【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 開催年月日 平成30年8月10日 イベント名 『Date Ship』のイベント 開催年月日 平成30年8月10日 イベント名 決算報告会 開催年月日 平成30年8月13日 イベント名 ドン・キホーテグループ決算・事業説明会2018 掲載年月日 平成30年11月9日 掲載アドレス http://www.donki.com/updata/news/news_181109_2_pVbxH.pdf 掲載年月日 平成30年11月28日 掲載アドレス https://www.youtube.com/watch?v=1nigZQfgz4s
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
A.本実施形態
A−1.構成
図1は、本実施形態に係る駐車管理システム1000の概略構成を示す図である。
図1に示す駐車管理システム1000は、駐車場を有する店舗などに設けられるシステムである。店舗は、ショッピングモールや各種の小売店、スーパーマーケット、映画館やフィットネスジムなど、商品やサービス(以下、これらを「商品」と総称する。)を販売する施設を想定する。
【0011】
駐車管理システム1000は、各ユーザの携帯端末にインストールされた専用アプリケーションを利用して入出庫の管理や課金などを行う駐車管理システム(いわゆる、スマートパーキング)であり、駐車コントロール装置100と、管理サーバ200と、POSサーバ300と、携帯端末400とを備えて構成される。
図1では説明の便宜上、駐車場や駐車コントロール装置100が1つの場合を例示しているが、複数の駐車場や駐車コントロール装置100に適用できるのはもちろんである。また、本実施形態では、駐車される車両として自動車を想定するが、自動二輪車など、ナンバープレートを有する様々な乗り物に適用可能である。
【0012】
駐車コントロール装置100、管理サーバ200、POSサーバ300、携帯端末400は、それぞれ通信ネットワークNを介して相互通信可能となっている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0013】
[駐車コントロール装置100]
図2は、駐車コントロール装置100の構成を示すブロック図である。
駐車コントロール装置100は、撮像部110と、記憶部120と、ゲート130と、制御部140とを備えている。
撮像部110は、CCD(Charge Coupled Device)などを用いた入庫側カメラ110a、出庫側カメラ110bを備えて構成される。各カメラ110a、110bは、光学センサなどの車両検知センサを備えている。入庫側カメラ110aは、駐車場に入庫する前の車両を検知すると、車両のナンバープレートを撮像し、撮像データとして制御部140に出力する。一方、出庫側カメラ110bは、駐車場から出庫する前の車両を検知すると、車両のナンバープレートを撮像し、撮像データとして制御部140に出力する。なお、撮像部110が撮像する時間間隔等は、システム設計等に応じて設定・変更可能である。
【0014】
記憶部120は、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体及び記録媒体のドライブ装置を含んで構成される。記憶部120には、駐車コントロール装置100を統括的に制御するにあたって必要なプログラムやデータなどが、更新可能に記憶されるほか、撮像部110から供給される撮像データが一定期間、記憶される。
【0015】
ゲート130は、入庫側ゲート130a、出庫側ゲート130bを備えて構成される。各ゲート130a、130bは、制御部140からの制御に従って開閉動作を行う。入庫側ゲート130aが開くと、駐車場への車両の入庫が可能となる一方、入庫側ゲート130aが閉じられた状態では、車両の入庫は不可となる。同様に、出庫側ゲート130bが開くと、駐車場から車両の出庫が可能となる一方、出庫側ゲート130bが閉じられた状態では、車両の出庫が不可となる。
【0016】
制御部140は、CPU、ROM、RAMなどを主要構成部品とするMCU(Micro Control Unit)などを備えており、ROMやRAMに格納された各種プログラム等を実行することにより、駐車コントロール装置100の各部を統括的に制御する。
【0017】
制御部140は、情報認識部141とゲート制御部142とを備えている。
情報認識部141は、撮像部110から送信される撮像データに基づき、車両のナンバープレートに記載されている様々な情報(以下、「ナンバープレート情報」という。)を認識し、認識したナンバープレート情報を管理サーバ200に送信する。
