(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第一始動口へ遊技球が入賞することを契機として、図柄の変動を開始させた後前記図柄の変動を停止させる図柄変動のうち第一図柄の変動である第一図柄変動を実行し、第二始動口へ遊技球が入賞することを契機として、前記図柄変動のうち第二図柄の変動である第二図柄変動を実行する図柄変動実行手段と、
前記第二図柄変動において停止される前記図柄として、大当たり遊技の実行が対応付けられた大当たり図柄と、前記大当たり遊技よりも有利度の低い遊技である小当たり遊技の実行が対応付けられた小当たり図柄とを含む複数の前記図柄のうちから決定し、前記第一図柄変動において停止される前記図柄として、前記大当たり図柄と、前記大当たり図柄及び前記小当たり図柄とは異なるはずれ図柄とを含む複数の前記図柄のうちから決定する図柄決定手段と、
前記図柄変動実行手段によって前記小当たり図柄が前記図柄変動において停止された後に、前記小当たり図柄に対応した態様で大入賞口への遊技球の入賞を可能にすることで、前記小当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段と、
前記図柄変動実行手段によって実行される前記図柄変動の時間である変動時間を決定する変動時間決定手段と、
所定の条件に従って、第一遊技状態又は第二遊技状態のうちいずれかを設定する遊技状態設定手段と、
前記第一図柄変動に同期し、前記図柄決定手段によって前記第一図柄変動において停止されると決定された前記図柄に応じた演出である図柄演出を実行する図柄演出実行手段と、
前記遊技状態設定手段によって前記第一遊技状態が設定されている場合に、前記図柄変動実行手段によって前記第一図柄変動の実行が開始された時点である開始時点において、前記図柄変動実行手段によって前記第二図柄変動が実行中であるかを判断する第一判断手段と、
前記第一判断手段によって、前記第一遊技状態における前記開始時点において前記図柄変動実行手段によって前記第二図柄変動が実行中であると判断された場合に、前記第二図柄変動において停止される前記図柄が前記小当たり図柄であると前記図柄決定手段によって決定されているかを判断する第二判断手段と、
前記第二判断手段によって、前記第二図柄変動において停止される前記図柄が前記小当たり図柄であると前記図柄決定手段によって決定されていると判断された場合に、前記変動時間決定手段によって決定された前記第一図柄変動の前記変動時間に基づく第一時間を特定する第一特定手段と、
前記第二判断手段によって、前記第二図柄変動において停止される前記図柄が前記小当たり図柄であると前記図柄決定手段によって決定されていると判断された場合に、前記図柄変動実行手段によって実行されている前記第二図柄変動が終了するまでの時間である第二時間を特定する第二特定手段と、
前記第一時間が前記第二時間よりも長いかを判断する第三判断手段と、
前記第三判断手段によって前記第一時間が前記第二時間よりも長いと判断された場合に、特定演出を、前記図柄演出に替えて実行する特定演出実行手段と
を備え、
前記特定演出実行手段は、前記特定演出を、前記当たり遊技実行手段によって前記小当たり遊技の実行が開始された後にも継続して実行する
ことを特徴とする遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、
図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。
【0012】
図1及び
図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(
図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(
図3参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
【0013】
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
【0014】
センター飾り8は、表示画面28を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字等を表示可能である。表示画面28は、例えば、大当たり判定の結果を遊技者に報知する演出用の図柄である演出図柄60(
図28等参照)を表示する。パチンコ機1は、複数(本実施形態では3つ)の演出図柄60を変動させた後に、大当たり判定の結果を示す演出図柄60の組合せを確定表示する報知演出を実行することで、大当たり判定の結果を遊技者に報知する。
【0015】
センター飾り8の略中央下方には、第一始動口14が設けられている。第一始動口14の下方には、普通電動役物に係る入賞口である第一始動電動役物15が設けられている。本実施形態では、第一始動口14及び第一始動電動役物15は、共に、後述する第一特別図柄の始動口として機能する。センター飾り8の左斜め下方及び右斜め下方には、第一ゲート12及び第二ゲート13が設けられている。第一ゲート12及び第二ゲート13は、共に、後述する普通図柄の作動口である。第一ゲート12の下方には、第一大入賞口17が設けられている。第二ゲート13の下方には、第二始動口16が設けられている。本実施形態では、第二始動口16は、後述する第二特別図柄の始動口として機能する。
【0016】
第二始動口16の下方には、第二大入賞口18が設けられている。第一始動電動役物15、第一大入賞口17及び第二大入賞口18は、それぞれ、開閉部材を備える。遊技球は、各開閉部材が開放された場合にのみ、第一始動電動役物15、第一大入賞口17及び第二大入賞口18のそれぞれに入賞することができる。本実施形態では、第一大入賞口17の開閉部材は、後述する2R大当たり遊技において開放される。第二大入賞口18の開閉部材は、後述する16R大当たり遊技及び小当たり遊技において開放される。
【0017】
遊技領域4には、上記以外に、アウト口19、その他の入賞口、各種の電飾部材、風車及び遊技くぎ(図示略)等が設けられている。これらの遊技用部材の配置により、第一ゲート12、第一始動口14、第一始動電動役物15、第一大入賞口17には、左打ちされた遊技球が主に通過又は入賞する。右打ちされた遊技球が第一ゲート12、第一始動口14、第一始動電動役物15、第一大入賞口17を通過又は入賞することはほとんどない。第二ゲート13、第二始動口16、第一大入賞口17には、右打ちされた遊技球が主に通過又は入賞する。左打ちされた遊技球が第二ゲート13、第二始動口16、第一大入賞口17を通過又は入賞することはほとんどない。遊技領域4に発射された遊技球のうち、第一始動口14、第一始動電動役物15、第二始動口16、第一大入賞口17、第二大入賞口18及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下したものは、遊技盤2の下部に設けられたアウト口19を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
【0018】
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一特別図柄表示部、第二特別図柄表示部、普通図柄表示部、第一特別図柄記憶数表示LED、第二特別図柄記憶数表示LED、及び普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一特別図柄表示部及び第二特別図柄表示部は、それぞれ1つの7セグメントLEDからなり、第一大当たり判定の結果を示す第一特別図柄、及び第二大当たり判定の結果を示す第二特別図柄を表示する。以下、第一大当たり判定及び第二大当たり判定を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり判定ともいう。普通図柄表示部は、LEDの点灯及び消灯によって普通当たり判定の結果を表示する。第一特別図柄記憶数表示LED及び第二特別図柄記憶数表示LEDは、大当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である特別図柄保留球の個数である特別図柄保留数を表示する。普通図柄記憶数表示LEDは、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数である普通図柄保留数を表示する。
【0019】
以下では、第一特別図柄に係る特別図柄保留数を、第一保留数という。また、第二特別図柄に係る特別図柄保留数を、第二保留数という。本実施形態において、パチンコ機1が記憶可能な第一保留数の上限である最大第一保留数は「4」である。パチンコ機1が記憶可能な第二保留数の上限である最大第一保留数は「1」である。パチンコ機1が記憶可能な普通図柄保留数の上限である最大普通図柄保留数は「4」である。
【0020】
パチンコ機1における遊技の概要について説明する。パチンコ機1には、大当たり遊技、小当たり遊技及び普通当たり遊技が設けられている。大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動することにより実行される。条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。役物連続作動装置とは、大入賞口が連続して作動する大当たり遊技状態を生起させるための装置である。パチンコ機1において、条件装置は、大当たりであることを示す特別図柄が確定表示された場合に作動する。以下、条件装置及び役物連続作動装置が作動している状態を、大当たり遊技状態という。
【0021】
本実施形態では、第一始動口14へ遊技球が入賞すると、第一大当たり判定が行われるとともに、図柄表示部24の第一特別図柄表示部において第一特別図柄の変動表示が開始される。第一特別図柄表示部は、第一特別図柄を所定時間変動表示した後に、大当たり判定の結果を示す第一特別図柄を表示する。第一大当たり判定では、大当たり又ははずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第一大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第一特別図柄が第一特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、第一大入賞口17の開閉部材又は第二大入賞口18の開閉部材が、所定の回数、所定時間開放状態にされる大当たり遊技が実行される。なお、パチンコ機1では、第一始動電動役物15へ遊技球が入賞した場合にも、第一始動口14へ遊技球が入賞した場合と同様に、第一大当たり判定及び第一特別図柄表示部における第一特別図柄の表示が行われる。
【0022】
以下、大当たり遊技において第一大入賞口17の開閉部材又は第二大入賞口18の開閉部材が、連続して開放状態にされる繰り返しの一単位を、「大当たりラウンド」という。本実施形態では、1回の大当たりラウンド毎に、第一大入賞口17又は第二大入賞口18が、最大28.0秒の開放を1回行う。以下では、ラウンド数を「R」と示すことがある。また、1回の大当たり遊技を構成する大当たりラウンドの合計数を、以下、「ラウンド数」という。
【0023】
また、第二始動口16へ遊技球が入賞すると、第二大当たり判定が行われるとともに、図柄表示部24の第二特別図柄表示部において第二特別図柄の変動表示が開始される。第二特別図柄表示部は、第二特別図柄を所定時間変動表示した後に、大当たり判定の結果を示す第二特別図柄を表示する。第二大当たり判定では、大当たり、小当たり又ははずれであるかが、大当たり乱数に基づいて判定される。第二大当たり判定において大当たりであると判定されると、判定結果が大当たりであることを示す第二特別図柄が第二特別図柄表示部に確定表示されて、条件装置が作動する。これに伴い、役物連続作動装置が作動して大当たり遊技状態が生起され、大当たり遊技が実行される。
【0024】
パチンコ機1は、確変状態又は非確変状態を設定できる。確変状態とは、大当たり判定において大当たりであると判定される確率が通常よりも高い確率に変動している遊技状態である。非確変状態は、確変状態が設定されていない状態である。本実施形態では、大当たり判定によって大当たりと判定される大当たり確率が、非確変状態においては約1/200であり、確変状態においては約1/50である。
【0025】
本実施形態では、非確変状態において大当たり判定において大当りであると判定されると、大当たり遊技の終了後に100%の割合で確変状態が設定される。非確変状態において大当たり判定において大当りであると判定されることを、以下では、「初当たり」という。また、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定される大当たり判定の結果を、以下では、「確変大当たり」という。パチンコ機1は、初当たりから連続して大当り判定によって確変大当たりであると判定された回数を計数する。パチンコ機1が計数する確変大当たりであると判定された回数を、以下では「連続大当たり回数」という。
【0026】
パチンコ機1では、連続大当たり回数が初当たりを含めて「3」に達するまでの間、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定される。設定された確変状態は、次回に大当たり遊技が実行されるまでの間継続する。このため、遊技者は、初当たりした後、連続大当たり回数が「3」に達するまでの間、確変状態での遊技を継続できる。また、連続大当たり回数が「3」に達すると、連続大当たり回数が「3」に達したときの大当たり判定の結果として実行された大当たり遊技の終了後に、必ず非確変状態が設定される。パチンコ機1は、確変状態の設定条件をこのようにすることで、初当たりした遊技者に、連続した3回の大当たり遊技を保障できる。すなわち、3回の大当たり遊技を1つのセットとした遊技が実現される。1つのセット遊技が終了し、非確変状態に移行した遊技者は、再び大当たりであると判定されて、新たなセット遊技に突入することを目指して遊技を継続できる。このような、初当たりを含めた3回の大当たり遊技を1つのセットとした遊技仕様を、以下では「3回セット」という。また、確変状態での連続大当たり回数が所定の回数に達することで確変状態を終了するパチンコ機1の機能を「リミッタ」という。連続大当たり回数の上限(本実施形態では「3」)を、以下では「リミッタ回数」という。本実施形態では、大当たり遊技の終了後に100%の割合で確変状態が設定されるので、リミッタ回数は、連続して大当たり遊技が実行されることが保障される回数に相当する。
【0027】
小当たり遊技について説明する。本実施形態では、第二大当たり判定において小当たりであると判定されると、判定結果が小当たりであることを示す第二特別図柄が図柄表示部24の第二特別図柄表示部に確定表示される。その後、第二大入賞口18の開閉部材が所定時間開放状態にされる小当たり遊技が実行される。小当たり遊技は、一般に、遊技者における有利度が、大当たり遊技に比較して低い遊技である。本実施形態の小当たり遊技では、第二大入賞口18の開閉部材が最大0.8秒間開放される。小当たり遊技は、大当たりラウンドが繰り返して行われる大当たり遊技とは異なり、第一大入賞口17及び第二大入賞口18の各開閉部材が所定回数繰り返して開放状態にされない。本実施形態では、小当たり遊技における第二大入賞口18の開放時間が、大当たり遊技における第一大入賞口17又は第二大入賞口18の通算開放時間に比較して短い。よって、小当たり遊技において第二大入賞口18に入賞する遊技球の個数が、大当たり遊技において第一大入賞口17又は第二大入賞口18に入賞する遊技球の個数よりも少なくなる。したがって、小当たり遊技に対して払い出される賞球数は、大当たり遊技に対して払い出される賞球数よりも少なくなる。このように、本実施形態では、出玉の観点において、小当たり遊技は大当たり遊技よりも遊技者における有利度の低い遊技である。なお、小当たり遊技における第二大入賞口18の開閉部材の1回の開放が、複数回の開放によって構成されることは妨げられない。
【0028】
また、大当たり判定の判定結果が小当たりであると判定された時点では、条件装置は作動しないので、役物連続作動装置も作動しない。小当たり遊技の前後において、遊技状態は変化しない。一方、大当たり遊技が実行された場合には、大当たり遊技の前よりも大当たり遊技の後の方が有利な遊技状態が設定されることがある。この点においても、小当たり遊技は大当たり遊技よりも遊技者における有利度の低い遊技である。本実施形態では、第二大当たり判定において小当たりであると判定される確率(以下、小当たり確率という。)は、遊技状態が確変状態及び非確変状態のいずれであるかに係わらず約1/1.1(約180/200)である。以下では、大当たり遊技及び小当たり遊技を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合に、単に当たり遊技ともいう。
【0029】
本実施形態では、第一大当たり判定と第二大当り判定とが、並行して実行され得る。このため、第一特別図柄の変動表示と、第二特別図柄の変動表示との双方が、並行して行われ得る。第一特別図柄の変動表示は、当たり遊技が実行されておらず、且つ、第一保留数が「1」以上である場合において、第一特別図柄が停止表示されているときに開始される。第二特別図柄の変動表示は、当たり遊技が実行されておらず、且つ、第二保留数が「1」である場合において、第二特別図柄が停止表示されているときに開始される。
【0030】
普通当たり遊技について説明する。本実施形態では、第一ゲート12又は第二ゲート13を遊技球が通過すると、普通当たり判定が行われ、判定の結果を示す普通図柄が図柄表示部24の普通図柄表示部に表示される。普通当たり判定によって当たりであると判定されると、第一始動電動役物15の開閉部材が所定時間開放状態にされる普通当たり遊技が実行される。
【0031】
パチンコ機1は、第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合が通常の割合である非時短状態と、非時短状態よりも第一始動電動役物15の開閉部材が開放される割合が高くなる時短状態とのいずれかを設定することができる。時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(本実施形態では99/100)は、非時短状態において普通当たり判定によって当たりであると判定される確率(本実施形態では4/100)よりも高い。また、普通当たり遊技中の第一始動電動役物15の開閉部材の最大開放時間は、非時短状態(0.2秒)よりも時短状態(4.2秒)の方が長い。さらに、非時短状態における普通図柄の変動時間(本実施形態では10秒)よりも、時短状態における普通図柄の変動時間(本実施形態では2秒)の方が短い。よって、遊技者は、時短状態において、非時短状態よりも第一始動電動役物15に容易に遊技球を入賞させることができる。
【0032】
パチンコ機1は、これら確変状態、非確変状態、時短状態及び非時短状態を組み合わせて、複数種類の遊技状態を設定できる。本実施形態では、大当たり遊技の終了後に、非確変状態と非時短状態との組合せによる「通常状態(非確変非時短状態)」、確変状態と時短状態との組合せによる「確変時短状態」、確変状態と非時短状態との組合せによる「確変非時短状態」のいずれかが設定される。連続大当たり回数が「3」に達するまでは、後述する大当たり種別に応じて、大当たり遊技の終了後に確変時短状態又は確変非時短状態が設定される。連続大当たり回数が「3」に達している場合には、リミッタが作動するので、大当たり遊技の終了後に非確変状態が設定される。また、本実施形態では、リミッタ作動時には、大当たり遊技の終了後に非時短状態が設定される。このため、リミッタ作動時には、大当たり遊技の終了後に通常状態が設定される。なお、パチンコ機1における初回電源投入後の初期状態には、通常状態が設定される。このように、パチンコ機1は、「通常状態」、「確変時短状態」及び「確変非時短状態」の3種類の遊技状態を備える。この他、パチンコ機1は、非確変状態と時短状態との組合せによる「非確変時短状態」等を含めた4種類以上の遊技状態を備えてもよい。
【0033】
図3を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47及び電源基板42を主に備える。
【0034】
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、出力ポート55、第一始動口スイッチ72、第一始動電動役物スイッチ73及び第二始動口スイッチ74に接続している。出力ポート55は、遊技場管理用コンピュータ(図示略)にパチンコ機1の情報を出力する。第一始動口スイッチ72は、第一始動口14の入口に設けられ、第一始動口14に入賞した遊技球を検出する。第一始動電動役物スイッチ73は、第一始動電動役物15の入口に設けられ、第一始動電動役物15に入賞した遊技球を検出する。第二始動口スイッチ74は、第二始動口16の入口に設けられ、第二始動口16に入賞した遊技球を検出する。
【0035】
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582及びROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9及びスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、電飾基板34に接続している。電飾基板34は、例えばLEDを搭載しており、前述の各種の電飾部材の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、電飾基板34の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。CGROM432は、表示画面28の表示に必要な画像データ等を記憶する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を払い出させる。
【0036】
中継基板47は、普通電動役物開閉ソレノイド69、第一大入賞口ソレノイド70、第二大入賞口ソレノイド71、第一ゲートスイッチ75、第二ゲートスイッチ76、第一大入賞口スイッチ77、第二大入賞口スイッチ78及び図柄表示部24に接続している。普通電動役物開閉ソレノイド69は、普通当たり遊技中に第一始動電動役物15の開閉部材を開閉する。第一大入賞口ソレノイド70は、大当たり遊技中に第一大入賞口17の開閉部材を開閉する。第二大入賞口ソレノイド71は、大当たり遊技中又は小当たり遊技中に第二大入賞口18の開閉部材を開閉する。第一ゲートスイッチ75は、第一ゲート12を通過した遊技球を検出する。第二ゲートスイッチ76は、第二ゲート13を通過した遊技球を検出する。第一大入賞口スイッチ77は、第一大入賞口17に入賞した遊技球を検出する。第二大入賞口スイッチ78は、第二大入賞口18に入賞した遊技球を検出する。
【0037】
電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
【0038】
図4を参照して、RAM52に設けられている第一大当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一特別図柄処理(
図9及び
図10参照)において使用される。第一大当たり関係情報記憶エリアには複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態では、第一大当たり関係情報記憶エリアに、最大第一保留数に対応する4つの記憶エリアが設けられている。第一始動口14又は第一始動電動役物15に遊技球が入賞した際に、第一保留数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
【0039】
