(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記弁と前記第2の弁との少なくとも一方が開いている場合、前記ポンプから送出されたエアは、前記タンク及び前記圧力監視装置を通過して、前記ガスバッグと前記第2のガスバッグとのうち、開いている方の弁が設けられた系統のガスバッグに供給され、
前記弁と前記第2の弁とのいずれもが閉じている場合、前記ポンプから送出されたエアは、前記タンクに貯蔵される、請求項6に記載の圧力監視システム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る圧力監視装置及び圧力監視システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。以下の説明において参照する図面は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示しているに過ぎない。即ち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。
【0018】
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力監視システムの外観を示す模式図である。本実施形態に係る圧力監視システム1は、ノーブロー工法において用いられるガスバック内の圧力を監視するシステムであり、
図1に示すように、圧力監視装置100と、空気等の気体(以下、エアという)を貯蔵可能なエアタンク200と、エアタンク200にエアを送出するエアポンプ300とを備える。また、圧力監視システム1は、圧力監視装置100から無線送信される信号を受信する受信機400をさらに備えても良い。
【0019】
圧力監視装置100は、エアタンク200から導入されたエアを2つのガスバッグに導出すると共に、これらのガスバッグ内の圧力を監視し、必要に応じて各ガスバッグにエアを補充する装置である。圧力監視装置100には、エアタンク200から本体接続ホース210を介してエアを導入するエア導入管101と、2つのガスバッグに向け、ガスバッグ接続ホース160、170をそれぞれ介してエアを導出する2つのエア導出管110、120とが設けられている。
【0020】
図1において、圧力監視装置100は、略直方体の筐体の正面に操作盤が設けられた外観を有しているが、筐体の形状はこれに限定されない。例えば、操作盤の位置は正面以外であっても良い。また、運搬を容易にするため、筐体に取っ手などを設けても良い。好ましくは、ガス工事の現場で使用することを考慮して、筐体に非防爆対策を施すと良い。
【0021】
エアタンク200は、エア供給ホース310を介してエアポンプ300と接続されている。エアポンプ300は例えば手動式の正逆ポンプであり、エアポンプ300を操作することにより、圧縮されたエアがエアタンク200に送出される。エアタンク200のエアポンプ側の流路に、手動で開閉可能なバルブが設けても良く、エアポンプ300からエアタンク200にエアを送出しないときには、このバルブが閉じることとしても良い。
【0022】
受信機400は、圧力監視装置100から送信される無線信号を受信して所定の処理を施す。受信機400は、例えば、通信モデムを内蔵したパーソナルコンピュータ(PC)やノートPC、タブレット端末、PDA、携帯電話、スマートフォン等の汎用の端末装置によって構成することができる。圧力監視装置100と受信機400との間で信号を送受信する際の通信方式は特に限定されず、電話通信回線を用いる方式、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)などのいずれであっても良い。
【0023】
図2は、
図1に示す圧力監視システム1をガス導管交換工事の設備に適用した例を示す模式図である。
図2においては、ガス導管10及び道路部分を断面で示すことにより、ガス導管10の内部を露出させている。ガス導管交換工事においては、ガス導管10のうち、交換対象となる切断部10aの上流側と下流側の2箇所にガス遮断ユニット20A、20Bをそれぞれ設置する。ガス遮断ユニット20A、20Bの各々は、ガス導管10内に挿入されるガスバッグ21a、21bと、案内ホース22a、22bと、挿入ホース23a、23bと、挿入ホースユニット24と、シャッター装置25と、放散管26とを有する。
【0024】
各ガスバッグ21a、21bは、例えばゴム引きナイロン基布などの薄くて丈夫な材料により形成され、エアが導入されることにより膨張する。ガスバッグ21a、21bのサイズは、ガス導管10の径に合わせて、サイズ40A(φ40mm用)、50A(φ50mm用)、65A(φ65mm用)、80A(φ80mm用)、100A(φ100mm用)、125A(φ125mm用)、150A(φ150mm用)、200A(φ200mm用)、250A(φ250mm用)、300A(φ300mm用)、350A(φ350mm用)といったものが用意されている。
