(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6837527
(24)【登録日】2021年2月12日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】折りたたみ式モニター遮光フード
(51)【国際特許分類】
H04N 5/64 20060101AFI20210222BHJP
G06F 15/02 20060101ALI20210222BHJP
G03B 11/04 20210101ALI20210222BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20210222BHJP
H04M 1/21 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
H04N5/64 571J
G06F15/02 301L
G03B11/04 Z
H04N5/225 200
H04M1/21 M
G06F15/02 301E
G06F15/02 301F
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-177791(P2019-177791)
(22)【出願日】2019年9月27日
【審査請求日】2019年10月31日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 展示会、三友カメラ内覧会2019、開催日、2019年1月29日、場所、東京都港区北青山2−8−44TEPIA地下1階会議室、商品の展示及び商品カタログの配布
(73)【特許権者】
【識別番号】319011041
【氏名又は名称】合同会社TOGO
(73)【特許権者】
【識別番号】319010675
【氏名又は名称】株式会社ChaptersFilm
(74)【代理人】
【識別番号】100209668
【弁理士】
【氏名又は名称】樋田 成人
(72)【発明者】
【氏名】小野木 勇生
(72)【発明者】
【氏名】永尾 真也
【審査官】
大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−153962(JP,A)
【文献】
特開平10−062840(JP,A)
【文献】
特開2005−221948(JP,A)
【文献】
特開2007−166566(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B11/00−11/06
G06F 1/00
G06F 1/16−1/18
G06F15/02−15/14
G09F 9/00
H04M 1/02−1/23
H04N 5/222−5/257
H04N 5/64−5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶等画像表示モニターの天面及び左右両側面に覆い固定されるモニター固定板状体と、
前記モニター固定板状体の天面部に連接され前記液晶等画像表示モニターの画面側に張り出される天面遮光板体と、
前記天面遮光板体の左右辺端部に連接される左面遮光板体及び右面遮光板体と、
前記左面遮光板体及び前記右面遮光板体の下部辺端部に取り外し可能な構造で連接される底板体と
を具備する折りたたみ式モニター遮光フード。
【請求項2】
前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは右面遮光板体及び/若しくは前記底板体は、各々の外周辺端部に各々ネジ及び/若しくはホック及び/若しくはマジックテープ(登録商標)が装着されており、各々取り外し可能な連接構造であり、前記液晶等画像表示モニターの不使用時は前記天面遮光板体及び前記左面遮光板体及び前記右面遮光板体を前記液晶等画像表示モニターの画面側に折りたたみ収納することができる構造であることを特徴とする請求項1に記載の折りたたみ式モニター遮光フード。
【請求項3】
加えて、前記天面遮光板体の上面には蓋付き袋状の収納部を有し、
前記収納部には、前記底板体を収納することができることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折りたたみ式モニター遮光フード。
【請求項4】
前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体及び/若しくは前記底板体の各辺端部若しくは角部には、各々前記液晶等画像表示モニターの画面側に光漏れ防止遮光テープを装着していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の折りたたみ式モニター遮光フード。
【請求項5】
前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体に、前記ホック及び/若しくは前記マジックテープ(登録商標)で連接されるかぶり布を更に加えたことを特徴とする請求項2に記載の折りたたみ式モニター遮光フード。
