(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の色見本群は、前記表面状態が互いに異なる複数の色見本として、鏡面仕上げの色見本、梨地仕上げの色見本、および旭光仕上げの色見本のうちの複数を含む、請求項1に記載の色見本群。
前記下地シートには、前記第1の色見本群に含まれる複数の色見本の前記収納具内での配置位置にそれぞれ対応する位置に、前記ソーラセルが時計内に設置されるときの分割線または前記分割線を模した線が形成されている、請求項4または5に記載の色見本群。
前記基材の装飾物の色見本であって、それぞれが透明シートの上に形成された複数の色見本を含む第2の色見本群をさらに有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の色見本群。
前記第2の色見本群は、時字を模した文字の複数の色見本を含み、当該複数の色見本のそれぞれは、時字を模した文字の列であってそれぞれが同心円状に配置された複数種類の文字列を含む、請求項8に記載の色見本群。
前記時字を模した文字の列は、前記透明シートの上に白色の下地を介して形成された文字と、前記透明シートの上に白色の下地を介さずに形成された文字とで構成される、請求項9または10に記載の色見本群。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、時計用文字板の色見本群について詳細に説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
【0024】
図1は、色見本セット1の概念図である。色見本セット1は、色、表面仕上げによる質感、および光透過率の3要素が表現された時計用文字板の色見本群の一例であり、透光性の時計用文字板の各部の色を模擬するために使用される。色見本セット1は、文字の色見本帳2、樹脂の色見本帳3および印刷の色見本帳4を有する。
【0025】
文字の色見本帳2は、第2の色見本群の一例であり、時計用文字板(基材)の装飾物である時字を模した文字(指標)の複数の色見本を収納する台帳である。樹脂の色見本帳3は、第1の色見本群の一例であり、
図14(A)に示した着色樹脂タイプの時計用文字板における文字板基板(基材)の色見本を収納する台帳である。印刷の色見本帳4は、第1の色見本群の一例であり、
図14(B)に示した印刷タイプの時計用文字板における文字板基板(基材)の色見本を収納する台帳である。
【0026】
図1の例では、文字の色見本帳2は符号2a,2b,2c,・・・,2nで示すn冊で、樹脂の色見本帳3は符号3a,3b,3c,・・・,3nで示すn冊で、印刷の色見本帳4は符号4a,4b,4c,・・・,4nで示すn冊で、それぞれ構成される。ただし、冊数は3種類の色見本帳で互いに異なっていてもよいし、いずれの色見本帳も1冊のみであってもよい。また、例えば、色見本帳2a,3a,4aには赤系の色見本を収納し、色見本帳2b,3b,4bには青系の色見本を収納するなどというように、同系色の色見本を冊子ごとにまとめて収納してもよい。
【0027】
図2は、文字の色見本帳2の一部を示す図である。文字の色見本帳2は、例えば、各ページに複数の透明ポケットが形成されたクリアファイルなどの収納具に、複数の色見本片を視認可能に並べて収納したものである。
図2は、各ページに8個の透明ポケット22が形成されたクリアファイルの1ページを示しており、各透明ポケット22に1枚ずつ文字の色見本片23を入れることで、1ページ当たり文字の色見本片23を8枚並べて収納した場合の例を示している。文字の色見本帳2は、図示した例では横長であるが、縦長であってもよい。符号21は、クリアファイルの各ページの台紙である下地シートを示す。
【0028】
図3は、文字の色見本片23の説明図である。文字の色見本片23は透明シート24で構成され、透明シート24の上には、識別番号25と文字の色見本26が印刷されている。透明シート24は、例えば、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂をフィルム状または板状にしたもので構成される。識別番号25は、文字の色見本26の色を識別するために、文字の色見本片23ごとに付与された固有の番号である。
【0029】
文字の色見本26は、時字を模した文字の列であってそれぞれが同心円状に配置された複数種類の文字列で構成される。一般に、時字としてはアラビア数字、ローマ数字または棒線が用いられるので、
図3の例では、文字の色見本26として、これらが3つの円周上に分かれて印刷されている。また、文字の色見本26を構成する各文字は、それぞれの円周上で、時計回りまたは反時計回りに文字サイズと太さが変化している。
図3の例では、例えばアラビア数字については、「1」が最小であって、時計回り(矢印C方向)に文字サイズと太さが大きくなり、「12」が最大になっている。文字の色見本帳2は、このように、複数種類の文字のそれぞれについて、小さくて細い文字から大きくて太い文字までを含むため、様々なデザインの時字を1枚の色見本片で模擬することができる。
