(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩と、1または複数の医薬的に許容される担体、希釈剤または賦形剤とを含む、医薬組成物。
がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、膵臓がん、肝臓がん、肝細胞がん、神経芽細胞腫、他の固形腫瘍、または他の血液がんである、請求項18に記載の治療剤。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第1の態様において、式(I):
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中
U
1、U
2、U
3およびU
4は、独立して、−N−または−CH−である:ただし、その内の少なくとも1つは−N−であり;
W
1、W
2およびW
3は、独立して、−N−または−CH−である:ただし、その内の少なくとも1つは−N−であり;
Aは、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、または所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで置換基は1または複数のRであり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルであり;
R
7は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−OR
4、CN、またはハロゲンである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0016】
本発明のもう一つ別の態様において、式:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
[式中
U
1、U
2、U
3およびU
4は、独立して、−N−または−CH−である:ただし、その内の少なくとも1つは−N−であり;
Aは、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、または所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで置換基は1または複数のRであり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルであり;
R
7は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−OR
4、CN、またはハロゲンである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0017】
本発明の第2の態様において、式:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
U
1、U
2、U
3およびU
4は、独立して、−N−または−CH−である:ただし、その内の少なくとも1つは−N−であり;
Aは
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0018】
第1の2つの態様の範囲内にある本発明の第3の態様において、式(II):
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
U
1、U
2、U
3およびU
4は、独立して、−N−または−CH−である:ただし、その内の少なくとも1つは−N−であり;
Aは、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0019】
これまでの態様の範囲内にある第4の態様において、式:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
[式中
Aは
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0020】
これまでの態様の範囲内にある発明の第5の態様において、式:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0021】
これまでの態様の範囲内にある発明の第6の態様において、式:
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロから独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0022】
これまでの態様の範囲内にある発明の第7の態様において、式中のAが
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
である、化合物が提供される。
【0023】
これまでの態様の範囲内にある発明の第8の態様において、式:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0024】
これまでの態様の範囲内にある発明のもう一つ別の態様において、式:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
である]
で示される化合物が提供される。
【0025】
これまでの態様の範囲内にある発明のもう一つ別の態様において、式(V):
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0026】
これまでの態様の範囲内にある発明のもう一つ別の態様において、式(V)の式中のAが
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
である、化合物が提供される。
【0027】
これまでの態様の範囲内にある発明のもう一つ別の態様において、式(VI):
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、または(C
1−C
6)アルコキシであり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロシクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであり;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロシクリル、所望により置換されてもよいヘテロシクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0028】
これまでの態様の範囲内にある発明のもう一つ別の態様において、式(VI)中のAが
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
である、化合物が提供される。
【0029】
第1の態様の範囲内にある実施例より選択される化合物、あるいはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0030】
上記したいずれかの態様の範囲内にあるいずれかの下位群の化合物より選択される化合物が提供される。
【0031】
もう一つ別の態様において、次の群:
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−エトキシ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−(シクロプロピルメトキシ)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−エトキシ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]シクロプロパンスルホンアミド;
13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン;
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン;
[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]メタノール;
2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール;
13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}メタノール;
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール;
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール;
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール;
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール;
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール;
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール;
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール;
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル]プロパン−2−オール;
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール;
2−[5−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール;
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン;または
2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール;
より選択される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0032】
本発明の1の実施態様は、Aが所望により置換されてもよいヘテロシクロまたは所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、置換基が1または複数のRである、化合物を提供する。
【0033】
本発明のもう一つ別の実施態様は、Aが
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、独立して、1または複数の水素、CD
3、OCD
3、CF
3、CHF
2、または(C
1−C
3)アルキルである、化合物を提供する。
【0034】
本発明のもう一つ別の実施態様は、Aが
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり、Rが、独立して、1または複数の水素、CD
3、OCD
3、CF
3、CHF
2、または(C
1−C
3)アルキルである、化合物を提供する。
【0035】
発明の他の実施態様
別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体と、治療上有効量の少なくとも1つの本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組成物を提供する。
【0036】
別の実施態様において、本発明は、本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、または溶媒和物の製造方法を提供する。
【0037】
別の実施態様において、本発明は、医薬として用いるための、本発明に係る化合物、その医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体、および組成物と関連付けられる。
【0038】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ブロモドメインを持つタンパク質が介在する障害の活性を阻害する必要のある患者にて、その活性を阻害する方法であって、該患者に少なくとも1つの本発明の化合物を投与する工程を含む、方法を提供する。
【0039】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、種々の型のがんを治療および/または予防する方法であって、かかる治療および/または予防を必要とする患者に、治療上有効量の1または複数の本発明の化合物を単独で、あるいは所望により、本発明の別の化合物および/または他の型の治療薬と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
【0040】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、限定されるものではないが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、膵臓がん、肝臓がん、肝細胞がん、神経芽細胞腫、他の固形腫瘍、または他の血液がんを含む、種々の型のがんの治療および/または予防の方法を提供する。
【0041】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、限定されるものではないが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、AMLを含む、種々の型のがんの治療および/または予防の方法を提供する。
【0042】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、療法に用いるための本発明の化合物を提供する。
【0043】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、療法における同時の、別個の、または連続的な使用のための、本発明の化合物と、さらなる治療薬との併用製剤を提供する。
【0044】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ブロモドメインを持つタンパク質を阻害する方法であって、該タンパク質を例示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは組成物と接触させることを含む、方法を提供する。
【0045】
治療適用
本発明の式(I)の化合物はブロモドメイン阻害剤であり、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患および症状の治療にて有益である可能性がある。
【0046】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状の治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0047】
もう一つ別の実施態様にて、慢性の自己免疫および/または炎症性症状の治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の1または複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0048】
さらなる実施態様において、がんの治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の1または複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0049】
ある実施態様において、その必要とする対象は、哺乳類、特にヒトである。
【0050】
ブロモドメイン阻害剤は、全身性または組織炎症、感染または低酸素症に対する炎症性応答、細胞の活性化および増殖、脂質代謝作用、線維症と関連する種々の疾患または症状の治療にて、およびウイルス感染の予防および治療にて有用であると考えられる。
【0051】
ブロモドメイン阻害剤は、関節リウマチ、骨関節炎、急性痛風、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、心筋炎、心膜炎、筋炎、湿疹、皮膚炎、脱毛症、白斑、水疱皮膚疾患、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、鬱病、網膜炎、ブドウ膜炎、強膜炎、肝炎、膵炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、アジソン病、下垂体炎、甲状腺炎、I型糖尿病、および移植臓器の急性拒絶反応などの、多種多様な慢性自己免疫または炎症性症状の治療に有用である可能性がある。
【0052】
ブロモドメイン阻害剤は、急性痛風、巨細胞動脈炎、腎炎(ループス腎炎を含む)、糸球体腎炎などの器官が関与する血管炎、血管炎(巨細胞動脈炎を含む)、ウェグナー肉芽腫症、結節性多発動脈炎、ベーチェット病、カワサキ病、高安動脈炎および移植臓器の急性拒絶反応などの多種多様な急性炎症性症状の治療に有用である可能性がある。
【0053】
ブロモドメイン阻害剤は、敗血症、敗血症症候群、敗血症ショック、エンドトキシン血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、多臓器機能不全症候群、毒素ショック症候群、急性肺傷害、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、急性腎不全、劇症肝炎、熱傷、急性膵炎、術後症候群、サルコイドーシス、ヘルクスハイマー反応、脳炎、脊髄炎、髄膜炎、マラリア、インフルエンザ、帯状ヘルペス、単純ヘルペスおよびコロナウイルスなどのウイルス感染に伴うSIRSなどの細菌、ウイルス、真菌、寄生虫またはそれらのトキシンでの感染に対する炎症性応答に関する疾患または症状の予防または治療に有用である可能性がある。
【0054】
ブロモドメイン阻害剤は、心筋梗塞、脳血管虚血(脳卒中)、急性冠症候群、腎再灌流傷害、臓器移植、冠動脈バイパス移植術、心肺バイパス術、ならびに肺、腎臓、肝臓、胃腸または末梢肢の塞栓症などの虚血−再灌流傷害に付随する症状の予防または治療に有用である可能性がある。
【0055】
ブロモドメイン阻害剤は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症およびアルツハイマー病などのAPO−A1の制御を介して脂質代謝の障害を治療するのに有用である可能性がある。
【0056】
ブロモドメイン阻害剤は、突発性肺線維症、腎線維症、術後狭窄、ケロイド形成、強皮症および心線維症などの線維性症状の治療に有用である可能性がある。
【0057】
ブロモドメイン阻害剤は、ヘルペスウイルス、ヒトパピローマウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルスおよび他のDNAウイルスなどのウイルス感染の予防および治療に有用である可能性がある。
【0058】
ブロモドメイン阻害剤は、血液性がん、肺、乳房および大腸がんを含む上皮性がん、正中線がん、ならびに間葉、肝臓、腎臓および神経性腫瘍を含むがんの治療にも有用である可能性がある。
【0059】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状は、肺血症、熱傷、膵炎、大きな外傷、出血および虚血などの全身性炎症応答症候群に付随する疾患より選択される。この実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は、診断の時点で、SIRS、発作開始、多臓器機能不全症候群(急性肺傷害、ARDS、急性の腎臓、肝臓、心臓および胃腸の傷害を含む)の発生率および死亡率を減少させるのに投与される。もう一つ別の実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は、敗血症、出血、広範囲に及ぶ組織損傷、SIRSまたはMODS(多臓器機能不全症候群)のリスクが高い外科手術または他の操作の前に投与される。特定の実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状は、敗血症、敗血症性症候群、敗血症性ショックおよび内毒血症である。別の実施態様において、ブロモドメイン阻害剤は、急性膵炎または急性/慢性膵炎の治療にその必要性が示唆される。もう一つ別の実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は熱傷の治療に示唆される。
【0060】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性が示される疾患または症状は、単純ヘルペスの感染および再活性化、口唇ヘルペス、帯状ヘルペスの感染および再活性化、水痘、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルス症、頚部異常増殖、アデノウイルス感染(急性呼吸器疾患を含む)、およびポックスウイルス感染(牛痘および天然痘およびアフリカブタコレラウイルスなどの感染)より選択される。
【0061】
「ブロモドメイン阻害剤の必要性が示される疾患または症状」なる語は、上記したいずれかの、あるいはすべての病状を包含するものとする。
【0062】
一の実施態様にて、ブロモドメインを阻害する方法であって、ブロモドメインを式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含む方法が提供される。
【0063】
療法にて用いるのに、式(I)の化合物ならびにその医薬的に許容される塩を化合物そのものとして投与することも可能であるが、医薬組成物として投与されるのがより一般的である。
【0064】
医薬組成物は、単位用量に付き、所定量の活性成分を含有する単位剤形にて投与されてもよい。好ましい単位剤形の組成物は、活性成分を一日の用量またはそれ以下の用量で、あるいはその適切なフラクションで含有する組成物である。かくして、かかる単位剤形は一日に1回よりも多く投与されてもよい。好ましい単位剤形の組成物は、上記されるように、活性成分を、一日の用量またはそれ以下の用量(一日に1回より多く投与する場合に適用)にて、あるいはその適切なフラクションにて含有する組成物である。
【0065】
本発明の化合物で処理され得るがんの型として、以下に限定されないが、脳がん、皮膚がん、膀胱がん、卵巣がん、乳がん、胃がん、膵臓がん、前立腺がん、大腸がん、血液がん、肺がんおよび骨がんが挙げられる。かかる型のがんの例として、神経芽細胞腫、腸のがん、例えば直腸がん、大腸がん、家族性腺腫性ポリポーシスがんおよび遺伝性非ポリポーシス結腸直腸がん、食道がん、口唇がん、喉頭がん、下咽頭がん、舌がん、唾液腺がん、胃がん、腺がん、延髄甲状腺がん、乳頭甲状腺がん、腎臓がん、腎臓軟組織がん、卵巣がん、頚部がん、子宮体がん、子宮内膜がん、絨毛膜がん、膵臓がん、前立腺がん、精巣がん、乳がん、泌尿器がん、メラノーマ、脳腫瘍、例えば、神経膠芽腫、星細胞腫、髄膜腫、髄芽腫および末梢神経外胚葉腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、成人型T細胞白血病リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、肝細胞がん、胆嚢がん、気管支がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、多発性骨髄腫、基礎細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜メラノーマ、精上皮腫、横紋筋肉腫、頭蓋咽頭腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫および形質細胞腫が挙げられる。
【0066】
腫瘍にて認められるアポトーシスの欠如に加えて、アポトーシス耐性による免疫系の自己反応性細胞を排除する能力の欠陥は、自己免疫疾患の病理発生において重要な役割を果たしていると考えられる。自己免疫疾患は、免疫系細胞が自分自身の臓器および分子に対する抗体を産生するか、あるいは分子の破壊をもたらす組織を直接攻撃する点で特徴付けられる。その自己反応性細胞がアポトーシスを受けないことは疾患の発症をもたらす。アポトーシス制御の欠陥は、全身性エリトマトーデスまたは関節リウマチなどの自己免疫疾患にて確認されている。
【0067】
かくして、もう一つ別の実施態様において、本発明は、自己免疫疾患の治療方法であって、その治療を必要とする患者に本発明の化合物または組成物を付与することからなる方法を提供する。かかる自己免疫疾患の例として、以下に限定されないが、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シャープ症候群、CREST症候群(石灰沈着、レイノー現象症候群、下部食道拡張症、毛細血管拡張症)、皮膚筋炎、血管炎(ウェゲナー病)およびシェーグレン症候群などの膠原病;グッドバスチャー症候群、急速進行性糸球体腎炎およびII型膜性増殖性糸球体腎炎などの腎疾患;I型糖尿病、自己免疫性多腺性内分泌不全症・カンジダ症・外胚葉ジストロフィー(APECED)、自己免疫性副甲状腺機能亢進症、悪性貧血、生殖腺機能不全、突発性アジソン病、甲状腺機能亢進症、橋本甲状腺炎および原発性粘液水腫などの内分泌疾患;尋常性天疱瘡、水疱類天疱瘡、妊娠性疱疹、表皮水疱症および主要多形性紅斑などの皮膚疾患;原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性胆道炎、自己免疫性1型肝炎、自己免疫性2型肝炎、原発性硬化性胆管炎などの肝疾患;多発性硬化症、重症筋無力症、ランバート・イートン筋無力症症候群、後天性神経筋緊張症、ギランバレー症候群(ミラー・フィッシャ症候群)、スティッフマン症候群、小脳変性、運動失調症、眼球クローヌス、感覚神経障害およびアカラシアなどの神経性疾患;自己免疫溶血性貧血、突発性血小板減少性紫斑病(ヴェールホフ病)などの血管疾患;AIDS、マラリアおよびシャーガス病などの自己免疫反応に付随する感染症が挙げられる。
【0068】
本発明の化合物は、それ単独で、あるいは他の治療薬または放射線療法と組み合わせもしくは共同投与することで、特定の型のがんを治療するのに有用である。かくして、一の実施態様にて、本発明の化合物は、放射線療法あるいは細胞分裂停止または抗悪性腫瘍活性を有する別の治療薬と共同投与される。適切な細胞分裂停止のための化学療法用化合物として、以下に限定されないが、(i)代謝拮抗剤;(ii)DNA断片化剤;(iii)DNA架橋剤;(iv)挿入剤;(v)タンパク質合成阻害剤;(vi)カンプトテシンまたはトポテカンなどのトポイソメラーゼ−I毒;(vii)トポイソメラーゼII毒;(viii)微小管作用性(microtubule-directed)剤;(ix)キナーゼ阻害剤;(x)多種多様な治験剤;(xi)ホルモン;および(xii)ホルモンアンタゴニストが挙げられる。本発明の化合物は、上記した12種に分類される既知の薬剤、ならびに現在開発中の将来性のある薬剤と併用して用いるのが有用である可能性がある。特に、本発明の化合物は、現行の治癒標準薬ならびに将来予知可能な薬剤よりも発展する薬剤と併用して用いるのが有用である可能性がある。個々の投与量および投与計画は、医師の高度な知識あるいは当該分野における一般的な技法に基づいて定められる。
【0069】
さらには、本発明の化合物が1または複数の免疫−腫瘍学の薬剤(immuno-oncology agent)と一緒に投与される、治療方法が提供される。がんの免疫治療薬としても知られる、本発明にて使用される免疫−腫瘍学の薬剤は、対象での免疫応答を強化し、刺激し、および/またはアップレギュレートするのに効果的である。一の態様にて、本発明の化合物と、免疫−腫瘍学の薬剤との投与は腫瘍増殖の阻害にて相乗効果を有する。
【0070】
一の態様にて、本発明の化合物は、免疫−腫瘍学の薬剤を投与する前に順次投与される。もう一つ別の態様にて、本発明の化合物は、免疫学−腫瘍学の薬剤と同時に投与される。さらにもう一つ別の態様にて、本発明の化合物は免疫−腫瘍学の薬剤を投与した後に順次投与される。
【0071】
もう一つ別の態様において、本発明の化合物は免疫−腫瘍学の薬剤と一緒に共同処方されてもよい。
【0072】
免疫−腫瘍学の薬剤は、例えば、小分子薬物、抗体、または他の生物学的または小分子を包含する。生物学的な免疫−腫瘍学の薬剤の例として、限定されるものではないが、がんワクチン、抗体、およびサイトカインが挙げられる。一の態様において、抗体はモノクローナル抗体である。もう一つ別の態様にて、モノクローナル抗体はヒト化またはヒト抗体である。
【0073】
一の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は(i)刺激(共刺激を含む)受容体のアゴニスト、または(ii)T細胞に対する阻害(共阻害を含む)シグナルのアンタゴニストであり、それらは共に抗原特異的T細胞応答(しばしば、免疫チェックポイントレギュレータとも称される)をもたらす。
【0074】
特定の刺激および阻害分子は免疫グロブリンスーパーファミリー(IgSF)の構成員である。共刺激または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドのうちの一の重要なファミリーがB7ファミリーであり、B7−1、B7−2、B7−H1(PD−L1)、B7−DC(PD−L2)、B7−H2(ICOS−L)、B7−H3、B7−H
4、B7−H5(VISTA)、およびB7−H6を包含する。共刺激または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドのもう一つ別のファミリーが、同種TNF受容体ファミリーの構成員に結合するTNFファミリーの分子であり、CD40およびCD40L、OX−40、OX−40L、CD70、CD27L、CD30、CD30L、4−1BBL、CD137(4−1BB)、TRAIL/Apo2−L、TRAILR1/DR4、TRAILR2/DR5、TRAILR3、TRAILR4、OPG、RANK、RANKL、TWEAKR/Fn14、TWEAK、BAFFR、EDAR、XEDAR、TACI、APRIL、BCMA、LTβR、LIGHT、DcR3、HVEM、VEGI/TL1A、TRAMP/DR3、EDAR、EDA1、XEDAR、EDA2、TNFR1、リンホトキシンα/TNFβ、TNFR2、TNFα、LTβR、リンホトキシンα1β2、FAS、FASL、RELT、DR6、TROY、NGFRを包含する。
【0075】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、T細胞活性化を阻害するサイトカイン(例、IL−6、IL−10、TGF−β、VEGF、および他の免疫抑制サイトカイン)であるか、免疫応答を刺激するためにT細胞活性化を刺激するサイトカインである。
【0076】
一の態様において、T細胞応答は、本発明の化合物と、1または複数の(i)T細胞の活性化を阻害するタンパク質のアンタゴニスト(例えば、免疫チェックポイント阻害剤)、例えばCTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM−3、ガレクチン9、CEACAM−1、BTLA、CD69、ガレクチン−1、TIGIT、CD113、GPR56、VISTA、2B4、CD48、GARP、PD1H、LAIR1、TIM−1、およびTIM−4、および(ii)T細胞の活性化を刺激するタンパク質のアゴニスト、例えばB7−1、B7−2、CD28、4−1BB(CD137)、4−1BBL、ICOS、ICOS−L、OX40、OX40L、GITR、GITRL、CD70、CD27、CD40、DR3およびCD28Hとを併用することによって刺激され得る。
【0077】
がんを治療するのに本発明の化合物と合わせることのできる他の薬剤として、NK細胞に対する阻害受容体のアンタゴニストまたはNK細胞に対する活性化受容体のアゴニストが挙げられる。例えば、本発明の化合物は、リリルマブなどのKIRのアゴニストと併用され得る。
【0078】
併用療法のさらに別の薬剤として、限定されないが、CSF−1Rアンタゴニスト抗体(RG7155(WO11/70024、WO11/107553、WO11/131407、WO13/87699、WO13/119716、WO13/132044)またはFPA−008(WO11/140249;WO13169264;WO14/036357を含む)などのCSF−1Rアンタゴニストを含む、マクロファージまたは単球を阻害するかまたは枯渇させる薬剤が挙げられる。
【0079】
もう一つ別の態様において、本発明の化合物は、1または複数の、共刺激陽性受容体をライゲートするアゴニスト剤;阻害受容体、アンタゴニストを介してシグナル化を弱める遮断剤;および1または複数の、抗腫瘍T細胞の頻度を全身的に増大させる薬剤、腫瘍微小環境の範囲内で異なる免疫抑制経路を克服する(例えば、阻害受容体の関与(例、PD−L1/PD−1の相互作用)を遮断するか、Tregを(例えば、抗CD25モノクローナル抗体(例、ダクリズマブ)を用いて、またはエクスビボ抗CD25ビーズ枯渇により)枯渇させるかまたは阻害するか、IDOなどの代謝酵素を阻害するか、あるいはT細胞アネルギーまたはその枯渇を反転/防止する)薬剤;および腫瘍部位での固有の免疫活性化および/または炎症にトリガー作用を及ぼす薬剤と共に使用され得る。
【0080】
一の態様にて、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用を有するCTLA−4抗体などのCTLA−4アンタゴニストである。適切なCTLA−4抗体は、例えば、YERVOY(イピリムマブ)またはトレメリムマブを包含する。
【0081】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤はアンタゴニスト作用を有するPD−1抗体などのPD−1アンタゴニストである。適切なPD−1抗体は、例えば、OPDIVO(ニボルマブ)、KEYTRUDA(ペムブロリズマブ)、またはMEDI−0680(AMP−514;WO2012/145493)を包含する。免疫−腫瘍学の薬剤はまた、そのPD−1結合についての特異性は問題であるが、ピジリズマブ(CT−011)を包含する。PD−1受容体を標的とする別の方法が、AMP−224と称される、IgG1のFc部分に融合したPD−L2(B7−DC)の細胞外ドメインからなる組換えタンパク質である。
【0082】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるPD−L1抗体などのPD−L1アンタゴニストである。適切なPD−L1抗体は、例えば、MPDL3280A(RG7446;WO2010/077634)、ヅルバルマブ(MEDI4736)、BMS−936559(WO2007/005874)、およびMSB0010718C(WO2013/79174)を包含する。
【0083】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるLAG−3抗体などのLAG−3アンタゴニストである。適切なLAG3抗体は、例えば、BMS−986016(WO10/19570、WO14/08218)、またはIMP−731またはIMP−321(WO08/132601、WO09/44273)を包含する。
【0084】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD137抗体などのCD137(4−1BB)アゴニストである。適切なCD137抗体は、例えばウレルマブおよびPF−05082566(WO12/32433)を包含する。
【0085】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるGITR抗体などのGITRアゴニストである。適切なGITR抗体は、例えば、BMS−986153、BMS−986156、TRX−518(WO06/105021、WO09/009116)およびMK−4166(WO11/028683)を包含する。
【0086】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、IDOアンタゴニストである。適切なIDOアンタゴニストは、例えば、INCB−024360(WO2006/122150、WO07/75598、WO08/36653、WO08/36642)、インドキシモド、またはNLG−919(WO09/73620、WO09/1156652、WO11/56652、WO12/142237)を包含する。
【0087】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるOX40抗体などのOX40アゴニストである。適切なOX40抗体は、例えば、MEDI−6383またはMEDI−6469を包含する。
【0088】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるOX40抗体などのOX40Lアンタゴニストである。適切なOX40Lアンタゴニストは、例えば、RG−7888(WO06/029879)を包含する。
【0089】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD40抗体などのCD40アゴニストである。さらに別の実施態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるCD抗体などのCD40アンタゴニストである。適切なCD40抗体は、例えばルカツムマブまたはダセツズマブを包含する。
【0090】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD27抗体などのCD27アゴニストである。適切なCD27抗体は、例えばバルリルマブを包含する。
【0091】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、MGA271(ないしB7H3)(WO11/109400)である。
【0092】
併用療法は、これらの治療剤を、別々の方法で投与すること、すなわち、各治療剤が異なる時間に投与されること、ならびにこれらの治療剤を、あるいは少なくとも2種のこれらの治療剤を実質的に同時に投与することを含むものである。実質的に同時に投与することは、例えば、各治療剤を一定割合で含む単一の剤形を、あるいは各治療剤の単一の剤形を複数で対象に投与することにより達成され得る。各治療剤の連続的投与または実質的に同時に投与することは、以下に限定されないが、経口投与、静脈内経路、筋肉内投与、および粘膜組織を介する直接吸収を含む、いずれか適切な経路によりなされ得る。治療剤は同じ経路でも異なる経路でも投与され得る。例えば、選択される組み合わせの第1の治療剤は静脈内注射により投与され、一方でその組み合わせの別の治療剤は経口的に投与されてもよい。あるいは、例えば、すべての治療剤が経口的に投与されても、またはすべての治療剤が静脈内注射により投与されてもよい。併用療法はまた、上記の治療剤の投与と、生物学的に活性な他の薬剤または非薬物療法(例えば、手術または放射線療法)とのさらなる組み合わせを包含しうる。併用療法が非薬物治療をさらに含む場合、治療剤と非薬物治療との組み合わせの共同作用から由来の効果的な作用が得られる限り、その非薬物治療を適当な時期に行ってもよい。例えば、適切な場合には、非薬物治療を時間的に、おそらくは数日、または数週間にもわたって治療剤の投与から離したとしても、その効果的な作用はまだ得られる。
【0093】
本発明は、その精神または本質的属性から逸脱することなく、他の特異的形態にて具現化されてもよい。本発明は本明細書に記載の発明の好ましい態様のあらゆる組み合わせをも包含する。本発明のいかなる実施態様も、いずれか他の実施態様と一緒になってさらなる実施態様を記載しうると考えられる。実施態様の個々の要素はそれ自体が独立した実施態様であるとも考えられる。さらには、一の実施態様のいずれの要素も、どのような実施態様のいずれか他の要素と合わさってさらなる実施態様も記載するものとする。
【0094】
医薬組成物および投与量
本発明はまた、治療上有効量の一または複数の式Iの化合物を含み、1または複数の医薬的に許容される担体(添加剤)および/または希釈剤と一緒に処方され、所望により1または複数の上記のさらなる治療剤と処方されてもよい、医薬的に許容される組成物を提供する。後記に詳細に記載されるように、本発明の医薬組成物は、次の適用:(1)経口投与、例えば、ドレンチ(水性または非水性溶液または懸濁液)、錠剤、例えば、バッカル的、舌下的、および全身的吸収を標的とする錠剤、ボーラス、散剤、顆粒剤、舌に塗布するためのペーストとしての投与;(2)非経口投与、例えば、皮下、筋肉内、静脈内または硬膜外注射、例えば、滅菌溶液または懸濁液、あるいは徐放性製剤としての投与;(3)局所的投与、例えば、クリーム、軟膏、あるいは皮膚に塗布される放出制御パッチまたはスプレーとしての投与;(4)経膣内または経直腸内投与、例えば、ペッサリー、クリームまたは泡沫体としての投与;(5)舌下投与;(6)点眼投与;(7)経皮投与;または(8)経鼻投与;に適する形態を含め、固体または液体形態の投与のために特別に処方されてもよい。
【0095】
「医薬的に許容される」なる文言は、本明細書にて、正当な医学的判断の範囲内にて、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適する、これらの化合物、材料、組成物および/または剤形についていう。
【0096】
本明細書にて使用されるような「医薬的に許容される担体」なる文言は、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、製造助剤(例えば、滑沢剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム、カルシウムまたは亜鉛、あるいはステアリン酸)、対象となる化合物を体内の一の器官または部分から体内の別の器官または部分に運ぶまたは輸送することに関与する溶媒カプセル化材料などの、医薬的に許容される材料、組成物またはベヒクルを意味する。各担体は、製剤の他の成分と適合可能であり、患者に対して傷害性がない、という意味で「許容され」なければならない。医薬的に許容される担体として供することのできる材料のいくつかの例として、(1)乳糖、グルコースおよびシュークロースなどの糖;(2)コーンデンプンおよびイモデンプンなどのデンプン;(3)セルロースおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース;(4)トラガント粉末;(5)モルト;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)賦形剤、例えばカカオ脂肪および坐剤用ワックス;(9)落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油などの油類;(10)プロピレングリコールなどのグリコール;(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのグリコール;(12)オレイン酸エチルおよびラウリル酸エチルなどのエステル;(13)寒天;(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;(15)アルギン酸;(16)ピロゲン不含水;(17)等張生理食塩水;(18)リンガー溶液;(19)エチルアルコール;(20)pH緩衝溶液;(21)ポリエステル、ポリカーボネートおよび/またはポリ無水物;および(22)医薬製剤にて利用される他の非毒性適合性物質が挙げられる。
【0097】
湿潤剤、乳化剤および滑沢剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム、ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、矯味矯臭剤、香料、保存剤および酸化防止剤も組成物に配合することができる。
【0098】
医薬的に許容される酸化防止剤の例として、(1)アスコルビン酸、システイン・塩酸塩、硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等などの水可溶性酸化防止剤;(2)パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、胆汁酸プロピル、アルファ−トコフェロール等などの油溶性酸化防止剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸等などの金属キレート化剤が挙げられる。
【0099】
本発明の製剤は、経口、経鼻、局所(バッカルおよび舌下を含む)、直腸、膣および/または非経口投与に適する製剤を包含する。該製剤は、都合よくは、単位剤形にて投与されてもよく、製薬の分野にて周知ないずれの方法で調製されてもよい。単一の剤形を生成するのに担体材料と合わせることのできる活性成分の量は、治療されるべき患者、および個々の投与方法に応じて変化するであろう。単一の剤形を生成するのに担体材料と合わせることのできる活性成分の量は、一般に、治療的効果を引き起こす化合物の量であろう。一般に、100%の内の量であり、この量は約0.1%〜約99%の活性成分、好ましくは約5%〜約70%、最も好ましくは約10%〜約30%の範囲にあろう。
【0100】
ある実施態様において、本発明の製剤は、シクロデキストリン、セルロース、リポソーム、ミセル形成剤、例えば、胆汁酸、およびポリマー担体、例えば、ポリエステルおよびポリ無水物からなる群より選択される賦形剤と、本発明の化合物とを含む。ある実施態様にて、上記した製剤は本発明の化合物を経口的に生物学的に利用可能なものとする。
【0101】
これらの製剤または組成物を調製する方法は、本発明の化合物を担体と会合させる工程を含み、所望により1または複数のアクセサリー成分と会合させてもよい工程を含む。一般に、製剤は、本発明の化合物を液体担体と、または細分化した固体担体と、あるいはその両方と均一かつ緊密に会合させ、ついで必要に応じて生成物を成形することにより調製される。
【0102】
経口投与に適する本発明の製剤は、カプセル、カシュ、ピル、錠剤、トローチ(フレーバー基剤、通常はシュークロース、およびアカシアまたはトラガントを含む)、散剤、顆粒の形態であってもよく、あるいは水性または非水性液体の溶液または懸濁液の形態として、または水中油型または油中水型液体乳濁液の形態として、またはエリキシルもしくはシロップとして、またはトローチ(ゼラチンとグリセリン、またはシュークロースとアカシアなどの不活性基剤を用いる)として、および/または洗口剤等として処方されてもよく、その各々が所定量の本発明の化合物を活性成分として含有してもよい。本発明の化合物はまた、ボーラス、舐剤またはペーストとして投与されてもよい。
【0103】
経口投与用の本発明の固体剤形(カプセル、錠剤、ピル、糖衣錠、散剤、顆粒、トローチ等)において、活性成分は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウムなどの1または複数の医薬的に許容される担体と、および/または次の:(1)デンプン、乳糖、シュークロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸などの充填剤または増量剤;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、シュークロースおよび/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセロールなどの保湿剤;(4)寒天−寒天、炭酸カルシウム、イモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶解遅延剤;(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、およびポロキサマーとラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤;(7)例えば、セチルアルコール、グリセロールモノステアラートなどの湿潤剤、および非イオン性界面活性剤;(8)カオリンおよびベントナイトクレイなどの吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、およびそれらの混合物などの滑沢剤;(10)着色剤;および(11)クロスポビドンまたはエチルセルロースなどの放出調整剤からなる群より選択されるいずれかの担体と混合される。カプセル、錠剤およびピルの場合には、医薬組成物はまた、緩衝剤を含んでもよい。ソフトおよびハード殻ゼラチンカプセルにおける充填剤として、同型の固形組成物を利用してもよく、かかる賦形剤として、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等が用いられる。
【0104】
錠剤は、所望により1または複数のアクセサリー成分と共に、圧縮または成型により製造されてもよい。圧縮錠は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、界面活性剤または分散剤を用いて調製されてもよい。成型錠は、不活性な液体希釈剤と、それで湿らせた化合物の粉末との混合物を適切な成形機にて成型することで製造されてもよい。
【0105】
本発明の医薬組成物の錠剤、ならびに他の固形剤形、例えば糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒は、所望により、腸溶性コーティング、および他のコーティング、例えば製薬の分野にて周知のコーティング剤、および殻でコア(score)に供され、あるいは製造されてもよい。錠剤等は、その中に含まれる活性成分の放出を遅延または制御するように処方されてもよく、例えば、所望の放出特性を得るのに、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを種々の割合で用いてもよく、あるいは他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはミクロスフェアを用いてもよい。迅速な放出を提供するために、例えば凍結乾燥して処方されてもよい。例えば、細菌捕獲フィルターを通して濾過することで、あるいは使用する直前に滅菌剤を滅菌水または他の滅菌注射可能な媒体に溶かすことのできる滅菌した固形組成物の形態にて配合することで、滅菌処理されてもよい。これらの組成物はまた、所望により、乳白剤を含有してもよく、活性成分だけを放出するか、あるいは優先的に、胃腸管の特定の部分で、所望により遅延様式にて、活性成分を放出する組成物であってもよい。使用され得る包埋剤の例として、ポリマー材料およびワックスが挙げられる。活性成分は、可能ならば、上記した1または複数の賦形剤とのマイクロカプセルの形態とすることができる。
【0106】
本発明の化合物の経口投与用の液体剤形として、医薬的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシルが挙げられる。活性成分の他に、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルカルボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油類(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、当該分野にて一般的に使用される不活性な希釈剤を含有してもよい。
【0107】
不活性な希釈剤の他に、経口用組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、矯味矯臭剤、着色剤、香料および保存剤などの補助剤を含み得る。
【0108】
活性化合物の他に、懸濁液は、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガカント、ならびにそれらの混合物などの懸濁化剤を含有してもよい。
【0109】
経直腸または経膣投与用の本発明の医薬組成物の製剤は、坐剤として投与されてもよく、それは本発明の1または複数の化合物を、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、坐剤ワックス、またはサリチレートを含む、1または複数の適切な刺激性の少ない賦形剤または担体と混合することで調製されてもよく、該製剤は、室温にて固体であるが、体温では液体であって、したがって直腸または膣腔にて融解し、活性成分を放出するであろう。
【0110】
経膣投与に適する本発明の製剤はまた、当該分野にて適切であることが分かっている担体などを含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡沫体またはスプレー製剤を包含する。
【0111】
本発明の化合物の局所投与または経皮投与用の剤形として、散剤、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、液剤、パッチおよび吸入剤が挙げられる。活性化合物は、滅菌条件下で、医薬的に許容される担体と、そして必要となる可能性がある保存剤、緩衝剤または噴射剤と混合されてもよい。
【0112】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性成分の他に、動物または植物油脂、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、および酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
【0113】
散剤およびスプレーは、本発明の化合物の他に、乳糖、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有しうる。スプレーは、さらに、クロロフルオロ炭化水素および揮発性の置換されていない炭化水素、例えばブタンまたはプロパンなどの通常の噴射剤を含有しうる。
【0114】
経皮パッチは本発明の化合物の体内へのデリバリーを制御するさらなる利点がある。かかる剤形は該化合物を適切な媒体に溶かすか分散させることで製造され得る。吸収促進剤はまた、皮膚を通過する化合物の流量を大きくするために使用され得る。かかる流量の速度は、速度調整膜を設けるか、化合物をポリマーマトリックスまたはゲル中に分散させるかのいずれかで制御され得る。
【0115】
眼用製剤、すなわち眼の軟膏、散剤、液剤等もまた、本発明の範囲内あると考えられる。
【0116】
非経口投与に適する本発明の医薬組成物は、本発明の1または複数の化合物と、1または複数の医薬的に許容される滅菌性等張水性または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョンとを、あるいは使用する直前に注射可能な滅菌性溶液または分散液に復元され得る滅菌散剤とを組み合わせて含み、該組成物は、糖類、アルコール、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、該製剤を意図する受容者の血液と等張にする溶質、あるいは懸濁化剤または増粘剤を含有してもよい。
【0117】
本発明の医薬組成物に利用され得る適切な水性または非水性担体の例として、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)およびそれらの適切な混合物、オリーブ油などの植物油、オレイン酸エチルなどの注入可能な有機エステルが挙げられる。例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用により、分散剤の場合に必要とされる粒径の維持により、および界面活性剤の使用により、適切な流動性が維持され得る。
【0118】
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含有してもよい。微生物の対象となる化合物に対する作用の妨げは、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等を配合することで確保されてもよい。糖類、塩化ナトリウム等などの等張剤を組成物に配合することも望ましい。さらには、注入可能な医薬形態の長期にわたる吸収が、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅らせる薬剤を配合することでもたらされてもよい。
【0119】
ある場合には、薬物の作用を延ばすために、薬物の皮下または筋肉内注射からの吸収を遅らせることが望ましい。このことは、水可溶性に乏しい結晶性または非晶質の物質の液体懸濁液を用いることで、達成されてもよい。その場合、薬物の吸収速度は薬物の溶解速度に依存しており、それは、順次、結晶の大きさおよび結晶形に依存することとなる。あるいはまた、非経口的に投与される形態の薬物の吸収の遅れは、薬物を油性ベヒクルに溶解または懸濁させることにより達成される。
【0120】
注射可能なデポー形態は、目的とする化合物をポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーにマイクロカプセル化したマトリックスを形成することにより製造される。薬物のポリマーに対する割合、および使用される個々のポリマーの特性に応じて、薬物の放出速度は調整され得る。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。注射可能なデポー形態はまた、薬物を、体内組織と適合しうる、リポソームまたはマイクロサスペンジョンに封入することで調製される。
【0121】
本発明の化合物が、医薬として、ヒトまたは動物に投与される場合、該化合物はそのままで、あるいは、例えば0.1〜99%(より好ましくは、10〜30%)の活性成分を医薬的に許容される担体と合わせて含有する医薬組成物として投与され得る。
【0122】
選択される投与経路にかかわらず、本発明の化合物(適切な水和形態にて使用されてもよい)、および/または本発明の医薬組成物は、当業者に既知の従来の方法により医薬的に許容される剤形に処方される。
【0123】
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、個々の患者、組成物および投与経路に対して所望の治療応答を達成するのに効果的であって、該患者に対して毒性でない量の活性成分が得られるように変動させてもよい。
【0124】
選択される投与量レベルは、使用される本発明の特定の化合物、あるいはそのエステル、塩またはアミドの活性、投与経路、投与時間、使用される特定の化合物の排泄または代謝速度、吸収速度または吸収度、治療期間、他の薬物、使用される特定の化合物と併用して用いられる化合物および/または物質、治療すべき患者の年齢、性別、体重、状態、一般的な健康状態、およびこれまでの病歴、および医学分野にて周知の同様の因子を含む、種々の要因に応じて変化する
【0125】
当該分野にて通常の技量を有する医師または獣医師は、必要とされる医薬組成物の有効量を容易に決定し、処方することができる。例えば、医師または獣医師は医薬組成物に使用される本発明の化合物の用量を所望の治療的効果を達成するのに必要とされる量よりも低いレベルで開始し、所望の効果が達成されるまで、その投与量を徐々に増加させることができる。
【0126】
一般に、本発明の化合物の適切な日用量は、治療的効果を生じさせるのに効果的である最低用量である、化合物の量であろう。かかる効果的な用量は、一般に、上記した因子に依存するであろう。一般に、一人の患者に対して、本発明の化合物の経口的、静脈内的、脳室内的および皮下的用量は、一日当たり体重1kgに付き約0.01〜約50mgの範囲にあるであろう。
【0127】
所望により、活性な化合物の効果的な日用量を、一日を通して適当な間隔で分けて、2回、3回、4回、5回、6回またはそれ以上に細分割した用量で、必要に応じて、単位剤形にて投与してもよい。本発明のある態様において、投与は一日に1回である。
【0128】
本発明の化合物はそれだけで投与することも可能であるが、該化合物は医薬製剤(組成物)として投与することが好ましい。
【0129】
定義
本明細書にて特記されない限り、単数形での言及は複数形を含んでもよい。例えば、「a」および「an」は、1、あるいは1または複数のいずれを言うものであってもよい。
【0130】
特に断りがなければ、原子価が満たされないヘテロ原子はいずれも原子価を満たすのに十分な水素原子を有するものと考えらえる。
【0131】
明細書および添付の特許請求の範囲を通して、所定の化学式および名称は、立体異性体および光学異性体ならびにそのような異性体が存在する場合のそのラセミ体のすべてを包含する。特に断りがなければ、すべてのキラル(エナンチオマーおよびジアステレオマー)およびラセミ体は本発明の範囲内にある。本発明の化合物には、C=C二重結合、C=N二重結合、環系等の多数の幾何異性体も存在し得、そのような安定した異性体もすべて本発明に含まれるものとする。本発明の化合物のシス−およびトランス−(あるいはE−およびZ−)幾何異性体が記載され、異性体の混合物として、または分離した異性体の形態として単離されてもよい。本発明の化合物は光学活性な形態またはラセミ体で単離され得る。光学活性な形態は、ラセミ体を分割することにより、または光学活性な出発材料より合成することにより調製され得る。本発明の化合物を調製するのに使用されるすべての方法、およびその中で製造される中間体は本発明の一部であると考えられる。エナンチオマーまたはジアステレオマーの生成物が調製される場合、それらは、従来の方法、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶化により分離されてもよい。そのプロセス条件に応じて、本発明の最終生成物は、遊離(中性)形態または塩形態のいずれかで得られる。これらの最終生成物の遊離形態および塩は共に本発明の範囲内にある。必要とあれば、化合物の一の形態はもう一つ別の形態に変換されてもよい。遊離塩基または酸は塩に変換されてもよく;塩は遊離化合物またはもう一つ別の塩に変換されてもよく;本発明の化合物の異性体の混合物は個々の異性体に分離されてもよい。本発明の化合物、その遊離形態および塩は、複数の互変異性体型で存在してもよく、その場合、水素原子はその分子の他の部分に移動し、結果として、分子の原子間の化学結合が転位することとなる。互変異性体型はすべて、それらが存在する限り、本発明の範囲内に含まれると、認識すべきである。
【0132】
「(所望により)置換されてもよい」のように置換基が示される場合、置換基は、特記されない限り、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、アルカノイル、アリールオキシ、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、二置換アミン(ここで、2個のアミノ置換基はアルキル、アリールまたはアリールアルキルより選択される)、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、置換アルカノイルアミノ、置換アリールアミノ、置換アラルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アリールアルキルチオ、アルキルチオノ、アリールチオノ、アリールアルキルチオノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル、スルホンアミド、例、−SO
2NH
2、置換スルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル、例、−CONH
2、置換カルバミル、例、−CONHアルキル、−CONHアリール、−CONHアリールアルキル、あるいは窒素上にアルキル、アリールまたはアリールアルキルより選択される2個の置換基がある基;アルコキシカルボニル、アリール、置換アリール、グアニジノ、ヘテロサイクリル、例えば、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル等、および置換ヘテロサイクリルなどの置換基より選択される。
【0133】
明確にすることを目的とするものであって、当該分野における慣習によれば、記号:
【化27】
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は、式および表中で、部分または置換基が構造物のコア/核と連結する結合点を示すのに使用される。
【0134】
さらには、明確にすることを目的とするものであって、置換基が2つの文字または記号の間にないダッシュ(−)を有する場合、これは置換基の連結する点を示すのに使用される。例えば、−CONH
2は炭素原子を通して連結される。
【0135】
さらには、明確にすることを目的とするものであって、実線の末端に置換基がない場合、これはメチル(CH
3)基がその結合に連結することを示す。
【0136】
本明細書で用いるように、「アルキル」または「アルキレン」なる語は、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含するものとする。例えば、「C
1−C
6アルキル」は1〜6個の炭素原子を有するアルキルを意味する。アルキル基の例として、、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)が挙げられる。
【0137】
「アルケニル」なる語は、1または複数の二重結合を有し、鎖長が典型的には2〜20個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。例えば、「C
2−C
8アルケニル」は2〜8個の炭素原子を含有する。アルケニル基として、以下に限定されないが、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、ヘプテニル、オクテニル等が挙げられる。
【0138】
「アルキニル」なる語は、1または複数の三重結合を有し、鎖長が典型的には2〜20個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。例えば、「C
2−C
8アルキニル」は2〜8個の炭素原子を含有する。代表的なアルキニル基として、以下に限定されないが、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、ヘプチニル、オクチニル等が挙げられる。