第一保留数は、第一始動口14又は第一始動電動役物15へ入賞した遊技球に対応する乱数のうち、大当たり判定の実行、変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数を示す。CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理が終了すると、次に番号の小さい記憶エリアが判定エリアとされて、大当たり判定等の処理が繰り返される。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理とは、例えば、大当たり判定結果を報知する報知演出、及び判定結果に応じて実行される大当たり遊技に関する処理である。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。大当たり乱数とともに取得されて第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第一乱数ともいう。
【0040】
各記憶エリアには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄、及び第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一始動口14又は第一始動電動役物15に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一大当たり乱数は、第一大当たり判定のために用いられる。第一特別図柄決定乱数は第一特別図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一特別図柄表示部に表示される第一特別図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。以下では、第一特別図柄の変動時間を、第一変動時間ともいう。
【0041】
図示しないが、RAM52には、第二大当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第二大当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第二特別図柄処理(
図12及び
図13参照)において使用される。本実施形態では、第二大当たり関係情報記憶エリアに、最大第二保留数に対応する1つの記憶エリアが設けられている。第二始動口16へ遊技球が入賞した際に、第二保留数が1未満(0)であれば、記憶エリアに乱数が記憶される。第二保留数は、第二始動口16へ入賞した遊技球に対応する乱数のうち、大当たり判定の実行、変動パターンの決定等が保留された状態で記憶されている乱数の個数を示す。大当たり乱数とともに取得されて第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して第二乱数ともいう。CPU51は、判定エリアに記憶されている第二乱数について大当たり判定等の各種処理を行う。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去される。
【0042】
記憶エリアには、第二大当たり判定カウンタの値が記憶される第二大当たり乱数欄、第二特別図柄決定カウンタの値が記憶される第二特別図柄決定乱数欄、及び第二変動パターン決定カウンタの値が記憶される第二変動パターン決定乱数欄が設けられている。第二始動口16に遊技球が入賞すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第二大当たり乱数は、第二大当たり判定のために用いられる。第二特別図柄決定乱数は第二特別図柄を決定するために用いられる。第二変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第二特別図柄表示部に表示される第二特別図柄の変動時間を示す第二変動パターンを決定するために用いられる。以下では、第二特別図柄の変動時間を、第二変動時間ともいう。
【0043】
パチンコ機1において、第一変動時間及び第二変動時間は、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を遊技者に報知する報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主基板41で決定された変動パターンに従って報知演出を制御する。具体的には、主基板41は、第一変動パターン決定乱数に基づく第一変動パターンに従って、第一特別図柄の変動を開始する。また、主基板41は、第二変動パターン決定乱数に基づく第二変動パターンに従って、第二特別図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、設定されている遊技状態に応じて、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかの変動開始に同期して、演出図柄60の変動表示を開始する。主基板41は、変動を開始した第一変動時間が終了すると、変動させていた第一特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間(本実施形態では、非確変状態では0.8秒、確変状態では0.5秒)の間、確定表示させる。また、主基板41は、変動を開始した第二特別図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第二特別図柄を、所定の特別図柄停止表示時間の間、確定表示させる。なお、本実施形態では、二つの特別図柄のいずれか一方が、大当り判定の結果が大当たりであることを示す大当たり図柄、又は大当たり判定の結果が小当たりであることを示す小当たり図柄で確定表示した場合、他方の特別図柄は、第一変動時間又は第二変動時間の経過を待たずに、その時点で強制的に停止表示される。強制停止される特別図柄は、大当り判定の結果がはずれであることを示すはずれ図柄で確定表示される。サブ制御基板58は、特別図柄停止表示時間に同期して、演出図柄60を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、演出図柄による他、表示画面28、電飾部材、スピーカ48等によっても、特別図柄の変動時間と同期した報知演出を実行する。
【0044】
以下の説明では、第一大当たり乱数及び第二大当たり乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、大当たり乱数ともいう。また、第一変動パターン決定乱数及び第二変動パターン決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、変動パターン決定乱数ともいう。また、第一特別図柄決定乱数数及び第二特別図柄決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、特別図柄決定乱数ともいう。
【0045】
なお、RAM52には、第一ゲート12又は第二ゲート13を遊技球が通過する時点に取得される普通当たり乱数を記憶するための普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。普通当たり関係情報記憶エリアも、第一大当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、普通当たり関係情報記憶エリアに4つの記憶エリアが設けられており、最大普通保留数は「4」である。記憶エリアには、普通当たり判定カウンタの値が記憶される普通当たり乱数欄、普通図柄決定カウンタの値が記憶される普通図柄決定乱数欄が設けられている。普通当たり乱数は、普通当たり判定のために用いられる。普通図柄決定乱数は、普通当たり図柄を決定するために用いられる。普通当たり乱数とともに取得されて普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して普通乱数ともいう。
【0046】
図5を参照して、ROM53に記憶されている特別図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第一大当たり判定の結果が大当たりであることを示す第一特別図柄、及び第二大当たり判定の結果が大当たり又は小当たりであることを示す第二特別図柄を、特別図柄決定テーブルを参照することで決定する。本実施形態では、第一特別図柄は、「2R大当たりA」、「2R大当たりB」及び「16R大当たりA」の3種類の大当たり種別を含む。第二特別図柄は、「16R大当たりB」の1種類の大当たり種別と、「小当たりA」の1種類の小当たり種別とを含む。大当たり種別は、大当たり判定の結果が大当たりであること示す特別図柄の種別である。小当たり種別は、大当たり判定の結果が小当たりであることを示す特別図柄の種別である。各大当たり種別における「2R」及び「16R」は、各大当たり種別に対応する大当たりラウンドのラウンド数である「R」に対応している。以下では、ラウンド数が2Rである大当たり遊技を2R大当たり遊技、ラウンド数が16Rである大当たり遊技を16R大当たり遊技ともいう。
【0047】
特別図柄決定テーブルでは、大当たり種別及び小当たり種別のそれぞれに、特別図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けられている。第一特別図柄の大当たり種別の割合は、「2R大当たりA」が25%、「2R大当たりB」が5%、「16R大当たりA」が70%、「16R大当たりB」が30%である。第二特別図柄の大当たり種別の割合は、「16R大当たりB」が100%である。いずれの大当たり種別が決定されても、確変状態の継続条件を示す確変継続条件は同じである。確変継続条件の内容は、前述したように、連続大当たり回数がリミッタ回数に到達するまでは、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定され、設定された確変状態は次回に大当たり遊技が実行されるまでの間継続するものである。また、連続大当たり回数がリミッタ回数に到達した場合には、リミッタが作動するので、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定されず、確変状態が終了する。パチンコ機1において、リミッタ回数は「3」である。なお、第二特別図柄の小当たり種別の割合は、「小当たりA」が100%である。小当たり種別として小当たりAが決定されて小当たり遊技が実行された場合、小当たり遊技の前後において遊技状態は変動しない。
【0048】
特別図柄決定テーブルでは、大当たり種別のそれぞれに、時短条件が対応付けられている。時短条件は、時短状態が設定されるか否かの条件を示し、大当たり種別及び大当たり種別決定時点の遊技状態に応じて定められている。時短条件において「○」は大当たり遊技の終了後に時短状態が設定されることを示し、「×」は大当たり遊技の終了後に時短状態が設定されないことを示す。通常状態又は確変時短状態において「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」が決定された場合には、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定される。その他の場合には、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定されない。なお、リミッタ作動時には、いずれの大当たり種別が決定されても、大当たり種別決定時点の遊技状態に関わらず、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定されない。また、小当たり種別として小当たりAが決定されて小当たり遊技が実行された場合、小当たり遊技の前後において遊技状態は変動しない。
【0049】
図6を参照して、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。変動パターン決定テーブルは、変動パターンが決定される時点における遊技状態(通常状態、確変時短状態又は確変時短非状態)及び大当たり判定による判定結果(大当たり、小当たり又ははずれ)に応じて、複数の変動パターンテーブルを設けている。複数の変動パターンテーブルのそれぞれには、複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンに変動パターン決定乱数の値(0〜511)が対応付けられている。
【0050】
本実施形態では、変動パターン決定テーブルに、「変動種別」、「テーブル名」、「遊技状態」、「判定結果」、「変動パターン決定乱数」、「変動パターン名」、「変動時間(演出時間)」の各項目が設けられている。「変動種別」は、変動パターンが第一変動パターンであるか第二変動パターンであるかを示す。「テーブル名」は、複数の変動パターンテーブルのそれぞれを識別する識別名である。「テーブル名」は、各変動パターンテーブルが遊技において用いられる場面等に応じて定められている。「遊技状態」は、テーブル名によって識別される各変動パターンテーブルが参照される遊技状態がいずれであるかを示す。「判定結果」は、大当たり判定による判定結果がいずれであるかを示す。「変動パターン決定乱数」は、各変動パターンに関連付けられている変動パターン決定乱数の値を示す。「変動時間(演出時間)」は、各変動パターンに定められている特別図柄の変動時間(すなわち、変動時間に対応する報知演出の演出時間)を示す。
【0051】
大当たり判定が行われると、変動パターン決定テーブルに含まれる複数の変動パターンテーブルのうち、変動パターンが決定される時点に設定されている遊技状態、大当たり判定による判定結果に応じた変動パターンテーブルが参照される。参照された変動パターンテーブルに割り当てられている変動パターンのうちから、大当たり乱数とともに取得されている変動パターン決定乱数の値とに対応する変動パターン及び変動時間が決定される。なお、変動パターンが決定される時点は、大当たり判定が実行される時点であり、特別図柄の変動開始時点である。
【0052】
テーブル名が「通常」である変動パターンテーブルは、遊技状態が通常状態である場合に第一変動パターンを決定するために参照される。この「通常」テーブルに基づいて変動パターンが決定される場合、大当たり判定の結果が大当たりであるときには、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に、変動パターンの決定される割合が高くなる。ここで、「リーチ演出」とは、例えば3つの演出図柄60のうち2つが同じ図柄で停止するリーチ状態が構成された後に、大当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。本実施形態では、3つの演出図柄60のうち左図柄61及び右図柄63が同じ数字を示して揺れ変動した状態で、中図柄62が変動を継続することで、リーチ状態が構成される(
図28の(1)参照)。一方、判定結果がはずれの場合には、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、大当たり判定の結果が大当たりとなる期待度は、「リーチ演出A」から「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、本実施形態において、「非リーチ」の変動パターンは、リーチ状態に至ることなく演出が終了する報知演出であり、本実施形態では、大当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定される。
【0053】
テーブル名が「時短中」である変動パターンテーブルは、遊技状態が確変時短状態である場合に第一変動パターンを決定するために参照される。本実施形態では、この「時短中」テーブルは、第一大当り判定の結果がはずれの場合の変動パターンとして、リーチ演出の変動パターンを含まない。このため、パチンコ機1は、確変時短状態において、リーチ演出が実行されれば大当たりとなる遊技性を実現できる。第一大当り判定の結果がはずれの場合の変動パターンである「非リーチB」〜「非リーチD」の変動時間は、3〜5秒であるので、確変時短状態中には通常状態よりも報知演出の実行頻度が高くなり、スピーディーな遊技が展開される。
【0054】
テーブル名が「高確A」である変動パターンテーブルは、遊技状態が確変非時短状態である場合に第一変動パターンを決定するために参照される。この「高確A」テーブルは、第一大当たり判定の結果が大当たりである場合の「特1大当たり」、第一大当たり判定の結果はずれである場合の「特1はずれ」の各変動パターンを備える。「特1大当たり」及び「特1はずれ」の変動時間は、一般的な報知演出の変動時間に比較して非常に長い時間(本実施形態では600秒)に定められている。なお、「特1大当たり」及び「特1はずれ」の変動時間は、同じ時間であっても、異なる時間であってもよい。
【0055】
テーブル名が「通常・時短中」である変動パターンテーブルは、遊技状態が通常状態又は確変時短状態である場合に第二変動パターンを決定するために参照される。この「通常・時短中」テーブルは、第二大当たり判定の結果が大当たりである場合の「特2大当たり」、第二大当たり判定の結果が小当たりである場合の「特2小当たり」、第二大当たり判定の結果がはずれである場合の「特2はずれ」の各変動パターンを備える。「特2大当たり」の変動時間は3秒であり、「特2小当たり」及び「特2はずれ」の変動時間は600秒である。「特2小当たり」及び「特2はずれ」の変動時間は、同じ時間であっても、異なる時間であってもよい。
【0056】
テーブル名が「高確B」である変動パターンテーブルは、遊技状態が確変非時短状態である場合に第二変動パターンを決定するために参照される。この「高確B」テーブルは、第二大当たり判定の結果が大当たり、小当たり及びはずれのいずれであっても、3〜4秒の比較的短い変動時間が決定される。なお、「高確B」テーブルに3秒未満または4秒より長い変動時間の変動パターンが含まれていてもよい。
【0057】
図7を参照して、パチンコ機1の遊技の流れ及び遊技状態の遷移について説明する。以下では、パチンコ機1における初期状態から遊技を開始して、初当たりした場合を例に説明する。パチンコ機1における初期状態には、通常状態が設定される。パチンコ機1の遊技の流れでは、通常状態は、左打ちで遊技を進行する遊技状態として設けられている。通常状態において左打ちされた遊技球は、第一始動口14に入賞可能である。このため、遊技者は、通常状態では第一始動口14を狙って左打ちすることで、遊技を進行する。なお、通常状態には時短状態が設定されないので、左打ちされた遊技球が第一ゲート12を通過しても、時短状態が設定されている場合に比較して、普通当たり判定によって普通当たりであると判定されにくい。このため、通常状態において左打ちを継続しても、時短状態よりも低い頻度でしか第一始動電動役物15が開放されない。すなわち、通常状態では、第一始動口14に遊技球が入賞することで行われる第一大当たり判定の結果に応じた遊技が進行する。通常状態においては、第一特別図柄の変動に同期して、第一大当たり判定の結果を報知する報知演出が、演出図柄60を用いて実行される。
【0058】
通常状態において遊技球が右打ちされた場合、右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞することがある。この場合、前述の「通常・時短中」テーブルが参照されて、第二大当たり判定の結果に応じて、「特2大当たり」、「特2小当たり」及び「特2はずれ」のうちいずれかの第二変動パターンが決定される。「特2小当たり」及び「特2はずれ」の変動時間は600秒であり、非常に長い。このため、通常状態において左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞することで第一大当たり判定が実行される頻度よりも、右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞することで第二大当り判定が実行される頻度が低くなる。大当たり確率は第一大当たり判定と第二大当り判定とで同じであるので、大当り判定の実行頻度が高いほど、大当り判定によって大当たりであると判定されやすくなる。すなわち、通常状態は、右打ちよりも左打ちで遊技を進行するのに適した遊技状態である。このため、通常状態では、主に、遊技球が第一始動口14に入賞することで第一大当たり判定が行われる。
【0059】
通常状態において左打ちで遊技が進行され、第一大当たり判定によって大当たりであると判定されて、「2R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、第一特別図柄が「2R大当たりA」を示す図柄で確定表示された後、2Rの大当たり遊技が実行される。この大当たり遊技の終了後には、特別図柄決定テーブルに基づいて時短状態が設定される。また、この大当たり遊技は初当たりに応じて実行されたものであり、連続大当たり回数が「1」である。連続大当たり回数がリミッタ回数に未到達であるので、初当たりに対応する大当たり遊技の終了後には確変状態が設定される。つまり、通常状態において「2R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技の終了後に遊技状態が確変時短状態に移行する(矢印a参照)。
【0060】
一方、通常状態において左打ちで遊技が進行され、第一大当たり判定によって大当たりであると判定されて、「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、第一特別図柄が「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」を示す図柄で確定表示された後、2R又は16Rの大当たり遊技が実行される。この大当たり遊技の終了後には、時短状態が設定されない。また、この大当たり遊技は初当たりに応じて実行されたものであり、連続大当たり回数が「1」であるので、大当たり遊技の終了後には確変状態が設定される。つまり、通常状態において「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、大当たり遊技の終了後に遊技状態が確変非時短状態に移行する(矢印b参照)。
【0061】
なお、3回セットの遊技を終了することで通常状態が設定されていること等により、過去に設定されていた確変非時短状態等において第二始動口16に遊技球が入賞することで、第二保留数が「1」である状態で遊技状態が通常状態に移行することがある。また、誤って、又は、本来の遊技の流れに反して遊技球が右打ちされることで、通常状態に第二始動口16に遊技球が入賞することがある。このような場合に第二大当り判定によって大当たりであると判定されて「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されることがある。このような遊技は、正規な遊技の流れに反するものである。このため、通常状態において、主に実行される第一大当たり判定ではなく第二大当り判定によって大当たりであると判定されたときには、第一大当たり判定の結果に応じた遊技状態の移行態様のうち、有利度の低い方の態様である矢印aと同様の移行態様が適用される。すなわち、通常状態において第二大当り判定が実行されて「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されたときには、大当たり遊技の終了後に確変時短状態が設定される(矢印c参照)。
【0062】
