(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
(1)産業用プロセス制御及び自動化システム(100)内の複数のセクションと関連付けられている情報を取得すること(802)であって、前記情報が、前記複数のセクションの各セクションについて、前記システム内の前記複数のセクションのそれぞれの動作状態(306)、アラーム状態(308)、及び位置のうちの1つ又は2つ以上を含む、ことと、
(2-1)第1の構成要素及び第2の構成要素を、リストからドラッグし、前記第1の構成要素及び第2の構成要素を、ダッシュボードにドロップすることであって、前記構成要素が、前記産業用プロセス制御及び自動化システムのセクション又はハードウェア及び機器を含むことと、
(2-2)前記第1の構成要素と前記第2の構成要素の形状を結びつけることと、
(2-3)前記産業用プロセス制御及び自動化システムのハードウェア及び機器に対する参照を抽出し、前記参照を、アイコンに組み入れ、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を、階層形式でリンクすることによって前記アイコンを生成すること、
(2)によって前記取得された情報でダッシュボードを生成することと、
(3)階層形式で前記複数のセクションを含むダッシュボード(302)を表示すること(804)と、
前記複数のセクションのそれぞれについて、
(4-1)前記セクションのアイコン(304、314〜320)を表示すること(806)と、
(4-2)前記セクションの前記アラーム状態及び前記セクションの前記動作状態の視覚インジケータを表示すること(808)と、
を含み、
前記アラーム状態が、前記階層形式に従った、前記セクション内の全機器の集計アラーム状態を含み、
更に、
(5)前記ダッシュボードの前記階層形式をカスタマイズするための入力を受信すること、
を含み、
前記複数のセクション中の前記セクション、前記動作状態、及び、前記アラーム状態が、前記階層形式に基づき、
前記階層形式が、前記産業用プロセス制御及び自動化システムの、前記機器の位置、前記セクション、又は、前記構成要素、の少なくとも1つに基づく、
方法。
入力(210)を受信して、前記ダッシュボードの前記階層形式をカスタマイズすることであって、前記複数のセクションのうちの前記セクション、前記動作状態、及び前記アラーム状態が前記階層形式に基づいていることを更に含む、請求項1に記載の方法。
産業用プロセス制御システム内のシステム障害を特定するためのシステム状態のグラフィックビューを提示するための命令を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、実行時に、
(1)産業用プロセス制御及び自動化システム(100)内の複数のセクションと関連付けられている情報を取得すること(802)であって、前記情報が、前記複数のセクションの各セクションについて、前記システム内の、動作状態(306)、アラーム状態(308)、及び位置のうちの1つ又は2つ以上を含む、ことと、
(2-1)第1の構成要素及び第2の構成要素を、リストからドラッグし、前記第1の構成要素及び第2の構成要素を、ダッシュボードにドロップすることであって、前記構成要素が、前記産業用プロセス制御及び自動化システムのセクション又はハードウェア及び機器を含むことと、
(2-2)前記第1の構成要素と前記第2の構成要素の形状を結びつけることと、
(2-3)前記産業用プロセス制御及び自動化システムのハードウェア及び機器に対する参照を抽出し、前記参照を、アイコンに組み入れ、前記第1の構成要素と前記第2の構成要素を、階層形式でリンクすることによって前記アイコンを生成すること、
(2)によって前記取得された情報でダッシュボードを生成することと、
(3)階層形式で前記複数のセクションを含むダッシュボード(302)を表示すること(804)、及び、前記複数のセクションのそれぞれについて、前記セクションのアイコン(304、314〜320)並びに前記セクションの前記アラーム状態(308)及び前記セクションの前記動作状態(306)の視覚インジケータを表示すること(806〜808)であって、前記アラーム状態が、前記階層形式に従った、前記セクション内の全機器の集計アラーム状態を含むことと、
(4)前記ダッシュボードの前記階層形式をカスタマイズするための入力を受信することであって、前記複数のセクション中の前記セクション、前記動作状態、及び、前記アラーム状態が、前記階層形式に基づき、前記階層形式が、前記産業用プロセス制御及び自動化システムの、前記機器の位置、前記セクション、又は、前記構成要素、の少なくとも1つに基づく、こと、
を少なくとも1つの処理装置に実行させる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下で説明する
図1〜
図10及び本特許文献で本発明の原則を説明するために使用される様々な実施形態は、実例としてのものであり、いかなる方法においても本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。当業者は、本発明の原則が任意の種類の好適に配置された装置又はシステムで実施されてよいことを理解するであろう。
【0011】
上述したように、機器及び状態の自動生成された視覚表示を含む制御システムは、多くの場合、オペレータ及び技術者が機器を監視し、障害に対処するのに有用であり得るサイト特有の情報をすべて取得するわけではない。自動生成される視覚化の不全は、現代の制御システムが公開型、異機種環境、大規模、かつ複雑であり、機器を直感的に配置するのに十分な情報を使用できないためであり得る。加えて、特定の機器の影響を受けるプラントの一部である顧客ドメイン特有の情報は、障害への対処で有用であるが、モデルに組み込まれていない。
【0012】
本開示の実施形態は、公開異機種システムで機能する、テキストベースの汎用アラームリストの属性を、システムの健全性を迅速に確認し、まず問題の解決に対処するために必要な内容を伝達し得る制御システム機器のグラフィック表示と組み合わせる必要性が存在することを認識し、考慮する。自動生成される、異なるシステム機器及びセクションのグラフィックビューに対する必要性も存在する。
【0013】
本開示は、システム障害を識別するためにシステム状態のグラフィックビューを提示するシステム及び方法を説明する。以下の説明では、システム及び方法は、産業用プロセス制御及び自動化システムと共に使用することに関して説明されることに留意されたい。しかしながら、システム及び方法は、任意の好適なコンピューティングシステムで使用され得、産業用制御及び自動化設定での使用に限定されない。
【0014】
図1は、本開示による、例示の産業用プロセス制御及び自動化システム100を示す。
