(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記UAVが飛行中に、前記判定部により前記レンズ部の前記撮像装置への装着状態が前記予め定められた条件を満たさないと判定された場合、前記UAVを着陸させる、請求項1に記載の制御装置。
前記判定部は、前記レンズ部が前記撮像装置にロックピンを介して機械的に固定されていない場合、前記レンズ部の前記撮像装置への装着状態が前記予め定められた条件を満たさないと判定する、請求項1から3の何れか1つに記載の制御装置。
前記判定部は、前記レンズ部が電気接点を介して前記撮像装置に電気的に接続されていない場合、前記レンズ部の前記撮像装置への装着状態が前記予め定められた条件を満たさないと判定する、請求項1から4の何れか1つに記載の制御装置。
前記判定部は、前記レンズ部が前記撮像装置にロックピンを介して機械的に固定され、かつ前記レンズ部が電気接点を介して前記撮像装置に電気的に接続されている場合、前記レンズ部の前記撮像装置への装着状態が前記予め定められた条件を満たすと判定する、請求項1に記載の制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
移動体に搭載された撮像装置にレンズ部が正常に装着されていない状態で移動体が移動すると、不具合が生じる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様に係る制御装置は、撮像装置を搭載して移動する移動体を制御する。制御装置は、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、移動体の移動を制限する制御部を備えてよい。
【0005】
制御装置は、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定する判定部を備えてよい。制御部は、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合に、移動体の移動を制限してよい。
【0006】
判定部は、移動体が移動を開始する前に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、移動体が移動を開始する前に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、移動体が移動を開始するのを制限してよい。
【0007】
移動体は、無人航空機(UAV)でよい。判定部は、UAVが飛行を開始する前に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、UAVが飛行を開始する前に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAVが飛行を開始するのを制限してよい。
【0008】
判定部は、移動体が移動中に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、移動体が移動中に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、移動体の移動を制限してよい。
【0009】
移動体は、無人航空機(UAV)でよい。判定部は、UAVが飛行中に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、UAVが飛行中に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAVの飛行を制限してよい。
【0010】
制御部は、UAVが飛行中に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAVを着陸させてよい。
【0011】
判定部は、移動体が移動中に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、移動体が移動中に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないことを通知してよい。
【0012】
移動体は、無人航空機(UAV)でよい。UAVは、撮像装置を回転可能に支持する支持機構を有してよい。判定部は、UAVが飛行中に、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。制御部は、UAVが飛行中に、判定部によりレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAVの飛行を制限し、かつ支持機構による撮像装置の回転を制限してよい。
【0013】
判定部は、レンズ部が撮像装置にロックピンを介して機械的に固定されていない場合、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定してよい。
【0014】
判定部は、レンズ部が電気接点を介して撮像装置に電気的に接続されていない場合、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定してよい。
【0015】
判定部は、レンズ部が撮像装置にロックピンを介して機械的に固定され、かつレンズ部が電気接点を介して撮像装置に電気的に接続されている場合、レンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たすと判定してよい。
【0016】
本発明の一態様に係る移動体は、上記制御装置と、撮像装置とを備えて移動する。
【0017】
本発明の一態様に係る制御方法は、撮像装置を搭載して移動する移動体を制御する。制御方法は、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、移動体の移動を制限する段階を備えてよい。
【0018】
本発明の一態様に係るプログラムは、撮像装置を搭載して移動する移動体を、コンピュータに制御させるためのプログラムでよい。プログラムは、撮像装置に着脱可能に装着されるレンズ部の撮像装置への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、移動体の移動を制限する段階をコンピュータに実行させてよい。
【0019】
本発明の一態様によれば、移動体に搭載された撮像装置にレンズ部が正常に装着されていない状態で、移動体が移動した場合に不具合が生じることを防止できる。
【0020】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下の実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0023】
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
【0024】
本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、プログラマブル回路、及び/またはプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/またはアナログハードウェア回路を含んでよい。集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。再構成可能なハードウェア回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含んでよい。