【0030】
また、文字の色見本26の文字列は、透明シート24の上に白色の下地を介して形成された文字と、透明シート24の上に白色の下地を介さずに形成された文字とで構成される。
図3の例では、文字の色見本26のうちで、左側半分の文字26Lが下地ありの時字であり、右側半分の文字26Rが下地なしの時字である。
図3では、これらの違いを、アラビア数字の「12」と「2」を拡大したもの(符号27,28)で模式的に示している。文字板基板に白色の下地を介して時字が印刷されると文字そのものの色が見えるが、下地を介さずに時字が印刷されると、下方の文字板基板の色と時字の色とが混ざるので、白色の下地がある場合とは発色が異なる。文字の色見本帳2は、下地の有無が異なる2種類の文字が各色見本片に含まれているため、下地の有無に応じた発色の違いも1枚の色見本片で模擬することができる。
【0031】
図4は、文字の色見本片23の別の例を示す図である。
図4の例でも、文字の色見本26として、アラビア数字、ローマ数字および棒線の時字が、3つの円周上に分かれて印刷されており、棒線の列には12時と1時の位置を除いてドットも印刷されている。各文字は、高さがそれぞれ同じであり、線の太さが互いに異なっている。
図3の例では、各文字の線の太さは、12時の位置にあるものが30μmで最も細く、そこから時計回りに順に太くなり、11時の位置にあるものが400μmで最も太い。棒線の列に印刷されたドットの直径も、対応する位置にある文字の太さと同じであり、時計回りに大きくなる。
【0032】
一般に、面積の小さいものは色が濃く見え、面積が大きいものは薄く見えるので、
図3の例のようにサイズの異なる文字(すなわち、文字の幅と高さの比率を保って拡大縮小する)か、
図4の例のように線の太さの異なる文字を同じ見本片の中に含めておくとよい。あるいは、線の太さを同じにして高さを互いに異ならせた複数の文字を同じ見本片の中に含めてもよい。まとめると、文字の色見本には互いに大きさが異なる複数の文字を含めるとよく、ここでいう「大きさ」には、文字を構成する線の太さや、文字を構成する線の部分の面積も含まれる。このように文字の色見本を構成することにより、面積に応じて色の見え方がどのように変わるのかを確認することができる。
【0033】
図5は、樹脂の色見本帳3の一部を示す図である。樹脂の色見本帳3も、文字の色見本帳2と同様に、各ページに複数の透明ポケットが形成されたクリアファイルなどの収納具に、複数の色見本片を視認可能に並べて収納したものである。
図5は、各ページに8個の透明ポケット32が形成されたクリアファイルの1ページを示しており、各透明ポケット32に1枚ずつ樹脂の色見本片33を入れることで、1ページ当たり樹脂の色見本片33を8枚並べて収納した場合の例を示している。樹脂の色見本帳3は、図示した例では横長であるが、縦長であってもよい。符号31は、クリアファイルの各ページの台紙である下地シートを示す。
【0034】
樹脂の色見本片33は、例えば合成樹脂で構成されたフィルム状、シート状または板状の部材であり、透光性を有するように着色された樹脂の色見本34〜37を含む。樹脂の色見本34〜37は、光電変換を利用して発電する時計内でソーラセルの上に重ねられる文字板基板(基材)の色見本である。また、樹脂の色見本片33の上には、識別番号38と光透過率の値39が印刷されている。識別番号38は、樹脂の色見本34〜37の色を識別するために、樹脂の色見本片33ごとに付与された固有の番号である。光透過率の値39は、樹脂の色見本34〜37の光透過率を示す数値である。
【0035】
樹脂の色見本片33の厚さは、標準的に用いられる文字板と同等であることが好ましい。その理由は、標準的に用いられる文字板に対して極端に厚いか、または、薄い厚さに形成した樹脂の色見本片33を用いて色味を選定しても、その厚さも含めた質感は、実際の文字板とは異なる印象を与える場合があるためである。一般に、標準的に用いられる文字板の厚さは、400μmか、その前後の300μmや500μm程度の厚さである。従って、樹脂の色見本片33は、300μm〜500μmの厚さとすればよい。例えば、400μmの厚さにしておけば、様々な文字板に無難に対応することができる。
【0036】
樹脂の色見本帳3では、1枚の色見本片に、同色の着色剤によって着色され表面状態が互いに異なる樹脂の色見本34〜37が形成されている。樹脂の色見本34〜37は、それぞれ、鏡面仕上げの色見本、粗い旭光(放射状)仕上げの色見本、薄い旭光仕上げの色見本、および梨地仕上げの色見本である。このように、樹脂の色見本帳3は、複数の色のそれぞれについて、基材の凹凸に関する表面状態が互いに異なる複数の色見本を含む。
【0037】
また、樹脂の色見本帳3は、複数の色および複数の表面状態のそれぞれについて、光透過率が互いに異なる複数の色見本を含む。
