(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の柱構造と複数の該柱構造の間に設けられ両端部を該柱構造に支持される複数の梁構造とを持ち内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる主構造体を水平支持できる水平支持構造であって、
前記主構造体または前記壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と該取付箇所に対面する様に前記主構造体または前記壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられ、
長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を前記取付箇所に支持され他方の端部の側を前記対面箇所に向ける複数の支持部材と、
複数の前記支持部材の他方の端部の側に支持され前記対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である弾性部材を有する当接部材と、
複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記当接部材との間にある特定の位置である特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される部材である第一中間部材と一対の端部をもつ部材である第二中間部材とを持つ中間部材と、
を備え、
前記第一中間部材が前記特定位置から前記対面箇所への向きの移動を拘束され、
第二中間部材は一方の端部を前記取付箇所に当接し、他方の端部を前記第一中間部材に当接して、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する、
ことを特徴とする水平支持構造。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、できるかぎり軽量で簡易に施工できる構造を持つ据付空間の中に据え付けられる据付構造体とそのための水平支持構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる据付構造体であって、複数の柱構造と複数の該柱構造の間に設けられ両端部を該柱構造に支持される複数の梁構造とを有する主構造体と、前記主構造体または前記壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と該取付箇所に対面する様に前記主構造体または前記壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられて前記主構造体を水平支持できる複数の複数の水平支持構造と、を備え、前記水平支持構造は、長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を前記取付箇所に支持され他方の端部の側を前記対面箇所に向ける複数の支持部材と、複数の前記支持部材の他方の端部の側に支持され前記対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である弾性部材を持つ当接部材と、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記当接部材との間にある特定の位置である特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される部材である第一中間部材を持つ中間部材と、を有する、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、主構造体は、複数の柱構造と複数の該柱構造の間に設けられ両端部を該柱構造に支持される複数の梁構造とを持つ。複数の水平支持構造は、前記主構造体または前記壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と該取付箇所に対面する様に前記主構造体または前記壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられて前記主構造体を水平支持できる。複数の支持部材は、長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を前記取付箇所に支持され他方の端部の側を前記対面箇所に向ける。当接部材の弾性部材は、複数の前記支持部材の他方の端部の側に支持され前記対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である。中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記当接部材との間にある特定の位置である特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される部材である第一中間部材を持つ。
その結果、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが第一中間部材に拘束されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る据付構造体を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記中間部材は、第二中間部材と、を持ち、第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する。
上記の実施形態の構成により、第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する。
その結果、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材に邪魔されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
【0010】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる。
その結果、水平支持構造の前記取付箇所に近い箇所の剛性を上げられる。
【0011】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される。
上記の実施形態の構成により、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される。