【請求項6】
前記液晶等画像表示モニターは17インチ型のPVMA170/1741用モニター(登録商標若しくは商品名)であり、
前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体及び/若しくは前記底板体の表生地はビートテクス(登録商標)テフロン加工で裏生地がナイロン420D(登録商標)で芯材がプラパールPDPPZ黒(登録商標)であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の折りたたみ式モニター遮光フード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオカメラや液晶画像モニター、ディスプレイなどの電子機器の画像表示画面に用いる折りたたみ式遮光フードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラや液晶画像モニター、ディスプレイなどの電子機器などの携帯型又は移動型電子機器に液晶モニターのような画像表示画面が装備された製品が多く発売されている。これらのモニターは、野外で強い外光のために画像表示画面が見難いことがあり、その視認性を高めるために、外光を遮る遮光フードが利用されることが多い。
【0003】
これらの遮光フードは、十分な遮光性を備えることはもちろんのこと、着脱が容易かつ自在で、装着状態を安定して保持でき、携帯性にも優れ、構造がシンプルで安価であることが望まれる。加えて、液晶モニターなどと一体化されて、携帯かつ移動が容易であることが、取扱性や移動性もよいため望まれていた。従来、このような要望に対し幾つかの下記に挙げるような選考文献によって各種提案がなされてきた。
【0004】
たとえば、特許文献1(特開2015−43053号公報)では下記の技術開示がある。
【0005】
つまり、断面が略矩形の筒の左右両側面の左右対称の位置に、携帯電子機器の画像表示部を貫通させることができる大きさの開口部を設け、この左右の開口部に画像表示部を貫通させて装着する構造とし、本遮光フードを使用しないときは、その矩形の断面形状を押しつぶすように折り畳み、略平坦にできるよう、本遮光フードの四隅を繰り返し折り曲げ可能な構造とし、本遮光フードの内面に光を反射し難い表面加工を施すか、または光を反射し難い素材を使用し、以上のように構成されたことを特徴とする折りたたみ式遮光フードの技術開示がある。
【0006】
しかし、上記特許文献1における遮光フードは、言わば箱型の遮光体の中にビデオカメラや液晶画像モニターを挿入し、モニター使用時に遮光機能を発揮させるのみの技術思想であり、ビデオカメラや液晶画像モニターと一体型で携帯かつ移動が容易であることや取扱性や移動性に対する改善がなされていないばかりか言及もない。
【0007】
また、特許文献2(実用新案登録第3188329号)には、開閉可能な液晶モニターを有する電子機器の可搬型収納ケースであって、折り畳み可能な柔軟な素材で形成され、折り畳み状態で電子機器を収納可能な収納ケース本体と、収納される電子機器を着脱可能に固定する固定機構を有し、収納ケース本体は、折り畳み状態から展開したときに、固定機構を介して固定状態に収納されている電子機器の後方領域が開放されるとともに、電子機器の周囲に上下左右の壁面が立ち上がり、上下左右の壁面が液晶モニターを覆う液晶モニター遮光用の遮光部を構成し、遮光部で囲まれた空間は、開いた液晶モニターを収納する液晶モニター収納部を構成し、遮光部と液晶モニター収納部は、開いた液晶モニターによって保持されることを特徴とする可搬型収納ケースについての技術開示がある。
【0008】
しかし、特許文献2の上記内容は、携帯電話等の携帯型モニターのケースが基本構造であり、本来それらの電子機器を保護収納するためのケースでる。これらのモニターを外部に取り出さず使用することを前提に、収納ケースの蓋部又は、壁材部を、遮光板又は遮光フードとして機能させる技術思想であり、加えて取り扱いが極めて容易な軽量小型携帯型モニターに限定される。
【0009】
つまり特許文献2においては、例えば20〜30型の中型の液晶画像モニターに対して、一体型で携帯かつ移動が容易であることや取扱性や移動性の良い遮光フードについては対応できず且つ言及もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2015−43053号公報
【特許文献2】実用新案登録第3188329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明はこうした従来技術上の問題点を解決することを企図したものであり、例えば15〜30インチサイズの液晶モニターを対象に、十分な遮光性を備えることはもちろんのこと、着脱が容易かつ自在で、装着状態を安定して保持でき、携帯性にも優れ、構造がシンプルで安価であり、加えて、液晶モニターなどと一体化されて、携帯かつ移動が容易で取扱性や移動性もよい遮光フードを開発し提供することを目的且つ課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