【0139】
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」なる語は−O−アルキル基をいう。「C
1−6アルコキシ」(またはアルキルオキシ)はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、およびC
6アルコキシ基を含むものとする。アルコキシ基の例として、以下に限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、およびt−ブトキシが挙げられる。同様に、「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」は、硫黄架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のアルキル基;例えばメチル−S−およびエチル−S−を表す。
【0140】
「アリール」なる語は、それ単独であっても、「アラルキル」、「アラルコキシ」または「アリールオキシアルキル」などの大きな部分の一部としてのいずれであっても、合計で5ないし15個の環原子を有する単環式、二環式および三環式の環系であって、その環系のうちの少なくとも1つの環が芳香族であり、該環系の各環が3ないし7個の環原子を有する環系をいう。本発明の特定の実施態様において、「アリール」は、以下に限定されないが、フェニル、ビフェニル、インダニル、1−ナフチル、2−ナフチルおよびテトラヒドロナフチルを含む芳香族環系をいう。「アラルキル」または「アリールアルキル」なる語は、アリール環に連結したアルキル残基をいう。限定されるものではないが、例えば、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。縮合アリールは、例えば、
【化28】
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に示されるように、シクロアルキル環または芳香族環上のいずれかの適当な位置で他の基に連結してもよい。
【0141】
環系より示される矢印は、適当ないずれかの環原子に連結して結合しうることを示す。
【0142】
「シクロアルキル」なる語は環状アルキル基をいう。C
3−6シクロアルキルはC
3、C
4、C
5、およびC
6シクロアルキル基を含むものとする。シクロアルキル基の例として、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびノルボルニルが挙げられる。1−メチルシクロプロピルおよび2−メチルシクロプロピルなどの分岐したシクロアルキル基も「シクロアルキル」の定義に含まれる。「シクロアルケニル」なる語は環化アルケニル基をいう。C
4−6シクロアルケニルは、C
4、C
5およびC
6シクロアルケニル基を含むものとする。シクロアルケニル基の例として、限定されないが、シクロブテニル、シクロペンテニル、およびシクロヘキセニルが挙げられる。
【0143】
「シクロアルキルアルキル」なる語は、本発明の化合物のコアに連結するアルキル基に結合したシクロアルキルまたは置換シクロアルキルをいう。
【0144】
「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを包含する。「ハロアルキル」は、1または複数のハロゲンで置換される、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。ハロアルキルの例として、以下に限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、およびヘプタクロロプロピルが挙げられる。ハロアルキルの例としてまた、1または複数のフッ素原子で置換される、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする「フルオロアルキル」が挙げられる。
【0145】
「ハロアルコキシ」または「ハロアルキルオキシ」は、酸素架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のハロアルキル基を表す。例えば、「C
1−6ハロアルコキシ」はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、およびC
6ハロアルコキシ基を含むものとする。ハロアルコキシの例として、以下に限定されないが、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、およびペンタフルオロエトキシが挙げられる。同様に、「ハロアルキルチオ」または「チオハロアルコキシ」は、硫黄架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のハロアルキル基;例えばトリフルオロメチル−S−およびペンタフルオロエチル−S−を表す。
【0146】
本明細書にて使用されるような「ベンジル」なる語は水素原子の一つがフェニル基で置換されているメチル基をいう。
【0147】
本明細書で使用されるような「ヘテロサイクル」、「ヘテロサイクリル」または「ヘテロ環基」なる語は、飽和、部分不飽和または完全に不飽和の、炭素原子ならびにN、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、安定した3、4、5、6または7員の単環もしくは二環のヘテロ環式環あるいは7、8、9、10、11、12、13または14員の多環のヘテロ環式環であって、上記したいずれかのヘテロ環式環が一のベンゼン環に縮合するどのような多環基を含むことを意味するものとする。窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p(ここでpは0、1または2である))。窒素原子は置換されても、されなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRは、定義されるとすれば、Hまたは別の置換基である)。ヘテロ環式環は、安定構造をもたらすいずれかのヘテロ原子または炭素原子で、そのペンダント基に結合してもよい。本明細書に記載のヘテロ環式環は、得られる化合物が安定しているならば、炭素または窒素原子上で置換されてもよい。ヘテロサイクリル中の窒素は所望により四級化されてもよい。そのヘテロサイクリル中のSおよびOの総数が1より大きい場合、その時にはこれらのヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数は多くて1であることが好ましい。「ヘテロサイクリル」なる語が用いられる場合、それはヘテロアリールを含むものとする。
【0148】
ヘテロサイクリルの例として、限定されるものではないが、アクリジニル、アゼチジニル、アゾチニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、4aHカルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H 1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、イミダゾロピリジニル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H− インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3− オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、フテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2−ピロリドニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアトレニル、チアゾリル、チエニル、チアゾロピリジニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられる。また、上記のヘテロサイクルを含む、縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
【0149】
本明細書にて使用されるような、「二環式ヘテロサイクリル」または「二環式ヘテロ環基」なる語は、2つの縮合環を有し、炭素原子と、N、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子とからなる、安定した9または10員のヘテロ環式環系を意味するものとする。2つの縮合環のうちの一つの環は、5員のヘテロアリール環、6員のヘテロアリール環またはベンゾ環を含む5員または6員の単環式芳香族環であり、その各々が別の環に縮合している。第2の環は、飽和、部分不飽和または不飽和の5員または6員の単環式環であり、5員のヘテロサイクル、6員のヘテロサイクルまたはカルボサイクルを含む(ただし、第2の環がカルボサイクルの場合、第1の環はベンゾ以外の環である)。
【0150】
二環式ヘテロ環基は、安定構造をもたらすいずれかのヘテロ原子または炭素原子で、そのペンダント基に結合してもよい。本明細書に記載の二環式ヘテロ環基は、得られる化合物が安定しているならば、炭素または窒素原子上で置換されてもよい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数が1より大きい場合、その時にはこれらのヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数は多くて1であることが好ましい。
【0151】
二環式ヘテロ環基の例として、限定されるものではないが、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニルおよび1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリルが挙げられる。
【0152】
本明細書で使用されるような「芳香族ヘテロ環基」または「ヘテロアリール」なる語は、少なくとも1つの硫黄、酸素または窒素などのヘテロ原子の環原子を含む、安定した単環式または多環式の芳香族炭化水素を意味するものとする。ヘテロアリール基は、限定されるものではないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリニル、ベンゾジオキソラニルおよびベンゾジオキサンを包含する。ヘテロアリール基は置換されているか、されていないかである。窒素原子は置換されているか、されていないかである(すなわち、NまたはNRであり、ここでRは、定義されるとすれば、Hまたは別の置換基である)。窒素および硫黄原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p(ここでpは0、1または2である))。
【0153】
架橋環もヘテロサイクルの定義に含まれる。架橋環は、1または複数の、好ましくは1〜3個の原子(すなわち、C、O、NまたはS)が2個の隣接しない炭素または窒素原子を連結する場合に生じる。例えば、架橋環は、限定されるものではないが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子、および炭素−窒素基を包含する。架橋により単環式環は常に三環式環に変換される。環が架橋されると、その環にある置換基が架橋上に存在することもある。
【0154】
「ヘテロサイクリルアルキル」なる語は、化合物のコアに連結したアルキル基に結合したヘテロサイクリルまたは置換ヘテロサイクリルをいう。
【0155】
「対イオン」なる語は、クロリド、ブロミド、ヒドロキシ、アセタート、およびサルファートなどの負に荷電した種を、あるいはナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、アンモニウム(R
nNH
m+、ここでn=0−4で、m=0−4である)等などの正に荷電した種を表すのに使用される。
【0156】
「電子求引基」(EWG)なる語は、結合を分極化させ、電子密度を該基そのものに引っ張り、他の結合基より遠ざける置換基をいう。EWGの例として、以下に限定されないが、CF
3、CF
2CF
3、CN、ハロゲン、ハロアルキル、NO
2、スルホン、スルホキシド、エステル、スルホンアミド、カルボキサミド、アルコキシ、アルコキシエーテル、アルケニル、アルキニル、OH、C(O)アルキル、CO
2H、フェニル、ヘテロアリール、−O−フェニル、および−O−ヘテロアリールが挙げられる。EWGの好ましい例として、以下に限定されないが、CF
3、CF
2CF
3、CN、ハロゲン、SO
2(C
1−4アルキル)、CONH(C
1−4アルキル)、CON(C
1−4アルキル)
2、およびヘテロアリールが挙げられる。EWGのより好ましい例として、以下に限定されないが、CF
3およびCNが挙げられる。
【0157】
本明細書で用いるように、「アミン保護基」なる語は、アミン基の保護について、有機合成の分野で知られる基であって、エステル還元剤、二置換ヒドラジン、R
4−MおよびR7−M、求核物質、ヒドラジン還元剤、アクチベータ、強塩基、ヒンダードアミン塩基および環化剤に対して安定しているいずれの基も意味する。これらの基準に適合するかかるアミン保護基は、Wuts, P.G.M.およびGreene, T.W.、Protecting Groups in Organic Synthesis, 4th Edition, Wiley (2007) およびThe Peptide: Analysis, Synthesis, Biology, vol.3, Academic Press, New York (1981)(出典を明示することでその内容が本明細書に組み込まれる)に列挙される基を包含する。アミン保護基の例として、以下に限定されないが、次の基:(1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエンスルホニルなどのアシル型;(2)ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換ベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニル)−1−メチルエトキシカルボニル、および9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などの芳香族カルバマート型;(3)tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニルなどの脂肪族カルバマート型;(4)シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカルボニルなどの環状アルキルカルバマート型;(5)トリフェニルメチルおよびベンジルなどのアルキル型;(6)トリメチルシランなどのトリアルキルシラン;(7)フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイルなどのチオール含有型;ならびに(8)トリフェニルメチル、メチルおよびベンジルなどのアルキル型;および2,2,2−トリクロロエチル、2−フェニルエチルおよびt−ブチルなどの置換アルキル型;およびトリメチルシランなどのトリアルキルシラン型が挙げられる。
【0158】
本明細書に言及されるように、「置換される」なる語は、少なくとも1つの水素原子が水素以外の原子と置換されることを意味する;ただし、規定の結合価は維持されており、置換が安定した化合物をもたらすものとする。本明細書で使用されるように環二重結合は、隣接する2個の環原子間で形成される二重結合(例えば、C=C、C=N、またはN=N)である。
【0159】
本発明の化合物に窒素原子がある場合(例えば、アミンの場合)には、これらの窒素は酸化剤(例えば、mCPBAおよび/または過酸化水素)と反応することでN−オキシドに変換され、本発明の別の化合物が得られる。かくして、特定される窒素原子は、その示されている窒素とそのN−オキシド(N→O)誘導体の両方に及ぶと考えられる。
【0160】
任意の可変基が化合物の構成要素または式中で2回以上示される場合、その定義は、各々、他の場合のその定義からは独立している。かくして、例えば、一の基が0〜3個のR基で置換して示される場合、その場合、該基は3個までのR基で所望により置換されてもよく、Rは、各々、Rの定義から独立して選択される。また、置換基および/または可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0161】
置換基との結合が環の2つの原子を連結する結合と交差して示される場合、その場合にはかかる置換基は環上の任意の原子に結合してもよい。置換基が、結合する所定の式で示される化合物の残基に存する原子を示すことなく、示される場合には、その時にはかかる置換基はその置換基にある任意の原子を介して結合してもよい。置換基および/または可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定した化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0162】
本発明は、本発明の化合物に存する原子のあらゆる同位元素を包含するものとする。同位元素は原子番号は同じであるが、質量数の異なる原子を包含する。一般例として、限定されるものではないが、水素の同位元素として、重水素および三重水素が挙げられる。水素の同位元素は
1H(水素)、
2H(重水素)および
3H(三重水素)で表すことができる。それらはまた一般には、重水素についてはDで、三重水素についてはTで表される。本願において、CD
3は全ての水素原子が重水素であるメチル基を表す。炭素の同位元素として
13Cおよび
14Cが挙げられる。同位元素で標識された本発明の化合物は、一般には、当業者に公知の慣用的技法により、あるいは本明細書の記載の技法と同様の技法によって利用される非標識の試薬の代わりに同位元素で標識された試薬を用いて調製され得る。
【0163】
本明細書で用いるように、「医薬的に許容される塩」は開示される化合物の誘導体をいい、ここで親化合物はその酸または塩基塩を製造することで修飾される。医薬的に許容される塩の例として、以下に限定されないが、アミノ等の塩基性基の鉱酸または有機酸塩;カルボン酸等の酸性基のアルカリまたは有機塩基塩である。医薬的に許容される塩は、例えば、無毒の無機または有機酸より形成される、親化合物の通常の無毒の塩または四級アンモニウム塩を包含する。例えば、かかる通常の無毒の塩は、無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸等)より誘導される塩;有機酸(酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸およびイセチオン酸等)より形成される塩を包含する。
【0164】
本発明の医薬的に許容される塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性の部分を含有する親化合物より合成され得る。一般に、かかる塩は、遊離した酸または塩基の形態のこれらの化合物を、化学量論量の適切な塩基または酸と、水または有機溶媒、あるいはその2種の混合液中で反応させることにより調製することができ;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリル等の非水性媒体が好ましい。適当な塩の一覧は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 22nd Wdition, Allen, L.V.Jr.編; Pharcaceutical Press, London, UK (2012) に記載されており、出典を明示することでその内容を本明細書に組み入れることとする。
【0165】
また、式Iの化合物はプロドラッグの形態を有してもよい。インビボにて変換して生物活性剤(すなわち、式Iの化合物)を提供する化合物はいずれも、本発明の範囲および精神内にあるプロドラッグである。種々の形態のプロドラッグが当該分野にて周知である。かかるプロドラッグ誘導体の例として、以下の文献を参照のこと:
a)Bundgaard, H.編, Design of Prodrugs, Elsevier(1985);およびWidder, K.ら編, Methods in Enzymology, 112:309-396, Academic Press(1985);
b)Bundgaard、H.、Chapter 5, 「プロドラッグの設計および適用」(Design and Application of Prodrugs), A Textbook of Drug Design and Development、pp.113-191, Krosgaard-Larsen, P.ら編、Harwood Academic Publishers(1991);
c)Bundgaard, H., Adv. Drug Deliv Rev., 8:1-38(1992);
d)Bundgaard, H.ら、J. Pharm. Sci., 77:285(1988);
e)Kakeya, N.ら、Chem. Pharm. Bull., 32:692(1984);および
f)Rautio, J (編集者)、Prodrug and Targeted Delivery (Method and Principles in Medicinal Chemistry), Vol 47, Wiley-VCH, 2011
【0166】
カルボキシ基を有する化合物は、体内で加水分解されて式Iの化合物そのものを生成するプロドラッグとして役立つ、生理学的に加水分解され得るエステルを形成し得る。かかるプロドラッグは、加水分解が、大抵の場合で、主に消化酵素の影響下で生じるため、経口投与されるのが好ましい。非経口投与は、エステルそのものが活性であるか、または加水分解が血中で起こる場合に、使用され得る。式Iの化合物の生理学的に加水分解可能なエステルの例として、C
1−6アルキル、C
1−6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C
1−6アルカノイルオキシ−C
1−6アルキル(例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル)、C
1−6アルコキシカルボニルオキシ−C
1−6アルキル(例えば、メトキシカルボニル−オキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)−メチル)、ならびに、例えば、ペニシリンおよびセファロスポリンの分野にて使用される別の周知の生理的に加水分解されるエステルである。かかるエステルは当該分野で公知の一般的技法により製造され得る。
【0167】
プロドラッグの調製は当該分野にて周知であり、例えば、King, F.D.編、Medicinal Chemistry: Principles and Practice, The Royal Society of Chemistry, Cambridge, UK (2nd edition, reproduced, 2006);Testa, B.ら、Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism. Chemistry, biochemistry and Enzymology, VCHA and Wiley VCH, Zurich, Switzerland (2003); Wermuth, C.G.編、The Practice of Medicinal Chemistry, 3rd edition, Academic Press, San Diego, CA (2008)に記載される。
【0168】
「溶媒和物」なる語は、本発明の化合物と、有機または無機溶媒のいずれかの、1または複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は水素結合を包含する。ある場合には、溶媒和物は、例えば、1または複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に組み込まれた場合に、単離可能となる。溶媒和物中の溶媒分子は、規則的配置および/または非規則的配置にて存在し得る。溶媒和物は化学量論量または非化学量論量の溶媒分子を含みうる。「溶媒和物」は液相および分離可能な溶媒和物の両方を包含する。溶媒和物の例は、以下に限定されないが、水和物、エタノレート、メタノレート、およびイソプロパノレートを包含する。溶媒和の方法は一般に当該分野で公知である。
【0169】
本明細書で用いるように、「患者」なる語は、本発明の方法により治療されるべき生物をいう。かかる生物は、好ましくは、以下に限定されないが、哺乳類(例えば、ネズミ、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ等)を包含し、最も好ましくはヒトをいう。
【0170】
本明細書で用いるように、「有効量」なる語は、例えば、研究員または臨床医により探求されている、組織、システム、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を惹起するであろう、薬物または医薬品、すなわち本発明の化合物の量を意味する。さらには、「治療上の有効量」なる語は、有効量が投与されていない対応する対象と比べて、疾患、障害または副作用の治療、治癒、防止または寛解の改善、あるいは疾患または障害の進行速度の減少をもたらす量を意味する。有効量は1または複数の投与、適用または投与量で投与でき、特定の処方または投与経路に限定されないものとする。該用語はまた、その範囲内に、正常な生理学的機能を亢進するのに効果的な量を包含する。
【0171】
本明細書で用いるように、「治療する」なる語は、病態、疾患、障害等の改善をもたらすか、それらの症状を寛解するいずれの作用も、例えば、和らげる作用、小さくする作用、調整する作用、改良する作用、または排除する作用も包含する。
【0172】
本明細書で用いるように、「医薬組成物」なる語は、活性剤と、その組成物をインビボまたはエクスビボでの診断または治療に用いるのに特に適するようにする、不活性または活性な担体との組み合わせをいう。
【0173】
塩基の例として、以下に限定されないが、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)の水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)の水酸化物、アンモニア、および式:NW
4+(ここで、WはC
1−4アルキルである)で示される化合物等が挙げられる。
【0174】
療法にて用いるのに、本発明の化合物の塩は医薬的に許容されるものと考えられる。しかしながら、医薬的に許容されない酸および塩基の塩も、例えば、医薬的に許容される化合物の調製または精製においてその用途を見出す可能性がある。
【0175】
調製方法
本発明の化合物は有機合成の分野における当業者に周知の多くの方法にて調製され得る。本発明の化合物は、下記の方法を、合成有機化学の分野にて公知の合成方法と一緒に用いて、あるいは当業者によって認識されるようにそれに変化を加えて合成され得る。好ましい方法は、限定されるものではないが、下記の方法を包含する。本明細書にて引用される文献はすべてその内容が出典明示により本明細書に組み込まれる。
【0176】
本発明の化合物はこのセクションに記載の反応および技法を用いて調製されてもよい。反応は利用される試薬および材料に適切な溶媒中で実施され、その反応は変形がなされるのに適している。また、下記の合成方法の記載において、溶媒の選択、反応温度、実験の継続時間および後処理操作を含め、提案されるすべての反応条件はその反応に標準的な条件であるように選択され、そのことは当業者であれば容易に認識すると理解すべきである。当業者であれば分子の種々の部分にある官能基が提案される試薬および反応と適合するものでなければならないことを理解する。反応条件と適合する置換基に対するかかる制限は当業者に明らかであり、制限がある場合には変法を用いる必要がある。このことは、時に、本発明の所望とする化合物を得るために、合成工程の順序を修飾するか、あるいは一の特定のプロセススキームを別のスキームに優先して選択する判断を要求するであろう。また、この分野での合成経路を計画するにおいてもう一つ別の大きな要因が、本発明に記載の化合物に存する反応性官能基の保護に使用される保護基の賢明な選択であることが理解されよう。当業者に対して多くの変形を教示する権威あるアカウントがGreeneおよびWuts(有機合成における保護基(protective Groups in Organic Synthesis)、第4版、Wiley and Sons, 2007)である。
【0177】
式(I)の化合物は次のスキームで説明される方法に言及することで調製されてもよい。それらのスキームに示されるように、最終生成物は式(I)と同じ構造式を有する化合物である。式(I)のいずれの化合物も適切な置換基を有する試薬を適切に選択することにより該スキームに従って生成され得ることが理解されよう。溶媒、温度、圧力および他の反応条件は当業者により容易に選択され得る。出発材料は商業的に利用可能であるか、または当業者により容易に調製される。化合物の構成要素は本明細書のスキームにて、あるいはいずれかの箇所に定義されるとおりである。
【0178】
本発明に記載の化合物に至る一般的経路は、スキーム1−7にて説明されており、その中でR
1、R
2、R
7、X、Y、Z、U
1、U
2、U
3、U
4、およびA置換基は、本文中に上記されているか、あるいは所望の最終置換基に変換され得る官能基である。置換基Lはハライドあるいはトリフラートなどの脱離基に容易に変換され得るOHなどの脱離基である。スキーム1に示されるように、本発明の化合物を調製するための一般的操作は、スキーム1にて図示されるように適宜置換されたヘテロサイクル
1とニトロピリジン
2とで開始することを含む。
1(ここでMはボロン酸またはボロン酸エステルなどの適切なカップリングパートナーである)と
2(例えば、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン)との間でスズキ反応に付すことで官能基付与されたピリジン
3を付与しうる。1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)などのホスフィン試薬が介在する還元的環化に付し、三環性化合物
4を得ることができる。次に、スキーム1に示されるように、
4を適切な触媒を用いて芳香族へテロ環A(
5、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適切なカップリングパートナーである)とカップリングさせて
6を生成する。
【0179】
最終工程において、
6の窒素は、ミツノブ条件下、トリフェニルホスフィンおよびジイソプロピル アゾジカルボキシラート(DIAD)を用いてアルコール
7で置換され得る。別法として、
6の窒素は、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、
6の窒素とアルキル化剤
8(ここでLはハライド、メシラートまたはトリラートなどの脱離基である)との間の置換反応により置換されて、官能基付与された三環性化合物
9を得ることができる。
【0180】
あるいはまた、中間体
4の窒素は、ミツノブ条件下にて、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、アルコール
7と、またはアルキル化剤
8(ここでLはハライド、メシラートまたはトリラートなどの脱離基である)と最初に置換されて中間体
10を得ることができる。次に
10を芳香族ヘテロ環A(
5、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適切なカップリングパートナーである)と適切な触媒を用いてカップリングさせて最終の三環性化合物
9を生成する。スキーム1に示されるように、中間体
10をパラジウム介在性C−H活性化を介して適切な芳香族ヘテロ環A(
5、MはHである)と直接カップリングさせ、化合物
9を得ることもできる。
【0181】
9がラセミ体である場合には、キラル分離を行い、エナンチオマー的に純粋な生成物を得ることができる。R
1およびR
2をさらに誘導化に付し、本発明のさらなる化合物を得ることができる。例えば、R
1がエステルである場合、グリニャール試薬またはアルキルリチウムを添加し、第3アルコールを生成することができる。同じR
1エステルは、例えば、水酸化ナトリウムを用いて、代わりに加水分解され、最終置換基としてカルボン酸(R
1=CO
2H)を得ることができる。
【0182】
スキーム1
【化29】
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【0183】
三環性化合物
9の別の合成はスキーム2に要点が記載されるように達成され得る。
10(スキーム1に示されるように調製された)の脱離基Lは、パラジウム触媒の作用によって、適切なカップリングパートナーであるM(好ましくは、ボロン酸エステルまたはボロン酸)に変換され、
11を得る。
11を、適切な触媒を用いて、芳香族ヘテロ環A(
5.1、ここでLはハロゲンまたはトリフラートなどの適切な脱離基である)とカップリングさせ、三環性化合物
9を得ることができる。
【0184】
スキーム2
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
14などのヒドロキシメチルピラゾール誘導体は、スキーム3に従って、入手され得る。中間体
11(ここでMはボロン酸またはボロン酸エステルなどの適切なカップリングパートナーである;スキーム2に記載されるように調製された)は、適切な触媒の作用により、適宜保護されたトリアゾール
12にカップリングされ得る。トリアゾール
12は、(アジドメチル)トリメチルシランの保護されたプロパルギルアルコールとの銅介在性付加環化反応より、一工程で利用され得る。次に中間体
13は様々な条件を用いて脱保護され得る。例えば、PGがtert−ブチルジメチルシリルである場合、フッ化テトラブチルアンモニウムと反応させて最終の化合物
14を得ることができる。ヒドロキシル基をさらに誘導化(例えば:アルキル化し、脱離基に変換して置換し、アルデヒドまたはカルボン酸のいずれかに酸化し、その後で変化させる)し、当業者にとって自明であろう、方法を適用することにより、本発明のさらなる化合物を得ることができる。
【0186】
スキーム3
【化31】
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【0187】
三環性化合物
4の別の合成はスキーム4に要点が記載されるように達成され得る。アニリン
15を、ブッフバルト(Buchwald)N−アリール化反応を用い、ピリジン
16(ここでLおよびL’はハライドまたはトリフラートなどの2つの脱離基である)とカップリングさせ、中間体
17を得ることができる。スキーム4にて示されるように、トリフルオロ酢酸などの酸性媒体中、Pd(OAc)
2などの適切な触媒を用い、酸化的閉環に付し、三環性化合物
4を得ることができる。
【0188】
スキーム4
【化32】
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【0189】
アルコキシ置換のトリアゾール
23はスキーム5に要点が記載されるように調製され得る。アルデヒド
18は、アルコール
19(ここでAlkは所望により重水素で置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルである)と酸またはCaCl2などの脱水剤の存在下で反応させることでアセタール
20に変換され得る。アセタール
20は、リチウムジエチルアミドまたはナトリウムアミドなどの強塩基で処理することによりアルコキシ置換のアルキン
21に変換され得る。化合物
21はアジド
22との銅介在性3+2付加環化反応を通してトリアゾール
23に変換され得る。トリアゾール
23はスキーム1にて示されるように三環性化合物
10と直接カップリングされ得る。大抵のケースで、該カップリングはトリメチルシリル基の喪失をもたらす。トリメチルシリル基が喪失されない場合には、それはフッ化テトラブチルアンモニウムで処理することにより除去され得る。
【0190】
スキーム5
【化33】
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【0191】
アルキル置換のトリアゾール
31はスキーム6にて要点が記載されるように調製され得る。アセチレン
24は、n−BuLiなどの強塩基の作用により、
25(ここでAlkは所望により重水素で置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルであり、Lはヨーダイド、ブロミド、クロリド、またはスルホナートなどの適切な脱離基である)でアルキル化され得る。アルキン
26は
27との銅介在性3+2付加環化反応を通してトリアゾール
28に変換され得る。トリアゾール
28はスキーム1にて示されるように三環性化合物
10と直接カップリングされ得る。あるいはまた、
28のトリメチルシリル基はフッ化テトラブチルアンモニウムの作用により直接除去され、N−メチル−トリアゾール
29を付与することができる。
29をn−BuLiなどの強塩基で脱保護に付し、つづいて適切な求電子剤
30(ここでLはハライドまたはアルコキシドなどの脱離基であり、Mはトリブチルスズまたはボロン酸エステルなどの金属介在性カップリングを容易にするための適切な基である;例えばM−L=Bu
3SnClまたはB(OMe)
3)と反応させ、トリアゾール
31を得ることができ、それはスキーム1にて示されるように、容易にカップリングされ得る。
【0192】
スキーム6
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
スキーム7に示されるように、トリアゾールの置換基に変化を持たせることができる。
25(ここでAlkは所望により重水素で置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルであり、Lはヨーダイド、ブロミド、クロリドまたはスルホナートなどの適切な脱離基である)の脱離基は、アジ化ナトリウムで処理することにより置き換えられ、
32を生成し得る。アルキン
33または
34はアジド
32とカップリングし、銅触媒性3+2付加環化反応を介してトリアゾール
35を生成し得る。トリアゾール
35は、スキーム1に示されるように、三環性化合物と直接カップリングされ得る。あるいはまた、
35をn−BuLiなどの強塩基で脱保護に付し、つづいて適切な求核剤
30(ここでLはハライドまたはアルコキシドなどの脱離基であり、Mはトリブチルスズまたはボロン酸エステルなどの金属介在性カップリングを容易にするための適切な基である;例えばM−L=Bu
3SnClまたはB(OMe)
3)と反応させてトリアゾール
36を得ることができ、それはスキーム1に示されるように容易にカップリングされ得る。
【0194】
スキーム7
【化35】
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【0195】
三環性化合物
6の別の合成はスキーム8に要点が記載されるように達成され得る。
37の2つの脱離基(L、L’)の内の一つの脱離基の、適切な触媒を用いての、芳香族ヘテロ環A(
5、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適切なカップリングパートナーである)との選択的カップリングは次に
38を生成する。
38のアミノ基の
39(ここでL’’はハライドなどの適切な脱離基である)とのカップリングは、S
NAr化学またはブッフバルトN−アリール化反応のいずれかを介して達成され、
40を得ることができる。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリドなどの適切な触媒を用いる環化により三環性化合物
6が得られ、スキーム1−2に示されるようにさらに三環性化合物
9へと変化され得る。
【0196】
スキーム8
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
三環性化合物
4の別の合成はスキーム9に示されるように達成され得る。
41の2つの脱離基(L’、L’’)の内の一つの脱離基の適切なカップリングパートナーであるM(好ましくは、ボロン酸エステルまたはボロン酸)への選択的変換はパラジウム触媒の作用によって達成され、
42を得ることができる。
42は、順次、
43の2つの脱離基(L、L’’’)の1つの脱離基と、適切な触媒の作用によって、選択的にカップリングし、ビアリール
44を生成し得る。
44のニトロ基は当業者に既知の方法を用いて対応するアミンに還元され、
45を得ることができる。三環性化合物
4とする環化は、分子内S
NAr反応にて塩基(例えば、NaHMDSまたはカリウムtert-ブトキシド)を用いて、あるいは分子内ブッフバルトN−アリール化反応を介して達成され得る。三環性化合物4は、スキーム1−2に示されるように、三環性化合物
9にさらに変化され得る。
【0198】
スキーム9
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
実施例
本発明を以下の実施例を用いてさらに説明する。実施例は単なる例示として記載されていると理解すべきである。上記の記載および該実施例から、当業者は発明の必須の特性を確認することができ、その精神および範囲から逸脱することなく、本発明が種々の使用および条件に適合するように、種々の変形および修飾を行うことができる。結果として、本発明は、下記に示される例示としての実施例により限定されるものではなく、むしろ添付される特許請求の範囲により限定されるものである。
【0200】
略語
【表1】
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【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【表3】
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【0201】
実施例1および2
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
【化38】
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【0202】
工程1:2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(5.11g、24.6ミリモル)、(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(3.47g、24.6ミリモル)、PdCl2(dppf)(0.216g、0.296ミリモル)の混合物を窒素(3x)で真空パージに付した。リン酸三カリウム(水中3M、24.6mL、73.9ミリモル)およびTHF(30mL)を加え、該混合物を再び窒素(3x)で真空パージに付した。得られた混合物を加温に付し、75℃で一夜攪拌した。該混合物を室温に冷却し、分離漏斗に移し、水層を除去した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して暗色の残渣を得た。その残渣をDCMおよび酢酸エチルに懸濁させ、十分な量のシリカゲル上で濃縮して自由流動性の粉末を得た。該粉末をISCO固形ロードカートリッジに入れ、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(120gシリカゲルカートリッジ、0−100%酢酸エチル/ヘキサンでの溶出、85mL/分)に付して精製し、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(3.82g、17.1ミリモル、69.3%収率)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 7.61(d,J=2.0Hz,1H)、7.14(d,J=2.0Hz,1H)、5.67(s,2H)、2.41(s,3H)、2.23(s,3H);HPLC:RT=0.908分(ウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=224[M+H]
+
【0203】
工程2:メチル 4−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピコリナート
反応はテフロン(登録商標)製スクリュー式キャップを備えた厚肉容器中で行われた。メチル 4−クロロピコリナート(3.95g、23.0ミリモル)および2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(1.03g、4.61ミリモル)のMeOH(25mL)中溶液を塩化水素(ジオキサン中4M、1.151mL、4.61ミリモル)で処理した。得られた混合物を80℃で一夜攪拌した。該混合物を室温に冷却した。LC/MSは所望の生成物(m/z 359(m+1))が出発アニリン(m/z 224(m+1))に対して54/11の割合であることを示す。反応物をロータリーエバポレーターで濃縮乾固させた。得られた残渣をNaHCO
3飽和溶液でpHが9になるまで処理し、音波処理に付し、焼結ガラス漏斗を通して濾過し、水で洗浄した。生成物を2、3時間風乾させ、ついで真空下で一夜乾燥させ、メチル 4−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピコリナート(0.943g、2.63ミリモル、57.1%収率)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.04(s,1H)、8.36(d,J=5.5Hz,1H)、8.28(d,J=2.2Hz,1H)、7.98(d,J=2.2Hz,1H)、7.71−7.58(m,1H)、7.18−7.07(m,1H)、3.84(s,3H)、2.47(s,3H)、2.33−2.26(m,3H);HPLC:RT=0.862分(ウォーターズ・アクイティ BEH C18 1.7μm 2.0x50 mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=359[M+H]
+
【0204】
工程3:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート
還流冷却器および窒素吸気口を装着した丸底フラスコ中のメチル 4−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ピコリナート(943mg、2.63ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(184mg、0.263ミリモル)および酢酸ナトリウム・トリ水和物(539mg、6.57ミリモル)のDMA(15mL)中混合物を窒素(3x)での真空パージに付した。得られた混合物を170℃に加熱した。1時間後、該混合物を室温に冷却し、クロロホルム(15mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過し、クロロホルム(3x10mL)で洗浄した。得られた濾液を濃縮してアンバー色の残渣を得た。該残渣をDCM/MeOHの混合液に溶かし、十分な量のシリカゲル上で濃縮して自由流動性の粉末を得た。該粉末をISCO固形ロードカートリッジに入れ、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(40gシリカゲルカートリッジ、0−10%MeOH/DCMでの、つづいて10−30%MeOH/DCMでの溶出、40mL/分)に付して精製した。該化合物は溶解性に乏しく、ゆっくりと溶離することに注意すること。同様のフラクションを合わせ、濃縮してメチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(500mg、1.55ミリモル、59.0%収率)を明黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.27(brs.,1H)、9.49(d,J=0.9Hz,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.32(d,J=1.1Hz,1H)、8.12(d,J=2.0Hz,1H)、3.95(s,3H)、2.51(3H,DMSOのピーク下)、2.30(s,3H);HPLC:RT=1.118分(ウォーターズ・アクイティ BEH 18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=323[M+H]
+
【0205】
工程4:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート
ジイソプロピル ジアゼン−1,2−ジカルボキシラート(DIAD)(0.206mL、1.05ミリモル)をメチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(225mg、0.698ミリモル)、(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(220mg、1.05ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(275mg、1.05ミリモル)のジクロロメタン(20mL)中の0℃懸濁液に滴下して加えた。冷却浴を取り外し、有機懸濁液を室温で一夜攪拌した。該反応体を真空下で濃縮した。残渣を最小量のDCMに溶かし、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(40gシリカゲルカートリッジ、0−100%酢酸エチル/DCMでの、つづいて0−30%MeOH/DCMでの溶出、40mL/分)に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、濃縮してアンバー色の残渣を得た。その残渣を最小量のDCMに溶かし、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(40gシリカゲルカートリッジ、0−10%MeOH/DCMでの、つづいて0−30%MeOH/DCMでの溶出、40mL/分)に付して再び精製した。同様のフラクションを合わせ、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(225mg、0.437ミリモル、62.6%収率)を得た。
【0206】
工程5:2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(Et2O中3M、2.186mL、6.56ミリモル)をメチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(225mg、0.437ミリモル)のDCM(10mL)中の−10℃(MeOH/氷)溶液に添加した。約2時間後、LC/MSはSM(m/z 515(m+1))の消費および生成物(m/z 515(m+1))の形成を示す。反応物を塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチさせ、分離漏斗に移し、DCMで抽出した。抽出液を合わせ、NH
4Cl飽和溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して有機残渣を得た。残留物を最小量のDCMに溶かし、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(24gのシリカカートリッジ、0−10%MeOH/DCMで溶出し、次に10−30%MeOH/DCMの35mL/分でのフラッシュに供する)に付して精製し、ラセミ体の2−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−イル)プロパン−2−オール(83mg、0.161ミリモル、36.9%収率)を橙色の固体として得た。エナンチオマーをキラルSFC(分取性キラルSFCクロマトグラフィー条件:装置:ベルガー(Berger)SFC MGII:カラム:キラルOD−H 25x3cm ID、5μm、流速:50.0mL/分、移動相:80/20 CO
2/MeOH、検出器波長:220nm;サンプル分取および注入容量:3000μL(86mgを7mLのMeOHに溶かした))に付して分離し、実施例1(エナンチオマー1)(25.6mg)および実施例2(エナンチオマー2)(26.0mg)を得た。各エナンチオマーの立体異性体の純度は>99%であると評価された。実施例1(エナンチオマー1):2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オールの場合:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.30(d,J=0.9Hz,1H)、8.53(d,J=1.5Hz,1H)、8.38−8.29(m,1H)、8.28−8.21(m,1H)、7.72(d,J=3.3Hz,2H)、7.32−7.07(m,2H)、5.93−5.79(m,1H)、5.41(s,1H)、3.99−3.87(m,1H)、3.85−3.67(m,1H)、3.55−3.42(m,1H)、3.41−3.33(m,1H)、3.30−3.22(m,1H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.75−1.63(m,1H)、1.59(s,3H)、1.57(s,3H)、1.39−1.21(m,1H)、1.09−1.08(m,1H)、1.05−0.90(m,1H);31個のHのうちの30個を説明する。他のHは溶媒のピークに埋もれているかもしれない。HPLC:RT=0.996分(ウォーターズ・アクイティ BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=515[M+H]
+;HPLC純度:95/5〜5/95 H
2O/CH
3CN/0.05%TFA、流速=0.5mL/分、勾配=15分間 サンファイア(Sunfire)C18 3.5μm、3.0x150mm:RT=6.12分;220nmでの純度:100%;254nmでの純度:100%;エックスブリッジ・フェニル(XBridge Phenyl)3.5μm、3.0x150mm:RT=7.41分;220nmでの純度:100%;254nmでの純度:100%;解析性SFCクロマトグラフィー条件:装置:ベルガー解析性SFCカラム:キラル(Chiral)OD−H 250x4.6mm ID、5μm;流速:2.0mL/分;移動相:80/20 CO
2/MeOH;エナンチオマー1、RT:8.888分;実施例2(エナンチオマー2):2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オールの場合:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.30(d,J=0.7Hz,1H)、8.53(d,J=1.5Hz,1H)、8.37−8.28(m,1H)、8.25(brs,1H)、7.72(dd,J=8.7、5.4Hz,2H)、7.19(t,J=8.8Hz,2H)、5.83(d,J=11.2Hz,1H)、5.41(s,1H)、3.98−3.86(m,1H)、3.82−3.69(m,1H)、3.47(s,1H)、3.43−3.34(m,1H)、3.27(d,J=11.9Hz,1H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.66(brs,1H)、1.59(s,3H)、1.57(s,3H)、1.39−1.19(m,1H)、1.05−0.90(m,1H);31個のHのうちの30個を説明する。他のHは溶媒のピークに埋もれているかもしれない。HPLC:RT=0.995分(ウォーターズ・アクイティBEH 18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=515[M+H]
+;HPLC純度:95/5〜5/95 H
2O/CH
3CN/0.05%TFA、流速=0.5mL/分、勾配=15分間 サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm:RT=6.12分;220nmでの純度:100%;254nmでの純度:100% エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm:RT=7.41分;220nmでの純度:100%;254nmでの純度:98.8%;解析性SFCクロマトグラフィー条件:装置:ベルガー解析性SFC:カラム:キラルOD−H 250x4.6mm ID、5μm:流速:2.0mL/分;移動相:80/20 CO
2/MeOH;エナンチオマー2、RT:13.039分
【0207】
実施例3
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化39】
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【0208】
工程1:5−ブロモ−2’−フルオロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(3.00g、10.7ミリモル)および(2−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(1.5g、10.7ミリモル)のテトラヒドロフラン(20mL)中混合物を、40mLのバイアル中、窒素流でのパージに付し、次に2M水性リン酸カリウム(10.65mL、21.3ミリモル)で、ついでPdCl2(dppf)−CH
2Cl2アダクツ(0.435g、0.532ミリモル)で処理した。該バイアルをセプタムで栓をし、排気および窒素でのパージに3回供し、その後で加熱ブロックにて80℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。水およびブラインで洗浄し、濃縮して黒色の残渣を得た。該材料をISCOコンパニオン(Companion)の80gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、EtOAc/ヘキサンの勾配(20−100%)で溶出し、5−ブロモ−2’−フルオロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(1.0g、3.35ミリモル、31.5%収率)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS:RT=0.86分;(ES):m/z(M+H)
+=298.0、300.0:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.00(d,J=2.0Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.37(dt,J=4.8、1.4Hz,1H)、8.15(ddd,J=9.3、7.4、2.0Hz,1H)、7.41(ddd,J=7.3、5.1、1.9Hz,1H)
【0209】
工程2:3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
40mLのバイアルに、5−ブロモ−2’−フルオロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(1g、3.35ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.671g、4.19ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(15mL)中混合物を添加し、該バイアルに栓をし、加熱ブロックにて170℃で5時間加熱した。ロータリーエバポレーターにて高真空ポンプを用いて濃縮し、残渣をISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、EtOAc/ヘキサンの勾配(30−100%)で溶出し、3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(460mg、1.73ミリモル、51.5%収率)を明黄褐色の固体として得た。LCMS:RT=0.69分;(ES):m/z(M+H)
+=265.9、267.9:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA)
【0210】
工程3:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
20mLのシンチレーションバイアルに、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(1001mg、2.59ミリモル)、3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(460mg、1.73ミリモル)、ヨウ化銅(I)(65.9mg、0.346ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(200mg、0.173ミリモル)のDMF(10mL)中混合物を添加した。トリエチルアミン(0.482mL、3.46ミリモル)を加え、そのバイアルをセプタムで栓をし、加熱ブロックにて90℃で5時間加熱し、室温に冷却した。水酸化アンモニウムおよび水で希釈し、酢酸エチルに抽出し、濃縮して明褐色の油を得た。該材料をDCMに溶かし、ISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、MeOH/CH
2Cl2の勾配(0−10%)で溶出した。生成物のフラクションを集め、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(340mg、1.20ミリモル、69.7%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=0.58分;(ES):m/z(M+H)
+=283.1:ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.13(brs,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(dd,J=5.8、1.0Hz,1H)、7.81(d,J=1.8Hz,1H)、7.39(dd,J=5.7、2.4Hz,1H)、4.04(s,3H)、2.40(s,3H)
【0211】
工程4:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
RBフラスコに、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(100mg、0.354ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(136mg、0.709ミリモル)、およびPh
3P(186mg、0.709ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中混合物を添加し、室温で攪拌した。次にDIAD(0.138mL、0.709ミリモル)を滴下して加え、その得られた混合物を室温で一夜攪拌した。該材料をISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、最初に酢酸エチル(100%)で溶出し、次に10%MeOH/DCMに変えて溶出した。生成物を含むフラクションを集め、白色の固体(15mg)を得、それを次の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ(Waters XBridge)C18、19x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:10分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで3分間保持する;流速:20mL/分)で分取性LC/MSに付してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(1.5mg)を得た。LCMS:RT=1.52分;(ES):m/z(M+H)
+=457.2:(ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.64(brs,1H)、8.27(d,J=4.4Hz,1H)、8.21(brs,1H)、7.71(d,J=7.4Hz,2H)、7.39−7.33(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、5.93(d,J=11.4Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.90(d,J=9.4Hz,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.1Hz,1H)、3.27(t,J=11.3Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.69(d,J=12.8Hz,1H)、1.59−1.50(m,1H)、1.35−1.26(m,1H)、0.98(d,J=12.5Hz,1H)
【0212】
実施例4
12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化40】
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【0213】
工程1:5−ブロモ−2’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン.
RBフラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(8.78g、31.1ミリモル)および(2−クロロピリジン−4−イル)ボロン酸(5g、31.8ミリモル)のテトラヒドロフラン(60mL)中混合物を添加し、その溶液を窒素流でのパージに付した。2M水性リン酸カリウム(39.7mL、79ミリモル)を加え、窒素でのパージを続け、次にPdCl2(dppf)−CH
2Cl2アダクツ(1.297g、1.59ミリモル)を添加し、該混合物を窒素下で2.5時間加熱して還流させた。室温に冷却させ、水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。水で洗浄して濃縮した。該材料をDCMに溶かし、ISCOコンパニオンの120gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、EtOAc/ヘキサンの勾配(20−50%)で溶出し、5−ブロモ−2’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン(5g、15.9ミリモル、50.0%収率)を得た。LCMS:RT=0.92分;(ES):m/z(M+H)
+=314.0、316.0.(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0214】
工程2:3−ブロモ−8−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
2個の40mLのバイアルの各々に、5−ブロモ−2’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン(1g、3.18ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.583g、3.97ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(10mL)中混合物を添加した。該バイアルに蓋をし、加熱ブロックにて160℃で3時間加熱した。両方のバイアルを加熱ブロックから取り外し、合わせ、高真空下で濃縮し、残りの残渣をDCMに溶かし、ISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、EtOAc/ヘキサンの勾配(30−60−100%)で溶出し、2つの異性体の生成物を得た。主たる異性体で3−ブロモ−6−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(420mg、0.779ミリモル、24.49%収率)を得た。LCMS:RT=0.80分;(ES):m/z(M+H)
+=282、284(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.39(s,1H)、8.71(d,J=2.0Hz,1H)、8.27(d,J=5.3Hz,1H)、8.24(d,J=2.0Hz,1H)、8.17(d,J=5.3Hz,1H);従たる異性体で(3−ブロモ−8−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(100mg、0.177ミリモル、5.57%収率)を得た。LCMS:RT=0.83分;(ES):m/z(M+H)
+=282、284.:ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.09(brs,1H)、8.85(d,J=1.0Hz,1H)、8.67(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(d,J=2.1Hz,1H)、8.18(d,J=1.0Hz,1H)
【0215】
工程3:(S)−3−ブロモ−8−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
RBフラスコに、3−ブロモ−8−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(100mg、0.354ミリモル)、(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(149mg、0.708ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(186mg、0.708ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中懸濁液を添加した。該懸濁液を室温で攪拌し、DIAD(0.138mL、0.708ミリモル)を滴下して処理し、次に室温で5時間攪拌した。その混合物をシリカゲルカラムに直接加え、ISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、EtOAc/ヘキサンの勾配(10−60%)で溶出し、(S)−3−ブロモ−8−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(160mg、0.337ミリモル、95%収率)を得た。LCMS:RT=1.10分;(ES):m/z(M+H)
+=474.2、476.2:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA)
【0216】
工程4:12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
20mLのバイアルに、(S)−3−ブロモ−8−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(160mg、0.337ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(156mg、0.404ミリモル)、ヨウ化銅(I)(12.84mg、0.067ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(38.9mg、0.034ミリモル)、およびトリエチルアミン(0.141mL、1.01ミリモル)のDMF(2mL)中混合物を添加した。該バイアルに蓋をし、加熱ブロックにて100℃で3時間加熱した。水酸化アンモニウムおよび水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。水およびブラインで洗浄し、濃縮した。該材料をISCOコンパニオンの40gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、最初に酢酸エチル(100%)で、次に10%MeOH/DCMで溶出した。フラクションを集め、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(65mg)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS:RT=0.90分;(ES):m/z(M+H)
+=491.4(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.16(s,1H)、8.73−8.64(m,1H)、8.56(brs,1H)、8.31(d,J=0.9Hz,1H)、8.16(td,J=7.4、2.1Hz,1H)、7.77−7.62(m,1H)、7.62−7.51(m,1H)、7.18−7.00(m,1H)、6.12(d,J=11.5Hz,1H)、4.10−4.05(m,3H)、4.04−3.96(m,1H)、3.84(dd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.62(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.45−3.36(m,2H)、2.37(s,3H)、1.93(d,J=13.3Hz,1H)、1.67(td,J=12.3、7.8Hz,1H)、1.49(td,J=12.3、7.6Hz,1H)、1.03−0.95(m,1H)
【0217】
実施例5
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化41】
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【0218】
標記化合物は、3−ブロモ−6−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(実施例4の工程2にて得られる主たる異性体)を用いることを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=0.89分;(ES):m/z(M+H)
+=491.1:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(s,1H)、8.38(d,J=5.0Hz,1H)、8.33−8.23(m,3H)、7.42−7.31(m,2H)、7.14(d,J=11.4Hz,1H)、7.11−7.04(m,1H)、3.92(d,J=9.1Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.79(d,J=9.1Hz,1H)、3.62−3.39(m,2H)、3.26(t,J=11.3Hz,1H)、2.18(s,3H)、1.88(d,J=13.5Hz,1H)、1.66−1.54(m,1H)、1.54−1.43(m,1H)、0.93(d,J=12.8Hz,1H)
【0219】
実施例6
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
工程1:(S)−3−ブロモ−6−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
3−ブロモ−6−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(0.25g、0.885ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.340g、1.77ミリモル)のTHF(2mL)中混合物に、トリフェニルホスフィン(0.464g、1.77ミリモル)およびDIAD(0.344mL、1.77ミリモル)を25℃にて10分間にわたって滴下して加え、次に室温で16時間攪拌した。混合物をシリカゲルカラムに添加し、ISCOコンパニオンの24gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、0〜5%のDCM/MeOHで溶出し、(S)−3−ブロモ−6−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(180mg、0.394ミリモル、44.5%収率)を白色の固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.12分.MS(ES):m/z=458[M+H]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ(Acquity)BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0221】
工程2:10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
(S)−3−ブロモ−6−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(100mg、0.219ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(85mg、0.219ミリモル)およびEt3N(0.122mL、0.876ミリモル)のDMF(2.5mL)中の攪拌した溶液にN
2を通気することにより脱気処理に付した。その混合物をPd(Ph
3P)
4(25.3mg、0.022ミリモル)およびヨウ化銅(I)(6.25mg、0.033ミリモル)で処理し、95℃で2時間加熱した。該混合物を水および水酸化アンモニウムと水でクエンチさせ、酢酸エチルに抽出した。水およびブラインで洗浄し、濃縮した。該材料をISCOコンパニオンの12gのシリカゲルカラムでのクロマトグラフフィーに付し、CHCl
3/MeOH(2%)で溶出した。分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30* 7u);移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN溶解性:MeOH+THF;流速:15mL/分、T/%B:0/10、11/60)でさらに精製し、標記化合物(35mg、0.072ミリモル、32.8%収率)を白色の固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.90分(ACN/H
2O+HCOONH
4、アズセンティス・エクスプレス(Ascentis Express) C8 2.7μm(5x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);MS(ES):m/z=473[M+H]
+;HPLC RT=8.99分;カラム:エックスブリッジ(XBridge)(150x4.6mm)3.5ミクロン;移動相A:水中0.05%TFA:ACN:(95:5)、移動相B:ACN:水中0.05%TFA:(95:5);流速:1.0mL/分;波長=220nm&254nm);HPLC RT=9.89分;サンファイア C18(4.6x150)mm、3.5ミクロン;移動相A:水中0.05%TFA:ACN(95:5)、移動相B:ACN:水中0.05%TFA(95:5);流速:1mL/分;波長=220nm&254nm;
1H NMR(400MHz ,CD
3OD) δ =8.63(d,J=2.0Hz,1H)、8.40−8.35(m,2H)、8.18(d,J=1.5Hz,1H)、7.63(d,J=7.5Hz,2H)、7.44−7.36(m,2H)、7.34−7.27(m,1H)、7.08(d,J=11.0Hz,1H)、4.03−3.97(m,1H)、3.87(s,3H)、3.82(dd,J=3.0、11.5Hz,1H)、3.66−3.58(m,1H)、3.43−3.34(m,2H)、2.22(s,3H)、2.12(d,J=12.5Hz,1H)、1.68−1.52(m,2H)、0.86(d,J=14.1Hz,1H)
【0222】
実施例7
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−(モルホリン−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)およびモルホリン(92mg、1.06ミリモル)の混合物にマイクロ波を170℃で5時間照射した。これを分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30mm:7u)、移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN;勾配:30分間にわたって10−60%Bとする;流速:15mL/分)に付して精製し、標記化合物(8.0mg、0.014ミリモル、26.6%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=1.82分;MS(ES):m/z=524[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=7.94分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=7.49分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.58(d,J=2.01Hz,1H)、8.35(s,1H)、8.13(d,J=5.52Hz,1H)、8.00(d,J=1.51Hz,1H)、7.57(d,J=7.03Hz,2H)、7.32−7.39(m,2H)、7.23−7.31(m,2H)、4.11(d,J=10.04Hz,1H)、3.95−4.04(m,3H)、3.89(s,3H)、3.77−3.85(m,2H)、3.61(dd,J=12.05、10.04Hz,1H)、3.47−3.52(m,1H)、3.39(dd,J=11.80、9.79Hz,3H)、2.23(s,3H)、2.04−2.13(m,1H)、1.66(dd,J=12.55、3.51Hz,1H)、1.42(dd,J=13.05、4.52Hz,1H)、0.93−1.01(m,2H)
【0224】
実施例8
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−(4−メチルピペラジン−1−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化44】
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【0225】
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)および1−メチルピペラジン(106mg、1.06ミリモル)の混合物に170℃で3時間マイクロ波を照射した。これを分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30mm;7u);移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN;勾配:30分間にわたって10−60%Bとする;流速:15mL/分)に付して精製し、標記化合物(14mg、0.026ミリモル、34%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=1.80分;MS(ES):m/z=537[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.66分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=5.98分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.56−8.60(m,1H)、8.30−8.34(m,1H)、8.10(d,J=5.02Hz,1H)、7.99(d,J=2.01Hz,1H)、7.57(d,J=7.53Hz,2H)、7.32−7.38(m,2H)、7.25−7.31(m,1H)、7.16(d,J=10.04Hz,1H)、3.99(dd,J=11.55、3.01Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.78−3.83(m,1H)、3.60(dd,J=11.80、9.79Hz,1H)、3.33−3.52(m,6H)、3.11−3.18(m,1H)、3.02(d,J=11.04Hz,1H)、2.59−2.68(m,1H)、2.49(d,J=8.53Hz,1H)、2.43(s,3H)、2.23(s,3H)、2.05(d,J=13.55Hz,3H)、1.60−1.71(m,1H)、1.43(dd,J=13.05、4.52Hz,1H)、0.98(d,J=12.55Hz,1H)
【0226】
実施例9
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N−(2−メトキシエチル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−アミン
【化45】
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【0227】
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)および2−メトキシエタナミン(79mg、1.06ミリモル)の混合物にマイクロ波を170℃で3時間照射した。これを分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30mm;7u);移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN;勾配:30分間にわたって10−60%Bとする;流速:15mL/分)に付して精製し、標記化合物(9mg、0.017ミリモル、27%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=1.85分;MS(ES):m/z=512[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.87分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=6.44分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.53(s,1H)、8.21(brs,1H)、8.03(d,J=5.52Hz,1H)、7.67(d,J=5.52Hz,1H)、7.50(d,J=7.53Hz,2H)、7.33−7.41(m,2H)、7.27−7.32(m,1H)、6.20(d,J=11.04Hz,1H)、4.00(d,J=8.53Hz,1H)、3.93(s,3H)、3.84(d,J=8.53Hz,1H)、3.75(brs,3H)、3.57−3.65(m,1H)、3.46(s,3H)、3.39−3.44(m,1H)、2.27(s,3H)、2.05(brs,1H)、1.66(d,J=10.04Hz,1H)、1.39−1.50(m,1H)、0.98−1.06(m,1H)、0.90(brs,1H)
【0228】
実施例10
(2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル]オキシ}エチル)ジメチルアミン
【化46】
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【0229】
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)および2−(ジメチルアミノ)エタノール(94mg、1.06ミリモル)の混合物にマイクロ波を170℃で3時間照射した。これを分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30mm;7u);移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN;勾配:30分間にわたって10−60%Bとする;流速:15mL/分)に付して精製し、標記化合物(11mg、0.021ミリモル、32%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=1.82分;MS(ES):m/z=526[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.87分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=6.40分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.54(d,J=1.51Hz,1H)、8.16(brs,1H)、8.06(d,J=5.52Hz,1H)、7.90(d,J=5.52Hz,1H)、7.64(d,J=7.53Hz,2H)、7.36(t,J=7.53Hz,2H)、7.24−7.30(m,1H)、6.83(brs,1H)、4.86(brs,2H)、3.99(d,J=12.05Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.78−3.85(m,1H)、3.60(td,J=12.05、2.01Hz,1H)、3.35−3.42(m,1H)、2.95−3.03(m,2H)、2.41(s,6H)、2.24(s,3H)、2.04(d,J=13.55Hz,1H)、1.49−1.64(m,2H)、0.89(d,J=14.06Hz,1H)
【0230】
実施例11
2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル]アミノ}エタン−1−オール
【化47】
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【0231】
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)および2−アミノエタノール(64.6mg、1.06ミリモル)の混合物にマイクロ波を170℃で3時間照射した。これを分取性HPLC(カラム:サンファイア C18(250x30mm;7u);移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN;勾配:30分間にわたって10−60%Bとする;流速:15mL/分)に付して精製し、標記化合物(7mg、0.014ミリモル、26%収率)を白色の固体として得た。LCMS:RT=1.74分;MS(ES):m/z=498[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.47分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=5.81分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.56(s,1H)、8.22(brs,1H)、8.00(d,J=5.02Hz,1H)、7.56(d,J=7.53Hz,2H)、7.49(d,J=5.52Hz,1H)、7.32(t,J=7.28Hz,2H)、7.25(d,J=7.53Hz,1H)、6.08(d,J=11.55Hz,1H)、4.91(brs,1H)、3.84−3.96(m,4H)、3.73(brs,5H)、3.50(t,J=11.55Hz,3H)、2.21(brs,3H)、1.86(s,1H)、1.64(brs,2H)、1.23(brs,1H)
【0232】
実施例12
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化48】
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【0233】
標記化合物は、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用い、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発して(スキーム1に示されるように)合成された。LCMS:HPLC:RT=2.054分(ACN/H
2O+NH
4HCO
2、カラム−アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1nm−2.7μm)、勾配=4分、波長=254nm);MS(ES):m/z=469.4[M+H];
1H NMR:(400MHz、d4−MeOH) δ 8.51(d,J=8.4Hz,1H)、8.44(m,1H)、8.28(m,1H)、7.74(d,J=7.2Hz,2H)、7.32(m,2H)、7.25(m,1H)、6.84(d,J=8.4、1H)、5.81(d,J=10.8Hz,1H)、4.20(s,3H)、4.01−3.96(s+m,4H)、3.76(m,1H)、3.72(m,1H)、3.49(m,1H)、3.43(m,1H)、2.32(s,3H)、1.69(m,1H)、1.53−1.41(m,2H)、1.39(m,1H);HPLC RT=9.121分(エックスブリッジ・フェニル(4.6x150nm)、3.5ミクロン、5/95〜95/5 H
2O/ACN、0.05%TFA、流速=1mL/分、勾配=15分);HPLC RT=10.043分(サンファイア C18(4.6x150)nm、3.5ミクロン、5/95〜95/5 H
2O/ACN、0.05%TFA、流速=1mL/分、勾配=15分)
【0234】
実施例13
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化49】
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【0235】
標記化合物は、(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸を用いて出発することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:HPLC:RT=1.898分、MS(ES):m/z=469.2[M+H](ACN/H
2O+HCOONH
4、アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7u)、勾配=4分、波長=220nm);
1H NMR(400MHz ,CD
3OD) δ 8.54(d,J=1.0Hz,1H)、8.17(brs,1H)、8.07(d,J=5.5Hz,1H)、7.89(d,J=5.5Hz,1H)、7.60(d,J=7.5Hz,2H)、7.42−7.32(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、6.69(brs,1H)、4.31(s,3H)、3.98(dd,J=2.8、11.8Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.81(dd,J=3.0、11.5Hz,1H)、3.60(dt,J=2.3、11.9Hz,1H)、3.43−3.33(m,2H)、2.23(s,3H)、2.03(d,J=13.1Hz,1H)、1.60−1.39(m,2H)、0.92(d,J=14.1Hz,1H);HPLC:RT=15.331分(サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm、95/5〜5/95 H
2O/CH
3CN/0.05%TFA、流速=1mL/分;勾配=25分)
【0236】
実施例14
11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化50】
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【0237】
標記化合物は、(6−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸を用いて出発することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:HPLC:RT=2.028分MS(ES):m/z=473.2[M+H](ACN/H
2O+HCOONH
4、アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μ)、勾配=4分、波長=220nm);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.68(d,J=8.53Hz,1H)、8.59(d,J=1.51Hz,1H)、8.40(d,J=1.51Hz,1H)、7.71−7.79(m,2H)、7.44−7.51(m,1H)、7.32−7.39(m,2H)、7.24−7.31(m,1H)、5.93(d,J=11.55Hz,1H)、3.95−4.04(m,4H)、3.82−3.91(m,1H)、3.65(d,J=11.55Hz,1H)、3.56(dd,J=11.80、9.29Hz,1H)、3.43(td,J=11.80、2.51Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.75(d,J=14.05Hz,1H)、1.37−1.61(m,2H)、1.22(d,J=11.55Hz,1H);キラルHPLC SFC RT=6.90分(カラム:ラックス・セルロース(Lux Cellulose)−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(0.3%DEA/MeOH);流速:4mL/分)
【0238】
実施例15
11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0239】
標記化合物は、(6−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸を用いて出発することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:HPLC:RT=2.028分MS(ES):m/z=473.2[M+H](ACN/H
2O+HCOONH
4、アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μ)、勾配=4分、波長=220nm);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.68(d,J=8.53Hz,1H)、8.59(d,J=1.51Hz,1H)、8.40(d,J=1.51Hz,1H)、7.71−7.79(m,2H)、7.44−7.51(m,1H)、7.32−7.39(m,2H)、7.24−7.31(m,1H)、5.93(d,J=11.55Hz,1H)、3.95−4.04(m,4H)、3.82−3.91(m,1H)、3.65(d,J=11.55Hz,1H)、3.56(dd,J=11.80、9.29Hz,1H)、3.43(td,J=11.80、2.51Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.75(d,J=14.05Hz,1H)、1.37−1.61(m,2H)、1.22(d,J=11.55Hz,1H);キラルHPLC SFC RT=4.59分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(0.3%DEA/MeOH);流速:4mL/分)
【0240】
実施例16
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メトキシ−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化52】
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【0241】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(3−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:HPLC:RT=1.991分MS(ES):m/z=487.2[M+H](ACN/H
2O+HCOONH
4、アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μ)、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.874分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.021分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.55(d,J=8.4Hz,1H)、8.49(m,1H)、8.37(m,1H)、7.64(m,1H)、7.57(m,1H)、7.36(m,1H)、7.03(m,1H)、6.88(d,J=8.4Hz,1H)、5.81(d,J=12.0Hz,1H)、4.23(s,3H)、4.02(s,3H)、4.01(m,1H)、3.89(m,1H)、3.58(m,1H)、3.52(m,1H)、2.36(s,3H)、1.67(m,1H)、1.55(m,1H)、1.42(m,1H)、1.34(m,2H)
【0242】
実施例17
8−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メトキシ−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(2,3−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.983分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=10.125分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.163分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.51−8.48(m,2H)、8.33(m,1H)、7.99(m,1H)、7.20(m,2H)、6.81(d,J=8.4Hz,1H)、6.09(d,J=11.2Hz,1H)、4.15(s,3H)、4.05(s,3H)、3.99(m,1H)、3.96(m,1H)、3.71(m,1H)、3.51(m,1H)、3.39(m,1H)、2.35(s,3H)、1.71(m,1H)、1.57−1.47(m,2H)、1.44(m,1H)
【0244】
実施例18
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化54】
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【0245】
標記化合物は、ラセミ体の(2−フルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:キラルOD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー1では:LCMS:RT=1.91分;MS(ES):m/z=487.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.806分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=8.666分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.56(s,1H)、8.16(brs,1H)、8.03−8.10(m,2H)、7.87−7.93(m,1H)、7.29−7.41(m,2H)、6.92−7.08(m,2H)、4.29(brs,3H)、3.97−4.06(m,1H)、3.82−3.96(m,4H)、3.57−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.25(brs,3H)、2.01(d,J=14.05Hz,1H)、1.48−1.68(m,2H)、0.88−1.01(m,1H);キラルSFC RT=5.28分(カラム:キラルセル(Chiralcel)OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0246】
実施例19
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化55】
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【0247】
標記化合物は、ラセミ体の(2−フルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:キラルOD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー2では:LCMS:RT=1.91分;MS(ES):m/z=487.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.806分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=8.666分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.56(s,1H)、8.16(brs,1H)、8.03−8.10(m,2H)、7.87−7.93(m,1H)、7.29−7.41(m,2H)、6.92−7.08(m,2H)、4.29(brs,3H)、3.97−4.06(m,1H)、3.82−3.96(m,4H)、3.57−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.25(brs,3H)、2.01(d,J=14.05Hz,1H)、1.48−1.68(m,2H)、0.88−1.01(m,1H);キラルSGC RT=3.88分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0248】
実施例20
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化56】
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【0249】
標記化合物は、ラセミ体の(3−フルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:ウェルク(Whelk)−01(R,R)、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー1では:LCMS:RT=1.91分;MS(ES):m/z=487.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=10.155分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.123分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.54−8.61(m,1H)、8.26(brs,1H)、8.10(d,J=5.52Hz,1H)、7.92(d,J=5.52Hz,1H)、7.34−7.50(m,3H)、6.99−7.09(m,1H)、6.73(brs,1H)、4.34(s,3H)、3.94−4.04(m,4H)、3.80−3.87(m,1H)、3.61−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.25−2.31(m,3H)、2.01(d,J=13.55Hz,1H)、1.40−1.58(m,2H)、0.99(d,J=15.06Hz,1H)キラルSFC RT=4.95分(カラム:ウェルク−01(R,R)、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0250】
実施例21
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化57】
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【0251】
標記化合物は、ラセミ体の(3−フルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:ウェルク−01(R,R)、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー2では:LCMS:RT=1.91分;MS(ES):m/z=487.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=10.155分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.123分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.54−8.61(m,1H)、8.26(brs,1H)、8.10(d,J=5.52Hz,1H)、7.92(d,J=5.52Hz,1H)、7.34−7.50(m,3H)、6.99−7.09(m,1H)、6.73(brs,1H)、4.34(s,3H)、3.94−4.04(m,4H)、3.80−3.87(m,1H)、3.61−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.25−2.31(m,3H)、2.01(d,J=13.55Hz,1H)、1.40−1.58(m,2H)、0.99(d,J=15.06Hz,1H)キラルSFC RT=5.76分(カラム:ウェルク−01(R,R)、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0252】
実施例22
8−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
標記化合物は、ラセミ体の(2,3−ジフルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:キラルOD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー1では:LCMS:RT=1.94分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=10.419分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.158分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.55−8.62(m,1H)、8.18(brs,1H)、8.08(d,J=5.52Hz,1H)、7.82−7.95(m,2H)、7.21−7.37(m,2H)、6.94−7.08(m,1H)、4.30(brs,3H)、3.80−4.05(m,5H)、3.54−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.26(brs,3H)、1.93−2.03(m,1H)、1.59(brs,2H)、0.97(d,J=14.06Hz,1H)キラルSFC RT=4.82分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0254】
実施例23
8−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
標記化合物は、ラセミ体の(2,3−ジフルオロフェニル)−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用い、キラル分取性SFC(カラム:キラルOD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて最終エナンチオマーを分離することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。エナンチオマー2では:LCMS:RT=1.94分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=10.419分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.158分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.55−8.62(m,1H)、8.18(brs,1H)、8.08(d,J=5.52Hz,1H)、7.82−7.95(m,2H)、7.21−7.37(m,2H)、6.94−7.08(m,1H)、4.30(brs,3H)、3.80−4.05(m,5H)、3.54−3.66(m,1H)、3.35−3.44(m,2H)、2.26(brs,3H)、1.93−2.03(m,1H)、1.59(brs,2H)、0.97(d,J=14.06Hz,1H)キラルSFC RT=7.27分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0256】
実施例24
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−8−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(2,4,6−トリフルオロフェニル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.935分;MS(ES):m/z=523.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.661分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.216分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.64(d,J=1.51Hz,1H)、8.21(brs,1H)、8.07(d,J=5.52Hz,1H)、7.89(d,J=5.52Hz,1H)、6.97(t,J=9.04Hz,3H)、4.26(brs,3H)、4.00−4.09(m,4H)、3.84(d,J=9.04Hz,1H)、3.55(dd,J=11.80、9.79Hz,1H)、3.37(brs,1H)、2.34(s,3H)、1.85(brs,1H)、1.58(brs,2H)、1.27(d,J=6.02Hz,1H)、1.07(brs,1H)
【0258】
実施例25
8−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(2,4−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.941分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.281分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.041分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.58(s,1H)、8.04−8.20(m,3H)、7.90(d,J=5.52Hz,1H)、7.12(t,J=7.28Hz,1H)、6.87−7.01(m,2H)、4.30(brs,3H)、3.92−4.05(m,4H)、3.85(d,J=9.04Hz,1H)、3.61(t,J=11.80Hz,1H)、3.36−3.44(m,2H)、2.27(brs,3H)、1.96(brs,1H)、1.58(brs,2H)、0.90−1.01(m,1H)
【0260】
実施例26
8−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.924分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.029分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=8.922分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.59(s,1H)、8.25(brs,1H)、8.08(d,J=5.52Hz,1H)、7.87−7.99(m,2H)、6.90−7.18(m,3H)、4.30(brs,3H)、3.94−4.06(m,4H)、3.82−3.91(m,1H)、3.62(t,J=10.79Hz,1H)、3.35−3.45(m,2H)、2.22−2.34(m,3H)、1.92−2.01(m,1H)、1.47−1.68(m,2H)、1.00(d,J=12.05Hz,1H)
【0262】
実施例27
8−[(2,6−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メトキシ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化63】
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【0263】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(2,6−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.915分;MS(ES):m/z=505.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.953分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=8.792分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.63(d,J=2.01Hz,1H)、8.25(brs,1H)、8.08(d,J=5.52Hz,1H)、7.90(d,J=5.52Hz,1H)、7.35−7.48(m,1H)、7.05(dd,J=10.04、8.53Hz,2H)、4.28(s,3H)、4.05(s,4H)、3.80−3.91(m,1H)、3.49−3.63(m,1H)、3.38(d,J=2.51Hz,2H)、2.33(s,3H)、1.85−1.98(m,1H)、1.57(d,J=9.04Hz,2H)、1.05(d,J=13.05Hz,1H)
【0264】
実施例28
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メトキシ−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(Rac)
【化64】
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【0265】
標記化合物は、(6−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発し、ラセミ体の(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いることを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された(スキーム1に従う)。LCMS:RT=1.967分;MS(ES):m/z=487.2[M+H]
+(カラム:アズセンティス・エクスプレス C8(50x2.1mm;2.7μm)、ACN/H
2O+NH
4OAc、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.983分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=9.053分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.51−8.47(m,2H)、8.30(m,1H)、8.19(m,1H)、7.31(m,1H)、7.24(m,1H)、7.06(m,1H)、6.81(d,J=8.4Hz,1H)、6.08(d,J=12.0Hz,1H)、4.17(s,3H)、4.04(s,3H)、3.97(m,1H)、3.74(m,1H)、3.85(m,1H)、3.57−3.32(m,2H)、2.35(s,3H)、1.75(m,1H)、1.59−1.40(m,2H)、1.19(m,1H)
【0266】
実施例29
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−フルオロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化65】
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【0267】
標記化合物は、(2−フルオロピリジン−4−イル)ボロン酸で出発することを除いて、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.59分;(ES):m/z(M+H)
+=475.3(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(brs,1H)、8.43−8.26(m,2H)、8.19(brs,1H)、8.10(brs,1H)、7.43−7.28(m,2H)、7.12(brs,1H)、6.20(d,J=11.4Hz,1H)、3.91(brs,3H)、3.76(brs,2H)、3.57−3.37(m,2H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、2.22(brs,3H)、1.83(d,J=12.5Hz,1H)、1.39(brs,2H)、1.00(brs,1H)
【0268】
実施例30
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化66】
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【0269】
標記化合物は、(2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.45分;(ES):m/z(M+H)
+=487.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(brs,1H)、8.23(t,J=7.1Hz,3H)、7.95(s,1H)、7.43−7.27(m,2H)、7.12(t,J=9.3Hz,1H)、6.03(d,J=11.1Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.98(brs,3H)、3.89(d,J=11.8Hz,1H)、3.71(d,J=9.4Hz,1H)、3.52−3.35(m,2H)、3.21(t,J=11.4Hz,1H)、2.28(brs,3H)、1.73(d,J=13.5Hz,1H)、1.66−1.52(m,1H)、1.32(d,J=12.5Hz,1H)、0.76(d,J=12.5Hz,1H)
【0270】
実施例31
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−(メチルスルファニル)−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化67】
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【0271】
2ドラムのバイアルに、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(50mg、0.102ミリモル)およびナトリウムチオメトキシド(28.6mg、0.407ミリモル)のDMSO(2mL)中混合物を添加し、該バイアルに栓をし、加熱ブロックにて80℃で3時間加熱した。混合物をメタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を介して精製し、標記化合物を収率59%で得た。LCMS:RT=1.847分;(ES):m/z(M+H)
+=503.10:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.46(d,J=5.0Hz,1H)、8.21(t,J=6.6Hz,1H)、8.10(s,1H)、8.00(d,J=5.0Hz,1H)、7.40−7.28(m,2H)、7.11−7.02(m,1H)、6.90(d,J=11.3Hz,1H)、3.96−3.88(m,1H)、3.82(s,3H)、3.77(d,J=9.0Hz,1H)、3.63−3.46(m,2H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.81(s,3H)、2.14(s,3H)、1.88(d,J=12.6Hz,1H)、1.79−1.67(m,1H)、1.58−1.45(m,1H)、0.79(d,J=11.8Hz,1H)
【0272】
実施例32
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−12−メタンスルホニル−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化68】
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【0273】
2ドラムのバイアルに、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(40mg、0.081ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(41.6mg、0.407ミリモル)、ヨウ化銅(I)(7.76mg、0.041ミリモル)、プロリン(9.38mg、0.081ミリモル)およびCs
2CO
3(26.5mg、0.081ミリモル)のDMSO(1mL)中混合物を添加し、該バイアルに栓をし、加熱ブロックにて95℃で7日間加熱した。混合物をメタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、次に100%Bで5分間保持した;流速:20mL/分)を介して精製し、標記化合物(18mg、0.033ミリモル、53%収率)を得た。LCMS:RT=1.324分;(ES):m/z(M+H)
+=535.0(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.84(m,2H)、8.79−8.70(m,2H)、8.36(brs,1H)、7.44−7.31(m,2H)、7.21−7.07(m,1H)、6.31(d,J=11.1Hz,1H)、4.05(brs,3H)、3.92(d,J=12.1Hz,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(brs,2H)、3.34(s,3H)、3.24(t,J=11.3Hz,1H)、2.33(brs,3H)、1.78(d,J=12.5Hz,1H)、1.65(d,J=10.1Hz,1H)、1.40(brs,1H)、0.81(d,J=12.5Hz,1H)
【0274】
実施例33
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化69】
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【0275】
標記化合物は、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.366分;(ES):m/z(M+H)
+=517.15(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.84(s,1H)、8.75(brs,1H)、8.60(brs,1H)、7.95(s,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.39−7.33(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、6.03(d,J=11.4Hz,1H)、4.03(brs,3H)、3.94−3.87(m,1H)、3.76−3.68(m,4H)、3.55−3.42(m,2H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.31(brs,3H)、1.74(d,J=12.8Hz,1H)、1.63−1.53(m,1H)、1.32(m,1H)、0.94(d,J=12.5Hz,1H)
【0276】
実施例34
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
標記化合物は、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=2.05分;(ES):m/z(M+H)
+=473.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.78(d,J=2.0Hz,1H)、8.74(d,J=2.0Hz,1H)、8.66(s,1H)、8.62(brs,1H)、7.79(d,J=7.4Hz,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.27−7.21(m,1H)、5.91(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.87(d,J=10.8Hz,1H)、3.74(d,J=10.4Hz,1H)、3.54−3.36(m,2H)、3.25(t,J=11.3Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.52(d,J=10.1Hz,1H)、1.45−1.33(m,1H)、1.32−1.19(m,1H)、1.11(d,J=12.1Hz,1H)
【0278】
実施例35
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化71】
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【0279】
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.71分;(ES):m/z(M+H)
+=439.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(d,J=3.7Hz,1H)、8.66(d,J=7.1Hz,1H)、8.62(s,1H)、8.57(brs,1H)、7.81(d,J=7.4Hz,2H)、7.45(dd,J=7.6、4.9Hz,1H)、7.34−7.28(m,2H)、7.27−7.20(m,1H)、5.96(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.88(d,J=9.4Hz,1H)、3.74(d,J=11.4Hz,1H)、3.57−3.35(m,2H)、3.26(t,J=11.3Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.54(dd,J=11.1、2.4Hz,1H)、1.46−1.35(m,1H)、1.32−1.20(m,1H)、1.11(d,J=11.8Hz,1H)
【0280】
実施例36
10,13−ジクロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化72】
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【0281】
標記化合物は、(2,5−ジクロロピリジン−3−イル)ボロン酸で出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.85分;(ES):m/z(M+H)
+=507.3.:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.58(bs,1H)、8.40(s,1H)、8.04(bs,1H)、7.46(d,J=7.7Hz,2H)、7.23−7.15(m,2H)、7.13−7.07(m,J=7.4Hz,1H)、6.68(d,J=11.1Hz,1H)、3.74−3.68(m,1H)、3.66(s,3H)、3.53(d,J=8.8Hz,1H)、3.38−3.26(m,2H)、3.04(t,J=11.3Hz,1H)、1.96(s,3H)、1.72(d,J=12.8Hz,1H)、1.30−1.11(m,2H)、0.67(d,J=12.5Hz,1H)
【0282】
実施例37
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化73】
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【0283】
標記化合物は、(5−クロロ−2−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸で出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.78分;(ES):m/z(M+H)
+=491.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.18(s,1H)、8.02(s,1H)、7.44(d,J=7.7Hz,2H)、7.20−7.10(m,2H)、7.10−7.02(m,1H)、6.63(d,J=11.1Hz,1H)、3.66(d,J=9.8Hz,1H)、3.62(s,3H)、3.50(d,J=10.4Hz,1H)、3.36−3.22(m,2H)、3.00(t,J=11.3Hz,1H)、1.92(s,3H)、1.67(d,J=12.8Hz,1H)、1.27−1.06(m,2H)、0.65(d,J=11.8Hz,1H)
【0284】
実施例38
10−ブロモ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化74】
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【0285】
標記化合物は、(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.82分;(ES):m/z(M+H)
+=547.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.22(s,1H)、7.90(s,1H)、7.41(d,J=7.7Hz,2H)、7.15(t,J=7.6Hz,2H)、7.09−7.04(m,J=7.1Hz,1H)、6.86(d,J=11.1Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.72−3.65(m,1H)、3.61(s,3H)、3.30(m,2H)、3.51(d,J=11.4Hz,1H)、3.06−2.97(m,1H)、1.93(s,3H)、1.71(d,J=11.8Hz,1H)、1.30−1.13(m,2H)、0.58(d,J=12.1Hz,1H)
【0286】
実施例39
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化75】
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【0287】
標記化合物は、(2−クロロ−5−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸で出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.62分;(ES):m/z(M+H)
+=503.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、7.95(s,1H)、7.89(s,1H)、7.38(d,J=7.7Hz,2H)、7.18−7.07(m,2H)、7.06−6.98(m,1H)、6.71(d,J=10.8Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.71−3.63(m,1H)、3.61(s,3H)、3.45−3.34(m,1H)、3.30−3.20(m,J=11.4Hz,1H)、3.00(t,J=11.4Hz,1H)、1.92(s,3H)、1.68(d,J=12.1Hz,1H)、1.27−1.10(m,2H)、0.58(d,J=11.8Hz,1H)
【0288】
実施例40
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化76】
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【0289】
標記化合物は、(5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸を用いて出発することを除いて、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載される操作を用いて合成された。LCMS:RT=1.85分;(ES):m/z(M+H)
+=503.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(brs,1H)、8.35(s,1H)、8.18(s,1H)、7.67(d,J=7.4Hz,2H)、7.38(t,J=7.6Hz,2H)、7.32−7.24(m,1H)、6.87(d,J=11.1Hz,1H)、4.13(s,3H)、3.94−3.83(m,4H)、3.75(d,J=8.8Hz,1H)、3.52(d,J=11.8Hz,1H)、3.46−3.33(m,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.18(s,3H)、1.92(d,J=13.1Hz,1H)、1.51−1.32(m,2H)、0.86(d,J=13.1Hz,1H)
【0290】
実施例41
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N,N−ジメチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化77】
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【0291】
2ドラムのバイアルに、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.041ミリモル)の、ジメチルアミン/THF2M溶液(1ml、2.00ミリモル)中の溶液を添加し、該溶液を室温で2時間攪拌した。メタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、次に100%Bで5分間保持した;流速:20mL/分)を介して精製し、標記化合物(14.5mg、0.028ミリモル、69.0%収率)を得た。LCMS:RT=2.04分;(ES):m/z(M+H)
+=516(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63(s,1H)、8.27(s,1H)、8.07(s,1H)、7.64(d,J=7.4Hz,2H)、7.37(t,J=7.6Hz,2H)、7.31−7.23(m,1H)、6.93(d,J=11.1Hz,1H)、3.88(d,J=8.8Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.74(d,J=10.4Hz,1H)、3.62−3.45(m,2H)、3.30−3.23(m,1H)、3.21(s,6H)、2.15(s,3H)、1.92(d,J=12.1Hz,1H)、1.50−1.33(m,2H)、0.84(d,J=12.8Hz,1H)
【0292】
実施例42
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化78】
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【0293】
2ドラムのバイアルに、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.041ミリモル)およびメタンスルフィン酸ナトリウム(20.79mg、0.204ミリモル)のDMSO(1mL)中溶液を添加し、その溶液を加熱ブロックにて75℃で一夜加熱した。さらなるメタンスルフィン酸ナトリウム(20.79mg、0.204ミリモル)を添加し、95℃でさらに4時間加熱した。メタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、次に100%Bで5分間保持した;流速:20mL/分)に付して精製し、標記化合物(6.9mg、0.012ミリモル、30%収率)を得た。LCMS:RT=1.61分;(ES):m/z(M+H)
+=551.0(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.90(s,1H)、8.85(s,1H)、8.29(s,1H)、7.67(d,J=7.4Hz,2H)、7.43−7.35(m,2H)、7.34−7.28(m,1H)、7.01(d,J=11.1Hz,1H)、3.91(d,J=11.8Hz,1H)、3.87(s,3H)、3.74(d,J=9.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.61−3.46(m,2H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.16(s,3H)、1.95(d,J=12.5Hz,1H)、1.54−1.33(m,2H)、0.86(d,J=12.5Hz,1H)
【0294】
実施例43
10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
2ドラムのバイアルに、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.061ミリモル)およびKOtBu(41.1mg、0.367ミリモル)のエタノール(1ml、17.1ミリモル)中溶液を添加し、その得られた溶液を室温で一夜攪拌した。混合物を1N HClでクエンチさせ、メタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、次に100%Bで5分間保持した;流速:20mL/分)を介して精製し、標記化合物(5.8mg、0.010ミリモル、16%収率)を得た。LCMS:RT=2.02分;(ES):m/z(M+H)
+=517.0(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.65(s,1H)、8.31(s,1H)、8.13(s,1H)、7.64(d,J=7.7Hz,2H)、7.42−7.33(m,2H)、7.32−7.24(m,1H)、6.86(d,J=11.1Hz,1H)、4.61(q,J=6.5Hz,2H)、3.89(d,J=7.4Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.74(d,J=9.8Hz,1H)、3.65−3.45(m,2H)、3.30−3.18(m,1H)、2.16(s,3H)、1.91(d,J=13.1Hz,1H)、1.49−1.35(m,5H)、0.85(d,J=10.8Hz,1H)
【0296】
実施例44
10−クロロ−N−(シクロプロピルメチル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化80】
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【0297】
2ドラムのバイアルに、10−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.061ミリモル)およびシクロプロピルアミン(44mg、0.631ミリモル)のDMSO(1ml)中溶液を添加し、その得られた溶液を室温で一夜攪拌した。混合物をメタノールで希釈し、分取性LC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって37−77%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、標記化合物(18mg、0.033ミリモル、53%収率)を得た。LCMS:RT=2.37分;(ES):m/z(M+H)
+=542.1(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(bs,1H)、8.15(bs,1H)、8.13(bs,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.44(t,J=5.6Hz,1H)、7.37(t,J=7.6Hz,2H)、7.32−7.22(m,1H)、6.73(d,J=11.1Hz,1H)、3.92−3.83(m,4H)、3.75(d,J=9.4Hz,1H)、3.62(d,J=14.1Hz,2H)、3.55−3.40(m,2H)、3.25(t,J=11.6Hz,1H)、2.16(s,3H)、1.87(d,J=12.1Hz,1H)、1.46−1.32(m,2H)、1.23−1.13(m,1H)、0.91(d,J=12.1Hz,1H)、0.48(d,J=7.1Hz,2H)、0.30(d,J=4.0Hz,2H)
【0298】
実施例45
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化81】
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【0299】
工程1:5−ブロモ−2−(5−メタンスルホニル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジン
5−メタンスルホニル−2−メトキシ−3−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(664mg、2.12ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(598mg、2.12ミリモル)/THF(12mL)を含有する100mLの丸底フラスコに、リン酸三カリウム(2M水溶液、3.18mL、6.36ミリモル)およびPd(dppf)Cl2−CH
2Cl2(87mg、0.106ミリモル)を添加した。窒素気体を該反応混合物に2分間通気し、その後で加熱して1時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、ついで濃縮した。水を加え、その混合物をCHCl
3で2回抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次に濃縮した。残渣を80gシリカゲルカラムにてCH
2Cl2から20%EtOAc/CH
2Cl2の勾配で溶出して精製した。生成物を含有する管を集め、濃縮して標記化合物を淡黄色の固体(405mg、49.2%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.97(d,J=2.0Hz,1H)、8.84(d,J=2.4Hz,1H)、8.49(d,J=2.0Hz,1H)、8.47(d,J=2.4Hz,1H)、3.97(s,3H)、3.18(s,3H);LCMS(M+H)=388;HPLC RT=2.033分(カラム:クロモリス(Chromolith)ODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0300】
工程2:5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−2−(5−メタンスルホニル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジン(405mg、1.04ミリモル)/1,2−ジクロロベンゼン(10mL)を含有する50mLの丸底フラスコに、Ph
3P(821mg、3.13ミリモル)を加え、その反応混合物を170で1.5時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を80gシリカゲルカラムにてCH
2Cl2から60%EtOAc/CH
2Cl2の勾配で溶出して直接精製した。生成物を含む管を濃縮し、得られた固体をEt2Oでトリチュレートした。固体を濾過し、標記化合物をクリーム色の固体(148.9mg、40.1%)として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 12.22(brs,1H)、8.69(brs,1H)、8.59(s,1H)、8.26(s,1H)、4.19(s,3H)、3.40(s,3H);LCMS(M+H)=356;HPLC RT=1.880分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0301】
工程3:5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(100mg、0.281ミリモル)および(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メタノール(108mg、0.561ミリモル)/トルエン(2mL)含有の20mLのバイアルを氷/水浴にて冷却し、それにPh
3P(147mg、0.561ミリモル)およびDIAD(0.109mL、0.561ミリモル)を添加した。その反応混合物を氷/水浴から取り出し、室温で1時間攪拌させ、次に80gシリカゲルカラムにてCH
2Cl2からEtOAcの勾配で溶出して直接精製した。生成物を含む管を集め、それを濃縮して標記化合物(147mg、99%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.76(d,J=1.8Hz,1H)、7.77(d,J=2.0Hz,1H)、7.51−7.48(m,2H)、7.43−7.38(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、6.89(d,J=10.1Hz,1H)、4.39(s,3H)、4.06(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.78(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.31−3.22(m,4H)、3.00−2.88(m,1H)、2.13(d,J=13.4Hz,1H)、1.96−1.85(m,1H)、1.54−1.48(m,1H)、0.36(d,J=12.4Hz,1H);LCMS(M+H)=530;HPLC RT=2.783分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0302】
工程4:5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(50mg、0.094ミリモル)および(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)ボロン酸(19.9mg、0.141ミリモル)/THF(1mL)を含有する8mLのバイアルに、リン酸三カリウム(2M水応益、0.141mL、0.283ミリモル)およびPd(dppf)Cl2−CH
2Cl2(7.7mg、0.009ミリモル)を添加した。窒素気体を該反応混合物に30秒間通気させ、次にN
2下で密封し、80℃の加熱ブロックにて1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ついで濃縮した。残渣を40gシリカゲルカラムにおいてCH
2Cl2から3%MeOH/CH
2Cl
2の勾配で溶出して精製した。生成物を含有する管を集め、それを濃縮して標記化合物をオフホワイトの固体(36.4mg、70.6%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.64(d,J=1.7Hz,1H)、7.50(d,J=7.9Hz,2H)、7.42−7.36(m,3H)、7.36−7.30(m,1H)、6.91(d,J=9.9Hz,1H)、4.42(s,3H)、4.07(dd,J=11.6、2.7Hz,1H)、3.80−3.76(m,1H)、3.53(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.36(s,3H)、3.21(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.00−2.89(m,1H)、2.24(s,3H)、2.21−2.15(m,1H)、2.06(s,3H)、2.01−1.91(m,1H)、1.64−1.57(m,1H)、0.37(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=547;HPLC RT=2.632分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0303】
実施例46
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化82】
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【0304】
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]− 3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(50mg、0.094ミリモル)/DMF(1mL)含有の8mLのバイアルに、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(54.6mg、0.141ミリモル)、CuI(2.69mg、0.014ミリモル)、Et3N(0.026mL、0.189ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(8.17mg、0.007ミリモル)を添加した。窒素気体を該反応混合物に30秒間通気させ、次にN
