(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザの顔に被せて使用するシート状部材および当該シート状部材を介して上記ユーザの顔に振動を付与する振動供給体を含んで構成されたマッサージ装置において使用するコンポーネントである上記シート状部材または当該シート状部材に塗布する塗布材の少なくとも一方を含む振動媒体および上記振動に関する情報を提示するコンポーネント提示装置であって、
上記ユーザが顔のマッサージを受ける際における上記ユーザの顔の肌状態、心理状態またはマッサージを利用する目的の何れかであるコンテクストを示すコンテクスト情報を取得するコンテクスト情報取得部と、
上記コンテクスト情報取得部により取得された上記コンテクスト情報に基づいて、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動媒体を示す複数の媒体関連情報をそれぞれ複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶した媒体関連情報記憶部から、上記コンテクストに応じたタイプの振動媒体に関する媒体関連情報を取得する媒体関連情報取得部と、
固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ上記複数の媒体関連情報の何れかに対応付けて記憶した振動情報記憶部から、上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得する振動情報取得部と、
上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報および上記振動情報取得部により取得された上記振動情報をユーザに提示する取得情報提示部と
を備えたことを特徴とするコンポーネント提示装置。
上記振動情報取得部は、上記取得情報提示部により提示された上記複数の媒体関連情報の中から上記ユーザにより選択された媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンポーネント提示装置。
上記振動情報取得部は、上記取得情報提示部により提示された上記複数の媒体関連情報の中から上記ユーザにより選択された媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じて複数のタイプの振動情報を取得し、
上記取得情報提示部は、上記振動情報取得部により取得された上記複数の振動情報をユーザに提示する
ことを特徴とする請求項3に記載のコンポーネント提示装置。
上記肌状態取得部は、上記ユーザによる操作画面に対する操作を通じて選択された肌状態を示す上記肌状態情報を取得することを特徴とする請求項6に記載のコンポーネント提示装置。
上記肌状態取得部は、肌状態測定装置において測定された情報に基づいて分析されるユーザの肌状態を示す上記肌状態情報を取得することを特徴とする請求項6に記載のコンポーネント提示装置。
上記肌状態情報は、上記ユーザの顔の肌状態を複数レベルの何れに該当するかを示す情報であることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載のコンポーネント提示装置。
上記心理状態取得部は、上記ユーザによる操作画面に対する操作を通じて選択された心理状態を示す上記心理状態情報を取得することを特徴とする請求項10に記載のコンポーネント提示装置。
上記目的情報取得部は、上記ユーザによる操作画面に対する操作を通じて選択された利用目的を示す上記目的情報を取得することを特徴とする請求項12に記載のコンポーネント提示装置。
上記振動情報記憶部は、上記複数タイプの振動情報をそれぞれ、上記複数の媒体関連情報に代えてまたは加えて上記複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶しており、
上記振動情報取得部は、上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に代えて、上記コンテクスト情報取得部により取得された上記コンテクスト情報により示される上記コンテクストに応じた振動情報を上記振動情報記憶部から取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンポーネント提示装置。
上記振動情報取得部は、上記取得情報提示部により提示された上記複数の媒体関連情報の中から上記ユーザにより選択された媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得する
ことを特徴とする請求項17に記載のコンポーネント提示システム。
上記振動情報取得部は、上記取得情報提示部により提示された上記複数の媒体関連情報の中から上記ユーザにより選択された媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じて複数のタイプの振動情報を取得し、
上記取得情報提示部は、上記振動情報取得部により取得された上記複数の振動情報を上記ユーザ端末に提示する
ことを特徴とする請求項18に記載のコンポーネント提示システム。
上記振動情報記憶部は、上記複数タイプの振動情報をそれぞれ、上記複数の媒体関連情報に代えてまたは加えて上記複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶しており、
上記振動情報取得部は、上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に代えて、上記コンテクスト情報取得部により取得された上記コンテクスト情報により示される上記コンテクストに応じた振動情報を上記振動情報記憶部から取得する
ことを特徴とする請求項16に記載のコンポーネント提示システム。
ユーザの顔に被せて使用するシート状部材および当該シート状部材を介して上記ユーザの顔に振動を付与する振動供給体を含んで構成されたマッサージ装置において使用するコンポーネントである上記シート状部材または当該シート状部材に塗布する塗布材の少なくとも一方を含む振動媒体および上記振動に関する情報を提示するコンポーネント提示方法であって、
コンピュータのコンテクスト情報取得部が、上記ユーザが顔のマッサージを受ける際における上記ユーザの顔の肌状態、心理状態またはマッサージを利用する目的の何れかであるコンテクストを示すコンテクスト情報を取得するステップと、
上記コンピュータの媒体関連情報取得部が、上記コンテクスト情報取得部により取得された上記コンテクスト情報に基づいて、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動媒体を示す複数の媒体関連情報をそれぞれ複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶した媒体関連情報記憶部から、上記コンテクストに応じたタイプの振動媒体に関する媒体関連情報を取得するステップと、
上記コンピュータの振動情報取得部が、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ上記複数の媒体関連情報の何れかに対応付けて記憶した振動情報記憶部から、上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得するステップと、
上記コンピュータの取得情報提示部が、上記媒体関連情報取得部により取得された上記媒体関連情報および上記振動情報取得部により取得された上記振動情報をユーザに提示するステップと
を有することを特徴とするコンポーネント提示方法。
ユーザの顔に被せて使用するシート状部材および当該シート状部材を介して上記ユーザの顔に振動を付与する振動供給体を含んで構成されたマッサージ装置において使用するコンポーネントである上記シート状部材または当該シート状部材に塗布する塗布材の少なくとも一方を含む振動媒体および上記振動に関する情報を提示するための処理を行うコンポーネント提示用プログラムであって、
上記ユーザが顔のマッサージを受ける際における上記ユーザの顔の肌状態、心理状態またはマッサージを利用する目的の何れかであるコンテクストを示すコンテクスト情報を取得するコンテクスト情報取得手段、
上記コンテクスト情報取得手段により取得された上記コンテクスト情報に基づいて、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動媒体を示す複数の媒体関連情報をそれぞれ複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶した媒体関連情報記憶部から、上記コンテクストに応じたタイプの振動媒体に関する媒体関連情報を取得する媒体関連情報取得手段、
固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ上記複数の媒体関連情報の何れかに対応付けて記憶した振動情報記憶部から、上記媒体関連情報取得手段により取得された上記媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得する振動情報取得手段、および
上記媒体関連情報取得手段により取得された上記媒体関連情報および上記振動情報取得手段により取得された上記振動情報をユーザに提示する取得情報提示手段
としてコンピュータを機能させるためのコンポーネント提示用プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態によるコンポーネント提示システムの全体構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のコンポーネント提示システムは、サーバ装置100およびユーザ端末200を備えて構成される。サーバ装置100およびユーザ端末200は、インターネットや携帯電話網などの通信ネットワーク500を介して接続可能に構成されている。
【0016】
サーバ装置100は、特許請求の範囲のコンポーネント提示装置に相当するものであり、マッサージ装置300において使用するコンポーネントであるシート301および振動に関する情報をユーザ端末200に提示する。マッサージ装置300は、ユーザの顔に被せて使用するシート301と、当該シート301を介してユーザの顔に振動を付与するマスク302とを含んで構成される。マスク302は、特許請求の範囲の「振動供給体」の一例である。
