【文献】
上原 和加貴,代替学習による視点変化に頑健なオブジェクト検知システムに関する研究,電気学会研究会資料,日本,一般社団法人電気学会,2018年 3月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、一実施例に係るシステムが表示する画面の一例である。
【
図5A】
図5Aは、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図5B】
図5Bは、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図6】
図6は、一実施例に係るシステムの表示画面の一例である。
【
図7】
図7は、一実施例に係るシステムの表示画面の一例である。
【
図8】
図8は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図9B】
図9Bは、一実施例のシステムが利用する現実撮像画像の一例である。
【
図9C】
図9Cは、一実施例のシステムが利用する疑似撮像画像の一例である。
【
図10A】
図10Aは、一実施例に係るシステムに係る撮像装置が撮像した画像を用いて識別している状況を示す一例である。
【
図10B】
図10Bは、一実施例に係るシステムに係る撮像装置が撮像した画像を用いて識別している状況を示す一例である。
【
図10C】
図10Cは、一実施例に係るシステムに係る撮像装置が撮像した画像を用いて識別している状況を示す一例である。
【
図10D】
図10Dは、一実施例に係るシステムに係る撮像装置が撮像した画像を用いて識別している状況を示す一例である。
【
図11】
図11は、一実施例に係るシステムに係る全体構成を示す一例である。
【
図12】
図12は、一実施例に係るシステムが対象とする駐車場の一例である。
【
図13】
図13は、一実施例に係るシステムが対象とする駐車場の一例である。
【
図14】
図14は、一実施例に係るシステムが対象とする駐車場の一例である。
【
図15】
図15は、一実施例に係るシステムに係る全体構成の一例である。
【
図16】
図16は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図17】
図17は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図18】
図18は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図19】
図19は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図20】
図20は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図21】
図21は、一実施例に係るシステムが対象とする駐車場の一例である。
【
図22】
図22は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図23】
図23は、一実施例に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0022】
1.概要
本願書類に係る一例のシステムは、駐車を支援するシステムである。一例のシステムは、車両の駐車を管理する管理システムを備えてよい。また、一例のシステムは、管理システムと、かかる管理システムと直接的又は間接的に接続された一又は複数の撮像装置と、を備えてよい。また、一例のシステムは、システムの利用者が利用する一又は複数の利用者端末装置と、かかる利用者端末と接続可能な管理システムと、かかる管理システムと直接的又は間接的に接続された一又は複数の撮像装置と、を備えてよい。また、管理システムは、かかる管理システムを制御する一又は複数の管理者端末装置と直接的又は間接的に接続されてよい。また、管理システムは、駐車場と関連付けられて設置され、駐車場の入口又は通路から視認可能な表示装置と直接的又は間接的に接続されてよい。
【0023】
本願書類において、「システム」という用語は、管理システムと端末装置の上位概念として用いられ、システムは、管理システムを含み一又は複数の端末装置を含まなくてもよいし、一又は複数の端末装置を含み管理システムを含まなくてもよいし、管理システムと一又は複数の端末装置の両方を含んでもよい。端末装置は、利用者端末装置と管理者端末装置の上位概念として用いられてよい。システムは、一又は複数の情報処理装置から構成されてよい。また、「料金」という用語は、金銭的価値のある金額を意味する用語であってよい。
【0024】
利用者端末、管理者端末、管理システム、撮像装置、表示装置は、それぞれ、直接的又は間接的にインターネットなどの通信装置により接続されてよい。
【0025】
端末装置は、一又は複数の位置測定装置を有してよい。位置測定装置は、GPSや基地局を用いた位置測定機能を有してよい。
【0026】
端末装置は、通信装置を備えてよい。通信装置は、端末装置が設置されている車両内に設置された撮像装置と通信可能であってもよい。通信装置は、無線式でもよいし、有線式でもよい。無線式の場合、WIFI、BLUETOOTHなどであってよい。駐車場に設置された撮像装置は、固定式であってもよいが、着脱式であってもよい。
【0027】
端末装置は、人が携帯可能な携帯端末装置であってよい。例えば、携帯可能な端末装置としては、スマートフォン、PDA、などであってよい。
【0028】
2.一例のシステムの機能
一例のシステムの機能について、
図1乃至3を参照して説明する。
図1は、一例のシステムの利用者端末装置に係る機能の具体例を示すブロック図であり、
図2は、一例のシステムの管理システムに係る機能の具体例を示すブロック図であり、
図3は、一例のシステムの管理者端末装置に係る機能の具体例を示すブロック図である。
【0029】
2.1.利用者端末装置内の機能
利用者端末装置の以下の機能の一部又は全部は、以下の機能の一部又は全部を情報処理装置を実行できるように命令するソフトウェアにより実現されてよい。かかるソフトウェアは、情報処理装置にダウンロードされて、インストールされてよい。本願書類において、かかるソフトウェアを、「駐車アプリ」ということがある。なお、駐車アプリは、以下で説明する利用者端末装置内に含まれる機能の全てを有してもよいし、その一部の機能であってもよい。
【0030】
なお、本願書類において、「利用者」とは、駐車アプリを利用する者であればよい。したがって、利用者は、後述する支払手段の支払者であってもよいし、かかる支払者でなくともよい。また、利用者は、駐車アプリをインストールした者であってもよいし、駐車アプリをインストールせずに、単に暫定的に利用する者であってもよい。
【0031】
また、駐車アプリは、一又は複数の利用車両について、複数の者が利用できるよう構成されてもよい。複数の者が利用する場合において、一のIDと一の認証手段が設定されて複数の利用者を区別しない構成であってもよいし、IDと認証手段を用いることにより複数の利用者を区別する構成であってもよい。後者は、例えば、一のIDと複数の認証手段が設定されていてもよいし、複数のIDと同一又は異なる認証手段が設定されていてもよい。このように、ID及び/又は認証手段により、複数の利用者を区別できる構成であってよい。また、複数の利用者を区別できる構成である場合、以下で利用できる機能が異なってもよい。例えば、利用者情報管理部における利用者情報の設定が可能な利用者と、後述の利用者支援に係る機能を利用可能な利用者は異なってもよい。また、利用者情報管理部及び利用者支援部が備える各機能について、ここに利用可能な利用者が設定されていてもよい。
【0032】
以下においては、駐車アプリの機能として説明するが、利用者端末装置の以下の機能の一部又は全部は、インターネット上の一又は複数の特定のURLをアクセスすることによって、利用できてもよい。この場合、利用者端末装置内から、インターネット上の、一又は複数の特定のURLにアクセスすることにより、同様の機能が実現されてよい。すなわち、駐車アプリに対して入力されうる情報を、かかるインターネット上の一又は複数の特定のURL上でアクセスして入力が可能であってよい。また、駐車アプリにおいて出力表示されうる情報は、かかるインターネット上の一又は複数の特定のURL上でアクセスすることで表示が可能であってよい。なお、利用者の認証により、インターネット上におけるアクセスの安全性を向上させてよい。
【0033】
2.1.1.利用者情報管理部
利用者情報管理部は、利用者情報を管理する機能を有する。本願書類において、利用者情報は、利用者の氏名、利用者のニックネーム、利用者の住所、利用者のID、利用者の登録の認証情報、利用者に係る車両情報、利用者に係る支払手段情報、利用者に係る利用履歴情報、などを含む用語であってよい。利用者情報管理部は、利用者情報に係る入力を受け付ける機能を有してよい。また、利用者情報管理部は、利用者情報に係る情報を表示する機能を有してよい。
【0034】
利用者に係る車両情報は、駐車アプリにおいて、利用者と関連付けられて登録される一又は複数の車両についての情報であって良い。例えば、車両情報は、車両を特定する情報、車両の外観に係る画像、車両についての情報、などであってよい。
【0035】
車両を特定する情報は、前記車両の自動車番号標(ナンバープレート)に係る情報であってよく、ナンバープレート内の番号の一部又は全部や、ナンバープレートを撮像した画像であってよい。本願書類において、車両を特定する情報によって特定される車両が、利用する車両であることから、「利用車両」ということがある。
【0036】
車両の外観に係る画像は、利用車両を撮像したものであってよい。利用車両を撮像したものは、利用車両の前方向、後方向、横方向、斜め方法、などから撮像されたものであってよい。
【0037】
車両についての情報は、例えば、利用車両のメーカー、利用車両の車種、利用車両の名称、利用車両の外観の特徴を示す情報、などであってよい。
【0038】
車両の車種は、種々の観点で分類が可能な情報であってよい。例えば、道路運送車両法において分類される、普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車、などの分類でもよいし、バス、トラック、大型オートバイ、オートバイ、などで分類されてもよいし、車輪数で分類されてもよいし、車両の大きさや、エンジンの総排気量で分類されてもよい。
【0039】
利用者に係る支払手段情報は、駐車行為に対して支払うことが可能な手段の情報であればよい。例えば、支払手段情報は、クレジットカードを用いて支払う情報、デビットカードを用いて支払う情報、電子マネーを用いて支払う情報、金融機関で支払者の有する口座のついての情報、などが挙げられるが、これらに限られない。
【0040】
利用者情報管理部は、一又は複数の支払手段情報を、記憶してよい。また、利用者情報管理部は、一又は複数の利用者車両に対し、一の支払手段情報のみを、関連付けて記憶してもよいし、複数の支払手段情報を関連付けて記憶してもよい。前者の場合、一又は複数のいずれの利用車両についても、その車両の駐車行為に対する支払手段が一つにまとめられる利点がある。他方、複数の利用車両に対して、それぞれ別の支払手段情報を関連付けて記憶した場合、各利用車両の利用が、各々の支払手段によって支払うよう設定できる利点がある。例えば、一の家族が2台の車両を有している場合、各車両について、異なる支払手段を設定できる利点がある。
【0041】
また、利用者情報管理部は、一の利用車両に対して、複数の支払手段情報を、関連付けて記憶してもよい。この場合、一の利用者についての駐車行為についての駐車料金を、複数の支払手段情報に対してどのように割り振るかを設定する機能を有してよい。かかる割り振り機能により、例えば、一台の車両を、家族内で異なる人が利用する場合において、その駐車料金の支払い手段を変更できる利点がある。
【0042】
割り振りは、種々の設定が可能であって良い。割り振りは、手作業で(マニュアルで)割り振ることができてもよいし、自動的に割り振る機能があってもよい。後者の自動的に割り振る機能がある場合においては、かかる割り振りの条件を予め設定できてよい。
【0043】
割り振りを設定可能な機能としては、例えば、駐車料金についての割り振りの機能であってもよいし、駐車場所を用いて割り振る機能であってもよいし、駐車日時を用いて割り振る機能であってもよいし、利用者端末の位置情報を用いて割り振る機能であってもよい。
【0044】
駐車料金についての割り振りの機能は、駐車料金について具体的な料金を少なくとも一の支払手段に設定するであってもよいし、駐車料金についての割り振りの割合を設定する機能であってもよい。ここで、駐車料金は、各一回の駐車に対する料金であってもよいし、所定期間における料金であってもよいし、1か月毎などの支払い時期における合計料金であってもよい。具体的な料金を、合計料金について、設定する例としては、例えば、一か月の利用代金が1万円である場合に、二つの支払手段情報として、クレジットカードAと口座Aがあった場合において、3000円をクレジットカードA、7000円を口座Aとする、などとしてよい。具体的な料金を設定できることにより、一の利用者の利用行為についても、利用者の要望に合わせて負担を設定可能な利点がある。
【0045】
また、割り振りの割合を設定する機能としては、クレジットカードAに40%、口座Aに60%などであってよい。ここで、二つの支払い手段情報を例示したが、3つ以上であってもよい。これにより、具体的な料金での設定が面倒な場合でも、割合によって容易に設定可能な利点がある。
【0046】
駐車場所についての割り振り機能は、例えば、都道府県毎、市町村毎、駐車場毎、などに支払手段情報を設定できてよい。例えば、勤務先の駐車場や出張先の駐車場は、予め利用者が判明していることから、一の利用車両を複数人で利用する家族などにおいても、支払手段情報の割り当てを効率的に設定できる利点がある。
【0047】
また、駐車日時についての割り振り機能も、例えば、営業日と営業日以外に分けたり、日中(例えば、6時から18時など)と夜間(例えば18時から6時など)に分けたり、月の前半と後半などに分けることができてよい。
【0048】
また、利用者端末の位置情報を用いることができる場合には、利用者端末の位置情報と、支払手段情報とを関連付けて記憶させ、駐車場所と利用者端末の位置情報とが一致する者に対する支払手段情報を採用する割り振り機能であってもよい。この場合、利用者端末の位置情報と関連付けて駐車行為を特定できることから、利用者端末と関連付けられている支払手段を特定できる利点がある。
【0049】
また、支払手段の設定や変更について、利用者毎に、設定や変更が可能な支払手段が異なっていてよい。すなわち、各支払手段について、一又は複数の利用者を特定する情報が、関連付けられて記憶されており、各関連づけられている利用者のみが、各支払手段を利用するか利用しないかを設定できてよい。例えば、一の利用者が支払手段A、B、Cに関連付けられているが、支払手段Dは関連付けられていない場合、かかる利用者は、A、B、Cについては支払手段として利用できるが、支払手段Dは利用できないよう、構成されてよい。ここで、支払手段A、B、Cは、かかる利用者が名義人又は支払責任者である口座情報、クレジットカード、デビットカードなどであってよい。他方、支払手段Dは、かかる利用者とは異なる利用者が名義人又は支払責任者であってよい。
【0050】
図4は、支払手段を設定する画面の一例である。ここで、利用者は、予め、自己が利用可能な支払手段情報を、利用者端末に入力してよい。例えば、支払手段情報1乃至6の6とおりの情報を入力してよく、利用者情報管理部は、かかる入力された情報を記憶し、かかる入力された情報を表示可能であってよい。利用者は、一又は複数の各利用車両について、支払手段を選択してよい。この場合、一の利用車両について、一又は複数の予め記憶させておいた支払手段の一を選択して入力してよく、利用者情報管理部は、かかる入力された情報を記憶し、かかる入力された情報を表示可能であってよい。ここで、支払手段として、複数を選択してもよい。また、利用者は、各支払手段を利用する場合の一又は複数の条件を入力してよく、利用者情報管理部は、かかる入力された情報を記憶し、かかる入力された情報を表示可能であってよい。例えば、各支払手段を適用する条件と共に設定してよい。本図においては、平日、休日、という条件と関連付けて、支払手段3と4を夫々関連付けて、設定している。
【0051】
利用者の認証情報は、利用者を認証可能な情報であって良い。利用者情報管理部は、かかる認証情報を用いて、利用者を認証可能な認証機能を有してよい。認証機能は、顔認証、指紋認証、声紋認証、暗証番号認証、パズル形式の認証、などの一又は複数の認証機能であってよい。支払手段情報の改ざんや情報漏洩を防止する利点がある。認証手段は、暗証番号、顔認証、指紋認証、声紋認証などであってよく、認証情報は、各認証手段に対応して対比されて合致が検証可能な情報であって良い。
【0052】
利用者に係る利用履歴情報は、駐車についての履歴情報を含んでよい。履歴情報は、利用者毎の駐車の履歴情報であってもよいし、利用車両毎の駐車の履歴情報であってもよい。駐車履歴情報は、例えば、駐車の時間に関する情報、駐車場に関する情報、駐車時に撮像された画像、駐車料金関連情報、等を含んでよいが、これらの一部又は全部であってよい。
【0053】
駐車の時間に関する情報は、駐車日、駐車開始時刻、駐車終了時刻、及び/又は、駐車継続時間、などを含んでよい。
【0054】
駐車場に関する情報は、駐車場の名称、駐車場の略称、駐車場の愛称、駐車場が所属する施設の名称、駐車場が付設されている施設の名称、かかる施設の住所、かかる施設の略称、駐車場に係るURL(例えば、駐車場のURL、駐車場が所属する施設のURL、駐車場が付設されている施設のURL)、及び/又は、駐車場に係る場所を示す地図(駐車場の地図、駐車場が所属する施設の地図、駐車場が付設されている施設の地図)、などを含んでよい。