次いで、確変時短状態における遊技を説明する。確変時短状態は、確変状態が設定されるので、通常状態よりも大当たり確率が高く変動しており、通常状態よりも大当たり判定によって大当たりであると判定されやすい。また、確変時短状態は、時短状態が設定されるので、普通当たり判定によって普通当たりであると判定されやすく、第一始動電動役物15が通常状態よりも開放されやすい。このため、確変時短状態に左打ちされた遊技球は、第一始動口14に加えて第一始動電動役物15にも入賞できるようになる。このように、確変時短状態では、主に、遊技球が第一始動口14又は第一始動電動役物15に入賞することで第一大当たり判定が行われる。よって、確変時短状態は、通常状態よりも第一大当たり判定の実行頻度が向上する。すなわち、確変時短状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。
【0063】
確変時短状態においては、通常状態と同様に、第一特別図柄の変動に同期して、第一大当たり判定の結果を報知する報知演出が、演出図柄60を用いて実行される。第一特別図柄の変動に同期した報知演出が演出図柄60を用いて実行される通常状態と確変時短状態とを合わせて、以下では「第一遊技状態」ともいう。すなわち、第一遊技状態は、左打ちで遊技が進行し、第一大当たり判定の結果を報知する報知演出を中心にして遊技が進行する遊技状態である。
【0064】
確変時短状態において左打ちで遊技が進行され、第一大当たり判定によって大当たりであると判定されて、「2R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、第一特別図柄が「2R大当たりA」を示す図柄で確定表示された後、2Rの大当たり遊技が実行される。この大当たり遊技の終了後には、特別図柄決定テーブルに基づいて時短状態が設定される。また、この大当たり遊技は初当たりから数えて2回目以降に実行されたものであり、連続大当たり回数が「2」以上である。連続大当たり回数が「2」である場合には、大当たり遊技の終了後には確変状態が設定される。つまり、確変時短状態において「2R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、連続大当たり回数がリミッタ回数に到達していなければ、大当たり遊技の終了後に再び確変時短状態が設定される(矢印d参照)。
【0065】
一方、確変時短状態において左打ちで遊技が進行され、第一大当たり判定によって大当たりであると判定されて、「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、第一特別図柄が「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」を示す図柄で確定表示された後、2R又は16Rの大当たり遊技が実行される。この大当たり遊技の終了後には、時短状態が設定されない。また、連続大当たり回数がリミッタ回数に到達していなければ、大当り無終了後に確変状態が設定される。つまり、確変時短状態において「2R大当たりB」又は「16R大当たりA」の大当たり種別が決定されると、連続大当たり回数がリミッタ回数に到達していなければ、大当たり遊技の終了後に遊技状態が確変非時短状態に移行する(矢印e参照)。
【0066】
なお、第二保留数が「1」である状態で遊技状態が確変時短状態に移行したり、確変時短状態に遊技球が右打ちされて第二始動口16に入賞したりすることで、「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されることがある。このような遊技は、正規な遊技の流れに反するものである。このため、第一遊技状態において、主に実行される第一大当たり判定ではなく第二大当り判定によって大当たりであると判定されたときには、第一大当たり判定の結果に応じた遊技状態の移行態様のうち、有利度の低い方の態様である矢印dと同様の移行態様が適用される。すなわち、確変時短状態において第二大当り判定が実行されて「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されたときには、大当たり遊技の終了後に再び確変時短状態が設定される(矢印f参照)。なお、この場合であっても、リミッタ作動時には、後述のように大当たり遊技の終了後に遊技状態が通常状態に移行する(矢印q参照)。
【0067】
射幸性を抑えた適切な遊技を進行させるため、時短状態における出玉設計に対して、時短状態中に払い出された賞球数を、時短状態中に発射された遊技球数で割った値が1を超えないことが要請されている。パチンコ機1は、この要請に応えた時短状態の出玉設計をしているので、時短状態において大当り判定によって大当たりであると判定されることなく遊技が継続すると、遊技者の持ち球は徐々に減少する。
【0068】
また、確変時短状態において連続大当たり回数がリミッタ回数に到達した場合には、リミッタが作動するので、いずれの大当たり種別が決定されても、大当たり遊技機終了後に確変状態が設定されない。また、リミッタ作動時には、いずれの大当たり種別が決定されても、大当たり遊技終了後に時短状態が設定されない。すなわち、確変時短状態において連続大当たり回数がリミッタ回数に到達した場合には、大当たり遊技の終了後に遊技状態が通常状態に移行する(矢印q参照)。
【0069】
次いで、確変非時短状態における遊技を説明する。パチンコ機1の遊技の流れでは、確変非時短状態が、右打ちで遊技を進行する遊技状態として設けられている。確変非時短状態において右打ちされた遊技球は、第二始動口16に入賞可能である。本実施形態では、左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞する入賞率よりも、右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞する入賞率の方が高くなるように、各種遊技用部材が遊技領域4に配置されている。
【0070】
確変非時短状態には、時短状態が設定されないので、確変非時短状態に左打ちされた遊技球が第一ゲート12を通過しても、時短状態が設定されている場合に比較して、普通当たり判定によって普通当たりであると判定されにくい。このため、確変非時短状態において左打ちを継続しても、時短状態よりも低い頻度でしか第一始動電動役物15が開放されない。確変非時短状態において遊技球が左打ちされて、第一始動口14又は第一始動電動役物15に遊技球が入賞した場合、前述の「高確A」テーブルが参照されて、第一大当たり判定の結果に応じて、「特1大当たり」又は「特1はずれ」の第一変動パターンが決定される。「特1大当たり」及び「特1はずれ」の変動時間は600秒であり、非常に長い。このため、確変非時短状態において右打ちされた遊技球が第二始動口16に入賞することで第二大当たり判定が実行される頻度よりも、左打ちされた遊技球が第一始動口14に入賞することで第一大当り判定が実行される頻度が低くなる。大当たり確率は第一大当たり判定と第二大当り判定とで同じであるので、大当り判定の実行頻度が高いほど、大当り判定によって大当たりであると判定されやすくなる。すなわち、確変非時短状態は、左打ちよりも右打ちで遊技を進行するのに適した遊技状態である。このため、確変非時短状態では、主に、遊技球が第二始動口16に入賞することで第二大当たり判定が行われる。
【0071】
本実施形態では、第二大当り判定が実行されると、大当たり確率に比べて非常に高い確率で小当たりであると判定される。第二大当り判定によって小当たりであると判定されると、第二大入賞口18が所定時間開放される小当たり遊技が実行される。このため、確変非時短状態では、小当たり遊技が頻発する、いわゆる「小当たりラッシュ」の遊技が進行する。小当たり遊技において第二大入賞口18に入賞した遊技球に対して、賞球が払い出される。非時短状態における出玉設計に対しては、非時短状態中に払い出された賞球数を、非時短状態中に発射された遊技球で割った値が1を超えないことは要請されていない。このため、本実施形態では、確変非時短状態において小当たり遊技が大当たり遊技よりも頻発することで、確変時短状態において大当り判定によって大当たりであると判定されるまでの間に、遊技者の持ち球は小当たり遊技によって増加する。すなわち、確変非時短状態は、確変時短状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である。確変非時短状態においては、第二特別図柄の変動に同期して、第二大当たり判定の結果を報知する報知演出が、演出図柄60を用いて実行される。以下では、確変非時短状態を、前述の第一遊技状態に対して「第二遊技状態」ともいう。すなわち、第二遊技状態は、右打ちで遊技が進行し、第二大当たり判定の結果を報知する報知演出を中心にして遊技が進行する遊技状態である。
【0072】
確変非時短状態において右打ちで遊技が進行され、第二大当たり判定によって大当たりであると判定されて、「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されると、第二特別図柄が「16R大当たりB」を示す図柄で確定表示された後、16Rの大当たり遊技が実行される。通常状態から確変非時短状態に矢印bに示すように遊技状態が移行した場合には、「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されたことにより、連続大当たり回数が「2」となる。この場合、連続大当たり回数がリミッタ回数に達していないので、大当たり遊技の終了後に再び確変非時短状態が設定される(矢印g参照)。また、通常状態から確変時短状態に矢印a又は矢印cに示すように遊技状態が移行した後に、確変時短状態から確変非時短状態に矢印eに示すように遊技状態が移行した場合には、「16R大当たりB」の大当たり種別が決定されたことにより、連続大当たり回数が「3」となる。この場合、連続大当たり回数がリミッタ回数に達しているので、大当たり遊技の終了後に通常状態が設定される(矢印p参照)。
【0073】
なお、第一保留数が「1」以上である状態で遊技状態が確変非時短状態に移行したり、確変非時短状態に遊技球が左打ちされて第一始動口14又は第一始動電動役物15に入賞したりすることがある。このような遊技は、正規な遊技の流れに反するものである。しかしながら、第一遊技状態から第二遊技状態への移行は、第一保留数が「1」以上である状態で行われることも多い。このため、第二遊技状態である確変非時短状態において、主に実行される第二大当り判定ではなく第一大当たり判定によって大当たりであると判定された場合には、正規な遊技の流れに反するが、特段のペナルティを課すことなく、大当たり遊技の終了後に再び確変非時短状態が設定される(矢印j,k参照)。なお、この場合であっても、リミッタ作動時には、大当たり遊技の終了後に通常状態が設定される(矢印p参照)。
【0074】
パチンコ機1は、以上のような遊技の流れを有するので、各遊技状態における大当たりの態様に応じて、有利度のより高い遊技状態へ移行するか、又は、同じ遊技状態に留まるかを決定できる。パチンコ機1の3つの遊技状態は、通常状態、確変時短状態、確変非時短状態の順に遊技者にとっての有利度が向上する。このため、パチンコ機1は、通常状態、確変時短状態、確変非時短状態の順に有利度を向上させることを目指して3回セットの遊技を楽しむことを、遊技者に促すことができる。有利度が低い遊技状態から高い遊技状態へ一旦移行すると、セット遊技が終了するまでの間、有利度がより低い遊技状態に移行することはない。このため、遊技者は、有利度がより高い遊技状態に移行した後は、セット遊技が終了するまでの間、安心して遊技を進行できる。
【0075】
有利度の低い遊技状態から高い遊技状態に移行する契機は、複数の大当たり種別のうち、ラウンド数がより大きな(遊技利益がより大きな)大当たり種別が決定されることによって、主にもたらされる。言い換えると、遊技者は、セット遊技においてより大きな遊技利益の得られる大当たりであると判定されることによって、さらに有利度の高い遊技状態に移行できる。このため、いずれの大当たり種別が決定されるかが、遊技者の興味の対象となる。パチンコ機1は、各遊技状態においていずれの大当たり種別が決定されて、2R又は16Rのいずれの大当たり遊技が実行されるか、遊技者に注目させて遊技を進行させることができる。
【0076】
なお、パチンコ機1は、第一遊技状態において、16R大当たりAが決定された場合に加えて、2R大当たりBが決定された場合にも、さらに有利な遊技状態に移行できる機会を設けることで、2R大当たりであっても遊技状態昇格のチャンスを遊技者に与えている。すなわち、パチンコ機1は、第一遊技状態において、2R大当たりであっても遊技状態が有利な方向へ昇格する期待を遊技者に抱かせることができる。このため、各遊技状態において遊技利益がより低い大当たり遊技が実行された場合にも、その大当たり遊技の最後まで、遊技状態昇格の期待を遊技者に持続させることができる。第一特別図柄の大当たり種別として、2R大当たりAが決定される割合は25%、2R大当たりBが決定される割合は5%、16R大当たりAが決定される割合は70%である。2R大当たりBが決定される割合は、2R大当たりAが決定される割合よりも低いので、パチンコ機1は、2R大当たりBが決定されることに対して特別感を遊技者に抱かせることができる。また、2R大当たりBが決定される割合は、16R大当たりAが決定される割合よりも低いので、遊技利益がより大きな大当たり種別が決定されることで、有利度のより高い遊技状態に移行できるという、パチンコ機1の本来の遊技性に矛盾が生じにくい。
【0077】
図8から
図16を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている主制御プログラムに従って行われる。主制御プログラムのメイン処理(
図8参照)は、割込信号発生回路57(
図3参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
【0078】
図8に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、メイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
【0079】
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、第一ゲート12、第二ゲート13、第一始動口14、第一始動電動役物15、第二始動口16、第一大入賞口17、第二大入賞口18、その他入賞口に設けられた各スイッチ(
図3参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
【0080】
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算される。また、第一特別図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一特別図柄変動時間カウンタ、及び第二変動時間を計測するための第二特別図柄変動時間カウンタの値が減算される。
【0081】
次いで、特別電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、特別電動役物処理では、当たり遊技の動作を制御するための処理、大当たり遊技終了後に設定される遊技状態に関する処理等が行われる(
図14及び
図15参照)。当たり遊技の動作とは、主に、大当たり遊技及び小当たり遊技における第一大入賞口17及び第二大入賞口18の開閉部材の開閉動作である。
【0082】
次いで、第一特別図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、第一特別図柄処理では、第一大当たり判定、第一変動パターンの決定、第一特別図柄の決定及び遊技状態の移行処理等が行われる(
図9及び
図10参照)。
【0083】
次いで、第二特別図柄処理が行われる(S15)。詳細は後述するが、第二特別図柄処理では、第二大当たり判定、第二変動パターンの決定、第二特別図柄の決定及び遊技状態の移行処理等が行われる(
図12及び
図13参照)。
【0084】
次いで、普通電動役物処理が行われる(S16)。普通電動役物処理では、普通当たり遊技の動作(主に第一始動電動役物15の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる。CPU51は、時短状態中に普通当たり判定によって普通当たりであると判定された場合、第一始動電動役物15の開閉部材を、非時短状態中よりも長く開放させる。なお、CPU51は、後述する時短フラグが「ON」とされていれば、時短状態中であると判断する。
【0085】
次いで、普通図柄処理が行われる(S17)。普通図柄処理では、第一ゲートスイッチ75又は第二ゲートスイッチ76が遊技球を検出することを契機として、普通当たり乱数が取得される。取得された乱数に基づいて、普通当たり判定、普通図柄の変動を制御するためのコマンドの記憶等の処理が行われる。前述したように、普通当たり判定は、時短状態が生起されているか否かに応じて、それぞれの確率で判定される。
【0086】
次いで、払出処理(S18)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。
【0087】
次いで、エラーチェック(S19)が行われる。詳細は後述するが、エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28及びスピーカ48等を用いてエラーを報知するための各種の処理が行われる。
【0088】
次いで、情報出力処理(S20)が行われる。情報出力処理では、出力ポートを介して、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
【0089】
図9及び
図10を参照して、第一特別図柄処理(S14、
図8参照)の詳細について説明する。まず、第一特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、大当たり遊技状態フラグ、小当たり遊技状態フラグ、第一特別図柄表示状態フラグ、確変フラグ、時短フラグ、時短準備フラグ等が記憶されている。
【0090】
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中であるかを示すフラグであり、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。なお、大当たり遊技状態フラグが「ON」であることは、条件装置の作動により役物連続作動装置が作動している状態であることを示す。以下、大当たり遊技中である状態を、大当たり遊技状態ともいう。小当たり遊技状態フラグは、小当たり遊技中であるかを示すフラグであり、小当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、小当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。以下、小当たり遊技中である状態を、小当たり遊技状態ともいう。また、大当たり遊技状態及び小当たり遊技状態のいずれかが生起している状態を、当たり遊技状態ともいう。
【0091】
第一特別図柄表示状態フラグは、第一特別図柄が変動している場合(変動中)に「1」、停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。確変フラグは、確変状態中であるかを示すフラグであり、確変状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非確変状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。時短フラグは、時短状態中であるかを示すフラグであり、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」となり、非時短状態中に「0」が記憶されて「OFF」となる。時短準備フラグは、大当たり遊技終了後に時短状態を設定することを記憶するためのフラグである。時短準備フラグは、大当たり遊技終了後に時短状態を設定する場合に「1」が記憶されて「ON」になり、それ以外の場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。
【0092】
図9に示すように、第一特別図柄処理が開始されると、第一始動口14に遊技球が入賞しているかが判断される(S41)。第一始動口スイッチ72が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、
図8参照)において、第一始動口スイッチ72に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第一始動口14に遊技球が入賞していないと判断されて(S41:NO)、第一始動電動役物15に遊技球が入賞しているかが判断される(S42)。第一始動電動役物スイッチ73が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理において、第一始動電動役物スイッチ73に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第一始動電動役物15に遊技球が入賞していないと判断されて(S42:NO)、処理はS51の判断へ移行する。第一始動口スイッチ72に対応するフラグが「ON」の場合には、第一始動口14に遊技球が入賞していると判断されて(S41:YES)、処理はS43の判断へ移行する。また、第一始動電動役物スイッチ73に対応するフラグが「ON」の場合には、第一始動電動役物15に遊技球が入賞していると判断されて(S42:YES)、処理はS43の判断へ移行する。
【0093】
次いで、第一保留数が「4」であるかが判断される(S43)。RAM52に記憶されている第一保留数が「4」であれば(S43:YES)、第一保留数が最大第一保留数に達しているため、処理はS51の判断へ移行する。第一保留数が「4」でない場合(S43:NO)、RAM52に記憶されている第一保留数に「1」が加算される(S45)。次いで、第一乱数が取得され、第一大当たり関係情報記憶エリア(
図4参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S46)。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が、それぞれ記憶される。処理はS51の判断へ移行する。
【0094】
次いで、当たり遊技状態であるかが判断される(S51)。大当たり遊技状態フラグ又は小当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、当たり遊技状態中であると判断されて(S51:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグ又は小当たり遊技状態フラグのいずれもが「OFF」である場合、当たり遊技状態中でないと判断されて(S51:NO)、第一特別図柄が変動中であるかが判断される(S52)。第一特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、第一特別図柄が変動中でないと判断されて(S52:NO)、処理はS71(
図10参照)に移行する。
【0095】
次いで、
図10に示すように、第一特別図柄が停止表示中であるかが判断される(S71)。第一特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、第一特別図柄が停止表示中でないと判断されて(S71:NO)、処理はS81へ移行し、第一大当たり判定等の処理が行われる。
【0096】
まず、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留数が「1」以上であるかが判断される(S81)。第一保留数が「0」であれば(S81:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一保留数が「1」以上である場合には(S81:YES)、第一大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留数が「1」減算される(S82)。次いで、第一大当たり関係情報記憶エリア(