その結果、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記中間部材は、第三中間部材とを持ち、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれる様に設けられ、前記第三中間部材は前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に押付ける。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれる様に設けられる。前記第三中間部材は前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に押付ける。
その結果、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
【0013】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記特定位置との間に設けられる第四中間部材と、
を持ち、前記第四中間部材は複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される。
上記の実施形態の構成により、第四中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記特定位置との間に設けられる。前記第四中間部材は複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される。
その結果、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とが一体化する。
【0014】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記中間部材は、第五中間部材と、を持ち、前記第五中間部材は、前記第四中間部材を前記支持部材に固定する。
上記の実施形態の構成により、前記第五中間部材は、前記第四中間部材を前記支持部材に固定する。
その結果、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とがさらに一体化する。
【0015】
本発明の実施形態に係る据付構造体は、前記第二中間部材が、中空柱形状を有し一方の端部を前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接される。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材が、中空柱形状を有し一方の端部を前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接される。
その結果、前記中間部材を容易に取付できる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の柱構造と複数の該柱構造の間に設けられ両端部を該柱構造に支持される複数の梁構造とを持つ主構造体とを有し内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる主構造体を水平支持できる水平支持構造であって、前記主構造体または前記壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と該取付箇所に対面する様に前記主構造体または前記壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられ、長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を前記取付箇所に支持され他方の端部の側を前記対面箇所に向ける複数の支持部材と、複数の前記支持部材の他方の端部の側に支持され前記対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である弾性部材を有する当接部材と、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記当接部材との間にある特定の位置である特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される部材である第一中間部材を持つ中間部材と、
を備える、ものとした。
【0017】
上記本発明の構成により、前記主構造体または前記壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と該取付箇所に対面する様に前記主構造体または前記壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられる。複数の支持部材は、長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を前記取付箇所に支持され他方の端部の側を前記対面箇所に向ける。当接部材の弾性部材は、複数の前記支持部材の他方の端部の側に支持され前記対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である。中間部材の第一中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記当接部材との間にある特定の位置である特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される部材である。
その結果、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが第一中間部材に拘束されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
【0018】
以下に、本発明の実施形態に係る水平支持構造を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0019】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記中間部材は、第二中間部材と、を有し、
第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する。
上記の実施形態の構成により、第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する。
その結果、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材に邪魔されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
【0020】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる。
その結果、水平支持構造の前記取付箇所に近い箇所の剛性を上げられる。
【0021】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される。
上記の実施形態の構成により、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される。
