(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自装置に対する入力操作を無効にするロックを実行すると共に、前記認証部による認証が成功した場合には前記ロックを解除するロック実行部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置の正面図である。
【0013】
この情報処理装置1は、例えばスマートフォンであって、筐体2とその前面2aに固定された矩形状のディスプレイ3とを有する。
【0014】
このうち、筐体2は、ユーザが携帯可能な板状の形状を有する。
【0015】
また、ディスプレイ3は、ブラウザやメディアプレーヤ等のアプリケーションプログラムがコンテンツを表示する表示部と、ユーザがタッチすることにより入力を行う入力部を兼ねたタッチパネルである。
【0016】
タッチパネルの構造は特に限定されず、抵抗膜方式、光学式、及び静電容量結合式のいずれかの構造を採用し得る。
【0017】
更に、筐体2の前面2aには、認証用の可動カメラ4が表出する。可動カメラ4は、撮像方向が可動なカメラであって、虹彩認証や顔認証によりユーザを認証するのに使用される。
【0018】
そして、筐体2の側面にはボタン5が設けられる。ボタン5は、ディスプレイ3の電源ボタンとしての機能の他に、セキュリティロックの実行や解除のイベントを発生させる機能を有する。
【0019】
例えば、ディスプレイ3が点灯している状態でユーザがボタン5を押下すると、ディスプレイ3が消灯すると共に、情報処理装置1にセキュリティロックがかかる。
【0020】
一方、ディスプレイ3が消灯している状態でユーザがボタン5を押下すると、ディスプレイ3が点灯すると共に、セキュリティロックを解除するための認証が開始する。
【0021】
セキュリティロックは、情報処理装置1に対する入力操作を無効にする機能であり、セキュリティロックが実行されている状態ではディスプレイ3に対する操作は無効となる。
【0022】
図2は、この情報処理装置の背面図である。
【0023】
図2に示すように、筐体2の背面には、固定カメラ6と近接センサ7とが設けられる。
【0024】
固定カメラ6は、撮像方向が固定されたカメラであって、ユーザが静止画や動画を撮像するのに使用される。
【0025】
また、近接センサ7は、情報処理装置1の背面に近接物があるか否かを検知するセンサである。そのような近接センサ7としては、例えば、近接物に赤外線を照射してその反射量から近接物の有無を検知する赤外線型センサがある。
【0026】
このような情報処理装置1においては、ディスプレイ3(
図1参照)が縦と横のどちらの利用シーンにおいても、ブラウザやメディアプレーヤ等のアプリケーションプログラムがディスプレイ3の向きに合わせてコンテンツを以下のように表示する。
【0027】
[利用シーン]
次に、情報処理装置1の利用シーンについて説明する。
【0028】
図3は、第1の利用シーンについて説明するための模式図である。
【0029】
前述のようにディスプレイ3は矩形状であって、その長手方向D1は短手方向D2よりも長い。
【0030】
第1の利用シーンにおいては、ユーザUから見てディスプレイ3が縦長となるように、ユーザUが情報処理装置1を操作する。この場合に情報処理装置1を正面視すると、ユーザUの視線Lと長手方向D1とが平行となる。
【0031】
以下ではこの利用シーンにおける情報処理装置1の向きを縦向きと呼ぶ。
【0032】
情報処理装置1が縦向きの場合には、ディスプレイ3にもコンテンツが縦向きに表示される。
【0033】
また、第1の利用シーンにおける情報処理装置1の姿勢は特に限定されない。情報処理装置1は机の上に平置きされていていてもよいし、情報処理装置1が水平面から傾いていてもよい。これについては、後述の第2の利用シーンと第3の利用シーンについても同様である。
【0034】
図4は、第2の利用シーンについて説明するための模式図である。
【0035】
第2の利用シーンにおいては、ユーザUから見てディスプレイ3が横長となるように、ユーザUが情報処理装置1を操作する。この場合に情報処理装置1を正面視すると、ユーザUの視線Lと短手方向D2とが平行となる。
【0036】
以下ではこの利用シーンにおける情報処理装置1の向きを横向きと呼ぶ。
【0037】
情報処理装置1が横向きの場合には、ディスプレイ3にもコンテンツが横向きに表示される。
【0038】
なお、このように横向きの状態にある情報処理装置1の向きは、可動カメラ4がユーザUから見て左にあるか右にあるかに応じ、更に左向きと右向きに分けられる。
【0039】
図4の例では、可動カメラ4がユーザUから見て左にあるため、情報処理装置1の向きは左向きとなる。
【0040】
図5は、第3の利用シーンについて説明するための模式図である。
【0041】
第3の利用シーンは、ユーザが右向きの情報処理装置1を操作するシーンである。
【0042】
以上のように、本実施形態では、利用シーンに応じて情報処理装置1の向きが縦向き(
図3)と横向き(
図4、
図5)のいずれかとなる。
【0043】
これらの利用シーンにおいてコンテンツを視聴した後に情報処理装置1を利用する必要がなくなった場合は、ユーザは、机等の上に情報処理装置1を平置きにして放置することがある。
