特許第6838182号(P6838182)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6838182
(24)【登録日】2021年2月15日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】決済プログラム、決済装置及び決済方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/32 20120101AFI20210222BHJP
【FI】
   G06Q20/32 330
【請求項の数】13
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2020-32180(P2020-32180)
(22)【出願日】2020年2月27日
【審査請求日】2020年2月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】セバスティアン ザレフスキ
(72)【発明者】
【氏名】ヨセフ ウィジャヤ サビアント
【審査官】 山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2020−017171(JP,A)
【文献】 特開2019−114273(JP,A)
【文献】 特開2010−061544(JP,A)
【文献】 特開2019−040608(JP,A)
【文献】 再公表特許第2019/130574(JP,A1)
【文献】 特表2012−504273(JP,A)
【文献】 国際公開第2020/022001(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信を介して送金先の情報と、当該送金先において利用者が享受可能な利益に関する利益情報とが取得された場合は、当該利益情報に基づいて当該送金先に対して送金する送金金額を取得する取得手順と、
前記送金先の情報と、前記送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する決済手順と
をコンピュータに実行させるための決済プログラム。
【請求項2】
前記取得手順は、
利用者から送金金額の入力を受け付けるための入力コンテンツを表示させ、入力コンテンツを介して入力された送金金額を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項3】
前記取得手順は、
近距離無線通信を介して前記送金先の情報と、取引対象に関する取引対象情報とが取得された場合は、当該送金先の情報と当該取引対象情報とに基づいて、前記送金金額を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済プログラム。
【請求項4】
前記取得手順は、
取引対象の価格を管理する管理装置から、前記送金先と前記取引対象とに対応付けられた前記送金金額を取得する
ことを特徴とする請求項に記載の決済プログラム。
【請求項5】
前記取得手順は、
複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を前記送金金額として取得する
ことを特徴とする請求項またはに記載の決済プログラム。
【請求項6】
前記取得手順は、
取引対象に対応付けられた送金先が同一である複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を前記送金金額として取得する
ことを特徴とする請求項に記載の決済プログラム。
【請求項7】
前記取得手順は、
近距離無線通信を介して前記送金先の情報と、前記決済プログラムを示す情報とが取得された場合は、前記送金金額を取得する
ことを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項8】
前記決済手順は、
所定の決済サーバに対し、前記送金先の情報と前記送金金額とを通知する
ことを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項9】
前記決済手順は、
送金元の情報と前記送金金額とを示す識別情報であって、前記送金先と対応付けられた店舗端末が読み取った際に、当該店舗端末を介して所定の決済サーバに送金元の情報と前記送金金額とを送信させるための識別情報を表示させる
ことを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項10】
利用者からの操作に応じて送金先を示す識別情報を撮影する撮影手順
をさらに実行させ、
前記取得手順は、
前記撮影手順により識別情報が撮影された場合は、撮影された識別情報が示す送金先に対して送金する前記送金金額を取得する
ことを特徴とする請求項1からのうちいずれか1つに記載の決済プログラム。
【請求項11】
前記撮影手順は、
前記決済プログラムを起動させる操作が行われ、かつ、前記利用者が前記識別情報を撮影するための操作を行った場合は、識別情報を撮影する
ことを特徴とする請求項10に記載の決済プログラム。
【請求項12】
近距離無線通信を介して送金先の情報と、当該送金先において利用者が享受可能な利益に関する利益情報とが取得された場合は、当該利益情報に基づいて当該送金先に対して送金する送金金額を取得する取得部と、
前記送金先の情報と、前記送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する決済部と
を有することを特徴とする決済装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する決済方法であって、
近距離無線通信を介して送金先の情報と、当該送金先において利用者が享受可能な利益に関する利益情報とが取得された場合は、当該利益情報に基づいて当該送金先に対して送金する送金金額を取得する取得工程と、
前記送金先の情報と、前記送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する決済工程と
を含むことを特徴とする決済方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済プログラム、決済装置及び決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の取引対象の購入を支援するサービスを提供する技術が知られている。このような技術の一例として、商品に付された光学シンボルを携帯型端末で読み取って商品管理サーバにアクセスし、商品の購入指示を行う決済システムに関する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−010521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、利用者にとって利便性が良いとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、上述した技術では、携帯型端末が有するカメラ部で撮影した光学シンボルに対して画像処理を行い、光学シンボルに記録された情報を取得する処理を行う必要がある。したがって、上述した技術では、光学シンボルを撮影する際の周囲の環境や、携帯型端末が有するカメラ部の性能によっては光学シンボルを正確に読み取ることができず、利便性の点で改善の余地がある。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、決済における利用者の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る決済プログラムは、近距離無線通信を介して送金先の情報が取得された場合は、当該送金先に対して送金する送金金額を取得する取得手順と、前記送金先の情報と、前記送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する決済手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、決済における利用者の利便性を向上させることできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。