その結果、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
【0022】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記中間部材は、第三中間部材と、を有し、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれる様に設けられ、前記第三中間部材は前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に押付ける。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材は複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれる様に設けられる。前記第三中間部材は前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に押付ける。
その結果、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
【0023】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記特定位置との間に設けられる第四中間部材と、
を有し、前記第四中間部材は複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される。
上記の実施形態の構成により、第四中間部材は、複数の前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所と前記特定位置との間に設けられる。前記第四中間部材は複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される。
その結果、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とが一体化する。
【0024】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記中間部材は、第五中間部材と、を有し、前記第五中間部材は、前記第四中間部材を前記支持部材に固定する。
上記の実施形態の構成により、前記第五中間部材は、前記第四中間部材を前記支持部材に固定する。
その結果、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とがさらに一体化する。
【0025】
本発明の実施形態に係る水平支持構造は、前記第二中間部材が、中空柱形状を有し一方の端部を前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接される。
上記の実施形態の構成により、前記第二中間部材が、中空柱形状を有し一方の端部を前記支持部材の一方の端部の側を支持する前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接される。
その結果、中間部材を容易に取付できる。
【発明の効果】
【0026】
以上説明したように、本発明に係る内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる据付構造体は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の支持部材が一方の端部の側を前記取付箇所にを支持され、対面箇所に向けた他方の端部の側が前記対面箇所に対面する当接面を形成する弾性素材でできた弾性部材を支持し、第一中間部材が取付箇所と弾性部材との間の特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが第一中間部材に拘束されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材が前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する様にしたので、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材に邪魔されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
また、前記第二中間部材は前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる様にしたので、水平支持構造の前記取付箇所に近い箇所の剛性を上げられる。
また、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられる様にしたので、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、前記第二中間部材が前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれ、前記第三中間部材が前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として前記取付箇所に押付ける様にしたので、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、前記中間部材を前記取付箇所と前記特定位置との間に設け、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される様にしたので、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とが一体化する。
また、前記第五中間部材が前記第四中間部材を前記支持部材に固定する様にしたので、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とがさらに一体化する。
また、中空形状を有する前記第二中間部材が一方の端部を前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接する様にしたので、前記中間部材を容易に取付できる。
【0027】
以上説明したように、本発明に係る複数の柱構造と複数の該柱構造の間に設けられ両端部を該柱構造に支持される複数の梁構造とを持つ主構造体と(該主構造体に支持される機械装置と)を有し内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる主構造体を水平支持できる水平支持構造は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の支持部材が一方の端部の側を前記取付箇所にを支持され、前記対面箇所に向けた他方の端部の側が前記対面箇所に対面する当接面を形成する弾性素材でできた弾性部材を支持し、第一中間部材が取付箇所と弾性部材との間の特定位置に設けられ複数の前記支持部材に各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが第一中間部材に拘束されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材が前記取付箇所に対する前記第一中間部材の相対的な動きを拘束する様にしたので、複数の支持部材の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材に邪魔されて、水平支持構造の座屈強度を向上させる。
