【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の態様にて提供される無人運転車に基づく障害物の検出方法は、
検出デバイスにより収集した点群データを取得し、前記点群データは、前記検出デバイスが前記無人運転車の周囲の障害物を検出して得られたデータであるステップと、
前記点群データを二次元平面に投影して、複数のグリッドと、点群データを投影して得られたデータである二次元データとを備えている二次元投影グリッド図を取得するステップと、
前記二次元投影グリッド図に従って、複数本の直線を生成し、前記複数本の直線における各直線には、少なくとも1つの前記二次元データと、当該直線と前記複数本の直線における他の直線との関係を特徴付けているパラメータ情報とを備えているステップと、
前記障害物の方位情報を、前記複数本の直線における各直線の前記二次元データと前記パラメータ情報とに従って確定するステップと、を含む。
【0007】
さらに、前記点群データを二次元平面に投影して、二次元投影グリッド図を取得するステップは、
前記点群データを二次元平面に投影し、前記二次元データを備えている二次元投影図を取得することと、
前記二次元投影図をグリッド化処理し、前記二次元投影グリッド図を取得することと、を含む。
【0008】
さらに、前記二次元投影グリッド図に従って、複数本の直線を生成するステップは、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドには前記二次元データを備えている場合、グリッドを第1値に指定することと、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドには前記二次元データを備えていない場合、グリッドを第2値に指定することと、
前記第1値としたグリッドに従って、前記複数本の直線を生成することと、を含む。
【0009】
さらに、前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドには前記二次元データを備えている場合、グリッドを第1値に指定することは、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドには前記二次元データを備えている場合、グリッドにおける二次元データの個数に従って、グリッドを第1値に指定し、前記二次元データの個数は前記第1値に比例すること含む。
【0010】
さらに、前記第1値としたグリッドに従って、前記複数本の直線を生成する前記ステップは、
第1値とした少なくとも2つのグリッドを1本の直線として接続して、前記複数本の直線を生成することを含む。
【0011】
さらに、前記第1値としたグリッドに従って、前記複数本の直線を生成する前記ステップは、
前記第1値としたグリッドに従って、前記二次元投影グリッド図にハフ線検出を行い、複数本の直線を取得することを含む。
【0012】
さらに、前記障害物の方位情報を、前記複数本の直線における各直線の前記二次元データと前記パラメータ情報とに従って確定するステップは、
前記複数本の直線における各直線の前記二次元データ及び前記パラメータ情報に従って、各直線の方位信頼度値を確定することと、
最も高い方位信頼度値を備えている直線で示される方向情報を前記障害物の方位情報として確定することを含む。
【0013】
さらに、前記複数本の直線における各直線の前記二次元データ及び前記パラメータ情報に従って、各直線の方位信頼度値を確定することは、
各直線と交差する交差線を確定し、各直線の前記パラメータ情報は、各直線と各直線に対応する各交差線との夾角及び交差点であることと、
各直線が備えているすべての夾角の夾角値に従って、各直線の夾角パラメータを確定することと、
各直線が備えているすべての交差点の位置情報に従って、各直線の位置パラメータを確定することと、
各直線での最初のグリッドと各直線での最後のグリッドとの間の距離を、各直線の距離パラメータとして確定することと、
各直線での二次元データの個数、前記夾角パラメータ、前記位置パラメータ及び前記距離パラメータに従って、各直線の方位信頼度値を確定することと、を含む。
【0014】
さらに、各直線が備えているすべての夾角の夾角値に従って、各直線の夾角パラメータを確定することは、
各直線が備えているすべての夾角の夾角値を重み付けして合計し、各直線の夾角パラメータを取得することを含む。
【0015】
さらに、各直線が備えているすべての交差点の位置情報に従って、各直線の位置パラメータを確定することは、
各直線が備えているすべての交差点の位置情報を重み付けして合計し、各直線の位置パラメータを取得することを含む。
【0016】
さらに、各直線での二次元データの個数、前記夾角パラメータ、前記位置パラメータ及び前記距離パラメータに従って、各直線の方位信頼度値を確定する前記ステップは、
各直線での二次元データの個数、前記夾角パラメータ、前記位置パラメータ及び前記距離パラメータを重み付けして合計し、各直線の方位信頼度値を取得することを含む。
【0017】
本願の第3の態様にて提供される無人運転車に基づく障害物の検出装置は、
