特許第6841083号(P6841083)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 沖電気工業株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000002
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000003
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000004
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000005
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000006
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000007
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000008
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000009
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000010
  • 特許6841083-自動取引装置及び表示方法 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6841083
(24)【登録日】2021年2月22日
(45)【発行日】2021年3月10日
(54)【発明の名称】自動取引装置及び表示方法
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/00 20190101AFI20210301BHJP
   G07D 11/36 20190101ALI20210301BHJP
【FI】
   G07D11/00 341Z
   G07D11/36
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-34727(P2017-34727)
(22)【出願日】2017年2月27日
(65)【公開番号】特開2018-142071(P2018-142071A)
(43)【公開日】2018年9月13日
【審査請求日】2019年11月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115417
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 弘一
(72)【発明者】
【氏名】酢谷 昌史
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−111363(JP,A)
【文献】 特開2014−178993(JP,A)
【文献】 特開2011−053750(JP,A)
【文献】 特開2011−022737(JP,A)
【文献】 特開2017−004417(JP,A)
【文献】 特開2010−123010(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 11/00 − 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者による操作が不審であるか否かを判定する不審操作判定部と、
前記操作が不審であると判定された場合、前記操作の履歴を表示する表示部と
を具え
前記操作が不審であると判定される条件は、振込取引において、振込先の口座の照会が不成立であったこと、又は振込先の口座の照会が成立した後に前記操作者によって取引が中止されたことのうち少なくとも一方が所定の回数連続して起きた場合である
自動取引装置。
【請求項2】
操作者による操作が不審であるか否かを判定する不審操作判定部と、
前記操作者の顔画像を取得する撮像部と、
前記操作が不審であると判定された場合、前記操作者の顔画像を表示する表示部と
を具え
前記操作が不審であると判定される条件は、振込取引において、振込先の口座の照会が不成立であったこと、又は振込先の口座の照会が成立した後に前記操作者によって取引が中止されたことのうち少なくとも一方が所定の回数連続して起きた場合である
自動取引装置。
【請求項3】
前記操作者の個人特定情報を取得する個人特定情報取得部をさらに具え、
前記操作が不審であると判定された場合、前記表示部が、前記操作者の個人特定情報をさらに表示する
請求項1の自動取引装置。
【請求項4】
前記個人特定情報取得部が、前記操作者の顔画像を取得する撮像部である
請求項3の自動取引装置。
【請求項5】
前記操作は振込取引に関する操作であり、該操作が不審であると判定された後、前記表示部が、前記操作者が入力した振込先の情報を前記操作者に再度入力してもらうための再入力画面又は前記操作者が入力しなかった振込先の情報を前記操作者に新たに入力してもらうための新規入力画面をさらに表示する
請求項1の自動取引装置。
【請求項6】
前記再入力画面又は前記新規入力画面で操作者により入力された振込先の情報が誤っている場合、前記振込取引が強制的に中止される