【0025】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0026】
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0027】
図1は、無人航空機(UAV)10及び遠隔操作装置300の外観の一例を示す。UAV10は、UAV本体20、ジンバル50、複数の撮像装置60、及び撮像装置100を備える。UAV10は、推進部により推進される移動体の一例である。移動体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機などの飛行体、地上を移動する車両、水上を移動する船舶等を含む概念である。
【0028】
UAV本体20は、複数の回転翼を備える。複数の回転翼は、推進部の一例である。UAV本体20は、複数の回転翼の回転を制御することでUAV10を飛行させる。UAV本体20は、例えば、4つの回転翼を用いてUAV10を飛行させる。回転翼の数は、4つには限定されない。また、UAV10は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
【0029】
撮像装置100は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。ジンバル50は、撮像装置100を回転可能に支持する。ジンバル50は、支持機構の一例である。例えば、ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いてピッチ軸で回転可能に支持する。ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いて更にロール軸及びヨー軸のそれぞれを中心に回転可能に支持する。ジンバル50は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像装置100を回転させることで、撮像装置100の姿勢を変更してよい。
【0030】
複数の撮像装置60は、UAV10の飛行を制御するためにUAV10の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。2つの撮像装置60が、UAV10の機首である正面に設けられてよい。更に他の2つの撮像装置60が、UAV10の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置60はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置60もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。複数の撮像装置60により撮像された画像に基づいて、UAV10の周囲の3次元空間データが生成されてよい。UAV10が備える撮像装置60の数は4つには限定されない。UAV10は、少なくとも1つの撮像装置60を備えていればよい。UAV10は、UAV10の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置60を備えてもよい。撮像装置60で設定できる画角は、撮像装置100で設定できる画角より広くてよい。撮像装置60は、単焦点レンズまたは魚眼レンズを有してもよい。
【0031】
遠隔操作装置300は、UAV10と通信して、UAV10を遠隔操作する。遠隔操作装置300は、UAV10と無線で通信してよい。遠隔操作装置300は、UAV10に上昇、下降、加速、減速、前進、後進、回転などのUAV10の移動に関する各種命令を示す指示情報を送信する。指示情報は、例えば、UAV10の高度を上昇させる指示情報を含む。指示情報は、UAV10が位置すべき高度を示してよい。UAV10は、遠隔操作装置300から受信した指示情報により示される高度に位置するように移動する。指示情報は、UAV10を上昇させる上昇命令を含んでよい。UAV10は、上昇命令を受け付けている間、上昇する。UAV10は、上昇命令を受け付けても、UAV10の高度が上限高度に達している場合には、上昇を制限してよい。
【0032】
図2は、UAV10の機能ブロックの一例を示す。UAV10は、UAV制御部30、メモリ32、通信インタフェース34、推進部40、GPS受信機41、慣性計測装置42、磁気コンパス43、気圧高度計44、ジンバル50、撮像装置60及び撮像装置100を備える。
【0033】
通信インタフェース34は、遠隔操作装置300などの他の装置と通信する。通信インタフェース34は、遠隔操作装置300からUAV制御部30に対する各種の命令を含む指示情報を受信してよい。メモリ32は、UAV制御部30が、推進部40、GPS受信機41、慣性計測装置(IMU)42、磁気コンパス43、気圧高度計44、ジンバル50、撮像装置60、及び撮像装置100を制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ32は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリ等のフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ32は、UAV本体20の内部に設けられてよい。UAV本体20から取り外し可能に設けられてよい。
【0034】
UAV制御部30は、メモリ32に格納されたプログラムに従ってUAV10の飛行及び撮像を制御する。UAV制御部30は、CPUまたはMPU等のマイクロプロセッサ、MCU等のマイクロコントローラ等により構成されてよい。UAV制御部30は、通信インタフェース34を介して遠隔操作装置300から受信した命令に従って、UAV10の飛行及び撮像を制御する。推進部40は、UAV10を推進させる。推進部40は、複数の回転翼と、複数の回転翼を回転させる複数の駆動モータとを有する。推進部40は、UAV制御部30からの命令に従って複数の駆動モータを介して複数の回転翼を回転させて、UAV10を飛行させる。
【0035】
GPS受信機41は、複数のGPS衛星から発信された時刻を示す複数の信号を受信する。GPS受信機41は、受信された複数の信号に基づいてGPS受信機41の位置、つまりUAV10の位置を算出する。IMU42は、UAV10の姿勢を検出する。IMU42は、UAV10の姿勢として、UAV10の前後、左右、及び上下の3軸方向の加速度と、ピッチ、ロール、及びヨーの3軸方向の角速度とを検出する。磁気コンパス43は、UAV10の機首の方位を検出する。気圧高度計44は、UAV10が飛行する高度を検出する。気圧高度計44は、UAV10の周囲の気圧を検出し、検出された気圧を高度に換算して、高度を検出する。
【0036】