図4参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S83)。
【0097】
次いで、確変状態であるか否かに応じて、第一大当り判定処理が行われる(S85)。第一大当たり判定処理は、確変状態が設定されているか否かに応じた判定テーブルが参照されることで行われる。図示しないが、ROM53には、大当たり判定を行うためのテーブルとして、低確率判定テーブルと、高確率判定テーブルとが記憶されている。第一大当たり判定処理では、確変フラグの状態が参照されて、現時点において確変状態が設定されているかが特定される。確変状態が生起されているかが特定された結果に対応して、低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが選択される。低確率判定テーブルは、非確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、第一大当たり判定について「大当たり」及び「はずれ」に、第二大当たり判定について「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値を定義している。高確率判定テーブルは、確変状態中の大当たり判定に用いられるテーブルであり、第一大当たり判定について「大当たり」及び「はずれ」に、第二大当たり判定について「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」に各々対応する大当たり乱数の乱数値を定義している。選択された低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが参照されて、S83の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数が、「大当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第一大当たり判定が行われる。なお、第一大当たり関係情報記憶エリアにおいて、保留乱数それぞれの記憶順が特定されて記憶されているので、RAM52に記憶された未判定の大当たり乱数に基づく大当たり判定が、大当たり乱数の記憶された順に行われる。
【0098】
次いで、第一大当り判定の結果が大当たりであるかが判断される(S86)。判定結果が大当たりである場合(S86:YES)、特別図柄決定テーブル(
図5参照)が参照されて、第一特別図柄の大当たり種別が決定される(S87)。決定された大当たり種別は、RAM52に記憶され、処理はS91へ移行する。S87の処理では、S83の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第一大当たり乱数と同時に取得された第一特別図柄決定乱数の値に対応する大当たり種別が決定される。第一大当たり判定の結果がはずれである場合には(S86:NO)、所定のはずれ図柄が決定されて(S89)、処理はS91へ移行する
【0099】
次いで、遊技状態及び第一大当たり判定による判定結果に応じて、第一変動パターンが決定される(S91)。S91の処理では、確変フラグ及び時短フラグの状態が参照されて、現時点において通常状態、確変時短状態、確変非時短状態のうちいずれの遊技状態が設定されているかが特定される。また、第一大当たり判定による判定結果が参照される。そして、変動パターン決定テーブルのうち、特定された遊技状態と第一大当たり判定による判定結果とに応じたテーブルが参照され、第一大当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する第一変動パターンが決定される。
【0100】
次いで、S91の処理において決定された第一変動パターンを示す第一変動パターン指定コマンドが生成される(S92)。生成された第一変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、
図8参照)において、中継基板47及びサブ制御基板58に送信される。中継基板47を介して第一変動パターン指定コマンドを受信した図柄表示部24は、第一特別図柄表示部における第一特別図柄の変動を開始する。
【0101】
次いで、決定された第一変動パターンに対応する第一変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S93)。第一特別図柄が変動中であることを示す「1」が第一特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S94)、処理はメイン処理へ戻る。
【0102】
また、
図9に示すS52の判断において、第一特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第一特別図柄が変動中であると判断され(S52:YES)、第二特別図柄が停止表示中であるかが判断される(S53)。第二特別図柄が停止表示中であるかは、後述する第二特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されているかによって判断される。第二特別図柄が停止表示中でない場合(S53:NO)、処理はS61の判断へ移行する。一方、第二特別図柄が停止表示中である場合(S53:YES)、第二特別図柄が大当たり種別又は小当たり種別(当たり種別)で停止表示されているかが判断される(S55)。この判断は、後述する第二特別図柄処理において第二特別図柄の大当たり種別又は小当たり種別がRAM52に記憶されているかによって行われる。第二特別図柄がはずれ図柄で停止表示されている場合(S55:NO)、処理はS61の判断へ移行する。
【0103】
次いで、第一変動時間が経過したかが判断される(S61)。この判断は、S93の処理においてセットされた第一変動時間カウンタの値に応じて行われる。第一変動時間カウンタの値が「0」でない場合には第一変動時間がまだ経過していないと判断されて(S61:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には第一変動時間が経過したと判断されて(S61:YES)、第一特別図柄停止コマンドが生成される(S62)。生成された第一特別図柄停止コマンドは、RAM52に記憶される。第一特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理によって中継基板47及びサブ制御基板58に送信され、第一特別図柄表示部における第一特別図柄の変動停止及び表示画面28の演出図柄60の変動停止を指示する。処理はS63に移行する。
【0104】
また、第二特別図柄が当たり種別で停止表示されている場合(S55:YES)、第一特別図柄強制停止コマンドが生成される(S56)。第一特別図柄強制停止コマンドは、変動中の第一特別図柄及び第一特別図柄に同期して変動する演出図柄60を、第一変動時間の経過前に強制的に停止させるためのコマンドである。生成された第一特別図柄強制停止コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47及びサブ制御基板58に送信される。中継基板47を介して第一特別図柄強制停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第一特別図柄表示部における第一特別図柄の変動を、はずれ図柄で強制的に停止表示する。処理はS63に移行する。
【0105】
前述のように、パチンコ機1では、第一特別図柄の変動表示と、第二特別図柄の変動表示とが、並行して行われることがある。パチンコ機1の備える条件装置の数は1つなので、第一大当たり判定と第二大当り判定とで同時に大当たりであると判定されることを回避する必要がある。このため、パチンコ機1は、第一特別図柄の変動中に第二特別図柄が停止表示中であるかを判断し(S53)、第二特別図柄が停止表示中の場合には第二特別図柄が当たり種別で停止表示されているかを判断する(S55)。第一特別図柄の変動中に、第二特別図柄が大当たり種別又は小当たり種別で停止表示している場合、パチンコ機1は、第一特別図柄の変動を強制的にはずれ図柄で停止表示する(S56)。なお、第一特別図柄の変動中に第二特別図柄が小当たり種別で停止している場合にも第一特別図柄が強制停止されるのは、パチンコ機1において大当たり遊技と小当たり遊技との双方を同時に実行できないためである。
【0106】
次いで、所定の第一特別図柄停止表示時間が第一特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S63)。本実施形態において、非確変状態中の第一特別図柄停止時間は0.8秒、確変状態中の第一特別図柄停止時間は0.5秒である。次いで、第一特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が第一特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S65)、処理はメイン処理へ戻る。
【0107】
また、
図10に示すS71の処理において、第一特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合(S71:YES)、S63の処理においてセットされた第一特別図柄停止時間カウンタの値に基づいて、第一特別図柄停止表示時間が経過したかが判断される(S72)。第一特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、第一特別図柄停止時間がまだ経過していないと判断され(S72:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一特別図柄停止表示時間が経過した場合には(S72:YES)、第一特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、第一特別図柄表示状態フラグに記憶される(S73)。その後、遊技状態移行処理が行われて(S75)、処理はメイン処理へ戻る。
【0108】
図11を参照して、遊技状態移行処理(S75、
図10参照)について詳細に説明する。遊技状態移行処理では、大当り判定によって大当たり又は小当たりであると判定された場合に、遊技を大当たり遊技状態又は小当たり遊技状態に移行させる処理が行われる。
【0109】
遊技状態移行処理が開始されると、まず、大当り判定による判定結果が大当たりであるかが判断される(S101)。判定結果が大当たりである場合(S101:YES)、大当たり種別に対応付けられたラウンド数が、Rカウンタにセットされる(S102)。Rカウンタは、大当たり遊技において実行するラウンド数を計数するカウンタであり、RAM52に記憶される。具体的には、S87の処理においてRAM52に記憶されている大当たり種別が「16R大当たりA」の場合には、Rカウンタに「16」が記憶される。大当たり種別が「2R大当たりA」又は「2R大当たりB」の場合には、Rカウンタに「2」が記憶される。なお、遊技状態移行処理は、後述する第二特別図柄処理においても実行される。第二特別図柄処理において記憶される大当たり種別は「16R大当たりB」の1種類であるので、第二特別図柄処理における遊技状態移行処理では、Rカウンタに「16」が記憶される。
【0110】
次いで、リミッタカウンタに「1」が加算される(S103)。リミッタカウンタは、連続大当たり回数を計数するためのカウンタであり、RAM52に記憶される。
【0111】
次いで、第一特別図柄処理又は第二特別図柄処理においてRAM52に記憶されている大当たり種別が「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」であるかが判断される(S106)。RAM52に記憶されている大当たり種別が「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」でない場合(S106:NO)、処理はS111の判断へ移行する。RAM52に記憶されている大当たり種別が「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」である場合(S106:YES)、現時点の遊技状態が通常状態又は確変時短状態であるかが、確変フラグ及び時短フラグの状態に基づいて判断される(S108)。遊技状態が確変非時短状態であれば(S106:NO)、処理はS111の判断へ移行する。遊技状態が通常状態又は確変時短状態である場合(S106:YES)、時短準備フラグが「ON」になり(S109)、処理はS111の判断へ移行する。
【0112】
次いで、現時点に確変状態が設定されているかが判断される(S111)。確変フラグが「OFF」であれば確変状態が設定されていないと判断されて(S111:NO)、処理はS117の判断へ移行する。確変フラグが「ON」であれば確変状態が設定されていると判断されて(S111:YES)、確変状態が終了することを通知するための確変終了コマンドが生成される(S112)。生成された確変終了コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理においてサブ制御基板58に送信される。その後、大当たり遊技状態中を非確変状態とするため、確変フラグが「OFF」になり(S113)、処理はS117の判断へ移行する。
【0113】
次いで、現時点に時短状態が設定されているかが判断される(S117)。時短フラグが「OFF」であれば時短状態が設定されていないと判断されて(S117:NO)、処理はS121へ移行する。時短フラグが「ON」であれば時短状態が設定されていると判断されて(S117:YES)、時短状態が終了することを通知するための時短終了コマンドが生成される(S118)。生成された時短終了コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理においてサブ制御基板58に送信される。その後、大当たり遊技状態中を非時短状態とするため、時短フラグが「OFF」になり(S119)、処理はS121へ移行する。
【0114】
次いで、大当たり遊技が開始されることを通知するための大当たり遊技開始コマンドが生成される(S121)。生成された大当たり遊技開始コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理においてサブ制御基板58に送信される。次いで、大当たり遊技状態フラグが「ON」となり(S122)、処理は第一特別図柄処理又は第二特別図柄処理に戻る。
【0115】
一方、大当り判定による判定結果が大当たりでない場合(S101:NO)、判定結果が小当たりであるかが判断される(S126)。大当たり判定による判定結果がはずれである場合(S126:NO)、処理は第一特別図柄処理又は第二特別図柄処理に戻る。大当たり判定による判定結果が小当たりである場合(S126:YES)、小当たり遊技が開始されることを通知するための小当たり遊技開始コマンドが生成される(S128)。生成された小当たり遊技開始コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理においてサブ制御基板58に送信される。次いで、小当たり遊技状態フラグが「ON」となり(S129)、処理は第一特別図柄処理又は第二特別図柄処理に戻る。
【0116】
図12及び
図13を参照して、第二特別図柄処理(S15、
図8参照)の詳細について説明する。第二特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、前述の各種フラグの他、第二特別図柄表示状態フラグ等が記憶されている。第二特別図柄表示状態フラグは、第二特別図柄が変動している場合(変動中)に「1」、停止表示されている場合(停止表示中)に「2」、変動中でも停止表示中でもない場合に「0」が記憶される。
【0117】
図12に示すように、第二特別図柄処理が開始されると、第二始動口16に遊技球が入賞しているかが判断される(S131)。第二始動口スイッチ74が遊技球の入賞を検知すると、メイン処理のスイッチ読込処理において、第二始動口スイッチ74に対応するフラグが「ON」となる。このフラグが「OFF」の場合には、第二始動口16に遊技球が入賞していないと判断されて(S131:NO)、処理はS141の判断へ移行する。第二始動口スイッチ74に対応するフラグが「ON」の場合には、第二始動口16に遊技球が入賞していると判断されて(S131:YES)、第二保留数が「1」であるかが判断される(S133)。第二保留数が「1」であれば、第二保留数が最大第二保留数に達しているため、処理はS141の判断へ移行する。
【0118】
第二保留数が「1」でない場合(S133:NO)、RAM52に記憶されている第二保留数に「1」が加算される(S135)。次いで、第二乱数が取得され、第二大当たり関係情報記憶エリア(図示略)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S136)。具体的には、第二大当たり乱数欄には第二大当たり判定カウンタの値が、第二特別図柄決定乱数欄には第二特別図柄決定カウンタの値が、第二変動パターン決定乱数欄には第二変動パターン決定カウンタの値が、それぞれ記憶される。処理はS141の判断へ移行する。
【0119】
次いで、当たり遊技状態であるかが判断される(S141)。大当たり遊技状態フラグ又は小当たり遊技状態フラグが「ON」である場合、当たり遊技状態中であると判断されて(S141:YES)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグ又は小当たり遊技状態フラグのいずれもが「OFF」である場合、当たり遊技状態中でないと判断されて(S141:NO)、第二特別図柄が変動中であるかが判断される(S142)。第二特別図柄表示状態フラグが「1」でない場合には、第二特別図柄が変動中でないと判断されて(S142:NO)、処理はS161(
図13参照)に移行する。
【0120】
次いで、
図13に示すように、第二特別図柄が停止表示中であるかが判断される(S161)。第二特別図柄表示状態フラグが「2」でない場合は、第二特別図柄が停止表示中でないと判断されて(S161:NO)、処理はS166へ移行し、第二大当たり判定等の処理が行われる。
【0121】
まず、第二大当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一保留数が「1」であるかが判断される(S161)。第二保留数が「0」であれば(S166:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二保留数が「1」である場合には(S166:YES)、第二当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第二保留数が「1」減算される(S168)。次いで、第二大当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S169)。
【0122】
次いで、確変状態であるか否かに応じて、第二大当り判定処理が行われる(S171)。第二大当たり判定処理は、確変状態が設定されている場合に前述の高確率判定テーブルが、確変状態が設定されていない場合に前述の低確率判定テーブルがそれぞれ参照されることで行われる。第二大当たり判定処理では、確変フラグの状態が参照されて、現時点において確変状態が設定さているかが特定される。遊技状態に応じて低確率判定テーブル又は高確率判定テーブルが参照されて、S169の処理でシフトされた判定エリアに記憶されている第二大当たり乱数が、「大当たり」、「小当たり」及び「はずれ」のいずれに対応するかが判定される第二大当たり判定が行われる。
【0123】
次いで、第二大当たり判定の結果が大当たりであるかが判断される(S172)。判定結果が大当たりである場合(S172:YES)、特別図柄決定テーブルが参照されて、第二特別図柄の大当たり種別が決定される(S173)。決定された大当たり種別は、RAM52に記憶され、処理はS181へ移行する。判定結果が大当たりでない場合(S172:NO)、判定結果が小当たりであるかが判断される(S175)。判定結果が小当たりである場合(S175:YES)、特別図柄決定テーブルが参照されて、第二特別図柄の小当たり種別が決定される(S176)。決定された小当たり種別は、RAM52に記憶され、処理はS181へ移行する。第二大当たり判定の結果がはずれである場合には(S175:NO)、所定のはずれ図柄が決定されて(S178)、処理はS181へ移行する
【0124】
次いで、遊技状態及び第二大当たり判定による判定結果に応じて、第二変動パターンが決定される(S181)。S181の処理では、確変フラグ及び時短フラグの状態が参照されて、現時点において通常状態、確変時短状態、確変非時短状態のうちいずれの遊技状態が設定されているかが特定される。また、第二大当たり判定による判定結果が参照される。そして、変動パターン決定テーブルのうち、特定された遊技状態と第二大当たり判定による判定結果とに応じたテーブルが参照され、第二大当たり乱数とともに取得されている第二変動パターン決定乱数の値に対応する第二変動パターンが決定される。
【0125】
次いで、S181の処理において決定された第二変動パターンを示す第二変動パターン指定コマンドが生成される(S182)。生成された第二変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47及びサブ制御基板58に送信される。中継基板47を介して第二変動パターン指定コマンドを受信した図柄表示部24は、第二特別図柄表示部における第二特別図柄の変動を開始する。
【0126】
次いで、決定された第二変動パターンに対応する第二変動時間が、特別図柄変動時間カウンタにセットされる(S183)。第二特別図柄が変動中であることを示す「1」が第二特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S184)、処理はメイン処理へ戻る。
【0127】
また、
図12に示すS142の判断において、第二特別図柄表示状態フラグに「1」が記憶されている場合には、第二特別図柄が変動中であると判断され(S142:YES)、第一特別図柄が停止表示中であるかが判断される(S143)。第一特別図柄が停止表示中であるかは、前述の第一特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されているかによって判断される。第一特別図柄が停止表示中でない場合(S143:NO)、処理はS151の判断へ移行する。一方、第一特別図柄が停止表示中である場合(S143:YES)、第一特別図柄が大当たり種別で停止表示されているかが判断される(S145)。この判断は、第一特別図柄処理のS87の処理において第一特別図柄の大当たり種別がRAM52に記憶されているかによって行われる。第一特別図柄がはずれ図柄で停止表示されている場合(S145:NO)、処理はS151の判断へ移行する。
【0128】
次いで、第二変動時間が経過したかが判断される(S151)。この判断は、S183の処理においてセットされた第二変動時間カウンタの値に応じて行われる。第二変動時間カウンタの値が「0」でない場合には第二変動時間がまだ経過していないと判断されて(S151:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二変動時間カウンタの値が「0」となっている場合には第二変動時間が経過したと判断されて(S151:YES)、第二特別図柄停止コマンドが生成される(S152)。生成された第二特別図柄停止コマンドは、RAM52に記憶される。第二特別図柄停止コマンドは、コマンド出力処理によって中継基板47及びサブ制御基板58に送信され、第二特別図柄表示部における第二特別図柄の変動停止及び表示画面28の演出図柄60の変動停止を指示する。処理はS153に移行する。