また、前記第二中間部材は前記取付箇所と前記第一中間部材との間に設けられる様にしたので、水平支持構造の前記取付箇所に近い箇所の剛性を上げられる。
また、前記第一中間部材は板状の部材であって板状の面を複数の前記支持部材の長手方向に交差させる様に前記特定位置に設けられる様にしたので、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、前記第二中間部材が前記取付箇所と前記第一中間部材との間に挟まれ、前記第三中間部材が前記第一中間部材と前記第二中間部材とを一体として前記取付箇所に押付ける様にしたので、前記支持部材の前記特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、前記中間部材を前記取付箇所と前記特定位置との間に設け、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とに各々に貫通される様にしたので、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とが一体化する。
また、前記第五中間部材が前記第四中間部材を前記支持部材に固定する様にしたので、複数の前記支持部材と前記第二中間部材とがさらに一体化する。
また、中空形状を有する前記第二中間部材が一方の端部を前記取付箇所に当接し他方の端部を前記第一中間部材に当接する様にしたので、中間部材を容易に取付できる。
従って、できるかぎり軽量で容易に施工できる構造を持つ据付空間の中に据え付けられる主構造体とそのための水平支持構造を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
【0030】
本発明の実施形態にかかる据付構造体を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る据付構造体の概念図である。
【0031】
本発明の実施形態にかかる据付構造体は、内側に向く壁面を持つ空間である据付空間の中に据え付けられる構造体である。
据付空間Hは、建築物50の内側に形成される空間であってもよい。
据付構造体60は、主構造体100と複数の水平支持構造200とで構成される。
据付構造体60は、主構造体100と複数の水平支持構造200と機械装置300とで構成されてもよい。
【0032】
主構造体100は、複数の柱構造111と複数の柱構造の間に設けられ両端部を柱構造に支持される複数の梁構造112とで構成される。
主構造体100は、複数の柱構造111と複数の柱構造の間に設けられ両端部を柱構造に支持される複数の梁構造112と筋交い構造113とで構成されてもよい。
【0033】
水平支持構造200は、主構造体または壁面のどちらか一方に設けられた取付箇所と取付箇所に対面する様に主構造体または壁面のどちらか他方に設けられた対面箇所との間に設けられて主構造体を水平支持できる構造である。
複数の取付箇所M及び対面箇所Nは、上から見て、主構造体100の周囲に各々に設けられる。
複数の取付箇所M及び対面箇所Nは、横から見て、主構造体100の高さ方向に所定のピッチで設けられる。
図2乃至13は、複数の取付箇所Mが主構造体に設けられ、対面箇所Nが壁面に設けられる様子を示す。、
【0034】
機械装置300は、主構造体100に支持される装置である。
機械装置300は、機械式駐車装置であってもよい。
【0035】
以下に、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造200を、図を基に、説明する。
図2は、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造の平面図である。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造の正面図である。
図4は、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造の側面図である。
図5は、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造のC−C矢視図である。
図6は、本発明の第一の実施形態に係る水平支持構造のD−D矢視図である。
【0036】
本発明の第一の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図2は、梁構造112が柱構造111に結合する箇所に、X方向に向かう取付箇所MとY方向に向かう取付箇所Mが設けられ、2箇所の取付箇所に対面する壁面に2つの対面箇所nが各々に設定される様子を示す。
【0037】
支持部材210は、長尺部材であって長手方向を水平にして一方の端部の側を取付箇所Mに支持され他方の端部の側を対面箇所Nに向ける部材である。
支持部材210は、棒状部材211と複数の締結部材212とで構成されてもよい。
棒状部材211は、円形の断面をもつ棒状部材であってもよい。
例えば、棒状部材211は、全ネジのボルト部材である。
例えば、棒状部材211は、ナットの設けられる箇所にネジが切られたの棒状部材である。
棒状部材211の一方の端部の側が柱構造111に設けられた取付箇所に加工される貫通孔を貫通し、締結部材212で締結される。
例えば、締結部材212は、ナットである。
棒状部材211の他方の端部が、壁面Sに設けられる対面箇所Nに向ける。
例えば、複数の棒状部材211の他方の端部が後述する当て板223に締結部材212で締結される。
【0038】
当接部材220は、弾性部材221で構成される。
当接部材220は、弾性部材221と弾性部材ベース222と当て板223とで構成されてもよい。
弾性部材221は、複数の支持部材210の他方の端部の側に支持され対面箇所に当接できる様に対面する当接面を形成する弾性素材でできた部材である。
例えば、地震が発生しないとき当接面と対面箇所との間に隙間があり、地震が発生すると当接面と対面箇所とが当接する。
例えば、地震が発生しないとき当接面と対面箇所とが当接し、地震が発生すると当接面と対面箇所とが当接する。
弾性部材ベース222は、弾性部材221と一体構造になっている。
弾性部材ベース222は、当て板223にボルト結合される。
当て板223は、支持部材210の端部の側に固定される。
【0039】