ゲート制御部142は、管理サーバ200からの指令に従い、ゲート130の開閉動作を制御する。例えば、管理サーバ200から入庫側ゲート130aのオープン指令が送信されると、ゲート制御部142は、入庫側ゲート130aを開く一方、管理サーバ200から出庫側ゲート130bのオープン指令が送信されると、ゲート制御部142は、出庫側ゲート130bを開く。
【0018】
[管理サーバ200]
管理サーバ200は、管理下にある駐車場について、入出庫の管理や駐車サービスに関する情報をユーザに提供等する装置である(
図1参照)。管理サーバ200は、通信部210、制御部220、記憶部230を備えている。
【0019】
通信部210は、様々な通信規格に準拠した通信インタフェースを備えている。通信部210は、通信ネットワークNを介して、駐車コントロール装置100やユーザが所持する携帯端末400など外部機器との間でデータの授受を行う。
【0020】
制御部220は、CPU、ROM、RAMなどを主要構成部品とするMCU(Micro Control Unit)などを備えており、ROMやRAMに格納された各種プログラム等を実行することにより、管理サーバ200の各部を統括的に制御する。
【0021】
制御部220は、駐車コントロール装置100から送信されるナンバープレート情報の認識結果に基づき、当該車両が既に車両登録されているか否かを判断する機能(詳細後述)、さらには駐車サービスに関する情報を各ユーザに提供する機能(詳細は後述)などを備えている。
【0022】
記憶部230は、例えばフラッシュメモリなどにより構成され、生成した情報(例えば、各車室のステータスをあらわす情報や課金情報等)を一時的に記憶する。記憶部230には、駐車管理システム1000を利用するユーザの個人情報と、各ユーザが利用する車両の車両情報(ナンバープレートに表示される情報などを含む)とが紐付けられたユーザ管理テーブルTAが記憶される。
【0023】
図3は、ユーザ管理テーブルTAの登録内容を例示した図である。
図3に示すように、ユーザ管理テーブルTAには、ユーザID、パスワード、氏名、年齢、住所、連絡先、メールアドレスといった店舗会員である各ユーザの基本情報(会員基本情報)と、車両情報とが対応づけて登録されている。
図4に示す例では、車両情報として、車両の登録名「自家用車」、車両ナンバ「品川 300 さ 0123」、車種情報「〇× ワンボックス ×△」などを含む態様を例示しているが、例えば、これに加えて(あるいは代えて)ナンバープレートの撮像データを含めてもよい。制御部220は、駐車コントロール装置100から車両のナンバープレート情報を受信すると、受信したナンバープレート情報を検索キーとして、ユーザ管理テーブルTAを検索することにより、当該車両が車両登録されているか否か等を判断する。なお、ユーザ管理テーブルTAには、他の情報として同乗者情報や通知設定情報、駐車の利用有無などに関する駐車利用情報(いずれも後述)などが登録される。
【0024】
[POSサーバ300]
POSサーバ300は、各ユーザの決済情報を管理する装置であり、決済情報データベースDB1を備えている(
図1参照)。
決済情報データベース(記憶部)DB1には、決済情報が登録されている。決済情報には、商品を購入したユーザを特定するためのユーザIDと、ユーザが購入した商品の商品名、品番、カテゴリなどをあらわす商品情報、購入日時をあらわす購入日時情報、購入金額をあらわす購入金額情報、決済方法をあらわす決済サービス情報などが含まれている。
POSサーバ300は、決済情報データベースDB1に登録されているの登録内容が更新されると、更新された決済情報を管理サーバ200に送信する。なお、POSサーバ300は、管理サーバ200からの求めに応じて決済情報を送信する、あるいは所定のタイミング(例えば所定時間ごと)で管理サーバ200に決済情報を送信してもよい。
【0025】
[携帯端末400]
携帯端末400は、駐車場を利用する各ユーザが所持等する端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPCなどである。なお、
図1では説明の理解を容易にするため、1台のみ図示している。
携帯端末400には、駐車管理システム1000を利用するために必要な専用アプリケーション(以下、便宜上「スマートパーキング・アプリ」という。)がインストールされている。なお、スマートパーキング・アプリは、所定のサーバからダウンロードすることが可能なっている。各ユーザは、スマートパーキング・アプリをダウンロードした後、ユーザの基本情報(ユーザID、パスワード、氏名、年齢、住所、連絡先、メールアドレスなど)を入力する。入力されたユーザの基本情報は、管理サーバ200のユーザ管理テーブルTAに登録される。