【0017】
シート301は、特許請求の範囲の振動媒体およびシート状部材の一例であり(振動媒体⊇シート状部材⊇シート301)、例えばコットン、パルプ、レーヨン、ポリエステルなどの繊維素材から成り、顔に直接被せて使用する。シート301は、顔のほぼ全体が隠れるような大きさの楕円形状または卵型形状をしたものであり、目の部分と鼻の部分には穴が開いている。このシート301には、化粧液が含まれている。シート301は、繊維素材のきめの細かさまたは柔らかさ、化粧液の含有量または含有成分などが異なる複数のタイプが存在し、ユーザは何れかのタイプのシート301を選んで使用することが可能である。
【0018】
マスク302は、顔に被せたシート301の上から更に被せて使用するものであり、シート301を振動させて、当該シート301を介して顔全体に振動を与えるための装置である。このマスク302に関しても、目の部分と鼻の部分に穴が開いている。マスク302の顎の部分には、振動素子や振動モータ等の振動付与体302Aが設置されている。後述するように、ユーザの顔に付与する振動にも複数のタイプが存在し、ユーザは何れかのタイプの振動を選んで使用することが可能である。なお、振動付与体302Aが設置される場所は顎の部分に限定されるものではない。
【0019】
本実施形態のサーバ装置100(コンポーネント提示装置)は、マッサージ装置300を利用する際にユーザが選んで使用することが可能なシート301および振動に関して、ユーザ端末200から提供されるコンテクスト情報に従って、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストに適したタイプのシート301および振動を推薦する情報(以下、コンポーネント推薦情報という)をユーザ端末200に提示する。ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストとは、ユーザがマッサージを受ける事情または背景のことであり、例えば、ユーザの顔の肌状態、心理状態(気分)、マッサージ装置300を利用する目的(用途)などである。
【0020】
ユーザ端末200は、例えばスマートフォンまたはタブレット端末のような携帯端末であり、以下に説明する本実施形態の処理を実行するために必要なアプリケーション(以下、振動マッサージアプリという)がインストールされている。この振動マッサージアプリは、サーバ装置100にコンテクスト情報を送信し、その応答としてコンポーネント推薦情報の提供を受ける機能や、サーバ装置100から提供されたコンポーネント推薦情報に含まれる振動情報をマスク302に出力する機能、コンポーネント推薦情報に含まれる媒体関連情報をディスプレイに表示する機能などを有している。
【0021】
図2は、本実施形態によるサーバ装置100(コンポーネント提示装置)の機能構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ装置100は、機能構成として、通信部11、コンテクスト情報取得部12、媒体関連情報取得部13、振動情報取得部14および取得情報提示部15を備えている。また、サーバ装置100には、媒体関連情報記憶部101および振動情報記憶部102が接続されている。なお、サーバ装置100が媒体関連情報記憶部101および振動情報記憶部102を内蔵する構成であってもよい。
【0022】
上記各機能ブロック11〜15は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜15は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたコンポーネント提示用プログラムが動作することによって実現される。
【0023】
媒体関連情報記憶部101は、固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報(特許請求の範囲の媒体関連情報に相当)をそれぞれ複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶する。シート情報は、例えば、シートのタイプ名、名称、型番などを含む情報である。シートの画像を更に含めてシート情報を構成してもよい。
【0024】
上述のように、シート301は、繊維素材のきめの細かさまたは柔らかさ、化粧液の含有量または含有成分などが異なる複数のタイプが存在する。これら複数のタイプのシート301は、繊維素材のきめの細かさ、柔らかさ、化粧液の含有量または含有成分によって触覚効果が異なる。
【0025】
例えば、きめの細かいシート301はなめらかな触覚効果を有し、きめが粗いシート301はざらざらした触覚効果を有する。また、柔らかいシート301はふわふわした触覚効果を有し、硬いシート301はごわごわした触覚効果を有する。また、化粧液の含有量が多いシート301はしっとりした触覚効果を有し、含有量が少ないシート301はさらさらした触覚効果を有する。また、化粧液においてグリセリンの含有量が多いシート301はネバネバした触覚効果を有し、グリセリンの含有量が少ないシート301はさらさらした触覚効果を有する。
【0026】
媒体関連情報記憶部101は、以上のような固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報のそれぞれを、複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶する。複数のコンテクスト情報とは、1つのコンテクストについて分類した複数のカテゴリに関する情報を意味する。例えば、ユーザのコンテクストが「顔の肌状態」である場合、複数のコンテクスト情報は、例えば乾燥肌や脂性肌といった肌状態のカテゴリ情報を指す。また、ユーザのコンテクストが「心理状態」である場合、複数のコンテクスト情報は、例えば落ち着きたい気分、活性化したい気分、穏やかな気分、刺激を求める気分といった各種気分のカテゴリ情報を指す。また、ユーザのコンテクストが「マッサージ装置300を利用する目的」である場合、複数のコンテクスト情報は、例えば保湿、抗菌といった用途別のカテゴリ情報を指す。
【0027】
振動情報記憶部102は、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ複数のシート情報(媒体関連情報)の何れかに対応付けて記憶する。上述のように、振動にも複数のタイプが存在し、タイプ毎に触覚効果が異なる。振動情報の触覚効果は、振動情報が有する固有の触質パラメータまたはこの触質パラメータから算出される触質特徴量によって特定される。
【0028】
触質パラメータは、例えば<硬い−柔らかい>、<粗い−滑らか>のように対立する触質(以下、触質対という)の程度を表すパラメータであり、触感の一要素を成すものである。例えば、<硬い−柔らかい>という触質対に関する触質パラメータとして、振動波形の強度(第1の触質パラメータh)を用いることが可能である。すなわち、強度を表す値が大きいほど硬いことを表し、強度を表す値が小さいほど柔らかいことを表す。また、<粗い−滑らか>という触質対に関する触質パラメータとして、振動波形の分割区間の長さ(第2の触質パラメータt)を用いることが可能である。すなわち、分割区間の長さを表す値が大きいほど滑らかであることを表し、長さを表す値が小さいほど粗いことを表す。
【0029】
図4は、2つの触質パラメータh,tを説明するための図であり、振動情報の波形(以下、振動波形という)を模式的に示している。
図4に示すように、振動波形を時間軸方向に複数に分割する。
図4では一例として、振動波形の振幅が極小となる時間毎に分割している。すなわち、振動波形の開始点から1つ目の極小値までを第1の分割区間T1、1つ目の極小値から2つ目の極小値までを第2の分割区間T2、2つ目の極小値から3つ目の極小値までを第3の分割区間T3、・・・のように、振動波形を時間軸方向に複数に分割している。
【0030】
なお、振動波形の分割のし方は、
図4に示した例に限定されない。例えば、振幅が極大となる時間毎に振動波形を複数の区間に分割するようにしてもよい。あるいは、正の値の振幅および負の値の振幅がある振動情報の場合は、振幅値がゼロとなる時間毎に振動波形を複数の区間に分割するようにしてもよい。
【0031】
そして、それぞれの分割区間T1,T2,T3,・・・から、第1の触質パラメータとして代表振幅h1,h2,h3,・・・を特定するとともに、第2の触質パラメータとして分割区間の時間の長さt1,t2,t3,・・・を特定する。ここで、代表振幅h1,h2,h3,・・・は、それぞれの分割区間T1,T2,T3,・・・における開始点の極小値または終了点の極小値のうち値が大きい方と、分割区間T1,T2,T3,・・・における極大値との差分の値を示している。
【0032】
すなわち、分割区間T1に関しては、極小値が1つしかないので、この極小値と極大値との差分が代表振幅h1となる。分割区間T2に関しては、当該区間の開始点の極小値の方が終了点の極小値よりも大きいので、開始点の極小値と極大値との差分が代表振幅h2となる。分割区間T3に関しては、当該区間の開始点の極小値よりも終了点の極小値の方が大きいので、終了点の極小値と極大値との差分が代表振幅h3となる。
【0033】
なお、ここで示した代表振幅の特定方法は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、それぞれの分割区間T1,T2,T3,・・・における開始点の極小値または終了点の極小値のうち値が小さい方と、分割区間T1,T2,T3,・・・における極大値との差分を代表振幅として特定するようにしてもよい。
【0034】
また、正の値の振幅および負の値の振幅がある振動情報を、振幅値がゼロとなる時間毎に分割した場合は、各分割区間における正の極大値または負の極小値を第1の触質パラメータhの代表振幅として特定するようにしてもよい。ここで、負の極小値に関しては、その絶対値を第1の触質パラメータhの代表振幅として特定するようにしてもよい。
【0035】
第1の触質パラメータhは、例えば、以上のように複数の分割区間ごとに特定した代表振幅h1,h2,h3,・・・の平均値、最大値、最小値または中央値とする。また、第2の触質パラメータtは、以上のように複数の分割区間ごとに特定した時間の長さt1,t2,t3,・・・の平均値、最大値、最小値または中央値とする。