【0055】
駐車料金関連情報は、各駐車行為に対する駐車料金、支払済みの場合における支払者、支払済みでの場合における支払手段、などを含んでよい。
【0056】
図5Aは、利用者情報を記憶するデータの一例である。利用者情報として、利用者のID、利用者の氏名、認証情報、車両情報、支払手段情報、を関連付けて記憶している。本例は、一の家族が、3人から構成され、2台の車両を有し、各車両について、利用可能な状態となっている。そのため、各者について、各車両について、その支払手段情報が、関連付けられて記憶されている。すなわち、Aさんは、支払手段情報として、車両Aについては手段1が関連付けて記憶され、車両Bについては手段2が関連付けて記憶されている。他方、Bさんについては、車両Aと車両Bの両方について、同一の手段である手段1が関連付けて記憶されている。他方、Cさんは、車両Aについてのみ、手段2が関連付けられて記憶され、車両Bについては手段が記憶されていない。一例のシステムは、このような支払手段が記憶されていない状態において、車両Bの利用を可能としてもよいし、利用ができないようにしてもよい。前者の場合は、車両Bの利用について、支払時までに、支払手段が記憶されるようにする、又は、一の車両について、少なくとも一の支払手段を関連付けて記憶させることにより、対応する人についての支払いがない場合は、かかる関連付けて記憶されている少なくとも一の支払手段から自動的に支払いがされるよう処理されてもよい。後者の場合は、利用時に、支払手段が規定されておらず、駐車時に駐車料金を支払う必要があることを表示してもよい。かかる場合、一例のシステムは、利用者であるCさんが、利用車両(例えば、本例においては、車両B)を利用しようとアプリを起動させた時点で、支払手段が規定されていないこと、及び/又は、支払手段を規定する必要があること、についての情報を提供してもよい。提供の手段は、上述のとおり、音声、表示、などであってよい。なお、利用車両である車両Bの特定は、駐車アプリからの利用車両を特定する情報を、利用者であるCさんが入力することで特定されてもよいし、利用車両のGPSなどの位置情報と、Cさんを本アプリの起動による特定に基づくCさんに係る携帯端末の位置情報と、を比較することで特定されてもよい。
【0057】
また、
図5Bは、特に、各利用者と、支払手段と、その支払手段が適用される条件と、について、関連付けて記憶している一例である。例えば、利用者ID001は、車両Aの利用について、業務関連駐車場に駐車する場合は、支払手段1が適用されている。例えば、支払手段1が会社における清算と関連付けられている場合は、本図のように、車両Aにおいて、業務関連駐車場に駐車する場合、車両Bを平日に使用する場合、車両Bを夜間に利用する場合、利用者ID002が車両Aを場所Aに駐車する場合、利用者ID003が車両Aを使用する場合常に、支払手段1が利用されると構成することも可能である。このようにすることで、条件と関連付けることで、駐車場所や駐車時間などの条件と関連し、支払手段を各駐車行為について設定する必要なく、割り振りができる利点がある。
【0058】
2.1.2.画像撮像部
画像撮像部は、画像を撮像する機能を有する。画像撮像部は、撮像した画像を、記憶する機能を有する。
【0059】
画像撮像部は、OCR機能を有してよい。画像撮像部は、撮像した画像から、OCR機能を用いて、情報を取得してよい。この場合、撮像する対象に応じて、すなわち、撮像した画像の対象に応じて、自動的に対象となる情報を取得してもよいし、予め撮像する画像の種類を、ユーザの入力によって受領した上で、対象となる情報を取得してもよい。
【0060】
撮像する対象としては、支払手段であってよく、上述の、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、銀行口座カード、銀行口座帳、等であって良い。画像撮像部は、各撮像する対象に合わせて、支払手段を特定する情報を取得してよい。なお、画像撮像部が、自動的に対象となる情報を取得する場合は、これらの支払手段の特徴に応じて、これらの対象を特定する機能を有してよい。例えば、クレジットカードを撮像している場合は、クレジットカードを撮像していることを特定し、銀行口座カードを撮像している場合は、銀行口座カードを撮像していることを特定する機能を有してよい。また、これらの撮像対象は、ユーザの入力によって、特定されてもよい。例えば、クレジットカードを撮像する、デビットカードを撮像する、銀行口座カードを撮像する、などのように、撮像対象の情報は、利用者によって入力されてもよい。駐車行為は、利用車両を複数の利用者で共用する場合があり、かかる複数の利用者の利用を、夫々支払手段が異なる場合があることから、支払手段を容易に入力できる利点は大きい。
【0061】
また、画像撮像部は、撮像する対象として、ナンバープレートを含むものであってよい。この場合、画像撮像部は、OCR機能を用いて、ナンバープレートの具体的な文字列の情報を取得してもよいし、機械学習済み識別機能を用いて、ナンバープレートの具体的な文字列の情報を取得してもよい。後者の場合、機械学習済み識別機能は、端末装置内の画像撮像部自身が備えていてもよいし、端末装置外の機械学習済み識別装置を利用して、ナンバープレートの情報を取得してもよい。後者の端末装置外の機械学習済み識別装置を利用する場合、画像撮像部は、対象となる画像をかかる識別装置に送信し、かかる識別装置によって識別されたナンバープレートの情報を受信することで、かかるナンバープレートの情報を取得してもよい。機械学習済み識別機能は、端末装置内の情報処理装置内に格納されていてよい。識別する対象があらかじめ限定されていることにより、端末装置内のような簡易な情報処理装置においても、高い識別機能を実現できる利点がある。
【0062】
なお、画像撮像部は、上述と異なり、単にナンバープレートを撮像し、その画像を取得し、かかる画像を、管理システムに送信するのみでもよい。また、画像撮像部は、撮像した画像のみを記憶し、対応するナンバープレートの具体的な文字列の情報を有しなくともよい。画像撮像部が、ナンバープレートを含む画像を記憶していることで、仮にナンバープレートの具体的な文字列の情報を有していなくとも、どの利用車両であるか、利用者は理解できるためである。
【0063】
画像撮像部が、画像を撮像する場合、撮像対象が表示されている端末装置内の表示画面上において、撮像対象となるナンバープレートの外枠の参考となる情報の表示がされてもよい。
図6は、スマートフォンでナンバープレートを撮像しようとしている撮像対象を表示する表示画面の一例を示す。画面61内においてナンバープレート62が、画面内で右側に表示されている。そこで、参考となる情報の表示である外枠の表示63が表示され、かかる外枠に対応する程度の大きさになることが推奨されている状態である。このように、端末装置内の画像撮像部が、かかる参考となる情報の表示する機能を有することにより、ナンバープレートの情報の読み取りを正確に可能な程度の画像を撮像することを支援する機能を有してよい。
【0064】
画像撮像部によって撮像された画像は、かかる画像から取得された支払手段の情報、又は、ナンバープレートの情報、と関連付けられて記憶されてよい。また、かかる画像及び/又はナンバープレートの情報は、管理システムに、送信されてよい。
【0065】
2.1.3.利用者支援部
利用車支援部は、利用者を支援する機能を有する。利用者支援部は、利用者の駐車行為を支援する機能を有してもよいし、利用者の駐車行為を促進する機能を有してもよい。
【0066】
利用者支援部は、情報を表示することによって利用者を支援してよい。かかる表示される情報は、自動的に表示される情報であってもよいし、利用者からの入力を受けてかかる入力に対応する情報であってもよい。
【0067】
利用者支援部は、駐車領域を管理する機能を有する。本願書類において、一台の車両が駐車可能なものを駐車スペースということがある。駐車スペースは、車両が駐車中のものであってもよいし、車両が駐車していないものであってもよい。また、一又は複数の駐車スペースを、駐車領域ということがある。よって、駐車領域は、駐車スペースの上位概念の用語であってよい。また、駐車領域は、一又は複数の駐車スペースであるから、いわゆる駐車場よりも広い場合であってもよいし、駐車場よりも狭い場合であってもよい。また、一の駐車領域は、一の管理者のみが管理している場所であってもよいし複数の管理者が管理する場合もある。また、一の管理者が、複数の駐車領域を管理する場合もある。
【0068】
また、本願書類において、駐車領域の状況を示す情報を、「満空情報」ということもある。満空情報という用語は、一台の駐車スペースのみから構成される駐車領域が駐車済み又は空車である情報、複数の駐車スペースから構成される駐車領域の一部又は全部が駐車済み又は駐車可能である場合についての情報、の上位概念であってよい。また、満空情報は、駐車済み又は駐車可能についての程度の情報、の上位概念であってよい。例えば、10台駐車可能な駐車スペースについて、3台駐車している状態についての満空情報は、ほぼ空車という情報であるが、8台駐車している状態についての満空情報は、ほぼ満車という情報であってよい。満空情報は、駐車可能なスペースの数を示す絶対数を含んでもよいし、駐車可能なスペースの割合を含む相対値を含んでもよい。また、満空情報は、満空の程度を示すランク付けしたものでもよい。例えば、全ての駐車スペースが駐車されている状態から全ての駐車スペースが駐車可能である状態を、順にA乃至Eとランク付けした場合において、満空情報は、かかるランク付けの一の情報を含むものであってもよい。また、駐車領域Aの満空情報αが、駐車領域Bの満空情報βよりも高いとは、満空情報が程度を示す情報であれば、満空情報αが満空情報βよりも混雑度が高い状態を示してよい。例えば、満空情報が絶対値又は割合であれば、満空情報αが満空情報βよりも高いとは満空情報αより満空情報βよりも高い値であってよい。なお、本願書類において、一又は複数の駐車スペースを含む駐車領域において、一又は複数の車両の駐車が可能なスペースを示す用語として、駐車可能領域ということもある。
【0069】
利用者支援部は、駐車領域の満空情報を提供する機能を有してよい。満空情報を提供する機能は、利用者端末の画面上に表示する機能を含んでもよいし、利用者端末に備えられている音声発生装置を用いて音声によって案内する機能を含んでもよいし、その他の提供する機能を含んでもよい。
【0070】
利用者支援部が、駐車可能領域を画面上に表示する場合、一又は複数の駐車可能なスペースを、視覚的に理解できる利点がある。また、駐車可能領域は、駐車場内における領域として、表示されてもよい。この場合、駐車場内における駐車可能領域を理解できる利点がある。また、駐車可能領域に加えて、前記駐車場内における対象となる利用車両の位置を、表示してもよい。また、この利用車両の位置は、現在のリアルタイムの利用車両の位置であって良い。この場合、駐車可能領域を、利用車両の位置との位置関係含めて、理解できる利点がある。
【0071】
図7は、利用者支援部が、駐車場内において、駐車可能領域を示す情報と、利用車両の現在の位置を示す情報と、端末装置内の表示画面に表示する一例である。駐車可能領域が、斜線71で示され、利用車両の現在の位置が●印72で示されている。なお、駐車可能領域や利用車両の現在の位置が、種々の情報によって表示されてよいことはいうまでもない。かかる表示によって、利用者は、現在の利用車両の位置と、駐車可能領域との位置関係を、容易に把握できる利点がある。
【0072】
駐車可能領域を音声で表示する場合、利用者は、運転中に利用者端末を確認する必要がなく、安全に駐車可能領域に移動できる利点がある。この場合、音声は、現在の位置との関係において、順次、誘導する情報を提供してもよい。例えば、「次は、右折です。」「〇メートルまっすぐ走行し、左折してください。」などの音声であってもよい。
【0073】
駐車可能な駐車スペースの一部又は全部についての情報は、かかる駐車可能な駐車スペースに誘導可能な情報を含んでよい。例えば、かかる情報は、絶対的な位置を示す情報であってもよいし、現在の車両との関係における相対的な位置を示す情報であってもよい。前者の絶対的な位置を示す情報は、例えば、駐車場が複数の領域に区分されている場合において、かかる区分された領域を特定する情報を含んでよい。例えば、複数の領域として、A、B、Cという駐車場の領域がある場合において、このうちの、B領域、という情報であってもよい。他方、後者の相対的な位置を示す情報は、利用車両の現在の位置を基準として、誘導される駐車可能な駐車スペースの位置を誘導しうる情報であってよい。
【0074】
また、駐車可能な駐車スペースの一部又は全部についての情報は、上述の駐車可能な駐車スペースに誘導可能な情報と共に、駐車スペースの状況を示す情報である満空情報を含んでもよい。
【0075】
駐車スペースに誘導可能な情報は、利用者端末内で生成されてもよいし、管理システムから取得してもよい。
【0076】
駐車スペースに誘導可能な情報を利用者端末内で生成する前者の場合、利用者端末が有している駐車場の満空情報を用いて、生成されてよい。かかる駐車場の満空情報は、管理システムから、取得されてよい。この場合、利用者端末は、特定の駐車場を利用すると判定された場合に、管理システムに対して、利用予定の駐車場を特定する情報を送信してよい。かかる情報に対し、管理システムは、対応する駐車場の満空情報を送信してよい。駐車スペースに誘導可能な情報を、利用者支援部は、種々の手法で生成してよく、その具体的な処理は、後述の管理システム内の個所において、まとめて説明する。
【0077】
他方、駐車スペースに誘導可能な情報を管理システムから取得する後者の場合、管理システムから、駐車スペースに誘導可能な情報を取得してよい。この場合、利用者端末は、特定の駐車場を利用すると判定された場合に、管理システムに対して、利用予定の駐車場を特定する情報を送信してよい。かかる情報に対し、管理システムは、対応する駐車場についての駐車スペースに誘導可能な情報を送信してよい。
【0078】
また、駐車スペースに誘導可能な情報の一部が、管理システムで生成され、残りが利用者端末内で生成されてもよい。かかる管理システムと端末装置との間の情報処理の分散は、種々の手法で行われてよい。
【0079】
利用者支援部は、駐車スペースを使用する行為に対する対価である駐車料金の情報を、提供する機能を有してよい。かかる提供する機能は、情報を提供する機能は、利用者端末の画面上に表示してもよいし、利用者端末に備えられている音声発生装置を用いて音声によって案内してもよいし、その他の手段であってもよい。利用者端末の画面上に表示される場合において、複数の駐車料金が、駐車可能な各駐車スペースと関連付けられて表示される場合、利用者は、駐車料金を比較しつつ、駐車スペースを決定できる利点がある。なお、この場合、同一の駐車料金のスペースは、同一の表示がされてもよい。例えば、同一のマークであったり、同一の色彩であったり、同一の模様であったりしてよい。
【0080】
音声で提供される場合、利用者は、運転中に利用者端末を確認する必要がなく、安全に駐車可能領域に移動できる利点がある。この場合、音声は、現在の位置との関係において、順次、駐車料金の情報を提供してもよい。
【0081】
利用者支援部は、駐車場内の駐車スペースを利用することに対応する金銭的価値を提供する機能を有してよい。金銭的価値は、クーポン、電子マネー、ポイント、などであってよい。クーポンは、駐車場に係る施設内におけるものであってよい。クーポンは、商品やサービスの代金を減少させるものであってよい。ポイントは、それ自身又は集積されることによって、商品やサービスの代金を減少させるものであってよい。
【0082】
2.2.管理システムの機能
2.2.1.利用者情報管理部
利用者情報管理部は、利用者情報を管理する機能を有する。利用者管理部は、利用者情報を有するデータベースを有してもよい。また、利用者管理部は、利用者情報の取得、記憶、及び/又は、管理が可能なように、外部のデータベースと連携可能であってよい。
【0083】
図9は、利用者管理部が管理する利用者情報のデータの一例である。各利用者について、利用者ID、氏名、認証情報、車両情報、支払手段情報などが記憶され、管理されている一例である。
【0084】
なお、利用者について、複数の利用者を、各々個別に設定してもよいし、複数の利用者について、一定の関係を有するよう、設定が可能であってもよい。例えば、一定の関係を有するよう複数の利用者について関係を作る態様としては、例えば、一の家族内の複数の利用者が、同一又は重複のある一又は複数の利用車両について、本例のシステムを利用する場合や、一の事業者が利用する一又は複数の利用車両について、かかる一の事業者内の複数の従業員や複数の関係者が利用する場合等が挙げられる。この場合、かかる一定の関係者内において、口座支払手段や利用車両が共通することから、一定の範囲において、かかる一定の関係を有する者において、情報の共有が可能であって良い。かかる状況を実現するために、一定の関係者の利用者IDを関連付けて記憶しておき、かかる関連付けのある場合は、他の利用者IDに係る利用者情報の一部又は全部を閲覧や変更ができるよう構成されてよい。この場合、利用者IDにおいて、例えば、代表者となる利用者IDと、通常の利用用の利用者IDと、を区別して入力し、記録し、管理できるようしておき、代表者に係るIDによって、代表者に係る利用者情報が、かかる代表者に係る利用者IDと一定の関係を有する利用者IDによってアクセスされた場合の閲覧、変更の可否の権限について、設定可能であってよい。
【0085】
利用者情報管理部は、利用者端末から入力された利用者情報の一部又は全部を、利用者端末から取得し、記憶し、管理してよい。
【0086】
