(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記壁下地には連結具が固定され、前記連結具は前記サンドイッチパネルの上方に配置され、前記連結具と前記表面側の金属外皮とが固定具により結合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサンドイッチパネルの取付構造。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1Aは、本発明の実施形態1に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
図1Bは、同上のサンドイッチパネルの取付構造の他の一部を示す断面図である。
【
図2】
図2Aは、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用するパネルを示す横方向の断面図である。
図2Bは、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用するパネルを示す縦方向の断面図である。
図2Cは、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用するパネルを示す側端部の拡大した断面図である。
【
図3】
図3Aは、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具及び連結具を示す正面図である。
図3Bは、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具及び連結具を示す側面図である。
【
図4】
図4は、同上のサンドイッチパネルの取付構造で使用するパネルに支持具及び連結具を取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、同上のサンドイッチパネルの取付構造を示す一部が破断した斜視図である。
【
図6】
図6は、同上のサンドイッチパネルの取付構造を示す一部が破断した斜視図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造を示す背面図である。
【
図8】
図8Aは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の正面図である。
図8Bは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の側面図である。
図8Cは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の平面図である。
【
図9】
図9Aは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の正面図である。
図9Bは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の側面図である。
図9Cは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の平面図である。
【
図10】
図10Aは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する連結具の正面図である。
図10Bは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する連結具の側面図である。
図10Cは、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する連結具の平面図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態2に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造を示す背面図である。
【
図14】
図14Aは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する下ベース具の側面図である。
図14Bは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する下ベース具の正面図である。
図14Cは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する下ベース具の平面図である。
【
図15】
図15Aは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する係止具の側面図である。
図15Bは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する係止具の正面図である。
図15Cは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上ベース具の底面図である。
【
図16】
図16Aは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の側面図である。
図16Bは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する支持具の正面図である。
【
図17】
図17Aは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上ベース具の側面図である。
