(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示領域が備える複数の前記画素のうち、第p行目(1<p<M)に配列された前記画素は、前記入力系統に接続される前記出力系統が複数の前記出力系統のいずれであっても発光しない、
請求項2記載のマトリクススイッチャ。
前記表示領域が備える複数の前記画素のうち、第p行目(1<p<M)に配列された前記画素は、前記入力系統に接続される前記出力系統が複数の前記出力系統のいずれであっても発光する、
請求項2記載のマトリクススイッチャ。
前記表示領域が備える複数の前記画素のうち、第q列目(1<q<N)に配列された前記画素は、前記入力系統に接続される前記出力系統が複数の前記出力系統のいずれであっても発光しない、
請求項3記載のマトリクススイッチャ。
前記表示領域が備える複数の前記画素のうち、第q列目(1<q<N)に配列された前記画素は、前記入力系統に接続される前記出力系統が複数の前記出力系統のいずれであっても発光する、
請求項3記載のマトリクススイッチャ。
第4行目と第5行目とに配列された第1列目から第5列目までの前記画素は、前記入力系統が前記第1出力系統と前記第2出力系統とのいずれに接続されたときも発光する、
請求項11記載のマトリクススイッチャ。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係るマトリクススイッチャの実施の形態を示すネットワーク構成図である。
【
図2】
図1のマトリクススイッチャの機能ブロック図である。
【
図3】
図1のマトリクススイッチャが備える表示部の模式図である。
【
図4】
図3の表示部が備える表示領域に配置された画素の模式図である。
【
図5】
図3の表示部に表示される、入力系統と出力系統との接続状態を示す表示例の模式図である。
【
図6】
図1のマトリクススイッチャが備える記憶部に記憶されるキャラクタの例を示す模式図である。
【
図7】
図6のキャラクタを表示領域に表示する際の画素の発光例を示す模式図である。
【
図8】
図5の表示例を構成する一部の表示領域の画素の発光例示す模式図である。
【
図9】
図3の表示部に表示される表示例を構成する一部の表示領域の画素の別の発光例を示す模式図である。
【
図10】
図3の表示部に表示される表示例を構成する一部の表示領域の画素のさらに別の発光例を示す模式図である。
【
図11】表示領域に表示されるキャラクタの別の例を示す表示領域の画素の発光例の模式図である。
【
図12】表示領域に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域の画素の発光例の模式図である。
【
図13】表示領域に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域の画素の発光例の模式図である。
【
図14】表示領域に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域の画素の発光例の模式図である。
【
図15】従来のマトリクススイッチャが備える表示部に表示される、入力機器と出力機器との接続状態を示す表示例の模式図である。
【0020】
本発明に係るマトリクススイッチャの実施の形態は、以下に説明される。
【0021】
●マトリクススイッチャ●
●マトリクススイッチャのネットワーク構成
図1は、本発明に係るマトリクススイッチャの実施の形態を示すネットワーク構成図である。
同図は、マトリクススイッチャが2つの入力機器と2つの出力機器とに接続されている状態を示す。
【0022】
マトリクススイッチャ1は、映像信号や音声信号などの電気信号を扱う放送施設などにおいて、複数の入力機器100(入力機器100a,入力機器100b)と、複数の出力機器200(出力機器200a,出力機器200b)との間に配置され、任意の入力機器100(入力機器100a,入力機器100b)に対応する入力系統10(入力系統10a,入力系統10b)(
図2参照)の信号線と、任意の出力機器200(出力機器200a,出力機器200b)に対応する出力系統20(出力系統20a,出力系統20b)(
図2参照)の信号線と、のクロスポイントを接続する。マトリクススイッチャ1は、入力機器100(入力機器100a,入力機器100b)から入力される電気信号(入力電気信号)の切り替えや分配を行い、出力機器200(出力機器200a,出力機器200b)に出力する。これにより、マトリクススイッチャ1は、電気信号の流路を制御して、入力機器100(入力機器100a,入力機器100b)と出力機器200(出力機器200a,出力機器200b)との接続状態を選択的に切り替える。
【0023】
以下の説明において、各入力機器100a,100bのそれぞれを区別して説明する必要がないとき、それぞれを「入力機器100」と総称する。各出力機器200a,200bのそれぞれを区別して説明する必要がないとき、それぞれを「出力機器200」と総称する。各入力系統10a,10bのそれぞれを区別して説明する必要がないとき、それぞれを「入力系統10」と総称する。各出力系統20a,20bのそれぞれを区別して説明する必要がないとき、それぞれを「出力系統20」と総称する。
【0024】
入力機器100は、例えば、ビデオカメラ、マイクロホン、VTR(Videotape recorder)など、電気信号を生成する機器である。同電気信号は、マトリクススイッチャ1に入力される。マトリクススイッチャ1は、同電気信号を出力機器200に出力する。出力機器200は、例えば、他のスイッチャ、モニタ、スピーカなど、マトリクススイッチャ1から入力された電気信号を表示その他出力する機器である。
【0025】
なお、入力機器の数と、出力機器の数とは、「2」に限らない。すなわち、例えば、入力機器の数と、出力機器の数とは、「1」または「3以上」でもよい。また、入力機器の数は、出力機器の数と異なってもよい。
【0026】
●マトリクススイッチャの構成
図2は、マトリクススイッチャ1の機能ブロック図である。
マトリクススイッチャ1は、入力系統10と、出力系統20と、切替部30と、接続部40と、表示部50と、記憶部60と、制御部70と、を有してなる。
【0027】
入力系統10は、入力機器100から出力された電気信号を受信し、同電気信号を接続部40へ供給する。入力系統10は、個別の入力系統10aと入力系統10bとを備える。
【0028】
