(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
イベント設定処理部は、前記イベントの開催条件を示す開催条件情報、前記イベントの参加候補者であるユーザ各々の予定を示すスケジュール情報、及び前記イベントで利用される施設の空き状況を示す予約情報の少なくともいずれか1つに基づいて、前記イベントの開催候補日時を自動的に設定する、
請求項1に記載のイベント管理装置。
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも少ない場合に、前記イベントの幹事に推薦されたユーザの中から不足分の幹事を選定する、
請求項1〜3のいずれかに記載のイベント管理装置。
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、前記イベントの幹事に立候補したユーザのうち、前記イベントの幹事に推薦されたユーザを前記イベントの幹事として優先的に選定する、
請求項1〜3のいずれかに記載のイベント管理装置。
特典処理部は、受付処理部による幹事候補者の応募の受け付けが開始されてから前記ユーザによる立候補が行われるまでの経過時間が短いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与する、
請求項6に記載のイベント管理装置。
特典処理部は、受付処理部による幹事候補者の応募の受け付けが開始されてから前記ユーザによる立候補が行われるまでの経過時間が長いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与する、
請求項6に記載のイベント管理装置。
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部と、
前記出欠情報に基づいて前記イベントの開催日時及び参加人数を決定する決定処理部と、
決定処理部によって決定される開催日時及び参加人数に基づいて、前記イベントで利用可能な施設を検索する検索処理部と、
前記検索処理部による検索結果に基づいて前記施設を予約する予約処理部とを更に備える、
請求項1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
決定処理部は、幹事選定処理部によって前記イベントの幹事に選定されたユーザの出欠情報に基づいて、少なくとも前記ユーザが出席可能な一又は複数の開催候補日時の中から前記イベントの開催日時を決定する、
請求項9に記載のイベント管理装置。
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、前記イベントの幹事に立候補したユーザの中から前記出欠情報に基づいて前記イベントの幹事を選定する、
請求項1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
幹事選定処理部は、前記出欠情報に基づいて算出される前記イベントの参加人数に応じて、選定すべき幹事の人数を変更する、
請求項1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
受付処理部は、出欠確認処理部によって前記ユーザ各々の出欠情報が取得される際に、前記ユーザ各々から前記幹事候補者の応募を受け付ける、
請求項1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】
[イベント管理システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係るイベント管理システム1は、イベント管理装置2と、一又は複数のユーザ端末3と、一又は複数の施設端末4とを含む。イベント管理装置2及びユーザ端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。イベント管理装置2及び施設端末4についても同様である。
【0014】
イベント管理装置2は、複数の参加者が参加するイベントを管理するための装置である。前記イベントは、例えば、宴会、旅行、会議、ゴルフなどである。本実施形態では、前記イベントが宴会である場合を例に挙げて説明する。
【0015】
ユーザ端末3は、イベントの参加候補者であるユーザによって操作される情報処理装置である。1台のユーザ端末3が複数のユーザによって利用されてもよい。
【0016】
施設端末4は、イベントで利用される施設の管理者又は従業員によって操作される情報処理装置である。前記施設は、例えば、飲食店、宿泊施設、会議場、ゴルフ場などである。
【0017】
ところで、宴会などのイベントが開催されるにあたっては、まず誰かが幹事となって、幹事によってイベントの開催に向けた準備が進められる。具体的に、幹事によって、イベントの開催候補日時の決定、参加候補者へのイベントの告知、各参加候補者の出欠の確認、イベントの開催日時の決定、参加人数の決定、イベントで利用可能な飲食店などの施設の検索、施設の予約などの作業が行われる。なお、幹事の負担を軽減するためのシステムとして、イベントに集合すべきメンバのカレンダーを参照して前記イベントの候補日時を選定して各メンバに送信し、各メンバからの返答に基づいて各メンバのカレンダーに前記イベントを登録するスケジュール調整システムが知られている。しかしながら、上記スケジュール調整システムでは、誰かが幹事となって、まず、参加者を集めたいイベントと、そのイベントに参加するメンバとをスケジュール調整システムに登録する必要がある。すなわち、幹事が決まっていない状態では、イベントの開催に向けた準備が開始されない。そのため、率先して幹事をするユーザがいない場合は、イベントが開催される頻度が低くなってしまう。これに対して、本実施形態に係るイベント管理システム1では、幹事が決まっていない状態でもイベントの開催に向けた準備を進めることが可能である。
【0018】
[イベント管理装置2]
図1に示されるように、イベント管理装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバである。なお、イベント管理装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、イベント管理装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0019】