図17Bは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上ベース具の正面図である。
図17Cは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上ベース具の底面図である。
【
図18】
図18Aは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上接続具の側面図である。
図18Bは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上接続具の正面図である。
図18Cは、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造で使用する上接続具の平面図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態3に係るサンドイッチパネルの取付構造の一部を示す断面図である。
【
図22】
図22Aは、同上の他のサンドイッチパネルを示す横方向の断面図である。
図22Bは、他のサンドイッチパネルを示す縦方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
【0012】
(実施形態1)
図1A及び
図1Bに示すように、実施形態1は、サンドイッチパネル100と支持具200と連結具300と建物の壁下地400とを備えている。壁下地400は、例えば、床本体(床スラブ)420とL型アングルなどで形成される取り付け部410とを有している。
【0013】
図2A〜Cはサンドイッチパネル100を示している。サンドイッチパネル100は二枚の金属外皮110、120と芯材130とを備えている。二枚の金属外皮110、120のうちの一方は表面側の金属外皮110であり、他方は裏面側の金属外皮120である。表面側の金属外皮110はサンドイッチパネル100の表面を構成し、裏面側の金属外皮120はサンドイッチパネル100の裏面を構成している。サンドイッチパネル100はその表面が屋外側を向いて壁下地400に取り付けられ、この場合、サンドイッチパネル100の裏面は屋内側(取り付け部410側)に向いている。
【0014】
金属外皮110及び金属外皮120の材料としては、例えば、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、チタン板などの金属板が挙げられる。金属外皮110及び金属外皮120は、これらの金属板をロール成形加工や折り曲げ加工などで所望の形状に成形して得られる。金属外皮110及び金属外皮120の厚み(板厚)としては、例えば、0.25〜2.0mmとすることができる。
【0015】
金属外皮110は、平板状の外皮本体111と、上片112と、下片113と、側片114と、突片115とを備えている。上片112は外皮本体111の上端に略全長にわたって形成されている。上片112は外皮本体111の上端から後方に突出するように形成されている。下片113は外皮本体111の下端に略全長にわたって形成されている。下片113は外皮本体111の下端から後方に突出するように形成されている。側片114は外皮本体111の両側端に一つずつ設けられている。各側片114は外皮本体111の側端に略全長にわたって形成されている。各側片114は外皮本体111の側端から後方に突出するように形成されている。突片115は各側片114に一つずつ設けられている。また各突片115は各側片114の先端から外方(外皮本体111と反対側)に向かって略垂直に突出している。また突片115は側片114の上下方向の略全長にわたって形成されている。
【0016】
金属外皮120は、平板状の外皮本体121と、突出部125と、接合片126とを備えている。突出部125は外皮本体121の両側端に一つずつ設けられている。各突出部125は外皮本体121の側端に略全長にわたって形成されている。各突出部125は外皮本体121の側端から外方(外皮本体121と反対側)に向かって略垂直に突出してするように形成されている。各突出部125は断面略コ字状に形成されており、突出部125の後端が外皮本体121の側端と連続している。また各突出部125の前端には接合片126が形成されている。各接合片126は突出部125の上下略全長にわたって形成されている。各接合片126は芯材130の側端面に沿うようにして突出部125の前端から突出して形成されている。
【0017】
芯材130は、断熱性を有するものが好ましく、さらに防火性や耐火性を有するものであることが好ましい。具体的には、芯材130としてはロックウールやグラスウールなどの無機繊維体や、ウレタンフォームやフェノールフォームなどの樹脂発泡体、石膏ボード等を用いることができる。芯材130はその断熱性やパネル強度等を考慮して、厚み20〜150mm、20〜200kg/m
3にするのが好ましいが、これに限定されるものではない。芯材130は複数のブロック材を並設して形成されていてもよい。また、芯材130はパネル100の厚み方向(金属外皮110と120が対向する方向)に複数の層が積層されて形成されていても良い。この場合、異なる材料で形成される複数の層が積層されて芯材130が形成されていても良い。例えば、石膏ボードからなる層と樹脂発泡体からなる層とが積層されて芯材130が形成されていたり、無機繊維体からなる層と樹脂発泡体からなる層とが積層されて芯材130が形成されていても良い。また、パネル100の周端部には、上記無機繊維体や樹脂発泡体よりも耐火性の高い材料で形成された耐火芯材が設けられていることが好ましく、この場合、耐火芯材は、例えば、石膏や珪酸カルシウムなどの無機材料などで形成されていることが好ましい。
