(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインを備えており、各製造ラインが水溶性単位用量物品を製造し、前記水溶性単位用量物品が、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインから前記中間貯蔵ラインに移され、好ましくは、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインからの移動が、同時に行われる、請求項1に記載のプロセス。
前記少なくとも1つの水溶性単位用量物品が、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって、前記少なくとも1つの製造ラインから前記中間貯蔵ラインに移される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
前記少なくとも1つの水溶性単位用量物品が、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって、前記中間貯蔵ラインから前記少なくとも1つの封入ラインに移される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロセス。
【発明を実施するための形態】
【0014】
プロセス
本発明は、消費財製品を製造するためのプロセスに関する。消費財製品は、消費者の需要を満たすために消費者に販売される製品である。消費財製品は、「そのまま」販売されてもよく、言い換えると、消費財製品は、消費者が棚から手に取る商品である。または、消費財製品は、複数要素の製品が1つの単位として収容されていてもよい。例えば、1個より多い消費財製品が、外側パッケージ内に封入されていてもよく、複数の封入された消費財製品が、1回の購入で一緒に販売されてもよい。
【0015】
消費財製品は、容器と、容器内に収容された水溶性単位用量物品とを含む。水溶性単位用量物品について、以下にさらに詳細に記載する。
【0016】
容器について、以下にさらに詳細に記載する。消費財製品は、審美的な要素、例えば、シュリンクスリーブまたは容器に貼り付けられたラベルを含んでいてもよい。または、容器は、着色していてもよく、または審美的な要素または情報を含む印刷物(例えば、使用指示)と共に印刷されていてもよい。
【0017】
プロセスは、以下の工程を含む。
a.少なくとも1つの製造ラインで少なくとも1つの水溶性単位用量物品を製造し、当該水溶性単位用量物品が、洗剤組成物を包み込む少なくとも1つの水溶性フィルムを含む工程。
【0018】
水溶性単位用量物品、水溶性フィルムおよび洗剤組成物について、以下にさらに詳細に記載する。
【0019】
当業者は、少なくとも1つの製造ラインで少なくとも1つの水溶性単位用量物品を製造する方法を認識しているであろう。当業者は、何が製造ラインであるか、また、好適な製造ラインを認識しているであろう。製造ラインは、水溶性単位用量物品を製造するために少なくとも1つの処理工程が行われる位置を意味すると理解される。製造ラインは、自動化された製造プロセス、例えば、コンベヤベルト、一連のコンベヤベルト、または単位用量物品を製造するために一連の自動化されたシーケンスが行われる同様のものであってもよい。または、製造ラインは、水溶性単位用量物品を製造する間に1つ以上のシーケンスまたは工程が手動で行われる、手動の製造ラインであってもよい。最も好ましくは、製造ラインは、自動化された製造ラインである。製造ラインは、1つの物体(例えば、1つの装置)である必要はなく、水溶性単位用量物品を製造するという目標を達成するための一連の装置または設備であってもよい。
【0020】
少なくとも1つの製造ラインで少なくとも1つの水溶性単位用量物品を製造することは、連続プロセスであってもよい。または、少なくとも1つの製造ラインで少なくとも1つの水溶性単位用量物品を製造することは、断続的なプロセスまたはバッチプロセスであってもよい。
【0021】
製造ラインで少なくとも1つの水溶性単位用量物品を製造するための例示的な方法は、第1の水溶性フィルムを型の中で成型し、開放区画を作成することである。当該区画に洗剤組成物を充填し、次いで、充填された区画を第2の水溶性フィルムで閉じ、第1のフィルムと第2のフィルムを一緒に密封する。または、充填された区画が、少なくとも1つのさらなるあらかじめ調製しておいた充填され完全に閉じられた区画によって閉じられてもよく、その結果、第1の区画の上部に重ね合わされた少なくとも1つの区画を含む、重ね合わされたパウチが作られる。フィルムは、溶媒シーリング、熱シーリング、またはこれらの混合によって密封されてもよい。
【0022】
好ましくは、プロセスは、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインを備えており、各製造ラインが、水溶性単位用量物品を製造する。したがって、複数の水溶性単位用量物品が、複数の製造ラインによって同時に製造されてもよい。
【0023】
b.少なくとも1つの製造ラインから中間ラインに、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を移す工程。