請求項の自動取引装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ATM(Automatic Teller Machine)は、顧客が振込取引をする際にホストコンピューターとの通信により口座照会を行う。ここで、現金での振込取引においては、キャッシュカードのような顧客を特定する情報が無い場合であっても、連続して口座照会が可能である。なお、口座照会のような取引を連続して行うことがATMにおいて可能であることは、例えば、以下に示す特許文献1等のように周知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−85568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、顧客の中には、任意の情報を入力して繰り返し口座照会をする不審な操作を行う者もいる。そして、顧客は、繰り返し口座照会をしていく中で口座照会が成立すると、振込先に関する情報を取得できてしまう。顧客が取得した振込先に関する情報は、例えば、振込先の口座に勝手に振込を行い、法外な利息を要求するなどの犯罪に使われてしまう可能性がある。そこで、顧客による不審な操作が抑止されることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の自動取引装置は、操作者による操作が不審であるか否かを判定する不審操作判定部と、前記操作が不審であると判定された場合、前記操作の履歴を表示する表示部とを具え、前記操作が不審であると判定される条件は、振込取引において、振込先の口座の照会が不成立であったこと、又は振込先の口座の照会が成立した後に前記操作者によって取引が中止されたことのうち少なくとも一方が所定の回数連続して起きた場合とする。
【0006】
また、本発明の自動取引装置は、操作者による操作が不審であるか否かを判定する不審操作判定部と、前記操作者の顔画像を取得する撮像部と、前記操作が不審であると判定された場合、前記操作者の顔画像を表示する表示部とを具え、前記操作が不審であると判定される条件は、振込取引において、振込先の口座の照会が不成立であったこと、又は振込先の口座の照会が成立した後に前記操作者によって取引が中止されたことのうち少なくとも一方が所定の回数連続して起きた場合とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、顧客による不審な操作が抑止される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の実施形態におけるATMの機能的構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態におけるATMの外観を示す斜視図である。
図3】第1の実施形態におけるATMの動作について示すフローチャートである。
図4】第1の実施形態におけるATMで表示する不審操作牽制のための案内画面について示す説明図である。
図5】第2の実施形態におけるATMの機能的構成を示すブロック図である。
図6】第2の実施形態におけるATMの動作について示すフローチャートである。
図7】第2の実施形態におけるATMで表示する不審操作牽制のための案内画面について示した説明図である。
図8】第2の実施形態におけるATMで表示する振込先の口座番号の再入力画面について示した説明図である。
図9】第2の実施形態におけるATMで表示する振込先の名前の入力画面について示した説明図である。
図10】第2の実施形態におけるATMで表示する振込先の電話番号の入力画面について示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
<A:第1の実施形態>
<A−1:第1の実施形態におけるATMの構成>
第1の実施形態におけるATM(以下、ATM1)の構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1は、ATM1の機能的構成を示すブロック図である。また、図2は、ATM1の外観を示す斜視図である。
【0012】
ATM1は、カード処理装置10、顧客操作部カメラ20、顧客操作画面表示部30、顧客操作キー入力部40、現金処理装置50、明細票処理装置60、ジャーナル処理装置70、インターフェース部80、及び制御部90を有する。
【0013】
カード処理装置10は、顧客によるカードの挿入をカード挿入口101で受け付け、カード情報を読み取り、その後顧客へカードを排出する処理を行う装置である。
【0014】
顧客操作部カメラ20は、顧客操作画面表示部30を操作する顧客を撮像し、顧客の画像データを生成する装置である。なお、顧客の画像データは静止画像でも動画像でも良いが、本実施の形態では、顧客の画像データが静止画像の場合を例にして説明する。
【0015】
顧客操作画面表示部30は、取引の操作を受け付けるためのボタン及び取引に関する情報を表示する装置である。顧客操作画面表示部30の一例として、タッチパネルディスプレイが挙げられる。なお、顧客操作画面表示部30は、例えば、スマートフォン等が有し、ATM1は顧客操作画面表示部30を有さないモニターレスATMとしてもよい。
【0016】
顧客操作キー入力部40は、顧客による暗証番号の入力や金額の入力等を受け付ける装置である。顧客操作キー入力部40の一例として、ピンパッドが挙げられる。
【0017】
現金処理装置50は、現金(紙幣及び/又は硬貨)の投入を受け入れて収納する入金処理及び収納した現金を顧客に排出する出金処理を行う装置である。なお、紙幣の入出金処理は紙幣入出金口501を介して行われ、硬貨の入出金処理は硬貨入出金口502を介して行われる。
【0018】
明細票処理装置60は、取引の内容を印字した明細票(レシート)を明細票排出口601から排出する装置である。