図1に示すように、システム100は、少なくとも1つの製品又は他の材料の製造又は加工を容易にする様々な構成要素を含む。例えば、システム100は、1つ又は複数のプラント101a〜101n内の構成要素の制御を容易にするためにここで使用される。各プラント101a〜101nは、少なくとも1つの製品又は他の材料を製造するための1つ又は2つ以上の製造設備など1つ又は2つ以上の加工設備(又はその一部若しくは複数の部分)を示す。一般に、各プラント101a〜101nは、1つ又は2つ以上のプロセスを実施してよく、個別に、又は総じてプロセスシステムと呼ばれ得る。プロセスシステムは、1つ又は2つ以上の製品又は他の材料を何らかの方法で加工するように構成されている、任意のシステム又はその一部を概ね示す。
【0015】
図1では、システム100は、Purdueモデルのプロセス制御を用いて実施される。Purdueモデルでは、「レベル0」は、1つ又は2つ以上のセンサ102aと、1つ又は2つ以上のアクチュエータ102bと、を含んでよい。センサ102a及びアクチュエータ102bは、多種多様な機能のいずれかを実行し得る、プロセスシステム内の構成要素を示す。例えば、センサ102aは、プロセスシステム内の温度、圧力、又は流速など多種多様な特性を測定し得る。また、アクチュエータ102bは、プロセスシステム内の多種多様な特性を変更し得る。センサ102a及びアクチュエータ102bは、任意の好適なプロセスシステム内の任意の他の又は追加の構成要素を示し得る。センサ102aのそれぞれは、プロセスシステム内の1つ又は2つ以上の特性を測定するための任意の好適な構造を含む。アクチュエータ102bのそれぞれは、プロセスシステム内の1つ又は2つ以上の条件で動作する、又はこれらに影響を及ぼすための任意の好適な構造を含む。
【0016】
1つ又は2つ以上のネットワーク104は、センサ102a及びアクチュエータ102bに接続される。ネットワーク104は、センサ102a及びアクチュエータ102bとの相互作用を容易にする。例えば、ネットワーク104は、センサ102aからの測定データを伝送し、アクチュエータ102bに制御信号を提供し得る。ネットワーク104は、任意の好適なネットワーク又はネットワークの組み合わせを示し得る。特定の例として、ネットワーク104は、Ethernet(登録商標)ネットワーク、電気信号ネットワーク(HART又はFOUNDATION FIELDBUSネットワークなど)、空気制御信号ネットワーク、冗長なIEC−61850、IEC−62439、Ethernet(登録商標)/IP(EIP)、若しくはModbus/TCPネットワーク、又は任意の他の、若しくは追加の種類のネットワークを示し得る。ネットワーク104は、並列トポロジ又はリングトポロジなど任意の好適な構成を有し得る。
【0017】
Purdueでは、「レベル1」は、ネットワーク104に接続されている、1つ又は2つ以上のコントローラ106を含む。特に、各コントローラ106は、1つ又は2つ以上のセンサ102aからの測定値を使用して、1つ又は2つ以上のアクチュエータ102bの動作を制御してよい。各コントローラ106は、1つ又は2つ以上の態様のプロセスシステムを制御するために、任意の好適な構造を含む。特定の例として、各コントローラ106は、リアルタイムのオペレーティングシステムを実行しているコンピューティング装置を示し得る。
【0018】
冗長ネットワーク108は、コントローラ106に接続される。ネットワーク108は、コントローラ106とデータをやり取りすることなどによって、コントローラ106との相互作用を容易にする。ネットワーク108は、任意の好適な冗長ネットワークを示し得る。特定の例として、ネットワーク108は、Ethernet(登録商標)ネットワークペア、HONEYWELL INTERNATIONAL INC.からのFAULT TOLERANT ETHERNET(登録商標)(FTE)ネットワークなどEthernet(登録商標)ネットワークの冗長ペアを示し得る。
【0019】
少なくとも1つのスイッチ/ファイアウォール110は、ネットワーク108を2つのネットワーク112に接続する。スイッチ/ファイアウォール110は、あるネットワークから別のネットワークにトラフィックを転送してよい。スイッチ/ファイアウォール110はまた、あるネットワーク上のトラフィックが別のネットワークに達しないように遮断してよい。スイッチ/ファイアウォール110は、HONEYWELL CONTROL FIREWALL(CF9)装置などネットワーク間の通信を提供するための、任意の好適な構造を含む。ネットワーク112は、Ethernet(登録商標)ネットワークペア又はFTEネットワークなど任意の好適なネットワークを示し得る。
【0020】
Purdueモデルでは、「レベル2」は、ネットワーク112に接続されている、1つ又は2つ以上のマシンレベルのコントローラ114を含んでよい。マシンレベルのコントローラ114は、様々な機能を実行して、特定の1つの産業機器(ボイラー又は他のマシンなど)と関連付けられ得る、コントローラ106、センサ102a、及びアクチュエータ102bの動作及び制御をサポートする。例えば、マシンレベルのコントローラ114は、センサ102aからの測定データ又はアクチュエータ102b用の制御信号など、コントローラ106によって収集された、又は生成された情報を記録し得る。マシンレベルのコントローラ114はまた、コントローラ106の動作を制御し、それによってアクチュエータ102bの動作を制御するアプリケーションを実行し得る。加えて、マシンレベルのコントローラ114は、コントローラ106へのセキュアアクセスを提供し得る。マシンレベルのコントローラ114のそれぞれは、マシン又は他の独立した機器へのアクセス、それらの制御、又はそれらに関連する動作を提供するための、任意の好適な構造を含む。マシンレベルのコントローラ114のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているサーバコンピューティング装置を示し得る。図示されていないが、異なるマシンレベルのコントローラ114が使用されて、プロセスシステム内の異なる機器(各機器は、1つ又は2つ以上のコントローラ106、センサ102a、及びアクチュエータ102bと関連付けられている)を制御し得る。
【0021】
1つ又は2つ以上のオペレータステーション116は、ネットワーク112に接続されている。オペレータステーション116は、マシンレベルのコントローラ114へのユーザアクセスを提供するコンピューティング装置又は通信装置を示し、次いで、コントローラ106(そして、場合によってはセンサ102a及びアクチュエータ102b)へのユーザアクセスを提供する。特定の例として、オペレータステーション116は、ユーザが、コントローラ106及び/又はマシンレベルのコントローラ114によって収集された情報を使用して、センサ102a及びアクチュエータ102bの動作履歴を確認できるようにし得る。オペレータステーション116はまた、ユーザが、センサ102a、アクチュエータ102b、コントローラ106、又はマシンレベルのコントローラ114の動作を調整できるようにし得る。加えて、オペレータステーション116は、コントローラ106又はマシンレベルのコントローラ114によって生成された警告、アラート、又は他のメッセージ若しくは表示を受信し、表示し得る。オペレータステーション116のそれぞれは、システム100内の1つ又は2つ以上の構成要素のユーザアクセス及び制御をサポートするための、任意の好適な構造を含む。オペレータステーション116のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているコンピューティング装置を示し得る。
