【課題を解決するための手段】
【0015】
第1の態様によれば、本発明は、画面の展開の角度部分に実質的に等しい角度範囲で空間的に分散配置される視覚刺激を付与する少なくとも1つの水平展開カーブ画面、視覚刺激の空間的分散配置の角度範囲と少なくとも部分的に対応する角度範囲で空間的に分散配置される聴覚刺激を付与する少なくとも1つの音響源を含み、少なくとも1つのカーブ画面及び少なくとも1つの音響源は、視覚及び/または聴覚刺激のアクティベーション手段を少なくとも実装する電子中央処理ユニット(20)に接続され、少なくとも1つの信号インターフェイスは患者によって作動され、視覚及び/または聴覚刺激のアクティベーションに関連するデータを収集する手段に接続されている少なくとも1つの付与された刺激の検出及び信号インターフェイスの動作の検出を表示し、カーブ画面は、画面のカーブ水平展開に対して中央に見える状態になるように、患者の凝視をガイドするのに適した可視信号を提供するのに適している。
【0016】
患者の凝視が視点に戻るように、可視表示の画面の生成は、結果の質を保証するために重要である。実際、シンプルな光信号は、新しい刺激を付与する前に、適切な開始位置に、患者の凝視を自然に戻すのに十分である。
【0017】
このように、エクササイズは患者によって適切に実行され、実際の値と報告されるリアクション回数が適合することを十分保証する。その結果、セラピストが不在であっても、重要なデータの集合が、患者の治療に関連する進展/後退の評価をセラピストに行わせることができ、それによって、治療プランを調整させることができることを確実とする。
【0018】
本発明は、以下の好ましい特徴の少なくとも1つを含むことができる。後者は、詳細には、特定の応用要件に適合することが所望されるように、相互に結合され得る。
【0019】
好ましくは、視聴覚刺激治療を自己管理する装置は、検出された患者の凝視の方向及び/または頭部の位置が所定の位置及び方向に対応しない場合、治療の付与を妨げる電子手段に接続される患者の凝視の方向及び/または頭部の位置を検出するグループをさらに含む。
【0020】
有利には、検出グループの存在は、患者の可能な姿勢の状態及び/または患者の凝視の不適切な位置付けを識別し、適切な姿勢及び/または位置付けを達成するために刺激を付与することを対象に可能とさせることができる。
【0021】
より好ましくは、患者の凝視の方向及び/または頭部の位置を検出するグループは、目及び/または顔追跡アルゴリズムを実装するのに適した取得された画像の電子処理手段に関連し、画面のカーブに対して内部に放射状に向いた面または画像の少なくとも1つの取得手段を含む。
【0022】
さらに好ましくは、患者の凝視の方向及び/または頭部の位置を検出するグループは2つの空間的に離間された画像取得手段を含む。
【0023】
これにより、3次元測定を可能とし、患者の凝視の方向及び顔の姿勢をより正確に計測可能とする。
【0024】
好ましくは、画像取得手段は、赤外線カメラであり、患者の凝視の方向及び/または頭部の位置を検出するグループは画面のカーブに対して内部に放射状に向いた少なくとも1つの赤外線照射手段、好ましくは赤外線LEDを含む。
【0025】
好適には、視聴覚刺激治療の理想であると考えられる、暗闇、半暗闇でさえも、赤外線照射手段を提供することで、検出が可能となる。
【0026】
代替的に、患者の凝視の方向及び/または頭部の位置を検出するグループは、患者の顔、好ましくは、患者の目に関連する複数の点の位置を検出するように適応され、位置センサによって検出される信号に基づいて、目及び/または顔追跡アルゴリズムを実装するように適応された電子信号処理手段に接続された少なくとも1つのセンサを含む。
【0027】
好ましくは、位置センサはレーザプロフィロメータである。
【0028】
好ましくは、患者によって作動可能な信号インターフェイスはデータ収集手段にワイヤレスで接続されたボタンである。
【0029】
好ましくは、視聴覚刺激アクティベーション手段は、コンピュータネットワーク、好ましくは、インターネットを介して、刺激アクティベーションシーケンスを受け取るように適応された電子中央処理ユニットに実装されている。
【0030】
より好ましくは、電子中央処理ユニットは、インターネットなどの、好ましくは、ワイヤレスインターフェイスを有する3Gルータタイプの、コンピュータネットワークを有するインターフェイスデバイスに接続されている。
【0031】
さらにより好ましくは、電子中央処理ユニットは、患者とセラピストとの間の情報の交換を可能とするように、PC、タブレットまたはスマートフォンなどの電子通信デバイスとインターフェイスをとるように適応されている。
