特許第6838196号(P6838196)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6838196空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ及び空気調和機の室内機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6838196
(24)【登録日】2021年2月15日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ及び空気調和機の室内機
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/0011 20190101AFI20210222BHJP
   F24F 13/20 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   F24F1/0011
   F24F1/0007 401A
   F24F13/20
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-502760(P2020-502760)
(86)(22)【出願日】2018年9月27日
(65)【公表番号】特表2020-513099(P2020-513099A)
(43)【公表日】2020年4月30日
(86)【国際出願番号】CN2018108039
(87)【国際公開番号】WO2019148868
(87)【国際公開日】20190808
【審査請求日】2019年10月2日
(31)【優先権主張番号】201810098734.6
(32)【優先日】2018年1月31日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201820181642.X
(32)【優先日】2018年1月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517335189
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR−CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲クン▼瑶
(72)【発明者】
【氏名】何 甜
(72)【発明者】
【氏名】彭 杰林
(72)【発明者】
【氏名】云 前
【審査官】 安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−201542(JP,A)
【文献】 特開平11−311446(JP,A)
【文献】 特開2008−281212(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/033703(WO,A1)
【文献】 中国実用新案第203404854(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第105333513(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第107166510(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0011
F24F 1/0007
F24F 13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂部に吸気口が形成され、底部にメイン吹出口が形成されるフェースフレームと、
前記フェースフレームの左端及び右端にそれぞれ設けられる二つのエンドカバーであって、少なくとも一つの前記エンドカバーの前記メイン吹出口に隣接する部分に補助吹出口が形成され、前記エンドカバーと前記フェースフレームとの間に前記補助吹出口に連通する補助吹出通路が画定される前記エンドカバーと、
前記補助吹出口に設けられる第1の補助吹出グリルと、
前記第1の補助吹出グリルの外側に設けられるとともに、前記エンドカバーに着脱可能に接続される第2の補助吹出グリルと、を含み、
前記第1の補助吹出グリルは、並置されて円弧状に延びる複数の第1の仕切リブを有し、隣接する二つの前記第1の仕切リブの間に第1の吹出貫通孔が画定され、前記第2の補助吹出グリルは、並置されて円弧状に延びる複数の第2の仕切リブを有し、隣接する二つの前記第2の仕切リブの間に第2の吹出貫通孔が画定され、吹出方向において前記第2の仕切リブの少なくとも一部は、前記第1の吹出貫通孔に対向し、前記第2の仕切リブの幅は、前記第1の吹出貫通孔の幅より小さい、