かかる課題を解決するため、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、液晶等画像表示モニターの天面及び左右両側面に覆い固定されるモニター固定板状体と、前記モニター固定板状体の天面部に連接され前記
液晶等画像表示モニターの画面側に張り出される天面遮光板体と、前記天面遮光板体の左右辺端部に連接される左面遮光板体及び右面遮光板体と、前記左面遮光板体及び前記右面遮光板体の下部辺端部に取り外し可能な構造で連接される底板体とを具備して構成される。
【0013】
そして、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体及び/若しくは前記底板体は、各々の外周辺端部に各々ネジ及び/若しくはホック及び/若しくはマジックテープ(登録商標)が装着されており、各々取り外し可能な連接構造であり、前記液晶等画像表示モニターの不使用時は前記天面遮光板体及び前記左面遮光板体及び前記右面遮光板体を前記液晶等画像表示モニターの画面側に折りたたみ収納することができる構造形態をとることもできる。
【0014】
つまり、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、液晶等画像表示モニターの画面の上下左右において画面前面側にひさし状に連結された天面遮光板体と左面遮光板体、右面遮光板体そして底板体とからなる遮光フードを本構造とする。
【0015】
天面遮光板体と左面遮光板体、右面遮光板体は、天面遮光板体の左右端部において連接しているためモニター画面側に折りたたむことができる。そして底板体は一枚の分離された板体を成す。しかし、これら天面遮光板体、左面遮光板体、右面遮光板体、底板体は、ネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等で任意に連接することができる。もちろん取り外すこともできる形態である。
【0016】
液晶等画像表示モニター画面に向かって画像を視認しようとする人間の頭の上下左右を覆うことによって外部からの光の入射を遮蔽して、モニター確認作業をしやすくするものである。
【0017】
加えて、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、前記天面遮光板体の上面には蓋付き袋状の収納部を有し、前記収納部には、前記底板体を収納することができる態様をとることもできる。
【0018】
上記のように折りたたまれた天面遮光板体、左面遮光板体、右面遮光板体は、天面遮光板体と左面遮光板体を天面遮光板体の下側に折りたたみ、その天面遮光体の上面に袋状の収納部を有することにより底板やかぶり布などを収納して、モニター画面全体を覆うことができる。
【0019】
つまり本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、天面遮光板体、左面遮光板体、右面遮光板体がモニター外周を覆うモニター固定板状体に連接しているため、折りたたんだ後は、液晶等画像表示モニターと一体化し、運搬等持ち運ぶことができる。また、例えば布地製の底板も袋状の収納部に収納されてモニター画面を覆うため、運搬時等においてモニター画面を保護する機能も発揮する。
【0020】
本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体及び/若しくは前記底板体の各辺端部若しくは角部には、各々前記液晶等画像表示モニター画面側に光漏れ防止遮光テープを装着している態様をとることもできる。
【0021】
上記各遮光板状体は、その連接部及びコーナー部などに隙間を生ずる場合があるが、光漏れ防止遮光テープを内側等に貼付することによって光漏れを防止することができる。
【0022】
また、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは前記右面遮光板体に
、前記ホック及び/若しくは前記マジックテープ(登録商標)で連接されるかぶり布を更に加えた態様をとることができる。
【0023】
そして、本発明に係る折りたたみ式モニター遮光フードの前記液晶等画像表示モニターは17インチ型のPVMA170/1741用モニター(登録商標若しくは商品名)であり、前記モニター固定板状体及び/若しくは前記天面遮光板体及び/若しくは前記左面遮光板体及び/若しくは右面遮光板体及び/若しくは前記底板体の表生地はビートテクス(登録商標)テフロン(登録商標)加工で裏生地がナイロン420D(登録商標)で芯材がプラパールPDPPZ黒(登録商標)である形態をとることもできる。
【0024】
17インチ型のPVMA170/1741用モニター(登録商標若しくは商品名)は、業務用に最も多く使用されるプロ用のモニターである。そして、表生地のビートテクス(登録商標)テフロン(登録商標)加工及び裏生地はナイロン420D(登録商標)で芯材がプラパールPDPPZ黒(登録商標)仕様は、最も遮光性の高い遮光板として業務用に用いられているものである。
