(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
インターネット上で顧客端末に対して提供されるエントリーページを介したエントリーにおいて予め定められた成果が得られた場合に表示されるサンクスページを前記顧客端末に提供するサンクスページ提供部と、
前記エントリーページにおいて前記顧客端末から入力された入力事項に基づき、前記サンクスページをカスタマイズするカスタマイズ部と、
前記カスタマイズ部における前記サンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのユーザインタフェースを、前記サンクスページをカスタマイズする利用者端末に提供するUI提供部と
を備え、
前記カスタマイズ部は、前記UI提供部において提供されたユーザインタフェースを介して前記利用者端末から設定されたカスタマイズ方法の設定に基づき前記サンクスページをカスタマイズする、情報処理装置。
インターネット上で顧客端末に対して提供されるエントリーページを介したエントリーにおいて予め定められた成果が得られた場合に表示されるサンクスページを前記顧客端末に提供するサンクスページ提供ステップと、
前記エントリーページにおいて前記顧客端末から入力された入力事項に基づき、前記サンクスページをカスタマイズするカスタマイズステップと、
前記カスタマイズステップにおける前記サンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのユーザインタフェースを、前記サンクスページをカスタマイズする利用者端末に提供するUI提供ステップと
を含み、
前記カスタマイズステップにおいて、前記UI提供ステップにおいて提供されたユーザインタフェースを介して前記利用者端末から設定されたカスタマイズ方法の設定に基づき前記サンクスページをカスタマイズする、コンピュータが実行する情報処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態における情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムについて詳細に説明する。
【0018】
先ず、
図1を用いて、情報処理装置の機能を説明する。
図1は、実施形態における情報処理装置のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
図1において、情報処理装置1は、ネットワーク9を介して、利用者端末2および顧客端末3と通信可能に接続されている。利用者端末2は、例えば、情報処理装置1によって提供されるサンクスページの表示態様を、Webブラウザ21を介して設定する端末である。顧客端末3は、例えば、情報処理装置1によって提供されるWebページによって商品またはサービス等を、Webブラウザ31を介して購入または利用する、顧客によって操作される端末である。
【0020】
本実施形態におけるサンクスページとは、情報処理装置1において提供されるエントリーページを介したエントリーにおいて予め定められた成果が得られた場合にWebブラウザ31において表示されるWebページである。エントリーページとは、情報処理装置1において提供されるWebサービスを利用するために顧客によって入力事項を入力するためのWebページである。エントリーページには入力事項を入力するためのUI(ユーザインタフェース:User Interface)を含んでいてもよい。入力事項には、例えば、顧客の氏名、住所、年齢、商品購入内容もしくはサービス利用内容、アンケート内容、商品もしくはサービスに係る選択ボタン(例えば、ラジオボタン)、または商品もしくはサービスの購入等に係る同意を示すボタン(例えば、チェックボックス)等が含まれてもよい。エントリーページを介したエントリーとは、エントリーページの情報(入力情報を含む)を情報処理装置1に送信することである。例えば、エントリーページもしく入力事項の確認ページにおいて、顧客が「送信」または「入力完了」等のボタンを操作することによってエントリーが完了する。
【0021】
なお、エントリーページは、入力事項を入力するためのUIを含んでないものであってもよい。例えば、入力事項は、顧客端末3に保存されているCookieの情報であってもよい。Cookieの情報には、例えば、顧客端末3を特定するための情報、情報処理装置1に訪れた日時もしくは訪問回数、または情報処理装置1における利用状況等が含まれる。または、入力事項は、Webブラウザの種類、Webブラウザの言語情報、またはOS(Operating System)情報等であってもよい。
【0022】