入力系統10aは、入力機器100aの出力端子(不図示)と接続される入力端子(不図示)を備える。入力系統10bは、入力機器100bの出力端子(不図示)と接続される入力端子(不図示)を備える。
【0029】
出力系統20は、接続部40を介して入力系統10からの電気信号を受信し、同電気信号を出力機器200へ供給する。すなわち、入力機器100からマトリクススイッチャ1に入力された電気信号は、マトリクススイッチャ1から出力機器200に出力される。出力系統20は、個別の出力系統20aと出力系統20bとを備える。
【0030】
出力系統20aは、出力機器200aの入力端子(不図示)と接続される出力端子(不図示)を備える。出力系統20bは、出力機器200bの入力端子(不図示)と接続される出力端子(不図示)を備える。
【0031】
切替部30は、入力系統10と出力系統20との接続状態を選択的に切り替えることにより、入力機器100と出力機器200との接続状態を切り替える手段である。切替部30は、例えば、スイッチなどの操作ボタンである。切替部30は、ユーザの操作に応じて選択信号を生成し、同選択信号を制御部70に入力する。「ユーザ」は、マトリクススイッチャ1の使用者である。「選択信号」は、ユーザの操作により選択された入力系統10と出力系統20との接続の切り替えを制御部70に通知する信号である。ユーザにより切替部30が操作されると、入力系統10と出力系統20との接続の切り替えが実行される。その結果、入力系統10と出力系統20との接続状態が切り替わる。
【0032】
接続部40は、制御部70からの制御信号に基づいて、切替部30により切り替えられた接続状態に対応する入力系統10と出力系統20とを接続し、あるいは、接続状態が切り替えられる前の接続状態に対応する入力系統10と出力系統20との接続を解除する。接続部は、例えば、選択的接続回路(セレクタ)である。
【0033】
「制御信号」は、切替部30からの選択信号に基づいて、ユーザにより選択された入力系統10(10a,10b)と、ユーザにより選択された出力系統20(20a,20b)と、を接続部40に接続させる信号、あるいは、接続状態が切り替えられる前の接続状態に対応する入力系統10(10a,10b)と出力系統20(20a,20b)との接続を解除(切断)させる信号である。制御信号は、制御部70から接続部40へ入力される。
【0034】
表示部50は、複数のキャラクタを表示すると共に、制御部70からの表示信号に基づいて、複数のキャラクタのうち、接続部40により接続された入力系統10と出力系統20との接続状態に対応するキャラクタを表示する。表示部50は、例えば、キャラクタディスプレイである。
【0035】
「表示信号」は、ユーザにより選択された入力系統10と出力系統20との接続や、同接続から他の接続への切り替え、すなわち、入力系統10と出力系統20との接続状態を表示部50に表示させる(表示部50の表示状態を変更させる)信号である。
【0036】
表示部50の表示態様は、接続部40により接続された入力系統10と出力系統20との接続状態に対応する。すなわち、表示部50は、表示部50の表示態様により、接続部40により接続された入力系統10と出力系統20との接続状態をユーザに視認させる。
【0037】
「キャラクタディスプレイ」は、キャラクタコード(文字コード)で決められたキャラクタと、キャラクタジェネレータRAM(以下「CGRAM」という。)に登録された任意のキャラクタと、を表示する液晶ディスプレイである。「キャラクタコード」は、例えば、ASCIIコードである。「CGRAMに登録された任意のキャラクタ」は、キャラクタコードで決められたキャラクタ以外のキャラクタであって、ユーザにより登録されたオリジナルのキャラクタである。「ユーザにより登録されたオリジナルのキャラクタ」は、後述される。キャラクタディスプレイは、アルファベットや記号、カタカナなど、キャラクタコードで決められたキャラクタの他に、ユーザのオリジナルのキャラクタを表示できる。
【0038】
なお、表示部(キャラクタディスプレイ)は、液晶ディスプレイに限られない。すなわち、例えば、表示部は、蛍光表示管や、有機EL(Electro-Luminescence)を利用したディスプレイでもよい。
【0039】
表示部50は、複数の表示領域500(
図3参照)を備える。表示部50の具体的構成と、表示領域500とは、後述される。
【0040】
記憶部60は、例えば、キャラクタコードで決められたキャラクタと共に、接続状態ごとに設定(登録)された複数のキャラクタを記憶する。記憶部60は、CGRAMを備える。接続状態ごとに設定されたキャラクタは、後述される。
【0041】
制御部70は、マトリクススイッチャ1全体の動作を制御すると共に、切替部30からの選択信号に基づいて制御信号と表示信号とを生成する。制御部70は、制御信号を用いて切替部30により切り替えられた接続状態に対応する入力系統10と出力系統20とを接続部40に接続させる。制御部70は、表示信号を用いて切替部30により切り替えられた接続状態に対応するキャラクタを、記憶部60から読み出して表示部50に表示させる。
【0042】
制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのマイクロプロセッサなどから構成される。制御部70は、本発明における表示制御部の例である。
【0043】
●表示部の構成
図3は、表示部50の模式図である。
同図は、表示部50に表示領域500が4行10列に配置されていることを示す。
【0044】
以下の説明において、各表示領域の構成は共通する。そのため、以下の説明は、各表示領域には共通の符号を付して説明する。
【0045】
表示部50は、前述のとおり、複数の表示領域500を備える。表示部50は、4行10列に配列された40個の表示領域500を備える。各表示領域500は、キャラクタを表示する。各表示領域500は、複数の画素(ドット)Pを備える。
【0046】
なお、表示部に配列される表示領域の数は、4行10列に配置された40個に限られない。すなわち、例えば、表示部に配列される表示領域の数は、4行16列に配置された64個、2行40列に配置された80個、4行40列に配置された160個、など、任意である。
【0047】
図4は、表示領域500に配置された画素の模式図である。
【0048】
表示領域500は、M行N列に配置された複数の画素Pを備える。
以下の説明において、表示領域500は、8行5列(M=8、N=5)に配置された40個の画素P(画素P1−P40)を備える。
