(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の遠隔操作システムM100には、以下に示すような改善すべき点がある。遠隔に存在する2つの通信端末、家電1と通信端末3との間で通信させようとする場合、家電1、通信端末3、それぞれに通信するための設定が必要となる。遠隔操作システムM100では、リモートコントローラ2を用いて、両者に通信設定しているが、リモートコントローラ2、家電1、通信端末3の3者が同時に同じ場所に存在し、3者間で同時に通信設定するか、又は、リモートコントローラ2と家電1、リモートコントローラ2と通信端末3が同時に同じ場所に存在し、2者間で通信設定を2回繰り返す必要がある。この場合、家電1、通信端末3、それぞれが遠隔地に設置される場合には、一度、3者を同時に同じ場所に集めるか、誰かが移動しながら2者間の通信設定を繰り返すという煩雑は通信設定が必要となる、という改善すべき点がある。
【0005】
また、独居者見守り装置300は、状態遷移判別部101、時刻取得部102、
【0006】
そこで、本発明は、遠隔に設置される通信装置間で、容易に通信を始めることができる遠隔設置装置間通信システムを提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0008】
本発明に係る遠隔設置装置間通信システムは、通信管理装置を介して第1通信装置と第2通信装置との間で情報を提供する遠隔設置装置間通信システムであって、 前記第1通信装置は、ネットワークに接続したと判断すると、予め定められた前記通信管理装置に、自らを一意に特定する第1装置識別情報とともに、保有する情報を提供する第1通信手段、を有し、前記第2通信装置は、ネットワークに接続したと判断すると、予め定められた前記通信管理装置に、自らを一意に特定する第2装置識別情報とともに、前記第1通信装置から取得した前記情報を要求する要求情報を提供する第2通信手段、を有し、前記通信管理装置は、前記第1通信装置から取得した前記情報を記憶保持する記憶手段、前記第2通信装置から前記提供要求情報を取得すると、前記第1通信装置と前記第2通信装置との対応関係を前記第1装置識別情報及び前記第2装置識別情報を用いて示す装置対応情報を用いて、前記第2通信装置に前記情報を提供するか否かを判断する情報提供判断手段、前記第2通信装置に前記情報を提供すると判断すると、前記第1通信装置の前記情報を前記第2通信装置に提供する情報提供手段、を有すること、を特徴とする。
【0009】
これにより、第1通信装置及び第2通信装置に、特別な通信設定をせずとも、遠隔に設置される両通信装置間で、容易に通信を始めることができる。
【0010】
本発明に係る遠隔設置装置間通信システムでは、前記第1通信装置は、予め前記第1装置識別情報を有しており、前記第2通信装置は、前記第2装置識別情報を有していること、を特徴とする。
【0011】
これにより、第1通信装置、第2通信装置、それぞれに、予め対応付けられた第1装置識別情報、第2装置識別情報を設定し、第1通信装置と第2通信装置とを対応付けておくだけで、特別な通信設定をせずとも、遠隔に設置される両通信装置間で、容易に通信を始めることができる。
【0012】
本発明に係る遠隔設置装置間通信システムでは、前記第1通信装置は、予め前記第1装置識別情報を有しており、前記通信管理装置は、さらに、前記第1通信装置が接続すると、前記装置対応情報を用いて、前記第1装置特定情報に対応する前記第2装置特定情報を、前記第1通信装置に提供する識別情報第1装置提供手段、を有し、前記第1通信装置は、さらに、前記第2装置識別情報を取得すると、取得した前記第2装置識別情報を前記第2通信装置に提供する識別情報第2装置提供手段、を有し、前記第2通信装置は、さらに、前記第1通信装置から前記第2装置特定情報を取得する識別情報第1装置取得手段、取得した前記第2装置特定情報を記憶保持する識別情報記憶保持制御手段、を有する。
【0013】
これにより、第1通信装置と第2通信装置とを対応付けておかなくとも、使用段階において、第2通信装置に、第1装置識別情報に対応付けられた第2装置識別情報を設定できるので、第1通信装置、第2通信装置を、個別に販売・使用できる。
【0014】
本発明に係る遠隔設置装置間通信システムにでは、前記第1通信装置は、予め前記第1装置特定情報を有しており、前記通信管理装置は、さらに、前記第1通信装置が接続すると、前記装置対応情報を用いて、前記第1装置特定情報に対応する前記第2装置特定情報を、前記第1通信装置とは異なる他の通信装置に提供する識別情報他装置提供手段、を有し、前記第2通信装置は、前記他の通信装置から前記第2装置識別情報を取得する識別情報他装置取得手段、取得した前記第2装置識別情報を取得すると、取得した前記第2装置特定情報を記憶保持する識別情報記憶保持制御手段、を有する。
【0015】
これにより、予め第1通信装置に対応付けられていない第2通信装置であっても、使用段階において、第1通信装置を要せずに、第2通信装置に、第1装置識別情報に対応付けられた第2装置識別情報を設定できるので、第1通信装置、第2通信装置に容易に通信設定できる。
【0016】
本発明に係る遠隔設置装置間通信システムでは、前記通信管理装置は、前記第1通信装置から前記情報を取得すると、取得した前記情報を記憶保持する記憶手段、を有する。
【0017】
これにより、第1通信装置及び第2通信装置に、特別な通信設定をせずとも、遠隔に設置される両通信装置間で、容易に通信を始めることができる。
【0018】
本発明に係る通信管理装置は、第1通信装置と第2通信装置との間の通信を管理する通信管理装置であって、前記第1通信装置から取得した前記情報を記憶保持する記憶手段、前記第2通信装置から前記提供要求情報を取得すると、前記第1通信装置と前記第2通信装置との対応関係を前記第1装置識別情報及び前記第2装置識別情報を用いて示す装置対応情報を用いて、前記第2通信装置に前記情報を提供するか否かを判断する情報提供判断手段、前記第2通信装置に前記情報を提供するか否かを判断すると、前記第1通信装置の前記情報を前記第2通信装置に提供する情報提供手段、を有する。
【0019】
これにより、第1通信装置及び第2通信装置に、特別な通信設定を必要とせず、容易に、遠隔に設置される両通信装置間で通信を始めさせることができる。
【0020】
本発明に係る通信管理装置では、さらに、前記第1通信装置が接続すると、前記装置対応情報を用いて、前記第1装置特定情報に対応する前記第2装置特定情報を、前記第1通信装置に提供する識別情報第1装置提供手段、を有する。
【0021】
これにより、
これにより、第1通信装置と第2通信装置とを対応付けておかなくとも、使用段階において、第2通信装置に、第1装置識別情報に対応付けられた第2装置識別情報を設定できるので、第1通信装置、第2通信装置を、個別に販売・使用できる。
【0022】
本発明に係る通信管理装置では、さらに、前記第1通信装置が接続すると、前記装置対応情報を用いて、前記第1装置特定情報に対応する前記第2装置特定情報を、前記第1通信装置とは異なる他の通信装置に提供する識別情報他装置提供手段、を有する。
【0023】
これにより、
これにより、予め第1通信装置に対応付けられていない第2通信装置であっても、使用段階において、第1通信装置を要せずに、第2通信装置に、第1装置識別情報に対応付けられた第2装置識別情報を設定できるので、第1通信装置、第2通信装置に容易に通信設定できる。
【0024】
本発明に係る通信管理装置では、前記通信管理装置は、前記第1通信装置から前記情報を取得すると、取得した前記情報を記憶保持する記憶手段、を有する。
