(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
現在のセルラーロングタームエボリューション(LTE)規格は、1.4MHzから最大20MHzまでの柔軟な帯域幅(BW)、およびキャリアアグリゲーション技術を用いたさらに広い帯域幅をサポートする。無線装置、例えば3GPP用語での「UE」がeNodeBまたは他の基地局などのネットワーク(NW)ノードに接続するためには、無線装置は使用すべきシステム帯域幅と同様にセルキャリア周波数を決定しなければならない。さらに、現在のLTE規格では、NWノードと無線装置が同じシステムBWを使用してサポートおよび接続する要件が存在する。したがって、無線装置は、NWのシステムBW全体にわたって、関連する制御メッセージを探索しなければならない。
【0003】
本明細書においてNRで示される、5Gで今後予定されている新しい無線アクセス技術のために、それぞれのノードのシステム帯域幅に対してより一般的なアプローチが望ましい。NRは複数の種類の無線装置をサポートする必要がる。無線装置の種類の範囲には、例えば、数GHzまでのシステムBWをサポートすることができるハイエンドモバイルブロードバンド(MBB)無線装置や、100kHzまたはおそらく数MHzのBWをサポートすることができる低コストで低電力のマシンタイプコミュニケーション(MTC)無線装置までが含まれる。
【0004】
したがって、NRシステムに望まれる機能の1つは、「スケジューリング」BWをそれぞれの無線装置に割り当てる際の柔軟性である。ここで、スケジューリングBWは、無線装置が制御チャネルを探索することができる受信BWを無線装置が適用することができるように、ネットワークノードによって無線装置に決定されシグナリングされるBWである。特に、LTEの以前のリリース(および他の旧世代のネットワーク規格)とは対照的に、NRシステムは、サポート側のNWノードのために設定されたシステム全体の帯域幅内の任意の無線装置に「スケジューリング」帯域幅を割り当てる機能を持つ必要がある。割り当てられたスケジューリング帯域幅は、装置によってサポートされている無線受信機BWに等しいかそれより小さくてもよい。
【0005】
eMTCは3GPPによるRelease13の一部であり、とりわけ、アップリンクとダウンリンクの帯域幅を狭くし、データレートを低くし、送信電力を減らすことで、これらはある種のMTC無線装置にメリットをもたらす。eMTCの機能強化により、MTC無線装置は接続先のサポートNWノードのシステム帯域幅よりも狭い帯域幅で動作することができるが、固定の1.4MHz帯域幅を使用するため、NRシステムに必要な柔軟性が欠ける。
【0006】
したがって、本明細書では、柔軟なスケジューリングBW割り当てをサポートするために、NRネットワークとそれらの中で動作する無線装置との間で必要とされるシグナリングを提供する方法および装置が依然として必要であることが認識される。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、必要以上に広い帯域幅のダウンリンク制御信号を監視することを回避することによって電力が節約され得るという理解に基づいている。
【0008】
第1の態様によれば、無線装置の方法が提供される。本方法は、ダウンリンク制御信号を監視するための帯域幅を決定することと、可能なダウンリンク制御インジケータ(DCI)フォーマットのセットを決定することとであって、当該可能なDCIフォーマットは決定された帯域幅と互換性を有するDCIフォーマットである、ことと、ネットワークノードから送信を受信することと、当該セットにおけるDCIフォーマットのうちの少なくとも1つを使用して復号することによって当該送信における制御情報をサーチすることと、制御情報の復号が成功すると、その制御情報に関連する少なくとも1つのタスクを実行することと、を有する。
【0009】
当該セットにおける少なくとも1つのDCIフォーマットを使用する復号することは、DCIフォーマットの1つを使用して制御情報を復号することを試行することと、当該復号が失敗した場合、当該セットから別のDCIフォーマットを選択し、制御情報を復号することを試行することに戻ることと、または、当該復号が成功した場合、少なくとも1つのタスクを実行することとに進むことと、を含む。
【0010】
DCIフォーマットの当該セットは、決定された帯域幅に基づくテーブルから取得されてもよい。
【0011】
本方法は、当該セットにおけるそれぞれのDCIフォーマットに使用可能である、可能な制御チャネル要素であるCCEの数に関する情報を決定することを含んでもよく、ここで可能なCCEの数に関する情報は復号に使用される。
【0012】
第1の帯域幅のためのDCIフォーマットの第1のセットは第1の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み、第2の帯域幅のためのDCIフォーマットの第2のセットは第2の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み、第2の帯域幅は第1の帯域幅よりも広く、第2の量の情報は第1の量の情報の一部ではない情報を含む。第2の量の情報の一部であるが第1の量の情報の一部ではない情報は、第1のしきい値を超える任意の数の複数入力複数出力MIMOのレイヤの数と、第1の帯域幅の設定のためのものよりも多くのビットを必要とするより複雑なMIMO設定と、第2のしきい値を超える変調および符号化方式と、第3のしきい値を超える符号化率と、第1の帯域幅外のリソースブロックを指すリソースブロック割り当てとのうちのいずれかを含んでもよい。
【0013】
監視のための帯域幅の決定は、直前のまたは過去に使用されたDCIに基づいてもよい。直前のDCIまたは過去のDCIは、連続送信で使用されるべき帯域幅についての明示的な情報を含み得る。明示的情報は、ダウンリンク制御信号を監視するための帯域幅を示す1つまたは複数のビットを含み得る。帯域幅の決定は、直前のまたは過去のDCIに関連する帯域幅として黙示的に決定されてもよい。
【0014】
監視のための帯域幅の決定は、監視のためのより広い帯域幅で動作しているとき、リソース割り当てが割り当てしきい値に達したときにタイマーをリセットし、その後タイマーが満了したときに監視のための帯域幅をより狭い帯域幅に決定することを含み得る。タイマーのリセットは、タイマーの設定および開始を含み得る。