図5では、樹脂の色見本帳3は、同色で仕上げが異なる4種類の色見本のそれぞれについて、光透過率が15%〜50%の範囲で互いに異なる4つの色見本を示している。例えば、光透過率が互いに異なる複数の色見本片は、樹脂の色見本片33の原料となる樹脂に混ぜられる同色の顔料の割合を透過率に応じて変えることにより作成することができる。ソーラセル付き時計では、時計のムーブメントの性能に応じて、必要な電力をソーラセルで生成できるように、文字板基板の光透過率が決定される。このため、光透過率が互いに異なる複数の色見本を含めることで、製造対象の文字板基板に合った光透過率の色見本を選択することが可能になる。
【0038】
下地シート31は、時計用のソーラセルの色を模した紙または合成樹脂などのシートで構成され、樹脂の色見本片33を収納する収納部となる透明ポケット32が形成される台紙である。すなわち、樹脂の色見本帳3では、樹脂の色見本片33が収納される各透明ポケット32の下地の色は、文字板基板の背面側に配置されるソーラセルを模した色である。また、樹脂の色見本帳3では、下地シート31の面積は、各樹脂の色見本片33の面積よりも大きい。このため、樹脂の色見本帳3では、ソーラセルと同じ色の下地シート31上の予め定められた位置に、樹脂の色見本片33が複数枚並べられている。樹脂の色見本帳3では、ソーラセルの色のシートを別途用意しなくても、樹脂の色見本片33が収納具の透明ポケット32に収納された状態で、色見本と同じ色の基材の背面にソーラセルが配置されたときにどのような色味になるのかが分かる。
【0039】
図6および
図7は、色見本セット1の使用形態を説明するための図である。ここでは、着色樹脂タイプの時計用文字板の色を選択する場合の使用形態を説明する。
図7は、樹脂の色見本帳3の下地シート31、樹脂の色見本片33および文字の色見本片23の使用時の位置関係を示す模式的な断面図である。
【0040】
色見本セット1では、文字の色見本片23は透明シートであり、樹脂の色見本34〜37も透光性のものであり、文字の色見本片23と樹脂の色見本片33は大きさが合っている。このため、従来の不透明な色見本とは異なり、ソーラセルの色の下地シート31と、樹脂の色見本片33と、文字の色見本片23とを下からこの順番で3枚重ね合わせることで、実際の時計用文字板と同じ配置を模擬することができる。さらに、色見本セット1では、下地シート31の上に、複数の樹脂の色見本片33を並べ、それぞれに、文字の色見本片23を重ねて、3枚重ねの組合せを複数並べることで、それらの外観を相互に比較することも可能である。
【0041】
色見本セット1は、時計用文字板の色味を大きく左右する表面の凹凸に関する条件、光透過率の条件および装飾物(時字)の色味の条件を加味して、実際の時計用文字板の外観を模擬することができる。すなわち、色見本セット1は、透明基材への単純な着色だけには留まらない文字板の微妙な色味の違いまでを模擬することができる。特に、ソーラセル付き時計では、時計用文字板を透過した光を文字板の背面に配置されたソーラセルまで到達させるため、光が文字板の表面に入射しソーラセルの表面で反射して入射側に戻るまでの光の経路における光学特性が、文字板の外観に影響する。色見本セット1は、このような時計用文字板の光学特性、すなわち、より実物に近い時計用文字板の外観を模擬することができる。
【0042】
色見本セット1を使用すれば、選択された色、表面仕上げおよび光透過率で文字板を実際に作製したらどのような外観になるのかを使用者が明確に把握することができるので、デザイナと製造部門の間で色味を容易に共有することができ、色の調整工程が簡略化される。製造部門にとっては、選択された文字の色見本と樹脂の色見本の識別番号25,38に対応する色を使用して製造することにより、デザイナが意図した外観の時計用文字板を容易に作製することが可能である。
【0043】
図8は、印刷の色見本帳4の一部を示す図である。印刷の色見本帳4も、文字の色見本帳2および樹脂の色見本帳3と同様に、各ページに複数の透明ポケットが形成されたクリアファイルなどの収納具に、複数の色見本片を視認可能に並べて収納したものである。
図8は、各ページに8個の透明ポケット42が形成されたクリアファイルの1ページを示しており、各透明ポケット42に1枚ずつ印刷の色見本片43を入れることで、1ページ当たり印刷の色見本片43を8枚並べて収納した場合の例を示している。印刷の色見本帳4は、図示した例では横長であるが、縦長であってもよい。符号41は、クリアファイルの各ページの台紙である下地シートを示す。
【0044】
