【実施例1】
【0014】
本実施例に係る砕石杭形成装置100について説明する。
図1に示すように、砕石杭形成装置100は、建設機械としての地盤改良機50と、地盤改良機50に装着されたアタッチメント10と、地盤改良機50に支持される砕石ホルダ30と、を備えている。地盤改良機50は、
図1に示されるように、地盤改良機本体構造1と、運転席としてのキャビン7と、低接地圧で不整地を移動可能な無限軌道であるクローラ6と、施工時において地盤改良機50の揺動を抑制するアウトリガー5と、を備える。地盤改良機50の大きさは特に限定されないが、例えば、10t以上かつ15t以下のものを好適に用いることができ、本実施例では10tのものを用いている。すなわち、本実施例の砕石杭形成装置100は、地中深さが比較的小さい約5mの砕石杭を形成するものであり、地盤改良機50には、小型のものを用いることができる。
【0015】
地盤改良機50は、さらに、アタッチメント10を操作するための構成として、アタッチメント10にモーター出力軸27を介して回転駆動力を供給する駆動装置11と、昇降ガイドレール9を有するリーダー4と、リーダー4を支持するためのリーダー取付ベース2と、リーダー4の傾きを操作する油圧シリンダー3と、リーダー4の下端部においてリーダー4と一体的に形成されている延長脚柱8と、を備えている。
【0016】
アタッチメント10は、フィン13が設けられた円筒部12と、螺旋部14と、二股のフォーク形状を有するハンガーステー64と、カム凸子63を有するトップカバーケース55と、砕石杭の材料となる砕石を貯留可能な砕石貯留部15と、アタッチメント10による施工状態を管理する施工管理装置51と、を備えている。
【0017】
図2は、円筒部12と螺旋部14の構成を示す断面図である。なお、
図2では、砕石貯留部15の図示を省略している。螺旋部14は、回転入力軸26及びコアロッド22と一体的に構成されている。回転入力軸26は、駆動装置11のモーター出力軸27に接続されている。回転入力軸26は、モーター出力軸27の回転駆動力に応じて回転し、その回転駆動力を一体的に結合されたコアロッド22を介して螺旋部14に伝達する。螺旋部14の先端には掘削翼が設けられている。掘削翼は、螺旋部14の先端に向かうにしたがって径が大きくなる螺旋状に形成されている。掘削翼の略全体は円筒部12内に配置されており、掘削翼の先端の一部のみが円筒部12の先端から突出している。
【0018】
コアロッド22は、軸受け管23と放射ステー24とで円筒部12に回転可能に結合され、円筒部12と回転軸を共通にしている。一方、円筒部12は、その周囲に螺旋状のフィン13を有している。フィン13は、螺旋部14の螺旋(すなわち、掘削翼)と同一方向の螺旋形状を有している。すなわち、掘削する際には、円筒部12と螺旋部14は、同一方向に回転することになる。これにより、螺旋部14の掘削によって生じた掘削土砂がフィン13によって地表に運搬されることになる。円筒部12の直径は特に限定されず、形成する砕石杭の径に応じて適宜決めることができるが、例えば、150mm以上かつ400mm以下とすることができ、本実施例165mmとしている。円筒部12の直径を150mm以上とすることで、地盤改良に適した強度を備える砕石杭を形成するための空間を形成することができる。一方、円筒部12の直径を400mm以下とすることで、比較的小型の地盤改良機50を用いた砕石杭を形成することができる。
【0019】
