(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
(商品情報提示システム100の構成)
本発明が適用された商品情報提示システム100は、
図1に示すように、大略、不特定多数のユーザ端末200と、商品情報提示用サーバ300と、店舗端末400と、ネットワーク装置500とで構成されている。
【0017】
各ユーザ端末200は、
図2に示すように、大略、ユーザ端末制御装置210と、ユーザ端末表示装置220と、ユーザ端末入力装置230と、ユーザ端末記憶装置240と、ユーザ端末通信装置250と、ユーザ端末内蔵GPS262とを備えている。なお、本実施形態では、ユーザ端末200として一般的なスマートフォンが使用されているが、これに限定されるものではなく、ユーザ端末200として、例えば、タブレット、PC、あるいはスマートグラス等を使用することもできる。
【0018】
ユーザ端末制御装置210は、ユーザ端末記憶装置240あるいは外部の記憶媒体に記憶されているウェブブラウザ等のプログラム(=ユーザ端末プログラム270)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する装置である。本実施形態の場合、ユーザ端末制御装置210は、ネットワーク装置500に接続されたユーザ端末200に内蔵されたCPUである。なお、ユーザ端末200上でのウェブブラウザ等の動きを規定するJavaScript(登録商標)やhtmlデータもユーザ端末プログラム270に含まれうる。
【0019】
ユーザ端末表示装置220は、本実施形態に係る商品情報提示システム100で使用される商品ID902を入力する商品ID入力画面600や、商品情報提示用サーバ300から送られてきた商品情報906を表示する。ユーザ端末表示装置220としては、液晶や有機ディスプレイ等の各種モニタ(スマートフォン等に組み込まれているモニタを含む。)を使用することができる。
【0020】
ユーザ端末入力装置230は、ユーザが各種情報をユーザ端末200に入力するために使用するものであり、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等が考えられるがこれらに限定されるものではない。なお、本実施形態では、タッチパネルが使用されている。
【0021】
ユーザ端末記憶装置240は、ユーザ端末制御装置210を動作させるユーザ端末プログラム270や、ネットワーク装置500を介して受け取った商品情報906等を記憶する装置である。本実施形態の場合、ユーザ端末記憶装置240は、ユーザ端末200に内蔵されたハードディスクドライブである。なお、ユーザ端末記憶装置240は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。また、ユーザ端末記憶装置240は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ソリッドステートドライブ、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。なお、この点については、後述する商品情報提示用サーバ300のサーバ記憶装置320および店舗端末400の店舗端末記憶装置440も同じであるから、これらサーバ記憶装置320および店舗端末記憶装置440における詳細な説明を省略する。
【0022】
ユーザ端末通信装置250は、ユーザ端末制御装置210に対してユーザが入力した商品ID902や、ユーザ端末制御装置210がユーザ端末内蔵GPS262から自動的に取得した店舗位置情報900をネットワーク装置500へ出力したり、逆に、ネットワーク装置500を介して商品情報提示用サーバ300から商品情報906等を受け取ったりする際の入出力通信を行う。
【0023】
商品情報提示用サーバ300は、サーバ制御装置310と、サーバ記憶装置320と、サーバ通信装置330と、必要に応じて設けられるサーバ入力/表示装置340とを備えている。
【0024】
サーバ制御装置310は、サーバ記憶装置320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラム(=サーバプログラム360)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する。本実施形態の場合、サーバ制御装置310は、ネットワーク装置500に接続された商品情報提示用サーバ300に内蔵されたCPUである。
【0025】
サーバ記憶装置320は、サーバ制御装置310を動作させるサーバプログラム360や、後述する商品情報リスト370およびユーザリスト380等を記憶する。本実施形態の場合、サーバ記憶装置320は、商品情報提示用サーバ300に内蔵された「記憶メモリ」としてのハードディスクドライブである。