【0049】
以下の説明において、各画素P1−P40のそれぞれを区別して説明する必要がないとき、それぞれを「画素P」と総称する。
【0050】
図4は、1行目に5つの画素P(画素P1−P5)が配列され、2行目に5つの画素P(画素P6−P10)が配列され、3行目に5つの画素P(画素P11−P15)が配列され、4行目に5つの画素P(画素P16−P20)が配列され、5行目に5つの画素P(画素P21−P25)が配列され、6行目に5つの画素P(画素P26−P30)が配列され、7行目に5つの画素P(画素P31−P35)が配列され、8行目に5つの画素P(画素P36−P40)が配列されていることを示す。
【0051】
画素Pは、例えば、光源からの光の透過状態(透過率)を調整して、光源からの光の状態を表示する。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)などのバックライトや、外部光である。各画素P1−P40それぞれに到達する光源からの光の透過状態を調整することで、各画素Pは、光源からの光の状態を表示する。光の透過状態の調整は、例えば、光の通過と光の遮断との切替えである。すなわち、例えば、光が遮断された画素は、光源からの光を通過させない。その結果、その画素は、黒い表示になる。光が通過する画素は、光源からの光を遮断しない。その結果、その画素は、光源からの光に応じた色の表示(例えば、白色)になる。
【0052】
光源からの光が通過する画素の表示状態は、本発明における「画素が発光する」ことの例である。なお、液晶ディスプレイにおいて、画素自体は発光しないが、本発明において、光源からの光が通過する画素の表示状態を、「画素が発光する」と定義する。
【0053】
光源からの光が遮断される画素の表示状態は、本発明における「画素が発光しない」ことの例である。なお、液晶ディスプレイにおいて、画素自体は発光しないが、本発明において、光源からの光が遮断される画素の表示状態を、「画素が発光しない」と定義する。
【0054】
なお、表示領域が備える画素は、8行5列(M=8、N=5)に配置された40個の画素に限られない。すなわち、本発明において、表示領域が備える画素の配列・数は、任意である。
【0055】
●表示部の表示例
図5は、入力系統10と出力系統20との接続状態を示す表示部50の表示例の模式図である。
【0056】
1行目の表示領域500の上方(
図5における紙面上方)で、第1列−第2列に対応する位置に表示された「OUTPUT」の文字は、説明の便宜上で表示された文字であり、実際には表示部50に表示されない。
【0057】
「OUTPUT」の文字の下方で第1列−第2列の表示領域500に表示された「1」−「8」の文字は、表示領域500に表示されるキャラクタの例である。このキャラクタは、記憶部60に記憶されている。また、同「1」−「8」の文字は、出力系統20の番号を示す。マトリクススイッチャ1は、8つの個別の出力系統20を備える。
図5は、1行の表示領域500で2つの出力系統20ごとの入力系統10との接続状態を示す。
【0058】
1行目の表示領域500の上方で、第3列−第10列に対応する位置に表示された「1」−「8」の文字は、説明の便宜上で表示された数字であり、実際には表示部50に表示されない。同文字は、入力系統10の番号を示す。マトリクススイッチャ1は、8つの個別の入力系統10を備える。
【0059】
このように、1行目の表示領域500は、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」−「8」と、の間の接続状態を示す。2行目の表示領域500は、出力系統「3」「4」と、入力系統「1」−「8」と、の間の接続状態を示す。3行目の表示領域500は、出力系統「5」「6」と、入力系統「1」−「8」と、の間の接続状態を示す。4行目の表示領域500は、出力系統「7」「8」と、入力系統「1」−「8」と、の間の接続状態を示す。
【0060】
3列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「1」と、の間の接続状態を示す。4列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「2」と、の間の接続状態を示す。5列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「3」と、の間の接続状態を示す。6列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「4」と、の間の接続状態を示す。7列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「5」と、の間の接続状態を示す。8列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「6」と、の間の接続状態を示す。9列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「7」と、の間の接続状態を示す。10列目の表示領域500は、出力系統「1」−「8」と、入力系統「8」と、の間の接続状態を示す。
【0061】
同図中、第3列−第10列の表示領域500は、入力系統10と出力系統20との接続状態を表示する表示領域である。入力系統10と出力系統20との接続状態の違いは、表示領域500内の黒塗りの矩形枠の位置の違いで示される。換言すれば、表示領域500に表示される複数のキャラクタは、表示領域500内の黒塗りの矩形枠の位置を異ならせて表示される。これらのキャラクタは、あらかじめ記憶部60に記憶されている。
【0062】
同図は、表示領域500に表示されるキャラクタとして、表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタと、表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタと、表示領域500の上部と下部とに黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタと、があることを示す。
【0063】