【0025】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することも可能である。それらの用途別の適した形態は全て本発明の技術思想に含まれるものである。そして、従来技術を用いた均等方法も全て本発明の技術思想に内包されるものである。
【発明の効果】
【0026】
つまり本発明によれば、15〜30インチサイズの液晶モニターを対象に、十分な遮光性を備えることはもちろんのこと、着脱が容易かつ自在で、装着状態を安定して保持でき、携帯性にも優れ、構造がシンプルで安価であり、加えて、液晶モニターなどと一体化されて、携帯かつ移動が容易で取扱性や移動性もよい遮光フードを開発し提供することができる。また布地製の底板等も袋状の収納部に収納されてモニター画面を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの全体のイメージを示した斜視概念図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの全体のイメージを示した斜視概念図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの底板体のイメージを示した斜視概念図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの折りたたんだ全体イメージを示した斜視概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では本発明の目的を達成するための説明に必要な範囲を模式的に示し、本発明の該当部分の説明に必要な範囲を主に説明することとし、説明を省略する箇所については公知技術によるものとする。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、液晶等画像表示モニターの上面及び左右側面に設置されるモニター固定板状体11、天面遮光板体12、左遮光板体13、右遮光板体14、底板体15で基本的に構成される。
【0030】
モニター固定板状体11は、液晶等画像表示モニターの上面及び左右側面に、ネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等で設置固定されるが、好ましくはホック等で固定されていればよい。また天面遮光板体12も、モニター固定板状体11に、ネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等で連接固定されるが、好ましくはホック等で固定されていればよい。
【0031】
図1に示すように、左遮光板体13及び右遮光板体14も、天面遮光板体12にネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等で連接固定されるが、つながった一体物であってもよい。左遮光板体13及び右遮光板体14のモニター固定板状体11への連接も、ネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等で連接固定されるが、好ましくはマジックテープ(登録商標)がよい。これは連接取り付けや解除折りたたみの容易性を重視するからである。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの天面遮光板体12の上面には、袋体19を有する。袋体19は、天面遮光板体12の上面積に略等しい大きさであることが好ましい。
【0033】
図2に示すように、天面遮光板体12の袋体19は、袋体フタ20を有し、内部に底板体15やかぶり布等物品を収納することができる。もちろん袋体フタ20は、閉じた後は開かないようにマジックテープ(登録商標)等で固定されるのが好ましい。
【0034】
図2に示すように、左遮光板体13及び右遮光板体14は、折りたたみ方向18のように折りたたむことができる態様を有する。左遮光板体13及び右遮光板体14は、天面遮光板体12の下側に折りたたまれ、天板遮光板体12は、左遮光板体13、右遮光板体14と共に、液晶等画像表示モニターの画面側に画面を覆い隠すように接してたたむことができる。そして、例えば天板遮光板体12の左右端部に貼付されたネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等でモニター固定板状体11に連接固定される。
【0035】
