特許第6839063号(P6839063)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6839063
(24)【登録日】2021年2月16日
(45)【発行日】2021年3月3日
(54)【発明の名称】配線器具
(51)【国際特許分類】
   H01R 31/02 20060101AFI20210222BHJP
   H01R 25/00 20060101ALI20210222BHJP
【FI】
   H01R31/02 B
   H01R25/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-203467(P2017-203467)
(22)【出願日】2017年10月20日
(65)【公開番号】特開2019-79616(P2019-79616A)
(43)【公開日】2019年5月23日
【審査請求日】2020年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000561
【氏名又は名称】株式会社オカムラ
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(72)【発明者】
【氏名】土山 和功
【審査官】 山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0076880(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0127948(US,A1)
【文献】 米国特許第09219341(US,B1)
【文献】 米国特許第06805581(US,B2)
【文献】 実開昭57−007184(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0079721(US,A1)
【文献】 米国特許第01767262(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0191113(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 31/02
H01R 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接地部を有するベース部と、
基端が前記ベース部に支持された長尺の支持部と、
上面部と底面部と外周部とにより盤状に形成され、前記底面部は前記支持部の先端に支持され、前記外周部にプラグ差し込み口を有し、前記上面部および前記底面部の少なくとも一方に手掛け部を有するプラグ接続部と、
を備える配線器具。
【請求項2】
前記上面部および前記底面部は、前記上面部と前記底面部とを手指で挟持可能な、挟持可能領域を有し、
前記手掛け部は、前記挟持可能領域に配置される、
請求項1に記載の配線器具。
【請求項3】
複数の前記プラグ差し込み口が、前記外周部の周方向に配置されている、
請求項1または請求項2に記載の配線器具。
【請求項4】
前記支持部および前記プラグ接続部は連通する内部空間を有し、前記内部空間に前記プラグ差し込み口と電気的に接続された配線が配される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線器具。
【請求項5】
前記手掛け部は凹状に形成されている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配線器具。
【請求項6】
前記手掛け部は凸状に形成されている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配線器具。
【請求項7】
前記プラグ接続部は円盤状に形成されている、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の配線器具。
【請求項8】
前記手掛け部は円形状に形成されている、
請求項7に記載の配線器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグ差し込み口を備えた配線器具に関する。
【背景技術】
【0002】
電源コンセントなどのプラグ差し込み口は壁や床に設置されることが多く、プラグをプラグ差し込み口に対して抜き差しする際、腰をかがめる等の動作が必要である。こういった動作による使用者の負担を低減するため、プラグ差し込み口を抜き差しが容易な位置に配置される配線器具が知られている。
【0003】
特許文献1には、ベースに鉛直に設けられた脚の上端にマルチタップが取り付けられた簡易継電器具が記載されている。使用者は、腰をかがめることなく、プラグをマルチタップのコンセントに差し込むことができる。また、使用者は、簡易継電器具を自由に持ち運ぶことができる。
【0004】
