(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、企業(利用者)が業者にレポート作成を依頼する場合、利用者がレポート作成について業者に対して直接電話等の通話によって打ち合わせているため、利用者にとっては通話の手間がかかり、業者にとっては電話が話し中や、留守であった場合等にレポート作成依頼の受注を逃してしまう。また、利用者と業者とは電話で打合せているためお互いに取引成立が明確でないことも生じ得る。
なお、このような課題に対する解決策は前記特許文献1には記載されていない。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、利用者にとっては通話等の手間がなく、業者にとっては留守等であっても、レポート作成依頼の受注を逃してしまことがなく、また、利用者および業者の双方がお互いに取引成立が明確となるレポート作成仲介システムおよび仲介方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のレポート作成仲介システムは、利用者と、当該利用者のレポート作成依頼を受け付けて、前記利用者の所望のレポートを作成する業者との間の仲介を行うレポート作成仲介システムであって、
仲介サーバと、この仲介サーバに通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末と、前記仲介サーバに通信ネットワークを介して通信可能な業者端末とを備え、
前記仲介サーバは、前記利用者の利用者情報を利用者ごとに格納した利用者データベースと、前記業者の業者情報を前記業者ごとに格納した業者データベースと、を備え、
前記仲介サーバは、前記利用者端末から前記通信ネットワークを介して受信した、前記レポートの作成を希望する業者の業者情報を前記業者データベースに照合して、レポート作成を引き受け可能な業者を検索し、この検索した前記業者の前記業者端末にレポート作成依頼情報を前記通信ネットワークを介して送信し、前記業者が前記レポート作成依頼を引き受ける場合に、前記業者端末から前記通信ネットワークを介して送信されてきた引き受け情報を受信して、当該引き受け情報を前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信し、この引き受け情報を前記利用者が受諾する場合に、前記利用者端末から前記通信ネットワークを介して送信されてきた受諾情報を、前記業者端末に前記通信ネットワークを介して送信し、前記受諾情報を受けた前記業者が作成したレポートを前記業者端末から前記通信ネットワークを介して受信して、このレポートを前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信することを特徴とする。
【0008】
また、本発明のレポート作成仲介方法は、利用者と、当該利用者のレポート作成依頼を受け付けて、前記利用者の所望のレポートを作成する業者との間の仲介を行うレポート作成仲介方法であって、
仲介サーバと、この仲介サーバに通信ネットワークを介して通信可能な利用者端末と、前記仲介サーバに通信ネットワークを介して通信可能な業者端末とを備え、
前記仲介サーバは、前記利用者の利用者情報を利用者ごとに格納した利用者データベースと、前記業者の業者情報を前記業者ごとに格納した業者データベースとを備え、
前記利用者端末は、前記利用者が前記レポートの作成を依頼する業者の業者情報を前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、
前記仲介サーバは、当該仲介サーバが受信した前記業者情報を前記業者データベースに照合して、レポート作成を引き受ける業者を検索し、この検索した業者の業者端末にレポート作成依頼情報を前記通信ネットワークを介して送信し、
次に、前記業者が前記レポート作成依頼を引き受ける場合、引き受け情報を前記業者端末が前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバが前記引き受け情報を前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信し、
前記引き受け情報を利用者が受諾する場合、受諾情報を前記利用者端末が前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバが前記受諾情報を前記通信ネットワークを介して前記業者端末に送信し、
前記受諾情報を受けた前記業者が作成したレポートを前記業者端末が前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバが前記レポートを前記通信ネットワークを介して前記利用者端末に送信することを特徴とする。
【0009】