【0129】
また、第一特別図柄が大当たり種別で停止表示されている場合(S145:YES)、第二特別図柄強制停止コマンドが生成される(S146)。第二特別図柄強制停止コマンドは、変動中の第二特別図柄及び第二特別図柄に同期して変動する演出図柄60を、第二変動時間の経過前に強制的に停止させるためのコマンドである。生成された第二特別図柄強制停止コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47及びサブ制御基板58に送信される。中継基板47を介して第二特別図柄強制停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第二特別図柄表示部における第二特別図柄の変動を、はずれ図柄で強制的に停止表示する。処理はS153に移行する。
【0130】
次いで、所定の第二特別図柄停止表示時間が第二特別図柄停止時間カウンタに記憶される(S153)。本実施形態において、非確変状態中の第二特別図柄停止時間は0.8秒、確変状態中の第二特別図柄停止時間は0.5秒である。なお、第一特別図柄停止時間及び第二特別図柄停止時間は、特別図柄が確定表示されていることを遊技者が視認できる時間を目安に設定されている。以下では、第一特別図柄停止時間及び第二特別図柄停止時間を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、特別図柄停止時間ともいう。次いで、第二特別図柄が停止表示中であることを示す「2」が第二特別図柄表示状態フラグに記憶されて(S155)、処理はメイン処理へ戻る。
【0131】
また、
図13に示すS161の処理において、第二特別図柄表示状態フラグに「2」が記憶されている場合(S161:YES)、S153の処理においてセットされた第二特別図柄停止時間カウンタの値に基づいて、第二特別図柄停止表示時間が経過したかが判断される(S162)。第二特別図柄停止時間カウンタの値が「0」でない場合には、第二特別図柄停止時間がまだ経過していないと判断され(S162:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一特別図柄停止表示時間が経過した場合には(S162:YES)、第二特別図柄が変動中でも停止表示中でもないことを示す「0」が、第二特別図柄表示状態フラグに記憶される(S163)。その後、前述の遊技状態移行処理が行われて(S165)、処理はメイン処理へ戻る。
【0132】
図14及び
図15を参照して、特別電動役物処理(S13、
図8参照)の詳細について説明する。まず、特別電動役物処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、前述の各種フラグの他、開放中フラグ等が記憶されている。開放中フラグは、第一大入賞口17及び第二大入賞口18が開放状態であるか否かを示すフラグである。開放中フラグは、第一大入賞口17の開閉部材が開放されている場合に「1」が、第二大入賞口18の開閉部材が開放されている場合に「2」が記憶されて「ON」となり、第一大入賞口17及び第二大入賞口18のいずれの開閉部材も開放されていない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。なお、本実施形態において、第一大入賞口17と第二大入賞口18とが同時に開放することはない。
【0133】
図14に示すように、特別電動役物処理が開始されると、大当たり遊技状態であるかが判断される(S191)。この判断は、大当たり遊技状態フラグの状態に基づいて行われる。大当たり遊技状態フラグが「ON」の場合には大当たり遊技状態であると判断され(S191:YES)、大当たりラウンドが全て終了しているか、すなわち、Rカウンタの値が「0」であるかが判断される(S192)。Rカウンタの値は、後述のS219の処理で、大当たりラウンドが1回終了する毎に「1」減算される。すなわち、Rカウンタの値が「0」であれば、大当たり遊技における最終ラウンドが終了していることとなる。
【0134】
Rカウンタの値が「0」でない場合(S192:NO)、大当たり遊技が2R大当たり遊技であるかが判断される(S193)。この判断は、第一特別図柄処理又は第二特別図柄処理においてRAM52に記憶されている大当たり種別に基づいて行われる。すなわち、RAM52に記憶されている大当たり種別が「2R大当たりA」、「2R大当たりB」のいずれかであれば2R大当たりであると判断され、RAM52に記憶されている大当たり種別が「16R大当たりA」、「16R大当たりB」のいずれかであれば21R大当たりであると判断される。
【0135】
大当たり遊技が2R大当たり遊技である場合(S193:YES)、第一大入賞口17が開放中であるかが判断される(S201)。この判断は、開放中フラグの状態に基づいて行われる。開放中フラグに「1」が記憶されていれば第一大入賞口17が開放中であると判断され(S201:YES)、処理はS211の判断へ移行する。開放中フラグに「1」が記憶されていなければ第一大入賞口17が開放中でないと判断され(S201:NO)、第一大入賞口17を開放させるための第一開放コマンドが生成される(S202)。生成された第一開放コマンドは、RAM52に記憶される。第一開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一開放コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、第一大入賞口17の開閉部材を開放させる。また、大当たり遊技における第一大入賞口の開放時間(本実施形態では28.0秒)が、RAM52の開放時間カウンタに記憶される(S203)。また、第一開放コマンドに基づいて第一大入賞口17が開放されることに応じて、開放中フラグに「1」が記憶される(S205)。処理はS211の判断へ移行する。
【0136】
次いで、第一大入賞口17へ遊技球が入賞したかが判断される(S211)。第一大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「OFF」の場合には、第一大入賞口17へ遊技球が入賞していないと判断され(S211:NO)、処理はS213の判断へ移行する。第一大入賞口スイッチ77に対応するフラグが「ON」の場合には第一大入賞口17へ遊技球が入賞したと判断され(S211:YES)、第一大入賞口17へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の入賞球数カウンタに「1」が加算される(S212)。処理はS213の判断へ移行する。
【0137】
次いで、第一大入賞口17への入賞球数が「9」以上であるかが判断される(S213)。入賞球数カウンタの値が「9」未満の場合(S213:NO)、第一大入賞口17の開放時間が経過したかが、開放時間カウンタの値に基づいて判断される(S215)。開放時間が経過していなければ(S215:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、大当たり遊技状態であり(S201:YES)、2R大当たり遊技である場合(S193:YES)、第一大入賞口17に9個以上の遊技球が入賞するか、又は開放時間が経過するまで、S213及びS215の判断が繰り返して実行される。
【0138】
第一大入賞口17へ9個以上の遊技球が入賞するか(S213:YES)、又は開放時間が経過した場合(S215:YES)、第一閉鎖コマンドが生成される(S216)。第一閉鎖コマンドは、開放している第一大入賞口17の開閉部材を閉鎖させるためのコマンドである。生成された第一閉鎖コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一閉鎖コマンドを受信した第一大入賞口ソレノイド70は、第一大入賞口17の開閉部材を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S218)、Rカウンタの値が「1」減算される(S219)。その後処理はメイン処理へ戻る。
【0139】
一方、大当たり遊技が16R大当たり遊技である場合(S193:NO)、第二大入賞口18が開放中であるかが判断される(S221)。この判断は、開放中フラグの状態に基づいて行われる。開放中フラグに「2」が記憶されていれば第二大入賞口18が開放中であると判断され(S221:YES)、処理はS231の判断へ移行する。開放中フラグに「2」が記憶されていなければ第二大入賞口18が開放中でないと判断され(S221:NO)、第二大入賞口18を開放させるための第二開放コマンドが生成される(S222)。生成された第二開放コマンドは、RAM52に記憶される。第二開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二開放コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口18の開閉部材を開放させる。また、大当たり遊技における第二大入賞口18の開放時間(本実施形態では28.0秒)が、RAM52の開放時間カウンタに記憶される(S223)。また、第二開放コマンドに基づいて第二大入賞口18が開放されることに応じて、開放中フラグに「2」が記憶される(S225)。処理はS231の判断へ移行する。
【0140】
次いで、第二大入賞口18へ遊技球が入賞したかが判断される(S231)。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「OFF」の場合には、第二大入賞口18へ遊技球が入賞していないと判断され(S231:NO)、処理はS233の判断へ移行する。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「ON」の場合には第二大入賞口18へ遊技球が入賞したと判断され(S231:YES)、第二大入賞口18へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の入賞球数カウンタに「1」が加算される(S232)。処理はS233の判断へ移行する。
【0141】
次いで、第二大入賞口18への入賞球数が「9」以上であるかが判断される(S233)。入賞球数カウンタの値が「9」未満の場合(S233:NO)、第二大入賞口18の開放時間が経過したかが、開放時間カウンタの値に基づいて判断される(S235)。開放時間が経過していなければ(S235:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、大当たり遊技状態であり(S201:YES)、16R大当たり遊技である場合(S193:NO)、第二大入賞口18に9個以上の遊技球が入賞するか、又は開放時間が経過するまで、S233及びS235の判断が繰り返して実行される。
【0142】
第二大入賞口18へ9個以上の遊技球が入賞するか(S233:YES)、又は開放時間が経過した場合(S235:YES)、第二閉鎖コマンドが生成される(S236)。第二閉鎖コマンドは、開放している第二大入賞口18の開閉部材を閉鎖させるためのコマンドである。生成された第二閉鎖コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二閉鎖コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口18の開閉部材を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S238)、Rカウンタの値が「1」減算される(S239)。その後処理はメイン処理へ戻る。
【0143】
一方、Rカウンタの値が「0」である場合(S192:YES)、
図15に示すように、大当たり遊技終了コマンドが生成される(S241)。大当たり遊技終了コマンドは、大当たり遊技が終了したことをサブ制御基板58に通知するためのコマンドである。生成された大当たり遊技終了コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、サブ制御基板58に送信される。次いで、大当たり遊技状態フラグが「OFF」になる(S242)。
【0144】
次いで、S103の処理で加算されているリミッタカウンタの値が「3」であるかが判断される(S243)。リミッタカウンタの値が「3」である場合(S243:YES)、リミッタが作動するため、大当たり遊技の終了後に確変状態が設定されない。また、この場合には、大当たり遊技の終了後に時短状態も設定されない。すなわち、リミッタカウンタの値が「3」である場合には、大当たり遊技の終了後に通常状態が設定されるので、S245及びS252の処理は行われず、リミッタカウンタの値が「0」にクリアされた後、処理はメイン処理へ戻る。リミッタカウンタの値が「3」でない場合(S243:NO)、リミッタが作動しないので、大当たり遊技の終了後に確変状態を設定するため確変フラグが「ON」となり(S245)、確変開始コマンドが生成される(S246)。確変開始コマンドは、確変状態が開始することをサブ制御基板58に通知するためのコマンドである。生成された確変開始コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、サブ制御基板58に送信される。
【0145】
次いで、時短準備フラグが「ON」であるかが判断される(S251)。前述のように、リミッタが作動しない場合において、通常状態又は確変時短状態において「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」が決定されたときには、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定される。通常状態又は確変時短状態において「2R大当たりA」又は「16R大当たりB」が決定されたときには、S109の処理で時短準備フラグが「ON」になっている。時短準備フラグが「ON」である場合(S251:YES)、時短フラグが「ON」となり(S252)、時短開始コマンドが生成される(S253)。時短開始コマンドは、時短状態が開始することをサブ制御基板58に通知するためのコマンドである。生成された時短開始コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、サブ制御基板58に送信される。その後、時短準備フラグが「OFF」になり(S255)、処理はメイン処理へ戻る。時短準備フラグが「OFF」の場合(S251:NO)、大当たり遊技の終了後に時短状態が設定されないので、S252及びS253の処理は行われず、処理はそのままメイン処理へ戻る。
【0146】
また、
図14に示すように、特別電動役物処理が開始されたときに大当たり遊技状態でない場合(S191:NO)、
図15に示すように小当たり遊技状態であるかが判断される(S261)。小当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば小当たり遊技状態でないと判断され(S261:NO)、処理はメイン処理へ戻る。小当たり遊技状態フラグが「ON」の場合には小当たり遊技状態であると判断され(S261:YES)、第二大入賞口18が開放中であるかが判断される(S262)。開放中フラグに「2」が記憶されていれば第二大入賞口18が開放中であると判断され(S262:YES)、処理はS268の判断へ移行する。
【0147】
開放中フラグに「2」が記憶されていなければ第二大入賞口18が開放中でないと判断され(S262:NO)、第二開放コマンドが生成される(S263)。生成された第二開放コマンドは、RAM52に記憶される。第二開放コマンドは、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二開放コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口18の開閉部材を開放させる。また、小当たり遊技における第二大入賞口18の開放時間(本実施形態では0.8秒)が、RAM52の開放時間カウンタに記憶される(S265)。また、第二開放コマンドに基づいて第二大入賞口18が開放されることに応じて、開放中フラグに「2」が記憶される(S266)。処理はS268の判断へ移行する。
【0148】
次いで、第二大入賞口18へ遊技球が入賞したかが判断される(S268)。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「OFF」の場合には、第二大入賞口18へ遊技球が入賞していないと判断され(S268:NO)、処理はS272の判断へ移行する。第二大入賞口スイッチ78に対応するフラグが「ON」の場合には第二大入賞口18へ遊技球が入賞したと判断され(S268:YES)、第二大入賞口18へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の入賞球数カウンタに「1」が加算される(S271)。処理はS272の判断へ移行する。
【0149】
次いで、第二大入賞口18への入賞球数が「9」以上であるかが判断される(S272)。入賞球数カウンタの値が「9」未満の場合(S272:NO)、第二大入賞口18の開放時間が経過したかが、開放時間カウンタの値に基づいて判断される(S273)。開放時間が経過していなければ(S273:NO)、処理はメイン処理へ戻る。以降に行われる特別電動役物処理において、小当たり遊技状態である場合(S261:YES)、第二大入賞口18に9個以上の遊技球が入賞するか、又は開放時間が経過するまで、S272及びS273の判断が繰り返して実行される。
【0150】
第二大入賞口18へ9個以上の遊技球が入賞するか(S272:YES)、又は開放時間が経過した場合(S273:YES)、第二閉鎖コマンドが生成される(S275)。生成された第二閉鎖コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二閉鎖コマンドを受信した第二大入賞口ソレノイド71は、第二大入賞口18の開閉部材を閉鎖させる。次いで、開放中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S276)、小当たり遊技終了コマンドが生成される(S278)。小当たり遊技終了コマンドは、小当たり遊技が終了したことをサブ制御基板58に通知するためのコマンドである。生成された小当たり遊技終了コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、サブ制御基板58に送信される。次いで、小当たり遊技状態フラグが「OFF」になり(S279)、処理はメイン処理へ戻る
【0151】
図16を参照して、エラーチェック(S19、
図8参照)の詳細について説明する。エラーチェックが開始されると、電源復帰時(以下、復電時という。)であるかが判断される(S281)。復電時とは、パチンコ機1の電源からの電力供給が瞬間的に断たれてしまったり、電源電圧が瞬間的に低下してしまったりする瞬停がパチンコ機1に生じた後に正常な電力供給が復帰した状態である。復電時であるかの判断は、公知の手法によって行われてよい。復電時である場合(S281:YES)、復電時であることをサブ制御基板58に通知するための復電時コマンドを生成する(S282)。生成された復電時コマンドは、RAM52に記憶され、次回実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、サブ制御基板58に送信される。処理はS288の判断へ移行する。復電時でない場合(S281:NO)、処理はS288の判断へ移行する。
【0152】
次いで、その他の各種のエラーが生じているかが判断される(S288)。その他のエラーが生じている場合(S288:YES)、生じているエラーに応じた各種のコマンドが生成され、処理はメイン処理へ戻る。その他のエラーが生じていなければ(S288:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
【0153】
図17から
図19を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。パチンコ機1のサブ制御は、サブ制御基板58のROM583に記憶されているサブ制御プログラムに従って行われる。サブ制御プログラムは、パチンコ機1の電源がONにされた際に、CPU581によって実行される。
【0154】
サブ制御基板処理において使用されるフラグについて説明する。サブ制御基板58のRAM582には、確変中フラグ、時短中フラグ、風車ゾーンフラグ、扉閉鎖フラグ、待機中フラグ等が記憶されている。確変中フラグは、確変状態中に「1」が記憶されて「ON」になり、非確変状態中に「0」が記憶されて「OFF」になる。時短中フラグは、時短状態中に「1」が記憶されて「ON」になり、非時短状態中に「0」が記憶されて「OFF」になる。風車ゾーンフラグは、後述する風車ゾーン演出の実行中に「1」が記憶されて「ON」になり、風車ゾーン演出の非実行中に「0」が記憶されて「OFF」になる。扉閉鎖フラグは、風車ゾーン演出において後述の扉閉鎖画像103を表示画面28に表示させるときに「1」が記憶されて「ON」になり、扉閉鎖画像103を表示させないときに「0」が記憶されて「OFF」になる。待機中フラグは、表示画面28における待機表示中に「1」が記憶されて「ON」になり、非待機表示中に「0」が記憶されて「OFF」になる。
【0155】
図17に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から復電時コマンドを受信したかが判断される(S291)。復電時コマンドを受信していない場合(S291:NO)、処理はS295へ移行する。復電時コマンドを受信した場合(S291:YES)、待機中画像105を表示画面28に表示させる(S292)。待機中画像105は、復電時により表示画面28における正常な表示を控えた状態で待機するために表示する画像であり、本実施形態では、
図30の(8)に示すように、「しばらくお待ちください」の文言を示す画像である。この処理において、待機中画像105を表示画面28に表示するため、待機中画像表示コマンドが生成される。生成された待機中画像表示コマンドは、演出制御基板43に送信される。待機中画像表示コマンドを受信した演出制御基板43のCPU431は、待機中画像105を示す画像データをCGROM432から読み出して、待機中画像105を表示画面28に表示させる。その後、待機中フラグが「ON」になり(S293)、処理はS295の判断へ移行する。パチンコ機1では、この他、ノイズの発生等の不測の事態によって、CPU581の動作が一時的に停止したり、主基板41から送信された各種コマンドを一時的に受信できなかったりすることが生じ得る。このような場合にも、待機中フラグが「ON」になる。
【0156】
次いで、主基板41から確変開始コマンドを受信したかが判断される(S295)。確変開始コマンドを受信していない場合(S295:NO)、処理はS298の判断へ移行する。確変開始コマンドを受信した場合(S295:YES)、確変中フラグが「ON」になり(S296)、処理はS298の判断へ移行する。
【0157】
次いで、主基板41から確変終了コマンドを受信したかが判断される(S298)。確変終了コマンドを受信していない場合(S298:NO)処理はS301の判断へ移行する。確変終了コマンドを受信した場合(S298:YES)、確変中フラグが「OFF」になり(S299)、処理はS301の判断へ移行する。
【0158】
次いで、主基板41から時短開始コマンドを受信したかが判断される(S301)。時短開始コマンドを受信していない場合(S301:NO)、処理はS303の判断へ移行する。時短開始コマンドを受信した場合(S301:YES)、時短中フラグが「ON」になり(S302)、処理はS303の判断へ移行する。