【0044】
このように平置きにされても可動カメラ4を利用して認証を行うことができるようにするため、本実施形態では以下のようにして可動カメラ4の撮像方向を可動にする。
【0045】
[可動カメラの構成]
図6(a)は、可動カメラ4の側面図である。
【0046】
図6(a)に示すように、可動カメラ4は、筐体2に固定されたベース10と、そのベース10に挿入された回転軸11とを備える。
【0047】
回転軸11はモータ12と連結されており、モータ12の駆動力によって回転する。
【0048】
その回転軸11には回転台13が固定されており、更にその回転台13にはガイド14が設けられる。
【0049】
回転台13は、回転軸11が回転することにより同図のA1方向やA2方向に回転し、これによりパン機構が実現される。
【0050】
また、ガイド14は、回転台13に固定された断面視で半円状の部材であり、その表面に設けられたレンズユニット15の動きをガイドする。
【0051】
レンズユニット15は、ユーザを撮像するための撮像レンズと撮像素子とを備えたユニットである。そして、不図示のステッピングモータによりレンズユニット15がガイド14の表面に沿ってB1方向やB2方向に移動し、チルト機構が実現される。
【0052】
本実施形態では、上記のパン機構やチルト機構によって可動カメラ4の撮像方向Dが可動となる。
【0053】
なお、撮像方向Dはレンズユニット15の光軸と同一方向であり、その撮像方向Dの周囲の領域がレンズユニット15で撮像可能な撮像領域Rとなる。
【0054】
また、レンズユニット15で撮像可能な光の波長は特に限定されない。顔認証の場合には可視光画像を撮像可能なレンズユニット15を採用し得る。また、虹彩認証の場合には、虹彩の濃淡を識別するのが容易な赤外画像を撮像できるレンズユニット15を採用するのが好ましい。その場合、虹彩を赤外線で照らすための赤外線LED(Light Emitting Diode)をレンズユニット15に内蔵してもよい。
【0055】
図6(b)は、可動カメラ4の正面図である。
【0056】
図6(b)に示すように、回転台13は正面視で円形であり、回転台13をその直径方向に横断するようにガイド14が設けられる。
【0057】
図7(a)は、ガイド14に沿ってレンズユニット15を移動させたときの可動カメラ4の側面図である。
【0058】
図7(a)に示すように、このようにレンズユニット15を移動させることにより、撮像方向Dを変更することが可能となる。
【0059】
図7(b)は、
図4(a)のようにレンズユニット15を移動させたときの可動カメラ4の正面図である。
【0060】
図7(b)に示すように、この例ではレンズユニット15がガイド14の端まで移動している。
【0061】
[ハードウェア構成]
次に、情報処理装置1のハードウェア構成について説明する。
【0062】
図8は、情報処理装置1のハードウェア構成図である。
【0063】
図8に示すように、情報処理装置1は、ディスプレイ3、アンテナ21、通信部22、信号処理部23、マイクロフォン24、スピーカ25、カメラ部27、センサ部28、記憶部29、メインメモリ30、及びプロセッサ31を備える。
【0064】
なお、アンテナ21、マイクロフォン24、及びスピーカ25を除くこれらの各部はバス32により相互に接続される。
【0065】
このうち、ディスプレイ3は、前述のようにタッチパネルであり、映画や動画等のコンテンツを表示する表示部3aと、ユーザがタッチすることにより入力を行う入力部3bとを有する。
【0066】
表示部3aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)であり、プロセッサ31からの指示に基づいて、文字、アイコン、及び画像等のオブジェクトを表示する。
【0067】
また、入力部3bは、ユーザがタッチしている時間とタッチ位置の位置座標とをプロセッサ31に通知し、これに基づいてプロセッサ31がユーザの入力操作を解釈する。
【0068】
また、アンテナ21は、通信網100との間で電波の送受信を行うことにより、通信網100との間で音声通信やデータ通信を行う。通信網100の一例としては、例えばLTE(Long Term Evolution)網や、CDMA(Code Division Multiple Access)方式で通信を行う3G(3rd Generation)網がある。
【0069】
通信部22は、アンテナ21により送受信される信号を変調したり復調したりする。
【0070】
そして、信号処理部23は、バス32を介して受信した音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ24に出力する。そのような音声信号としては、通信部22が復調したデジタル形式の音声信号がある。また、プロセッサ31が生成した着信音等の種々の通知音を示す音声信号を信号処理部23がアナログ信号に変換してもよい。
【0071】
また、マイクロフォン25は、音声通話の際にユーザが発した音声をアナログ信号に変換し、それを信号処理部23に出力する。そのアナログ信号は、信号処理部23によってデジタル信号に変換された後、アンテナ21と通信部22を介して通信網100に送信される。
【0072】