印刷の色見本片43は、例えば合成樹脂で構成されたフィルム状、シート状または板状の部材の表面に、塗料などで透光性を有するように着色を施して作成されたものである。印刷の色見本片43の厚さは、樹脂の色見本片33と同様に、300μm〜500μm程度とすることが好ましく、例えば400μmであるとよい。印刷の色見本片43は、光電変換を利用して発電する時計内でソーラセルの上に重ねられる文字板基板(基材)の色見本である印刷の色見本44〜47を含む。また、印刷の色見本片43の上には、識別番号48と光透過率の値49が印刷されている。識別番号48は、印刷の色見本44〜47の色を識別するために、印刷の色見本片43ごとに付与された固有の番号である。光透過率の値49は、印刷の色見本44〜47の光透過率を示す数値である。
【0045】
印刷の色見本帳4でも、1枚の色見本片に、同色の着色剤によって着色され表面状態が互いに異なる印刷の色見本44〜47が形成されている。印刷の色見本44〜47は、それぞれ、鏡面仕上げの色見本、粗い旭光(放射状)仕上げの色見本、薄い旭光仕上げの色見本、および梨地仕上げの色見本である。このように、印刷の色見本帳4も、複数の色のそれぞれについて、基材の凹凸に関する表面状態が互いに異なる複数の色見本を含む。なお、印刷の色見本片43における塗料などが塗布される面は、複数の表面仕上げを施した面でもよいし、その反対側の面でもよい。
【0046】
また、印刷の色見本帳4は、複数の色および複数の表面状態のそれぞれについて、光透過率が互いに異なる複数の色見本を含む。
図8では、印刷の色見本帳4は、同色で仕上げが異なる4種類の色見本のそれぞれについて、光透過率が15%〜50%の範囲で互いに異なる4つの色見本を示している。例えば、光透過率が互いに異なる複数の色見本は、印刷の色見本片となる合成樹脂などの部材の表面に着色される同色の塗料の着色量を互いに異ならせて作成される。この場合、光透過率が大きな色見本については、色見本片の上に印刷層が薄く形成され、光透過率が小さな色見本については、色見本片の上に印刷層が厚く形成される。あるいは、同色の塗料の濃度を変えて、光透過率が互いに異なる印刷の色見本を形成してもよい。この場合、光透過率が大きな色見本については印刷層の塗料の濃度を低くし、光透過率が小さな色見本については印刷層の塗料の濃度を高くする。
【0047】
下地シート41は、下地シート31と同様に、時計用のソーラセルの色を模した紙または合成樹脂などのシートで構成され、印刷の色見本片43を収納する収納部となる透明ポケット42が形成される台紙である。印刷の色見本帳4でも、下地シート41の面積は、各印刷の色見本片43の面積よりも大きい。このため、印刷の色見本帳4でも、ソーラセルと同じ色の下地シート31上の予め定められた位置に、印刷の色見本片43が複数枚並べられている。印刷の色見本帳4でも、ソーラセルの色のシートを別途用意しなくても、印刷の色見本片43が収納具の透明ポケット32に収納された状態で、色見本と同じ色の基材の背面にソーラセルが配置されたときにどのような色味になるのかが分かる。
【0048】
樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4は、
図14(A)に示した着色樹脂タイプと
図14(B)に示した印刷タイプのどちらの時計用文字板を製造するかに応じて使い分けられる。印刷タイプの時計用文字板の色を選択する場合も、樹脂の色見本帳3に代えて印刷の色見本帳4を使用する点のみが異なり、使用形態は、
図6および
図7を用いて説明したものと同じである。
【0049】
なお、着色樹脂タイプの時計用文字板の表面にさらに印刷が行われる場合には、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4の両方を使用して、下地シート31、樹脂の色見本片33、印刷の色見本片および文字の色見本片23を4枚重ね合わせることで、同様に、実際の時計用文字板を模擬することができる。
【0050】
樹脂の色見本帳3および印刷の色見本帳4は、互いに異なる表面状態の色見本として、鏡面仕上げの色見本、粗い旭光(放射状)仕上げの色見本、薄い旭光仕上げの色見本、および梨地仕上げの色見本の全部を含まなくてもよい。どちらの色見本帳も、例えば、鏡面仕上げと梨地仕上げの色見本のみを含んでもよいし、荒さの異なる旭光仕上げの色見本のみを含んでもよい。あるいは、どちらの色見本帳も、上記の4種類の他にも、実際の時計用文字板で使用される同心円または平行線などの所定の凹凸模様が表面に形成された色見本を含んでもよい。
【0051】
また、
図5および
図8の例では、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43を4分割して、1枚の色見本片に同色で仕上げが異なる4種類の色見本を含めているが、分割数は3つ以下でも5つ以上でもよい。あるいは、1枚の色見本片は1つの色見本のみを含んでもよい。例えば、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43に色見本を2つずつ含める場合には、樹脂の色見本片33における樹脂の色見本36,37や、印刷の色見本片43における印刷の色見本46,47の部分を削除した大きさに、それぞれの色見本片を形成してもよい。この場合、樹脂の色見本帳3や印刷の色見本帳4は、例えば、各見本帳の各ページに4行3列などの配列で配置することもできる。また、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43は、4分割の場合であっても、その外径形状や大きさ、または樹脂の色見本帳3や印刷の色見本帳4の1ページ当たりの大きさによっては、例えば3行3列などの配列で配置することもできる。