【0159】
次いで、主基板41から時短終了コマンドを受信したかが判断される(S303)。時短終了コマンドを受信していない場合(S303:NO)、処理はS306の判断へ移行する。時短終了コマンドを受信した場合(S303:YES)、時短中フラグが「OFF」になり(S305)、処理はS306の判断へ移行する。
【0160】
次いで、主基板41から第一変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S306)。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S306:NO)、処理はS311の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合(S306:YES)、第一報知演出制御処理が実行されて(S308)、処理はS311の判断へ移行する。
【0161】
図20及び
図21を参照して、第一報知演出制御処理(S308、
図17参照)について詳細に説明する。第一報知演出制御処理では、第一変動パターン指定コマンドによって指定される第一変動パターンに基づく報知演出の制御が行われる。以下では、第一変動パターンに基づく報知演出を第一報知演出といい、第二変動パターンに基づく報知演出を第二報知演出という。本実施形態では、通常状態及び確変時短状態においては、第一報知演出に演出図柄60が用いられ、第二報知演出には演出図柄60が用いられない。また、確変非時短状態においては、第二報知演出に演出図柄60が用いられ、第一報知演出には演出図柄60が用いられない。また、所定の条件が成立した場合には、通常状態中及び確変時短状態中において、第一報知演出に替えて風車ゾーン演出が実行される。第一報知演出制御処理では、この風車ゾーン演出の制御も行われる。
【0162】
まず、第一報知演出、第二報知演出及び風車ゾーン演出の概要と、風車ゾーン演出が実行される場合の一例について、
図28、
図29及び
図31を参照して説明する。
図28の(1)は、通常状態において第一報知演出が実行されている状態の表示画面28の一例を示す。通常状態では、第一変動パターンに基づいて演出図柄60を用いた第一報知演出が実行される。(1)では、演出図柄60のうち左図柄61と右図柄63とが同じ数字を示した状態で、中図柄62が変動を継続することでリーチ状態が構成されている。なお、図中の矢印67は、演出図柄60が変動中であることを示している。通常状態における第一報知演出では、演出図柄60の他、各種のキャラクタ画像等が用いられ、通常状態において主に実行される第一大当たり判定の結果の報知が、第一大当たり判定が行われる毎に実行される。パチンコ機1は、通常状態において初当たりすることで、セット遊技を開始する。第一大当たり判定の結果に応じていずれの大当たり種別が決定されるかによって、遊技者に付与される遊技利益及び以降のセット遊技の推移が異なる。このため、遊技者は、第一報知演出によっていずれの大当たり種別に対応する演出が実行されるかに注目して遊技を進行する。
【0163】
(1)に示すように、表示画面28には、演出図柄60の他、第一保留数表示81、第一識別図柄82、第二識別図柄83等が表示される。第一保留数表示81は、第一保留数に対応する数字を表示する。第一識別図柄82は、演出図柄60のような演出用の図柄とは異なり、第一特別図柄が変動中であるか停止表示中であるか、及び、第一特別図柄が停止表示されている場合には大当たり又ははずれのいずれで停止表示されているのかを単に示す図柄である。第二識別図柄83は、演出図柄60のような演出用の図柄とは異なり、第二特別図柄が変動中であるか停止表示中であるか、及び、第二特別図柄が停止表示している場合には大当たり、小当たり及びはずれのいずれで停止しているのかを単に示す図柄である。本実施形態では、第一特別図柄が変動中の場合、第一識別図柄82は、「‐」を点滅表示する。第一特別図柄が大当たりを示して停止している場合、第一識別図柄82は、「◎」を表示する。第一特別図柄がはずれを示して停止している場合、第一識別図柄82は、「×」を表示する。第二特別図柄が変動中の場合、第二識別図柄83は、「‐」を点滅表示する。第二特別図柄が大当たりを示して停止している場合、第二識別図柄83は、「◎」を表示する。第二特別図柄が小当たりを示して停止している場合、第二識別図柄83は、「○」を表示する。第二特別図柄がはずれを示して停止している場合、第二識別図柄83は、「×」を表示する。
【0164】
なお、第一識別図柄82及び第二識別図柄83は、2つの特別図柄のそれぞれが変動中又は停止表示中であるかを単に識別表示するために用いられる図柄である。すなわち、第一識別図柄82及び第二識別図柄83は、報知演出のために用いられる図柄ではない。このため、第一識別図柄82及び第二識別図柄83は、報知演出で用いられる演出図柄60に比べて非常に小さな図柄として表示される。本実施形態では、第一識別図柄82及び第二識別図柄83に「−」の点滅表示、「◎」、「×」の各種表示が共通して用いられているが、第一識別図柄82及び第二識別図柄83のそれぞれに異なる表示内容が用いられてもよい。
【0165】
(2)は、確変時短状態において第一報知演出が実行されている状態の表示画面28の一例を示す。本実施形態では、確変時短状態においては、第一報知演出にリーチ演出が含まれないので、第一報知演出によって期待度の高い演出が行われた場合には、第一報知演出によって大当たりが報知される可能性が非常に高い。また、第一報知演出によってはずれが報知される場合の演出時間は、大当りが報知される場合の演出時間よりも短い時間に設定されているので、確変時短状態は、通常状態よりもスピーディーに遊技が進行する。
【0166】
確変時短状態では、第一保留数表示81、第一識別図柄82及び第二識別図柄83の他、セット遊技表示90が表示画面28に表示される。セット遊技表示90は、セット遊技の推移を示す表示であり、1回目表示91、2回目表示92及び3回目表示93を備える。1回目表示91は、3回セットのセット遊技のうち1回目の大当たり遊技の結果を表示する。2回目表示92は、3回セットのセット遊技のうち2回目の大当たり遊技の結果を表示する。3回目表示93は、3回セットのセット遊技のうち3回目の大当たり遊技の結果を表示する。1回目表示91、2回目表示92及び3回目表示93は、セット遊技として実行した大当たり遊技が2R大当たりであった場合にはSmallの頭文字の「S」を、16R大当たりであった場合にはBigの頭文字の「B」を、まだ大当たり遊技が行われていないセット回数については「V」を、それぞれ表示する。(2)では、1回目表示91が「S」を示していることから、初当たりが「2R大当たりA」の大当たり種別であり、2R大当たり遊技の終了後に確変時短状態が設定された状態であることが示されている。
【0167】
(3)は、確変非時短状態において第二報知演出が実行されている状態の表示画面28の一例を示す。確変非時短状態では、第二変動パターンに基づいて演出図柄60を用いた第二報知演出が実行される。確変非時短状態では、遊技が正規に行われる場合には、第一始動口14及び第一始動電動役物15に遊技球が入賞し難い。(3)では、第一保留数表示81が、第一保留数が0であることを示す数字の「0」を表示している。また、(3)では、第二大当り判定の結果が小当たりであることを示す組合せの一例である「1」「2」「3」で演出図柄60が確定表示されている。なお、第一保留数表示81のように、第二保留数を表示する第二保留数表示が、表示画面28に設けられてもよい。
【0168】
第一遊技状態(通常状態及び確変時短状態)では、第一特別図柄に同期して実行されている第一報知演出の実行中に、第二特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄で確定表示すると、第一特別図柄が強制停止されることで、第一報知演出も強制的に終了する。通常状態において第二特別図柄が大当たり図柄で確定表示された場合には、16Rの大当たり遊技が実行された後に、通常状態よりも1つ有利度の高い確変時短状態が設定される。確変時短状態において第二特別図柄が大当たり図柄で確定表示された場合には、16Rの大当たり遊技が実行された後に、大当たり遊技の実行前と同じ確変時短状態が設定される。このため、大当たりを大いに期待させるような期待度の高い内容の第一報知演出が行われていた場合に、第一報知演出が途中で強制終了しても遊技者に特段の不都合が生じない。
【0169】
一方、仮に、通常状態において第一報知演出の実行中である場合に、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示されたときにも、第一報知演出が強制終了する。この場合、期待度の高い第一報知演出が、演出の途中で強制終了することがある。小当たりによる遊技利益は、大当たりによる遊技利益よりも低いので、第一報知演出によって期待感を高められたい遊技者は、第一報知演出の強制終了によって、落胆し、また、混乱する可能性がある。このように、仮に、なんらの工夫も施さないで第一報知演出を強制終了すると、演出図柄60を用いた第一報知演出が、演出時間の終了を待たずに途中で終了するため、第一報知演出を楽しんでいた遊技者が困惑する可能性がある。
【0170】
パチンコ機1は、第一遊技状態において、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示されることで実行中の第一報知演出が途中で強制的に終了する場合に、通常の第一報知演出に替えて風車ゾーン演出を実行する。これによって、第一報知演出が強制終了することで遊技者が困惑することを回避する。なお、パチンコ機1は、上記の場合に加えて、先行して実行中の第一報知演出は強制停止されないが、後続の第一報知演出が第二特別図柄の小当たり図柄での確定表示により強制停止される可能性がある場合にも、先行及び後続の第一報知演出に替えて風車ゾーン演出を実行する。
【0171】
図29の(4)から(6)は、風車ゾーン演出の一例を示す。パチンコ機1は、実行を開始する第一報知演出(先行する第一報知演出)又は先行する第一報知演出に後続して実行される第一報知演出が第二特別図柄の小当たり図柄での確定表示により強制停止される可能性があるか否かを、先行する第一報知演出の実行開始時点に判断する。パチンコ機1は、第一報知演出の実行開始時点に先行又は後続の第一報知演出が強制停止される可能性があると判断した場合、先行する第一報知演出の実行に替えて、風車ゾーン演出を実行することを決定する。風車ゾーン演出では、(4)に示す開始演出、(5)に示す本演出、(6)に示す終了演出が順に実行される。(4)から(6)に示すように、風車ゾーン演出では、演出図柄60が、第一報知演出で表示されるよりも小さなサイズで表示画面28に表示される。これは、第一遊技状態において第一大当たり判定の結果を示す演出図柄60に対する遊技者の注目度を低下させることで、遊技者の興味を第一大当たり判定の結果から逸らすためである。風車ゾーン演出において演出図柄60が表示されなくてもよい。この場合、小さなサイズで演出図柄60を表示画面28に表示するよりも、遊技者の興味を第一大当たり判定の結果からさらに逸らすことができる。なお、風車ゾーン演出中に、演出図柄60が表示画面28から消去されてもよい。
【0172】
(4)に示すように、開始演出には、表示画面28の全体に亘る大扉が開放する画像である扉開放画像101が用いられる。風車ゾーン演出の実行が決定された場合、第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出が実行される。したがって、本来は第一報知演出の実行が開始される時点に、扉開放画像101が表示画面28に出現することで、風車ゾーン演出が開始される。本実施形態では、開始演出の実行時間(すなわち、大扉が出現してから解放するまでの時間)は約0.6秒である。開始演出において大扉が開放すると、大扉は表示画面28から消去されて、(5)に示す本演出が開始される。
【0173】
(5)に示すように、本演出には、風車小屋を表す風車画像102が用いられる。風車画像102は、第一報知演出で表示される各種のキャラクタ画像に比べて動きや変化の少ない画像であり、いわゆる背景画像である。本演出では、演出図柄60が、風車画像102を背景にして変動を継続する。その後、第二特別図柄の小当たり図柄での確定表示により第一特別図柄が強制停止されたときにも、本演出は継続して行われる。(5)は、第二特別図柄の小当たり図柄での確定表示に伴い、演出図柄60がはずれを示す組合せで停止表示している状態を示している。第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示された後、第二特別図柄停止時間が経過すると、小当たり遊技が実行されるが、小当たり遊技の実行中にも、本演出が継続して実行される。このように、第一特別図柄の変動中から、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示される時点を経て、小当たり遊技の実行中に亘って、風車画像102が継続して表示される。このため、パチンコ機1は、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示されたことに伴い第一特別図柄が強制停止されたことから、遊技者の興味をそらすことができる。
【0174】
(6)に示すように、終了演出には、大扉が閉鎖する画像である扉閉鎖画像103が用いられる。終了演出は、小当たり遊技の直後に実行される第一報知演出の冒頭に行われる。本実施形態では、開始演出の実行時間(すなわち、大扉が閉鎖を開始してから閉鎖を完了するまでの時間)は約0.6秒である。このように、風車ゾーン演出は、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示されたことに伴い強制停止される第一特別図柄の変動開始時点から、小当たり遊技終了後に実行される第一報知演出の実行開始直後の時点まで継続して実行される。
【0175】
図31を参照して、風車ゾーン演出が実行される典型的な場面について説明する。第一遊技状態では、第二大当り判定によって小当たりであると判定された場合、第二変動パターンとして「特2小当たり」が決定されるので、第二特別図柄が600秒間変動する。第一遊技状態における第一変動時間は「特2小当たり」の変動時間よりも短いので、第二特別図柄が600秒間に亘って変動する間に、第一特別図柄が複数回変動する。第二変動パターンが「特2小当たり」である第二特別図柄の変動を、以下では「小当たり変動」ともいう。
図31において「1変動目」と示される第一特別図柄の変動は、小当たり変動の変動中に終了する。すなわち、「1変動目」の第一特別図柄の変動が小当たり変動の終了に伴って強制停止されることはない。したがって、「1変動目」の第一特別図柄の変動に同期して、通常の第一報知演出が実行されてよい。
【0176】
図31において「2変動目」と示される第一特別図柄の変動は、第一変動パターンにより定められている変動時間により、本来は小当たり変動の終了時点よりも後の時点に終了する。この場合、「2変動目」の第一特別図柄の変動は、小当たり変動の終了に伴い強制停止される。このような「2変動目」の第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出の実行が開始される。本実施形態では、小当たり変動の終了後に実行される小当たり遊技中にも風車ゾーン演出が実行される。すなわち、パチンコ機1は、風車ゾーン演出を実行する期間を、「2変動目」の第一特別図柄の変動開始時点から小当たり遊技の終了時点までの間に設定できる。
【0177】
風車ゾーン演出の実行時間が極端に短い場合、かえって遊技者の混乱を招く可能性があるので、パチンコ機1は、風車ゾーン演出を最低限実行したい時間として、16秒間を設定している。小当たり遊技に係る時間を「小当たり遊技時間」とすると、風車ゾーン演出を最低限実行したい時間は、以下の式で表される。
「風車ゾーン演出を最低限実行したい時間」
=「小当たり遊技時間」+「α」−「図柄停止時間」
【0178】
ここで、上記の「α」の時間を、「風車ゾーン演出を最低限実行したい時間」を確保するための時間という意味合いで、「風車ゾーン確保時間」とする。本実施形態において、「小当たり遊技時間」は、小当たり遊技開始を報知するための時間と、0.8秒間の第二大入賞口18の開放時間と、第二大入賞口18が閉鎖を完了するための時間とを含めて、約2秒程度が想定されている。また、非確変状態中の図柄停止時間は0.8秒、確変状態中の第一特別図柄停止時間は0.5秒である。「風車ゾーン演出を最低限実行したい時間」から「小当たり遊技時間」を減算し、「図柄停止時間」を加算すると、約15秒間の時間が得られる。このため、パチンコ機1は、「風車ゾーン確保時間」である「α」を15秒間としている。
【0179】
パチンコ機1は、この「風車ゾーン確保時間:α」を用いて、第一遊技状態において風車ゾーン演出を実行するか否かを判断する。第一遊技状態において風車ゾーン演出を実行するか否かの判断条件として、パチンコ機1は、条件A,B,Cを設けている。条件Aは、第一特別図柄の変動開始時点に、第二特別図柄が変動中であることである。条件Bは、変動中の第二特別図柄が小当たり変動であることである。条件Cは、変動を開始する第一特別図柄の変動時間(第一変動時間)に「風車ゾーン確保時間:α」を加算した時間が、変動中の第二特別図柄の残り変動時間である第二変動残り時間よりも長いことである。条件Cにおける、第一変動時間に「風車ゾーン確保時間:α」を加算した時間を、以下では「風車ゾーン判定時間」という。
【0180】
条件Cとして、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮した風車ゾーン判定時間を判断基準とする理由は、風車ゾーン演出の実行時間が極端に短い時間になることを避けるためである。仮に、条件Cを、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮せず、第一変動時間が第二変動残り時間よりも長いこととした場合、
図31における「1変動目」の第一特別図柄の変動中には第二特別図柄が停止しないが、「2変動目」の第一特別図柄の変動開始直後に第二特別図柄が停止されることがある。このような場合には、「2変動目」の第一特別図柄の変動開始直後に第一特別図柄の変動が強制停止されるので、「2変動目」の第一特別図柄の変動開始時点から小当たり遊技時間が終了するまでの間に、風車ゾーン演出を実行するための時間を十分に確保することができない。このため、「1変動目」の第一特別図柄の変動中には第二特別図柄が停止しない場合であっても、「1変動目」の第一特別図柄の第一変動時間に「風車ゾーン確保時間:α」を加算した時間が、第二変動残り時間よりも長い場合には、「2変動目」の第一特別図柄の変動に先行する「1変動目」の第一特別図柄の変動に係る第一報知演出の実行に替えて、「1変動目」の第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出を開始することとしている。この場合、「1変動目」の第一特別図柄の変動開始時点から、強制停止される「2変動目」の第一特別図柄の変動を経て、小当たり遊技時間が終了するまでの間に亘り、風車ゾーン演出が継続して実行される。このように、パチンコ機1は、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮して風車ゾーン演出を実行するか否かを判断することで、2回の第一特別図柄の変動に亘って風車ゾーン演出を実行し、風車ゾーン演出を実行するための時間を十分に確保することがある。
【0181】
図20及び
図21の説明に戻る。
図20に示すように、第一報知演出制御処理が開始されると、主基板41から受信した第一変動パターン指定コマンドが解析されて、第一変動パターン指定コマンドによって指定された第一変動パターンが特定される(S361)。特定された第一変動パターンは、RAM582に記憶される。
【0182】
次いで、現時点の遊技状態が確変非時短状態であるかが判断される(S362)。この判断は、RAM582に記憶されている確変中フラグ及び時短中フラグの状態に基づいて行われる。遊技状態が確変非時短状態である場合(S362:YES)、すなわち、遊技状態が第二遊技状態である場合には、演出図柄60の変動表示は開始されず、第一識別図柄82の変動表示が開始される(S368)。第一識別図柄82は、
図28から
図30に示すように、演出図柄60とは異なる図柄であり、第一特別図柄が変動中であるか停止中であるか、及び、第一特別図柄が停止している場合には大当たり又ははずれのいずれで停止しているのかを示す図柄である。その後、処理はサブ制御基板処理に戻る。なお、遊技状態が第一遊技状態である場合には、第一報知演出の開始(演出図柄60の変動表示の開始)に同期して、第一識別図柄82の変動表示も開始される。
【0183】
遊技状態が通常状態又は確変時短状態である場合(S362:NO)、すなわち、遊技状態が第一遊技状態である場合には、風車ゾーンフラグが「ON」であるかが判断される(S363)。詳細は後述するが、パチンコ機1において、1回の第一報知演出に替えて風車ゾーン演出が実行される場合と、先行及び後続の、連続した2回の第一報知演出に替えて風車ゾーン演出が実行される場合とがある。第一報知演出制御処理の開始時点において風車ゾーンフラグが「ON」となっている場合が、先行する第一報知演出に替えて風車ゾーン演出が実行されている状態で、後続の第一報知演出が開始される場合に相当する。風車ゾーンフラグが「ON」である場合(S363:YES)、S361の処理で特定されて第一変動パターンに応じた第一報知演出に替えて、風車ゾーン演出が継続して実行される(S366)。その後、処理はサブ制御基板処理に戻る。
【0184】
風車ゾーンフラグが「OFF」である場合(S363:NO)、待機中処理が実行されて(S365)、処理はS371(
図21参照)の判断へ移行する。待機中処理の詳細については後述する。次いで、
図21に示すように、第二報知演出が実行中であるか、すなわち、第一特別図柄の変動開始時点に、第二特別図柄が変動中であるが判断される(S371)。この判断は、後述する第二報知演出制御処理において第二変動残り時間を計測する第二変動残り時間カウンタによって第二変動残り時間が計測中であるか、すなわち、第二変動残り時間カウンタの値が「0」よりも大きいかによって行われる。S371の判断は、前述の「条件A」の判断に相当する。
【0185】
第二報知演出が実行中である場合(S371:YES)、実行中の第二報知演出が、「特2小当たり」の第二変動パターンに基づいて行われているか、すなわち、変動中の第二特別図柄が小当たり変動であるかが判断される(S372)。後述する第二報知演出制御処理において、主基板41から受信した第二変動パターン指定コマンドに基づいて特定された第二変動パターンがRAM582に記憶される。S372の判断は、RAM582に記憶されている第二変動パターンがいずれの変動パターンであるかに基づいて行われる。S371の判断は、前述の「条件B」の判断に相当する。
【0186】
第二報知演出が「特2小当たり」の第二変動パターンに基づいて行われている場合(S372:YES)、現時点の遊技状態が通常状態であるかが判断される(S373)。この判断は、RAM582に記憶されている確変中フラグ及び時短中フラグの状態に基づいて行われる。遊技状態が通常状態である場合(S373:YES)、処理はS381へ移行する。遊技状態が確変時短状態である場合(S373:NO)、S361の処理で特定された第一変動パターンが、リーチ演出F,G,Hのいずれかであるかが判断される(S376)。すなわち、第一変動パターンが、第一大当たり判定の結果が大当たりであることを報知する大当たり変動の変動パターンであるかが判断される。第一変動パターンが大当たり変動である場合(S376:YES)、処理はS381の判断へ移行する。
