【実施例1】
【0020】
本発明の実施の形態に係る実施例1の水中ポンプ吸入口のストレーナー装置について、
図1乃至
図3を用いて詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置の側面図である。
図1に示すように、本実施例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置1(以下、ストレーナー装置1という。)は、モータ(図示せず)が内蔵され、横断面が環状をなすケーシング51と、このケーシング51の下端面に開口する吸入口52を備え、この吸入口52が水底B付近に設置される水中ポンプ50に取り付けられる。
ケーシング51の内部であって、吸入口52の上方にはモータの駆動によって回転する羽根車(図示せず)が備えられる。また、吸入口52の周囲には、略円筒形状のストレーナー53が既設されている。したがって、モータが稼働するときは、羽根車の回転によりストレーナー53を通過して吸入口52から吸入された水が、ケーシング51とモータの間を通過して吸水管54に到達する。
【0021】
ストレーナー装置1は、ケーシング51の周囲に第1の取付具4を介して取り付けられる傘形状の傘部材2と、上端3aが傘部材2の外縁2aに取り付けられる円筒型のストレーナー3と、を備える。
このうち、傘部材2は、ケーシング51の外径と同等の内径を有する開口端2bと、開口端2bを中心として外縁2aへ向かって下方へ傾斜する傾斜面2cと、を備える。開口端2bの周囲に第1の取付具4が巻き付けられ、開口端2bの内周がケーシング51の周囲に圧着されることで、傘部材2とストレーナー3がケーシング51へ固定される。したがって、ストレーナー3の上端3aは、傘部材2とケーシング51によって閉鎖されることになる。なお、傾斜面2cの水平方向Hに対する傾斜角度θの絶対値は、約20度である。また、傘部材2及びストレーナー3の材質としては、錆の発生を防止するために、ステンレスやプラスチックが選択される。
また、第1の取付具4としては、例えば、帯状の金属板の両端同士を蝶ネジ4aとナット4bで連結可能なものが使用される。そのため、吸水管54を取り外したケーシング51の上方から、傘部材2及びストレーナー3をケーシング51へ嵌め込み、開口端2bの外周に第1の取付具4を巻き付けた後、蝶ネジ4aとナット4bを締め付けることで、ストレーナー装置1がケーシング51へ固定される。このとき、ストレーナー3の下端3bが水底Bと隙間のないように、ストレーナー装置1が配置されることが望ましい。
【0022】
次に、
図2を用いて、本発明に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成するストレーナーについてより詳細に説明する。
図2(a)及び
図2(b)は、それぞれ実施例1に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する傘部材とストレーナーの側面図である。なお、
図1で示した構成要素については、
図2においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図2(a)及び
図2(b)に示すように、ストレーナー3は、上端3a寄りに通水部5が設けられ、かつ、下端3bと通水部5の間に非通水部6が設けられる。通水部5は、複数のスリット5aが横方向に1列に並んだものである。また縦方向における通水部5と非通水部6の長さの比率は、およそ1:1であるが、この比率に限定されるものではない。
このようなストレーナー3においては、
図2(b)に示すように、傘部材2の上方から落下してきた異物Xが、傘部材2の傾斜面2cに沿って流れる水流Wに乗って、ストレーナー3からやや離れた場所へ移送される。なお、図中の異物Xとして、例えば落葉を想定しているが、水中を浮遊可能な軽量のものであれば、特に種類は限定されない。
【0023】
上記構成のストレーナー装置1においては、ストレーナー3の上端3aは、傘部材2とケーシング51(
図1参照)によって閉鎖されるため、ストレーナー3の内部に異物Xが落下することが防止される。
また、傘部材2の傾斜面2cにより、傘部材2の上方から落下してきた異物Xは、ストレーナー3からやや離れた位置へ降下するので、異物Xが吸入口52へ吸い込まれる水流に巻き込まれ難くなり、通水部5に吸着する頻度が低下する。
さらに、ストレーナー3では、上端3a寄りに通水部5が設けられるため、水が通水部5とストレーナー53を通過して吸入口52へ供給される。これとともに、ストレーナー3には非通水部6が設けられるため、例えば、河川中においては、水流によって水底B(
図1参照)から舞い上がった落葉や微細な土砂等が、それぞれ、通水部5に吸着したり、吸入口52へ流入する頻度が減少する。この効果は、ストレーナー3の下端3bが水底Bに接して設置される場合に特に有効である。
また、ストレーナー3の下端3bが水底Bに接して設置される場合には、異物Xが下端3bをくぐって吸入口52へ流入することが防止される。
【0024】
本実施例に係るストレーナー装置1によれば、傘部材2により、ストレーナー3の内部に異物Xが落下することが防止されるから、異物Xがストレーナー53を通過して吸入口52へ吸入される頻度を減少させることができる。さらに、傘部材2により、異物Xがストレーナー3からやや離隔して沈降するので、異物Xがストレーナー3の通水部5に吸着する前にこれを水流Wによって取り去ることができる。