ある行(第1行−第4行)とある列(第3列−第10列)との交差する位置に配置された表示領域500の上部には、その行の「OUTPUT」の左側に表示された出力系統20と、その列に対応する入力系統10と、が接続しているとき、黒塗りの矩形枠が表示される。換言すれば、その表示領域500は、上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示する。すなわち、例えば、1行目と3列目との交差する位置に配置された表示領域500は、上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示している。つまり、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続していることを示す。
【0064】
ある行(第1行−第4行)とある列(第3列−第10列)との交差する位置に配置された表示領域500の下部には、その行の「OUTPUT」の右側に表示された出力系統20と、その列に対応する入力系統10と、が接続しているとき、黒塗りの矩形枠が表示される。換言すれば、その表示領域500は、下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示する。すなわち、例えば、1行目と4列目との交差する位置に配置された表示領域500は、下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示している。つまり、出力系統「2」と入力系統「2」とが接続していることを示す。
【0065】
ある行(第1行−第4行)とある列(第3列−第10列)との交差する位置に配置された表示領域500の上部と下部とには、その行の「OUTPUT」の左側の出力系統20および右側の出力系統20と、その列に対応する入力系統10と、が接続しているとき、黒塗りの矩形枠が表示される。換言すれば、その表示領域500は、上部と下部とに黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示する。すなわち、例えば、4行目と3列目との交差する位置に配置された表示領域500は、上部と下部とに黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示している。つまり、出力系統「7」「8」のそれぞれが入力系統「1」と接続していることを示す。
【0066】
「OUTPUTの左側の出力系統」は本発明における第1出力系統の例であり、「OUTPUTの右側の出力系統」は本発明における第2出力系統の例である。
【0067】
なお、表示部50に配置された複数の表示領域500において、各行に設定された出力系統の番号や、各列に設定された入力系統の番号は、マトリクススイッチャ1の設定手段(不図示)のユーザの操作により、設定されて記憶部60に記憶される。表示部50に配置された各表示領域500の表示は、記憶部60に記憶されているこれらの設定情報や、後述する入力系統10と出力系統20との接続状態とに応じて、制御部70により制御される。
【0068】
●表示領域の表示例(1)
図6は、記憶部60に記憶されるキャラクタの例を示す模式図である。
【0069】
図6(a)(b)(c)は、記憶部60に記憶されているキャラクタのうち、CGRAMに登録されたキャラクタ、すなわち、ユーザにより登録されたオリジナルのキャラクタである。同図の各キャラクタは、入力系統10と出力系統20との接続状態ごとに設定(登録)されたキャラクタである。
【0070】
同図に示される表示領域500は、表示領域500のうち、第3列−第10列における、入力系統10と出力系統20との接続状態を表示する表示領域500である。
【0071】
図6(a)に示されるキャラクタは、例えば、
図5の表示部50の1行目の第3列の表示領域500に表示されているキャラクタである。
【0072】
図6(b)に示されるキャラクタは、例えば、
図5の表示部50の1行目の第4列の表示領域500に表示されているキャラクタである。
【0073】
図6(c)に示されるキャラクタは、例えば、
図5の表示部50の4行目の第3列の表示領域500に表示されているキャラクタである。
【0074】
図7は、
図6のキャラクタが表示領域500に表示される際の画素の発光例の模式図である。
図7(a)(b)(c)は、
図6(a)(b)(c)に対応する。
【0075】
以下の説明において、表示領域500に表示されるキャラクタの表示例は、
図4と共に説明される。前述のとおり、表示領域500は、M行N列に配列された複数の画素を備える。
図4において、M=8、N=5である。つまり、
図4に示された表示領域500は、画素P1−P40の40個の画素を備える。
【0076】
ここで、表示領域500は、第1個別領域と第2個別領域と第3個別領域との3つの個別領域を備える。すなわち、表示領域500は、複数の個別領域を備える。個別領域は、1または複数の画素の集合(複数の画素が配列された領域)である。第1個別領域は、3行5列に配列された複数の画素P1−P15の集合である。第2個別領域は、3行5列に配列された複数の画素P26−P40の集合である。第3個別領域は、2行5列に配列された複数の画素P16−P25の集合である。
【0077】
表示領域500に表示されるキャラクタは、各個別領域に含まれるm行N列(1≦m≦M)の画素Pに到達する光源からの光を遮断して、表示される。
【0078】
図7(a)に示されるように、「1つの表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1行−第3行それぞれの第1列−第5列に配置された画素P、つまり、3行5列の画素P1−P15に到達する光源からの光を遮断して、表示される。換言すれば、8行5列で構成される複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1個別領域を構成する3行5列に配列された画素P1−P15は、発光しない(第2,3個別領域を構成する画素P16−P40のみ発光する)。
【0079】
図7(b)に示されるように、「1つの表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第6行−第8行それぞれの第1列−第5列に配置された画素P、つまり、3行5列の画素P26−P40に到達する光源からの光を遮断して、表示される。換言すれば、8行5列で構成される複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第2個別領域を構成する3行5列に配列された画素P26−P40は、発光しない(第1,3個別領域を構成する画素P1−P25のみ発光する)。