通信I/F24は、イベント管理装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してユーザ端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0020】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0021】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、開催条件情報D1、スケジュール情報D2、予約情報D3、ユーザ情報D4などのデータが記憶される。ここに、
図2は開催条件情報D1の一例を示す図であり、
図3はスケジュール情報D2の一例を示す図であり、
図4は予約情報D3の一例を示す図であり、
図5はユーザ情報D4の一例を示す図である。なお、予約情報D3は、施設(ここでは、飲食店)ごとに個別に記憶部22に記憶される。
【0022】
開催条件情報D1には、イベント(典型的には、毎年1回、毎月1回、毎週1回などのように、定期的に開催されるイベント)の開催条件が登録されている。
図2に示されるように、開催条件情報D1には、イベントごとに、対応する「イベント名」、「開催日時条件」、「施設条件」などの情報が含まれる。「イベント名」は、イベントの名前である。「開催日時条件」は、イベントを開催すべき日時に関する条件である。例えば、「月例飲み会」のイベントは、毎月25日〜31日の平日の18時に開催され、「新年会」のイベントは、毎年1月の6日〜15日の平日の18時に開催される。「施設条件」は、イベントで利用すべき施設(飲食店)に関する条件である。例えば、「月例飲み会」のイベントには店舗Aが利用される。また、「新年会」のイベントは、ホテルのレストランが利用される。なお、「施設条件」には、施設に関する一又は複数の属性情報(例えば、名前、場所、業態、予算など)に関する条件が含まれていてもよい。開催条件情報D1は、例えば、ユーザ端末3(例えば、会社などの組織の特定のメンバのユーザ端末3)におけるユーザ操作に応じて、制御部21によって更新される。
【0023】
スケジュール情報D2には、イベントの参加候補者である複数のユーザ(例えば、会社などの組織のメンバ)の各々の予定(イベント)が登録されている。
図3に示されるように、スケジュール情報D2には、予定ごとに、対応する「ユーザ名」、「タイトル」、「日付」、「時間帯」などの情報が含まれる。「ユーザ名」は、その予定に対応するユーザの名前である。なお、「ユーザ名」の代わりに、ユーザを識別可能な任意の識別情報を用いてもよい。「タイトル」は、その予定の内容を示すタイトルである。「日付」は、その予定が入っている日時である。「時間帯」は、その予定が入っている時間帯である。例えば、ユーザBは、2017年1月12日から翌日の13日まで「出張」の予定が入っている。スケジュール情報D2は、例えば、ユーザ各々のユーザ端末3におけるユーザ操作に応じて、制御部21によって随時に更新される。
【0024】
予約情報D3には、施設ごとの予約状況が登録されている。予約情報D3は、例えば、施設ごとに生成される。
図4は、店舗Aの予約情報D3を示している。
図4に示されるように、予約情報D3には、受け付けられた予約ごとに、対応する「予約者名」、「来店日時」、「人数」、「テーブル」などの情報が含まれる。「予約者名」は、予約者(来店するグループの代表者)の名前である。「来店日時」は、そのグループが来店する日時である。「人数」は、そのグループの人数である。「テーブル」は、そのグループに割り当てられるテーブルである。予約情報D3は、例えば、各施設において新規の予約が受け付けられるごとに、施設端末4における施設の管理者又は従業員の操作に応じて、制御部21によって随時に更新される。また、予約情報D3は、後述の予約処理部218により更新されることがある。
【0025】
ユーザ情報D4には、イベントの参加候補者である複数のユーザ(例えば、会社などの組織のメンバ)の各々に関する情報が登録されている。
図5に示されるように、ユーザ情報D4には、前記ユーザごとに、対応する「ユーザ名」、「メールアドレス」、「特典ポイント」などの情報が含まれる。「ユーザ名」は、そのユーザの名前である。なお、「ユーザ名」の代わりに、ユーザを識別可能な任意の識別情報を用いてもよい。「メールアドレス」は、そのユーザが使用している電子メールアドレスである。「特典ポイント」は、そのユーザに特典として付与されたポイント(金銭的な価値を有する電子的なデータの一例)である。「特典ポイント」は、例えば、後述するようにイベントの幹事を担当することによって付与される。また、「特典ポイント」は、商品を購入する際、またはサービスの提供を受ける際に、金銭の代わりに消費される。ユーザ情報D4のうち、「ユーザ名」及び「メールアドレス」は、ユーザ端末3における特定のユーザ(例えば、会社などの組織の管理者)の操作に応じて、制御部21によって登録される。また、ユーザ情報D4のうち、「特典ポイント」は、後述のイベント管理処理(
図9参照)などにおいて、制御部21によって随時に更新される。
【0026】
なお、他の実施形態として、開催条件情報D1、スケジュール情報D2、予約情報D3、及びユーザ情報D4の情報の一部又は全部が、ユーザ端末3、施設端末4、又はイベント管理装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されていることも考えられる。この場合、イベント管理装置2の制御部21は、ユーザ端末3、施設端末4、又は前記サーバから前記情報を適宜に取得して、後述のイベント管理処理を実行してもよい。
【0027】
また、記憶部22には、後述の出欠確認ページP1(
図6参照)などのデータも記憶される。
【0028】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述のイベント管理処理(
図9参照)を実行させるためのイベント管理プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記イベント管理プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、イベント管理装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0029】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりイベント管理装置2を制御する。
【0030】
具体的に、制御部21は、