アタッチメント10は、さらに、トップカバーケース55の内部において、回転入力軸26とコアロッド22との間に、図示しないワンウエイクラッチ機構を備えている。ワンウエイクラッチ機構は、掘削時の回転方向の駆動においては、自動的に螺旋部14と円筒部12が一体として回転する作動状態となる。これにより、上述のように螺旋部14で掘削した土砂を円筒部12が有するフィン13で地上に排出することができる。一方、掘削時の回転方向と逆方向の回転駆動においては、螺旋部14で砕石に圧力を印加すると共に、円筒部12が自動的に回転を停止することができる。以下、円筒部12と螺旋部14が同一方向に回転する方向、すなわち、掘削時の回転方向を「正転方向」といい、掘削時の回転方向と逆方向に回転する方向、すなわち、螺旋部14で砕石に圧力を印加する回転方向を「反転方向」ということがある。なお、本実施例では、円筒部12にフィン13が設けられているが、このような構成に限定されない。例えば、軟質の地盤に砕石杭を形成する際には、土砂を地表まで排出しなくてもよいため、円筒部のフィンを省略することができる。すなわち、軟質の地盤では、掘削の際に、砕石杭を形成するための空間の周囲に不要な土砂を圧縮して押し固めることができる。このような土質の土壌に砕石杭を形成する場合には、土砂を地表に排出しなくてもよいため、フィンを設けていない円筒部を有するアタッチメントを用いることができる。
【0020】
砕石貯留部15は、砕石を円筒部12の内部に供給するホッパーであり、円筒部12の上部に配置されている。砕石貯留部15は、上端が開口すると共に下端が開口している。砕石貯留部15の上端の開口は下端の開口より広くなっている。砕石貯留部15の下端の開口は、円筒部12の内部空間と連通している。このため、砕石貯留部15は、砕石を貯留可能であると共に、砕石貯留部15に投入された砕石を円筒部12の内部空間に送り出すことができる。砕石貯留部15から送り出された砕石が円筒部12の内部空間全体に充填されると、砕石は砕石貯留部15の貫通孔内に貯留される。このような砕石貯留部15からの砕石投入作業において、連続して一度に投入可能な砕石の量(砕石貯留部15及び円筒部12の内部空間に投入可能な砕石の量)は、砕石杭を形成するために必要となる砕石の全量(1本分の砕石杭を形成する砕石の量)より多くなっており、両者の量が略一致していることが好ましい。砕石貯留部15及び円筒部12の内部空間に投入可能な砕石の量が1本分の砕石杭を形成する砕石の量より少ないと、砕石杭を形成する際に途中で砕石を追加投入する必要が生じることになる。一方、砕石貯留部15に投入可能な砕石の量が1本分の砕石杭を形成する砕石の量より過剰に多くなると、砕石貯留部15が無用に大きくなる。上述したように、砕石貯留部15は円筒部12の上部に配置されている。このため、砕石貯留部15が大きくなると、アタッチメント10を砕石杭形成装置100に固定する際に不安定になる。これを解消するためには、リーダー4をより太くしたり、より大きな地盤改良機50を使用したりする必要が生じることになる。本実施例の砕石貯留部15は、一度の投入作業によって1本分の砕石杭を形成する砕石の全量を投入することができると共に、砕石が過剰に貯留できないようになっている。このため、砕石杭の形成時に砕石を追加で投入する必要がなくなり、砕石杭の形成を短時間で行うことができると共に、作業効率を向上させることができる。
【0021】
図3及び
図4に示すように、砕石ホルダ30は、本体部31と砕石投入部32を備えている。砕石ホルダ30の本体部31には、アタッチメント10と同軸方向に貫通孔34が設けられている。貫通孔34は、アタッチメント10が貫通可能な大きさに形成されている。なお、
図3及び
図4では、後述のホルダ支持部16の図示が省略されている。本体部31は、軸方向から見ると、その外形状が略六角形の筒状の部材であり、略六角形のうちの一辺(
図4の左側の辺)に砕石投入部32が接続されている。本体部31の高さ方向の寸法は、地中を掘削するためにアタッチメント10の先端が地表に当接したとき(すなわち、アタッチメント10が地表に直立した状態で設置されたとき(
図8に示す状態のとき))に円筒部12の先端より上方に本体部31の上端が位置するように設定されている。これによって、アタッチメント10による地中の掘削前に、砕石ホルダ30内に適量の砕石を保持することができる。砕石投入部32は、下部が本体部31の一辺と一致するように構成されており、上部が本体部31の外周より外側に配置されている。また、