【0032】
好ましくは、水平展開カーブ画面は、縦軸に対して相対的に回転可能に、相互に接した、好ましくは水平の、複数のパネルを含む。
【0033】
これにより、巻き上げるために、水平展開に沿ったカーブから画面の構成を変更することを可能とする。巻き上げ構成において、画面は容易に保存され、保護され、使用構成の画面と比較して極めて小さいスペースしか占有しない。
【0034】
より好ましくは、カーブ画面を画定する複数のカーブパネルの少なくとも1つは、少なくとも1つの可視視点表示、好ましくは、視点LEDを含む。
【0035】
さらにより好ましくは、可視視点表示は、患者の顔及び/または凝視の適切な再配置をガイドするように適応された表示信号を含む。
【0036】
好ましくは、視点表示を含むパネルは、画面の水平展開の中央パネルである。
【0037】
有利には、可視視点表示は、特定の方向に向かう患者の凝視を惹きつける、及び/または、ガイドするようにアクティベートされ、これにより、刺激の付与の前に、患者の姿勢を適切に再配置するよう促進し、刺激する。
【0038】
さらにより好ましくは、中央パネルは画像取得手段を含む。
【0039】
好ましくは、中央パネルは、画面のカーブに対して内部に放射状に向く鏡を含む。
【0040】
好ましくは、中央パネルは、鏡を接続するための接続要素、好ましくは、磁気の、を含む。
【0041】
有利には、この鏡は、治療が自己管理される環境の最適な明るさレベルを検出し、調整することができる。
【0042】
詳細には、患者が鏡における患者の眼を認識することができるまで、明るさが低減される。これにより、画像取得手段が、患者の凝視の方向及び頭部の位置を検出することができ、同時に、部屋の余剰光は、デバイスから及びデバイスまで、患者の安全な移動を確実にするのに適している。
【0043】
さらにより詳細には、少なくとも1つの赤外線照射手段は、中央パネルに隣接する少なくとも1つのパネルによって支持されている。
【0044】
好ましくは、少なくとも1つのパネルは、少なくとも1つの光源及び/または少なくとも1つの音響源、一般的には、RGBLED及び/またはスピーカを含む。
【0045】
音響源及び光源は、治療を構成する刺激のシーケンスを付与するように、所定のシーケンスにしたがってアクティベートされる。スピーカは、有利には、予め記録された、または、合成された音声メッセージを伝達するために使用され、次の刺激を付与する前に、患者の凝視及び頭部の再配置をガイドする。
【0046】
好ましくは、カーブ画面を画定する複数のパネルの各々のパネルは、視聴覚刺激アクティベーション手段からアクティベーション信号を受け取り、タイミング信号に対して対応する刺激の付与の時間を決定するように適応されたローカルの電子中央ユニットを含む。
【0047】
より詳細には、中央パネルは、患者によって動作可能な信号インターフェイスと通信するワイヤレスインターフェイスを含み、データ収集手段に接続される。
【0048】
さらにより好ましくは、中央パネルのローカル電子処理ユニットは、ワイヤレスインターフェイスを介して付与される少なくとも1つの刺激の検出信号を受信し、タイミング信号に対する総検出時間を決定するように適応されている。
【0049】
好ましくは、電子中央処理ユニットは、パネルのローカル電子処理ユニットによって処理されるデータに基づいて、刺激の付与時間に対する検出時間を再構築するように適応されている。
【0050】
好ましくは、装置は、巻き上げ構成の画面を含むように適応された閉じた円筒状コンテナを画定するように、電子中央処理ユニットと協働するように適応された、底が開いた円筒状カバーを含む。
【0051】
代替的な実施例によれば、水平展開カーブ画面はヘッドマウントディスプレイのバイザーである。
【0052】
好ましくは、代替的な実施例による視聴覚刺激治療を自己管理する少なくとも1つの音響源は、空間的に分散配置された聴覚刺激生成源及び当該源に接続されたヘッドセットを含む。
【0053】
本開示において、用語「ヘッドセット」は、2つのスピーカを含むデバイスを意味する。2つのスピーカは、各々がユーザの耳に配置可能なように、堅牢なサポートで接続されていてもよいし、音緩衝パッドを含んでいてもよい。
【0054】
本発明の他の特徴及び効果は、図面を参照する、好ましいいくつかの実施例についての以下の詳細な説明によってより明確となる。
【0055】
単一構成における異なる特徴は、特定の組み合わせから特殊な方法で取得される効果を利用するように、上記にしたがって、所望されるように相互に組み合わせられてもよい。