検出デバイスにより収集した点群データを取得するために用いられ、前記点群データは、前記検出デバイスが前記無人運転車の周囲の障害物を検出して得られたデータである取得ユニットと、
前記点群データを二次元平面に投影して、複数のグリッドと、前記点群データを投影して得られたデータである二次元データとを備えている二次元投影グリッド図を取得するための投影ユニットと、
前記二次元投影グリッド図に従って、複数本の直線を生成するために用いられ、前記複数本の直線における各直線は、少なくとも1つの二次元データと、直線と前記複数本の直線における他の直線との関係を特徴付けているパラメータ情報とを備えている生成ユニットと、
前記障害物の方位情報を、前記複数本の直線における各直線の前記二次元データと前記パラメータ情報とに従って確定するための確定ユニットとを含む。
【0018】
さらに、前記投影ユニットは、
前記点群データを二次元平面に投影して、前記二次元データを備えている二次元投影グリッド図を取得するための投影モジュールと、
前記二次元投影図をグリッド化処理し、二次元投影グリッド図を取得するためのグリッド化モジュールと、を含む。
【0019】
さらに、前記生成ユニットは、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドが前記二次元データを備えている場合、グリッドを第1値に指定するための第1処理モジュールと、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドには前記二次元データを備えていない場合、グリッドを第2値に指定するための第2処理モジュールと、
前記第1値としたグリッドに従って、前記複数本の直線を生成するための生成モジュールとを含む。
【0020】
さらに、前記第1処理モジュールは、具体的には、
前記二次元投影グリッド図における各グリッドに対して、グリッドが前記二次元データを備えている場合、グリッドにおける二次元データの個数に従って、グリッドを第1値に指定するために用いられ、前記二次元データの個数は前記第1値に比例する。
【0021】
さらに、前記生成モジュールは、具体的には、
第1値とした少なくとも2つのグリッドを1本の直線として接続して、前記複数本の直線を生成するために用いられる。
【0022】
さらに、前記生成モジュールは、具体的には、
前記第1値としたグリッドに従って、前記二次元投影グリッド図にハフ線検出を行い、複数本の直線を取得するために用いられる。
【0023】
さらに、前記確定ユニットは、
前記複数本の直線における各直線の前記二次元データ及び前記パラメータ情報に従って、各直線の方位信頼度値を確定するための第1確定モジュールと、
最も高い方位信頼度値を備えている直線で示される方向情報を障害物の方位情報として確定するための第2確定モジュールと、を含む。
【0024】
さらに、前記第1確定モジュールは、
各直線と交差する交差線を確定するために用いられ、各直線の前記パラメータ情報は、各直線と各直線に対応する各交差線との夾角及び交差点である第1確定サブモジュールと、
各直線が備えているすべての夾角の夾角値に従って、各直線の夾角パラメータを確定するための第2確定サブモジュールと、
各直線が備えているすべての交差点の位置情報に従って、各直線の位置パラメータを確定するための第3確定サブモジュールと、
各直線での最初のグリッドと各直線での最後のグリッドとの間の距離を、各直線の距離パラメータとして確定するための第4確定サブモジュールと、
各直線での二次元データの個数、前記夾角パラメータ、前記位置パラメータ及び前記距離パラメータに従って、各直線の方位信頼度値を確定するための第5確定サブモジュールと、を含む。
【0025】
さらに、前記第2確定サブモジュールは、具体的には、
各直線が備えているすべての夾角の夾角値を重み付けして合計し、各直線の夾角パラメータを取得するために用いられる。
【0026】
さらに、前記第3確定サブモジュールは、具体的には、
各直線が備えているすべての交差点の位置情報を重み付けして合計し、各直線の位置パラメータを取得するために用いられる。
【0027】
さらに、前記第5確定サブモジュールは、具体的には、
各直線での二次元データの個数、前記夾角パラメータ、前記位置パラメータ及び前記距離パラメータを重み付けして合計し、各直線の方位信頼度値を取得するために用いられる。
【0028】
本願の第3の態様にて提供される制御デバイスは、送信機、受信機、メモリ及びプロセッサを含み、
前記メモリはコンピュータ命令を記憶するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記コンピュータ命令を実行して、第1の態様のいずれかの実施形態による無人運転車に基づく障害物の検出方法を実現するために用いられる。
【0029】
本願の第4の態様にて提供される記憶媒体は、読み取り可能な記憶媒体と前記読み取り可能な記憶媒体に記憶されたコンピュータ命令とを含み、前記コンピュータ命令は、第1の態様のいずれかの実施形態による無人運転車に基づく障害物の検出方法を実現するために用いられることを特徴とする。