図1に示されるように、イベント設定処理部211、出欠確認処理部212、受付処理部213、幹事選定処理部214、特典処理部215、決定処理部216、検索処理部217、予約処理部218などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記イベント管理プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記処理部として機能する。また、一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記イベント管理プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0031】
イベント設定処理部211は、複数の参加者が参加するイベントの開催候補日時を設定する。例えば、イベント設定処理部211は、イベントの開催条件を示す開催条件情報D1、イベントの参加候補者であるユーザ各々の予定を示すスケジュール情報D2、及びイベントで利用される施設の空き状況を示す予約情報D3の少なくともいずれか1つに基づいて、イベントの開催候補日時を自動的に設定する。例えば、イベント設定処理部211は、開催条件情報D1に登録されているイベントごとに、開催条件情報D1の「開催日時条件」に示されている一又は複数の日のうちの最先の日から予め定められた日数(例えば2週間)だけ遡った時点で、そのイベントの開催候補日時を設定する。例えば、「新年会」のイベントの場合、イベント設定処理部211は、1月6日の2週間前(すなわち、12月23日)になった時点で、「新年会」のイベントの開催候補日時を自動的に設定する。イベント設定処理部211による開催候補日時の設定方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、イベント設定処理部211は、スケジュール情報D2に基づいて、開催条件情報D1の「開催日時条件」を満たす日時のうち、一定数以上又は一定割合以上のユーザの予定が空いている日時を開催候補日時として設定してもよい。もしくは、イベント設定処理部211は、開催条件情報D1の「施設条件」において特定の施設が指定されている場合に、その施設の予約情報D3に基づいて、開催条件情報D1の「開催日時条件」を満たす日時のうち、その施設を利用可能な日時を開催候補日時として設定してもよい。
【0032】
なお、イベント設定処理部211は、イベントで利用される施設の管理者又は従業員の操作に基づいて、そのイベントの開催候補日時を設定してもよい。すなわち、イベント設定処理部211は、施設端末4における管理者又は従業員の操作に基づいて、イベントの開催候補日時を設定してもよい。この場合、施設の管理者又は従業員は、その施設の空き状況に基づいて、その施設を利用可能な日時を施設端末4に入力する。イベント設定処理部211は、施設端末4に入力された日時を、イベント(その施設が利用されるイベント)の開催候補日時として設定する。
【0033】
出欠確認処理部212は、或るイベント(以下、「対象イベント」と称する)に関してイベント設定処理部211により設定される一又は複数の開催候補日時を、対象イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報D5(
図7参照)を取得する。
【0034】
例えば、出欠確認処理部212は、ユーザ情報D4に登録されている「メールアドレス」に基づいて、
図6に示されるような出欠確認ページP1にアクセスするためのアクセス情報(例えば、URLなど)を、電子メールにより各ユーザに通知する。その電子メールを受信したユーザは、前記アクセス情報に基づいて、自身のユーザ端末3から出欠確認ページP1にアクセスすることができる。
【0035】
図6は、ユーザ端末3に表示される出欠確認ページP1の一例である。出欠確認ページP1には、対象イベントのイベント名(ここでは、「新年会」)が表示される。また、出欠確認ページP1には、対象イベントへの出欠を確認するための確認欄F1が設けられている。確認欄F1には、イベント設定処理部211により設定された一又は複数の開催候補日時が表示される。また、確認欄F1には、開催候補日時ごとに、出席(参加)に対応する選択領域R11と、欠席(不参加)に対応する選択領域R12とが表示される。ユーザは、開催候補日時ごとに、選択領域R11又は選択領域R12を操作(例えば、クリック、タッチなど)することによって、いずれか一方を択一的に選択状態にすることができる。
【0036】
出欠確認ページP1には、募集欄F2が設けられているが、募集欄F2については後述する。
【0037】
出欠確認ページP1には操作キーK1が表示されている。操作キーK1が操作されると、出欠確認ページP1の確認欄F1の回答内容が、ユーザ端末3からイベント管理装置2に送信される。出欠確認処理部212は、ユーザ端末3から受信した確認欄F1の回答内容を、ユーザ名と関連付けて出欠情報D5として記憶部22に保存する。
図7は、記憶部22に保存される出欠情報D5の一例を示している。なお、ユーザ名の代わりに、ユーザを識別可能な任意の識別情報を用いてもよい。
【0038】
受付処理部213は、イベント設定処理部211により対象イベントの開催候補日時が設定された後に、対象イベントの幹事への立候補又は推薦による幹事候補者の応募を受け付ける。本実施形態では、受付処理部213は、出欠確認処理部212によってユーザ各々の出欠情報D5が取得される際に、ユーザ各々から幹事候補者の応募を受け付ける。具体的に、受付処理部213は、出欠確認ページP1の募集欄F2を利用して、ユーザ各々から幹事候補者の応募を受け付ける。
【0039】
出欠確認ページP1には、対象イベントの幹事候補者を募集するための募集欄F2が設けられている。募集欄F2には、幹事候補者への立候補を受け付けるための立候補欄F21と、幹事候補者への推薦を受け付けるための推薦欄F22とが含まれている。そして、立候補欄F21には、幹事候補者に立候補しないことを表明するための選択領域R21と、幹事候補者に立候補することを表明するための選択領域R22とが表示される。ユーザは、選択領域R21又は選択領域R22を操作することによって、いずれか一方を択一的に選択状態にすることができる。推薦欄F22には、幹事候補者を推薦しないことを表明するための選択領域R31と、幹事候補者を推薦することを表明するための選択領域R32と、幹事候補者に推薦するユーザを指定するためのドロップボックスB1とが表示される。ユーザは、選択領域R31又は選択領域R32を操作することによって、いずれか一方を択一的に選択状態にすることができる。また、ユーザは、ドロップボックスB1を操作することによって、複数のユーザの中から幹事候補者に推薦するユーザを選択することができる。なお、複数のユーザを幹事候補者に推薦することができるように、推薦欄F22に複数のドロップボックスB1が表示されてもよい。
【0040】