中間部材230は、水平支持構造200に付加される部材である。
例えば、中間部材230は、水平支持構造200に付加されて、水平支持構造200の座屈強度を増す。
中間部材230は、第一中間部材231で構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第三中間部材233とで構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233と第四中間部材234とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233と第四中間部材234と第五中間部材235とで構成されてもよい。
【0040】
第一中間部材231は、特定位置に設けられ複数の支持部材210に各々に貫通される部材である。
ここで、特定位置は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと当接部材220との間にある特定の位置である。
第一中間部材231は、板状の部材であって板状の面を複数の支持部材の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられ複数の支持部材210に各々に貫通されてもよい。
第一中間部材231は、支持部材210に各々に貫通される貫通孔を設けられてもよい。
図2、
図3は、板状の部材であって板状の面を6個の支持部材210の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられ6個の支持部材210に各々に貫通される第一中間部材231を示す。
図2、
図3は、板状の部材であって板状の面を4個の支持部材210の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられ4個の支持部材210に各々に貫通される第一中間部材231を示す。
【0041】
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mに対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する部材である。
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと第一中間部材231との間に設けられてもよい。
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと第一中間部材231との間に挟まれる様に設けられてもよい。
第二中間部232は、中空柱形状を有し一方の端部を支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mに当接し他方の端部を第一中間部材231に当接されてもよい。
第二中間部材232は、一方の端部を取付箇所Mに固着しても良い。
第二中間部材232は、他方の端部を第一中間部材231と一体構造であってもよい。
図6は、第二中間部材232が円筒状の中空柱形状を有する様子を示す。
第二中間部材232が取付箇所Mに対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する結果、水平支持構造の座屈強度が向上する。
【0042】
第三中間部材233は、第一中間部材と第二中間部材とを一体として複数の支持部材の一方の端部の側を支持する取付箇所に押付ける部材である。
第三中間部材233は、締結部材212と同一の部材であってもよい。
例えば、第三中間部材233は棒状部材211に係合するナットである。
【0043】
第四中間部材234は、複数の支持部材の一方の端部の側を支持する取付箇所と特定位置との間に設けられ、複数の支持部材と第二中間部材とに各々に貫通される。
第四中間部材234は、板状の部材であって、複数の支持部材と第二中間部材とに板状の直交方向に各々に貫通されてもよい。
図6は、板状の部材であって、4個の支持部材210と第二中間部材232とに板状の直交方向に各々に貫通される第四中間部材234を示す。
【0044】
第五中間部材235は、第四中間部材234を支持部材210に固定する部材である。
第五中間部材235は、締結部材212と同一の部材であってもよい。
例えば、第五中間部材235は棒状部材211に係合するナットである。
図6は、1個の第五中間部材235が棒状部材211に係合する様子を示す。
【0045】
次に、第二の実施形態にかかる水平支持構造200を、図を基に、説明する。
第二の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図7は、本発明の第二の実施形態に係る水平支持構造の平面図である。
【0046】
本発明の第二の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図7は、梁構造112が柱構造111に結合する箇所に、X方向に向かう取付箇所MとY方向に向かう取付箇所Mが設けられ、2箇所の取付箇所に対面する壁面に2つの対面箇所nが各々に設定される様子を示す。
【0047】
複数の支持部材210と当接部材220は、第一の実施形態にかかる水平支持構造200のものと同じなので、説明を省略する。
【0048】
中間部材230は、水平支持構造200に付加される部材である。
例えば、中間部材230は、水平支持構造200の座屈強度を増す部材である。
中間部材230は、第一中間部材231で構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第三中間部材233とで構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233とで構成されてもよい。
【0049】
すなわち、第二の実施形態にかかる水平支持構造は、第一の実施形態にかかる水平支持構造から第四中間部材234と第五中間部材235とを省略した構造である。
第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233の主要な構成は、第一の実施形態にかかる水平支持構造のものと同じなので、異なる特徴のみを説明する。
【0050】
第二中間部材232の外形が複数の支持部材の隙間から抜けられない寸法であってもよい。
第二中間部材232は、一方の端部を取付箇所Mに固着しても良い。
第二中間部材232は、他方の端部を第一中間部材231と一体構造であってもよい。
【0051】
次に、第三の実施形態にかかる水平支持構造200を、図を基に、説明する。
第三の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図8は、本発明の第二の実施形態に係る水平支持構造の平面図である。
【0052】
