(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来技術では、ビジネスホンシステムやPBXシステムなどの電話システムにおける、複雑な設定データ登録操作に適用することができないという問題点があった。
すなわち、従来技術で取り上げられている通話中における操作は、比較的簡素な操作内容のものが多いため、電話端末の画面に操作内容を表示できるとともに、その画面表示を見ながらいくつかボタン操作することで、所望の操作を完了することができる。
【0005】
しかし、電話システムにおける、電話帳登録、短縮ダイヤル設定、不在着信の転送設定などの設定データ登録操作の場合、ボタンをいくつか押下するだけでは、操作を完了することはできない。例えば、電話帳登録では、相手電話番号のほか、登録先電話帳の選択、メモリ番号、相手の名前やフリガナ、電話帳グループなど、多くの項目データを入力する必要があり、操作が非常に複雑である。このため、音声認識の結果に応じて処理を開始させたとしても、電話端末に設けられている簡易的なLCD画面に、多くの操作手順をその説明とともにスクロール表示することになる。
【0006】
したがって、利用者は、LCD画面を何度もスクロールさせて操作内容を確認することを余儀なくされるため、画面表示された操作内容を視認して理解するだけでも時間がかかる。また、電話端末には、テンキーやダイヤルキーなど数字入力用のボタンしか設けられていないため、仮名や漢字などの日本語文字を入力するには、例えば数字→仮名→漢字という順に文字変換する必要があり、極めて煩わしく操作負担が大きい。このため、電話端末で操作内容の説明を順番に画面表示するだけでは、このような設定データ登録操作の煩雑さを改善することは難しい。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、複雑な操作が必要な設定データ登録であっても容易に操作入力できる設定データ登録技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明にかかる電話
システムは、複数の電話端末と、通信回線を介して収容した前記電話端末を電話網に交換接続する電話制御装置とを備える電話システムであって、通信網を介して前記電話制御装置と接続された設定処理装置を備え、前記電話制御装置は、自装置での処理動作に用いる設定データを記憶する記憶部と、前記設定処理装置から通知された前記設定データを前記記憶部に登録する制御部とを備え、前記設定処理装置は、前記電話制御装置を介して前記電話端末から通知された利用者の音声を音声認識する音声認識部と、前記音声認識の結果に基づいて、前記利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を、前記電話端末と対応する連携情報処理端末で画面表示し、前記利用者が前記設定画面で操作入力した前記設定データを前記連携情報処理端末から取得して、前記電話制御装置へ通知する設定処理部とを備えている。
【0009】
また、本発明にかかる上記電話
システムの一構成例は、前記
設定処理装置の記憶部が、予め設定された前記電話端末と前記連携情報処理端末との対応関係を示す連携データを記憶し、前記設定処理部は、前記設定画面を画面表示する際、前記連携データに基づいて前記電話端末と対応する前記連携情報処理端末を特定するようにしたものである。
【0010】
また、本発明にかかる上記電話
システムの一構成例は、前記設定処理部が、前記設定画面を画面表示する際、前記電話端末から通知された連携情報処理端末特定データに基づいて、前記電話端末と対応する前記連携情報処理端末を特定するようにしたものである。
【0011】
また、本発明にかかる上記電話
システムの一構成例は、前記
設定処理装置の記憶部が、前記設定画面を示す設定画面データを記憶し、前記設定処理部は、前記設定画面を画面表示する際、前記音声認識の結果に基づいて、前記利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を前記
設定処理装置の記憶部から取得して、前記連携情報処理端末へ通知するようにしたものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、電話端末からの音声に基づいて利用者が要求する設定処理が特定され、その設定処理に用いる設定画面が連携情報処理端末で画面表示されることになる。このため、設定データを登録する際、利用者は電話端末と対応する連携情報処理端末を用いて設定データを操作入力することができる。このため、電話端末に設けられている限られた操作ボタンで入力する場合と比較して、極めて容易に設定データを操作入力することができる。したがって、複雑な操作が必要な設定データ登録であっても容易に操作入力することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
