【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によれば、この目的は、請求項1の対象によって解決される。すなわち、この目的は、翼が、外装を有する主翼を含み、外装は主翼の内部空間を画定し、翼は、スラットと、スラットが格納位置と少なくとも1つの伸長位置との間を所定の動作で移動可能なように、スラットを主翼に移動可能に連結する連結アセンブリとをさらに含む航空機翼によって達成される。連結アセンブリは、細長い、湾曲したスラットトラックをさらに含む。スラットトラックの第1の端部セクションは、スラットに連結される。連結アセンブリは、主翼の内部空間内に配置された第2の支持体をさらに含む。連結アセンブリは、第2の支持体から離間し、主翼の内部空間の外に少なくとも部分的に配置された第1の支持体をさらに含む。スラットトラックは、第1及び第2の支持体が所定の動作を支援するように、主翼上で、第1及び第2の支持体によって移動可能且つ回転可能に支持される。
【0006】
結果として、第1の支持体及び第2の支持体は、スラットが、格納位置と少なくとも1つの伸長位置との間で主翼に対して移動可能なように、主翼上でスラットを少なくとも間接的に支持するために使用される。第2の支持体は、主翼の内部空間内に、特に、完全に内部空間内に配置される。一方、第1の支持体は、主翼の内部空間の外に少なくとも部分的に配置される。効果として、第1の支持体及び第2の支持体は共に、主翼の前縁に接近して配置することができる。
【0007】
さらに、スラットトラックは、湾曲したスラットトラックとして構成される。効果として、スラットトラックは、湾曲した形状に沿った短い長さで、且つ/又は小外形寸法で設計することができる。言い換えると、スラットトラックはコンパクトであり得る。したがって、スラットトラックは、湾曲した外形及び/又は湾曲した中心線を含むことができる。スラットトラックの曲率は、スラットトラック全体それ自体、又は少なくともスラットトラックの一部若しくはセクションを示すことができる。例えば、スラットトラックは、第1及び第2の支持体と係合するように構成された湾曲形状セクションを含むことができる。スラットトラックの残りのセクションは、異なる形状とすることができる。例えば、スラットトラックの第2の端部セクション及び/又は中間セクションは、湾曲した外形及び/又は湾曲した中心線を含むことができる。しかし、スラットトラックはまた、完全に湾曲して、完全に湾曲した外形及び/又は完全に湾曲した中心線を形成することもできる。
【0008】
スラットトラックの湾曲と、第1及び第2の支持体の配置とにより、スラットは、主翼の前縁部分にスラットトラック用の大空間を必要とすることなく、伸長位置から格納位置に移動することができる。特に、格納位置においてでさえ、スラットトラックが主翼の前桁を貫通する必要をなくすことが可能である。言い換えると、スラットトラック並びに第1及び第2の支持体は、スラットトラックの第2の端部セクションが、前桁を貫通することなく、主翼の内部空間内に湾曲した軌跡で案内されるように構成することができる。この場合に、主翼の前桁は、複雑性を低めることができ、且つ/又は主翼のより高い剛性を保証することさえできる。
【0009】
スラットの所定の動作を支援するとは、格納位置から少なくとも1つの伸長位置への、又はその逆のスラットの所定の動作中に、第1の支持体及び第2の支持体がスラットトラックを案内する、且つ/又はスラットトラックを主翼に移動可能/回転可能に連結された状態に維持する能力及び/又は構成を指すことができる。特に、スラットの所定の動作を支援するとは、所定の動作を保証できるような第1の支持体及び第2の支持体の構成を指すことができる。
【0010】
さらなる例では、スラットトラックの第1の端部セクションは、スラットに堅固に連結することができる。結果として、スラットは、スラットトラックの第1の端部セクションに対して動かないように固定することができる。しかし、スラットトラックの第1の端部セクションとスラットとの間の他の連結も可能である。
【0011】
翼の好ましい実施形態によれば、スラットトラックは、第1の端部セクションと反対側とすることができる第2の端部セクションを含む。一例では、スラットトラックの第2の端部セクションは、ガイドを介して主翼に連結されると同時に、第2の支持体によって画定される所定の経路に沿って移動可能なように、第2の支持体に移動可能且つ回転可能に連結される。
【0012】
一例では、第2の支持体は、スラットトラックの第2の端部セクションを所定の湾曲路に沿って移動可能且つ回転可能に連結するように構成することができる。例えば、第2の支持体は、好ましくは前に説明したように、それぞれの機能を果たすように構成されたスライドガイド、ローラガイド、又は別のガイドとして構成することができる。
【0013】
翼の好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、主翼上で第1の支持体によって移動可能且つ回転可能に支持される。スラットトラックの中間セクションとは、スラットトラックの第1の端部セクションと第2の端部セクションとの間に配置されたスラットトラックのセクションを指すことができる。しかし、スラットトラックの中間セクションは、第1の端部セクション及び/又は第2の端部セクションに属する必要はない。