カメラ部27は、前述の認証用の可動カメラ4と、動画や静止画を撮像するための固定カメラ6とを有する。
【0073】
一方、センサ部28は、前述の近接センサ7の他に、加速度センサ33とジャイロセンサ34とを備える。
【0074】
このうち、加速度センサ33は、情報処理装置1が移動するときに生じる加速度を測定し、その測定結果をバス32に出力する。加速度センサ33が検出する加速度の方向は特に限定されず、1軸、2軸、及び3軸の任意の加速度センサを使用し得る。
【0075】
また、ジャイロセンサ34は、情報処理装置1が水平面からどの方向にどれだけ傾いているのかを測定し、その測定結果をバス32に出力する。
【0076】
記憶部29は、例えば、ROM(Read Only Memory)、不揮発性RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びハードディスク等の不揮発性のストレージである。その記憶部29には、本実施形態に係る制御プログラム40、認証データ41、個人情報48、及びアプリ49が記憶される。
【0077】
なお、その制御プログラム40をコンピュータが読み取り可能な記録媒体45に記録させておき、プロセッサ31に記録媒体45の制御プログラム40を読み取らせるようにしてもよい。
【0078】
そのような記録媒体45としては、例えばCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の物理的な可搬型記録媒体がある。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリやハードディスクドライブを記録媒体45として使用してもよい。これらの記録媒体45は、物理的な形態を持たない搬送波のような一時的な媒体ではない。
【0079】
更に、公衆回線、インターネット、及びLAN(Local Area Network)等に接続された装置に制御プログラム40を記憶させておき、プロセッサ31が制御プログラム40を読み出して実行するようにしてもよい。
【0080】
そして、認証データ41は、予め登録しておいたユーザの生体情報であって、虹彩認証や顔認証によってユーザを認証する際に使用される。
【0081】
例えば、虹彩認証の場合には、ユーザ本人の虹彩の特徴を表す特徴パターンが認証データ41となる。また、顔認証の場合には、目と鼻の位置関係等のユーザ本人の顔の特徴を示す特徴パターンが認証データ41となる。
【0082】
そして、個人情報48は、アドレス帳や画像データ等のようにユーザ個人の趣向を反映した情報である。
【0083】
アプリ49は、ディスプレイ3にコンテンツを表示するためのアプリケーションプログラムである。そのようなアプリケーションプログラムとしては、例えば、インターネット上のコンテンツを閲覧するためのブラウザや、動画を再生するためのメディアプレーヤ等がある。
【0084】
また、アプリ49は、ジャイロセンサ34が検出した情報処理装置1の傾きに基づいて、ディスプレイ3に表示するコンテンツの向きを決定する。
【0085】
例えば、ジャイロセンサ34が検出した傾きにより自装置が縦向き(
図3)であることが分った場合には、アプリ49は、ディスプレイ3にコンテンツを縦向きに表示する。また、ジャイロセンサ34が検出した傾きにより自装置が横向き(
図4、
図5)であることが分った場合には、アプリ49は、ディスプレイ3にコンテンツを横向きに表示する。
【0086】
また、メインメモリ30は、DRAM(Dynamic RAM)等のようにデータを一時的に記憶するハードウェアであって、その上に前述の制御プログラム40が展開される。
【0087】
その制御プログラム40の実行時には、情報処理装置1の向きを示す向きデータ42と、情報処理装置1が移動したか否かを示す移動フラグ43がメインメモリ30に格納される。
【0088】
このうち、向きデータ42が示す情報処理装置1の向きには、前述の縦向き(
図3)、左向き(
図4)、及び右向き(
図5)がある。
【0089】
また、移動フラグ43はONとOFFのいずれかの状態を持ち、ON状態の移動フラグ43は情報処理装置1が移動したことを示し、OFF状態の移動フラグ43は情報処理装置1が移動していないことを示す。
【0090】
その他に、メインメモリ30には、情報処理装置1のデフォルトの向きを示すデフォルトデータ44も格納される。
【0091】
デフォルトの向きは、ユーザが最も頻繁に情報処理装置1を向ける可能性のある向きであり、この例では縦向き(
図3)をデフォルトの向きとする。
【0092】
プロセッサ31は、自装置の各部を制御したり、メインメモリ30と協働して制御プログラム40を実行したりするCPU(Central Processing Unit)等のハードウェアである。
【0093】
[機能構成]
次に、前述のプロセッサ31の機能構成について説明する。
【0094】
図9は、プロセッサ31の機能を示す機能構成図である。
【0095】
図9に示すように、プロセッサ31には、判断部51、カメラ制御部52、画像解析部53、認証部54、ロック実行部55、及び動作監視部56の各機能が実現される。
【0096】
これらの各部は、プロセッサ31がメインメモリ30と協働して制御プログラム40を実行することにより実現される。