【0024】
中間ラインについて、以下にさらに詳細に記載する。当業者は、水溶性単位用量物品を少なくとも1つの製造ラインから中間ラインに移動する好適な手段を認識しているであろう。少なくとも1つの製造ラインから中間貯蔵ラインへの移動は、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって行われてもよい。手動の操作は、水溶性単位用量物品を製造ラインから中間ラインへと人が手動で持ち上げることを含んでいてもよい。自動化された操作は、コンベヤベルト、持ち上げ機構、またはこれらの混合による移動を含んでいてもよい。または、水溶性単位用量物品は、重力の影響下で落下させることによって、製造ラインから中間ラインへと移されてもよい。例えば、製造ラインの終了部が、中間ラインの上の一定距離の位置にあり、水溶性単位用量物品が、製造ラインの終了部から中間ラインへと落下する。
【0025】
好ましくは、製造ラインと中間ラインが、製造されると、水溶性単位用量物品を中間ラインに直接移動することができるように互いにそばに配置されていてもよい。または、製造ラインと中間ラインが、水溶性単位用量物品が製造されると、製造ラインから中間ラインに運ばれるような一定距離離れて配置されていてもよい。例えば、中間ラインは、同じ製造設備内において、製造ラインとは異なる位置に配置されていてもよく、または、製造ラインとは異なる設備において、製造ラインから地理的に離れて配置されていてもよい。
【0026】
好ましくは、プロセスは、1つの中間ラインを備えている。
【0027】
水溶性単位用量物品を製造ラインから中間ラインに移動することは、連続プロセスによるものであってもよい。または、水溶性単位用量物品を製造ラインから中間ラインに移動することは、指示付きの(停止/開始)プロセスを介するものであってもよい。
【0028】
c.中間ラインに沿って、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を運ぶ工程。
【0029】
当業者は、中間ラインに沿って水溶性単位用量物品を運ぶ好適な手段を認識しているであろう。
【0030】
水溶性単位用量物品を中間ラインに沿って移すことは、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって達成されてもよい。
【0031】
中間ラインは、水溶性単位用量物品を運ぶためのコンベヤを備えていてもよい。当業者であれば、好適なコンベヤは認識されるであろう。好ましいコンベヤとしては、Interroll RollerDriveシリーズのコンベヤ、またはIntralox Activated Roller Belt(商標)が挙げられる。水溶性単位用量物品を中間ラインに沿って移すための代替的な手段としては、スタッカー、リフト、一連のダイバータ−およびマージャーが挙げられる。中間ラインは、コンベヤ、スタッカー、リフト、一連のダイバータ、およびマージャー、またはこれらの混合を含んでいてもよい。
【0032】
コンベヤは、連続的な環状コンベヤであってもよく、好ましくは、水溶性単位用量物品を環状コンベアから近づけて、または離れるように(例えば、封入ラインに、または貯蔵領域の中へ、または貯蔵領域から)移動させる手段を有するものであってもよい。または、コンベヤは、単一の1方向に移動してもよい。または、コンベヤは、1方向にのみ移動することができるか、または第1の方向に移動し、その後、逆方向に移動することができる直線のコンベヤであってもよい。
【0033】
または、中間ラインは、完全に固定された装置でなくてもよく、むしろ移動可能な装置を含んでいてもよい。または、中間ラインは、固定された装置と移動可能な装置の両方を含む。
【0034】
水溶性単位用量物品は、中間ラインから少なくとも1つの封入ラインに移される前に、中間ライン上に1分間〜3ヶ月間貯蔵される。水溶性単位用量物品は、中間ラインから少なくとも1つの封入ラインに移される前に、中間ラインに3ヶ月まで貯蔵されてもよい。水溶性単位用量物品は、中間ライン上に1分間〜2ヶ月間、好ましくは、3分間〜1ヶ月間貯蔵されてもよい。好ましくは、中間ラインは、水溶性単位用量物品を貯蔵することができる手段を備えている。好ましくは、中間ラインは、貯蔵手段と、水溶性単位用量物品を中間ラインに沿って貯蔵手段に、また、貯蔵手段から移動する移動手段を備えている。貯蔵手段は、シャトルまたはクレーン系の自動化貯蔵検索システム、または単純なコンベヤ貯蔵システム、またはこれらの混合を備えていてもよい。貯蔵領域は、ラックを備えていてもよい。または、貯蔵領域は、水溶性単位用量物品を貯蔵するために地面に割り当てられた領域を含んでいてもよい。
【0035】
水溶性単位用量物品は、中間ラインに別個に、個々に貯蔵されてもよい。または、水溶性単位用量物品は、1つ以上のレセプタクル内で貯蔵されてもよい。好ましくは、中間ラインは、少なくとも2つのレセプタクルを備えている。好ましくは、各レセプタクルは、1〜2000、さらに好ましくは100〜1500、さらになお好ましくは200〜1000の水溶性単位用量物品を含む。