【0036】
次に、以上のように複数の分割区間ごとに特定した第1の触質パラメータ(代表振幅h1,h2,h3,・・・)および第2の触質パラメータ(分割区間の時間の長さt1,t2,t3,・・・)に基づいて算出される触質特徴量について説明する。本実施形態では、第1の触質パラメータと第2の触質パラメータとを用いた四則演算値を算出し、同じ四則演算値が現れる区間の長さを第1の触質特徴量P1として算出する。また、四則演算値の多様度を第2の触質特徴量P2として算出する。
【0037】
例えば、分割区間の数がn個の場合、それぞれの分割区間Ti(i=1〜n)ごとにhi/tiの値を求める。そして、同じhi/tiの値が出現する区間の長さを第1の触質特徴量P1として算出する。例えば、分割区間T1におけるh1/t1の値と、分割区間T3におけるh3/t3の値とが同じになった場合、第1の触質特徴量P1は、次の式により求められる。
P1=t1+t2
【0038】
あるいは、同じhi/tiの値が出現するまでの区間数を区間の長さとして、第1の触質特徴量P1を算出するようにしてもよい。この場合、上述した例のケースでは、分割区間T1から分割区間T3までの区間数である“2”が第1の触質特徴量P1ということになる。
【0039】
なお、同じhi/tiの値が出現する区間が複数存在する場合は、それぞれの区間ごとに第1の触質特徴量P1を算出し、その平均値を最終的な第1の触質特徴量P1として決定する。あるいは、平均値に代えて、最大値、最小値、中央値などを第1の触質特徴量P1として決定するようにしてもよい。
【0040】
また、分割区間ごとに算出した複数のhi/tiの値の分散を第2の触質特徴量P2として算出する。すなわち、第2の触質特徴量P2は、次の式により求められる。
P2=Σ(hi/ti−m)
2/n (i=1〜n)
ただし、mはhi/ti(i=1〜n)の平均値
【0041】
上記のように求められる第1の触質特徴量P1は、振動情報が潜在的に持っている触感のリズムを表している。また、第2の触質特徴量P2は、振動情報が潜在的に持っている触感の多様度を表している。本実施形態では、この触感のリズムおよび多様度を示唆する2種類の触質特徴量P1,P2によって、振動情報が有する固有の触覚効果を特定するようにしている。
【0042】
なお、ここではhi/tiの値を算出しているが、他の四則演算値を算出するようにしてもよい。例えば、ti/hiの値、hi×tiの値、hi+tiの値、hi−tiの値などを算出するようにしてもよい。
【0043】
本実施形態では、あらかじめ用意した複数の振動情報について、以上説明した第1の触質パラメータh、第2の触質パラメータt、第1の触質特徴量P1および第2の触質特徴量P2を算出し、これらの情報の何れか1つまたは複数の組み合わせに基づいて、複数の振動情報をそれぞれ複数タイプの何れかに分類する。そして、分類した複数タイプの振動情報をそれぞれ、複数タイプのシート情報の何れかに対応付けて振動情報記憶部102に記憶させる。
【0044】
通信部11は、通信ネットワーク500を介してユーザ端末200との間で通信を行う。例えば、通信部11は、ユーザ端末200からコンテクスト情報を受信し、コンテクストに適したタイプのシート301および振動を示したコンポーネント推薦情報をユーザ端末200に送信する。
【0045】
コンテクスト情報取得部12は、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストを示すコンテクスト情報をユーザ端末200から取得する。すなわち、コンテクスト情報取得部12は、ユーザの顔の肌状態、心理状態(気分)、またはマッサージ装置300を利用する目的(用途)の何れかに関するコンテクスト情報を、通信部11を介してユーザ端末200から取得する。
【0046】
媒体関連情報取得部13は、コンテクスト情報取得部12により取得されたコンテクスト情報に基づいて、コンテクストに応じたタイプのシート301に関するシート情報を媒体関連情報記憶部101から取得する。上述したように、媒体関連情報記憶部101には、固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報が、複数のコンテクスト情報と対応付けて記憶されている。媒体関連情報取得部13は、この媒体関連情報記憶部101の情報を参照し、コンテクスト情報取得部12により取得されたコンテクスト情報に対応付けて記憶されているシート情報を取得する。
【0047】
振動情報取得部14は、媒体関連情報取得部13により取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報を振動情報記憶部102から取得する。上述したように、振動情報記憶部102には、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報が、それぞれ複数のシート情報の何れかに対応付けて記憶されている。振動情報取得部14は、媒体関連情報取得部13により取得されたシート情報に対応付けて記憶されている振動情報を振動情報記憶部102から取得する。
【0048】
取得情報提示部15は、媒体関連情報取得部13により取得されたシート情報および振動情報取得部14により取得された振動情報をユーザ端末200に提示する。すなわち、取得情報提示部15は、シート情報および振動情報をコンポーネント推薦情報として、通信部11を介してユーザ端末200に送信する。
【0049】
図3は、本実施形態によるユーザ端末200の機能構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末200は、機能構成として、通信部21、コンテクスト情報取得部22、コンテクスト情報送信部23、推薦情報受信部24、振動情報送信部25および表示制御部26を備えている。また、ユーザ端末200は、記憶媒体として、推薦情報記憶部201を備えている。
【0050】
上記各機能ブロック21〜26は、ハードウェア、DSP、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21〜26は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶された振動マッサージアプリのプログラムが動作することによって実現される。
【0051】
通信部21は、通信ネットワーク500を介してサーバ装置100との間で通信を行う。例えば、通信部21は、サーバ装置100にコンテクスト情報を送信し、コンテクストに適したタイプのシート301および振動を示したコンポーネント推薦情報をサーバ装置100から受信する。
【0052】
コンテクスト情報取得部22は、ユーザの顔の肌状態、気分、またはマッサージ装置300の利用目的の何れかに関するコンテクスト情報を所定の方法によって取得する。例えば、コンテクスト情報取得部22は、何れかのコンテクストを選択するための操作を可能にしたユーザインタフェースを有する操作画面をユーザ端末200のディスプレイに表示させ、所望のコンテクストをユーザに選択させることにより、選択されたコンテクストに関するコンテクスト情報を取得する。
【0053】
コンテクスト情報送信部23は、コンテクスト情報取得部22により取得されたコンテクスト情報を、通信部21を介してサーバ装置100に送信する。
【0054】
推薦情報受信部24は、サーバ装置100の取得情報提示部15により送信されたコンポーネント推薦情報を、通信部21を介して受信する。そして、推薦情報受信部24は、受信したコンポーネント推薦情報を推薦情報記憶部201に記憶させる。
【0055】
振動情報送信部25は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、振動情報をマスク302に送信する。マスク302は、振動情報送信部25により送信された振動情報に基づいて、振動付与体302Aによって振動を付与する。振動情報送信部25による振動情報の送信は、ユーザ端末200に対するユーザによる送信指示に応じて行う。例えば、マッサージの開始を指示するための操作ボタンを有する操作画面をユーザ端末200のディスプレイに表示させ、当該操作ボタンがユーザにより操作されたときに、振動情報送信部25が振動情報をマスク302に送信する。
【0056】
表示制御部26は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、シート情報をユーザ端末200のディスプレイに表示させる。ユーザは、このように表示されたシート情報を確認し、当該シート情報により示されるタイプのシート301を使用することが可能である。すなわち、シート情報により示されるタイプのシート301を顔に被せ、その上から更にマスク302を被せた状態にして、操作画面においてマッサージの開始を指示するための操作ボタンを操作する。これにより、ユーザは、自ら選択した所望のコンテクストに適したシート301を使用し、当該コンテクストに適した振動を使って顔のマッサージを受けることができる。
【0057】
以下に、具体的な実施形態を説明する。
【0058】
(第1の実施形態)
まず、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストとして「顔の肌状態」を用いる場合を示す第1の実施形態について説明する。
図5は、第1の実施形態によるサーバ装置100Aの機能構成例を示すブロック図である。この
図5において、
図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0059】
図5に示すように、第1の実施形態によるサーバ装置100Aは、機能構成として、通信部11、肌状態取得部12A、シート情報取得部13A、振動情報取得部14および取得情報提示部15を備えている。また、サーバ装置100Aには、シート情報記憶部101Aおよび振動情報記憶部102Aが接続されている。
【0060】
図6は、第1の実施形態によるユーザ端末200Aの機能構成例を示すブロック図である。この
図6において、
図3に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