ここで、前記利用者の利用者情報は、利用者の氏名、住所の他、年齢、性別やメールアドレスを含んでいてもよいし、さらに、本レポート作成仲介システムを利用した回数、以前の利用した内容、利用時期等を含んでいてもよい。
また、前記業者の業者情報は、業者の氏名、住所、引き受け可能なレポート作成の内容、メールアドレスを含んでいてもよいし、さらに、本レポート作成仲介システムを利用した回数、以前の利用した内容、利用時期等を含んでいてもよい。
【0010】
本発明においては、利用者端末は、利用者がレポートの作成を依頼する業者の業者情報を通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバは受信した業者情報を業者データベースに照合して、レポート作成を引き受ける業者を検索し、この検索した業者の業者端末にレポート作成依頼情報を通信ネットワークを介して送信する。
次に、前記業者が前記レポート作成依頼を引き受ける場合、引き受け情報を前記業者端末が前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバが前記引き受け情報を前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信する。
そして、前記引き受け情報を利用者が受諾する場合、受諾情報を前記利用者端末が通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバは受信した前記受諾情報を前記通信ネットワークを介して前記業者端末に送信する。
そして、前記受諾情報を受けた前記業者が作成したレポートを前記業者端末が前記通信ネットワークを介して前記仲介サーバに送信し、当該仲介サーバが前記レポートを前記通信ネットワークを介して前記利用者端末に送信する。
【0011】
したがって、従来と異なり、利用者がレポート作成について業者に対して直接電話等の通話によって打ち合わせる必要がないため、利用者にとっては通話等の手間がなく、業者にとっては留守等であっても、レポート作成依頼の受注を逃してしまうことがない。
また、利用者は、レポート作成依頼情報を利用者端末から仲介サーバを介して業者端末に送信し、業者は引き受け情報を業者端末から仲介サーバを介して利用者端末に送信し、この引き受け情報を利用者が受諾した場合に、受諾情報を利用者端末から仲介サーバを介して業者端末に送信するので、利用者および業者の双方がお互いに取引成立が明確となる。
【0012】
また、上述したレポート作成仲介システムにおいて、前記仲介サーバは、前記利用者端末から前記通信ネットワークを介して受信した、前記利用者が依頼するレポートのレポート作成依頼情報を前記業者データベースに照合して、レポート作成を引き受け可能な業者を検索して、この業者の業者情報を前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信し、前記利用者端末は前記業者情報を、レポートの作成を希望する業者の業者情報として前記仲介サーバに前記通信ネットワークを介して送信してもよい。
このようにすれば、利用者が業者の業者情報を知らない場合でも、仲介サーバがレポート作成依頼情報を業者データベースに照合して、レポート作成を引き受け可能な業者を検索し、業者の業者情報を利用者端末に通信ネットワークを介して送信するので、所望の業者を選択できる。
【0013】
また、上述したレポート作成仲介システムにおいて、
前記仲介サーバに、複数のレポートフォームが格納され、
前記業者端末が前記仲介サーバに前記通信ネットワークを介してアクセスすることによって、前記業者端末に複数の前記レポートフォームが表示され、この表示された複数のレポートフォームのうち前記利用者が希望するレポートに係る指定レポートフォームが前記仲介サーバから前記業者端末に前記通信ネットワークを介して送信され、
前記業者端末は、前記指定レポートフォームと前記利用者情報との関連付けを依頼する関連付け依頼情報を前記仲介サーバに前記通信ネットワークを介して送信し、
前記仲介サーバは、前記関連付け依頼情報にしたがって前記指定レポートフォームと前記利用者情報とを関連付けてなる関連付け情報を作成したうえで、当該関連付け情報を前記業者端末に前記通信ネットワークを介して送信し、
前記業者が作成したレポートは、前記関連付け情報によって、前記利用者情報が関連付けられた前記指定レポートフォームにしたがって作成されていてもよい。
【0014】
このような構成によれば、業者は仲介サーバに格納された複数のレポートフォームから利用者が希望するレポートに係る指定フォームを選択でき、この選択した指定レポートフォームにしたがってレポートを作成できる。