【0097】
このうち、判断部51は、ジャイロセンサ34により測定された傾きに基づいて、自装置が縦向き(
図3)、左向き(
図4)、及び右向き(
図5)のどの向きにあるのかを判断し、その向きを示す向きデータ42をメインメモリ30に格納する。
【0098】
なお、情報処理装置1が水平面内に位置している場合には、ジャイロセンサ34により傾きは検出されない。この場合には、判断部51は向きデータ42を更新しない。これにより、情報処理装置1が水平面内に位置している場合には、情報処理装置1が水平面内に位置する直前における自装置の向きが向きデータ42としてメインメモリ30に格納されることになる。
【0099】
また、カメラ制御部52は、判断部51が判断した向きに基づいて可動カメラ4を制御することにより、可動カメラ4の撮像方向をユーザに向ける。その具体的な制御の方法については後述する。
【0100】
そして、画像解析部53は、認証用の可動カメラ4が撮像したユーザの画像を解析することにより、ユーザの生体情報を抽出する。例えば、顔認証の場合には、ユーザの顔画像から目や鼻等の各部を抽出し、これらの各部の位置が生体情報として抽出される。また、虹彩認証の場合には、ユーザの顔画像から虹彩を抽出し、虹彩の模様を示す虹彩パターンが生体情報として抽出される。
【0101】
認証部54は、可動カメラ4が撮像したユーザの画像に基づいて認証を行う。認証に際しては、認証部54は、画像解析部53から生体情報を取得すると共に、記憶部28から認証データ41を取得する。そして、取得した生体情報と認証データ41とが類似していれば、認証部54は認証が成功したと判断する。
【0102】
ロック実行部55は、ディスプレイ3の点灯時にユーザがボタン5を押下したときにセキュリティロックを実行する。
【0103】
また、ユーザによって情報処理装置1の操作が行われていない時間をロック実行部55が計測し、その計測値が一定時間を超えてタイムアウトした場合にも、ロック実行部55がセキュリティロックを実行する。
【0104】
セキュリティロックが実行されている期間においてはディスプレイ3に対する操作が無効となるため、記憶部29に記憶されている個人情報48を保護することができる。
【0105】
なお、認証部54による認証が成功した場合には、ロック実行部55はセキュリティロックを解除する。
【0106】
動作監視部56は、ユーザによって情報処理装置1が動かされたか否かを監視する機能を有しており、移動検出部57と状態検出部58とを備える。
【0107】
このうち、移動検出部57は、加速度センサ33やジャイロセンサ34の測定結果に基づいて、自装置が移動したことを検出する。例えば、加速度センサ33の測定結果に変化があった場合には、情報処理装置1がユーザによって動かされたことになるため、移動検出部57は自装置が移動したと判断する。また、ジャイロセンサ34の測定結果に変化があった場合にも、情報処理装置1が動かされたことになるため、移動検出部57は自装置が移動したと判断する。
【0108】
一方、状態検出部58は、情報処理装置1がディスプレイ3を上にして水平面内に置かれている状態であることを検出する。このような状態は、ユーザがディスプレイ3を上にして情報処理装置1を机等の上に平置きしている状態である。
【0109】
状態検出部58による検出方法は特に限定されない。例えば、ジャイロセンサ34の測定結果によってディスプレイ3が水平面内にあり、かつ、近接センサ7によって情報処理装置1の背面に机等の近接物があることが検知された場合に、状態検出部58は、自装置がディスプレイ3を上にして水平面内に置かれている状態であることを検出する。
【0110】
[制御方法]
次に、本実施形態に係る情報処理装置の制御方法について説明する。
【0111】
<セキュリティロック実行時>
まず、ロック実行部55によりセキュリティロックが実行された場合の処理について説明する。
【0112】
図10は、この場合の処理について説明するためのフローチャートである。
【0113】
まず、ロック実行部55がセキュリティロックを実行する(S101)。
【0114】
前述のように、セキュリティロックは、ディスプレイ3の点灯時にユーザがボタン5を押下したり、情報処理装置1の操作が一定時間行われていなかったりした場合にロック実行部55により実行される。
【0115】
ステップS101における情報処理装置1の姿勢は特に限定されない。ユーザが情報処理装置1を手にしてボタン5を押下した場合には、情報処理装置1は水平面から傾いた姿勢になることが多い。
【0116】
また、机等の上に情報処理装置1を平置きした状態でユーザがボタン5を押下した場合には、情報処理装置1は水平面内に位置することになる。
【0117】
次に、判断部51がセキュリティロックを実行した時点における自装置の向きを判断し、その向きを示す向きデータ42をメインメモリ30に格納する(S102)。
【0118】
このとき、情報処理装置1が水平面から傾いている場合には、その傾きに基づいて自装置の向きが縦向き(
図3)、左向き(
図4)、及び右向き(
図5)のどれに該当するのかが判断部51により判断される。
【0119】
また、情報処理装置1が水平面内に位置している場合には、判断部51は、自装置が水平面内にあると判断すると共に、自装置が水平面内に位置する直前における自装置の向きを向きデータ42としてメインメモリ30に格納する。