ジャーナル処理装置70は、取引内容の履歴であるジャーナルを、ロール紙などのジャーナル用印刷用紙に印字して保持する装置である。
【0019】
インターフェース部80は、ホストコンピューター2と接続するためのインターフェースである。ここで、ホストコンピューター2との接続は、例えば、ネットワークの通信回線を利用して実現することができる。
【0020】
制御部90は、ATM1内の各部の動作を制御する。ここで、制御部90は、不審操作判定手段91及び操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92を有する。
【0021】
不審操作判定手段91は、顧客の操作が不審であるかを判定する。具体的な判定方法の例は、A−2節で述べる。なお、顧客の操作は顧客の操作で取得された操作情報を含むものとするが、かかる例に限定されない。
【0022】
操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92は、不審操作判定手段91で顧客の操作が不審であると判定された場合、顧客操作部カメラ20が生成する画像データ及び操作履歴を顧客操作画面表示部30に出力する。なお、操作履歴は、顧客の操作が記録された操作の履歴である。具体的な出力内容は、A−2節で述べる。
【0023】
<A−2:第1の実施形態におけるATMの動作>
次に、ATM1の動作について、図3を用いて説明する。なお、図3は、ATM1の動作について示すフローチャートである。
【0024】
本実施形態では、顧客が行う取引が振込取引である場合を例に挙げて説明する。
【0025】
まず、顧客操作画面表示部30は、「入金取引」、「出金取引」、「振込取引」などのボタンが配置された取引選択画面(図示せず)を、取引開始待ちの間、初期状態として表示する。
【0026】
(S101):次に、取引選択画面で、顧客は、「振込取引」ボタンを押下する。ただし、ここでは、振込を現金で行うものとする。「振込取引」ボタンが押下されると、取引選択画面は、振込先の情報を入力するための振込先情報入力画面(図示せず)に遷移する。なお、振込先の情報は、振込先の金融機関、支店、科目及び口座番号とする。
【0027】
(S102):次に、振込先情報入力画面で、顧客は、振込先の情報を入力する。顧客が振込先の情報を入力し終えると、振込先情報入力画面は、振込先に振り込む金額を入力するための振込金額入力画面(図示せず)に遷移する。
【0028】
(S103):次に、振込金額入力画面で、顧客は、振込先に振り込む金額を顧客操作キー入力部40から入力する。顧客が振り込む金額を入力し終えると、振込金額入力画面は、顧客の情報を入力するための顧客情報入力画面(図示せず)に遷移する。なお、顧客の情報は、顧客の名前及び電話番号とする。
【0029】
(S104):次に、顧客情報入力画面で、顧客は、顧客の情報を入力する。顧客が顧客の情報を入力し終えると、顧客情報入力画面は、顧客にATM1が振込先の口座照会を行っていることを知らせる処理中画面(図示せず)に遷移する。
【0030】
(S105):次に、ATM1は、インターフェース部80を介してホストコンピューター2と通信し、振込先の口座照会を行う。
【0031】
(S106):次に、顧客操作部カメラ20は、顧客を撮像し、顧客の画像データを生成する。
【0032】
(S107):次に、制御部90に備わる口座照会判定部(図示せず)は、ステップS105で振込先の口座照会が成立したか確認する。振込先の口座照会が成立した場合はステップS108に進み、処理中画面は、顧客の振込内容を表示し、表示した振込内容で振込取引を続けてよいか顧客に確認するための振込内容確認画面(図示せず)に遷移する。なお、顧客の振込内容は振込先の名前とする。さらに、振込内容確認画面では、「確認」ボタン及び「取消」ボタンが配置されているものとする。振込先の口座照会が不成立であった場合はステップS110に進む。
【0033】
(S108):次に、振込内容確認画面で、顧客は、「確認」又は「取消」ボタンを押下する。
【0034】
(S109):次に、制御部90は、ステップS108で顧客が「確認」ボタンを押下したか、又は顧客が「取消」ボタンを押下したか確認する。ステップS108で顧客が「確認」ボタンを押下したと確認された場合は取引が続行し、顧客が現金を紙幣入出金口501又は硬貨入出金口502に投入し、実際に振込先に振り込むプロセスへ移る。なお、取引が続行した場合は、顧客は取引を中止せずに最後まで行うものとする。ステップS108で顧客が「取消」ボタンを押下したと確認された場合はステップS110に進む。
【0035】
(S110):次に、不審操作判定手段91は、顧客の操作が不審であるかを判定する。本実施形態では、ステップS107において振込先の口座照会が不成立であったこと又はステップS108において振込内容確認画面で「取消」ボタンを顧客が押下したことが連続して所定の回数起きた場合、顧客の操作が不審であると判定する。顧客の操作が不審であると不審操作判定手段91よって判定された場合はステップS111に進む。顧客の操作が不審ではないと不審操作判定手段91によって判定された場合は取引を中止する。
【0036】
(S111):次に、操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92は、図4に示すように、顧客操作部カメラ20が生成した顧客の画像データG101、顧客の操作履歴H101及び顧客に向けたメッセージM101を不審操作牽制のための案内画面として顧客操作画面表示部30に出力し、取引を中止する。ここで、本実施形態では、顧客の操作履歴H101には、顧客が今回の取引でステップS102の振込先情報入力画面に入力した振込先の情報(振込先の金融機関、支店、科目及び口座番号)及び顧客が今回の取引でステップS103の振込金額入力画面に入力した振込先に振り込む金額が表示されるものとする。