【0036】
当業者は、各レセプタクルに含まれる水溶性単位用量物品の適切な数を認識しているであろう。理論によって束縛されることを望まないが、当業者は、レセプタクルにあまりに多くの水溶性単位用量物品が押し込まれ、レセプタクルの底部にある1つが、その上にある水溶性単位用量物品の重量によって壊れる(したがって破裂する)ことのないように、特定のレセプタクル内の水溶性単位用量物品の数を最大化したいだろう。当業者であれば、これをどのように達成するかを認識しているであろう。
【0037】
本発明のプロセスは、各レセプタクルに充填された水溶性単位用量物品の数を数えるための手段を備えていてもよい。例えば、満載が特定の数の水溶性単位用量物品に対応する収集チャンバを備えていてもよい。収集チャンバが満載になれば、レセプタクルに移す。水溶性単位用量物品は、重力によって収集チャンバに移されてもよく、すなわち、コンベヤまたは同様の機構から収集チャンバに落下し、収集チャンバが満載になれば、収集チャンバからレセプタクルに渡される。
【0038】
または、プロセスは、特定の体積の水溶性単位用量物品しかレセプタクルに通過させない計測機構を備えていてもよい。
【0039】
好ましくは、中間ラインは、貯蔵手段と、レセプタクルを中間ラインに沿って貯蔵手段に、また、貯蔵手段から移動する移動手段を備えている。
【0040】
水溶性単位用量物品は、製造ラインから直接レセプタクルに移されてもよい。または、水溶性単位用量物品は、中間ラインに移された後に、レセプタクルに移されてもよい。または、水溶性単位用量物品は、製造ライン上の少なくとも1つのレセプタクル内に配置され、次いで、レセプタクルが製造ラインから中間ラインに移されてもよい。少なくとも1つの製造ラインから中間貯蔵ラインへのレセプタクルの移動は、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって行われてもよい。手動の操作は、レセプタクルを製造ラインから中間ラインへと人が手動で持ち上げることを含んでいてもよい。自動化された操作は、コンベヤベルト、持ち上げ機構、またはこれらの混合による移動を含んでいてもよい。
【0041】
工程bでは、水溶性単位用量物品は、充填されたレセプタクルを中間ラインから移動し、空のレセプタクルを所定位置に移動することができるように断続的に停止させて移動することができるコンベヤによって移されてもよい。
【0042】
レセプタクルは、積み重ねられた配置で貯蔵されてもよい。
【0043】
好ましくは、貯蔵中にレセプタクルに外部からの異物が入り込むのを防ぐための手段が提供される。また、好ましくは、レセプタクル内およびレセプタクル周囲の環境状態が、レセプタクル中で水溶性単位用量物品を貯蔵する間、制御される。
【0044】
中間ラインは、使用後に(すなわち、空になった後に)レセプタクルを洗浄する手段を備えていてもよい。当業者であれば、レセプタクルを洗浄するための市販の装置を認識しているであろう。このような装置は、レセプタクルを洗浄するために、水、または水と洗剤との組み合わせを利用してもよい。好ましくは、中間ラインは、洗浄したら、レセプタクルを乾燥させる手段を備えている。当業者であれば、これを達成するための市販の装置(例えば、加熱ランプまたは風乾)を認識しているであろう。中間ラインは、乾燥させた後にレセプタクルに残る水および/または洗剤を検出する手段も備えていてもよい。
【0045】
中間ラインは、中間ライン上で破裂した水溶性単位用量物品を特定するための手段を備えていてもよい。当業者であれば、これを達成する好適なデバイスを認識しているであろう。このようなデバイスは、一般的なカメラまたは赤外線カメラを備える市販の2Dまたは3D画像認識システムを備えていてもよい。このようなデバイスは、ラインを視覚的に観察し、破裂した水溶性単位用量物品が観察されたときに操作者に知らせる。
【0046】
中間ラインは、レセプタクル内で破裂した水溶性単位用量物品を特定するための手段を備えていてもよい。当業者であれば、これを達成する好適なデバイスを認識しているであろう。このようなデバイスは、一般的なカメラまたは赤外線カメラを備える市販の2Dまたは3D画像認識システムを備えていてもよい。このようなデバイスは、レセプタクルを視覚的に観察し、破裂した水溶性単位用量物品が観察されたときに操作者に知らせる。
【0047】
各レセプタクルは、制御システムに、正しい水溶性単位用量物品を適切な封入ラインに移させるための固有の識別子を含んでいてもよい。中間ラインまたは封入ライン、またはこれら両者が、固有の識別子を読み取る適切な手段を備えているだろう。固有の識別子は、バーコード、無線識別タグ(RFID)またはこれらの混合物であってもよい。または、レセプタクルは、インターネットまたは閉じた追跡システムを介して追跡可能なセンサを備えていてもよい。
【0048】
各レセプタクルは、同じ洗剤組成物を含む水溶性単位用量物品を含んでいてもよい。または、各レセプタクルは、異なる洗剤組成物を含む水溶性単位用量物品の混合物を含んでいてもよい。
【0049】