【0187】
次いで、S361の処理で特定した第一変動パターンに対応する第一変動時間が特定される(S381)。この処理において、パチンコ機1は、ROM583に第一変動パターンと第一変動時間とを関連付けたテーブルを予め記憶しておき、CPU581がこのテーブルを参照することで、S361で特定した第一変動パターンに対応する第一変動時間が特定されてもよい。また、主基板41から受信する第一変動パターン指定コマンドが第一変動時間を示す情報を含んで構成されており、第一変動パターン指定コマンドの解析結果に基づいて第一変動時間が特定されてもよい。
【0188】
次いで、S381の処理で特定された第一変動時間に風車ゾーン確保時間(α)を加算した風車ゾーン判定時間が算出される(S382)。すなわち、この処理では、S381の処理で特定された第一変動時間に、αに相当する15秒が加算することで、風車ゾーン判定時間が算出される。
【0189】
次いで、第一特別図柄の変動開始時点における第二変動残り時間が取得される(S383)。この処理は、この時点における第二変動時間残り時間カウンタの値が参照されることで行われる。次いで、S382の処理で算出された風車ゾーン判定時間が、S383の処理で取得された第二変動残り時間よりも長いかが判断される(S385)。S383の判断は、前述の「条件C」の判断に相当する。
【0190】
風車ゾーン判定時間が第二変動残り時間よりも長い場合(S385:YES)、第一変動パターンに応じた第一報知演出の実行に替えて、風車ゾーン演出の実行が開始される(S386)。これにより、条件A,B,Cの判断結果に応じた風車ゾーン演出の実行が、第一特別図柄の変動開始時点から開始される。次いで、風車ゾーン演出が開始されてから経過した時間である風車ゾーン経過時間の計測が開始される(S388)。風車ゾーン経過時間の計測は、RAM582の風車ゾーン経過時間カウンタを用いて行われる。その後、風車ゾーンフラグが「ON」になり(S389)、処理はサブ制御基板処理に戻る。
【0191】
一方、第二報知演出が実行中でない場合(S371:NO)、第二報知演出が「特2小当たり」以外の第二変動パターンに基づいて行われている場合(S372:NO)、又は風車ゾーン判定時間が第二変動残り時間と同じか第二変動残り時間よりも短い場合(S385:NO)、処理はS391の判断へ移行する。
【0192】
なお、条件A,B,Cを満たすような場合であっても、遊技状態が確変時短状態である場合(S373:NO)において第一変動パターンが「特1大当たり」でないとき(S376:NO)、処理はS391の判断へ移行する。すなわち、第一遊技状態のうち、時短状態が設定されていない場合には、S361の処理で特定された第一変動パターンがいずれの変動パターンであっても風車ゾーン演出の実行が決定される。一方、第一遊技状態のうち、時短状態が設定されている場合には、S361の処理で特定された第一変動パターンが「特1大当たり」である場合、すなわち、第一特別図柄に大当たり図柄が停止されることが決定されている場合に、風車ゾーン演出の実行が決定される。本実施形態では、確変時短状態においては、第一大当り判定の結果がはずれの場合の第一変動パターンに、リーチ演出の変動パターンが含まれない。このため、確変時短状態中に第一報知演出がはずれを報知する場合には、非リーチの第一報知演出が必ず実行されるので、第一報知演出が第二特別図柄の停止に応じて強制終了しても、パチンコ機1は、遊技者に特段の違和感を与えない。したがって、期待度の高い大当たり変動の第一報知演出が強制終了され得る場合にのみ、第一報知演出に替えて風車ゾーン演出を行うこととし、はずれ変動の第一報知演出が強制終了される場合には風車ゾーン演出を行わないこととしている。パチンコ機1は、第一遊技状態のうち、時短状態が設定されているか否かに応じて、風車ゾーン演出の実行決定の判断条件を異なるものにすることで、各遊技状態に適した態様で風車ゾーン演出を実行することができる。
【0193】
S391では、扉閉鎖フラグが「ON」であるかが判断される。扉閉鎖フラグは、後述の小当たり遊技演出終了処理において、風車ゾーン演出が継続した小当たり遊技が終了する際に「ON」になる。したがって、第一報知演出処理において扉閉鎖フラグが「ON」である場合には、第一報知演出処理によって実行される第一報知演出は、風車ゾーン演出が継続した小当たり遊技の終了直後に実行されるものである。扉閉鎖フラグが「ON」である場合(S392:YES)、扉閉鎖画像103を表示した後に、S361の処理で特定された第一変動パターンに応じた第一報知演出の実行が開始される(S392)。
【0194】
この場合、第一報知演出の冒頭部のみが、扉閉鎖画像103に差し替えられる形で、第一報知演出が実行される。第一報知演出の実行において、第一変動パターンに対応する画像データをCGROM432から読み出して表示画面28に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板43に送信される。演出制御基板43は、受信したコマンドに従って、表示画面28における表示を制御する。また、演出制御基板43は、表示画面28における演出図柄60の変動表示が開始する。また、第一変動パターンに対応する電飾の発光動作及び音声出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板46に送信される。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信した電飾基板34は、コマンドに対応する発光動作を実行する。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信したスピーカ48は、コマンドに対応する音声を出力する。なお、遊技状態が第二遊技状態(確変非時短状態)である場合には、演出図柄60の変動、電飾の発光動作及び音声出力の制御は行われず、第一識別図柄82の変動表示のみが行われる。
【0195】
その後、扉閉鎖フラグが「OFF」になり(S393)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。一方、扉閉鎖フラグが「OFF」であれば(S391:NO)、第一変動パターンに応じた第一報知演出の実行が開始され(S395)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0196】
図22を参照して、待機中処理(S365、
図20参照)について詳細に説明する。待機中処理は、復電時において風車モード演出を実行するかを判断するための処理である。待機中処理が開始されると、まず、待機中フラグが「ON」であるかが判断される(S401)。待機中フラグが「OFF」の場合(S401:NO)、主基板41から復電時コマンドを受信しておらず、復電時ではないので、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。
【0197】
待機中フラグが「ON」の場合(S401:YES)、遊技状態が通常状態又は確変時短状態であるかが、RAM582に記憶されている確変中フラグ及び時短中フラグの状態に基づいて判断される(S402)。遊技状態が確変非時短状態である場合(S402:NO)、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。復電時においては、確変中フラグ及び時短中フラグの状態がクリアされていることもある。このため、遊技状態が不明な状態で待機中処理が行われることもあるが、この場合にも、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。
【0198】
遊技状態が通常状態又は確変時短状態である場合(S402:YES)、第二報知演出が実行中であるかが判断される(S403)。第二報知演出が実行中でない場合(S403:NO)、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。復電時においては、第二報知演出が実行中であるかが不明な状態で待機中処理が行われることもあるが、この場合にも、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。
【0199】
第二報知演出が実行中である場合(S403:YES)、実行中の第二報知演出が、「特2小当たり」の第二変動パターンに基づいて行われているか、すなわち、変動中の第二特別図柄が小当たり変動であるかが判断される(S405)。復電時においては、実行中の第二報知演出がいずれの第二変動パターンに基づいて行われているかが不明な状態で待機中処理が行われることもあるが、この場合にも、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。
【0200】
実行中の第二報知演出が「特2小当たり」の第二変動パターンに基づいて行われている場合(S405:YES)、第二変動残り時間が特定不能等で不明であるかが判断される(S406)。復電時においては、RAM582において第二変動残り時間を計測する第二変動残り時間カウンタの状態がクリアされていることもある。このような場合には、CPU581が第二報知演出を実行中であるが、第二変動残り時間を特定できない状態で待機中処理が行われることもある。第二変動残り時間が特定可能である場合(S406:NO)、処理は第一報知演出制御処理へ戻る。
【0201】
第二変動残り時間が不明である場合(S406:YES)、第一変動パターンに応じた第一報知演出の実行に替えて、風車ゾーン演出の実行が開始される(S408)。その後、処理は、第一報知演出制御処理のS388(
図21参照)へ移行する。本実施形態では、第二大当り判定において小当たり確率が大当たり確率よりも非常に高いので、第一特別図柄が変動を開始する時点において第二特別図柄が変動中である場合、実行中の第二特別図柄が小当たり変動である可能性が高くなる。このことから、CPU581は、S401,402,403,405の判断条件を満たしていれば、第二変動残り時間が不明な場合に風車ゾーン演出を開始する。これにより、パチンコ機1は、復電時に一律に通常の第一報知演出を実行するよりも、遊技者が困惑する機会を減らすことができる。
【0202】
図17の説明に戻る。次いで、主基板41から第二変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S311)。第二変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S311:NO)、処理はS313(
図18参照)の判断へ移行する。第二変動パターン指定コマンドを受信した場合(S311:YES)、第二報知演出制御処理が実行されて(S312)、処理はS313の判断へ移行する。
【0203】
図23を参照して、第二報知演出制御処理(S313、
図17参照)について詳細に説明する。第二報知演出制御処理では、第二変動パターン指定コマンドによって指定される第二変動パターンに基づく第二報知演出の制御が行われる。第二報知演出制御処理が開始されると、主基板41から受信した第二変動パターン指定コマンドが解析されて、第二変動パターン指定コマンドによって指定された第二変動パターンが特定される(S411)。特定された第二変動パターンは、RAM582に記憶される。
【0204】
次いで、現時点の遊技状態が通常状態又は確変時短状態であるかが判断される(S412)。この判断は、確変中フラグ及び時短中フラグの状態に基づいて行われてもよいし、S411で特定された第二変動パターンの種類に応じて行われてもよい。遊技状態が通常状態又は確変時短状態である場合(S412:YES)、すなわち、遊技状態が第一遊技状態である場合には、演出図柄60の変動表示は開始されず、第二識別図柄83の変動表示が開始される(S419)。処理はサブ制御基板処理へ戻る。なお、遊技状態が第二遊技状態である場合には、第二報知演出の開始(演出図柄60の変動表示の開始)に同期して、第二識別図柄83の変動表示も開始される。
【0205】
次いで、第二変動パターンに応じた第二報知演出の実行が開始される(S413)。第二報知演出の実行において、第二変動パターンに対応する画像データをCGROM432から読み出して表示画面28に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板43に送信される。演出制御基板43は、受信したコマンドに従って、表示画面28における表示を制御する。また、演出制御基板43は、表示画面28における演出図柄60の変動表示を開始する。また、第二変動パターンに対応する電飾の発光動作及び音声出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板46に送信される。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信した電飾基板34は、コマンドに対応する発光動作を実行する。ランプドライバ基板46を介してコマンドを受信したスピーカ48は、コマンドに対応する音声を出力する。なお、遊技状態が第一遊技状態(通常状態又は確変時短状態)である場合には、演出図柄60の変動、電飾の発光動作及び音声出力の制御は行われず、第二識別図柄83の変動表示のみが行われる。
【0206】
次いで、S411の処理で特定した第二変動パターンに対応する第二変動時間が特定される(S415)。この処理において、パチンコ機1は、ROM583に第二変動パターンと第二変動時間とを関連付けたテーブルを予め記憶しておき、CPU581がこのテーブルを参照することで、S413で特定した第二変動パターンに対応する第二変動時間が特定されてもよい。また、主基板41から受信する第二変動パターン指定コマンドが第二変動時間を示す情報を含んで構成されており、第二変動パターン指定コマンドの解析結果に基づいて第二変動時間が特定されてもよい。
【0207】
次いで、S415の処理で特定された第二変動時間が、第二変動残り時間カウンタに記憶される(S416)。第二変動残り時間カウンタは、第二変動残り時間を計測するためのタイマカウンタであり、RAM582に記憶される。次いで、第二変動残り時間の計測が開始されて(S418)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0208】
図18の説明に戻る。次いで、主基板41から第一特別図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S313)。第一特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S313:NO)、処理はS321の判断へ移行する。第一特別図柄停止コマンドを受信した場合(S313:YES)、第一識別図柄82が、第一大当たり判定の結果に応じた図柄で停止される(S315)。第一遊技状態の場合には、変動していた演出図柄60も、第一大当たり判定の結果に応じた図柄で停止される(S315)。第二遊技状態の場合には、演出図柄60が第一変動パターンに応じて変動していないので、演出図柄60は停止制御されない。処理はS321の判断へ移行する。
【0209】
次いで、待機中フラグが「ON」であるかが判断される(S316)。待機中フラグが「OFF」である場合(S316:NO)、処理はS321の判断へ移行する。待機中フラグが「ON」である場合(S316:YES)、S292の処理で表示が開始されていた待機中画像105の表示が終了され(S318)、処理はS321の判断へ移行する。
【0210】
次いで、主基板41から第二特別図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S321)。第二特別図柄停止コマンドを受信していない場合(S321:NO)、処理はS325の判断へ移行する。第二特別図柄停止コマンドを受信した場合(S321:YES)、第二識別図柄83が、第二大当たり判定の結果に応じた図柄で停止される(S322)。第二遊技状態の場合には、変動していた演出図柄60も、第二大当たり判定の結果に応じた図柄で停止される(S322)。第一遊技状態の場合には、演出図柄60が第二変動パターンに応じて変動していないので、演出図柄60は停止制御されない。処理はS325の判断へ移行する。
【0211】
次いで、主基板41から第一特別図柄強制停止コマンドを受信したかが判断される(S325)。第一特別図柄強制停止コマンドを受信していない場合(S325:NO)、処理はS328の判断へ移行する。第一特別図柄強制停止コマンドを受信した場合(S325:YES)、演出図柄強制停止処理が実行されて(S326)、処理はS328の判断へ移行する。
【0212】
図24を参照して、演出図柄強制停止処理(S326、
図18参照)について詳細に説明する。演出図柄強制停止処理では、第一特別図柄強制停止コマンドの受信に応じた処理が行われる。演出図柄強制停止処理が開始されると、第一識別図柄82が、第一大当たり判定の結果に係わらず、はずれを示す図柄で停止される(S421)。第一遊技状態の場合には、変動していた演出図柄60も、第一大当たり判定の結果に係わらず、はずれを示す図柄で停止される(S421)。この場合、第一報知演出が実行中であれば、実行中の第一報知演出も終了される。
【0213】
次いで、風車ゾーンフラグが「ON」であるかが判断される(S422)。風車ゾーンフラグが「OFF」である場合(S422:NO)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。風車ゾーンフラグが「ON」である場合(S422:YES)、実行中の風車ゾーン演出の継続度合いを把握するため、S388の処理で計測が開始されている風車ゾーン経過時間カウンタの値が参照される(S423)。
【0214】
次いで、扉開放画像101が表示画面28に表示されているかが判断される(S425)。この判断は、風車ゾーン経過時間カウンタの値が示す風車ゾーン経過時間が、0.6秒未満であるかによって行われる。風車ゾーン経過時間が0.6秒以上であれば、扉開放画像101の表示が既に終了し風車画像102が表示画面28に表示されていないと判断されて(S425:NO)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0215】
風車ゾーン経過時間が0.6秒未満であり、扉開放画像101が表示画面28に表示されていると判断された場合(S425:YES)、表示画面28に表示される画像が、扉開放画像101から風車画像102に切替えられる(S426)。例えば、第一遊技状態において、第一保留数が「0」の場合に第二特別図柄が小当たり変動で継続されている状態で、第一始動口14又は第一始動電動役物15に遊技球が入賞した場合、この入賞に応じて第一特別図柄が変動を開始した直後に、第二特別図柄が確定表示されることがある。このような場合、扉開放画像101の表示中に第一特別図柄が強制停止されることがある。このような場合に、少しでも長い時間に亘って風車画像102を表示画面28に表示させるため、このような処理が行われる。その後、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0216】
図18の説明に戻る。次いで、主基板41から第二特別図柄強制停止コマンドを受信したかが判断される(S328)。第二特別図柄強制停止コマンドを受信していない場合(S328:NO)、処理はS331(
図19参照)の判断へ移行する。
【0217】
第二特別図柄強制停止コマンドを受信した場合(S328:YES)、第二識別図柄83が、第二大当たり判定の結果に係わらず、はずれを示す図柄で停止される(S329)。第二遊技状態の場合には、変動していた演出図柄60も、第二大当たり判定の結果に係わらず、はずれを示す図柄で停止される(S329)。この場合、第二報知演出が実行中であれば、実行中の第二報知演出も終了される。その後、第二変動残り時間カウンタでの第二変動残り時間の計測が終了され、第二変動残り時間カウンタの値がクリアされる(S330)。処理はS331の判断へ移行する。
【0218】
次いで、
図19に示すように、主基板41から小当たり遊技開始コマンドを受信したかが判断される(S331)。小当たり遊技開始コマンドを受信していない場合(S331:NO)、処理はS333の判断へ移行する。小当たり遊技開始コマンドを受信した場合(S31:YES)、小当たり遊技演出制御処理が実行されて(S332)、処理はS333の判断へ移行する。
【0219】
図27を参照して、小当たり遊技演出制御処理(S332、
図19参照)について詳細に説明する。小当たり遊技演出制御処理では、小当たり遊技状態における演出が制御される。小当たり遊技演出制御処理が開始されると、風車ゾーンフラグが「ON」であるかが判断される(S431)。風車フラグが「ON」である場合、風車ゾーン演出が実行中の状態で小当たり遊技が開始されているので、そのまま風車ゾーン演出の実行が継続されて(S432)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。これにより、風車ゾーン演出の実行が開始されて小当たり遊技が開始された場合に、小当たり遊技時間中にも風車ゾーン演出が継続される。
【0220】
一方、風車ゾーンフラグが「OFF」である場合(S431:NO)、小当たり遊技を演出する小当たり遊技演出の実行が開始されて(S433)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。遊技状態が確変非時短状態であれば、小当たりラッシュの遊技が進行中であるので、小当たり遊技が実行されており、頻発する小当たり遊技によって遊技者に有利な遊技状態が継続していることが、小当たり遊技演出によって遊技者に報知される。
【0221】
図19の説明に戻る。次いで、主基板41から小当たり遊技終了コマンドを受信したかが判断される(S333)。小当たり遊技終了コマンドを受信していない場合(S333:NO)、処理はS336の判断へ移行する。小当たり遊技終了コマンドを受信した場合(S333:YES)、小当たり遊技演出終了処理が実行されて(S335)、処理はS336の判断へ移行する。
【0222】
図26を参照して、小当たり遊技演出終了処理(S335、
図19参照)について詳細に説明する。小当たり遊技演出終了処理では、小当たり遊技の終了に伴う処理が行われる。小当たり遊技演出終了処理が開始されると、風車ゾーンフラグが「ON」であるかが判断される(S441)。風車ゾーンフラグが「ON」である場合(S441:YES)、実行されている風車ゾーン演出における本演出を終了させるため、風車画像102の表示が終了される(S442)。扉閉鎖フラグが「ON」になり(S443)、風車ゾーンフラグが「OFF」になる(S445)。その後、処理はサブ制御基板処理へ戻る。一方、風車ゾーンフラグが「OFF」である場合(S441:NO)、実行されている小当たり遊技演出が終了されて(S446)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0223】
図19の説明に戻る。次いで、主基板41から大当たり遊技開始コマンドを受信したかが判断される(S336)。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合(S336:NO)、処理はS341の判断へ移行する。大当たり遊技開始コマンドを受信した場合(S336:YES)、大当たり遊技演出制御処理が実行されて(S338)、処理はS341の判断へ移行する。
【0224】
図27を参照して、大当たり遊技演出制御処理(S338、