【0025】
これにより、見守り対象者の日常生活の中で、見守り対象者の行動区分を検知できる。また、見守り実行者の日常生活の中で、見守り対象者の行動区分を確認できる。
【0026】
本発明に係る通信管理プログラムは、コンピュータを、遠隔に設置される第1通信装置と第2通信装置との間の通信を実現する通信管理装置として機能させる通信管理プログラムであって、前記通信管理プログラムは、前記コンピュータを、前記第1通信装置から取得した前記情報を記憶保持する記憶手段、前記第2通信装置から前記提供要求情報を取得すると、前記第1通信装置と前記第2通信装置との対応関係を前記第1装置識別情報及び前記第2装置識別情報を用いて示す装置対応情報を用いて、前記第2通信装置に前記情報を提供するか否かを判断する情報提供判断手段、前記第2通信装置に前記情報を提供するか否かを判断すると、前記第1通信装置の前記情報を前記第2通信装置に提供する情報提供手段、として機能させること、を特徴とする。
【0027】
これにより、コンピュータを用いて、第1通信装置及び第2通信装置に、特別な通信設定を必要とせず、容易に、遠隔に設置される両通信装置間で通信を始めさせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例1】
【0030】
本発明に係る見守りシステムについて、
図1に示す見守りシステム100を例に説明する。
【0031】
第1 ハードウェア構成
1.見守りシステム100
見守りシステム100は、見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103、及び、通信管理装置105を有している。見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103、及び、通信管理装置105は、所定のネットワークで接続されており、所定のネットワークを介して、互いに、情報を送受信できる。
【0032】
見守り対象者行動情報取得装置101は、見守り対象者の住居に設置される。見守り対象者行動情報取得装置101は、見守り対象者の行動から、見守り対象者の行動量から判断できる行動区分を判断し、通信管理装置105に提供する。
【0033】
見守り対象者行動情報表示装置103は、見守り対象者の行動を遠隔から見守る見守り実行者の住居に設置される。見守り対象者行動情報表示装置103は、通信管理装置105から行動区分を取得し、見守り実行者に表示する。
【0034】
通信管理装置105は、見守り対象者行動情報取得装置101から見守り対象者の行動区分を取得し、見守り対象者行動情報表示装置103へ提供する。
【0035】
2.見守り対象者行動情報取得装置101
見守り対象者行動情報取得装置101のハードウェア構成について
図2を用いて説明する。見守り対象者行動情報取得装置101は、CPU101a、メモリ101b、通信回路101h、人感センサ101i、行動区分表示部101j、電源部101s、及び、筐体101kを有している。
【0036】
CPU101aは、メモリ101bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、見守り対象者行動情報取得プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ101bは、CPU101aに対して作業領域を提供するとともに、オペレーティング・システム(OS)、見守り対象者行動情報取得プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、見守り対象者行動情報取得装置101を一意に特定する取得装置識別番号、及び、各種データを記録保持する。通信回路101hは、ネットワークに接続し、通信管理装置105等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。
【0037】
人感センサ101iは、熱線センサであり、発熱体から放射される赤外線を検知するものであり、検知範囲に発熱体、具体的には人体が存在するか否かを検知する。行動区分表示部101jは、青色、緑色、黄色、赤色を表示するLED(Light Emitting Diode)を有している。電源回路101sは、見守り対象者行動情報取得装置101の各構成要素に対して、必要な電力を供給する。電源部101sは、ボタン電池等の電力供給源を有している。
【0038】
筐体101kは、樹脂製の円筒箱形形状を有している。筐体101kは、内部に、CPU101a、メモリ101b、通信回路101h、人感センサ101i、及び、行動区分表示部101jを収納する。筐体101kは、人感センサ101iが外部の赤外線を検知できるように人感センサ透過部を有している。また、筐体101kは、外部から行動区分表示部101jの色が確認できるようになっている。なお、筐体101kは、外部から視認できる側の端面T101kが乳白色の樹脂によって形成されている。筐体101kの端面T101kが、人感センサ透過部、及び、表示視認部として機能する。
【0039】
見守り対象者行動情報取得装置101は、見守り対象者の動線が多く配置される場所、例えば、
図3に示すように、居間の入口、が人感センサ101iの検知範囲A101iとなるように設置する。これにより、見守り対象者の行動量を精度よく計ることができる。
【0040】
3.見守り対象者行動情報表示装置103
見守り対象者行動情報表示装置103のハードウェア構成について
図4を用いて説明する。見守り対象者行動情報表示装置103は、CPU103a、メモリ103b、通信回路103h、人感センサ103i、行動区分表示部103j、電源回路103s、及び、筐体103kを有している。なお、見守り対象者行動情報表示装置103の各ハードウェア構成は、見守り対象者行動情報取得装置101の対応するハードウェア構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0041】
見守り対象者行動情報表示装置103は、見守りを実行する者である見守り実行者の動線が多く配置される場所、例えば、
図5に示すような玄関が、人感センサ103iの検知範囲A103iとなるように設置する。これにより、見守り実行者は、負担なく、見守り対象者の行動量を把握できる。
【0042】
4.通信管理装置105
通信管理装置105のハードウェア構成について
図6を用いて説明する。通信管理装置105は、CPU105a、メモリ105b、ハードディスクドライブ105c(以下、HDD105cとする)、キーボード105d、マウス105e、ディスプレイ105f、光学式ドライブ105g、及び、通信回路105hを有する、いわゆるサーバ装置である。
【0043】
CPU105aは、HDD105cに記録されているオペレーティング・システム(OS)、通信中継制御プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ105bは、CPU105aに対して作業領域を提供する。HDD105cは、オペレーティング・システム(OS)、通信中継制御プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
【0044】