図1に示すように、砕石ホルダ30は、ホルダ支持部16によって延長脚柱8に支持されている。砕石ホルダ30の中心軸と、アタッチメント10の中心軸とが略一致するように、延長脚柱8に支持される。このため、アタッチメント10は、掘削時及び圧力印加時に、砕石ホルダ30の貫通孔34を貫通している。
【0022】
図5〜
図9を参照して、砕石杭形成装置100を用いた砕石杭の製造方法について説明する。
図5に示すように、まず、砕石ホルダ30を地表の砕石杭形成位置に設置する(S10)。砕石ホルダ30の位置合わせは、クローラ6の駆動によって地盤改良機50の位置と方向とを調整することによって行われる。地盤改良機50の位置と方向の調整の後、地盤改良機50は、アウトリガー5によって固定される。これにより、施工時における地盤改良機50の揺動や位置ずれを抑制することができる。地盤改良機50の固定後、砕石ホルダ30を、地表に接地する位置まで下降させる。なお、砕石ホルダ30は、地表と隙間なく接触させてもよいし、砕石ホルダ30と地表の間には隙間が生じていてもよい。ただし、隙間が生じるように接地する場合には、当該隙間は砕石の大きさより小さくされていることが好ましい。
【0023】
S10の砕石ホルダ30の設置工程は、リーダー4によってアタッチメント10を上昇させた状態で行われる。すなわち、
図6に示すように、アタッチメント10の先端は、砕石ホルダ30より上部に配置する。これにより、砕石ホルダ30と、地表と、アタッチメント10によって囲まれた空間35(
図4及び
図6参照)が形成される。すなわち、空間35は、側面が砕石ホルダ30によって囲まれており、下面が地表によって囲まれており、かつ、空間35の上部にはアタッチメント10の先端が配置される。なお、図から明らかなように、砕石ホルダ30とアタッチメント10とは離間しており、空間35は閉じられていない空間となっている。
【0024】
次に、砕石ホルダ30の貫通孔34内に砕石を投入する(S12)。すなわち、空間35内に砕石を投入する。本明細書では、砕石は、広い意味を有し、自然砕石や砂利、砂といった自然物、あるいはコンクリートの破片、廃瓦、鉱津といった人工物などを含む。ただし、自然物を使用すれば、地盤改良に起因する土壌汚染を防止することができると共に、地中に人工物を残存させないことによって将来的な人工物の撤去の必要性を予め排除することもできるので、土地の資産価値の下落を抑制することができるという利点がある。一方、コンクリートの破片等の廃棄物を使用すれば、地盤改良の材料として廃棄物を有効利用することができるという利点がある。上述したように、砕石ホルダ30は砕石投入部32を備えている。このため、
図7に示すように、アタッチメント10の先端が砕石ホルダ30の近傍に配置された状態であっても、砕石投入部32から空間35内に砕石を投入することができる。
【0025】
なお、本実施例では、砕石ホルダ30が砕石投入部32を備えているが、このような構成に限定されない。例えば、砕石ホルダは砕石投入部32を備えていない構成であってもよく、砕石ホルダを軸方向に見た場合に略六角形となる筒状に構成してもよい。このような砕石ホルダを用いる場合には、S10での砕石ホルダ設置工程において、
図6で示した状態より砕石ホルダとアタッチメント10の先端との間に広い空間ができるように、アタッチメント10を上昇させて配置することが好ましい。これにより、S12の砕石投入工程において、砕石ホルダの貫通孔内に砕石を容易に投入することができる。
【0026】
次に、螺旋部14に砕石を保持させる(S14)。すなわち、