本発明の第三の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図8は、梁構造112が柱構造111に結合する箇所に、X方向に向かう取付箇所MとY方向に向かう取付箇所Mが設けられ、2箇所の取付箇所に対面する壁面に2つの対面箇所nが各々に設定される様子を示す。
【0053】
複数の支持部材210と当接部材220は、第一の実施形態にかかる水平支持構造200のものと同じなので、説明を省略する。
【0054】
中間部材230は、水平支持構造200に付加される部材である。
例えば、中間部材230は、水平支持構造200の座屈強度を増す部材である。
中間部材230は、第一中間部材231で構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第三中間部材233とで構成される。
【0055】
すなわち、第二の実施形態にかかる水平支持構造は、第一の実施形態にかかる水平支持構造から第二中間部材232と第四中間部材234と第五中間部材235とを省略した構造である。
第一中間部材231と第三中間部材233の主要な構成は、第一の実施形態にかかる水平支持構造のものと同じなので、異なる特徴のみを説明する。
【0056】
第三中間部材233は、第一中間部材231を支持部材210に固定する部材である。
一対の第三中間部材233が、第一中間部材231を挟み込んで棒状部材211に締結していてもよい。
【0057】
次に、第四の実施形態にかかる水平支持構造200を、図を基に、説明する。
第四の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図9は、本発明の第四の実施形態に係る水平支持構造の平面図である。
【0058】
本発明の第四の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図9は、梁構造112が柱構造111に結合する箇所に、X方向に向かう取付箇所MとY方向に向かう取付箇所Mが設けられ、2箇所の取付箇所に対面する壁面に2つの対面箇所nが各々に設定される様子を示す。
【0059】
複数の支持部材210と当接部材220は、第一の実施形態にかかる水平支持構造200のものと同じなので、説明を省略する。
【0060】
中間部材230は、水平支持構造200に付加される部材である。
例えば、中間部材230は、水平支持構造200の座屈強度を増す部材である。
中間部材230は、第一中間部材231で構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第三中間部材233とで構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233とで構成されてもよい。
【0061】
第一中間部材231と第三中間部材233との構成は、第一の実施形態にかかる水平支持構造200のものと同じなので、説明を省略する。
【0062】
第二中間部材232は、複数の支持部材の一方の端部の側を支持する取付箇所に対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する部材である。
第二中間部材232は、複数の支持部材の一方の端部の側を支持する取付箇所と第一中間部材との間に設けられてもよい。
第二中間部材232は、引張部材であって、取付箇所Mと第一中間部材231との間にタスキ状に配置され、両端を取付箇所Mと第一中間部材231とに固定される。
ここで、引張部材は、主に引張力を受ける部材である。
第二中間部材232は、ターンバックルを設けられたワイヤであってもよい。
ワイヤを張ることにより、取付箇所に対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する。その結果、水平支持構造の座屈強度が向上する。
【0063】
次に、第五の実施形態にかかる水平支持構造200を、図を基に、説明する。
第五の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図10は、本発明の第五の実施形態に係る水平支持構造の平面図である。
【0064】
本発明の第五の実施形態にかかる水平支持構造200は、複数の支持部材210と当接部材220と中間部材230とで構成される。
図10は、梁構造112が柱構造111に結合する箇所に、X方向に向かう取付箇所MとY方向に向かう取付箇所Mが設けられ、2箇所の取付箇所に対面する壁面に2つの対面箇所nが各々に設定される様子を示す。
【0065】
複数の支持部材210と当接部材220は、第一の実施形態にかかる水平支持構造200のものと同じなので、説明を省略する。
【0066】
中間部材230は、水平支持構造200に付加される部材である。
例えば、中間部材230は、水平支持構造200の座屈強度を増す部材である。
中間部材230は、第一中間部材231で構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第三中間部材233とで構成される。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232とで構成されてもよい。
中間部材230は、第一中間部材231と第二中間部材232と第三中間部材233とで構成されてもよい。
中間部材230は、複数の第一中間部材231と複数の第二中間部材232と複数の第三中間部材233とで構成されてもよい。
【0067】
第一中間部材231は、特定位置に設けられ複数の支持部材に各々に貫通される部材である。
ここで、特定位置は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと当接部材220との間にある特定の位置である。
第一中間部材231は、板状の部材であって板状の面を複数の支持部材の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられ複数の支持部材210に各々に貫通されてもよい。
第一中間部材231は、支持部材210に各々に貫通される貫通孔を設けられてもよい。
図10は、複数の第一中間部材231が、板状の部材であって板状の面を6個の支持部材210の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられ、複数の支持部材210に各々に貫通される様子を示す。
【0068】
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mに対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する部材である。
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと第一中間部材231との間に設けられてもよい。
第二中間部材232は、複数の支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mと第一中間部材231との間に挟まれる様に設けられてもよい。