キーボード105d、マウス105eは、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ105fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ105gは、通信中継制御プログラムが記録されている光学式メディア105pから通信中継制御プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路105hは、所定のネットワークに接続し、見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。
【0045】
第2 使用情報
見守りシステム100で用いる情報について、
図7〜
図11を用いて説明する。
【0046】
1.見守り対象者検知情報
見守り対象者検知情報とは、見守り対象者行動情報取得装置101の人感センサ101iによって見守り対象者を検知した時間を示す。見守り対象者検知情報は、見守り対象者行動情報取得装置101によって生成される。見守り対象者検知情報のデータ構造を
図7に示す。見守り対象者検知情報は、検知時間記述領域を有している。検知時間記述領域には、人感センサ101iが見守り対象者を検知した時間が記述される。
【0047】
2.装置対応情報
装置対応情報とは、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との関連づけを示す情報をいう。装置対応情報は、予め通信管理装置105に記憶保持される。
【0048】
装置対応情報のデータ構造を
図8に示す。装置対応情報は、見守り対象者行動情報取得装置記述領域、及び、見守り対象者行動情報表示装置記述領域を有している。見守り対象者行動情報取得装置記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置101を一意に特定する取得装置識別番号が記述される。見守り対象者行動情報表示装置記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置記述領域に記述されている見守り対象者行動情報取得装置101と関連付けられる見守り対象者行動情報表示装置103を一意に特定する表示装置識別番号が記述される。例えば、取得装置識別番号「0001」の見守り対象者行動情報取得装置101が、予め、表示装置識別番号「0105」の見守り対象者行動情報表示装置103と関連付けられている場合、つまり、両者がペアを形成している場合、見守り対象者行動情報取得装置記述領域には「0001」が、見守り対象者行動情報表示装置記述領域には「0105」が、それぞれ記述される。
【0049】
3.見守り対象者行動区分情報
見守り対象者行動区分情報とは、見守り対象者が属する行動区分を決定するため情報をいう。見守り対象者行動区分情報は、所定時間内での検知回数を基準に行動区分を判断するための検知回数基準判断情報と、最終検知時間からの経過時間を基準に行動区分を判断するための経過時間基準判断情報を有している。見守り対象者行動区分情報は、見守り対象者行動情報取得装置101に予め記憶保持されている。
【0050】
検知回数基準判断情報のデータ構造を
図9Aに示す。検知回数基準判断情報は、危険度記述領域、検知回数記述領域、及び、行動区分記述領域を有している。危険度記述領域には、対応する行動区分の相対的な危険度順位が記述される。数字が大きければ、より危険度が高いことを示す。検知回数記述領域には、所定時間内において検知された検知回数が記述される。行動区分記述領域には、検知回数記録領域に記述されている検知回数に応じて予め設定されている行動区分を示す情報が記述される。例えば、検知回数10回以上であれば青色が、検知回数3回以上9回以下であれば緑色が、検知回数0回以上2回以下であれば黄色が、検知回数0回が1日以上連続している場合には赤色が、それぞれ、見守り対象者行動情報記述領域に記述される。なお、青色は通常の生活を行えていることを、緑色は廃用症候群のような行動量低下を、黄色は行動量がほぼゼロを、赤色は行動量ゼロが1日以上続いていることを、それぞれ示す。
【0051】
経過時間基準判断情報のデータ構造を
図9Bに示す。経過時間基準判断情報は、危険度記述領域、経過時間記述領域、及び、行動区分記述領域を有している。危険度記述領域には、対応する行動区分の相対的な危険度順位が記述される。数字が大きければ、より危険度が高いことを示す。経過時間記述領域には、最後に見守り対象者が検知されてからの経過時間が記述される。行動区分記述領域には、経過時間記録領域に記述されている経過時間に応じて予め設定されている行動区分を示す情報が記述される。例えば、経過時間が12時間未満であれば青色が、経過時間が12時間以上18時間未満であれば緑色が、経過時間が18時間以上24時間未満であれば黄色が、経過時間が24時間以上であれば赤色が、それぞれ、見守り対象者行動情報記述領域に記述される。なお、青色は通常の生活を行えていることを、緑色は廃用症候群のような行動量低下を、黄色は行動量がほぼゼロを、赤色は行動量ゼロが1日以上続いていることを、それぞれ示す。
【0052】
4.定期送信時間情報
定期送信時間情報とは、見守り対象者行動情報取得装置101が見守り対象者行動情報を定期的に送信する時間を示す。定期送信時間情報は、予め見守り対象者行動情報取得装置101に保存されている。定期送信時間情報のデータ構造を
図10に示す。定期送信時間情報は、定期送信時間記述領域を有している。定期送信時間記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置101が見守り対象者行動情報を送信する1日の時間が記述される。
【0053】
5.取得見守り対象者行動情報
取得見守り対象者行動情報とは、見守り対象者行動情報取得装置101から取得した見守り対象者行動情報を集めた情報をいう。取得見守り対象者行動情報は、通信管理装置105によって生成される。
【0054】
取得見守り対象者行動情報のデータ構造を
図11に示す。取得見守り対象者行動情報は、見守り対象者行動情報取得装置記述領域、検知時間記述領域、及び、行動区分記述領域を有している。見守り対象者行動情報取得装置記述領域には、通信管理装置105によって認証された見守り対象者行動情報取得装置101の見守り対象者行動情報取得装置識別番号が記述される。検知時間記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置記述領域に記述された見守り対象者行動情報取得装置101から取得した人感センサ101iの検知時間が記述される。行動区分記述領域には、検知時間記述領域に記述された検知時間における見守り対象者の行動区分が記述される。
【0055】
第2 見守りシステム100の動作
見守りシステム100の動作について、
図12〜
図21に示すフローチャートを用いて説明する。見守りシステム100では、初期通信設定処理、及び、見守り処理が実行される。初期通信設定処理とは、通信管理装置105と通信できない状態にある見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103を、通信管理装置105と通信できる状態に設定する処理をいう。また、見守り処理とは、見守りたい対象者の行動量を検知し、行動区分を判断し、見守り実行者に行動区分を知らせる処理をいう。以下において、初期通信設定処理、及び、見守り処理について説明する。
【0056】
1.初期通信設定処理
初期通信設定処理について、
図12〜
図15に示すフローチャートを用いて説明する。初期通信設定処理は、見守り対象者行動情報取得装置101と通信管理装置105との間で、また、見守り対象者行動情報表示装置103と通信管理装置105との間で実行される。
【0057】