図2図2は、第2の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。
図3図3は、第3の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る商品情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る決済プログラム、決済装置及び決済方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決済プログラム、決済装置及び決済方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
〔1−1.第1の実施形態における提供処理の一例〕
図1を用いて、本実施形態の決済プログラム等により実現される第1の実施形態に係る決済処理について説明する。図1は、第1の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。なお、図1において、実施形態に係る決済プログラムによる決済処理は、端末装置100によって行われる。つまり、端末装置100は、実施形態に係る決済プログラムによる制御に従って、実施形態に係る決済処理を実行する。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る決済システム1は、決済サーバ10と、端末装置100と、事業者端末200とを含む。決済サーバ10、端末装置100及び事業者端末200は、ネットワークN(例えば、図4参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した決済システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の端末装置100及び複数台の事業者端末200が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、端末装置100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供し、各種の決済を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステムにより実現される。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間における電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0014】
図1に示す端末装置100は、利用者によって利用される情報処理装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、端末装置100がNFC(Near Field Communication)リーダーを有するスマートフォンである場合を示す。
【0015】
図1に示す事業者端末200は、利用者に取引対象を提供する事業者によって利用される情報処理装置である。事業者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、事業者端末200は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、事業者端末200がノート型PCである場合を示す。
【0016】
〔1−1−1.端末装置100を用いた決済について〕
ここで、端末装置100が実行する決済処理に先立ち、端末装置100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報C1を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報C1は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0017】
例えば、利用者Uが店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置100に予めインストールされた決済用のアプリケーション(以下、単に「決済アプリ」と記載する場合がある)を起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報C1を撮影する。このような場合、端末装置100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置100は、利用者Uを識別する利用者情報と、店舗識別情報C1(若しくは、店舗識別情報C1が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0018】
このような場合、決済サーバ10は、利用者情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報C1が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を端末装置100へと送信する。このような場合、端末装置100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0019】
なお、端末装置100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置100を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置100は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末は、端末装置100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの店舗端末或いは端末装置100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0020】
また、端末装置100を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置100は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0021】
〔1−1−2.第1の実施形態の概要について〕
ここで、従来、利用者の取引対象の購入を支援するサービスを提供する技術が知られている。このような技術の一例として、商品に付された光学シンボルを携帯型端末で読み取って商品管理サーバにアクセスし、商品の購入指示を行う決済システムに関する技術が知られている。しかしながら、このような技術では、光学シンボルを撮影する際の周囲の環境や、携帯型端末が有するカメラ部の性能によっては光学シンボルを正確に読み取ることができず、利便性の点で改善の余地がある。
【0022】
そこで、端末装置100は、第1の実施形態に係る決済処理を実行する。以下、図1を用いて、端末装置100が実行する決済処理について説明する。なお、以下の説明では、