【0015】
第2の態様によれば、第1の態様の方法を実行するように構成された無線装置が提供される。
【0016】
第3の態様によれば、無線装置のプロセッサによって実行されると、無線装置に第1の態様による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0017】
第4の態様によれば、ネットワークノードの方法が提供される。本方法は、ダウンリンク送信で使用されるダウンリンク帯域幅を設定すること、ダウンリンク帯域幅に基づいてDCIフォーマットを決定すること、および決定されたDCIフォーマットを有するDCIを使用して制御情報を送信することを含む。
【0018】
第1の帯域幅のためのDCIフォーマットの第1のセットは第1の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み、第2の帯域幅のためのDCIフォーマットの第2のセットは第2の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み、第2の帯域幅は第1の帯域幅よりも広く、第2の量の情報は第1の量の情報の一部ではない情報を含む。第2の量の情報の一部であるが第1の量の情報の一部ではない情報は、第1のしきい値を超える、複数入力複数出力であるMIMOレイヤの数と、第2のしきい値を超える変調および符号化方式と、第3のしきい値を超える符号化率と、第1の帯域幅外のリソースブロックを指すリソースブロック割り当てとのいずれかを含みうる。
【0019】
監視のための帯域幅は、直前のまたは過去のDCIにおいて示されてもよい。直前のDCIまたは過去のDCIは、連続送信で使用されるべき帯域幅についての明示的な情報を含み得る。明示的な情報は、ダウンリンク制御信号を監視するための帯域幅を示す1つまたは複数のビットを含み得る。帯域幅は、他に明示的に示されていない限り、直前または過去のDCIに関連する帯域幅として黙示的に示されてもよい。
【0020】
監視のための帯域幅の決定は、監視のためのより広い帯域幅で動作しているときに、リソース割り当てが割り当てしきい値に達したときにタイマーをリセットし、その後タイマーが満了したときにより狭い帯域幅に監視のための帯域幅を設定することを含み得る。タイマーのリセットは、タイマーの設定および開始を含み得る。
【0021】
第5の態様によれば、第4の態様の方法を実行するように構成された無線アクセスネットワークのネットワークノードが提供される。
【0022】
第6の態様によれば、ネットワークノードのプロセッサによって実行されると、ネットワークノードに第4の態様による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、1つまたは複数の通信サービスをワイヤレスデバイス(無線装置)12に提供するために、無線装置12に通信可能に結合するように構成された無線通信ネットワーク10の例示的な実施形態を示す。一例として、無線通信ネットワーク19(「ネットワーク10」)は無線装置12にインターネットやパケットデータ接続性を提供する。より具体的には、ネットワーク10および無線装置12は、本明細書に記載の柔軟なスケジューリング帯域幅割り当ておよび電力効率的な動作に従って動作する。
【0025】
図1に示す簡略図によれば、ネットワーク10は無線アクセスネットワーク(RAN)14および関連ネットワーク(NW)インフラストラクチャ16を含む。NWインフラストラクチャは、例えば、モビリティーマネージメントの提供とRAN14の内外に対するルーティングインタフェースとにしたがった、データ処理、スイッチング、および記憶機能を含む。ネットワークインフラストラクチャ16は、クラウド実行環境18と通信可能に結合してもよく(例えば、1つまたは複数のネットワーク機能(NF)またはアプリケーションサービスを提供してもよい)、また1つまたは複数のデータセンター20に結合してもよい。さらに、複数のRAN14、および複数の種類の無線アクセス技術(RAT)が関与していてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ネットワーク10は、いわゆる「5G」ネットワークを含み、本明細書では「NR」ネットワークまたはシステムとも呼ばれ、ここで、「NR」は「ニューレディオ」を表す。一つの意図された実装によれば、ネットワーク10は、主に新しいスペクトルをターゲットとする新しい無線アクセス技術と組み合わせた、既存のスペクトル用のLTEの進化と表現されてもよい。その重要な技術構成要素の中で、5G実装におけるネットワーク10は、アクセス/バックホール統合、無線装置間通信、柔軟なデュプレックス、柔軟なスペクトルの使用、マルチアンテナ送信、超リーン設計、およびユーザ/制御データ分離を含む。ここで、超リーン設計は、ユーザデータの配信に直接関係しない送信の削減を指し、RAN14は、1つまたは複数の狭く動的に割り当て可能なアンテナビームを介したビームフォーミングにユーザデータの配信を大きく依存するように構成され得る。
【0027】
無線装置12(「装置12」)には他の柔軟性および幅の点が当てはまる。第1に、ネットワーク10は潜在的に多くの装置12をサポートすることができ、様々な装置12は異なる種類のものとすることができ、異なる種類の通信サービスに従事することができる。例えば、モバイルブロードバンド(MBB)サービス用に構成された装置12は、ネットワーク10を介して配信された映画、音楽、および他のマルチメディアコンテンツにアクセスするために人間によって使用され得る。組み込み運用のための装置12は、いかなるユーザインタフェースも含まないかもしれず、低電力で低速のマシンタイプコミュニケーション(MTC)の送信または受信にのみ従事するかもしれない。したがって、限定ではなく一例として、装置12は、スマートフォン、フィーチャーフォン、センサ、アクチュエータ、ワイヤレスモデムまたは他のワイヤレスネットワークアダプタ、ラップトップコンピュータ、タブレットまたは他のモバイルコンピューティング無線装置、ネットワーク10にアクセスし、ネットワーク10によってサポートされるRATのうちの任意の1つまたは複数に従って動作するように構成された他のいずれかの無線通信装置であってもよい。さらに、装置12は、モバイルデバイスであってもよいし、固定位置において設置または運用されてもよい。