【0026】
A−2.動作
以下、駐車管理システム1000の主要動作について説明する。なお、以下の説明では、スマートパーキング・アプリがユーザの携帯端末400にダウンロードされており、ユーザの基本情報がユーザ管理テーブルTAに登録されている場合を想定する。
【0027】
[利用登録処理]
図4は、利用登録処理を示すフローチャートである。
ユーザは、携帯端末400を操作してスマートパーキング・アプリを起動し、駐車管理システム1000(すなわち、スマートパーキング)の利用を開始する旨の入力を行う(ステップS1)。かかる入力操作が行われると、
図5に示す車両情報の登録画面G1が携帯端末400に表示される。
ユーザは、登録画面G1の指示に従い、スマートパーキングに利用する車両の車両情報(車両の登録名、車両ナンバ、車種情報、ナンバープレートの撮像データなど)を登録する(ステップS2)。なお、車両情報の登録は、1台に限られず、複数台登録することが可能となっている。
【0028】
次に、ユーザは、必要に応じて同乗者情報の登録を行う(ステップS3)。同乗者情報を登録する際には、
図6に示す同乗者情報の登録画面G2が携帯端末400に表示される。ユーザは、登録画面G2の指示に従い、家族やパートナーの氏名などとともに、同乗者のユーザID(例えば、カード番号やPIN番号)を登録する。同乗者を登録しておくことで、自分だけでなく、同乗者が店舗内で商品を購入したときの決済情報(すなわち購入金額)を、駐車場サービスの利用に反映させることができる。なお、同乗者の登録人数は、例えば5人などに制限してもよいが、制限を設けなくてもよい。
【0029】
次に、ユーザは、必要に応じて通知設定情報の登録を行う(ステップS4)。通知設定情報を登録する際には、
図7に示す通知設定情報の登録画面G3が携帯端末400に表示される。ユーザは、登録画面G3の指示に従い、駐車サービスに関連する情報(以下、「駐車サービス関連情報」という。)の通知設定を行う。通知設定の一例として、駐車サービスが終了する所定時間前(例えば、15分前)に、ユーザにプッシュ通知するといった設定が挙げられる(
図7参照)。
【0030】
また、駐車サービス関連情報については、例えば無料の駐車サービスの残り時間を案内するための情報(「無料の駐車サービス時間は、残り30分です。」など)や、当該時点での駐車料金の発生状況をあらわす情報(「現在の駐車料金は、300円です。」など)、さらには、駐車料金が無料となるのに必要な商品の追加購入金額をあらわす情報(「あと200円分の商品を購入することで、+1時間分の無料駐車サービスが提供されます。」など)が挙げられるが、これらに限られない(詳細は後述)。
【0031】
このようにして車両情報、同乗者情報、通知設定情報の登録が行われると、車両情報、同乗者情報、通知設定情報は、携帯端末400から管理サーバ200に送信される。管理サーバ200は、受信した車両情報、同乗者情報、通知設定情報を、ユーザごとに(例えばユーザIDに対応づけて)ユーザ管理テーブルTAに登録する。
【0032】
[スマートパーキング処理]
図8は、スマートパーキング処理を示すフローチャートである。
車で来店したユーザは、駐車場の入庫側ゲート130aに向かって車両を移動し、一旦停車する。入庫側カメラ110aは、駐車場に入庫する前の当該車両を検知すると(ステップSA1)、車両のナンバープレートを撮像し、撮像データとして制御部140に出力する。制御部140は、撮像データに基づき、車両のナンバープレート情報を認識し、認識したナンバープレート情報を管理サーバ200に送信する。
【0033】
管理サーバ200は、受信したナンバープレート情報を検索キーとして、ユーザ管理テーブルTAを検索することにより、当該車両が車両登録されているか否かを判断する(ステップSA2)。具体的には、受信したナンバープレート情報に一致する車両情報が、ユーザ管理テーブルTAに登録されているか否かを判断する。管理サーバ200は、一致する車両情報がユーザ管理テーブルTAに登録されている場合には、当該車両は「既登録車両」であると判断する一方、一致する車両情報がユーザ管理テーブルTAに登録されていない場合には、当該車両は「未登録車両」であると判断する。そして、管理サーバ200は、判断結果を駐車コントロール装置100に返す。
【0034】