【0080】
図7(c)に示されるように、「1つの表示領域500の上部と下部とに黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1行−第3行と第6行−第8行それぞれの第1列−第5列に配置された画素P1−P15と、画素P26−P40と,に到達する光源からの光を遮断して、表示される。換言すれば、8行5列で構成される複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1個別領域を構成する画素P1−P15と、第2個別領域を構成する画素P26−P40とは、発光しない(第3個別領域を構成する2行5列に配列された画素P16−P25のみ発光する)。
【0081】
このように、ユーザにより登録されるキャラクタのそれぞれは、3つの個別領域を組み合わせて構成される。
【0082】
また、各個別領域の組み合わせは、接続状態ごとに異なる。
【0083】
図8は、
図5の表示部50の表示例を構成する一部の表示領域500の画素の発光例を示す模式図である。
同図は、複数の表示領域500のうち、1行目の第1列−第4列の表示領域500に表示されるキャラクタの表示例を拡大して示す。すなわち、同図に示されるキャラクタは、「1」「2」「1つの表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」「1つの表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」である。同図は、前述のとおり、出力系統「1」には入力系統「1」が接続されていることを示し、出力系統「2」には入力系統「2」が接続されていることを示す。
【0084】
表示部50の1行目の第1列の表示領域500に表示される「1」のキャラクタは、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P3,P7,P8,P13,P18,P23,P28,P32,P33,P34に到達する光源からの光を遮断して、表示する。すなわち、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P3,P7,P8,P13,P18,P23,P28,P32,P33,P34は、発光しない。換言すれば、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、その他の画素P1,P2,P4,P5,P6,P9,P10,P11,P12,P14,P15,P16,P17,P19,P20,P21,P22,P24,P25,P26,P27,P29,P30,P31,P35,P36,P37,P38,P39,P40は、発光する。
【0085】
表示部50の1行目の第2列の表示領域500に表示される「2」のキャラクタは、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P2,P3,P4,P6,P10,P15,P19,P23,P27,P31,P32,P33,P34,P35に到達する光源からの光を遮断して、表示する。すなわち、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P2,P3,P4,P6,P10,P15,P19,P23,P27,P31,P32,P33,P34,P35は、発光しない。換言すれば、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、その他の画素P1,P5,P7,P8,P9,P11,P12,P13,P14,P16,P17,P18,P20,P21,P22,P24,P25,P26,P28,P29,P30,P36,P37,P38,P39,P40は、発光する。
【0086】
表示部50の1行目の第3列の表示領域500に表示される「1つの表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」は、
図6(a)に示されるキャラクタである。
【0087】
表示部50の1行目の第4列の表示領域500に表示される「1つの表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」は、
図6(b)に示されるキャラクタである。
【0088】
図9は、表示部50に表示される表示例を構成する一部の表示領域500の画素の別の発光例を示す模式図である。
同図は、出力系統「1」には入力系統「2」が接続されていることを示し、出力系統「2」には入力系統「1」が接続されていることを示す。
【0089】
図9に示されるキャラクタは、「1」「2」「1つの表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」「1つの表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタ」である。
【0090】
図10は表示部50に表示される表示例を構成する一部の表示領域500の画素のさらに別の発光例を示す模式図である。
同図は、出力系統「1」には入力系統「2」が接続されていることを示し、出力系統「2」にも入力系統「2」が接続されていることを示す。すなわち、同図は、入力系統「2」は出力系統「1」「2」のいずれにも接続され、入力系統「1」は出力系統「1」「2」のいずれにも接続されていないことを示す。
【0091】
入力系統「2」が出力系統「1」「2」のいずれにも接続されていることを示すキャラクタは、
図6(c)に示されるキャラクタである。
【0092】
なお、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第4行−第5行の画素P16−P25は、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても発光する。一方、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1行−第3行に配列された画素P、または、第6行−第8行に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のうち、一部の出力系統20のときにのみ発光しない。
【0093】