ことを特徴とする空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の補助吹出グリルは、前記エンドカバーと一体成形される、
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の補助吹出グリル及び前記エンドカバーのうち一方に係合溝が設けられ、且つ他方に前記係合溝に結合する係合スナップが設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の補助吹出グリルに複数の係合スナップが設けられ、複数の前記係合スナップは、前記第2の補助吹出グリルの延びる方向において間隔を置いて設けられ、前記エンドカバーに前記係合スナップに結合する複数の係合溝が設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項5】
前記エンドカバーに取り付け溝が設けられ、前記第1の補助吹出グリルは、前記取り付け溝の底壁を構成し、前記第2の補助吹出グリルは、前記取り付け溝内に設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項6】
前記第1の補助吹出グリルと前記第2の補助吹出グリルとの形状が一致している、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項7】
前記補助吹出口が形成されるエンドカバーは、互いに接続された本体部と延伸部とを含み、前記本体部は、前記フェースフレームの左側及び/又は右側に位置し、前記補助吹出口は、前記本体部に形成され、前記延伸部は、前記フェースフレームの前側に位置し、且つ前記補助吹出口の左側及び/又は右側に位置し、前記延伸部と前記フェースフレームとの間に前記補助吹出通路が画定されている、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項8】
前記補助吹出通路に隣接する方向において、前記第1の吹出貫通孔の幅は、徐々に大きくなる、
ことを特徴とする請求項に記載の空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ。
【請求項9】
請求項1〜のいずれか一項に記載のケーシングアセンブリを含む、
ことを特徴とする空気調和機の室内機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願番号が201810098734.6、201820181642.Xで、出願日が2018年01月31日である中国特許出願に基づくものであり、これらの中国特許出願の優先権を主張し、これらの中国特許出願のすべての内容を参照として本明細書に援用する。
【0002】
本出願は、空気調和機の技術分野に関し、特に空気調和機の室内機のケーシングアセンブリ及び空気調和機の室内機に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、一部の空気調和機の室内機は、左右両端のエンドカバーに補助吹出口を設置して、吹出範囲を拡大する。しかしながら、補助吹出口の存在によって、機体の内部構造が見えやすくなり、全体の美しさが影響される。また、補助吹出口にもグリル構造が設けられているが、それ自体の構造の制約によって、補助吹出口のグリル清掃が不便である。したがって、改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、従来技術における少なくとも一つの技術的課題を解决することを目的とする。そのため、本出願は、補助吹出口のグリルの清掃を容易にし、全体の美しさを向上させることができる空気調和機の室内機のケーシングアセンブリを提供する。
【0005】
本出願は、上記のケーシングアセンブリを有する空気調和機の室内機をさらに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の第1の側面の実施例に係る空気調和機の室内機のケーシングアセンブリは、頂部に吸気口が形成され、底部にメイン吹出口が形成されるフェースフレームと、前記フェースフレームの左端及び右端にそれぞれ設けられる二つのエンドカバーであって、少なくとも一つの前記エンドカバーの前記メイン吹出口に隣接する部分に補助吹出口が形成され、前記エンドカバーと前記フェースフレームとの間に前記補助吹出口に連通する補助吹出通路が画定される前記エンドカバーと、前記補助吹出口に設けられる第1の補助吹出グリルと、前記第1の補助吹出グリルの外側に設けられるとともに、前記エンドカバーに着脱可能に接続される第2の補助吹出グリルと、を含む。
【0007】