【0014】
翼の好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、一定の断面輪郭(cross profile)を含む。したがって、スラットトラックの中間セクションは、中間セクションの湾曲した輪郭に沿って、一定の外形寸法、特に、一定の外径及び/又は、特に、一定の内径を含むことができる。一例では、スラットトラックの中間セクションは、スラットトラックの半径方向に一定の高さを含む。湾曲形状、好ましい一定外径、及び/又は一定高さにより、第1の支持体は、スラットトラックの中間セクションとの連続係合を保証するように構成することができる。結果として、第1の支持体とスラットトラックとの間にバックラッシュのない連結を形成することができる。
【0015】
翼の好ましい実施形態によれば、主翼は前桁を含み、主翼の前桁と外装とは内部空間の前部部分を画定し、第2の支持体は、完全に内部空間の前部部分内に配置される。効果として、特に、ローラガイドとして構成された第2の支持体は、主翼の外装を貫通せず、且つ/又は主翼の前桁を貫通しない。したがって、第2の支持体により、主翼の前桁の複雑性、又は外装の複雑性が高まることはない。さらなる効果として、主翼の先端部分は、軽度の複雑性で構築することができる。
【0016】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、連結アセンブリ及びスラットトラックは、スラットが格納位置に移動した場合に、スラットトラックの第2の端部セクションが、主翼の内部空間の前部部分内に残るように構成される。連結アセンブリを用いて、スラットは、主翼に対して伸長位置から格納位置に移動することができる。結果として、スラットトラックは、主翼の内部空間に向かって、及び/又は主翼の内部空間の中に引き戻される。導入部で説明したように、これは、先行技術において前桁への貫通をもたらした。しかし、本発明の連結アセンブリ及びスラットトラックは、スラットが格納位置に移動したとしても、スラットトラックの第2の端部セクションが、主翼の内部空間の前部部分内に残るように構成される。したがって、スラットトラックは前桁を貫通しない。したがって、主翼、特に、前桁は、軽度の複雑性で構築することができる。
【0017】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、第2の支持体は、主翼内に配置された細長いガイド、特に、細長いローラ支持ガイドとして構成され、スラットトラックの第2の端部セクションは、ガイドを介して主翼に連結されると同時に、ガイドによって画定される所定の経路、特に、湾曲路に沿って移動可能なように、ガイドに移動可能且つ回転可能に連結される。結果として、ガイドは、スラットトラックの第2の端部セクションが、主翼の前桁を貫通しない、又は前桁に当たらないように、内部空間内、特に、内部空間の前部部分内を通るスラットトラックの第2の端部セクションを案内する構成とすることができる。言い換えると、ガイドは、第2の端部セクションが、主翼の内部空間の前部部分内に残ることを保証するように構成することができる。
【0018】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、ガイドは湾曲したガイドであり、そのため、経路の少なくとも1つのセクションは湾曲する。一例では、全経路が湾曲することができる、すなわち、経路は完全に湾曲することができる。好ましくは、経路の曲率は一定である。しかし、別の例では、曲率は一定とすることができない。言い換えると、経路の様々なセクションは、異なる曲率を有することができる。さらなる例では、経路の少なくとも1つのセクションは湾曲する。したがって、ガイドが湾曲ガイドであるとしても、経路の別のセクションは、湾曲しないことがある。一例では、ガイドは、ガイドによって画定される、対応する経路が、直線セクションであるセクションと、湾曲した、特に、完全に湾曲したセクションである少なくとも1つのさらなるセクションとを含むことができるように、直線形状を有する部分と、湾曲形状を有する少なくとも1つの部分とを含むことができる。湾曲ガイドと、湾曲路として結果的に得られた経路とは、連結アセンブリを介したスラットの移動が、スラットと主翼との間の衝突を回避するという利点をもたらすことができ、一方で、さらなる利点をもたらす。例えば、連結アセンブリ、特に、その湾曲ガイドは、スラットが、少なくとも基本的に前方下向きに連続的に移動し、それにより、スラットが伸長位置にある場合に、スラットが主翼の前縁の下方且つ前方に存在し得るように構成することができる。さらなる例では、連結アセンブリ、特に、その湾曲ガイドは、スラットが、少なくとも基本的に最初に前方に移動し、その後、前方下向きの組み合わせ動作で移動し、それにより、スラットが伸長位置にある場合に、スラットが主翼の前縁の下方且つ前方に存在し得るように構成することができる。さらに、経路の曲率は、経路に沿って順々に少なくとも2つの伸長位置に到達できるように合わせることができる。伸長位置の一方は、スラットの離陸位置を指すことができ、他方の伸長位置は、スラットの着陸位置を指すことができるし、又はその逆を指すこともできる。