この電話システム1は、全体としてビジネスホンシステムやPBXシステムなどの電話システムからなり、複数の電話端末20と、通信回線L2を介してこれら電話端末20を収容して電話網50に交換接続する電話制御装置10と、電話端末20に対応して設けられた連携情報処理端末30とから構成されている。
電話制御装置10は、ビジネスホンシステムやPBXシステムにおける主装置やPBX装置に相当する。連携情報処理端末30は、電話端末20の利用者が操作するPCやタブレットなどの一般的な情報処理端末であり、キーボード装置あるいは画面上に表示された仮想なソフトキーボードやスクリーンキーボードにより仮名や漢字などの日本語文字を入力する機能を有している。
【0018】
[電話制御装置]
電話制御装置10には、主な機能部として、網I/F部11、端末I/F部12、通信I/F部13、スイッチ部14、記憶部15、制御部16、音声認識部17、および設定処理部18が設けられている。これら機能部のうち、制御部16、音声認識部17、および設定処理部18は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0019】
網I/F部11は、通信回線L1を介して電話網50と接続されて、電話網50と各種の呼制御メッセージや音声をやり取りする機能を有している。
端末I/F部12は、通信回線L2を介して電話端末20と接続されて、これら電話端末20と各種の制御メッセージや音声をやり取りする機能を有している。
【0020】
通信I/F部13は、通信回線L3を介して連携情報処理端末30と接続されて、これら連携情報処理端末30とデータ通信を行う機能を有している。
スイッチ部14は、網I/F部11と端末I/F部12との間で通話パスを交換接続する機能を有している。
【0021】
記憶部15は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、電話制御装置10の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。
記憶部15で記憶する主な処理データとして、電話制御装置10の処理動作に用いる設定データと、電話端末20と連携情報処理端末30との対応関係を示す連携データと、利用者が要求する設定処理に用いる設定画面がある。
【0022】
図2は、連携データの構成例である。ここでは、電話端末20の内線番号ごとに、当該電話端末20と対応する連携情報処理端末30のアドレスが登録されている。連携情報処理端末30のアドレスとしては、IPアドレスやMACアドレスが用いられる。
図3は、設定画面の構成例である。ここでは、電話帳データの登録に用いる電話帳登録画面を示す設定画面が示されている。設定画面には、各種設定データを操作入力するための操作シンボルが複数配置されており、設定画面はHTMLなどのデータ形式で記述されている。
【0023】
制御部16は、電話網50からの呼制御メッセージおよび電話端末20からの制御メッセージに基づいて、電話網50および電話端末20に関する呼制御を行う機能と、これに応じてスイッチ部14を制御することにより、電話端末20と電話網50との通話パスを交換接続する機能と、設定処理部18から通知された設定データを記憶部15に登録する機能とを有している。
【0024】
音声認識部17は、電話端末20から通知された利用者の音声を認識する音声認識処理を行う機能を有している。
設定処理部18は、記憶部15の連携データに基づいて電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する機能と、音声認識部17で利用者の音声から認識された、利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を記憶部15から取得して、対応する連携情報処理端末30へ通知して画面表示する機能と、連携情報処理端末30からの登録要求に応じて利用者が前記設定画面で操作入力した設定データを連携情報処理端末30から取得して、制御部16へ通知する機能とを有している。
【0025】
[第1の実施の形態の動作]
次に、
図4を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。
図4は、第1の実施の形態にかかる設定データ登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、利用者が入力した音声「電話帳登録したい」に基づいて、電話帳登録処理を行う場合について説明する。なお、実行する設定処理については電話帳登録に限定されるものではなく、短縮ダイヤル設定、不在着信の転送設定などの各種の機能設定に対応可能である。
【0026】
利用者が電話端末20でオフフック操作し(ステップ100)、続いて音声認識開始操作を行った場合(ステップ101)、電話端末20から電話制御装置10に対して音声認識開始要求が通知される(ステップ102)。
【0027】