また、ストレーナー装置1によれば、ストレーナー3の通水部5から吸入口52へ水を供給可能であるとともに、非通水部6によって異物X等が吸入口52へ流入する頻度が減少するため、ポンプ容量の低下を抑制することが可能である。
【0025】
次に、実施例1の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する傘部材とストレーナーについて、
図3を用いながら説明する。
図3(a)及び
図3(b)は、それぞれ実施例1の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する傘部材とストレーナーの側面図である。なお、
図1及び
図2で示した構成要素については、
図3においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3(a)に示すように、実施例1の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置は、傘部材2´とストレーナー7を備える。傘部材2´は、その傾斜面2c´の水平方向Hに対する傾斜角度θ´の絶対値が、傾斜面2c(
図1,2参照)の水平方向Hに対する傾斜角度θの約2倍の45度となっている。したがって、傘部材2の場合と比較すると、傘部材2´においては水流Wの速度が増加するから、傘部材2´の上方から落下してきた異物Xは、より遠くに離れた場所へ移送されることになる。
そして、ストレーナー7は、ストレーナー3における複数のスリット5aが、横方向に複数列に並ぶ複数の円孔8aに置換されたものである。実施例1の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置におけるこれ以外の構成、作用及び効果は、ストレーナー装置1と同様である。
【実施例2】
【0026】
本発明の実施の形態に係る実施例2の水中ポンプ吸入口のストレーナー装置について、
図4乃至
図9を用いて詳細に説明する。
図4は、実施例2に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置の側面図である。なお、
図1乃至
図3で示した構成要素については、
図4においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4(a)及び
図4(b)に示すように、本実施例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置1a(以下、ストレーナー装置1aという。)は、傘部材2の開口端2bの上方において、第2の取付具9を介してケーシング51の周囲に取り付けられる異物除去部材10を備える。
この異物除去部材10は、第2の取付具9の外周に嵌め込まれる環状の中心枠11と、この中心枠11から傘部材2の外縁2aに亘って下方へ傾斜するように設けられる横枠12と、この横枠12の上面12aに、この上面12aに対し直交するように立設される羽根13と、横枠12の最外端から下降して通水部5の高さに到達し、この通水部5と間隔を空けて配設される縦枠14と、この縦枠14に支持されてスリット5aの外周にその毛先15aが接触または接近するブラシ15と、を備える。
【0027】
このうち、横枠12は、ケーシング51の中心軸Cを中心として45度毎に放射状に設けられる。ただし、本図では、ある一方向から側面視した場合に、中心軸Cを中心として180度を空け対称的に設けられる横枠12、羽根13、縦枠14及びブラシ15のみを表示し、残りの横枠12等は表示を省略している。これは、後述する
図7,9においても同様である。
次に、羽根13は、鉛直方向Vに沿った長さがケーシング51から遠ざかるにつれて増加している。また、第2の取付具9は、ベアリングであって、その内輪はケーシング51に嵌め込まれ、外輪は中心枠11と固着されている。
【0028】
次に、水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する異物除去部材について、
図5を用いながら詳細に説明する。
図5は、実施例2に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する異物除去部材の平面図である。なお、
図1乃至
図4で示した構成要素については、
図5においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5に示すように、異物除去部材10を構成する横枠12は、上方から視た場合に、基端部12bと、この基端部12bに対しおよそ140度の角度をなして屈曲する末端部12cから構成される。複数の横枠12では、それぞれの基端部12bが、中心軸Cを中心として45度毎に放射状に設けられている。
ストレーナー装置1aにおける上記以外の構成は、実施例1のストレーナー装置1の構成と同様である。
【0029】
上記構成のストレーナー装置1aにおいては、水流Wが中心軸Cを中心として時計回り(図中CW)方向へ流れる場合、この水流Wが横枠12の一方の面に衝突し、横枠12、羽根13及び縦枠14が時計回り方向へ一体的に回動する。そのため、羽根13周辺の水がこの羽根13によって押されて水流W