駐車コントロール装置100の制御部140は、受信した判断結果に基づき、当該車両は未登録車両であると判断すると(ステップSA2;NO)、発券機(図示略)から駐車券を発券した後(ステップSA3)、入庫側ゲート130aを開くことで(ステップSA4)、当該車両の入庫を認める。なお、当該車両が未登録車両である場合は、駐車券を利用して駐車サービスを管理する従来の方法と同様に説明することができるため、これ以上の説明は割愛する。
【0035】
一方、制御部140は、受信した判断結果に基づき、当該車両は既登録車両であると判断すると(ステップSA2;YES)、入庫側ゲート130aを開くことで(ステップSA5)、当該車両の入庫を認める。さらに、制御部(第1通知部)140は、既登録車両のユーザ(以下、「対応会員」という。)の携帯端末400に対し、入庫時間とともに駐車サービスに関する基本情報(以下、「駐車サービス基本情報」という。)を通知する(ステップSA6)。
【0036】
詳述すると、制御部140は、管理サーバ200に対して、対応会員によって入庫が行われた旨を通知するとともに、入庫時間の取得を要求する。管理サーバ(取得部)200は、かかる要求を受け、タイマ(図示略)を利用して入庫時間を取得し、制御部140に返信する。さらに、管理サーバ200は、ユーザ管理テーブルTAに、対応会員によって入庫が行われた旨、及び入庫時間を含む駐車利用情報を登録する。
【0037】
図9は、携帯端末400に表示される駐車サービス基本情報の画面G4を例示した図である。
図9に示すように、画面G1の上部には、「2018/02/02 14:45」といった入庫時間が表示される一方、画面G1の下部には、「8:00〜24:00 10分100円・・・」、「1000円以上お買い上げで30分無料・・・」といった駐車サービス基本情報が表示される。対応会員は、駐車サービス基本情報の画面G4を確認することで、駐車券を受け取ることなしに駐車が許可されたこと、さらには無料で駐車可能な時間などを把握することができる。
【0038】
対応会員は、駐車場に入庫すると、店舗に入ってショッピングを行う。対応会員が何等かの商品を購入し、決済が行われると、POSサーバ300の決済情報データベースDB1には、対応会員が購入した商品の決済情報が登録される。POSサーバ300は、新たに登録された対応会員の決済情報を、管理サーバ200に送信する。
【0039】
管理サーバ200は、POSサーバ300から決済情報を受信したか否かを判断する(ステップSA7)。管理サーバ(生成部)200は、決済情報を受信したと判断すると(ステップSA7;YES)、決済情報と、入庫してからの経過時間と、駐車サービス基本情報とに基づき、当該時点での駐車サービス関連情報を生成する(ステップSA8)。なお、管理サーバ200は、タイマ(計時部)を利用して入庫してからの経過時間を求める。そして、管理サーバ(第2通知部)200は、ユーザ管理テーブルTAに登録されている通知設定情報に従い、生成した駐車サービス関連情報を携帯端末400に送信する(ステップSA9)。
【0040】
図10及び
図11は、携帯端末400に表示される駐車サービス関連情報の画面G5、G6を例示した図である。
管理サーバ200は、“2500円分の商品が購入されていることから、60分無料で駐車することができる。ただし、当該時点で入庫時間から15分経過していることから、無料で駐車できる時間は45分である”と判断すると、「駐車サービス利用 あと45分間無料」といった駐車サービス関連情報を生成する(
図10参照)。そして、管理サーバ200は、ユーザ管理テーブルTAに登録されている通知設定情報に従い、生成した駐車サービス関連情報を携帯端末400に送信することで、
図10に示すような駐車サービス関連情報の画面G5が携帯端末400に表示される。また、別の例として、管理サーバ200は、“3750円分の商品が購入されていることから、60分無料で駐車することができる。ただし、当該時点で入庫時間から80分経過していることから、駐車料金として200円が必要となる。ただし、あと250円分の商品が購入されると、無料で駐車できる時間は120分になることから、駐車料金は不要(すなわち無料)となる”と判断すると、「駐車サービス利用に必要なお買上金額 250円(税込)」といった駐車サービス関連情報を生成する(
図11参照)。そして、管理サーバ200は、ユーザ管理テーブルTAに登録されている通知設定情報に従い、生成した駐車サービス関連情報を、携帯端末400に送信することで、
図11に示すような駐車サービス関連情報の画面G6が携帯端末400に表示される。
【0041】