【0018】
サンドイッチパネル100は表面側の金属外皮110と裏面側の金属外皮120とを対向して配置し、その間に芯材130を充填するように設けて形成されている。芯材130の片面が表面側の金属外皮110と接着され、芯材130の他の片面は裏面側の金属外皮120と接着されている。また芯材130の上端面は上片112で前側一部が覆われ、芯材130の下端面は下片113で前側一部が覆われる。芯材130の側端面の前側一部は側片114でほぼ覆われている。芯材130の側端面の後側一部は突出部125でほぼ覆われている。またサンドイッチパネル100の両側端部において、
図2Cのように、突片115と接合片126とが連結ピース140で連結される。連結ピース140は断面略L字状で上下方向に短尺に形成されている。連結ピース140はビスやタッカー等の固定具141で突片115と接合片126とに結合される。連結ピース140はサンドイッチパネル100の上下方向に略中央部のみの一箇所に設けることができる。また連結ピース140はサンドイッチパネル100の上下方向に略中央部と上端部と下端部の三箇所に設けることができる。連結ピース140により、表面側の金属外皮110と裏面側の金属外皮120との連結強度を向上させることができる。また側片114の後端と接合片126の前端との間には隙間が設けられている。このようにして表面側の金属外皮110と裏面側の金属外皮120とを接触しないようにして、ヒートブリッジを低減することができる。また外皮本体121の上端面がサンドイッチパネル100の上端面に露出し、外皮本体121の下端面がサンドイッチパネル100の下端面に露出している。すなわち、外皮本体121の上端面と芯材130の上端面とがほぼ同じ高さ位置に形成され、外皮本体121の下端面と芯材130の下端面とがほぼ同じ高さ位置に形成されている。
【0019】
なお、サンドイッチパネル100の曲げ強度等の向上のために、補強部材を芯材130内に設けても良い。またサンドイッチパネル100は縦長(上下方向に長い)であってもよいし、横長(水平方向に長い)であっても良い。
【0020】
図3A及び
図3Bは支持具200及び連結具300を示している。支持具200及び連結具300は金具で形成されており、例えば、L型アングルが用いられる。支持具200は支持片201と固定片202とで形成されている。支持片201は固定片202の下端から前方に突出するように形成されている。支持片201には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部204が横方向に二つ並べて設けられている。固定片202には厚み方向(前後方向)に貫通する孔部205が設けられている。
【0021】
連結具300は連結片301と固定片302とで形成されている。連結片301は固定片302の下端から前方に突出するように形成されている。連結片301には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部304が設けられている。固定片302には厚み方向(前後方向)に貫通する孔部305が設けられている。なお、支持具200及び連結具300は同形状のものを使用可能であるが、異なる形状のものを使用してもよく、例えば、支持具200の固定片202は連結具300の固定片302よりも上下方向の寸法が短くても良い。
【0022】
そして、実施形態1では、上記のようなサンドイッチパネル100を建物の壁下地400に取り付けるにあたって、以下のようにして行う。
【0023】
図4に示すように、サンドイッチパネル100の下端に支持具200を取り付ける。この場合、支持片201の上面が下片113の下面に接触するようにし、固定片202が裏面側の金属外皮120の後方に位置するようにする。また
図1Bのように、表面側の金属外皮110の下片113と支持片201とがビス等の固定具500で結合される。固定具500は孔部204に下側からねじ込まれ、下片113に達している。サンドイッチパネル100には複数の支持具200が横方向に並べて取り付けることができる。
【0024】
またサンドイッチパネル100の上端に連結具300を取り付ける。この場合、連結片301の下面が上片112の上面に接触するようにし、固定片302がサンドイッチパネル100の上端よりも上方に位置するようにする。また
図1Aのように、表面側の金属外皮110の上片112と連結片301とがビス等の固定具510で結合される。固定具510は孔部304に上側からねじ込まれ、上片112にまで達している。サンドイッチパネル100には複数の連結具300が横方向に並べて取り付けることができる。
【0025】
なお、サンドイッチパネル100に複数の支持具200と複数の連結具300とを取り付けた場合、鉛直線上に支持具200と連結具300とが並ばないようにすることが好ましい。これにより、複数のサンドイッチパネル100を上下に並べて配置した場合に、上のサンドイッチパネル100に設けた支持具200と、下のサンドイッチパネル100に設けた連結具300との接触を防止することができ、またバランスよくサンドイッチパネル100を壁下地400に取り付けることができる。
【0026】