【0026】
サーバ通信装置330は、商品情報提示用サーバ300がネットワーク装置500へ各種データを出力したり、逆に、ネットワーク装置500から店舗位置情報900や商品ID902等のデータを受け取ったりする際の入出力通信を行う。
【0027】
サーバ入力/表示装置340は、サーバ制御装置310を動作させるための各種設定値を入力したり、サーバ制御装置310の動作状況を表示したりする装置である。なお、商品情報提示用サーバ300が後述する処理を自動的に実施できるように設定された後は、このサーバ入力/表示装置340を取り外してもよい。
【0028】
店舗端末400は、店舗端末制御装置410と、店舗端末表示装置420と、店舗端末入力装置430と、店舗端末記憶装置440と、店舗端末通信装置450とを備えている。なお、本実施形態では、店舗端末400として一般的なPCが使用されているが、これに限定されるものではなく、店舗端末400として、例えば、タブレット、スマートフォン、あるいはスマートグラス等を使用することもできる。
【0029】
店舗端末制御装置410は、店舗端末記憶装置440あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラム(=店舗端末プログラム470)を実行することにより、後述する各種の処理を実行する。本実施形態の場合、店舗端末制御装置410は、ネットワーク装置500に接続された店舗端末400に内蔵されたCPUである。
【0030】
店舗端末表示装置420は、商品情報提示用サーバ300からの商品発送要求616や店舗端末400を取り扱う際に必要となる各種情報を表示する。店舗端末表示装置420としては、液晶や有機ディスプレイ等の各種モニタを使用することができる。
【0031】
店舗端末入力装置430は、店舗側管理者が必要な情報を店舗端末400に入力するために使用するものであり、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が考えられる。本実施形態では、店舗端末入力装置430として、一般的なキーボードおよびマウスが使用されている。
【0032】
店舗端末記憶装置440は、店舗端末制御装置410を動作させる店舗端末プログラム470や、商品情報提示用サーバ300からネットワーク装置500を介して送られてきた商品発送要求616等の各種情報を一時的に記憶する装置である。本実施形態の場合、店舗端末記憶装置440は、ネットワーク装置500に接続された店舗端末400に内蔵されたハードディスクドライブである。
【0033】
店舗端末通信装置450は、店舗端末400がネットワーク装置500へ各種データを出力したり、逆に、ネットワーク装置500からデータを受け取ったりする際の入出力通信を行う。
【0034】
ネットワーク装置500は、少なくとも、ユーザ端末200、商品情報提示用サーバ300、および店舗端末400を互いに接続してデータのやり取りを可能にする装置であり、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線通信、光通信等によりデータのやり取りを行う。また、ケーブル等を使用して商品情報提示用サーバ300や店舗端末400を互いに直接接続してもよく、この場合、当該ケーブル等がネットワーク装置500に該当する。
【0035】
本実施形態では、ユーザ端末200、商品情報提示用サーバ300、および店舗端末400が、それぞれ別の地域に設置されている場合のように、互いに離間した位置に設置されている。しかしながらこれに限定されるものではなく、例えば、商品情報提示用サーバ300と店舗端末400とをまとめて1つの装置としてもよいし、一台のスマートフォンがユーザ端末200と店舗端末400とを兼ねるケースも考えられる。
【0036】
(商品情報提示システム100による処理の実施例)
次に、本実施例に係る商品情報提示システム100による処理の実施例について説明する。
【0037】
商品情報提示システム100では、予め、店舗側管理者が自店舗の位置情報(以下、「登録位置情報908」という。)と、自店舗で取り扱っている各商品の商品ID902と各商品に対応する商品情報906とを店舗端末400を用いて商品情報提示用サーバ300に送信して、サーバ制御装置310内に格納された商品情報リスト370(例えば、
図3を参照。)に登録しておく。
【0038】