特許文献2には、ベースに鉛直に設けられたシャフトの先端にコンセントブロックが取り付けられた電力ハブが記載されている。電力ハブにより、壁や床以外の箇所にコンセントブロックを配置することができる。また、使用者は、電力ハブを自由に持ち運ぶことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭57−007184号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第2016/0079721号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の簡易継電器具は、コンセントが鉛直上向きに設けられており、プラグ差し込み口に上方から床の方向に向かってプラグを差し込むため、安定した差し込みが可能である。しかしながら、プラグをプラグ差し込み口から上方に引き抜く際は、簡易継電器具がプラグに対して相対的に動かないように上方から片手で押え込む必要があった。
【0007】
また、特許文献2に記載の配線器具は、コンセントが水平横向きに設けられており、ベースがしっかりと床に固定されていない場合、プラグをプラグ差し込み口に差し込む際も、プラグをプラグ差し込み口から引き抜く際も、配線器具がプラグに対して相対的に動かないように片手で押え込む必要があった。
【0008】
このように、上記器具は、持ち運び可能であるため、軽量であり、また、ベースが床にしっかりと固定されていない。そのため、プラグをプラグ差し込み口に対して抜き差しする際、器具がプラグに対して相対的に動かないように、抜き差しする方向に片手で押え込む必要があった。しかしながら、上記器具は、片手で押え込む際に、手指でつかみやすい箇所が設けられておらず、押え込んでプラグを抜き差しやすい形状ではなかった。
【0009】
上記事情を踏まえ、本発明は、持ち運び可能であり、プラグをプラグ差し込み口に対して抜き差し容易な配線器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の配線器具は、接地部を有するベース部と、基端が前記ベース部に支持された長尺の支持部と、上面部と底面部と外周部とにより盤状に形成され、前記底面部は前記支持部の先端に支持され、前記外周部にプラグ差し込み口を有し、前記上面部および前記底面部の少なくとも一方に手掛け部を有するプラグ接続部と、を備える。
【0011】
上記配線器具は、前記上面部および前記底面部が、前記上面部と前記底面部とを手指で挟持可能な、挟持可能領域を有し、前記手掛け部が、前記挟持可能領域に配置されていてもよい。
【0012】
上記配線器具は、複数の前記プラグ差し込み口が、前記外周部の周方向に配置されていてもよい。
【0013】
上記配線器具は、前記支持部および前記プラグ接続部が連通する内部空間を有し、前記内部空間に前記プラグ差し込み口と電気的に接続された配線が配されていてもよい。
【0014】
上記配線器具は、前記手掛け部が凹状に形成されていてもよい。
【0015】
上記配線器具は、前記手掛け部が凸状に形成されていてもよい。
【0016】
上記配線器具は、前記プラグ接続部が円盤状に形成されていてもよい。
【0017】
上記配線器具は、前記手掛け部が円形状に形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の配線器具によれば、持ち運び可能であり、プラグをプラグ差し込み口に対して抜き差し容易である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る配線器具の全体構成を示す斜視図である。
図2】同配線器具の断面図である。
図3】同配線器具の下方から見た斜視図である。
図4】同配線器具において、手指で挟持されたプラグ接続部を示す斜視図である。
図5】同配線器具のプラグ接続部の平面図である。(A)が上面部の平面図であり、(B)が底面部の平面図である。
図6】同配線器具の変形例の斜視図である。
図7】同配線器具の変形例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の一実施形態に係る配線器具100について、図1から図7を参照して説明する。なお、図面を見やすくするため、各構成要素の厚さや寸法の比率は適宜調整されている。
【0021】
図1は、配線器具100の全体構成を示す斜視図である。図2は、配線器具100の断面図である。
配線器具100は、図1に示すように、プラグ接続部1と、ポール(支持部)2と、ベース部3と、を備える。配線器具100はプラスチックや軽金属で形成されており、手軽に持ち運べる程度の重量で構成されている。
【0022】
プラグ接続部1は、図1および図2に示すように、略円形状の上面部1aおよび底面部1bと、上面部1aの外周と底面部1bの外周とを接続する外周部1cと、により囲まれた内部空間Sを構成する円盤状に形成されている。プラグ接続部1は、上面部1aと底面部1bとを手指で挟持可能な厚みに形成されている。
【0023】
外周部1cには、4個のプラグ差し込み口11が、外周部1cの周方向に均等に配置されている。本実施形態において、プラグ差し込み口11は、電源コンセントである。
【0024】
底面部1bの中心には、図2に示すように、ポール2の先端2aに支持される接続部12が設けられている。接続部12は内部空間Sに連通する開口13を有している。
【0025】
図3は、プラグ接続部1を下方から見た斜視図である。
底面部1bは、図2および図3に示すように、略円形状の底面部1bと同心円状に形成された手掛け部14を有している。手掛け部14は、底面部1bから上面部1aに向けて凹んだ凹状に形成されている。
【0026】