本出願の実施例に係る空気調和機の室内機のケーシングアセンブリによれば、エンドカバーの補助吹出口に内外2層の吹出グリル、すなわち第1の補助吹出グリル及び第2の補助吹出グリルを設置することによって、機体の内部構造が見えにくくなり、全体の美しさが向上する。さらに、第2の補助吹出グリルをエンドカバーに着脱可能に設けることにより、吹出グリルの清掃が容易になる。
【0008】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記第1の補助吹出グリルは、前記エンドカバーと一体成形される。
【0009】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記第2の補助吹出グリル及び前記エンドカバーのうち一方に係合溝が設けられ、且つ他方に前記係合溝に結合する係合スナップが設けられる。
【0010】
選択可能に、前記第2の補助吹出グリルに複数の係合スナップが設けられ、複数の前記係合スナップは、前記第2の補助吹出グリルの延びる方向において間隔を置いて設けられ、前記エンドカバーに前記係合スナップに結合する複数の係合溝が設けられる。
【0011】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記エンドカバーに取り付け溝が設けられ、前記第1の補助吹出グリルは、前記取り付け溝の底壁を構成し、前記第2の補助吹出グリルは、前記取り付け溝内に設けられる。
【0012】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記第1の補助吹出グリルと前記第2の補助吹出グリルとの形状が一致している。
【0013】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記補助吹出口が形成されるエンドカバーは、互いに接続された本体部と延伸部とを含み、前記本体部は、前記フェースフレームの左側及び/又は右側に位置し、前記補助吹出口は、前記本体部に形成され、前記延伸部は、前記フェースフレームの前側に位置し、且つ前記補助吹出口の左側及び/又は右側に位置し、前記延伸部と前記フェースフレームとの間に前記補助吹出通路が画定されている。
【0014】
本出願のいくつかの実施例によれば、前記第1の補助吹出グリルは、並置されて円弧状に延びる複数の第1の仕切リブを有し、隣接する二つの前記第1の仕切リブの間に第1の吹出貫通孔が画定され、前記第2の補助吹出グリルは、並置されて円弧状に延びる複数の第2の仕切リブを有し、隣接する二つの前記第2の仕切リブの間に第2の吹出貫通孔が画定され、吹出方向において前記第2の仕切リブの少なくとも一部は、前記第1の吹出貫通孔に対向し、前記第2の仕切リブの幅は、前記第1の吹出貫通孔の幅より小さい。
【0015】
さらに、前記補助吹出通路に隣接する方向において、前記第1の吹出貫通孔の幅は、徐々大きくなる。
【0016】
本出願の第2の側面の実施例に係る空気調和機の室内機は、本出願の上記の第1の側面の実施例に係るケーシングアセンブリを含む。
【0017】
本出願の実施例に係る空気調和機の室内機によれば、上記のケーシングアセンブリを設置することによって、全体の美しさを向上させることができるとともに、ケーシングアセンブリの清掃及びメンテナンスを容易にすることができる。
【0018】
本発明の付加的な特徴及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明により明らかになり、又は本発明の実践により理解される。
本発明の上記及び/又は付加的な側面及び利点は、以下、図面を参照した実施例についての説明において、明らかになり、理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機の概略図である。
図2図1におけるAの拡大図である。
図3】本出願の一実施例の空気調和機の室内機の部分構造の概略図である。
図4図3におけるBの拡大図である。
図5】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機のフェースフレームとエンドカバーとの結合の概略図である。
図6】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機のエンドカバーと第2の補助吹出グリル及び導風部材との組立の概略図である。
図7図6の他の角度の概略構造図である。
図8】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機のエンドカバーの概略構造図である。
図9】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機の第2の補助吹出グリルの概略構造図である。