図19参照)について詳細に説明する。大当たり遊技演出制御処理では、大当たり遊技状態における演出である大当たり遊技が制御される。大当たり遊技制御処理が開始されると、風車ゾーンフラグが「ON」であるかが判断される(S451)。風車ゾーンフラグが「OFF」である場合(S455)、所定の大当たり遊技演出が開始されて(S455)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
【0225】
風車ゾーンフラグが「ON」である場合(S451:YES)、所定の大当たり遊技が実行される(S452)。その後、風車ゾーンフラグが「OFF」になり、処理はサブ制御基板処理へ戻る。この場合、風車ゾーン演出が継続された状態で大当たり遊技が開始され、大当たり遊技のオープニングに、それまで表示されている風車画像102に替えて、風車回転画像104が表示される。
図30の(7)に示すように、風車回転画像104では、風車画像102において表示されている風車小屋の風車が回転を始め、風車の回転する風車小屋が強調された態様で表示される。このため、通常の風車ゾーン演出とは異なる演出であることが、大当たり遊技の開始に合わせて遊技者に報知される。
【0226】
これまで説明したように、風車ゾーン演出が実行される典型的な場面は、小当たり変動する第二特別図柄が確定表示されることで第一報知演出が強制終了される場面である。これに加えて、風車ゾーン演出が実行された後、第一報知演出が第一変動時間の経過に伴って終了し、大当たりの結果を報知することもある。言い換えると、風車ゾーン演出が実行された場合に小当たり遊技が実行されるのが典型的なパターンであるが、例外的に、風車ゾーン演出が実行された場合に大当たり遊技が実行されることもある。大当たり遊技は小当たり遊技よりも遊技利益が大きいので、風車ゾーン演出が実行された場合に大当たり遊技が実行されると、遊技者の興趣がより向上される。このような遊技者にとって有利な状況を報知するため、パチンコ機1は、風車ゾーン演出が実行された場合に大当たり遊技が実行される場合には、風車画像102に替えて、風車回転画像104を表示する。これにより、パチンコ機1は、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知する。パチンコ機1は、このような例外的なパターンのための演出を風車ゾーン演出に設けることで、第一報知演出が強制終了されることを目立たせなくするために風車ゾーン演出を単に実行するのではなく、大当たり遊技が実行される可能性もあることを示唆するために風車ゾーン演出を実行することもできる。したがって、パチンコ機1は、風車ゾーン演出を実行することで、遊技者の期待感を持続させることができる。また、パチンコ機1は、風車ゾーン演出が実行された場合に、いかなる当たり遊技が実行されるのかについて、風車ゾーン演出に対して遊技者を注目させることができる。
【0227】
図19の説明に戻る。次いで、主基板41から大当たり遊技終了コマンドを受信したかが判断される(S341)。大当たり遊技終了コマンドを受信していない場合(S341:NO)、処理はS291(
図17参照)の判断へ戻る。大当たり遊技終了コマンドを受信した場合(S341:YES)、実行中の大当たり遊技演出が終了されて(S342)、処理はS291(
図17参照)の判断へ戻る。
【0228】
図32から
図34を参照して、風車ゾーン演出が実行される各種の場面の詳細について説明する。パチンコ機1において、第一遊技状態に風車ゾーンが実行される場面として、第一パターン、第二パターン及び第三パターンの3つのパターンがある。第一パターンは、最も典型的なパターンであり、第二パターン及び第三パターンは、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮して風車ゾーン演出を実行するか否かを判断するために生ずるパターンである。
【0229】
図32に示すように、第一パターンは、第一特別図柄の変動開始時点における小当たり変動中の第二特別図柄の第二変動残り時間が、変動を開始する第一特別図柄の第一変動パターンに基づく第一変動時間よりも短いため、第二特別図柄が確定表示されることで第一特別図柄が強制停止される場合のパターンである。第一パターンの場合、「風車ゾーン確保時間:α」を加算するまでもなく、第二変動残り時間が第一変動時間自体よりも短い。よって、条件Cは満たされている。第二特別図柄の変動中に条件Aを満たして変動を開始した第一特別図柄は、小当たり変動中の第二特別図柄(条件B)の確定表示に伴い、本来の第一変動時間が経過するよりも前に強制停止する。この場合、第一特別図柄が大当たり変動及びはずれ変動のいずれであっても、小当たり変動中の第二特別図柄の確定表示に伴い、第一特別図柄が強制停止する。
【0230】
この場合、第一特別図柄の変動開始時から風車ゾーン演出が開始される。風車ゾーン演出は、扉開放画像101が表示画面28に表示された後、風車画像102が表示画面28に表示された状態で継続する。小当たり変動をしていた第二特別図柄が確定表示されるのとともに、第一特別図柄が強制停止される。その後、所定の図柄確定時間の経過後に、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技が実行される間にも、風車ゾーン演出は、風車画像102を表示画面28に表示させた状態で継続する。その後、小当たり遊技が終了すると、第一保留数が1以上であれば、新たな第一特別図柄の変動が開始される。第一保留数が0である場合には、第一始動口14又は第一始動電動役物15に新たに遊技球が入賞することを契機として、新たな第一特別図柄の変動が開始される。これらの小当たり遊技終了直後に変動を開始する第一特別図柄の変動に対応する第一報知演出の冒頭に、扉閉鎖画像103を表示画面28に表示することで、風車ゾーン演出が終了する。
【0231】
図33において「(1変動目)」として示す第一特別図柄の変動が、第二パターンを示す。
図33に示すように、第二パターンでは、第一特別図柄の変動開始時点において小当たり変動中の第二特別図柄(条件B)の第二変動残り時間が、条件Aを満たして変動を開始する第一特別図柄の第一変動時間よりも長いので、第一特別図柄は強制停止されない。一方、第二変動残り時間が、第一変動時間に「風車ゾーン確保時間:α」を加算した風車ゾーン判定時間よりも短い(条件C)。このため、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出が開始される。第二パターンは、「(1変動目)」の第一特別図柄がはずれ変動である場合が対象となる。したがって、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動が、第一変動時間の経過に伴い終了した後に、大当たり遊技が実行されない。「(1変動目)」の第一特別図柄の変動終了後は、第一保留数が1以上であれば、新たな第一特別図柄の変動が開始される。第一保留数が0である場合には、第一始動口14又は第一始動電動役物15に新たに遊技球が入賞することを契機として、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動が開始される。
【0232】
第二パターンの場合、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動終了後に、小当たり遊技が実行されないので、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点に扉閉鎖画像103が表示画面28に表示されず、風車画像102が継続して表示される。すなわち、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点に開始された風車ゾーン演出が、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動においても継続して実行される。第二パターンは、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点に、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮して風車ゾーン演出の実行が決定されることによって生ずるパターンである。なお、
図33は、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動が、第一パターンで開始される場合を示している。したがって、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点に開始された風車ゾーン演出は、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動を経て、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動終了後に実行される小当たり遊技中にも継続して行われる。その後、「(1変動目)」及び「(2変動目)」の第一特別図柄の変動に亘って実行された風車ゾーン演出は、小当たり遊技終了直後に変動を開始する第一特別図柄の変動に対応する第一報知演出の冒頭に扉閉鎖画像103が表示画面28に表示されることで終了する。
【0233】
仮に、条件Cを、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮せず、第一変動時間が、第二変動残り時間よりも長い場合に、風車ゾーン演出の実行を決定することとする。この場合、「(1変動目)」の第一特別図柄の第一変動時間は第二変動残り時間よりも短いので、「(1変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点に風車ゾーン演出は開始されない。「(2変動目)」の第一特別図柄の第一変動時間が第二変動残り時間よりも長い場合、条件A,Bを満たせば、「(2変動目)」の第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出が開始される。「(2変動目)」の第一特別図柄の変動開始直後に第二変動残り時間の終了時点が到来するときには、風車ゾーン演出の実行開始直後に小当たり遊技が実行される等で、風車ゾーン演出の実行時間が非常に短くなることがある。このような場合、かえって遊技者が混乱する可能性がある。このような遊技者の混乱を回避するため、パチンコ機1は、条件Cを、「風車ゾーン確保時間:α」と第一変動時間とに基づく風車ゾーン判定時間を用いたものにして、風車ゾーン演出の実行時間が極端に短くなる可能性があるような場合には、複数回の第一特別図柄の変動に亘って風車ゾーン演出を実行する。これにより、パチンコ機1は、風車ゾーン演出が極端に短くなることを防止している。
【0234】
図34に示すように、第三パターンは、第一特別図柄が大当たり変動を開始する場合において、条件A,B,Cが満たされるときを対象としている。第三パターンでは、第二パターンと同様に、第一特別図柄の変動開始時点において小当たり変動中の第二特別図柄(条件B)の第二変動残り時間が、条件Aを満たして変動を開始する第一特別図柄の第一変動時間よりも長いので、第一特別図柄は強制停止されない。また、第二変動残り時間が、第一変動時間に「風車ゾーン確保時間:α」を加算した風車ゾーン判定時間よりも短い(条件C)。このため、(1変動目)の第一特別図柄の変動開始時点から風車ゾーン演出が開始される。第三パターンは、第二パターンと同様に、(1変動目)の第一特別図柄の変動開始時点に、「風車ゾーン確保時間:α」を考慮して風車ゾーン演出の実行が決定されることによって生ずるパターンである。風車ゾーン演出の開始に伴い、表示画面28には扉開放画像101、風車画像102が順に表示される。
【0235】
第三パターンの場合、第一特別図柄が大当たり変動であるので、第一特別図柄が第一変動時間の経過に伴い停止することに同期して、第二特別図柄が強制停止する。すなわち、第二特別図柄は、第二残り変動時間の経過前に強制停止される。第一特別図柄の停止後、所定の図柄停止時間が経過すると、大当たり遊技が開始される。
図34は、大当たり遊技が2R大当たり遊技であり、第一大入賞口17が2回のラウンド遊技を行う場合を示している。大当たり遊技の開始に伴い、表示画面28に風車回転画像104が表示される。このように、小当たり遊技が実行される場合だけではなく、大当たり遊技が実行される場合にも、風車ゾーン演出が実行されることがある。すなわち、風車ゾーン演出が実行された結果として実行される当たり遊技には、小当たり遊技だけではなく、大当たり遊技も含まれる。したがって、パチンコ機1は、風車ゾーン演出を実行することで、単に第一報知演出が途中で中断されることを防止するだけではなく、遊技者に大当たり遊技が実行されることに対する期待感を持続させることができる。また、パチンコ機1は、風車ゾーン演出の終盤に、扉閉鎖画像103及び風車回転画像104のいずれが表示されるかについて、遊技者の関心を惹き付けることができる。また、パチンコ機1は、大当たり遊技が実行される場合には、風車ゾーン演出の終盤に、扉閉鎖画像103とは異なる風車回転画像104を表示するので、小当たり遊技ではなく大当たり遊技が実行されることを遊技者に明示できる。
【0236】
以上説明したように、パチンコ機1では、第一始動口14又は第一始動電動役物15に遊技球が入賞することを契機として第一特別図柄が、第二始動口16に遊技球が入賞することを契機として第二特別図柄が、それぞれ変動を開始する。第一特別図柄は大当たり図柄又ははずれ図柄を停止表示させることができる。第二特別図柄は、大当たり図柄、小当たり図柄及びはずれ図柄のうちいずれかを停止表示させることができる。第一遊技状態(通常状態又は確変時短状態)では、第一特別図柄の変動に同期して第一報知演出が実行される。第一大当たり判定の結果が大当たりである場合の第一報知演出の実行のために、期待度の高い変動パターンが決定され得る。仮に、第一報知演出を実行している途中に、第二特別図柄が小当たり図柄で確定表示される場合、変動中の第一特別図柄が強制停止される。このような場合になんらの工夫もしないときには、大当たり遊技の実行を期待させる第一報知演出が途中で強制的に終了された後、大当たり遊技よりも有利度の低い小当たり遊技が実行されることとなる。このような場合、期待したよりも有利度の低い遊技結果に、遊技者は困惑する可能性がある。パチンコ機1は、遊技者が困惑することを回避するために、第一遊技状態において、第一特別図柄の変動開始時点(すなわち、第一報知演出の開始時点)に、第二特別図柄が変動中であるか(すなわち、第二報知演出が実行中であるか)を判断する(S371、条件A)。また、パチンコ機1は、変動中の第二特別図柄が小当たり変動であるかを判断する(S372、条件B)。また、パチンコ機1は、第一変動時間に基づく風車ゾーン判定時間が第二変動残り時間よりも長いかを判断する(S385、条件C)。条件A,B,Cが満たされる場合(S371:YES、S372:YES、S385:YES)、第一報知演出の実行に替えて、風車ゾーン演出の実行が開始される。パチンコ機1は、風車ゾーン演出を遊技者に楽しませることで、第一報知演出の実行によって遊技者の期待感を徒に向上させすぎることを防止することができる。したがって、パチンコ機1は、第一特別図柄と第二特別図柄とが同時に変動する場合でも、遊技者に違和感を与えない演出を実行できる。
【0237】
パチンコ機1は、条件A,B,Cを満たすことで実行を開始した風車ゾーン演出を、その後に実行される大当たり遊技又は小当たり遊技の開始後にも継続して実行する。よって、パチンコ機1は、風車ゾーン演出の実行を開始することで、大当たり遊技又は小当たり遊技が実行されることを遊技者に示唆することができる。風車ゾーン演出の実行により、大当たり遊技が実行される可能性があることも示唆できるので、パチンコ機1は、風車ゾーン演出の実行によって遊技者の期待感を持続させることができる。
【0238】
本実施形態において、第一始動口14及び第一始動電動役物15が、本発明の「第一始動口」に相当する。第一特別図柄が、本発明の「第一図柄」に相当する。第二始動口16が、本発明の「第二始動口」に相当する。第二特別図柄が、本発明の「第二図柄」に相当する。
図10のS92で第一特別図柄の変動を開始し、
図9のS56又はS62で第一特別図柄の変動を停止する主基板41のCPU51、及び
図13のS182で第二特別図柄の変動を開始し、
図12のS146又はS152で第二特別図柄の変動を停止する主基板41のCPU51が、本発明の「図柄変動実行手段」として機能する。
図10のS87で第一特別図柄の大当たり種別を決定し、S89で第一特別図柄のはずれ図柄を決定し、
図13のS173で第二特別図柄の大当たり種別を決定し、S176で第二特別図柄の小当たり種別を決定し、S178で第二特別図柄のはずれ図柄を決定する主基板41のCPU51が、本発明の「図柄決定手段」として機能する。
図10のS91で第一変動パターンを決定し、
図13のS181で第二変動パターンを決定する主基板41のCPU51が、本発明の「変動時間決定手段」として機能する。
図15のS245,252で第一遊技状態(通常状態又は確変時短状態)及び第二遊技状態(確変非時短状態)のいずれかを大当たり遊技の終了後に設定する主基板41のCPU51が、本発明の「遊技状態設定手段」として機能する。
図21のS392及びS395で第一歩一演出を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「図柄演出実行手段」として機能する。
図21のS371の判断を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「第一判断手段」として機能する。
図21のS372の判断を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「第二判断手段」として機能する。
図21のS381で第一変動時間を特定するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「第一特定手段」として機能する。
図21のS383で第二変動残り時間を取得するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「第二特定手段」として機能する。
図21のS385の判断を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「第三判断手段」として機能する。
図21のS386で風車ゾーン演出の実行を開始するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「特定演出実行手段」として機能する。
図14のS202で2R大当たりの場合に第一大入賞口17を開放し、S216で第一大入賞口17を閉鎖し、S222で16R大当たりの場合に第二大入賞口18を開放し、S236で第二大入賞口18を閉鎖し、
図15のS263で小当たりの場合に第二大入賞口18を開放し、S275で第二大入賞口18を閉鎖する主基板41のCPU51が、本発明の「当たり遊技実行手段」として機能する。
【0239】
本発明は、以上詳述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。例えば、第一変動パターンに、風車ゾーン演出と同様に扉開放画像101及び風車画像102を順に表示するパターンが含まれてもよい。この場合、パチンコ機1は、風車ゾーン演出に類似する報知演出を遊技者に体験させることができる。パチンコ機1は、風車ゾーン演出に類似するこのような報知演出の変動パターンを、大当たり変動の場合や、期待度の高いリーチ演出の場合に設けてもよい。この場合、扉開放画像101及び風車画像102が表示画面28に表示されることが、期待度が高い状態であると遊技者に報知できる。したがって、パチンコ機1は、風車ゾーン演出に対する遊技者の期待感を向上させることができる。
【0240】
上記実施形態では、風車ゾーン演出が、扉開放画像101が用いられる開始演出、風車画像102が用いられる本演出、扉閉鎖画像103が用いられる終了演出の3つの演出から構成されているが、例えば本演出のみが行われるなど、風車ゾーン演出が複数の演出に分かれていなくてもよい。また、風車ゾーン演出が、4つ以上の演出から構成されていてもよい。
【0241】
上記実施形態では、扉閉鎖画像103は、小当たり遊技終了直後に変動を開始する第一特別図柄の変動に対応する第一報知演出の冒頭に実行される。この他、扉閉鎖画像103は、風車ゾーン演出の開始契機となった第一特別図柄の停止時に表示されてもよいし、風車ゾーン演出の開始契機となった第一特別図柄の停止に実行される小当たり遊技の終了時に表示されてもよい。すなわち、風車ゾーン演出の終期は、風車ゾーン演出の開始契機となった第一特別図柄の停止時であってもよいし、風車ゾーン演出の開始契機となった第一特別図柄の停止に実行される小当たり遊技の終了時であってもよい。
【0242】
上記実施形態では、確変時短状態においては第一大当り判定の結果がはずれの場合の第一変動パターンにリーチ演出の変動パターンが含まれない。このため、第一報知演出がはずれを報知する場合には、第一報知演出が第二特別図柄の停止に応じて強制終了しても、パチンコ機1は、遊技者に特段の違和感を与えない。したがって、パチンコ機1は、確変時短状態においてはずれ変動の第一報知演出が強制終了される場合には風車ゾーン演出を行わないこととしている。例えば、確変時短状態における第一大当り判定の結果がはずれの場合の第一変動パターンにリーチ演出の変動パターンが含まれるような場合には、通常状態と同様に、はずれ変動の場合にも風車ゾーン演出が実行されてもよい。また、リーチ演出の種類に応じて、風車ゾーン演出の実行可否が決定されてもよい。
【0243】
上記実施形態では、第一特別図柄に小当たり種別が含まれないが、第一特別図柄に小当たり種別が含まれてもよい。
【0244】
上記実施形態では、風車ゾーン演出が実行された結果、大当たり遊技が実行される場合、大当たり遊技のオープニングに風車回転画像104が表示される。大当たり遊技のオープニングとは、一般には、条件装置が作動した状態であるが、まだ大入賞口の開放が開始されていない時期を指す。風車回転画像104が表示される時期は、条件装置が作動しており、且つ、まだ大入賞口の開放が開始されていない時期に限られず、例えば、大当たり遊技としての大入賞口の開放が始まった後の時期であってもよい。すなわち、大当たり遊技のオープニングだけでなく、大当たり遊技のラウンド遊技中にも風車ゾーン演出が継続されてもよい。また、風車ゾーン演出が実行された結果、大当たり遊技が実行される場合の風車ゾーン演出の終期が、小当たり遊技が実行される場合と同様に、当たり遊技終了直後の第一特別図柄の変動開始時であってもよい。
【0245】
第二特別図柄が、大当たり種別と小当たり種別のみを含み、はずれ図柄を含まずに構成されていてもよい。
【0246】
上記実施形態では、第二特別図柄の大当たり種別が、16R大当たり遊技の実行を決定する16R大当たりBのみで構成されている。この点、第二特別図柄の大当たり種別に、16R大当たりBよりも低い割合で、2R大当たり遊技の実行を決定する種別が含まれていてもよい。この場合、遊技利益の大きな大当たり遊技の後に、大きな遊技利益の獲得を確実に保障する観点から、第二特別図柄の大当たり種別のうち、2R大当たり遊技の実行を決定する種別が占める割合が、16R大当たりBが占める割合よりも低いほど好ましい。
【0247】
上記実施形態では、条件A,B,Cを満たすかの判断を、サブ制御基板58のCPU581が行っているが(S371、S372、S385)、これらの判断の一部又は全部を、主基板41のCPU51が行ってもよい。
【0248】
請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、表示手段、可動手段、対応画像等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「第一始動電動役物」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。