2下で密封し、100℃の加熱ブロックにて30分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、次に水で希釈した。得られた沈殿物を濾過で集め、シリカゲルカラム(40g)にてCH
2Cl
2から4%MeOH/CH
2Cl
2の勾配で溶出して精製した。所望の化合物を含む管を集め、それを濃縮し、真空下で乾燥させて標記化合物(33.6mg、64%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.02(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、7.49(d,J=7.8Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.43−7.38(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、6.93(d,J=9.9Hz,1H)、4.43(s,3H)、4.07(dd,J=11.6、2.7Hz,1H)、3.79(dd,J=11.7、3.2Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.22(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.00−2.90(m,1H)、2.19(d,J=13.7Hz,1H)、2.16(s,3H)、2.02−1.91(m,1H)、1.67−1.57(m,1H)、0.37(d,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=547;HPLC RT=2.400分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0305】
実施例47
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化83】
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【0306】
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(35mg、0.066ミリモル)/NMP(0.13mL)を含有する4mLのバイアルに、4−(
2H
3)メチル−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(22.7mg、0.132ミリモル)、酢酸テトラブチルアンモニウム(39.8mg、0.132ミリモル)およびPd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2(6.8mg、0.006ミリモル)を添加した。該バイアルをN
2下で密封し、100℃の加熱ブロックにて2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、ついでTHF中1M TBAF(0.66mL、0.66ミリモル)を添加し、室温で15分間攪拌し、次に水酸化アンモニウム飽和水溶液で希釈した。反応物を濃縮し、残渣を分取性HPLC(カラム:フェン・ルナ(Phen Luna)C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%TFA;勾配:12分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで3分間保持する;流速:40mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含む管をK
2CO
3飽和水溶液で中和し、濃縮してCH
3CNを除去した。白色の沈殿物が形成されし、それを水で希釈し、濾過し、真空下で乾燥させ、標記化合物(12.2mg、33%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.02(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、7.49(d,J=7.9Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.43−7.37(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、6.93(d,J=9.9Hz,1H)、4.43(s,3H)、4.07(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.79(dd,J=11.8、3.1Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.54(t,J=11.9Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.22(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.00−2.90(m,1H)、2.19(d,J=13.4Hz,1H)、2.02−1.91(m,1H)、1.67−1.58(m,1H)、0.37(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=550;HPLC RT=2.387分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0307】
実施例48
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0308】
工程1:5−ブロモ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(75mg、0.211ミリモル)および(R)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(89mg、0.421ミリモル)は標記化合物(85.5mg、74%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.07(s,1H)、8.72(d,J=1.8Hz,1H)、7.82−7.77(m,1H)、7.75(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.32(m,2H)、7.15(d,J=10.2Hz,1H)、6.98(ddd,J=11.6、7.7、1.6Hz,1H)、4.38(s,3H)、4.08(d,J=11.3Hz,1H)、3.86(dd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.57(td,J=11.7、2.2Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.32(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.04(q,J=11.0Hz,1H)、2.11−1.85(m,3H)、0.51(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=548;HPLC RT=2.703分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0309】
工程2:5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.055ミリモル)は標記化合物(22.5mg、72%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.09(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.77(t,J=7.5Hz,1H)、7.46(d,J=1.7Hz,1H)、7.40−7.30(m,2H)、7.19(d,J=10.1Hz,1H)、7.00(ddd,J=11.6、8.0、1.2Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.08(dd,J=11.3、2.4Hz,1H)、3.85(dd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.54(td,J=11.8、2.1Hz,1H)、3.41(s,3H)、3.27(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.04(q,J=10.9Hz,1H)、2.25(s,3H)、2.13−2.02(m,4H)、2.01−1.89(m,2H)、0.51(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=565;HPLC RT=2.532分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0310】
実施例49
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
工程1:5−ブロモ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(75mg、0.211ミリモル)および(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(89mg、0.421ミリモル)は標記化合物(91.4mg、79%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.95(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.75(d,J=1.8Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.2Hz,2H)、7.10(t,J=8.5Hz,2H)、6.83(d,J=10.1Hz,1H)、4.38(s,3H)、4.06(dd,J=11.4、2.7Hz,1H)、3.77(dd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.53(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.34(s,3H)、3.25(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、2.96−2.85(m,1H)、2.08(d,J=13.4Hz,1H)、1.90−1.80(m,1H)、1.54−1.44(m,1H)、0.34(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=548;HPLC RT=2.873分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0312】
工程2:5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.055ミリモル)は標記化合物(21mg、66%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.95(s,1H)、8.66(d,J=1.7Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.2Hz,2H)、7.41(d,J=1.8Hz,1H)、7.09(t,J=8.5Hz,2H)、6.87(d,J=9.9Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.07(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.77(dd,J=11.5、3.1Hz,1H)、3.51(t,J=11.1Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.20(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、2.97−2.85(m,1H)、2.29(s,3H)、2.16−2.09(m,4H)、1.96−1.85(m,1H)、1.54−1.47(m,1H)、0.35(d,J=13.1Hz,1H);LCMS(M+H)=565;HPLC RT=2.686分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0313】
実施例50
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化86】
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【0314】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.055ミリモル)は標記化合物(15.9mg、51%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.12(s,1H)、8.66(d,J=1.8Hz,1H)、7.78(t,J=7.4Hz,1H)、7.52(d,J=1.8Hz,1H)、7.41−7.36(m,1H)、7.35−7.31(m,1H)、7.21(d,J=10.2Hz,1H)、7.00(ddd,J=11.7、8.0、1.3Hz,1H)、4.42(s,3H)、4.08(dd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.86(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.54(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.43(s,3H)、3.27(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.08−2.97(m,1H)、2.14(s,3H)、2.12−1.93(m,3H)、0.53(d,J=11.9Hz,1H);LCMS(M+H)=565;HPLC RT=2.345分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0315】
実施例51
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化87】
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【0316】
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(24mg、0.044ミリモル)は標記化合物(9mg、35%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.12(s,1H)、8.66(d,J=1.8Hz,1H)、7.77(t,J=7.6Hz,1H)、7.52(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.36(m,1H)、7.35−7.31(m,1H)、7.21(d,J=10.1Hz,1H)、7.04−6.95(m,1H)、4.42(s,3H)、4.08(d,J=9.0Hz,1H)、3.86(dd,J=11.7、3.4Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.59−3.51(m,1H)、3.43(s,3H)、3.31−3.22(m,1H)、3.08−2.96(m,1H)、2.13−1.93(m,3H)、0.53(d,J=11.3Hz,1H);LCMS(M+H)=568;HPLC RT=2.348分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0317】
実施例52
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.055ミリモル)は標記化合物(21.4mg、68%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.2Hz,2H)、7.47(d,J=1.7Hz,1H)、7.10(t,J=8.5Hz,2H)、6.89(d,J=10.1Hz,1H)、4.42(s,3H)、4.07(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.83−3.75(m,4H)、3.56−3.48(m,1H)、3.42(s,3H)、3.20(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、2.97−2.85(m,1H)、2.19(s,3H)、2.13(d,J=13.6Hz,1H)、1.98−1.85(m,1H)、1.63−1.56(m,1H)、0.35(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=565;HPLC RT=2.477分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0319】
実施例53
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(16mg、0.029ミリモル)/EtOH(0.75mL)含有の4mLのバイアルに、KOtBu(23mg、0.205ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で15時間攪拌した。その反応混合物をNMP(0.15mL)で希釈し、室温でさらに3時間攪拌し、次に1Mクエン酸水溶液(0.073mL、0.073ミリモル)を添加した。反応混合物を濃縮し、次に水で希釈し、得られた沈殿物を濾過で集め、真空下で乾燥させ、標記化合物(10.7mg、61%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.68(d,J=1.7Hz,1H)、7.48(d,J=7.6Hz,2H)、7.44(d,J=1.7Hz,1H)、7.42−7.36(m,2H)、7.36−7.31(m,1H)、6.92(d,J=9.9Hz,1H)、4.95(q,J=7.0Hz,2H)、4.07(dd,J=11.0、3.2Hz,1H)、3.79(dd,J=11.9、2.9Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.53(td,J=11.8、1.3Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.27−3.17(m,J=10.5Hz,1H)、2.99−2.89(m,J=11.3、11.3、11.3Hz,1H)、2.20(brs,1H)、2.15(s,3H)、2.02−1.91(m,J=4.9Hz,1H)、1.64(s,4H)、0.39(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=561;HPLC RT=2.587分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0321】
実施例54
10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(23.4mg、0.043ミリモル)/CD
3OD(1.5mL)を含有する4mLのバイアルに、KOtBu(22.1mg、0.197ミリモル)を添加し、その反応混合物を80℃の加熱ブロックにて17時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、クエン酸1M水溶液(0.043mL、0.043ミリモル)を加えた。該反応混合物を濃縮し、ついで水で希釈し、得られた沈殿物を濾過で集め、真空下で乾燥させた。その粗固体をMeOH(1mL)に溶かし、KOtBu(22.1mg、0.197ミリモル)を添加し、その反応物を室温で20分間攪拌した。次にその反応物をNaHCO
3飽和水溶液で希釈し、ついでMeOHを蒸発で除去し、水で希釈して白色の沈殿物を得た。その白色の沈殿物を濾過で集め、真空下で乾燥させて標記化合物(15.5mg、61%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.64(d,J=1.5Hz,1H)、7.49(d,J=7.6Hz,2H)、7.44−7.36(m,3H)、7.36−7.31(m,1H)、6.91(d,J=9.9Hz,1H)、4.11−3.99(m,1H)、3.78(dd,J=11.6、2.9Hz,1H)、3.53(t,J=11.2Hz,1H)、3.36(s,3H)、3.25−3.17(m,1H)、3.02−2.89(m,1H)、2.18(d,J=13.4Hz,1H)、2.06(s,3H)、2.01−1.90(m,1H)、1.64−1.58(m,1H)、0.37(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=553;HPLC RT=2.636分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0323】
実施例55
8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(15mg、0.027ミリモル)は標記化合物(3.4mg、21%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.95(s,1H)、8.66(d,J=1.7Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.1Hz,2H)、7.41(d,J=1.7Hz,1H)、7.09(t,J=8.5Hz,2H)、6.87(d,J=9.9Hz,1H)、4.07(d,J=8.9Hz,1H)、3.77(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.51(t,J=11.1Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.20(t,J=11.1Hz,1H)、2.96−2.82(m,1H)、2.12(s,4H)、1.96−1.86(m,1H)、1.53−1.48(m,1H)、0.35(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=571;HPLC RT=2.700分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0325】
実施例56
13−エトキシ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0326】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(31mg、0.056ミリモル)は標記化合物(6.4mg、19.9%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、7.48(d,J=7.9Hz,2H)、7.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.37(m,2H)、7.36−7.31(m,J=7.3Hz,1H)、6.92(d,J=9.9Hz,1H)、4.95(qd,J=7.0、1.0Hz,2H)、4.07(dd,J=11.6、2.7Hz,1H)、3.79(dd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.22(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.01−2.89(m,1H)、2.19(d,J=13.4Hz,1H)、2.03−1.91(m,J=4.4Hz,1H)、1.70−1.59(m,J=7.1、7.1Hz,4H)、0.39(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=564;HPLC RT=2.590分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0327】
実施例57
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.037ミリモル)/iPrOH(0.75mL)は標記化合物(18.7mg、84%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.47(d,J=8.5Hz,2H)、7.41(s,1H)、7.40−7.36(m,2H)、7.35−7.30(m,J=7.2Hz,1H)、6.91(d,J=9.9Hz,1H)、5.84(spt,J=6.2Hz,1H)、4.07(dd,J=11.8、2.7Hz,1H)、3.79(dd,J=12.0、3.3Hz,1H)、3.68(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.38(s,3H)、3.21(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、3.00−2.88(m,1H)、2.19(d,J=13.4Hz,1H)、2.14(s,3H)、2.02−1.89(m,1H)、1.67−1.59(m,J=11.4、6.3Hz,7H)、0.40(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=575;HPLC RT=2.745分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0329】
実施例58
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化94】
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【0330】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.055ミリモル)/iPrOH(1mL)は標記化合物(16.9mg、50%)に変換された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.45(m,2H)、7.42(d,J=1.8Hz,1H)、7.38(s,3H)、6.92(d,J=9.8Hz,1H)、5.84(spt,J=6.2Hz,1H)、4.07(dd,J=11.6、2.9Hz,1H)、3.79(dd,J=11.3、3.9Hz,1H)、3.68(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.37(s,3H)、3.21(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.01−2.87(m,1H)、2.18(d,J=13.0Hz,1H)、2.03−1.90(m,J=4.3Hz,1H)、1.63(dd,J=9.0、6.2Hz,7H)、0.41(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=578;HPLC RT=2.741分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0331】
実施例59
13−(シクロプロピルメトキシ)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化95】
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【0332】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(27mg、0.049ミリモル)/シクロプロピルメタノール(0.4mL)は標記化合物(14.2mg、48.5%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.69(d,J=1.7Hz,1H)、7.51−7.46(m,2H)、7.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.36(m,2H)、7.36−7.31(m,1H)、6.92(d,J=9.8Hz,1H)、4.79−4.67(m,2H)、4.12−4.03(m,1H)、3.79(dd,J=11.9、3.1Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.57−3.50(m,1H)、3.38(s,3H)、3.22(t,J=11.1Hz,1H)、3.00−2.89(m,1H)、2.19(d,J=13.1Hz,1H)、2.04−1.92(m,1H)、1.69−1.58(m,2H)、0.75−0.64(m,2H)、0.60−0.51(m,2H)、0.41(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=590;HPLC RT=2.793分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0333】
実施例60
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化96】
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【0334】
10−メタンスルホニル−13−(
2H
3)メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.037ミリモル)/CH
3OD(1.5mL)は標記化合物(9mg、44%)に変換された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.64(d,J=1.7Hz,1H)、7.52−7.46(m,2H)、7.43−7.33(m,4H)、6.92(d,J=9.8Hz,1H)、4.42(s,3H)、4.07(dd,J=11.8、3.4Hz,1H)、3.78(dd,J=12.2、3.2Hz,1H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(s,3H)、3.21(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.01−2.88(m,1H)、2.18(d,J=14.1Hz,1H)、2.06(s,3H)、2.02−1.90(m,J=4.3Hz,1H)、1.65−1.59(m,1H)、0.37(d,J=11.9Hz,1H);LCMS(M+H)=550;HPLC RT=2.631分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0335】
実施例61
2−({10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}オキシ)エタン−1−オール
【化97】
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【0336】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(14mg、0.025ミリモル)/エチレングリコール(0.6mL)は標記化合物(9.3mg、61%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.64(d,J=1.7Hz,1H)、7.52−7.44(m,3H)、7.40(t,J=7.5Hz,2H)、7.38−7.32(m,1H)、6.93(d,J=9.9Hz,1H)、5.02−4.90(m,J=3.5Hz,2H)、4.16(brs,2H)、4.07(dd,J=11.6、2.6Hz,1H)、3.89(brs,1H)、3.80(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.54(td,J=11.9、1.3Hz,1H)、3.40(s,3H)、3.23(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.02−2.89(m,1H)、2.20(d,J=13.3Hz,1H)、2.03−1.91(m,J=4.3Hz,1H)、1.68−1.62(m,J=4.3Hz,1H)、0.39(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=580;HPLC RT=2.285分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0337】
実施例62
13−エトキシ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化98】
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【0338】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.035ミリモル)は標記化合物(13.9mg、66%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.09(s,1H)、8.65(d,J=1.7Hz,1H)、7.77(t,J=7.5Hz,1H)、7.50(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.29(m,2H)、7.19(d,J=10.2Hz,1H)、6.99(ddd,J=11.6、8.0、1.1Hz,1H)、4.94(q,J=7.0Hz,2H)、4.08(brdd,J=11.4、2.4Hz,1H)、3.86(brdd,J=11.7、3.2Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.42(s,3H)、3.27(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、3.03(q,J=11.1Hz,1H)、2.13−1.94(m,3H)、1.63(t,J=7.0Hz,3H)、0.54(brd,J=12.4Hz,1H);LCMS(M+H)=582;HPLC RT=2.538分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0339】
実施例63
2−({8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}オキシ)エタン−1−オール
【化99】
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【0340】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25.6mg、0.045ミリモル)/エチレングリコール(1mL)は標記化合物(16mg、58.8%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.08(s,1H)、8.60(d,J=1.7Hz,1H)、7.78(brt,J=7.5Hz,1H)、7.52(d,J=1.7Hz,1H)、7.43−7.32(m,2H)、7.20(brd,J=10.2Hz,1H)、7.00(ddd,J=11.6、8.0、1.2Hz,1H)、5.02−4.88(m,2H)、4.14(brs,2H)、4.08(brdd,J=11.8、2.2Hz,2H)、3.87(brdd,J=12.1、3.5Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.58−3.50(m,1H)、3.43(s,3H)、3.27(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.03(q,J=10.9Hz,1H)、2.14−1.93(m,3H)、0.53(brd,J=13.1Hz,1H);LCMS(M+H)=598;HPLC RT=2.247分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0341】
実施例64および65
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化100】
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【0342】
工程1:5−ブロモ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(150mg、0.421ミリモル)およびラセミ体の(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(178mg、0.842ミリモル)は標記化合物(154.9mg、66.9%)に変換された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.04(s,1H)、8.73(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(brd,J=2.7Hz,1H)、8.18(d,J=1.8Hz,1H)、7.39−7.33(m,2H)、7.25(s,1H)、4.37(s,3H)、4.03(brdd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.83(brdd,J=11.4、3.3Hz,1H)、3.55(td,J=11.7、2.3Hz,1H)、3.48−3.37(m,4H)、3.35−3.28(m,1H)、1.95−1.76(m,3H)、0.49(brd,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+H)=549;HPLC RT=2.615分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0343】
工程2:8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(154.9mg、0.282ミリモル)/DMF(4mL)を含有する20mLのバイアルに、4−(
2H
3)メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(195mg、0.423ミリモル)、CuI(8.0mg、0.042ミリモル)、Et3N(0.079mL、0.564ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(24.4mg、0.021ミリモル)を添加した。窒素気体を該反応混合物に30秒間通気させ、次にN
2下で密封し、95℃の加熱ブロックにて1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、THF中1M TBAF(0.564mL、0.564ミリモル)で希釈した。室温で25分間攪拌した後、反応物を濃縮した。その残渣を水で希釈し、得られた沈殿物を濾過で集め、シリカゲルカラム(40g)においてCH
2Cl
2から6%MeOH/CH
2Cl
2の勾配で溶出して精製した。生成物を含有する管を集め、濃縮してラセミ体の標記化合物(125.2mg、78%)を得た。該ラセミ体の化合物(41mg、0.072ミリモル)に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(18.2mg、44%)およびエナンチオマーB(18.6mg、45%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.08(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、8.51(dt,J=3.8、1.9Hz,1H)、8.01(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.35(m,2H)、7.34−7.30(m,1H)、4.41(s,3H)、4.06−4.00(m,1H)、3.92(s,3H)、3.84(brdd,J=11.4、3.4Hz,1H)、3.50(td,J=11.3、3.1Hz,1H)、3.45(s,3H)、3.43−3.36(m,1H)、3.24(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、1.91−1.80(m,3H)、0.52(brdd,J=13.1、1.5Hz,1H);LCMS(M+H)=569;HPLC RT=2.173分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.1分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.11(s,1H)、8.78(brs,1H)、8.51(d,J=4.1Hz,1H)、8.19(brs,1H)、7.44−7.33(m,3H)、4.45(s,3H)、4.07−4.00(m,1H)、3.96(s,3H)、3.85(brdd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.54−3.46(m,1H)、3.45(s,3H)、3.37(brs,1H)、3.24(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、1.91−1.84(m,3H)、0.51(brd,J=11.6Hz,1H);LCMS(M+H)=569;HPLC RT=2.163分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=15.6分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0344】
実施例66および67
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−(
2H
3)メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化101】
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【0345】
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(76mg、0.134ミリモル)はラセミ体の標記化合物に変換された。そのラセミ体の化合物に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(29.1mg、37.9%)およびエナンチオマーB(28.8mg、37.5%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.52(dd,J=4.7、1.4Hz,1H)、7.87(d,J=1.8Hz,1H)、7.39−7.33(m,1H)、7.32−7.28(m,2H)、4.40(s,3H)、4.03(brdd,J=11.5、2.7Hz,1H)、3.84(brdd,J=11.6、3.2Hz,1H)、3.52(td,J=11.7、2.4Hz,1H)、3.44−3.39(m,1H)、3.25(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、2.21(s,3H)、1.97−1.91(m,1H)、1.85(quind,J=12.5、4.5Hz,2H)、0.58−0.46(m,1H);LCMS(M+H)=572;HPLC RT=2.380分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=9.1分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.64(s,1H)、8.52(brs,1H)、7.87(s,1H)、7.39−7.28(m,3H)、4.40(s,3H)、4.03(brd,J=11.1Hz,1H)、3.84(brd,J=11.1Hz,1H)、3.52(brt,J=11.7Hz,1H)、3.44(brd,J=8.1Hz,1H)、3.26(brt,J=11.7Hz,1H)、2.21(s,3H)、1.98−1.91(m,1H)、1.91−1.77(m,2H)、0.51(brd,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=572;HPLC RT=2.383分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.7分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0346】
実施例68および69
13−エトキシ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化102】
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【0347】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(42mg、0.074ミリモル)はラセミ体の標記化合物に変換された。そのラセミ体の化合物に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(15.3mg、35.6%)およびエナンチオマーB(15.8mg、36%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.53−8.48(m,1H)、7.98(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.29(m,3H)、4.94(q,J=7.0Hz,2H)、4.05−4.00(m,1H)、3.91(s,3H)、3.84(brdd,J=11.4、3.1Hz,1H)、3.50(td,J=11.4、3.2Hz,1H)、3.45(s,3H)、3.41(brd,J=12.2Hz,1H)、3.24(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、1.92−1.80(m,3H)、1.63(t,J=7.0Hz,3H)、0.53(brd,J=11.3Hz,1H);LCMS(M+H)=583;HPLC RT=2.352分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=10.8分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.52−8.48(m,1H)、7.98(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.29(m,3H)、4.94(q,J=7.0Hz,2H)、4.02(brd,J=11.1Hz,1H)、3.91(s,3H)、3.84(brdd,J=11.4、3.2Hz,1H)、3.50(td,J=11.4、3.2Hz,1H)、3.45(s,3H)、3.43−3.36(m,1H)、3.24(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、1.93−1.80(m,3H)、1.63(t,J=7.0Hz,3H)、0.53(brd,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=583;HPLC RT=2.353分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.2分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0348】
実施例70および71
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化103】
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【0349】
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(42mg、0.074ミリモル)はラセミ体の標記化合物に変換された。ラセミ体の化合物に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(9.0mg、20.4%)およびエナンチオマーB(11.2mg、25.5%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.04(s,1H)、8.65(d,J=1.7Hz,1H)、8.53−8.47(m,1H)、7.94(d,J=1.8Hz,1H)、7.38−7.29(m,3H)、5.83(spt,J=6.3Hz,1H)、4.06−3.99(m,1H)、3.90(s,3H)、3.84(brdd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.50(td,J=11.4、3.1Hz,1H)、3.44(s,3H)、3.43−3.35(m,1H)、3.24(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、1.93−1.80(m,3H)、1.62(dd,J=9.5、6.3Hz,6H)、0.54(brd,J=11.3Hz,1H);LCMS(M+H)=597;HPLC RT=2.532分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=10.0分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.04(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.52−8.48(m,1H)、7.94(d,J=1.8Hz,1H)、7.38−7.30(m,3H)、5.83(spt,J=6.3Hz,1H)、4.06−3.98(m,1H)、3.90(s,3H)、3.84(brdd,J=11.2、3.0Hz,1H)、3.50(td,J=11.4、3.1Hz,1H)、3.44(s,3H)、3.42−3.35(m,1H)、3.24(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、1.92−1.83(m,3H)、1.62(dd,J=9.6、6.3Hz,6H)、0.54(brd,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=597;HPLC RT=2.537分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=12.5分(カラム:キラルOD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0350】
実施例72および73
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
工程1:5−ブロモ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(100mg、0.281ミリモル)およびラセミ体の(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(138mg、0.561ミリモル)は標記化合物に変換された。
【0352】
工程2:8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(164mg、0.281ミリモル)はラセミ体の標記化合物(92.1mg、54.4%)に変換された。ラセミ体の化合物(46mg、0.076ミリモル)に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(23mg、49.5%)およびエナンチオマーB(21.6mg、47%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.08(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.52(dt,J=3.9、1.8Hz,1H)、7.90(d,J=1.8Hz,1H)、7.39−7.34(m,2H)、7.33−7.28(m,2H)、4.42(s,3H)、3.90(s,3H)、3.45(s,3H)、3.36−3.24(m,1H)、2.17(brs,1H)、2.07(brd,J=6.0Hz,1H)、2.03−1.81(m,4H)、0.79(brd,J=13.2Hz,1H);LCMS(M+H)=603;HPLC RT=2.690分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.0分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.08(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.52(dt,J=3.9、1.8Hz,1H)、7.90(d,J=1.8Hz,1H)、7.39−7.34(m,2H)、7.33−7.28(m,2H)、4.42(s,3H)、3.90(s,3H)、3.45(s,3H)、3.36−3.23(m,1H)、2.18(brs,1H)、2.07(brd,J=6.0Hz,1H)、2.02−1.80(m,4H)、0.79(brd,J=16.1Hz,1H);LCMS(M+H)=603;HPLC RT=2.690分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=10.9分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0353】
実施例74および75
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−エトキシ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンについて記載される操作と同様の操作に従って、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(46mg、0.076ミリモル)はラセミ体の標記化合物に変換された。ラセミ体の化合物に対してキラル分取性SFCでキラル分離を行い、エナンチオマーA(18.6mg、39%)およびエナンチオマーB(21.4mg、45.5%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.67(d,J=1.7Hz,1H)、8.55−8.50(m,1H)、7.88(d,J=1.8Hz,1H)、7.38−7.34(m,2H)、7.31−7.29(m,1H)、4.94(q,J=7.1Hz,2H)、3.89(s,3H)、3.45(s,3H)、3.29(brd,J=12.8Hz,1H)、2.17(brs,1H)、2.07(brd,J=6.0Hz,1H)、2.03−1.80(m,4H)、1.63(t,J=7.0Hz,4H)、0.79(brd,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=617;HPLC RT=2.831分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.5分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.05(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.54−8.49(m,1H)、7.88(d,J=1.7Hz,1H)、7.38−7.34(m,2H)、7.30(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、4.94(q,J=7.0Hz,2H)、3.89(s,3H)、3.45(s,3H)、3.35−3.23(m,1H)、2.17(brs,1H)、2.11−2.05(m,1H)、2.03−1.81(m,4H)、1.63(t,J=7.0Hz,4H)、0.80(brd,J=14.3Hz,1H);LCMS(M+H)=617;HPLC RT=2.840分(カラム:クロモリスODS S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=14.2分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0355】
実施例76〜96は、実施例45、46、47および56の合成について記載される操作を用いて合成された。
【0356】
実施例76
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化106】
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【0357】
LCMS:RT=1.736分;(ES):m/z(M+H)
+=608.15:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.91(s,1H)、8.71(s,1H)、8.20−8.10(m,1H)、7.96(s,1H)、7.42−7.31(m,2H)、7.12−7.01(m,1H)、6.92(d,J=10.4Hz,1H)、4.59−4.52(m,2H)、3.89(d,J=8.1Hz,1H)、3.81−3.69(m,4H)、3.59(s,3H)、3.55−3.43(m,2H)、3.32−3.21(m,1H)、1.85(d,J=12.1Hz,1H)、1.75(m,2H)、1.51−1.38(m,1H)、0.67(d,J=11.1Hz,1H)、0.61(d,J=6.7Hz,2H)、0.46(d,J=3.7Hz,2H)
【0358】
実施例77
13−エトキシ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化107】
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【0359】
LCMS:RT=1.615分;(ES):m/z(M+H)
+=582.25.:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.90(s,1H)、8.73(s,1H)、7.89(s,1H)、7.73−7.63(m,2H)、7.19(t,J=8.8Hz,2H)、6.68(d,J=10.4Hz,1H)、4.75(q,J=6.7Hz,2H)、3.88(d,J=12.5Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.72(s,3H)、3.66(d,J=8.4Hz,1H)、3.56−3.40(m,2H)、3.19(t,J=11.3Hz,1H)、1.94(d,J=13.1Hz,1H)、1.72−1.53(m,2H)、1.49(t,J=7.1Hz,3H)、0.44(d,J=12.5Hz,1H)
【0360】
実施例78
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化108】
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【0361】
LCMS:RT=1.551分;(ES):m/z(M+H)
+=608.00:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(s,1H)、8.75(d,J=1.2Hz,1H)、7.89(d,J=1.5Hz,1H)、7.69(dd,J=8.4、5.3Hz,2H)、7.19(t,J=8.7Hz,2H)、6.69(d,J=10.1Hz,1H)、4.55(d,J=7.0Hz,2H)、3.88(d,J=8.5Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.71(s,3H)、3.66(dd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.55−3.50(m,2H)、3.23−3.14(m,1H)、1.94(d,J=12.8Hz,1H)、1.70−1.52(m,2H)、1.50−1.39(m,1H)、0.65−0.57(m,2H)、0.49−0.42(m,J=4.6Hz,3H)
【0362】
実施例79
8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化109】
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【0363】
LCMS:RT=1.544分;(ES):m/z(M+H)
+=596.1:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(s,1H)、8.73(d,J=1.5Hz,1H)、7.86(d,J=1.5Hz,1H)、7.68(dd,J=8.2、5.5Hz,2H)、7.19(t,J=8.7Hz,2H)、6.68(d,J=10.1Hz,1H)、5.80−5.68(m,1H)、3.92−3.85(m,1H)、3.82(s,3H)、3.70(s,3H)、3.66(d,J=11.0Hz,2H)、3.57−3.50(m,2H)、3.23−3.15(m,1H)、1.94(d,J=13.1Hz,1H)、1.69−1.53(m,2H)、1.48(t,J=5.5Hz,6H)、0.49−0.41(m,1H)
【0364】
実施例80
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化110】
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【0365】
LCMS:RT=1.739分;(ES):m/z(M+H)
+=596.1:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(s,1H)、8.70(d,J=0.9Hz,1H)、8.18−8.12(m,1H)、7.95(s,1H)、7.41−7.33(m,2H)、7.06(dd,J=11.6、9.2Hz,1H)、6.91(d,J=10.1Hz,1H)、5.76(quin,J=6.2Hz,1H)、3.93−3.86(m,1H)、3.76(s,3H)、3.73(d,J=7.6Hz,1H)、3.59(s,3H)、3.57−3.51(m,2H)、3.27(t,J=11.1Hz,1H)、1.85(d,J=12.8Hz,2H)、1.76(d,J=10.4Hz,1H)、1.48(d,J=6.1Hz,6H)、0.71−0.63(m,1H)
【0366】
実施例81
8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化111】
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【0367】
LCMS:RT=0.89分;(ES):m/z(M+H)
+=584.2:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=11.87分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=11.67分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.01(s,1H)、8.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.52−7.46(m,2H)、7.45−7.34(m,4H)、6.94(d,J=9.9Hz,1H)、4.44(s,3H)、3.70(s,3H)、3.43(s,3H)、2.80(d,J=10.5Hz,1H)、2.43−2.21(m,2H)、2.05−1.84(m,3H)、1.72−1.19(m,3H);キラルSFC RT=6.389分(カラム:キラルOD−H 250x4.6mm ID、5mm、流速:2.0mL/分、移動相:70/30 CO
2/MeOH)
【0368】
実施例82
8−[(R)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化112】
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【0369】
LCMS:RT=0.89分;(ES):m/z(M+H)
+=584.2:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=11.87分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=11.67分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.01(s,1H)、8.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.52−7.46(m,2H)、7.45−7.34(m,4H)、6.94(d,J=9.9Hz,1H)、4.44(s,3H)、3.70(s,3H)、3.43(s,3H)、2.80(d,J=10.5Hz,1H)、2.43−2.21(m,2H)、2.05−1.84(m,3H)、1.72−1.19(m,3H);キラルSFC RT=11.069分(カラム:キラルOD−H 250x4.6mm ID、5mm、流速:2.0mL/分、移動相:70/30 CO
2/MeOH)
【0370】
実施例83
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
LCMS:RT=1.515分;(ES):m/z(M+H)
+=604.1:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.00(s,1H)、8.77(s,1H)、8.04(s,1H)、7.38(d,J=11.1Hz,1H)、7.26(t,J=9.9Hz,2H)、4.23(s,3H)、4.01−3.86(m,4H)、3.72(d,J=10.4Hz,1H)、3.57(s,1H)、3.52−3.36(m,2H)、3.31−3.19(m,1H)、1.82−1.49(m,3H)、0.82(d,J=12.5Hz,1H);キラルHPLC RT=7.53分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン中45%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分)
【0372】
実施例84
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
LCMS:RT=1.515分;(ES):m/z(M+H)
+=604.1:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.00(s,1H)、8.77(s,1H)、8.04(s,1H)、7.38(d,J=11.1Hz,1H)、7.26(t,J=9.9Hz,2H)、4.23(s,3H)、4.01−3.86(m,4H)、3.72(d,J=10.4Hz,1H)、3.57(s,1H)、3.52−3.36(m,2H)、3.31−3.19(m,1H)、1.82−1.49(m,3H)、0.82(d,J=12.5Hz,1H);キラルHPLC RT=9.34分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン中45%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分)
【0374】
実施例85
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−(3−フルオロプロポキシ)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
LCMS:RT=1.457分;(ES):m/z(M+H)
+=614.1:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(s,1H)、8.67(s,1H)、8.13(brs,1H)、7.95(s,1H)、7.36(brs,2H)、7.11−6.99(m,1H)、6.91(d,J=10.4Hz,1H)、4.84−4.73(m,3H)、4.69(t,J=5.7Hz,1H)、3.89(d,J=7.1Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.70−3.61(m,2H)、3.58(s,3H)、3.51(t,J=11.3Hz,1H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、2.34−2.21(m,2H)、1.89−1.69(m,3H)、0.66(d,J=12.1Hz,1H)
【0376】
実施例86
8−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
LCMS:RT=0.79分;(ES):m/z(M+H)
+=568.2(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=10.576分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=10.563分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.73(d,J=1.8Hz,1H)、7.51(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.36(m,1H)、7.35−7.21(m,2H)、7.11−7.04(m,1H)、6.95(d,J=9.9Hz,1H)、4.44(s,3H)、4.08(dd,J=11.0、3.1Hz,1H)、3.84−3.76(m,4H)、3.59−3.48(m,1H)、3.42(s,3H)、3.29−3.16(m,1H)、2.93(m,1H)、2.16(d,J=13.6Hz,1H)、1.95(dd,J=12.9、4.1Hz,1H)、1.68−1.54(m,1H)、0.40(d,J=12.8Hz,1H). キラルSFC RT=8.378分(カラム:キラルOD−H 250x4.6mm ID、5mm、流速:2.0mL/分、移動相:70/30 CO
2/MeOH)
【0378】
実施例87
8−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
LCMS:RT=0.79分;(ES):m/z(M+H)
+=568.2(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=10.576分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=10.563分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.73(d,J=1.8Hz,1H)、7.51(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.36(m,1H)、7.35−7.21(m,2H)、7.11−7.04(m,1H)、6.95(d,J=9.9Hz,1H)、4.44(s,3H)、4.08(dd,J=11.0、3.1Hz,1H)、3.84−3.76(m,4H)、3.59−3.48(m,1H)、3.42(s,3H)、3.29−3.16(m,1H)、2.93(m,1H)、2.16(d,J=13.6Hz,1H)、1.95(dd,J=12.9、4.1Hz,1H)、1.68−1.54(m,1H)、0.40(d,J=12.8Hz,1H)キラルSFC RT=10.680分(カラム:キラルOD−H 250x4.6mm ID、5mm、流速:2.0mL/分、移動相:70/30 CO
2/MeOH)
【0380】
実施例88
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
LCMS:RT=1.95分;(ES):m/z(M+H)
+=581.1:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.89(s,1H)、8.63(s,1H)、7.71(s,1H)、7.61(d,J=7.8Hz,2H)、7.43−7.33(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、6.70(d,J=10.4Hz,1H)、4.23(s,3H)、3.71(s,3H)、2.26(s,3H)、2.13(d,J=12.8Hz,3H)、2.06(s,4H)、1.84(brs,1H)、1.65(d,J=19.3Hz,3H)、0.66(brs,1H);キラルHPLC RT=18.1分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン中14%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分)
【0382】
実施例89
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化119】
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【0383】
LCMS:RT=1.95分;(ES):m/z(M+H)
+=581.1:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.89(s,1H)、8.63(s,1H)、7.71(s,1H)、7.61(d,J=7.8Hz,2H)、7.43−7.33(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、6.70(d,J=10.4Hz,1H)、4.23(s,3H)、3.71(s,3H)、2.26(s,3H)、2.13(d,J=12.8Hz,3H)、2.06(s,4H)、1.84(brs,1H)、1.65(d,J=19.3Hz,3H)、0.66(brs,1H);キラルHPLC RT=20.2分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン中14%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分)
【0384】
実施例90
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー1)
【化120】
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【0385】
LCMS:RT=1.749分;(ES):m/z(M+H)
+=581.15:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(s,1H)、8.71(s,1H)、7.86(s,1H)、7.60(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、6.71(d,J=10.4Hz,1H)、4.24(s,3H)、3.77(s,3H)、3.72(s,3H)、2.17−2.04(m,7H)、1.85(brs,1H)、1.67(d,J=17.8Hz,3H)、0.71(d,J=8.6Hz,1H);キラルSGC RT=4.58分(カラム:キラルパック(Chiralpak)IB、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0386】
実施例91
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(エナンチオマー2)
【化121】
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【0387】
LCMS:RT=1.749分;(ES):m/z(M+H)
+=581.15:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(s,1H)、8.71(s,1H)、7.86(s,1H)、7.60(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、6.71(d,J=10.4Hz,1H)、4.24(s,3H)、3.77(s,3H)、3.72(s,3H)、2.17−2.04(m,7H)、1.85(brs,1H)、1.67(d,J=17.8Hz,3H)、0.71(d,J=8.6Hz,1H)キラルSFC RT=5.45分(カラム:キラルパックIB、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0388】
実施例92
8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−オール
【化122】
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【0389】
LCMS:RT=1.542分;(ES):m/z(M+H)
+=570.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(s,1H)、8.28(brs,1H)、7.73(s,1H)、7.58(d,J=7.7Hz,3H)、7.38(t,J=7.6Hz,3H)、7.33−7.28(m,1H)、6.54(d,J=10.3Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.58(s,3H)、3.32(d,J=11.4Hz,1H)、2.22−1.99(m,4H)、1.94−1.82(m,1H)、1.77−1.56(m,4H)、0.74(brs,1H)
【0390】
実施例93
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−オール
【化123】
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【0391】
LCMS:RT=1.13分;(ES):m/z(M+H)
+=533.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(s,1H)、8.28(s,1H)、7.78(s,1H)、7.61(d,J=7.7Hz,2H)、7.42−7.35(m,2H)、7.33−7.27(m,1H)、6.56(d,J=10.1Hz,1H)、3.88(d,J=9.8Hz,1H)、3.75−3.67(m,4H)、3.59(s,3H)、3.52(t,J=11.4Hz,1H)、3.42−3.34(m,1H)、3.22(t,J=11.3Hz,1H)、2.06(s,3H)、1.98(d,J=13.1Hz,1H)、1.92(s,1H)、1.74−1.53(m,2H)、0.48(d,J=11.8Hz,1H)
【0392】
実施例94
13−(シクロプロピルメトキシ)−8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化124】
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【0393】
LCMS::RT=0.98分;(ES):m/z(M+H)
+=624.3:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=13.529分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=13.169分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(s,1H)、8.70(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.45(m,2H)、7.43−7.33(m,4H)、6.93(d,J=9.9Hz,1H)、4.81−4.67(m,2H)、3.69(s,3H)、3.42(s,3H)、2.80(d,J=10.3Hz,1H)、2.37(d,J=9.8Hz,1H)、2.26(brs,1H)、2.02−1.90(m,3H)、1.69−1.53(m,2H)、0.95−0.84(m,1H)、0.76−0.61(m,3H)、0.60−0.52(m,2H)
【0394】
実施例95
8−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(4−フルオロフェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化125】
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【0395】
LCMS:RT=0.90分;(ES):m/z(M+H)
+ 602.2:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=10.849分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=10.483分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(s,1H)、8.72(d,J=1.8Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.1Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.12(t,J=8.6Hz,2H)、6.91(d,J=10.0Hz,1H)、4.44(s,3H)、3.79(s,3H)、3.46(s,3H)、2.78(d,J=9.7Hz,1H)、2.37−2.19(m,2H)、2.06−1.82(m,3H)、1.36−1.23(m,2H)、0.60(d,J=9.7Hz,1H)キラルSFC RT=12.40分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0396】
実施例96
8−[(R)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(4−フルオロフェニル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化126】
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【0397】
LCMS::RT=0.90分;(ES):m/z(M+H)
+ 602.2:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7u(1.6分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC RT=10.849分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);HPLC RT=10.483分(カラム:エックスブリッジ・フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 ACN:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(s,1H)、8.72(d,J=1.8Hz,1H)、7.53(dd,J=8.5、5.1Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.12(t,J=8.6Hz,2H)、6.91(d,J=10.0Hz,1H)、4.44(s,3H)、3.79(s,3H)、3.46(s,3H)、2.78(d,J=9.7Hz,1H)、2.37−2.19(m,2H)、2.06−1.82(m,3H)、1.36−1.23(m,2H)、0.60(d,J=9.7Hz,1H)キラルSFC RT=14.75分(カラム:キラルセルOD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0398】
実施例97
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]シクロプロパンスルホンアミド
【化127】
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【0399】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(40.0mg、0.073ミリモル)およびシクロプロパンスルホンアミド(35.5mg、0.293ミリモル)のNMP(0.50mL)中の攪拌した溶液に、t−BuOK(20.5mg、0.183ミリモル)を添加した。その反応混合物を95℃で5.5時間加熱し、次に室温に冷却した。該混合物をNH
4Cl飽和溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗製物を分取性LC/MSを介して以下の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]シクロプロパンスルホンアミド(12.2mg、26.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.97(s,1H)、8.76(s,1H)、7.98(s,1H)、7.63(brd,J=7.4Hz,2H)、7.39−7.32(m,2H)、7.31−7.24(m,1H)、6.68(brd,J=10.1Hz,1H)、3.87(brd,J=7.1Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.70(s,1H)、3.61(brd,J=10.4Hz,1H)、3.53−3.44(m,1H)、3.42(brd,J=12.1Hz,1H)、3.20(brt,J=11.9Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.06(s,3H)、1.96(brd,J=12.5Hz,1H)、1.66−1.52(m,3H)、1.32(brs,2H)、1.17(brd,J=6.7Hz,2H)、0.50(brd,J=11.8Hz,1H);LCMS:RT=1.588分;(ES):m/z(M+H)
+=636.0;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):100%
【0400】
実施例98
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]シクロプロパンスルホンアミド
【化128】
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【0401】
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(23.0mg、0.042ミリモル)およびエタンスルホンアミド(90.4mg、0.579ミリモル)のNMP(1.20mL)中の攪拌した溶液に、t−BuOK(55.6mg、0.496ミリモル)を添加した。反応混合物を95℃で14.5時間加熱し、室温に冷却した。該混合物をEtOAcで希釈し、10%LiCl溶液で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製物を得た。この化合物をフラッシュクロマトグラフィー(テレダイン(Teledyne)ISCO コンビフラッシュ(CombiFlash)0%〜100%溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、レジセップ(RediSep)SiO
2 24g、254nmで検出、220nmでモニター観察)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、不純物の化合物を得た。その化合物を分取性HPLC(3−ルナ C18 100x30mm、40mL/分、12分間にわたって30〜80%の勾配とし、100%で6分間保持する;A:90%水−10%MeOH−0.1%TFA;B:90%MeOH−10%水−0.1%TFA、220nmで検出)に付してさらに精製した。所望のフラクションを濃縮し、凍結乾燥させてTFA塩とした。このTFA塩/EtOAcをNaHCO