入力系統「1」が出力系統「1」「2」のいずれにも接続されていないことを示すキャラクタは、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P1−P40に到達する光源からの光を通過させて、表示する。すなわち、全ての画素P1−P40は、発光する。換言すれば、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、発光しない画素は、ない。
【0094】
●表示領域の表示例(2)
図11は、表示領域500に表示されるキャラクタの別の例を示す表示領域500の画素の発光例の模式図である。
同図(a)(b)(c)は、表示部50が備える複数の表示領域500のうち、表示部50の第1行と第3列とが交差する位置に配置された、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」との接続状態を表示する表示領域500の画素の発光例である。
【0095】
同図(a)は、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(b)は、出力系統「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(c)は、出力系統「1」「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。
【0096】
以下の説明において、表示領域500の画素の発光例は、
図4と共に説明される。
【0097】
図11(a)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P1−P25は、発光しないことを示す。その他の画素P26−P40は、発光する。
【0098】
図11(b)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P16−P40は、発光しないことを示す。その他の画素P1−P15は、発光する。
【0099】
図11(c)は、複数の画素P(画素P1−P40)の全ての画素Pは、発光しないことを示す。
【0100】
このように、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第4行−第5行に配列された画素P16−P25は、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても、発光しない。一方、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1行−第3行に配列された画素P1−P15、または、第6行−第8行に配列された画素P26−P40は、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のうち一部の出力系統20のときにのみ、発光しない。
【0101】
ここで、表示領域500は、第1個別領域と第2個別領域との2つの個別領域を備える。第1個別領域は、画素P1−P25の集合である。第2個別領域は、画素P16−P40の集合である。
【0102】
●表示領域の表示例(3)
図12は、表示領域500に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域500の画素の発光例の模式図である。
同図(a)(b)(c)は、表示部50が備える複数の表示領域500のうち、表示部50の第1行と第3列とが交差する位置に配置された、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」との接続状態を表示する表示領域500の画素の発光例である。
【0103】
同図(a)は、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(b)は、出力系統「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(c)は、出力系統「1」「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。
【0104】
以下の説明において、表示領域500の画素の発光例は、
図4と共に説明される。
【0105】
図12(a)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P2,P3,P4,P7,P8,P9,P12,P13,P14は、発光しないことを示す。その他の画素P1,P5,P6,P10,P11,P15,P16−P40は、発光する。
【0106】
図12(b)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P27,P28,P29,P32,P33,P34,P37,P38,P39は、発光しないことを示す。その他の画素P1−P25,P26,P30,P31,P35,P36,P40は、発光する。
【0107】
図12(c)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P2,P3,P4,P7,P8,P9,P12,P13,P14,P27,P28,P29,P32,P33,P34,P37,P38,P39は、発光しないことを示す。その他の画素P1,P5,P6,P10,P11,P15,P16−P20,P26,P30,P31,P35,P36,P40は、発光する。
【0108】
このように、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第4行−第5行に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても発光する。また、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1列と第5列とに配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても発光する。一方、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P2,P3,P4,P7,P8,P9,P12,P13,P14、または、画素P27,P28,P29,P32,P33,P34,P37,P38,P39は、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のうち一部の出力系統20のときにのみ、発光しない。
【0109】