(1)見守り対象者行動情報取得装置101と通信管理装置105との間
見守り対象者行動情報取得装置101を設置しようとする取得装置設置者は、見守り対象者行動情報取得装置101を、通信管理装置105と通信できるネットワークに接続するための通信設定、例えば、外部のインターネットに住居内のネットワークを接続するルータに接続するための通信設定を実行する。ルータへの接続に際しては、例えば、WPS(Wi−Fi Protected Setup)を利用する。これにより、見守り対象者行動情報取得装置101は、ネットワーク上での自身のアドレスを取得する。見守り対象者行動情報取得装置101のCPU101aは、取得したアドレスを取得装置アドレス情報としてメモリ101bに記憶保持する。
【0058】
図12に示すように、見守り対象者行動情報取得装置101のCPU101aは、ネットワークへ接続できる状態にあると判断すると(S1001)、メモリ101bから、通信管理装置105アドレスを示す通信管理装置アドレス情報及び自身を特定する取得装置識別番号を取得する(S1003)。なお、通信管理装置アドレス情報及び取得装置識別番号は、メモリ101bに予め記憶されている。また、CPU101aは、メモリ101bから、ネットワークにおける自身のアドレスを示す取得装置アドレス情報を取得する。(S1005)。
【0059】
CPU101aは、取得した通信管理装置アドレス情報を用いて、通信回路101hを介して、通信管理装置105に接続する接続要求情報を送信する(S1007)。なお、CPU101aは、接続要求情報に、取得装置識別番号、及び、取得装置アドレス情報を含める。
【0060】
図13に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、見守り対象者行動情報取得装置101から接続要求情報を取得すると(S1101)、取得装置識別番号を抽出する(S1103)。CPU105aは、抽出した取得装置識別番号が装置対応情報に存在するか否かを判断する(S1105)。CPU105aは、抽出した取得装置識別番号が装置対応情報に存在すると判断すると、見守り対象者行動情報取得装置101を認証し(S1107)、以降、見守り対象者行動情報取得装置101からの接続を許可する。また、CPU105aは、認証した見守り対象者行動情報取得装置101に用いる記憶領域を、HDD105cに確保する(S1109)。
【0061】
(2)見守り対象者行動情報表示装置103と通信管理装置105との間
見守り対象者行動情報表示装置103を設置しようとする表示装置設置者は、見守り対象者行動情報表示装置103を、通信管理装置105と通信できるネットワークに接続するための通信設定、例えば、外部のインターネットに住居内のネットワークを接続するルータに接続するための通信設定を実行する。ルータへの接続に際しては、例えば、WPS(Wi−Fi Protected Setup)を利用する。これにより、見守り対象者行動情報表示装置103は、ネットワーク上での自身のアドレスを取得する。見守り対象者行動情報表示装置103のCPU103aは、取得したアドレスを表示装置アドレス情報としてメモリ103bに記憶保持する。
【0062】
図14に示すように、見守り対象者行動情報表示装置103のCPU103aは、ネットワークへ接続できる状態にあると判断すると(S1201)、メモリ103bから、通信管理装置105アドレスを示す通信管理装置アドレス情報及び自身を特定する表示装置識別番号を取得する(S1203)。なお、通信管理装置アドレス情報及び表示装置識別番号は、メモリ103bに予め記憶されている。また、CPU103aは、メモリ103bから、ネットワークにおける自身のアドレスを示す表示装置アドレス情報を取得する。(S1205)。
【0063】
CPU103aは、取得した通信管理装置アドレス情報を用いて、通信回路103hを介して、通信管理装置105に接続するための接続要求情報を送信する(S1207)。なお、CPU103aは、通信管理装置105と接続する際に、表示装置識別番号、及び、表示装置アドレス情報を通信管理装置105に提供する。
【0064】
図15に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、見守り対象者行動情報表示装置103から接続要求情報を取得すると(S1301)、表示装置識別番号を抽出する(S1303)。CPU105aは、抽出した表示装置識別番号が装置対応情報に存在するか否かを判断する(S1305)。CPU105aは、抽出した表示装置識別番号が装置対応情報に存在すると判断すると、見守り対象者行動情報表示装置103を認証し(S1307)、以降、見守り対象者行動情報表示装置103からの接続を許可する。
【0065】
2.見守り処理
見守り処理は、見守り対象者行動情報取得装置101が実行する見守り対象者行動情報取得処理、及び、見守り対象者行動情報表示装置103が実行する守り対象者行動情報表示処理を有している。
【0066】
(1)見守り対象者行動情報取得処理
見守り対象者行動情報取得処理について、
図16〜
図19に示すフローチャートを用いて説明する。見守り対象者行動情報取得処理とは、普段の見守り対象の行動から、見守り対象者の行動量を取得する処理をいう。
【0067】
見守り対象者行動情報取得装置101は、通常、人感センサ101iのみが機能し、CPU101aについては機能を停止している、いわゆるスリープ状態にある。
図16に示すように、見守り対象者行動情報取得装置101の人感センサ101iは、検知対象物である見守り対象者を検知すると(S1401)、CPU101aが起動しているか否かを判断する(S1403)。人感センサ101iは、CPU101aが起動していないと判断すると、CPU101aを起動する(S1405)。
【0068】
CPU101aは、人感センサ101iが見守り対象者を検知した時間を検知時間として見守り対象者検知情報(
図7参照)に記述する(S1407)。CPU101aは見守り対象者行動区分決定処理を実行し、見守り対象者の行動区分を決定する(S1409)。
【0069】
見守り対象者行動区分決定処理について、
図17を用いて説明する。CPU101aは、見守り対象者検知情報に記述した検知時間から所定時間前までの時間、例えば1時間前までの時間に人感センサ101iが見守り対象者を検知した検知回数を算出する(S1701)。CPU101aは、算出した検知回数に基づき、見守り対象者の行動区分を、見守り対象者行動区分情報の検知回数基準情報(
図9A参照)を用いて、判断する(S1703)。また、CPU101aは、前回の検知時間からの今回の検知時間までの経過時間を算出する(S1705)。CPU101aは、算出した経過時間に基づき、見守り対象者の行動区分を、見守り対象者行動区分情報の経過時間基準情報(
図9B参照)を用いて、判断する(S1707)。CPU101aは、検知回数基準情報に基づき判断した行動区分と、経過時間基準情報に基づき判断した行動区分とを比較し、より危険度が高い行動区分を、見守り対象者の行動区分と判断する(S1709)。
【0070】
図16に戻って、CPU101aは、判断した行動区分に対応する色情報と検知時間とを対応付けて見守り対象者行動情報としてメモリ101bに一時記憶する(S1411)。
【0071】
なお、CPU101aは、人感センサ101iによる見守り対象者の検知がなく(S1401)、所定時間が経過したと判断すると(S1421)、自身が起動しているので(S1423)、自身をスリープ状態とする(S1425)。見守り対象者行動情報取得装置101は、ステップS1401〜S1423の処理を繰り返す。