3飽和溶液で洗浄することにより遊離アミン塩に遊離させた。EtOAc層を濃縮して油状物を得、次に分取性LC/MS(以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、(N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル−(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]シクロプロパンスルホンアミド(6.5mg、6.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.95(brs,1H)、8.69(brs,1H)、7.85(brs,1H)、7.66(brd,J=7.4Hz,2H)、7.36(brt,J=7.6Hz,2H)、7.27(brs,1H)、6.69(brd,J=10.1Hz,1H)、3.90(s,1H)、3.87(brs,1H)、3.70(brs,1H)、3.67(brd,J=11.1Hz,1H)、3.55−3.45(m,1H)、3.20(brt,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.48−2.46(m,1H)、2.27(s,3H)、2.07(s,3H)、1.98(brd,J=12.5Hz,1H)、1.69−1.51(m,2H)、1.31(brs,2H)、1.15(brs,2H)、0.46(brd,J=11.8Hz,1H);LCMS:RT=1.878分;(ES):m/z(M+H)
+=636.5;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分 HPLC純度(220nm):98%
【0402】
実施例99
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]エタン−1−スルホンアミド
【化129】
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【0403】
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(23.0mg、0.042ミリモル)およびエタンスルホンアミド(16.1mg、0.147ミリモル)のDMF(0.25mL;注意点;DMFの代わりにNMPを用いたならば、NMPは塩基中で加熱することでDMFからの副生成物の生成を回避し得る)中の攪拌した溶液に、t−BuOKを添加した。反応混合物を95℃で14時間加熱し、室温に冷却した。該混合物をブラインで希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製物を得た。この粗製物を分取性LC/MS(以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]エタン−1−スルホンアミド(2.8mg、10.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.93(brs,1H)、8.68(s,1H)、7.82(brs,1H)、7.64(brd,J=7.4Hz,2H)、7.40−7.32(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、7.23(brs,1H)、6.66(brd,J=10.1Hz,1H)、3.86(brd,J=6.7Hz,1H)、3.65(brs,1H)、3.50(brt,J=11.6Hz,1H)、3.37(brd,J=11.4Hz,1H)、3.19(brt,J=11.6Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.51−2.50(m,2H)、2.24(s,3H)、2.04(s,3H)、1.97(brd,J=12.5Hz,1H)、1.66−1.49(m,2H)、1.33(t,J=7.2Hz,3H)、0.43(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.596分;(ES):m/z(M+H)
+=625.0;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):100%
【0404】
実施例100
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]プロパン−2−スルホンアミド
【化130】
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【0405】
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]エタン−1−スルホンアミドの調製について記載される操作と同様の操作に従って、5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(23.0mg、0.042ミリモル)およびプロパン−2−スルホンアミド(18.1mg、0.147ミリモル)はN−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]プロパン−2−スルホンアミド(2.2mg、7.5%)に変換された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.93(brs,1H)、8.69(s,1H)、7.83(brs,1H)、7.65(brd,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.32(m,2H)、7.31−7.25(m,1H)、6.67(brd,J=10.4Hz,1H)、3.87(brd,J=8.4Hz,1H)、3.65(brd,J=12.8Hz,1H)、3.57(brs,1H)、3.38(brs,1H)、3.19(brt,J=11.1Hz,2H)、2.54(s,3H)、2.56−2.52(m,1H)、2.25(s,3H)、2.05(s,3H)、1.97(brd,J=11.8Hz,1H)、1.60(brt,J=12.5Hz,2H)、1.40(brt,J=5.9Hz,6H)、0.43(brs,1H);LCMS:RT=1.940分;(ES):m/z(M+H)
+=638;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):91%
【0406】
実施例101
13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化131】
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【0407】
工程1:5−ブロモ−13−(シクロプロピルメトキシ)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(50.0mg、0.094ミリモル)のシクロプロピルアルコール(1.20mL、16.8ミリモル)中の攪拌した溶液に、t−BuOK(22.0mg、0.196ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で21.5時間攪拌し、EtOAcで希釈した。得られた混合物を10%LiCl溶液で洗浄した。EtOAc層をMgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(テレダイン(Teledyne)ISCOコンビフラッシュ(CombiFlash) 0%〜100%溶媒 A/B=ヘキサン/EtOAc、レジセップ SiO
2 12g、254nmで検出、220nmでモニター観察)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−ブロモ−13−(シクロプロピルメトキシ)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(53.4mg、99%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.94(s,1H)、8.75(d,J=1.8Hz,1H)、7.75(d,J=1.8Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.43−7.30(m,4H)、6.88(d,J=10.0Hz,1H)、4.67(s,1H)、4.06(dd,J=11.6、2.9Hz,1H)、3.78(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.53(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.27(s,3H)、3.26−3.19(m,1H)、2.98−2.81(m,1H)、2.12(d,J=13.6Hz,1H)、1.97−1.83(m,1H)、1.58−1.48(m,2H)、0.70−0.62(m,2H)、0.57−0.49(m,2H)、0.39(d,J=12.5Hz,1H);HPLC:RT=3.145分(クロモリスODS 4.6x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.%TFAを含有する)で溶出する、4mL/分、220nmでモニター観察);MS(ES):m/z=570.4[M+H]
+
【0408】
工程2:13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−13−(シクロプロピルメトキシ)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25.0mg、0.044ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(30.5mg、0.079ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.8mg、3.29マイクロモル)のDMF(1.0mL)中の攪拌した混合物に、窒素をパージした。パージしながら、ヨウ化銅(1.25mg、6.57マイクロモル)およびEt3N(0.013mL、0.096ミリモル)を添加した。窒素パージを5分間続けた。該混合物を85℃で4時間加熱し、室温に冷却した。1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(30.5mg、0.079ミリモル)、Et3N(0.013mL、0.096ミリモル)、ヨウ化銅(1.25mg、6.57マイクロモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.8mg、3.29マイクロモル)のもう一つ別のバッチを窒素をパージしながら添加した。その混合物を95℃で14時間加熱し、室温に冷却した。該混合物を1:1 MeOH/DCM(10mL)で希釈し、濾過して濃縮した。粗製物を分取性LC/MS(以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(10.9mg、42.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.87(s,1H)、8.72(s,1H)、7.86(s,1H)、7.61(brd,J=7.7Hz,2H)、7.39−7.31(m,2H)、7.31−7.22(m,1H)、6.70(brd,J=10.4Hz,1H)、4.54(d,J=7.1Hz,2H)、3.87(brd,J=9.8Hz,1H)、3.64(brs,1H)、3.46(brs,1H)、3.19(brt,J=11.6Hz,1H)、2.54(s,6H)、2.06(s,3H)、1.97(brd,J=12.8Hz,1H)、1.72−1.52(m,2H)、1.44(brs,1H)、0.60(brd,J=6.7Hz,2H)、0.45(brd,J=3.7Hz,3H)、0.31−0.30(m,1H);LCMS:RT=1.70分;(ES):m/z(M+H)
+=587.4;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):97%
【0409】
実施例102
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド
【化132】
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【0410】
工程1:N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}メタンスルホンアミド
5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(45.0mg、0.085ミリモル)およびメタンスルホンアミド(72.6mg、0.764ミリモル)のDMF(1.00mL)中の攪拌した溶液に、t−BuOK(60.0mg、0.535ミリモル)を添加した。反応混合物を95℃で13.5時間加熱し、室温に冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、10%LiCl溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗製物をフラッシュクロマトグラフィー(テレダインISCOコンビフラッシュ 0%〜100%溶媒 A/B=DCM/DCM中10%MeOH、レジセップSiO
2 24g、254nMで検出、220nMでモニター観察)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮してN−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}メタンスルホンアミド(24.0mg、47.7%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.07(s,1H)、8.64(d,J=1.7Hz,1H)、7.82(d,J=1.7Hz,1H)、7.56−7.45(m,2H)、7.41−7.27(m,3H)、6.85(d,J=10.3Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.11−4.00(m,1H)、3.87−3.77(m,2H)、3.59−3.51(m,1H)、3.36(s,3H)、3.28(d,J=3.5Hz,1H)、2.13(d,J=13.2Hz,1H)、1.95−1.79(m,1H)、1.60(qd,J=12.4、4.5Hz,1H)、0.41(d,J=12.7Hz,1H);HPLC:RT=2.780分(クロモリスODS 4.6x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.%TFAを含有する)で溶出する、4mL/分、220nmでモニター観察);MS(ES):m/z=593;595[M+H]
+
【0411】
工程2:N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド
N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}メタンスルホンアミド(12.0mg、0.020ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(5.7mg、0.040ミリモル)のジオキサン(0.50mL)中の攪拌した溶液に、K
3PO
4の2M溶液(0.025mL、0.051ミリモル)を添加した。混合物を窒素でパージし、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(5.33mg、6.53マイクロモル)を添加し、次に95℃で1時間加熱した。混合物を冷却し、1:1 MeOH/DCM(10mL)で希釈し、濾過して濃縮した。粗製物を分取性LC/MS(次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に通して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド(3.5mg、28.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.93(brs,1H)、8.66(brs,1H)、7.80(brs,1H)、7.65(brd,J=7.4Hz,2H)、7.37(brt,J=7.6Hz,2H)、7.29(brt,J=7.2Hz,1H)、6.68(brd,J=10.1Hz,1H)、3.89(s,1H)、3.87(brs,1H)、3.68(brs,1H)、3.58(brs,2H)、3.38(brs,1H)、3.21(brt,J=11.4Hz,2H)、2.58−2.54(m,3H)、2.26(s,3H)、2.06(s,3H)、1.99(brd,J=12.8Hz,1H)、1.71−1.55(m,2H)、0.44(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.75分;(ES):m/z(M+H)
+=610.3;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):96%
【0412】
実施例103
13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
N−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミドの工程2の調製について記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(25.0mg、0.044ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(12.4mg、0.088ミリモル)は13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]−トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(15.7mg、61.1%)に変換された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.84(s,1H)、8.64(s,1H)、7.69(s,1H)、7.61(brd,J=7.7Hz,2H)、7.37−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、6.69(brd,J=10.4Hz,1H)、4.53(d,J=7.1Hz,2H)、3.87(brd,J=14.1Hz,1H)、3.67(s,3H)、3.19(brt,J=11.4Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.24(s,3H)、2.04(s,3H)、1.98(brs,1H)、1.67(brd,J=10.1Hz,1H)、1.56(brd,J=8.4Hz,1H)、1.44(brs,1H)、0.60(brd,J=6.7Hz,2H)、0.45(brd,J=4.4Hz,2H)、0.38(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.84分;(ES):m/z(M+H)
+=587.2;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):100%
【0414】
実施例104
1−シクロプロピル−N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド
【化134】
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【0415】
工程1:N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}−1−シクロプロピルメタンスルホンアミド
N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}メタンスルホンアミドの調製について記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(40.0mg、0.075ミリモル)およびシクロプロピルメタンスルホンアミド(88.0mg、0.651ミリモル)はN−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}−1−シクロプロピルメタンスルホンアミド(50.0mg、定量的収率)に変換された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.15(brs,1H)、9.05(s,1H)、8.63(d,J=1.7Hz,1H)、7.80(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.43(m,2H)、7.43−7.30(m,3H)、6.84(d,J=10.0Hz,1H)、4.08−3.99(m,1H)、3.81(brdd,J=11.7、3.2Hz,1H)、3.74(d,J=7.2Hz,1H)、3.60−3.48(m,1H)、3.33(s,3H)、3.04(d,J=7.2Hz,2H)、2.11(brd,J=13.4Hz,1H)、1.92−1.81(m,1H)、1.57(qd,J=12.4、4.4Hz,1H)、1.34−1.22(m,1H)、1.21−1.12(m,1H)、0.76−0.64(m,2H)、0.45−0.37(m,2H);HPLC:RT=3.058分(クロモリスODS 4.6x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.%TFAを含有する)で溶出する、4mL/分、220nmでモニター観察);MS(ES):m/z=633;635[M+H]
+
【0416】
工程2:1−シクロプロピル−N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド
13−(シクロプロピルメトキシ)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの調製について工程2に記載される操作と同様の操作に従って、N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}−1−シクロプロピルメタンスルホンアミド(25.0mg、0.039ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(27.4mg、0.071ミリモル)は1−シクロプロピル−N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド(2.9mg、11.3%)に変換された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.97(brs,1H)、8.79(brs,1H)、8.03(brs,1H)、7.66(brd,J=7.4Hz,2H)、7.38−7.32(m,3H)、7.30−7.25(m,1H)、6.69(brd,J=10.1Hz,1H)、3.89(s,1H)、3.87(brs,1H)、3.78(s,3H)、3.72(brs,2H)、3.67(brd,J=8.8Hz,1H)、3.47(brs,1H)、3.20(brt,J=11.4Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.08(s,3H)、1.95(brd,J=12.5Hz,1H)、1.62(brd,J=8.4Hz,2H)、1.15(brs,1H)、0.57(brd,J=6.1Hz,2H)、0.50(brd,J=12.1Hz,1H)、0.35(brd,J=4.0Hz,2H);LCMS:RT=1.698分;(ES):m/z(M+H)
+=650.2;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):100%
【0417】
実施例105
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド
【化135】
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1−シクロプロピル−N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミドの調製について記載される操作と同様の操作に従って、N−{5−ブロモ−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}メタンスルホンアミド(12.0mg、0.020ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(14.5mg、0.036ミリモル)は、N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル]メタンスルホンアミド(3.2mg、26.0%)に変換された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.98(brs,1H)、8.77(brs,1H)、7.99(brs,1H)、7.64(brd,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.32(m,2H)、7.31−7.22(m,1H)、6.69(brd,J=10.1Hz,1H)、3.89(s,1H)、3.86(brs,1H)、3.77(s,3H)、3.72−3.61(m,2H)、3.20(brt,J=11.3Hz,1H)、2.54(s,1H)、2.07(s,6H)、1.96(brd,J=12.5Hz,1H)、1.62(brs,2H)、0.49(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.418分;(ES):m/z(M+H)
+=610.05;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):100%
【0418】
実施例106
3−({[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル]スルホニル}メチル)オキセタン−3−オール
【化136】
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【0419】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(24.0mg、0.044ミリモル)のTHF(1.50mL)中の攪拌した溶液に、窒素下にて室温でTHF中1M KHMDS(0.077mL、0.077ミリモル)を添加した。該混合物を室温で15分間攪拌し、オキセタン−3−オン(11.2mg、0.155ミリモル)を加えた。得られた混合物を室温でさらに10分間攪拌し、MeOH(10mL)中に注いだ。混合物を濃縮し、分取性LC/MS(次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、3−({[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル]スルホニル}メチル)オキセタン−3−オール(11.3mg、41.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.85(s,1H)、8.68(s,1H)、7.79(s,1H)、7.59(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.32(m,2H)、7.31−7.23(m,1H)、6.70(d,J=10.1Hz,1H)、6.37(s,1H)、4.75(d,J=6.7Hz,1H)、4.59(d,J=6.7Hz,1H)、4.48(d,J=7.1Hz,1H)、4.42(d,J=6.7Hz,1H)、4.27(s,1H)、4.23(s,3H)、4.13(d,J=14.5Hz,1H)、3.91−3.84(m,1H)、3.72(s,3H)、3.64(d,J=8.4Hz,1H)、3.18(t,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,5H)、1.98(brs,1H)、1.78−1.66(m,1H)、1.60−1.47(m,1H)、0.42(d,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.25分;(ES):m/z(M+H)
+=619.3;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;HPLC純度(220nm):98%
【0420】
実施例107
10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化137】
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【0421】
乾燥処理に付し、窒素をフラッシュした1ドラムのバイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(30.1mg、0.226ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(7.94mg、0.011ミリモル)、および(S)−3−ブロモ−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(60.0mg、0.113ミリモル)を充填した。これに4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(41.9mg、0.226ミリモル)を加えた。該バイアルを再び窒素のフラッシュ処理に付した。これにN−メチル−2−ピロリドン(0.8ml)を添加した。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを予め95℃に加熱した油浴に入れ、一夜加熱した。酢酸テトラメチルアンモニウム(30.1mg、0.226ミリモル)を加え、該反応物を95℃でさらに30分間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム飽和溶液で、次に水、ついでブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣を分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:30分間にわたって20−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、39.4mg(62%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.91(s,1H)、8.74(s,1H)、7.94(brs,1H)、7.65(d,c,2H)、7.38(m,2H)、7.31(m,1H)、6.72(d,3.92(d,J=10.3Hz,1H)、4.24(s,3H)、3.97(s,3H)、3.89(d,J=9.2Hz,1H)、3.8(s,3H)、3.71(s,3H)、3.64(d,J=10.3Hz,1H)、3.54−3.33(m,2H)、3.18(t,J=11x2Hz,1H)、2.0(d,J=13.6Hz,1H)、1.61(m,2H)、0.35(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)
+=365.5
【0422】
実施例108
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(2−メチルプロポキシ)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化138】
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【0423】
2ドラムの圧力バイアルに、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.036ミリモル)およびKOtBu(20.41mg、0.182ミリモル)を充填した。その混合物に、2−メチル−1−プロパノール(500μL、5.40ミリモル)を室温で添加した。2.5時間後、該反応混合物を2、3滴の1.0N HClでクエンチさせ、分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。フラクションを集め、7.2mg(収率33%)の生成物を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.89(s,1H)、8.74(s,1H)、7.87(s,1H)、7.63(d,J=7.7Hz,2H)、7.39−7.32(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、6.72(d,J=10.6Hz,1H)、4.47(d,J=3.7Hz,2H)、3.88(d,J=11.4Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.72−3.62(m,4H)、3.56−3.47(m,1H)、3.43(d,J=11.4Hz,1H)、3.21(t,J=12.5Hz,1H)、2.23(dt,J=13.0、6.7Hz,1H)、1.98(d,J=11.7Hz,1H)、1.76−1.55(m,2H)、1.09(d,J=6.2Hz,6H)、0.46(d,J=11.7Hz,1H);質量:測定値 592(M+H)
+
【0424】
実施例109
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−[(2R)−オキソラン−2−イルメトキシ]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化139】
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【0425】
標記化合物は、(R)−(−)−テトラヒドロフルフリルアルコールより、10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(2−メチルプロポキシ)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ−[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、8.6mg(収率38%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.51−7.44(m,2H)、7.44−7.30(m,4H)、6.91(d,J=9.8Hz,1H)、4.90−4.81(m,2H)、4.61−4.53(m,1H)、4.11−3.99(m,2H)、3.92−3.84(m,1H)、3.83−3.74(m,1H)、3.69(s,3H)、3.54(t,J=11.2Hz,1H)、3.38(s,3H)、3.27−3.16(m,1H)、3.01−2.88(m,1H)、2.26−2.08(m,1H)、2.05−1.83(m,1H)、1.62(qd,J=12.4、4.3Hz,2H)、0.94−0.79(m,3H)、0.40(d,J=12.8Hz,1H);キラルHPLC:キラルパック IDカラム、60%MeOH、2mL/分、150バール、温度:35℃、流速:40mL/分(17分間)、UVモニター観察(252nm)、注入:0.25mL(1mLのMeOH当たり約6mg)(12gを積層注入(stacked injection)により精製);SFC RT:11分;質量:測定値 620(M+H)
+
【0426】
実施例110
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−[(2S)−オキソラン−2−イルメトキシ]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化140】
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【0427】
標記化合物は、テトラヒドロフルフリルアルコールより、10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−13−(2−メチルプロポキシ)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、5.9mg(収率26%)の生成物を得た。最終工程において生成されたジアステレオマーをキラルSFCに付して分離した。キラルパック ID分取性カラム、21x250mm、5μm 粒径、移動相:60%MeOH/CO
2、130バール、温度:35℃、流速:40mL/分(17分間);UVモニター観察(252nm);注入:0.25mL(1mLのMeOH当たり約6mg);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.66(d,J=1.8Hz,1H)、7.50−7.45(m,2H)、7.43−7.31(m,4H)、6.91(d,J=9.8Hz,1H)、4.91(dd,J=11.3、3.8Hz,1H)、4.81−4.74(m,1H)、4.58(qd,J=6.8、3.8Hz,1H)、4.13−3.98(m,2H)、3.93−3.83(m,1H)、3.82−3.74(m,2H)、3.69(s,3H)、3.60−3.48(m,1H)、3.38(s,3H)、3.21(t,J=11.0Hz,1H)、3.02−2.87(m,1H)、2.27−2.08(m,2H)、2.05−1.88(m,1H)、1.71−1.51(m,2H)、0.95−0.77(m,3H)、0.39(d,J=13.3Hz,1H)キラルSFC RT:13.5分;質量:測定値 620(M+H)
+
【0428】
実施例111
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(オキセタン−3−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化141】
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【0429】
工程1:13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
24/40−50mLの丸底フラスコに10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(336mg、0.611ミリモル)を充填し、DMF(6113μL)に溶かした。その溶液に、POCl
3(570μL、6.11ミリモル)を添加した。そのフラスコを予め80℃に加熱した油浴に入れ、窒素でいくらか満たしたバルーンを通気口に取り付けた。1.5時間後、該反応混合物を氷上に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム固体でゆっくりとクエンチさせた。その溶液を分離漏斗に移し、層を分離し、有機相を水で洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出し、水相を破棄した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れ、乾燥、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、DCM中アセトン 0%[75mL]、0−25%[250mL]、25%[200mL]、25−100%[400mL]での溶出)に付して精製した。フラクションを集め、282mg(収率83%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.13(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.55−7.52(m,1H)、7.52−7.47(m,2H)、7.46−7.34(m,3H)、6.97(d,J=10.0Hz,1H)、4.11−4.04(m,1H)、3.85−3.77(m,1H)、3.72(s,3H)、3.59−3.50(m,1H)、3.48(s,3H)、3.29−3.18(m,1H)、3.04−2.89(m,1H)、2.26−2.13(m,1H)、2.06−1.92(m,1H)、1.71−1.59(m,1H)、0.37(d,J=13.3Hz,1H);質量:測定値 555(M+H)
+
【0430】
工程2:10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(オキセタン−3−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
2ドラムの圧力バイアルに、13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(38mg、0.069ミリモル)およびKOtBu(38.5mg、0.343ミリモル)を充填した。その混合物に、オキセタン−3−オール(750μL、11.82ミリモル)を添加した。2時間後、揮発性物質を窒素流で蒸発させた。その混合物をメタノール(2mL)で希釈し、0.45μシリンジチップフィルターを通して濾過し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc;%B:33%の定組成(10分);流速:30mL/分;4回の注入を254nmでモニター観察)に付して精製した。生成物を含有するフラクションをスピードバキュームで一夜濃縮した。生成物をシリカゲルのスモールプラグを通して濾過し、DCMで洗浄し、アセトンで溶出して18.5mg(収率45%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.92(s,1H)、8.67(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.46(m,3H)、7.43−7.31(m,3H)、6.93(d,J=9.8Hz,1H)、6.02(quin,J=6.0Hz,1H)、5.19−5.11(m,2H)、5.04(ddd,J=9.8、7.5、5.8Hz,2H)、4.07(dd,J=11.9、2.6Hz,1H)、3.79(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.53(t,J=11.0Hz,1H)、3.38(s,3H)、3.22(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.03−2.88(m,1H)、2.24−2.12(m,1H)、2.06−1.90(m,1H)、1.69−1.60(m,1H)、0.38(d,J=12.3Hz,1H);質量:測定値 592(M+H)
+
【0431】
実施例112
13−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化142】
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【0432】
工程1:13−(2,2−ジフルオロエトキシ)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、2,2−ジフルオロエタノールより、10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(オキセタン−3−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、5.7mg(収率23%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(s,1H)、8.70(d,J=1.8Hz,1H)、7.51−7.45(m,3H)、7.44−7.33(m,3H)、6.93(d,J=10.0Hz,1H)、6.59−6.25(m,1H)、5.17−4.97(m,2H)、4.08(d,J=9.0Hz,1H)、3.85−3.75(m,1H)、3.70(s,3H)、3.54(t,J=11.0Hz,1H)、3.41(s,3H)、3.28−3.16(m,1H)、3.03−2.90(m,1H)、2.27−2.14(m,1H)、2.08−1.91(m,1H)、1.71−1.54(m,1H)、0.39(d,J=12.8Hz,1H);質量:測定値 600(M+H)
+
【0433】
実施例113
N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
1ドラムの圧力バイアルに13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(17.3mg、0.031ミリモル)を充填し、DMSO(250μL)に溶かした。その溶液に、(S)−1−シクロプロピルエタナミン(53.2mg、0.624ミリモル)を添加した。2時間後、該混合物を500μLのメタノールで希釈し、0.45μシリンジチップフィルターを通して濾過し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc、%B勾配 52%(15分)、流速:30mL/分、1回の注入を254nmでモニター観察)に付して精製した。生成物を含有するフラクションをスピードバキュームで一夜濃縮した。該生成物をシリカゲルのスモールプラグを通して濾過し、DCMで洗浄し、アセトンで溶出して17.2mg(収率91%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.91(s,1H)、8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.16(d,J=8.3Hz,1H)、7.49(d,J=7.8Hz,2H)、7.42−7.30(m,4H)、6.89(d,J=10.0Hz,1H)、4.14−4.00(m,2H)、3.83(dd,J=11.5、3.3Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.59−3.48(m,1H)、3.32(s,3H)、3.24(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.01−2.87(m,1H)、2.22−2.12(m,1H)、2.07−1.85(m,1H)、1.75−1.58(m,1H)、1.48(d,J=6.8Hz,3H)、0.69−0.46(m,5H)、0.41(dq、J=9.1、4.7Hz,1H);質量:測定値 603(M+H)
+
【0435】
実施例114
N−[(1R)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化144】
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【0436】
標記化合物は、(R)−1−シクロプロピルエタナミン・0.5二塩基性硫酸塩より、N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、6.8mg(収率52%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.91(s,1H)、8.48(d,J=1.8Hz,1H)、8.15(d,J=8.3Hz,1H)、7.50(d,J=7.8Hz,2H)、7.42−7.29(m,4H)、6.89(d,J=10.0Hz,1H)、4.16−4.02(m,2H)、3.86−3.77(m,1H)、3.69(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.28−3.19(m,1H)、3.00−2.87(m,1H)、2.21−2.13(m,1H)、2.02−1.87(m,1H)、1.73−1.62(m,1H)、1.50(d,J=6.5Hz,3H)、0.66−0.44(m,5H)、0.42−0.34(m,1H);質量:測定値 603(M+H)
+
【0437】
実施例115
N−エチル−10−メタンスルホニル−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
標記化合物は、N−エチルメチルアミンより、N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、14.8mg(収率93%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.90(s,1H)、8.51(d,J=2.0Hz,1H)、7.49(d,J=7.8Hz,2H)、7.41−7.30(m,4H)、6.93(d,J=9.8Hz,1H)、4.11−3.98(m,3H)、3.84−3.76(m,1H)、3.68(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.46(s,3H)、3.34(s,3H)、3.23(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.01−2.89(m,1H)、2.24−2.12(m,1H)、2.06−1.88(m,1H)、1.73−1.59(m,1H)、1.38(t,J=7.0Hz,3H)、0.46(d,J=12.8Hz,1H);質量:測定値 577(M+H)
+
【0439】
実施例116
10−メタンスルホニル−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(プロパン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
標記化合物は、N−イソプロピルメチルアミンより、N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、15.7mg(収率96%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.90(s,1H)、8.51(d,J=2.0Hz,1H)、7.48(d,J=7.8Hz,2H)、7.41−7.29(m,4H)、6.91(d,J=9.8Hz,1H)、5.13(spt,J=6.7Hz,1H)、4.06(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.85−3.76(m,1H)、3.67(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.6Hz,1H)、3.35(s,3H)、3.29(s,3H)、3.23(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.02−2.89(m,1H)、2.23−2.13(m,1H)、2.06−1.89(m,1H)、1.73−1.59(m,1H)、1.41(dd,J=6.5、2.8Hz,6H)、0.46(d,J=13.1Hz,1H);質量:測定値 591(M+H)
+
【0441】
実施例117
N−(2,2−ジフルオロエチル)−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
標記化合物は、2,2−ジフルオロエチルアミンより、N−[(1S)−1−シクロプロピルエチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、18.4mg(収率56%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.95(s,1H)、8.49(d,J=1.8Hz,1H)、8.25(t,J=6.4Hz,1H)、7.53−7.46(m,2H)、7.44−7.30(m,4H)、6.90(d,J=10.0Hz,1H)、6.32−5.96(m,1H)、4.25(tdd,J=14.5、6.3、4.0Hz,2H)、4.07(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.82(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.58−3.49(m,1H)、3.34(s,3H)、3.24(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.01−2.87(m,1H)、2.21−2.13(m,1H)、2.00−1.86(m,1H)、1.73−1.56(m,1H)、0.45(d,J=12.5Hz,1H);質量:測定値 599(M+H)
+
【0443】
実施例118および119
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化148】
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【0444】
工程1:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
10−20mLのマイクロ波バイアルに1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(650mg、1.68ミリモル)を充填し、DMF(7019μL)で希釈した。その溶液に、3−ブロモ−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(500mg、1.40ミリモル)、ヨウ化銅(I)(40.1mg、0.211ミリモル)、トリエチルアミン(293μL、2.11ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(122mg、0.105ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を用いて2分間脱気処理に付した。該バイアルを予め80℃に加熱した油浴に入れた。1.5時間後、その加温処理に付した反応物をセライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体をDCMに懸濁させ、濾過で集めた。濾過ケーキを少量のDCMで、つづいて数倍の容量のヘキサンで洗浄し、165mgの所望の生成物を得た。上澄をカラムに直接積め、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れ、乾燥、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、DCM中メタノール 0%[75mL]、0−4%[201mL]、4%[201mL]、4−10%[200mL]での溶出)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮し、以前に濾過した材料と合わせ、370mg(収率71%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.88(s,1H)、8.75(d,J=2.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、7.83(d,J=2.0Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.04(s,3H)、3.27(s,3H)、2.40(s,3H);質量:測定値 373(M+H)
+
【0445】
工程2:5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
24/40−50mLにトリフェニルホスフィン(423mg、1.61ミリモル)を充填し、THF(4028μL)に溶かした。該混合物を0℃に冷却し、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(371mg、1.61ミリモル)を一度に加えた。30分後、粘度の高い乳白色の固体を形成し、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(365mg、1.61ミリモル)を添加した。20分後、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(300mg、0.806ミリモル)を固体として加えた。4mLのTHFを反応混合物中にある残りのカルボリンを洗浄するのに用いた。1時間後、TFA(621μL、8.06ミリモル)を添加し、該混合物を30分間攪拌させ、減圧下で濃縮した。黄色の油状物を酢酸エチルで希釈し、1.5Mリン酸三カリウム溶液でクエンチさせ、分離漏斗に移した。層を分離した。粘度の高いエマルジョンを残り、それを濾過で集め、65mgの所望の生成物を得た。有機相を水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー:(40g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れ、乾燥、フラクションの大きさ:21mL 16x150mm、DCM中アセトン 0%[102mL]、0−30%[400mL]、30%[400mL]、30−100%[400mL]で溶出)に付して精製した。フラクションを集め、ロットを合わせ、343mg(73.3%収率)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.69(d,J=2.0Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.44−7.34(m,4H)、6.92(d,J=10.0Hz,1H)、4.43(s,3H)、3.68(s,3H)、3.42(s,3H)、2.77(brs,1H)、2.35(brs,1H)、2.30−2.18(m,1H)、2.14(s,3H)、2.00−1.83(m,3H)、1.71−1.42(m,2H)、0.57(brs,1H);質量:測定値 581(M+H)
+
【0446】
工程3:9−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
24/40−100mLの丸底フラスコに、(S)−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(343mg、0.591ミリモル)を充填し、DMF(1737μL)に溶かし、POCl
3(50μL、0.536ミリモル)を添加した。そのフラスコを予め80℃に加熱した反応ブロックに置いた。2時間後、該反応物を氷上に注ぎ、酢酸エチルで希釈した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム固体でゆっくりとクエンチさせた。そのクエンチさせた溶液を分離漏斗に移し、層を分離した。有機相を水で洗浄した。水相を酢酸エチルで抽出し、水性部を破棄した。有機部をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。カラムに入れるために生成物をDCMに溶かそうとする一方で、白色の固体が残存したままであった。固体を濾過で集め、NMRはそれが所望の生成物であることを示した。上澄を濃縮し、トリチュレーション工程を3回以上繰り返し、197mg(総収量)の純粋な生成物を得た。上澄をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れ、乾燥、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、DCM中酢酸エチル 0%[102mL]、0−30%[252mL]、30%[300mL]、30−100%[252mL]で溶出)に付して精製した。フラクションを集め、70mgの所望の生成物を得、それを前に集めたロットと合わせ、267mg(収率77%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.10(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.46(m,3H)、7.46−7.33(m,3H)、6.96(d,J=10.0Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.50(s,3H)、2.79(brs,1H)、2.36(brs,1H)、2.26(brs,1H)、2.15(s,3H)、2.01−1.88(m,3H)、1.75−1.56(m,2H)、0.59(d,J=14.3Hz,1H);質量:測定値 585(M+H)
+
【0447】
工程4:8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
1ドラムの圧力バイアルに2−プロパノール(500μL、6.49ミリモル)を充填した。KOtBu(96mg、0.855ミリモル)を添加し、30分間攪拌させた。9−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(50mg、0.085ミリモル)を、つづいてNMP(500μL)を加えた。10分後、該混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液でクエンチさせ、DCMで希釈した。層を分離し、有機相を水およびブラインで洗浄し、水相を破棄した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、高真空下で濃縮した。分取性HPLCに付して精製した。粗質量:44mg。その粗材料をNMP(2mL)に溶かした。カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc、%Bの勾配 50%(13分)、流速:30mL/分、生成物のRT:10.45分間、4回の注入を254nmでモニター観察した。生成物を含有するフラクションをスピードバキュームで一夜濃縮し、36mgのラセミ体の生成物を得た。そのラセミ体の混合物をキラルSFC(キラルセルOD−H 分取性カラム、30x250mm、5μm粒径;移動相:20%MeOH/CO
2、130バール、温度:35℃、流速:70mL/分(15分間);UVモニター観察(220nm)、注入液:0.35mL(1mLの1:1 CHCl
3:MeOH中に約7mg)(36mgを積層注入により精製))に付して分離し、エナンチオマーA(15.2mg、収率29%)およびエナンチオマーB(13.5mg、収率26%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(s,1H)、8.65(d,J=2.0Hz,1H)、7.50−7.43(m,2H)、7.42−7.31(m,4H)、6.90(d,J=9.8Hz,1H)、5.84(spt,J=6.3Hz,1H)、3.65(s,3H)、3.40(s,3H)、2.85−2.72(m,1H)、2.40−2.32(m,1H)、2.29−2.21(m,1H)、2.12(s,3H)、2.03−1.87(m,3H)、1.72−1.60(m,4H)、0.67−0.58(m,1H);SFC RT:10.95分;質量:測定値 609(M+H)
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.42−7.31(m,4H)、6.90(d,J=10.0Hz,1H)、5.84(spt,J=6.2Hz,1H)、3.69−3.63(m,3H)、3.40(s,3H)、2.85−2.71(m,1H)、2.36(d,J=10.0Hz,1H)、2.29−2.21(m,1H)、2.12(s,3H)、2.02−1.84(m,3H)、1.69−1.62(m,4H)、0.68−0.58(m,1H);SFC RT:13分;質量:測定値 609(M+H)
+
【0448】
実施例120および121
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化149】
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【0449】
標記化合物は、3−メトキシアゼチジン・HClより、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、33mgのラセミ体の生成物を得た。エナンチオマーをキラルSFC(キラルセルOD−H分取性カラム、30x250mm、5μm 粒径、移動相:20%MeOH/CO
2、150バール、温度:35℃、流速:70mL/分(39分間)、UVモニター観察(220nm)、注入液:0.75mL(1mLのCHCl
3:MeOH(1:1)に付き約8mg)(33mgを積層注入により精製))に付して分離し、エナンチオマーA(13.2mg、収率40%)およびエナンチオマーB(13mg、収率39%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.91(s,1H)、8.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.42−7.28(m,4H)、6.91(d,J=9.8Hz,1H)、5.23−4.75(m,2H)、4.72−4.46(m,2H)、4.42(tt,J=6.3、4.2Hz,1H)、3.65(s,3H)、3.41(s,3H)、3.34(s,3H)、2.83−2.71(m,J=9.8Hz,1H)、2.34(d,J=9.8Hz,1H)、2.22(d,J=13.6Hz,1H)、2.16(s,3H)、2.04−1.79(m,3H)、1.75−1.57(m,2H)、0.65(d,J=10.5Hz,1H);SFC RT:25分;質量:測定値 636(M+H)
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.91(s,1H)、8.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.42−7.28(m,4H)、6.91(d,J=9.8Hz,1H)、5.23−4.75(m,2H)、4.75−4.45(m,2H)、4.42(tt,J=6.3、4.1Hz,1H)、3.65(s,3H)、3.41(s,3H)、3.34(s,3H)、2.84−2.69(m,J=9.5Hz,1H)、2.39−2.29(m,1H)、2.28−2.18(m,1H)、2.16(s,3H)、2.02−1.80(m,3H)、1.74−1.61(m,2H)、0.65(d,J=10.8Hz,1H);SFC RT:33.75分;質量:測定値 636(M+H)
+
【0450】
実施例122および123
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−N−(プロパン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
標記化合物は、イソプロピルアミンより、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、30mgのラセミ体の生成物を得た。エナンチオマーをキラルSFC(キラルセルOD−H分取性カラム、30x250mm、5μm 粒径、移動相:20%MeOH/CO
2、130バール、温度:35℃、流速:70mL/分(19分間)、UVモニター観察(220nm)、注入液:0.35mL(1mLのCHCl
3:MeOH(1:1)に付き約11mg(23mgを積層注入により精製))に付して分離し、エナンチオマーA(11.6mg、収率31%)およびエナンチオマーB(11.8mg、収率31%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(s,1H)、8.46(d,J=1.5Hz,1H)、8.00(d,J=7.8Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.43−7.30(m,4H)、6.88(d,J=9.8Hz,1H)、4.75−4.65(m,1H)、3.67(s,3H)、3.33(s,3H)、2.77(d,J=10.5Hz,1H)、2.33(d,J=9.3Hz,1H)、2.27−2.13(m,4H)、2.04−1.81(m,3H)、1.77−1.63(m,2H)、1.46(dd,J=8.5、6.5Hz,6H)、0.73−0.62(m,1H). SFC RT:12.6分;質量:測定値 608(M+H)
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(s,1H)、8.46(d,J=1.8Hz,1H)、8.00(d,J=8.0Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.42−7.29(m,4H)、6.88(d,J=10.0Hz,1H)、4.75−4.64(m,1H)、3.67(s,3H)、3.33(s,3H)、2.77(d,J=10.5Hz,1H)、2.33(d,J=9.5Hz,1H)、2.28−2.13(m,4H)、2.05−1.80(m,3H)、1.76−1.62(m,2H)、1.46(dd,J=8.5、6.5Hz,6H)、0.74−0.63(m,1H). SFC RT:15.5分;質量:測定値 608(M+H)
+
【0452】
実施例124および125
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−N−(2−メチルプロピル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
標記化合物は、イソブチルアミンより、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、19.6mgのラセミ体の生成物を得た。そのエナンチオマーをキラルSFC(キラルセルOD−H分取性カラム、30x250mm、5μm 粒径、移動相:20%MeOH/CO
2、150バール、温度:35℃、流速:70mL/分(18分間)、UVモニター観察(220nm)、注入液:0.25mL(1mLのMeOHに付き約7mg)(20mgを積層注入により精製))に付して分離し、エナンチオマーA(7.8mg、収率20.6%)およびエナンチオマーB(9.8mg、収率26%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(s,1H)、8.46(d,J=1.8Hz,1H)、8.22(t,J=5.9Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.43−7.36(m,2H)、7.36−7.30(m,2H)、6.89(d,J=9.8Hz,1H)、3.70−3.65(m,5H)、3.34(s,3H)、2.84−2.71(m,J=9.8Hz,1H)、2.33(d,J=8.0Hz,1H)、2.23(d,J=11.0Hz,1H)、2.17(s,3H)、2.05−1.82(m,4H)、1.77−1.60(m,2H)、1.12(d,J=6.5Hz,6H)、0.73−0.64(m,1H);SFC RT:12.9分;質量:測定値 622(M+H)
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(s,1H)、8.46(d,J=1.5Hz,1H)、8.22(t,J=5.9Hz,1H)、7.52−7.46(m,2H)、7.42−7.36(m,2H)、7.36−7.30(m,2H)、6.89(d,J=10.3Hz,1H)、3.70−3.65(m,5H)、3.34(s,3H)、2.84−2.71(m,J=9.0Hz,1H)、2.38−2.30(m,1H)、2.29−2.22(m,1H)、2.17(s,3H)、2.05−1.83(m,4H)、1.76−1.63(m,2H)、1.12(d,J=6.5Hz,6H)、0.76−0.66(m,1H). SFC RT:14.5分;質量:測定値 622(M+H)
+
【0454】
実施例126および127
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−N−メチル−N−(プロパン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化152】
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【0455】
標記化合物は、N−イソプロピルメチルアミンより、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、30.3mgのラセミ体の生成物を得た。エナンチオマーキラルSFC(キラルセルOD−H 分取性カラム、30x250mm、5μm 粒径、移動相:35%MeOH/CO
2、150バール、温度:35℃、流速:70mL/分(12分間)、UVモニター観察(220nm)、注入液:0.5mL(1mLのMeOH当たり約10mg)(30mgを積層注入により精製))に付して分離し、エナンチオマーA(14.4mg、収率44.5%)およびエナンチオマーB(14.5mg、収率44.8%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.88(s,1H)、8.51(d,J=2.0Hz,1H)、7.50−7.43(m,2H)、7.41−7.35(m,2H)、7.35−7.31(m,2H)、6.90(d,J=9.8Hz,1H)、5.13(spt,J=6.6Hz,1H)、3.65(s,3H)、3.37(s,3H)、3.29(s,3H)、2.85−2.72(m,1H)、2.40−2.30(m,1H)、2.28−2.20(m,1H)、2.16(s,3H)、2.05−1.91(m,3H)、1.77−1.61(m,2H)、1.41(t,J=6.3Hz,6H)、0.67(d,J=13.3Hz,1H). SFC RT:16.1分;質量:測定値 622(M+H)
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.88(s,1H)、8.51(d,J=1.8Hz,1H)、7.50−7.43(m,2H)、7.41−7.35(m,2H)、7.35−7.30(m,2H)、6.90(d,J=9.8Hz,1H)、5.13(spt,J=6.6Hz,1H)、3.67−3.62(m,3H)、3.37(s,3H)、3.29(s,3H)、2.78(s,1H)、2.40−2.30(m,1H)、2.24(brs,1H)、2.16(s,3H)、2.05−1.89(m,3H)、1.76−1.62(m,2H)、1.41(t,J=6.4Hz,6H)、0.67(s,1H). SFC RT:18.6分;質量:測定値 622(M+H)
+
【0456】
実施例128
13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化153】
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【0457】
工程1:5−ブロモ−2’−メトキシ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
24/40−200mLの丸底フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(3.54g、12.6ミリモル)、(2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸(2.017g、13.2ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.513g、0.628ミリモル)を充填した。その混合物をTHF(50.2ml)に溶かし、2Mリン酸三カリウム(18.84ml、37.7ミリモル)を添加した。その混合物を音波処理および超純粋なアルゴンを5分間にわたって用いて脱気させた。該混合物を80℃に加熱した。4.5時間後、その混合物を冷却し、濃縮して大部分のTHFを除去し、次に酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して褐色の固体を得た。この材料をDCM中のブロー乾燥させたドライカラムに入れ、SiO
2(40g)にて、ヘキサン(96mL)、50%DCM/ヘキサン(480mL)、50〜100%DCM/ヘキサン(384mL、線形勾配)、DCM(240mL)、0〜10%酢酸エチル/DCM(384mL、線形勾配)、10%酢酸エチル/DCM(360mL)で溶出して精製し、2.6g(収率67%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.94(d,J=2.0Hz,1H)、8.42(d,J=2.0Hz,1H)、8.30(dd,J=5.0、2.0Hz,1H)、7.99(dd,J=7.4、1.9Hz,1H)、7.11(dd,J=7.3、5.0Hz,1H)、3.87(s,3H);質量:測定値 310(M+H)
+
【0458】
工程2:3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
5−ブロモ−2’−メトキシ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(2.6g、8.38ミリモル)およびDPPE(5.01g、12.6ミリモル)の40mLの圧力定格バイアルに、1,2−ジクロロベンゼン(20mL)を添加した。該バイアルを密封し、165℃に加熱した。3時間後、該バイアルを外界温度にまで冷却させ、次にその溶液をジエチルエーテルで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、DCMでトリチュレートし、濾過した。この固体を再びトリチュレートし、DCMから濾過し、1.02g(収率44%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.76(d,J=2.0Hz,1H)、8.41(brs,1H)、8.20(d,J=5.8Hz,1H)、7.92(d,J=2.0Hz,1H)、7.06(d,J=5.8Hz,1H)、4.29(s,3H);質量:測定値 279(M+H)
+
【0459】
工程3:13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
オーブン乾燥の2−5mLのマイクロ波バイアルに、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(420mg、1.08ミリモル)を充填し、DMF(4495μL)で希釈した。その溶液に3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(250mg、0.899ミリモル)、ヨウ化銅(I)(25.7mg、0.135ミリモル)、トリエチルアミン(188μL、1.35ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(78mg、0.067ミリモル)を添加した。該バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を2分間用いて脱気処理に供した。該バイアルを密封し、予め80℃に加熱した油浴に入れた。35分後、その混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通して濾過した。該溶液を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れて乾燥させ、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、DCM中メタノール 0%[100mL]、0−5%[175mL]、5%[125mL]、5−7%[201mL]、7%[150mL]で溶出させる)に付して精製した。フラクションを集め、260mg(収率97%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.73(brs,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.25(d,J=6.0Hz,1H)、7.72(d,J=2.0Hz,1H)、7.13(d,J=5.8Hz,1H)、4.33(s,3H)、4.03(s,3H);質量:測定値 298(M+H)
+
【0460】
工程4:13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
24/40−50mLにトリフェニルホスフィン(459mg、1.75ミリモル)を充填し、THF(4372μL)に溶かした。その混合物を0℃に冷却し、ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(403mg、1.75ミリモル)を一度に添加した。30分後、その黄色溶液は粘度の高い乳白色のスラリーになった。(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(336mg、1.75ミリモル)を加え、10分後に、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(260mg、0.874ミリモル)を固体として加え、さらなる量のTHF(4372μL)を添加し、残りのカルボリンを溶かし、それを反応混合物に加えた。氷浴を取り外した。45分後、TFA(674μL、8.74ミリモル)を添加して反応物をクエンチさせ、その混合物を10分間攪拌させ、減圧下で濃縮した。その黄色の油状物を酢酸エチルで希釈し、1.5Mリン酸三カリウム溶液でクエンチさせ、該溶液を分離漏斗に移した。層を分離し、有機相を水、ブラインで洗浄し、濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れて乾燥させ、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、およびDCM中アセトン 0%[130mL]、0−30%[250mL]、30%[250mL]、30−50%[250mL]、50%[250mL]、50−70%[250mL]で溶出)に付して精製した。フラクションを集め、194mg(収率47.0%)の生成物を得た。10mgの精製した生成物を1mLのメタノールで希釈し、分取性HPLC(ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc、%Bの勾配 30%(15分)、流速:30mL/分)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して濾過し、該生成物をアセトンで溶出した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(d,J=6.3Hz,1H)、7.60(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.40−7.28(m,4H)、5.46(d,J=10.8Hz,1H)、4.32(s,3H)、4.06(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.91−3.83(m,4H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.07(qt,J=11.1、3.6Hz,1H)、2.07−1.98(m,1H)、1.66−1.52(m,1H)、1.45−1.32(m,1H)、1.06(d,J=12.8Hz,1H);質量:測定値 472(M+H)
+
【0461】
実施例129
13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化154】
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【0462】
工程1:13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
2.0−5.0mLのマイクロ波バイアルに13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(196mg、0.416ミリモル)を充填し、DMF(4156μL)に溶かした。その溶液に、POCl
3(387μL、4.16ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、予め80℃に加熱した反応ブロックに置いた。4時間後、反応混合物を氷水に注ぎ、炭酸水素ナトリウム固体で中和した。その粗混合物を酢酸エチルで希釈し、分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機部をブライン(x3)で洗浄した。水性部を合わせ、酢酸エチルで抽出し、水性部を破棄した。有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、DCM中に/DCMで入れ、乾燥、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、DCM中アセトン 0%[125mL]、0−35%[333mL]、35%[165mL]、35−100%[201mL]で溶出)に付して精製した。フラクションを集め、133mg(収率67.2%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.72(d,J=1.8Hz,1H)、8.51(d,J=6.0Hz,1H)、7.67(d,J=1.5Hz,1H)、7.60(d,J=6.0Hz,1H)、7.45−7.33(m,5H)、5.52(d,J=10.8Hz,1H)、4.11−4.05(m,1H)、3.92−3.86(m,4H)、3.60−3.51(m,1H)、3.36(td,J=11.8、2.0Hz,1H)、3.08(s,1H)、2.05(d,J=13.3Hz,1H)、1.66−1.52(m,1H)、1.45−1.32(m,1H)、1.06(d,J=12.5Hz,1H);質量:測定値 476(M+H)
+
【0463】
工程2:13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
1ドラムの圧力バイアルにエタノール(250μL、4.28ミリモル)を充填し、KOtBu(23.57mg、0.210ミリモル)を一度に加えた。10分後、NMP(150μL)に溶かした13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(10mg、0.021ミリモル)を添加した。そのバイアルを予め55℃に加熱した反応ブロックに置いた。2時間後、該混合物を炭酸水素ナトリウム飽和溶液でクエンチさせ、メタノールで希釈した。無機固体を0.45μシリンジチップフィルターを通して濾過し、その透明な溶液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc、%B:32%(20分)、流速:30mL/分、1注入を254nmでモニター観察)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して濾過し、該生成物をアセトンで溶出して5.1mg(収率49.5%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.27(d,J=6.0Hz,1H)、7.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.45−7.39(m,2H)、7.39−7.29(m,3H)、7.26(d,J=6.3Hz,1H)、5.46(d,J=10.8Hz,1H)、4.84(q,J=7.1Hz,2H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.91−3.83(m,4H)、3.54(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.13−3.00(m,1H)、2.03(d,J=13.1Hz,1H)、1.66−1.52(m,4H)、1.46−1.32(m,1H)、1.07(d,J=13.3Hz,1H);質量:測定値 486(M+H)
+
【0464】
実施例130
13−(シクロプロピルメトキシ)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
標記化合物は、シクロプロパンメタノールより、13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、5.8mg(収率53.4%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.25(d,J=6.0Hz,1H)、7.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.45−7.40(m,2H)、7.38−7.30(m,3H)、7.26(d,J=6.0Hz,1H)、5.46(d,J=10.5Hz,1H)、4.66−4.54(m,2H)、4.06(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.91−3.82(m,4H)、3.54(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.13−3.00(m,1H)、2.03(d,J=12.8Hz,1H)、1.62−1.51(m,2H)、1.46−1.32(m,1H)、1.08(d,J=13.1Hz,1H)、0.68−0.61(m,2H)、0.54−0.48(m,2H);質量:測定値 512(M+H)