端末装置100が利用者Uにより利用され、事業者端末200が事業者M1により利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置100を利用者Uと同一視し、事業者端末200を事業者M1及び事業者M1が管理する店舗Aと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置100、事業者M1及び店舗Aを事業者端末200と読み替えることもできる。
【0023】
まず、決済サーバ10の管理者は、店舗Aの店舗ID及び決済アプリのアプリIDを送信するNFCタグと、店舗IDを示す店舗識別情報C1とを事業者M1に提供する(ステップSa1)。例えば、決済サーバ10の管理者は、店舗Aの店舗ID及び決済アプリのアプリIDが記録されたNFCタグNT1を、店舗識別情報C1が印刷された印刷物(例えば、印刷用紙)に貼付し、当該印刷物を事業者M1に提供する。
【0024】
続いて、事業者M1は、NFCタグNT1と店舗識別情報C1とを店舗Aに配置する(ステップSa2)。例えば、事業者M1は、決済サーバ10の管理者から提供された印刷物を店舗Aの店頭(例えば、レジカウンター)に配置する。
【0025】
続いて、店舗Aに来店した利用者Uは、NFCタグNT1から、決済アプリのアプリIDと店舗Aの店舗IDとを読み取る(ステップSa3)。図1の例において、店舗Aが提供する取引対象(商品)を購入する利用者Uが、上述した決済アプリを用いた決済手法により店舗Aに対する決済を行うことを希望したものとする。この場合、利用者Uは、店舗Aに配置されたNFCタグNT1にスリープさせた状態の端末装置100を近づけ、NFCを介して、NFCタグNT1から決済アプリのアプリIDと店舗Aの店舗IDとを読み取る。
【0026】
続いて、端末装置100は、決済アプリを起動させる(ステップSa4)。例えば、端末装置100は、NFCタグNT1から決済アプリに関する情報を読み取ったことを示す通知(例えば、プッシュ通知)を、ログイン用の画面上に配置して表示する。そして、端末装置100は、表示した通知に対する利用者Uの選択操作に応じて、決済アプリを起動させる。
【0027】
続いて、端末装置100は、店舗Aに対する決済金額を入力するための入力画面を表示する(ステップSa5)。例えば、端末装置100は、NFCタグNT1から読み取った決済アプリのアプリIDと店舗Aの店舗IDとに基づいて、決済アプリのコンテンツである入力画面を表示する。具体的な例を挙げると、端末装置100は、上述した2次元コード等を用いた決済手法において、決済アプリを介して店舗識別情報C1を撮影した場合に表示する画面を入力画面として表示する。
【0028】
なお、端末装置100は、NFCタグNT1から決済アプリへのディープリンクを読み取った場合、当該ディープリンクの遷移先である入力画面を表示してもよい。
【0029】
続いて、利用者Uは、入力画面に決済金額を入力する(ステップSa6)。例えば、利用者Uは、店舗Aにおいて購入する商品について、事業者M1から提示された価格を入力画面に入力する。
【0030】
続いて、事業者M1は、利用者Uが入力した決済金額を確認する(ステップSa7)。例えば、事業者M1は、利用者Uから提示される端末装置100の入力画面に入力された決済金額と、利用者Uに提供する商品の価格とが一致するか否かを確認する。
【0031】
続いて、端末装置100は、店舗IDと利用者IDと決済金額とを決済サーバ10に通知する(ステップSa8)。例えば、入力画面に入力された決済金額と、利用者Uに提供する商品の価格とが一致すると事業者M1により確認された場合、端末装置100は、利用者Uの操作に応じて、店舗Aの店舗IDと、利用者Uの利用者IDと、入力画面に入力された決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へ通知する。
【0032】
続いて、決済サーバ10は、端末装置100から通知された決済情報に基づいて、決済処理を実行する(ステップSa9)。例えば、決済サーバ10は、利用者IDが示す利用者Uの口座から、店舗IDが示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0033】
以上のように、実施形態に係る端末装置100は、NFCタグから読み取った情報に基づいて決済情報を決済サーバ10に送信する。これにより、実施形態に係る端末装置100は、暗い場所に設置された店舗識別情報が読み取れない場合や、端末装置100が有する撮影部が故障し、店舗識別情報を撮影できない場合であっても、上述したQRコード(登録商標)等を用いた決済手法と同様の画面表示を行い、決済情報を決済サーバ10に送信し、決済処理を実行させることができる。すなわち、実施形態に係る端末装置100は、決済における利用者の利便性を向上させることできる。
【0034】
〔1−2.第2の実施形態における提供処理の一例〕
なお、本実施形態に係る決済プログラムがNFCタグから読み取る情報は、決済アプリのアプリIDや店舗IDに限られない。ここで、図2を用いて、本実施形態の決済プログラム等により実現される第2の実施形態に係る決済処理について説明する。図2は、第2の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。なお、図2において、実施形態に係る決済プログラムによる決済処理は、端末装置100によって行われる。つまり、端末装置100は、実施形態に係る決済プログラムによる制御に従って、実施形態に係る決済処理を実行する。
【0035】
図2に示すように、実施形態に係る決済システム2は、決済サーバ10と、端末装置100と、事業者端末200とを含む。決済サーバ10、端末装置100及び事業者端末200は、ネットワークNを介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWANである。なお、図2に示した決済システム2には、複数台の決済サーバ10、複数台の端末装置100及び複数台の事業者端末200が含まれていてもよい。
【0036】
図2に示す決済サーバ10、端末装置100及び事業者端末200は、図1に示す決済システム1と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0037】
〔1−2−1.第2の実施形態の概要について〕
以下、図2を用いて、端末装置100が実行する決済処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が利用者Uにより利用され、事業者端末200が事業者M1により利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置100を利用者Uと同一視し、事業者端末200を事業者M1及び事業者M1が管理する店舗Aと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置100、事業者M1及び店舗Aを事業者端末200と読み替えることもできる。
【0038】
まず、事業者M1は、店舗Aにおいて提供する商品に関する商品情報を登録する(ステップSb1)。例えば、事業者M1は、決済サーバ10にアクセスし、商品ごとに、価格や説明テキスト、商品画像などを含む商品情報を登録する。そして、決済サーバ10は、商品情報の登録を受け付け、店舗Aの店舗IDと、商品を示す情報(商品ID)と、当該商品の商品情報とを紐付け、記憶部に格納する。
【0039】
