この状態においては、刃部40cが収納部72から上方に離れて位置するため、刃部40cの複数の刃42が食品90に刺さっていない。
【0133】
図12Bに示すように、蓋体20を閉める。これにより、蓋体20が保護蓋77と共に保持部74を下方向に移動させる。これにより、保持部74が収納部72に近づく方向、即ち下方向に移動する。その結果、刃部40cが収納部72に近づく方向に移動し、複数の刃42が収納部72に設けられた複数の貫通孔72aを通って食品90に刺さる。
【0134】
次に、複数の刃42によって食品90を刺した状態で、加熱処理を開始する。具体的には、加熱部53によって内鍋11を加熱し、食品90を加熱する。このとき、複数の刃42自体が加熱され、食品90の内部からも加熱することができる。これにより、食品90を更に柔らかくすることができる。
【0135】
受け皿78に水が入っている場合、水が蒸発することによって、食品90をスチーム加熱することができる。
【0136】
[効果]
実施の形態6の加熱調理器1Gによれば、以下の効果を奏することができる。
【0137】
加熱調理器1Gは、内鍋11の内部に配置される刃ユニット70を備える。刃ユニット70は、刃部40cと、食品90を載置する載置プレート71と、載置プレート71上に配置された食品90を収納する収納部72と、刃部40cを保持し、且つ刃部40cを収納部72に向かって移動させる可動部73と、を有する。可動部73が収納部72に向かって移動することによって、刃部40cの複数の刃42が食品90に刺さる。このような構成により、より容易に食品90を柔らかくする。
【0138】
可動部73は、刃部40cを保持する保持部74と、保持部74に設けられた穴に配置される弾性体75と、収納部72から保持部74に設けられた穴に向かって延び、且つ弾性体75を介して保持部74を支持する支持部76と、を備える。このような構成により、刃部40cを可動することができ、収納部72内に収納された食品90を複数の刃42によって刺すことができる。
【0139】
なお、実施の形態6では、可動部73において、弾性体75がばねである例について説明したが、これに限定されない。可動部73は、刃部40cを保持し、刃部40cを収納部72に向かって移動させることができる構成であれば、任意の構成を採用してもよい。
【0140】
図13は、変形例の刃ユニット70Aの概略構成図である。図14Aは、変形例の加熱調理器1Hにおいて蓋体20を開いた状態を示す概略図である。図14Bは、変形例の加熱調理器1Hにおいて蓋体20を閉じた状態を示す概略図である。なお、図13においては、刃ユニット70Aの分解図を示し、複数の刃42の表示を省略している。図14A及び図14Bは、説明を容易にするため、いくつかの要素を省略して図示している。
【0141】
図13及び図14A−14Bに示すように、可動部73Aは、刃部を保持し、且つ前記刃部を前記収納部に向かって移動させる弾性体75aで構成されていてもよい。弾性体75aは、ベローズ形状を有する。具体的には、弾性体75aは、筒状体で形成されており、筒状体の内壁及び外壁に凹凸が形成されている。言い換えると、弾性体75aを形成する筒状体の断面は、波状に形成されている。弾性体75aは、例えば、シリコンで形成されている。
【0142】
刃ユニット70Aにおいて、刃部40dは、保護蓋77aに着脱可能に取り付けられる。可動部73Aは、保護蓋77aを弾性体75aの上端で支持することによって、刃部40cを保持している。なお、可動部73Aは、保護蓋77aを介さず、刃部40dを弾性体75aの上端で支持してもよい。
【0143】
図14A及び図14Bに示すように、加熱調理器1Hの蓋体20を開けて刃ユニット70Aを内鍋11の内部に配置した後、蓋体20を閉じる。これにより、蓋体20が保護蓋77aを下方に移動させる。これにより、弾性体75aが縮み、刃部40cが収納部72に近づく方向、即ち下方向に移動する。その結果、複数の刃42が収納部72に設けられた複数の貫通孔72aを通って食品90に刺さる。複数の刃42によって食品90を刺した状態で、加熱部53によって内鍋11を加熱し、食品90を加熱する。
【0144】
このような構成においても、食品90を柔らかくすることができる。
【0145】
実施の形態6では、可動部73は、2つの弾性体75と、2つの支持部76とを有する例について説明したが、これに限定されない。可動部73は、少なくとも1つ以上の弾性体75と、少なくとも1つ以上の支持部76とを有していればよい。また、弾性体75及び支持部76の数において、保持部74に穴を設けていればよい。
【0146】
実施の形態6では、収納部72は、複数の貫通孔72aを有する例について説明したが、これに限定されない。収納部72は、複数の刃42が通る1つの貫通孔を有していてもよい。あるいは、収納部72は、貫通孔を有していなくてもよい。この場合、収納部72の天板は、複数の刃42によって貫通可能な部材で形成されていてもよい。
【0147】
実施の形態6では、刃ユニット70,70Aを内鍋11の内部に配置して使用する例について説明したが、これに限定されない。例えば、刃ユニット70,70A単体で使用することも可能である。