【0025】
ここで、1つのガス遮断ユニットで使用される2つのガスバッグのうち、ガス導管10内を流れるガスと直接接する側に配置されるガスバッグ(
図2においてはガスバッグ21a)は「本玉」と呼ばれ、ガス導管10内を流れるガスとは直接接しない側、即ち、切断部10a側に配置されるガスバッグ(
図2においてはガスバッグ21b)は「逆玉」と呼ばれる。
【0026】
案内ホース22a、22bは、一端側においてガスバッグ21a、21bとそれぞれ接続され、ガスバッグ21a、21b内にエアを導入すると共に、ガスバッグ21a、21bをガス導管10内に挿入する際の案内として機能する。
【0027】
挿入ホース23a、23bは、収縮した状態のガスバッグ21a、21bを収納し、ガス導管10内に挿入されるガスバッグ21a、21bの姿勢を支持することにより、挿入作業を補助する。挿入ホースユニット24は、これらの挿入ホース23a、23bの一端側を保持する。
【0028】
シャッター装置25は、ガスバッグ21a、21bをガス導管10内に挿入するために形成される孔を遮蔽する。
放散管26は、ガスバッグ21a、21bをガス導管10内で膨張させた後、ガスバッグ21aとガスバッグ21bとの間に溜まっているガスを外気中に放散させるために設けられる。
【0029】
このようなガス遮断ユニット20A、20Bに対し、圧力監視システム1は、ガスバッグ接続ホース160、170を介してエア導出管110、120を案内ホース22a、22bに接続することにより取り付けられる。
【0030】
図3は、
図1に示す圧力監視システムの構成を示すブロック図である。
図3に示すように、圧力監視装置100の内部において、エア導入管101はエア導出管110、120とそれぞれ接続される2つの流路に分岐している。つまり、エア導入管101及びエア導出管110が、エアタンク200からエアを導入して一方のガスバッグ21aにエアを導出する流路を形成する。また、エア導入管101及びエア導出管120が、エアタンク200からエアを導入して他方のガスバッグ21bにエアを導出する第2の流路を形成する。
【0031】
エア導入管101には、該エア導入管101内の気圧を計測して表示する圧力計102が設けられている。エア導入管101は、本体接続ホース210を介してエアタンク200と連通しているため、圧力計102の計測値はエアタンク200内の気圧を示す。以下、圧力計102のことをタンク用圧力計102ともいう。
【0032】
エア導出管110には、逆止弁111と、電磁弁112と、圧力計113とが、上流からこの順序で設けられている。これにより、エア導出管110側からエア導入管101側へのエアの逆流が防止されると共に、エア導入管101側からエア導出管110側へのエアの流れを電気的に制御することが可能となる。なお、電磁弁112の代わりに、電動弁など電気的な制御により作動する他の方式の弁を適用しても構わない。
【0033】
圧力計113は、エア導出管110内の気圧を計測して表示する。エア導出管110は、ガスバッグ接続ホース160を介して本玉のガスバッグ21aと連通しているため、圧力計113の計測値は、本玉のガスバッグ21a内の気圧を示す。以下、圧力計113のことを、本玉用圧力計113ともいう。
【0034】
エア導出管120には、逆止弁121と、電磁弁122と、圧力計123とが、上流からこの順序で設けられている。逆止弁121及び電磁弁122の構成及び機能は、上述した逆止弁111及び電磁弁112の構成及び機能とそれぞれ同様である。
【0035】
圧力計123は、エア導出管120内の気圧を計測して表示する。エア導出管120は、ガスバッグ接続ホース170を介して逆玉のガスバッグ21bと連通しているため、圧力計123の計測値は、逆玉のガスバッグ21b内の気圧を示す。以下、圧力計123のことを、逆玉用圧力計123ともいう。
【0036】
圧力監視装置100は、さらに、操作入力部130と、制御部140と、通信部150とを備える。操作入力部130は、オン/オフスイッチや、セレクトスイッチなどの入力スイッチを含み、これらの入力スイッチに対してなされた操作に応じた信号を制御部140に入力する。
【0037】
図4は、圧力監視装置100に設けられた操作盤を例示する模式図である。
図4に示すように、操作盤には、タンク用圧力計102、本玉用圧力計113、及び逆玉用圧力計123の表示部が配置されている。また、操作盤には、操作入力部130として、電源スイッチ131と、セレクトスイッチ132と、本玉制御スイッチ133と、逆玉制御スイッチ134とが設けられている。さらに、操作盤に、選択されたガスバッグのサイズを示すLED等のランプ群136や、本玉制御スイッチ133、134のオン・オフ状態を示すランプ137、138を設けても良い。