これに応じて、電話制御装置10の設定処理部18は、記憶部15の連携データから電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する(ステップ103)。また、音声認識部17は、制御部16によりスイッチ部14を介して形成された電話端末20との音声パスから届く、電話端末20からの利用者音声に対する音声認識処理を開始し(ステップ104)、音声認識開始応答を電話端末20へ通知する(ステップ105)。これにより、電話端末20で音声認識処理の開始が表示される(ステップ106)。
【0028】
この後、利用者が実行したい設定処理を示す音声、例えば「電話帳登録したい」という音声を、例えばハンドセットのマイクから入力した場合(ステップ110)、この音声が電話制御装置10に通知される(ステップ111)。
これに応じて、音声認識部17は、電話端末20から通知された音声「電話帳登録したい」を音声認識処理し(ステップ112)、その認識結果に基づいて利用者が要求する設定処理が電話帳登録であることを特定する(ステップ113)。
【0029】
設定処理部18は、この認識結果に基づいて、電話帳データの登録に用いる設定画面すなわち電話帳登録画面を記憶部15から取得し(ステップ114)、この電話帳登録画面を含む設定画面表示要求を、電話端末20と対応する連携情報処理端末30へ通知する(ステップ115)。これにより、連携情報処理端末30で電話帳登録画面が画面表示される(ステップ116)。
【0030】
なお、連携情報処理端末30を特定する連携情報処理端末特定データを予めそれぞれの電話端末20に登録しておき、ステップ102の電話端末20からの音声認識開始要求により、電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する連携情報処理端末特定データを電話制御装置10に通知するようにしてもよい。この場合には、ステップ113において、設定処理部18が、連携情報処理端末特定データに基づいて電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定することになる。
【0031】
この後、利用者による電話端末20でのオンフック操作に応じて(ステップ117)、電話端末20から電話制御装置10に対して音声認識終了が通知される(ステップ118)。
これに応じて、音声認識部17は、電話端末20から音声に対する音声認識処理を終了する(ステップ119)。
【0032】
一方、利用者が連携情報処理端末30で電話帳登録画面に、登録したい電話帳データを操作入力し(ステップ120)、電話帳登録操作を行った場合(ステップ121)、連携情報処理端末30から電話制御装置10に対して、電話帳データを含む電話帳登録要求が通知される(ステップ122)。
【0033】
これに応じて、設定処理部18は、電話帳登録要求で指定された電話帳データを取得して制御部16に通知する。制御部16は、受け取った電話帳データを記憶部15の設定データに登録し(ステップ123)、登録処理結果を連携情報処理端末30および電話端末20へ通知する(ステップ124)。
これにより、登録処理結果が連携情報処理端末30で画面表示されることになる(ステップ125)。
【0034】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、音声認識部17が、電話端末20から通知された利用者の音声を音声認識し、設定処理部18が、得られた音声認識の結果に基づいて、利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を、電話端末20と対応する連携情報処理端末30で画面表示し、利用者が設定画面で操作入力した設定データを連携情報処理端末30から取得し、制御部16が設定データを記憶部15に登録するようにしたものである。
【0035】
これにより、電話端末20からの音声に基づいて利用者が要求する設定処理が特定され、その設定処理に用いる設定画面が連携情報処理端末30で画面表示されることになる。このため、設定データを登録する際、利用者は電話端末20と対応する連携情報処理端末30を用いて設定データを操作入力することができる。この際、電話端末20に設けられている限られた操作ボタンで入力する場合と比較して、連携情報処理端末30のキーボードを用いて仮名や漢字などの日本語文字を入力することができ、極めて容易に設定データを操作入力することができる。したがって、複雑な操作が必要な設定データ登録であっても容易に操作入力することが可能となる。
【0036】
また、本実施の形態において、記憶部15で、予め設定された電話端末20と連携情報処理端末30との対応関係を示す連携データを記憶しておき、設定処理部18が、連携情報処理端末30で設定画面を画面表示する際、連携データに基づいて電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定するようにしてもよい。これにより、連携データが電話制御装置10で一括管理されるため、電話端末20と対応する連携情報処理端末30を極めて容易に特定することができる。