【0028】
図2は、無線装置12と、本明細書の教示のネットワーク側の態様をサポートするように構成されているネットワークノード30との例示的な実装の詳細を示している。ネットワークノード30は、通信インターフェース回路32を含み、通信インターフェース回路32は、1つまたは複数のRATに従って、1つまたは複数の装置12と無線通信するための無線周波数トランシーバ回路34、すなわち1つまたは複数の無線周波数の送信機および受信機の回路を含む。さらに、少なくとも1つの実施形態では、通信インターフェース回路32は、ネットワーク10内の1つまたは複数の他のノードと通信するための1つまたは複数のネットワークインタフェース、たとえばイーサネットまたは他のノード内インターフェースを含み、無線周波数回路を含まなくてもよい。そのような実施形態では、ネットワークノード30は、例えば無線周波数回路を有する別のノードを介して、装置12と間接的に通信することができる。
【0029】
ネットワークノード30はまた、通信回路32と動作可能に関連する処理回路36を含む。処理回路36は、プログラムされた回路または固定回路、あるいはプログラムされた回路と固定回路の組み合わせを含む。例示的な実施形態によれば、処理回路36は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のデジタル処理回路を備える。
【0030】
少なくとも1つの実施形態では、処理回路36は、ネットワークノード30内の記憶装置38に記憶されている1つまたは複数のコンピュータプログラム40に含まれるコンピュータ命令の実行に少なくとも部分的に基づいて構成される。記憶装置38は、本明細書の教示によるネットワークノード30の動作に関連する構成データ42の一つ以上の項目を記憶していてもよい。記憶装置38は、例えば、ソリッドステートディスク(SSD)、FLASH、DRAM、SRAMおよびその他などの1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を含む。一つの実施形態によれば、記憶装置38は、コンピュータプログラム40のための長期間の記憶を提供し、さらに処理回路36の動作のための作業メモリを提供する。
【0031】
図2はまた、装置12の例示的な実装の詳細を提供する。装置12は、通信インターフェース回路52を含み、これはさらに無線周波数トランシーバ回路54、つまり、1つまたは複数のRATにしたがって、ネットワーク10と無線通信するための1つまたは複数の無線周波数の送信機および受信機の回路54を含む。
【0032】
装置12はまた、通信回路52と動作可能に関連する処理回路56を含む。処理回路56は、プログラムされた回路または固定回路、あるいはプログラムされた回路と固定回路の組み合わせを含む。例示の実施形態では、処理回路56は、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のデジタル処理回路を備える。
【0033】
少なくとも1つの実施形態では、処理回路56は、装置12内の記憶装置58に記憶された1つまたは複数のコンピュータプログラム60に含まれるコンピュータ命令の実行に少なくとも部分的に基づいて構成される。本明細書の教示による装置12の動作に関連する構成データ62の一つ以上のアイテムを記憶してもよい。記憶装置58は、例えば、ソリッドステートディスク(SSD)、FLASH、DRAM、SRAMおよびその他などの1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を含む。一つの実施形態によれば、記憶装置58は、コンピュータプログラム60のための長期間の記憶を提供し、さらに処理回路56の動作のための作業メモリを提供する。
【0034】
上記を念頭において、ネットワークノード30は、所与の無線装置12のスケジューリング帯域幅(BW)を指し示すまたは構成するシグナリングを送信または開始するように構成され得る。ネットワークノード30は、スケジューリングBWにおける変更をシグナリングするようにさらに構成され、例えば、信号受信のために装置12によって使用されるべき第1および第2の受信機BWを示す。一例として、ネットワークノード30は、無線装置12によって使用されるべき第1の受信機BWを指し示し、その後、無線装置12によって使用されるべき第2の受信機BWを指し示す。このようなインジケーションは、以下で説明されるように、明示的および/または黙示的であり得る。さらに、以下で説明されるように、ネットワークノードからの制御信号を監視するためにUEによって使用されるBWは、広すぎるBWを監視することによって不要な電力を消費することを回避するために、それに応じて適合されるように意図されている。
【0035】
またさらに、ネットワークノード30、またはネットワーク内の別のエンティティは、無線装置12におけるBW設定変更を制御するために、たとえば第1の受信機BWから第2の受信機BWに変更するために、あるいは、第2の受信機BWから第1の受信機BWに戻るために、必要なタイマパラメータを決定するように構成されてもよい。ここでは、用語「受信機BW」および「スケジューリングBW」が使用される。スケジューリングBWは、NWノードによって設定され、無線装置にシグナリングされる。無線装置は、スケジューリングBWに基づいて自己の受信機BWを設定し、たとえば、同一のBWに設定する。これらのBWは、無線装置が制御チャネルについてスキャンするためのいくつかのリソースブロックの数または番号として示され得る。DRXモードがアクティブであるときに、無線装置12での受信機BWの設定変更のために使用されるべきタイマパラメータを設定するか、そうでなければ指し示すことが実行されてもよい。
【0036】