図4は、手指で挟持されたプラグ接続部1を示している。図4では、親指により上面部1aが支持され、親指以外の指により底面部1bが支持され、プラグ接続部1が挟持されている。手掛け部14は、底面部1bと同心円状に形成されており、プラグ接続部1の外周部1cのいずれの方向から挟持する場合であっても、手掛け部14に容易に手指を引っ掛けることができる。
【0027】
手指を上面部1aと底面部1bとの両方に接触させてプラグ接続部1を挟持する場合、上面部1aおよび底面部1bには、片手の手指で挟持可能な領域と、片手の手指で挟持可能でない領域とに分かれる。上面部1aおよび底面部1bにおいて、上面部1aと底面部1bとを片手の手指で挟持可能な領域を、「挟持可能領域A」と定義する。
【0028】
図5(A)は、上面部1aにおける挟持可能領域Aを示す図であり、図5(B)は、底面部1bにおける挟持可能領域Aを示す図である。
例えば、図5が示すように、上面部1aおよび底面部1bのうち、外周部1cから約5cm以内の距離にある領域は、挟持可能領域Aである。一方、上面部1aおよび底面部1bのうち、中心付近の領域は、上面部1aと底面部1bとを手指で挟持する場合に手指が届かない領域であり、挟持可能領域Aではない。
【0029】
手掛け部14は、図5(B)に示すように、挟持可能領域Aに設けられているため、プラグ接続部1を手指で挟持すると同時に、手指を手掛け部14に引っ掛け、プラグ接続部1をしっかり支持することができる。
【0030】
ここで、大人から子供までが使用者となることを想定し、大人から子供までの手指の大きさに合わせて挟持可能領域Aを設定して、手掛け部14の位置を決めることが望ましい。
【0031】
上面部1aの中央部には、プラグ差し込み口11から電力供給が可能であることを示す表示部15が設けられている。表示部15は、本実施形態においてLEDである。表示部15は、視認性の観点から、挟持可能領域Aでない領域である上面部1aの中央部に配置されている。
【0032】
ポール(支持部)2は、図1および図2に示すように、中空で長尺の部材であり、基端が前記ベース部に支持され、上方に延びている。ポール2の先端2aは、プラグ接続部1の接続部12を支持しており、接続部12の開口13を介して、プラグ接続部1の内部空間Sとポール2の内部空間Tとは連通している。
【0033】
ポール2の長手方向の中心軸は、円盤状のプラグ接続部1の円盤中心軸と一致しており、ポール2はプラグ接続部1を安定して支持することができる。
【0034】
ベース部3は、図1に示すように、床に安定して接地可能な平らな接地部31を備えた盤状部材である。接地部31の反対側には、ポール2を支持するポール支持部32を有している。ベース部3は、ベース部3に立設されたポール2とポール2の先端に取り付けられたプラグ接続部1を支えている。そのため、接地部31は、プラグ接続部1およびポール2を安定して支えることができる接地面積を有していることが望ましい。
【0035】
プラグ差し込み口11には、電気的に接続され、電力を供給する電気配線が接続される。電気配線は、内部空間Sおよび内部空間Tを経由して、例えば、ポール2の基端付近から、外部に引き出され、電力供給用のプラグ(不図示)に接続されている。
【0036】
次に、配線器具100を使用する際の動作について説明する。
まず、使用者は、プラグ差し込み口11が抜き差し容易な位置に配置されように、配線器具100を移動させる。例えば、使用者は、配線器具100をソファの横に移動させ、プラグ差し込み口11を、使用者がソファに座ったまま抜き差し可能な位置に配置する。
【0037】
電力供給用のプラグを壁や床にある電源コンセントに接続し、プラグ差し込み口11に電力を供給する。すると、表示部15にも電力が供給され、プラグ差し込み口11から電力供給が可能であることを示す表示部15が点灯する。
【0038】
プラグ差し込み口11に対してプラグを抜き差しする場合、使用者は、プラグ接続部1の上面部1aと底面部1bとを片手でつかみ、プラグ接続部1を手指で挟持すると同時に、手指を手掛け部14に引っ掛け、プラグ接続部1がプラグに対して相対的に動かないように支持する。これにより、プラグを容易に抜き差しすることができる。
【0039】
プラグをプラグ差し込み口11から引き抜き、また、電力供給用のプラグを引き抜くことで、使用者は、配線器具100を別の場所に持ち運ぶことができる。
【0040】
本実施形態の配線器具100によれば、プラグをプラグ差し込み口11に対して抜き差しする際に、プラグ接続部1がプラグに対して相対的に動かないように片手で容易に支持しやすい。
【0041】
本実施形態の配線器具100によれば、手掛け部14は、底面部1bと同心円状に形成されており、プラグ接続部1の外周部1cのいずれの方向から挟持する場合であっても、手掛け部14に容易に手指を引っ掛けることができる。また、プラグを抜き差しする方向から見て、プラグ差し込み口11の左右のどちらにも手掛け部14が配置されるため、使用者が右利きであるか左利きであるかにか関わらず、使用することができる。
【0042】
本実施形態の配線器具100によれば、手掛け部14は、挟持可能領域Aに設けられているため、プラグ接続部1を手指で挟持すると同時に、手指を手掛け部14に引っ掛け、プラグ接続部1をしっかり支持することができる。
【0043】