好ましくは、プロセスは、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインを備えており、各製造ラインが水溶性単位用量物品を製造し、水溶性単位用量物品が、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインから中間ラインに移される。言い換えると、複数の製造ラインが、水溶性単位用量物品を中間ラインに供給する。好ましくは、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の製造ラインからの移動は、同時に行われる。好ましくは、プロセスは、1つの中間ラインを備えている。言い換えると、複数の製造ラインが、水溶性単位用量物品を中間ラインに供給する。
【0050】
好ましくは、水溶性単位用量物品は、
a.15℃〜35℃、好ましくは17℃〜30℃、さらに好ましくは18℃〜27℃、またはさらにより好ましくは19℃〜23℃の温度、
b.10%〜80%、好ましくは20%〜50%、さらに好ましくは23%〜47%、さらにより好ましくは27%〜43%、または最も好ましくは30%〜40%の相対湿度で、
c.これらの組み合わせで、中間ライン上で貯蔵される。
【0051】
当業者であれば、温度を測定し、制御するための好適な手段を認識しているであろう。温度は、市販されているか、または当業者に知られているものよりも、加熱器および冷却器を用いて制御されてもよい。当業者であれば、相対湿度を測定し、制御するための好適な手段を認識しているであろう。相対湿度を測定するための好ましい方法は、17℃〜23℃の温度で市販の液体比重計を使用することである。または、相対湿度は、湿度と温度の測定結果を用いて計算されてもよい。例えば、温度と湿度を測定するSiemens QFA2060Dを用いる。これらの測定された値から、ユーザは、相対湿度を計算することができる。市販の加熱換気空調システム(HVAC)を用い、相対湿度を制御することができる。このようなシステムは、本発明のプロセスが行われる環境の性質を監視し、調節する。このような性質としては、熱、含水量、酸素レベル、またはこれらの混合が挙げられる。HVACシステムは、本発明のプロセスが行われる環境から水分を除去するか、または水分を加えるための市販の手段を備えている。
【0052】
少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、中間ライン全体に沿って、15℃〜35℃、好ましくは17℃〜30℃、さらに好ましくは18℃〜27℃、またはさらになお好ましくは19℃〜23℃の温度に維持されてもよい。または、水溶性単位用量物品は、中間ラインの1つ以上の部分において、15℃〜35℃、好ましくは17℃〜30℃、さらに好ましくは18℃〜27℃、またはさらになお好ましくは、19℃から23℃の温度に維持されてもよい。例えば、中間ラインは、貯蔵領域を含んでいてもよく、水溶性単位用量物品は、ちょうど貯蔵領域で、15℃〜35℃、好ましくは17℃〜30℃、さらに好ましくは18℃〜27℃、またはさらになお好ましくは19℃〜23℃の温度に維持されてもよい。
【0053】
少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、中間ライン全体に沿って、10%〜80%、好ましくは20%〜50%、さらに好ましくは23%〜47%、さらにより好ましくは27%〜43%、または最も好ましくは30%〜40%の相対湿度に維持されてもよい。または、少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、中間ラインの1つ以上の部分で、10%〜80%、好ましくは20%〜50%、さらに好ましくは23%〜47%、さらにより好ましくは27%〜43%、または最も好ましくは30%〜40%の相対湿度に維持されてもよい。例えば、中間ラインは、貯蔵領域を含んでいてもよく、水溶性単位用量物品は、ちょうど貯蔵領域で、10%〜80%、好ましくは20%〜50%、さらに好ましくは23%〜47%、さらになお好ましくは27%〜43%、または最も好ましくは30%〜40%の相対湿度に維持されてもよい。
【0054】
この温度または相対湿度、またはこれら両者が、製造ラインまたは封入ライン、またはこれら両者と同じであってもよく、または異なっていてもよい。中間ラインは、中間ラインの外側環境を注意深く制御することができるように配置されてもよく、例えば、製造ラインおよび/または封入ラインとは別個の部屋に配置されてもよい。理論によって束縛されることを望まないが、本発明のプロセスによって、封入前に水溶性単位用量物品を調整することができる。これにより、水分が水溶性単位用量物品から外に移動し、容器内で凝縮し、水溶性フィルムを局所的に時期尚早に溶解させ得る水滴を生じるリスクが減る。
【0055】
コンベヤシステムから中間ライン上の貯蔵領域へと移されるとき、水溶性単位用量物品の周囲の環境状態が制御されてもよい。
【0056】
d.中間ラインから少なくとも1つの封入ラインに、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を移し、少なくとも1つの水溶性単位用量物品が、少なくとも1つの封入ラインに沿って運ばれ、容器に移される工程。任意の1つの水溶性単位用量物品が1つの封入ラインにのみ移され、1つの水溶性単位用量物品が1つより多い封入ラインに移されることはないことを理解すべきである。