図6に示すように、第1の実施形態によるユーザ端末200Aは、機能構成として、通信部21、肌状態取得部22A、肌状態情報送信部23A、推薦情報受信部24、振動情報送信部25および表示制御部26を備えている。また、ユーザ端末200Aは、記憶媒体として、推薦情報記憶部201を備えている。
【0061】
図5に示すサーバ装置100Aのシート情報記憶部101Aは、
図2の媒体関連情報記憶部101に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報をそれぞれ複数の肌状態情報の何れかに対応付けて記憶する。ここで、複数の肌状態情報とは、例えば、乾燥肌または脂性肌といった肌状態のカテゴリを示す情報である。また、振動情報記憶部102Aは、
図2の振動情報記憶部102に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ複数のシート情報の何れかに対応付けて記憶する。
【0062】
図7は、シート情報記憶部101Aに記憶される情報および振動情報記憶部102Aに記憶される情報の一例を模式的に示す図である。
図7(a)に示すように、シート情報記憶部101Aは、なめらかな触覚効果を有するタイプS1(繊維素材のきめが細かいタイプ)のシート301に関するシート情報を「乾燥肌」の肌状態情報に関連付けるとともに、ざらざらした触覚効果を有するタイプS2(繊維素材のきめが粗いタイプ)のシート301に関するシート情報を「脂性肌」の肌状態情報に関連付けて記憶している。ここで記憶するシート状情報は、シートのタイプ名、名称、型番などを含む情報である(
図8以降も同様である)。
【0063】
また、
図7(b)に示すように、振動情報記憶部102Aは、第2の触質パラメータtが大きくてなめらかな触覚効果を有するタイプF1の振動情報をタイプS1のシート情報に関連付けるとともに、第2の触質パラメータtが小さくて粗い触覚効果を有するタイプF2の振動情報をタイプS2のシート情報に関連付けて記憶している。ここで記憶するシート情報は、少なくともどのタイプであるかを識別可能な情報であればよく、例えばシートのタイプ名である(
図8以降も同様)。
【0064】
このように、
図7に示す情報は、肌状態として「乾燥肌」を選択したユーザに対して、なめらかな触覚効果を有するシート301と、なめらかな触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する一方、肌状態として「脂性肌」を選択したユーザに対して、ざらざらした触覚効果を有するシート301と、粗い触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する内容となっている。すなわち、肌に直接触れるシート301のタイプを肌状態に適した触覚効果を有するものにするとともに、そのシート301に付与する振動もシート301と同様の触覚効果を有するものにすることにより、シート301が有する触覚効果を振動によって増長させることができるようにしている。
【0065】
ユーザ端末200Aの肌状態取得部22Aは、ユーザの顔の肌状態を示す肌状態情報を所定の方法によって取得する。例えば、肌状態取得部22Aは、何れかの肌状態を選択するための操作を可能にしたユーザインタフェースを有する操作画面をユーザ端末200Aのディスプレイに表示させ、所望の肌状態をユーザに選択させることにより、選択された肌状態を示す肌状態情報を取得する。肌状態情報送信部23Aは、肌状態取得部22Aにより取得された肌状態情報をサーバ装置100Aに送信する。サーバ装置100Aの肌状態取得部12Aは、ユーザ端末200Aから送信された肌状態情報を取得する。
【0066】
シート情報取得部13Aは、肌状態取得部12Aにより取得された肌状態情報に基づいて、ユーザの顔の肌状態に応じたタイプのシート301に関するシート情報をシート情報記憶部101Aから取得する。
図7(a)の例において、肌状態取得部12Aにより取得された肌状態情報が「乾燥肌」を示すものである場合、シート情報取得部13AはタイプS1のシート情報を取得する。一方、肌状態取得部12Aにより取得された肌状態情報が「脂性肌」を示すものである場合、シート情報取得部13AはタイプS2のシート情報を取得する。
【0067】
振動情報取得部14は、シート情報取得部13Aにより取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報を振動情報記憶部102Aから取得する。
図7(b)の例において、シート情報取得部13Aにより取得されたシート情報が「タイプS1」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF1の振動情報を取得する。一方、シート情報取得部13Aにより取得されたシート情報が「タイプS2」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF2の振動情報を取得する。
【0068】
取得情報提示部15は、シート情報取得部13Aにより取得されたシート情報および振動情報取得部14により取得された振動情報をユーザ端末200に提示する。すなわち、取得情報提示部15は、上述のようにして取得されたシート情報および振動情報をコンポーネント推薦情報としてユーザ端末200Aに送信する。
【0069】
ユーザ端末200Aの推薦情報受信部24は、サーバ装置100Aの取得情報提示部15により送信されたコンポーネント推薦情報を受信し、推薦情報記憶部201に記憶させる。振動情報送信部25は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、振動情報をマスク302に送信する。表示制御部26は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、シート情報をユーザ端末200Aのディスプレイに表示させる。
【0070】
以上のように構成した第1の実施形態によれば、マッサージ装置300を用いてマッサージを受けるユーザが自分の顔の肌状態として「乾燥肌」または「脂性肌」の何れかを選択すると、その選択した肌状態に対応付けられたシート301および振動を示すコンポーネント推薦情報がユーザに提示される。ユーザは、このように提示されたシート301および振動を用いてマッサージ装置300を使用することにより、ユーザの顔の肌状態に適したシート301および振動を使ってマッサージを受けることができる。特に、本実施形態では、ユーザの肌状態に適したシート301が有する触覚効果と同様の触覚効果を有する振動が提示されるので、肌状態に適した触覚効果を増長させた状態でマッサージを受けることが可能となる。
【0071】
なお、
図7に示した情報は単なる一例であり、これに限定されるものではない。例えば、シート情報記憶部101Aおよび振動情報記憶部102Aは、
図8(a)および(b)に示すような情報を記憶するものとしてもよい。
【0072】
図8(a)に示すように、シート情報記憶部101Aは、なめらかな触覚効果を有するタイプS1(繊維素材のきめが細かいタイプ)のシート301に関するシート情報を「乾燥肌」の肌状態情報に関連付けるとともに、ざらざらした触覚効果を有するタイプS2(繊維素材のきめが粗いタイプ)のシート301に関するシート情報を「脂性肌」の肌状態情報に関連付けて記憶する。これは、
図7(a)に示した情報と同じである。
【0073】
また、
図8(b)に示すように、振動情報記憶部102Aは、第2の触質特徴量P2が小さくてなめらかな触覚効果を有するタイプF3の振動情報をタイプS1のシート情報に関連付けるとともに、第2の触質特徴量P2が大きくて粗い触覚効果を有するタイプF4の振動情報をタイプS2のシート情報に関連付けて記憶している。
【0074】
別の例として、シート情報記憶部101Aおよび振動情報記憶部102Aは、
図9(a)および(b)に示すような情報を記憶するものとしてもよい。
【0075】
図9(a)に示すように、シート情報記憶部101Aは、なめらかでふわふわした触覚効果を有するタイプS11(繊維素材のきめが細かくて柔らかいタイプ)のシート301に関するシート情報、なめらかであるがごわごわした触覚効果を有するタイプS12(繊維素材のきめが細かくて硬いタイプ)のシート301に関するシート情報、ざらざらであるがふわふわした触覚効果を有するタイプS13(繊維素材のきめが粗くて柔らかいタイプ)のシート301に関するシート情報、ざらざらでごわごわした触覚効果を有するタイプS14(繊維素材のきめが粗くて硬いタイプ)のシート301に関するシート情報を、それぞれ乾燥肌、混合肌、普通肌、脂性肌の肌状態情報に関連付けて記憶する。
【0076】
また、
図9(b)に示すように、振動情報記憶部102Aは、第2の触質パラメータtが大きくてなめらかな触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF11の振動情報、第2の触質パラメータtが大きくてなめらかな触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhも大きくて硬い触覚効果を有するタイプF12の振動情報、第2の触質パラメータtが小さくて粗い触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhも小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF13の振動情報、第2の触質パラメータtが小さくて粗い触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF14の振動情報を、それぞれタイプS11,S12,S13,S14のシート情報に関連付けて記憶している。
【0077】
別の例として、シート情報記憶部101Aおよび振動情報記憶部102Aは、
図10(a)および(b)に示すような情報を記憶するものとしてもよい。
【0078】
図10(a)に示すように、シート情報記憶部101Aは、しっとりした触覚効果を有するタイプS21(化粧液の含有量が多いタイプ)のシート301に関するシート情報を「乾燥肌」の肌状態情報に関連付けるとともに、さらさらした触覚効果を有するタイプS22(化粧液の含有量が少ないタイプ)のシート301に関するシート情報を「脂性肌」の肌状態情報に関連付けて記憶する。
【0079】