本実施形態の配線器具100によれば、ポール2の長手方向の中心軸は、円盤状のプラグ接続部1の円盤中心軸と一致しており、ポール2はプラグ接続部1を安定して支持することができる。
【0044】
本実施形態の配線器具100によれば、4個のプラグ差し込み口11が、プラグ接続部1の外周部1cの周方向に均等に配置されており、4個のプラグ差し込み口11にプラグが差し込まれた場合であっても、プラグ接続部1の重心位置がぶれづらく、ポール2により安定して支持しやすい。
【0045】
本実施形態の配線器具100によれば、円盤形状のプラグ接続部1の外周部1cに複数のプラグ差し込み口11が設けられているため、複数人が同時に異なるプラグ差し込み口11に対してプラグを抜き差しすることができる。
【0046】
(変形例)
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の一実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
【0047】
例えば、上記実施形態では、プラグ接続部1は円盤状に形成されていたが、プラグ接続部の形状は円盤形状に限定されない。プラグ接続部は、平面視が多角形状となる盤状に形成されていてもよい。また、プラグ接続部は、平面視が中心から点対称でない形状、例えばひょうたん形状、となる盤状に形成されていてもよい。プラグ接続部は、上面部と底面部とを手指で挟持可能な厚みに形成されていれば、平面視においてどのような形状であってもよい。
【0048】
例えば、上記実施形態では、手掛け部14はプラグ接続部1の底面部1bに設けられていたが、手掛け部が配置される場所は底面部1bに限定されない。図6は、手掛け部14の変形例である手掛け部14Bを備える配線器具を示す斜視図である。手掛け部は、図6に示すように、上面部に設けられていてもよい。ここで、手掛け部14Bは、図5(A)に示すように、挟持可能領域Aに配置されている。手掛け部が挟持可能領域Aに設けられていれば、プラグ接続部を手指で挟持すると同時に、手指を手掛け部に引っ掛け、プラグ接続部をしっかり支持することができる。
【0049】
例えば、上記実施形態では、手掛け部14は凹状に形成されていたが、手掛け部の形状はこれに限定されない。図7は、手掛け部14の変形例である手掛け部14Cを備える配線器具を示す斜視図である。手掛け部は、図7に示すように、凸状に形成されていてもよい。また、手掛け部は、ラバー素材等で形成された滑り止め部材であってもよい。手掛け部は、手指を引っ掛けることができる部材であればよい。
【0050】
例えば、上記実施形態では、手掛け部14はプラグ接続部1の底面部1bのみが有していたが、手掛け部を有する部材は、上面部と底面部のいずれか一方に限定されない。手掛け部は、上面部および底面部の両方が有していてもよい。上面部および底面部の両方が手掛け部を有することで、より好適に手指を手掛け部に引っ掛け、プラグ接続部をしっかり支持することができる。
【0051】
例えば、上記実施形態では、手掛け部14は底面部1bと同心円状に設けられていたが、手掛け部の態様はこれに限定されない。図7に示す手掛け部14Cのように、円周上の一部に分割して配置されていてもよい。使用者が手指を挟持する可能性が高い領域に手掛け部を配置していれば、手指を手掛け部に引っ掛け、プラグ接続部をしっかり支持することができる。
【0052】
例えば、上記実施形態では、4個のプラグ差し込み口11が外周部1cの周方向に均等に配置されていたが、プラグ差し込み口の配置態様はこれに限定されない。プラグ差し込み口の個数は4個以外であってもよい。また、複数のプラグ差し込み口は、外周部1cの周方向に均等に配置されていなくてもよい。
【0053】
例えば、上記実施形態では、プラグ差し込み口11は電源コンセントであったが、プラグ差し込み口の態様はこれに限定されない。プラグ差し込み口は、LANコネクタの差し込み口であってもよいし、USBコネクタの差し込み口であってもよい。いずれのコネクタ用のプラグ差し込み口であっても、コネクタをプラグ差し込み口に対して抜き差しする際に、コネクタに対して相対的に動かないように手指で支持しやすい。
【0054】
例えば、上記実施形態では、ポール2は高さ調整機能等を有していなかったが、ポール2の態様はこれに限定されない。ポールは、高さ調整機能を有していてもよい。高さ調整機能を有するポールは、プラグ差し込み口の高さを調整することができ、プラグ差し込み口を抜き差しが容易な位置に好適に配置可能である。
【0055】
例えば、上記実施形態では、ポール2に支持されるプラグ接続部1の接続部12は、底面部1bの中心に配置されていたが、接続部の位置はこれに限定されない。接続部は、底面部の中心以外の場所に配置されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、持ち運び可能な配線器具に適用することができる。
【符号の説明】
【0057】
100 配線器具
1 プラグ接続部
1a 上面部
1b 底面部
1c 外周部
11 プラグ差し込み口
12 接続部
13 開口
14 手掛け部
2 ポール(支持部)
3 ベース部
31 接地部
32 ポール支持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7