【0022】
少なくとも1つのルーター/ファイアウォール118は、ネットワーク112を2つのネットワーク120に接続する。ルーター/ファイアウォール118は、セキュアなルーター又はルーター/ファイアウォールの組み合わせなどネットワーク間の通信を提供するための、任意の好適な構造を含む。ネットワーク120は、Ethernet(登録商標)ネットワークペア又はFTEネットワークなど任意の好適なネットワークを示し得る。
【0023】
Purdueモデルでは、「レベル3」は、ネットワーク120に接続されている、1つ又は2つ以上のユニットレベルのコントローラ122を含んでよい。各ユニットレベルのコントローラ122は、通常、連動して少なくともプロセスの一部を実施する、一連の異なるマシンを示す、プロセスシステム内のユニットと関連付けられる。ユニットレベルのコントローラ122は、様々な機能を実行して、下位レベルの構成要素の動作及び制御をサポートする。例えば、ユニットレベルのコントローラ122は、下位レベルの構成要素によって収集又は生成された情報を記録し、下位レベルの構成要素を制御するアプリケーションを実行し、下位レベルの構成要素へのセキュアアクセスを提供し得る。ユニットレベルのコントローラ122のそれぞれは、プロセスユニット内の1つ若しくは2つ以上のマシン又は他の機器へのアクセス、これらの制御、又はこれらに関する動作を提供するための、任意の好適な構造を含む。ユニットレベルのコントローラ122のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているサーバコンピューティング装置を示し得る。図示されていないが、異なるユニットレベルのコントローラ122が使用されて、プロセスシステム内の異なるユニット(各ユニットは、1つ又は2つ以上のマシンレベルのコントローラ114、コントローラ106、センサ102a、及びアクチュエータ102bと関連付けられている)を制御し得る。
【0024】
ユニットレベルのコントローラ122へのアクセスは、1つ又は2つ以上のオペレータステーション124によって提供されてよい。オペレータステーション124のそれぞれは、システム100内の1つ又は2つ以上の構成要素のユーザアクセス及び制御をサポートするための、任意の好適な構造を含む。オペレータステーション124のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているコンピューティング装置を示し得る。
【0025】
少なくとも1つのルーター/ファイアウォール126は、ネットワーク120を2つのネットワーク128に接続する。ルーター/ファイアウォール126は、セキュアなルーター又はルーター/ファイアウォールの組み合わせなどネットワーク間の通信を提供するための、任意の好適な構造を含む。ネットワーク128は、Ethernet(登録商標)ネットワークペア又はFTEネットワークなど任意の好適なネットワークを示し得る。
【0026】
Purdueモデルでは、「レベル4」は、ネットワーク128に接続されている、1つ又は2つ以上のプラントレベルのコントローラ130を含んでよい。各プラントレベルのコントローラ130は、通常、同一の、類似の、又は異なるプロセスを実施する1つ又は2つ以上のプロセスユニットを含んでよい、プラント101a〜101nのうちの1つと関連付けられている。プラントレベルのコントローラ130は、様々な機能を実行して、下位レベルの構成要素の動作及び制御をサポートする。特定の例として、プラントレベルのコントローラ130は、1つ又は2つ以上の製造実行システム(MES)アプリケーション、スケジューリングアプリケーション、又は他の若しくは追加のプラント若しくはプロセス制御アプリケーションを実行し得る。プラントレベルのコントローラ130のそれぞれは、プロセスプラント内の1つ又は2つ以上のプロセスユニットへのアクセス、これらの制御、又はこれらに関する動作を提供するための、任意の好適な構造を含む。プラントレベルのコントローラ130のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているサーバコンピューティング装置を示し得る。
【0027】
プラントレベルのコントローラ130へのアクセスは、1つ又は2つ以上のオペレータステーション132によって提供されてよい。オペレータステーション132のそれぞれは、システム100内の1つ又は2つ以上の構成要素のユーザアクセス及び制御をサポートするための、任意の好適な構造を含む。オペレータステーション132のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているコンピューティング装置を示し得る。
【0028】
少なくとも1つのルーター/ファイアウォール134は、ネットワーク128を1つ又は2つ以上のネットワーク136に接続する。ルーター/ファイアウォール134は、セキュアなルーター又はルーター/ファイアウォールの組み合わせなどネットワーク間の通信を提供するための、任意の好適な構造を含む。ネットワーク136は、企業規模のEthernet(登録商標)ネットワーク若しくは他のネットワーク、又はより大規模なネットワーク(インターネットなど)の全体若しくは一部など任意の好適なネットワークを示し得る。
【0029】
Purdueモデルでは、「レベル5」は、ネットワーク136に接続されている、1つ又は2つ以上のプラントレベルのコントローラ138を含んでよい。各企業レベルのコントローラ138は、通常、複数のプラント101a〜101nの計画業務を実行し、プラント101a〜101nの様々な態様を制御できる。企業レベルのコントローラ138はまた、様々な機能を実行して、プラント101a〜101n内の構成要素の動作及び制御をサポートできる。特定の例として、企業レベルのコントローラ138は、1つ又は2つ以上の注文処理アプリケーション、企業資源管理(ERP)アプリケーション、先進的計画及びスケジューリング(APS)アプリケーション、又は任意の他の若しくは追加の企業管理アプリケーションを実行し得る。企業レベルのコントローラ138のそれぞれは、1つ若しくは2つ以上のプラントへのアクセス、これらの制御、又はこれらに関する動作を提供するための、任意の好適な構造を含む。企業レベルのコントローラ138のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているサーバコンピューティング装置を示し得る。本明細書では、「企業」という用語は、管理対象の1つ又は2つ以上のプラント又は他の加工設備を有する組織を指す。単一のプラント101aが管理対象である場合、企業レベルのコントローラ138の機能は、プラントレベルのコントローラ130に組み込まれ得ることに留意されたい。