【0057】
当業者は、水溶性単位用量物品を中間ラインから少なくとも1つの封入ラインに移す好適な手段を認識しているであろう。中間ラインから少なくとも1つの封入ラインへの移動は、自動化された操作、手動の操作、またはこれらの混合によって、好ましくは、自動化された操作によって行われてもよい。手動の操作は、水溶性単位用量物品を中間ラインから少なくとも1つの封入ラインへと人が手動で持ち上げることを含んでいてもよい。自動化された操作は、コンベヤベルト、持ち上げ機構、ダイバータ−およびマージャー、またはこれらの混合による移動を含んでいてもよい。または、水溶性単位用量物品は、重力によって中間ラインから封入ラインに移されてもよい。例えば、中間ラインは、封入ラインの上の一定距離の位置にあってよく、水溶性単位用量物品が中間ラインから封入ラインへと落下する。
【0058】
好ましくは、中間ラインと封入ラインが、水溶性単位用量物品が中間ラインから封入ラインに直接移動することができるように互いにそばに配置されていてもよい。または、中間ラインと封入ラインが、水溶性単位用量物品が中間ラインから封入ラインに運ばれるような一定距離離れて配置されていてもよい。例えば、中間ラインは、同じ製造設備内において、封入ラインとは異なる位置に配置されていてもよく、または、封入ラインとは異なる設備において、封入ラインから地理的に離れて配置されていてもよい。
【0059】
当業者は、何が封入ラインであるか、また、好適な封入ラインを認識しているであろう。封入ラインは、水溶性単位用量物品を容器内に封入するために少なくとも1つの処理工程が行われる位置を意味すると理解される。容器について、以下にさらに詳細に記載する。封入ラインは、自動化された封入プロセス、例えば、コンベヤベルト、一連のコンベヤベルト、または単位用量物品を封入するために一連の自動化されたシーケンスが行われる同様のものであってもよい。または、封入ラインは、水溶性単位用量物品を封入する間に1つ以上のシーケンスまたは工程が手動で行われる、手動の封入ラインであってもよい。好ましくは、封入ラインは、自動化された封入ラインである。封入ラインは、1つの物体(例えば、1つの装置)である必要はなく、水溶性単位用量物品を封入するという目標を達成するための一連の装置または設備であってもよい。
【0060】
封入ラインは、水溶性単位用量物品を容器に集めるための手段を備えていてもよい。例えば、満載が特定の数の水溶性単位用量物品に対応する収集チャンバを備えていてもよい。収集チャンバが満載になれば、容器に移す。次いで、満載の容器を取り除き、新しい空の容器を所定場所に移動する。水溶性単位用量物品は、重力によって収集チャンバに移されてもよく、すなわち、コンベヤまたは封入ライン上の同様の機構から収集チャンバに落下し、収集チャンバが満載になれば、収集チャンバから容器に渡される。
【0061】
または、封入ラインは、特定の体積の水溶性単位用量物品しか容器に通過させない計測機構を備えていてもよい。封入ラインから容器への移動は、重力によるものであってもよく、水溶性単位用量物品は、封入ラインの終了部から容器へと落下する。
【0062】
封入ラインは、封入ラインから容器までのフィーダーコンベヤを備えていてもよく、当該フィーダーコンベヤによって、水溶性単位用量物品がフィーダーコンベヤに沿って移動し続ける前に、満載の容器を取り除き、空の容器を所定場所に置くようにフィーダーコンベヤを中間で止めることができる。
【0063】
好ましくは、容器に充填されたら、フルオープン型容器の上に蓋が配置される。次いで、容器を、貯蔵領域へと再配置してもよく、または運搬のための他の容器と共に配置してもよい。充填された容器は、貯蔵および/または運搬のために第2のパッケージ内に入れられてもよい。好適な第2のパッケージは、複数の容器が充填された箱またはカートンを含んでいてもよい。または、複数の容器は、シュリンクスリーブまたはシュリンクラップを用いて一緒に結びつけられていてもよい。複数の容器が、シュリンクスリーブを用いて一緒に結びつけられ、箱またはカートンに収容されてもよい。複数の容器は、運搬のためのパレットに入れられてもよい。当該パレット上の当該複数の容器が、シュリンクスリーブを用いて一緒に結びつけられていてもよく、これが箱または容器、またはこれらの混合に収容されていてもよい。
【0064】
プロセスは、好ましくは、少なくとも2、好ましくは少なくとも3、さらに好ましくは少なくとも4、さらになお好ましくは少なくとも5の封入ラインを備えている。したがって、複数の水溶性単位用量物品は、複数の封入ラインに同時に移されてもよい。
【0065】
好ましくは、プロセスは、複数の製造ラインと、複数の封入ラインと、1つの中間ラインとを備えている。製造ラインの数と封入ラインの数の比率は、3:1〜1:3、好ましくは1:1.5〜1:3であってもよい。製造ラインと封入ラインは、製造ラインと封入ラインの機械移動方向が同じであるように配置されてもよい。中間ラインは、機械移動方向が、製造ラインまたは封入ラインの機械移動方向と、またはこの両者の機械移動方向と90°になるように配置されてもよい。または、製造ライン、中間ライン、封入ラインの機械移動方向が全て同じであってもよい。