【0019】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、ガイド及びスラットトラックは、経路の曲率がスラットトラックの曲率と一致するように構成される。経路の曲率は、経路の湾曲した中心線に対応することができる、又は湾曲した中心線と表現することができる。スラットトラックの曲率は、スラットトラックの湾曲した中心線に対応することができる、又は湾曲した中心線と表現することができる。このため、スラットトラックは、スラットの所定の動作を支援するために、スラットトラックの軌跡が、ひいては、スラットトラックの曲率又は中心線が、経路の曲率又は中心線と一致するように、連結アセンブリ、特に、第1の支持体及び(第2の支持体としての)ガイドによって案内することができる。効果として、連結アセンブリは、主翼の内部空間の前部部分のかなり小さい空間しか必要としない。
【0020】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、ガイドはローラ支持ガイドとして構成される。そのようなローラ支持ガイドはまた、湾曲したガイドとすることもできる。このため、前に提示した説明に関連して、同様の態様で言及することができる。ローラ支持ガイドは、低摩擦という利点をさらにもたらすことができる。例えば、ローラ支持ガイドは、ガイドレール及びガイドローラを含むことができる。ガイドローラは、スラットトラックの第2の端部セクションに回転可能に連結することができ、さらに、ガイドレールが、ガイドによって画定される経路に沿ってガイドローラを案内するようにガイドレールと係合する。ガイドレールは、湾曲したガイドレール、特に、少なくとも部分的に湾曲したガイドレール、又は完全に湾曲したガイドレールとすることができる。ガイドレールの曲率は、ガイドの曲率を特徴付けることができる。効果として、ガイドレール及びガイドローラは、スラットトラックの第2の端部セクションが、ガイドを介して主翼に連結されると同時に、ガイドの湾曲路に沿って移動可能なように互いに係合することができる。
【0021】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、第1の支持体は、ローラ対を含むローラ支持体として構成され、ローラ対の少なくとも1つのローラは、主翼の内部空間の外に少なくとも部分的に配置される。一例では、ローラ対の一方のローラは、部分的に、又は完全に主翼の内部空間の外に配置される。すなわち、前記ローラは、完全に、又は部分的に、主翼の前縁部分の外、及び/又は上に配置することができる。ローラ対の他方のローラは、主翼の内部空間内に配置することができる。しかし、一例では、ローラ対の他方のローラは、部分的に、又は完全に、主翼の内部空間の外に配置することができる。
【0022】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、ローラ対の各ローラが、スラットトラックの中間セクションの対向する面を支持するように、ローラ対によって案内される。効果として、高い案内能力を保証することができる。
【0023】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、スラットトラックは、少なくとも1つの溝を形成するH字状の断面輪郭又はU字状の断面輪郭を含み、ローラ対は、少なくとも1つの溝と係合する。
【0024】
翼のさらに好ましい実施形態によれば、カバー要素が、第1の支持体のうちの少なくとも主翼の内部空間の外に配置された部分を少なくとも部分的に覆うように主翼の外装の外に配置される。カバー要素は、保護プレート又はガードプレートと称することができる。効果として、シェルタを第1の支持体のうちの主翼の内部空間の外に配置された部分から離れた状態に保つことができる。効果として、第1の支持体の動作を高い信頼性で保証することができる。
【0025】
本発明の第2の態様によれば、本発明の目的は、請求項14の特徴部を含む航空機によって解決することができる。すなわち、目的は、本発明の第1の態様との関連で説明した少なくとも1つの翼を含む航空機によって達成することができる。
【0026】
なお、好ましい実施形態、特徴、効果、及び/又は利点は、本発明の第1の態様による翼に関連してすでに説明したが、本発明の他の第2の態様による航空機にも少なくとも同様に当てはまり得る。
【0027】
本発明の第3の態様によれば、本発明の目的は、請求項14の特徴部を含む連結アセンブリによって解決することができる。すなわち、目的は、スラットが、格納位置と少なくとも1つの伸長位置との間を所定の動作で移動可能なように、スラットを航空機の主翼に移動可能に連結する連結アセンブリによって達成される。連結アセンブリは、細長い、湾曲したスラットトラックを含む。スラットトラックの第1の端部セクションは、スラットに連結されるように構成され、連結アセンブリは、主翼の少なくとも1つの構造的構成要素に機械的に連結されるように構成された第1の支持体を含み、第1の支持体は、主翼の内部空間の外に少なくとも部分的に配置される。連結アセンブリは、第1の支持体から離間し、主翼の少なくとも1つの構造的内部構成要素に機械的に連結されるように構成された第2の支持体を含み、第2の支持体は、主翼の内部空間内に配置される。スラットトラックは、第1及び第2の支持体が所定の動作を支援するように、第1及び第2の支持体によって、移動可能且つ回転可能に支持される。