利用者情報管理部は、各利用者に対する、支払手段の管理において、第三者のシステムと連携してもよい。例えば、カーシェアーやレンタカーなどの場合、利用者情報管理部は、かかるカーシェアーやレンタカーなどを管理するシステム(本願書類において、「第三者管理システム」ということもある)と連携することにより、駐車料金の請求先を決定してよい。
【0087】
例えば、カーシェアーやレンタカーなどのシステムである第三者管理システムから、一の車両を特定する情報と関連付けられて、特定の時間帯における利用者を特定する情報を取得する場合、後述の画像利用部によって、特定の時間帯に特定の駐車領域において、ある車両を特定する情報を取得した場合、かかる車両を特定する情報に対応する、その時間帯における利用者を特定し、かかる利用者に対応して利用者履歴情報を生成してよい。この場合、一例のシステムにおいて、画像利用部において、ある車両を特定する情報を取得した場合、かかる車両を特定する情報を、かかる第三者管理システムに送信し、これに対応して、かかる第三者管理システムから利用者を特定する情報を取得し、かかる利用者について利用履歴を更新してもよい。この場合、一例のシステムにおいて、駐車行為をしたことを示す車両を特定する情報についてのみの情報を、かかる第三者管理システムから取得するため、必要な範囲での情報を取得し、利用者のプライバシーを向上できる利点がある。なお、この場合において、一例のシステムから第三者管理システムに対し、かかる駐車行為をしたことを示す一又は複数の車両を特定する情報を送信するタイミングは、種々のものであってよく、駐車行為の直後であってもよいし、所定期間毎であってもよいし、支払手段を特定するための所定の時期であってもよい。
【0088】
他方、かかる第三者管理システムから、かかる第三者管理システムにおいて管理する一又は複数の車両を特定する情報と関連付けられた利用者を特定する情報を、一例のシステムに予め送信してもよい。
【0089】
また、その他の態様として、支払について、一例のシステムにおいて各利用者に請求するのではなく、一例のシステムが、第三者管理システムにおいての請求を依頼するよう構成されてもよい。例えば、一例のシステムの画像利用部が、駐車行為を示す一又は複数の車両を特定する情報を取得した場合において、かかる車両を特定する情報を、第三者管理システムに送信するとともに、各車両に対応する各駐車料金の情報を、第三者管理システムに送信してもよい。この場合、一例のシステムは、各駐車行為を推定する関連する画像を送ってもよいし、また、駐車の継続時間を示す時間情報として、例えば、駐車開始時刻、駐車終了時刻、駐車場入場時刻、駐車場出場時刻、などの情報を送信してもよい。なお、かかる情報の送信は、駐車行為を検知した段階で、順次送信してもよい。この場合、第三者管理システムが、車両のレンタル終了時点までに、かかる駐車料金を特定することができ、車両のレンタル利用者に対して、レンタル終了時点に請求できる利点がある。他方、カーシェアーなど、所定期間毎にクレジットカードや口座支払によって支払われている場合においては、上述の送信は、所定の期間毎や所定の時期にまとめて情報を送ってもよい。かかる構成の場合、一例のシステムは、第三者管理システムにおいて管理されている車両についての駐車料金についても情報を収集できる利点がある。なお、カーシェアーやレンタカーなどの第三者管理システムから、一例のシステムの管理者への支払いは、本例のシステムがその一部として有して処理可能であってもよいし、他の支払管理システムによって処理されてもよい。
【0090】
利用者情報管理部は、画像利用部から、画像に基づく情報を、取得し、記憶し、管理してよい。例えば、利用者情報管理部は、画像利用部から、撮像された画像に基づいた、車両を特定する情報を取得し、かかる車両を特定する情報を用いて、利用者情報管理部内の車両を特定する情報と比較して、照合し、利用者情報管理部内においてかかる車両を特定する情報と関連付けられている利用車両を特定してよい。この場合、かかる画像と関連付けられた、駐車履歴情報を、かかる利用車両と関連付けられている駐車履歴に記憶してよい。
【0091】
利用者情報管理部は、駐車料金を計算する機能を有してよい。駐車料金は、所定の期間毎に計算されてもよいし、利用者端末や管理者端末から指定された期間について計算されてもよい。また、利用者情報管理部は、駐車料金を、新たな駐車行為に対応して、所定の期間や指定された期間の駐車料金の合計を計算してもよい。
【0092】
利用者情報管理部は、所定の時期、所定の期間毎、所定のイベント、に対応して、利用者に対して請求処理を行ってよい。請求処理は、所定の時期、所定の期間、又は所定のイベントにおける、駐車料金又は駐車料金の合計額の請求であってよい。また、請求処理は、本例のシステムが請求処理機能を有して、利用者に対して直接請求処理をしてもよいし、他のシステムと連携して、請求処理をしてもよい。他のシステムと連携する場合、請求に利用される情報を、本例のシステムは、かかる他のシステムに対して、送信してよい。例えば、利用者を特定する情報、利用者が請求される料金の合計額、利用者が請求される駐車履歴情報の一部又は全部、などであってよい。かかる他のシステムは、金融機関における口座支払関係であってもよいし、クレジットカードやデビットカードなどに係るシステムであってもよいし、これらに限らず、支払手段に対応するシステムであってよい。
【0093】
2.2.2.画像利用部
画像利用部は、画像を利用する機能を有する。画像利用部は、撮像された画像を取得する機能を有してよい。画像利用部は、駐車場と関連して設置された一又は複数の撮像装置から撮像された画像を取得してよい。画像利用部を含む管理システムは、かかる一又は複数の撮像装置と、直接的又は間接的に接続可能であってよい。本願書類において、画像は、静止画の上位概念を示す用語でよく、動画の上位概念を示す用語であってよい。そのほか、画像は、タイムラプスなど撮像された種々の撮像態様のものの上位概念であってよい。
【0094】
画像利用部は、撮像された画像に、撮像された時間的情報を示す情報を関連付けてよい。撮像時刻の関連手段は種々の手法であってよい。撮像された画像と関連付けて撮像時点をデータベースとして関連付けて記憶してもよいし、撮像された画像内に撮像時点を埋め込む手法により関連付けてもよい。撮像された時間的情報を示す情報は、撮像された年月日でもよいし、撮像した時刻であってもよいし、撮像した年月日及び撮像した時刻であってもよい。
【0095】
画像利用部は、撮像された画像に、撮像した位置を示す情報を関連付けてよい。撮像の位置を示す情報は、画像を撮像した撮像装置の駐車場を特定可能な情報であってもよいし、その駐車場内のかかる撮像装置が設置された場所を特定可能な情報であってもよいし、他の情報と関連付けられることで撮像の場所を特定可能な情報であってもよい。
【0096】
画像利用部は、撮像された画像が改ざんされないよう、種々の手段を採用してよい。例えば、画像利用部は、撮像した画像と関連付けられた日時の情報が改ざんされないような手段を採用してよい。例えば、画像利用部は、撮像した画像と関連付けられた日時の情報に対して、タイムスタンプを取得する手法を採用してもよいし、ブロックチェーンに記憶する手法を採用してもよい。
【0097】
なお、画像利用部は、上述では、画像利用部自身が、撮像時点や撮像した位置を示す情報を関連付ける機能を有する説明をしたが、かかる撮像時点や撮像した位置は撮像された画像と画像利用部外で関連付けられ、かかる画像と、撮像時点及び/又は撮像した位置を示す情報と、が関連付けられたものを取得してもよい。
【0098】
画像利用部は、機械学習済み識別機能を有する。機械学習済み識別機能は、予め定められた対象を識別可能な機能を有してよい。
【0099】
機械学習は、種々の人工知能技術が用いられてよい。人工知能技術としては、例えば、ニューラルネットワーク、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシン、クラスタリング、回帰、分類、ベイジアンネットワーク、強化学習、表現学習、決定木、k平均法などの機械学習技術が用いられてよい。以下では、ニューラルネットワークを用いる例を使用するが、必ずしもニューラルネットワークに限定されるものではない。
【0100】
ニューラルネットワークを用いた機械学習技術は、ディープラーニング(深層学習)技術を用いてよい。これは、複数の層を用いて入力と出力の関係を学習することで、未知の入力に対しても入力に対応する出力を生成可能とする技術である。教師有りと教師なしの手法が存在するが、どちらが適用されてもよい。教師ありの手法の場合、学習用画像と、前記学習用画像に係る属性情報と、が関連付けられており、これらを学習データとして機械学習する。
【0101】
ディープラーニング技術を用いる場合における学習アルゴリズム自体は、公知のものであってよい。また、ディープラーニング技術において使用されるプログラムは、オープンソースのものを用いてもよいし、それらを適宜修正されたものが用いられてもよい。
【0102】
また、機械学習済み機能は、学習機能を有してよい。学習機能は、識別可能な対象について、更に学習できる機能であってよい。例えば、ナンバープレートに係る情報を学習し、ナンバープレートの識別機能を向上できる機能であってよい。かかる学習機能は、プログラム又はそのパラメータをダウンロードして、インストールされる態様であってよい。
【0103】
機械学習済み識別機能は、車両を含む画像から、かかる車両を特定する情報を、取得する機能を有してよい。例えば、車両のナンバープレートを含む画像から、かかるナンバープレートに係る情報を取得することにより、車両を特定する情報を取得してよい。また、車両のナンバープレートに係る情報に代えて、又は、ナンバープレートの情報に加えて、車両の車種、色、及び/又は、大きさの情報などを取得することにより、車両の特定の可能性を高める情報を取得してもよい。
【0104】
例えば、画像利用部は、2種類の機械学習済み識別機能を備えてよい。一つ目の識別機能である識別装置Aは、画像から、ナンバープレートに相当する箇所を特定し、切り出す機能を有する。かかる識別装置Aは、車両に係る画像を入力とする。車両に係る画像は、ナンバープレートを画像内の一部に含む画像であって良い。車両に係る画像は、車両の前方から撮像した画像、及び/又は、車両の後方から撮像した画像、であってよい。
【0105】
識別装置Aは物体検知モデルを有してよい。識別装置Aは、機械学習済み識別装置を、ナンバープレートに特化したものでよい。機械学習済み識別装置としては、例えば、Yolo、SSD、などが挙げられるが、これらに限られない。
【0106】
2つ目の識別装置である識別装置Bは、識別装置Aで特定されたナンバープレートに相当する箇所を入力とし、ナンバープレートに係る情報を出力とする機能を有する。ナンバープレートに係る情報としては、例えば、ナンバープレートの、軽自動車、バイク、商用車、乗用車、外国ナンバー、などのナンバープレートの種類を含んでよい。また、ナンバープレートに係る情報は、ナンバープレートの地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号を含んでよい。例えば、
図9Aは、これらのナンバープレートの地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号の例である。
【0107】
識別装置Bは、地域名、について、個々の文字毎に特定してもよいし、複数の文字で特定してもよい。前者は、例えば、つ、く、ば、など文字毎を意味する。後者は、「つくば」、「いわき」、などであってよい。また、識別装置Bは、これらの複数の文字について、ありえる候補に対する確率を特定してよい。例えば、識別装置Bは、ナンバープレートに係る画像から、地域名として、「つくば」が97%、「いわき」が2%などのように、ナンバープレートは地域名としての候補が現在116個で限定されていることから、これらの限られた候補の中で可能性の高い地域名を、特定するものであってよい。なお、この特定する処理において、候補の少なくとも一部について、確率を生成してよい。
【0108】
このように、複数の文字を対象とすることにより、個々の文字で特定することに比べて、例えば、一の文字が不明瞭であっても、3つの文字の組み合わせを、候補となるものから選択することにより、高い精度で、ナンバープレートに係る情報を出力できる利点がある。特にナンバープレートは、車両の前後に外部と接する位置に備えられることで塵やほこりによる汚れがあり、また、車両の移動に伴って生じる泥はねなどによる汚れで、汚れのないナンバープレートと全く異なる外見となる場合がある。人であれば認識可能であっても、そのような規則性のない汚れに対しても、高い精度で、ナンバープレートに係る情報を出力できる利点がある。なお、上述においては、地域名について、説明したが、同様に、種類についても、軽自動車、バイク、商用車、乗用車、外国ナンバーの、各々についての確率を生成し、その上で種類を特定してもよい。また、同様に、分類番号、ひらがな、一連指定番号についても、同様の処理がされてよい。
【0109】
関連する技術として、物体検出を用いた技術があるが(例えば、https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1908/28/news041.html)、かかる関連技術は、単に上述の識別装置Aにおける「物体認識」を用いているものであり、「分類モデル」を用いているものではない。かかる関連技術は、物体認識を用いていることから、一般的にモデルサイズが大きくなり処理の負荷が大きいこと、および、検出ミスにより精度が上げづらい問題がある。ここで、検出ミスは、例えば、3つの文字の一つが不明瞭であると判定されてしまう場合などを指す。他方、上述の識別装置Bにおいて、特に、地域名、分類番号などに対する「分類」モデルを用いている場合、モデルサイズを物体認識よりも小さく可能とし、また、不明瞭という判定をせずに、文字表現が類似している地域名・分類番号などの確率を生成できる利点がある。特に、上述の手法によって、地域名において、漢字を含むナンバープレートに対して、機械学習モデルにおける分類モデルを用いた機械学習済み識別装置を適用することで、漢字を含めた地域名のナンバープレートの分類を可能としている。
【0110】
以上、ナンバープレートに係る情報の処理方法として、上述として、識別装置Aと識別装置Bとに分けて説明したが、上述が一つの識別装置によって処理されてもよいし、3つ以上の異なる種類の識別装置によって実現されてもよい。
【0111】
一例のシステムは、
撮像されたナンバープレートを含む画像を取得する取得部と、
分類モデルによる機械学習済み識別装置を用いて、前記撮像されたナンバープレートを含む画像から、前記ナンバープレートに係る情報を生成する生成部と、
を備えるシステムであってよい。
【0112】
一例のシステムは、
撮像されたナンバープレートを含む画像を取得する取得部と、
分類モデルによる機械学習済み識別装置を用いて、前記撮像されたナンバープレートを含む画像から、前記ナンバープレートに係る、地域名、種類、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号、を含む前記ナンバープレートに係る情報を生成する生成部と、
を備えるシステムであってよい。
【0113】
一例のシステムは、
撮像されたナンバープレートを含む画像を取得する取得部と、
複数の漢字を分類可能な分類モデルによる機械学習済み識別装置を用いて、前記撮像されたナンバープレートを含む画像から、前記ナンバープレートに係る、複数の漢字を含む地域名を含む前記ナンバープレートに係る情報を生成する生成部と、
を備えるシステムであってよい。
【0114】
また、ナンバープレートに係る情報を出力する識別装置は、機械学習されたものであってよい。かかる機械学習は、ナンバープレートを含む画像と、かかる画像に関連付けられた、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号、とが関連付けられた教師データを用いて、行われてよい。ここで、機械学習を可能とするような大量のナンバープレートを含む画像データを収集することは困難である場合がある。特に固定された撮像装置によって車両を撮像することでナンバープレートを収集する場合、地域名116個に対し、それぞれ数千枚規模で学習データを収集することは事実上非常に困難であり、仮に集めることができたとしてもその規模の枚数に対して正解ラベルを付与する負担が大きい。そこで、ナンバープレートに近い見た目になるような「画像ジェネレーター」プログラムを準備し、欲しい地域名や分類番号などのラベル入力に応じて、画像を生成させる。この画像ジェネレータにより、機械学習の可能な教師データを作成できる。しかしながら、生成された画像は必ずしも現実のナンバープレートの見た目とは一致しておらず、「きれいすぎる」ものとなる。このきれいすぎる画像で学習させたAIモデルは、現実世界の汚い/掠れたナンバープレートに対して適用しても、同一のものとして判定されない。
【0115】
そこで、発明者らは、ナンバープレートを含む画像を人為的に生成する手法を適用した。すなわち、まず、1)種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号などのナンバープレートに係る情報を入力情報として、対応する情報を含むナンバープレートの画像を生成する画像ジェネレータを用い、かかる画像と、対応するナンバープレートに係る情報とを関連付けた情報を生成する。かかる生成は、プログラムの実行であることから負担は少ない。次に、2)一定程度の枚数の現実に撮像されたナンバープレートを含む画像を準備する。かかる画像は、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号などのナンバープレートに係る情報が偏っていてもよい。例えば、特定の地域名が欠けていたり、特定のひらがなが欠けていたりしてもよい。かかる情報は、例えば、固定された撮像装置やドライブレコーダ等によって生成された画像であってよい。これらの1)と2)の画像を用いて学習させる技術を用いてよい。特に、日本のナンバープレートは、地域名を含みことによって画像の収集が困難であることを、上述の1)と2)の両方を用いることで解決する点に利点がある。