【0072】
一方、
図18に示すように、CPU101aは、定期的に見守り対象者行動情報を送信する行動情報送信時間になったと判断すると(S1801)、前回の定期送信時間から今回の定期送信時間までの検知時間に対応する見守り対象者行動情報をメモリ101bから取得する(1803)。CPU101aは、取得した見守り対象者行動情報を、定期見守り対象者行動情報として、通信回路101hを介して、通信管理装置105に送信する(S1805)。
【0073】
図19に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、見守り対象者行動情報取得装置101から見守り対象者行動情報を取得すると(S1501)、取得した見守り対象者行動情報から抽出した見守り対象者行動情報取得装置101の取得装置識別番号、検知時間、及び、行動区分情報とを関連付けて、取得見守り対象者行動情報に記述する(S1503)。CPU105aは、ステップS1501、S1503の処理を繰り返す。
【0074】
(2)見守り対象者行動情報表示処理
見守り対象者行動情報表示処理について、
図20、
図21を用いて説明する。見守り対象者行動情報表示処理とは、見守り対象者の行動量から判断できる行動区分を見守り実行者に表示する処理をいう。
【0075】
見守り対象者行動情報表示装置103は、通常、人感センサ103iのみが機能し、CPU103aについては機能を停止している、いわゆるスリープ状態にある。
図20に示すように、見守り対象者行動情報表示装置103の人感センサ103iは、検知対象物である見守り実行者を検知すると(S1601)、CPU103aが起動しているか否かを判断する(S1603)。人感センサ103iは、CPU103aが起動していないと判断すると、CPU103aを起動する(S1605)。CPU103aは、人感センサ103iが見守り実行者を検知すると、通信管理装置105に対して、現段階での見守り対象者行動情報を送信するよう要求する見守り対象者行動情報要求情報を送信する(S1607)。
【0076】
図21に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、見守り対象者行動情報要求情報を取得すると(S2101)、見守り対象者行動情報表示装置識別情報を抽出する(S2103)。CPU105aは、装置対応情報を用いて、抽出した見守り対象者行動情報表示装置識別情報に対応する見守り対象者行動情報取得装置を特定し(S2105)、対応する見守り対象者検知情報から、最も新しい見守り対象者行動情報を取得する(S2107)。CPU105aは、取得した見守り対象者行動情報を見守り対象者行動情報表示装置103に送信する(S2109)。CPU105aは、ステップS2101〜S2109の処理を繰り返す。
【0077】
図20に示すように、見守り対象者行動情報表示装置103のCPU103aは、通信管理装置105から見守り対象者行動情報を取得すると(S1611)、見守り対象者行動情報の色情報に対応するように行動区分表示部103jを所定期間発光させる(S1613)。これにより、見守り実行者は、日常生活の中で、容易に見守り対象者の行動区分を、つまり、見守り対象者の状態を確認することができる。
【0078】
CPU103aは、人感センサ103iによる見守り実行者の検知がなく(S1601)、所定時間が経過したと判断すると(S1617)、自身をスリープ状態とする(S1619)。見守り対象者行動情報表示装置103は、ステップS1601〜S1619の処理を繰り返す。
【実施例2】
【0079】
前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101には取得装置識別番号が、見守り対象者行動情報表示装置103には表示装置識別番号が、それぞれ予め記憶保持されているとした。一方、本実施例に係る見守りシステム200では、見守り対象者行動情報取得装置201が通信管理装置105から表示装置識別番号を取得し、見守り対象者行動情報表示装置203に提供するものである。なお、以下においては、実施例1と同様の構成、処理については、同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0080】
本発明に係る見守りシステムについて、
図22に示す見守りシステム200を例に説明する。
【0081】
第1 ハードウェア構成
1.見守りシステム200
見守りシステム200は、見守り対象者行動情報取得装置201、見守り対象者行動情報表示装置203、及び、通信管理装置105を有している。見守り対象者行動情報取得装置201、見守り対象者行動情報表示装置203、及び、通信管理装置105は、所定のネットワークで接続されており、所定のネットワークを介して、互いに、情報を送受信できる。また、見守り対象者行動情報取得装置201、及び、見守り対象者行動情報表示装置203は、近距離無線通信技術を用いて、互いに、情報を送受信できる。
【0082】
2.見守り対象者行動情報取得装置201
見守り対象者行動情報取得装置201のハードウェア構成について
図23を用いて説明する。見守り対象者行動情報取得装置201は、CPU101a、メモリ101b、通信回路101h、近距離無線通信回路201h、人感センサ101i、行動区分表示部101j、電源部101s、及び、筐体101kを有している。
【0083】
近距離無線通信回路201hは、近距離無線通信技術を用いて、見守り対象者行動情報表示装置203に接続し、所定の情報の送受信を行う。
【0084】
3.見守り対象者行動情報表示装置203
見守り対象者行動情報表示装置203のハードウェア構成について
図24を用いて説明する。見守り対象者行動情報表示装置203は、CPU103a、メモリ103b、通信回路103h、近距離無線通信回路203h、人感センサ103i、行動区分表示部103j、電源回路103s、及び、筐体103kを有している。なお、見守り対象者行動情報表示装置203の各ハードウェア構成は、見守り対象者行動情報取得装置201の対応するハードウェア構成と同様であるため、詳細な説明を省略する。但し、メモリ103bは、CPU203aに対して作業領域を提供するとともに、オペレーティング・システム(OS)、見守り対象者行動情報表示プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
【0085】
第2 見守りシステム200の動作
次に、見守りシステム200の動作について説明する。見守りシステム200では、初期通信設定処理、及び、見守り処理が実行される。見守り処理については、実施例1における見守りシステム100と同様であるため詳細な説明を省略し、以下において、初期通信設定処理について説明する。
【0086】
1.初期通信設定処理
初期通信設定処理について、
図25〜
図27に示すフローチャートを用いて説明する。見守り対象者行動情報取得装置201における接続要求情報を送信するまでのステップS1001〜S1007の処理(
図25参照)、通信管理装置105における接続要求情報を取得してから、見守り対象者行動情報取得装置201に対する記憶領域を確保するまでのステップS1101〜S1109の処理(
図26参照)、及び、見守り対象者行動情報表示装置203における見守り対象者行動情報表示装置103と通信管理装置105との間のステップS1201〜S1207の処理(
図27参照)については、実施例1における初期通信設定処理と同様である。
【0087】
(1)表示装置識別番号設定処理