【0148】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7に係る加熱調理器について説明する。なお、実施の形態6では、主に実施の形態6と異なる点について説明する。実施の形態7においては、実施の形態6と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態7では、実施の形態6と重複する記載は省略する。
【0149】
実施の形態7の加熱調理器の一例について、図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施の形態7に係る加熱調理器1Iの概略構成図である。
【0150】
実施の形態7では、刃ユニット70が加熱部53a及び制御部52aを備える点が、実施の形態6と異なる。また、実施の形態7の加熱調理器1Iは、調理器本体10及び蓋体20を有していない。
【0151】
図15に示すように、加熱調理器1Iは、刃ユニット70、加熱部53a及び制御部52aを備える。加熱部53aは、刃ユニット70の載置プレート71上に載置された食品90を加熱する。加熱部53aは、例えば、ヒータなどである。加熱部53は、これに限定されるものではなく、食品90を加熱できるものであればよい。例えば、加熱部53aは、誘導加熱を行うためのコイルであってもよい。
【0152】
加熱部53aは、例えば、複数の刃42に接続され、複数の刃42を加熱してもよい。これにより、複数の刃42を食品90に刺した状態で加熱することによって、食品90の内部から加熱することができる。
【0153】
制御部52aは、操作部51に入力されたユーザからの情報を受信し、受信した情報に基づいて、加熱部53aを制御する。制御部52aは、例えば、プログラムを記憶したメモリと、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサに対応する処理回路(図示せず)を備える。例えば、制御部52aにおいては、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行する。
【0154】
[動作]
次に、加熱調理器1Iの動作について説明する。
【0155】
刃ユニット70の内部に食品90を収納する。具体的には、載置プレート71上に食品90を載置し、食品90を囲うように収納部72を載置プレート71上に配置する。また、スチーム加熱する場合、受け皿78に水を入れる。
【0156】
保護蓋77を下方向に押圧することによって、保護蓋77と共に保持部74を下方向に移動させる。これにより、保持部74が収納部72に近づく方向、即ち下方向に移動する。その結果、刃部40cが収納部72に近づく方向に移動し、複数の刃42が収納部72に設けられた複数の貫通孔72aを通って食品90に刺さる。
【0157】
次に、複数の刃42によって食品90を刺した状態で、加熱処理を開始する。具体的には、制御部52aによって加熱部53aを制御し、加熱部53aによって食品90を加熱する。このとき、複数の刃42自体が加熱され、食品90の内部からも加熱することができる。これにより、食品90を更に柔らかくすることができる。
【0158】
受け皿78に水が入っている場合、水が蒸発することによって、食品90をスチーム加熱することができる。
【0159】
[効果]
実施の形態7の加熱調理器1Iによれば、以下の効果を奏することができる。
【0160】
加熱調理器1Iは、食品90を刺す刃ユニット70と、食品90を加熱する加熱部53aと、を備える。刃ユニット70における刃部40cの複数の刃42を食品90に刺した状態で、加熱部53aによって食品90を加熱する。このような構成により、食品90を柔らかくすることができる。
【0161】
なお、実施の形態7では、加熱調理器1Iは、加熱部53aの他、加圧機構及び/又は圧力調整機構を有していてもよい。
【0162】
また、加熱調理器1Iは、刃部40cを下降させた状態でロックするロック機構を有していてもよい。このような構成により、刃部40cの複数の刃42が食品90に刺した状態を維持することができる。
【0163】
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
【符号の説明】
【0165】
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1I 加熱調理器
10 調理器本体
11 内鍋
12 内鍋収納部
20,20a,20b 蓋体
21 外蓋
22 内蓋
22a シール部材
23 圧力調整機構
30 ヒンジ部
40,40a,40b,40c,40d 刃部
41 ベース
42,42a、42b,42c,42d 刃
43 押圧部材
44 ガイド
45 ストッパー
50 表示部
51 操作部
52 制御部
53 加熱部
60 受け台
61 載置プレート
62 弾性体
70,70A 刃ユニット
71 載置プレート
71a 貫通孔
72 収納部
72a 貫通孔
73,73A 可動部
74 保持部
75 弾性体
76 支持部
77 保護蓋
78 受け皿
90 食品
【要約】
食品を柔らかくすることができる加熱調理器を提供する。本発明に係る加熱調理器は、内鍋を有する調理器本体と、前記調理器本体に対して開閉し、閉状態において前記内鍋を覆う蓋体と、前記内鍋の内部に配置された食品を刺す複数の刃を有する刃部と、前記内鍋を加熱する加熱部と、を備える。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図15