【0116】
なお、上述の1)の画像の生成において、現実に撮像されたナンバープレート画像により近づけた画像(本願書類において「疑似撮像画像」ということもある。)を生成することで、更に、機械学習の精度を向上できる利点がある。上述の、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号などのナンバープレートに係る情報を入力情報として、画一的なナンバープレートの外見のテンプレートに、かかる入力情報を対応する位置に含ませた画像を生成する画像ジェネレータによって生成された画像(本願書類において「単純生成画像」ということもある)は、現実に撮像されたナンバープレートの画像(本願書類において、「現実撮像画像」ということもある。)と異なりうる理由として、例えば、以下の観点が挙げられる。
【0117】
一つ目は、撮像される汚れ。撮像される汚れは、撮像されるナンバープレート自体の汚れ、及び/又は、ナンバープレートを撮像することによって生じるもの、であってよい。後者は、撮像する撮像装置自体のカメラやレンズが汚れや、撮像装置と撮像対象のナンバープレートの間の窓ガラスなどの汚れであってよい。さらに、後者は、例えば、車両の内部に設置された撮像装置を用いて、車両外を撮像する場合に、車両の窓ガラスの汚れや、保護ケース内に設置された撮像装置によってナンバープレートが撮像されている場合においてその保護ケースの汚れなどがあってよい。
【0118】
二つ目は、動きによって生じるもの。撮影対象である車両が移動中に撮像されることもあれば、ドライブレコーダのような撮像装置が設置された車両が移動している場合もある。このように、動きによって生じるものは、撮像対象であるナンバープレートを備える車両の移動や、撮像装置の移動、によって生じるものであってよい。かかる動きによって生じるものは、例えば、ブレやピンボケによって生じる画像であってよい。
【0119】
三つ目は、影の影響。ナンバ―プレートは、車両の低部に備えられることが多く、その場合、車両のバンパーや車両の低部の端の影が、ナンバ―プレートに映ることがある。すなわち、日の光が、車両のバンパーや車両の低部によって、ナンバ―プレート上に一部影が生じることがある。例えば、ナンバ―プレートの上方が影の影響で暗めとなり、ナンバ―プレートの下方が影の影響で明るめとなる。また、日の光が、車両のバンパーや車両の低部によって、ナンバ―プレート上に一部影が生じる場合、かかる影のある部分と影のない部分の境目は、車両のバンパーや車両の低部による境目であることから、略一直線であることが多い。かかる境目の略一直線を示す線は、ナンバ―プレートの下辺に並行である場合もあれば、並行でなくともよい。
【0120】
これらは一例であり、他の理由による違いもあってよい。現実撮像画像の例としては、例えば、
図9Bが挙げられる。なお、本図では、生成された図ではあるもののプライバシーの観点から最後の一数字を黒塗りした。なお、かかるナンバープレートは現実のものであることから、プライバシーの観点で、右下個所を一部黒塗りとした。これらの理由によって生じる単純生成画像と現実撮像画像の違いを、画像上、より少なくするための手段として、例えば、単純生成画像又は上述の画一的なナンバープレートの外見のテンプレートに対して、種々の画像処理を適用してよい。例えば、ぼかしやフィルターを適用してよい。発明者らが作成した画像ジェネレータによって生成した疑似撮像画像の例としては、
図9Cが挙げられる。なお、本図では、生成された図ではあるもののプライバシーの観点から最後の一数字を黒塗りした。疑似撮像画像は、上述の単純生成画像と現実撮像画像の違いとしての3つの観点のうち、一部の観点を模した画像でもよいし、全部の観点を模した画像でもよい。
【0121】
なお、上述の3つ目の影を模したものを含む疑似撮像画像の場合、かかる疑似撮像画像は、略直線を含んでよい。また、かかる略直線は、影の境目を示すものであってよい。また、略直線は、ナンバ―プレートの左右方向の線であってよい。また、略直線は、一又は複数であってよい。また、略直線の上方の明度は、略直線の下方の明度よりも、明るいものであってよい。
【0122】
このように、画像ジェネレータが現実撮像画像に見た目が近い疑似撮像画像を生成でいる場合、画像生成の負担を少なく、機械学習用のデータを生成できる利点がある。また、かかる画像ジェネレータが、生成された疑似撮像画像と、かかる疑似撮像内のナンバープレートに係る情報とを関連付けたデータを生成する場合、教師データとしての機械学習用のデータを、負担少なく、生成できる利点がある。
【0123】
一例のシステムは、
種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号、を含むナンバープレートに含まれる情報を取得する第1取得部と、
ナンバープレートの外観を含む画像を取得する第2取得部と、
前記ナンバープレートに含まれる情報と、前記画像とを用いて、ナンバープレート情報含有画像を生成する第1生成部、
を備えるナンバープレートに係る画像生成システム、であってよい。
【0124】
前記ナンバープレートに含まれる情報における、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号における、各々の情報は、所定の順序に基づいて、選択されてよい。かかる構成に代えて、前記ナンバープレートに含まれる情報における、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号における、各々の情報は、乱数関数を用いて選択されてよい。前記乱数関数を用いて選択される、種類、地域名、分類番号、ひらがな、及び/又は、一連指定番号、の各々の各情報は、均一に選択されてよい。
【0125】
前記ナンバープレートの外観を含む画像は、画一的なナンバープレートの外見のテンプレートの画像であってよい。また、かかる画像に代えて、前記ナンバープレートの外観を含む画像は、現実を模した画像であってよい。現実を模した画像は、上述の、撮像される汚れ、及び/又は、動きによって生じるもの、を理由として生じた画像であってよい。
【0126】
前記第1生成部は、前記ナンバープレートの外観を含む画像に対して、現実を模した画像とする処理をしてもよい。かかる画像のよごれを実現する処理は、上述のぼかしやフィルターの他、種々の手法の処理であってよい。
【0127】
前記第1生成部によって生成されるナンバープレート情報含有画像は、機械学習用の学習データの画像であってよい。
また、前記第1生成部は、前記ナンバープレート情報含有画像と、前記前記ナンバープレート情報含有画像の生成に使用されたナンバープレートに含まれる情報と、を関連付ける処理をしてよい。かかる関連付けられたデータは、機械学習に使用されるデータであってよい。また、かかる関連付けられたデータは、機械学習に使用されてよい。
【0128】
これらの単純生成画像と現実撮像画像の違いを、画像の外見上、より少なくする処理を行う場合、機械学習に用いられる学習データとしての画像が、より現実撮像画像に近づき、機械学習済み識別装置を適用した倍における精度の向上が可能となる。
【0129】
また、ナンバープレートに係る情報を取得する識別装置を機械学習するにあたり、ナンバープレートの傾きに対処する手法を適用してもよい。機械学習済み識別装置が適用されるナンバープレートを撮像した画像は、撮像装置の設置場所の関係で、ナンバープレートを真正面から撮影されることはまれである。すなわち、ナンバープレートは、車両の低部に設置されていることが多いが、かかる車両の低部を真正面から撮像可能な位置に撮像装置が設置されている場合はあるもののまれであり、一般的には人の往来などの影響を受けない程度の高さに撮像装置が設置され、車両を見下ろすように所定の俯角で撮像装置が設置されて車両を撮像することが多い。そのため、特に車両の低部に設置されたナンバープレートを真正面から撮像することはまれであり、ナンバープレートに係る情報を取得するために機械学習済み識別装置が適用される対象となる画像は、ナンバープレートの平面に対する垂線から所定の角度以上の角度で、撮像装置が撮像した画像であることが多い。
【0130】
そこで、画像利用部は、ナンバープレートを撮像した画像内におけるナンバープレートの位置を示す情報を用いて、機械学習をしてよい。例えば、機械学習用のデータとして、画像と、ナンバープレートの位置を示す情報及び画像内に含まれているナンバープレートに係る情報と、を用いて、画像と、ナンバープレートの隅の位置を示す情報及び画像内に含まれているナンバープレートに係る情報と、関係づけて、機械学習してよい。ここで、ナンバープレートの位置を示す情報は、ナンバープレートを撮像した画像内のナンバープレートの位置を示す情報であってよく、例えば、ナンバープレートの位置を示す関数や座標であってよい。関数は、例えば、ナンバープレートの上下辺や左右辺を示すものであってよく、座標は、例えば、ナンバープレートの4隅の座標であってよい。
【0131】
すなわち、機械学習の識別装置において、機械学習の入力として、一の画像と、かかる一の画像内のナンバープレートの位置を示す情報と、かかる一の画像内のナンバープレートに係る情報と、を関係づけて機械学習をさせてよい。そして、実際にナンバープレートに係る情報を取得する対象となる撮像された画像を、かかる機械学習済みの識別装置に対して入力し、ナンバープレートに係る情報を取得してよい。この場合、かかる機械学習済み識別装置から、実際にナンバープレートに係る情報を取得する対象となる撮像された画像内のナンバープレートの位置を示す情報を取得してもよいし、取得しなくてもよい。隅を取得した場合、かかる位置を示す情報を用いて、撮像された画像の補正に用いてよい。また、隅を取得しない場合においても、機械学習において画像内の情報を入力して学習させることによって、出力となるナンバープレートに係る情報の精度を向上できる利点がある。なお、上述の機械学習において入力させる画像内の情報としては、上述のナンバープレートの隅の情報(例えば、ナンバープレートの位置の一部又は全部を示す情報として、4隅の情報)、及び/又は、ナンバ―プレートの車種を示す情報(例えば、ナンバ―プレートの色や、ナンバ―プレートの形状など)を含んでよい。
【0132】
画像利用部が、機械学習済み識別機能を有し、撮像された画像から、車両を特定する情報を取得できる場合、車両を特定できる利点がある。かかる情報は、上述のとおり、撮像された画像の位置及び/又は時間と関連付けて記憶されることで、特定の車両の位置及び/又は時間を特定する情報を取得できる利点がある。そのため、例えば、特定の駐車場において、特定の車両を特定する情報を取得することを用いて、かかる車両が、かかる駐車場を利用したことを示すことができ、かかる情報に基づいて、かかる車両を利用した者に対して、駐車料金の請求をしてよい。
【0133】
特に、特定の駐車場と関連付けられている撮像装置によって撮像される画像から、ある車両についての車両を特定する情報を、第1の時点と、第2の時点と、において、取得できた場合、かかる第1の時点から、かかる第2の時点まで、かかる車両は、かかる特定の駐車場を利用したと推定し、画像利用部は、かかる車両に係る利用者に対し、かかる駐車場における第1の時点から第2の時点までの駐車場の利用履歴に追加する機能を有してよい。なお、この場合、かかる利用者において、本願書類の他の個所で説明したとおり、かかる利用者の、かかる利用車両について、複数の支払手段を関連付けられている場合、各支払手段の条件を充足する支払手段に対し、かかる駐車料金が関連付けられてよい。
【0134】
なお、駐車場への入場の時間と出場の時間とを特定するため、画像利用部は、予め定められた、車両を特定する情報を取得する元となる画像を撮像した撮像装置に基づいて、特定してよい。
【0135】
例えば、撮像装置が、車両の通行方向が定まっている通路においては、かかる通路内の車両に係る車両を特定する情報を取得できた場合に、かかる車両の通行方向に応じて、かかる車両の入場又は出場を判定してよい。例えば、第1の通路の車両の進行方向が駐車場への入場方向の場合、かかる第1の通路上の車両を撮像可能とする撮像装置によって撮像された画像に基づいて、車両を特定する情報が取得できた場合は、かかる画像が撮像された時点を、かかる車両が、入場した時点と判定してよい。同様に、第2の通路の車両の進行方向が駐車場への出場方向の場合、かかる第2の通路上の車両を撮像可能とする撮像装置によって撮像された画像に基づいて、車両を特定する情報が取得できた場合は、かかる画像が撮像された時点を、かかる車両が、出場した時点と判定してよい。
【0136】
他方、通路が、駐車場への出入口共有の場合は、画像利用部は、画像内の車両の進行方向、及び/又は、車両を撮像した画像を用いて、車両の入場又は出場を判定してよい。例えば、撮像装置の撮像方向をベクトルとした場合、かかるベクトルが、地面から垂直方向と、地面と平行方向と、にベクトル分解する場合を考えて、かかる地面と平行方向にベクトル分解されたベクトルが、駐車場から出場する方向を正とするベクトルである場合、駐車場から出場する方向に向けて撮像していることから、かかる撮像装置の時系列上の画像において、所定期間内に車両の高さ及び/又は横幅の長さが増大していく場合は、駐車場に近づいていることから、駐車場の入場時点と判定してよい。他方、かかる撮像装置の時系列上の画像において、所定期間内に車両の高さ及び/又は横幅の長さが減少していく場合は、駐車場から離れていくことから、駐車場の出場時点と判定してよい。なお、ここで、車両の高さ及び/又は横幅に代えて、又は、加えて、車両の一部の特定の部分又は部品についての高さ及び/又は横幅を、用いてもよい。かかる車両の一部の特定の部分としては、ヘッドランプ、車両のタイヤ、ハンドル、車両内に人がいた場合におけるかかる人の顔の大きさ、などが挙げられるが、これらに限られない。要するに、車両の前後の移動に伴い、車両を時系列に沿って撮像した画像の大きさが、増大又は減少することがものであればよい。
【0137】
また、画像利用部は、画像内の車両の特定のものを用いてもよい。例えば、画像内の車両に運転手、及び/又は、ハンドル、を識別した場合、車両の前方であると認定することができ、上述のとおり、駐車場の出場方向を向いた撮像装置の場合は、車両の入場と判定してよい。この場合、単に画像内の大きさの変動のみでなく、運転手やハンドルなどの特定のものを認定することにより、より、進行方向を特定できる利点がある。
【0138】
なお、撮像装置が、駐車場への入場方向を撮像している場合は、要するに、上述と逆であって良い。すなわち、撮像装置の撮像方向をベクトルとした場合、かかるベクトルが、地面から垂直方向と、地面と平行方向と、にベクトル分解する場合を考えて、かかる地面と平行方向にベクトル分解されたベクトルが、駐車場に入場する方向を正とするベクトルである場合、駐車場から入場する方向に向けて撮像していることから、かかる撮像装置の時系列上の画像において、所定期間内に車両の高さ及び/又は横幅の長さが増大していく場合は、駐車場から離れていることから、駐車場の出場時点と判定してよい。他方、かかる撮像装置の時系列上の画像において、所定期間内に車両の高さ及び/又は横幅の長さが減少していく場合は、駐車場に近づいていくことから、駐車場の入場時点と判定してよい。
【0139】
この場合においても、上述と同様に、画像利用部は、画像内の車両の特定のものを用いてもよい。例えば、画像内の車両に運転手、及び/又は、ハンドル、を識別した場合、車両の前方であると認定することができ、上述のとおり、駐車場の入場方向を向いた撮像装置の場合は、車両の出場と判定してよい。
【0140】
他方、画像利用部は、機械学習済み機能を利用し、上述の車両の進行方向を特定し、車両の入場時点及び/又は出場時点を特定してもよい。この場合、画像利用部は、特定の撮像装置によって撮像された画像に対して、入場又は出場の教師あり情報を用いることにより、機械学習を行ってよい。そして、かかる機械学習済み機能を有する画像利用部は、特定の撮像装置によって撮像された一又は複数の時系列上の静止画又は所定期間の動画に対して、車両の入場又は出場を判定できる機能を有してよい。
【0141】
なお、画像利用部は、上述の進行方向が定められた通路に基づく車両の入場及び/又は出場の判定、撮像された画像の大きさの変動に基づく車両の入場及び/又は出場の判定、機械学習済み機能を用いた車両の入場及び/又は出場の判定、の一部又は全部を用いてもよい。この場合、複数の判定機構により、より精度を向上できる利点がある。
【0142】
画像利用部は、一又は複数の駐車領域に係る情報を管理する機能を有する。駐車領域に係る情報は、満空情報、駐車領域に係る駐車場、駐車場に関する情報、駐車料金、及び/又は、その他の情報、を含んでよい。画像利用部を有する管理システムは、駐車領域に係る情報を、一又は複数の端末装置に送信してよい。
【0143】
<満空情報>