図8に示すように、アタッチメント10を砕石ホルダ30の貫通孔34内に挿入する。このとき、駆動装置11を駆動させながら、砕石ホルダ30の上部に配置されているアタッチメント10を下降させる。駆動装置11は、円筒部12及び螺旋部14が正転方向に回転するように駆動する。したがって、アタッチメント10は、正転方向に回転しながら、砕石ホルダ30の貫通孔内に挿入される。螺旋部14は回転しながら砕石ホルダ30内に侵入するため、貫通孔内の砕石を螺旋部14の螺旋(掘削翼)の間に取り込みながら挿入される。螺旋部14の螺旋(掘削翼)の間に取り込まれた砕石の一部は、円筒部12内にも進入する。このため、螺旋部14が砕石ホルダ30の貫通孔34を貫通し地表に達すると、螺旋部14及び円筒部12の先端には、砕石が保持された状態となる(
図8に示す状態)。
【0027】
次に、アタッチメント10を地中に挿入して、地中を掘削する(S16)。
図9に示すように、螺旋部14が貫通孔34を貫通して地表まで達した後、さらにアタッチメント10を下降させて、螺旋部14により地中を掘削する。このとき、S14と同様に、円筒部12及び螺旋部14が正転方向に回転するように、駆動装置11を駆動する。すなわち、S14とS16において、円筒部12及び螺旋部14を正転方向に回転させ続ける。したがって、螺旋部14の先端には、S14で投入された砕石が保持された状態となり、アタッチメント10は、螺旋部14の先端に砕石を保持したまま、所定の深さまで掘削する。螺旋部14及び円筒部12の先端に保持された砕石は、地中を掘削する際の圧力によって上方に押圧され、螺旋部14及び円筒部12に好適に保持される。また、地中の掘削によって排出される土砂は、円筒部12の外周に運ばれ、フィン13によって地表に排出される。この際、螺旋部14及び円筒部12の先端に砕石が保持されているため、掘削によって排出される土砂が円筒部12内に侵入することが抑制される。アタッチメント10が所定の深さまで到達すると、駆動装置11の正転回転の駆動を停止し、掘削を終了する。
【0028】
次に、砕石貯留部15に砕石を投入する(S18)。S16において掘削工程が終了すると、アタッチメント10は地中に挿入された状態となる。すなわち、アタッチメント10は最も低い位置まで下降した状態となる。このため、アタッチメント10の上部に配置されている砕石貯留部15は、地表から近い位置まで移動する。S18では、地表近くに配置された砕石貯留部15から砕石を投入する。このとき、砕石貯留部15からは、1本分の砕石杭を形成するために必要な砕石の全量が投入される。
【0029】
上述したように、砕石貯留部15から一度の作業で投入可能な砕石の量は、1本分の砕石杭を形成する砕石の量より多くされている。このため、砕石貯留部15が地表近傍に配置されている状態で、砕石杭を形成する砕石の全量を一度の作業で投入することができる。S18の砕石投入工程では、砕石貯留部15が最も地表に近い位置まで下降しているため、砕石の投入に要する位置エネルギーを最小にすることができる。砕石杭の形成中に砕石を投入すると、アタッチメント10がS18における状態より上昇していることになる。すなわち、砕石投入口である砕石貯留部15も上方に位置することになる。このため、追加の砕石投入作業が発生しないことによって、作業時間を短縮できると共に、砕石投入に要するエネルギーの増大を抑えることができる。
【0030】
最後に、アタッチメント10を上昇させ、地中に砕石杭を形成する(S20)。砕石杭の形成は、掘削によって形成された空間に砕石を加圧しながら排出することによって行われる。このとき、螺旋部14が反転方向に回転するように、駆動装置11を駆動させる。S18の砕石投入工程において、1本分の砕石杭を形成するために必要な砕石の全量が円筒部12及び砕石貯留部15に投入されている。このため、S20において、追加の砕石を投入することなく、砕石杭を形成することができる。
【0031】
本実施例では、円筒部12の先端及び螺旋部14の先端に砕石を保持した状態で地中を掘削する。このため、円筒部12の先端及び螺旋部14の螺旋(掘削翼)の先端に掘削によって排出された土砂が侵入することを抑制することができる。このため、砕石杭に混入する土砂を低減することができ、砕石杭の強度が低下することを抑制することができる。
【0032】
また、本実施例の砕石ホルダ30は、軸方向から見て略六角形となる形状に構成されている。このため、