続いて、決済サーバ10の管理者は、商品ごとに、商品ID、店舗Aの店舗ID及び決済アプリのアプリIDを送信するNFCタグと、商品を識別する商品識別情報(例えば、QRコード(登録商標)によって示される商品ID。以下、「商品QR」と記載する場合がある)とを提供する(ステップSb2)。例えば、決済サーバ10の管理者は、店舗Aの店舗ID及び決済アプリのアプリIDが記録された複数のNFCタグであって、事業者M1が提供する商品のいずれか一つに対応する商品IDがそれぞれ記録されたNFCタグNT11、NT12、・・・等を、それぞれが記録する商品IDに対応する商品QR(図2に示す商品QRC11、C12、・・・等)が印刷された印刷物に貼付し、当該印刷物を事業者M1に提供する。以下、事業者M1に提供したNFCタグNT11、NT12、・・・等をNFCタグNT10と総称し、商品QRC11、C12、・・・等を商品QRC10と総称する場合がある。
【0040】
続いて、事業者M1は、NFCタグNT10と商品QRC10とを配置する(ステップSb3)。例えば、事業者M1は、決済サーバ10の管理者から提供された印刷物を商品タグとして対応する商品に付加し、店舗Aに各商品を陳列する。
【0041】
続いて、店舗Aに来店した利用者Uは、NFCタグNT10から、商品IDと、店舗Aの店舗IDと、決済アプリのアプリIDとを読み取る(ステップSb4)。例えば、利用者Uは、購入対象の商品に付加されたNFCタグNT10にスリープさせた状態の端末装置100を近づけ、NFCを介して、NFCタグNT10から当該商品の商品IDと、決済アプリのアプリIDと店舗Aの店舗IDとを読み取る。
【0042】
続いて、端末装置100は、決済アプリを起動させる(ステップSb5)。例えば、端末装置100は、NFCタグNT10から決済アプリに関する情報を読み取ったことを示す通知を、ログイン用の画面上に配置して表示する。そして、端末装置100は、表示した通知に対する利用者Uの選択操作に応じて、決済アプリを起動させる。
【0043】
続いて、端末装置100は、店舗IDと商品IDとを決済サーバ10に通知する(ステップSb6)。例えば、端末装置100は、決済アプリの起動に応じて、NFCタグNT10から読み取った店舗IDと商品IDとを決済サーバ10に通知する。
【0044】
続いて、決済サーバ10は、店舗IDと商品IDとに対応する商品情報を端末装置100に通知する(ステップSb7)。例えば、決済サーバ10は、記憶部を参照し、通知された店舗IDと商品IDとに紐付けられた商品情報を端末装置100に通知する。
【0045】
続いて、端末装置100は、店舗Aに対する決済の内容を確認するための確認画面を表示する(ステップSb8)。例えば、端末装置100は、決済サーバ10から通知された商品情報と、対応する商品の価格とを示す確認画面を表示する。そして、利用者Uは、購入対象の商品と、確認画面に表示された商品情報とが一致するか否か確認する。また、事業者M1は、利用者Uから提示される商品(購入対象の商品)と、確認画面に表示された商品情報とが一致するか否か確認する。
【0046】
続いて、利用者Uは、購入対象の商品の決済に関する決済操作を行う(ステップSb9)。例えば、利用者U及び事業者M1の双方で、購入対象の商品と、確認画面に表示された商品情報とが一致していることの確認が取れた場合、利用者Uは、確認画面において、店舗Aに対する決済を行うことを端末装置100に指示する。
【0047】
続いて、端末装置100は、利用者Uの決済操作に応じて、店舗IDと利用者IDと決済金額とを決済サーバ10に通知する(ステップSb10)。例えば、端末装置100は、店舗Aの店舗IDと、利用者Uの利用者IDと、確認画面に表示された商品の価格(決済金額)とを示す決済情報を決済サーバ10へ通知する。
【0048】
なお、端末装置100は、事業者M1からの操作に応じて、決済情報を決済サーバ10へ通知してもよい。例えば、事業者M1は、利用者Uから提示される商品(購入対象の商品)と、確認画面に表示された商品情報とが一致すると確認した場合、確認画面に表示された商品の価格(決済金額)の決済を認証するための認証操作を端末装置100に対して行う。具体的な例を挙げると、事業者M1は、決済を認証するため認証情報(例えば、暗証番号)を端末装置100に入力、或いは、認証情報を示す2次元コードを端末装置100に読み取らせる。そして、端末装置100は、認証操作に応じて決済情報を決済サーバ10へ通知する。
【0049】
また、端末装置100は、複数の商品の商品情報と、対応する各商品の価格の合計額とを示す確認画面を表示してもよい。例えば、確認画面を表示した後、利用者Uから決済操作が行われていない状態で新たなNFCタグNT10を読み取った場合、端末装置100は、当該NFCタグNT10からを読み取った店舗IDと商品IDとを決済サーバ10に通知し、対応する商品情報と商品の価格とを新たに受け付ける。そして、端末装置100は、表示済みの商品情報及び新たに受け付けた商品情報と、表示済みの商品の価格及び新たに受け付けた商品の価格の合計額とを示す確認画面を表示する。言い換えると、端末装置100は、同一の店舗IDが記録されたNFCタグを複数読み取った場合、各NFCタグに対応する商品情報と、各NFCタグに対応する商品の価格の合計額とを示す確認画面を表示する。
【0050】
続いて、決済サーバ10は、端末装置100から通知された決済情報に基づいて、決済処理を実行する(ステップSb11)。例えば、決済サーバ10は、利用者IDが示す利用者Uの口座から、店舗IDが示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0051】
以上のように、実施形態に係る端末装置100は、商品に付加されたNFCタグから読み取った情報に基づき、決済情報を決済サーバ10に送信する。これにより、実施形態に係る端末装置100は、商品を店舗のレジに通さずとも、商品の価格を把握し、店舗に対する決済を行うことができる。すなわち、実施形態に係る端末装置100は、決済における利用者の利便性を向上させることできる。
【0052】
〔1−3.第3の実施形態における提供処理の一例〕
なお、本実施形態に係る決済プログラムがNFCタグから読み取る情報は、決済サーバ10の管理者から提供されるNFCタグに予め記録された情報に限られない。ここで、図3を用いて、本実施形態の決済プログラム等により実現される第3の実施形態に係る決済処理について説明する。図3は、第3の実施形態に係る決済処理の一例を示す図である。なお、図3において、実施形態に係る決済プログラムによる決済処理は、端末装置100によって行われる。つまり、端末装置100は、実施形態に係る決済プログラムによる制御に従って、実施形態に係る決済処理を実行する。
【0053】
図3に示すように、実施形態に係る決済システム3は、決済サーバ10と、端末装置100と、事業者端末200とを含む。決済サーバ10、端末装置100及び事業者端末200は、ネットワークNを介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWANである。なお、図3に示した決済システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の端末装置100及び複数台の事業者端末200が含まれていてもよい。
【0054】
図3に示す決済サーバ10、端末装置100及び事業者端末200は、図1に示す決済システム1と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0055】
〔1−3−1.第3の実施形態の概要について〕
以下、図3を用いて、端末装置100が実行する決済処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が利用者Uにより利用され、事業者端末200が事業者M1により利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置100を利用者Uと同一視し、事業者端末200を事業者M1及び事業者M1が管理する店舗Aと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置100、事業者M1及び店舗Aを事業者端末200と読み替えることもできる。