図26に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、CPU105aは、ステップS1109において、認証した見守り対象者行動情報取得装置101に用いる記憶領域をHDD105cに確保すると、装置対応情報から、取得装置識別番号に対応する表示装置識別番号を取得する(S2601)。CPU105aは、取得した表示装置識別番号を、通信回路105hを介して、見守り対象者行動情報取得装置101に送信する(S2603)。
【0088】
図25に示すように、見守り対象者行動情報取得装置101のCPU101aは、表示装置識別番号を取得すると(S2501)、メモリ101bに、表示装置識別番号を一時記憶する(S2503)。そして、CPU101aは、近距離無線通信回路201hを介して、見守り対象者行動情報表示装置103と近距離無線接続できると判断すると(S2505)、メモリ101bに一時記憶している表示装置識別番号を見守り対象者行動情報表示装置103へ提供する(S2507)。
【0089】
図27に示すように、見守り対象者行動情報表示装置203のCPU103aは、近距離無線通信回路203hを介して、見守り対象者行動情報取得装置201と近距離無線接続できると判断すると(S2701)、見守り対象者行動情報取得装置101から表示装置識別番号を取得し(S2703)、取得した表示装置識別番号をメモリ103bに記憶保持する(S2705)。
【0090】
これにより、取得装置識別番号と表示装置識別番号との対応関係は予め規定されている一方、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との対応関係は、予め規定されているものではないため、両装置を個別に販売・購入することができる。
【実施例3】
【0091】
前述の実施例2においては、見守り対象者行動情報取得装置201が通信管理装置105から表示装置識別番号を取得し、見守り対象者行動情報表示装置203に提供するものであった。一方、本実施例における見守りシステム300では、見守り対象者行動情報取得装置201とは異なる第3の通信装置N3が通信管理装置305から表示装置識別番号を取得し、見守り対象者行動情報表示装置203に提供するものである。なお、以下においては、実施例1、実施例2と同様の構成、処理については、同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0092】
本発明に係る見守りシステムについて、
図28に示す見守りシステム300を例に説明する。
【0093】
第1 ハードウェア構成
1.見守りシステム300
見守りシステム200は、見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置203、及び、通信管理装置305を有している。見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置203、及び、通信管理装置305は、所定のネットワークで接続されており、所定のネットワークを介して、互いに、情報を送受信できる。また、通信管理装置305は、見守り実行者の携帯端末等の第3の通信装置N3と所定のネットワークで接続されており、互いに、情報を送受信できる。
【0094】
2.通信管理装置305
通信管理装置305のハードウェア構成について
図29を用いて説明する。通信管理装置305は、CPU105a、メモリ105b、HDD105c、キーボード105d、マウス105e、ディスプレイ105f、光学式ドライブ105g、通信回路105h、及び、他装置通信回路303hを有する、いわゆるサーバ装置である。
【0095】
他装置通信回路305hは、見守り対象者行動情報取得装置101との間で情報を送受信するネットワークとは異なるネットワーク、例えば、携帯電話回線に基づくネットワーク、に接続し、見守り対象者行動情報表示装置103との情報の送受信を行う。
【0096】
第2 使用情報
見守りシステム300で用いる情報について、
図30を用いて説明する。
【0097】
1.表示装置識別番号送信先情報
表示装置識別番号送信先情報とは、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との関連づけを示す情報をいう。表示装置識別番号送信先情報は、通信管理装置305に記憶保持される。
【0098】
表示装置識別番号送信先情報のデータ構造を
図30に示す。表示装置識別番号送信先情報は、見守り対象者行動情報取得装置記述領域、及び、送信先記述領域を有している。見守り対象者行動情報取得装置記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置101を一意に特定する取得装置識別番号が記述される。送信先記述領域には、見守り対象者行動情報取得装置101に対応する見守り対象者行動情報表示装置103の表示装置識別番号を送信先、例えば、見守り実行者の携帯端末の電子メールアドレスが記述される。例えば、取得装置識別番号「0001」の見守り対象者行動情報取得装置101が、送信先「○○○@×××.com」と関連付けられている場合、見守り対象者行動情報取得装置記述領域には「0001」が、送信先記述領域には「○○○@×××.com」が、それぞれ記述される。
【0099】
なお、送信先については、第3の通信装置N3を利用者、例えば見守り実行者が、最初に見守り対象者行動情報取得装置101を通信管理装置305に接続する前に、見守り対象者行動情報取得装置101と特定する取得装置識別番号と送信先とを関連付けて、電子メールやウェブページを介して、通信管理装置305へ送信しておく。通信管理装置305のCPU305aは、送信先を取得すると、見守り対象者行動情報取得装置101の取得装置識別番号と関連付けて、表示装置識別番号送信先情報に記述する。
【0100】
第3 見守りシステム300の動作
次に、見守りシステム300の動作について説明する。見守りシステム300では、初期通信設定処理、及び、見守り処理が実行される。見守り処理については、実施例1における見守りシステム100と同様であるため詳細な説明を省略し、以下において、初期通信設定処理について説明する。
【0101】
1.初期通信設定処理
初期通信設定処理について、
図31、
図32に示すフローチャートを用いて説明する。見守り対象者行動情報取得装置201における接続要求情報を送信するまでのステップS1001〜S1007の処理(
図25参照)、通信管理装置105における接続要求情報を取得してから、見守り対象者行動情報取得装置201に対する記憶領域を確保するまでのステップS1101〜S1109の処理(
図26参照)、及び、見守り対象者行動情報表示装置203における見守り対象者行動情報表示装置103と通信管理装置105との間のステップS1201〜S1207の処理(
図27参照)については、実施例1における初期通信設定処理と同様である。
【0102】
(1)表示装置識別番号設定処理
図31に示すように、通信管理装置105のCPU105aは、CPU105aは、ステップS1109において、認証した見守り対象者行動情報取得装置101に用いる記憶領域をHDD105cに確保すると、装置対応情報から、取得装置識別番号に対応する表示装置識別番号を取得する(S2601)。CPU105aは、取得した表示装置識別番号を、他装置通信回路303hを介して、第3の通信装置N3に送信する(S3101)。
【0103】