【0120】
続いて、移動検出部57が、自装置の移動を検出するための監視を監視する(S103)。
【0121】
次いで、ロック実行部55が、セキュリティロックを解除すべきロック解除イベントが発生したか否かを判断する(S104)。そのようなロック解除イベントとしては、例えば、ユーザによるボタン5の押下がある。
【0122】
ここで、ロック解除イベントが発生した(YES)と判断した場合には、移動検出部57による自装置の移動の検出を終了する(S107)。
【0123】
一方、ロック解除イベントは発生していない(NO)と判断した場合には、自装置が移動したか否かを移動検出部57が判断する(S105)。
【0124】
ここで、移動していない(NO)と判断した場合には、再びステップS103に戻り、自装置の移動の検出を続ける。
【0125】
一方、移動した(YES)と判断した場合には、移動検出部57が移動フラグ43をONにし、その移動フラグ43をメインメモリ30に格納する(S106)。
【0126】
その後に、移動検出部57による自装置の移動の検出を終了する(S107)。
【0127】
なお、セキュリティロック実行時の処理は上記に限定されない。
【0128】
例えば、ステップS101の後に、情報処理装置1が水平面内に位置しているか否かを状態検出部58が10秒程度の期間だけ監視する監視期間を設けてもよい。その監視期間において情報処理装置1が水平面内に位置していることが状態検出部58により確認された場合には机の上に情報処理装置1が平置きされていることになるため、その場合にのみステップS102以降を実行してもよい。
【0129】
また、上記の監視期間において情報処理装置1が水平面内に位置していることが確認できない場合には、情報処理装置1が机の上に置かれておらず、ユーザが情報処理装置1を手にして移動中である可能性がある。よって、この場合にはステップS102〜ステップS107を行わずに、状態検出部58が移動フラグをONにして処理を終えてもよい。
【0130】
<セキュリティロック解除時>
次に、ロック実行部55がセキュリティロックを解除する場合の処理について説明する。
【0131】
図11は、この場合の処理について説明するためのフローチャートである。
【0132】
まず、ディスプレイ3の消灯時にボタン5が押下されたのをトリガにして、状態検出部58が、自装置がディスプレイ3を上にして机の上に置かれているか否かを判断する(S201)。
【0133】
ここで、机の上に置かれていない(NO)と判断した場合には、ユーザが情報処理装置1を手にしている可能性がある。この場合には可動カメラ4がユーザに向いている可能性が高いため、可動カメラ4の撮像方向を変えることなしに可動カメラ4でユーザの画像を撮像し、その画像に基づいて認証を行う(S207)。
【0134】
これにより、可動カメラ4の向きを無駄に制御することなく速やかに認証を行うことができる。
【0135】
一方、ステップS201において机の上に置かれている(YES)と判断した場合には、可動カメラ4がユーザを向いていない可能性があり、そのままでは可動カメラ4でユーザの画像を撮像することができない。
【0136】
そこで、この場合には以下のようにして可動カメラ4をユーザに向ける。
【0137】
まず、カメラ制御部52が、メインメモリ30から移動フラグ43を取得する(S202)。
【0138】
そして、その移動フラグ43に基づいて、カメラ制御部52が、ステップS101でセキュリティロックを実行した後に自装置が移動していないか否かを判断する(S203)。
【0139】
例えば、カメラ制御部52は、移動フラグ43がOFFのときには自装置は移動してないと判断し、移動フラグ43がONのときには自装置は移動したと判断する。
【0140】
ここで、移動していない(YES)と判断した場合には、カメラ制御部52が、メインメモリ30から向きデータ42を取得する(S204)。
【0141】
その向きデータ42が示す向きは、前述のようにセキュリティロックを実行した時点における情報処理装置1の向きであって、縦向き(
図3)、左向き(
図4)、及び右向き(
図5)のいずれかである。
【0142】
セキュリティロックの実行後に情報処理装置1が移動してなければ、情報処理装置1とユーザとの位置関係も変わっていないため、向きデータ42が示す向きを利用してユーザに可動カメラ4を向けることができる。
【0143】
そこで、この場合には、カメラ制御部52が、向きデータ42に基づいて可動カメラ4を制御することによりその撮像方向をユーザに向け、可動カメラ4でユーザの画像を取得する(S206)。なお、その具体的な制御方法については後述する。
【0144】
一方、ステップS203において移動した(NO)と判断した場合には、セキュリティロックの実行後に情報処理装置1が移動してしまっている。よって、この場合にはセキュリティロック時の情報処理装置1の向きを利用してユーザに可動カメラ4を向けることはできない。
【0145】
そこで、この場合は、カメラ制御部52が、メインメモリ30からデフォルトデータ44を取得する(S205)。デフォルトデータ44は、前述のように、ユーザが最も頻繁に情報処理装置1を向ける可能性のある縦向き(