このように、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、折りたたみ構造を有することにより、折りたたみ時に液晶等画像表示モニターの画面を保護し、且つモニター一体として持ち運ぶことが可能となる。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの底板体のイメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、底板体15は板状の遮光板であり、左右端部に例えばマジックテープ(登録商標)16の貼付を有することにより、左遮光板体13及び右遮光板体14等への任意の連接貼付が可能となる。また遮光テープ17も施されているため、画面表示視認時に光漏れを確実に防ぐことができる。そして作業終了時は、上述の袋体19に収納されればよい。例えば布地製の底板体15も袋体19に収納されてモニター画面を覆うため、運搬時等においてモニター画面を保護する機能も発揮する。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードの折りたたんだ全体イメージを示した斜視概念図である。同図に示すように、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードが折りたたまれ収納された際は、液晶等画像表示モニター本体1と一体化された言わばバッグ「かばん」のような態様となる。
【0038】
図4に示すように、液晶等画像表示モニター本体1の天面及び左右側面の画面側を被って設置されたモニター固定板状体11に連接した態様で、左遮光板体13及び右遮光板体14も、天面遮光板体12も袋体19も折りたたまれて液晶等画像表示モニター本体1と一体化される。液晶等画像表示モニター取手3によって液晶等画像表示モニター本体1及び本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードは、一体として容易に持ち運び移動することが可能となる。かぶり布等他の資材をも含めて非常に使い勝手のよい遮光フード一式となることがわかる。
【0039】
加えて、本発明の一実施形態に係る折りたたみ式モニター遮光フードのモニター固定板状体若しくは天面遮光板体若しくは左面遮光板体若しくは右面遮光板体若しくは前記底板体の表生地はビートテクス(登録商標)テフロン(登録商標)加工で裏生地がナイロン420D(登録商標)で芯材プラパールPDPPZ黒(登録商標)を用いていることが好ましい。これらは、業務用に最も使用されている17インチ型のPVMA170/1741用モニター(登録商標若しくは商品名)に最適である。
【0040】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能である。たとえば、ネジ若しくはホック若しくはマジックテープ(登録商標)等での連接固定方法も、モニター固定板状体、天面遮光板体、左遮光板体、右遮光板体、底板体等の材質や大きさ、厚さ、形状も任意に変更が可能であるし、液晶等画像表示モニターの仕様に合わせて最適化することができる。これらはすべて、本技術思想の一部である。
【0041】
上記の用途別の適した形態は全て本発明の技術思想に含まれるものである。そして、従来技術を用いた均等方法も全て本発明の技術思想に内包されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
上述したように、本願に係る発明によれば、15〜30インチサイズの液晶モニターを対象に、十分な遮光性を備えることはもちろんのこと、着脱が容易かつ自在で、装着状態を安定して保持でき、携帯性にも優れ、構造がシンプルで安価であり、加えて、液晶モニターなどと一体化されて、携帯かつ移動が容易で取扱性や移動性もよい遮光フードを提供することができる。
【0043】
本発明によれば、安全性と作業性を格段に向上させつつ、経済効率も格段に向上させることの可能な折りたたみ式モニター遮光フードが実現される。
【0044】
したがって、本発明は、モニターの遮光に限定されることなく、あらゆる遮光用途に対しても利用・適用可能である。よって、本願は、各種産業に対して大きな有益性をもたらすものである。
【符号の説明】
【0045】
1 液晶等画像表示モニター本体
2 液晶等画像表示モニター足
3 液晶等画像表示モニター取手
4 モニター背面を示す矢印
11 モニター固定板状体
12 天面遮光板体
13 左遮光板体
14 右遮光板体
15 底板体
16 マジックテープ(登録商標)
17 遮光テープ
18 折りたたみ方向
19 袋体
20 袋体フタ
21 ホック
【要約】
【課題】15〜30インチサイズの液晶モニターを対象に、十分な遮光性を備えることはもちろんのこと、着脱が容易かつ自在で、装着状態を安定して保持でき、携帯性にも優れ、構造がシンプルで安価であり、加えて、液晶モニターなどと一体化されて、携帯かつ移動が容易で取扱性や移動性もよい遮光フードを開発し提供すること。
【解決手段】液晶等画像表示モニターの天面及び左右両側面に覆い固定されるモニター固定板状体と、前記モニター固定板状体の天面部に連接され前記画像表示モニターの画面側に張り出される天面遮光板体と、前記天面遮光板体の左右辺端部に連接される左面遮光板体及び右面遮光板体と、前記左面遮光板体及び前記右面遮光板体の下部辺端部に取り外し可能な構造で連接される底板体とを具備する折りたたみ式モニター遮光フード。
【選択図】
図1