【0037】
また、本実施の形態において、設定処理部18は、連携情報処理端末30で設定画面を画面表示する際、電話端末20から通知された連携情報処理端末特定データに基づいて、電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定するようにしてもよい。これにより、連携情報処理端末特定データがそれぞれの電話端末20で利用者により管理されるため、連携情報処理端末30のアドレスが変更されても容易に対応することができる。
【0038】
また、本実施の形態において、記憶部15で、設定画面を示す設定画面データを予め記憶しておき、設定処理部18が、連携情報処理端末30で設定画面を画面表示する際、音声認識の結果に基づいて、利用者が要求する機能の設定に用いる設定画面を記憶部15から取得して、連携情報処理端末30へ通知するようにしてもよい。これにより、各種設定画面を連携情報処理端末30に設定しておく必要がなくなり、ブラウザなどの設定画面表示機能を有するPCであれば、いずれのPCでも連携情報処理端末30として用いることができる。
【0039】
なお、連携情報処理端末30に予め登録されている設定画面を用いる場合には、
図4のステップ114を省くとともに、ステップ115の設定画面表示要求で、連携情報処理端末30に予め登録されている設定画面の画面表示を指示し、これに応じてステップ116で連携情報処理端末30が設定画面表示要求で指示された設定画面を画面表示すればよい。
【0040】
[第2の実施の形態]
次に、
図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。
図5は、第2の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、通信回線L4を介して電話制御装置10が接続されている通信網60に設定処理装置40に設け、前述した音声認識部17および設定処理部18を設定処理装置40に配置した場合を例として説明する。
【0041】
設定処理装置40は、全体としてサーバ装置などの情報処理装置からなり、主な機能部として、記憶部41、音声認識部42、および設定処理部43が設けられている。これら機能部のうち、音声認識部42および設定処理部43は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部により実現されている。
【0042】
記憶部41は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、電話制御装置10の動作に用いる各種処理データや、CPUで実行するプログラムを記憶する機能を有している。
記憶部41で記憶する主な処理データとして、電話端末20と連携情報処理端末30との対応関係を示す連携データがある。連携データの構成について、前述した
図2と同様である。
【0043】
音声認識部42は、電話制御装置10を介して電話端末20から通知された利用者の音声を認識する音声認識処理を行う機能を有している。
設定処理部43は、記憶部41の連携データに基づいて電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する機能と、音声認識部42で利用者の音声から認識された、利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を記憶部41から取得して、対応する連携情報処理端末30へ通知して画面表示する機能と、連携情報処理端末30からの登録要求に応じて利用者が設定画面で操作入力した設定データを連携情報処理端末30から取得して、電話制御装置10へ通知する機能とを有している。
【0044】
なお、設定処理装置40に、音声認識部42および設定処理部43を配置したため、電話制御装置10には、音声認識部17および設定処理部18が設けられておらず、記憶部15には連携データが登録されていない。本実施の形態にかかるその他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0045】
[第2の実施の形態の動作]
次に、
図6を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の動作について説明する。
図6は、第2の実施の形態にかかる設定データ登録動作を示すシーケンス図である。
ここでは、利用者が入力した音声「電話帳登録したい」に基づいて、電話帳登録処理を行う場合について説明する。なお、実行する設定処理については電話帳登録に限定されるものではなく、短縮ダイヤル設定、不在着信の転送設定などの各種の機能設定に対応可能である。
【0046】