予め定められた成果とは、エントリーページを介して得られる成果であり、例えば、コンバージョン(CV)という場合がある。コンバージョンには、例えば、商品もしくはサービスの購入もしくは利用の申し出の完了、資料請求の完了、会員登録の完了またはメールマガジンの登録等が含まれる。すなわち、サンクスページは、コンバージョンが得られた場合に表示されるWebページである。サンクスページにおいては、例えば、「ご購入ありがとうございました」、「予約完了しました」、または「会員登録ありがとうございました」等のテキストが表示される。サンクスページを表示することにより、例えば、顧客に感謝の意を伝えることができ、また、顧客は商品購入等の手続きが完了したことを認識することが可能となる。
【0023】
なお、コンバージョンが得られた数をコンバージョン数(CV数)という場合がある。また、情報処理装置1が提供するWebサイトの訪問者数に対してコンバージョンが得られた割合をコンバージョン率(CVR)という場合がある。
【0024】
また、
図1は情報処理装置1の接続先を例示して示すものであり、情報処理装置1の接続先を限定するものではない。例えば、情報処理装置1は、利用者端末2または顧客端末3が複数台接続されるものであってもよい。ネットワーク9は、有線または無線を介するネットワークであり、例えばインターネットである。以下の実施例においてネットワーク9はインターネットを例示して説明する。
【0025】
情報処理装置1は、通信制御部11、カスタマイズ部12、サンクスページ提供部13、顧客情報蓄積部14、およびUI提供部15の各機能部を有する。本実施形態における情報処理装置1の上記各機能部は、本実施形態における情報処理プログラム(ソフトウェア)によって実現される機能モジュールであるものとして説明する。
【0026】
通信制御部11は、ネットワーク9を介して接続された利用者端末2または顧客端末3との通信を制御する。通信制御部11は、例えば、Webページを提供するためのWebサーバである。通信制御部11は、インターネット上の予め定められたユニフォームリソース識別子(URI:Uniform Resource Identifier)を有している。URIは、例えばURL(Uniform Resource Locator)である。通信制御部11は、顧客端末3のWebブラウザ31が所定のURIにアクセスしたときにエントリーページをWebブラウザ31に提供する。
【0027】
カスタマイズ部12は、エントリーページにおいて入力された入力事項に基づき、サンクスページをカスタマイズする。サンクスページのカスタマイズとは、サンクスページの表示態様を顧客に応じてカスタマイズする。表示態様のカスタマイズとは、例えば、サンクスページに表示する文字コンテンツ、静止画コンテンツ、動画コンテンツ、もしくは音声コンテンツ等の表示コンテンツ(表示要素)、またはハイパーリンクのリンク先情報を顧客に応じて変更することである。リンク先情報は顧客がハイパーリンクをクリック等したときに表示される情報である。表示態様のカスタマイズによってサンクスページに表示される情報は、例えば、顧客に応じた有用な情報であってもよく、また、顧客に応じた新たなコンバージョンを得るための情報であってもよい。
【0028】
サンクスページにおいてカスタマイズされる表示態様にはポップアップ画面の表示態様が含まれていてもよい。ポップアップ画面の表示態様とは、Webブラウザ31に表示されるポップアップ画面の表示態様である。ポップアップ画面の表示態様は、利用者端末2のWebブラウザ21によって設定されてもよい。ポップアップ画面の表示態様の設定とは、例えば、ポップアップ画面に表示される表示コンテンツ(動画コンテンツ、静止画コンテンツ、テキストコンテンツ等)の選択である。また、ポップアップ画面の表示態様の設定は、表示コンテンツのデザイン(色、形状、大きさ)の設定、または、ハイパーリンクをクリックしたときに表示されるWebページのURIを設定するものであってもよい。また、ポップアップ画面の表示態様の設定は、ポップアップ画面の表示タイミング(後述)の設定、ポップアップ画面の表示位置(中央、右、左、上、右下、左下等)の設定、ポップアップウィンドウの表示アニメーション(フェードイン、バウンド、回転、ズームイン等)の設定、または、ポップアップ画面の表示オプション(タイトルテキスト、説明文、ボタンに表示されるテキスト等)の設定であってもよい。
【0029】
ここで、ポップアップ画面の表示タイミングの設定とは、例えば、Webページが表示されてからポップアップ画面が表示されるまでの時間(滞在時間)の設定である。また、ポップアップ画面の表示タイミングの設定は、Webブラウザに対して所定の操作(例えば、離脱操作、「戻る」操作、またはスクロール操作等)をしたときにポップアップ画面を表示する設定等であってもよい。離脱操作には、例えば、Webブラウザ(またはタブ)を閉じる操作、URLバーへの入力操作、またはページ更新操作等である。
【0030】
なお、ポップアップ画面の表示態様の設定には、1つのポップアップ画面に複数の表示コンテンツを含める設定、または、複数のポップアップ画面を一度に表示する設定が含まれていてもよい。
【0031】