図10】本出願の一実施例に係る空気調和機の室内機の導風部材の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本出願の実施例を詳細に説明する。前記実施例における例が図面に示され、同一又は類似する符号は、常に同一又は類似する要素、或いは、同一又は類似する機能を有する要素を示す。以下に、図面を参照しながら説明される実施例は例示するものであり、本出願を解釈するためだけに用いられ、本出願を限定するものと理解してはならない。
【0021】
本発明の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚み」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「逆時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本発明を便利にまたは簡単に説明するために使用されるものであり、指定された装置又は要素が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されることを指示又は暗示するものではないので、本発明を限定するものであると理解してならない。また、「第1」、「第2」との用語は単に説明するためのものであり、相対的な重要性を指示又は暗示し、或いは指定された技術的特徴の数量を暗黙的に指定するものであると理解してならない。よって、「第1」、「第2」で限定されている特徴は、少なくとも一つの当該特徴を含んでいることを、明示又は暗黙的に指定している。本発明の説明において、他の説明がない限り、「複数」とは、少なくとも二つ以上を意味する。
【0022】
本出願の説明において、明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「互いに接続」、「接続」、「固定」との用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能である。机械的な接続や、電気的な接続も可能である。直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することや、二つの要素の内部が連通することや、あるいは二つの要素の間に相互作用関係があることも可能である。当業者であれば、具体的な状況によって上記用語の本発明においての具体的な意味を理解することができる。
【0023】
以下、図1図10を参照して本出願の実施例に係る空気調和機の室内機100のケーシングアセンブリを説明する。
【0024】
図1図10に示すように、本出願の第1の側面の実施例に係る空気調和機の室内機100のケーシングアセンブリは、フェースフレーム1と、エンドカバー2と、第1の補助吹出グリル3と、第2の補助吹出グリル4とを含む。
【0025】
具体的には、フェースフレーム1の頂部に吸気口が形成され、フェースフレーム1の底部にメイン吹出口11が形成され、吸気口に吸気グリル13が設けられてもよい。フェースフレーム1の前側にフロントフェースプレート6が設けられ、メイン吹出口11は、フロントフェースプレート6の下方に位置し、メイン吹出口11に導風板12が設けられ、導風板12はメイン吹出口11を開閉するために用いられる。エンドカバー2は、二つであり、フェースフレーム1の左端及び右端にそれぞれ設けられ、少なくとも一つのエンドカバー2のメイン吹出口11に隣接する部分に補助吹出口23が形成され、エンドカバー2とフェースフレーム1との間に出補助吹出口23に連通する補助吹出通路24が画定されている。
【0026】
選択可能に、補助吹出口23が形成されたエンドカバー2は、互いに接続された本体部21と延伸部22とを含み、本体部21は、フェースフレーム1の左側及び/又は右側に位置し、補助吹出口23は、本体部21に形成され、延伸部22は、前記フェースフレーム1の前側に位置し、且つ吹出口の左側及び/又は右側に位置し、延伸部22とフェースフレーム1との間に補助吹出通路24が画定されている。これにより、補助吹出通路24の形成が容易になり、当該補助吹出通路24によって風が補助吹出口23に導かれて吹き出すことが容易になる。
【0027】