【0030】
企業レベルのコントローラ138へのアクセスは、1つ又は2つ以上のオペレータステーション140によって提供されてよい。オペレータステーション140のそれぞれは、システム100内の1つ又は2つ以上の構成要素のユーザアクセス及び制御をサポートするための、任意の好適な構造を含む。オペレータステーション140のそれぞれは、例えば、MICROSOFT WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムを実行しているコンピューティング装置を示し得る。
【0031】
この例では、ヒストリアン141もネットワーク136に接続されている。ヒストリアン141は、システム100に関する様々な情報を格納する構成要素を示し得る。ヒストリアン141は、例えば、製造スケジューリング及び最適化中に使用される情報を格納し得る。ヒストリアン141は、情報を格納し、検索を容易にするための、任意の好適な構造を示す。ネットワーク136に接続されている単一の集中型構成要素として示されているが、ヒストリアン141は、システム100内の他の場所に位置し得る、又は多数のヒストリアンがシステム100内の異なる場所に分散し得る。
【0032】
特定の実施形態では、
図1内の様々なコントローラ及びオペレータステーションは、コンピューティング装置を示してよい。例えば、コントローラのそれぞれは、1つ又は2つ以上の処理装置142と、処理装置142によって使用された、生成された、又は収集された命令及びデータを格納するための1つ又は2つ以上のメモリ144と、を含み得る。コントローラのそれぞれはまた、1つ又は2つ以上のEthernet(登録商標)インターフェイス又は無線受信装置など少なくとも1つのネットワークインターフェイス146を含み得る。加えて、オペレータステーションのそれぞれは、1つ又は2つ以上の処理装置148と、処理装置148によって使用された、生成された、又は収集された命令及びデータを格納するための1つ又は2つ以上のメモリ150と、を含み得る。オペレータステーションのそれぞれはまた、1つ又は2つ以上のEthernet(登録商標)インターフェイス又は無線受信装置など少なくとも1つのネットワークインターフェイス152を含み得る。
【0033】
動作の一態様では、プロセス制御及び自動化システム100のオーナー及びオペレータは、機器及び機器同士の関係を示す、「ダッシュボード」と呼ばれる、カスタマイズされたグラフィック表示を作成できる。次いで、オペレータは、表示に加えられた機器のライブ状態及びアラームと密接に一体化されている、システム状態表示(SSD)と呼ばれるオペレータ環境でこれらの表示を使用できる。このようにして、サイトは、アラームベースの障害通知を使用して、複雑な異機種制御システムにおける障害診断及び対応を監視するための機器の理想的な視覚表示を有することができる。
【0034】
図1は産業用プロセス制御及び自動化システム100の一例を示すが、
図1には、様々な変更が加えられ得る。例えば、産業用制御及び自動化システムは、多種多様な構成で提供される。
図1に示されるシステム100は、特定の機能が使用され得る動作環境の一例を示すことを意図している。しかしながら、
図1は、本開示を任意の特定の構成又は動作環境に限定しない。また、上述したように、本開示に記載される技法は、任意の好適なコンピューティングシステムで使用され得、産業用プロセス制御及び自動化システムでの使用に限定されない。
【0035】
図2は、本開示による、産業用プロセス制御及び自動化システムイベントにおけるシステム障害を識別するためにシステム状態のグラフィックビューを提示する、例示の装置200を示す。装置200は、例えば、
図1のシステム100内のオペレータステーション116、124、132、又は140を示し得る。しかしながら、装置200は、任意の他の好適な装置又はシステムを使用して実施され得る。
【0036】
図2に示されるように、装置200は、少なくとも1つの処理装置204、少なくとも1つの記憶装置206、少なくとも1つの通信ユニット208、及び少なくとも1つの入出力(I/O)ユニット210の間の通信をサポートするバスシステム202を含む。処理装置204は、メモリ212にロードされ得る命令を実行する。処理装置204は、任意の好適な数及び種類のプロセッサ又は他の装置を任意の好適な配置で含んでよい。処理装置204の種類の例には、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、及びディスクリート回路が挙げられる。
【0037】
メモリ212及び固定記憶域214は、情報(一時的又は永続的なデータ、プログラムコード、及び/又は他の好適な情報)を格納し、容易に検索できる任意の構造を示す、記憶装置206の例である。メモリ212は、ランダムアクセスメモリ又は任意の他の好適な揮発性若しくは不揮発性記憶装置を示してよい。固定記憶域214は、読み取り専用メモリ(ready only memory)、ハードドライブ、フラッシュメモリ、又は光ディスクなどデータのより長期間の格納をサポートする、1つ又は2つ以上の構成要素又は装置を含んでよい。
【0038】
通信ユニット208は、他のシステム又は装置との通信をサポートする。例えば、通信ユニット208は、少なくとも1つのEthernet(登録商標)、HART、FOUNDATION FIELDBUS、セル方式、Wi−Fi、汎用非同期送受信機(UART)、シリアル周辺機器インターフェイス(SPI)、又は他のネットワークでの通信を容易にするネットワークインターフェイスを含み得る。通信ユニット208はまた、少なくとも1つの無線ネットワークでの通信を容易にする無線受信装置を含み得る。通信ユニット208は、任意の好適な物理的通信リンク又は無線通信リンクを介した通信をサポートしてよい。通信ユニット208はまた、多数の異なるインターフェイスを介した通信をサポートしてよい、又は多数のインターフェイスを介して通信する能力を有する、多数の通信ユニットを示してよい。
【0039】
I/Oユニット210により、データの入出力が可能なる。例えば、I/Oユニット210は、キーボード、マウス、キーパッド、タッチスクリーン、又は他の好適な入力装置を介したユーザ入力に接続を提供してよい。I/Oユニット210はまた、ディスプレイ、プリンタ、又は他の好適な出力装置に出力を送信してよい。
【0040】
図2は装置200の一例を示すが、