【0037】
<A−3:第1の実施形態の効果>
第1の実施形態によれば、顧客が任意の振込先の情報を入力して繰り返し口座照会を行っている場合、ATM1は顧客の操作が不審であると判定し、顧客の画像データ及び顧客の操作履歴を顧客操作画面表示部30に表示することができる。したがって、ATM1は、顧客に自身の画像データ及び自身の操作履歴をATM1側に記録されたと認識させ、プレッシャーを与えることで、顧客の不審な操作を抑止することができる。
【0038】
なお、ATM1は、入力ミスを繰り返してしまっただけの、振込先に関する情報の取得を意図しない一般の顧客に対しても顧客の画像データ及び顧客の操作履歴を顧客操作画面表示部30に表示する場合があるが、上記顧客にとり顧客操作画面表示部30に表示されたこれら顧客の画像データ及び顧客の操作履歴は、自身の画像と自身が操作した内容を顧客に知らせるための単なる案内として捉えることができる。したがって、一般の顧客は、顧客の画像データ及び顧客の操作履歴を顧客操作画面表示部30に表示された場合であっても、違和感を持ちにくくなる。
【0039】
<B:第2の実施形態>
<B−1:第2の実施形態におけるATMの構成>
第2の実施形態におけるATM(以下、ATM1A)の構成について、図5を用いて説明する。なお、図5は、ATM1Aの機能的構成を示すブロック図である。
【0040】
第2の実施形態では、振込先確認情報入力画面表示手段93が追加され、さらに制御部90が制御部90Aに、不審操作判定手段91が不審操作判定手段91Aに、操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92が操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。
【0041】
振込先確認情報入力画面表示手段93は、顧客が振込先の情報を本当に知っているかを確認するための振込先の情報を顧客に入力させる画面を顧客操作画面表示部30に出力する。具体的な画面の例は、B−2節で述べる。
【0042】
不審操作判定手段91Aは、顧客の操作が不審であるかを判定する。具体的な判定方法の例は、B−2節で述べる。
【0043】
操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92Aは、不審操作判定手段91Aで顧客の操作が不審であると判定された場合、顧客操作部カメラ20が生成する画像データ及び顧客の操作履歴を顧客操作画面表示部30に出力する。具体的な出力内容は、B−2節で述べる。
【0044】
<B−2:第2の実施形態におけるATMの動作>
以上の構成を有するATM1Aの動作について、図6を用いて説明する。なお、図6は、ATM1Aの動作について示すフローチャートである。
【0045】
ここで、ステップS106までは第1の実施形態と同じであるため、図6ではステップS106以降のステップのみを示す。
【0046】
(S201):ステップS106の次に、制御部90Aに備わる口座照会判定部(図示せず)は、ステップS105で振込先の口座照会が成立したか確認する。振込先の口座照会が成立した場合はステップS202に進む。振込先の口座照会が不成立であった場合は取引を中止する。
【0047】
(S202):次に、不審操作判定手段91Aは、顧客の操作が不審であるかを判定する。本実施形態では、ステップS201において振込先の口座照会が不成立であったこと又はステップS205において振込内容確認画面(図示せず)で「取消」ボタンを顧客が押下したことが連続して所定の回数起きた場合、顧客の操作が不審であると判定する。顧客の操作が不審であると判定された場合はステップS203に進む。顧客の操作が不審でないと判定された場合はステップS205に進む。
【0048】
(S203):次に、操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92Aは、図7に示すように、顧客操作部カメラ20が生成した顧客の画像データG101並びに顧客の操作履歴H101並びに顧客に向けたメッセージM102及びメッセージM103を不審操作牽制のための案内画面として顧客操作画面表示部30に表示し、一定時間が経過するとステップS204に進む。なお、顧客の操作履歴H101の表示内容は第1の実施形態と同様とする。
【0049】
(S204):次に、振込先確認情報入力画面表示手段93は、図8に示すように、振込先の口座番号の再入力画面を顧客操作画面表示部30に表示する。さらに、振込先確認情報入力画面表示手段93は、図9に示すように、振込先の名前の入力画面を顧客操作画面表示部30に表示する。さらに、振込先確認情報入力画面表示手段93は、図10に示すように、振込先の電話番号の入力画面を顧客操作画面表示部30に表示する。そして、図8図9及び図10の各画面で顧客は各振込先確認情報(振込先の口座番号、振込先の名前、及び振込先の電話番号)を入力し、制御部90Aに備わる振込先確認情報正誤判定手段(図示せず)は上記振込先確認情報の正誤を、インターフェース部80を介し、ホストコンピューター2と通信して確認する。なお、前記通信を行っているときは処理中画面(図示せず)が表示されているものとする。入力された確認情報が正しかった場合、ステップS205に進み、処理中画面は、顧客の振込内容を表示し、表示した振込内容で振込取引を続けてよいか顧客に確認するための振込内容確認画面に遷移する。なお、顧客の振込内容は振込先の名前とする。さらに、振込内容確認画面では、「確認」ボタン及び「取消」ボタンが配置されているものとする。入力された確認情報が誤っていた場合、取引を中止する。