開示された教示のこれらの態様を補足すると、無線装置12は、受信機の電力消費を低減するための設定パラメータを使用するように構成され得る。特に、無線装置12は、現在のユーザシナリオおよび無線装置のニーズに基づいて、データの受信および/またはレイヤ1/レイヤ2の制御のために十分な受信機BWのみを使用することによって、自己の受信機の電力消費を低減する。ここで、ユーザのシナリオは、1つまたは複数の通信セッションが進行中であること、通信セッションの性質、その他などであり得る。通信セッションの性質は、サイズを含み、たとえば、通知のみを含むのかどうかや、それがメディアストリームを含むのかどうか、遅延時間の要件、送信される情報の種類の区別、その他などを含む。無線装置の必要性は、例えば、電力消費、処理電力、RF能力、バッテリ状態などを含み得る。
【0037】
1つの例示的なシナリオでは、無線装置12は、第1の受信機BWを用いて動作し、次いで、たとえばネットワーク10からのシグナリングに応答してより広い第2の受信機BWに再設定する。第1の受信機BWを使用してサポートされ得るものと比較して、より大量のデータまたはより高速のデータを無線装置12に送信することを用にすするために、無線装置12は第2の受信機BWに再設定する。有利なことには、第2のBW上での送信後に動作が第1のBWに従ったデータトラフィックに戻るときには、第1のBWで動作するように移行が行われたとき、メディアプロトコルによっては、第2のBWを必要とするデータよりも、わずかに遅く到着する可能性があるいくつかのパケットがあり、したがってより低い電力または容量消費で処理することができる。特に、これらのパケットは、DRXタイマーが満了する前に処理されてもよく、その場合、第1のBWで動作するときのための制限されたキャパシティはその処理にとって適切である。さらに、高需要セッションと低需要セッションの両方が同時に実行される場合、低需要セッションの動作への移行はより円滑になる。さらに、送信が帯域幅と時間の両方で制限されているときに、リソースが節約されるという利点もある。
【0038】
上記で実証されたように、異なるBWを使用することおよびそれに関連するシグナリングの一般的なメカニズムを与えるために、本開示は、制御チャネルを監視およびサーチするために使用されるBWに焦点を合わせる。目的は、より小さいBW受信機を使用して監視およびサーチを行うことができ、それによって必要な動作の観点から実現可能であるときに電力消費を削減することである。すなわち、監視およびサーチのためのより大きなBW受信は、それが有益であるときに使用され得るが、そうでなければ避けられる。これを達成するために、制御シグナリングフォーマットを適応させる手法が必要とされている。
【0039】
UE(無線装置、スマートフォン、IoT/MTC無線装置、モデム、ラップトップ、タブレットコンピュータなど)は、少なくとも第1の狭帯域ダウンリンク(DL)監視BWおよび第2の広帯域DL監視BWでUEを構成することができるモードで動作していると仮定する。設定されたBWでは、UEは制御およびデータ情報の受信を監視し、制御チャネル内でダウンリンク制御インジケータ(DCI)がUEに送信されてもよいが、DCIは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)におけるリソースブロック(RB)割り当て、複数入力複数出力(MIMO)状態、ハイブリッドARQ(自動再送要求)パラメータ、変調符号化方式(MCS)およびその他などのさらなるDL処理のデータに関する情報と、RB割り当て、MIMO状態、ハイブリッドARQパラメータ、MCS、およびその他などのデータのUL送信に関する情報などを含む。適用されるDCIフォーマットは、ペイロードサイズ、内容、使用状況およびその他を示す、許可されたDCIフォーマットのセットにおける1つであり、このセットは、設定されたDL監視BWに応じて異なりうるものであり、適用される通信に関連する規格、すなわち使用される無線アクセス技術に関連する規格、例えばNR規格によって定義され得る。これらの制限から、ネットワークノードからUEへの黙示のシグナリングは、非常に限られたオーバーヘッドしか必要としないため、非常にスリムなシグナリングのアプローチを提供するかもしれない。すなわち、ネットワークノードがUEにサービスを提供しているアクセスネットワークのネットワークノードは、使用されるDLスケジューリング(または監視)BWを設定する。これは、例えば、提供されるサービス、送信データバッファ内に存在するデータの量、トラフィック履歴、データタイプおよびその他などに基づいて行われてもよい。設定されたDLBWに基づいて、ネットワークノードは、使用可能なDCIフォーマットの一つのセットを決定する。データがUEに送信されるとき、ネットワークノードは、決定されたセットにおけるDCIフォーマットの1つを使用して制御情報をUEに送信し、その結果、UEはDCI設定に従ってデータを送受信することができる。UEおよびネットワークノードに対してこれらのアプローチを実現する方法は、以下の
図3および
図4を参照して実証されるであろう。
【0040】
図3は無線装置の方法を概略的に示すフローチャートである。本方法は、ダウンリンク制御信号を監視するための帯域幅を決定すること(300)を含む。監視のための帯域幅の決定300は、直前または過去に使用されたDCIに基づいてもよい。例えば、直前の又は過去のDCIは、連続送信において使用されるべき帯域幅についての明示的な情報を含むことができ、無線装置はどの帯域幅を適用すべきかを知るであろう。他の例は、帯域幅の決定が、これとは異なることを示す他の情報が利用可能でないとき、直前のまたは過去のDCIに関連する帯域幅、すなわちそれに適したまたはそれと共に使用される帯域幅であると黙示的に仮定され得る。帯域幅の決定はまた、リソース割り当てが割り当てしきい値に達したときにタイマーをリセットすることを含むことができ、割り当てしきい値は、より広いBWの使用に関する指示を受けることなしに特定の時間が経過したことであり得る。したがって、より広いBWが適用されることを示すそれぞれの指示にタイマーを設定することができ、タイマーが満了すると、リソース割り当ては割り当てしきい値を下回ると見なされ、UEはより狭いBWの監視に戻る。ここでは、簡潔にするために、特に明記しない限り、用語BWおよび帯域幅は、ダウンリンク(DL)BWを監視するために使用される。DL監視BWは、下り制御信号を監視するための帯域幅である。
【0041】
