特許第6843507号(P6843507)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6843507
(24)【登録日】2021年2月26日
(45)【発行日】2021年3月17日
(54)【発明の名称】ホルダ
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20210308BHJP
   B65D 71/42 20060101ALI20210308BHJP
【FI】
   B65D25/20 V
   B65D71/42
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-11635(P2016-11635)
(22)【出願日】2016年1月25日
(65)【公開番号】特開2017-132482(P2017-132482A)
(43)【公開日】2017年8月3日
【審査請求日】2019年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】391057052
【氏名又は名称】株式会社サンパック
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 総一郎
(72)【発明者】
【氏名】長岡 代志子
【審査官】 吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第08091702(US,B1)
【文献】 米国特許第03640380(US,A)
【文献】 実開昭54−026578(JP,U)
【文献】 実公昭34−003446(JP,Y1)
【文献】 実開昭55−036181(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 25/20
B65D 71/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を保持するホルダであって、
一の方向に延びる帯状の底部と、
前記底部の両側から延び、前記底部の上方位置において連続する一対の斜辺部と、
を備え、
少なくともいずれか一方の前記斜辺部は、その中央部に開口を含み、
前記開口が設けられる前記斜辺部は、外側に向って凸となる半環状の支持部を含み、
前記支持部によって囲まれる内側領域と前記開口とは連通している、ホルダ。
【請求項2】
一対の前記斜辺部は、前記底部の中央部上方位置において連続し、いずれもその中央部に前記開口を含み、
前記斜辺部は、いずれも外側に向って凸となる半環状の前記支持部を含み、
前記支持部によって囲まれる内側領域と前記開口とは連通している、
請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
当該ホルダは、長方形の1枚の紙で形成され、
前記紙の前記一の方向となる長手方向の途中領域に短手方向に延びる折り曲げ線で折り畳まれており、
前記折り曲げ線を挟んで両側のいずれにも、打ち抜き領域が前記折り曲げ線側となるように、前記底部となる底部片、および、前記底部片の外側を取り囲む位置に、前記支持部となる支持部片が打ち抜かれており、
2つの前記底部片の中央部側の先端部同士が連結されている、請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
2つの前記底部片の中央部側の先端部同士が連結されることにより、前記底部の延びる方向に対して交差する方向に延びる斜辺部が設けられている、請求項3に記載のホルダ。
【請求項5】
前記底部の両端には、内側に向って凹む凹部領域を有し、
前記底部の前記両端の角部は、曲線領域を有している、
請求項4に記載のホルダ。
【請求項6】
前記両端の前記凹部領域のいずれにも、前記折り曲げ線が前記長手方向の中央に位置した場合に前記折り曲げ線で折り畳まれた状態において、重なり合わない位置に、外側に向う凸部片が設けられている、請求項5に記載のホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、紙製カップ、プラスチック製カップ、その他の携行に容易な容器を、持ち運びに便利なように起立させた状態を保持する、ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
ファーストフード店、コーヒーショップなどにおいては、持ち帰りが可能なように、紙製カップ、プラスチック製カップが多く用いられている。また、様々な飲料製品においても、取扱いの容易性、軽量性、廃棄の容易性の観点から、紙製カップ、プラスチック製カップ等の容器が多く用いられている。
【0003】
たとえば、実開平03−26711号公報(特許文献1)には、カップの底部を嵌め入れるための開口が設けられ、この開口でカップを起立させた状態を保持する、紙製トレーが開示されている。
【0004】
また、実開平03−90868号公報(特許文献2)に、カップの底部領域を嵌め入れるための開口が設けられ、この開口でカップを起立させた状態を保持する、紙製トレーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平03−26711号公報