図2には、様々な変更が加えられ得る。例えば、特定の必要性に従って、任意の好適な構成での構成要素の追加、除外、結合、更なる細分化、又は配置が行われ得る。また、コンピューティング装置は、多種多様な構成で提供され得、
図2は、本開示をコンピューティング装置の任意の特定の構成に限定しない。
【0041】
図3は、本開示による、システム状態の視覚化をサポートする例示の表示300を示す。表示300は、例えば、
図1の1つ又は2つ以上のプラント101a〜101nによって収集されたデータを使用して、
図2の装置200によって生成され得る。
【0042】
図3に示されるように、表示300は、「ダッシュボード」と呼ばれ、機器及び機器同士の関係を示す、カスタマイズされたグラフィック表示を提供する。例示のダッシュボードは、システム状態ダッシュボード302であり得る。ダッシュボード302は、アラームベースの障害通知を使用した、複雑な異機種制御システムにおける監視、障害診断及び対応のための機器304の視覚表示を含み得る。
【0043】
ダッシュボードは、表示300に加えられた機器304からのライブ状態306及びアラーム308と密接に一体化されている、表示300のオペレータ環境で使用され得る。表示300で開かれるダッシュボード302は、システムの各セクション304に重ねられたアイコンを使用して現在の状態306、及びアラーム308が存在するかどうかを伝達する。本明細書に記載するように、アイコンは、システム100の異なるセクション又はセクションの機器と関連付けられ得る。アラーム308は、当該セクション304にアラームが存在することを示す、又はセクション314〜320などセクション304の下層のセクション若しくは機器のうちの1つの少なくとも1つのアラームの集計結果を示す、視覚インジケータであり得る。
【0044】
状態306は、機器304が、予定通り動作している、動作していない、又は1つ若しくは2つ以上の問題を有することを示し得る。
図3では、機器304は、「東プラント」と呼ばれるプラントのセクションのサーバであり、状態306及びアラーム308によって示されるように、1つ又は2つ以上の問題を有する。一例では、ダッシュボードリスト310は、ドロップダウンメニュー内に存在し、また、フィルタリングされてダッシュボード302に示される機器304を示し、オペレータがダッシュボードで1つの機器を選択すると、更にフィルタリングされて該当する機器を示す。別の例では、ダッシュボードリスト310は折り畳み式ペイン又は他の種類の好適なリスト内に存在する。ダッシュボードリスト310は、異なるダッシュボードのリスト、これらの集計されたアラーム状態、アラームの数、及び階層関係のリストを提供し得る。フィルタリングされていないリスト310でダッシュボードを選択することにより、ダッシュボード302を選択したダッシュボードに変更できる。ダッシュボードリスト310は、
図3に示されるように、階層形式で提示され得る。
図3では、階層形式は、異なるダッシュボード間の異なるレベルのインデントによって示される。この例では、ダッシュボードは、インデントの小さい、ダッシュボードのサブダッシュボードである。例えば、Zone2_1は、Plant_Westのサブダッシュボードである。
【0045】
表示300の状態ペイン312は、選択した機器の主要統計を含むフェイスプレートを示す。加えて、キー操作(有効化又は無効化など)は、表示300を離れずに、このペイン312から直接実行され得る。アラーム概要ペイン322は、様々な選択したダッシュボードの現在のアラームの概要を含み得る。アラームは、アラームの付いた機器又はセクションに問題が存在することを示し得る。概要ペイン312はまた、ダッシュボード302で選択した単一の機器を示すようにフィルタリングされたアラームを示し得る。別の例では、アラーム概要ペインは、ハードコードされた最小サイズにサイズ変更可能である。
【0046】
ダッシュボード302は階層形式を含む。ダッシュボード302では、ダッシュボード302内の異なる機器とセクションとの間に階層関係が存在し得る。加えて、異なるダッシュボードとサブダッシュボードとの間に階層関係が存在し得る。例えば、水素化分解装置316は、セクション316内の異なる構成要素を、これらの構成要素間のリンクと共に示す。加えて、リスト310は異なる選択可能なダッシュボードを示し、インデントによって示されるダッシュボード内の階層が存在する。リスト310内のダッシュボードのそれぞれは、集計されたアラーム状態、及び当該ダッシュボードの構成要素内のアラーム数を示し得る。例えば、Plant_Eastは、サブダッシュボードZone1_1及びZone1_2、並びにZone1_1及びZone1_2のサブサブダッシュボードを含む。これらのサブダッシュボードのいずれかがアラームを含む場合、アラームは、Plant_Eastダッシュボードまで、次いでSystem Alarm Groupsのルートモードまで集計され得る。
【0047】
例示の一実施形態では、ダッシュボード302は、システムの異なるセクションの構造を含む。一例では、機器304は、インターフェイス314、水素化分解装置316、タンク場318、及び水320に接続され得るサーバを示す。別の例では、ダッシュボード302は、オペレータの責任の範囲内のサーバで設定された地点を示す。機器304はまた、パイプラインなど、ダッシュボード302上のプラントの他の部分に接続され得る。機器304の下位レベルの機器の種類には、ステーション、分散制御システム(DCS)コントローラ、入出力コントローラ、管理制御、情報収集システム(SCADA)コントローラ、及びSCADAチャネルが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0048】
図3は表示300の一例を示すが、
図3には、様々な変更が加えられ得る。例えば、特定の必要性に従って、任意の好適な構成での構成要素の追加、除外、結合、更なる細分化、又は配置が行われ得る。また、グラフィック表示は、多種多様な構成で提供され得、
図3は、本開示をグラフィック表示の任意の特定の構成に限定しない。
【0049】
図4A及び
図4Bは、本開示による、ドラッグアンドドロップを使用してダッシュボード403をカスタマイズする例示の表示400〜402を示す。表示400〜402は、例えば、
図1の1つ又は2つ以上のプラント101a〜101nによって収集されたデータを使用して、
図2の装置200によって生成され得る。
【0050】
図4Aでは、テンプレート404など多数のテンプレートが提供され得る。プラント又はシステムの異なる種類の報告又は部分には、異なるテンプレートが使用され得る。
図4Bでは、機器406は、ペイン408内のシステム100の異なる部分であり得、使いやすい名前を使用し得る。オペレータは、ペイン408からダッシュボード403へとドラッグアンドドロップし得、形状410は自動的にバインドされ、ドロップされ得る。