本方法はさらに、可能なダウンリンク制御情報であるDCIのフォーマットのセットを決定するステップ302を含む。ここで、可能なDCIフォーマットは、決定された帯域幅と互換性のあるDCIフォーマットである。DCIフォーマットのセットは、例えば、決定された帯域幅に基づいてテーブルから取得することができ、すなわちテーブルは、DCIフォーマットと帯域幅との間の実現可能なマッピングを含む。例えば、第1の帯域幅のための第1のセットのDCIフォーマットは、第1の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み得、第2の帯域幅のための第2のセットのDCIフォーマットは、第2の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み得る。ここで、第2の帯域幅は第1の帯域幅より広いと仮定されており、第2の情報量は第1の情報量の一部ではない情報を含む。従って、より広い帯域幅はより多くの情報を保持するDCIフォーマットを要求するかもしれない。この意味におけるさらなる情報は、例えば、複数の複数入力複数出力(MIMO)、第1のしきい値を上回るレイヤ、第2のしきい値を上回る変調および符号化方式、第3のしきい値を超える符号化率、第1の帯域幅外のリソースブロックを指すリソースブロック割り当て、その他などのいずれかであってもよい。
【0042】
本方法は、ネットワークノードからの送信を受信すること304をさらに含む。ここで、この受信は、無線装置が取得したい制御情報を含み得る。したがって、本方法は、そのセットのDCIフォーマットのうちの少なくとも1つを使用して復号すること(306)によって、送信中の制御情報をサーチすることを含む。例えば、復号化は、DCIのうちの1つを使用して制御情報を復号化することを試行することを含むことができ、DCIのうちの1つは、1つまたは他の方法、たとえば、履歴情報、尤度演算、ランダム、固定の順番、その他などを使用して選択されてもよい。アプローチは、セット内のそれぞれのDCIフォーマットに使用可能ないくつかの可能な制御チャネル要素(CCE)の数に関する情報を決定することであり、可能なCCEの数についての情報は復号化に使用される。次に、復号化が成功したかどうかがチェックされる(307)。復号化が失敗した場合、手順はセットから別のDCIを選択すること(309)を続いて実行して、制御情報を復号化する試行に戻る。復号化が成功した場合、本方法は以下に示されるように進行する。
【0043】
制御情報の復号化が成功すると、本方法は、送信におけるペイロードのビットを正常に使用されたDCIフォーマットにマッピングすること(308)を含むことができ、本方法は、制御情報に関連する少なくとも1つのタスクを実行すること(310)に進む。すなわち、無線装置は今や所望の制御情報を取得しており、それに基づいて行動することができる。
【0044】
復号化の成功が達成されると、無線装置は制御情報から情報を得ることができる。上述のように、情報の一部は、到来する帯域幅設定に関するものであり得る。したがって、本方法は、監視されるべき帯域幅が変更されるように指示されているかどうかをチェックすること(312)を含み得る。帯域幅の変更が予測されない場合、無線装置は、同じパラメータを再び使用して次の送信を受信すること(304)に進むことができる。しかしながら、帯域幅の変更が示された場合には、手順は監視のための動作帯域幅を決定すること(300)からすべてをやり直す。
【0045】
いくつかの実施形態では、無線装置が制御チャネル、たとえば、PDCCH、をブラインドで復号しようと試みる場合、ブラインド復号化検索が行われるが、これは、DL監視帯域幅に対して許容される可能なDCIフォーマットのセットと、それぞれのDCIフォーマットに対して使用されるべき可能な符号化率との組み合わせを仮定することで実行されうる。いくつかの実施形態では、これは、組み合わせることができる可能なCCEの数、すなわち許容されるアグリゲーションレベルに関連し、LTEではこれは1、2、4または8であり得る。復号が成功したと判定されない場合、UEはDCIフォーマット仮説/アグリゲーションレベル/復号の開始位置を変更し、全ての仮説が試行されるまで新たな試行を行う。いくつかの実施形態では、UEは、それが有効なDCIを見つけるまで、またはすべての可能性が使い果たされるまで、すなわち最大で1つの有効なDCIを見つけることができるまでサーチする。別の実施形態では、無線装置はすべての仮説を試して、2つ以上の有効なDCI、たとえば、1つのDL割り当てと1つのULグラントと、を見つけることができる。符号化が成功すると、無線装置はペイロード内のビットを、決定されたDCIフォーマット/DCIフォーマット(複数)、使用される無線アクセス技術の規格に基づくルックアップテーブル、にマッピングし、ビットを解釈することができ、したがって決定されたタスクに関連するタスクを実行することができる。無線装置は次に情報についてDLCCHを監視し続け、上述のように黙示的または明示的であり得る情報がDL監視BWの変更の必要性を示すと、UEは許可されたDCIフォーマットのセットを、新しく設定されたDL監視BWで許可されているDCIフォーマットに置き換える。オプションで、UEはまた、ワイドBWが常に適用されるようにDL監視BWを変更し得る。他の実施形態では、監視帯域幅を変更するための他のトリガが可能であり、たとえば、UEがDL監視BWをいつ変更すべきかを示す、別個のチャネルまたはおそらく周期的なタイマーであってもよい。一例は、狭帯域から広帯域のDL監視帯域幅への変更指示は明示的なビットであり得るが、狭帯域のDL監視帯域幅へのフォールバックはタイマーを介して行われ得ることである。
【0046】
広いBWのためのDCIフォーマットのセットは、必ずしも大きなDCIサイズを意味するわけではない。いくつかの実施形態では、狭いBWと広いBWの両方に対して同じDCIサイズを想定することができるが、広いBWの場合、RB割り当ては前者の場合よりも大きなRBグループに基づき、すなわち、狭いBWの場合には、リソースビットマップにおける各ビットはある量のRBに対応するが、広帯域の場合には、各ビットはより多くの量のRBに対応し、RB割り当てをシグナリングする他の方法についても同様である。すなわち、広帯域モードに入るときに、BWの取引的解決が実行されてもよい。
【0047】