また、仲介サーバは、指定レポートフォームと利用者情報とを関連付けてなる関連付け情報を作成したうえで、当該関連付け情報を業者端末に通信ネットワークを介して送信するので、業者は指定レポートフォームにしたがってレポートと利用者とを関連付けることができる。したがって、業者は利用者を間違えることなく、作成したレポートを業者端末から通信ネットワークを介して利用者端末に送信できる。
【0015】
また、本発明の前記構成において、前記受諾情報は、前記利用者のクレジットカード番号を含み、
前記仲介サーバは、前記レポートを前記利用者端末に前記通信ネットワークを介して送信する際に、前記クレジットカード番号によって、前記レポートの作成費用を精算してもよい。
【0016】
このような構成によれば、仲介サーバがクレジットカード番号によって、レポートの作成費用を精算するので、利用者は追加料金を請求されることなく、レポートの作成費用を支払うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、利用者にとっては通話等の手間がなく、業者にとっては留守等であっても、レポート作成依頼の受注を逃してしまことがなく、また、利用者および業者の双方がお互いに取引成立が明確となる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るレポート作成仲介システムの実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態のレポート作成仲介システム(以下、仲介システムという)のネットワーク構成図である。この仲介システムは、利用者と、当該利用者のレポート作成依頼を受け付けて、利用者の所望のレポートを作成する業者との間の仲介を行うシステムであり、仲介サーバ10と、この仲介サーバ10にインターネット等の通信ネットワーク11を介して通信可能な複数の利用者端末12と、仲介サーバ10に通信ネットワーク11を介して通信可能な複数の業者端末13と、仲介サーバ10に通信ネットワーク11を介して通信可能なクレジット会社のサーバ14とを備えている。
【0020】
利用者は、個人、法人の別を問わないのは勿論のこと、事業所等も含むものであり、業者に所望のレポート作成を依頼する。なお、以下の説明では利用者を会員と称することもある。
業者は、レポート作成を業務とする会社等であるが、個人も含む。また、業者はレポート作成業務に加えて、それ以外にも他の業務を行うものでもよい。
【0021】
仲介サーバ10は、
図2に示すように、CPU(演算装置)15、ハードディスク装置等の記憶装置16、書き換え可能なメモリ(RAM)17、入力インターフェイス18、出力インターフェイス19、通信装置20等を備えており、これらがバス10aによって接続されている。
記憶装置16の所定の記憶領域には、本レポート作成仲介システムにおける利用者と業者との間の仲介方法を実行するためのプログラムが格納され、このプログラムは、CPU10によってメモリ17に読み出され、CPU15によって実行される。
【0022】
仲介サーバ10は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやマウス等に接続するための入力インターフェイス18、ディスプレイやプリンタ等に接続するための出力インターフェイス19、さらに、利用者端末12、業者端末13、クレジット会社のサーバ14等との間のデータ授受を担う通信装置20等を備えている。
【0023】
また、仲介サーバ10は、業者情報を業者ごとに格納した業者データベース21と利用者情報を利用者ごとに格納した利用者データベース22とを備え、業者データベース21および利用者データベース22は、記憶装置16の所定の記憶領域に設けられている。
業者データベース21には、業者情報を構成する業者名、業者固有の業者番号が業者ごとに関連付けられて格納されているが、その他、業者の住所、電話番号、メールアドレス、業者が引き受け可能なレポート作成に係る処理可能情報を含んでいてもよい。
したがって、利用者がレポート作成を希望する(依頼する)業者の業者情報の一つである業者番号を利用者端末12から通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10が業者番号を業者データベース21に照合して、レポート作成を引き受ける業者を検索できる。このような検索は、記憶装置16の所定の記憶領域に格納されている上述したプログラムをCPU10によってメモリ17に読み出し、当該CPU15によって実行することによって行われる。
【0024】