【0051】
図4A及び
図4Bは、表示の一部400〜402を示しているが、
図4A及び
図4Bには、様々な変更が加えられ得る。例えば、特定の必要性に従って、任意の好適な構成での構成要素の追加、除外、結合、更なる細分化、又は配置が行われ得る。また、グラフィック表示は、多種多様な構成で提供され得、
図4A及び
図4Bは、本開示をグラフィック表示の任意の特定の構成に限定しない。
【0052】
図5A及び
図5Bは、本開示による、ダッシュボード502及びサブダッシュボード504及び512へのドリルダウンを含む例示のシステム状態表示500を示す。ダッシュボード502、504、及び512は、例えば、
図1の1つ又は2つ以上のプラント101a〜101nによって収集されたデータを使用して、
図2の装置200によって生成され得る。表示500は、
図3の表示300の一例であり得る。
【0053】
図5Aでは、様々なオペレータが異なる責任範囲を有する、制御システムの大規模なシステム又はセクションのために、多数のダッシュボード502〜504が作成され得、セクション/機器は、これらの間のリンク501を使用して、階層形式に配置され得る。高レベルの概要ダッシュボード502は、サブダッシュボード504にアラームが存在するかどうかを示す。オペレータは、アイコン506を選択して、表示内のサブダッシュボード504に移動できる。一例では、システムは、新たな、より狭い範囲の機器が示されるようにアラームリストをフィルタリングする。アラームリストは、機器を示し得る各アイコンの位置に存在し得、オペレータは、アラームリスト503をフィルタリングし、アクティブなアラーム505のシステムアラームヘルプを取得し、機器の状態及び機器の主要統計を示すフェイスプレート510を確認し、機器507の詳細情報を表示し、該当する機器509のサブダッシュボードを開くことができる。異なる例では、これらの選択肢の一部又はすべてが、システムの異なる機器又はセクションについて使用可能である。一例では、アラームリストは、
図3に示されるようにアラーム概要322であり得る。別の例では、アラームリストは、ダッシュボードリスト310に示され得る。更に別の例では、アラームリストは、ダッシュボード504上のアラーム状態の組み合わせであり得る。
【0054】
図5Bでは、ダッシュボードは、サブダッシュボード512までドリルダウンされている。サブダッシュボード512は、システムの水素化分解装置セクション514内の機器を示し得る。水素化分解装置514の構成要素又は機器のうちの1つが、アイコン516によって示され得る。アイコン516は、アラーム状態を示す視覚インジケータ518を有する。インジケータ518は、アイコン516と関連付けられている機器の下層の構成要素が問題を有することを示し得る。別の例では、更に下層の構成要素が存在しない場合、問題は、アイコン516と関連付けられている機器にあり得る。オペレータは、アイコンを選択することにより、アイコン上でアクションを実行できる。アクションには、フェイスプレート510の確認、アイコン516と関連付けられている機器又はセクションのパラメータ及び詳細情報の表示、アイコン516のアラームのフィルタリング、及びシステムアラームヘルプの取得が挙げられ得る。
【0055】
図5A及び
図5Bは、ダッシュボード502、504、及び512の一例を示しているが、
図5A及び
図5Bには、様々な変更が加えられ得る。例えば、特定の必要性に従って、任意の好適な構成での構成要素の追加、除外、結合、更なる細分化、又は配置が行われ得る。また、ダッシュボードは、多種多様な構成で提供され得、
図5A及び
図5Bは、本開示をダッシュボードの任意の特定の構成に限定しない。
【0056】
図6は、本開示による、本開示による、プロセス制御システムの例示のセクションリスト600を示す。リスト600は、例えば、
図1の1つ又は2つ以上のプラント101a〜101nによって収集されたデータを使用して、
図2の装置200によって生成され得る。リスト600は、アイコン602を選択したことによるアクションとして提供され得る。アイコン602は、
図3〜
図5B内の任意のセクション、機器、又は機器群の任意のアイコンの一例であり得る。
【0057】
図6では、リスト600内の各セクションは、機器の種類を示し得るアイコン形状と関連付けられ得る。機器のそれぞれは、名前、動作状態606、及びアラーム状態604を有し得る。セクションは、単一の機器、機器群、又はセクション群であり得る。アラーム604が存在する場合、アラームは、群アイコン602上に示され得る。一例では、群アイコン602は、多数の構成要素を含む複合体と呼ばれ得る。
【0058】
例示の一実施形態では、タブ607又はアイコン602自体をクリックすると、リスト600が、ポップアップメニュー又は他の好適な形式として示され得る。リスト600は、機器の様々な態様の状態及びアラーム通知を分類し得る。この例では、リスト600は、2台の冗長コンピュータ、2つのネットワークインターフェイス、及び1つの制御ネットワーク(CDA)インターフェイスを有する1つの論理サーバを含む。
【0059】
このアラーム通知の集計は、群内の全機器を含むように、ダッシュボードを使用してシステムアラーム群を作成することによって達成される。システムは、アラームの発生時、通常への復帰時、確認時にアラームリストを自動的に監視する。その結果、アイコン602がダッシュボードに示されると、ダッシュボードリンクで正しい集計アラーム通知を使用できる。
【0060】
1つ又は2つ以上の例示の実施形態では、ダッシュボード上で複数の機器を1つの論理アイコンに分類すると、複合機器が設計され得る。ダッシュボードで確認すると、状態情報及びアラーム通知が集計されて、ダッシュボード上の場所を節約し得る。ドロップダウン又はポップアップメニューは、必要に応じて、個々の構成要素機器を提供し得る。複合アイテムを選択することにより、アラームリストをフィルタリングして、機器の全構成要素からアラームを表示し、アラーム状態を表示し、複合体の状態を表示し得る。複合体は、アイコンの機器又はセクション表示であり得る。つまり、複合体はアイコンであり、アイコンと関連付けられているセクションの階層下の機器を含み得る。機器でダブルクリックする、又は別の選択機構を使用すると、機器の詳細表示に移動して、対応を更に調査し得る。
【0061】
アラームリスト内でアラームを選択することにより、表示のダッシュボードペインを折り畳み、特定アラームに関する更なる情報及び支援を提供する詳細ペインを開き得る。機器のカスタマイズ可能なグラフィックビューを確実に統合することにより、アラームリストを使用して大規模で複雑な異機種制御システムをサポートし、同一オペレータ環境でアラーム及び機器の詳細へのアクセスを容易にし得る。
【0062】
図3〜
図6は、本開示による、システムのセクション及び機器におけるアラーム状態及び動作状態の視覚的通知をサポートする例示のダッシュボードを示している。ダッシュボードは、例えば、