カスタマイズ部12は、サンクスページにおいて表示されるポップアップ画面をカスタマイズするものであってもよい。ポップアップ画面とは、Webブラウザ31に表示されるWebページの表示画面に重畳して表示される新たなウィンドウ画面である。ポップアップ画面は、表示画面をスクロールしたときに一緒にスクロールされるものであってもよく、また、表示画面をスクロールしたときにおいても常に表示されるもの(フローティングウィンドウ)であってもよい。
【0032】
サンクスページ提供部13は、カスタマイズ部12においてカスタマイズされたサンクスページを顧客端末3に提供する。サンクスページは、上述のようにインターネット上で提供されるエントリーページを介したエントリーにおいて予め定められた成果が得られた場合に表示されるWebページである。サンクスページ提供部13は、顧客端末3からのアクセスにおいて予め定められた成果が得られた場合に、サンクスページを提供する。サンクスページは、単独のWebページで構成されるものあってもよく、また複数のWebページで構成されるものであってもよい。
【0033】
顧客情報蓄積部14は、顧客情報を蓄積する。カスタマイズ部12は、顧客情報蓄積部14に蓄積された顧客情報にさらに基づきサンクスページをカスタマイズしてもよい。顧客情報蓄積部14は、例えば、過去にエントリーページにおいて入力された入力事項を蓄積する。また、顧客情報蓄積部14は、図示しない他の情報源から取得した顧客情報を蓄積するようにしてもよい。他の情報源とは、例えば、他のWebサイトにおける商品購入履歴、検索エンジンにおける検索履歴、またはWebサイトの閲覧履歴等である。カスタマイズ部12は、エントリーページにおいて入力された入力事項に加えて、顧客情報蓄積部14に蓄積された顧客情報にさらに基づきサンクスページをカスタマイズすることにより、さらに顧客に応じた適切なサンクスページをカスタマイズすることが可能となる。
【0034】
UI提供部15は、カスタマイズ部12におけるサンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのユーザインタフェースを利用者端末2のWebブラウザ21に提供する。すなわち利用者は、Webブラウザ21を介して、カスタマイズ部12におけるカスタマイズ方法を設定することにより、顧客に応じた適切なカスタマイズ方法を設定することが可能となる。
【0035】
なお、情報処理装置1が有する、通信制御部11、カスタマイズ部12、サンクスページ提供部13、顧客情報蓄積部14、およびUI提供部15の各機能部は、情報処理装置1の機能部の一例を示したものであり、情報処理装置1が有する機能を限定したものではない。例えば、情報処理装置1は、上記全ての機能部を有している必要はなく、一部の機能部を有するものであってもよい。また、情報処理装置1は、上記以外の他の機能を有していてもよい。例えば、情報処理装置1は、情報を入力するために入力機能や、装置の稼働状態をLEDランプ等により報知する出力機能を有していてもよい。
【0036】
また、情報処理装置1が有する上記各機能部は、上述の通り、ソフトウェアによって実現されるものとして説明した。しかし、情報処理装置1が有する上記機能部の中で少なくとも1つ以上の機能部は、ハードウェアによって実現されるものであってもよい。
【0037】
また、情報処理装置1が有する上記何れかの機能部は、1つの機能部を複数の機能部に分割して実施してもよい。また、情報処理装置1が有する上記何れか2つ以上の機能部を1つの機能部に集約して実施してもよい。すなわち、
図1は、情報処理装置1が有する機能を機能ブロックで表現したものであり、例えば、各機能部がそれぞれ別個のプログラムファイル等で構成されていることを示すものではない。
【0038】
また、情報処理装置1は、1つの筐体によって実現される装置であっても、ネットワーク等を介して接続された複数の装置から実現されるシステムであってもよい。例えば、情報処理装置1は、その機能の一部または全部をクラウドコンピューティングシステムによって提供されるクラウドサービス等、他の仮想的な装置によって実現するものであってもよい。すなわち、情報処理装置1は、上記各機能部のうち、少なくとも1以上の機能部を他の装置において実現するようにしてもよい。また、情報処理装置1は、デスクトップPC等の汎用的なコンピュータであってもよく、機能が限定された専用の装置であってもよい。
【0039】
次に、UI提供部15において設定できるサンクスページのカスタマイズ方法を
図2から
図5を用いて例示する。サンクスページをカスタマイズすることにより、顧客に応じた適切な提案をすることが可能となり、例えば、顧客の満足度を向上させ、または新たなコンバージョンを得ることが可能となる。なお、それぞれのカスタマイズ方法は単独で実施されてもよく、あるいは複数のカスタマイズ方法が組み合わされて実施されてもよい。なお、
図2から
図5において説明が共通する事項は同じ符号を付して説明を省略する場合がある。
【0040】
<顧客が入力した地域情報に基づくカスタマイズの設定>
図2は、実施形態におけるサンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのUIの第1の例を示す図である。