また、
図10(b)に示すように、振動情報記憶部102Aは、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF21の振動情報をタイプS21のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF22の振動情報をタイプS22のシート情報に関連付けて記憶している。
【0080】
図8〜
図10のように示した例においても、マッサージを受けるユーザが選択した自分の顔の肌状態に適したシート301および振動を示すコンポーネント推薦情報がユーザに提示される。これにより、ユーザは、自分の顔の肌状態に適したシート301および振動を使って、肌状態に適した触覚効果を増長させた状態で振動マッサージを受けることができる。
【0081】
なお、以上に示した例以外にも様々な実施形態を適用し得る。例えば、
図8では、ユーザの肌状態を「乾燥肌」と「脂性肌」の2つのカテゴリに分ける例を示したが、肌状態情報は、ユーザの顔の肌状態を複数レベルの何れに該当するかを示す情報としてもよい。例えば、肌の乾燥の程度または脂性の程度に応じて3段階以上のカテゴリに分けるようにしてもよい。この場合、シート301のタイプを繊維素材のきめ細かさの程度に応じて3つ以上に分けるとともに、振動情報のタイプを第2の触質パラメータtの大きさの程度に応じて3つ以上に分けるようにしてよい。
図10に示した例についても同様に、3つ以上のカテゴリに分けるようにしてもよい。
【0082】
また、
図7〜
図10に示した例は何れにおいても、1つの肌状態に対して1つのタイプのシート301を対応付け、1つのタイプのシート301に対して1つの振動情報を対応付ける構成としているが、これに限定されない。例えば、1つの肌状態に対して複数のタイプ(例えば、同じ触覚効果でその程度が異なるタイプ)のシート301を対応付けるようにしてもよい。同様に、1つのタイプのシート301に対して複数のタイプ(例えば、同じ触覚効果でその程度が異なるタイプ)の振動情報を対応付けるようにしてもよい。
【0083】
あるいは、1つの肌状態に対して異なる触覚効果を有する複数のタイプのシート301を対応付けるようにしてもよい。例えば、「乾燥肌」の肌状態に対して、
図7(a)に示したタイプS1および
図10(a)に示したタイプS21のシート301を対応付けるとともに、「脂性肌」の肌状態に対して、
図7(a)に示したタイプS2および
図10(a)に示したタイプS22のシート301を対応付けるといった具合である。
【0084】
同様に、1つのタイプのシート301に対して異なる触覚効果を有する複数のタイプの振動情報を対応付けるようにしてもよい。例えば、
図7(b)に示したタイプS1のシート301に対して
図7(b)に示したタイプF1および
図8(b)に示したタイプF3の振動情報を対応付けるとともに、
図7(b)に示したタイプS2のシート301に対して
図7(b)に示したタイプF2および
図8(b)に示したタイプF4の振動情報を対応付けるといった具合である。
【0085】
このように、シート情報取得部13Aが、肌状態取得部12Aにより取得されたユーザの肌状態情報に応じて複数のタイプのシート301に関する複数のシート情報を取得し、取得情報提示部15が、シート情報取得部13Aにより取得された複数のシート情報をユーザ端末200Aに提示するようにしてよい。また、振動情報取得部14が、シート情報取得部13Aにより取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じて複数のタイプの振動情報を取得し、取得情報提示部15が、振動情報取得部14により取得された複数の振動情報をユーザ端末200Aに提示するようにしてよい。
【0086】
この場合、取得情報提示部15は、シート情報取得部13Aにより取得された複数のシート情報および振動情報取得部14により取得された複数の振動情報を全てユーザ端末200Aに提示するようにしてよい。あるいは、次のようにしてもよい。すなわち、取得情報提示部15が、シート情報取得部13Aにより取得された複数のシート情報をユーザ端末200Aに提示してユーザに何れかを選択させる。これに応じて振動情報取得部14が、ユーザにより選択されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報のみを取得し、これを取得情報提示部15がユーザ端末200Aに提示する。このように、シート情報の提示および振動情報の提示を2段階に分けて行う場合、振動情報の提示に関して、ユーザにより選択されたシート情報により示されるタイプのシート301に対応付けられた1つのタイプの振動情報を提示するようにしてもよいし、複数のタイプの振動情報を提示するようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態では、ユーザの肌状態をユーザ端末200Aに対する操作によってユーザ自身が選択する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザ端末200Aの肌状態取得部22Aは、肌状態測定装置において測定された情報に基づいて分析されるユーザの肌状態を示す肌状態情報を取得するようにしてもよい。肌状態測定装置の一例は、肌の水分量を測定する水分測定器である。肌状態測定装置の他の例は、肌の油分量を測定する油分測定器である。
【0088】
具体的には、肌状態取得部22Aは、水分測定器および油分測定器の少なくとも一方を用いて測定した情報を入力し、当該情報に基づいてユーザの肌状態を分析し、その分析結果として肌状態情報を取得するようにしてもよい。あるいは、肌状態取得部22Aは、水分量および油分量の少なくとも一方に関する測定値から肌状態を分析する機能を備えた外部装置から肌状態情報を取得するようにしてもよい。別の例として、水分量および油分量の少なくとも一方に関する測定値から肌状態を分析する機能を備えたアプリケーションをユーザ端末200にインストールしておいて、当該アプリケーションから肌状態情報を取得するようにしてもよい。
【0089】
なお、水分測定器および油分測定器の少なくとも一方を用いて測定した情報に基づいてユーザの肌状態を分析する処理は、任意の公知技術を適用することが可能である。例えば、肌の水分測および油分測の少なくとも一方、または水分測および油分測を所定の関数に適用して得られる指標値に関して1つまたは複数の閾値を設定しておき、その測定値と閾値とを比較することにより、ユーザの顔の肌状態を複数レベルの何れかに分類する処理を適用することが可能である。
【0090】
(第2の実施形態)
次に、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストとして「心理状態(気分)」を用いる場合を示す第2の実施形態について説明する。
図11は、第2の実施形態によるサーバ装置100Bの機能構成例を示すブロック図である。この
図11において、
図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0091】
図11に示すように、第2の実施形態によるサーバ装置100Bは、機能構成として、通信部11、心理状態取得部12B、シート情報取得部13B、振動情報取得部14および取得情報提示部15を備えている。また、サーバ装置100Bには、シート情報記憶部101Bおよび振動情報記憶部102Bが接続されている。
【0092】
図12は、第2の実施形態によるユーザ端末200Bの機能構成例を示すブロック図である。この
図12において、
図3に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
図12に示すように、第2の実施形態によるユーザ端末200Bは、機能構成として、通信部21、心理状態取得部22B、心理状態情報送信部23B、推薦情報受信部24、振動情報送信部25および表示制御部26を備えている。また、ユーザ端末200Bは、記憶媒体として、推薦情報記憶部201を備えている。
【0093】
図11に示すサーバ装置100Bのシート情報記憶部101Bは、
図2の媒体関連情報記憶部101に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報をそれぞれ複数の心理状態情報の何れかに対応付けて記憶する。ここで、複数の心理状態情報とは、例えば、落ち着きたい気分、活性化したい気分、穏やかな気分、刺激を求める気分といったユーザの各種気分のカテゴリを示す情報である。また、振動情報記憶部102Bは、
図2の振動情報記憶部102に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ複数のシート情報の何れかに対応付けて記憶する。
【0094】
図13は、シート情報記憶部101Bに記憶される情報および振動情報記憶部102Bに記憶される情報の一例を模式的に示す図である。
図13(a)に示すように、シート情報記憶部101Bは、なめらかな触覚効果を有するタイプS1(繊維素材のきめが細かいタイプ)のシート301に関するシート情報を「落着き」という気分の心理状態情報に関連付けるとともに、ざらざらした触覚効果を有するタイプS2(繊維素材のきめが粗いタイプ)のシート301に関するシート情報を「活性」とうい気分の心理状態情報に関連付けて記憶している。
【0095】
また、
図13(b)に示すように、振動情報記憶部102Bは、第1の触質特徴量P1が大きくてなめらかな触覚効果を有するタイプF31の振動情報をタイプS1のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質特徴量P1が小さくて粗い触覚効果を有するタイプF32の振動情報をタイプS2のシート情報に関連付けて記憶している。
【0096】
このように、
図13に示す情報は、心理状態(気分)として「落着き」を選択したユーザに対して、なめらかな触覚効果を有するシート301と、なめらかな触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する一方、心理状態として「活性」を選択したユーザに対して、ざらざらした触覚効果を有するシート301と、粗い触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する内容となっている。