なお、業者はレポート作成の業務を行っていることを、営業等によって利用者に伝えることもあり、この場合、利用者は業者に本実施の形態に係るレポート作成仲介システムに加入(登録)するように薦め、業者はこの薦めにより、または自発的に当該レポート作成仲介システムに加入することで、後述するように、業者登録番号(業者番号)を付与される。したがって、この業者番号を利用者に伝えることによって、利用者は業者番号を知ることができるので、当該業者番号を利用者端末12によって通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に送信して、当該仲介サーバが検索できる。
【0025】
また、利用者が業者番号を知らない場合、例えば、仲介サーバ10は、通信ネットワーク11を介して利用者端末12から受信した、利用者が依頼するレポートのレポート作成依頼情報を業者データベース21に照合して、レポート作成を引き受け可能な業者を検索して、この業者の業者情報(例えば業者番号)を利用者端末12に通信ネットワーク11を介して送信し、利用者端末12は業者番号を、レポートの作成を希望する業者の業者番号として通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に送信すればよい。
このようにすれば、利用者が業者の業者情報(業者番号)を知らない場合でも、仲介サーバ10がレポート作成依頼情報を業者データベース21に照合して、レポート作成を引き受け可能な業者を検索し、業者の業者情報(業者番号)を利用者端末12に送信するので、所望の業者を選択できる。
【0026】
上述したように、業者情報が業者ごとに格納されているので、仲介サーバ10は、利用者端末12から通信ネットワーク11を介して受信した、利用者が依頼する業者の業者情報(例えば業者番号)を業者データベース21に照合して、レポートの作成依頼を引き受ける業者を検索できる。
【0027】
また、業者データベース21には、業者端末13が通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10にアクセスし、この業者端末13から業者情報を書き込む(入力する)ことができる。この場合、業者端末13から通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に業者情報(業者番号)やパスワードを入力することによって、業者データベース21に業者情報を書き込む(入力する)ことや消去することが可能となる。
業者端末13は、例えば、パソコンやタブレット、スマートフォンであり、当該業者端末13には、業者情報を仲介サーバ10に送信するためのアプリケーションプログラムを備えている。
【0028】
また、利用者データベース22には、利用者端末12が通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10にアクセスし、この利用者端末12から利用者情報を書き込む(入力する)ことができる。この場合、利用者端末12から通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に利用者情報(例えば利用者番号)やパスワードを入力することによって、利用者データベース22に利用者情報を書き込む(入力する)ことや消去することが可能となる。
利用者端末12は、例えば、パソコンやタブレット、スマートフォンであり、当該利用者端末12には、利用者情報を仲介サーバ10に送信するためのアプリケーションプログラムを備えている。
【0029】
前記アプリケーションプログラムは、予め仲介サーバ10の記憶装置16の所定の記憶領域に格納されており、業者端末13および利用者端末12から仲介サーバ10にアクセスし、当該仲介サーバ10の記憶装置16から業者端末13および利用者端末12のハードディスクやメモリにダウンロードすることによって、業者端末13および利用者端末12に書き込まれている。そして、このアプリケーションプログラムを起動することによって、利用者端末12および業者端末13は仲介サーバ10にアクセス可能となる。
【0030】
また、仲介サーバ10の記憶装置16には、複数(種類)のレポートフォームがそれぞれ選択できる形式で格納されている。レポートフォームは作成すべきレポートの形式であり、レポート内容によってそれぞれ設定されている。例えば、レポートフォームとしては、食洗機仕上がりレポートフォーム、満足度調査レポートフォーム、巡回サポートレポートフォーム等があるが、これに限ることはない。
食洗機仕上がりレポートフォームとしては、例えば、洗剤が空で洗浄してしまっているか否か、洗浄給水ホースがポリ容器の下まで届いているか否か、適量の洗剤が供給されているか否か、アームが正常に機能しているか否か、濃度(洗剤の濃度)・水位・温度などの各種センサーが正常であるか否か等、食洗機についてのレポートフォームがある。
また、満足度調査レポートフォームとしては、例えば、覆面調査員が店舗(利用者)に訪問し、各種調査項目(例えば店舗が飲食店の場合、従業員の応対、店内の清掃状態等)をチェックするためのレポートフォームがある。