図2は、顧客がエントリーページにおいて入力した住所(または郵便番号)から地域を特定し、特定された地域に基づきサンクスページをカスタマイズするための設定をするためのUIを示している。
【0041】
図2において、設定画面1000は、UI提供部15が提供してWebブラウザ21に表示されるWebページである。設定画面1000は、カスタマイズ方法1100および詳細設定1200を有する。カスタマイズ方法1100は、地域1101、年齢1102、アンケート内容1103、購入履歴1104、顧客情報1105および詳細(1111〜1115)を有する。
【0042】
地域1101、年齢1102、アンケート内容1103、購入履歴1104および顧客情報1105は、カスタマイズ方法を選択するための設定部であり、それぞれチェックボックスをチェックすることによりカスタマイズ方法として選択が可能となる。チェックボックスを一つまたは複数選択することができる。カスタマイズ部12は、選択されたカスタマイズ方法に基づきサンクスページをカスタマイズする。例えば、
図2は、地域1101のチェックボックスがチェックされていることを示す。カスタマイズ部12は、選択された地域1101の設定に基づきサンクスページをカスタマイズする。カスタマイズ方法1100は、カスタマイズ方法にそれぞれに対応して詳細を設定するための詳細であるタイプ設定部(1211〜1215)の設定ボタンを有する。詳細設定1200は、地域1101に対応する詳細1111を押下したときに表示される。
【0043】
詳細設定1200は、北海道東北1201、関東1202、甲信越中部1203、関西中国1204、四国九州沖縄1205およびタイプ設定部(1211〜1215)を有する。また、詳細設定1200は、それぞれの地域に対応して表示態様を選択するためのタイプ設定部(1211〜1215)のプルダウンボタンを有する。詳細設定1200は、顧客の住所から決定される地域の情報からサンクスページの表示態様(表示タイプ)を選択するためのUIである。タイプ設定部(1211〜1215)において選択される表示タイプは、上述のように、例えば、サンクスページにおいて表示される、文字コンテンツ、静止画コンテンツ、動画コンテンツ、もしくは音声コンテンツ等の表示コンテンツ(表示要素)、またはハイパーリンクのリンク先情報を設定することができる。例えば、北海道東北1201の地域に対してタイプ設定部1211においてはタイプa1の表示態様が選択されている。タイプa1には、サンクスページに表示される一つまたは複数の表示コンテンツ等を予め設定(プリセット)しておくことにより、プルダウンメニューの選択で表示態様を設定することが可能となる。
【0044】
<顧客が入力した年齢情報に基づくカスタマイズの設定>
図3は、実施形態におけるサンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのUIの第2の例を示す図である。
図3は、顧客がエントリーページにおいて入力した年齢から年代を特定し、特定された年代に基づきサンクスページをカスタマイズするための設定をするためのUIを示している。
【0045】
図3において、設定画面1000は、カスタマイズ方法1100および詳細設定1300を有する。
【0046】
図3は、年齢1102のチェックボックスがチェックされていることを示す。カスタマイズ部12は、選択された年齢1102の設定に基づきサンクスページをカスタマイズする。詳細設定1300は、年齢1102に対応する詳細1112を押下したときに表示される。
【0047】
詳細設定1300は、10代以下1301、20代1302、30代1303、40代1304、50代以上1305およびタイプ設定部(1311〜1315)を有する。また、詳細設定1300は、それぞれの年齢に対応して表示態様を選択するためのタイプ設定部(1311〜1315)のプルダウンボタンを有する。詳細設定1300は、顧客の年齢から決定される年代の情報からサンクスページの表示態様(表示タイプ)を選択するためのUIである。例えば、10代以下1301の年代に対してタイプ設定部1311においてはタイプb1の表示態様が選択されている。
【0048】
<顧客が入力したアンケート情報に基づくカスタマイズの設定>
図4は、実施形態におけるサンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのUIの第3の例を示す図である。
図4は、顧客がエントリーページにおいて入力したアンケート内容に基づきサンクスページをカスタマイズするための設定をするためのUIを示している。
【0049】
図4において、設定画面1000は、カスタマイズ方法1100および詳細設定1400を有する。
【0050】
図4は、地域1101とアンケート内容1103のチェックボックスがチェックされていることを示す。カスタマイズ部12は、選択された地域1101とアンケート内容1103との設定に基づきサンクスページをカスタマイズする。詳細設定1400は、アンケート内容1103に対応する詳細1113を押下したときに表示される。