1が発生し、これによりスリット5a付近に存在する異物Xが移動してストレーナー3から離れる。さらに、縦枠14に支持されるブラシ15も、スリット5aの外周にその毛先15aが接触した状態で回動するため、スリット5aに付着した異物Xがブラシ15によってかき取られ除去される。除去された異物Xは、水流Wによって、ストレーナー3からさらに遠ざかる。
【0030】
また、図示は省略するが、逆に、水流Wがケーシング51の中心軸Cを中心として反時計回り方向へ流れる場合においても、この水流Wが横枠12の他方の面に衝突するため、横枠12、羽根13、縦枠14及びブラシ15が反時計回り方向へ一体的に回動する。よって、上記と同様に、スリット5aの付近に存在する異物X等が、ストレーナー3から離れる方向へ運ばれる。
ただし、ストレーナー装置1aが、例えば河川に設置され、上流から下流へ流れる場合のように水流Wの方向がほぼ一方向に限定される場合には、横枠12をより回動させ易いように、水流Wに対してこれを配置することが望ましい。
【0031】
続いて、実施例2に係るストレーナー装置の取り付け方法について、
図6を用いながら詳細に説明する。
図6は、実施例2に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を、既設の水中ポンプに取り付ける場合の組み立て図である。なお、
図1乃至
図5で示した構成要素については、
図6においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、ストレーナー装置1aを、既設の水中ポンプのケーシング51に取り付ける場合、予め、ケーシング51から吸水管54(
図1参照)を取り外しておく。
次に、ケーシング51の上方から、傘部材2の開口端2bの中にケーシング51を挿入するように嵌め込み、前述したように第1の取付具4を用いて傘部材2とストレーナー3をケーシング51へ固定する。
続いて、第1の取付具4の上方において、異物除去部材10に固定された第2の取付具9をケーシング51に嵌め込み固定する。
【0032】
そして、実施例2にかかるストレーナー装置の作用について、
図7を用いながら詳細に説明する。
図7は、実施例2に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置の作用を説明するための側面図である。なお、
図1乃至
図6で示した構成要素については、
図7においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、ストレーナー装置1aにおいては、水流Wが図中左から右方向に流れるとき、
図5で説明したように、異物除去部材10はCW方向に回動する。そのため、羽根13周囲の水がこの羽根13によって押されて水流W
1が発生し、水流W
1の一部は隣り合う横枠12と横枠12の隙間と、スリット5aを通過し水流W
2となってストレーナー3の内部へ流入する。
この水流W
2は、水流W
1由来でなくスリット5aを通過してきた水と合流して水流W
3となった後、吸入口52へ吸い込まれ、ケーシング51の内部を通過して吸水管54へ送られる。
【0033】
また、ストレーナー装置1aにおいては、異物除去部材10の上方に存在する異物Xは、ほとんど水流W,W
1によって移動し、ストレーナー3から離れるが、一部の異物Xは水流W
2によってスリット5aの付近に移動し、吸入口52へ吸い込まれる水流W
3に吸引されてスリット5aに吸着する場合がある。すなわち、水流W
2が発生しない場合と比較して、スリット5aに吸着する異物Xの量が増加する場合がある。しかし、この場合であっても、スリット5aに吸着した異物Xはブラシ15によって除去されるので、異物Xが吸入口52へ吸い込まれることは防止される。
ストレーナー装置1aにおける上記以外の作用は、実施例1のストレーナー装置1の作用と同様である。
【0034】
以上説明したように、ストレーナー装置1aによれば、羽根13の回動によって、スリット5a付近に存在する異物Xをストレーナー3から離散させるので、異物Xがスリット5aに付着する頻度を減少させることができる。特に、羽根13は、その高さがケーシング51から遠ざかるにつれて増加していることから、水流Wの圧力が専らケーシング51から遠ざかる位置において羽根13に加えられる。よって、異物除去部材10は、横枠12を回動させ易い構造となっている。
ただし、ストレーナー装置1aによれば、隣り合う横枠12と横枠12の隙間を通過する水流W
2が発生するために、水流W
1による圧力の利用効率が良好でないとも考えられる。しかし、このことは、逆に言えば、羽根13へ加わる水流W
1の抵抗力がやや低下することを意味するから、横枠12が回動し易くなるという優れた効果を発揮可能である。また、前述したように、水流W
2に起因してスリット5aに付着する異物Xの量が増加した場合であっても、ブラシ15によって異物Xを除去することができるので、仮に水流W
1による圧力の利用効率が良好でないとしても、この不利益を十分に補うことができる。
【0035】
このように、ストレーナー装置1aによれば、電気的な駆動源が不要なために構成が簡易でありながら、スリット5aの目詰まりを確実に防止することができる。したがって、実施例1に係るストレーナー装置1と比較して、より一層ポンプ容量の低下を抑制することができる。