利用者が電話端末20でオフフック操作し(ステップ200)、続いて音声認識開始操作を行った場合(ステップ201)、電話端末20から電話制御装置10に対して音声認識開始要求が通知される(ステップ202)。この音声認識開始要求は、電話制御装置10の制御部16により受け取られ、網I/F部11から通信回線L4および通信網60を介して設定処理装置40へ転送される。
【0047】
これに応じて、設定処理装置40の設定処理部43は、記憶部41の連携データから電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する(ステップ203)。また、音声認識部42は、電話制御装置10により形成された電話端末20との音声パスから届く、電話端末20からの利用者音声に対する音声認識処理を開始し(ステップ204)、音声認識開始応答を電話制御装置10を介して電話端末20へ通知する(ステップ205)。これにより、電話端末20で音声認識処理の開始が表示される(ステップ206)。
【0048】
この後、利用者が実行したい設定処理を示す音声、例えば「電話帳登録したい」という音声を、例えばハンドセットのマイクから入力した場合(ステップ210)、この音声が電話制御装置10を介して設定処理装置40に通知される(ステップ211)。
これに応じて、音声認識部42は、電話端末20から通知された音声「電話帳登録したい」を音声認識処理し(ステップ212)、その認識結果に基づいて利用者が要求する設定処理が電話帳登録であることを特定する(ステップ213)。
【0049】
設定処理部43は、この認識結果に基づいて、電話帳データの登録に用いる設定画面すなわち電話帳登録画面を記憶部41から取得し(ステップ214)、この電話帳登録画面を含む設定画面表示要求を、電話端末20と対応する連携情報処理端末30へ通知する(ステップ215)。これにより、連携情報処理端末30で電話帳登録画面が画面表示される(ステップ216)。
【0050】
なお、連携情報処理端末30を特定する連携情報処理端末特定データを予めそれぞれの電話端末20に登録しておき、ステップ202の電話端末20からの音声認識開始要求により、電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定する連携情報処理端末特定データを電話制御装置10に通知するようにしてもよい。この場合には、ステップ213において、設定処理部43が、連携情報処理端末特定データに基づいて電話端末20と対応する連携情報処理端末30を特定することになる。
【0051】
この後、利用者による電話端末20でのオンフック操作に応じて(ステップ217)、電話端末20から電話制御装置10を介して設定処理装置40に音声認識終了が通知される(ステップ218)。
これに応じて、音声認識部42は、電話端末20から音声に対する音声認識処理を終了する(ステップ219)。
【0052】
一方、利用者が連携情報処理端末30で電話帳登録画面に、登録したい電話帳データを操作入力し(ステップ220)、電話帳登録操作を行った場合(ステップ221)、連携情報処理端末30から設定処理装置40に対して、電話帳データを含む電話帳登録要求が通知される(ステップ222)。
【0053】
これに応じて、設定処理部43は、電話帳登録要求で指定された電話帳データを取得して電話制御装置10に通知する(ステップ223)。
電話制御装置10の制御部16は、受け取った電話帳データを記憶部15の設定データに登録し(ステップ224)、登録処理結果を連携情報処理端末30および電話端末20へ通知する(ステップ225)。
これにより、登録処理結果が連携情報処理端末30で画面表示されることになる(ステップ226)。
【0054】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、通信網60を介して電話制御装置10と接続された設定処理装置40に、音声認識部42と設定処理部43とを配置し、音声認識部42が、電話端末20から通知された利用者の音声を音声認識し、設定処理部43が、得られた音声認識の結果に基づいて、利用者が要求する設定処理に用いる設定画面を、電話端末20と対応する連携情報処理端末30で画面表示し、利用者が設定画面で操作入力した設定データを連携情報処理端末30から取得して電話制御装置10へ通知し、電話制御装置10の制御部16が設定データを記憶部15に登録するようにしたものである。
【0055】
これにより、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られるのに加えて、設定処理装置40を複数の電話制御装置10でクラウドサービスとして兼用することができる。これにより、既存の電話制御装置10の一部処理を変更するだけで、本発明にかかる設定データ登録機能を実装することができ、システム全体のコストを低減できる。
【0056】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。