一方、管理サーバ200は、決済情報を受信していないと判断すると(ステップSA7;NO)、入庫してからの経過時間と、駐車サービス基本情報とに基づき、当該時点での駐車サービス関連情報を生成する(ステップSA10)。一例を挙げて説明すると、管理サーバ200は、「商品をお買い上げ頂かない場合の駐車サービス利用 あと20分無料」といった駐車サービス関連情報を生成する。そして、管理サーバ200は、ユーザ管理テーブルTAに登録されている通知設定情報に従い、生成した駐車サービス関連情報を携帯端末400に送信する。
【0042】
対応会員は、携帯端末400の表示画面に表示される駐車サービス関連情報を確認することで、駐車サービスに関する詳細を把握することができる。
【0043】
その後、対応会員は、店舗でのショッピングを終えると、車両に乗り込み、駐車場の出庫側ゲート130bに向かって車両を移動し、一旦停車する。出庫側カメラ110bは、駐車場から出庫する前の当該車両を検知すると(ステップSA11)、車両のナンバープレートを撮像し、撮像データとして制御部140に出力する。制御部140は、撮像データに基づき、車両のナンバープレート情報を認識し、認識したナンバープレート情報を管理サーバ200に送信する。
【0044】
管理サーバ200は、受信したナンバープレート情報を検索キーとして、ユーザ管理テーブルTAを検索することにより、当該車両の駐車利用情報の更新を行う。具体的には、当該車両の駐車利用状況を「入庫」から「出庫」に更新する。なお、管理サーバ200は、対応会員について駐車料金が発生している場合には、事前に登録した駐車料金の決済方法(例えば、カード決済やポイント決済、現金決済など)により、駐車料金の決済を行う。
【0045】
そして、制御部140は、出庫側ゲート130bを開くことで(ステップSA12)、当該車両の出庫を認め、処理を終了する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、車両情報を事前登録したユーザについては、駐車券の発券なしに、駐車場への入出庫を行うことが可能となる。
さらに、車両情報を事前登録したユーザには、スマートパーキング・アプリを介して入庫時間や駐車サービス関連情報がプッシュ通知されるため、ユーザは、駐車サービスに関する有用な情報をリアルタイムに把握することができる。
【0047】
B.変形例
上述した実施形態では、対応会員が店舗内でショッピングを行うことを前提に説明したが、例えば対応会員が駐車場に車両を入庫したものの、店舗に入らず、他の場所(近くの野球場など)に行ってしまうケースも生じ得る。
このようなケースを考慮し、対応会員が店舗から所定範囲内にいると判断される場合にのみ、入庫時間や駐車サービス関連情報をプッシュ通知するようにしてもよい。
【0048】
一例を挙げて説明すると、管理サーバ(検知部)200は、GPS(Global Positioning System)などを利用して対応会員の携帯端末400の位置情報を検知する。管理サーバ(判断部、第2通知部)200は、検知される位置情報に基づき、店舗から所定範囲内(例えば、店舗を中心として半径100m以内)に対応会員がいると判断した場合にのみ、対応会員の携帯端末400に入庫時間や駐車サービス関連情報をプッシュ通知する。なお、対応会員の位置情報を取得する方法は、GPSに限る趣旨ではなく、GPSに加えて(あるいは代えて)Wi−Fiなどを利用してもよい。
【0049】
C.その他
本発明は、上述した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【0050】
また、本明細書において、「部」とは、単に物理的構成を意味するものではなく、その「部」が実行する処理をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」が実行する処理を2つ以上の物理的構成や装置により実現されても、2つ以上の「部」が実行する処理を1つの物理的手段や装置により実現されてもよい。例えば、駐車コントロール装置100の情報認識部141とゲート制御部142の機能を、管理サーバ200において実現してもよい。
【0051】
本明細書において説明した各処理を実施するプログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、駐車管理システム1000を構成するコンピュータに、上記プログラムをインストールすることができる。ここで、上記プログラムを記憶した記録媒体は、非一過性の記録媒体であっても良い。非一過性の記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD−ROM等の記録媒体であっても良い。