画像利用部は、駐車領域についての満空情報を、一又は複数の撮像装置によって撮像された画像から、生成してよい。画像利用部は、一の駐車領域に対応して、予めかかる一の駐車領域内の一又は複数の駐車スペースについて、駐車中、空車中、その他、等の情報を格納できるデータ構造を有してよい。画像利用部は、撮像された画像における、かかる一又は複数の駐車スペースに対応する位置の車両の有無やその他の物体の存在により、各位置又は複数の駐車スペースについて、駐車中、空車中、その他、等の情報を、記憶してよい。ここで、駐車中の判定は、画像利用部が、車両を識別可能な機械学習済み識別機能を用いて、駐車スペースに対応する画像内の位置に車両を識別できた場合に、駐車中の判定をしてよい。また、空車中の判定は、画像利用部が、車両を識別可能な機械学習済み識別機能を用いて、駐車スペースに対応する画像内の位置に物体が識別されない場合に、空車中の判定をしてよい。なお、画像利用部が、車両を識別可能な機械学習済み識別機能を用いて、駐車スペースに対応する画像内の位置に車両以外の何かの物体の存在を検知した場合、その他の判定をしてよい。これは、車両以外の何か物体が存在しており、駐車できない可能性があることから、その場合は、その他としての判定をすることで、少なくとも空車ではないようにしてよい。なお、隣の駐車スペースに車両を停車させた人が、車両の乗り降りに、例えば、商業施設の駐車場において購入物を移動するカートなどを用いているなど短時間の利用の場合には、空車という判定をしてもよい。
【0144】
図10Aは、駐車領域を撮像した画像の一例である。駐車場に設置された撮像装置によって撮像された画像内の各駐車スペースについて、画像を用いて、駐車と空車を区別して模式的に表示している。本図は、駐車スペースに駐車されている車両については、□で囲み、識別されていることを示し、かつ、車両の駐車されている駐車スペースは赤丸が表示されている。他方、空車スペースは、青丸が表示されている。なお、ここで、各車両に重複して示された各4桁の数字は、各車両を示すIDを示す。かかる車両を示すIDは、車両を一意的に特定可能なユニークな番号であってよい。なお、本図のように、撮像装置から遠方の場所のような一部の一又は複数の駐車スペースについては、駐車又は空車の区別がされていなくてもよい。遠方であったり、遮蔽物の存在などにより、画像による識別ができない部分があってもよい。また、
図10Bは、駐車領域を撮像した画像の他の例である。本図においては、車両を識別することを示す車両を囲む線が表示されている。なお、かかる線は、車両の前方と後方のみでなく、車両の側方も識別している。かかる識別により、移動中の車両を追跡可能とされている。また、トラックは、荷台ではなく、前方の運転席部分を識別している。
【0145】
ここで、画像利用部が、一又は複数の画像から、満空情報を取得するためのいくつかの技術を説明する。画像利用部は、以下で説明する一又は複数の技術を用いてよい。画像利用部は、以下で説明する一のみの技術を利用してもよいし、以下で説明する技術以外の技術を利用してもよい。
【0146】
まず、画像利用部は、駐車領域について、各駐車スペースを識別し、特定する。画像利用部は、各駐車スペースを、一又は複数の画像から、自動的に特定してもよいし、人為的な支援を経て特定してもよい。特に、一又は複数の画像が、駐車場に設置された固定された撮像装置によって撮像されている場合、画像の対象となる撮像視野が固定されて動かないため、人為的な支援を経て駐車スペースが特定されても負担は多くなく、信頼できる各駐車スペースの情報を記録可能である。すなわち、一例のシステムは、固定された撮像装置において撮像された画像に対して、かかる画像内の一又は複数の特定の個所を、駐車スペースとして、関連付けた情報を、有してよい。例えば、一の画像内の特定の複数の座標によって、一の駐車スペースを関連付けることにより、一の画像内の複数の特定の個所に対して、各々複数の座標によって、複数の駐車スペースと関連付けて、記憶させてよい。
【0147】
次に、画像利用部は、画像内の一又は複数の車両を特定する。車両は、パターンマッチ技術を用いてもよいし、機械学習における識別機能を用いてもよい。機械学習における識別機能を用いる場合において、特に種々の車両について機械学習されたものを用いた場合、識別機能が向上できる利点がある。
【0148】
次に、画像利用部は、駐車領域内において予め特定されている一の駐車スペースと、特定された車両と、を対比する。一の駐車スペースに対応した車両が特定された場合、かかる駐車スペースは、駐車済みと判定し、一の駐車スペースに対応した車両が特定されない場合、かかる駐車スペースは、空車と判定してよい。
【0149】
この場合、複数の駐車スペースに対応して、一の車両のみが特定される場合など、所定の範囲内における第1の数の駐車スペースに対して、かかる第1の数よりも少ない第2の数の車両が特定される場合がある。例えば、撮像装置が、所定の角度以内の俯角(地面と平行の角度から地面方向への角度)で設置されている場合、第1の数の駐車スペースと、第1の数よりも少ない第2の数の車両とが対応付けられる場合がある。この場合、第1の数の駐車スペースのうち、撮像装置に近い順に、車両を1対1に対応付けてよく、第1の数から第2の数を減数した、第1の数駐車スペースのうちの残りの駐車スペースについては、駐車状況について、不明、と記録してよい。このような場所は、撮像装置から車両が見えていないだけである可能性があり、空車ではない可能性があるためである。また、かかる場所は、満空情報として、駐車領域内を表示する場合において、駐車又は空車のどちらかを表示などする場合は、駐車済みとして扱ってよい。他方、かかる不明と記録された駐車スペースについては、満空情報において統計情報を生成する場合には、駐車済みとして扱ってもよいし、駐車済みとして扱わなくてもよい。後者は、駐車済みを1とし空車を0として扱うような数値情報とする場合において不明は0.5などとしてよい。そのため、例えば、100の駐車スペースがある駐車領域において、42が駐車済み、52が空車、6の不明の駐車スペースがある場合、満空情報として、52が空車という情報を生成してもよいし、100中52が空車という情報を生成してもよいし、55%が空車という情報を生成してもよい。
【0150】
また、画像利用部は、上述の技術と共に又は代えて、複数の駐車スペースについて、駐車スペースの所定の領域単位で、満空情報を生成してもよい。例えば、複数の駐車スペースに対して、直線などのベクトルを設定し、かかるベクトルと重複する、識別された車両の数を用いて、満空情報を生成してもよい。例えば、
図10Cにおける10C1や10C2の領域単位が挙げられる。この場合、かかる複数の駐車スペースの数を予め特定し、かかる数と対比して、満空情報を生成してもよい。ここで、予め各ベクトルに対して設定される数は、上述のように人為的な支援を経て設定された数であって良い。この場合、複数の隣り合った駐車スペースから構成される一の列の駐車スペースに対して重複するよう設定された一のベクトルと関連付けられて、かかる列の駐車スペースの数を関連付けておき、かかる数が用いられて、画像から得られた車両と認識された車両の数と、比較されてよい。
【0151】
また、かかるベクトルを用いた方法を用いた場合であっても用いない場合であっても、駐車スペースの所定の領域単位で、駐車可能な最大の数と、実際に特定された車両の数と、を用いて、駐車した車両の数や、空車率などの満空情報を生成してよい。駐車スペースの所定の領域単位であることから、より幅を持って、計算ができる利点がある。かかる駐車スペースの所定の領域単位の例としては、
図10Dにおける10D1や10D2の領域単位が挙げられる。なお、この場合、駐車可能な最大の数は、上述のように人為的な支援を経て設定された数であってよい。
【0152】
また、かかる所定の領域単位で特定できた車両の数に対して、補正係数を乗じて、車両の数を計算してもよい。すなわち、特定された車両の数に対して、所定の補正係数を乗じることによって生成された数を、かかる所定の領域単位において駐車されている車両の数としてよい。この場合、補正係数は、経験則に応じて人為的に設定されたものを用いてもよいし、機械的に実測値に応じて設定されてもよい。撮像装置が固定されている場合は撮像視野も固定されているため、同一の駐車領域に駐車される車両の見え方にも一定の傾向があり、かかる補正係数によって、一定の予測が可能となる利点がある。
【0153】
また、上述の技術と共に又は代えて、所定の駐車領域に対して入退出した車両の数を計測してもよい。すなわち、所定の駐車領域に対して入退出可能な通路を撮像可能な撮像装置によって撮像された一又は複数の画像を用いて、かかる通路内を走行する車両の数について、所定の駐車領域への進入車両数から退出車両数を減算することにより、駐車領域内の車両の数を推定してよい。通路の方が、駐車スペースと比較して、見通しがよいため、車両数をより正確に算出できる可能性があるためである。
【0154】
また、所定の駐車領域に対して入退出可能な通路を撮像可能な撮像装置によって撮像している通路を連続して車両が通過した場合等、かかる撮像装置によって車両を検出しない場合もあるため、早朝や夜間などに、車両数を補正してもよい。例えば、夜間、駐車領域を施錠などして閉めて駐車させない場合は、その時点で、駐車車両の数を0にリセットしてもよい。また、駐車領域が閉めない場合でも、夜間や早朝に駐車する車両が少ない場合は車両数の誤検出は減少するため、夜間や早朝などの所定の時点における駐車領域内の車両の数によって、駐車車両の数を補正してもよい。このような場合、例えば、駐車領域内を撮像する画像に基づく駐車数の測定と、かかる駐車領域内に入退出可能な通路を撮像可能な画像に基づく入退出数の測定と、の両方を用いて、駐車領域についての満空情報を生成してもよい。ここで、駐車領域内を撮像する画像と通路を撮像する画像は、同一であってもよいし、異なってもよい。また、駐車領域内を撮像する撮像装置と、通路を撮像する撮像装置と、は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0155】
なお、本図のような画像を撮像する撮像装置において、撮像装置の解像度が一定程度ある場合、画像利用部は、かかる画像から、各車両について、車両を特定する情報を取得してもおい。すなわち、解像度の高さから、例えば、各車両のナンバープレートの情報を取得できる場合は、かかる複数の駐車スペースを撮像視野に含む画像から、車両を特定する情報を取得して、駐車スペースに駐車中の車両を特定してもよい。この場合、例えば、駐車場の出入り口などに撮像装置を設置して駐車場への入場及び/又は出場する車両を特定 しなくとも、かかる複数の駐車スペースを撮像する撮像装置のみから、駐車中の車両を特定できる利点がある。また、駐車中の車両の駐車領域内の位置を特定する情報を取得できる利点がある。
【0156】
なお、この場合においても、駐車場の出入り口などに撮像装置を設置してもよい。駐車場の出入口等に撮像装置を設置して駐車場への入場及び/又は出場する車両を特定できる場合、駐車領域内で駐車中の車両を特定するにあたり、かかる他の撮像装置で得られた情報を用いることで、駐車中の車両を特定する精度を向上できる利点がある。
【0157】
画像利用部は、駐車領域についての満空情報を、撮像された画像に基づいて生成してよい。例えば、各駐車スペースについての空車、駐車済み等の情報を生成した後、一又は複数の駐車スペースを含む一の駐車領域について、空車スペース率を算出したり、空車スペースの量の程度などの情報を生成してよい。
【0158】
また、画像利用部は、一の駐車領域について、複数の撮像装置によって撮像された画像を用いて、かかる満空情報を生成してよい。ここで、複数の撮像装置が利用される場合、その撮像視野は、互いに重複してもよいし、重複しなくてもよい。また、複数の撮像装置の撮像視野が重複している場合、重複している一又は複数の駐車スペースについて生成された満空情報は、各画像から得られた情報を照合することにより、情報の正確性を向上できる利点がある。
【0159】
画像利用部は、上述の満空情報を含む駐車場に係る情報を、画像利用部と同一の情報処理装置内に記憶してもよいし、画像利用部と異なる情報処理装置内に記憶させておきかかる異なる情報処理装置に駐車場に係る情報を送信し、記憶させ、そこから管理に応じて取得する構成を採用してもよい。画像利用部は、かかる駐車場に係る情報を、サーバ、クラウドなどに記憶させ、管理してもよい。
【0160】
画像利用部は、かかる一の駐車領域の満空情報を、どのようなタイミングで生成してもよい。所定の期間毎に満空情報を生成してもよいし、何かのイベントに対応して満空情報を生成してもよい。所定の期間毎としては、5分毎、10分毎、30分毎、1時間ごと、など種々のものであってよく、所定の期間を短くし、頻度を高めることによって、満空情報の精度を向上できる利点がある。イベントとしては、車両の入場及び/又は出場を検知した場合等が挙げられる。なお、上述の通り、駐車スペース内の人などの車両以外の者の検知する可能性の観点から、所定期間内の複数の検知の結果の平均値などを用いて、満空情報を生成してもよい。
【0161】
画像利用部は、駐車領域についての満空情報を、端末装置に送信してよい。満空情報を端末装置に送信するタイミングは、種々のものであってよい。例えば、端末装置からの要求に対応して、満空情報を送信してもよいし、かかる要求なくとも定期的又は特定のイベントに対応して、満空情報を端末装置に送信してもよい。
【0162】
端末装置からの要求としては、例えば、利用者が、駐車アプリを起動することに対応したタイミングで満空情報を要求してもよいし、利用者が駐車アプリ内で特定の駐車場を指定したタイミングで満空情報を要求してもよい。前者の場合、駐車アプリを起動した時点での駐車アプリが位置する位置情報を用いて、かかる位置情報と関連付けられる駐車領域についての満空情報を、かかる起動された駐車アプリに対して、送信してよい。また、後者の場合、利用者が指定した特定の駐車場に係る駐車領域についての満空情報を、かかる指定した駐車アプリに対して送信してよい。
【0163】
定期的なものとしては、例えば、利用者の過去の駐車利用履歴などから、駐車を利用しうる駐車領域についての満空情報を、利用履歴に基づくタイミングで、送信してもよい。
【0164】
また、特定のイベントとしては、例えば、駐車領域内で特定の利用車両を検知するイベントであってもよい。かかる場合、かかる検知された特定の利用車両に係る利用者IDの駐車アプリに対して、満空情報を送信してよい。
【0165】
また、その他の特定のイベントとしては、特定の駐車領域の使用と時間が予約されている場合において、かかる予約に対応して、対応する時間において、予約された駐車領域についての満空情報を、予約した利用車両に係る利用者の駐車アプリに対して、送信してよい。
【0166】
また、管理システムが、駐車場と関連付けられた表示装置と直接的又は間接的に接続されている場合、画像利用部は、駐車領域についての満空情報を、かかる駐車領域に関連する表示装置に送信してもよい。表示装置は、駐車場の入口及び/又は駐車場内に設置されてよい。また、表示装置は、車両内から見ることができるものであってよく、駐車場内の状況を表示可能な装置であって良い。かかる表示装置は、かかる表示装置と関連する駐車領域を模式的に図示し、かかる駐車領域の満空情報を、かかる図示された駐車領域と対応付けて、表示可能であってよい。かかる表示装置により、駐車場への入口及び/又は駐車場内から、駐車場内の満空情報を、提供可能である。
【0167】
<待ち車列検知機能>
また、画像利用部は、一又は複数の画像を用いて、通路上で待ち車列中の車両数を生成してよい。例えば、画像利用部は、通路を視野内に含んで撮像可能な撮像装置によって撮像された一又は複数の画像を用いて、通路上の車両の数を生成してよい。この場合、画像利用部は、駐車領域のように、通路上に領域を設定し、かかる通路上にいる車両の数を生成してよい。この場合、上述の駐車領域についての満空情報を生成する技術が利用されてよい。
【0168】
また、画像利用部は、通路上の待ち車列内で待つ時間に係る情報を生成してよい。画像利用部は、この場合、後述する駐車追跡機能を用いてよい。例えば、画像利用部は、通路上において、所定の期間内に移動する距離を用いて、通路上の待ち車列内で待つ時間に係る情報を生成してよい。また、画像利用部は、後述の速度の予測や所定期間後の画像内の車両の出現位置の予測や、Optical Flow技術を用いて、通路上の待ち車列内で待つ時間に係る情報を生成してよい。また、画像利用部は、通路上の特定の車両の移動時間を測定することにより、待ち車列内の車両の移動時間を測定してもよい。例えば、画像利用部は、かかる通路上の待ち車列の第1所定の位置から第2所定の位置までの移動時間を利用することにより、待ち車列の待ち時間を計測してもよい。第1所定の位置と第2所定の位置は、任意に定められてよい。第1所定の位置と第2所定の位置は、待ち車列の途中の一部でもよいし、待ち車列の最初と最後であってもよい。例えば、第1所定の位置と第2所定の位置との距離とその所定の倍数によって、待ち車列内の車両の移動時間を測定してもよいし、第1所定の位置を車列の最後尾として変動させ、第2所定の位置を待ち車列の先頭としてもよいし、これらの組み合わせでもよい。
【0169】
待つ時間に係る情報は、一の車両について待ち車列内で待ち始めてから待ち車列を離れるまでの時間でもよいし、複数の車両についてのかかる時間の平均時間でもよい。また、かかる時間の一部の時間であってもよい。例えば、少なくとも〇分要する、等の情報であってもよい。
【0170】
画像利用部は、駐車場の入口から所定の範囲内の通路上の待ち車列の車両の数を生成できる場合、駐車場に入るまでの込み具合を検出できる利点がある。この場合、他の駐車場を推薦するなどが可能となる。そのため、管理システムは、一の駐車場における入口の待ち車列に係る情報を、かかる駐車場を目指す車両に係る利用者端末に係る利用者アプリに送信してもよい。かかる送信される情報は、待ち車列に係る車両数の数及び/又は待ち車列において予測される待ち時間であってよい。
【0171】
また、画像利用部が、駐車場の出口から所定の範囲内の通路上の待ち車列の車両の数を生成できる場合、駐車場から出るまでの込み具合を検出できる利点がある。この場合、管理システムは、駐車場に係る出口の待ち車列に係る情報を、かかる駐車場と関連付けられている商業施設内にいる利用者アプリに送信してもよい。かかる送信される情報は、待ち車列に係る車両数の数及び/又は待ち車列において予測される待ち時間であってよい。この場合、駐車場の出口の込み具合を踏まえて商業施設内の利用者の利便性が向上できる利点がある。