+
【0466】
実施例131
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
標記化合物は、2−プロパノールより、13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、5.6mg(収率52.8%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.26(d,J=6.0Hz,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.39(m,2H)、7.39−7.30(m,3H)、7.23(d,J=6.0Hz,1H)、5.73(spt,J=6.3Hz,1H)、5.45(d,J=10.8Hz,1H)、4.05(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.92−3.81(m,4H)、3.54(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.13−2.99(m,1H)、2.03(d,J=14.1Hz,1H)、1.59(dd,J=6.3、4.3Hz,7H)、1.46−1.32(m,1H)、1.11−1.02(m,1H);質量:測定値 500(M+H)
+
【0468】
実施例132
N−エチル−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化157】
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【0469】
1ドラムの圧力バイアルに13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(10mg、0.021ミリモル)を充填し、NMP(150μL)に溶かした。N−エチルメチルアミン(150μL、1.73ミリモル)を加え、予め90℃に加熱した加熱ブロックに置いた。4時間後、反応が完了し、それを分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/ACN;B:95:5 ACN/水;バッファー:10mM NH
4OAc、%B:43%(10分)、流速:30mL/分、1回の注入を254nmでモニター観察)に付して直接精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して洗浄し、該生成物をアセトンで溶出し、7.5mg(収率69.4%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.51(d,J=2.0Hz,1H)、8.32(d,J=6.0Hz,1H)、7.52(d,J=2.0Hz,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.39−7.28(m,3H)、7.09(d,J=6.0Hz,1H)、5.47(d,J=10.5Hz,1H)、4.09−3.96(m,3H)、3.90−3.84(m,4H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.40−3.30(m,4H)、3.14−3.00(m,1H)、2.04(d,J=13.6Hz,1H)、1.68−1.52(m,1H)、1.48−1.34(m,1H)、1.33−1.28(m,3H)、1.10−1.03(m,1H);質量:測定値 499(M+H)
+
実施例133
N−(2,2−ジフルオロエチル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化158】
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【0470】
標記化合物は、2,2−ジフルオロエチルアミンより、N−エチル−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、12.4mg(収率89%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、8.23(d,J=6.0Hz,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.39−7.29(m,3H)、7.25(t,J=6.4Hz,1H)、7.01(d,J=6.0Hz,1H)、6.32−5.97(m,1H)、5.38(d,J=10.5Hz,1H)、4.23−4.09(m,2H)、4.05(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.93−3.85(m,4H)、3.53(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.11−2.99(m,1H)、1.96(d,J=13.1Hz,1H)、1.62−1.50(m,1H)、1.47−1.34(m,1H)、1.12(d,J=12.8Hz,1H);質量:測定値 521(M+H)
+
【0471】
実施例134
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化159】
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【0472】
標記化合物は、2,2,2−トリフルオロエチルアミンより、N−エチル−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの合成について記載されている操作と同様の操作に従って調製され、6.3mg(収率55%)の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(d,J=6.0Hz,1H)、7.55(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.39−7.28(m,4H)、7.04(d,J=6.3Hz,1H)、5.38(d,J=10.5Hz,1H)、4.51(qd,J=9.1、6.8Hz,2H)、4.08−4.01(m,1H)、3.93−3.84(m,4H)、3.53(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.12−2.99(m,1H)、1.96(d,J=12.8Hz,1H)、1.59−1.49(m,1H)、1.47−1.33(m,1H)、1.16(d,J=13.6Hz,1H);質量:測定値 539(M+H)
+
【0473】
実施例135
メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート
【化160】
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【0474】
工程1:メチル 6−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチナート
250mLの丸底フラスコに、メチル 5−ブロモ−6−メトキシニコチナート(3.77g、15.3ミリモル)を充填し、ジオキサン(61.3ml)に溶かした。その攪拌溶液に、酢酸カリウム(3.01g、30.6ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(4.47g、17.6ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(0.112g、0.153ミリモル)を添加した。該フラスコを密封し、該溶液にアルゴン気体を通気しながら5分間音波処理に付すことで脱気処理に供した。反応フラスコを予め80℃に加熱した油浴に入れ、一夜攪拌した。17.5時間後、該混合物を室温に冷却し、さらなる量のビス(ピナコラト)ジボロン(2.0g、7.87ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(450mg、0.615ミリモル)を添加した。該フラスコを密封し、上記されるように脱気処理に供し、加熱を4時間続け、次に混合物を冷却し、減圧下で濃縮して黒色の固体を得た。この固体を酢酸エチルに溶かした。水を加え、該混合物をセライトパッドを通して濾過した。その濾液を分離漏斗に移し、層を分離した。有機部を水(x1)およびブライン(x2)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、0%−50%酢酸エチル/ヘキサンで溶出した)に付して精製し、標記化合物(3.52g、12.0ミリモル、78%収率)を結晶性の白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.89(d,J=2.5Hz,1H)、8.56(d,J=2.5Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.92(s,3H)、1.37(s,12H);LCMS:Rt=0.97分;(ES):m/z(M+H)
+ 294:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7μm(1.5分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA)
【0475】
工程2:メチル 5−ブロモ−2’−メトキシ−3−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−5’−カルボキシラート
メチル 6−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチナート(3.52g、12.0ミリモル)を含有する250mLの丸底フラスコに、THF(100mL)を添加した。この溶液に、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(4.06g、14.4ミリモル)、2.0M三塩基性リン酸カリウム(12.01mL、24.0ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(0.300g、0.410ミリモル)を添加した。該フラスコを密封し、該溶液にアルゴン気体を通気しながら音波処理に供することにより脱気処理に付した。次にそのフラスコを予め65℃に加熱した油浴に入れた。1時間後、その混合物を冷却し、減圧下で濃縮した。得られた褐色の固体を酢酸エチルに溶かし、水で希釈した。二相混合液をセライトパッドを通して濾過し、分離漏斗に移し、そこで層を分けた。有機層を水(x1)およびブライン(x2)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して濃縮させた。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、0−15%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に付して精製し、標記化合物(1.67g、4.54ミリモル、37.8%収率)を固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(d,J=2.0Hz,1H)、8.94(d,J=2.5Hz,1H)、8.57(d,J=2.3Hz,1H)、8.46(d,J=2.0Hz,1H)、3.97−3.95(m,3H)、3.94(s,3H);LCMS:Rt=1.24分;(ES):m/z(M+H)
+ 369:(ウォーターズ・アクイティSDS カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7μm(1.5分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA)
【0476】
工程3:メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート
100mLの丸底フラスコに、メチル 5−ブロモ−2’−メトキシ−3−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−5’−カルボキシラート(2.42g、6.57ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(3.93g、9.86ミリモル)を充填した。該混合物を1,2−ジクロロベンゼン(21.9ml)に懸濁させ、バルーンによる窒素雰囲気下で密封し、予め160℃に加熱した油浴に入れた。30分後、該混合物を室温にまで冷却させ、ジエチルエーテルを添加し、結果として沈殿物の形成がもたらされ、それを濾過で集めた。その粗材料をDCMでトリチュレートし、250mgの所望の生成物を黄褐色の固体として得、それを濾過で集め、
1H NMRで特徴付けた。上澄を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中酢酸エチル 0%[150mL]、0−15%[500mL]、15%[600mL]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションを濃縮し、褐色の不純物の固体を得た。この固体をDCMでトリチュレートし、所望の生成物を濾過で集めた。濾液をこのように多様な個々のトリチュレーションに付し、ロットを合わせ、標記化合物(950mg、2.83ミリモル、収率43.0%)を明褐色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.04(brs,1H)、8.86(s,1H)、8.78(d,J=2.0Hz,1H)、8.00(d,J=1.8Hz,1H)、4.36(s,3H)、4.05(s,3H)
【0477】
工程4:(S)−メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート
100mLの丸底フラスコに、トリフェニルホスフィン(624mg、2.38ミリモル)を充填し、THF(5mL)に溶かした。その溶液を氷浴で冷却し、THF(1mL)に溶かしたジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(548mg、2.38ミリモル)を滴下して加えて黄色の溶液を得、それは30分後に粘度の高い白色の沈殿物となった。次に(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(458mg、2.38ミリモル)を一度に加え、その混合物を45分間攪拌した。メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(400mg、1.19ミリモル)を部分的にTHF(20mL)に懸濁させ、反応物に10分間にわたって滴下して加えた。氷浴を取り外し、反応物を室温までの加温に供した。2.5時間後、トリフルオロ酢酸(0.917mL、11.9ミリモル)を添加し、該混合物を20分間攪拌し、次に減圧下で濃縮した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、1.5Mリン酸カリウム水溶液でクエンチさせた。そのフラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機部を水(x2)およびブライン(x1)で洗浄した。水性部を合わせ、酢酸エチル(x2)で逆抽出して破棄した。有機部を合わせ、ブライン(x1)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、フラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中酢酸エチル 0%[102mL]、0−15%[352mL]、15%[552mL]、15−50%[1000mL]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションから、(S)−メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(581mg、1.14ミリモル、96%収率)を非晶質の白色の固体として得、それは不純物として28%のメチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラートを含有した。該材料をそのままで使用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.81(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、7.80(d,J=2.0Hz,1H)、7.57(d,J=7.5Hz,2H)、7.42−7.36(m,2H)、7.33(d,J=7.3Hz,1H)、6.55−6.48(m,1H)、4.35(s,3H)、4.04(s,3H)、4.05−4.00(m,1H)、3.83−3.76(m,J=4.0Hz,1H)、3.59−3.51(m,J=1.8Hz,1H)、3.30(td,J=11.9、2.3Hz,1H)、3.00−2.88(m,1H)、2.06(d,J=13.8Hz,1H)、1.64−1.50(m,1H)、1.44−1.30(m,J=4.8Hz,1H)、0.53(d,J=12.8Hz,1H);LCMS:Rt=1.02分;(ES):m/z(M+H)
+ 512:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7μm(1.5分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA)
【0478】
工程5:メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート
(S)−メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(292mg、0.572ミリモル)、ヨウ化銅(I)(16.34mg、0.086ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(49.6mg、0.043ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(331mg、0.858ミリモル)およびトリエチルアミン(0.120mL、0.858ミリモル)のDMF(3.0mL)中溶液を、20mLのシンチレーションバイアル中にて、2分間にわたって音波処理に付しながらアルゴンを通気することにより脱気処理に供した。そのバイアルを密封し、100℃に加熱した。2時間後、反応バイアルを冷却し、酢酸エチルで希釈し、セライトパッドを通して濾過し、水で洗浄した。その水性部分を酢酸エチルで抽出し、有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の固体を得た。その粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中メタノール 0%[5CV]、0−5%[20CV]、5−10%[5CV]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションより、309mgのガラス状の固体を得た。その白色の固体をさらにフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上のDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中メタノール 0%[165mL]、0−3%[165mL]、3%[660mL]、3−10%[330mL]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションより、標記化合物(109mg、201ミリモル、35%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.85(s,1H)、8.60(s,1H)、7.58(d,J=7.5Hz,2H)、7.53(s,1H)、7.37(t,J=7.5Hz,2H)、7.33−7.28(m,1H)、6.64(d,J=10.3Hz,1H)、4.36(s,3H)、4.04(s,3H)、4.00(d,J=11.0Hz,1H)、3.81−3.73(m,1H)、3.70(s,3H)、3.51(t,J=11.7Hz,1H)、3.29−3.17(m,1H)、3.03−2.85(m,J=8.5Hz,1H)、2.16(s,3H)、2.10(d,J=13.6Hz,1H)、1.66−1.51(m,1H)、1.37(qd,J=12.3、4.4Hz,1H)、0.49(d,J=12.8Hz,1H);LCMS:Rt=1.254分;(ES):m/z(M+H)
+ 527:(ウォーターズ・アクイティSDS.カラム:BEH 18 2.1x50mm 1.7μm(1.5分勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:ACN−0.1%TFA);HPLC Rt=7.94分(カラム:エックスセレクト(XSELECT)CSH C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:0.1%TFA/95%H
2O/5%ACN;移動相B:95:5 0.1%TFA/5%H
2O/95%ACN;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC Rt=6.46分(カラム:ゾルバックス・ボーナス(Zorbax Bonus)−RP 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:0.1%TFA/95%H
2O/5%ACN;移動相B:95:5 0.1%TFA/5%H
2O/95%ACN;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0479】
実施例136
[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]メタノール
【化161】
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【0480】
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(16mg、0.030ミリモル)のTHF(0.5mL)中懸濁液を氷水浴中で冷却し、水素化アルミニウムリチウム(THF中2.0M)(0.030mL、0.061ミリモル)を添加した。40分後、該混合物を水(1滴)および3N NaOH水溶液(1滴)でクエンチさせ、5分間攪拌させた後、過剰量の硫酸ナトリウム固体を添加した。この混合物を酢酸エチルで希釈し、濾過し、濃縮して14mgの黄色の粗フィルムを得た。その粗材料を分取性LC/MS(以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、標記化合物(4.1mg、21%)を得た。LCMS分析により評価される純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(s,1H)、8.16(s,1H)、7.98(s,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.30(m,2H)、7.28−7.22(m,1H)、6.36(d,J=11.0Hz,1H)、5.87(t,J=4.8Hz,1H)、5.01(d,J=4.8Hz,2H)、4.11(s,3H)、3.88(d,J=7.7Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.69(d,J=8.4Hz,1H)、3.51−3.49(m,1H)、3.48−3.37(m,1H)、3.22(t,J=11.6Hz,1H)、2.14(s,3H)、1.91(t,J=6.2Hz,1H)、1.57−1.38(m,2H)、0.63(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(499、[M+H]
+);LCMS:Rt=1.29分;(ES):m/z(M+H)
+ 499:(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV)
【0481】
実施例137
[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]メタノール
【化162】
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【0482】
工程1:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボン酸
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(15.6mg、0.030ミリモル)のTHF(700μL)および水(100μL)中溶液に、水酸化リチウム・モノ水和物(6.2mg、0.148ミリモル)を添加した。混合物を室温で攪拌した。40時間後、該混合物を少量(約200μL)のクエン酸および水酸化ナトリウムより調製した緩衝液(pH5)で処理し、ついで酢酸エチルに抽出した。有機抽出液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物(15.1mg、99%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.09(s,1H)、8.70(d,J=1.8Hz,1H)、7.59−7.53(m,3H)、7.40−7.32(m,2H)、7.30(d,J=7.3Hz,1H)、7.05(d,J=10.5Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.12−4.07(m,1H)、3.91−3.83(m,1H)、3.73(s,3H)、3.56(t,J=11.2Hz,1H)、3.37−3.25(m,1H)、2.95(d,J=10.8Hz,1H)、2.19(s,3H)、2.10(d,J=13.6Hz,1H)、1.69(d,J=10.5Hz,1H)、1.55(dd,J=12.4、3.9Hz,1H)、0.60(d,J=12.8Hz,1H);LCMS:Rt=1.24分;(ES):m/z(M+H)
+ 513:(ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ(ACQUITY)UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;0−100%B;溶媒A:100%水/0.05%TFA;溶媒B:100%ACNw/0.05%TFA;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0483】
工程2:[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]メタノール
(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボン酸(15.1mg、0.029ミリモル)、3−フルオロアゼチジン・塩酸塩(6.57mg、0.059ミリモル)、HATU(13.4mg、0.035ミリモル)およびヒューニッヒ塩基(0.013mL、0.074ミリモル)のDMF(0.5mL)中混合物を室温で攪拌した。21時間後、該混合物を酢酸エチルで抽出し、ブライン(3x)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して20.8mgの透明なフィルムを得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して1.0mLのメタノールの単一の注入液として次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで1分間保持した;流速:30mL/分;254nmでの検出)で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、ついで該材料を酢酸エチルに溶かし、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物(4.6mg、26%)を白色固体のフィルムとして得た。HPLC分析により評価される純度は95%であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(brs,1H)、7.65−7.50(m,3H)、7.40−7.29(m,3H)、6.27(brs,1H)、4.40(d,J=6.8Hz,3H)、4.36(s,4H)、4.04(d,J=11.5Hz,1H)、2.23(m,1H)、3.83(d,J=11.8Hz,1H)、3.78(s,3H)、3.51(t,J=11.4Hz,1H)、3.28(t,J=11.9Hz,1H)、3.03−2.85(s,3H)、2.09−2.00(m,1H)、1.56−1.52(m,1H)、1.46−1.32(m,1H)、0.81−0.71(m,2H);LCMS:Rt=1.079分;(ES):m/z(M+H)
+ 570:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、ついで98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm);HPLC:Rt=11.11分(カラム:エックスセレクト CSH C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:0.1%TFA/95%H
2O/5%ACN;移動相B:95:5 0.1%TFA/5%H
2O/95%ACN;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC:Rt=13.06分(カラム:ゾルバックス・ボーナス−RP 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:0.1%TFA/95%H
2O/5%ACN;移動相B:95:5 0.1%TFA/5%H
2O/95%ACN;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0484】
実施例138
2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
【化163】
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【0485】
工程1:メチル 13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート
2−5mLのマイクロ波バイアルに、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(286mg、0.735ミリモル)を充填し、DMF(2449μL)で希釈した。(S)−メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(250mg、0.490ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(102μL、0.735ミリモル)、ヨウ化銅(I)(14.0mg、0.073ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(42.5mg、0.037ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、音波処理に付しながらアルゴンを通して2分間通気することにより脱気処理に供した。次にそのバイアルを予め80℃に加熱した反応ブロックに置いた。1時間後、その混合物を室温に冷却させ、酢酸エチルおよび水で希釈した。二相混合液をセライトパッドを通して濾過し、分離漏斗に移し。そこで層を分離した。有機部を水(x2)およびブライン(x2)で洗浄した。水性部を合わせ、酢酸エチル(x2)で逆抽出し、破棄した。有機部を合わせ、ブライン(x1)で再び洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中メタノール 0%[75mL]、0−5%[402mL]、5%[150mL]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションを集め、不純物を含む生成物を白色の固体として得た。その白色の固体をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、ドライカラム上にてDCM中に入れ、窒素流の下で乾燥させ、DCM中メタノール 0%[150mL]、0−3%[250mL]、3%[500mL]で溶出)に付して精製した。生成物含有のフラクションを集め、標記化合物(188mg、0.355ミリモル、72.5%収率)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.87(s,1H)、8.63(d,J=1.8Hz,1H)、7.57(d,J=7.8Hz,2H)、7.52(d,J=2.0Hz,1H)、7.43−7.36(m,2H)、7.32(s,1H)、6.72−6.63(m,1H)、4.41−4.38(m,3H)、4.06(s,3H)、4.07−4.02(m,1H)、3.82−3.76(m,1H)、3.73(s,3H)、3.53(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.24(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、2.99−2.84(m,1H)、2.11(d,J=14.6Hz,1H)、1.69−1.56(m,1H)、1.39(qd,J=12.5、4.1Hz,1H)、0.52(d,J=12.3Hz,1H);LC/MS(530、[M+H]
+);LCMS:Rt=0.90分;(ES):m/z(M+H)
+ 530:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm 粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、ついで98%Bで0.5分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0486】
工程2:2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
マグネシアート(magnesiate)試薬は次のように調製された:
2.0mLのTHFを含有する20mLのシンチレーションバイアルに、ドライアイス/アセトン浴の温度で、252μLの臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M)を、つづいて945μLのメチルリチウム(ジエチルエーテル中1.6M)を添加した。グリニャール(Grignard)を基礎とするこの試薬の効果的な濃度は0.24Mであろう。この混合物を45分間攪拌し、次に190μL(1.2当量)のこの試薬をプラスチック製シリンジを介してメチル 13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(20mg、0.038ミリモル)の0.5mLのTHF中溶液に、またもドライアイス/アセトン浴の温度で添加した。2時間後、ドライアイス/アセトン浴を氷/水浴と交換した。この温度で1時間経過した後、300μL(1.9当量)のさらなる量のマグネシアート試薬を添加した。さらに1時間経過した後、LC/MSは、出発材料が変換され、所望の生成物(530、[M+H]
+)とケトン中間体(514、[M+H]
+)とが約1:1の混合物を形成したことを示した。該混合物をドライアイス−アセトン浴にて軽く冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせた。その混合物を酢酸エチルで希釈し、それが二相液となるまで加温/攪拌させた。水性部分を酢酸エチルでさらに抽出し、有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して17.5mgのオフホワイトの固体を得た。粗材料を分取性LC/MSを介して0.5mLのメタノールの2つの均等な注入液として次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;30分間にわたって30%Bとする;流速:30mL/分;254nmでの検出)で精製した。生成物を含有するフラクション(R
t=8.30分)より標記化合物(8.0mg、39%)を白色の固体として得た。HPLC分析により評価された純度は97%であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=2.0Hz,1H)、8.36(s,1H)、7.43−7.29(m,6H)、7.24(d,J=2.0Hz,1H)、4.35(s,3H)、4.04(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.70(dd,J=11.2、3.6Hz,1H)、3.64(s,3H)、3.54(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.18(td,J=12.0、1.9Hz,1H)、2.97−2.83(m,1H)、2.25(d,J=17.1Hz,2H)、2.04(s,3H)、1.83(s,3H)、1.52−1.40(m,J=12.7、12.7、4.5Hz,2H)、0.32(d,J=13.1Hz,1H);LC/MS(530、[M+H]
+);LCMS:Rt=1.259分;(ES):m/z(M+H)
+ 530:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm);HPLC Rt=12.43分(カラム:エックスブリッジ C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC Rt=13.42分(カラム:エックスブリッジ・ フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0487】
実施例139
2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
メチル 13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(22mg、0.042ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液を氷水浴にて冷却し、水素化アルミニウムリチウム(THF中2.0M)(0.042mL、0.083ミリモル)を添加した。10分後、該混合物を1滴の水および2滴の15%水性NaOHでクエンチさせ、酢酸エチルで希釈し、5分間攪拌し、次に過剰量の硫酸ナトリウム固体を添加した。その混合物を濾過し、濃縮して21.7mgのオフホワイトの固体を得た。この材料をドライカラム上にてDCM中に入れたSiO
2(4g)上で、DCM(51mL)、20%アセトン/DCM(50mL)、30%アセトン/DCM(100mL)、50%アセトン/DCM(50mL)、アセトン(約50mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションから18.2mgの透明なフィルムを得た。この材料は
1H NMRによれば94%の純度であった。それを分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、標記化合物(16.4mg、79%)を得た。LCMS分析によって評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.59(s,1H)、8.17(s,1H)、8.01(s,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、6.37(d,J=10.6Hz,1H)、5.02(s,2H)、4.12(s,3H)、3.88(brs,1H)、3.83(s,3H)、3.70(d,J=10.3Hz,1H)、3.55−3.41(m,2H)、3.22(t,J=11.4Hz,1H)、1.96−1.88(m,3H)、1.91(s,1H)、1.58−1.39(m,2H)、0.64(d,J=11.7Hz,1H);LCMS:Rt=1.33分;(ES):m/z(M+H)
+ 502:(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV)
【0489】
実施例140
メチル 5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−10−カルボキシラート
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
(S)−メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(42.9mg、0.084ミリモル)、(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(17.8mg、0.126ミリモル)、PdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(6.9mg、8.41マイクロモル)、リン酸三カリウムの2M水溶液(0.126mL、0.252ミリモル)およびTHF(1mL)の2ドラムの圧力定格バイアル中混合物を音波処理に1−2分間供しながらアルゴンを通気することにより脱気処理に付した。そのバイアルを密封し、80℃に加熱した。1時間後、その混合物を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗固体の褐色の残渣を得た。この材料をドライカラム上にてDCM中に入れたSiO
2(4g)でDCM(51mL)、20−40%アセトン/DCMを用いて溶出して精製した。生成物含有のフラクションより、34.5mgの明褐色の固体を得た。この材料(13mg)の一部をメタノールより沈殿させ、標記化合物(2.3mg)を白色の固体として得た。HPLCによって評価される純度は100%であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.83(s,1H)、8.58(d,J=1.5Hz,1H)、7.59(d,J=7.5Hz,2H)、7.46−7.43(m,1H)、7.41−7.35(m,2H)、7.33−7.28(m,1H)、6.61(d,J=10.5Hz,1H)、4.40−4.32(m,3H)、4.07−4.03(m,3H)、4.04−3.98(m,1H)、3.77(dd,J=11.2、2.6Hz,1H)、3.58−3.48(m,1H)、3.23(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、2.92(d,J=10.8Hz,1H)、2.25(s,3H)、2.15−2.09(m,1H)、2.09(s,3H)、1.67−1.53(m,1H)、1.35(qd,J=12.3、4.4Hz,1H)、0.47(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:Rt=1.232分;(ES):m/z(M+H)
+ 527:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm;HPLC:Rt=14.32分(カラム:エックスブリッジ・C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC:Rt=15.36分(カラム:エックスブリッジ・ フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0491】
実施例141
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール
【化166】
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【0492】
マグネシアート試薬は次のように調製された:
2.0mLのTHFを含有する20mLのシンチレーションバイアルに、ドライアイス/アセトン浴の温度で、252μLの臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M)を、つづいて945μLのメチルリチウム(ジエチルエーテル中1.6M)を添加した。グリニャールを基礎とするこの試薬の効果的な濃度は0.24Mであろう。この混合物を45分間攪拌し、次に1.0mL(5.0当量)のこの試薬をプラスチック製シリンジを介して(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(26mg、0.049ミリモル)のTHF(1.0mL)中溶液に、またもドライアイス/アセトン浴の温度で添加した。30分後、該混合物をドライアイス/アセトン浴で再び軽く冷却し、300μLのマグネシアート試薬を添加した。そのバイアルを氷水浴に変換した。2.5時間後、該混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、ついで室温までの加温に付し、ブラインで希釈し、酢酸エチル(3x)に抽出した。有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して24.2mgの黄色のフィルムを得た。カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;33%B(30分間);流速:30mL/分;254nmでの検出。生成物含有のフラクション(Rt=16.5分)を合わせ、標記化合物(5.3mg、20%)を白色の固体として得た。HPLCによればその純度の評価は98%であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.57(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(s,1H)、7.44−7.39(m,2H)、7.35(t,J=7.4Hz,2H)、7.32−7.29(m,1H)、7.18(d,J=1.8Hz,1H)、4.34(s,3H)、4.04(dd,J=10.8、3.0Hz,1H)、3.69(dd,J=11.9、3.6Hz,1H)、3.58−3.48(m,J=1.8Hz,1H)、3.18(td,J=12.0、1.9Hz,1H)、2.96−2.83(m,1H)、2.25(brs,1H)、2.19(s,3H)、2.03(s,3H)、2.05−2.00(m,1H)、2.00(s,3H)、1.81(s,3H)、1.48−1.37(m,1H)、0.30(d,J=13.8Hz,2H);LCMS:Rt=1.03分;(ES):m/z(M+H)
+ 527:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm);HPLC:Rt=12.05分(ウォーターズ エックスブリッジ・ C18 5μm、4.6x50mm;移動相A:95%水/5%ACN+10mM NH
4OAc;移動相B:5%水/95%ACN+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV=254nm)
【0493】
実施例142
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0494】
塩化セリウム(III)(30.9mg、0.125ミリモル)および(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラート(11mg、0.021ミリモル)の混合物をTHF(500μL)に懸濁させ、1時間攪拌し、次に氷水浴中で冷却し、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M、42μL、0.125ミリモル)を添加した。5分後、冷却浴を取り外した。2時間後、その混合物を氷水浴にて軽く冷却し、塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、次に酢酸エチルに抽出した。有機部を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して11.6mgの白色の残留物を得た。その粗材料は2つの等量で0.5mLのメタノール注入での分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;20分間にわたって30%Bとする;流速:30mL/分;254nm検出)に付して精製した。生成物を含有するフラクションより標記化合物(10mg、89%)を白色の固体として得た。
1H NMRおよびHPLCによって評価されたこの材料の純度は>98%であると測定された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(s,1H)、7.42−7.29(m,6H)、7.22(d,J=1.8Hz,1H)、4.33(s,3H)、4.03(dd,J=11.4、2.9Hz,1H)、3.67(brs,1H)、3.62(s,3H)、3.54(t,J=11.3Hz,1H)、3.17(t,J=11.2Hz,1H)、2.89(d,J=9.0Hz,1H)、2.25(d,J=14.3Hz,1H)、2.11(s,3H)、2.03(s,3H)、2.08−1.93(m,1H)、1.81(s,3H)、1.45(qd,J=12.6、4.4Hz,1H)、0.28(d,J=12.8Hz,1H);LCMS:Rt=1.020分;(ES):m/z(M+H)
+ 527:(ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;0−100%B;溶媒A:100%水/0.05%TFA;溶媒B:100%ACN w/0.05%TFA;検出:UV=220nm);HPLC Rt=12.62分(カラム:エックスブリッジ・C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC Rt=13.58分(カラム:エックスブリッジ・ フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0495】
実施例143
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−カルボニトリル
【化168】
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【0496】
工程1:5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ピリミジン−2−カルボニトリル
250mLの丸底フラスコに、5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−カルボニトリル(0.65g、2.81ミリモル),2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(0.793g、2.81ミリモル)および50mLのTHFを添加した。この混合物に2M水性リン酸三カリウム(2.81ml、5.63ミリモル)およびPdCl
2(dppf)・CH
2Cl
2(0.230g、0.281ミリモル)を添加した。得られた溶液を音波処理に付しながらアルゴン気体を1分間通気することにより脱気処理に供した。フラスコを密封し、油浴にて65℃で一夜加熱した。反応混合物を濃縮して黒色の残留物を得た。この材料をドライカラム上にてDCM中に入れたSiO
2(40g)で精製し、ヘキサン(51mL)、20%EtOAc/ヘキサン(252mL)、20〜50%EtOAc/ヘキサン(357mL、線形勾配)を用いて精製した。生成物のフラクションより標記化合物(251mg、29%)を白色の綿毛状の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.08(d,J=2.0Hz,1H)、9.01(s,2H)、8.64(d,J=2.0Hz,1H);LC/MS(306、[M+H]
+);LCMS:Rt=1.28分;(ES):m/z(M+H)
+ 306:(ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;0−100%B;溶媒A:100%水/0.05%TFA;溶媒B:100%ACN w/0.05%TFA;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0497】
工程2:7−ブロモ−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ピリミジン−2−カルボニトリル(251mg、0.82ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(490mg、1.23ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(328μL)中混合液を、20mLの圧力定格バイアルにて、160℃に加熱した。35分後、その混合物を冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、褐色の固体を濾過で集めた。濾液を高真空下で濃縮し、DCMでトリチュレートした。黄色固体を濾過で集め、標記化合物(42.6mg、18%)を得た。母液をDCM中にドライカラムに入れたSiO
2(12g)で0〜100%EtOAc/ヘキサン(880mL、線形勾配)を用いて溶出して精製した。生成物を含有するフラクションより不純物を含む標記化合物(27.7mg、12%)をさらなるクロップで黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.58(s,1H)、8.77(d,J=2.0Hz,1H)、8.32(d,J=2.0Hz,1H);LCMS:Rt=0.77分;(ES):m/z(M+H)
+ 276:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0498】
工程3:(S)−7−ブロモ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(59.3mg、0.309ミリモル)、7−ブロモ−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(42.3mg、0.154ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(81mg、0.309ミリモル)のジクロロメタン(2.0mL)中混合物を氷水浴中で冷却し、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート(0.060mL、0.309ミリモル)を添加した。10分後に冷却浴を取り外した。17時間後、粗反応混合物を、DCM中にドライカラムに入れたSiO
2(12g)上で、ヘキサン(54mL)、20%EtOAc/ヘキサン(255mL)、20〜50%EtOAc/ヘキサン(429mL、線形勾配)で溶出して精製し、118mgの黄色のフィルムとして得た。2回目の精製をこの材料でDCM中にドライカラムに入れたSiO
2(12g)で行い、ヘキサン(51mL)、25%EtOAc/ヘキサン(252mL)、25〜65%EtOAc/ヘキサン(429mL、線形勾配)を用いて溶出し、標記化合物(86mg、124%)を不純物を含む黄色の泡沫体として得た。この材料をそのまま私用した。LCMS:Rt=1.06分;(ES):m/z(M+H)
+ 450:(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:ACN/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0499】
工程4:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−カルボニトリル
(S)−7−ブロモ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−カルボニトリル(86mg、0.192ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(11.1mg、9.59マイクロモル)、ヨウ化銅(I)(3.7mg、0.019ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(89mg、0.23ミリモル)およびトリエチルアミン(40μL、0.288ミリモル)のDMF(959μL)中混合物を、5mLの圧力定格バイアルにおいて、音波処理に付しながらアルゴンを通して2−3分間通気することにより脱気処理に供した。そのバイアルを密封し、100℃に加熱した。2時間後、該反応物から熱源を外し、室温で一夜放置させた。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水性部分を酢酸エチルで2回抽出し、有機部を合わせ、ブラインで2回洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して140mgの明褐色の油状物を得た。およそ30mgのこの材料を分取性LC/MSに以下の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)で付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、標記化合物(6.0mg、31%)を得た。LCMS分析によって評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.74(s,1H)、8.86(s,1H)、8.78(brs,1H)、7.79(d,J=7.3Hz,2H)、7.39−7.32(m,2H)、7.31−7.26(m,1H)、5.94(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.93−3.85(m,1H)、3.75(d,J=10.3Hz,1H)、3.60(d,J=9.9Hz,1H)、3.46−3.41(m,1H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.53(d,J=11.7Hz,1H)、1.48−1.36(m,1H)、1.32−1.21(m,1H)、1.16(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(465、[M+H]
+);LCMS:Rt=1.67分;(ES):m/z(M+H)
+ 465:(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV)
【0500】
実施例144
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−11−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化169】
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【0501】
工程1:5−ブロモ−6’−(メチルスルホニル)−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
(6−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(1g、4.97ミリモル)、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.402g、4.97ミリモル)、炭酸カリウム(2.063g、14.9ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.406g、0.497ミリモル)を50mLのジオキサンに溶かした。2mLの水を添加した。反応混合物を音波処理に付しながらアルゴンを5分間通気した。フラスコに蓋をし、80℃で3時間加熱した。濃縮し、粘度の高い黒色の残留物を塩化メチレンに溶かし、120g ISCO(シリカゲル)カラム上で、5%EtOAc/塩化メチレン〜80%EtOAc/塩化メチレン(1200mL)で溶出して精製した。生成物含有のフラクションを濃縮して0.43gの標記化合物(24%)を得た。LC/MS:RT=0.96分(カラム:ウォーターズ・アクイティ SDS;移動相A:100%水、0.1%TFA;移動相B:100%ACN、0.1%TFA;温度 50℃;勾配:2.2分間にわたって2%B〜98%Bとする;流速 0.8mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.25(d,J=2.3Hz,1H)、9.01(d,J=2.0Hz,1H)、8.99(dd,J=2.3、0.8Hz,1H)、8.41−8.34(m,1H)、8.21(dd,J=8.2、0.9Hz,1H)、3.39(s,3H)
【0502】
工程2:3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−6’−(メチルスルホニル)−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(0.43g、1.20ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.787g、3.00ミリモル)および1,2−ジクロロベンゼン(50mL)を充填した。そのフラスコを油浴に入れ、フラスコを冷却器で栓をし、170℃で1.5時間加熱した。揮発性物質を、窒素流下で一夜にて、次に真空ポンプと連結したロータリーエバポレーターを用いて除去した。残留物を塩化メチレンに溶かし、80g ISCOカラム上、塩化メチレン〜40%EtOAc/塩化メチレン(300mL)、次に40%EtOAc/塩化メチレン〜80%EtOAc/塩化メチレン(600mL)で溶出して精製した。最初の主たる溶出ピークを含有するフラクションを合わせ、0.1gの標記化合物(26%)を得た。LC/MS:RT=0.88分(カラム:ウォーターズ・アクイティ SDS;移動相A:100%水、0.1%TFA;移動相B:100%ACN、0.1%TFA;温度 50℃;勾配:2.2分間にわたって2%B〜98%Bとする;流速 0.8mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.79(brs,1H)、9.02−8.83(m,1H)、8.74(d,J=11.0Hz,1H)、8.30(d,J=10.8Hz,1H)、8.00(t,J=10.3Hz,1H)、3.41(brs,3H)
【0503】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(0.10g、0.307ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.088g、0.460ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(0.121g、0.460ミリモル)を20mLのTHFに懸濁させた。氷浴中で冷却し、DIAD(0.089ml、0.460ミリモル)を21 1/2ゲージ針を介して5秒毎に1滴の速度で滴下して加えた。DIADの添加が終了した後に15分間攪拌し、浴を外し、1時間攪拌した。窒素下で一夜濃縮した。残留物を塩化メチレンに溶かし、24g ISCOカラム上、5%EtOAc/塩化メチレン〜80%EtOAc/塩化メチレン(800mL)で溶出して精製した。標記物を含有するフラクションを合わせて101mgを得た。LC/MSは標記化合物が3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンで汚染されていることを示した。材料をその後の反応に直接用いた。
【0504】
工程4:5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−11−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.060ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(12.7mg、0.090ミリモル)を1.5mLのジオキサンおよび0.2mLの水に溶かした。炭酸カリウムを(24.9mg、0.180ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(3.4mg、4.20マイクロモル)を加え、音波処理に付しながらアルゴンを5分間通気した。バイアルに栓をし、100℃で50分間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は6.4mg(21%)であり、LCMS分析により評価されたその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.79分);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.50分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.58(brs,1H)、8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.82(d,J=7.3Hz,2H)、7.37−7.29(m,2H)、7.28−7.15(m,1H)、5.93(d,J=8.8Hz,1H)、3.95−3.85(m,1H)、3.76(d,J=10.3Hz,1H)、3.70(d,J=10.6Hz,1H)、3.36(brs,3H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.53(s,3H)、2.35(s,3H)、1.59−1.39(m,2H)、1.35−1.22(m,1H)、1.15(d,J=11.7Hz,1H)
【0505】
実施例145
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化170】
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【0506】
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.060ミリモル)を1.5mLのNMPに溶かし、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(9.3mg、0.096ミリモル)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(12.0mg、0.090ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(3.0mg、4.20マイクロモル)を加えた。音波処理に付しながらアルゴンを該混合物に5分間通気した。該場合に蓋をし、100℃で33時間加熱し、次に冷却し、バイアルの中身を濾過した。その粗材料を分取性LC/MSと通して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は2.8mg(9%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.27、M+H=517);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV);RT=2.27、M+H=517);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.96(d,J=8.1Hz,1H)、8.76(s,2H)、8.05(d,J=8.1Hz,1H)、7.83(d,J=7.7Hz,2H)、7.33(t,J=7.5Hz,2H)、7.26(t,J=7.3Hz,1H)、5.93(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.95−3.83(m,1H)、3.82−3.60(m,2H)、3.47−3.36(m,1H)、3.31−3.19(m,1H)、2.34(s,3H)、1.59−1.49(m,1H)、1.49−1.38(m,1H)、1.38−1.22(m,1H)、1.16(d,J=12.1Hz,1H)
【0507】
実施例146
5−(1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−11−メタンスルホニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化171】
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【0508】
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.060ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(20.0mg、0.090ミリモル)を1.5mLのジオキサンおよび0.2mLの水に溶かした。炭酸カリウム(24.9mg、0.180ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(3.4mg、4.20マイクロモル)を加え、音波処理に付しながらアルゴンを5分間通気した。バイアルに栓をし、100℃で50分間加熱して濾過した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は6.3mg(20%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.75分、M+H=516);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.52分、M+H=516);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.94(d,J=7.7Hz,1H)、8.73−8.64(m,2H)、8.04(d,J=7.7Hz,1H)、7.83(d,J=7.7Hz,2H)、7.47(s,1H)、7.36−7.28(m,2H)、7.28−7.19(m,1H)、5.94(d,J=11.4Hz,1H)、3.94−3.85(m,1H)、3.80−3.65(m,2H)、3.52(s,3H)、3.48−3.35(m,2H)、3.25(t,J=10.8Hz,1H)、2.07(s,3H)、1.50(brs,1H)、1.44(d,J=12.1Hz,1H)、1.36−1.21(m,1H)、1.17(d,J=12.8Hz,1H)
【0509】
実施例147
11−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化172】
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【0510】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(47.3mg、0.1ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(28.2mg、0.200ミリモル)を1.7mLのジオキサンに溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(8.2mg、10.0マイクロモル)および0.3mLの炭酸ナトリウム(300μL、0.300ミリモル)を添加した。音波処理に付しながらアルゴンを2分間通気した。バイアルに栓をし、100℃で4時間加熱し、加熱を止め、3日間攪拌した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:35分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は3.6mg(6.7%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.84分、M+H=534);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.82分、M+H=534);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(d,J=8.1Hz,1H)、8.63(s,1H)、8.52(brs,1H)、7.76(d,J=7.3Hz,2H)、7.62(d,J=7.7Hz,1H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、6.06(brs,1H)、4.02(s,3H)、3.94−3.86(m,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.64(brs,1H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、2.79(s,3H)、2.62(s,3H)、2.31(s,3H)、1.62(brs,1H)、1.51−1.36(m,1H)、1.36−1.20(m,1H)、1.15(brs,1H)
【0511】
実施例148
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化173】
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【0512】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(47.3mg、0.1ミリモル)および(1,4−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)ボロン酸(28.0mg、0.200ミリモル)を1.7mLのジオキサンに溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(8.2mg、10.0マイクロモル)および0.3mLの炭酸ナトリウムの1M水溶液(300μL、0.300ミリモル)を添加した。音波処理に付しながらアルゴンを2分間通気した。油浴にて100℃で4時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は13.6mg(25%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.78分、M+H=533);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.80分、M+H=533);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(d,J=8.1Hz,1H)、8.64(s,1H)、8.54(brs,1H)、7.81(d,J=8.1Hz,1H)、7.76(d,J=7.3Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.2Hz,1H)、6.80(s,1H)、6.04(brs,1H)、4.36(s,3H)、4.03(s,3H)、3.90(d,J=11.4Hz,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.65(brs,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.31(s,3H)、2.26(s,3H)、1.62(brs,1H)、1.52−1.37(m,1H)、1.37−1.24(m,1H)、1.19(brs,1H)
【0513】
実施例149
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−[1−(プロパン−2−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化174】
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【0514】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(47.3mg、0.1ミリモル)および1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(47.2mg、0.200ミリモル)を1.7mLのジオキサンに溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(8.2mg、10.0マイクロモル)および0.3mLの炭酸ナトリウム(300μL、0.300ミリモル)を添加した。音波処理に付しながらアルゴンを2分間通気した。マイクロ波にて100℃で2時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は21.1mg(38%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.82分、M+H=547);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.83分、M+H=547);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.58−8.54(m,2H)、8.52(brs,1H)、8.28(s,1H)、7.84(d,J=7.7Hz,2H)、7.71(d,J=8.1Hz,1H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.5Hz,1H)、5.92(brs,1H)、4.66(dt,J=13.4、6.5Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.91(d,J=11.4Hz,1H)、3.77(d,J=10.6Hz,2H)、3.33−3.22(m,1H)、2.31(s,3H)、1.53(d,J=6.6Hz,7H)、1.44(d,J=11.7Hz,1H)、1.37−1.25(m,1H)、1.25−1.16(m,1H)
【0515】
実施例150
11−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化175】
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【0516】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(47.3mg、0.1ミリモル)および1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールe(46.8mg、0.200ミリモル)を1.7mLのジオキサンに溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(8.2mg、10.0マイクロモル)および0.3mLの炭酸ナトリウム(300μL、0.300ミリモル)を添加した。音波処理に付しながらアルゴンを2分間通気した。100℃で2時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は34.0mg(61%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.81分、M+H=545);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.15分、M+H=545);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63(s,1H)、8.58−8.53(m,2H)、8.51(brs,1H)、8.26(s,1H)、7.84(d,J=7.7Hz,2H)、7.70(d,J=8.1Hz,1H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.22(t,J=7.2Hz,1H)、5.93(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.90(dd,J=7.5、3.5Hz,2H)、3.76(d,J=10.6Hz,2H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.56(d,J=10.6Hz,1H)、1.51−1.38(m,1H)、1.36−1.24(m,1H)、1.24−1.14(m,3H)、1.14−0.95(m,3H)
【0517】
実施例151
11−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化176】
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【0518】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(30mg、0.063ミリモル)を1.5mLのDMSOに溶かした。1−シクロプロピルピペラジン・2HCl(125mg、0.630ミリモル)およびTEA(264μL、1.89ミリモル)を添加した。バイアルに栓をして100℃で一夜加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は16.7mg(46%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.00分、M+H=566);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.47分、M+H=566);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.26(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,2H)、7.34−7.28(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.88(d,J=11.4Hz,1H)、3.80(brs,1H)、3.65(brs,1H)、3.25(brs,1H)、2.74(d,J=2.9Hz,4H)、1.72(brs,1H)、1.46(brs,1H)、1.43−1.32(m,1H)、1.25(brs,2H)
【0519】
実施例152
11−(4−tert−ブチルピペラジン−1−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化177】
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【0520】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(30mg、0.063ミリモル)を1mLのDMSOに溶かした。1−(tert−ブチル)ピペラジン(90mg、0.630ミリモル)および1−(tert−ブチル)ピペラジン(90mg、0.630ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、100℃で2時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は17.9mg(46%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.74分、M+H=582);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.76分、M+H=582);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46(s,1H)、8.44−8.34(m,2H)、7.95(s,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,2H)、7.35−7.27(m,3H)、7.27−7.21(m,1H)、7.18(s,1H)、7.08(s,1H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、5.76(brs,1H)、4.80−4.68(m,2H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=11.0Hz,1H)、3.78(d,J=11.4Hz,3H)、3.63(brs,1H)、3.51(brs,2H)、3.47−3.35(m,3H)、3.35−3.19(m,3H)、2.56(t,J=5.5Hz,1H)、1.49(brs,1H)、1.42(s,9H)、1.32−1.17(m,2H)
【0521】
実施例153
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−[4−(プロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化178】
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【0522】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(30mg、0.063ミリモル)を1mLのDMSOに溶かした。1−イソプロピルピペラジン(81mg、0.630ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、100℃で4.5時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:15分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は42.2mg(82%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.71分、M+H=568);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.75分、M+H=568);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46(s,1H)、8.45−8.35(m,2H)、7.76(d,J=7.7Hz,2H)、7.36−7.27(m,3H)、7.27−7.21(m,1H)、7.03(d,J=8.8Hz,1H)、5.77(brs,1H)、4.76(brs,2H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=11.4Hz,1H)、3.78(d,J=10.3Hz,1H)、3.67(brs,2H)、3.65−3.57(m,2H)、3.45−3.33(m,3H)、3.33−3.19(m,3H)、1.50(brs,1H)、1.46−1.37(m,1H)、1.35(d,J=6.6Hz,6H)、1.30−1.16(m,2H)
【0523】
実施例154
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化179】
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【0524】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(30mg、0.063ミリモル)を2mLのDMSOに溶かした。1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン・2HCl(152mg、0.630ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、100℃で一夜加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は15.2mgであり、LCMS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.10分、M+H=608);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.98分、M+H=608);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52−8.41(m,2H)、8.31(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.27−7.21(m,2H)、6.96(d,J=9.2Hz,1H)、5.74(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.88(brs,1H)、3.79(d,J=11.7Hz,1H)、3.63(brs,1H)、3.44−3.22(m,4H)、2.85(brs,4H)、2.56(t,J=5.5Hz,1H)、1.46(brs,1H)、1.38(d,J=12.1Hz,1H)、1.24(brs,2H)