【0038】
セレクトスイッチ132は、圧力監視システム1において監視対象とするガスバッグのサイズを選択する際に用いられる。本実施形態においては、ガスバッグのサイズを4段階で選択することが可能であり、セレクトスイッチ132を1回押すたびに、選択中のガスバッグのサイズが、40A〜80A、100A〜150A、200A〜250A、300A〜350Aと切り換えられる。
【0039】
本玉制御スイッチ133は、本玉のガスバッグ21aに対する圧力制御のオン・オフ、言い換えると、電磁弁112に対する開閉制御のオン・オフを切り換えるためのスイッチである。他方、逆玉制御スイッチ134は、逆玉のガスバッグ21bに対する圧力制御のオン・オフ、言い換えると、電磁弁122に対する開閉制御のオン・オフを切り替えるためのスイッチである。本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134は、1回押すたびに制御のオンとオフとが切り替えられる。
【0040】
制御部140は、例えば、例えばアナログ回路又はデジタル回路によって構成され、タンク用圧力計102、本玉用圧力計113、及び逆玉用圧力計123の計測値を取得すると共に、電磁弁112、122の動作を制御する。なお、制御部140の物理的な構成はこれに限定されず、例えば、CPU等の算術論理演算ユニットとプログラムによって構成しても良い。
【0041】
図5は、制御部140の機能構成を示すブロック図である。
図5に示すように、制御部140は、圧力設定部141と、本玉圧力判定部142と、逆玉圧力判定部143と、本玉開閉制御部144と、逆玉開閉制御部145とを有する。
【0042】
圧力設定部141は、操作入力部130から入力される信号に従い、監視する圧力の閾値を設定する。ここで、ガスバッグ内の適正な圧力は、ガスバッグのサイズに応じて規定されている。具体的には、サイズ40A〜80Aのガスバッグでは規定圧力0.12MPa、サイズ100A〜150Aのガスバッグでは規定圧力0.10MPa、サイズ200A〜250Aのガスバッグでは規定圧力0.05MPa、サイズ300A〜350Aのガスバッグでは規定圧力0.04MPaとなっている。圧力設定部141は、操作入力部130のセレクトスイッチ132により選択されたサイズに応じた圧力(例えば、サイズ40A〜80Aが選択されている場合0.12MPa)をもとに閾値を設定する。閾値は、上述した規定圧力そのものであっても良いし、規定圧力に対して若干(±数パーセント程度)の幅を持たせた値であっても良い。
【0043】
本玉圧力判定部142は、本玉用圧力計113から圧力の計測値を取得し、この計測値を圧力設定部141が設定した閾値と比較して、計測値が閾値以上であるか否かを判定する。
【0044】
逆玉圧力判定部143は、逆玉用圧力計123から圧力の計測値を取得し、この計測値を圧力設定部141が設定した閾値と比較して、計測値が閾値以上であるか否かを判定する。
【0045】
本玉開閉制御部144は、本玉制御スイッチ133がオンになっている間、本玉圧力判定部142の判定結果に応じて、電磁弁112の動作を制御する。詳細には、本玉開閉制御部144は、本玉用圧力計113の計測値が閾値を下回っていると判定された場合に、電磁弁112を開くことにより、ガスバッグ21aにエアを供給して加圧する。また、本玉開閉制御部144は、本玉用圧力計113の計測値が閾値以上であると判定された場合に、電磁弁112を閉じることにより、ガスバッグ21aへのエアの供給を停止させる。
【0046】
逆玉開閉制御部145は、逆玉制御スイッチ134がオンになっている間、逆玉圧力判定部143の判定結果に応じて、電磁弁122の動作を制御する。制御の内容については、上記本玉開閉制御部144の場合と同様である。
【0047】
再び
図3を参照すると、通信部150は、タンク用圧力計102、本玉用圧力計113、及び逆玉用圧力計123の計測値データを無線信号に重畳して送信する。通信部150から送信された無線信号は受信機400(
図1参照)に受信され、種々の信号処理が施される。それにより、エアタンク200、本玉のガスバッグ21a、及び逆玉のガスバッグ21bの各圧力の計測値のログデータが受信機400に蓄積される。
【0048】
次に、圧力監視システム1を利用したガス導管の交換工事の作業手順について説明する。
図6は、この作業手順における圧力監視装置100の動作を示すフローチャートである。まず、作業者は、
図2に示すように、ガス遮断ユニット20A、20Bを固定するための台座及びシャッター装置25をガス導管10に取り付け、ガスバッグ21a、21bを挿入するための孔を開ける。その後、ガス遮断ユニット20Aの上流側とガス遮断ユニット20Bの下流側とをバイパスするバイパス管(図示せず)を接続する。