【0172】
<誘導機能>
画像利用部は、車両の誘導機能を有してよい。画像利用部は、駐車場内の駐車スペースの満空情報を用いて、車両を、駐車可能領域に誘導する機能を有してよい。画像利用部は、車両の誘導に係る情報を生成し、かかる情報を、利用者端末に送信してよい。
【0173】
画像利用部は、車両の誘導に係る情報として、全ての駐車可能領域についての情報を提供してもよいし、一部の駐車可能領域についての情報を提供してもよいし、かかる一部又は全ての駐車可能領域の特定の所定の範囲の駐車可能領域に移動するのに有用な情報を提供してもよい。
【0174】
画像利用部が、全ての駐車可能領域についての情報を提供した場合、利用者は、かかる全ての駐車領域の中から、駐車を希望する駐車領域を選択できる利点がある。
【0175】
また、画像利用部が、一部の駐車可能領域についての情報を提供した場合、利用者は、過度に多い選択しから迷う必要がない利点がある。なお、画像利用部は、かかる一部の駐車可能領域を、種々の手法により特定してよい。例えば、画像利用部は、駐車領域の満空情報、誘導に係る情報、駐車領域との商業施設との距離、などを用いて、かかる一部の駐車可能領域を特定してよい。
【0176】
例えば、一部の駐車可能領域は、空車率が所定の値以上の満空情報を有する駐車領域、空車率が最も高い満空情報を有する駐車領域、商業施設から所定の距離の範囲内で空車率が所定の値以上の満空情報を有する駐車領域、などであってよい。また、これらの一部駐車可能領域は、所定のルールによって特定されてよい。また、かかる所定のルールの適用は、管理者端末から得られた情報に基づいて、特定されてもよい。この場合、管理者端末によって、管理者が駐車を希望する駐車領域を、誘導に係る情報に含ませることができる利点がある。
【0177】
また、一部又は全ての駐車可能領域の特定の所定の範囲の駐車可能領域に移動するのに有用な情報は、利用車両が、空車スペースに移動する際に使用可能な情報であればよい。例えば、駐車場内の空車スペースが位置する領域、立体駐車場などの複数の階を有する駐車場において空車スペースが位置する階、または具体的な空車スペースの位置、などの空車スペースの方向性を示す情報であってよい。また、リアルタイムの利用車両の位置からの、かかる空車スペースとの相対的な関係性を示す情報を、生成してもよい。なお、かかる空車スペースとリアルタイムの利用車両の位置との相対的な関係性は、リアルタイムの利用車両の位置を管理システム内が取得して、管理システム内でかかる相対的な県警性を生成して利用者端末に送信してもよいし、駐車可能領域についての情報を利用者端末に送信し、利用者端末内で利用車両のリアルタイムの位置情報を用いて、かかる相対的な関係性を生成してもよい。
【0178】
また、管理システムが、駐車場と関連付けられた表示装置と直接的又は間接的に接続されている場合、画像利用部は、駐車領域についての車両の誘導に係る情報を、かかる駐車領域に関連する表示装置に送信してもよい。表示装置は、駐車場の入口及び/又は駐車場内に設置されてよい。また、表示装置は、車両内から見ることができるものであってよく、駐車場内の状況を表示可能な装置であって良い。かかる表示装置は、かかる表示装置と関連する駐車領域を模式的に図示し、車両の誘導に係る情報を、表示可能であってよい。
【0179】
また、管理システムが、更に、かかる表示装置と関連付けられた撮像装置と直接的又は間接的に接続されている場合、画像利用部は、かかる撮像装置によって撮像された車両に対する車両の誘導に係る情報を、かかる表示装置に送信してもよい。ここで、かかる撮像装置は、例えば、かかる表示装置を閲覧可能な位置における車両を撮像視野に含めてよい。画像利用部は、かかる撮像装置によって撮像された画像を用いて、かかる表示装置を閲覧している車両を特定する情報を取得してよい。画像利用部は、かかる撮像装置を用いて特定された車両に対する誘導に係る情報を、かかる表示装置に表示させてよい。この場合、駐車場に設置された表示装置において、かかる表示装置を見る車両に対応した誘導の情報を表示させることができる。
【0180】
かかる構成により、例えば、ある利用者が、特定の駐車領域への駐車する希望を、駐車アプリにおいて入力した場合、かかる利用者が利用する利用車両と連動させて、かかる利用車両に対応する駐車領域への誘導に係る情報を、かかる表示装置に表示できる利点がある。この場合、表示装置に表示される誘導に係る情報は、かかる表示装置を閲覧可能な位置に車両によって、異なってよい。
【0181】
なお、上述においては、ある利用者が特定の駐車領域への駐車を希望する場合を説明したが、これは一例にすぎず、利用者が、特定の駐車領域への駐車を希望しない場合においても、表示装置は、利用者毎に、異なる誘導に係る情報を、表示してもよく、そのために、画像利用部は、利用車両毎に、異なる誘導に係る情報を、生成して、送信してもよい。
【0182】
例えば、かかる表示装置が設置されている箇所から、複数の駐車領域に車両が進行可能である場合において、表示装置を閲覧可能な位置にいる連続して連なる車両に対して、かかる複数の駐車領域を順次割り振ってよい。例えば、一の車両が表示装置を閲覧可能な位置にいる場合に、複数の駐車領域の一の駐車領域についての誘導に係る情報を画像利用部は生成し、表示装置に送信し、表示装置に表示させた場合、一の車両の後続の次の車両がかかる表示装置を閲覧可能な位置にいる場合には、かかる複数の駐車領域のうちの前記一の駐車領域とは異なる駐車領域についての誘導に係る情報を画像利用部は生成し、表示装置に送信し、表示装置に表示させてよい。また、かかる複数の駐車領域のうちの同一の一の駐車領域を連続する車両の両方に誘導しないように、誘導に係る情報を、生成してよい。これらの場合、連続する車両が、同一の駐車領域に誘導されないことから、駐車場内の混雑を緩和できる利点がある。
【0183】
<車両追跡機能>
画像利用部は、機械学習済み識別機能を用いて、動画又は時系列上の複数の静止画像から、同一と判定される車両の移動、すなわち、車両の軌跡の情報を取得できる機能(本願書類において、「車両追跡機能」ということもある)を有してよい。
【0184】
画像利用部は、一の撮像装置から取得した画像を用いた車両追跡機能を有してもよいし、複数の撮像装置から取得した各画像を用いた車両追跡機能を有してもよい。後者の場合、複数の撮像装置によって撮像された画像間における対象の同一性の判定は、従来技術を用いてもよいし、また、車両の同一性、複数の撮像装置の視野の重複性、画像内の車両の撮像された時刻の関連性、などが用いられてよい。視野の重複性は、撮像装置の撮像視野が重複している場合において、かかる重複視野内の同一位置で同一タイミングに識別された車両を用いて、車両の同一性の判定をしてもよい。
【0185】
画像利用部が、車両追跡機能を有している場合、車両追跡機能が適用された画像自体から車両を特定する情報を取得できない場合においても、他の撮像装置で撮像された画像から車両を特定する情報を取得できる場合、かかる他の撮像装置で撮像された画像の情報と連動させて、車両追跡機能が適用される画像内の車両を特定できる利点がある。
【0186】
以上のとおり、車両を特定するために利用された画像と、車両の軌跡の情報を取得するのに使用される画像は、同一の画像であってもよいし、異なる画像であってもよい。また、車両を特定するために利用された画像を撮像する撮像装置と、車両の軌跡の情報を取得するのに使用された画像を撮像する撮像装置と、は同一の撮像装置であってもよいし、異なる撮像装置であってもよい。例えば、車両を特定するために利用された画像と、かかる車両が駐車スペースに移動する経過の車両の軌跡の情報を取得するのに使用された画像と、かかる車両が駐車スペースに駐車されたことを判定するのに利用された画像と、は全て同じ画像であってもよいし、一部の画像が同じで他の画像が異なってもよいし、全ての画像が異なってもよい。また、車両を特定するために利用された画像を撮像する撮像装置と、かかる車両が駐車スペースに移動する経過の車両の軌跡の情報を取得するのに使用された画像を撮像する撮像装置と、かかる車両が駐車スペースに駐車されたことを判定するのに利用された画像を撮像する撮像装置と、は全て同じ撮像装置であってもよいし、一部の撮像装置が同じで他の撮像装置が異なってもよいし、全ての撮像装置が異なってもよい。
【0187】
画像利用部は、車両追跡機能として、種々の手法を用いてよいが、例えば、車両についての予測技術を用いてよい。車両の移動の予測技術は、車両の速度を予測し、現在の車両の位置とかかる予測に基づいて所定時間後の車両の位置を予測する技術を用いてよい。車両の速度を予測する技術としては、例えば、動画内の時系列上の所定の複数の画像から予測される車両の速度を用いてもよいし、カルマンフィルタを用いてもよい。例えば、動画内の過去5フレーム内等の所定の数のフレーム内の各画像内の同一車両の位置から、車両の速度を特定し、かかる速度が維持された場合の所定の期間後の車両の出現位置を予測して、車両を追跡してもよい。
【0188】
また、画像利用部は、車両追跡機能として、上述の機能と共に、又は代えて、Optical Flow技術を用いてもよい。この場合においても、車両の移動をベクトルによって表現することにより、所定期間経過後の車両の移動予測が可能であることから、かかる車両の所定時間後の位置を予測し、車両追跡機能の正確性を向上できる利点がある。
【0189】
また、画像利用部は、上述の機能と共に、他の技術と共に、又は、単独で、車両の色を用いて、車両追跡機能を実現してもよい。また、画像利用部は、上述の機能と共に、又は、他の技術と共に、車両の色を用いて、車両追跡機能の正確性を向上させてもよい。例えば、画像利用部は、或る時点や或るフレーム内で追跡対象の車両の色Xの情報を記憶し、所定の時間経過後や動画の所定の枚数後のフレーム内で追跡対象の車両を特定する処理において、追跡対象の候補の車両の色がかかる車両の色Xと一致するかを判定し、車両の色が異なる追跡対象の候補の車両を、追跡対象から外す処理をしてよい。各車両は種々のボディカラーを有することから、かかる色を用いて、明らかに異なる車両を除外することにより、車両追跡機能の正確性の向上が可能となる利点がある。
【0190】
また、画像利用部は、上述の機能と共に、他の技術と共に、又は、単独で、深層学習済み機械学習機能を用いて、車両の同一性判定をしてもよい。また、画像利用部は、上述の機能と共に、又は、他の技術と共に、深層学習済み機械学習機能を用いて、車両追跡機能の正確性を向上させてもよい。例えば、画像利用部は、或る時点や或るフレーム内で追跡対象の車両について深層学習済み機械学習機能を用いて識別された車種情報Xを記憶し、所定の時間経過後や動画の所定の枚数後のフレーム内で追跡対象の車両を特定する処理において、追跡対象の候補の車両の車種情報がかかる車両の車種情報Xと一致するかを判定し、車種が異なる追跡対象の候補の車両を、追跡対象から外す処理をしてよい。車種情報は、車両の色、車両の車種、車両の形式、などを含んでよい。駐車領域内において同色同型番の車両もあるため、異なる車両の追跡を防止できる利点がある。
【0191】
画像利用部は、撮像された画像を、利用者に対して提供する機能を有してよい。利用者に提供されることによって、利用者は、駐車に関連する情報を取得できる利点がある。
【0192】
上述のとおり、画像利用部は、画像から、ナンバープレートを含む車両を特定する情報を取得する機能を有する場合であって、かかる画像を撮像した撮像装置が特定の駐車場の入場及び/又は出場に合理的に必要な場所に設置されている場合、かかる撮像によって特定の車両を示す情報が取得された場合、かかる駐車場にかかる特定の車両がかかる画像が撮像された時点において存在したことを意味し、かかる存在は、駐車料金の請求に結び付くことから、かかる車両を特定する情報を取得する元となった画像は、車両の存在を利用者に示すものとなる。そこで、かかる、車両を特定する情報の元となった画像は、画像利用部において記憶されて管理され、利用者に対して、提供することにより、利用者も、かかる駐車行為を理解できる利点がある。かかる利用者に提供可能な情報としては、画像が、ナンバープレートのみを撮像してもよいが、ナンバープレートの周辺の情報も撮像してもよい。例えば、ナンバープレートを含む車両の全部及び/又は後部の一部又は全部を撮像してもよいし、車両内に乗車する人を含めて撮像してもよい。車両内に乗車する人を含めた画像の場合、利用者は、より駐車行為に対する記憶を喚起できる利点がある。
【0193】
また、上述の
図10のように、一定の距離から複数の車両を撮像可能な撮像装置である場合、その画像全体であってもよい。この場合も、利用者は、かかる駐車場に駐車したことの記憶を喚起しやすい利点がある。なお、かかる場合、対象となる利用車両以外の場所については、ぼやかす処理を行った上で、利用者に提供してもよい。かかる処理により、対象となる利用者以外のプライバシーを保護できる利点がある。特にかかるぼやかす処理が不可逆的な処理の場合、より対象者となる利用者以外のプライバシーを保護できる利点がある。
【0194】
また、駐車されている車両スペースの所定の範囲内の画像のみを、利用者に提供してもよい。この場合、例えば、各駐車スペースに対応した画像にトリミングされたものが提供されてもよい。この場合、他の駐車スペースについての画像はないことから、対象となる利用者以外のプライバシーを保護できる利点がある。
【0195】
また、かかる利用車両の少なくとも周辺を含む情報が利用者に提供される場合、利用者は、かかる利用車両に対する何らかの事件についての情報を得ることができる利点がある。例えば、かかる画像が、動画によって提供される場合、利用者は、例えば、利用車両に対する悪戯や盗難などの事件が生じた場合についての情報を収集できる利点がある。かかる動画が提供される場合、種々の開始時刻と終了時刻であってよい。例えば、開始時刻と終了時刻の例としては、例えば、駐車場内に入場した時点から、駐車場を退場する時点までの動画であってもよいし、駐車場内で駐車した時点から、駐車場内で駐車から発車した時点までの動画であってもよい。
【0196】
また、特定の車両を示す情報の元となった画像は、種々の解像度の画像であってよい。すなわち、撮像装置の解像度が所定の値よりも高いものであれば、撮像された車両の距離は、所定の長さよりも小さくても、所定の長さよりも長い場合であってもよい。
【0197】
<駐車料金>
また、画像利用部は、駐車スペースについて、駐車料金を設定してよい。かかる駐車料金は、管理者端末から駐車料金の情報を取得して設定されてもよいし、所定のルールに基づいて設定されてもよい。
【0198】
前者は、管理者が、管理者端末を介して入力された情報に基づいて設定されてもよい。例えば、管理者が、駐車場内の各駐車スペースに対して、各駐車料金を入力し、かかる入力された駐車料金を管理者端末において受領し、管理者端末から管理システムに送信され、受信した管理システムにおいてかかる駐車料金を、駐車スペースと関連付けて記憶してよい。
【0199】
後者は、所定のルールは、はじめから管理者が一部または全部を設定したルールであってもよいし、予め定められたルールに対して管理者が一部又は全部を設定したルールであってもよいし、管理者が設定可能ではない予め定められたルールであってもよい。
【0200】
駐車料金は、各一の駐車スペースに対して駐車料金が設定可能とされてもよいし、複数の駐車スペースに対して駐車料金が設定可能とされてもよい。後者は、例えば、複数の駐車スペースを一の駐車領域として、かかる一の駐車領域について、一駐車スペースあたりの同一の駐車料金が設定可能とされてもよいし、複数の駐車スペースを含む一の駐車場について、一駐車スペースあたりの同一の駐車料金が設定可能とされてもよい。また、一の駐車場内の全ての駐車スペースについて、同一の駐車料金が設定可能であってもよいし、異なる駐車料金が設定可能であってもよい。また、同一の種類(例えば、乗用車、バス、二輪車、など駐車スペースとして、社会通念上、ほぼ類似の面積が必要な車両の種類)の駐車スペースについて、同一の駐車料金が設定可能であってもよいし、異なる駐車料金が設定可能であってもよい。
【0201】
所定のルールは、同一の駐車スペースの駐車料金が変化するルールであってもよい。駐車料金の変化は、時間情報、駐車スペースの満空情報、及び/又は、駐車スペースの場所情報、などを用いてよい。
【0202】
時間情報は、駐車される日、時間帯、を含んでよい。例えば、家族連れを主なターゲットとする商業施設であれば、平日の駐車料金を休日の駐車料金よりも安価とすることで、平日の来訪を促進し来訪の分散化が可能な可能性がある。また、同様に、休日における時間帯について、午前中の駐車料金を、午後の駐車料金を安価とすることで、午前中の来訪を促進して来訪の分散化が可能な可能性がある。また、この場合、昼食施設を有する商業施設であれば昼食訪問者を増加できる可能性がある。このように、過去の利用履歴を用いて、又は、社会通念上、来訪者数が日時Aよりも少ない日時Bの日時の駐車料金を、日時Aよりも安価とすることで、来訪者の分散化を可能な可能性がある利点がある。
【0203】
また、駐車スペースの満空情報は、現在の駐車スペースの満空情報のみを含んでもよいし、過去の駐車スペースの満空情報のみを含んでもよいし、現在および過去の両方の駐車スペースの満空情報を含んでもよい。現在の満空情報を用いる場合、現在の満空情報に基づいてリアルタイムに料金を変化させて設定可能である利点がある。また、過去の満空情報を用いる場合、過去の利用者の傾向を用いて、料金を設定可能である利点がある。また、現在と過去の満空情報を用いることで、過去の利用者の傾向を踏まえつつ現在の利用者の状況を踏まえて料金を設定可能である利点がある。
【0204】