【0052】
また、
図5および
図8の例では、表面状態が異なる色見本が1枚の色見本片にまとめられ、光透過率が異なる色見本は別々の色見本片に形成されているが、1枚の色見本片の中に光透過率が異なる複数の色見本を含めてもよい。
【0053】
あるいは、1枚の色見本片の中に、表面状態が同じで色が異なる複数の色見本を含めて、表面状態が異なる色見本を別々の色見本片に分けてもよい。また、1枚の色見本片の中では表面状態と光透過率の両方を同じにして、光透過率が異なる色見本も、別々の色見本片に分けてもよい。この場合、例えば、上記と同様に1枚の色見本片を4つの領域に分割して、そのそれぞれを同系色で互いに異なる色の色見本にしてもよい。
【0054】
また、樹脂の色見本片33と印刷の色見本片43の材質は、合成樹脂に限らず、金属板に微小な穴を多数空けて光を透過させるようにしたものでもよい。また、文字の色見本片23、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43には、汚れを防止するために、テフロン(登録商標)コーティングを設けるか、またはラミネートフィルムを貼り付けるなどしてもよい。
【0055】
また、図示した例では、収納具の透明ポケット22,32,42に文字の色見本片23、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43の全体がそれぞれ収納されているが、各色見本片の一部(見本として用いられない部分)が透明ポケット22,32,42から露出していてもよい。例えば、樹脂の色見本片33については、その上端における識別番号38と光透過率の値39が印刷された部分(見本となる色が着色されていない部分)が透明ポケット32から露出し、樹脂の色見本34〜37の部分(見本となる色が着色されている部分)が透明ポケット32に覆われていてもよい。この場合、透明ポケット32は、その全体に樹脂の色見本片33を収納した状態でも識別番号38と光透過率の値39が印刷された部分を覆わないように、
図5に示したものよりも小さく(高さ寸法が低く)形成される。
【0056】
なお、収納具の透明ポケット22,32,42としては、完全に透明ではなく、文字の色見本片23、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43の見本となる部分が視認できる程度に半透明のものを適用することもできる。
【0057】
色見本片のうちで着色されている部分に手で触れると、汚れが付着し、汚れが色の視認性を低下させて色の適否の判断の妨げになったり、汚れがインクの経年劣化による変質を生じさせて色の適否の判断の妨げになったりするおそれがある。しかしながら、着色されていない部分を透明ポケットから露出させて持ち手部分とすれば、色見本片のうちで着色されている部分に触れずに、収納具に対して色見本片を容易に出し入れすることができる。
【0058】
なお、識別番号38と光透過率の値39が印刷された部分の全体が透明ポケット32から露出していなくてもよく、この部分の下方が透明ポケット32に覆われ、上方が把持できる程度に露出していてもよい。
【0059】
また、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4は、各透明ポケット32,42内において、樹脂の色見本片33と下地シート31との間または印刷の色見本片43と下地シート41との間に、半透過反射板をさらに収納してもよい。半透過反射板は、光透過と光反射の両方の機能をもつ部材であり、入射光の一部を透過させてソーラセルの発電を可能にするとともに、入射光の一部を反射させてソーラセルが透けて見えないようする。このため、例えば樹脂の色見本帳3に半透過反射板をさらに収納して、使用時に、下地シート31、半透過反射板、樹脂の色見本片33および文字の色見本片23の4枚重ねとすることで、実際の時計用文字板の外観をより正確に模擬することが可能になる。半透過反射板としては、例えば、反射型偏光板か、あるいは、透明な板材の下面に鉛直断面が3角形状であるプリズムがストライプ状に形成されたものを用いてもよい。
【0060】
また、文字板は、標準的な厚さが、例えば500μm等に定められている。従って、半透過反射板を有する文字板は、半透過反射板と、
図14(A)と
図14(B)とに図示した文字板基板61Aや文字板基板61Bとの総厚が、500μmに設定される。従って、半透過反射板の有無で、文字板基板61Aや文字板基板61Bの厚さが異なる。