【0051】
詳細設定1400は、選択イ1401、選択ロ1402、選択ハ1403、選択ニ1404、無回答1405およびタイプ設定部(1411〜1415)を有する。また、詳細設定1400は、それぞれのアンケート内容に対応して表示態様を選択するためのタイプ設定部(1411〜1415)のプルダウンボタンを有する。詳細設定1400は、アンケート内容の情報からサンクスページの表示態様(表示タイプ)を選択するためのUIである。例えば、選択イ1401のアンケート内容に対してタイプ設定部1411においてはタイプc1の表示態様が選択されている。詳細設定1400は、アンケートの選択肢がイ〜ニの4つの選択肢で構成され、アンケートに対して無回答であった場合の設定を表している。
【0052】
なお、
図4は、地域1101とアンケート内容1103のそれぞれの詳細設定1200および詳細設定1400の設定に基づく表示態様がサンクスページに表示される場合を示している。例えば、詳細設定1200に基づく文字情報と詳細設定1400に基づく画像情報がサンクスページにおいてそれぞれ表示されるようにしてもよい。サンクスページはWebブラウザ21においてスクロール可能なWebページであってもよく、また表示態様にポップアップ表示を含むものであってもよい。
【0053】
<過去の購入履歴に基づくカスタマイズの設定>
図5は、実施形態におけるサンクスページのカスタマイズ方法を設定するためのUIの第4の例を示す図である。
図5は、顧客における過去の購入履歴に基づきサンクスページをカスタマイズするための設定をするためのUIを示している。
【0054】
図5において、設定画面1000は、カスタマイズ方法1100および詳細設定1500を有する。
【0055】
図5、購入履歴1104のチェックボックスがチェックされていることを示す。カスタマイズ部12は、選択された購入履歴1104との設定に基づきサンクスページをカスタマイズする。詳細設定1500は、購入履歴1104に対応する詳細1114を押下したときに表示される。
【0056】
詳細設定1500は、初回登録1501、リピート購入1502、定期購入1503、サンクスP1504、会員未登録1505およびタイプ設定部(1511〜1515)を有する。また、詳細設定1500は、それぞれの購入履歴に対応して表示態様を選択するためのタイプ設定部(1511〜1515)のプルダウンボタンを有する。詳細設定1500は、購入履歴の情報からサンクスページの表示態様(表示タイプ)を選択するためのUIである。例えば、初回登録1501の購入履歴に対してタイプ設定部1511においてはタイプd1の表示態様が選択されている。詳細設定1500において、初回登録1501に対応するタイプ設定部1511は、会員登録が初めてされた顧客に対する表示態様を設定する。また、リピート購入1502に対応するタイプ設定部1512は、2回以上の商品等の購入をした顧客に対する表示態様を設定する。また、定期購入1503に対応するタイプ設定部1513は、商品等の定期購入を登録している顧客に対する表示態様を設定する。また、サンクスP1504に対応するタイプ設定部1514は、サンクスページの表示を契機にしてさらに商品等を購入した顧客に対する表示態様を設定する。また、会員未登録1505に対応するタイプ設定部1515は、会員登録がされていない顧客に対する表示態様を設定する。
【0057】
次に、
図6を用いて、情報処理装置1のハードウェア構成を説明する。
図6は、実施形態における情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0058】
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、I/O機器104、および通信I/F(Interface)105を有する。情報処理装置1は、
図1で説明した情報処理プログラムを実行する装置である。
【0059】
CPU101は、RAM102またはROM103に記憶された情報処理プログラムを実行することにより、利用者端末の制御を行う。情報処理プログラムは、例えば、プログラムを記録した記録媒体、又はネットワークを介したプログラム配信サーバ等から取得されて、ROM103にインストールされ、CPU101から読出されて実行される。
【0060】
I/O機器104は、操作入力機能と表示機能(操作表示機能)を有する。I/O機器104は、例えばタッチパネルである。タッチパネルは、情報処理装置1の利用者に対して指先又はタッチペン等を用いた操作入力を可能にする。本実施形態におけるI/O機器104は、操作表示機能を有するタッチパネルを用いる場合を説明するが、I/O機器104は、表示機能を有する表示装置と操作入力機能を有する操作入力装置とを別個有するものであってもよい。その場合、タッチパネルの表示画面は表示装置の表示画面、タッチパネルの操作は操作入力装置の操作として実施することができる。なお、I/O機器104は、ヘッドマウント型、メガネ型、腕時計型のディスプレイ等の種々の形態によって実現されてもよい。