ここで、第3の通信装置N3は、表示装置識別番号を取得すると、自身のメモリに、表示装置識別番号を一時記憶する。そして、第3の通信装置N3は、近距離無線通信回路を介して、見守り対象者行動情報表示装置103と近距離無線接続できると判断すると、メモリに一時記憶している表示装置識別番号を見守り対象者行動情報表示装置103へ提供する。
【0104】
図32に示すように、見守り対象者行動情報表示装置303のCPU103aは、近距離無線通信回路203hを介して、第3の通信装置N3と近距離無線接続できると判断すると(S3301)、第3の通信装置N3から表示装置識別番号を取得し(S3303)、取得した表示装置識別番号をメモリ103bに記憶保持する(S2705)。
【0105】
これにより、見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103に特別な通信回路を配置せずとも、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との対応関係を予め規定することなく、両装置間で通信させることができるため、両装置を安価に個別に販売・購入することができる。
【0106】
[その他の実施形態]
(1)見守り対象者行動区分決定処理:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101は、検知回数基準判断情報、及び、経過時間基準判断情報という複数の判断基準を用いて見守り対象者の行動区分を決定していたが、見守り対象者の行動区分を判断できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、検知回数基準判断情報、又は、経過時間基準判断情報のいずれか一方を用いて見守り対象者の行動区分を判断するようにしてもよい。また、動体検知時間の長さなどで判断するようにしてもよい。
【0107】
(2)見守り対象者行動区分決定処理の主体:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101が見守り対象者の行動区分を判断するとしたが、見守り対象者の行動情報を判断するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、通信管理装置105が、見守り対象者の行動区分を判断するようにしてもよい。これにより、見守り対象者行動情報取得装置101の処理負担を軽減することができる。また、見守り対象者行動情報表示装置103が通信管理装置105からデータを受け取って見守り対象者の行動区分を判断するようにしてもよい。
【0108】
なお、通信管理装置105が見守り対象者の行動区分を判断する場合、見守り対象者行動情報取得装置101は、見守り対象者を検知すると、検知時間を含む検知情報を通信管理装置105に送信し、通信管理装置105が検知情報に含まれる検知時間を用いて、検知回数基準情報、及び/又は、経過時間基準情報を用いて、見守り対象者の行動区分を判断し、記憶保持するとともに、必要であれば、見守り対象者行動情報取得装置101に判断した行動区分を送信するようにすればよい。見守り対象者行動情報取得装置101は、検知情報を送信した後、通信管理装置105から行動区分を取得した後に、スリープ状態に入る。
【0109】
(3)行動区分表示部103jの構成:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報表示装置103は、見守り対象者行動情報を表示する際に危険度に応じた色情報を表示するLEDを有するとしたが、行動区分を表示できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、液晶ディスプレイ等に、危険度を含む文字列やイラスト等を表示するようにしてもよい。
【0110】
(4)行動区分表示部101j:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101は、行動区分を表示する行動区分表示部101jを有するとしたが、行動区分表示部101jを設けないようにしてもよい。
【0111】
(5)見守り対象者行動情報の送信:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101は、定期的に見守り対象者行動情報を送信するとしたが、見守り対象者行動情報を送信するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、人感センサ101iが見守り対象者を検知する毎に、に見守り対象者行動情報を送信するようにしてもよい。この場合、電源部101sにおける電力の消費が大きくなるので、電力供給源として、AC電源等、継続的に電力を供給できるものを利用するようにすればよい。
【0112】
また、前述の実施例1のような定期的な見守り対象者行動情報の送信以外に、所定のタイミングで見守り対象者行動情報を送信するようにしてもよい。例えば、見守り対象者行動区分決定処理において、前回に判断した行動区分における危険度と、今回に判断した前記行動区分における危険度が変われば、今回に判断した行動区分に関する見守り対象者行動情報を通信管理装置105に提供するようにしてもよい。これにより、危険度が変化する毎に、最新の見守り対象者の行動区分を、見守り対象者行動情報表示装置103が取得できる状態にできる。
【0113】
(6)見守り対象者行動情報の送信先:前述の実施例1においては、通信管理装置105は、見守り対象者行動情報を見守り対象者行動情報表示装置103に送信するとしたが、見守り対象者行動情報表示装置103以外の通信装置にも送信するようにしてもよい。例えば、見守り実行者の携帯電話等に送信するようにしてよい。これにより、見守り対象者行動情報表示装置103の人感センサ103iによって検知されなくても、見守り実行者に見守り対象者行動情報を提供することができる。
【0114】
さらに、前回に判断した行動区分における危険度と、今回に判断した行動区分における危険度が異なれば、特に、危険度が上がれば、見守り対象者行動情報を携帯電話等の他の通信装置に送信するようにしてもよい。これにより、危険度が変化したこと、特に、危険度が上がったことを、見守り実行者に提供することができる。
【0115】
(7)見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103の設置場所:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101は居間の入口に設置するとしたが、見守り対象者の行動を検知できる場所であれば、例示場所に限定されない。また、見守り対象者行動情報表示装置103を玄関に設置するとしたが、見守り実行者が日常生活において利用する場所であれば、例示の場所に限定されない。
【0116】
(8)装置対応情報における対応関係:前述の実施例1においては、装置対応情報においては、1つの見守り対象者行動情報取得装置101に対して1つの見守り対象者行動情報表示装置103が対応する1対1の関係で記述されていたが、
図33に示すように、1つの見守り対象者行動情報取得装置101に対して複数の見守り対象者行動情報表示装置103が対応する1対Nの関係で記述されてもよい。この場合、1つの取得創始識別に対して、複数の表示装置識別番号が対応するように、装置対応情報に記述される。このように、1つの見守り対象者行動情報取得装置101に対して複数の見守り対象者行動情報表示装置103を対応させることによって、例えば、高齢者宅に見守り対象者行動情報取得装置101を設置し、長男と次男のそれぞれの家に見守り対象者行動情報表示装置103を設置し、複数の見守り実行者によって、見守り対象者を見守ることができ、見守りに対する冗長性を持たせることができる。