また、駐車スペースの満空情報は、駐車料金が設定される対象となる駐車スペースと同一の駐車領域と設定された駐車領域内の駐車スペースの満空情報のみを含んでもよいし、駐車料金が設定される対象となる駐車スペースと同一の駐車場内の駐車スペースの満空情報のみを含んでもよいし、これらの両方を含んでもよい。同一の駐車領域の満空情報を用いることで、駐車料金が設定される対象となる駐車スペースの周辺との関係で料金を設定可能である利点がある。例えば、駐車料金が設定される対象となる駐車スペースと同一の駐車領域と設定された駐車領域内の駐車スペースの満空情報が所定の閾値よりも低い場合、安価とすることにより、かかる駐車領域への駐車を促進できる可能性がある。この場合、例えば、商業施設に敷設する駐車場において、商業施設から遠い駐車領域又は駐車場の駐車料金を安価とすることにより、かかる遠い駐車領域又は駐車場への駐車を促進できる可能性があり、ひいては、駐車領域又は駐車場内の混雑を低下できる可能性がある利点がある。すなわち、画像利用部は、一の商業施設と関連付けられている駐車領域Aと駐車領域Bにおいて、かかる商業施設の所定の個所と駐車領域A内の所定の個所との距離が、かかる商業施設の所定の個所と駐車領域B内の所定の個所との距離よりも短い場合、かかる駐車領域Aの駐車料金を、駐車領域Bの駐車料金よりも安価に設定可能であってよい。
【0205】
また、駐車料金は、駐車領域の過去の利用履歴が用いられて、設定されてもよい。駐車スペースAの利用頻度が、Aと異なる駐車スペースBの利用頻度よりも、所定期間において少ない場合、かかる駐車スペースAの駐車料金を、駐車スペースBの駐車料金よりも低く設定することで、駐車スペースAの利用を促進可能である利点がある。
【0206】
なお、上述の駐車料金に代えて、又は、金銭的価値に加えて、金銭的価値を設定してもよい。金銭的価値も、上述の駐車料金と同様の種々の要素に基づいて、設定されてよい。なお、金銭的価値の設定は、駐車料金の減額と同様の機能を有してよい。例えば、駐車料金を所定の基準の料金を維持して変更せずに、金銭的価値を設定してよい。この場合、かかる金銭的価値が設定された駐車スペースは、利用者に、利用を促進する機能を有してよい。かかる金銭的価値は、上述の通り、種々の種類のものであってよい。
【0207】
なお、管理システムは、複数の管理システムから構成されてもよい。例えば、一又は複数の撮像装置と接続されている地方管理システムと、かかる一または複数の管理システムと接続可能な中央管理システムを備えてよい。地方管理システムと中央管理システムは、同一の機能を有していてもよいし、異なる機能を有していてもよい。例えば、地方管理システムは、一の施設管理者が管理する一又は複数の駐車場について管理する画像利用部を有してよい。他方、中央管理システムは、一又は複数の地方管理システムが管理する一又は複数の駐車場を管理する画像利用部を有してよい。
【0208】
例えば、
図11は、かかる地方管理システムと中央管理システムの関係の一例を示すものである。本図において、中央管理システム1101aに対し、地方管理システム1102a及び1103aがネットワークを介して、直接的又は間接的に、接続されている。中央管理システム1101aには、管理者端末1101bが接続されている。地方管理システム1102aには、撮像装置1102c及び1102dが接続され、また、管理者端末1102bが接続されている。地方管理システム1103aについても同様の構成であってもよいし、本図のように、異なってもよい。なお、利用者端末1104a及び1104bが、管理システムと接続可能であって良い。このように、撮像装置の数、管理者端末の数、管理システムの数、中央管理システムの数、地方管理システムの数、及び/又は、利用者端末の数は、一又は複数であってよい。
【0209】
2.3.管理者端末内の機能
管理者端末は、管理システムを管理する機能を有する。
【0210】
管理者端末は、利用者管理部、及び/又は、画像利用部、を管理可能であってよい。例えば、管理者端末は、利用者管理部における情報の確認、修正、など、利用者に関する情報の管理が可能であってよい。例えば、管理者端末は、駐車場において、窃盗、車両の損害、などの事件が生じた場合、画像利用部を介して、窃盗、車両の損害等の事件の究明に必要な情報を取得する機能を有してよい。また、管理者端末は、対応して、かかる事件に責任を負うべき利用者についての情報を取得できる機能を有してよい。
【0211】
管理者端末は、また、利用者の利用状況を確認し、駐車場の改善をするための統計情報を生成する統計情報部を有してよい。例えば、各駐車スペースの利用について、利用時間帯、利用車両、利用頻度、駐車料金、などの情報を取得し、これらについて統計情報を生成し、表示する機能を有してよい。
【0212】
また、本例のシステムが、賃借形式である場合、管理者端末は、管理料金に係る情報を生成し、表示可能であってよい。管理料金に係る情報は、本システムの利用に係る料金を含んでよい。また、管理料金に係る情報は、所定の期間における管理料金の合計額を含んでよい。
【0213】
管理者端末は、地方管理システムについて管理可能な地方管理者端末と、中央管理システムについて管理可能な中央管理者端末と、の2種類の管理者端末があってよい。
【0214】
地方管理者端末は、地方管理システムのみを管理できてよい。中央管理者端末は、中央管理システムのみを管理できてもよいし、地方管理システムのみを管理できてもよいし、中央管理システム及び地方管理システムの両方を管理できてもよい。かかる管理は、管理料金に係る情報の設定、閲覧、を含んでよい。例えば、中央管理者端末は、地方管理システムによる管理料金に係る情報を閲覧可能であって良い。また、中央管理者端末は、各地方管理システムにおいて管理されている情報の閲覧も可能であって良い。例えば、中央管理者端末は、各地方管理システムにおいて、管理されている情報の全て又はその一部を取得可能であってよい。また、かかる管理されている情報を用いて生成された統計情報を生成し、中央管理システムにおいて、閲覧可能であってよい。なお、中央管理者端末は、一部の地方管理システムのみが管理可能であり、他の地方管理システムを管理できないものであってもよい。
【0215】
3.実施例
3.1.実施例1
実施例1に係るシステム例は、上述の機能の一部又は全部の機能を用いて、利用者の支払いを容易にするものである。
【0216】
実施例1に係るシステム例は、車両が駐車される駐車スペースに、前記車両が到達可能な通路(本願書類において、「駐車通路」ということがある)を撮像視野に含める撮像装置(本願書類において、「駐車通路上撮像装置」ということもある)が設置されているような場面において、使用可能である。ここで、
図12は、かかる駐車通路の一例である。
【0217】
駐車通路上撮像装置は、公道から、駐車場へ進入する駐車場の出入口付近(出入口から所定の距離の範囲内)に設置されていてもよいし、出入口付近から一定距離を離れた場所(出入口から所定の距離の範囲外)に設置されていてもよい。後者は、例えば、車道から駐車場へ向かう通路内のいずれかの場所に置かれている場合などが挙げられる。
【0218】
また、駐車通路上撮像装置は、一の駐車場について、一の撮像装置でもよいし、複数の撮像装置が備えられてもよい。例えば、一の駐車場について、複数の駐車通路上撮像装置が設置され、駐車場内のいずれか一の駐車スペースに通じる通路上に、少なくとも一の駐車通路上撮像装置が設置され、かかる駐車場内のいずれか一の駐車スペースに通じる通路を撮像視野に含める一の駐車通路上撮像装置が備えられていてよい。例えば、
図13は、このようなケースである。
【0219】
また、一の駐車場の領域が、複数の部分領域に分かれている場合において、駐車通路上撮像装置は、かかる複数の部分領域に至る通路上に設置されている撮像装置であってもよい。例えば、
図14は、このようなケースである。
【0220】
要するに、駐車通路上撮像装置は、一の駐車場内の全ての駐車スペース、又は、一の駐車場の部分領域内の全ての駐車スペースに、車両が到達可能な通路上に設置されている撮像装置を含んでよい。これにより、一の駐車場内の全ての駐車スペース、又は、一の駐車場の部分領域内の全ての駐車スペース、を利用する全ての車両について、駐車通路上撮像装置によって撮像可能にできる利点がある。
【0221】
図15は、駐車通路上撮像装置によって撮像された画像を用いたシステムの一例である。一例のシステムは、管理システム1501を含んでよい。また、管理システム1501は、撮像装置1502a及び1502bと接続されてよい。また、管理システム1501を管理可能な管理者端末1501aと接続可能であってよい。また、利用者端末1503a及び1503bは、管理システムと接続可能であってよい。
【0222】
次に、一例の管理システムが、利用者の駐車行為に対して、支払手段を特定する方法について、
図16を参考にして、説明する。
【0223】
まず、管理システムは、車両を特定する情報と、支払手段を特定する情報と、の各関係を記録する(ステップ1)。かかる特定は、利用者端末から入力された情報に基づいてもよいし、管理者端末からの入力に基づいてもよい。一又は複数の車両を特定する情報に対し、一又は複数の支払手段を特定する情報が関連付けられて記憶されてよい。なお、かかる情報において、車両を特定する情報は、ナンバープレートを撮像した画像から取得されたものを含んでもよいし、ナンバープレートを撮像した画像そのものを含んでもよいし、画像とは関係なく利用者又は管理者が入力したナンバープレートに係る文字列の情報を含んでもよい。
【0224】
次に、管理システムは、撮像装置によって撮像された画像から、車両を特定する情報を取得する(ステップ2)。なお、管理システムは、駐車代金が開始と終了によって変動する駐車場の場合は、かかる車両を特定する情報を取得した複数の画像を用いて、駐車の開始を示す時間的情報と、駐車の終了を示す時間的情報と、を取得してよい。
【0225】
次に、管理システムは、かかる車両を特定する情報に係る利用者情報を特定して、駐車履歴情報を更新する(ステップ3)。駐車履歴情報の更新は、一の駐車に対する、駐車り履歴情報に追加される情報であってよく、例えば、一の駐車についての、駐車の時間に関する情報、駐車場に関する情報、駐車時に撮像された画像、駐車料金関連情報、などであってよい。
【0226】
次に、管理システムは、利用者履歴情報に基づいて、対象となる支払手段を用いて、請求処理を行う(ステップ4)。なお、管理システムが、駐車の利用行為に対して請求処理を行う場合は、上述のステップ3の履歴情報に追記したり、履歴情報を用いるステップはなくてもよい。
【0227】
次に、駐車アプリにおける処理を、利用者の利用態様を含めて、説明する。
【0228】
利用者は、利用者端末に、駐車アプリのダウンロード及びインストールを行う(ステップ1)。
【0229】
利用者は、利用者端末における駐車アプリにおいて、利用者情報を、入力し、駐車アプリはかかる利用者情報を記録し、管理システムにその一部又は全部の利用者情報を送信する(ステップ2)。かかる利用者情報は、利用者の利用する車両を特定する情報と、駐車についての支払手段情報を含む、上述のものであってよい。
【0230】
利用者が、利用車両を用いて、一例のシステムが利用する画像を撮像可能な撮像装置が設置された駐車場を利用する場合、かかる駐車場に入場する際に、入場した時刻を示すチケットを取得する必要はなく駐車を行う(ステップ3)。
【0231】
利用者は、駐車場から出場する際、その駐車場内で駐車料金を支払うことなく駐車場を出場する(ステップ4)。このように、車両を特定する情報を取得可能な画像を撮像可能な撮像装置が駐車場と関連付けて設置されている場合において、一例のシステムが、かかる撮像装置によって撮像された画像を利用可能な場合、利用者は、駐車場に入場する際の駐車チケットに係る負担や駐車場を出場する際の支払いに係る負担がない利点がある。また、駐車場も、かかる駐車までの混雑を減少できる利点がある。
【0232】
管理システムは、利用車両を撮像した画像から、利用車両を特定する情報を取得し、更にかかる利用車両の駐車行為に対する支払手段を特定し、かかる駐車行為に対する駐車料金をかかる支払手段によって支払するよう関連付ける(ステップ5)。なお、上記のステップ3及び4の時間情報が駐車料金に影響を与える場合、管理システムは、かかる時間情報を用いて、駐車料金を計算してよい。
【0233】
利用者は、駐車行為について、駐車行為後に、駐車アプリを介して入力した支払手段情報を用いて支払う(ステップ6)。なお、一例のシステム自体が支払請求処理が可能であってもよいし、他のシステムと連携して支払請求処理をしてもよい。利用者は、駐車時とは別の機会に支払いが可能となる。また、支払手段を設定できる場合、利用車両の利用の態様に応じて、適切な支払手段から支払うことができる利点がある。
【0234】
なお、上述の流れでは、駐車アプリを用いた例であるが、これに代えて、インターネット上の利用者IDと認証等を用いて、利用者を特定することによるWEB上の頁においても、同様の機能が処理されてよい。
【0235】
一例の管理システムは、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払われる支払手段を特定する情報と、を関連付けて記憶するデータベースと、
第1車両を特定する情報を取得する手段と、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索する手段と、
前記第1車両を特定する情報に対応する第1支払手段を特定する情報
を特定する特定手段と、
を含むシステムであってよい。
【0236】
車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払われる支払手段情報と、を関連付けて記憶するデータベースは、車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払われる支払手段情報と、を関連付けて記憶されているものであればよく、どのような形式であってもよい。データベースを用いる場合においても、どのようなデータベースの技術手法が用いられてもよい。例えば、リレーショナルデータベースや、階層型データベース、ネットワーク型データベース、NoSQLなどが挙げられるが、これらに限られない。また、データベースの数も、一又は複数であって良く、クラウド上の情報処理装置などであってもよい。
【0237】
また、関連付けの態様についても限定はなく、例えば、一の車両を特定する情報に対し、一又は複数の支払手段情報が関連付けられていてもよい。なお、複数の支払手段情報が関連付けられている場合、特定の車両に対して、複数の支払手段情報が特定されることになりうるが、その複数の支払い手段情報の一が、所定のルール又は利用者によって選択されたことを示す情報などによって特定されることによって、駐車行為に対する料金を支払う手段を特定できる。
【0238】
なお、一の車両を特定する情報に対して、複数の支払手段情報が関連付けて記憶されることにより、例えば、一の車両を複数の主体が使用する場合において、どの主体が料金を負担するかを選択できる利点がある。例えば、一の車両が、法人や個人事業主などのビジネス又は公的活動としての利用行為と、個人的な利用と、を区別することも可能であるし、一の家族が所有する車両について、利用者によって家族内の使用者に応じた負担とすることも可能であるし、一の車両を、複数の家族の関係者でシェアをするいわゆるカーシェアの場合は、カーシェアシステムと連携した上で、支払い手段情報と関連付けられてよい。
【0239】
また、他の一例の管理システムは、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払いを行う支払者又は利用登録をした利用利用者を特定する情報と、を関連付けて記憶するデータベースと、
第1車両を特定する情報を取得する手段と、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索する手段と、
前記第1車両を特定する情報に対応する第1支払者又は第1利用利用者を特定する情報
を特定する特定手段と、
を有するシステムであってよい。
【0240】
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払いを行う支払者を特定する情報と、を関連付けて記憶するデータベースは、支払手段を特定する情報に代えて、支払を行う支払者を特定する情報であってよく、他は上述と同様のデータベースであってよい。支払者を特定することにより、支払手段が特定されていない場合においても、駐車行為に対する支払を追求できる利点がある。なお、支払者を特定した後、支払者に対する債務として登録してもよいし、別途のデータベースなどに記載の支払者の支払う支払手段を、特定してもよい。
【0241】
また、ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して利用登録をした利用利用者を特定する情報と、を関連付けて記憶するデータベースは、支払手段を特定する情報に代えて、利用登録をした利用利用者を特定する情報であってよく、他は上述と同様のデータベースであってよい。利用利用者を特定することにより、支払手段が特定されていない場合においても、駐車行為に対する支払を追求できる利点がある。利用利用者を特定した後、利用利用者に対する債務として登録してもよいし、別途のデータベースなどに記載の支払者の支払う支払手段を、特定してもよい。
【0242】
なお、本願書類において、「支払手段」、「利用者」、及び、「支払者」、などの駐車行為に対して支払いを追求可能な情報を、「支払追求可能情報」ということもある。
【0243】
他の一例のシステムは、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対して支払追求可能情報を特定する情報と、を関連付けて記憶するデータベースと、
第1車両を特定する情報を取得する手段と、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索する手段と、