【0049】
続いて、作業者は、収縮させた状態のガスバッグ21a、21bをガス導管10内に挿入すると共に、ガスバッグ接続ホース160、170を介して案内ホース22a、22bを圧力監視装置100のエア導出管110、120に接続する。この後、作業者は、圧力監視装置100の電源をオンにし(
図6のステップS101)、セレクトスイッチ132(
図4参照)により、使用するガスバッグ21a、21bのサイズを選択する。
【0050】
圧力監視装置100は、セレクトスイッチ132の入力を検知すると(ステップS102:Yes)、選択されたサイズに応じて監視する圧力の閾値を設定する(ステップS103)。他方、セレクトスイッチ132の入力を検知しない場合(ステップS102:No)、入力を検知するまで待機する。
【0051】
作業者は、本玉制御スイッチ133と逆玉制御スイッチ134のいずれかをオンにし、エアポンプ300を操作してガスバッグへのエア供給(加圧)を開始する。ここで、一般の作業手順においては、本玉のガスバッグ21aと逆玉のガスバッグ21bとのうち、本玉のガスバッグ21aを先に加圧するが、これに限定されるものではない。作業者は当該工事における手順に従って、先に加圧すべき系統の制御スイッチをオンにする。以下においては、本玉のガスバッグ21aを先に加圧し、逆玉のガスバッグ21bを後で加圧するものとして説明する。
【0052】
圧力監視装置100は、本玉制御スイッチ133と逆玉制御スイッチ134とのいずれかの制御スイッチがオンにされたことを検知すると(ステップS104:Yes)、オンにされた系統(ここでは本玉の系統)について、ステップS105〜S108の動作を実行する。
【0053】
まず、圧力監視装置100は、本玉用圧力計113の計測値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS105)。そして、本玉用圧力計113の計測値が閾値未満である場合(ステップS105:No)、圧力監視装置100は、本玉用の電磁弁112を開く(ステップS106)。これにより、エアポンプ300から送出されたエアが、エアタンク200、エア導入管101、及びエア導出管110を通って、ガスバッグ21aに供給される。その後、圧力監視装置100の動作はステップS105に戻る。
【0054】
他方、本玉用圧力計113の計測値が閾値以上である場合(ステップS105:Yes)、圧力監視装置100は本玉用の電磁弁112を閉じる(ステップS107)。圧力監視装置100は、本玉制御スイッチ133がオンである間(ステップS108:No)、ステップS105〜S107の動作を繰り返す。
【0055】
ステップS107において電磁弁112が閉じられると、ガスバッグ21aへのエア供給が停止し、エアポンプ300から送出されたエアはエアタンク200に貯蔵される。そのため、本玉用圧力計113の計測値の上昇が止まり、タンク用圧力計102の計測値が上昇し始める。作業者は、タンク用圧力計102の計測値と本玉用圧力計113の計測値との差が目視で確認できる程度までエアタンク200内にエアを充填し、エアタンク200のバルブを閉じる。そして、タンク用圧力計102の計測値及び本玉用圧力計113の計測値がほぼ安定していることを確認した上で、本玉制御スイッチ133をオフにする。
【0056】
ステップS104においてオンにされた制御スイッチがオフにされたことを検知すると(ステップS108:Yes)、圧力監視装置100の動作はステップS109に移行する。また、本玉又は逆玉のいずれの制御スイッチもオンにされなかった場合も(ステップS104:No)、圧力監視装置100の動作はそのままステップS109に移行する。
【0057】
続いて作業者は、次に加圧すべきガスバッグ(ここでは逆玉のガスバッグ21b)の系統の制御スイッチをオンにし、エアポンプ300を操作してガスバッグへのエア供給(加圧)を開始する。
【0058】
本玉制御スイッチ133と逆玉制御スイッチ134のいずれか一方のみの制御スイッチがオンにされた場合(ステップS109:No、S115:No))、圧力監視装置100の動作は再びステップS104に移行する。そして、圧力制御装置100は、オンにされた系統(ここでは逆玉の系統)について、ステップS105〜S108の動作を実行する。
【0059】
2巡目のステップS107において電磁弁122が閉じられると、ガスバッグ21bへのエア供給が停止し、エアポンプ300から送出されたエアはエアタンク200に貯蔵される。そのため、逆玉用圧力計123の計測値の上昇が止まり、タンク用圧力計102の計測値が上昇し始める。作業者は、タンク用圧力計102の計測値がある程度上昇するまで(例えば、ガスバッグの規定圧力の1.5倍程度となるまで)エアタンク200内にエアを充填し、その後、エアタンク200のバルブを閉じる。そして、タンク用圧力計102の計測値及び逆玉用圧力計123の計測値がほぼ安定していることを確認した上で、逆玉制御スイッチ134をオフにする。