【0117】
また、
図34に示すように、複数の見守り対象者行動情報取得装置101に対して1つの見守り対象者行動情報表示装置103が対応するN対1の関係で、装置対応情報に記述するようにしてもよい。この場合、見守り対象者行動情報表示装置103は、いずれの見守り対象者行動情報取得装置101からの行動区分情報に基づいた表示であるのかを明確にする視覚的表示や、音声的表示をさせるようにしてもよい。
【0118】
(9)装置対応情報の変更:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との対応関係は、予め、装置対応情報に記述されているとしたが、見守り対象者行動情報取得装置101と見守り対象者行動情報表示装置103との対応関係を変更できるようにしてもよい。例えば、新たに見守り対象者行動情報取得装置101に対応する見守り対象者行動情報表示装置103を追加したい場合には、装置対応情報の変更を要求する装置対応情報変更要求情報を取得すると、装置対応情報に、見守り対象者行動情報取得装置101と新たな見守り対象者行動情報表示装置103との対応関係を記述するようにすればよい。新たに見守り対象者行動情報表示装置103に対応する見守り対象者行動情報取得装置101を追加したい場合も同様である。
【0119】
(10)行動区分表示部103jにおける行動区分の表示:前述の実施例1においては、行動区分表示部103jは所定期間、行動区分に対応する色情報を表示するとしたが、行動区分に対応する色情報を表示するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、所定間隔で点滅させるようにしてもよい。また、見守り対象者の行動区分の危険度が高い場合には、一定期間毎、例えば30分ごとに、点滅表示するようにしてもよい。
【0120】
さらに、行動区分表示部103jにおける行動区分の表示の後に、見守り実行者が表示を確認したことを示す確認済情報を通信管理装置105や見守り対象者行動情報取得装置101に送信するようにしてもよい。
【0121】
さらに、見守り対象者行動情報取得装置101が確認済情報を取得すると、行動区分表示部101jに確認済情報を取得したことを示す表示に変更するようにしてもよい。これにより、見守り対象者は、自身の行動区分の変化を見守り実行者が確認したことを知ることができる。
【0122】
さらに、行動区分表示部103jにおける視覚的表示に加えて、行動区分表示部103jにスピーカ等の発音手段を設けて、音声的表示を実行するようにしてもよい。例えば、行動区分に応じて注意喚起を促す音を発生するようにしてもよい。
【0123】
(11)見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103における通信管理装置105への接続:前述の実施例1においては、見守り対象者行動情報取得装置101が通信管理装置105へ接続する際に、外部のインターネットに住居内のネットワークを接続するルータを用いるとしたが、通信管理装置105に接続できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、見守り対象者行動情報取得装置101から直接的に通信管理装置105に接続するようにしてもよい。この場合、既存の通信キャリアが提供する通信ネットワークを利用する通信モジュールを、予め見守り対象者行動情報取得装置101に配置し、既存の通信ネットワークを用いて直接的に通信管理装置105に接続する。なお、出荷段階で、見守り対象者行動情報取得装置101の識別情報等、所定の機器情報を通信管理装置105に登録しておけば、見守り対象者行動情報取得装置101の利用者は、煩雑な設定を一切行わずに、装置を取り付けるだけで利用することができる。見守り対象者行動情報表示装置103についても同様である。
【0124】
(12)取得装置識別番号、表示装置識別番号の取得:前述の実施例2においては、見守り対象者行動情報表示装置203は、見守り対象者行動情報取得装置201を介して、表示装置識別番号を取得するとしたが、見守り対象者行動情報取得装置201が、見守り対象者行動情報表示装置203を介して、取得装置識別番号を取得するようにしてもよい。
【0125】
また、前述の実施例3においては、見守り対象者行動情報表示装置203は、第3の通信装置N3を介して、表示装置識別番号を取得するとしたが、近距離無線通信回路201hを有する見守り対象者行動情報取得装置201が、第3の通信装置N3を介して、取得装置識別番号を取得するようにしてもよい。
【0126】
(13)緊急通報:前述の実施例1において、さらに、見守り対象者行動情報取得装置101、見守り対象者行動情報表示装置103に所定の緊急通報ボタンを配置し、緊急通報ボタンを押すことによって所定の緊急通報先に直接的に接続するようにしてもよい。これにより、見守り対象者が緊急時に緊急通報ボタンを押すことで、いわゆるナースコールのように、即座に、緊急通報先に連絡することができる。
【0127】
(14)通信管理装置105との接続確認:前述の実施例1において、見守り対象者行動情報取得装置101にさらに、通信管理装置105との接続が完了したか否かを確認できるようにしてもよい。例えば、行動区分表示部101jに、接続したか否かを示すLEDの表示パターン等、所定の表示をさせるようにすればよい。見守り対象者行動情報表示装置103についても同様である。また、通信管理装置105との接続が完了したか否かの表示については、所定の確認ボタンを配置し、確認ボタンを押した際に、接続完了確認のための表示をさせるようにしてもよい。
【0128】
(15)見守り対象者行動情報取得装置、見守り対象者行動情報表示装置、通信管理装置のハードウェア構成:前述の実施例1においては、CPU101a等を用いて見守り対象者行動情報取得装置を形成するとしたが、本発明に係る各種の処理を実行できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、専用のロジック回路を用いて見守り対象者行動情報取得装置に各種の処理を実行させるようにしてもよい。見守り対象者行動情報表示装置、通信管理装置についても同様である。
【0129】
また、前述の実施例1においては、通信管理装置の記憶手段としてハードディスクドライブを示したが、SSDなどの半導体ドライブ、その他の情報記憶装置であってもよい。また、外部からのデータの取得手段として光学式ドライブを示したが、USBメモリやネットワークドライブ等、外部からデータを取得できるその他のデータ入出力装置であってもよい。
【0130】
さらに、前述の実施例1における人感センサ101iは、熱線センサを用いて人体を検知するとしたが、人体を検知できるものであれば例示のものに限定されない。例えば、近赤外線、超音波、無線等を用いるものであってよい。また、カメラ等の画像取得装置によって、人体を検知するようにしてもよい。この場合、一般的に用いられている画像からの人体検出処理を実行すればよい。
【0131】
(16)見守り対象者行動情報取得プログラム、見守り対象者行動情報表示プログラム、通信管理プログラム:前述の実施例1〜実施例3においては、見守り対象者行動情報取得プログラムは、例示のフローチャートに沿った処理により実現するとしたが、同様の処理を実現するものであれば、例示のものに限定されない。見守り対象者行動情報表示プログラム、通信管理プログラムについても同様である。