図3)を示す。
【0146】
次に、カメラ制御部52が、デフォルトデータ44に基づいて可動カメラ4を制御することによりその撮像方向をユーザに向け、可動カメラ4でユーザの画像を撮像する(S206)。
【0147】
上記のようにステップS206でユーザの画像を撮像した後は、認証部54が、その画像に基づいて認証を行う(S207)。
【0148】
そして、その認証が成功した場合に、ロック実行部55がセキュリティロックを解除する(S208)。
【0149】
<可動カメラの制御方法>
本実施形態では、机等の上に平置きにされた情報処理装置1にセキュリティロックがかけられていても、以下のように可動カメラ4をユーザに向けることで認証を行い、セキュリティロックを解除できるようにする。
【0150】
図12は、机101の上に平置きにされた情報処理装置1の上面図である。
【0151】
その情報処理装置1にはセキュリティロックがかけられているものとする。
【0152】
この状態では、ガイド14は長手方向D1に平行となる。また、そのガイド14の中央にレンズユニット15が位置しており、可動カメラ4の撮像方向は真上を向いている。可動カメラ4のこの状態を以下ではデフォルト状態と呼ぶ。デフォルト状態においては、可動カメラ4はユーザを向いていない。
【0153】
前述のステップS206(
図11参照)においては、このようなデフォルト状態にある可動カメラ4を制御することにより、以下のように可動カメラ4をユーザに向ける。
【0154】
図13は、ステップS206における情報処理装置1の制御方法について説明するためのフローチャートである。
【0155】
まず、カメラ制御部52が、セキュリティロックが実行された時点における情報処理装置1の向きが縦向き(
図3)であるか否かを判断する(S401)。
【0156】
この判断は、ステップS204とステップS205で取得した向きデータ42とデフォルトデータ44に基づいて行われる。なお、デフォルトデータ44が示す向きは前述のように縦向きであるため、カメラ制御部52がデフォルトデータ44を取得している場合には縦向きである(YES)と判断される。
【0157】
ここで、縦向きではない(NO)と判断された場合には、カメラ制御部52が、セキュリティロックが実行された時点における情報処理装置1の向きが左向き(
図4)であるか否かを判断する(S402)。
【0158】
この判断は、ステップS204で取得した向きデータ42に基づいて行われる。
【0159】
ここで、左向きである(YES)と判断された場合には、カメラ制御部52は、正面視で回転台13を時計回りに90°だけ回転させる(S403)。
【0160】
一方、ステップS402で左向きではない(NO)と判断された場合には、セキュリティロックが実行された時点における情報処理装置1の向きは右向き(
図5)であるということになる。
【0161】
この場合には、カメラ制御部52は、正面視で回転台13を反時計回りに90°だけ回転させる(S404)。
【0162】
そして、上記のステップS401で縦向きである(YES)と判断された場合や、ステップS403、S404を終了した後は、カメラ制御部52は、ガイド14に沿ってレンズユニット15を所定の移動量だけ移動させる(S405)。
【0163】
その移動量は、例えば、ガイド14に沿ってレンズユニット15を移動させるためのステッピングモータの1ステップに相当する移動量である。
【0164】
次に、カメラ制御部52は、レンズユニット15の移動量が上限に達したか否かを判断する(S406)。移動量の上限は、予め定めておいたステッピングモータの上限のステップ数であり、筐体2とレンズユニット15とが機械的に干渉しない最大の移動量に相当する。
【0165】
ここで、上限ではない(NO)と判断した場合には、カメラ制御部52は、可動カメラ4を用いてファインダ画像を取得する(S407)。なお、ファインダ画像は、ユーザの顔を検出するために可動カメラ4で撮像された画像をいう。
【0166】
続いて、画像解析部53が、任意の顔認識アルゴリズムを用いて、そのファインダ画像からユーザの顔を検出できるか否かを判断する(S408)。
【0167】
ここで、検出できない(NO)と判断された場合には再びステップS405に戻る。
【0168】
一方、検出できた(YES)と判断された場合や、ステップS406で移動量が上限に達したと判断された場合には、カメラ制御部52は、可動カメラ4の位置を固定する(S409)。
【0169】
以上により、可動カメラ4の制御方法の基本ステップを終了する。
【0170】
次に、その制御方法について具体例を挙げて更に詳細に説明する。
【0171】
・情報処理装置1が縦向きの場合
まず、セキュリティロックを実行した時点で情報処理装置1が縦向きであった場合について説明する。
【0172】
図14(a)及び
図15(a)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための正面図である。また、
図14(b)及び
図15(b)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための側面図である。
【0173】
まず、
図13に従って可動カメラ4を制御する前においては、