ここで、フェースフレーム1の左端に位置するエンドカバー2にのみ補助吹出口23が設けられてもよく、補助吹出口23は、当該エンドカバー2の本体部21に位置し、この場合、当該エンドカバー2の延伸部22とフェースフレーム1との間に上記の補助吹出通路24が画定され、当該補助吹出通路24は、対応する補助吹出口23に連通され、空気調和機が作動すると、風は、メイン吹出口11及び左側に位置する補助吹出口23から吹き出すことができる。フェースフレーム1の右端に位置するエンドカバー2にのみ補助吹出口23が設けられてもよく、補助吹出口23は、当該エンドカバー2の本体部21に位置し、この場合、当該エンドカバー2の延伸部22とフェースフレーム1との間に上記の補助吹出通路24が画定され、当該補助吹出通路24は、対応する補助吹出口23に連通され、空気調和機が作動すると、風は、メイン吹出口11及び右側に位置する補助吹出口23から吹き出すことができる。又は、フェースフレーム1の左端に位置するエンドカバー2及びフェースフレーム1の右端に位置するエンドカバー2にそれぞれ補助吹出口23が設けられてもよく、この場合、補助吹出口23は、二つのエンドカバー2の本体部21に形成され、二つのエンドカバー2の延伸部22とフェースフレーム1との間にそれぞれ上記の補助吹出通路24が画定され、各補助吹出通路24は、対応する補助吹出口23に連通され、空気調和機が作動すると、風は、メイン吹出口11及び左右両側に位置する補助吹出口23から吹き出すことができる。
【0028】
第1の補助吹出グリル3は、補助吹出口23に設けられ、第2の補助吹出グリル4は、第1の補助吹出グリル3の外側に設けられるため、エンドカバー2の補助吹出口23に内外2層の吹出グリルを設置することによって、機体の内部構造が見えにくくなり、全体の美しさが向上する。第2の補助吹出グリル4は、エンドカバー2に着脱可能に接続され、空気調和機の室内機100が長期的に作動する間に、補助吹出口23の近くに大量のほこりが溜まって掃除する必要があり、この時、外側に位置する第2の補助吹出グリル4を取り外して清掃すればよく、清掃が完了した後にエンドカバー2に取り付けることによって、補助吹出口23のグリルの清掃がさらに容易になる。選択可能に、第1の補助吹出グリル3は、エンドカバー2と一体成形されてもよい。
【0029】
選択可能に、第1の補助吹出グリル3と第2の補助吹出グリル4との形状を一致させることによって、エンドカバー2の外観がより美しくなる。
【0030】
例えば、図1図10の例では、ケーシングアセンブリは、上記のフェースフレーム1と、フロントフェースプレート6と、二つのエンドカバー2と、導風板12とを含み、フェースフレーム1の頂部に吸気口が形成されるとともにフェースフレーム1の前側底部にメイン吹出口11が形成され、フェースフレーム1の前側にフロントフェースプレート6が設けられ、メイン吹出口11は、フロントフェースプレート6の下方に位置し、メイン吹出口11に導風板12が設けられ、二つのエンドカバー2は、フェースフレーム1の左端及び右端にそれぞれ設けられ、エンドカバー2に係合スナップ25が形成され、フェースフレーム1に係合溝が形成され、係合スナップ25と係合溝との結合によってエンドカバー2をフェースフレーム1に取り付けることができる。
【0031】
フェースフレーム1の左端に位置するエンドカバー2及びフェースフレーム1の右端に位置するエンドカバー2にそれぞれ補助吹出口23が形成され、各補助吹出口23の各々にいずれも上記の第1の補助吹出グリル3及び第2の補助吹出グリル4が設けられる。各エンドカバー2は、本体部21と、延伸部22とを含み、各エンドカバー2の本体部21は、それぞれフェースフレーム1の左側及び右側に位置し、各本体部21に補助吹出口23が形成され、補助吹出口23は、本体部21の下部及び前部に位置し、延伸部22の一端は、本体部21の底部に接続され、且つ延伸部22の他端は、前方及び上方に向けて延びており、延伸部22は、円弧状の板状であり、且つ前方に向かって湾曲しており、各エンドカバー2の延伸部22は、フェースフレーム1の底面からフェースフレーム1の前側に延びており、導風板12がメイン吹出口11を閉じる時に、導風板12は延伸部22の外側に覆っており、この時、延伸部22は、導風板12によって遮蔽されて、全体の美しさが確保される。選択可能に、図3図4及び図7を参照すると、延伸部22に補強構造221が設けられることにより、延伸部22の強度を向上させることができ、例えば、補強構造221は、延伸部22の外面に形成された複数の溝を含むことができる。
【0032】
左端に位置するエンドカバー2の延伸部22とフェースフレーム1との間に補助吹出通路24が画定されており、当該補助吹出通路24は、対応する本体部21における補助吹出口23と連通する。左端に位置するエンドカバー2の延伸部22とフェースフレーム1との間に補助吹出通路24が画定されており、当該補助吹出通路24は、対応する本体部21における補助吹出口23と連通する。
【0033】