図1の1つ又は2つ以上のプラント101a〜101nによって収集されたデータを使用して、
図2の装置200によって表示内に生成され得る。
図3〜
図6では、色又は他のグラフィック手法を使用して、視覚的フィードバックに対して異なる値をコード化し得る。例えば、状態は、アラームがトリガされたか、装置が動作可能かなどに応じて異なる方法で着色され得る。ユーザがダッシュボードに示されるアイコンのいずれかを選択する、又は別の方法で、セクション又は機器を示す個々のアイコンの「ドリルダウン」を希望することを示すと、サブダッシュボードがユーザに提示され得る。
【0063】
図7は、本開示による、システム内のダッシュボードの例示の作成プロセス700を示す。説明を容易にするために、
図7は、
図3に示されるように実施された
図2の装置200について記載する。しかしながら、
図7のプロセスは、任意の好適な装置を使用して、任意の好適なシステムで実行され得る。
【0064】
図7に示されるように、プロセス700は、ドラッグアンドドロッププロセスによるダッシュボードの作成をサポートする。工程702において、装置200は、リストから第1構成要素をドラッグし、ダッシュボードに第1構成要素をドロップするというユーザ入力を受信し得る。第1構成要素は、
図1のシステム100のセクション又はシステム100内の機器であり得る。工程704において、装置200は、第1構成要素の形状をバインドし、第1アイコンを作成し得る。形状をバインドすることにより、アイコンを作成し、制御システムハードウェアの参照を抽出し、当該参照をアイコンに組み入れる。つまり、装置200は、物理的なフィールド装置又は機器を検索し、当該機器をアイコンに関連付け、機器を管理するアクションを実行することにより、オペレータがアイコンを操作できるようにし得る。システムは、実際の装置を検索し、動作状態を取得し得る。
【0065】
工程706において、装置200は、リストから第2構成要素をドラッグし、ダッシュボードに第2構成要素をドロップするというユーザ入力を受信し得る。第2構成要素は、
図1のシステム100のセクション又はシステム100内の機器であり得る。工程708において、装置200は、第2構成要素の形状をバインドし、第2アイコンを作成し得る。第2構成要素はまた、サブダッシュボードであり得る。
【0066】
サブダッシュボードをリンクさせると、システムは、サブダッシュボード構成要素のアラームを集計し、サブダッシュボードを含むダッシュボードのアラーム状態にすべてのアラームを含め得る。例えば、第1及び第2構成要素がそれぞれ自身のサブダッシュボードであり、いずれか1つが動作中にアラームを有する場合、第1及び第2構成要素のダッシュボードが作成され、集計対象のアラームを含む。作成プロセス中、オペレータは、構成要素並びにダッシュボードをリンクさせて階層形式にし得、各ダッシュボードは多数の構成要素を有する。階層は、システム内の機器、セクション、又は構成要素の位置に基づき得る。他の例では、階層は、Purdueモデルのレベルなどシステムレベルに基づいた論理図に基づき得る。更に他の例では、階層は、オペレータが使用しやすいように、オペレータの入力のみに基づき得る。
【0067】
工程710において、装置200は、階層形式で第1及び第2構成要素をリンクさせ得る。この例では、ユーザは、2つの構成要素を選択してリンクさせることができる。1つの構成要素は、他方のサブ構成要素であり得る、又はこれらは、階層の同一レベルの構成要素であり得る。
【0068】
図7は、システム内のアラーム状態のグラフィックビューの提示をサポートするプロセス700の例を示しているが、
図7には、様々な変更が加えられ得る。例えば、各図は、一連の工程を示すが、各図の様々な工程は、重複し得る、並行して生じ得る、異なる順序で生じ得る、又は任意の回数生じ得る。
【0069】
図8は、本開示による、ダッシュボードのグラフィックビューを提示する例示のプロセス800を示す。説明を容易にするために、
図8は、
図3に示されるように実施された
図2の装置200について記載する。しかしながら、
図8のプロセスは、任意の好適な装置を使用して、任意の好適なシステムで実行され得る。
【0070】
図8に示されるように、プロセス800は、システム内のアラーム状態のグラフィックビューの提示をサポートする。工程802において、装置は、産業用プロセス制御及び自動化システム内の複数のセクションと関連付けられている情報を取得できる。これは、例えば、装置200がシステム内の異なるセクション及び機器に関する情報を入手することを含み得る。この情報を使用して、各機器又は構成要素のアラーム状態を識別し得る。
【0071】
工程804において、装置200は、複数のセクションを含むダッシュボードを階層形式で表示できる。階層形式は機器を分類し、該当する群又はセクションを示すものとしてアイコンを使用し得る。工程806において、装置200は、セクションのアイコンを表示し得る。セクションは、多数の機器群、機器、又は更なるセクションを含み得る。工程808において、装置200は、セクションのアラーム状態の視覚インジケータを表示し得る。アクティブであるアラーム状態の視覚インジケータは、アラームリスト内のアラームと関連付けられ得る。例示の実施形態では、工程808において、装置200はまた、動作状態の視覚インジケータを表示し得る。複数のセクションうちのあるセクションに対してアクティブであるアラーム状態は、セクションの少なくとも1つの機器での問題を示し得る。本開示の1つ又は2つ以上の実施形態では、アラーム状態を提示することは、アラームが存在しないときに1つの視覚的通知も提示しないことを含む。つまり、アイコン又は視覚インジケータは、アラームが存在する場合に限り表示される。
【0072】
本開示の1つ又は2つ以上の実施形態では、装置200は、オペレータによるアイコンの選択に応答して、アイコンと関連付けられているセクションに1つ又は2つ以上のアクションを提供し得る。このアクションには、アイコンと関連付けられているセクションの主要統計を表示すること、アイコンと関連付けられているセクションの機器のサブダッシュボードを表示すること、アラームリストをフィルタリングすること、及びアイコンが選択されたことを示すことが挙げられ得る。この例では、工程810において、装置200は、当該セクション内の機器の選択に基づいて、アラームリストをフィルタリングし得る。例えば、セクションと関連付けられている機器が選択されると、アラームリストはフィルタリングされて、その選択された機器と関連付けられているアラームのみを示し得る。
【0073】
別の例では、前に示されたセクションのサブセクションであるセクションが選択され得る。例えば、プラントはタンクを含み得る。タンクが選択されると、アラームリストは、タンクと関連付けられているアラームのみを示し得る。ダッシュボードの提示中、装置200は、入力を受信して、ダッシュボードの階層形式をカスタマイズし得る。カスタマイズは、ダッシュボードの構成要素と関連付けられているサブダッシュボードを選択して、機器の選択に基づいてアラームリストをフィルタリングすることなどであり得る。