なお、本実施形態では、対象イベントの開催候補日時が複数ある場合であっても、募集欄F2が1つだけしか表示されないが、他の実施形態では、開催候補日時ごとに個別に募集欄F2が設けられてもよい。すなわち、受付処理部213は、開催候補日時ごとに個別に幹事への立候補又は推薦を受け付けてもよい。
【0041】
操作キーK1が操作されると、出欠確認ページP1の確認欄F1の回答内容と共に、募集欄F2の回答内容が、イベント管理装置2に送信される。受付処理部213は、イベント管理装置2から受信した募集欄F2の回答内容を、ユーザ名と関連付けて募集結果情報D6として記憶部22に保存する。
図8は、記憶部22に保存される募集結果情報D6の一例を示している。なお、ユーザ名の代わりに、ユーザを識別可能な任意の識別情報を用いてもよい。なお、募集結果情報D6には、イベント管理装置2から受信した募集欄F2の回答内容に加えて、「経過時間」の情報が含まれる。「経過時間」は、受付処理部213による幹事候補者の応募の受け付けが開始されてから(すなわち、出欠確認ページP1にアクセスするためのアクセス情報が電子メールにより各ユーザに通知されてから)、そのユーザによる立候補が行われるまでの経過時間を示している。例えば、
図8に示される募集結果情報D6は、ユーザCが、前記電子メールが送信されてから26時間後に、幹事への立候補を表明した(すなわち、出欠確認ページP1の選択領域R22が選択状態になっている状態で、操作キーK1を操作した)ことを示している。
【0042】
幹事選定処理部214は、前記幹事候補者の中から対象イベントの幹事を選定する。具体的に、幹事選定処理部214は、募集結果情報D6に基づいて、対象イベントの幹事を選定する。なお、幹事選定処理部214によって選定される前記対象イベントの幹事の人数は、1人であってもよいし、2人以上の予め定められた人数であってもよい。また、幹事選定処理部214は、出欠情報D5に基づいて算出される対象イベントの参加人数に応じて、選定すべき幹事の人数を変更してもよい。例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの参加人数が予め定められた閾値未満である場合は、選定すべき幹事の人数を1人にし、対象イベントの参加人数が前記閾値以上である場合は、選定すべき幹事の人数を2人にしてもよい。
【0043】
幹事選定処理部214による幹事を選定方法としては、種々の選定方法が考えられる。例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数と等しい場合に、幹事に立候補したユーザのみを幹事として選定してもよい。すなわち、幹事選定処理部214は、幹事に立候補したユーザを、幹事に推薦されたユーザよりも優先的に、幹事として選定してもよい。
【0044】
また、例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも少ない場合に、対象イベントの幹事に推薦されたユーザの中から不足分の幹事を選定してもよい。この場合、幹事選定処理部214は、より多くのユーザから推薦されたユーザを優先的に幹事として選定してもよい。また、この場合、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に推薦されたユーザに対して、幹事を引き受けることが可能か否かを電子メールなどで問い合わせてもよい。そして、幹事選定処理部214は、前記ユーザから、幹事を引き受けることが可能である旨の回答を得た場合に、当該ユーザを幹事として選定してもよい。
【0045】
また、例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、対象イベントの幹事に立候補したユーザの中から、募集結果情報D6に含まれる「経過時間」に基づいて幹事を選定してもよい。例えば、幹事選定処理部214は、「経過時間」がより短いユーザを優先的に幹事として選定してもよい。
【0046】
また、例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、対象イベントの幹事に立候補したユーザのうち、対象イベントの幹事に推薦されたユーザを対象イベントの幹事として優先的に選定してもよい。この場合、幹事選定処理部214は、より多くのユーザから推薦されたユーザを優先的に幹事として選定してもよい。
【0047】
また、例えば、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、対象イベントの幹事に立候補したユーザの中から出欠情報D5に基づいて対象イベントの幹事を選定してもよい。この場合、幹事選定処理部214は、例えば、より多くの開催候補日時に参加することのできるユーザを優先的に幹事として選定してもよい。例えば、幹事選定処理部214は、4つの開催候補日時の全てに参加することのできるユーザを、4つの開催候補日時のうちの1つにしか参加することができないユーザよりも優先的に幹事として選定してもよい。また、幹事選定処理部214は、参加人数がより多い開催候補日時に参加することのできるユーザを優先的に幹事として選定してもよい。例えば、幹事選定処理部214は、参加人数が10人以上の開催候補日時に参加することのできるユーザを、参加人数が5人以下しかいない開催候補日時にしか参加することのできるユーザよりも優先的に幹事として選定してもよい。このように、幹事選定処理部214は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの中から出欠情報D5に基づいて対象イベントの幹事を選定するにあたり、幹事に立候補したユーザ自身の出欠情報D5のみならず、他のユーザの出欠情報D5も考慮して幹事を選定してもよい。
【0048】
なお、幹事選定処理部214は、対象イベントの開催候補日時が複数ある場合、開催候補日時ごとに個別に幹事を選定してもよい。例えば、幹事選定処理部214は、第1の開催候補日時に参加可能なユーザの中から第1の開催候補日時に対応する幹事(例えば、第1ユーザ)を選定し、第2の開催候補日時に参加可能なユーザの中から第2の開催候補日時に対応する幹事(例えば、第2ユーザ)を選定してもよい。
【0049】
特典処理部215は、幹事選定処理部214により対象イベントの幹事に選定されたユーザに対して特典を付与する。例えば、特典処理部215は、ユーザ情報D4に含まれている、幹事に選定されたユーザの「特典ポイント」を増加させる。このとき、特典処理部215は、対象イベントの参加人数に応じて、付与する特典を変化させてもよい。例えば、特典処理部215は、対象イベントの参加人数が多いほど、より多くの特典を付与してもよい。
【0050】