前記第1車両を特定する情報に対応する支払追求可能情報を特定する情報
を特定する特定手段と、
を有するシステムであってよい。
【0244】
3.2.実施例2
本システムに係る実施例2は、画像利用部が、満空情報を生成可能な例である。次に
図18を用いて、かかる処理を説明する。
【0245】
まず、一例のシステムは、一又は複数の撮像装置によって撮像された画像から、満空情報を生成する(ステップ1)。かかる情報は、所定期間毎、車両の出入りのタイミング、など種々のタイミングで生成されてよい。
【0246】
一例のシステムは、かかる満空情報を、利用者が閲覧可能なように提供する(ステップ2)。特に、かかる満空情報と関連付けられる駐車領域に駐車予定の利用車両に係る利用者に提供できてよい。提供する態様は、種々の情報処理装置を利用してよく、例えば、駐車場と関連付けられて設置された表示装置、利用者に係る利用者端末の表示装置、などであってよい。かかる提供のタイミングは、利用者端末からの要求に対応するタイミング、利用車両が対応する駐車領域と所定の関係を有したタイミング、など種々のものであってよい。かかる構成により、利用者は、駐車領域の満空情報を、理解することができる利点がある。
【0247】
次に、利用者が、満空情報に係る駐車領域内の位置の駐車スペースに駐車する(ステップ3)。
【0248】
次に、一例のシステムは、かかる駐車スペースを撮像視野に含む撮像装置によって撮像された画像に基づいて、対応する駐車スペースについて、駐車済みの情報に変更する(ステップ4)。なお、満空情報の一例として、例えば、
図21の駐車場に対し、
図22のような満空情報が生成されてよい。
【0249】
3.3.実施例3
実施例3に係るシステムは、画像利用部が、車両を誘導する機能を有する例であり、
図19を参考に説明する。
【0250】
まず、一例のシステムは、一又は複数の撮像装置によって撮像された画像から、満空情報を生成する(ステップ1)。
【0251】
一例のシステムは、満空情報に係る駐車領域の一部又は全部について、空車領域を提示するとともに、その空車領域に移動するのに役立つ情報を、利用者に提供する(ステップ2)。上述のように、利用者に提供する態様は種々のものであってよい。また、一例のシステムは、満空情報に係る駐車領域のうち、全ての空車領域を提供してもよいが、全ての空車領域を提供せず、一部の空車領域を提供してもよい。後者の場合、一例のシステムは、かかる提供の前に、誘導する一又は複数の空車領域を決定してもよい。かかる空車領域の決定は、種々の観点で決定されてよい。例えば、駐車場内の混乱の防止目的で決定されてもよいし、駐車場内の空車率の均一化目的で、決定されてもよいし、利用者の希望実現目的で決定されてもよいし、これらの一部又は全部の目的で、決定してもよい。各目的の具体的な達成手段としては、上述のとおりであってよい。
【0252】
次に、利用車両が、空車領域に近づく(ステップ3)。一例のシステムは、誘導中の利用車両が、空車領域に近づくにつれて、これに対応して、空車領域に移動するのに役立つ情報を、利用者に提供してよい。
【0253】
次に、利用車両が、空車領域において、駐車する(ステップ4)。
【0254】
一例のシステムは、駐車された空車領域を、駐車済みに変更する(ステップ5)。ここで、一例のシステムは、一又は複数の撮像装置によって撮像された画像から、かかる情報を取得してよい。
【0255】
3.4.実施例4
実施例4に係るシステムは、画像利用部が、駐車領域について、駐車料金を変化させる例であり、
図20を参考にしつつ、説明する。
【0256】
まず、一例のシステムは、一の駐車領域について、料金を設定する(ステップ1)。かかる料金は、種々の情報に基づいて、設定されてよい。また、料金が設定される駐車領域は、各駐車スペースについて異なってもよいし、同じでもよい。
【0257】
次に、一例のシステムは、かかる駐車料金を、かかる一の駐車領域と関連付けて、利用者に提示する(ステップ2)。利用の態様は種々の手法であってよく、駐車領域に関連付けられたディスプレイに表示してもよいし、利用者端末に表示させてもよい。
【0258】
次に、利用者が、駐車領域の一の駐車スペースに駐車する(ステップ3)。
【0259】
一例のシステムは、かかる現在の駐車行為による満空情報の変化によって、駐車料金を変更するルールを採用している場合においては、かかる満空情報の変化を用いて、新たに駐車料金を設定する(ステップ4)。なお、一例のシステムが、駐車料金を、現在の満空情報の変化によって駐車料金を設定していない場合には、現在の満空情報の変化を用いて、駐車料金を設定しなくてよい。
【0260】
第1態様の一実施形態のシステムは、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対する支払追求可能情報と、を関連付けて記憶するデータベースと、
第1車両を特定する情報を取得する取得部と、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索する検索部と、
前記第1車両を特定する情報に対応する第1支払追求可能情報を特定する特定部と、
を有するシステム。
【0261】
第2態様の一実施形態のシステムは、
前記第1車両を特定する情報は、ナンバープレートを含む画像に対して機械学習済み機能が適用されて、生成された情報を含む、
第1実施形態のシステム。
【0262】
第3態様の一実施形態のシステムは、
前記画像は、駐車場内の複数の駐車スペースを含む、
第1又は2実施形態のシステム。
【0263】
第4態様の一実施形態のシステムは、
前記画像は、駐車場内の複数の駐車スペースを撮像可能な撮像装置によって撮像されたものである、
第1乃至第3実施形態のいずれか一のシステム。
【0264】
第5態様の一実施形態のシステムは、
前記画像を用いて、駐車場内の各駐車スペースについて、駐車の有無を管理する、画像利用部を備える、
第1乃至第4実施形態のいずれか一のシステム。
【0265】
第6態様の一実施形態のシステムは、
前記画像を用いて、駐車場内の各駐車スペースへ移動する車両の軌跡を追跡する、
第1乃至第5実施形態のいずれか一のシステム。
【0266】
第7態様の一実施形態のシステムは、
前記画像利用部は、前記駐車の有無を用いて、駐車予定の車両に対して誘導される、少なくとも一つの駐車スペースを特定する、
第1乃至第3実施形態のいずれか一のシステム。
【0267】
第8態様の一実施形態のシステムは、
前記画像利用部は、前記各駐車スペースについて、駐車料金を示す情報と関連付けて記憶する、
第1乃至第7実施形態のいずれか一のシステム。
【0268】
第9態様の一実施形態のシステムは、
前記画像利用部は、第1駐車スペースと関連付けられた第1駐車料金と、前記第1駐車スペースに駐車される車両と同一種類の車両を対象とする前記第1駐車スペースと異なる第2駐車スペースと関連付けられた第2駐車料金と、を異なる料金に設定する、
第1乃至第8実施形態のいずれか一のシステム。
【0269】
第10態様の一実施形態のシステムは、
前記画像利用部は、第1駐車スペースと関連付けられた駐車料金を、前記第1駐車スペース以外の駐車スペースの駐車の有無に応じて、変更する、
第1乃至第9実施形態のいずれか一のシステム。
【0270】
第11態様の一実施形態のシステムは、
前記第1車両を特定する情報と、前記第1車両の駐車時間と、を関連付けて記憶し、
前記駐車時間は、駐車開始時刻及び駐車終了時刻、又は、駐車継続時間、を含む、
第1乃至第10実施形態のいずれか一のシステム。
【0271】
第12態様の一実施形態のシステムは、
第2車両を特定する情報を取得する手段と、
前記第2車両を特定する情報と、前記第1車両を特定する情報とを用いて、前記第1車両と前記第2車両が同一の車両であるかを判定し、
前記第1車両と前記第2車両が同一の車両である場合、
前記第2車両に係る駐車料金を用いて、前記第1車両に係る駐車料金を計算する、
第1乃至第11実施形態のいずれか一のシステム。
【0272】
第13態様の一実施形態のシステムは、
前記第1車両を特定する情報を取得する取得部は、
ナンバープレートを含む画像と、かかるナンバープレート内の数字及び文字列と、の関係を機械学習済みの機械学習部を備える、
第1乃至第12実施形態のいずれか一のシステム。
【0273】
第14態様の一実施形態のシステムは、
前記第1支払追求可能情報は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、口座情報、利用者、支払者、に係る情報のいずれか一つを少なくとも含む、
第1乃至第13実施形態のいずれか一のシステム。
【0274】
第15態様の一実施形態の携帯端末装置は、
駐車行為の対象となる車両を特定する情報を取得する取得部と、
前記車両の駐車行為に対する料金の支払手段情報を取得可能な取得部と、
前記車両の駐車行為に対する料金が、前記支払手段情報によって支払われることを示す情報を表示する表示部と、
を有する携帯端末装置。
【0275】
第16態様の一実施形態の携帯端末装置は、
駐車行為の対象となる車両に係るナンバープレートを撮像可能な撮像部と、
前記車両の駐車行為に対する料金の支払手段情報を取得可能な取得部と、
前記車両の駐車行為に対する料金が、前記支払手段情報によって支払われることを示す情報を表示する表示部と、
を有する携帯端末装置。
【0276】
第17態様の一実施形態のプログラムは、
コンピュータを、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対する支払追求可能情報と、を関連付けて記憶する記憶手段、
第1車両を特定する情報を取得する取得手段、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索する検索手段、
前記第1車両を特定する情報に対応する第1支払追求可能情報を特定する特定手段、
として動作させるプログラム。
【0277】
第18態様の一実施形態の方法は、
コンピュータが、
ナンバープレートを用いて車両を特定する情報と、前記車両の駐車行為に対する支払追求可能情報と、を関連付けて記憶するステップ、
第1車両を特定する情報を取得するステップ、
前記第1車両を特定する情報を、前記データベース内で、検索するステップ、
前記第1車両を特定する情報に対応する第1支払追求可能情報を特定するステップ、
を実行する方法。
【0278】
第19態様の一実施形態のプログラムは、
コンピュータを、第1乃至第14実施形態のいずれか一のシステムとして機能させるためのプログラム。
【0279】
4.システムを構成するハードウェア構成
本願発明に係るシステムは、一又は複数の情報処理装置から構成されてよい。本願発明に係る情報処理装置10は、
図23のように、バス15、演算装置11、記憶装置12、及び通信装置16を備えてよい。また、一実施態様における情報処理装置10は、入力装置13、表示装置14を備えてよい。また、ネットワーク17と、直接または間接的に接続される。
【0280】
バス15は、演算装置11、記憶装置12、入力装置13、表示装置14及び通信装置16の間の情報を伝達する機能を有してよい。
【0281】
演算装置11の例としては、例えばプロセッサが挙げられる。これは、CPUであってもよいし、MPUであってもよい。また、一実施態様における演算装置は、グラフィックスプロセッシングユニット、デジタルシグナルプロセッサなどを有してもよい。要するに、演算装置12は、プログラムの命令を実行できる装置であればよい。
【0282】
記憶装置12は、情報を記録する装置である。これは、外部メモリと内部メモリのいずれでもよく、主記憶装置と補助記憶装置のいずれでもよい。また、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリなどでもよい。また、ネットワークを介した記憶装置又は、ネットワークを介したクラウド上の記憶装置を有してもよい。
【0283】
なお、演算装置に物理的に近い位置で情報を記憶する、レジスタ、L1キャッシュ、L2キャッシュなどは、本ブロック図においては、演算装置11内に含まれる場合もあるが、計算機アーキテクチャのデザインにおいて、情報を記録する装置としては、記憶装置12がこれらを含んでもよい。要するに、演算装置11、記憶装置12及びバス11が協調して、情報処理を実行できるよう構成されていればよい。
【0284】
記憶装置12は、本願発明に係る処理を実行可能なプログラムの一部又は全部を備えることができる。また、本願発明に係る処理を実行する際に必要なデータを、適宜記録することもできる。また、一実施態様における記憶装置12は、データベースを含んでもよい。
【0285】
また、上記は、演算装置12が、記憶装置13に備えられたプログラムに基づいて実行される場合を記載したが、上記のバス11、演算装置12と記憶装置13が組み合わされた形式の一つとして、本願発明に係る情報処理の一部又は全部を、ハードウェア回路自体を変更することができるプログラマブルロジックデバイス又は実行する情報処理が決まっている専用回路で実現されてもよい。
【0286】
入力装置13は、情報を入力するものであるが、他の機能を有してもよい。入力装置14としては、キーボード、マウス、タッチパネル、又はペン型の指示装置などの入力装置が挙げられる。
【0287】
表示装置14は、情報を表示する機能を有する。例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられるが、要するに、情報を表示できる装置であればよい。また、タッチパネルのように入力装置13を一部に備えてもよい。
【0288】
ネットワーク17は、通信装置16と共に、情報を伝達する。すなわち、情報処理装置である10の情報を、ネットワーク17を介して他の情報端末(図示しない)に伝達できるようにする機能を有する。通信装置16は、どのような接続形式を用いてもよく、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、PCI、SCSI、USB、2G、3G、4G、5Gなどでもよい。ネットワーク17への接続は、有線と無線のいずれでもよい。
【0289】
本願発明に係る情報処理装置は、汎用型であってもよいし、専用型であってもよい。また、当該情報処理装置は、ワークステーション、デスクトップパソコン、ラップトップパソコン、ノートパソコン、PDA、携帯電話、スマートフォンなどでもよい。
【0290】
本図では、一台の情報処理装置10として説明したが、本願発明に係るシステムは、複数の情報処理装置によって構成されてもよい。当該複数の情報処理装置は、内部的に接続されていてもよいし、外部的に接続されていてもよい。
【0291】
また、本願発明に係るシステムは、種々の態様の装置形式であってよい。例えば、本願発明に係るシステムは、スタンドアローンであってもよいし、サーバクライアント形式であってもよいし、ピアツーピア形式であってもよいし、クラウド形式であってもよい。本願発明に係るシステムは、スタンドアローンの情報処理装置であってもよいし、サーバクライアント形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよいし、ピアツーピア形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよいし、クラウド形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよい。
【0292】
また、本願発明に係るシステムが複数の情報処理装置で構成される場合、各情報処理装置の所有者や管理者は、異なってもよい。
【0293】
また、情報処理装置10は、物理的な存在であってもよいし、仮想的なものであってもよい。例えば、クラウドコンピューティングを用いて、情報処理装置10を仮想的に実現してもよい。
【0294】
上述では、本例のシステムが実施する構成として説明したが、これらは、システム内の一又は複数の情報処理装置が実施する構成であってもよい。また、上述において、携帯可能な情報処理装置として説明されたものは、適宜、設置され、固定化された情報処理装置であってもよい。
【0295】
本願書類の実施例において述べた発明例は、本願書類で説明されたものに限らず、その技術的思想の範囲内で、種々の例に適用できることはいうまでもない。例えば、本願書類の実施例において、情報処理装置の画面に提示される情報は、他の情報処理装置における画面で表示できるために前記他の情報処理装置に対して送信できるよう、各実施例のシステムが構成されてもよい。また、各種図面内の〇の表示は、各文脈に沿った適宜の値が入ってよく、全て同じであってもよいし、異なってもよい。
【0296】
また、本願書類で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものであってよい。また、本願書類で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能であってよい。またこれらのコンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶されてよい。また、これらのプログラムは、非一過性又は一時的な記憶媒体に記憶されてよい。
【解決手段】情報処理システムは、一又は複数の撮像装置が各々複数の駐車スペースを撮像視野とする一又は複数の撮像装置から、画像を取得する画像取得部と、一又は複数の画像に基づいて、複数の駐車スペース内の、第1駐車スペースの料金を設定する料金設定部を備える。料金設定部は、一又は複数の画像に基づいて、第1駐車スペースとは異なる複数の駐車スペース内の第2駐車スペースの料金を、第1駐車スペースの料金とは異なる料金に設定する。第1駐車スペースを含む第1駐車領域の満空情報が、前記第2駐車スペースを含む第2駐車領域の満空情報、よりも高い場合、料金設定部は、第1駐車スペースの料金を、第2駐車スペースの料金よりも、高く設定する。