【0525】
実施例155
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化180】
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【0526】
工程1:5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロピリミジン
250mLの壁厚の薄いフラスコにおいて、(2−クロロピリミジン−5−イル)ボロン酸(1g、6.32ミリモル)、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.780g、6.32ミリモル)/THF(90mL)を添加した。リン酸三カリウム(2.68g、12.6ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.103g、0.126ミリモル)を加えた。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを1分間通気した。フラスコに栓をし、油浴にて65℃で一夜加熱した。濃縮して褐色の固体を得た。その粗材料を120gのISCOカラムで、20%EtOAc/ヘキサン〜50%EtOAc/ヘキサン(20カラム容量)で溶出して精製した。標記化合物を含有するフラクションを濃縮して0.72g(収率36%)の黄色の固体を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.04(d,J=2.0Hz,1H)、8.83(s,2H)、8.58(d,J=2.0Hz,1H)
【0527】
工程2:7−ブロモ−2−クロロ−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロピリミジン(0.76g、2.41ミリモル)およびDPPE(1.440g、3.61ミリモル)を15mLの1,2−ジクロロベンゼンに懸濁させた。バイアルを160℃の油浴中に入れ、反応体が完全に溶解した後に30分間加熱した。バイアルを冷却し、揮発性物質を高真空ポンプと連結したロータリーエバポレーターで除去した。その粗材料を80gのISCOカラムで、5%EtOAc/ヘキサン〜90%EtOAc/ヘキサン(25カラム容量)を用いて溶出して精製した。標記化合物を含有するフラクションを濃縮し、0.41g(58%収率)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 13.00(brs,1H)、9.43(s,1H)、8.73(s,1H)、8.28(d,J=1.7Hz,1H)
【0528】
工程3:(S)−7−ブロモ−2−クロロ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.556g、2.89ミリモル)および7−ブロモ−2−クロロ−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(0.41g、1.45ミリモル)を5mLの塩化メチレンに溶かした。トリフェニルホスフィン(0.759g、2.89ミリモル)を添加し、バイアルを氷浴中で冷却した。DIAD(0.562ml、2.89ミリモル)を添加し、バイアルに栓をし、浴を用いて融解させ、一夜攪拌した。40g ISCOカラムで、10%EtOAc/ヘキサン〜50%EtOAc/ヘキサン(600mL)で溶出して精製した。標記化合物を含有するフラクションを濃縮し、1.2gの黄色の油状物を得た。該材料を40g ISCOカラムで、0%EtOAc/ヘキサン〜20%EtOAc/ヘキサン(20カラム容量)で溶出して精製した。主要ピークを濃縮して0.67gの標記化合物を得た。それは
1H NMRにより測定されるように未だに不純物を含有した。材料をその後の反応に直接用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.39(s,1H)、8.69(d,J=2.0Hz,1H)、8.07(d,J=1.7Hz,1H)、7.63(d,J=7.3Hz,2H)、7.43−7.31(m,14H)、6.34(brs,3H)、4.05(dd,J=11.2、4.9Hz,3H)、3.92(d,J=11.5Hz,4H)、3.50−3.38(m,4H)、3.38−3.23(m,3H)、1.54−1.44(m,4H)、1.23−1.10(m,5H)、0.95−0.85(m,2H)
【0529】
工程4:5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−7−ブロモ−2−クロロ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(325mg、0.710ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(274mg、0.710ミリモル)を4mLのDMFに溶かした。ヨウ化銅(27.0mg、0.142ミリモル)、Et3N(148μL、1.07ミリモル)およびテトラキス(82mg、0.071ミリモル)を添加した。音波処理に付しながらアルゴンを30秒間通気した。バイアルに栓をし、100℃の油浴に入れ、3時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 メタノール:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は2.3mg(0.5%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は86%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.73分、M+H=535);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.32分、M+H=535);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.73(s,1H)、8.76(s,1H)、8.66(brs,1H)、7.79(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.30(m,3H)、7.29−7.19(m,2H)、5.98(brs,1H)、4.54(s,3H)、4.04(s,3H)、3.95−3.85(m,1H)、3.76(d,J=11.7Hz,1H)、3.67(brs,1H)、3.27(t,J=11.0Hz,1H)、2.78(s,3H)、2.31(s,3H)、1.58(brs,1H)、1.50−1.38(m,1H)、1.37−1.22(m,1H)、1.22−1.07(m,1H)
【0530】
実施例156
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化181】
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【0531】
工程1:5−ブロモ−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−7−ブロモ−2−クロロ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(30mg、0.066ミリモル)を1mLのDMSOに溶かした。4−(
2H
3)メチルピペラジン・2HCl(57.7mg、0.328ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、100℃で1時間加熱した。反応物をEtOAcと水との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を取り除き、37mgの標記化合物を黄赤色の油状物として得た。LC/MSおよび
1H NMRは生成物が不純であることで一致した。その後の反応に材料を直接用いた。LC/MS:RT=0.93、M+H=524、純度=69%;(カラム:ウォーターズ・アクイティ SDS;移動相A:100%水、0.1%TFA;移動相B:100%ACN、0.1%TFA;温度 50℃;勾配:2.2分間にわたって2%B〜98%Bとする;流速 0.8mL/分;検出:220nmでのUV)
【0532】
工程2:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
5−ブロモ−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(54.5mg、0.141ミリモル)を2mLのDMFに溶かした。ヨウ化銅(I)(2.69mg、0.014ミリモル)、Et3N(30μL、0.212ミリモル)およびテトラキス(8.15mg、7.05マイクロモル)を加えた。音波処理に付しながらアルゴンを30秒間通気した。バイアルに栓をし、100℃の油浴に入れ、一夜加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 メタノール:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって30−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は1.5mg(3.8%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は96%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.52分、M+H=541);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.60分、M+H=541);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.10(s,1H)、8.46(s,1H)、8.36(brs,1H)、7.76(d,J=7.7Hz,2H)、7.33(t,J=7.5Hz,2H)、7.25(t,J=7.3Hz,1H)、5.64(brs,1H)、4.03−3.92(m,8H)、3.87(d,J=10.3Hz,1H)、3.80(d,J=11.7Hz,1H)、3.59(brs,1H)、3.29−3.20(m,1H)、2.28(s,3H)、1.43(brs,1H)、1.37(d,J=12.5Hz,1H)、1.30−1.19(m,5H)
【0533】
実施例157
11−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化182】
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【0534】
工程1:(S)−7−ブロモ−2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン− 4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(S)−7−ブロモ−2−クロロ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(34mg、0.074ミリモル)を1mLのDMSOに溶かした。1−シクロプロピルピペラジン・2HCl(73.9mg、0.371ミリモル)を加えた。バイアルに栓をし、100℃で1時間加熱した。反応物をEtOAcと水との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を取り除き、37mgの標記化合物を黄赤色の油状物として得た。LC/MS(方法Aの使用)は不純物の存在を示した;RT=1.0分、M+H=547。その後の反応に材料を直接用いた。
【0535】
工程2:11−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン− 4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−7−ブロモ−2−(4−シクロプロピルピペラジン−1−イル)−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(37mg、0.068ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(52.2mg、0.135ミリモル)を2mLのDMFに溶かした。ヨウ化銅(I)(2.6mg、0.014ミリモル)、Et3N(28μL、0.203ミリモル)およびテトラキス(7.8mg、6.76マイクロモル)を加えた。音波処理に付しながらアルゴンを30秒間通気した。バイアルに栓をし、100℃の油浴に入れ、一夜加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は1.9mgであり、LCMS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.96分、M+H=564);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.96分、M+H=564);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.11(s,1H)、8.47(brs,1H)、8.36(brs,1H)、7.76(d,J=7.7Hz,2H)、7.33(t,J=7.3Hz,2H)、7.25(t,J=7.3Hz,1H)、5.63(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.95(brs,4H)、3.88(d,J=12.1Hz,1H)、3.81(d,J=11.4Hz,1H)、3.59(brs,1H)、3.30−3.22(m,1H)、2.28(s,3H)、1.71(brs,1H)、1.43(brs,1H)、1.41−1.32(m,1H)、1.28(brs,2H)
【0536】
実施例158
(2R,6R)−4−[5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,6−ジメチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化183】
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【0537】
工程1:(2R,6R)−4−(7−ブロモ−9−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)−2,6−ジメチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド
(S)−7−ブロモ−2−クロロ−9−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン(34mg、0.074ミリモル)を1mLのDMSOに溶かした。(2R,6R)−2,6−ジメチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・HCl(44.2mg、0.221ミリモル)を加えた。バイアルに栓をし、100℃で1時間加熱した。反応物をEtOAcと水との間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を取り除き、40mgの標記化合物を赤みがかった褐色の油状物として得た。LC/MSは不純物が存在することを示した。RT=1.29分、M+H=584、M+3H=586(カラム:ウォーターズ・アクイティ SDS;移動相A:100%水、0.1%TFA;移動相B:100%ACN、0.1%TFA;温度 50℃;勾配:2.2分間にわたって2%B〜98%Bとする;流速:0.8mL/分;検出:220nmでのUV)。その後の反応に材料を直接用いた。
【0538】
工程2:(2R,6R)−4−[5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン− 4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10,12−テトラアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,6−ジメチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
20mLの薄壁のバイアルに、(2R,6R)−4−(7−ブロモ−9−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−9H−ピリド[2’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)−2,6−ジメチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド(8mg、0.014ミリモル)を入れ、4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(5.1mg、0.027ミリモル)を添加した。1.5mLのDMF、酢酸テトラメチルアンモニウム(7.3mg、0.055ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.961mg、1.37マイクロモル)を加えた。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを1分間通気した。バイアルに栓をし、100℃で15時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は0.9mg(11%)であり、LCMS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.97分、M+H=617);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.68分、M+H=617);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.18(s,1H)、8.52(s,1H)、8.42(brs,1H)、7.74(d,J=7.3Hz,3H)、7.34(t,J=7.5Hz,2H)、7.27(t,J=7.5Hz,1H)、5.68(brs,1H)、5.13(d,J=13.2Hz,2H)、4.08(s,3H)、4.01(s,3H)、3.90(s,3H)、3.80(d,J=9.9Hz,1H)、3.41−3.31(m,5H)、3.24(brs,1H)、1.42(brs,3H)、1.33(brs,8H)、1.23(brs,3H)
【0539】
実施例159
2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化184】
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【0540】
工程1:4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
アスコルビン酸ナトリウム(344mg、1.74ミリモル)の水(2170μL)な化溶液を、トリメチル(
2H
3−プロパ−1−イン−1−イル)シラン(PCT国際出願2007112352、2007年10月4日、200mg、1.74ミリモル)および(アジドメチル)トリメチルシラン(294mg、1.91ミリモル)の t−BuOH(4340μL)中の攪拌溶液に外界温度にて添加した。硫酸銅(II)・5水和物(87.0mg、0.347ミリモル)/水(2170μL)をその後で滴下方式にて加えた。反応物を外界温度で16時間攪拌し、その後でそれを水(10mL)および酢酸エチル(20mL)で希釈した。2層を分離し、水層を酢酸エチル(2x20mL)でさらに洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル(0−60%)の勾配)を用いて精製した。4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(125mg、0.725ミリモル、42%)を無色の油として単離した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 7.16(brs,1H)、3.89(s,2H)、0.15(s,9H);LC/MS(M+H)=173.2;LC/MS RT=1.20分(カラム:フェノメネックス・ルナ(Phenomenex Luna)30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0541】
工程2:4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
TBAF(60.9ml、60.9ミリモル)を、4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートに至る経路において調製、8.75g、50.8ミリモル)および水(1.83mL、102ミリモル)の0℃でのTHF(203mL)中の攪拌溶液に、滴下して加えた。反応物をその温度で1時間攪拌し、その後でそれを冷浴から外し、外界温度までの加温に供した。反応混合物を外界温度で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下でその水層より除去した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中メタノール(0−20%)の勾配)を用いて精製した。1−メチル−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(4.67g、46.6ミリモル、92%)を黄色の油状物として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 7.76(s,1H)、3.98(s,3H);LC/MS(M+H)=101.2;LC/MS RT=0.57分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとし;流速:0.8mL/分)
【0542】
工程3:4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール
n−BuLi(9.59mL、24.0ミリモル)/ヘキサンを、1−メチル−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(2.00g、20.0ミリモル)のTHF(49.9mL)中の−78℃でのN
2(g)下の攪拌溶液に滴下して加えた。添加後に白色の沈殿物を形成した。該反応物をその温度で30分間攪拌し、その後で塩化トリブチルスズ(5.96mL、22.0ミリモル)を滴下して加えた。反応物をさらに10分間攪拌し、ついで冷浴を外し、反応物を外界温度にまで30分間に及ぶ加温に供した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、10%LiCl水溶液(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(3x30mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル(0−50%)の勾配)を用いて精製した。1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(6.02g、15.5ミリモル、77%)を無色の油として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 3.97(s,3H)、1.62−1.39(m,6H)、1.35−1.25(m,6H)、1.24−1.10(m,6H)、0.91−0.83(m,9H)
【0543】
工程4:11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(110mg、0.389ミリモル、1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(167mg、0.428ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(45.0mg、0.039ミリモル)、ヨウ化銅(I)(14.8mg、0.078ミリモル)およびトリエチルアミン(65μL、0.334ミリモル)のDMF(3.89mL)中溶液をN
2(g)を3分間用いて脱気処理に付した。次に該反応混合物を80℃で16時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中メタノール(0−20%)の勾配)を用いて精製した。11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(68.4mg、0.227ミリモル、58%)を白色の固体として単離した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.27(s,1H)、9.23(s,1H)、8.66(d,J=1.8Hz,1H)、8.16(d,J=1.8Hz,1H)、7.69(s,1H)、4.01(s,3H);LC/MS(M+H)=302.15;LC/MS RT=1.048分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0544】
工程5:(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート
塩化メタンスルホニル(78μL、0.999ミリモル)を(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(140.0mg、0.666ミリモル)およびEt3N(186μL、1.33ミリモル)のDCM(6.7mL)中の0℃でN
2(g)下での攪拌溶液に滴下して加えた。反応物を15分間攪拌し、ついで反応容器を冷浴から取り外し、該反応混合物を外界温度までの加温に1時間にわたって供した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(5mL)でクエンチした。層を分離し、水層をジエチルエーテル(2x7mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。該生成物はさらに精製工程に付されることなく使用された。
【0545】
工程6:11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(65.0mg、0.215ミリモル)、(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート(186.0mg、0.646ミリモル)および炭酸セシウム(281mg、0.862ミリモル)をDMF(1.1mL)中60℃のN
2(g)下で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル中メタノール(0−20%)の勾配)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(13.5mg、0.027ミリモル、13%収率)を得た。LC/MS(M+H)=494.25;LC/MS RT=1.492分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0546】
工程7:1−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(13.5mg、0.027ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(2.2mg、2.70マイクロモル)およびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(11μL、0.033ミリモル)をジオキサン(273μL)中にてN
2(g)で3分間脱気処理に付した。次に該反応容器を80℃で16時間加熱した。濃水性HCl(1mL)を反応混合物に滴下して加え、それを外界温度で1時間攪拌した。該反応混合物を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(7mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(10mL)で希釈した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2x10mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。生成物を逆相分取性HPLC(TFA/MeOH/水)を用いて精製した。100%の生成物収率が想定された。
【0547】
工程8:2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、259μL、0.778ミリモル)を、1−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(13.0mg、0.026ミリモル)のTHF(259μL)中の攪拌溶液に、−20℃のN
2(g)下にて添加した。該反応混合物をその温度で2時間攪拌した。次に該反応混合物を−20℃で攪拌しながら塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で希釈した。該混合物を冷浴から取り外し、外界温度までの加温に供した。層を分離し、水相を別の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾過し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール(3.2mg、6.1マイクロモル、23%収率)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ =9.34(s,1H)、8.61(s,1H)、8.48(brs,1H)、8.27(brs,1H)、7.77−7.68(m,2H)、7.19(t,J=8.8Hz,2H)、5.84(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.93−3.87(m,1H)、3.76−3.72(m,2H)、3.29−3.22(m,1H)、3.17(s,1H)、1.69−1.63(m,1H)、1.60−1.51(m,7H)、1.31(d,J=8.8Hz,1H)、0.99(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=518.30;LC/MS RT=1.128分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0548】
実施例160
8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
工程1:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(67.0mg、0.237ミリモル、(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート(171.0mg、0.593ミリモル、2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールに至る経路において調製)および炭酸セシウム(309.0mg、0.949ミリモル)をDMF(1.2mL)中にて60℃のN
2(g)下で16時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)の勾配)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(113.0mg、0.237ミリモル、100%収率)を得た。LC/MS(M+H)=474.05;LC/MS RT=1.861分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0550】
工程2:8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(110.0mg、0.232ミリモル)、1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(99.0mg、0.255ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(26.8mg、0.023ミリモル)、ヨウ化銅(I)(8.8mg、0.046ミリモル)およびトリエチルアミン(39μL、0.278ミリモル)のDMF(2.3mL)中溶液をN
2(g)を用いて脱気処理に3分間供した。次に反応混合物を80℃で16時間加熱した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(3.3mg、5.7マイクロモル、3%)を単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.57(s,1H)、8.80−8.54(m,2H)、8.33(brs,1H)、7.82−7.76(m,2H)、7.23−7.16(m,2H)、5.98(d,J=11.0Hz,1H)、4.22(s,3H)、4.06(brs,3H)、3.90(d,J=9.5Hz,1H)、3.74(d,J=9.2Hz,1H)、3.51−3.42(m,1H)、3.38(d,J=4.4Hz,1H)、3.25(t,J=11.7Hz,1H)、1.68(d,J=12.1Hz,1H)、1.61−1.47(m,1H)、1.38−1.27(m,1H)、1.01(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=558.30;LC/MS RT=1.260分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0551】
実施例161
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化186】
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【0552】
工程1:5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(0.223ミリモル、102mg)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(0.223ミリモル、21.7mg)、Me4NOAc(0.223ミリモル、29.7mg)およびPdCl
2(PPh
3)
2(0.016ミリモル、11.0mg)を添加し、つづいて4mLのNMPを加えた。空気をアルゴンと交換した。反応バイアルを密封し、攪拌しながら100℃で一夜加熱した。それを室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させて濃縮した。それをISCO(24gシリカゲルカラム、50−100%EtOAc/ヘキサンで、ついで0−10%MeOH/EtOAcで溶出する)での精製に供し、標記化合物(139mg、60%純度)を得た。別のISCOを、24gシリカゲルカラム(0−100%(EtOAc中10%2M NH3))/DCMで溶出)を用いて行い、標記化合物(粘度の高い油、58mg)を得た。LC/MS(M+H)=473.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0553】
工程2:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(0.059ミリモル、28mg)を50mLの丸底フラスコに秤量して入れ、つづいて4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.074ミリモル、12.44mg)を、ついでK
2CO
3(0.148ミリモル、20.4mg)を添加した。これに4mLのTHFおよび2mLの水を加え、つづいてPd(PPh
3)
4(2.37マイクロモル、2.7mg)を添加した。気体をN
2と交換し、得られた混合物を攪拌しながら85℃で一夜加熱した。それを室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗混合物を得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は0.5mgであり、LC/MS分析によって評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.12分、LC/MS(M+H)=479.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.11分、LC/MS(M+H)=479.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.59(d,J=7.3Hz,3H)、7.83(d,J=7.7Hz,2H)、7.76(d,J=8.4Hz,1H)、7.35−7.28(m,2H)、7.26−7.19(m,1H)、6.22(s,1H)、5.85(brs,1H)、5.56(s,1H)、4.05(s,3H)、3.92−3.88(m,1H)、3.77(d,J=11.7Hz,2H)、3.25(t,J=11.7Hz,1H)、2.40(s,3H)、2.32(s,3H)、1.48(brs,1H)、1.46−1.37(m,1H)、1.28(d,J=9.5Hz,1H)、1.25−1.17(m,2H);LC/MS(M+H)=479.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0554】
実施例162
1−{5−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]チオフェン−2−イル}エタン−1−オン
【化187】
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【0555】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載されるスズキ(Suzuki)カップリング反応と同様の操作に従って、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび(5−アセチルチオフェン−2−イル)ボロン酸を標記化合物に収率23%にて変換した。LC/MS分析によって評価される純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.92分、LCMS(M+H)=563.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.92分、LCMS(M+H)=563.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(d,J=8.1Hz,1H)、8.64(s,2H)、8.13−8.08(m,2H)、8.06(d,J=3.7Hz,1H)、7.88(d,J=7.7Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、5.83(d,J=9.2Hz,1H)、4.09−4.02(m,3H)、3.98−3.91(m,1H)、3.78(d,J=11.4Hz,1H)、3.40(brs,2H)、3.32−3.23(m,1H)、2.63(s,3H)、2.33(s,3H)、1.56−1.39(m,2H)、1.37−1.19(m,2H);LC/MS(M+H)=563.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0556】
実施例163
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化188】
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【0557】
(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(300mg、0.657ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(77mg、0.788ミリモル)、Me
4NOAc(87mg、0.657ミリモル)およびPdCl
2(PPh
3)
2(32.3mg、0.046ミリモル)をバイアルに秤量して入れ、12mLのNMPを添加し、気体をアルゴンと置き換えた。反応バイアルを密封し、攪拌しながら100℃で一夜加熱した。翌朝にて、LC/MSはモノアルキル化した生成物を主要ピークとして、ジアルキル化した生成物を有意な量にて示した。それを室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗混合物を得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は99%であった。分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。条件:カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.51分、LC/MS(M+H)=534.5;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.57(brs,1H)、7.77−7.71(m,3H)、7.35−7.29(m,2H)、7.27−7.21(m,1H)、6.06(brs,1H)、4.38(s,3H)、4.03(s,3H)、3.90(s,1H)、3.74(d,J=10.6Hz,1H)、3.62(brs,1H)、3.40(s,1H)、3.24(t,J=11.2Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.31(s,3H)、1.62(brs,1H)、1.51−1.39(m,1H)、1.35−1.21(m,1H)、1.14(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=534.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0558】
実施例164
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化189】
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【0559】
(R)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30.0mg、0.066ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(25.5mg、0.263ミリモル)、Me4NOAc(21.8mg、0.164ミリモル)およびPdCl
2(dppf)
2・DCM(3.8mg、4.60マイクロモル)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れ、3mLのDMFを添加し、気体を窒素と置き換えた。反応混合物を攪拌しながら100℃に加熱した。1時間後、それを室温に冷却し、濾過して濃縮した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は4.2mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.52分、LC/MS(M+H)=534.5、LC/MS(M+H)=534.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.50分、LC/MS(M+H)=534.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.58(brs,1H)、7.74(t,J=7.2Hz,3H)、7.36−7.28(m,2H)、7.28−7.20(m,1H)、6.07(brs,1H)、4.39(s,3H)、4.03(s,3H)、3.89(d,J=13.6Hz,1H)、3.75(d,J=9.9Hz,1H)、3.61(brs,1H)、3.43(t,J=11.2Hz,1H)、3.24(t,J=11.4Hz,1H)、2.55(s,3H)、2.31(s,3H)、1.62(brs,1H)、1.51−1.39(m,1H)、1.29(d,J=8.4Hz,1H)、1.15(brs,1H);LC/MS(M+H)=534.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0560】
実施例165
5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化190】
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【0561】
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が(R)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールより収率39%にて製造された。LC/MS分析により評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.51分、LC/MS(M+H)=540.5;注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.51分、LC/MS(M+H)=540.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.58(brs,1H)、7.74(t,J=7.7Hz,3H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、6.06(brs,1H)、4.39(s,3H)、4.03(s,3H)、3.89(d,J=12.1Hz,1H)、3.75(d,J=8.4Hz,1H)、3.61(brs,1H)、3.49−3.40(m,1H)、3.24(t,J=11.2Hz,1H)、1.62(brs,1H)、1.51−1.38(m,1H)、1.36−1.21(m,1H)、1.15(brs,1H);LC/MS(M+H)=540.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0562】
実施例166
5,11−ビス(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化191】
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【0563】
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−メトキシ−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾールが標記化合物に収率29%にて変換された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって60−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.74分、LC/MS(M+H)=566.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.78分、LC/MS(M+H)=566.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(d,J=8.4Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.49(brs,1H)、7.90(d,J=8.1Hz,1H)、7.74(d,J=7.7Hz,2H)、7.34(t,J=7.5Hz,2H)、7.26(t,J=7.3Hz,1H)、6.07(brs,1H)、4.59(s,3H)、4.16(s,3H)、4.08(s,3H)、4.03(s,3H)、3.90(d,J=11.4Hz,1H)、3.73(d,J=11.0Hz,1H)、3.55(brs,1H)、3.41(brs,4H)、3.25(t,J=10.8Hz,1H)、1.66(brs,1H)、1.52−1.41(m,1H)、1.29(d,J=12.1Hz,1H)、1.12(brs,1H);LC/MS(M+H)=566.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0564】
実施例167
11−クロロ−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0565】
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−メトキシ−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾールが標記化合物に収率54%にて変換された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって50−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は89%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.52分、LC/MS(M+H)=489.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.02分、LC/MS(M+H)=489.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71−8.64(m,1H)、8.60−8.55(m,1H)、8.52(brs,1H)、8.41(d,J=8.4Hz,1H)、7.76(t,J=6.2Hz,2H)、7.41−7.21(m,4H)、5.87(brs,1H)、4.10(d,J=2.9Hz,3H)、4.03(d,J=3.3Hz,3H)、3.89(d,J=9.9Hz,1H)、3.80−3.71(m,1H)、3.68(brs,1H)、3.56(brs,1H)、3.29−3.22(m,1H)、1.56(brs,1H)、1.51(brs,1H)、1.42(d,J=10.3Hz,1H)、1.29−1.21(m,1H)、1.17(d,J=11.7Hz,1H)、1.08(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=489.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0566】
実施例168
5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化193】
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【0567】
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールが標記化合物に収率3%にて変換された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は0.8mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.44分、LC/MS(M+H)=540.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.75分、LC/MS(M+H)=540.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.57(s,1H)、8.72(s,1H)、8.66(brs,1H)、8.31(brs,1H)、7.73(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、5.97(d,J=11.0Hz,1H)、4.22(s,3H)、4.05(s,3H)、3.90(d,J=11.0Hz,1H)、3.74(d,J=9.2Hz,1H)、3.51−3.44(m,2H)、3.26(t,J=11.9Hz,1H)、1.71(d,J=13.2Hz,1H)、1.60−1.50(m,1H)、1.39−1.27(m,1H)、1.01(d,J=11.4Hz,1H);LC/MS(M+H)=540.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0568】
実施例169
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−カルボニトリル
【化194】
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【0569】
マイクロ波バイアルに、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20.0mg、0.042ミリモル)、ジシアノ亜鉛(14.9mg、0.127ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(9.8mg、8.46マイクロモル)およびNMP(1.5mL)を添加した。アルゴンを通気し、アルゴン下で密封した。それをマイクロ波にて150℃で10分間の加熱に供した。それを濾過し、粗製物(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は10.3mg(52%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.73分、LC/MS(M+H)=464.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.66分、LC/MS(M+H)=464.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(d,J=8.1Hz,1H)、8.75(s,1H)、8.69(brs,1H)、8.02(d,J=7.7Hz,1H)、7.79(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.31(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.95(brs,1H)、4.04(s,3H)、3.92−3.85(m,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.63(d,J=9.9Hz,1H)、3.47−3.40(m,1H)、3.30−3.22(m,1H)、2.32(s,3H)、1.55(brs,1H)、1.48−1.37(m,1H)、1.34−1.22(m,1H)、1.11(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=464.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0570】
実施例170
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化195】
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【0571】
20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(42mg、0.089ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(35.3mg、0.098ミリモル)および2mLのジオキサンを添加した。この中に、つづいてPd(dppf)
2Cl
2・DCM(7.3mg、8.88マイクロモル)を添加し、気体をアルゴンと置き換え、そのバイアルをアルゴン下で密封した。それを攪拌しながら100℃で一夜加熱した。それを室温に冷却し、2.5mLのTHFで希釈し、シリンジフィルターを用いて濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで合計0.5mLまで濃縮した。この材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:5分間にわたって50−90%Bとし、ついで100%Bで15分間保持した;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は69%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.20分、LC/MS(M+H)=509.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.11分、LC/MS(M+H)=509.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.65(d,J=8.1Hz,1H)、8.62−8.56(m,2H)、7.82(d,J=7.3Hz,2H)、7.73(d,J=8.1Hz,1H)、7.34−7.28(m,2H)、7.26−7.20(m,1H)、5.85(brs,1H)、5.73(s,1H)、4.66(s,1H)、4.10−4.02(m,5H)、3.90(d,J=7.3Hz,1H)、3.77(d,J=10.6Hz,2H)、3.43−3.38(m,4H)、3.28−3.20(m,1H)、2.34−2.29(m,3H)、1.54−1.37(m,5H)、1.33−1.24(m,1H)、1.24−1.17(m,1H);LC/MS(M+H)=509.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0572】
実施例171
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]エタン−1−オン
【化196】
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【0573】
20mgの5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンを5mLのTHFに溶かして充填した20mLのシンチレーションバイアルに、0.5mLの6N水性HClを添加し、室温で攪拌した。1.5時間後、それを5mLの水性K
2CO
3(5%溶液)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターにて濃縮させて粗混合物を得た。それを分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は88%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.85分、LC/MS(M+H)=481.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV RT=3.19分、LC/MS(M+H)=481.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.80(d,J=7.7Hz,1H)、8.74−8.68(m,2H)、8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.86(d,J=7.3Hz,2H)、7.33(t,J=7.3Hz,2H)、7.25(t,J=7.3Hz,1H)、5.91(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.94−3.88(m,1H)、3.87−3.73(m,2H)、3.42−3.38(m,1H)、3.29(t,J=11.2Hz,1H)、2.92(s,3H)、2.33(s,3H)、1.56−1.49(m,1H)、1.49−1.38(m,1H)、1.37−1.27(m,1H)、1.25−1.18(m,1H);LC/MS(M+H)=481.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0574】
実施例172
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル](1−
2H)エタン−1−オール
【化197】
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【0575】
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)エタノン(13.0mg、0.027ミリモル)を5mLのMeOHに溶かし、氷浴中で攪拌した。NaBD4(1.4mg、0.032ミリモル)を加え、10分間攪拌した。氷浴を取り外し、反応物を攪拌しながら室温までの加温に供した。2時間後、さらに1当量のNaBD4を添加し、攪拌した。3日後、さらに3当量のNaBD4を加えて攪拌した。3時間後、10mLのEtOAcで希釈することにより反応物をクエンチさせ、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物を1.5mLのMeOHに溶かし、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は9.7mg(72%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.49分;LC/MS(M+H)=484.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.45分;LC/MS(M+H)=484.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66−8.45(m,3H)、7.84(brs,2H)、7.58(q,J=7.8Hz,1H)、7.31(d,J=5.9Hz,2H)、7.28−7.17(m,1H)、5.88(brs,1H)、4.04(d,J=7.7Hz,3H)、2.89(d,J=8.1Hz,2H)、2.74(d,J=7.7Hz,2H)、2.32(d,J=7.7Hz,3H)、1.91(brs,2H)、1.57(t,J=6.8Hz,3H)、1.51(brs,1H)、1.39(brs,1H)、1.25(d,J=5.1Hz,1H)、1.13(brs,1H);LC/MS(M+H)=484.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0576】
実施例173
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]エタン−1−オール
【化198】
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【0577】
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)エタノン(15.0mg、0.031ミリモル)を5mLのMeOHに溶かし、氷浴中にて攪拌した。NaBH
4(5.9mg、0.156ミリモル)を添加し、10分間攪拌した。氷浴を取り外し、反応物を攪拌しながら室温までの加温に供した。20分後、10mLのEtOAcで希釈することにより反応物をクエンチさせ、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物を1.5mLのMeOHに溶かし、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は12.5mg(83%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.48分、LC/MS(M+H)=483.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.93分、LC/MS(M+H)=483.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63−8.51(m,3H)、7.84(d,J=6.2Hz,2H)、7.58(t,J=7.9Hz,1H)、7.35−7.26(m,2H)、7.26−7.19(m,1H)、5.87(brs,1H)、5.03(t,J=6.4Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.76(brs,2H)、3.38(brs,2H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、2.90(s,2H)、2.74(s,2H)、2.32(s,3H)、1.91(s,3H)、1.50(d,J=17.6Hz,1H)、1.44−1.33(m,1H)、1.26(d,J=10.3Hz,1H)、1.13(brs,1H);LC/MS(M+H)=483.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0578】
実施例174
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
【化199】
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【0579】
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)エタノン(15.0mg、0.031ミリモル)を5mLのTHFに溶かし、氷浴中にて攪拌した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.156mL、0.468ミリモル)を添加して攪拌した。氷浴を取り外し、反応物を攪拌しながら室温までの加温に供した。10分後、1mLのアセトンを添加し、15mLのEtOAcで希釈することで反応物をクエンチさせた。それをブラインで洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物を1.5mLのDMFに溶かした。これを分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって55−95%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は7.3mg(47%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.64分、LC/MS(M+H)=497.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.96分、LC/MS(M+H)=497.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63−8.54(m,3H)、7.85(d,J=7.7Hz,2H)、7.74(d,J=8.1Hz,1H)、7.33−7.27(m,2H)、7.25−7.20(m,1H)、5.80(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.93−3.88(m,1H)、3.78(d,J=10.3Hz,2H)、3.37(s,2H)、3.23(t,J=11.2Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.67(s,6H)、1.46(brs,2H)、1.40(d,J=8.8Hz,1H)、1.32−1.21(m,1H)、1.16(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=497.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
実施例175
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化200】
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【0580】
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オールの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率26%にて1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オンおよび臭化メチルマグネシウムより合成された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は20.1mg(26%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.64分、LC/MS(M+H)=500.0);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.97分、LC/MS(M+H)=500.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64−8.53(m,3H)、7.86(d,J=7.7Hz,2H)、7.74(d,J=8.1Hz,1H)、7.33−7.27(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、5.80(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.90(d,J=10.3Hz,1H)、3.78(d,J=10.6Hz,2H)、3.40−3.33(m,1H)、3.23(t,J=11.6Hz,1H)、1.67(s,6H)、1.46(brs,1H)、1.43−1.35(m,1H)、1.32−1.21(m,1H)、1.16(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=500.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0581】
実施例176
2−(5−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}チオフェン−2−イル)プロパン−2−オール
【化201】
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【0582】
工程1:1−(5−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}チオフェン−2−イル)エタン−1−オン
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(0.168ミリモル、80mg)を秤量してマイクロ波バイアルに入れ、つづいて(5−アセチルチオフェン−2−イル)ボロン酸(0.252ミリモル、42.9mg)、K
2CO
3(0.420ミリモル、43.0mg)、Pd(PPh
3)
4(0.017ミリモル、19.4mg)、6mLのジオキサンおよび3mLの水を添加した。気体をN
2と置き換え、得られた混合物をマイクロ波にて140℃で0.25時間加熱した。それをEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗混合物を得た。これをISCO(12gシリカゲルカラム、0−25%(EtOAc中10%2Nアンモニア)/EtOAcで溶出)に付して精製し、61mg(52%)の標記化合物を得た。LC/MS(M+H)=566.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0583】
工程2:2−(5−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}チオフェン−2−イル)プロパン−2−オール
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オールの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率13%にて1−(5−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}チオフェン−2−イル)エタン−1−オンおよび臭化メチルマグネシウムより合成された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって35−45%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.91分、LC/MS(M+H)=582.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.34分、LC/MS(M+H)=582.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62−8.49(m,3H)、7.85(d,J=7.7Hz,2H)、7.88(d,J=8.1Hz,1H)、7.80(d,J=4.0Hz,1H)、7.30(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、7.03(d,J=3.7Hz,1H)、5.78(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.96−3.83(m,2H)、3.78(d,J=10.6Hz,1H)、3.43−3.35(m,1H)、3.30(t,J=10.8Hz,1H)、3.17(d,J=4.8Hz,1H)、1.59(s,6H)、1.53−1.37(m,2H)、1.35−1.22(m,2H);LC/MS(M+H)=582.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0584】
実施例177
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル](1,1,1−
2H
3)プロパン−2−オール
【化202】
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【0585】
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)エタノン(15.0mg、0.031ミリモル)を5mLのTHFに溶かし、氷浴中にて攪拌した。メチルリチウム−D3(ジエチルエーテル中3M、0.624mL、0.312ミリモル)を加えて攪拌した。氷浴を取り外し、反応物を攪拌しながら室温までの加温に供した。20分後、1mLのアセトンを添加し、15mLのEtOAcで希釈することにより反応物をクエンチさせた。それをブラインで洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。その粗製物を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって55−95%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は4.3mg(28%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.66分、LC/MS(M+H)=500.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.65分、LC/MS(M+H)=500.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63−8.54(m,3H)、7.85(d,J=7.3Hz,2H)、7.74(d,J=8.4Hz,1H)、7.34−7.27(m,2H)、7.26−7.21(m,1H)、5.80(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.92−3.87(m,1H)、3.78(d,J=10.6Hz,1H)、3.41−3.34(m,3H)、3.23(t,J=11.0Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.67(s,3H)、1.46(brs,1H)、1.40(d,J=12.1Hz,1H)、1.31−1.21(m,1H)、1.16(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=500.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0586】
実施例178
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(モルホリン−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化203】
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【0587】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(25.0mg、0.053ミリモル)を2mLのモルホリンに溶かし、マイクロ波での処理に150℃で15分間供した。反応バイアルの中身をロータリーエバポレーターで濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物を1.5mLのDMFに溶かし、濾過し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は17.6mg(64%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV; RT=1.67分、LC/MS(M+H)=524.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.67分、LC/MS(M+H)=524.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.41(s,1H)、8.37−8.26(m,2H)、7.77(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.27(m,2H)、7.26−7.19(m,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、5.73(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.91−3.70(m,10H)、3.63(brs,1H)、3.39(d,J=4.0Hz,1H)、3.26(t,J=10.8Hz,1H)、2.29(s,3H)、1.48(d,J=11.4Hz,1H)、1.43−1.33(m,1H)、1.28(brs,1H)、1.24(brs,1H);LC/MS(M+H)=524.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0588】
実施例179
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アゼチジン−3−オール
【化204】
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【0589】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(モルホリン−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率25%にて(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよびアゼチジン−3−オール・塩酸塩より製造された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.49分、LC/MS(M+H)=510.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.51分、LC/MS(M+H)=510.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.45−8.35(m,2H)、8.25(d,J=8.4Hz,1H)、7.81(d,J=7.7Hz,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.26−7.20(m,1H)、6.41(d,J=8.4Hz,1H)、5.66(brs,1H)、4.72(brs,1H)、4.45−4.37(m,2H)、4.00(s,3H)、3.93(dd,J=8.8、4.0Hz,2H)、3.87(d,J=11.4Hz,1H)、3.79(d,J=11.7Hz,1H)、3.69(brs,1H)、3.36(t,J=11.6Hz,1H)、3.27(t,J=10.3Hz,1H)、2.29(s,3H)、1.43(brs,1H)、1.39−1.32(m,1H)、1.23(brs,2H);LC/MS(M+H)=510.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0590】
実施例180
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−4−メチルピペリジン−4−オール
【化205】
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【0591】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(モルホリン−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率75%にて11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−メチルピペリジン−4−オールより製造された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって10−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.62分、LC/MS(M+H)=552.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.07分、LC/MS(M+H)=552.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46−8.38(m,2H)、8.25(d,J=8.8Hz,1H)、7.78(d,J=7.3Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、6.94(d,J=8.8Hz,1H)、5.70(brs,1H)、4.14(d,J=9.2Hz,2H)、4.01(s,3H)、3.88(d,J=10.3Hz,1H)、3.80(d,J=10.6Hz,1H)、3.69−3.55(m,3H)、3.48(brs,2H)、3.44(brs,3H)、3.39−3.31(m,1H)、3.28−3.20(m,1H)、2.56(t,J=5.5Hz,4H)、2.29(s,3H)、1.69−1.53(m,4H)、1.49−1.35(m,2H)、1.26(brs,2H)、1.21(s,3H);LC/MS(M+H)=552.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0592】
実施例181
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N,N−ジメチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−アミン
【化206】
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【0593】
標記化合物は、1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アゼチジン−3−オールを合成する間に得られた副生成物(収率37%)であった。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.81分、LC/MS(M+H)=482.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.83分、LC/MS(M+H)=482.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49−8.44(m,2H)、8.29(d,J=9.2Hz,1H)、7.79(d,J=7.3Hz,2H)、7.33−7.29(m,2H)、7.25−7.20(m,1H)、6.78(d,J=8.8Hz,1H)、5.71(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.87(d,J=12.1Hz,1H)、3.78(d,J=10.6Hz,1H)、3.65(s,7H)、3.36(t,J=11.0Hz,1H)、2.96−2.86(m,1H)、2.53− 2.42(m,1H)、2.28(s,3H)、1.44(brs,1H)、1.37(d,J=8.4Hz,1H)、1.25(brs,2H);LC/MS(M+H)=482.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0594】
実施例182
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化207】
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【0595】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(40.0mg、0.085ミリモル)およびチオモルホリン・1,1−ジオキシド(45.7mg、0.338ミリモル)ならびにトリエチルアミン(94μL、0.677ミリモル)を1.5mLのDMSOに溶かし、175℃で2時間マイクロ波の処理に供した。固体を濾過し、粗製物(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は15.8mg(32%)であり、LC/MS分析により評価されるその純度は99%であった。注入条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.74分、LC/MS(M+H)=572.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.43(s,1H)、8.37(d,J=8.8Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.73(d,J=7.3Hz,2H)、7.34−7.28(m,2H)、7.26−7.20(m,1H)、7.05(d,J=8.8Hz,1H)、5.73(brs,1H)、4.37−4.25(m,4H)、4.01(s,3H)、3.87(d,J=11.4Hz,1H)、3.77(d,J=12.1Hz,1H)、3.56(d,J=13.2Hz,1H)、3.48(brs,4H)、3.41(t,J=11.4Hz,1H)、3.25−3.21(m,1H)、2.29(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.45−1.35(m,1H)、1.29−1.16(m,2H);LC/MS(M+H)=572.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0596】
実施例183
8−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール
【化208】