【特許文献2】実開平03−90868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、環境にやさしい商品の開発が重要であり、カップを起立させた状態で保持するホルダは、最終的に廃棄されるものであるから、ホルダに使用される材料の量は少ない方が好ましい。さらに、使用前においては、コンパクトに収納可能な形状を採用することで、収納、搬送等に要する費用の削減も可能となる。
【0007】
この発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、材料の使用量を少なくするとともに、収納、搬送等に要する費用の削減を可能とするホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づくホルダは、容器を保持するホルダであって、一の方向に延びる帯状の底部と、上記底部の両側から延び、上記底部の上方位置において連続する一対の斜辺部と、を備え、少なくともいずれか一方の上記斜辺部は、その中央部に開口を含み、上記開口が設けられる上記斜辺部は、外側に向って凸となる半環状の支持部を含む。
【0009】
本発明の一形態においては、上記支持部によって囲まれる内側領域と上記開口とは連通している。
【0010】
本発明の一形態においては、一対の上記斜辺部は、上記底部の中央部上方位置において連続し、いずれもその中央部に上記開口を含み、上記斜辺部は、いずれも外側に向って凸となる半環状の上記支持部を含み、上記支持部によって囲まれる内側領域と上記開口とは連通している。
【0011】
本発明の一形態においては、当該ホルダは、長方形の1枚の紙で形成され、上記紙の上記一の方向となる長手方向の途中領域に短手方向に延びる折り曲げ線で折り畳まれており、上記折り曲げ線を挟んで両側のいずれにも、打ち抜き領域が上記折り曲げ線側となるように、上記底部となる底部片、および、上記底部片の外側を取り囲む位置に、上記支持部となる支持部片が打ち抜かれており、2つの上記底部片の中央部側の先端部同士が連結されている。
【0012】
本発明の一形態においては、2つの上記底部片の中央部側の先端部同士が連結されることにより、上記底部の延びる方向に対して交差する方向に延びる連結壁が設けられている。
【0013】
本発明の一形態においては、上記底部の上記両端には、内側に向って凹む凹部領域を有し、上記底部の上記両端の角部は、曲線領域を有している。
【0014】
本発明の一形態においては、上記両端の上記凹部領域のいずれにも、折曲中央線で折り畳まれた状態において、重なり合わない位置に、外側に向う凸部片が設けられている。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、カップを起立させた状態で保持することが可能であるとともに、容器として用いることも可能な構造を備える、ホルダの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施の形態1におけるホルダの全体斜視図である。
図2】実施の形態1におけるホルダの展開図である。
図3】実施の形態1におけるホルダを折り畳んだ状態を示す図である。
図4】実施の形態1におけるホルダにコーヒーカップを載置した状態を示す斜視図である。
図5】実施の形態2におけるホルダの全体斜視図である。
図6】実施の形態3におけるホルダの全体斜視図である。
図7】実施の形態4におけるホルダの全体斜視図である。
図8】実施の形態5におけるホルダの全体斜視図である。
図9】実施の形態6におけるホルダの全体斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明に基づいた一例における実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。図においては、実際の寸法比率では記載しておらず、構造の理解を容易にするために、一部比率を異ならせて記載している箇所を有する。
【0018】
また、以下に示す実施の形態においては、シート材として厚紙を用いた場合について説明しているが、厚紙に限定されることなく、紙、樹脂、金属、または、これらの複合材料などを用いることができる。
【0019】
また、一例としてコーヒーカップを保持する場合について説明しているが、コーヒーカップ500に限定されず、飲料用として用いられるカップや、食品を保持するカップに対して適用してもよく、同等の形状を有する容器のホルダとして用いることができる。また、カップの外形が矩形形状であってもよい。
【0020】
(実施の形態1:ホルダ100)
図1から図4を参照して、本実施の形態におけるホルダ100について説明する。図1は、ホルダ100の全体斜視図、図2は、ホルダ100の展開図、図3は、ホルダ100を折り畳んだ状態を示す図、図4は、ホルダ100にコーヒーカップ500を載置した状態を示す斜視図である。
【0021】
図1および図2を参照して、本実施の形態1におけるホルダ100は、コーヒーカップ等の容器を保持するホルダであって、一の方向に延びる帯状の底部110と、この底部110の両側から延び、底部110の上方位置において連続する一対の斜辺部130,130とを備えている。
【0022】
このホルダ100は、略長方形形状の1枚の紙で形成され、この紙の一の方向となる長手方向の途中領域に短手方向に延びる折り曲げ線B1が設けられ、この折り曲げ線B1で折り畳み可能なように設けられている。
【0023】