【0097】
ユーザ端末200Bの心理状態取得部22Bは、ユーザの気分を示す心理状態情報を所定の方法によって取得する。例えば、心理状態取得部22Bは、何れかの気分を選択するための操作を可能にしたユーザインタフェースを有する操作画面をユーザ端末200Bのディスプレイに表示させ、所望の心理状態をユーザに選択させることにより、当該ユーザによる操作画面に対する操作を通じて選択された心理状態を示す心理状態情報を取得する。心理状態情報送信部23Bは、心理状態取得部22Bにより取得された心理状態情報をサーバ装置100Bに送信する。サーバ装置100Bの心理状態取得部12Bは、ユーザ端末200Bから送信された心理状態情報を取得する。
【0098】
シート情報取得部13Bは、心理状態取得部12Bにより取得された心理状態情報に基づいて、ユーザの心理状態(気分)に応じたタイプのシート301に関するシート情報をシート情報記憶部101Bから取得する。
図13(a)の例において、心理状態取得部12Bにより取得された心理状態情報が「落着き」を示すものである場合、シート情報取得部13BはタイプS1のシート情報を取得する。一方、心理状態取得部12Bにより取得された心理状態情報が「活性」を示すものである場合、シート情報取得部13BはタイプS2のシート情報を取得する。
【0099】
振動情報取得部14は、シート情報取得部13Bにより取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報を振動情報記憶部102Bから取得する。
図13(b)の例において、シート情報取得部13Bにより取得されたシート情報が「タイプS1」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF31の振動情報を取得する。一方、シート情報取得部13Bにより取得されたシート情報が「タイプS2」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF32の振動情報を取得する。
【0100】
取得情報提示部15は、シート情報取得部13Bにより取得されたシート情報および振動情報取得部14により取得された振動情報をユーザ端末200Bに提示する。すなわち、取得情報提示部15は、上述のようにして取得されたシート情報および振動情報をコンポーネント推薦情報としてユーザ端末200Bに送信する。
【0101】
ユーザ端末200Bの推薦情報受信部24は、サーバ装置100Bの取得情報提示部15により送信されたコンポーネント推薦情報を受信し、推薦情報記憶部201に記憶させる。振動情報送信部25は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、振動情報をマスク302に送信する。表示制御部26は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、シート情報をユーザ端末200Bのディスプレイに表示させる。
【0102】
以上のように構成した第2の実施形態によれば、マッサージ装置300を用いてマッサージを受けるユーザが自分の心理状態として「落着き」または「活性」の何れかを選択すると、その選択した心理状態に対応付けられたシート301および振動を示すコンポーネント推薦情報がユーザに提示される。ユーザは、このように提示されたシート301および振動を用いてマッサージ装置300を使用することにより、ユーザの心理状態に適したシート301および振動を使ってマッサージを受けることができる。特に、本実施形態では、ユーザの心理状態に適したシート301が有する触覚効果と同様の触覚効果を有する振動が提示されるので、心理状態に適した触覚効果を増長させた状態でマッサージを受けることが可能となる。
【0103】
なお、
図13に示した情報は単なる一例であり、これに限定されるものではない。例えば、シート情報記憶部101Bおよび振動情報記憶部102Bは、
図14(a)および(b)に示すような情報を記憶するものとしてもよい。
【0104】
図14(a)に示すように、シート情報記憶部101Bは、ふわふわした触覚効果を有し、かつ、柔らかい香りを有するタイプS41(繊維素材が柔らかく、穏やかな気分を誘引する効果があることで知られている香り成分を含んだタイプ)のシート301に関するシート情報を「穏やか」という気分の心理状態情報に関連付ける一方、ごわごわした触覚効果を有し、かつ、刺激的な香りを有するタイプS42(繊維素材が硬く、刺激的な気分を誘引する効果があることで知られている香り成分を含んだタイプ)のシート301に関するシート情報を「刺激」という気分の心理状態情報に関連付けて記憶する。
【0105】
また、
図14(b)に示すように、振動情報記憶部102Bは、第1の触質特徴量P1が大きくてなめらかな触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF41の振動情報をタイプS41のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質特徴量P1が小さくて粗い触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF42の振動情報をタイプS42のシート情報に関連付けて記憶している。
【0106】
なお、ここでは、シート301に含まれる香り成分の種類を要素としてシート301をタイプ分けする例について示したが、これに限定されない。例えば、シート301に含まれる同じ香り成分の含有量を要素としてシート301をタイプ分けするようにしてもよい。例えば、シート情報記憶部101Bは、ふわふわした触覚効果を有し、かつ、香りが弱いタイプ(繊維素材が柔らかく、所定の香り成分の含有量が少ないタイプ)のシート301に関するシート情報を「穏やか」という気分の心理状態情報に関連付ける一方、ごわごわした触覚効果を有し、かつ、香りが強いタイプS42(繊維素材が硬く、所定の香り成分の含有量が多いタイプ)のシート301に関するシート情報を「刺激」という気分の心理状態情報に関連付けて記憶するようにしてもよい。
【0107】
別の例として、シート情報記憶部101Bおよび振動情報記憶部102Bは、
図15(a)および(b)に示すような情報を記憶するものとしてもよい。
【0108】
図15(a)に示すように、シート情報記憶部101Bは、なめらかな触覚効果を有し、かつ、寒色系の色を有するタイプS51(繊維素材のきめが細かく、落ち着いた気分を誘引する効果があることで知られている寒色系の色を有するタイプ)のシート301に関するシート情報を「落着き」という気分の心理状態情報に関連付けるとともに、ざらざらした触覚効果を有し、かつ、暖色系の色を有するタイプS52(繊維素材のきめが粗く、活性的な気分を誘引する効果があることで知られている暖色系の色を有するタイプ)のシート301に関するシート情報を「活性」という気分の心理状態情報に関連付けて記憶する。
【0109】
また、
図15(b)に示すように、振動情報記憶部102Bは、第1の触質特徴量P1が大きくてなめらかな触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF41の振動情報をタイプS41のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質特徴量P1が小さくて粗い触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF42の振動情報をタイプS42のシート情報に関連付けて記憶している。
【0110】
なお、以上に示した例以外にも様々な実施形態を適用し得る。例えば、
図13〜
図15では、ユーザの心理状態(気分)として落着き/活性、穏やか/刺激の4つを例示したが、これらに限定されるものではない。例えば、覚醒/鎮静、安定/変化といった各種の心理状態を適用することが可能である。
【0111】
また、
図13〜
図15では、心理状態を2つのカテゴリに分ける情報の例を示したが、3段階以上の複数レベルの情報としてもよい。また、
図13〜
図15では、1つの心理状態に対して1つのタイプのシート301を対応付け、1つのタイプのシート301に対して1つの振動情報を対応付ける構成としているが、これに限定されない。例えば、1つの心理状態に対して複数のタイプのシート301を対応付けるようにしてもよい。同様に、1つのタイプのシート301に対して複数のタイプの振動情報を対応付けるようにしてもよい。
【0112】
すなわち、シート情報取得部13Bが、心理状態取得部12Bにより取得されたユーザの心理状態情報に応じて複数のタイプのシート301に関する複数のシート情報を取得し、取得情報提示部15が、シート情報取得部13Bにより取得された複数のシート情報をユーザ端末200Bに提示するようにしてよい。また、振動情報取得部14が、シート情報取得部13Bにより取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じて複数のタイプの振動情報を取得し、取得情報提示部15が、振動情報取得部14により取得された複数の振動情報をユーザ端末200Bに提示するようにしてよい。
【0113】
この場合、取得情報提示部15は、シート情報取得部13Bにより取得された複数のシート情報および振動情報取得部14により取得された複数の振動情報を全てユーザ端末200Bに提示するようにしてよい。あるいは、取得情報提示部15が、シート情報取得部13Bにより取得された複数のシート情報をユーザ端末200Bに提示してユーザに何れかを選択させ、これに応じて振動情報取得部14が、ユーザにより選択されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報を取得して、これを取得情報提示部15がユーザ端末200Bに提示するようにしてもよい。
【0114】
(第3の実施形態)
次に、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストとして「マッサージ装置300を利用する目的(用途)」を用いる場合を示す第3の実施形態について説明する。
図16は、第3の実施形態によるサーバ装置100Cの機能構成例を示すブロック図である。この
図16において、