また、巡回サポートレポートフォームとしては、例えば、管理者(利用者)が把握したい現場の情報を、タブレット等を使用してリアルタイムで報告したり、簡単なメンテナンスや修理、検査、調査等も同時に代行するためのレポートフォームである。
【0031】
そして、業者端末13が仲介サーバ10に通信ネットワーク11を介してアクセスすることによって、業者端末13に複数(種類)のレポートフォームが表示される。そして、業者が所定のレポートフォームを業者端末13上で選択すると、この選択されたレポートフォームが指定レポートフォームとして仲介サーバ10から業者端末13に通信ネットワーク11を介して送信される。
この時点では指定レポートフォームと利用者情報(例えば利用者番号)とが関連付けられていないので、業者端末13は、指定レポートフォームと利用者情報との関連付けを依頼する関連付け依頼情報を仲介サーバ10に通信ネットワーク11を介して送信する。
【0032】
そして、仲介サーバ10は、受信した関連付け依頼情報にしたがって指定レポートフォームと利用者情報とを関連付けてなる関連付け情報を作成したうえで、当該関連付け情報を業者端末13に通信ネットワーク11を介して送信する。
業者は指定レポートフォームが関連付け情報によって利用者情報に関連付けられているので、この指定レポートフォームにしたがってレポートを作成する。
【0033】
次に、本実施の形態に係る仲介システムに登録(加入)する方法について、
図3を参照して説明する。
なお、以下の説明において、仲介サーバ10、利用者端末12および業者端末13は、それぞれインターネット等の通信ネットワーク11を介して情報の送受信が行われるので、通信ネットワーク11を介しての送受信の説明は省略する。
【0034】
まず、利用者は利用者端末12を用いて、仲介サーバ10に利用者として会員登録する。すなわち、利用者端末12が仲介サーバ10にアクセスすることによって、仲介サーバ10に格納されているウェブページが利用者端末12に表示される。この表示画面には会員登録を促す表示がされるので、これにしたがって会員登録を行う(ステップS1)。会員登録を行う場合、利用者端末12にその表示画面から、利用者(会員)の会社名(または個人名)、住所、電話番号等を入力し、入力が完了すると、入力した登録情報(利用者情報)が仲介サーバ10に送信され、当該仲介サーバ10が登録情報(利用者情報)を受信して(ステップS2)、登録情報(利用者情報)が利用者データベース22に登録される。
仲介サーバ10の利用者データベース22に利用者情報が登録されると、仲介サーバ10は各会員それぞれの会員登録番号(利用者番号)を生成し、この会員登録番号が利用者端末12に送信され(ステップS3)、当該利用者端末12が会員登録番号を受信して(ステップS4)、会員登録が完了する。
【0035】
一方、業者は業者端末13を用いて、仲介サーバ10に業者としてとして業者登録する。すなわち、業者端末13が仲介サーバ10にアクセスすることによって、仲介サーバ10に格納されているウェブページが業者端末13に表示される。この表示画面には業者登録を促す表示がされるので、これにしたがって業者登録を行う(ステップS11)。業者登録を行う場合、業者端末13にその表示画面から、業者の会社名(または個人名)、住所、電話番号等を入力し、入力が完了すると、入力した登録情報(業者情報)が仲介サーバ10に送信され、当該仲介サーバ10が登録情報(業者情報)を受信して(ステップS12)、登録情報(業者情報)が業者データベース21に登録される。
仲介サーバ10の業者データベース21に業者情報が登録されると、仲介サーバ10は各業者それぞれの業者登録番号(業者番号)を生成し、この業者登録番号が業者端末13に送信され(ステップS13)、当該業者端末13が業者登録番号を受信して(ステップS14)、業者登録が完了する。
【0036】
また、仲介サーバ10に登録済の利用者情報および/または業者情報を変更したい場合、利用者端末12および/または業者端末13によって仲介サーバ10にアクセスし、登録済の利用者情報および/または業者情報の変更を行える。仲介サーバ10にアクセスする場合、上述した会員登録番号(利用者番号)およびパスワードを利用者端末12から仲介サーバ10に送信することによって、利用者情報の変更が可能となり、業者登録番号(業者番号)およびパスワードを業者端末13から仲介サーバ10に送信することによって、業者情報の変更が可能となる。
【0037】
次に、本実施の形態に係るレポート作成仲介方法について
図4を参照して説明する。
まず、利用者は利用者端末12によって仲介サーバ10にアクセスする。そして、利用者端末12に利用者情報(登録番号(利用者番号))を入力し送信する。つまり、利用者端末12が利用者情報(登録番号)を仲介サーバ10に送信する。