【0061】
一方、特に、色付きの樹脂は、その厚さが色の見え方に与える影響が大きい。厚さによって見え方が変わるため、樹脂の色見本片については、同じ色でも、半透過反射板を用いる場合と半透過反射板を用いない場合のために、厚さが異なる複数種類の色見本片を設けることが好ましい。例えば、文字板の厚さが500μmであり、半透過反射板の厚さが130μmである場合には、半透過反射板と文字板とを合わせた厚さが500μmになるように、樹脂の色見本片として、500μmのものと370μmのものの2種類を設けてもよい。
【0062】
図9(A)〜
図9(C)は、色見本セット1の別の使用形態の説明図である。
図9(A)は、一辺に透明シート71が貼り付けられた台紙72の上に、例えば樹脂の色見本片33と文字の色見本片23が重ねて配置された状態を示す。透明シート71には、符号73で示すように、時計の外装ケースとバンドが、幅方向に3組並べて印刷されている。また、透明シート71は、外装ケースの中央部分74を除いて、不透明に形成されている。
図9(B)は、
図9(A)に示した状態から、図中矢印で示すように透明シート71を折り返して、台紙72の上に透明シート71を重ねた状態を示す。このとき、台紙72、樹脂の色見本片33、文字の色見本片23および透明シート71が、下からこの順に重なる。
【0063】
図9(C)は、3組の外装ケースとバンドにそれぞれ対応するように台紙72上に3組の色見本片を配置して、透明シート71を台紙72上に重ねた状態の上面図である。このようにすれば、各色見本で実際に文字板を作製したときの時計としての色合いなどのバランスを確認することができる。さらに、例えば、時計の外装ケースとバンドの部分を盛り上がるように立体的に印刷すれば、より、時計の質感を模擬することも可能である。この場合、各色見本片を、円形または多角形状など、実際の文字板の形状に形成してもよい。ただし、透明シート71の中央部分74以外を不透明にすることで、文字板となる部分だけが透明シート71を通して視認されるので、色見本片の形状にかかわらず、その色見本の色で実際に時計を作製した状態を模擬することができる。
【0064】
例えば、
図5に示したように、符号34〜37の4つの色見本に分割された樹脂の色見本片33の場合は、樹脂の色見本34〜37のいずれかが透明シート71の中央部分74に位置するように樹脂の色見本片33を配置する。この場合は、樹脂の色見本34〜37のいずれかと外装ケースおよびバンドとのバランスを確認することができる。また、樹脂の色見本34〜37の複数が中央部分74内で均等に分割されて視認されるように(例えば、中央部分74の左側に色見本34が視認され、右側に色見本35が視認されるように)樹脂の色見本片33を配置する。この場合は、複数の色見本と外装ケースおよびバンドとのバランスを比較して確認することができる。
【0065】
なお、
図9に示した文字の色見本片23では、
図3や
図4に示したものとは文字の配置が異なる。
図9では、文字の色見本片23として、透明シート71の中央部分74の形状に合わせて、アラビア数字、棒線やドットを配置した例を示している。
【0066】
図9に示した外装ケースとバンドは一例である。もちろん、様々な形状、大きさ、色、材質の外装ケースとバンドから、代表的なものとして複数種類の外装ケースとバンドを、
図9と同様に用いてもよい。
【0067】
図10(A)は、ソーラセルの分割線54Lの説明図である。一般に、時計内のソーラセル54は、
図10(A)に示す領域A1〜A4などのように、複数の領域に分割されている。ソーラセル付き時計では、発電層が設けられている領域A1〜A4と、発電層が設けられておらず領域A1〜A4を隔てる非発電領域である分割線54Lとの色の違いが目立ちやすいので、分割線54Lが目立たないように文字板基板の色を選択することが望ましい。そこで、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4の下地シート31,41には、各色見本片の配置位置にそれぞれ対応する位置に、ソーラセルの分割線54Lを模した線が形成されていてもよい。
【0068】
図10(B)は、別の下地シート31’の説明図である。
図10(B)では、樹脂の色見本帳3における8枚の樹脂の色見本片33の配置位置に合わせて8つの模擬分割線31Lが形成された別の下地シート31’を示している。下地シート31,41に代えて下地シート31’を用いれば、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4は、文字板基板上で分割線54Lが目立つかどうかも模擬することができる。
【0069】
なお、下地シート上の模擬分割線の位置は、
図10(B)に示したものとは異なっていてもよい。例えば、模擬分割線は、下地シート上で樹脂の色見本34,35の中心がそれぞれ配置される2点を結ぶ線分や、樹脂の色見本36,37の中心がそれぞれ配置される2点を結ぶ線分であってもよい。このように模擬分割線を形成すると、樹脂の色見本片33が透明ポケット32に収納された状態で、樹脂の色見本34〜37のそれぞれについて、ソーラセルの分割線が目立つかどうかを模擬することができる。