また、特典処理部215は、募集結果情報D6に含まれる「経過時間」に応じて、付与する特典を変化させてもよい。例えば、特典処理部215は、前記ユーザの「経過時間」が短いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与してもよい。これにより、より早く幹事に立候補したユーザに対して、より多くの特典が付与されるため、より早期の立候補を促すことができる。その結果、幹事が不在の状態をより早期に終わらせることができ、対象イベントをより確実に開催させることができる。なお、他の例として、特典処理部215は、前記ユーザの「経過時間」が遅いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与してもよい。これにより、誰も幹事に立候補しないまま時間が過ぎていくような状況において、幹事に付与される特典が時間の経過とともに増えていくことで、幹事への立候補を促すことができる。その結果、幹事が不在の状態を終わらせることができ、対象イベントをより確実に開催させることができる。
【0051】
決定処理部216は、出欠情報D5に基づいて対象イベントの開催日時及び参加人数を決定する。決定処理部216による対象イベントの開催日時及び参加人数の決定方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、決定処理部216は、一又は複数の開催候補日時のうちの参加人数が最も多い開催候補日時を、対象イベントの開催日時として決定してもよい。もしくは、決定処理部216は、幹事選定処理部214によって対象イベントの幹事に選定されたユーザの出欠情報D5に基づいて、少なくとも前記ユーザ(幹事)が出席可能な一又は複数の開催候補日時の中から対象イベントの開催日時を決定してもよい。例えば、
図7に示されるユーザCが幹事に選定された場合、決定処理部216は、1月10日18時、1月11日18時、及び1月13日18時の3つの開催候補日時のうちの参加人数が最も多い開催候補日時を、対象イベントの開催日時として決定してもよい。
【0052】
検索処理部217は、決定処理部216によって決定される開催日時及び参加人数に基づいて、対象イベントで利用可能な施設を検索する。具体的に、検索処理部217は、決定処理部216によって決定される開催日時及び参加人数を検索条件として、複数の施設の予約情報D3及び施設情報(不図示)を参照して、対象イベントで利用可能な施設を検索する。前記施設情報には、施設ごとに、例えば、施設の名前、場所、業態、予算などが含まれている。なお、前記施設情報は、イベント管理装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバに記憶されていてもよい。検索処理部217は、開催日時及び参加人数だけでなく、開催条件情報D1における対象イベントの「施設条件」に含まれている条件も検索条件に加えて、対象イベントで利用可能な施設を検索する。
【0053】
予約処理部218は、検索処理部217による検索結果に基づいて、対象イベントで利用すべき施設を予約する。例えば、予約処理部218は、幹事選定処理部214により選定された幹事の名前を予約者名とし、決定処理部216により決定された開催日時及び参加人数を来店日時及び利用人数として、予約情報D3に新たな情報を追加する。なお、検索処理部217による検索結果として複数の施設候補が見つかった場合、予約処理部218は、幹事選定処理部214により幹事に選定されたユーザに、前記複数の施設候補の中から所望の施設候補を選択させてもよい。もしくは、予約処理部218は、対象イベントに参加する複数のユーザに前記複数の施設候補を提示して、前記ユーザ各々から所望の施設候補を取得して、予約すべき施設を多数決によって決定してもよい。
【0054】
[ユーザ端末3]
図1に示されるように、ユーザ端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。ユーザ端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0055】
通信I/F34は、ユーザ端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してイベント管理装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0056】
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0057】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従ってイベント管理装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0058】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりユーザ端末3を制御する。
【0059】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、イベント管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作をイベント管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0060】
会社などの組織の特定のメンバ(例えば、管理者など)は、自身のユーザ端末3に表示された所定のログインページにおいてユーザID及びパスワードを入力することによりイベント管理装置2にログインして、開催条件設定ページ(不図示)又はユーザ設定ページ(不図示)にアクセスすることができる。前記開催条件設定ページでは、例えば定期的に開催したいイベントなどの「イベント名」、「開催日時条件」、「施設条件」などの情報を入力することが可能であり、入力された情報に基づいて開催条件情報D1が更新される。また、前記ユーザ設定ページでは、イベントの参加候補者であるユーザの「ユーザ名」、「メールアドレス」などの情報を入力することが可能であり、入力された情報に基づいてユーザ情報D4が更新される。
【0061】
また、会社などの組織のメンバの各々は、自身のユーザ端末3に表示された所定のログインページにおいてユーザID及びパスワードを入力することによりイベント管理装置2にログインして、スケジュール管理ページ(不図示)にアクセスすることができる。前記スケジュール管理ページでは、自身の予定に関する「タイトル」、「日付」、「時間帯」などの情報を入力することが可能であり、入力された情報に基づいてスケジュール情報D2が更新される。
【0062】
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0063】