ここで、商品ID902は、店舗側管理者が自店舗で取り扱っている各商品に対してそれぞれ付与するものであり、数字やアルファベット等の文字を組み合わせたものが考えられる。自店舗で取り扱っている商品同士では、商品ID902が互いに重複しないようにするのが望ましい。また、ユーザが商品ID902を容易に記憶できるように、商品ID902の桁数はできる限り少ないことが望ましい。なお、商品ID902の桁数を少なくすると、自店舗に隣接する他店舗がその店舗内で取り扱う商品に設定した商品ID902と重複する場合が生じるが、この点については後述するように実質的な問題にはならないので特に配慮する必要はない。
【0039】
商品情報906は、上述した商品ID902に対応する商品の情報(例えば、商品の内容、個数、販売価格、商品の写真等)である。
【0040】
登録位置情報908は、例えば、自店舗の緯度経度や住所であってもよいし、マップコード(登録商標)のように緯度経度を独自のロジックで数値化したものであってもよい。
【0041】
店舗端末400から商品情報提示用サーバ300に送信された登録位置情報908、商品ID902、および商品情報906は、商品情報提示用サーバ300のサーバ記憶装置320に格納されている商品情報リスト370に登録される。
【0042】
商品情報リスト370は、商品情報提示システム100に参加している各店舗の登録位置情報908、商品ID902、および商品情報906が登録されている。1の店舗には対応する1つの登録位置情報908が登録されており、また、1つの登録位置情報908には、取り扱っている複数の商品ごとに商品ID902が付与されている。さらに、1つの商品ID902には、少なくとも1つの商品情報906が紐づけされている。
【0043】
商品情報提示システム100に参加しているすべての店舗から商品情報提示用サーバ300に登録位置情報908、商品ID902、および商品情報906が送信されることにより、商品情報リスト370が完成する。
【0044】
また、サーバ記憶装置320には、本実施形態に係る商品情報提示システム100を利用する各ユーザのユーザID910、氏名、住所、メールアドレス、およびクレジットカード番号等がそれぞれ紐付けられて登録されたユーザリスト380が格納されている(
図4を参照)。
【0045】
商品情報リスト370やユーザリスト380の存在を前提として、商品情報提示システム100では、当該システムを利用するユーザが所有するユーザ端末200から商品情報提示用サーバ300に対して商品情報提示要求601を送信することにより、商品情報提示用サーバ300から当該ユーザ端末200に対して、商品ID入力画面600、および店舗位置情報送信要求602が送信される。なお、商品情報提示要求601には、例えば、当該ユーザのユーザID910等が含まれている。
【0046】
商品ID入力画面600は、
図5に示すように、少なくとも商品ID入力欄604と送信ボタン606とを有しており、ユーザ端末表示装置220に表示される。なお、商品ID入力画面600はJavaScript(登録商標)を含むHTMLデータ等として与えられる。
【0047】
店舗位置情報送信要求602は、本実施形態の場合、ユーザ端末表示装置220に表示されることなく、ユーザ端末200の内部で処理される。具体的には、商品情報提示用サーバ300から店舗位置情報送信要求602を受けたユーザ端末200のユーザ端末制御装置210は、当該ユーザ端末200の店舗位置情報900をユーザ端末内蔵GPS262から受け取る。
【0048】
然る後、ユーザが商品情報906の提示を希望する商品に付された商品ID902を商品ID入力欄604に入力し、送信ボタン606を押す。送信ボタン606が押されると、ユーザ端末制御装置210は、ユーザが入力した商品ID902と、ユーザ端末内蔵GPS262から受け取った店舗位置情報900とを商品情報提示用サーバ300に送信する。
【0049】
ユーザ端末200から商品ID902と店舗位置情報900とを受け取ったサーバ制御装置310は、サーバ記憶装置320に格納されている商品情報リスト370から、当該店舗位置情報900に合致する登録位置情報908が登録された店舗を特定する。然る後、特定された当該店舗に登録されている商品ID902の中から、ユーザ端末200から送信されてきた商品ID902と一致する商品を特定し、当該商品に対応する商品情報906をユーザ端末200に送信する。
【0050】
商品情報906を受け取ったユーザ端末200のユーザ端末制御装置210は、ユーザ端末表示装置220に当該商品情報906を表示する。
【0051】
なお、ユーザ端末200から送信される店舗位置情報900の精度によっては、サーバ制御装置310が商品情報リスト370から当該店舗位置情報900に合致する登録位置情報908が登録された店舗を特定する際、例えば互いに隣接する複数の店舗がヒットする場合がある。さらに、ユーザ端末200から送信された商品ID902と一致する商品がこれら複数の店舗においてそれぞれ存在する場合が考えられる。そのような場合、サーバ制御装置310は、商品ID902が一致するすべての商品の商品情報906をユーザ端末200に送信するようになっている。