壁下地400は建物の梁、柱、床、土台、胴縁などである。壁下地400は取り付け部410を有している。
図1A及び
図1Bではコンクリートスラブ等で形成される床本体420に取付具430を設けて壁下地400が形成されている。取付具430はL型アングルなどの金具が使用される。取付具430は固定部450が床本体420の上面に固定されており、取り付け部410が床本体420の上方に突出している。
【0027】
サンドイッチパネル100に設けた支持具200の固定片202は壁下地400の取り付け部410に結合される。この場合、取り付け部410の前面(屋外側面)に固定片202の後面を接触させ、固定片202と取り付け部410とを固定具600で結合する。例えば、固定具600がボルト610とナット620から構成される場合は、ボルト610が取り付け部410を厚み方向(前後方向)に貫通し、固定片202の孔部205に差し込まれており、ボルト610の先端にナット620が締結されている。
【0028】
サンドイッチパネル100に設けた連結具300の固定片302は、上記支持具200を取り付けた壁下地400aよりも上方に位置する他の壁下地400bの取り付け部410に結合される。この場合、取り付け部410の前面(屋外側面)に固定片302の後面を接触させ、固定片302と取り付け部410とを固定具700で結合する。例えば、固定具700がボルト710とナット720から構成される場合は、ボルト710が取り付け部410を厚み方向(前後方向)に貫通し、固定片302の孔部305に差し込まれており、ボルト710の先端にナット720が締結されている。
【0029】
このようにして複数のサンドイッチパネル100を縦横に配置して壁下地400に取り付けることによって、
図5及び
図6のように、建物の壁を形成することができる。そして、壁下地400に取り付けたサンドイッチパネル100は支持具200の支持片201に載せられて支持されている。すなわち、壁下地400に固定された支持具200にサンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の下片113が載せられているため、表面側の金属外皮110が支持具200で支持されることになる。従って、サンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の取付強度を向上させることができ、例えば、表面側の金属外皮110と芯材130との接着力が火災時の熱や経年劣化等により弱まって、表面側の金属外皮110が芯材130から剥離しても、表面側の金属外皮110が支持具200で支持されて脱落しにくくなっている。また支持片201と表面側の金属外皮110の下片113とが固定具500で結合されているため、表面側の金属外皮110がより強固に支持具200に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。しかも、連結具300の連結片301と表面側の金属外皮110の上片112とが固定具510で結合されているため、表面側の金属外皮110が強固に連結具300に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。
【0030】
(実施形態2)
図7は実施形態2を示している。実施形態2は、サンドイッチパネル100と、二種類の支持具210、220と、連結具310と、壁下地400とを備えている。
【0031】
サンドイッチパネル100は、
図2に示すものと同様に形成されている。
【0032】
図8に示すように、支持具210は金具で形成されており、支持片211と固定片212とを備えて形成されている。支持片211は固定片212の下端から前方に突出するように形成されている。支持片211の前後方向の略中央部には屈曲部216が設けられている。支持片211の屈曲部216よりも前方部分(固定片212から遠い方の部分)217は、後方部分(固定片212に近い方の部分)218よりも上方に位置している。支持片211の前方部分217には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部214が横方向に二つ並べて設けられている。固定片212には厚み方向(前後方向)に貫通するようにナット部219が設けられている。固定片212には二つの突出片209が設けられている。各突出片209は固定片212の両方の側端から前方に突出して形成されている。各突出片209には当接片213が設けられている。各当接片213は突出片209の前端から外側方に突出して形成されている。各当接片213には厚み方向(前後方向)に貫通するように孔部215が設けられている。
【0033】
図9に示すように、支持具220は、上記支持具210に調整部227を設けて形成されている。調整部227は支え片226と高さ調整片225とを備えて形成されている。支え片226は固定片212の上端から上方に向かって突出して設けられている。高さ調整片225は支え片226の上端から後方(支持片211と反対側)に向かって突出して設けられている。高さ調整片225には厚み方向(上下方向)に貫通してナット部224が設けられている。
【0034】