【0060】
再び、ステップS104においてオンにされた制御スイッチがオフにされたことを検知すると(ステップS108:Yes)、圧力監視装置100の動作はステップS109に移行する。
【0061】
続いて、作業者は、本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134を共にオンにする。なお、後で加圧した方(ここでは逆玉)のガスバッグ内の圧力が閾値に達し、エアタンク200にも十分にエアが貯蔵された後、すぐにガスバッグ21a、21bの圧力監視を開始する場合には、作業者は、一方の制御スイッチ(例えば逆玉制御スイッチ134)をオンにしたまま、他方の制御スイッチ(本玉制御スイッチ133)を追加でオンにするだけでも良い。この場合、ステップS108は省略しても良い。
【0062】
圧力監視装置100は、本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134が共にオンになったことを検知すると(ステップS109:Yes)、ガスバッグ21a、21bの圧力監視を開始する(ステップS110)。即ち、本玉用圧力計113及び逆玉用圧力計123から計測値を取得し、これらの計測値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS111)。
【0063】
圧力監視装置100は、本玉用圧力計113と逆玉用圧力計123とのいずれかの計測値が閾値未満になったことを検知すると(ステップS111:No)、閾値未満になった系統の電磁弁を開く(ステップS112)。これにより、エアタンク200に貯蔵されたエアが当該電磁弁を通過し、計測値が閾値未満になった系統のガスバッグに充填される。その後、圧力監視装置100の動作はステップS111に戻る。
【0064】
他方、計測値が閾値以上である場合(ステップS111:Yes)、圧力監視装置100は、計測値が閾値以上である系統の電磁弁を閉じる(ステップS113)。圧力監視装置100は、本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134が共にオンである間(ステップS114:No)、ステップS111〜S113の動作を繰り返す。
【0065】
この間、作業者は、タンク用圧力計102の計測値を時々確認し、エアタンク200の内圧が規定圧力近傍まで低下しているようであれば、随時エアポンプ300を操作してエアタンク200にエアを充填しても良い。
【0066】
なお、本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134のいずれもがオフである場合(ステップS109:No)、圧力監視装置100の動作はステップS115に移行する。
【0067】
本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134が共にオフにされ(ステップS114:Yes)、さらに電源スイッチ131がオフにされると(ステップS115:Yes)、圧力監視装置100の動作は終了する。他方、電源スイッチ131がオフにされない場合、圧力監視装置100の動作はステップS104に戻る(ステップS115:No、S104)。
【0068】
次に、
図1に示す受信機400の動作について説明する。受信機400は、圧力監視装置100から無線送信されたタンク用圧力計102、本玉用圧力計113、及び逆玉用圧力計123の計測値データを受信し、ログデータとして蓄積すると共に、受信機400が内蔵する、又は受信機400に外付けされた表示装置に計測値をリアルタイムに表示する。これにより、作業者は、ガスバッグの圧力監視が行われている間、圧力監視装置100ではなく、受信機400の表示装置に表示される圧力の計測値を確認することとしても良い。
【0069】
受信機400は、複数の圧力監視装置100から送信される計測値データを受信しても良い。例えば、
図2に示すガス遮断ユニット20A、20Bに取り付けられた2つの圧力監視システム1から、1つの受信機400に計測値データを送信し、当該受信機400に設けられた表示装置に全ての計測値を表示しても良い。これにより、作業者は、ガス遮断ユニット20A側のガスバッグ21a、21bと、ガス遮断ユニット20B側のガスバッグ21a、21bとの計4つのガスバッグ内の圧力を、1箇所で確認することができる。
【0070】