【0052】
複数の商品情報906を受け取ったとしても、ユーザは自身が情報を要求した商品がどれであるかは容易に判別できるので、特に問題は生じない。
【0053】
商品情報提示用サーバ300から商品情報906を受け取ったユーザは、当該商品情報906を確認した後、例えば、一連の動作を終了させてもよいし、引き続き当該商品の購入手続き等の他の動作に入ってもよい。
【0054】
ユーザが商品の購入手続きに入ることができるようにする場合、商品情報提示用サーバ300から受け取った商品情報906をユーザ端末表示装置220に表示する商品情報表示画面610(例えば、
図6参照。)に商品購入ボタン612を設けておき、商品の購入を希望するユーザが当該商品購入ボタン612を押すことができるようにしておく。なお、上述のように、複数の商品情報906が表示されている場合は、商品ごとに商品購入ボタン612を用意してもよいし、商品ごとに番号を付して商品購入ボタン612にその番号を入力できるようにしてもよい。もちろん、これら以外の方法でユーザが購入を希望する商品を特定してもよい。なお、商品情報表示画面610もJavaScript(登録商標)を含むHTMLデータ等として与えられる。
【0055】
ユーザがいずれかの商品購入ボタン612を押すと、商品情報提示用サーバ300に商品購入要求614が送信される。この商品購入要求614には、例えば、当該商品を取り扱う店舗を特定できる情報(名称等)、商品ID902、購入個数、ユーザID910等が含まれている。
【0056】
この商品購入要求信号614を受け取ったサーバ制御装置310は、その商品を取り扱っている店舗の店舗端末400に商品発送要求616を送信する。この商品発送要求616には、例えば、ユーザリスト380から抽出された、ユーザの氏名、住所、商品ID902、および購入個数等が含まれている。
【0057】
サーバ制御装置310から商品発送要求616を受け取った店舗端末制御装置410は、商品発送要求616に含まれるユーザの氏名、住所、商品ID902、および購入個数等を店舗端末表示装置420等に表示して店舗管理者に商品の発送を促す。
【0058】
商品の発送手続きが完了すると、店舗管理者は店舗端末400から商品情報提示用サーバ300に対して商品発送完了通知618を送信する。
【0059】
商品発送完了通知618を受け取ったサーバ制御装置310は、ユーザのユーザ端末200に対して商品発送完了連絡620を送信するとともに、店舗に対して商品代金の振り込みを実行する。
【0060】
(商品情報提示システム100による処理の機能ブロック)
次に、本実施形態に係る商品情報提示システム100のユーザ端末200、商品情報提示用サーバ300、および店舗端末400が有する各機能について説明する。
図7は、ユーザ端末200による処理を説明する機能ブロック図である。商品情報提示システム100におけるユーザ端末200による処理は、大略、商品情報要求判別部800と、商品情報提示要求部801と、商品ID入力画面受信・表示部802と、商品ID入力完了判別部804と、店舗位置情報取得部806と、商品情報要求部808と、商品情報受信・表示部810と、商品購入要求判別部812と、商品購入要求部814と、商品発送完了連絡受信部816とによって行われる。ユーザ端末制御装置210が後述する各ステップS900〜S910(
図10および
図11参照)を実行することにより、上記各部が構成される。
【0061】
商品情報要求判別部800は、ユーザが商品情報を得るためにユーザ端末入力装置230を用いて商品情報提示要求601を行ったか否かを判別する機能を有する。
【0062】
商品情報提示要求部801は、ユーザがユーザ端末入力装置230を用いて商品情報提示要求601を行った場合に、商品情報提示用サーバ300に対して商品情報提示要求601を送信する機能を有する。
【0063】
商品ID入力画面受信・表示部802は、先の商品情報提示要求601に基づいて、商品情報提示用サーバ300から送られてきた商品ID入力画面600(および店舗位置情報送信要求602)を受け入れて、当該商品ID入力画面600をユーザ端末表示装置220に表示する機能を有する。
【0064】
商品ID入力完了判別部804は、ユーザがユーザ端末表示装置220に表示された商品ID入力画面600の商品ID入力欄604に所望の商品ID902を入力して、送信ボタン606を押したか否かを判別する機能を有する。
【0065】