図10に示すように、連結具310は連結片311と固定片312とで形成されている。連結片311は固定片312の下端から前方に突出するように形成されている。連結片311の前後方向の略中央部には屈曲部316が設けられている。連結片311の屈曲部316よりも前方部分(固定片312から遠い方の部分)317は、後方部分(固定片312に近い方の部分)318よりも下方に位置している。連結片311の前方部分317には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部314が横方向に二つ並べて設けられている。また連結片311には二つの取付片340が設けられている。各取付片340は固定片312の両側方において連結片311の後端から下方に突出して形成されている。各取付片340には厚み方向(前後方向)に貫通する孔部341が設けられている。固定片312には厚み方向(前後方向)に貫通するようにナット部315が設けられている。ナット部315の両側方において固定片312には補強ビード347が設けられている。固定片312には二つの突出片349が設けられている。各突出片349は固定片312の両方の側端から前方に突出して形成されている。各突出片349には当接片348が設けられている。各当接片348は突出片349の前端から外側方に突出して形成されている。
【0035】
壁下地400は、上記と同様に、床本体420とL型アングルなどの取り付け部410とを有している。
【0036】
実施形態2では、サンドイッチパネル100を建物の壁下地400に取り付けるにあたって、以下のようにして行う。
【0037】
図11に示すように、まず、サンドイッチパネル100の下端に支持具210、220を取り付ける。この場合、支持片211の前方部分217の上面が下片113の下面に接触するようにする。また表面側の金属外皮110の下片113と前方部分217とが、孔部214から挿入されたビス等の固定具520で結合される。一方、支持片211の後方部分218の上面とサンドイッチパネル100の下端面との間には間隙51が設けられる。間隙51は、裏面側の金属外皮120の上下方向の寸法が誤差で多少長くても、後方部分218に当たらないようにしている。
【0038】
固定片212は裏面側の金属外皮120の後方に位置する。また金属外皮120の外皮本体121には当接片213が当っている。これにより、固定片212とサンドイッチパネル100との前後方向の位置決めが行われる。また裏面側の金属外皮120の外皮本体121と当接片213とが、孔部215から挿入されたビス等の固定具521で結合される。サンドイッチパネル100には複数の支持具210、220が横方向に並べて取り付けられるが、そのうちの少なくとも一つは、調整部227を有する支持具220である。
【0039】
図12に示すように、サンドイッチパネル100の上端には連結具310が取り付けられる。この場合、連結片311の前方部分317の下面が上片112の上面とに接触するようにする。また表面側の金属外皮110の上片112と前方部分317とが、孔部314から挿入されたビス等の固定具522で結合される。一方、連結片311の後方部分318の下面とサンドイッチパネル100の上端面との間には間隙52が設けられる。間隙52は、裏面側の金属外皮120の上下方向の寸法が誤差で多少長くても、後方部分318に当たらないようにしている。
【0040】
固定片312はサンドイッチパネル100の上端よりも上方に位置するようにする。また裏面側の金属外皮120の外皮本体121の上端部と取付片340とがビス等の固定具523で結合される。固定具523は孔部341から挿入されて外皮本体121にまで達している。サンドイッチパネル100には複数の連結具310が横方向に並べて取り付けることができる。
【0041】
なお、サンドイッチパネル100に複数の支持具210、220と複数の連結具310とを取り付けた場合、鉛直線上に支持具210、220と連結具310とが並ばないようにすることが好ましい。これにより、複数のサンドイッチパネル100を上下に並べて配置した場合に、上のサンドイッチパネル100に設けた支持具210、220と、下のサンドイッチパネル100に設けた連結具310との接触を防止することができ、またバランスよくサンドイッチパネル100を壁下地400に取り付けることができる。
【0042】
壁下地400は、上記と同様に、壁下地400は取り付け部410を有しており、コンクリートスラブ等で形成される床本体420に取付具430を設けて壁下地400が形成されている。取付具430はL型アングルなどの金具が使用される。取付具430は固定部450が床本体420の上面に固定されており、取り付け部410が床本体420の上方に突出している。
図11に示すように、取り付け部410の上部の屋内側面には支持台455が設けられている。支持台455はL型アングルなどの金具が使用される。支持台455は固着片456と、固着片456の上端から略垂直に突出する載置片457とを備えている。固着片456は取り付け部410に溶接等により固着されている。載置片457は取り付け部410の上部の屋内側に略水平に設けられている。なお、支持台455は取り付け部410の全長にわたるように長尺に形成されていても良いし、短尺に形成されていても良い。
【0043】
サンドイッチパネル100に設けた支持具210、220の固定片212は壁下地400の取り付け部410に結合される。この場合、取り付け部410の前面(屋外側面)に固定片212の後面を接触させ、固定片212と取り付け部410とを固定具600で結合する。例えば、固定具600はボルト61であって、ボルト61が取り付け部410を厚み方向(前後方向)に貫通し、固定片212のナット部219にねじ込まれて、ボルト61とナット部219が締結される。