撮像装置100は、撮像部102及びレンズ部200を備える。レンズ部200は、レンズ装置の一例である。撮像部102は、イメージセンサ120、撮像制御部110、及びメモリ130を有する。イメージセンサ120は、CCDまたはCMOSにより構成されてよい。イメージセンサ120は、複数のレンズ210を介して結像された光学像の画像データを撮像制御部110に出力する。撮像制御部110は、CPUまたはMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。撮像制御部110は、UAV制御部30からの撮像装置100の動作命令に応じて、撮像装置100を制御してよい。メモリ130は、コンピュータ可読可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ130は、撮像制御部110がイメージセンサ120などを制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ130は、撮像装置100の筐体の内部に設けられてよい。メモリ130は、撮像装置100の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
【0037】
レンズ部200は、複数のレンズ210、レンズ駆動部212、レンズ制御部220、及びメモリ222を有する。複数のレンズ210は、ズームレンズ、バリフォーカルレンズ、及びフォーカスレンズとして機能してよい。複数のレンズ210の少なくとも一部または全部は、光軸に沿って移動可能に配置される。レンズ部200は、撮像部102に対して着脱可能に設けられる交換レンズでよい。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ制御命令に従って、レンズ駆動部212を駆動して、1または複数のレンズ210を光軸方向に沿って移動させる。レンズ制御命令は、例えば、ズーム制御命令、及びフォーカス制御命令である。
【0038】
撮像部102は、電気接点141を有し、レンズ部200は、電気接点142を有する。撮像部102及びレンズ部200は、電気接点141及び電気接点142を介して電気的に接続される。撮像部102は、ロックピン150を有する。レンズ部200は、ロックピン150が挿入される挿入孔201を有する。ロックピン150が挿入孔201に挿入されることで、撮像部102とレンズ部200とが機械的に固定される。
【0039】
図3Aは、撮像部102からレンズ部200が取り外された状態を示す。この状態で、レンズ部200が、撮像部102のマウント面144に対向して配置され、レンズ部200が撮像部102のマウント面144に押し付けられて回転すると、
図3Bに示すように、ロックピン150が押下されることで、ロックピン150がオンする。撮像部102は、ロックピン150が押下されることで、オンするスイッチを有してよい。このスイッチのオンオフを検知することで、撮像部102は、ロックピン150がオンしているか否かを判断してよい。レンズ部200が撮像部102に対して予め定められた位置まで回転すると、
図3Cに示すように、ロックピン150がレンズ部200に設けられた挿入孔201に嵌り、かつ撮像部102の電気接点141とレンズ部200の電気接点142とが電気的に接続される。ロックピン150が挿入孔201に嵌ると、レンズ部200は撮像部102に対して回転せず、撮像部102とレンズ部200とが機械的に固定される。レンズ部200が撮像部102から取り外される場合には、
図3Dに示すように、撮像部102に設けられたロック解除ボタン152が押下される。これにより、ロックピン150が挿入孔201から抜出される。ロックピン150が挿入孔201から抜出されると、撮像部102とレンズ部200との機械的な固定が解除され、レンズ部200が撮像部102に対して回転可能になる。レンズ部200を撮像部102に対して予め定められた位置まで回転させると、レンズ部200は撮像部102から取り外し可能になる。
【0040】
以上のように構成された撮像装置100において、レンズ部200の撮像装置100への装着が不十分である場合、何らかの不具合が生じる可能性がある。例えば、レンズ部200の撮像装置100への装着が不十分のまま、UAV10が飛行を開始すると、撮像装置100による撮像に影響を与える可能性がある。また、UAV10が飛行中に、撮像装置100に生じる振動で、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されていない状態になり、撮像装置100による撮像に影響を与える可能性がある。
【0041】
そこで、本実施形態に係るUAV10によれば、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、UAV10の飛行を制限する。これにより、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合に生じる不具合の発生を防止する。
【0042】
上記のUAV10の飛行の制限を実現すべく、UAV制御部30は、判定部31及び飛行制御部33を有する。飛行制御部33は、制御部の一例である。判定部31は、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。判定部31は、レンズ部200が撮像装置100に対して予め定められた固定位置に機械的に接続されているか否かを判定してよい。判定部31は、UAVが飛行を開始する前に、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。判定部31は、UAV10が飛行中に、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たすか否かを判定してよい。
【0043】
判定部31は、レンズ部200が撮像装置100にロックピン150を介して機械的に固定されていない場合、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定してよい。判定部31は、ロックピン150が押下された状態、すなわちロックピン150がオンの場合に、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定してよい。
【0044】
判定部31は、レンズ部200が電気接点141及び142を介して撮像装置100に電気的に接続されていない場合、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定してよい。判定部31は、レンズ部200が撮像装置100にロックピン150を介して機械的に固定され、かつレンズ部200が電気接点141及び142を介して撮像装置100に電気的に接続されている場合、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たすと判定してよい。判定部31は、ロックピン150が押下されていない状態、すなわち、ロックピン150がオフで、かつレンズ部200が電気接点141及び142を介して撮像装置100に電気的に接続されている場合、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たすと判定してよい。
【0045】