店舗位置情報取得部806は、ユーザが所望の商品ID902を入力して送信ボタン606を押した後、店舗位置情報送信要求602に基づいて、ユーザ端末内蔵GPS262からユーザ端末200の現在位置情報を受け取る機能を有する。
【0066】
商品情報要求部808は、ユーザ端末内蔵GPS262からの現在位置情報を店舗位置情報900として商品ID902と共に商品情報提示用サーバ300に送信する機能を有する。
【0067】
商品情報受信・表示部810は、商品情報提示用サーバ300から送られてきた商品情報906を受け入れて、当該商品情報906をユーザ端末表示装置220に表示する機能を有する。
【0068】
商品購入要求判別部812は、ユーザがユーザ端末表示装置220に表示された商品情報906の商品購入ボタン612を押したか否かを判別する機能を有する。
【0069】
商品購入要求部814は、ユーザが商品購入ボタン612を押した場合に、商品購入要求614を商品情報提示用サーバ300に送信する機能を有する。
【0070】
商品発送完了連絡受信部816は、商品情報提示用サーバ300から送られてきた商品発送完了連絡620を受け入れて、当該商品発送完了連絡620をユーザ端末表示装置220に表示する機能を有する。
【0071】
図8は、商品情報提示用サーバ300による処理を説明する機能ブロック図である。商品情報提示用サーバ300による処理は、大略、商品情報提示要求受信部820と、商品ID入力画面送信部822と、店舗位置情報・商品ID受信部824と、商品情報送信部826と、購入要求受信部828と、商品発送要求部830と、商品発送完了通知受信部832と、商品発送完了連絡送信部834とによって行われる。サーバ制御装置310が後述する各ステップS920〜S927(
図12参照)を実行することにより、上記各部が構成される。
【0072】
商品情報提示要求受信部820は、ユーザ端末200からの商品情報提示要求601を、サーバ通信装置330を介して受信する機能を有する。
【0073】
商品ID入力画面送信部822は、商品情報提示要求601を送信してきたユーザ端末200に商品ID入力画面600を送信する機能を有する。
【0074】
店舗位置情報・商品ID受信部824は、ユーザ端末200からの店舗位置情報900および商品ID902を受信する機能を有する。
【0075】
商品情報送信部826は、ユーザ端末200から受け入れた店舗位置情報900および商品ID902に基づいて、商品情報リスト370から商品ID902が一致するすべての商品の商品情報906を抽出し、ユーザ端末200に送信する機能を有する。
【0076】
購入要求受信部828は、ユーザ端末200からの商品購入要求614を受信する機能を有する。
【0077】
商品発送要求部830は、受信した商品購入要求614に基づいて、商品情報リスト370からその商品を取り扱っている店舗の店舗端末400に商品発送要求616を送信する機能を有する。
【0078】
商品発送完了通知受信部832は、店舗端末400からの商品発送完了通知618を受信する機能を有する。
【0079】
商品発送完了連絡送信部834は、店舗端末400からの商品発送完了通知618に基づいて、ユーザ端末200に商品発送完了連絡620を送信する機能を有する。
【0080】
図9は、店舗端末400による処理を説明する機能ブロック図である。店舗端末400による処理は、大略、商品発送要求受信・表示部840と、商品発送完了通知送信部842とによって行われる。店舗端末制御装置410が後述する各ステップS930〜S931(
図13参照)を実行することにより、上記各部が構成される。
【0081】
商品発送要求受信・表示部840は、商品情報提示用サーバ300から送られてきた商品発送要求616を、店舗端末通信装置450を介して受信すると共に店舗端末表示装置420に表示する機能を有する。
【0082】
商品発送完了通知送信部842は、商品の発送手続きが完了した後、商品情報提示用サーバ300に対して商品発送完了通知618を送信する機能を有する。
【0083】
(商品情報提示システム100による処理フロー)
次に、商品情報提示システム100による処理の流れについて説明する。
図10および
図11は、ユーザ端末200による処理のフローチャートである。
図12は、商品情報提示用サーバ300による処理のフローチャートである。
図13は、店舗端末400による処理のフローチャートである。
【0084】
最初に、ユーザ端末制御装置210は、ユーザがユーザ端末入力装置230を用いて商品情報提示要求を行ったか否かを判断する(S900)。ユーザ端末制御装置210がこのように動作することにより、商品情報要求判別部800(
図7参照)が構成される。
【0085】