折り曲げ線B1を挟んで両側のいずれにも、打ち抜き領域が折り曲げ線B1側となるように、底部110となる底部片110aが切断線C1により打ち抜き切り離され、底部片110aの外側を取り囲む位置に、支持部121となる支持部片120が切断線C2により打ち抜き切り離されている。
【0024】
2つの底部片110aの中央部側の先端部110a1同士が連結されている。2つの底部片110aの中央部側の先端部同士が折り曲げ線B2により折り曲げられ、接着剤等を用いて連結されることにより、底部110の延びる方向に対して交差する方向に延びる連結壁110A1が設けられる。
【0025】
一対の斜辺部130,130は、折り曲げ線B4により折り曲げられるとともに、底部の中央部上方位置における折り曲げ線B1において連続し、いずれもその中央部に開口HL1を含む。いずれの斜辺部130も、外側に向って凸となる半環状の支持部121を含み、支持部121は、折り曲げ線B3により外側に折り曲げられている。
【0026】
その結果、支持部121によって囲まれる内側領域HL2と開口HL1とは連通することで、容器の支持領域HLを構成している。また、いずれの斜辺部130にも、支持部121を、折り曲げ線B3に沿って外側への折り曲げを容易にするために、支持部121をつまむための開口H1が設けられている。
【0027】
底部110の両端には、内側に向って凹む凹部領域131aを有し、底部110の両端の角部は、曲線領域131を有している。さらに、両端の凹部領域131aのいずれにも、折り曲げ線B1で折り畳まれた状態において、重なり合わない位置に、外側に向う凸部片132が設けられている。
【0028】
本実施の形態1におけるホルダ100によれば、図3を参照して、略長方形形状の1枚の紙で形成されており、折り曲げ線B1により二つ折りに折り畳むことにより、使用前の収納時においては、非常にコンパクトな外形サイズ、および、厚さとなる。その結果、ホルダ100に要する材料コスト、搬送コストの削減を十分に実現することができる。
【0029】
使用時には、図1に示す形態となり、図4に示すように、容器の支持領域HLに容器としてのコーヒーカップ500を2箇所に保持することを可能とする。また、ホルダ100は、底部110を有していることから、コーヒーカップ500を安定的に保持することが可能となる。また、底部110の延びる方向に対して交差する方向に延びる連結壁110A1が設けられることで、仕切り壁となり、コーヒーカップ500の移動を阻止することができる。
【0030】
また、このホルダ100にコーヒーカップ500を保持させて状態で、プラスチックバッグに収容した場合、底部110の両端の角部には、曲線領域131が設けられていることから、コーヒーカップ500の重みで底部110の両端の角部には力が加わるが、曲線領域131を設けておくことで、プラスチックバッグが破損することを抑制することができる。
【0031】
なお、本実施の形態では、2つの底部片110aの中央部側の先端部同士が折り曲げ線B2により折り曲げられ、接着剤等を用いて連結される構成を採用しているが、後述の実施の形態8で示す、切り込みを相互に係合させる連結構造を採用することも可能である。
【0032】
(実施の形態2:ホルダ100A)
図5を参照して、本実施の形態におけるホルダ100Aについて説明する。図5は、ホルダ100Aの全体斜視図である。基本的な構成は、上記実施の形態1におけるホルダ100と同じである。相違点は、上記実施の形態1におけるホルダ100における支持部121の形状は略円形の形状であるが、本実施の形態におけるホルダ100Aにおける支持部121の形状は略矩形の形状である。
【0033】
この構成によっても、上記実施の形態1におけるホルダ100と同様の作用効果を得ることができる。また、容器の支持領域HLの形状が略矩形形状になることから、容器がコーヒーカップ500のように円形でなく矩形を有している場合には、より安定的に容器を保持することができる。なお、一方の領域に実施の形態1における形状、他方の領域に実施の形態2における形状を採用してもよい。
【0034】
(実施の形態3:ホルダ100B)
図6を参照して、本実施の形態におけるホルダ100Bについて説明する。図6は、ホルダ100Bの全体斜視図である。基本的な構成は、上記実施の形態1におけるホルダ100と同じである。相違点は、上記実施の形態1におけるホルダ100は、折り曲げ線B1を境にして両側に半環状の支持部121を設けることにより、容器の支持領域HLを2箇所設ける構成を採用しているが、本実施の形態においては、折り曲げ線B1を境にして一方側に、支持部121を有する斜辺部130を設けて容器の支持領域HLを形成しているが、折り曲げ線B1を境にして反対側には、斜辺部に相当する起立壁135を設けるようにしたものである。起立壁135には、底部片110aとともに底部110を構成する底部片110b、および、この底部片110bを切り離すことにより形成された開口HL3が設けられている。
【0035】
この構成によっても、上記実施の形態1におけるホルダ100と基本的には、同様の作用効果を得ることができる。保持すべきコーヒーカップ500が一つしかない場合には、最適な形状である。
【0036】
(実施の形態4:ホルダ100C)
図7を参照して、本実施の形態におけるホルダ100Cについて説明する。図7は、ホルダ100Cの全体斜視図である。基本的な構成は、上記実施の形態3におけるホルダ100Bと同じである。相違点は、本実施の形態におけるホルダ100Cは、一枚の紙を用いて、上記実施の形態3におけるホルダ100Bを、二つ並べる構成を採用したものである。