【0044】
調整部227を設けた支持具220には高さ調整ボルト223が設けられている。高さ調整ボルト223はナット部224に結合されている。高さ調整ボルト223の下端はナット部224の下に突出している。そして、高さ調整ボルト223の下端を載置片457の上に載せた状態で仮置きして、上記のように、ボルト61を取り付け部410に貫通させてナット部219と締結する。ナット部224から下方への高さ調整ボルト223の突出長さを変えることにより、取り付け部410に対するサンドイッチパネル100の高さを変えることができる。
【0045】
サンドイッチパネル100に設けた連結具310の固定片312は、上記支持具200を取り付けた壁下地400aよりも上方に位置する他の壁下地400bの取り付け部410に結合される。この場合、取り付け部410の前面(屋外側面)に固定片312の後面を接触させ、固定片312と取り付け部410とを固定具700で結合する。例えば、固定具700はボルト71であって、ボルト71が取り付け部410を厚み方向(前後方向)に貫通し、固定片312のナット部315にねじ込まれて、ボルト71とナット部315が締結される。
【0046】
このようにして複数のサンドイッチパネル100を縦横に配置して壁下地400に取り付けることによって、建物の壁を形成することができる。ここで、
図12のように、上記サンドイッチパネル100の上方にはさらに別のサンドイッチパネル101が取り付けられるが、このサンドイッチパネル101の下端部の裏面が、下側のサンドイッチパネル100の上端部に設けた連結具310の当接片348の前面に接触している。
【0047】
そして、壁下地400に取り付けたサンドイッチパネル100は支持具210、220の支持片211に載せられて支持されている。すなわち、壁下地400に固定された支持具210、220にサンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の下片113が載せられているため、表面側の金属外皮110は支持具210、220で支持されることになる。従って、サンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の取付強度を向上させることができ、例えば、表面側の金属外皮110と芯材130との接着力が火災時の熱や経年劣化等により弱まって、表面側の金属外皮110が芯材130から剥離しても、表面側の金属外皮110が支持具210、220で支持されて脱落しにくくなっている。また支持片211と表面側の金属外皮110の下片113とが固定具520で結合されているため、表面側の金属外皮110がより強固に支持具210、220に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。しかも、連結具310の連結片311と表面側の金属外皮110の上片112とが固定具522で結合されているため、表面側の金属外皮110が強固に連結具310に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。
【0048】
(実施形態3)
図13は実施形態3を示している。実施形態3は、サンドイッチパネル100と、二種類の支持具230、260と、連結具320と、壁下地400とを備えている。
【0049】
サンドイッチパネル100は、
図2に示すものと同様に形成されている。
【0050】
支持具230は金具で形成されており、下ベース具240と下接続具250とを備えている。
図14に示すように、下ベース具240は、支持片241と固定片242とを備えて形成されている。支持片241は固定片242の下端から前方に突出するように形成されている。支持片241の前後方向の略中央部には屈曲部246が設けられている。支持片241の屈曲部246よりも前方部分(固定片242から遠い方の部分)247は、後方部分(固定片242に近い方の部分)248よりも上方に位置している。支持片241の前方部分247には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部244が横方向に複数並べて設けられている。固定片242には厚み方向(前後方向)に貫通するようにナット部249が設けられている。固定片242には二つの突出片243が設けられている。各突出片243は固定片242の両方の側端から後方に突出して形成されている。各突出片243には当接片238が設けられている。各当接片238は突出片243の後端から外側方に突出して形成されている。固定片242の下部には厚み方向(前後方向)に貫通するように孔部245が設けられている。
【0051】
図15に示すように、下接続具250は上下方向に長く形成されている。下接続具250は断面コ字状の挟持部251と、挟持部251の両側端部から外側に突出する補強片252とを備えている。下接続具250は上下方向の略中央部に前後方向に曲がる屈曲部254が設けられている。下接続具250の屈曲部254よりも上方部分255は下方部分256に比べて前方に位置している。上方部分255において挟持部251の底部には厚み方向(前後方向)で貫通する孔部253が設けられている。孔部253は上下方向に長い長孔に形成されている。
【0052】
図19に示すように、下ベース具240と下接続具250はボルトなどの固定具650により結合される。ボルトは孔部253に差し込まれ、ナット部249と締結されている。