【0074】
更に、例示の実施形態では、装置200は、アイコンの選択に応答して、アイコンと関連付けられているセクションに1つ又は2つ以上のアクションを提供し得る。一例では、1つ又は2つ以上のアクションは、アイコンと関連付けられているセクションの主要統計を表示することを含む。別の例では、1つ又は2つ以上のアクションは、アイコンと関連付けられているセクションの機器のサブダッシュボードを表示することを含む。複数のセクションうちの1つのセクションに対してアクティブであるアラーム状態は、セクションの少なくとも1つの機器での問題を示し得る。別の例では、アラームのリストは、アイコンの選択時にフィルタリングされ得る。
【0075】
図8は、システム内のアラーム状態のグラフィックビューの提示をサポートするプロセス800の例を示しているが、
図8には、様々な変更が加えられ得る。例えば、各図は、一連の工程を示すが、各図の様々な工程は、重複し得る、並行して生じ得る、異なる順序で生じ得る、又は任意の回数生じ得る。
【0076】
上記の方法は、システムプラント管理の分野など様々な技術的に問題に対する技術的解決法の提供を支援し得る。例えば、プラントは多数の装置を含み得、そのために、装置が適切に管理されている、又は整備されていることをユーザが確認することは極めて困難である、又は非現実的である。有効な監視の欠如は、ユーザが、装置の管理又は整備の程度を把握できないことを意味する。このために、一部の装置では、装置が様々な問題を生じやすい状態にとどまり、アラームが生じる。これにより、装置は、決して最適ではない、又は更には望ましくないプロセス制御及び自動化機能を提供し得る。本開示に記載した方法は、従来の方法と比較して極めて容易に、装置が適切なレベルで管理され、整備されていることをユーザが確認できるように支援する。
【0077】
本開示の1つ又は2つ以上の実施形態は、テキストのアラームリストに重ねられた、カスタマイズ可能なグラフィックビューを提供し、影響評価及び技術的診断に関連する機器間の多数の関係を容易かつ直感的に伝達できるようにする。例えば、回線を介したネットワーク接続、表示での上流/下流関係及び行、アイコンによる機器の種類、分類ボックス及び列による物理的位置又はプロセスユニットなどである。更に、機器の固定された、意味のあるグラフィック位置により、人間オペレータのパターン認識を可能にする。
【0078】
いくつかの実施形態では、本特許文献に記載した様々な機能は、コンピュータ可読プログラムコードから形成され、コンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータプログラムによって実施される、又はサポートされる。「コンピュータ可読プログラムコード」という語句は、ソースコード、オブジェクトコード、及び実行可能コードなど、任意の種類のコンピュータコードを含む。「コンピュータ可読媒体」という語句は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、又は任意の他の種類のメモリなど、コンピュータによってアクセスされ得る任意の種類の媒体を含む。「非一時的」なコンピュータ可読媒体は、一時的な電気信号又は他の信号を搬送する有線リンク、無線リンク、光リンク、又は他の通信リンクを除外する。非一時的なコンピュータ可読媒体は、再書き込み可能光ディスク又は消去可能メモリ素子など、データが永続的に格納され得る媒体、及びデータが格納されて後に上書きされ得る媒体を含む。
【0079】
本特許文献を通じて使用される特定の単語及び語句の定義を説明することは有益となろう。「アプリケーション」及び「プログラム」という用語は、1つ又は2つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令のセット、プロシージャ、関数、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、又は(ソースコード、オブジェクトコード、又は実行可能コードなど)好適なコンピュータコードにおいて実施するために適合された、これらの一部を指す。「通信する」という用語並びにその派生語は、直接通信及び間接通信の両方を含む。「含む(include)」及び「含む(comprise)」という用語並びにその派生語は、限定的ではない包含を意味する。「又は」という用語は、包括的であり、「及び/又は」を意味する。「〜と関連付けられる」という語句、並びにその派生語は、含むこと、中に含まれること、相互接続すること、包含すること、中に包含されること、相互に接続すること、相互に結合すること、通信可能であること、協調すること、交互配置すること、並列すること、近接すること、相互に結び付けられること、有すること、属性を有すること、相互に関係を有することなどを含むことを意味してもよい。「〜のうちの少なくとも1つ」という語句は、項目のリストと共に使用される場合、リストされている項目の1つ又は2つ以上の様々な組み合わせが使用されてもよく、リスト内の1つの項目のみが必要とされ得ることを意味する。例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つ」は、A、B、C、A及びB、A及びC、B及びC、並びにA及びB及びCという組み合わせのいずれかを含む。
【0080】
本願における説明は、任意の特定の要素、工程、又は機能が、特許請求の範囲に含まれなければいけない本質的な要素、又は重大な要素であることを暗示すると読まれるべきではない。特許発明の主題の範囲は、許可された請求項によってのみ規定される。更に、「〜のための手段」又は「〜のための工程」という正にその語句が特定の請求項で明示的に使用され、機能を特定する分詞句がそれに続かない限り、請求項は、添付の請求項又は請求項要素のいずれに関しても米国特許法第112条(f)を発動させることはない。請求項内における「機構」、「モジュール」、「装置(device)」、「ユニット」、「構成要素」、「要素」、「部材」、「装置(apparatus)」、「機械」、「システム」、「プロセス」、又は「コントローラ」などの用語(ただし、これらに限定されない)の使用は、当業者に既知であり、請求項自体の特徴によって更に変更、又は強化される構造を指すことが理解され、意図されており、米国特許法第112条(f)の発動は意図されていない。
【0081】
本開示は、特定の実施形態及び一般に関連する方法について説明してきたが、これらの実施形態及び方法の改変及び変更は、当業者に明らかであろう。したがって、例示の実施形態の上記の説明は、本開示を定義又は制約することはない。他の変更、代替、及び改変はまた、添付の特許請求の範囲により定義される本開示の趣旨及び範囲を逸脱しない範囲で可能である。