これにより、空気調和機が作動する場合、導風板12は、メイン吹出口11を開き、一部分の風は、メイン吹出口11から吹き出され、残り部分の風は、左右両側の補助吹出通路24を通過して、それぞれエンドカバー2における補助吹出口23を介して吹き出される。風がエンドカバー2における補助吹出口23を介して吹き出す間に、第1の補助吹出グリル3及び第2の補助吹出グリル4を順次通過し、設置された2層の吹出グリルによって、風をガイドする機能を発揮することもできる。
【0034】
選択可能に、図1及び図2を参照すると、導風板12に複数の通風孔121が形成され、複数の通風孔121は、導風板12に均一的に分布することができる。この場合、空気調和機は、通常モードと無風感モードとを有することができる。空気調和機が通常モードにある場合、導風板12は、メイン吹出口11を開き、一部文の風は、メイン吹出口11から吹き出され、残り部分の風は、左右両側の補助吹出通路24を通過して、それぞれエンドカバー2における補助吹出口23を介して吹き出される。空気調和機が無風感モードにある場合、導風板12は、メイン吹出口11を閉じ、この時、一部分の風は、導風板12における複数の通風孔121から吹き出されるため、空気流を分散させることができ、残り部分の風は、左右両側の補助吹出通路24を通過して、それぞれエンドカバー2における補助吹出口23を介して吹き出される。これにより、ユーザの異なる使用ニーズを満たすことができる。
【0035】
本出願の実施例に係る空気調和機の室内機100のケーシングアセンブリは、エンドカバー2の補助吹出口23に内外2層の吹出グリル、すなわち第1の補助吹出グリル3と第2の補助吹出グリル4とを設置することによって、機体の内部構造が見えにくくなり、全体の美しさが向上する。さらに、第2の補助吹出グリル4をエンドカバー2に着脱可能に設けることによって、吹出グリルの清掃が容易になる。
【0036】
本出願のいくつかの実施例によれば、図7図9を参照すると、第2の補助吹出グリル4及びエンドカバー2の一方に係合溝が設けられ、他方に係合スナップが設けられる。第2の補助吹出グリル4に係合スナップが設置される場合、エンドカバー2に係合溝が設置される。第2の補助吹出グリル4に係合溝が設置される場合、エンドカバー2に係合スナップが設置される。これにより、係合スナップと係合溝との結合によって、第2の補助吹出グリル4の着脱が容易になる。
【0037】
例えば、図8及び図9の例では、第2の補助吹出グリル4に複数の係合スナップ43が設けられ、複数の係合スナップ43は、第2の補助吹出グリル4の延びる方向に間隔を置いて設けられ、エンドカバー2に複数の当該係合スナップ43に結合する係合溝261が設けられる。これにより、第2の補助吹出グリル4をエンドカバー2に確実に接続固定することができる。
【0038】
本出願のいくつかの実施例によれば、図7図9を参照すると、エンドカバー2に取り付け溝26が設けられ、第1の補助吹出グリル3は、取り付け溝26の底壁を構成し、第2の補助吹出グリル4は、取り付け溝26内に設けられる。これにより、第2の補助吹出グリル4の取り付けが容易になり、且つエンドカバー2の外部構造がよりコンパクトになり、全体の外観がより美しくなる。
【0039】
本出願のいくつかの実施例によれば、図7図9を参照すると、第1の補助吹出グリル3は、並置されて円弧状に延びる複数の第1の仕切リブ31を有し、隣接する二つの第1の仕切リブ31の間に第1の吹出貫通孔32が画定され、第2の補助吹出グリル4は、並置されて円弧状に延びる複数の第2の仕切リブ41を有し、隣接する二つ第2の仕切リブ41の間に第2の吹出貫通孔42が画定され、吹出方向において第2の仕切リブ41の少なくとも一部は、第1の吹出貫通孔32に対向し、第2の仕切リブ41の幅は、第1の吹出貫通孔32の幅より小さい。これにより、エンドカバー2上の補助吹出口23によって生成された隙間を小さくすることができ、当該外観から機体の内部構造が見えることをさらに避けることができ、全体の美しさがさらに向上するとともに、吹出量が影響されない。さらに、第1の補助吹出グリル3の第1の仕切リブ31および第2の補助吹出グリル4の第2の仕切リブ41をいずれも円弧状に延びさせることによって、エンドカバー2の外観の美しさをさらに向上させることができる。
【0040】
さらに、図8を参照すると、補助吹出通路24に隣接する方向に、第1の吹出貫通孔32の幅は、徐々に大きくなる。これにより、第1の吹出貫通孔32の面積が大きいほうを補助吹出通路24に隣接させて、空気が流れる経路を小さくすることができ、これによって空気が流れる抵抗を小さくし、吹出をスムーズにし、空気流のエネルギー損失を小さくすることができる。
【0041】
選択可能に、図9を参照すると、補助吹出通路24に隣接する方向に、第2の吹出貫通孔42の幅は、徐々に大きくなる。これにより、第2の吹出貫通孔42の面積が大きいほうを補助吹出通路24に隣接させて、空気が流れる経路を小さくすることができ、これによって空気が流れる抵抗を小さくし、吹出をスムーズにし、空気流のエネルギー損失を小さくすることができる。