【0050】
(S205):次に、顧客は、振込内容確認画面で「確認」又は「取消」ボタンを押下する。
(S206):次に、顧客が「確認」ボタンを押下した場合は取引が続行し、顧客が現金を紙幣入出金口501又は硬貨入出金口502に投入し、実際に振込先に振り込むプロセスへ移る。なお、取引が続行した場合は、顧客は取引を中止せずに最後まで行うものとする。顧客が「取消」ボタンを押下した場合は取引を中止する。
【0051】
<B−3:第2の実施形態の効果>
顧客が任意の振込先の情報を入力して繰り返し口座照会を行い、その中で偶然口座照会が成立し、振込先に関する情報を取得できた場合、上記顧客は口座照会が成立した振込先の情報(振込先の名前、振込先の電話番号等)を持っていないことが考えられる。したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、振込先確認情報入力画面表示手段93が顧客に振込先の情報を入力させることで、顧客に更なるプレッシャーを与えることができ、より不審な操作を抑止する効果が期待できる。
【0052】
<C:他の実施形態>
<C−1>
第1の実施形態では、ATM1は顧客操作部カメラ20を有するとしたが、顧客の身体的特徴を取得するものであればカメラである必要は無く、例えば、指紋、静脈、服装等を取得する装置等であってもよい。なお、このことは、第2の実施形態でも同様である。
【0053】
<C−2>
第1の実施形態では、ATM1における制御部90は、不審操作判定手段91を有するとしたが、かかる例に限定されず、ATM1の外部の装置が不審操作判定手段91を有するようにしてもよい。例えば、金融機関等のサーバにおける制御部が不審操作判定手段91を有するようにしてもよい。このことは、第2の実施形態でも同様である。
【0054】
<C−3>
第1の実施形態では、不審操作判定手段91で顧客の操作が不審であると判定された場合、操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92は、顧客操作部カメラ20が生成する画像データ及び顧客の操作履歴を顧客操作画面表示部30に出力する場合を例に挙げて説明したが、かかる例に限定されず、例えば、顧客の操作履歴のみを顧客操作画面表示部30に出力してもよい。なお、このことは、第2の実施形態でも同様である。
【0055】
<C−4>
第1の実施形態では、ステップS110において、不審操作判定手段91が、ステップS107において振込先の口座照会が不成立であったこと又はステップS108において振込内容確認画面で「取消」ボタンを顧客が押下したことが連続して所定の回数起きた場合、顧客の操作が不審であると判定する場合を例に挙げて説明したが、かかる例に限定されず、例えば、ステップS107において口座照会が不成立であったことが連続して所定の回数起きた場合のみで顧客の操作が不審であると判定してもよい。一方、例えば、ステップS108において振込内容確認画面で「取消」ボタンを顧客が押下したことが連続して所定の回数起きた場合のみで顧客の操作が不審であると判定してもよい。なお、このことは、第2の実施形態でも同様である。
【0056】
<C−5>
第1の実施形態では、ステップS111において操作履歴と顧客カメラ画像表示手段92が顧客操作画面表示部30に出力する顧客の操作履歴H101には、顧客が今回の取引でステップS102の振込先情報入力画面に入力した振込先の情報(振込先の金融機関、支店、科目及び口座番号)及び顧客が今回の取引でステップS103の振込金額入力画面に入力した振込先に振り込む金額が表示される場合を例に挙げて説明したが、かかる例に限定されず、例えば、顧客が今回の取引でステップS104の顧客情報入力画面に入力した顧客の情報(顧客の名前及び電話番号)等、操作履歴として使える他の情報が表示されるものとしてもよい。さらに、顧客の操作履歴H101には、顧客が今回の取引に加え、直近の過去5件の取引でステップS102の振込先情報入力画面に入力した振込先の情報(振込先の金融機関、支店、科目及び口座番号)及び顧客が今回の取引に加え、直近の過去5件の取引でステップS103の振込金額入力画面に入力した振込先に振り込む金額が表示されるものとしてもよい。
【0057】
<C−6>
第2の実施形態では、ステップS204において、振込先確認情報入力画面表示手段93で顧客が入力する振込先確認情報(振込先の口座番号、振込先の名前、及び振込先の電話番号)の正誤判定を行なっていた場合を例に挙げて説明したが、かかる例に限定されず、例えば、情報の正誤判定は行なわず、ダミーで入力させるだけにしてもよい。この場合、振込先の名前や電話番号を確認する実装の手間を減らすことができる。また、例えば、振込先の口座番号のみ正誤判定を行なうなど、実際に正誤判定を行なう振込先確認情報とダミーで入力させるだけの振込先確認情報とを分けてもよい。
【0058】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0059】
1…ATM、20…顧客操作部カメラ、30…顧客操作画面表示部、40…顧客操作キー入力部、90…制御部、91…不審操作判定手段、92…操作履歴と顧客カメラ画像表示手段、93…振込先確認情報入力画面表示手段。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10