ここで、表示領域500は、第1個別領域と第2個別領域と第3個別領域との3つの個別領域を備える。第1個別領域は、画素P2,P3,P4,P7,P8,P9,P12,P13,P14の集合である。第2個別領域は、画素P27,P28,P29,P32,P33,P34,P37,P38,P39の集合である。第3個別領域は、画素P1,P5,P6,P10,P11,P15,P16−P25,P26,P30,P31,P35,P36,P40の集合である。
【0110】
●表示領域の表示例(4)
図13は、表示領域500に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域500の画素の発光例の模式図である。
同図(a)(b)(c)は、表示部50が備える複数の表示領域500のうち、表示部50の第1行と第3列とが交差する位置に配置された、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」との接続状態を表示する表示領域500の画素の発光例である。
【0111】
同図(a)は、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(b)は、出力系統「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(c)は、出力系統「1」「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。
【0112】
以下の説明において、表示領域500の画素の発光例は、
図4と共に説明される。表示領域500に表示されるキャラクタは、各個別領域に含まれるM行n列(1≦n≦N)の画素Pに到達する光源からの光を遮断して、表示される。
【0113】
図13(a)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P1,P2,P6,P7,P11,P12,P16,P17,P21,P22,P26,P27,P31,P32,P36,P37は、発光しないことを示す。その他の画素P3,P4,P5,P8,P9,P10,P13,P14,P15,P18,P19,P20,P23,P24,P25,P28,P29,P30,P33,P34,P35,P38,P39,P40は、発光する。
【0114】
図13(b)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P4,P5,P9,P10,P14,P15,P19,P20,P24,P25,P29,P30,P34,P35,P39,P40は、発光しないことを示す。その他の画素P1,P2,P3,P6,P7,P8,P11,P12,P13,P16,P17,P18,P21,P22,P23,P26,P27,P28,P31,P32,P33,P36,P37,P38は、発光する。
【0115】
図13(c)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P1,P2,P4,P5,P6,P7,P9,P10,P11,P12,P14,P15,P16,P17,P19,P20,P21,P22,P24,P25,P26,P27,P29,P30,P31,P32,P34,P35,P36,P37,P39,P40は、発光しないことを示す。その他の画素P3,P8,P13,P18,P23,P28,P33,P38は、発光する。
【0116】
このように、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第3列に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても発光する。一方、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1列−第2列に配列された画素P、または、第4列−第5列に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のうち一部の出力系統20のときにのみ、発光しない。
【0117】
ここで、表示領域500は、第1個別領域と第2個別領域と第3個別領域との3つの個別領域を備える。第1個別領域は、画素P1,P2,P6,P7,P11,P12,P16,P17,P21,P22,P26,P27,P31,P32,P36,P37の集合である。第2個別領域は、画素P4,P5,P9,P10,P14,P15,P19,P20,P24,P25,P29,P30,P34,P35,P39,P40の集合である。第3個別領域は、画素P3,P8,P13,P18,P23,P28,P33,P38の集合である。
【0118】
●表示領域の表示例(5)
図14は、表示領域500に表示されるキャラクタのさらに別の例を示す表示領域500の画素の発光例の模式図である。
同図(a)(b)(c)は、表示部50が備える複数の表示領域500のうち、表示部50の第1行と第3列とが交差する位置に配置された、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」との接続状態を表示する表示領域500の画素の発光例である。
【0119】
同図(a)は、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(b)は、出力系統「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。同図(c)は、出力系統「1」「2」と入力系統「1」とが接続されている接続状態を示す。
【0120】
以下の説明において、表示領域500の画素の発光例は、
図4と共に説明される。
【0121】
図14(a)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P1,P2,P3,P6,P7,P8,P11,P12,P13,P16,P17,P18,P21,P22,P23,P26,P27,P28,P31,P32,P33,P36,P37,P38は、発光しないことを示す。その他の画素P4,P5,P9,P10,P14,P15,P19,P20,P24,P25,P29,P30,P34,P35,P39,P40は、発光する。
【0122】
図14(b)は、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、画素P3,P4,P5,P8,P9,P10,P13,P14,P15,P18,P19,P20,P23,P24,P25,P28,P29,P30,P33,P34,P35,P38,P39,P40は、発光しないことを示す。その他の画素P1,P2,P6,P7,P11,P12,P16,P17,P21,P22,P26,P27,P31,P32,P36,P37は、発光する。