図14(a)に示すように、情報処理装置1は、ユーザUから見て縦長となるように机101の上に置かれている。
【0174】
このように縦長の情報処理装置1を正面視すると、ユーザUの視線Lは長手方向D1と平行となる。
【0175】
また、可動カメラ4はデフォルト状態にあり、
図14(b)に示すように、可動カメラ4の撮像方向Dは鉛直上向きとなっている。
【0176】
次に、
図15(a)に示すように、ステップS405においてガイド14に沿ってレンズユニット15を移動させることにより、ディスプレイ3の短手方向D2を回転軸Xにしてレンズユニット15が回転する。
【0177】
これにより、
図15(b)に示すように、回転軸Xを中心にして撮像方向Dが回転し、撮像方向DがユーザUに向くようになる。
【0178】
なお、情報処理装置1が縦向きの場合だけでなく、ステップS203で自装置が移動したと判断されてカメラ制御部52がデフォルトデータ44を取得した場合も、この例と同じ方向に撮像方向Dが回転する。そして、回転後の撮像方向Dは、ユーザUがいる蓋然性の高い予め定められた方向D
0を向くことになる。
【0179】
このように自装置が移動した場合にはユーザUと情報処理装置1との位置関係が移動前と変わっているため、どの方向に可動カメラ4を向ければユーザUを捉えることができるかをカメラ制御部52は判断できない。よって、この場合には、上記のように予め定められた方向D
0に可動カメラ4を向けることにより、無駄に可動カメラ4を制御するのを防ぐことができる。
【0180】
・情報処理装置1が左向きの場合
次に、セキュリティロックを実行した時点で情報処理装置1が左向きであった場合について説明する。
【0181】
図16(a)、
図17(a)、及び
図18(a)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための正面図である。また、
図16(b)、
図17(b)、及び
図18(b)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための側面図である。
【0182】
図16(a)に示すように、
図13に従って可動カメラ4を制御する前においては、情報処理装置1は、ユーザUから見て横長となるように机101の上に置かれている。
【0183】
このように横長の情報処理装置1を正面視すると、ユーザUの視線Lは短手方向D2と平行となる。
【0184】
また、可動カメラ4は、ユーザUから見て左側にある。
【0185】
図16(b)に示すように、その可動カメラ4はデフォルト状態にあり、可動カメラ4の撮像方向Dは鉛直上向きとなっている。
【0186】
次に、
図17(a)に示すように、ステップS403において回転台13を時計回りに90°回転させる。
【0187】
このように回転させた後においても、
図17(b)に示すように、可動カメラ4の撮像方向Dは鉛直上向きのままであり、可動カメラ4はユーザUに向いていない。
【0188】
続いて、
図18(a)に示すように、ステップS405においてガイド14に沿ってレンズユニット15を移動させることにより、ディスプレイ3の長手方向D1を回転軸Xにしてレンズユニット15が回転する。
【0189】
これにより、
図18(b)に示すように、回転軸Xを中心にして撮像方向Dが回転し、撮像方向DがユーザUに向くようになる。
【0190】
・情報処理装置1が右向きの場合
次に、セキュリティロックを実行した時点で情報処理装置1が右向きであった場合について説明する。
【0191】
図19(a)、
図20(a)、及び
図21(a)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための正面図である。また、
図19(b)、
図20(b)、及び
図21(b)は、この場合の情報処理装置1の制御方法について説明するための側面図である。
【0192】
図19(a)に示すように、
図13に従って可動カメラ4を制御する前においては、情報処理装置1は、ユーザUから見て横長となるように机101の上に置かれている。また、可動カメラ4は、ユーザUから見て右側にある。
【0193】
この状態では、
図16(a)の例と同様に、ユーザUの視線Lは短手方向D2と平行となる。
【0194】
そして、可動カメラ4はデフォルト状態にあり、
図19(b)に示すように可動カメラ4の撮像方向Dは鉛直上向きとなっている。
【0195】
次に、
図20(a)に示すように、ステップS404において回転台13を反時計回りに90°回転させる。
【0196】
このように回転させた後においても、
図20(b)に示すように、可動カメラ4の撮像方向Dは鉛直上向きのままであり、可動カメラ4はユーザUに向いていない。
【0197】
続いて、
図21(a)に示すように、ステップS405においてガイド14に沿ってレンズユニット15を移動させることにより、ディスプレイ3の長手方向D1を回転軸Xにしてレンズユニット15が回転する。
【0198】
これにより、
図18(b)に示すように、回転軸Xを中心にして撮像方向Dが回転し、撮像方向DがユーザUに向くようになる。
【0199】
図22は、
図14〜
図21で説明したセキュリティロック時の情報処理装置1の向き、移動フラグ43、及び可動カメラ4の動作をまとめた表である。