第二中間部232は、中空柱形状を有し一方の端部を支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mに当接し他方の端部を第一中間部材231に当接されてもよい。
第二中間部材232は、一方の端部を取付箇所Mに固着しても良い。
第二中間部材232は、他方の端部を第一中間部材231と一体構造であってもよい。
図10は、複数の第二中間部材232が、複数の支持部材212に各々に貫通される中空柱形状を有し、一方の端部を支持部材210の一方の端部の側を支持する取付箇所Mに当接し他方の端部を第一中間部材231に当接される様子を示す。
【0069】
第三中間部材233は、第一中間部材と第二中間部材とを一体として複数の支持部材の一方の端部の側を支持する取付箇所に押付ける部材である。
第三中間部材233は、締結部材212であってもよい。
例えば、第三中間部材233は棒状部材211に係合するナットである。
【0070】
また、本発明の実施形態に係る据付構造体は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の支持部材210が一方の端部の側を主構造体の柱構造111または梁構造112に設定された取付箇所Mに支持され、壁面Sに向けた他方の端部の側が壁面Sに対面する当接面Kを形成する弾性素材でできた弾性部材221を支持し、第一中間部材231が取付箇所Mと弾性部材221との間の特定位置に設けられ複数の支持部材210に各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材210の特定位置での自由な動きが第一中間部材231に拘束されて、水平支持構造200の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材232が取付箇所Mに対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する様にしたので、複数の支持部材210の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材231に邪魔されて、水平支持構造200の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材232は取付箇所Mと第一中間部材231との間に設けられる様にしたので、水平支持構造200の取付箇所Mに近い箇所の剛性を上げられる。
また、第一中間部材231は板状の部材であって板状の面を複数の支持部材210の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられる様にしたので、支持部材210の特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、第二中間部材232が取付箇所Mと第一中間部材231との間に挟まれ、第三中間部材233が第一中間部材231と第二中間部材232とを一体として取付箇所Mに押付ける様にしたので、支持部材210の特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、中間部材230を取付箇所と特定位置との間に設け、複数の支持部材210と第二中間部材232とに各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材210と第二中間部材232とが一体化する。
また、第五中間部材235が第四中間部材234を支持部材210に固定する様にしたので、複数の支持部材210と第二中間部材232とがさらに一体化する。
また、中空形状を有する第二中間部材232が一方の端部を取付箇所Mに当接し他方の端部を第一中間部材231に当接する様にしたので、中間部材230を簡易に取付けできる。
【0071】
以上説明したように、本発明に係る複数の柱構造111と複数の柱構造111の間に設けられ両端部を柱構造111に支持される複数の梁構造112とを持つ主構造体100に支持される機械装置300とを有し内側に向く壁面を持つ空間である据付空間Hの中に据え付けられる主構造体100を水平支持できる水平支持構造200は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の支持部材210が一方の端部の側を主構造体100の柱構造111または梁構造112に設定された取付箇所Mにを支持され、壁面Sに向けた他方の端部の側が壁面Sに対面する当接面Kを形成する弾性素材でできた弾性部材221を支持し、第一中間部材231が取付箇所Mと弾性部材221との間の特定位置に設けられ複数の支持部材210に各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材210の特定位置での自由な動きが第一中間部材231に拘束されて、水平支持構造200の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材232が取付箇所Mに対する第一中間部材231の相対的な動きを拘束する様にしたので、複数の支持部材210の特定位置での自由な動きが相対的な動きを拘束される第一中間部材231に邪魔されて、水平支持構造200の座屈強度を向上させる。
また、第二中間部材232は取付箇所Mと第一中間部材231との間に設けられる様にしたので、水平支持構造200の取付箇所Mに近い箇所の剛性を上げられる。
また、第一中間部材231は板状の部材であって板状の面を複数の支持部材210の長手方向に交差させる様に特定位置に設けられる様にしたので、支持部材210の特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、第二中間部材232が取付箇所Mと第一中間部材231との間に挟まれ、第三中間部材233が第一中間部材231と第二中間部材232とを一体として取付箇所Mに押付ける様にしたので、支持部材210の特定位置での自由な動きを効率的に拘束できる。
また、中間部材230を取付箇所Mと特定位置との間に設け、複数の支持部材210と第二中間部材232とに各々に貫通される様にしたので、複数の支持部材210と第二中間部材232とが一体化する。
また、第五中間部材235が第四中間部材234を支持部材210に固定する様にしたので、複数の支持部材210と第二中間部材232とがさらに一体化する。
また、中空形状を有する第二中間部材232が一方の端部を取付箇所Mに当接し他方の端部を第一中間部材231に当接する様にしたので、中間部材を容易に取付できる。
【0072】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
取付箇所Mを主構造体100に設け、対面箇所Nを壁面Sに設ける構造を例に説明したが、これに限定されない。取付箇所Mを壁面Sに設け、対面箇所Nを主構造体100に設けてもよい。