また、横枠12は、中心軸Cを中心とした時計回り方向及び反時計回り方向のいずれの方向にも回動可能であるため、水流Wが流れる方向の変化に対応し、上記の目詰まり防止効果を常時発揮することができる。
さらに、
図6に示したように、既設の水中ポンプの構造を変更することなく、ストレーナー装置1aを簡単に後付けすることができる。したがって、既設の水中ポンプの撤去や改造が不要であり、作業面や費用面の負担がわずかとなるほか、河川法上の届出内容を変更する必要がない。
ストレーナー装置1aにおける上記以外の効果は、実施例1のストレーナー装置1の効果と同様である。
【0036】
そして、実施例2の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する異物除去部材について、
図8を用いながら詳細に説明する。
図8は、実施例2の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置を構成する異物除去部材の平面図である。なお、
図1及び
図7で示した構成要素については、
図8においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施例の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナーを構成する異物除去部材16は、円形状の板部材17が、中心枠11から傘部材2の外縁2aを超えて、縦枠14に至るまで複数の横枠12と一体的に設けられる。
板部材17は、傘部材2と一定間隔を空けてこれを被覆するように設けられる傘形状の部材であって、隣り合う横枠12と横枠12のすべての隙間を閉鎖している。
【0037】
実施例2の変形例に係るストレーナー装置の作用について、
図9を用いながら詳細に説明する。
図9は、実施例2の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置の作用を説明するための側面図である。なお、
図1乃至
図8で示した構成要素については、
図9においても同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、本実施例の変形例に係る水中ポンプ吸入口のストレーナー装置1b(以下、ストレーナー装置1bという。)においても、水流Wが図中左から右方向に流れるとき、羽根13周囲の水がこの羽根13によって押されて水流W
1が発生する。しかし、板部材17が隣り合う横枠12と横枠12のすべての隙間を閉鎖していることから、実施例2に係る異物除去部材10において発生する水流W
2(
図7参照)は、異物除去部材16においては発生しない。したがって、水流W
1由来でなくスリット5aを通過してきた水のみが水流W
3となり、吸入口52へ吸い込まれて吸水管54へ送られる。
また、異物Xは水流W,W
1によって移動し、ストレーナー3から離れるほか、吸入口52へ吸い込まれる水流W
3に吸引されてスリット5aに吸着するものがある。しかし、スリット5aに吸着した異物Xは、ブラシ15によって除去される。
ストレーナー装置1bにおける上記以外の作用は、実施例1のストレーナー装置1の作用と同様である。
【0038】
以上説明したように、ストレーナー装置1bによれば、実施例2に係るストレーナー装置1aと異なって、隣り合う横枠12と横枠12の隙間を通過する水流W
2が発生しないので、傘部材2及びストレーナー3と、板部材17との隙間に異物Xが落下することが防止されると同時に、水流W
1による圧力の利用効率が良好である。したがって、横枠12の1回転当たりに、より多くの異物Xをストレーナー3から遠ざけることが可能である。
ただし、水流W
1による圧力の利用効率が良好であることは、逆に言えば、羽根13へ加わる水流W
1の抵抗力がストレーナー装置1aの場合よりも高まるので、横枠12が回動し難くなる。しかし、横枠12の長さを長くしたり、羽根13の高さを高くしたりすることで、水流W
1による圧力の利用効率と、横枠12の回動し易さを同時に良好とすることができる。
ストレーナー装置1bにおける上記以外の効果は、実施例1のストレーナー装置1の効果と同様である。
【0039】
なお、本発明のストレーナー装置1,1a,1bの構造は、それぞれ実施例に示すものに限定されない。例えば、傘部材2は多角形状をなしていても良く、異物Xが通過困難なメッシュ状に形成されても良い。ストレーナー3の通水部5もメッシュ状に形成されても良い。また、横枠12は、1個のみ設けられても良く、複数個の場合には、ケーシング51の中心軸Cを中心として45度以外の角度毎に放射状に設けられても良い。
そして、ブラシ15の毛先15aは、通水部5の外周に接触した状態にある以外にも、通水部5の外周からわずかに離れて接近した状態にあっても良い。そして、異物除去部材16の板部材17も、多角形状をなしていても良く、異物Xが通過困難なメッシュ状に形成されても良い。さらに、板部材17は、横枠12の隣り合う横枠12と横枠12のすべての隙間を閉鎖する限り、その厚さは制限されない。この他、ストレーナー装置1,1a,1bは、既設の水中ポンプのみならず、新設の水中ポンプに取り付けられても良い。