図2に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0115】
図16に示すように、第3の実施形態によるサーバ装置100Cは、機能構成として、通信部11、目的情報取得部12C、シート情報取得部13C、振動情報取得部14および取得情報提示部15を備えている。また、サーバ装置100Cには、シート情報記憶部101Cおよび振動情報記憶部102Cが接続されている。
【0116】
図17は、第3の実施形態によるユーザ端末200Cの機能構成例を示すブロック図である。この
図17において、
図3に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
図17に示すように、第3の実施形態によるユーザ端末200Cは、機能構成として、通信部21、目的情報取得部22C、目的情報送信部23C、推薦情報受信部24、振動情報送信部25および表示制御部26を備えている。また、ユーザ端末200Cは、記憶媒体として、推薦情報記憶部201を備えている。
【0117】
図16に示すサーバ装置100Cのシート情報記憶部101Cは、
図2の媒体関連情報記憶部101に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプのシート301を示す複数のシート情報をそれぞれ複数の目的情報の何れかに対応付けて記憶する。ここで、複数の目的情報とは、保湿や抗菌といったマッサージ装置300を利用する目的を示す情報である。また、振動情報記憶部102Cは、
図2の振動情報記憶部102に対応するものであり、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ複数のシート情報の何れかに対応付けて記憶する。
【0118】
図18は、シート情報記憶部101Cに記憶される情報および振動情報記憶部102Cに記憶される情報の一例を模式的に示す図である。
図18(a)に示すように、シート情報記憶部101Bは、ねばねばの触覚効果を有するタイプS61(化粧液の成分としてグリセリンの含油量が多いタイプ)のシート301に関するシート情報を「保湿」の目的情報に関連付けるとともに、さらさらした触覚効果を有するタイプS62(グリセリンの含油量が少ないタイプ)のシート301に関するシート情報を「抗菌」の目的情報に関連付けて記憶している。
【0119】
また、
図18(b)に示すように、振動情報記憶部102Cは、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF21の振動情報をタイプS61のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF22の振動情報をタイプS62のシート情報に関連付けて記憶している。
【0120】
このように、
図18に示す情報は、マッサージ装置300を利用する目的として「保湿」を選択したユーザに対して、ねばねばの触覚効果を有するシート301と、柔らかい触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する一方、目的として「抗菌」を選択したユーザに対して、さらさらした触覚効果を有するシート301と、硬い触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する内容となっている。
【0121】
ユーザ端末200Cの目的情報取得部22Cは、マッサージ装置300を利用する目的を示す目的情報を所定の方法によって取得する。例えば、目的情報取得部22Cは、何れかの目的を選択するための操作を可能にしたユーザインタフェースを有する操作画面をユーザ端末200Cのディスプレイに表示させ、所望の目的をユーザに選択させることにより、当該ユーザによる操作画面に対する操作を通じて選択された利用目的を示す目的情報を取得する。目的情報送信部23Cは、目的情報取得部22Cにより取得された目的情報をサーバ装置100Cに送信する。サーバ装置100Cの目的情報取得部12Cは、ユーザ端末200Cから送信された目的情報を取得する。
【0122】
シート情報取得部13Cは、目的情報取得部12Cにより取得された目的情報に基づいて、マッサージ装置300の利用目的(用途)に応じたタイプのシート301に関するシート情報をシート情報記憶部101Cから取得する。
図18(a)の例において、目的情報取得部12Cにより取得された目的情報が「保湿」を示すものである場合、シート情報取得部13CはタイプS61のシート情報を取得する。一方、目的情報取得部12Cにより取得された目的情報が「抗菌」を示すものである場合、シート情報取得部13CはタイプS62のシート情報を取得する。
【0123】
振動情報取得部14は、シート情報取得部13Cにより取得されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた振動情報を振動情報記憶部102Cから取得する。
図18(b)の例において、シート情報取得部13Cにより取得されたシート情報が「タイプS61」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF21の振動情報を取得する。一方、シート情報取得部13Cにより取得されたシート情報が「タイプS62」を示すものである場合、振動情報取得部14はタイプF22の振動情報を取得する。
【0124】
取得情報提示部15は、シート情報取得部13Cにより取得されたシート情報および振動情報取得部14により取得された振動情報をユーザ端末200Cに提示する。すなわち、取得情報提示部15は、上述のようにして取得されたシート情報および振動情報をコンポーネント推薦情報としてユーザ端末200Cに送信する。
【0125】
ユーザ端末200Cの推薦情報受信部24は、サーバ装置100Cの取得情報提示部15により送信されたコンポーネント推薦情報を受信し、推薦情報記憶部201に記憶させる。振動情報送信部25は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、振動情報をマスク302に送信する。表示制御部26は、推薦情報記憶部201に記憶されたコンポーネント推薦情報のうち、シート情報をユーザ端末200Cのディスプレイに表示させる。
【0126】
以上のように構成した第3の実施形態によれば、マッサージ装置300を用いてマッサージを受けるユーザがその利用目的として「保湿」または「抗菌」の何れかを選択すると、その選択した利用目的に対応付けられたシート301および振動を示すコンポーネント推薦情報がユーザに提示される。ユーザは、このように提示されたシート301および振動を用いてマッサージ装置300を使用することにより、マッサージ装置300の利用目的に適したシート301および振動を使ってマッサージを受けることができる。特に、本実施形態では、マッサージ装置300の利用目的に適したシート301が有する触覚効果と同様の触覚効果を有する振動が提示されるので、利用目的に適した触覚効果を増長させた状態でマッサージを受けることが可能となる。
【0127】
なお、
図18に示した情報は単なる一例であり、これに限定されるものではない。例えば、
図18では、シート301として、化粧液におけるグリセリンの含有量が多いタイプと少ないタイプとを用いる例を示したが、これに限定されない。例えば、保湿効果があることで知られている他の成分(ソルビトール、1,2-ヘキサンジオール、発酵ベータグルカン、1,3-ブチレングリコール、アマチャエキス、セラミドNP、カルボマー、キサンタンガム、トリエチルヘキサノイン、マンニトールなどの何れか)の含有量に応じてタイプ分けするようにしてもよい。あるいは、抗菌効果があることで知られている他の成分(1,2-ヘキサンジオール、1,3-ブチレングリコール、クオタニウム-73)の含有量に応じてタイプ分けするようにしてもよい。
【0128】
また、
図18では、マッサージ装置300の利用目的として保湿、抗菌の2つを例示したが、これに限定されない。例えば、ストレス解消、安眠、リラックス、やる気の向上、楽観的気分の高揚、疲労の回復、顔の皺または弛みの緩和、顔のシミまたはくすみの緩和などとしてもよい。これらを目的とする場合は、香りの要素または色彩の要素をシート301のタイプ分けに利用するようにしてもよい。また、3段階以上の複数レベルにタイプ分けするようにしてもよい。
【0129】
また、1つの利用目的に対して複数のタイプのシート301を対応付けるようにしてもよいし、1つのタイプのシート301に対して複数のタイプの振動情報を対応付けるようにしてもよい。この場合、利用目的に対応して取得された複数のシート情報および複数の振動情報を全てユーザ端末200Cに提示するようにしてよい。あるいは、利用目的に対応して取得された取得された複数のシート情報をユーザ端末200Cに提示してユーザに何れかを選択させ、ユーザにより選択されたシート情報により示されるタイプのシート301に応じた1つまたは複数の振動情報を取得してユーザ端末200Cに提示するようにしてもよい。
【0130】
図19は、シート情報記憶部101Cに記憶される情報および振動情報記憶部102Cに記憶される情報の別の例を模式的に示す図である。
図19(a)に示すように、シート情報記憶部101Bは、ピンと張ったような触覚効果を有するタイプS71(顔に貼り付けて使用するもので張力が強いタイプ)のシート301に関するシート情報を「顔の皺または弛みの緩和」という目的情報に関連付けるとともに、ふわっとした触覚効果を有するタイプS72(顔に乗せて使用するもので張力が弱いタイプ)のシート301に関するシート情報を「顔のシミまたはくすみの緩和」という目的情報に関連付けて記憶している。
【0131】
また、
図19(b)に示すように、振動情報記憶部102Bは、第1の触質特徴量P1が大きくてなめらかな触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが小さくて柔らかい触覚効果を有するタイプF41の振動情報をタイプS71のシート情報に関連付けるとともに、第1の触質特徴量P1が小さくて粗い触覚効果を有し、かつ、第1の触質パラメータhが大きくて硬い触覚効果を有するタイプF42の振動情報をタイプS72のシート情報に関連付けて記憶している。
【0132】
このように、