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介してイベント管理装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0064】
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0065】
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従ってイベント管理装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。
【0066】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
【0067】
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、イベント管理装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作をイベント管理装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0068】
飲食店などの施設の管理者又は従業員は、施設端末4に表示された所定のログインページにおいてユーザID及びパスワードを入力することによりイベント管理装置2にログインして、自身の施設の予約管理ページ(不図示)にアクセスすることができる。前記予約管理ページでは、新たに受け付けられた予約に関する「予約者名」、「来店日時」、「利用時間」、「テーブル」などの情報を入力することが可能であり、入力された情報に基づいて予約情報D3が更新される。
【0069】
[イベント管理処理]
以下、
図9を参照しつつ、イベント管理装置2の制御部21によって実行されるイベント管理処理について説明する。
【0070】
なお、本発明は、当該イベント管理処理に含まれる一又は複数のステップを実行するイベント管理方法の発明として捉えることができ、ここで説明する当該イベント管理処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記イベント管理処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって当該イベント管理処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該イベント管理処理における各ステップが分散して実行されるイベント管理方法も他の実施形態として考えられる。
【0071】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部21(イベント設定処理部211)は、複数の参加者が参加するイベントの開催候補日時を設定する。例えば、制御部21は、開催条件情報D1に登録されているイベントごとに、開催条件情報D1の「開催日時条件」に示されている一又は複数の日のうちの最先の日から予め定められた日数(例えば2週間)だけ遡った時点で、そのイベントの開催候補日時を設定する。
【0072】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21(出欠確認処理部212)は、前記ステップS12で設定された開催候補日時を、対象イベントの開催候補日時として、対象イベントの参加候補者である複数のユーザに提示する。例えば、制御部21は、ユーザ情報D4に登録されている「メールアドレス」に基づいて、
図6に示されるような出欠確認ページP1にアクセスするためのアクセス情報(例えば、URLなど)を、電子メールにより各ユーザに通知する。そして、制御部21は、各ユーザのユーザ端末3からのアクセスに応じて、出欠確認ページP1を各ユーザのユーザ端末3に表示させる。
【0073】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21(出欠確認処理部212、受付処理部213)は、前記ステップS12で開催候補日時を提示したユーザの操作に基づいて、当該ユーザの出欠情報D5及び募集結果情報D6を取得する。例えば、制御部21は、ユーザ端末3から受信した出欠確認ページP1の確認欄F1の回答内容を、ユーザ名と関連付けて出欠情報D5として記憶部22に保存すると共に、ユーザ端末3から受信した出欠確認ページP1の募集欄F2の回答内容を、ユーザ名と関連付けて募集結果情報D6として記憶部22に保存する。
【0074】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21は、前記ステップS13で取得された募集結果情報D6に基づいて、前記ユーザが幹事に立候補しているか否かを判断する。そして、前記ユーザが幹事に立候補していると判断されると(S14:Yes)、処理がステップS15に移行する。一方、前記ユーザが幹事に立候補していないと判断されると(S14:No)、処理がステップS16に移行する。
【0075】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、前記ステップ12で対象イベントの開催候補日時が提示されてから、前記ステップS13で前記ユーザ(すなわち、幹事に立候補したユーザ)の募集結果情報D6が取得されるまでの経過時間を算出する。そして、制御部21は、算出された経過時間を、記憶部22に保存されている当該ユーザの募集結果情報D6に追加する。
【0076】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、対象イベントの開催候補日時を提示した全てのユーザの回答内容(すなわち、出欠情報D5及び募集結果情報D6)を取得済みであるか否かを判断する。そして、全てのユーザの回答内容を取得済みであると判断されると(S16:Yes)、処理がステップS17に移行する。一方、まだ全てのユーザの回答内容を取得済みではないと判断されると(S16:No)、処理が前記ステップS13に戻る。こうして、ステップS16で全てのユーザの回答内容を取得済みであると判断されるまで、前記ステップS13〜S16の処理が繰り返される。
【0077】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部21(幹事選定処理部214)は、前記ステップS13で取得された出欠情報D5及び募集結果情報D6に基づいて、対象イベントの幹事を選定する。例えば、制御部21は、対象イベントの幹事に立候補したユーザを、幹事に推薦されたユーザよりも優先的に、幹事として選定してもよい。また、制御部21は、対象イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも少ない場合に、対象イベントの幹事に推薦されたユーザの中から不足分の幹事を選定してもよい。