【0053】
図16に示すように、支持具260は金具で形成されており、支持片261と固定片262とを備えている。支持片261は固定片262の下端から前方に突出するように形成されている。支持片261の前後方向の略中央部には屈曲部266が設けられている。支持片261の屈曲部266よりも前方部分(固定片262から遠い方の部分)267は、後方部分(固定片262に近い方の部分)268よりも上方に位置している。固定片262の両側方には引っ掛け片269が設けられている。引っ掛け片269は、固定片262の側端に設けられる側片270と、側片270の下端から後方に突出して形成される曲げ部271と、曲げ部271の後端から下方に向かって突出する装着片272とを有している。
【0054】
連結具320は上ベース具330と上接続具340とを備えている。
図17に示すように、上ベース具330は、連結片331と固定片332とで形成されている。連結片331は固定片332の上端から前方に突出するように形成されている。連結片331の前後方向の略中央部には屈曲部336が設けられている。連結片331の屈曲部336よりも前方部分(固定片332から遠い方の部分)337は、後方部分(固定片332に近い方の部分)338よりも下方に位置している。連結片331の前方部分337には厚み方向(上下方向)に貫通する孔部334が横方向に複数並べて設けられている。固定片332には厚み方向(前後方向)に貫通するようにナット部335が設けられている。ナット部335の両側方において固定片332には厚み方向(前後方向)に貫通するように孔部333が設けられている。
【0055】
図18のように、上接続具340は上下方向に長く形成されている。上接続具340は断面コ字状の挟持部341と、挟持部341の両側端部から外側に突出する補強片342とを備えている。上接続具340は下方部分において挟持部341の底部に厚み方向(前後方向)で貫通する孔部343が設けられている。孔部343は上下方向に長い長孔に形成されている。
【0056】
壁下地400は、上記と同様に、床本体420とL型アングルなどの取り付け部410とを有している。
【0057】
実施形態3では、サンドイッチパネル100を建物の壁下地400に取り付けるにあたって、以下のようにして行う。
【0058】
図19に示すように、まず、サンドイッチパネル100の下端に支持具230を取り付ける。この場合、下ベース具240がサンドイッチパネル100に取り付けられ、この下ベース具240に下接続具250が取り付けられる。下ベース具240の支持片241の前方部分247の上面は下片113の下面に接触するようにする。また表面側の金属外皮110の下片113と前方部分247とが、孔部244から挿入されたビス等の固定具525で結合される。一方、支持片241の後方部分248の上面とサンドイッチパネル100の下端面との間には間隙51が設けられる。間隙51は、裏面側の金属外皮120の上下方向の寸法が誤差で多少長くても、後方部分248に当たらないようにしている。
【0059】
固定片242は裏面側の金属外皮120の後方に位置する。また金属外皮120の外皮本体121には固定片242が当っている。これにより、固定片242とサンドイッチパネル100との前後方向の位置決めが行われる。また裏面側の金属外皮120の外皮本体121と固定片242とが、孔部245から挿入されたビス等の固定具526で結合される。またナット部249は裏面側の金属外皮120を貫通してサンドイッチパネル100内に差し込まれる。
【0060】
サンドイッチパネル100に取り付けた下ベース具240に下接続具250が連結される。この場合、孔部255にボルト等の固定具650を差し込み、固定具650をナット部249に締結させるようにする。
【0061】
一方、支持具260は壁下地400に取り付けられる。この場合、
図20に示すように、引っ掛け片269を取り付け部410に引っ掛けるようにする。また固定片262の後面と取り付け部410の前面とを接触させ、固定片262と取り付け部410とを溶接等により固着する。
【0062】
図21に示すように、サンドイッチパネル100の上端には連結具320が取り付けられる。この場合、上ベース具330がサンドイッチパネル100に取り付けられ、この上ベース具330に上接続具340が取り付けられる。上ベース具330の連結片331の前方部分337の下面が上片112の上面とに接触するようにする。また表面側の金属外皮110の上片112と前方部分337とが、孔部334から挿入されたビス等の固定具527で結合される。一方、連結片331の後方部分338の下面とサンドイッチパネル100の上端面との間には間隙52が設けられる。間隙52は、裏面側の金属外皮120の上下方向の寸法が誤差で多少長くても、後方部分338に当たらないようにしている。
【0063】
固定片332はサンドイッチパネル100の裏面側の金属外皮120の外皮本体121の上端部と固定片332とがビス等の固定具528で結合される。固定具528は孔部333から挿入されて外皮本体121にまで達している。サンドイッチパネル100には複数の連結具330を横方向に並べて取り付けることができる。
【0064】
壁下地400は、上記と同様に、壁下地400は取り付け部410を有しており、コンクリートスラブ等で形成される床本体420に取付台421を設け、取付台421に取付具430を設けて壁下地400が形成されている。取付台421及び取付具430はL型アングルなどの金具が使用される。取付具430は固定部450が取付台421の上面に固定されており、取り付け部410が取付台421の上方に突出している。取付台421は床本体420の屋外側端面に設けられている。