商品情報提示要求がユーザによって行われた場合(S900での判断がYESの場合)、ユーザ端末制御装置210は商品情報提示用サーバ300に対して商品情報提示要求601を送信する(S902)。これにより、商品情報提示要求部801が構成される。
【0086】
然る後、ユーザ端末制御装置210は、商品情報提示用サーバ300から商品ID入力画面600を受け取り、当該商品ID入力画面600をユーザ端末表示装置220に表示して、ユーザからの商品ID902の入力を待つ(S903)。これにより、商品ID入力画面受信・表示部802が構成される。
【0087】
そして、ユーザ端末制御装置210は、ユーザがユーザ端末入力装置230を用いて商品ID902を入力して送信ボタン606を押したか否かを判断する(S904)。ユーザ端末制御装置210がこのように動作することにより、商品ID入力完了判別部804が構成される。
【0088】
送信ボタン606が押された場合(S904で判断がYESの場合)、ユーザ端末制御装置210は、ユーザ端末内蔵GPS262からユーザ端末200の現在位置情報を取得する(S905)。これにより、店舗位置情報取得部806が構成される。
【0089】
ユーザ端末200の現在位置情報を取得した後、ユーザ端末制御装置210は、当該現在位置情報を店舗位置情報900として商品ID902と共に商品情報提示用サーバ300に送信する(S906)。これにより、商品情報要求部808が構成される。
【0090】
その後、ユーザ端末制御装置210は、商品情報提示用サーバ300から商品情報906を受け取り、当該商品情報906をユーザ端末表示装置220に表示して、ユーザが商品購入ボタン612を押すのを待つ(S907)。これにより、商品情報受信・表示部810が構成される。
【0091】
そして、ユーザ端末制御装置210は、ユーザがユーザ端末入力装置230を用いて商品購入ボタン612を押したか否かを判断する(S908)。ユーザ端末制御装置210がこのように動作することにより、商品購入要求判別部812が構成される。
【0092】
商品購入ボタン612が押された場合(S908で判断がYESの場合)、ユーザ端末制御装置210は、商品情報提示用サーバ300に対して商品購入要求614を送信する(S909)。これにより、商品購入要求部814が構成される。
【0093】
商品購入要求614を送信した後、ユーザ端末制御装置210は、商品情報提示用サーバ300から商品発送完了連絡620を受信する(S910)。これにより、商品発送完了連絡受信部816が構成される。
【0094】
その後、S900に戻り、ユーザ端末制御装置210は、ユーザがユーザ端末入力装置230を用いて商品情報提示要求を行うのを待つ。
【0095】
次に、
図12を用いて、商品情報提示用サーバ300による処理の内容を説明する。最初に、サーバ制御装置310は、ユーザ端末200からの商品情報提示要求601を受信する(S920)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品情報提示要求受信部820が構成される。
【0096】
商品情報提示要求601を受信すると、サーバ制御装置310は、サーバ記憶装置320から取り出した商品ID入力画面600をユーザ端末200に送信する(S921)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品ID入力画面送信部822が構成される。
【0097】
然る後、サーバ制御装置310は、ユーザ端末200から、店舗位置情報900および商品ID902を受信する(S922)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、店舗位置情報・商品ID受信部824が構成される。
【0098】
店舗位置情報900および商品ID902を受信すると、サーバ制御装置310は、これら店舗位置情報900および商品ID902に基づいて、サーバ記憶装置320に格納された商品情報リスト370から商品ID902が一致するすべての商品の商品情報906を抽出し、ユーザ端末200に送信する(S923)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品情報送信部826が構成される。
【0099】
その後、サーバ制御装置310は、ユーザ端末200から、商品購入要求614を受信する(S924)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、購入要求受信部828が構成される。
【0100】
商品購入要求614を受信すると、サーバ制御装置310は、商品情報リスト370からその商品を取り扱っている店舗の店舗端末400に商品発送要求616を送信する(S925)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品発送要求部830が構成される。