【0056】
まず、事業者M1は、店舗IDと、決済金額とをNFCタグに記録する(ステップSc1)。例えば、事業者M1は、決済サーバ10の管理者から提供されたNFCタグであって、決済アプリのアプリIDが記録されたNFCタグNT1に対し、事業者端末200を用いて店舗Aの店舗IDを記録する。また、事業者M1は、利用者Uに対して提供する商品の価格である決済金額を、事業者端末200を用いてNFCタグNT1に記録する。具体的な例を挙げると、事業者M1は、店舗Aに設置された店舗端末(例えば、POS(Point Of System)端末)において読み取った商品の価格である決済金額を、事業者端末200を用いてNFCタグNT1に記録する。
【0057】
続いて、利用者Uは、NFCタグNT1から、決済アプリのアプリIDと、店舗IDと、決済金額とを読み取る(ステップSc2)。図3の例において、店舗Aが提供する商品を購入する利用者Uが、上述した決済アプリを用いた決済手法により店舗Aに対する決済を行うことを希望したものとする。この場合、利用者Uは、店舗Aに配置されたNFCタグNT1にスリープさせた状態の端末装置100を近づけ、NFCを介して、NFCタグNT1から決済アプリのアプリIDと、店舗Aの店舗IDと、決済金額とを読み取る。
【0058】
続いて、端末装置100は、決済アプリを起動させる(ステップSc3)。例えば、端末装置100は、NFCタグNT1から決済アプリに関する情報を読み取ったことを示す通知を、ログイン用の画面上に配置して表示する。そして、端末装置100は、表示した通知に対する利用者Uの選択操作に応じて、決済アプリを起動させる。
【0059】
続いて、利用者Uは、端末装置100に表示される決済金額を確認する(ステップSc4)。例えば、利用者Uは、決済アプリの起動に応じて端末装置100に表示される、店舗Aに対する決済金額を確認する。具体的な例を挙げると、利用者Uは、店舗Aに設置された店舗端末に表示された購入対象の商品の金額と、端末装置100に表示された決済金額とが一致するか否かを確認する。
【0060】
続いて、端末装置100は、利用者Uの操作に応じて、利用者IDと店舗IDと決済金額とを決済サーバ10に通知する(ステップSc5)。例えば、利用者Uが端末装置100に表示された決済金額に承服し、当該決済金額の決済を行うことを端末装置100に指示した場合、端末装置100は、店舗Aの店舗IDと、利用者Uの利用者IDと、画面に表示した決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へ通知する。
【0061】
続いて、決済サーバ10は、端末装置100から通知された決済情報に基づいて、決済処理を実行する(ステップSc6)。例えば、決済サーバ10は、利用者IDが示す利用者Uの口座から、店舗IDが示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0062】
以上のように、実施形態に係る端末装置100は、NFCタグから決済金額を読み取り、決済情報を決済サーバ10に送信する。これにより、実施形態に係る端末装置100は、利用者が決済金額を入力する作業を行うことなく、決済サーバ10に決済処理を実行させることができる。すなわち、実施形態に係る端末装置100は、決済における利用者の利便性を向上させることできる。
【0063】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、図4を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0064】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や、事業者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0065】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、商品情報データベース32とを有する。
【0066】
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や事業者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、図5を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。図5の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」といった項目を有する。
【0067】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有する所有者(利用者や事業者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や事業者が所有する口座の残高を示す。
【0068】
すなわち、図3では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例を示す。
【0069】
(商品情報データベース32について)
商品情報データベース32は、事業者が提供する取引対象(商品)に関する各種情報を記憶する。ここで、図6を用いて、商品情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る商品情報データベースの一例を示す図である。図6の例において、商品情報データベース32は、「事業者ID」、「店舗ID」、「口座ID」、「商品ID」、「商品情報」といった項目を有する。
【0070】
「事業者ID」は、事業者を識別するための識別情報を示す。「店舗ID」は、事業者が管理する店舗を識別するための識別情報を示す。「口座ID」は、事業者が所有する口座を識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、事業者が提供する商品を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、事業者が提供する商品に関する情報を示し、「価格」、「画像」、「テキスト」といった項目を有する。「価格」は、商品の価格を示す。「画像」は、商品の画像を示す。「テキスト」は、商品の名称や、説明テキストなどといったテキスト情報を示す。
【0071】
すなわち、図6では、事業者ID「MID#1」によって識別される事業者が管理する店舗が店舗ID「SID#1」によって識別され、当該事業者が所有する口座が口座ID「AID#2」によって識別され、当該事業者が提供する商品のうち、商品ID「CID#1」によって識別される商品の価格が「価格#1」、画像が「画像#1」、テキストが「テキスト#1」である例を示す。
【0072】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図4に示すように、受付部41と、提供部42と、決済処理部43とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0073】
(受付部41について)
受付部41は、事業者が提供する取引対象に関する情報を受け付ける。例えば、図2の例において、受付部41は、店舗Aにおいて提供する商品に関する商品情報の登録を事業者M1から受け付け、商品情報データベース32に格納する。
【0074】