【0028】
航空機用の翼に関連して提示したすべての説明、例、特徴、効果、及び/又は利点をここで繰り返して示すことはないが、本発明の第3の態様による連結アセンブリ自体は、本発明の第1の態様によるそれぞれの連結アセンブリを含む翼の効果を得ることができるように、主翼の構造的構成要素に連結される構成とされることを意図されているのは言うまでもない。すなわち、上記に提示したすべての例、説明、特徴、効果、及び/又は利点は、本発明の第1の態様による翼の連結アセンブリに関連して提示されたが、本発明の第3の態様による連結アセンブリに対して、特に、連結アセンブリの以下の実施形態の少なくとも1つに対して同様にもたらされることを意図されたものでもある。
【0029】
一例では、主翼の構造的構成要素は、翼構造体と称することもできる。さらなる例では、構造的構成要素は、主翼の桁、主翼のリブ、及び/又は主翼のストリンガの少なくとも1つとすることができる。
【0030】
連結アセンブリの好ましい実施形態によれば、連結アセンブリは、主翼の前縁リブ、主翼のリブの前方先端セクション、前縁外装、外装の前方先端セクション、及び/又は前桁に機械的に連結されるように構成される。
【0031】
連結アセンブリの好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、第1の支持体によって移動可能且つ回転可能に支持される。
【0032】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、一定の断面輪郭を含む。
【0033】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、連結アセンブリは、連結アセンブリの第2の支持体が、主翼の内部空間の前部部分内に完全に配置可能であるように構成され、主翼は前桁を含み、主翼の前桁及び外装は、内部空間の前部部分を画定する。
【0034】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、連結アセンブリ及び湾曲したスラットトラックは、スラットが格納位置に移動した場合に、スラットトラックの第2の端部セクションが、内部空間の前部部分内に残るように構成される。
【0035】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、第2の支持体は、主翼内に配置された細長いガイドとして構成され、スラットトラックの第2の端部セクションは、ガイドを介して主翼に連結可能であると同時に、ガイドによって画定される所定の経路に沿って移動可能なように、ガイドに移動可能且つ回転可能に連結される。
【0036】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、ガイドは湾曲したガイドであり、そのため、経路の少なくとも1つのセクションは湾曲する。
【0037】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、ガイド及びスラットトラックは、経路の曲率がスラットトラックの曲率と一致するように構成される。
【0038】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、ガイドは、ローラ支持ガイドとして構成される。
【0039】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、第1の支持体は、ローラ対を含むローラ支持体であり、第1の支持体は、ローラ対の少なくとも1つのローラが、主翼の内部空間の外に少なくとも部分的に配置可能なように、主翼の少なくとも1つの構造的構成要素に機械的に連結される構成とされる。
【0040】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、スラットトラックの中間セクションは、ローラ対の各ローラが、スラットトラックの中間セクションの対向する面を支持するように、ローラ対によって案内される。
【0041】
連結アセンブリのさらに好ましい実施形態によれば、スラットトラックは、少なくとも1つの溝を形成するH字状の断面輪郭又はU字状の断面輪郭を含み、ローラ対は、少なくとも1つの溝と係合する。
【0042】
本発明のさらなる特徴、利点、及び適用可能性が例示的な実施形態及び/又は図面についての以下の説明から明らかになる。それにより、例示的な実施形態及び図面自体に対して、及び/又は任意の組み合わせにおいて、説明した、且つ/又は目に見えるように図示したすべての特徴部は、個々の請求項における特徴部の組み合わせ、又は特徴部の従属関係に関係なく、本発明の有益な対象及び/又は特徴部を形成することができる。さらに、図面において、同じ参照符号は、同じ又は同様の物体を示すことができる。