【0101】
その後、サーバ制御装置310は、店舗端末400から、商品発送完了通知618を受信する(S926)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品発送完了通知受信部832が構成される。
【0102】
商品発送完了通知618を受信すると、サーバ制御装置310は、当該商品の購入を要求したユーザ端末200に商品発送完了連絡620を送信する(S927)。サーバ制御装置310がこのように動作することにより、商品発送完了連絡送信部834が構成される。
【0103】
その後、S920に戻り、サーバ制御装置310は、ユーザ端末200からの別の商品情報提示要求601を受信する。
【0104】
次に、
図13を用いて、店舗端末400による処理の内容を説明する。最初に、店舗端末制御装置410は、商品情報提示用サーバ300からの商品発送要求616を受信し、この商品発送要求616を店舗端末表示装置420に表示する(S930)。店舗端末制御装置410がこのように動作することにより、商品発送要求受信・表示部840が構成される。
【0105】
そして、商品の発送手続きが完了した後、店舗端末制御装置410は、商品情報提示用サーバ300に対して商品発送完了通知618を送信する(S931)。店舗端末制御装置410がこのように動作することにより、商品発送完了通知送信部842が構成される。
【0106】
その後、S930に戻り、店舗端末制御装置410は、商品情報提示用サーバ300からの別の商品発送要求616を受信する。
【0107】
(商品情報提示システム100の特徴)
本実施形態に係る商品情報提示システム100によれば、ユーザ端末200から送信されてきた店舗位置情報900および商品ID902に基づいて、商品情報提示用サーバ300が少なくとも1つの商品情報906を当該ユーザ端末200に送信するようになっているので、ユーザは少なくとも商品ID902をユーザ端末200に入力するだけで見たい商品の情報を入手することができる。
【0108】
これにより、店舗で見かけた商品を後から思い出したり、商品の写真をスマホ等で撮影したりする必要がなく、ユーザは、商品に付されている商品ID902を店舗で記憶しておくだけで、商品の情報を入手することができる。
【0109】
(変形例A)
上述した実施形態では、ユーザ端末200は、ユーザが所有するスマートフォン等であったが、ユーザ端末200はユーザが所有するものに限定されることはなく、例えば、店舗に備え付けられたタブレット端末等であってもよい。
【0110】
(変形例B)
また、上述した実施形態では、ユーザ端末200から商品情報提示用サーバ300に送る店舗位置情報900は、ユーザ端末200内のユーザ端末内蔵GPS262から取得するようになっているが、店舗位置情報900の取得方法はこれに限定されるものではなく、例えば、そのユーザ端末200がネットワーク装置500を利用するために接続しているwifiのアクセスポイントの位置情報を利用してもよいし、ユーザ端末200が接続している携帯電話の基地局の位置情報を利用してもよい。さらに言えば、ユーザ端末制御装置210が自動的に店舗位置情報900を取得するのではなく、例えば、商品ID入力画面600にユーザが位置情報を入力する欄を追加して、ユーザが入力した店舗の住所やURL等を店舗位置情報900としてもよい。
【0111】
(変形例C)
さらに、ユーザが購入した商品を当該商品を取り扱う店舗が発送するのではなく、同店舗にユーザが取りに行くようにしてもよい。
【0112】
(変形例D)
また、ユーザ端末200のユーザ端末表示装置220に表示される商品ID入力画面600等の画面は、必要に応じて商品情報提示用サーバ300から送信されるのに代えて、予め商品情報提示システム100のアプリケーションをユーザ端末200にインストールしておき、当該アプリが商品ID入力画面600等の画面を提供するようにしてもよい。
【0113】
(変形例E)
また、上述した実施形態では、店舗位置情報900と商品ID902とに基づいて少なくとも1つの商品情報906をユーザ端末200に送信するようになっていたが、これに代えて、あるいは、これに加えて、例えば人工知能を用いて、商品情報906の提示を求めてきたユーザが過去にどのようなウェブサイトを閲覧しているユーザであるかといった、当該ユーザの行動履歴に基づいてそのユーザに最適な商品の商品情報906を提示するようにしてもよい。
【0114】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。