【0066】
当業者であれば、このプロセスの工程を制御するための好適な制御システムを認識しているであろう。
【0067】
製造と封入の間に、水溶性単位用量物品に追加物質が添加されてもよい。当業者であれば、好適な物質と、このような追加を本プロセスの間にいつ、どのように行うべきかを認識しているであろう。
【0068】
水溶性単位用量物品および水溶性フィルム
水溶性単位用量物品は、一般的に、パウチの形態である。水溶性単位用量物品は、最終用途で利益を与えるのに十分な体積として、組成物の単位用量を含む。
【0069】
水溶性単位用量物品は、単位用量物品が水溶性フィルムによって囲まれた少なくとも1つの内部区画を含むような形状の少なくとも1つの水溶性フィルムを含む。少なくとも1つの区画は、洗剤組成物を含む。水溶性フィルムは、貯蔵中に洗剤組成物が区画から漏れ出さないように密封される。しかし、水溶性単位用量物品を水に添加すると、水溶性フィルムが溶解して内部区画の内容物が洗浄液中に放出される。
【0070】
フィルムについて、以下にさらに詳細に記載する。
【0071】
単位用量物品は、1より多い区画、さらには少なくとも2の区画、またはさらには少なくとも3の区画、またはさらには少なくとも4の区画、またはさらには少なくとも5の区画を含んでいてもよい。区画は、重ね合わされた配向で、すなわち、一方が他方の上部に配置されるように配置されてよい。あるいは、区画は、隣り合った配向で、すなわち、一方が他方に隣接する配向で配置されてよい。区画は、さらに、「タイヤおよびリム」の配置で配向していてもよく、すなわち、第1の区画が、第2の区画に隣接して配置されるが、第1の区画は、少なくとも部分的に第2の区画を囲み、しかし、第2の区画を完全には囲んでいない。または、一方の区画が、他方の区画内に完全に包まれていてもよい。
【0072】
単位用量物品が少なくとも2つの区画を含む場合、区画の片方がその他の区画より小さくてもよい。単位用量物品が少なくとも3つの区画を含む場合、区画のうちの2つが第3の区画より小さくてもよく、好ましくは、小さい方の区画が大きい方の区画上に重ね合わせられていてもよい。重ね合わせられた区画は、好ましくは、隣り合って配向される。
【0073】
洗浄組成物は、洗濯用洗浄組成物、自動食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、またはこれらの組み合わせであってもよい。洗浄組成物は、固体、液体、またはこれらの混合物を含んでいてもよい。液体との用語は、ゲル、溶液、懸濁物、ペースト、またはこれらの混合物を含む。
【0074】
単位用量物品は、高さ、幅、長さを有する。これらの寸法のいずれかの最大値は、単位用量物品の両側の2つの点の間の最大距離を意味するものとする。言い換えると、単位用量物品は、まっすぐな辺を有していない場合もあるため、測定がなされる場所に応じて変わり得る長さ、幅、高さを有し得る。したがって、最大値は、互いに最も離れている任意の2つの点で測定する必要がある。
【0075】
最大長さは、2cm〜5cm、またはさらには2cm〜4cm、またはさらには2cm〜3cmであってもよい。最大長さは、2cmより大きく、6cm未満であってもよい。
【0076】
最大幅は、2cm〜5cmであってもよい。最大幅は、3cmより大きく、6cm未満であってもよい。
【0077】
最大高さは、2cm〜5cmであってもよい。最大高さは、2cmより大きく、4cm未満であってもよい。
【0078】
これらの長さは、フランジが存在する状態であってもよく、フランジが存在しない状態であってもよい。
【0079】
好ましくは、長さと高さとの比率は3:1〜1:1であり、または、幅と高さとの比率は3:1〜1:1、またはさらには2.5:1〜1:1であり、または、長さと高さとの比率は3:1〜1:1、幅と高さとの比率は3:1〜1:1、またはさらには2.5:1〜1:1、またはこれらの組み合わせである。これらの比率は、フランジが存在する状態であってもよく、フランジが存在しない状態であってもよい。
【0080】
それぞれの個々の単位用量物品は、10g〜40g、またはさらには15g〜35gの重量を有していてもよい。
【0081】
本発明のフィルムは、水溶性または水分散性である。単位用量物品が作られる前に、水溶性フィルムは、好ましくは、厚さが20μm〜150μm、好ましくは35μm〜125μm、さらにより好ましくは50μm〜110μm、最も好ましくは約76μmである。
【0082】
好ましいフィルム材料は、好ましくはポリマー材料である。フィルム材料を、当該技術分野において公知の、例えば、ポリマー材料の注型成形、吹込成形、押出成形、または吹込押出成形によって得ることができる。
【0083】