飛行制御部33は、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、UAV10の飛行を制限する。飛行制御部33は、UAV10が飛行を開始する前に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAV10が飛行を開始するのを制限してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAV10の飛行を制限してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、UAV10を着陸させてよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、予め定められた着陸領域に、UAV10を着陸させてよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、現在の位置から最も近い着陸可能な領域に、UAV10を着陸させてよい。
【0046】
飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、ジンバル50による撮像装置100の姿勢制御を制限してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、ジンバル50による撮像装置100の回転を制限してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、ジンバル50による撮像装置100の回転を禁止してよい。撮像装置100が回転することで、レンズ部200の撮像装置100への装着状態がさらに悪化することを防止できる。
【0047】
飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないことをユーザに通知してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、安全な場所にUAV10を着陸させるようにユーザに通知してよい。飛行制御部33は、遠隔操作装置300の表示部に、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない旨を示すメッセージを表示することで、ユーザに通知してよい。飛行制御部33は、UAV10が飛行中に、判定部31によりレンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさないと判定された場合、緊急着陸を要請する警告メッセージを遠隔操作装置300の表示部に表示することで、ユーザに通知してよい。
【0048】
図4は、レンズ部200の撮像装置100への装着状態に応じたUAV10の飛行制限の手順の一例を示すフローチャートである。
【0049】
まず、判定部31が、ロックピン150がオンかオフかを判定する(S100)。ロックピン150がオフの場合、判定部31は、電気接点141及び142がオンか否かを判定する(S102)。判定部31は、電気接点141及び142が電気的に接続されているか否かを判定してよい。判定部31は、電気接点141及び142がオフである場合、飛行制御部33は、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されていない可能性があると判断して、UAV10が飛行中か否かを判定する(S104)。
【0050】
ステップS100の判定の結果、ロックピン150がオンであれば、飛行制御部33は、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されていない可能性があると判断して、UAV10が飛行中か否かを判定する(S104)。
【0051】
飛行制御部33は、ステップS104において、回転翼を駆動する駆動モータが駆動中か否かにより、UAV10が飛行中か否かを判定してよい。UAV10が飛行中でなければ、すなわち、UAV10が飛行前であれば、飛行制御部33は、UAV10の飛行の開始を禁止する(S106)。飛行制御部33は、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されていない可能性があるので、例えば、撮像装置100の飛行を開始できない旨を遠隔操作装置300を介してユーザに通知してよい。飛行制御部33は、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されるまで、撮像装置100の飛行の開始を禁止してよい。
【0052】
ステップS104の判定の結果、UAV10が飛行中であれば、飛行制御部33は、UAV10の着陸制御を実行する(S108)。飛行制御部33は、UAV10を予め定められた着陸領域に強制的に着陸させてよい。
【0053】
ステップS102の判定の結果、電気接点141及び142がオンであれば、飛行制御部33は、レンズ部200が撮像装置100に正常に装着されていると判断して、UAV10が飛行中か否かを判定する(S110)。UAV10が飛行中であれば、飛行制御部33は、UAV10の飛行を制限することなく、UAV10の飛行を継続させる(S116)。UAV10が飛行中でなければ、すなわち、UAV10が飛行前であれば、飛行制御部33は、UAV10の飛行の開始を許可する(S112)。そして、飛行制御部33は、飛行が許可されたことをユーザに通知して、ユーザへの確認を行う(S114)。例えば、飛行制御部33は、飛行が許可されたことを確認するためのボタンを遠隔操作装置300に表示部に表示してよい。そして、飛行制御部33は、ボタンが押下されたことを検知すると、UAV10の飛行を開始してよい。なお、飛行制御部33は、UAV10の飛行の開始を許可した後、ユーザへの確認を行わずに、UAV10の飛行を開始してもよい。
【0054】
以上の通り、本実施形態に係るUAV10によれば、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合、UAV10の飛行を制限する。これにより、レンズ部200の撮像装置100への装着状態が予め定められた条件を満たさない場合に生じる不具合の発生を未然に防ぐことができる。
【0055】
図5は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0056】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0057】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR−ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
【0058】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0059】
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0060】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0061】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0062】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。