【0070】
なお、下地シート31,41として、色見本帳とは独立したソーラセルの色のシートを用いてもよい。例えば、複数の文字の色見本片23と複数の樹脂の色見本片33または複数の印刷の色見本片43とを並べて配置できる大きさに形成されたシートの表面にソーラセルを模した色を着色して、独立した下地シートを形成するとよい。
【0071】
このように、下地シート31,41を樹脂の色見本帳3および印刷の色見本帳4の台紙とは別体に形成する場合には、台紙に下地シート31,41を挿入する収納ポケットを形成するとよい。例えば、台紙の大きさに形成された透明な第1のシートに台紙用の透明ポケットを形成し、第1のシートの背面側に透明または不透明な第2のシートを重ねて両者の3辺を接着などによって貼り合わせ、独立した下地シートを残りの1辺から挿入して第1のシートと第2のシートの間に収納するとよい。
【0072】
また、特に印刷の色見本帳4の下地シート41は、必要に応じて入替え可能であるとよい。例えば、文字板基板の地色が光透過性の白色であり、この表面側に印刷で着色される色を選択する場合には、印刷の色見本帳4の下地シート41を、ソーラセルを通して視認される光透過性の白色にするとよい。すなわち、印刷の色見本帳4の下地シートの色は、ソーラセルの色に限らず、この色見本帳で選択される色が直接着色される基材の色を模した色であってもよい。
【0073】
また、文字の色見本帳2の台紙(下地シート21)は、透明ポケット22とは別の形態で文字の色見本片23を保持してもよい。例えば、文字の色見本片23の四隅近傍に対応した台紙上の位置に、これらの四隅を横切る4つの切込みを形成し、文字の色見本片23の四隅を対応する切り込みを通して台帳の表側から裏側に挿入して保持してもよい。樹脂の色見本帳3や印刷の色見本帳4の台紙も同様である。
【0074】
上記では、装飾物の色見本を含む第2の色見本群の一例として文字の色見本帳2を示したが、装飾物は、時字を模した文字(指標)に限らず、社名もしくはブランド名などの文字、またはその他の記号、マーク(例えば星印など)、模様もしくは図形などであってもよい。また、装飾物は、時計の植字などの立体物か、あるいは時計の針などの金属部品であってもよい。装飾物の色見本は、インクにより印刷したものに限らず、金属蒸着またはメッキにより形成されたものでもよい。あるいは、金属によって文字、マーク、図形などが形成された転写シールを透明シートに貼り付けることにより、装飾物の色見本を形成してもよい。色見本セットは、文字の色見本帳2に代えて、あるいは文字の色見本帳2に加えて、こうした装飾物の色見本を含む色見本帳を有してもよい。
【0075】
また、色見本セットは、必ずしも文字の色見本帳2を有していなくてもよい。例えば、色見本セットは、樹脂の色見本帳3および印刷の色見本帳4の2つだけを有してもよいし、あるいは、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4の一方だけを有してもよい。
【0076】
あるいは、下地シート31,41として、ソーラセルそのものを使用してもよい。すなわち、樹脂の色見本帳3と印刷の色見本帳4に、ソーラセルを模した色の下地シート31,41の代わりに、ソーラセル自体を適用してもよい。この場合には、分割線54Lが形成された時計用のソーラセルを樹脂の色見本帳3および印刷の色見本帳4の台紙(下地シート31,41)と同様な形状に形成し、各色見本帳に上記の台紙用の収納ポケットを設けて、台紙の形状のソーラセルを下地シートとしてその収納ポケットに収納するとよい。また、実際に時計に組み込まれるソーラセルを並べて配置して、これを下地シート31,41として用いてもよい。
【0077】
腕時計に用いられるソーラセルには、外形形状、カレンダー用の窓の有無、分割線の位置などが異なる様々な種類のものがある。また、同じ種類のソーラセルでも製造業者によって色が異なったり、あるいは、同じ製造業者によるものでも、ソーラセルごとに色が微妙に異なったりする。こうしたソーラセルの違いは、すべて、文字板の色味に影響する場合がある。従って、より実際の時計に近い条件で色を選定できるようにするためには、台帳上でソーラセルの種類に応じて文字板の色味を確認できることが好ましい。そこで、色見本セット1は、こうした複数種類の実際のソーラセルを収容するソーラセル台帳を、下地シート31,41に加えてさらに別の下地シートとして有してもよいし、ソーラセル台帳だけを下地シート31,41の代わりに下地シートとして有してもよい。
【0078】