また、受付部41は、利用者から事業者に対する決済に関する決済情報を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、店舗Aの店舗IDと、利用者Uの利用者IDと、入力画面に入力された決済金額とを示す決済情報を受け付ける。
【0075】
(提供部42について)
提供部42は、事業者が提供する取引対象に関する情報を提供する。例えば、図2の例において、提供部42は、商品情報データベース32を参照し、利用者Uから通知された店舗IDと商品IDとに紐付けられた商品情報を端末装置100に通知(提供)する。
【0076】
(決済処理部43について)
決済処理部43は、受付部41が受け付けた決済情報に従い、決済処理を実行する。例えば、図1の例において、決済処理部43は、利用者IDが示す利用者Uの口座から、店舗IDが示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。
【0077】
〔3.提供者端末の構成〕
次に、上述した決済処理を実現するための端末装置100について図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、記憶部120と、カメラ130と、タッチパネル140と、NFCリーダー150と、制御部160とを有する。
【0078】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、決済サーバ10や、事業者端末200等との間で情報の送受信を行う。
【0079】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0080】
(カメラ130について)
カメラ130は、画像(動画或いは静止画)を撮像するための撮像装置である。カメラ130は、例えば、CCD(Charged-coupled devices)センサやCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。
【0081】
(タッチパネル140について)
タッチパネル140は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種情報を表示し、利用者の指や専用ペンで利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。
【0082】
(NFCリーダー150について)
NFCリーダー150は、端末装置100がNFCタグにかざされることにより、端末装置100が有する近距離無線通信機能を起動させ、FeliCa(登録商標)、Wifi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信によって、NFCタグに記録された情報を読み取る。例えば、NFCリーダー150は、NFCタグにNDEF(NFC Data Exchange Format)の形式で記録された情報を読み取る。
【0083】
(制御部160について)
制御部160は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部160は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0084】
ここで、制御部160は、複数のアプリケーションを実行することにより、端末装置100に関する各種機能を実現することとなる。例えば、図7に示す例において、制御部160は、第1アプリケーション161や第2アプリケーション162を実行している。なお、制御部160は、図7に示すアプリケーション以外にも、任意の機能を発揮するための任意の数のアプリケーションを実行してよい。
【0085】
第1アプリケーション161は、端末装置100のOS(Operating System)となるアプリケーションである。例えば、第1アプリケーション161は、NFCリーダー150を用いてNFCタグの読み取り処理を実行し、第2アプリケーション162に対応するアプリIDが読み取られた場合、第2アプリケーション162を実行する。
【0086】
第2アプリケーション162は、上述した決済処理を端末装置100に実行させる。以下、図8を用いて、第2アプリケーション162が有する機能構成の一例ついて説明する。図8は、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す図である。図8に示すように、実施形態に係る第2アプリケーション162は、撮影部1621と、取得部1622と、表示制御部1623と、決済部1624とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0087】
(撮影部1621について)
撮影部1621は、利用者からの操作に応じて送金先を示す識別情報を撮影する。例えば、撮影部1621は、カメラ130を制御し、電子決済による送金先である店舗を示す店舗識別情報(2次元コード)を撮影する。
【0088】
また、撮影部1621は、決済プログラムを起動させる操作が行われ、かつ、利用者が識別情報を撮影するための操作を行った場合は、識別情報を撮影してもよい。例えば、利用者が決済アプリ(第2アプリケーション162)を起動し、決済アプリを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影するための操作を行った場合、撮影部1621は、当該店舗識別情報を撮影する。
【0089】
(取得部1622について)
取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報が取得された場合は、当該送金先に対して送金する送金金額を取得する。例えば、図1の例において、取得部1622は、NFCタグNT1から、店舗Aの店舗IDがNFCリーダー150により読み取られた場合、店舗Aに対する決済金額を取得する。
【0090】
また、取得部1622は、利用者から送金金額の入力を受け付けるための入力コンテンツを表示させ、入力コンテンツを介して入力された送金金額を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部1622は、NFCタグNT1から読み取られた決済アプリのアプリIDと店舗Aの店舗IDとに基づいて、決済アプリのコンテンツである入力画面を表示させ、入力画面に入力された金額を決済金額として取得する。
【0091】
なお、入力コンテンツを表示させる処理は、後述する表示制御部1623により行われてもよい。
【0092】
また、取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報と、取引対象に関する取引対象情報とが取得された場合は、当該送金先の情報と当該取引対象情報とに基づいて、送金金額を取得してもよい。例えば、図2の例において、取得部1622は、NFCタグNT10から読み取られた店舗IDと商品IDとに基づいて、対応する商品の価格を含む商品情報を取得する。
【0093】
また、取得部1622は、取引対象の価格を管理する管理装置から、送金先と取引対象とに対応付けられた送金金額を取得してもよい。例えば、図2の例において、取得部1622は、NFCタグNT10から読み取った店舗IDと商品IDと紐付けられた商品情報を、決済サーバ10から取得する。
【0094】
また、取得部1622は、複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を送金金額として取得してもよい。例えば、取得部1622は、NFCタグから読み取られた複数の商品IDに基づき、複数の商品情報を決済サーバ10から取得した場合、各商品情報が示す商品の価格の合計額を決済金額として取得する。