好ましくは、水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールポリマーまたはコポリマー、好ましくは、ポリビニルアルコールポリマーおよび/またはポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含み、好ましくは、スルホン酸化およびカルボン酸化されたアニオン性ポリビニルアルコールコポリマー、特にカルボン酸化されたアニオン性ポリビニルアルコールコポリマーから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコールホモポリマーとカルボン酸化されたアニオン性ポリビニルアルコールコポリマーのブレンドを含む。
【0084】
好ましいフィルムには、Monosolによって商品参照番号M8630、M8900、M8779、M8310として供給されているものがある。
【0085】
フィルムは、不透明でも、透明でも、半透明でもよい。フィルムは、プリントされた領域を含んでもよい。
【0086】
印刷領域は、フレキソ印刷またはインクジェット印刷などの標準的な技術を使用して得ることができる。
【0087】
フィルムは、嫌悪剤、例えば苦味剤を含んでもよい。好適な苦味剤としては、ナリンギン、サッカロースオクタアセテート、塩酸キニーネ、デナトニウムベンゾエート、またはこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意の好適な濃度の嫌悪剤をフィルムに使用してよい。好適な濃度としては、1〜5000ppm、またはさらには100〜2500ppm、またはさらには250〜2000rpmが挙げられるが、これらに限定されない。
【0088】
洗剤組成物
洗剤組成物は、自動食器洗浄組成物、衣料洗濯組成物、またはこれらの混合物であってもよい。
【0089】
洗剤組成物は任意の好適な形態であってよい。洗剤組成物は、固体、液体、またはこれらの混合物であってよい。
【0090】
当業者は、既知の知識および技術を用いて好適な洗剤組成物をどのように配合し、製造するかを知っているだろう。洗剤組成物は、界面活性剤、ポリマー、漂白剤、酵素、香料、染料、構造化剤、フィラー、水またはこれらの混合物を含む一般的な洗剤成分を含んでいてもよい。
【0091】
容器
容器は、可撓性を有する袋、剛性を有するたらい、またはこれらの混合であってもよい。容器は、少なくとも1つの水溶性単位用量物品を含むことができる必要がある。容器は、容器内に含まれる水溶性単位用量物品の数に応じて、任意の好適なサイズを有していてもよい。各容器は、5〜100、好ましくは10〜90、さらに好ましくは15〜85の水溶性単位用量物品を含んでいてもよい。
【0092】
容器は、任意の好適な形状を有し得る。容器は、全体的に直線の形状を有していてもよく(例えば、直線の辺を有する)、または湾曲した形状を有していてもよく、または直線部分と湾曲した部分の両方を含んでいてもよい。容器は、平坦な表面と、エンボスまたは他の構造的な要素を含む(例えば、把持性または構造的な一体性を向上させるために設計された)表面とを含んでいてもよい。
【0093】
容器は、任意の好適な形状を有し得る。当業者であれば、好適な材料は認識されるであろう。容器は、立方体の形状、円筒形の形状、長方形の形状、またはこれらの混合を有していてもよい。容器が、全体的に直線の形状を有していてもよいが(例えば長方形)、湾曲した壁を含んでいてもよい。例えば、上から見たときに、容器は、長方形の形状を有していてもよいが、前から見たときに、容器の上部から容器の底部まで湾曲した、凸型に湾曲した壁を含んでいてもよい。
【0094】
容器は、任意の好適な材料から作製することができる。容器は、天然材料、合成材料、またはこれらの混合物から作られていてもよく、好ましくは、合成材料、さらに好ましくはプラスチックから作られていてもよい。
【0095】
容器は、プラスチック材料、金属材料、紙材料、またはこれらの混合物から作られてもよい。容器は、リサイクル材料を含む材料から作られてもよい。
【0096】
容器は、プラスチック材料、好ましくはポリオレフィン材料から作製することができる。容器は、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、またはこれらの混合物から作られてもよい。好ましくは、容器は、ポリプロピレン、ポリスチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、またはこれらの混合物から作られてもよい。
【0097】
プラスチック材料は、引張係数が1250MPa〜3000MPa、好ましくは1300MPa〜2300MPaの範囲であってもよい。当業者は、当該技術分野で一般的に知られている技術を用いてどのように引張係数を測定するかを知っているだろう。
【0098】
容器は、金属材料から作られていてもよく、金属材料は、好ましくは、アルミニウム、鋼鉄、またはこれらの混合物から選択される。
【0099】
容器は、紙材料から作られていてもよく、紙材料は、好ましくは、ボール紙、ラミネート、セルロースパルプ材料、またはこれらの混合物から選択される。
【0100】
容器を製造するために使用される材料は、他の成分、例えば、着色剤、防腐剤、可塑剤、UV安定化剤、酸素、香料、リサイクル材料、防湿剤、またはこれらの混合物を含んでいてもよい。容器は、外部または内部の印刷した領域を含んでいてもよい。