上記の説明では、理解を容易にするために、より狭い帯域幅とより広い帯域幅があるという説明に基づいている。しかしながら、その原理は、上で実証されたのと同じアプローチを使用する3つ以上の異なるBWに適用可能である。したがって、無線装置は、次に、どのBWを制御チャネルの監視に使用するかを決定する。この決定は、例えばビットパターンに基づいてもよい。
【0048】
図4は、無線アクセスネットワークのネットワークノードの方法を概略的に示すフローチャートである。この方法は、ダウンリンク送信で使用されるダウンリンク帯域幅を設定すること(400)と、ダウンリンク帯域幅に基づいてDCIフォーマットを決定すること(402)とを含む。ここで、適切なDCIフォーマットは上述の通りである。したがって、第1の帯域幅のための第1のセットのDCIフォーマットは、第1の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み得、第2の帯域幅のための第2のセットのDCIフォーマットは、第2の量の情報を保持するDCIフォーマットを含み得る。ここで、第2の帯域幅は第1の帯域幅よりも広く、そして第2の量の情報は第1の量の情報の一部ではない情報を含む。第2の量の情報の一部であるが第1の量の情報の一部ではない情報は、例えば、第1のしきい値を超える複数入力複数出力(MIMO)のレイヤの数、第2のしきい値を超える変調および符号化方式、第3のしきい値を超える符号化率、第1の帯域幅外のリソースブロックを指すリソースブロック割り当て、その他などのいずれかを含むことができる。
【0049】
送信するデータがあるかどうかに関するチェック(404)は、決定されたDCIフォーマットを有するDCIを使用して制御情報を送信する(406)前に実行され得る。チェック(404)は同様に帯域幅の設定(400)の前に実行されてもよく、適切な帯域幅を決定するときにデータの量や種類、その他などが考慮されてもよい。
【0050】
制御情報が送信されると(406)、適切なコネクションが稼働中であると仮定され、本方法はデータを送信すること(408)に進むことができる。
【0051】
ネットワーク(NW)ノード、例えばgNodeBは、UEにサービスを提供しており、UEは、上で詳細に説明されたように、少なくとも第1の狭帯域DL監視BWおよび広帯域DL監視BWで動作するように構成される能力を有する。NWノードは、現在の必要性に従ってDL監視BWの設定を開始し、これは、UEからシグナリングされてもよいし、または例えば、このUEのためのバッファで待機しているデータの量や、このUEの過去のトラフィック履歴、このUEに送信されるデータのタイプ、たとえば、遅延に敏感もしくは敏感でない、その他などに基づいてもよい。設定されたDL監視BWに基づいて、NWノードは、使用可能なDCIフォーマットのセットを決定する。例えば、広帯域DL監視BWが設定されている場合、NWノードは、データを送信するようにスケジュールされ得るより多くの可能なRBを指し示すことができる必要があり、例えば、より大きなビットマップはより大きなDCIペイロードを意味したり、同様に、狭帯域DL監視BWが使用されるときと比較して、開始点および割り当ての長さなどをシグナリングしたりするような他の方式が採用されてもよい。さらに、狭帯域DL監視BWは主に省電力を目的としているため、許容されるMIMOレイヤ/アンテナポート数が少なく、ハイスループットな広帯域DL監視BWが使用される場合と比較して、現在使用されているMIMO構成を指摘するためにDCIで必要となるビットの数が少なくなることを意味する。
【0052】
他の実施形態では、使用する可能性のある変調方式、符号化率、その他の(MCS)の数も異なり得るため、選択されたMCSを表すためのビット数も異なり得る。他の実施形態では、狭帯域/広帯域PDCCHに応じて、DLとULの両方についてクロススロットスケジューリングに関して、異なる可能性があり得る。さらに別の実施形態では、将来の監視BWを示すために異なるビット数、例えば、狭いBWは、広いBWに切り替えるために1ビットを必要とするが、上述のようなタイマー実施形態では切り替えるためのビットはおそらく必要ない。次にスケジューラは、UEにスケジュールされるべきデータが存在するかどうかを監視し、存在すれば、NWノードは、PDSCHにおけるデータの割り当て、使用するMIMO方式などを決定し、決定された必要性に従って必要なDCIを設定し、制御情報を送信する。
【0053】
本発明による方法は、とりわけ、それぞれの方法についての動作を処理および/または制御するプロセッサ40、60を特に上述の処理要素36および56が含む場合など、コンピュータおよび/またはプロセッサなどの処理手段を用いて実装されることに適している。したがって、処理手段、プロセッサ、またはコンピュータに、それぞれ
図3および4を参照して説明された実施形態のいずれかによる方法のいずれかのステップを実行させるように構成された命令を含むコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、本発明の実施形態に、好ましくは
図3および
図4を参照して説明した実施形態のいずれかにしたがって、それぞれが方法を実行させるために、
図5に示すような、処理手段、プロセッサ、またはコンピュータ502によってロードされて実行され得る、コンピュータ可読媒体500に格納されたプログラムコードを含む。コンピュータ502およびコンピュータプログラム製品500は、いずれかの方法の動作が段階的に実行される場合にプログラムコードを順次実行するように構成されてもよく、またはリアルタイムで動作を実行するように構成されてもよい。処理手段、プロセッサ、またはコンピュータ502は、通常は組み込み型システムと呼ばれるものであることが好ましい。したがって、
図5に示されたコンピュータ可読媒体500およびコンピュータ502は、原理の理解を提供するためだけの例示目的のためであると解釈されるべきであり、要素の直接的な例示として解釈されるべきではない。
【0054】
図6は、一実施形態にしたがった、ネットワークノード200および通信装置210のより詳細な図を含む無線ネットワークを示す。簡単にするために、