【0123】
図14(c)は、複数の画素P(画素P1−P40)の全ての画素P1−P40は、発光しないことを示す。
【0124】
このように、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第3列に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のいずれであっても発光しない。一方、複数の画素P(画素P1−P40)のうち、第1列−第2列に配列された画素P、または、第4列−第5列に配列された画素Pは、入力系統10に接続される出力系統20が複数の出力系統20のうち一部の出力系統20のときにのみ、発光しない。
【0125】
ここで、表示領域500は、第1個別領域と第2個別領域との2つの個別領域を備える。第1個別領域は、画素P1,P2,P3,P6,P7,P8,P11,P12,P13,P16,P17,P18,P21,P22,P23,P26,P27,P28,P31,P32,P33,P36,P37,P38の集合である。第2個別領域は、画素P3,P4,P5,P8,P9,P10,P13,P14,P15,P18,P19,P20,P23,P24,P25,P28,P29,P30,P33,P34,P35,P38,P39,P40の集合である。
【0126】
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、マトリクススイッチャ1は、入力系統10と出力系統20との接続状態ごとに異なる個別領域の組み合わせで構成されるキャラクタを表示部50の表示領域500に表示させることで、接続状態の視認性を高めている。すなわち、表示部50が備える複数の表示領域500のそれぞれは、制御部70からの表示信号に基づき、1の入力系統10と、2の出力系統それぞれと、の接続状態を表示する。つまり、2の出力系統のうち、第1出力系統(OUTPUTの左側に設定された出力系統)との入力系統10の接続は、表示領域500の上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタに対応する。つまり、入力系統10が第1出力系統に接続されているとき、制御部70は、第1個別領域が備える画素Pを発光させない。第2出力系統(OUTPUTの右側に設定された出力系統)との入力系統10の接続は、表示領域500の下部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタに対応する。つまり、入力系統10が第2出力系統に接続されているとき、制御部70は、第2個別領域が備える画素Pを発光させない。すなわち、
図6に示された3種類のキャラクタのいずれかが表示領域500に表示されることで、ユーザは、2つの出力系統のうち、いずれが入力系統と接続しているかを視認できる。
【0127】
なお、以上説明された実施の形態は、表示部50に配列された複数の表示領域の行ごとに、2の出力系統20が設定されている。本発明においては、これに代えて、例えば、表示領域の行ごとに、3以上の出力系統が設定されてもよい。例えば、1の入力系統と3の出力系統との接続状態を1の表示領域に表示させる場合、7つの接続状態(いずれの出力系統とも接続していない状態は除く)のそれぞれに対応する7種類のキャラクタが事前に登録される。マトリクススイッチャは、接続状態に対応するキャラクタを表示領域に表示させて、ユーザに接続状態を視認させる。
【0128】
また、以上説明された実施の形態は、表示部50に配列された複数の表示領域のそれぞれに、1の入力系統と複数の出力系統それぞれとの接続状態を表示する。本発明においては、これに代えて、表示領域のそれぞれには、複数の入力系統と1の出力系統とのそれぞれの接続状態が表示されてもよい。
この場合、表示部に表示される入力系統と出力系統との表示位置は、先に説明された実施の形態と入れ替わる。すなわち、この場合の表示部においては、先に説明された実施の形態の
図5のOUTPUTに代えてINPUT、
図5の第3列目・第4列目・第5列目・・・は、出力系統「1」「2」「3」・・・が設定される。表示部における入力系統と出力系統との表示位置が入れ替わったとしても、入力系統と出力系統との接続状態ごとに登録されているキャラクタのいずれかを表示領域に表示することで、ユーザに接続状態を視認させる点は、先に説明された実施の形態と同様である。
つまり、出力系統と、複数の入力系統のうちの一部または全部の入力系統と、の接続状態を選択的に切り替えるマトリクススイッチャであって、以下の特徴を有する。
(特徴)
出力系統と、複数の入力系統のうちの一部または全部の前記入力系統と、の接続状態を選択的に切り替えるマトリクススイッチャであって、
前記接続状態を選択的に切り替える切替部と、
前記切替部により切り替えられた前記接続状態に対応する前記入力系統と前記出力系統とを接続する接続部と、
前記接続状態に対応して設定された複数のキャラクタのうち、前記接続部により接続された前記入力系統と前記出力系統との前記接続状態に対応するキャラクタを表示する表示部と、
前記切替部により切り替えられた前記接続状態に対応する前記キャラクタを、前記記憶部から読み出して前記表示部に表示させる表示制御部と、
を有してなり、
前記表示部は、前記キャラクタが表示される表示領域を備え、
前記表示領域は、複数の個別領域を備え、
前記キャラクタは、複数の前記個別領域を組み合わせて構成され、
前記個別領域の組合せは、前記接続状態ごとに異なる、
ことを特徴とするマトリクススイッチャ。
【解決手段】マトリクススイッチャ1は、接続状態を選択的に切り替える切替部と、切替部により切り替えられた接続状態に対応する入力系統と出力系統とを接続する接続部と、接続状態を表示部50に表示させる表示制御部と、を有する。表示部50は、キャラクタが表示される表示領域500を備える。1行目の表示領域は、出力系統「1」「2」と、入力系統「1」−「8」と、の間の接続状態を示す。「1」−「8」の文字は、表示領域に表示されるキャラクタの例である。1行目と3列目との交差する位置に配置された表示領域は、上部に黒塗りの矩形枠が配置されたキャラクタを表示し、出力系統「1」と入力系統「1」とが接続していることを示す。