【0101】
容器は、任意の好適なプロセスを用いて作製することができる。
【0102】
好適なプロセスとしては、熱成形、射出成型、射出延伸吹き込み成型、押出吹き込み成型、またはこれらの混合物、好ましくは、熱成形または射出成型、またはこれらの混合物が挙げられるが、これに限られない。
【0103】
好適なプロセスとしては、平坦なラミネートから溶接工程を用いた管の成形、押出成形による管の成形、折りたたみ、またはこれらの混合が挙げられるが、これに限られない。
【0104】
容器は、不透明、半透明、またはこれらの混合であってもよい。好ましくは、容器は不透明である。
【0105】
容器は、任意の好適な密閉手段を含んでいてもよい。密閉手段は、再密封可能な蓋、または再密封可能な袋要素であってもよい。密閉手段は、子供が開けられない手段を含んでいてもよい。
【0106】
各容器は、同じ洗剤組成物を含む水溶性単位用量物品を含んでいてもよい。または、各容器は、異なる洗剤組成物を含む水溶性単位用量物品の混合物を含んでいてもよい。
【実施例】
【0107】
図1は、本発明(1)に係るプロセスの模式図を開示する。少なくとも1つの水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの製造ライン(2)上で製造される。水溶性単位用量物品は、第1のコンベヤ(3)を介し、少なくとも1つの製造ライン(2)から中間ライン(4)に移される。中間ライン(4)は、コンベヤ(5)と、貯蔵領域(6)とを備えている。中間ライン(4)は、水溶性単位用量物品を中間コンベヤ(5)から貯蔵領域(6)に移すための適切な手段を含む。または、水溶性単位用量物品は、中間コンベヤ(5)上で貯蔵されてもよい。水溶性単位用量物品は、中間ライン(4)に沿って運ばれ、第2のコンベヤ(7)を介し、中間ライン(4)から少なくとも1つの封入ライン(8)に移される。水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの封入ライン(8)に沿って運ばれ、容器(9)内に移される。
【0108】
図2は、
図1の模式図を開示するが、第1のコンベヤ(3)と第2のコンベヤ(7)は、第1の持ち上げ機構(10)と第2の持ち上げ機構(11)に置き換えられている。
【0109】
図3は、
図2の模式図を開示するが、プロセスは、複数の製造ライン(2)と複数の封入ライン(8)を含む。
【0110】
図4は、
図3の模式図を開示するが、貯蔵領域(6)は、異なる位置に配置されている。
【0111】
図5は、本発明に係る水溶性単位用量物品(100)を開示する。水溶性単位用量物品(100)は、第1の水溶性フィルム(200)と第2の水溶性フィルム(300)を含み、これらは密封領域(400)で一緒に密封されている。洗濯洗剤組成物(500)は、水溶性単位用量物品(100)内に含まれている。
【0112】
図6は、本発明に係る工程を示すフローチャートを開示する。
【0113】
図7は、
図3の模式図を開示し、ここで、レセプタクル内の水溶性単位用量物品は、中間ライン(4)から封入ライン(8)まで手動で移される(12)。
【0114】
(実施例1)
本発明に係る例示的な方法は、
図1〜
図4のいずれかと組み合わせて、以下のとおりである。
【0115】
水溶性単位用量物品は、少なくとも1つの製造ライン上で製造される。水溶性単位用量物品は、製造ラインから中間ラインに移され、中間ラインは、水溶性単位用量物品を製造ラインから中間ライへと持ち上げるための持ち上げ手段を備えている。
【0116】
中間ラインで、水溶性単位用量物品が、5℃〜35℃の温度、15%〜50%の相対湿度で、1秒間〜15分間貯蔵される。環境状態は、調整された空気の流れ、例えば、逆流、直交流、またはその混合によって制御される。
【0117】
次いで、水溶性単位用量物品は、UV、光または赤外線検出システムを用い、破裂した水溶性単位用量物品について観察される。次いで、水溶性単位用量物品は、洗浄され、乾燥されたレセプタクルに移され、各レセプタクルは、1〜200の水溶性単位用量物品を含んでいる。各レセプタクルは、これを追跡するための手段、例えば、バーコードを有している。
【0118】
レセプタクルは、中間ラインに沿って運ばれ、必要になるまで貯蔵される。必要になったら、レセプタクルは、レセプタクルが封入ラインに移される場所まで運ばれる。次いで、空のレセプタクルは、UV、光または赤外線検出システムを用い、破裂した水溶性単位用量物品の痕跡を観察する。次いで、レセプタクルは、再充填のために洗浄され、乾燥される。
【0119】
次いで、水溶性単位用量物品は、封入ラインに沿って運ばれ、容器に封入される。
【0120】
本明細書で開示する寸法および値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるものであると理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値の周囲の機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。