【0061】
通信I/F105は、通信用のI/Fである。通信I/F105は、例えば、無線LAN、有線LAN、赤外線等の近距離無線通信を実行する。図は通信用のI/Fとして通信I/F105のみを図示するが、情報処理装置1は複数の通信方式においてそれぞれの通信用のI/Fを有するものであってもよい。
【0062】
次に、
図7を用いて、情報処理装置1におけるサンクスページのカスタマイズの動作を説明する。
図7は、実施形態における情報処理装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示すフローチャートにおける動作の実行主体は情報処理装置1であるものとして説明するが、それぞれの動作は、上述した情報処理装置1の各機能部において実行することができる。
【0063】
図7において、情報処理装置1は、UI提供部15によって提供されたUIに基づき設定されたカスタマイズの設定情報を読み出す(ステップS11)。サンクスページのカスタマイズの設定は任意のタイミングでWebブラウザ21から予め設定(プリセット)されるものとする。
【0064】
ステップS11の処理を実行した後、情報処理装置1は、Webブラウザ31からのアクセスがあったか否かを判断する(ステップS12)。アクセスがあったと判断できない場合(ステップS12:NO)、情報処理装置1は、ステップS12の処理を繰り返し、アクセスがされるのを待機する。
【0065】
一方、アクセスがあったと判断した場合(ステップS12:YES)、情報処理装置1は、Webブラウザ31に対してエントリーページを提供する(ステップS13)。なお、エントリーページはWebブラウザ21に表示されない所定の動作(例えば、顧客端末3の端末情報の取得)を実行するだけのWebページであってもよい。
【0066】
ステップS13の処理を実行した後、情報処理装置1は、エントリーページの入力が終了したか否かを判断する(ステップS14)。エントリーページの入力が終了するとは、エントリーページの入力が完了してWebブラウザ31からエントリーページの送信があった場合を含み、エントリーページの入力が完了せずに途中で中断された(セッションが切れた)場合を含んでいてもよい。エントリーページの入力が終了したと判断できない場合(ステップS14:NO)、情報処理装置1は、ステップS14の処理を繰り返し、エントリーページの入力が終了するのを待機する。
【0067】
一方、エントリーページの入力が終了したと判断した場合(ステップS14:YES)、情報処理装置1は、CVがあったか否かを判断する(ステップS15)。CVがあったか否かは、例えば、商品の購入完了等、予め定められた成果があったか否かで判断される。CVがあったと判断できない場合(ステップS15:NO)、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0068】
一方、CVがあったと判断した場合(ステップS15:YES)、情報処理装置1は、エントリーページの入力事項を取得し(ステップS16)、顧客情報を取得する(ステップS17)。顧客情報は、例えば、顧客の過去の購入履歴、情報処理装置1に対するアクセス履歴、他のサイトにおける利用履歴等である。顧客情報は、例えば、情報処理装置1が有する顧客情報であってもよく、情報処理装置1以外の他の装置が有する顧客情報であってもよい。
【0069】
ステップS17の処理を実行した後、情報処理装置1は、サンクスページをカスタマイズする(ステップS18)。サンクスページのカスタマイズは、エントリーページにおいて入力された入力事項に基づき実行される。
【0070】
ステップS18の処理を実行した後、情報処理装置1は、ステップS18においてカスタマイズしたサンクスページをWebブラウザ31に提供する(ステップS19)。カスタマイズされたサンクスページを提供することにより、顧客に応じた適切な提案が可能なサンクスページを顧客に提供することが可能となる。ステップS19の処理を実行した後、情報処理装置1は、フローチャートに示す動作を終了する。
【0071】
なお、図示したフローチャートは、情報処理装置1の動作の一例を示したものであり、情報処理装置1における動作の順番を限定するものではない。
【0072】
なお、本実施形態で説明した装置を構成する機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態の上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0073】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0074】
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲においての種々の変更も含まれる。