図19に示す情報は、マッサージ装置300を利用する目的として「顔の皺または弛みの緩和」を選択したユーザに対して、ピンと張ったような触覚効果を有するシート301と、なめらかで柔らかい触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する一方、目的として「顔のシミまたはくすみの緩和」を選択したユーザに対して、ふわっとした触覚効果を有するシート301と、粗くて硬い触覚効果を有する振動とをコンポーネント推薦情報として提示する内容となっている。
【0133】
以上、第1〜第3の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、第1〜第3の実施形態を個別に適用するのみならず、何れか2つまたは3つを組み合わせて適用するようにしてもよい。例えば、
図2のコンテクスト情報取得部12が、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストを示すコンテクスト情報として、ユーザの顔の肌状態、心理状態(気分)、マッサージ装置300の利用目的(用途)の何れか2つまたは3つの組み合わせを取得するようにし、その組み合わせに対応付けられたタイプのシート301に関するシート情報を媒体関連情報取得部13が取得するようにしてもよい。
【0134】
図20は、コンテクスト情報としてユーザの顔の肌状態(乾燥肌/脂性肌)と心理状態(落着き/活性)との組み合わせを用いた場合の一例を示す図である。
図20(a)は、媒体関連情報記憶部101に記憶される情報の一例を示し、
図20(b)は、振動情報記憶部102に記憶される情報の一例を示している。この例の場合、コンテクスト情報取得部12は、コンテクスト情報としてユーザの顔の肌状態(乾燥肌/脂性肌)を取得するとともに、心理状態(落着き/活性)を取得する。媒体関連情報取得部13は、ユーザの顔の肌状態(乾燥肌/脂性肌)と心理状態(落着き/活性)との組み合わせに応じて、それらの組み合わせに対応付けられたタイプS81〜S84の何れかのシート301に関するシート情報を取得する。さらに、振動情報取得部14は、媒体関連情報取得部13により取得されたシート情報のタイプS81〜S84に対応付けられたタイプF81〜F84の振動情報を取得する。
【0135】
ここでは、第1〜第3の実施形態を任意に組み合わせて適用する場合の一例として、複数のコンテクスト情報の組み合わせに応じて何れかのタイプのシート情報を取得する例を示したが、これに限定されない。例えば、複数のコンテクスト情報の何れか1つに基づいて複数タイプのシート情報を取得し、その中から更に、別のコンテクスト情報に基づいてシート情報を絞り込み、このようにして絞り込んだシート情報を提示するようにしてもよい。このように2段階に分けてシート情報を取得する場合、次のようにしてもよい。すなわち、1段階目でユーザが選択した一のコンテクスト情報に基づいて、複数のタイプのシート情報を取得してユーザ端末200に提示する。そして、提示されたシート情報をユーザが参照して別のコンテクスト情報を選択し、当該選択された別のコンテクスト情報に基づいてシート情報の絞り込みを行って、絞り込まれたシート情報を提示する。
【0136】
また、上記第1〜第3の実施形態では、マッサージ装置300において使用するコンポーネントの1つであるシート状部材としてシート301を提示する例について説明したが、これは圧縮型シートであってもよい。圧縮型シートとは、当初は小さく圧縮されているコイル状のシートで、これに化粧液を注ぐと面状に広がるように構成されたものである。この圧縮型シートを用いる場合、広がったときのシートのきめの細かさ、柔らかさ、注ぐ化粧液の成分や量などに応じて、当該圧縮型シートを異なる複数のタイプに分類することが可能である。
【0137】
また、上記第1〜第3の実施形態では、マッサージ装置300において使用するコンポーネントの1つである振動媒体としてシート状部材(シート301)を提示する例について説明したが、シート状部材に塗布する塗布材(振動媒体⊇塗布材)を提示するようにしてもよい。塗布材は、例えば化粧液、化粧クリーム、化粧ジェル、化粧フォームなどである。何れの塗布材も、その成分や量によって異なる触覚効果を有し、複数のタイプに分類することが可能である。なお、ユーザに提示する振動媒体として塗布材を用いる場合、シート301は化粧液を含んでいないものを使用し、塗布材を塗布しやすい材質(例えば、シリコンその他の樹脂等)を用いる。
【0138】
化粧クリームや化粧ジェルに関しては、その成分として、スクラブなどの固形物もタイプ分けの要素として利用することが可能である。例えば、スクラブ入りの化粧クリームはざらざらな触覚効果を有し、スクラブ無しの化粧クリームはなめらかな触覚効果を有するといった具合である。また、化粧フォームに関しては、それに含まれる気泡の量などもタイプ分けの要素として利用することが可能である。例えば、気泡が多い化粧フォームはふわふわな触覚効果を有し、気泡が少ない化粧フォームはしっとりした触覚効果を有するといった具合である。
【0139】
図21〜
図24は、ユーザに提示するコンポーネントとして塗布材を用いた場合において、
図2の媒体関連情報記憶部101に記憶される情報および振動情報記憶部102に記憶される情報の一例を模式的に示す図である。
図21は、コンテクスト情報として肌状態情報を用い、塗布材として化粧クリームまたは化粧ジェルを用いる場合の例を示す。
図22は、コンテクスト情報として心理状態情報を用い、塗布材として化粧フォームを用いる場合の例を示す。
図23は、コンテクスト情報としてマッサージ装置300を利用する目的情報を用い、塗布材として化粧液を用いる場合の例を示す。
【0140】
図24は、コンテクスト情報として肌状態情報および心理状態情報の組み合わせを用い、塗布材として化粧クリームまたは化粧ジェルを用いる場合の例を示す。
図24において、異なる触感が少ない化粧クリームまたは化粧ジェルとは、例えば、スクラブなどの固形物の混入量が少ないものを言う。異なる触感が多い化粧クリームまたは化粧ジェルとは、スクラブなどの固形物の混入量が多いものを言う。
【0141】
ここでは、ユーザに提示する振動媒体として、シート301に代えて塗布材を用いる例ついて説明したが、シート301および塗布材の両方を振動媒体としてユーザに提示するようにしてもよい。例えば、上述した圧縮型シート(シート状部材)と、これに塗布する化粧液(塗布材)とを組み合わせを振動媒体としてユーザに提示するようにすることが可能である。
【0142】
また、上記実施形態では、媒体関連情報記憶部101(シート情報記憶部101A〜101C)および振動情報記憶部102(振動情報記憶部102A〜102C)を備え、コンテクスト情報に対応付けられた媒体関連情報を媒体関連情報記憶部101から取得するとともに、当該媒体関連情報に関連付けられた振動情報を振動情報記憶部102から取得する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、振動情報記憶部102が、複数タイプの振動情報をそれぞれ、複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶する。そして、振動情報取得部14が、コンテクスト情報取得部12により取得されたコンテクスト情報により示されるコンテクストに応じた振動情報を振動情報記憶部102から取得するようにしてもよい。この場合の振動情報記憶部102は、コンテクスト情報に対して媒体関連情報および振動情報の両方を対応付けて記憶したものであってもよい。
【0143】
また、上記実施形態では、振動情報記憶部102(振動情報記憶部102A〜102C)が振動情報を記憶しており、振動情報取得部14が振動情報記憶部102から振動情報を取得して、その取得した振動情報を取得情報提示部15がユーザ端末200(ユーザ端末200A〜200C)に提示する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、振動情報記憶部102が、複数タイプの振動を示す複数の振動識別情報を記憶する。そして、振動情報取得部14が振動情報記憶部102から振動識別情報を取得し、その取得した振動識別情報を取得情報提示部15がユーザ端末200に提示するようにしてもよい。
【0144】
この場合、ユーザ端末200において振動識別情報を確認したユーザは、その振動識別情報に対応する振動情報をユーザ端末200に対する操作によって取得する。例えば、ユーザ端末200にあらかじめ記憶しておいた複数の振動情報の中から、振動識別情報に対応する振動情報を取得する。あるいは、振動情報のダウンロードサイトにアクセスして振動識別情報を送信し、それに対応する振動情報を当該ダウンロードサイトからダウンロードする。
【0145】
また、上記実施形態では、振動供給体の一例としてマスク302を挙げて説明したが、これに限定されない。すなわち、シート状部材を介して顔に振動を付与することが可能なものであればよく、顔に被せて使用するマスク形状をしたものに限定されない。例えば、ユーザが手に持って使用可能な形状(一例として、把持部と、振動付与体が設置される振動呈示部とを備えた任意形状)をしたものを振動供給体として用い、当該振動供給体をユーザが手に持って振動呈示部をシート状部材に接触させることによって振動を付与するようにしてもよい。
【0146】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
コンテクスト情報を取得するコンテクスト情報取得部12と、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動媒体を示す複数の媒体関連情報をそれぞれ複数のコンテクスト情報の何れかに対応付けて記憶した媒体関連情報記憶部101から、コンテクストに応じたタイプの振動媒体に関する媒体関連情報を取得する媒体関連情報取得部13と、固有の触覚効果を持った複数タイプの振動情報をそれぞれ複数の媒体関連情報の何れかに対応付けて記憶した振動情報記憶部102から、媒体関連情報により示されるタイプの振動媒体に応じた振動情報を取得する振動情報取得部14と、以上のように取得した媒体関連情報および振動情報をユーザに提示する取得情報提示部15とを備え、ユーザが顔のマッサージを受ける際のコンテクストに適した振動媒体および振動を使って振動マッサージを受けることができるようする。