すると、
図5(a)に示すように、利用者端末12に業者情報(業者登録番号)の入力を促す画面が表示されるので、この画面の入力窓m1に業者情報(業者登録番号)を入力し、アイコンA1をクリックすると、利用者端末12は、業者の業者情報(業者登録番号(業者番号))を仲介サーバ10に送信する(ステップS21)。
【0038】
仲介サーバ10は、業者の業者情報(業者登録番号)を受信すると、業者情報(業者登録番号)を業者データベース21に照合して、レポート作成を引き受ける業者を検索し(ステップS22)、この検索した業者およびその業者情報(会社名等を含む情報)を利用者端末12に送信する。利用者端末12には、
図5(b)に示すように、業者の業者名、名前(担当者名)、住所、電話番号等を含む業者情報が表示されるので、この表示画面でアイコンA2をクリックして、業者の登録(決定)を依頼すると、仲介サーバ10は、検索した業者の業者端末13にレポート作成依頼情報を送信し(ステップS23)、業者端末13はこのレポート作成依頼情報を受信する(ステップS24)。この際、利用者端末12には、
図5(c)に示すように、業者にレポート作成依頼(業者登録依頼)をした旨の表示がされる。
【0039】
次に、レポート作成依頼情報を受信した業者端末13には、
図6に示すような画面が表示される。この画面には、利用者名および利用者情報(会員ID、会員番号(利用者番号)、会員住所(訪問先住所)、会社名等)が表示されるとともに、レポート作成を引き受けるか否か(承諾するか否か)の選択を促す欄が表示されるので、「承諾する」をクリックすると(ステップS25)、業者端末13はこの引き受け情報を仲介サーバ10に送信する(ステップS26)。
一方、前記画面の選択を促す欄において「承諾しない」をクリックすると(ステップS27)、業者端末13はこの情報(引き受けない旨の情報)を仲介サーバ10に送信する。仲介サーバ10は、次の検索した業者の業者端末13にレポート作成依頼情報を送信する(ステップS23)か、次の業者が検索できなかった場合は保留または終了とする。
【0040】
次に、ステップ26において、業者端末13が引き受け情報を仲介サーバ10に送信すると、当該仲介サーバ10が当該引き受け情報を受信し(ステップS28)、当該引き受け情報を利用者端末12に送信する(ステップS29)。
利用者端末12が引き受け情報を受信し(ステップS30)、この引き受け情報を利用者が受諾する場合、利用者端末12が受諾情報を仲介サーバ10に送信する(ステップS31)。
仲介サーバ10は、受信した受諾情報を業者端末13に送信し(ステップS32)、業者端末13は当該受諾情報を受信する。これによって、業者がレポート作成依頼を引き受ける旨が完了し(ステップS33)、終了する。これによって、利用者と業者との取引関係が成立する。
【0041】
また、業者がレポート作成依頼を引き受ける旨が完了すると、業者端末13には、
図7に示すような業者管理画面が表示される。業者はこの業者管理画面によって顧客(利用者)の管理を行える。この業者管理画面では利用者(会員)の名前、会員番号(利用者番号)、訪問先名(会員が所有する店舗、施設名)、電話番号、住所、ID等によって、前記利用者データベース22を検索して、会員(利用者)の各種情報を得ることができる。また、テンプレートの欄において、レポートのテンプレートを選択することによって、複数の上述したレポートフォームから所望のレポートフォームを選択できる。
【0042】
次に、前記受諾情報を受けた業者はレポートを作成し、この作成したレポートを業者端末13が仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10がレポートを利用者端末12に送信する。
すなわちまず、業者端末13が仲介サーバ10にクセスすることによって、業者端末13に複数のレポートフォームが表示され、この表示された複数のレポートフォームのうち利用者が希望するレポートに係る指定レポートフォームを業者端末13上で選択すると、
図8に示すように、当該指定レポートフォームが仲介サーバ10から業者端末13に送信され(ステップS40)、業者端末13が指定レポートフォームを受信する(ステップS41)。
【0043】
この状態では利用者(会員)情報と指定レポートフォームが関連付けられていないので、業者端末13は、指定レポートフォームと利用者情報との関連付けを依頼する関連付け依頼情報を仲介サーバ10に送信する(ステップS42)。
例えば業者端末13には、
図9に示すように、業者管理画面が表示される。レポートとして、Id3〜7の5件のレポートのレポート名が表示され、「会員番号」の欄をクリックすると、会員番号を入力する欄が表示され、この欄に利用者の会員番号(利用者情報)を入力して決定すると、業者端末13から仲介サーバ10に関連付け依頼情報が送信される。