【0200】
図22に従って可動カメラ4を動作させることで、可動カメラ4をユーザに向けることが可能となる。
【0201】
以上説明した本実施形態によれば、判断部51が情報処理装置1の向きを判断し(S102)、その向きに基づいてカメラ制御部52が可動カメラ4を制御することによりユーザに可動カメラ4を向ける(S205)。
【0202】
そのため、机等の上に情報処理装置1が平置きにされた状態であっても、ユーザがその可動カメラ4を覗き込むことなしに可動カメラ4がユーザの画像を取得することができ、その画像に基づいて認証部54が認証を行うことが可能となる。
【0203】
しかも、その認証に成功した場合にはロック実行部55がセキュリティロックを解除するため、ユーザが情報処理装置1を手にすることなく簡単にセキュリティロックを解除することができる。
【0204】
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態は上記に限定されない。例えば、上記では情報処理装置1としてスマートフォンを例示したが、情報処理装置1はユーザが携帯可能なものであればこれに限定されず、タブレット型のPC(Personal Computer)やノートPCを情報処理装置1として用いてもよい。
【0205】
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0206】
(付記1) 撮像方向が可動な可動カメラと、
自装置の向きを判断する判断部と、
前記判断部が判断した前記向きに基づいて前記可動カメラを制御することにより前記撮像方向をユーザに向け、前記可動カメラで前記ユーザの画像を取得するカメラ制御部と、
取得した前記画像に基づいて認証を行う認証部と、
を有する情報処理装置。
【0207】
(付記2) 自装置に対する入力操作を無効にするロックを実行すると共に、前記認証部による認証が成功した場合には前記ロックを解除するロック実行部を更に有することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0208】
(付記3) 前記判断部は、前記ロック実行部が前記ロックを行った時点における自装置の前記向きを判断することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
【0209】
(付記4) 自装置が移動したことを検出する移動検出部を更に有し、
前記ロックが実行されているときに自装置が移動したことを前記移動検出部が検出した場合には、前記カメラ制御部は、自装置の前記向きに関わらず、予め定められた方向に前記撮像方向を向けることを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
【0210】
(付記5) 前記可動カメラが表出する前面を備えた筐体と、
前記筐体の前記前面に設けられたディスプレイと、
自装置が前記ディスプレイを上にして水平面内に置かれている状態であることを検出する状態検出部とを更に有し、
前記状態検出部により自装置が前記ディスプレイを上にして水平面内に置かれていることが検出された場合には、前記判断部が判断した前記向きに基づいて、前記カメラ制御部が前記撮像方向を前記ユーザに向け、
前記状態検出部により自装置が前記ディスプレイを上にして水平面内に置かれていることが検出されない場合には、前記カメラ制御部が前記撮像方向を前記ユーザに向けることなく、前記認証部が認証を行うことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0211】
(付記6) 矩形状のディスプレイを更に有し、
自装置の前記向きは、前記ディスプレイが前記ユーザから縦長に見える縦向きと、前記ディスプレイが前記ユーザから横長に見える横向きのいずれかであることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
【0212】
(付記7) 前記カメラ制御部は、
前記判断部が判断した前記向きが前記縦向きのときは、前記ディスプレイの短手方向を回転軸にして前記撮像方向を回転させることにより前記撮像方向を前記ユーザに向け、
前記判断部が取得した前記向きが前記横向きのときは、前記ディスプレイの長手方向を回転軸にして前記撮像方向を回転させることにより前記撮像方向を前記ユーザに向けることを特徴とする付記6に記載の情報処理装置。
【0213】
(付記8) 撮像方向が可動な可動カメラを備えた情報処理装置により実行される制御方法であって、前記情報処理装置が、
自装置の向きを判断し、
前記判断した向きに基づいて前記可動カメラを制御することにより前記撮像方向をユーザに向け、前記可動カメラで前記ユーザの画像を取得し、
取得した前記画像に基づいて認証を行う、
ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【0214】
(付記9) 撮像方向が可動な可動カメラを備えた情報処理装置に、
自装置の向きを判断し、
前記判断した向きに基づいて前記可動カメラを制御することにより前記撮像方向をユーザに向け、前記可動カメラで前記ユーザの画像を取得し、
取得した前記画像に基づいて認証を行う、
処理を実行させるための情報処理装置の制御プログラム。