【0095】
また、取得部1622は、取引対象に対応付けられた送金先が同一である複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を送金金額として取得してもよい。例えば、図2の例において、取得部1622は、複数のNFCタグNT10が読み取られ、店舗Aにおいて提供される商品の商品情報を複数取得した場合、各商品情報が示す商品の価格の合計額を、店舗Aに対する決済金額として取得する。
【0096】
なお、取得部1622は、近距離無線通信を介して読み取られた金額を、送金金額として取得してもよい。例えば、図3の例において、取得部1622は、事業者端末200を用いてNFCタグNT1に記録された金額(店舗Aに設置された店舗端末において読み取られた商品の価格)が読み取られた場合、当該金額を店舗Aに対する決済金額として取得する。
【0097】
また、取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報と、決済プログラムを示す情報とが取得された場合は、送金金額を取得してもよい。例えば、図1の例において、取得部1622は、店舗Aの店舗IDと、決済アプリのアプリIDとがNFCリーダー150により読み取られた場合、店舗Aに対する決済金額を取得する。
【0098】
また、取得部1622は、撮影部1621により識別情報が撮影された場合は、撮影された識別情報が示す送金先に対して送金する送金金額を取得してもよい。例えば、取得部1622は、撮影部1621により店舗識別情報が撮影された場合、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、当該画面に表示された価格を、店舗識別情報が示す店舗への決済金額として取得する。
【0099】
(表示制御部1623について)
表示制御部1623は、利用者の操作に応じて端末装置100の画面(タッチパネル140)の表示を制御する。例えば、図1の例において、表示制御部1623は、NFCタグNT1から決済アプリに関する情報を読み取ったことを示す通知を、ログイン用の画面上に配置して表示させる。また、図2の例において、表示制御部1623は、決済サーバ10から通知(取得)された商品情報と、対応する商品の価格とを示す確認画面を表示させる。また、図3の例において、表示制御部1623は、NFCタグNT1から読み取られた店舗Aに対する決済金額を表示させる。
【0100】
(決済部1624について)
決済部1624は、送金先の情報と、送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する。例えば、決済部1624は、NFCリーダー150により読み取られた情報と、取得部1622とに基づいて、決済アプリを用いる決済処理を実行する。
【0101】
また、決済部1624は、所定の決済サーバに対し、送金先の情報と送金金額とを通知してもよい。例えば、決済部1624は、店舗IDと、利用者IDと、取得部1622により取得された決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へ通知する。
【0102】
また、決済部1624は、送金元の情報と送金金額とを示す識別情報であって、送金先と対応付けられた店舗端末が読み取った際に、当該店舗端末を介して所定の決済サーバに送金元の情報と送金金額とを送信させるための識別情報を表示させてもよい。例えば、決済部1624は、利用者を識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。そして、店舗に設置された店舗端末は、端末装置100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0103】
なお、利用者を識別するための利用者識別情報を表示させる処理は、表示制御部1623により行われてもよい。
【0104】
〔4.決済処理のフロー〕
図9を用いて、実施形態に係る端末装置100の決済処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0105】
図9に示すように、端末装置100は、NFCで決済アプリケーションに対応するアプリIDが読み取られたか否かを判定する(ステップS101)。対応するアプリIDが読み取られていない場合(ステップS101;No)、端末装置100は、対応するアプリIDが読み取られるまで待機する。一方、対応するアプリIDが読み取られた場合(ステップS101;Yes)、端末装置100は、決済アプリケーションを起動する(ステップS102)。
【0106】
続いて、端末装置100は、決済金額を入力するための画面を表示する(ステップS103)。続いて、端末装置100は、入力された決済金額とNFCで読み取った店舗IDと利用者IDと決済金額とを決済サーバに送信し(ステップS104)、処理を終了する。
【0107】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0108】
〔5−1.NFCタグに記録される情報について〕
上述の実施形態において、NFCタグに記録される情報が、店舗IDや決済アプリのアプリID、商品ID等である例を示したが、NFCタグに記録される情報はこのような例に限定されない。例えば、NFCタグに記録される情報は、決済アプリのパッケージアプリに関する情報(パッケージ名や、パッケージIDなど)や、位置情報(店舗の位置や、NFCタグが設置された位置など)、店舗情報(店舗の名称や、店舗が提供する取引対象の情報(商品情報)など)、店舗の紹介情報(店舗が提供する取引対象の情報や、店舗内の画像、店舗の設備の情報、従業員の情報、店舗の説明テキストなど)などであってもよい。また、NFCタグに記録される情報は、店舗におけるキャンペーン情報や、取引対象の値引き情報(タイムセールや、所定の期間が経過した商品(例えば、生鮮食品)の値引きなど)、チラシ情報(NFCタグに対応する店舗のチラシや、関連する店舗(例えば、系列店)のチラシ、同一地域内の他の店舗のチラシなど)などといった、利用者が享受可能な利益に関する利益情報であってもよい。ここで、近距離無線通信を介して利益情報が取得された場合、取得部1622は、利益情報に基づいて値引き等が行われた送金金額を取得する。
【0109】
なお、NFCタグには、NFCタグに記録された情報の書き換えを禁止とする設定が行われてもよい。また、NFCタグには、NFCタグに記録された情報の書き込みの認証を行うための認証情報(パスワード)の設定が行われていてもよい。例えば、NFCタグに情報の書き込み(情報の更新や、情報の追加など)を事業者が事業者端末200を用いて行う際、NFCタグは、NFCタグに予め記録された認証情報(例えば、事業者が設定した認証情報や、決済サーバ10の管理者から事業者に通知された認証情報)と、事業者が事業者端末200を介して入力した認証情報とが一致するか否かを判定し、一致した場合に情報の書き込みを認証する。
【0110】
〔5−2.近距離無線通信を介して取得された情報に応じた表示制御について〕