【0042】
本出願のさらなる実施例では、図7図10を参照すると、エンドカバー2に導風部材5がさらに設けられ、導風部材5は、エンドカバー2の外面に設けられ、且つ補助吹出口23の外周回りに設置される。これにより、空気流のガイド及び導風の機能をさらに発揮することができる。選択可能に、導風部材5の外輪郭形状を、第1の補助吹出グリル3及び第2の補助吹出グリル4の外輪郭形状に一致させることにより、エンドカバー2の外観がさらに美しさなる。例えば、第1の補助吹出グリル3の外輪郭、第1の補助吹出グリル3の外輪郭及び導風部材5の外輪郭を、いずれも「S」字状とすることによって、導風部材5が飾りの機能も有し、全体の外観をさらに美しくする。
【0043】
選択可能に、導風部材5は、エンドカバー2に着脱可能に接続され、例えば、導風部材5及びエンドカバー2の一方に係合スナップが設けられ、且つ他方に係合スナップに結合する係合溝が設けられる。
【0044】
図7図8及び図10の例を参照すると、エンドカバー2に制限溝27が形成され、制限溝27の側壁に係合溝271が形成され、導風部材5に係合スナップ51が形成される。これにより、係合スナップ51と係合溝271との結合によって、導風部材5の着脱が容易になる。
【0045】
さらに、図7図8及び図10を参照すると、導風部材5に制限溝27に結合する制限部52が形成され、制限部52が導風部材5の延びる方向に延びており、係合スナップ51と間隔を置いて設けられる。これにより、導風部材5を取り付ける場合、導風部材5における制限部52とエンドカバー2における制限溝27との結合によって事前位置決めを行い、導風部材5の事前位置決めが行われた後、導風部材5における係合スナップ51を制限溝27の側壁における係合溝271内に嵌合させ、この場合、係合スナップ51と係合溝271との結合、及び制限溝27と制限部52との結合によって、導風部材5の接続の信頼性をさらに向上させることができる。
【0046】
本出願の第2の側面の実施例に係る空気調和機の室内機100は、本出願の上記の第1の側面の実施例に係るケーシングアセンブリを含み、空気調和機の室内機100は、熱交換器及びファンなどをさらに含み、熱交換器及びファンは、いずれもケーシングアセンブリによって画定された空間内に設けられる。
【0047】
本出願の実施例に係る空気調和機の室内機100は、上記のケーシングアセンブリを設置することによって、全体の美しさを向上させることができるとともに、ケーシングアセンブリの清掃及びメンテナンスを容易にすることができる。
【0048】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、或いは「いくつかの例」などの参照した説明とは、当該実施例或いは例に結合して説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴が、本発明の少なくとも一つの実施例或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例示的な表現は、必ずしも同じ実施例或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特徴は、いずれか一つ或いは複数の実施例又は例において適切に結合することができる。なお、お互いに矛盾しない場合、当業者は,本明細書で説明された異なる実施例或いは例、及び異なる実施例或いは例の特徴を結合及び組み合わせることができる。
【0049】
本発明の実施例を示して説明したが、当業者は、本発明の原理及び主旨から逸脱しなく、これらの実施例に対して各種の変更、修正、置き換え及び変形を行うことができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその等価物により限定される。
【符号の説明】
【0050】
100 空気調和機の室内機
1 フェースフレーム
11 メイン吹出口
12 導風板
121 通風孔
13 吸気グリル
2 エンドカバー
21 本体部
22 延伸部
221 補強構造
23 補助吹出口
24 補助吹出通路
25 係合スナップ
26 取り付け溝
261 係合溝
27 制限溝
271 係合溝
3 第1の補助吹出グリル
31 第1の仕切リブ
32 第1の吹出貫通孔
4 第2の補助吹出グリル
41 第2の仕切リブ
42 第2の吹出貫通孔
43 係合スナップ
5 導風部材
51 係合スナップ
52 制限部
6 フロントフェースプレート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10