【0065】
サンドイッチパネル100に設けた支持具230は壁下地400の取り付け部410に結合される。この場合、当接片238と下接続具250の下方部分256との間に取り付け部410を挟み込んで、固定具650をナット部249に締め付けるようにする。
【0066】
またサンドイッチパネル100は、支持具260の支持片261の上に載置されて支持される。この場合、支持片261の前方部分267の上にサンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の下片113が載置される。
【0067】
サンドイッチパネル100に設けた連結具320は、上記支持具230、260を取り付けた壁下地400aよりも上方に位置する他の壁下地400bの取り付け部410に結合される。この場合、サンドイッチパネル100に設けた上ベース具330と、壁下地400bに設けた上接続具340とをボルト等の固定具680で連結する。固定具680は孔部343に差し込まれ、ナット部335と締め付けられている。
【0068】
このようにして複数のサンドイッチパネル100を縦横に配置して壁下地400に取り付けることによって、建物の壁を形成することができる。ここで、上記サンドイッチパネル100の上方にはさらに別のサンドイッチパネル100が取り付けられるが、上下に隣接するサンドイッチパネル100,100の間には目地材102が設けられる。
【0069】
そして、壁下地400に取り付けたサンドイッチパネル100は支持具230、260の支持片231、261に載せられて支持されている。すなわち、壁下地400に固定された支持具230、260にサンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の下片113が載せられているため、表面側の金属外皮110は支持具230、260で支持されることになる。従って、サンドイッチパネル100の表面側の金属外皮110の取付強度を向上させることができ、例えば、表面側の金属外皮110と芯材130との接着力が火災時の熱や経年劣化等により弱まって、表面側の金属外皮110が芯材130から剥離しても、表面側の金属外皮110が支持具230、260で支持されて脱落しにくくなっている。また支持片231と表面側の金属外皮110の下片113とが固定具525で結合されているため、表面側の金属外皮110がより強固に支持具230に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。しかも、連結具320の連結片321と表面側の金属外皮110の上片112とが固定具527で結合されているため、表面側の金属外皮110が強固に連結具320に結合されることになり、表面側の金属外皮110がさらに脱落しにくくなっている。
【0070】
なお、実施形態1〜3では、サンドイッチパネル100として、
図2のものを用いているが、
図22のようなサンドイッチパネル100を使用することも可能である。
【0071】
図22において金属外皮110は、平板状の外皮本体111と、上片112と、下片113と、側片114とを備えている。上片112は外皮本体111の上端に略全長にわたって形成されている。上片112は外皮本体111の上端から後方に突出するように形成されている。下片113は外皮本体111の下端に略全長にわたって形成されている。下片113は外皮本体111の下端から後方に突出するように形成されている。側片114は外皮本体111の両側端に一つずつ設けられている。各側片114は外皮本体111の側端に略全長にわたって形成されている。各側片114は外皮本体111の側端から後方に突出するように形成されている。
【0072】
図22において金属外皮120は、平板状の外皮本体121と、上片122と、下片123と、側片124とを備えている。上片122は外皮本体121の上端に略全長にわたって形成されている。上片122は外皮本体121の上端から前方に突出するように形成されている。下片123は外皮本体121の下端に略全長にわたって形成されている。下片123は外皮本体121の下端から前方に突出するように形成されている。側片124は外皮本体121の両側端に一つずつ設けられている。各側片124は外皮本体121の側端に略全長にわたって形成されている。各側片124は外皮本体121の側端から前方に突出するように形成されている。
【0073】
そして、このサンドイッチパネル100は表面側の金属外皮110と裏面側の金属外皮120とを対向して配置し、その間に芯材130を充填するように設けて形成されている。芯材130の片面が表面側の金属外皮110と接着され、芯材130の他の片面は裏面側の金属外皮120と接着されている。また芯材130の上端面は上片112、122でほぼ覆われ、芯材130の下端面は下片113、123でほぼ覆われ、芯材130の側端面は側片114,124でほぼ覆われている。上片112の後端と上片122の前端との間には隙間が設けられている。下片113の後端と下片123の前端との間には隙間が設けられている。側片114の後端と側片124の前端との間には隙間が設けられている。このようにして表面側の金属外皮110と裏面側の金属外皮120とを接触しないようにして、ヒートブリッジを低減することができる。