図11は、ソーラセル台帳10の一部を示す図である。ソーラセル台帳10は、時計に組み込まれる複数種類のソーラセル11がA4サイズ(297×210mm)の台紙12上に貼り付けられたものであり、樹脂の色見本片33および印刷の色見本片43の下地シート31,41と併用される。ソーラセル台帳10では、例えば、同じ種類のソーラセル11が横に3つ並べられており、これが縦に10列並べられている。すなわち、ソーラセル台帳10では30個のソーラセルが配列している。ただし、この配置数は何個でもよく、例えば、ソーラセル台帳10では、同じ種類のソーラセル11を横に2つ並べてもよい。
【0079】
各列のソーラセル11の右側には、その列に貼り付けられたソーラセル11を見本として使用する時計のムーブメントの種類を示すキャリバー(caliber)番号13が記載されている。また、各列のソーラセル11の左上には、その列に貼り付けられたソーラセル11の種類とキャリバーを示すキャリバー名14が記載されている。例えば、ソーラセル台帳10の1列目に貼り付けられたソーラセル11を見本として使用する時計のムーブメントのキャリバーは、AA1,AA2,AA3,AA4,AA5,・・・であり、1列目に実際に貼り付けられているソーラセル11は、キャリバーAA1用のものである。
【0080】
腕時計のキャリバーは、例えば、次のように分類される。キャリバーAA群には、男性用時計のサイズ、かつほぼ同じ色であり、カレンダー窓無しのソーラセルを用いるキャリバーが分類される。キャリバーBB群には、男性用時計のサイズ、かつほぼ同じ色であり、キャリバーAA群とは色が異なるソーラセルを用いるキャリバーが分類される。キャリバーCC群には、男性用時計のサイズ、かつキャリバーAA群とほぼ同じ色であり、カレンダー窓が形成されたソーラセルを用いるキャリバーが分類される。キャリバーDD群には、女性用時計のサイズ、かつほぼ同じ色であり、カレンダー窓無しのソーラセルを用いるキャリバーが分類される。
【0081】
ソーラセル台帳10では、各キャリバー群から、代表的なソーラセルが1つ選定され、それがNo.1,No.2,・・・として貼り付けられている。代表的なソーラセルとしては、例えば、各キャリバー群から、最も大きな外形サイズ用ものが選定される。ソーラセルの外形サイズや外形形状が色味の選定に影響する場合には、これらもキャリバー群の分類の条件としてもよい。
【0082】
台紙12としては、例えば、A3サイズ(420×297mm)の厚紙をその長辺の中心で半分に折ったものが用いられる。台紙12の内面右側におけるA4サイズの領域に、両面テープなどで複数のソーラセル11が貼り付けられる。また、ソーラセル台帳10は、台紙12を折った状態で、左側の複数箇所に穴を空けてファイリングされる。ソーラセル11の上に保護フィルムなどを介さずに、樹脂の色見本片33または印刷の色見本片43を直接重ねることで、ソーラセルによる色味の影響を、実際の文字板に近い条件で模擬することができる。直射日光などによるソーラセル11の変色は、台紙12の左側におけるA4サイズの領域をカバーとして閉じれば防ぐことができる。なお、台紙12の材質は、折曲げ可能で不透明であれば、紙以外のものであってもよい。
【0083】
図12は、ソーラセル台帳10の使用形態の説明図である。使用者は、まず、製品に用いるキャリバーを、台紙12上の右側に記載されたキャリバー番号13の中から探す。例えば、製品に採用されたキャリバーがBB3の場合には、「BB3」がキャリバー番号13に含まれる「No.2」の列に貼り付けられたソーラセル11に、樹脂の色見本片33または印刷の色見本片43が重ねられる。
図12では、樹脂の色見本片33が重ねられた場合の例を示している。さらに、その上に文字の色見本片23も重ねられる。
【0084】
ソーラセル台帳10では、1種類につき複数のソーラセル11が台紙12上に貼り付けられているので、3つの同じソーラセル11の上に3つの異なる色見本片を重ねた組合せを複数並べることで、それらの外観(色味)を相互に比較することができる。ソーラセル台帳10では、同じ種類のソーラセル11が台紙12の横方向に配列し、種類の異なるソーラセル11が台紙12の縦方向に配列している。これは、色見本片を重ねた組合せは縦方向よりも横方向に並べる方が相互に比較しやすいためである。しかしながら、同じ色見本片を重ねた組合せを台紙12上で縦方向に並べて、キャリバー間で外観を相互に比較することも可能である。
【0085】
なお、樹脂の色見本34〜37は、ソーラセル11のほぼ全体を覆う大きさであるとよい。そして、樹脂の色見本片33に含まれる樹脂の色見本34〜37のいずれかを1つのソーラセル11の上に重ねたときに、その隣に配置されているソーラセル11がその色見本片に重ならないか、重なったとしても一部だけしか重ならない程度に、各列内の2つのソーラセル11を離間させて配置するとよい。これらのことは、印刷の色見本片43についても同様である。
【0086】
さらに、ソーラセル台帳10の別の使用方法として、文字板の生産時に、生産された文字板をソーラセル台帳10の上に配置して、ソーラセルの分割線が見えるか否かを確認することもできる。