【0078】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部21(特典処理部215)は、前記ステップS17で幹事に選定されたユーザに対して特典を付与する。例えば、制御部21は、ユーザ情報D4に含まれている、幹事に選定されたユーザの「特典ポイント」を増加させる。このとき、制御部21は、募集結果情報D6に含まれる「経過時間」に応じて、付与する特典を変化させてもよい。
【0079】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部21(決定処理部216)は、出欠情報D5に基づいて対象イベントの開催日時及び参加人数を決定する。例えば、制御部21は、一又は複数の開催候補日時のうちの参加人数が最も多い開催候補日時を、対象イベントの開催日時として決定してもよい。
【0080】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部21(検索処理部217)は、前記ステップS19で決定された開催日時及び参加人数に基づいて、対象イベントで利用可能な施設を検索する。例えば、制御部21は、前記ステップS19で決定された開催日時及び参加人数と、開催条件情報D1に含まれている対象イベントの「施設条件」とに基づいて、対象イベントで利用可能な施設を検索する。
【0081】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21(予約処理部218)は、前記ステップS20における検索結果に基づいて、対象イベントで利用すべき施設を予約する。
【0082】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21は、前記ステップS21における予約結果に基づいて、当該予約結果及び対象イベントに関する情報(例えば、イベント名、開催日時、利用される施設の施設名、参加人数、幹事に選定されたユーザのユーザ名及びメールアドレスなど)を、対象イベントに参加するユーザに電子メールなどで通知する。
【0083】
以上説明したように、本実施形態に係るイベント管理装置2では、まず対象イベントの開催候補日時が設定される。そして、対象イベントの開催候補日時が設定された後に、対象イベントの幹事への立候補又は推薦による幹事候補者の応募が受け付けられる。そして、前記幹事候補者の中から対象イベントの幹事が選定される。よって、本実施形態に係るイベント管理装置2によれば、幹事が決まっていない状態でも、イベントの開催に向けた準備(例えば、イベントの開催候補日時の決定、参加候補者へのイベントの告知、各参加候補者の出欠の確認など)を進めることが可能である。
【0084】
また、本実施形態に係るイベント管理装置2によれば、イベントの開催候補日時の決定、参加候補者へのイベントの告知、各参加候補者の出欠の確認、イベントの開催日時の決定、参加人数の決定、イベントで利用可能な飲食店などの施設の検索、施設の予約などの処理が、イベント管理装置2によって行われる。よって、幹事に選定されたユーザは、例えば施設の利用料の集金作業及び支払作業さえ行えばよく、幹事に選定されたユーザの負担が大幅に軽減される。
【0085】
また、本実施形態では、イベント管理装置2において、予め登録された開催条件情報D1、スケジュール情報D2、予約情報D3などの情報に基づいて、イベントの開催候補日時、イベント名、参加候補者などが設定される。よって、イベントの準備が開始される度にこれらの情報をユーザ端末3から入力する必要が無く、ユーザの手間を軽減することができる。また、ユーザ端末3に対する操作、ユーザ端末3とイベント管理装置2との間の通信などが抑制されるので、コンピュータリソースの有効利用、及び通信トラフィックの低減が可能となる。
【0086】
[変形例]
なお、本実施形態では、
図9のステップS16及びステップS17に示されるように、全てのユーザの回答内容が取得されてから幹事が選定されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、制御部21(幹事選定処理部214)は、対象イベントの幹事に立候補したユーザを先着順で幹事に選定してもよい。
【0087】
また、本実施形態では、
図9のステップS17で幹事が選定された後に、ステップS19で対象イベントの開催日時及び参加人数が決定されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、対象イベントの開催日時及び参加人数が決定された後に、前記開催日時に参加することが可能なユーザの中から幹事が選定されてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、
図9のステップS18において、幹事に選定されたユーザに対して特典が付与されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、対象イベントの終了後に、対象イベントの幹事に選定されたユーザに対して特典が付与されてもよい。
【0089】
また、本実施形態では、イベントの開催候補日時の決定、参加候補者へのイベントの告知、各参加候補者の出欠の確認、イベントの開催日時の決定、参加人数の決定、イベントで利用可能な飲食店などの施設の検索、施設の予約などの各種の処理が、イベント管理装置2によって自動的に実行されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、前記各種の処理のうち、イベントの開催候補日時の決定を除く一又は複数の処理が、イベント管理装置2によって自動的に実行される代わりに、幹事に選定されたユーザによって手作業で行われてもよい。
【0090】
また、本実施形態では、出欠確認処理部212による出欠情報D5の取得と、受付処理部213による募集結果情報D6の取得とが同じタイミングで行われるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、出欠確認処理部212による出欠情報D5の取得と、受付処理部213による募集結果情報D6の取得とが、異なるタイミングで行われてもよい。
【0091】