【0037】
この構成によっても、上記実施の形態3におけるホルダ100Bと、同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
なお、図7に示すように、二つのホルダ100Bの間に切り取り線CL1を設けておくことで、使用状況に応じて切り離し、一つのホルダ100Bとして用いることも可能である。
【0039】
(実施の形態5:ホルダ100D)
図8を参照して、本実施の形態におけるホルダ100Dについて説明する。図8は、ホルダ100Dの全体斜視図である。
【0040】
本実施の形態における基本的な構成は、上記実施の形態1におけるホルダ100と同じであるが、ホルダ100Dは、一対の斜辺部130A,130Bをそれぞれ構成する略長方形形状の2枚の紙を用いて形成されている。
【0041】
斜辺部130Aには、開口HL1を形成するとともに、底部110を構成する底部片110aが打ち抜かれている。同様に、斜辺部130Bには、開口HL1を形成するとともに、底部110を構成する底部片110aが打ち抜かれている。底部片110aの先端部には切り込みSa1が形成され、底部片110bの先端部にも切り込みSb1が形成されれている。切り込みSa1と切り込みSb1とを相互に嵌め合せることで、底部片110aと底部片110bとが連結された状態となる。
【0042】
斜辺部130Aの上部側には、半環状の支持部121Aが設けられており、支持部121Aによって囲まれる内側領域HL2が形成されている。支持部121Aは外側に向けて折り曲げられており、開口HL1と内側領域HL2とにより、容器の支持領域HLが形成されることとなる。
【0043】
斜辺部130Bの上部側には、半環状の支持部121Bが設けられており、支持部121Bによって囲まれる内側領域HL2が形成されている。支持部121Bは外側に向けて折り曲げられており、開口HL1と内側領域HL2とにより、容器の支持領域HLが形成されることとなる。
【0044】
斜辺部130Aと支持部121Aとの間には、接続領域140Aが設けられている。同様に、斜辺部130Bと支持部121Bとの間にも、接続領域140Bが設けられている。接続領域140Aと接続領域140Bとを接着剤等を用いて固定することにより、ホルダ100Dとしての形態が維持されることとなる。
【0045】
以上の構成を備えるホルダ100Dにおいても、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。また、搬送時、使用前の収納時においては、切り込みSa1と切り込みSb1とは相互に係合されておらず、斜辺部130Aと斜辺部130Bとが折り畳まれた状態であり、非常にコンパクトな外形サイズ、および、厚さとなる。
【0046】
また、ホルダ100Dとして使用する際には、切り込みSa1と切り込みSb1とを相互に係合させることで、容易に図8に示す形態を形成することを可能としている。
【0047】
(実施の形態6:ホルダ100E)
図9を参照して、本実施の形態におけるホルダ100Eについて説明する。図9は、ホルダ100Eの全体斜視図である。
【0048】
本実施の形態における基本的な構成は、上記実施の形態5におけるホルダ100Dと同じであるが、底部110の構成が、上記実施の形態5におけるホルダ100Dと異なっている。本実施の形態におけるホルダ100Eは、斜辺部130Aと斜辺部130Bとは、その底部側において底辺部150で連結された構成が採用されている。よって、支持部121A、底部片110aを含む斜辺部130A、底辺部150、底部片110bを含む斜辺部130B、および、支持部121Bは、一枚の紙で構成されている。
【0049】
接続領域140Aと接続領域140Bとが接着剤等を用いて固定されることにより、斜辺部130A、斜辺部130B、および、底辺部150により三角形状を形成される。底辺部150の上に、底部片110aおよび底部片110bが折り畳まれる。底部片110aおよび底部片110bの先端部同士は、実施の形態1の場合と同様に、先端部同士が折り曲げ線B2により折り曲げられ、接着剤等を用いて連結されることにより、底部110の延びる方向に対して交差する方向に延びる連結壁110A1が設けられる。なお、実施の形態8の場合と同様に、切り込みを相互に係合させる連結構造を採用することも可能である。
【0050】
また、底辺部150の中央部に折り曲げ線B5を設けておくことで、未使用時には折り曲げ線B5を上方に向けて折り曲げることにより、ホルダ100Eを折り畳んでおくことができる。
【0051】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0052】
100,100A,100B,100C,100D,100E ホルダ、110 底部、110A1 連結壁、110a 底部片、110a1 先端部、110b 底部片、120 支持部片、121,121A,121B 支持部、130,130A,130B 斜辺部、131 曲線領域、131a 凹部領域、132 凸部片、135 起立壁(斜辺部)、150 底辺部、500 コーヒーカップ、B1,B2,B3,B4,B5 折り曲げ線、C1,C2 切断線、HL 支持領域、H1,HL1,HL3 開口、HL2 内側領域、Sa1,Sb1 切り込み。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9