受信機400に蓄積された計測値のログデータは、種々の目的で利用することができる。例えば、ガスバッグ内の圧力が頻繁に低下するようであれば、ガスバッグが劣化してエアの漏れが生じていることが推測される。そこで、蓄積されたログデータを、ガスバッグのメンテナンスや交換時期の判断に利用することができる。或いは、蓄積されたログデータをさらにガスバッグのメーカーに転送し、当該メーカーにおいてガスバッグのメンテナンスや交換時期を判断又は予測してユーザに提案するといったアフターサービスに利用することもできる。
【0071】
以上説明したように、本実施形態によれば、エアポンプから送出された余剰のエアをエアタンクに貯蔵し、ガスバッグ内の圧力が規定圧力を下回った際に電磁弁を開いて、エアタンクからガスバッグにエアを供給するので、ガスバッグ内の圧力を自動で一定に維持することができる。従って、作業員がガスバッグの圧力計を常時監視し、圧力が低下するたびにガスバッグにエアを供給するという手間をなくすことができ、作業員の負担を低減することが可能となる。
【0072】
また、本実施形態によれば、ガスバッグ内の圧力が規定圧力に達すると電磁弁が閉じる制御を行うので、ガスバッグの過加圧を防止することができる。
また、本実施形態によれば、監視する圧力の閾値をガスバッグのサイズに応じて切り換えるので、汎用のほとんどのガスバッグを使用することが可能である。
【0073】
また、本実施形態によれば、本玉及び逆玉の2つのガスバッグ内の圧力を、圧力監視装置100に設けた2つの圧力計で計測するので、作業員はこれらの圧力を1箇所で確認することができる。従って、ガスバッグ内の圧力を個別に監視するための作業員を配置する必要がなくなり、圧力監視に要するコストを低減することが可能となる。
【0074】
また、本実施形態によれば、圧力監視装置に計測値データを無線送信する通信部を設けるので、複数の圧力監視装置において計測されたガスバッグ内の圧力を1つの受信機において確認することができる。従って、1回の工事で複数箇所にガス遮断ユニットを設置する場合であっても、ガスバッグ内の圧力を監視するための作業員をガス遮断ユニットごとに配置する必要がなくなり、圧力監視に要するコストをさらに低減することが可能となる。
【0075】
また、本実施形態によれば、圧力監視装置から送信された計測値データを受信機に蓄積するので、これらのデータをガスバッグのメンテナンスやアフターサービスなど様々に活用することが可能となる。
【0076】
(変形例)
次に、本実施形態に係る圧力監視システムの変形例について説明する。
図7は、
図4に示す操作盤の変形例を例示する模式図である。上記実施形態においては、本玉制御スイッチ133と逆玉制御スイッチ134との両方をオンにすることで、ガスバッグ21a、21bの圧力監視が開始されることとしたが、圧力監視を開始するための専用のスイッチを別途設けても良い。例えば
図7に示す圧力監視装置100’は、
図4に示す圧力監視装置100に対して、スタートスイッチ135をさらに設けたものである。この場合、
図6のステップS109において、圧力監視装置100’は、スタートスイッチ135に対する操作を検知すると、圧力監視をスタートする(ステップS110)。
【0077】
本変形例においては、本玉制御スイッチ133及び逆玉制御スイッチ134が同時にはオンにならないように設定を行っても良い。例えば、本玉制御スイッチ133をオフにしないと逆玉制御スイッチ134がオンにならないようにする、或いは、本玉制御スイッチ133がオンであるときに逆玉制御スイッチ134をオンにすると、本玉制御スイッチ133が自動的にオフに切り換えられるようにする。このように設定することにより、本玉制御スイッチ133又は逆玉制御スイッチ134をオフにするのを忘れて、意図しない系統の制御が行われてしまうという事態を防ぐことができる。
【0078】
上記実施形態及び変形例においては、圧力監視装置においてエア導入管を2つに分岐することにより、エアポンプ及びエアタンクから導入されたエアを2つのガスバッグに供給可能な構成とした。しかしながら、エア導入管を分岐せずに、1つのガスバッグに対し、エアポンプ、エアタンク、エア導入管、電磁弁、エア導出管、及び圧力計を含む一連のエア供給手段を設けても良い。この場合においても、圧力計の計測値データを無線送信することで、複数のガスバッグ内の圧力を1箇所で確認することが可能となる。
【0079】
本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、上記実施形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上記実施形態及び変形例に示した全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、上記実施形態及び変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。