図4に示すように、貫通孔34の中心Oを通過し、その両端が砕石ホルダ30(詳細には本体部31)に接触する直線の寸法(例えば、
図4に示すL1,L2)は、全周に亘り同一ではない(以下、L1,L2で例示される直線を、説明の便宜上、砕石ホルダ30の直径という。)。これにより、掘削時及び砕石杭形成時において、2つの効果を奏することができる。すなわち、砕石ホルダ30の直径のうち最も短い距離は、六角形の各辺の中心(例えば、点36)と中心Oを結んだ直線の長さ(例えば、L1)となる。アタッチメント10が砕石ホルダ30に挿入されたとき、点36の近傍では、砕石ホルダ30とアタッチメント10の間の隙間が小さくなる。このため、砕石ホルダ30によってアタッチメント10が案内され、アタッチメント10の昇降によって生じる揺動を抑制することができる。一方、貫通孔34の直径のうち最も長い距離は、六角形の頂点(例えば、点37)と中心Oを結んだ直線の長さ(例えば、L2)となる。アタッチメント10が砕石ホルダ30に挿入されたとき、点37の近傍では、砕石ホルダ30とアタッチメント10の間の隙間が大きくなる。このため、掘削時に生じた土砂は、点37付近で地中から地表に排出されやすくなる。したがって、本実施例の砕石ホルダ30は、アタッチメント10の昇降時に生じる揺動を抑制することができると共に、掘削時に生じる土砂を好適に排出することができる。なお、砕石ホルダの形状は、砕石ホルダと地表によって形成される空間に砕石を投入することができるように構成されていれば特に限定されるものではなく、例えば、軸方向に円形となるように構成されていてもよい。このような形状で構成されていても、円筒部12及び螺旋部14の先端への掘削土砂の侵入を抑制することができる。
【0033】
なお、本実施例では、砕石ホルダ30は延長脚柱8に支持されているが、このような構成に限定されない。例えば、砕石ホルダは、地盤改良機50と別体で構成されていてもよい。このような構成であっても、砕石ホルダの貫通孔と地表との間の空間に砕石を投入し、その後、砕石ホルダの貫通孔にアタッチメント10を挿入することができれば、円筒部12及び螺旋部14の先端に砕石を保持した状態で掘削工程を行うことができる。したがって、本実施例と同様の作用効果を奏することができる。
【0034】
また、本実施例では、アタッチメント10の上部に砕石貯留部15を備えているが、このような構成に限定されない。例えば、アタッチメントの円筒部の軸方向の側面から砕石を投入できる構成であってもよいし、アタッチメントが上昇した状態で砕石を投入するように構成されていてもよい。
【0035】
また、本実施例では、10t以上かつ50t以下の地盤改良機50を用いた例であったが、このような構成に限定されない。地盤改良機の大きさは限定されるものではなく、例えば、50t以上かつ100t以下の地盤改良機を用いることができる。このような比較的大きい地盤改良機を用いると、円筒部の直径が大きい(例えば、400mm〜500mmである)アタッチメントを用いることができ、例えば、5m〜30mの深さまで掘削することができる。このため、砕石杭を地盤の深くまで形成することができる。このような構成であっても、本実施例の砕石ホルダ30を用いて、円筒部及び螺旋部の先端に砕石を保持した状態で掘削することにより、円筒部及び螺旋部に土砂が侵入することを抑制することができる。すなわち、螺旋部によって掘削された空間に砕石杭を形成する装置であれば、本実施例と同様の砕石ホルダ30を用いることで、本実施例と同様の作用効果を奏することができる。したがって、本明細書が開示する砕石杭形成装置及び砕石杭の製造方法は、砕石杭を形成する種々の公知の工法に適用することができ、例えば、サンドコンパクション工法、グラベルドレーン工法、CDP工法等に適用することができる。
【0036】
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。