図6は、ネットワーク220、ネットワークノード200および200a、ならびに通信装置210のみを示す。ネットワークノード200は、プロセッサ202、記憶装置203、インターフェース201、およびアンテナ201aを備える。同様に、通信装置210は、プロセッサ212、記憶装置213、インターフェース211、およびアンテナ211aを備える。これらの構成要素は、ネットワークノードおよび/または無線装置の機能性を提供するために一緒に機能し得る。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線装置、中継局、および/またはデータの通信を促進または参加したり、および/または、有線または無線接続を介してシグナリングしたりする他の任意の構成要素を含み得る。
【0055】
ネットワーク220は、1つまたは複数のIPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、および無線装置間の通信を可能にするためのその他のネットワークを含むことができる。
【0056】
ネットワークノード200は、プロセッサ202、記憶装置203、インターフェース201、およびアンテナ201aを備える。これらの構成要素は、単一のより大きなボックス内に配置された単一のボックスとして描かれている。しかしながら、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を含み得る(例えば、インターフェース201は、有線接続用のワイヤを結合するための端子および無線接続用の無線トランシーバを含み得る)。同様に、ネットワークノード200は、それぞれ独自のそれぞれのプロセッサ、記憶装置、およびインターフェース構成要素を有することができる複数の物理的に別々の構成要素(例えば、NodeB構成要素とRNC構成要素、BTS構成要素とBSC構成要素など)から構成することができる。ネットワークノード200が複数の別々の構成要素(例えば、BTSおよびBSC構成要素)を含む特定のシナリオでは、1つまたは複数の別々の構成要素をいくつかのネットワークノード間で共有することができる。例えば、単一のRNCが複数のNodeBを制御することがある。そのようなシナリオでは、各一意のNodeBとBSCのペアは、別々のネットワークノードであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード200は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素が複製され(たとえば、異なるRATのための別々の記憶装置203)、いくつかの構成要素が再利用され得る(たとえば、同じアンテナ201aをRATで共有することができる)。
【0057】
プロセッサ202は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイのうちの1つ以上の組み合わせ、または、他の任意の適切なコンピューティング無線装置、リソース、または、単独で、または記憶装置203のような他のネットワークノード200の構成要素と連携して、ネットワークノード200の機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウエアおよび/またはエンコードされたロジックのいずれかの組み合わせであってもよい。例えば、プロセッサ202は、記憶装置203に格納されている命令を実行することができる。そのような機能は、本明細書で開示された任意の特徴または利点を含む、本明細書で論じられた様々な無線機能をWD210などの無線装置に提供することを含むことができる。
【0058】
記憶装置203は、不揮発性記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、リムーバブルメディア、または任意の他の適切なローカルもしくはリモートのメモリコンポーネントを含むがこれらに限定されることはなく、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含み得る。記憶装置203は、ネットワークノード200によって利用されるソフトウェアおよびエンコードされたロジックを含む任意の適切な命令、データまたは情報を記憶することができる。記憶装置203は、プロセッサ202によって行われた計算および/またはインターフェース201を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。
【0059】
ネットワークノード200はまた、ネットワークノード200、ネットワーク220、および/またはWD210間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用され得るインターフェース201を備える。例えば、インターフェース201は、ネットワークノード200が有線接続を介してネットワーク220からデータを送受信することを可能にするために必要とされることがある任意のフォーマット、コーディング、または変換を実行することができる。インターフェース201はまた、アンテナ201aに結合され得るか、またはアンテナ201aの一部であり得る無線送信機および/または受信機を含み得る。無線機は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送信されるべきデジタルデータを受信することができる。無線機は、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換することができる。無線信号は次にアンテナ201aを介して適切な受信者(例えばWD210)に送信されてもよい。
【0060】
アンテナ201aは、データおよび/または信号を無線で送受信することができる任意の種類のアンテナとすることができる。いくつかの実施形態では、アンテナ201aは、例えば2GHzと66GHzとの間で無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向性のセクタまたはパネルアンテナを備えることができる。無線信号を任意の方向に送受信するために全方向性アンテナが使用されてもよいし、特定のエリア内の装置から無線信号を送受信するためにセクタアンテナが使用されてもよいし、無線信号を比較的直線で送信/受信する見通し線アンテナとしてパネルアンテナが使用されてもよいし、ビームフォーミング送信および/または受信パターンを提供するために、アンテナ素子のアレイが使用されてもよい。