上述の実施形態において、取得部1622及び表示制御部1623が、近距離無線通信を介して取得された情報に基づいて、利用者から送金金額の入力を受け付けるための入力画面や、決済サーバ10から通知された商品情報と対応する商品の価格とを示す確認画面などを端末装置100の画面に表示させる例を示したが、取得部1622及び表示制御部1623による表示制御はこのような例に限定されない。例えば、取得部1622及び表示制御部1623は、近距離無線通信を介して取得された店舗IDに対応するコンテンツを表示させてもよい。具体的な例を挙げると、取得部1622及び表示制御部1623は、店舗IDに対応する店舗に関する情報(例えば、取引対象に関する情報や、利用者が利用可能なクーポン、利用者からのレビューなど)を示すストアページを決済サーバ10や他の外部サーバから取得し、端末装置100の画面に表示させる。また、取得部1622及び表示制御部1623は、店舗IDに対応する店舗が提供する各種サービスを示すコンテンツであって、決済アプリにおいて提供されるコンテンツ(例えば、ミニアプリ)を決済サーバ10から取得し、端末装置100の画面に表示させる。また、取得部1622及び表示制御部1623は、店舗IDに対応する店舗に関して利用者が保持するデジタル会員証を決済サーバ10や他の外部サーバから取得し、端末装置100の画面に表示させる。
【0111】
〔5−3.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0112】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0113】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0114】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、撮影部1621と、取得部1622と、表示制御部1623と、決済部1624とを有する。撮影部1621は、利用者からの操作に応じて送金先を示す識別情報を撮影する。また、撮影部1621は、決済プログラムを起動させる操作が行われ、かつ、利用者が識別情報を撮影するための操作を行った場合は、識別情報を撮影する。取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報が取得された場合は、当該送金先に対して送金する送金金額を取得する。また、取得部1622は、利用者から送金金額の入力を受け付けるための入力コンテンツを表示させ、入力コンテンツを介して入力された送金金額を取得する。また、取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報と、決済プログラムを示す情報とが取得された場合は、送金金額を取得する。また、取得部1622は、撮影部1621により識別情報が撮影された場合は、撮影された識別情報が示す送金先に対して送金する送金金額を取得する。表示制御部1623は、利用者の操作に応じて端末装置100の画面の表示を制御する。決済部1624は、送金先の情報と、送金金額とを用いた所定の決済処理を実行する。また、決済部1624は、所定の決済サーバに対し、送金先の情報と送金金額とを通知する。また、決済部1624は、送金元の情報と送金金額とを示す識別情報であって、送金先と対応付けられた店舗端末が読み取った際に、当該店舗端末を介して所定の決済サーバに送金元の情報と送金金額とを送信させるための識別情報を表示させる。
【0115】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、QRコード(登録商標)等の識別情報を用いた決済手法を用いて決済を実現する共に、識別情報が読み取れない場合にも当該決済手法と同様の決済を実現させることができるため、決済における利用者の利便性を向上させることできる。
【0116】
また、実施形態に係る端末装置100において、例えば、取得部1622は、取得部1622は、近距離無線通信を介して送金先の情報と、取引対象に関する取引対象情報とが取得された場合は、当該送金先の情報と当該取引対象情報とに基づいて、送金金額を取得する。また、取得部1622は、取引対象の価格を管理する管理装置から、送金先と取引対象とに対応付けられた送金金額を取得する。また、取得部1622は、複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を送金金額として取得する。また、取得部1622は、取引対象に対応付けられた送金先が同一である複数の取引対象情報が取得された場合は、各取引対象の価格の合計を送金金額として取得する。
【0117】
これにより、実施形態に係る端末装置100は、商品を店舗のレジに通さずとも、商品の価格を把握し、店舗に対する決済を行うことができるため、決済における利用者の利便性を向上させることできる。
【0118】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る端末装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置100を例に挙げて説明する。図10は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0119】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0120】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0121】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0122】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0123】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部160の機能を実現する。また、HDD1400には、端末装置100の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0124】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0125】
また、上述した端末装置100は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0126】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、撮影部は、撮影手段や撮影回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0127】
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 商品情報データベース
40 制御部
41 受付部
42 提供部
43 決済処理部
100 端末装置
110 通信部
120 記憶部
130 カメラ
140 タッチパネル
150 NFCリーダー
160 制御部
161 第1アプリケーション
162 第2アプリケーション
1621 撮影部
1622 取得部
1623 表示制御部
1624 決済部
200 事業者端末
【要約】      (修正有)
【課題】決済における利用者の利便性を向上する決済プログラム、決済装置及び決済方法を提供する。
【解決手段】決済システム1において、決済プログラムは、近距離無線通信を介して送金先の情報が取得された場合は、当該送金先に対して送金する送金金額(例えば、利用者により入力された金額や、取引対象情報に対応する取引対象の価格)を取得する取得手順と、送金先の情報と、送金金額とを用いた所定の決済処理(例えば、所定の決済サーバに対し、送金先の情報と送金金額とを通知する処理)を実行する決済手順と、をコンピュータに実行させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
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図5
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図9
図10