また、本実施形態では、幹事への立候補と幹事への推薦との両方が受け付けられるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、幹事への立候補のみが受け付けられてもよい。この場合、幹事に立候補したユーザの中から幹事が選定される。また、さらに他の実施形態では、幹事への推薦のみが受け付けられてもよい。この場合、幹事に推薦されたユーザの中から幹事が選定される。
【0092】
また、本実施形態では、幹事への立候補と幹事への推薦とが同じタイミングで受け付けられるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、幹事への立候補と幹事への推薦とが異なるタイミングで受け付けられてもよい。例えば、まず幹事への立候補のみが受け付けられ、その後、幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも少ない場合にのみ、幹事への推薦の受け付けが開始されてもよい。
【0093】
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0094】
<付記1>
複数の参加者が参加するイベントの開催候補日時を設定するイベント設定処理部と、
イベント設定処理部により前記イベントの開催候補日時が設定された後に、前記イベントの幹事への立候補又は推薦による幹事候補者の応募を受け付ける受付処理部と、
前記幹事候補者の中から前記イベントの幹事を選定する幹事選定処理部と、
を備えるイベント管理装置。
【0095】
<付記2>
イベント設定処理部は、前記イベントの開催条件を示す開催条件情報、前記イベントの参加候補者であるユーザ各々の予定を示すスケジュール情報、及び前記イベントで利用される施設の空き状況を示す予約情報の少なくともいずれか1つに基づいて、前記イベントの開催候補日時を自動的に設定する、
付記1に記載のイベント管理装置。
【0096】
<付記3>
イベント設定処理部は、前記イベントで利用される施設の管理者又は従業員の操作に基づいて、前記イベントの開催候補日時を設定する、
付記1に記載のイベント管理装置。
【0097】
<付記4>
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも少ない場合に、前記イベントの幹事に推薦されたユーザの中から不足分の幹事を選定する、
付記1〜3のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0098】
<付記5>
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、前記イベントの幹事に立候補したユーザのうち、前記イベントの幹事に推薦されたユーザを前記イベントの幹事として優先的に選定する、
付記1〜3のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0099】
<付記6>
幹事選定処理部により前記イベントの幹事に選定されたユーザに対して特典を付与する特典処理部を更に備える、
付記1〜5のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0100】
<付記7>
特典処理部は、受付処理部による幹事候補者の応募の受け付けが開始されてから前記ユーザによる立候補が行われるまでの経過時間が短いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与する、
付記6に記載のイベント管理装置。
【0101】
<付記8>
特典処理部は、受付処理部による幹事候補者の応募の受け付けが開始されてから前記ユーザによる立候補が行われるまでの経過時間が長いほど、より多くの特典を前記ユーザに付与する、
付記6に記載のイベント管理装置。
【0102】
<付記9>
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部と、
前記出欠情報に基づいて前記イベントの開催日時及び参加人数を決定する決定処理部と、
決定処理部によって決定される開催日時及び参加人数に基づいて、前記イベントで利用可能な施設を検索する検索処理部と、
前記検索処理部による検索結果に基づいて前記施設を予約する予約処理部とを更に備える、
付記1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0103】
<付記10>
決定処理部は、幹事選定処理部によって前記イベントの幹事に選定されたユーザの出欠情報に基づいて、少なくとも前記ユーザが出席可能な一又は複数の開催候補日時の中から前記イベントの開催日時を決定する、
付記9に記載のイベント管理装置。
【0104】
<付記11>
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
幹事選定処理部は、前記イベントの幹事に立候補したユーザの人数が、選定すべき幹事の人数よりも多い場合に、前記イベントの幹事に立候補したユーザの中から前記出欠情報に基づいて前記イベントの幹事を選定する、
付記1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0105】
<付記12>
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
幹事選定処理部は、前記出欠情報に基づいて算出される前記イベントの参加人数に応じて、選定すべき幹事の人数を変更する、
付記1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0106】
<付記13>
イベント設定処理部により設定される一又は複数の開催候補日時を前記イベントの参加候補者である複数のユーザに提示すると共に、前記ユーザ各々の操作に基づいて前記ユーザ各々の出欠情報を取得する出欠確認処理部を更に備え、
受付処理部は、出欠確認処理部によって前記ユーザ各々の出欠情報が取得される際に、前記ユーザ各々から前記幹事候補者の応募を受け付ける、
付記1〜8のいずれかに記載のイベント管理装置。
【0107】
<付記14>
複数の参加者が参加するイベントの開催候補日時を設定することと、
前記イベントの開催候補日時が設定された後に、前記イベントの幹事への立候補又は推薦による幹事候補者の応募を受け付けることと、
前記幹事候補者の中から前記イベントの幹事を選定することと、
をプロセッサに実行させるためのイベント管理プログラム。
【0108】
<付記15>
複数の参加者が参加するイベントの開催候補日時を設定することと、
前記イベントの開催候補日時が設定された後に、前記イベントの幹事への立候補又は推薦による幹事候補者の応募を受け付けることと、
前記幹事候補者の中から前記イベントの幹事を選定することと、
を含むイベント管理方法。