【0061】
WD210は、任意の種類の通信装置、無線装置、UE、D2D装置またはProSeUEであり得るが、一般に、任意の装置、センサ、アクチュエータ、スマートフォン、モデム、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドングル、マシンタイプUE、マシンツーマシン(M2M)通信が可能なUEなどネットワークノード200および/または他のWDなどのネットワークノードとの間でデータおよび/または信号を送受信するいずれのものであってもよい。WD210は、プロセッサ212、記憶装置213、インターフェース211、およびアンテナ211aを備える。ネットワークノード200と同様に、WD210の構成要素は、単一のより大きなボックス内に配置された単一のボックスとして示されているが、実際には、無線装置は単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を含み得る(たとえば、記憶装置213は複数のディスクリートのマイクロチップを含みうるが、各マイクロチップは総記憶容量の一部を表す)。
【0062】
プロセッサ212は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティング無線装置、リソースのうちの一つ以上の組み合わせや、または、単独で、または記憶装置213のように他のWD210コンポーネントと組み合わせて、WD210機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェアおよび/またはエンコードされたロジックの組み合わせであってもよい。そのような機能は、本明細書に開示された任意の特徴または利点を含む、本明細書に論じられた様々な無線機能を提供することを含むことができる。
【0063】
記憶装置213は、限定はしないが、永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、リムーバブルメディア、またはその他の適切なローカルまたはリモートのメモリコンポーネントを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性メモリとすることができる。記憶装置213は、WD210によって利用されるソフトウェアおよびエンコードされたロジックを含む任意の適切なデータ、命令、または情報を記憶することができる。記憶装置213は、プロセッサ212によって行われた計算および/またはインターフェース211を介して受信された任意のデータを格納するために使用されてもよい。
【0064】
インターフェース211は、WD210とネットワークノード200との間のシグナリングおよび/またはデータの無線通信において使用され得る。例えば、インターフェース211は、WD210が無線接続を介してネットワークノード200からデータを送受信することを可能にするために必要とされることがある任意のフォーマット化、コーディング、または変換を実行することができる。インターフェース211はまた、アンテナ211aに結合され得るかまたはアンテナ211aの一部であり得る無線送信機および/または受信機を含み得る。無線機は、無線接続を介してネットワークノード201に送信されるべきデジタルデータを受信することができる。無線機は、デジタルデータを適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換することができる。無線信号は次にアンテナ211aを介してネットワークノード200に送信されてもよい。
【0065】
アンテナ211aは、データおよび/または信号を無線で送受信することができる任意の種類のアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ211aは、2GHzから66GHzの間で無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向性のセクタまたはパネルアンテナを備えることができる。簡単にするために、アンテナ211aは、無線信号が使用されている範囲でインターフェース211の一部と見なすことができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、上記の構成要素は、D2D通信で使用される1つまたは複数の機能モジュールを実装するために使用され得る。機能モジュールは、ソフトウェア、コンピュータプログラム、サブルーチン、ライブラリ、ソースコード、または例えばプロセッサによって実行される任意の他の形態の実行可能命令を含み得る。大まかに言えば、各機能モジュールはハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施することができる。好ましくは、1つまたは複数のまたはすべての機能モジュールは、おそらく記憶装置213および/または203と協働して、プロセッサ212および/または202によって実装され得る。したがって、プロセッサ212および/または202および記憶装置213および/または203は、プロセッサ212および/または202が記憶装置213および/または203から命令をフェッチし、フェッチされた命令を実行してそれぞれの機能モジュールが任意の特徴またはここに開示された機能を実行できるようにする。モジュールは、本明細書に明示的に記載されていないが当業者の知識の範囲内にあるだろう他の機能またはステップを実行するようにさらに構成され得る。
【0067】
本発明の概念のいくつかの態様は、いくつかの実施形態を参照して主に上述されている。しかしながら、当業者によって容易に理解されるように、上記に開示されたもの以外の実施形態も等しく可能であり、そして本発明の概念の範囲内である。同様に、多数の異なる組み合わせが論じられてきたが、全ての可能な組み合わせは開示されていない。当業者であれば、他の組み合わせが存在し、それらが本発明の概念の範囲内にあることを理解するであろう。さらに、当業者には理解されるように、本明細書に開示された実施形態は他の規格および通信システムにもそのまま適用可能であり、他の特徴に関して開示された特定の図からの任意の特徴は任意の他の図にも適用されたり、異なる特徴と組み合わされたりしてよい。