仲介サーバ10は、関連付け依頼情報を受信し(ステップS43)、当該関連付け依頼情報にしたがって指定レポートフォームと利用者情報とを関連付けてなる関連付け情報を作成したうえで、当該関連付け情報を業者端末13に送信する(ステップS44)。業者端末13がこの関連付け情報を受信することによって、利用者情報と指定レポートフォームの関連付けが完了する(ステップS45)。
【0044】
業者は利用者情報と関連付けられた指定レポートフォームにしたがって、レポートを作成する。この作成されたレポートは業者端末13から仲介サーバ10に送信され(ステップS46)、仲介サーバ10が受信する(ステップS47)。
そして、仲介サーバ10はレポートを利用者端末12に送信し(ステップS48)、利用者端末12はレポートを受信して(ステップS49)、終了する。
また、会員(利用者)と関連付けられた業者によるレポートの処理情報は、会員、業者の双方が、利用者端末12および業者端末13が仲介サーバ10にアクセスすることによって、閲覧、管理を行える。
【0045】
また、前記受諾情報は、利用者のクレジットカード番号を含み、仲介サーバ10は、前記レポートを利用者端末12に送信する際に、前記クレジットカード番号によって、レポートの作成費用を精算する。
すなわち、受諾情報には、オプション費用などを想定した見積もりや、クレジット番号が含まれているので、このクレジット番号と、見積りの金額に係る情報を、仲介サーバ10から通信ネットワーク11を介して、クレジット会社のサーバ14(
図1参照)に送信することによって、当該サーバ14によって費用精算を行う。
【0046】
この費用精算の情報がサーバ14から通信ネットワーク11を介して仲介サーバ10に送信されると前記受諾情報が仲介サーバ10から業者端末13に送信される。これによって、業者が行うべきレポート作成が確定し、その後は、業者端末13から仲介サーバ10にアクセスして、利用者データベース22に格納されている、利用者の利用者情報を、業者端末13によって閲覧できる。
【0047】
以上のように、本実施の形態によれば、利用者端末12は、利用者がレポートの作成を依頼する業者の業者情報を仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10は受信した業者情報を業者データベース21に照合して、レポート作成を引き受ける業者を検索し、この検索した業者の業者端末13にレポート作成依頼情報を送信する。
次に、前記業者が前記レポート作成依頼を引き受ける場合、引き受け情報を業者端末13が仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10が引き受け情報を利用者端末12に送信する。
そして、引き受け情報を利用者が受諾する場合、受諾情報を利用者端末12が仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10は受信した受諾情報を業者端末13に送信する。
そして、受諾情報を受けた業者が作成したレポートを業者端末13が仲介サーバ10に送信し、当該仲介サーバ10がレポートを利用者端末12に送信する。
【0048】
したがって、従来と異なり、利用者がレポート作成について業者に対して直接電話等の通話によって打ち合わせる必要がないため、利用者にとっては通話等の手間がなく、業者にとっては留守等であっても、レポート作成依頼の受注を逃してしまうことがない。
また、利用者は、レポート作成依頼情報を利用者端末12から仲介サーバ10を介して業者端末13に送信し、業者は引き受け情報を業者端末13から仲介サーバ10を介して利用者端末12に送信し、この引き受け情報を受諾した場合に、受諾情報を利用者端末12から仲介サーバ10を介して業者端末13に送信するので、利用者および業者の双方がお互いに取引成立が明確となる。
【0049】
また、業者は仲介サーバ10に格納された複数のレポートフォームから利用者が希望するレポートに係る指定フォームを選択でき、この選択した指定レポートフォームにしたがってレポートを作成できる。
さらに、仲介サーバ10は、指定レポートフォームと利用者情報とを関連付けてなる関連付け情報を作成したうえで、当該関連付け情報を業者端末13に送信するので、業者は指定レポートフォームにしたがってレポートと利用者とを関連付けることができる。したがって、業者は利用者を間違えることなく、作成したレポートを業者端末13から利用者端末12に送信できる。
【0050】
また、前記受諾情報は、利用者のクレジットカード番号を含み、仲介サーバ10は、レポートを利用者端末12に送信する際に、クレジットカード番号によって、レポートの作成費用を精算するので、利用者は追加料金を請求されることなく、レポートの作成費用を支払うことができる。