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【0597】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率22%にて11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オールより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は10.6mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。分析性LC/MSの注入液を用いて最終純度を測定した。注入条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.42分、LC/MS(M+H)=567.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.36(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.22(d,J=8.8Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.80(d,J=7.7Hz,2H)、7.33−7.28(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、6.73(d,J=8.8Hz,1H)、5.64(brs,1H)、4.71(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.94−3.84(m,2H)、3.79(d,J=11.0Hz,1H)、3.66(brs,1H)、3.46(brs,1H)、3.35(t,J=11.6Hz,1H)、3.27−3.20(m,1H)、2.40(d,J=7.0Hz,2H)、2.10(brs,2H)、2.06(brs,3H)、1.79(d,J=14.3Hz,2H)、1.44(brs,1H)、1.36(d,J=11.7Hz,1H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=567.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0598】
実施例184
11−{8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル}−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物は収率14%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル−(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン・塩酸塩より得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.28分、LC/MS(M+H)=551.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=3.21分、LC/MS(M+H)=551.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.37(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.23(d,J=8.8Hz,1H)、7.81(d,J=7.7Hz,2H)、7.30(t,J=7.5Hz,2H)、7.22(t,J=7.3Hz,1H)、6.74(d,J=8.8Hz,1H)、5.64(brs,1H)、4.72(brs,2H)、4.01(s,3H)、3.87(d,J=11.4Hz,1H)、3.79(d,J=11.0Hz,1H)、3.67(brs,1H)、3.38−3.31(m,1H)、3.28−3.19(m,1H)、2.12(brs,2H)、1.94(d,J=7.3Hz,3H)、1.86(brs,2H)、1.53(brs,3H)、1.43(brs,1H)、1.40−1.32(m,1H)、1.25(brs,2H);LC/MS(M+H)=551.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0600】
実施例185
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率28%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびチオモルホリン・1,1−ジオキシドより得られた。固体を濾過し、粗濾液を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.45分、LC/MS(M+H)=575.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.09分、LC/MS(M+H)=575.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44(s,1H)、8.42−8.34(m,2H)、7.74(d,J=7.3Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、7.06(d,J=8.8Hz,1H)、5.73(brs,1H)、4.37−4.25(m,4H)、4.01(s,3H)、3.87(d,J=9.2Hz,1H)、3.77(d,J=11.0Hz,1H)、3.56(brs,1H)、3.42−3.38(m,1H)、3.31−3.21(m,5H)、1.50(d,J=12.1Hz,1H)、1.44−1.37(m,1H)、1.28−1.20(m,2H);LC/MS(M+H)=575.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0602】
実施例186
4−(1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}アゼチジン−3−イル)−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化211】
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【0603】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率19%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ−[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−(アゼチジン−3−イル)−1λ
6−チオモルホリン−1,1−ジオン・塩酸塩より得られた。固体を濾過し、その粗製物を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.49分、LC/MS(M+H)=630.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.44分、LC/MS(M+H)=630.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.38(brs,1H)、8.31(brs,1H)、8.26(brs,1H)、7.79(brs,2H)、7.31(brs,2H)、7.24(brs,1H)、6.39(brs,1H)、5.68(brs,1H)、4.27(brs,2H)、4.00(brs,5H)、3.89(brs,4H)、3.78(brs,1H)、3.67(brs,2H)、3.27(brs,2H)、3.18(brs,5H)、2.93(brs,5H)、1.46(brs,1H)、1.35(brs,3H)、0.82(brs,1H);LC/MS(M+H)=630.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0604】
実施例187
N−[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−アミン
【化212】
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【0605】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(120mg、0.254ミリモル)、(2,4−ジメトキシフェニル)−メタナミン(424mg、2.54ミリモル)およびトリエチルアミン(0.4mL)をバイアルに秤量して入れ、175℃にて1.5時間のマイクロ波での処理に付した。該反応混合物を24gシリカゲルカラムに直接入れ、ISCOでの精製に供した。最初の4分間はDCMだけで溶出し、つづいて0−5%(10%2M NH3/MeOH)/EtOAcで溶出し、収率96%の標記化合物を得た。LC/MSにより最終純度を測定した;注入条件:カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.98分、LC/MS(M+H)=604.3;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.33(s,1H)、8.28(brs,1H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.80(t,J=5.5Hz,1H)、7.63(d,J=4.4Hz,2H)、7.28−7.13(m,4H)、6.67−6.59(m,2H)、6.52(dd,J=8.4、1.8Hz,1H)、5.54(brs,1H)、4.73−4.52(m,2H)、3.99(s,3H)、3.88−3.78(m,4H)、3.67(d,J=10.3Hz,1H)、3.53−3.38(m,5H)、3.26−3.13(m,1H)、3.04(t,J=11.0Hz,1H)、2.28(s,3H)、1.40−1.20(m,2H)、1.16−1.00(m,2H);LC/MS(M+H)=604.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0606】
実施例188
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化213】
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【0607】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率21%にて1−(メチルスルホニル)ピペラジンより得られた。それを濾過し、粗製物(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.57分、LC/MS(M+H)=601.6);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.47分、LC/MS(M+H)=601.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.37−8.29(m,2H)、7.76(d,J=7.3Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、6.96(d,J=8.8Hz,1H)、5.73(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.96−3.90(m,4H)、3.88(d,J=9.9Hz,1H)、3.78(d,J=10.6Hz,1H)、3.62(brs,1H)、3.46−3.40(m,1H)、3.38−3.30(m,4H)、3.28(t,J=12.1Hz,1H)、2.96(s,3H)、2.29(s,3H)、1.48(brs,1H)、1.39(d,J=10.3Hz,1H)、1.28(brs,1H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=601.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0608】
実施例189
N−(2−メタンスルホニルエチル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−アミン
【化214】
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【0609】
マイクロ波バイアルに、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(18.0mg、0.038ミリモル)、キサントホス(Xantphos)(1.3mg、2.27マイクロモル)、Cs
2CO
3(24.6mg、0.076ミリモル)、Pd(OAc)
2(0.4mg、1.9マイクロモル)およびジオキサン(2mL)を充填した。気体をアルゴンと置き換えた。それを140℃で0.25時間マイクロ波での処理に供した。それを濾過し、その粗材料(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は1.3mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.39分、LC/MS(M+H)=563.6);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.26分、LC/MS(M+H)=563.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.38(s,1H)、8.35(brs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、7.81(d,J=7.3Hz,2H)、7.70−7.64(m,1H)、7.31(t,J=7.3Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、6.57(d,J=8.4Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.96−3.92(m,1H)、3.86(d,J=9.9Hz,1H)、3.78(d,J=11.0Hz,1H)、3.69(brs,1H)、3.57(t,J=7.0Hz,2H)、3.35−3.28(m,3H)、3.09(s,3H)、1.90(s,3H)、1.47(brs,1H)、1.38(d,J=8.8Hz,1H)、1.30−1.20(m,2H);LC/MS(M+H)=563.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0610】
実施例190
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,6−ジメチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーA)
【化215】
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【0611】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物(ジアステレオマーの一つ)が収率2.5%にて11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび2,6−ジメチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・塩酸塩より得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:25分間にわたって10−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。ジアステレオマーの混合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。ジアステレオマーの混合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料をキラル分離を通してさらに精製した。カラム(キラルパック AD−H、21x250mm、5μm;移動相:20%EtOH/80%CO
2;圧力:150バール;温度:35℃;流速:40mL/分;UV:365 nm;注入量:0.35mL;フラクションの集合:ピーク1:8.80’−11.25’、ピーク2:13.50’−16.00’。その生成物の収率は一のジアステレオマー(標記化合物)について2.5%であり、他のジアステレオマーについて9.5%であった。絶対立体化学は決定されなかった。両方のジアステレオマーについて純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV; RT=1.62分、LC/MS(M+H)=600.8);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.56分、LC/MS(M+H)=600.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.38−8.30(m,2H)、7.74(d,J=7.7Hz,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.27−7.20(m,1H)、7.08(dd,J=8.6、4.6Hz,1H)、5.76(brs,1H)、4.34−4.23(m,2H)、4.03−3.96(m,3H)、3.92−3.85(m,1H)、3.76(brs,1H)、3.56(brs,1H)、3.25(brs,1H)、2.31−2.25(m,3H)、1.53(brs,1H)、1.41(d,J=9.5Hz,1H)、1.31(t,J=6.2Hz,6H)、1.23(brs,1H)、1.17(brs,1H);LC/MS(M+H)=600.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0612】
実施例191
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,6−ジメチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーB)
【化216】
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【0613】
標記化合物は、4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,6−ジメチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーA)の合成と並行して9.5%収率にて得られたジアステレオマーであった。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.62分、LC/MS(M+H)=600.8);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.57分、LC/MS(M+H)=600.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44(s,1H)、8.41−8.33(m,2H)、7.75(d,J=7.3Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.0Hz,1H)、7.13(d,J=8.8Hz,1H)、5.73(brs,1H)、4.90(d,J=8.8Hz,1H)、4.82(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=7.3Hz,1H)、3.79(d,J=10.3Hz,1H)、3.58(brs,1H)、3.49−3.42(m,4H)、3.23(brs,1H)、2.30(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.42(d,J=9.5Hz,1H)、1.39−1.33(m,6H)、1.25(brs,2H)
【0614】
実施例192
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(4−メタンスルホニルピペリジン−1−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化217】
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【0615】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(モルホリン−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率39%にて11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび4−(メチルスルホニル)ピペリジンより製造された。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.48分、LC/MS(M+H)=600.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出、RT=2.38分間;LC/MS(M+H)=600.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.34(brs,1H)、8.29(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,2H)、7.33−7.26(m,2H)、7.25−7.20(m,1H)、6.96(d,J=9.2Hz,1H)、5.69(brs,1H)、4.74(brs,2H)、4.00(s,3H)、3.88(d,J=12.5Hz,1H)、3.78(d,J=11.7Hz,1H)、3.63(brs,1H)、3.26(t,J=10.6Hz,1H)、3.18(t,J=12.3Hz,2H)、2.98(s,3H)、2.29(s,3H)、2.21(d,J=12.1Hz,2H)、1.69(d,J=12.8Hz,2H)、1.51−1.33(m,2H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=600.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0616】
実施例193
2,6−ジメチル−4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化218】
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【0617】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率27%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび2,6−ジメチルチオモルホリン・1,1−ジオキシドより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。メチル基の絶対配置は決定されなかった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.63分、LC/MS(M+H)=603.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.57分、LC/MS(M+H)=603.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44(s,1H)、8.37(d,J=8.8Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.75(d,J=7.7Hz,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、7.13(d,J=8.8Hz,1H)、5.74(brs,1H)、4.90(d,J=9.5Hz,1H)、4.82(d,J=12.5Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.90(d,J=11.4Hz,1H)、3.79(d,J=11.7Hz,1H)、3.57(brs,1H)、3.42(s,1H)、3.38−3.28(m,6H)、3.27−3.19(m,1H)、1.49(brs,1H)、1.47−1.39(m,1H)、1.38−1.33(m,6H)、1.25(brs,2H);LC/MS(M+H)=603.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0618】
実施例194
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(メチルスルファニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化219】
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【0619】
マイクロ波バイアルに、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(11.0mg、0.023ミリモル)を、つづいてナトリウムメタンチオラート(2.4mg、0.035ミリモル)を添加した。これらにDMF(1.5mL)を添加し、得られた混合物をマイクロ波にて125℃で10分間加熱した。それを1滴の水を添加することでクエンチさせ、室温で数分間攪拌した。次にそれを濾過し、濾液(粗製物)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は42%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.82分、LC/MS(M+H)=485.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.01分、LC/MS(M+H)=485.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61−8.51(m,2H)、8.43(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.29(m,3H)、7.25(d,J=7.0Hz,1H)、5.84(brs,1H)、4.04(s,3H)、3.89(d,J=11.7Hz,1H)、3.78(d,J=10.6Hz,1H)、3.72(brs,1H)、3.42−3.33(m,2H)、3.28(t,J=11.9Hz,1H)、2.80(s,3H)、2.31(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.47−1.37(m,1H)、1.33−1.18(m,2H);LC/MS(M+H)=485.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0620】
実施例195
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミド
【化220】
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【0621】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(25.0mg、0.053ミリモル)を1.5mLのDMSOに溶かし、Na
2S・9H
20(0.264ミリモル)を添加した。得られた混合物をマイクロ波を用いて170℃で20分間加熱した。反応混合物をブラインで希釈し、10%MeOH/EtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、ロータリーエバポレーターにて濃縮し、MeCN(10mL)に溶かした。0.6mLの30%過酸化水素、20mLのMeCNおよび0.14mLのチオニルを含有する分離バイアルの中身をゆっくりと添加し、次い室温で4分間攪拌した。次に1mLの28%水酸化アンモニウムを加え、0℃に冷却した。この混合物に2滴のピリジンを添加し、次に氷浴を取り外した。得られた反応混合物を0.5時間攪拌した。5mLの1M HClを添加することにより反応物をクエンチさせ、次に希K
2CO
3で中和させた。EtOAcを用いて生成物を抽出し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮した。粗製物を2mLのジオキサンに溶かし、濾過し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は2.5mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.31分、LC/MS(M+H)=518.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.30分、LC/MS(M+H)=518.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.87(d,J=8.1Hz,1H)、8.74−8.64(m,2H)、7.96(d,J=7.7Hz,1H)、7.90(d,J=7.3Hz,2H)、7.80(s,2H)、7.31(t,J=7.2Hz,2H)、7.25(t,J=7.2Hz,1H)、5.98(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.88(d,J=10.6Hz,1H)、3.83(brs,1H)、3.73(d,J=10.6Hz,1H)、3.47(t,J=11.4Hz,1H)、3.39(d,J=1.1Hz,1H)、3.32−3.24(m,1H)、2.33(s,3H)、1.52(brs,1H)、1.47−1.37(m,1H)、1.30(d,J=8.4Hz,1H)、1.12(d,J=11.4Hz,1H);LC/MS(M+H)=518.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0622】
実施例196
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(ピロリジン−1−スルホニル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミドの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率13%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびピロリジンより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.75分、LC/MS(M+H)=572.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.59分、LC/MS(M+H)=572.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(d,J=7.7Hz,1H)、8.76−8.67(m,2H)、7.96(d,J=7.7Hz,1H)、7.81(d,J=7.3Hz,2H)、7.36−7.30(m,2H)、7.29−7.21(m,1H)、5.89(d,J=8.8Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.90(d,J=5.5Hz,1H)、3.77(d,J=12.1Hz,1H)、3.66(d,J=10.3Hz,1H)、3.59−3.46(m,4H)、3.39(s,1H)、3.21(t,J=11.4Hz,1H)、2.33(s,3H)、1.76(brs,4H)、1.53(brs,1H)、1.47−1.35(m,1H)、1.33−1.21(m,1H)、1.16(d,J=10.6Hz,1H);LC/MS(M+H)=572.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0624】
実施例197
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(モルホリン−4−スルホニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化222】
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【0625】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミドの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率8%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびモルホリンより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は96%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.61分、LC/MS(M+H)=588.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.50分、LC/MS(M+H)=588.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.94(d,J=8.1Hz,1H)、8.82−8.74(m,2H)、7.95(d,J=8.1Hz,1H)、7.86(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.30(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、5.87(d,J=10.3Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.77(d,J=12.8Hz,1H)、3.71(t,J=4.4Hz,5H)、3.42−3.19(m,6H)、2.35(s,3H)、1.51(d,J=12.5Hz,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.29(d,J=8.1Hz,1H)、1.17(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=588.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0626】
実施例198
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−[(4−メチルピペラジン−1−イル)スルホニル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化223】
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【0627】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミドの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率7%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび1−メチルピペラジンより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:25分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.56分、LC/MS(M+H)=601.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.51分、LC/MS(M+H)=601.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.93(d,J=8.1Hz,1H)、8.81−8.73(m,2H)、7.94(d,J=8.1Hz,1H)、7.87(d,J=7.3Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.26(t,J=7.0Hz,1H)、5.86(d,J=10.3Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.93−3.85(m,2H)、3.76(d,J=9.9Hz,1H)、3.71(brs,1H)、3.44−3.29(m,4H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、2.43(brs,4H)、2.34(s,3H)、2.18(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.45−1.35(m,1H)、1.34−1.22(m,1H)、1.15(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=601.4[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0628】
実施例199
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N−メチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミド
【化224】
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【0629】
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−スルホンアミドの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率21%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびメタナミンより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は93%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.47分、LC/MS(M+H)=532.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.29分、LC/MS(M+H)=532.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.89(d,J=8.1Hz,1H)、8.72(s,2H)、7.96(s,1H)、7.88(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.29(m,2H)、7.27−7.22(m,1H)、5.91(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.81−3.71(m,2H)、3.33(brs,1H)、3.26(t,J=11.2Hz,1H)、2.71(s,3H)、2.33(s,3H)、1.98(brs,1H)、1.94(brs,1H)、1.51(brs,1H)、1.44−1.37(m,1H)、1.26(dd,J=19.1、10.6Hz,2H);LC/MS(M+H)=532.1[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0630】
実施例200
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メタンスルフィニル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化225】
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【0631】
マイクロ波バイアルに、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(43.0mg、0.091ミリモル)を、つづいてナトリウムメタンチオラート(9.6mg、0.136ミリモル)およびDMF(1.5mL)を添加した。得られた混合物をマイクロ波にて125℃で10分間加熱した。1滴の水を添加することでそれをクエンチさせ、室温で5分間攪拌した。それを10%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、次に10mLのメタノール/水(1:1の比率)を添加し、室温で攪拌した。この攪拌溶液に、FeCl
3(2.9mg、0.018ミリモル)を、つづいて30%H
2O
2水溶液(15.5mg、0.455ミリモル)を加えた。4時間後、それを10%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、2mLのMeOHに溶かした。この粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.33分、LC/MS(M+H)=501.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.46分、LC/MS(M+H)=501.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(dd,J=7.9、4.6Hz,1H)、8.73−8.63(m,2H)、7.92(dd,J=7.9、5.7Hz,1H)、7.78(t,J=6.6Hz,2H)、7.32(dd,J=7.3、3.7Hz,2H)、7.26(d,J=8.1Hz,1H)、5.91(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.75(brs,1H)、3.65(d,J=16.9Hz,1H)、3.37(d,J=15.0Hz,2H)、3.24(t,J=11.6Hz,1H)、3.03(s,2H)、2.98(s,2H)、2.33(s,3H)、1.57(d,J=12.5Hz,1H)、1.51−1.36(m,2H)、1.34−1.21(m,1H)、1.16(d,J=13.2Hz,1H)、1.13−1.02(m,1H);LC/MS(M+H)=501.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0632】
実施例201
11−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化226】
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【0633】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(60mg、0.126ミリモル)、ナトリウムメタンスルフィナート(15.4mg、0.151ミリモル)、ビス((トリフルオロメチル)スルホニル)銅(6.2mg、0.019ミリモル)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(3.3mg、0.038ミリモル)をバイアルに秤量して入れ、次に3mLのDMSOを添加し、窒素下で密封した。反応バイアルを100℃に加熱し、その温度を24時間保持した。それを室温に冷却し、10%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗混合物を得た。次にこれを2mLのDMFに溶かし、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は16%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.38分、LC/MS(M+H)=520.0);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.50分、LC/MS(M+H)=520.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.59(s,1H)、8.93(brs,1H)、8.78(s,1H)、8.63(brs,1H)、7.69(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.33(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、6.16(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.90(d,J=9.2Hz,1H)、3.73(d,J=9.9Hz,1H)、3.52−3.46(m,1H)、3.44(s,3H)、3.25(t,J=11.6Hz,1H)、1.75−1.59(m,2H)、1.36(d,J=8.1Hz,1H)、0.92(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=520.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0634】
実施例202
1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
【化227】
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【0635】
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]エタン−1−オンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率89%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナンより得られた。該粗混合物は、バイオタージ(Biotage)で24gシリカゲルカラムを用い、5−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製された。LC/MS分析により評価される純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.78分、LC/MS(M+H)=484.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=3.09分、LC/MS(M+H)=484.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79(d,J=7.7Hz,1H)、8.75−8.68(m,2H)、8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.87(d,J=7.7Hz,2H)、7.34(t,J=7.5Hz,2H)、7.25(t,J=7.2Hz,1H)、5.93(brs,1H)、4.08(s,3H)、3.91(d,J=9.9Hz,1H)、3.77(d,J=11.7Hz,1H)、3.46−3.38(m,1H)、3.35(d,J=4.8Hz,1H)、3.30(t,J=11.2Hz,1H)、2.93(s,3H)、1.53(d,J=11.0Hz,1H)、1.49−1.39(m,1H)、1.38−1.27(m,1H)、1.22(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=484.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0636】
実施例203
11−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化228】
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【0637】
11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(200mg、0.420ミリモル)を秤量して50mLの丸底フラスコに入れ、つづいて2−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(114mg、0.504ミリモル)、PdCl
2(dppf)
2・DCM(34.4mg、0.042ミリモル)、ビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(8.9mg、0.013ミリモル)およびトリエチルアミン(0.585mL、4.20ミリモル)を添加した。気体をN
2と置き換え、得られた混合物を攪拌しながら85℃で4時間加熱した。それを室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗混合物を得た。これを40gシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ)に供し、0−10%(10%MeOH中2M NH3/EtOAc)/EtOAcで溶出し、227mg(71%)の標記化合物を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64−8.48(m,3H)、7.78(d,J=7.3Hz,2H)、7.31(t,J=7.3Hz,2H)、7.26−7.15(m,2H)、5.86(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.89(d,J=8.8Hz,1H)、3.76(d,J=9.9Hz,2H)、3.35−3.49(m,4H)、3.25(t,J=11.0Hz,1H)、2.99(d,J=5.5Hz,3H)、1.50(brs,2H)、1.41(d,J=10.3Hz,1H)、1.28−1.18(m,2H);LC/MS(M+H)=540.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0638】
実施例204
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−1λ
6−チオピラン−1,1−ジオン
【化229】
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【0639】
11−(3,6−ジヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(93mg、0.172ミリモル)をDCM(25mL)に溶かし、窒素下で−78℃に冷却した。固体の3−クロロベンゾペルオキオイック酸(3-chlorobenzoperoxoic acid)(77mg、0.345ミリモル)を加え、攪拌した。0.5時間後、冷却浴を取り外し、反応物を室温への加温に供した。2時間後、Na
2S
2O
3飽和水溶液を添加することが該反応物をクエンチさせた。DCMをロータリーエバポレーターにて除去し、残留物を10%MeOH/EtOAcに溶かして攪拌した。有機層を分離し、2mLのMeOHに再び溶かし、濾過し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は59%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.46分、LC/MS(M+H)=572.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.34分、LC/MS(M+H)=572.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.65−8.59(m,2H)、8.56(brs,1H)、7.75(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(d,J=7.7Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、6.94(brs,1H)、5.92(brs,1H)、4.10(brs,2H)、4.04(s,3H)、3.90(d,J=10.6Hz,1H)、3.76(d,J=11.4Hz,2H)、3.56−3.50(m,2H)、3.49−3.40(m,2H)、3.37(s,1H)、3.27(t,J=11.7Hz,1H)、1.53(brs,1H)、1.48−1.37(m,1H)、1.34−1.23(m,1H)、1.18(d,J=11.4Hz,1H);LC/MS(M+H)=572.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0640】
実施例205
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−1λ
6−チアン−1,1−ジオン
【化230】
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【0641】
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−1λ
6−チオピラン−1,1−ジオン(25mg、0.044ミリモル)のメタノール(20mL)中溶液およびPd/C(0.9mg、4.4マイクロモル)を含有する200mLの丸底フラスコを水素下にて室温で攪拌した。2時間後、その反応混合物をセライトを通して濾過して濃縮した。粗製物を2mLのMeOHに溶かし、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は20%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は96%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.54分、LC/MS(M+H)=574.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV、RT=2.77分、LC/MS(M+H)=574.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63−8.52(m,3H)、7.82(d,J=7.7Hz,2H)、7.36(d,J=8.1Hz,1H)、7.33−7.27(m,2H)、7.26−7.20(m,1H)、5.82(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.89(s,1H)、3.77(d,J=10.3Hz,2H)、3.50−3.33(m,4H)、3.25(brs,1H)、2.49−2.42(m,2H)、2.41−2.33(m,2H)、1.49(d,J=11.7Hz,1H)、1.45−1.35(m,1H)、1.32−1.22(m,1H)、1.15(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=574.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0642】
実施例206
プロパン−2−イル N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]カルバマート
【化231】
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【0643】
工程1:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン
丸底フラスコに、DCM(5mL)に溶かした(S)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン(95mg、0.157ミリモル)を含め、TFA(1.58mL、2.36ミリモル)を添加し、得られた混合物を室温で攪拌した。0.5時間後、LC/MSは反応が完了したことを示した。反応混合物をロータリーエバポレーターにて濃縮し、10mLの水を添加して攪拌した。有機副生成物をジエチルエーテルで抽出し、次に水層のpHをNaOHの1N溶液で約9に調整した。水層を5%MeOH/EtOAcで抽出し、溶媒を除去した後に標記化合物を94%で得た。LC/MS(M+H)=454.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0644】
工程2:プロパン−2−イル N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]カルバマート
DCM(4mL)に懸濁させた(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン(22.0mg、0.049ミリモル)に、イソプロピル カルボノクロリダート(0.146mL、0.146ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.169ml、1.21ミリモル)を添加し、得られた混合物を室温で攪拌した。1時間後、それを15mLの5%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機層を濃縮乾固させた。それを2mLのメタノールに再び溶かし、濾過し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は8.8mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.90分、LC/MS(M+H)=540.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.88分、LC/MS(M+H)=540.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57−8.47(m,3H)、7.96−7.86(m,3H)、7.30(t,J=7.3Hz,2H)、7.22(t,J=7.2Hz,1H)、5.68(brs,1H)、5.02(dt,J=12.6、6.4Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.89(d,J=13.9Hz,2H)、3.75(d,J=10.6Hz,1H)、3.31(brs,1H)、2.31(s,3H)、1.43(brs,1H)、1.34(d,J=6.2Hz,6H)、1.31−1.13(m,3H);LC/MS(M+H)=540.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0645】
実施例207
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,2−ジメチルプロパンアミド
【化232】
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【0646】
1,4−ジオキサン(4mL)に懸濁させた(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン(20.0mg、0.044ミリモル)に、塩化ピバロイル(16.0mg、0.132ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.153ml、1.102ミリモル)を添加し、その得られた混合物を室温で攪拌した。0.5時間後、それを15mLの5%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機層を濃縮乾固させた。それを2mLのメタノールに再び溶かし、濾過し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は26%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV、RT=1.90分、LC/MS(M+H)=538.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.09分、LC/MS(M+H)=538.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.91(brs,1H)、8.59−8.52(m,2H)、8.42(brs,1H)、8.13(d,J=8.4Hz,1H)、7.86(d,J=7.3Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.2Hz,1H)、5.98(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.93−3.87(m,1H)、3.76(d,J=9.2Hz,2H)、3.45(t,J=11.4Hz,1H)、3.28(t,J=11.9Hz,1H)、2.29(s,3H)、1.60(brs,1H)、1.37(s,10H)、1.32−1.22(m,1H)、1.11(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=538.1[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0647】
実施例208
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]メタンスルホンアミド
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2,2−ジメチルプロパンアミドの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率13%にて(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミンおよび塩化メタンスルホニルより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は13%mgであり、LC/MS分析により評価されるその純度は93%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.56分、LC/MS(M+H)=532.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV. ;RT=2.99分、LC/MS(M+H)=532.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52−8.47(m,2H)、8.45(d,J=8.4Hz,1H)、7.93−7.85(m,J=7.3Hz,2H)、7.31−7.26(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、6.86(d,J=8.1Hz,1H)、5.74(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.91−3.85(m,1H)、3.75(d,J=11.7Hz,2H)、3.51(s,3H)、3.36(d,J=19.8Hz,2H)、3.32−3.26(m,1H)、2.31(s,3H)、1.45(brs,1H)、1.35(d,J=11.4Hz,1H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=532.1[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0649】
実施例209
4−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化234】
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【0650】
工程1:(S)−4−(3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)チオモルホリン・1,1−ジオキシド
(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(150mg、0.328ミリモル)、チオモルホリン・1,1−ジオキシド(311mg、2.30ミリモル)およびトリエチルアミン(0.365mL、2.63ミリモル)を1.2mLのDMSOに溶かし、マイクロ波にて175℃で2時間処理した。それを1%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して181mgの粗製物を得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は76%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(brs,1H)、8.43(s,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、7.73(d,J=7.3Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、7.03(d,J=8.8Hz,1H)、5.61(brs,1H)、4.28(brs,4H)、3.90−3.82(m,1H)、3.76(d,J=10.3Hz,1H)、3.53(brs,1H)、3.30−3.16(m,6H)、1.50−1.38(m,2H)、1.24(d,J=7.3Hz,1H)、1.13(d,J=11.0Hz,1H);LC/MS(M+H)=555.0[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0651】
工程2:4−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
(S)−4−(3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−イル)チオモルホリン・1,1−ジオキシド(30.0mg、0.054ミリモル)、(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(11.4mg、0.081ミリモル)、K2CO
3(14.9mg、0.108ミリモル)、and PdCl
2(dppf)
2.DCM(4.4mg、5.40マイクロモル)を3:1 ジオキサン/水に溶かし、マイクロ波にて140℃で0.25時間処理した。それを1%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗試料を得た。これを2mLのメタノールに溶かし、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は32%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV RT=1.73分、LC/MS(M+H)=572.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.57分、LC/MS(M+H)=572.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.37(s,1H)、7.74(d,J=7.3Hz,2H)、7.36−7.29(m,2H)、7.28−7.20(m,2H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、5.76(brs,1H)、4.31(brs,4H)、3.92−3.84(m,1H)、3.77(d,J=7.0Hz,1H)、3.58(brs,1H)、3.49−3.40(m,4H)、3.28−3.21(m,2H)、2.48(s,3H)、2.31(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.42(d,J=9.2Hz,1H)、1.29−1.14(m,2H);LC/MS(M+H)=572.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0652】
実施例210
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化235】
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【0653】
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20.00mg、0.042ミリモル)、3−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド(12.6mg、0.085ミリモル)、RuPhos(1.6mg、3.38マイクロモル)、Pd(OAc)
2(0.5mg、2.11マイクロモル)およびCs
2CO
3(55.1mg、0.169ミリモル)を1.5mLのジオキサンに溶かし、マイクロ波にて110℃で1時間加熱した。それを濾過し、その粗濾液を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:ウォーターズ CSH C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は18%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.54分、LC/MS(M+H)=586.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.43分、LC/MS(M+H)=586.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(s,1H)、8.37(d,J=8.8Hz,1H)、7.73(d,J=7.7Hz,2H)、7.31(t,J=7.3Hz,2H)、7.24(t,J=7.2Hz,1H)、7.17(s,1H)、7.05(d,J=9.2Hz,1H)、5.74(brs,1H)、5.45(brs,1H)、4.89(d,J=13.2Hz,1H)、4.01(d,J=2.9Hz,3H)、3.90−3.79(m,2H)、3.77(brs,1H)、3.48(dd,J=13.8、5.3Hz,1H)、3.43−3.32(m,3H)、3.32−3.20(m,2H)、2.29(d,J=2.6Hz,3H)、1.56(d,J=6.6Hz,3H)、1.51(brs,1H)、1.41(d,J=5.1Hz,1H)、1.32−1.14(m,2H);LC/MS(M+H)=586.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0654】
実施例211
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−6−メチル−1λ
6,4−チアゼパン−1,1−ジオン
【化236】
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【0655】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率21%にて(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび6−メチル−1,4−チアゼパン・1,1−ジオキシドより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.57分、LC/MS(M+H)=600.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.46分、LC/MS(M+H)=600.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.30(d,J=8.8Hz,2H)、7.77(d,J=7.0Hz,2H)、7.30(t,J=7.0Hz,2H)、7.23(t,J=7.2Hz,1H)、6.81(d,J=8.8Hz,1H)、5.70(brs,1H)、4.45(brs,1H)、4.24(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.93−3.85(m,3H)、3.77(brs,1H)、3.71(d,J=19.4Hz,2H)、3.59(brs,1H)、3.36(brs,1H)、3.32−3.15(m,3H)、2.60(brs,1H)、2.29(s,3H)、1.47(brs,1H)、1.40(brs,1H)、1.24(d,J=13.6Hz,2H)、1.17(t,J=6.1Hz,3H);LC/MS(M+H)=600.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0656】
実施例212
4−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}ピペラジン−2,6−ジオン
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率27%にて11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよびピペラジン−2,6−ジオンより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって30−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.40分、LC/MS(M+H)=554.6);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.30分、LC/MS(M+H)=554.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.48−8.39(m,2H)、8.34(d,J=9.2Hz,1H)、7.76(d,J=7.0Hz,1H)、7.69(brs,1H)、7.34−7.27(m,3H)、7.23(d,J=6.6Hz,1H)、5.71(brs,1H)、4.65(d,J=3.7Hz,1H)、4.59−4.54(m,1H)、4.26(brs,1H)、4.00(d,J=11.7Hz,3H)、3.90(s,2H)、3.77(d,J=11.7Hz,1H)、3.72(s,2H)、3.65(brs,1H)、3.35−3.26(m,1H)、1.47(brs,1H)、1.44−1.28(m,2H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=554.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0658】
実施例213
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率18%にて(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび2−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシドより得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価された純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.62分、LC/MS(M+H)=586.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.45分、LC/MS(M+H)=586.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46−8.32(m,3H)、7.74(d,J=6.6Hz,2H)、7.31(d,J=4.4Hz,2H)、7.24(d,J=7.7Hz,1H)、7.12−7.05(m,1H)、5.73(brs,1H)、4.91−4.77(m,1H)、4.72−4.57(m,1H)、4.01(d,J=5.1Hz,3H)、3.90(s,2H)、3.77(d,J=10.6Hz,2H)、3.56(d,J=10.3Hz,2H)、3.35−3.19(m,3H)、2.29(d,J=4.4Hz,3H)、1.50(brs,1H)、1.41(brs,1H)、1.31(d,J=4.4Hz,3H)、1.24(brs,2H);LC/MS(M+H)=586.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0660】
実施例214
5−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2λ
6−チア−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,2−ジオン
【化239】
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【0661】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率18%にて(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび(1R,4R)−2−チア−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン 2,2−ジオキシド・臭化水素酸塩より得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.56分、LC/MS(M+H)=584.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.79分、LC/MS(M+H)=584.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44−8.36(m,2H)、8.33(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.3Hz,1H)、6.64(d,J=8.4Hz,1H)、5.69(brs,1H)、5.24(brs,1H)、4.19(brs,1H)、4.02(s,3H)、3.94−3.85(m,2H)、3.76(d,J=9.9Hz,1H)、3.65(brs,1H)、3.46(s,4H)、3.41−3.37(m,1H)、3.31−3.16(m,2H)、2.74−2.67(m,1H)、2.66−2.60(m,1H)、2.30(s,3H)、1.48(brs,1H)、1.43−1.32(m,1H)、1.24(d,J=9.2Hz,1H)、1.17(brs,1H);LC/MS(M+H)=584.2[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0662】
実施例215
ジエチル(2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アミノ}エチル)ホスホナート
【化240】
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【0663】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−3−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオンの合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率31%にて(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよびジエチル(2−アミノエチル)ホスホナート・シュウ酸塩より得られた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。LC/MS分析により評価される純度は96%であった。分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.44分、LC/MS(M+H)=618.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.38−8.31(m,2H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.84(d,J=7.3Hz,2H)、7.59(brs,1H)、7.31(t,J=7.5Hz,2H)、7.23(t,J=7.2Hz,1H)、6.51(d,J=8.4Hz,1H)、5.68(brs,1H)、4.09−4.02(m,4H)、4.01(s,3H)、3.87(d,J=8.1Hz,1H)、3.78(d,J=12.1Hz,2H)、3.69(brs,2H)、3.44(d,J=10.3Hz,2H)、3.30(t,J=11.2Hz,2H)、2.33(brs,1H)、2.30(s,3H)、1.46(brs,1H)、1.43−1.33(m,1H)、1.28−1.19(m,8H);LC/MS(M+H)=618.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0664】
実施例216
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化241】
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【0665】
マイクロ波バイアル中の(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(12mg、0.025ミリモル)に、チオモルホリン・1,1−ジオキシド(3.4mg、0.025ミリモル)、RuPhos(1.1mg、2.54マイクロモル)、Pd(OAc)
2(0.570mg、2.54マイクロモル)、K
3PO
4(33.0mg、0.101ミリモル)を、つづいてジオキサン(2mL)を添加した。そのバイアルをアルゴン下で密封し、マイクロ波を用いて0.5時間130℃で加熱した。それを濾過し、粗製物(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は3.5%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は100%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV; RT=1.45分、LC/MS(M+H)=572.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;RT=2.68分、LC/MS(M+H)=572.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.01(s,1H)、8.43(s,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,3H)、7.34(d,J=7.7Hz,3H)、7.27(s,1H)、5.75(s,1H)、4.28(brs,4H)、3.95(brs,3H)、3.89(brs,2H)、3.20(brs,4H)、2.25(s,3H)、1.70(d,J=10.6Hz,2H)、1.53(d,J=16.5Hz,2H)、1.37(s,1H);LC/MS(M+H)=572.1[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0666】
実施例217
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーA)
【化242】
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【0667】
工程1A:tert−ブチル チオモルホリン−4−カルボキシラート・1,1−ジオキシド
チオモルホリン・1,1−ジオキシド(2.00g、14.8ミリモル)を0℃にてTHF(20mL)に溶かした。ジ−tert−ブチル ジカルボナート(3.55g、16.3ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(4.12mL、29.6ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で一夜攪拌した。それをEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた粗残留物をISCO(80gカラムを用い、0−70%EtOAc/ヘキサンで溶出する)での精製に供した(TLCプレートを染色するのに5%KMnO
4を用いた)。適切なフラクションを合わせ、濃縮して標記化合物(3.46g、99%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.00−3.89(m,4H)、3.06−2.97(m,4H)、1.51(s,10H)
【0668】
工程1B:tert−ブチル 2−メチルチオモルホリン−4−カルボキシラート・1,1−ジオキシド
tert−ブチル チオモルホリン−4−カルボキシラート・1,1−ジオキシド(1.000g、4.25ミリモル)のTHF(25mL)中溶液を攪拌しながら−78℃に冷却した。リチウムジイソプロピルアミン(2.125mL、4.25ミリモル)をゆっくりと添加し、その得られた混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。ヨードメタン(0.905g、6.37ミリモル)を添加し、1時間攪拌させた。冷却浴を取り外し、反応物を室温までの加温に供し、一夜攪拌した。反応物をブラインでクエンチさせ、EtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで1回抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4上で乾燥させて濾過した。それを濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物をバイオタージで5−100%EtOAc/ヘキサンで溶出する精製に付し、標記化合物(85%、0.898g、白色の固体)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.30−4.21(m,1H)、4.00−3.90(m,2H)、3.12−2.97(m,4H)、1.52−1.48(m,9H)、1.39−1.36(m,3H)
【0669】
工程1C:キラル分離
ラセミ体のtert−ブチル 2−メチルチオモルホリン−4−カルボキシラート・1,1−ジオキシドをキラル分離に供し、個々のエナンチオマーを得た。カラム:キラルパック(ChiralPak)AD−H、30x250mm、5μm;移動相:20%MeOH/80%CO
2;圧力:100バール;温度:40℃;流速:70mL/分;UV:205nm;注入:0.35mL(約20mg/mL);フラクションの集合:ピーク1:3.30’−3.75’、ピーク2:4.30’−5.00’。絶対配置は決定されなかった。ピーク1はエナンチオマーAと称され、ピーク2はエナンチオマーBと称される。
【0670】
工程1D:2−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・塩酸塩(エナンチオマーA)および2−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・塩酸塩(エナンチオマーB)
26mg(0.104ミリモル)のエナンチオマーAおよびBであるtert−ブチル 2−メチルチオモルホリン−4−カルボキシラート・1,1−ジオキシドの各々を2mLのジオキサンに溶かし、そこにジオキサン中4M HCl(1.043mL、4.17ミリモル)を添加し、室温で10分間攪拌した。標記化合物が収率100%にて各反応混合物を濃縮することにより得られた。
【0671】
工程2:4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーA)
(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(25.0mg、0.053ミリモル)、2−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・塩酸塩(エナンチオマーA、24.5mg、0.132ミリモル)、RuPhos(2.0mg、4.23マイクロモル)、Pd(OAc)
2(0.95mg、4.23マイクロモル)およびK
3PO
4(44.8mg、0.211ミリモル)を2mLのジオキサンに溶かし、マイクロ波にて120℃で0.5時間加熱した。反応混合物をロータリーエバポレーターにて濃縮し、2mLのメタノールに溶かし、濾過し、粗材料(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は13%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は92%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.81分、LC/MS(M+H)=586.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.45分、LC/MS(M+H)=586.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(brs,2H)、8.36(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(d,J=7.7Hz,2H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.24(t,J=7.0Hz,1H)、7.11(d,J=8.8Hz,1H)、5.75(brs,1H)、4.84(d,J=16.1Hz,1H)、4.69(d,J=14.3Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.89(d,J=12.1Hz,1H)、3.85−3.74(m,2H)、3.64(brs,1H)、3.62−3.52(m,2H)、3.49−3.29(m,3H)、3.23(brs,2H)、2.31(s,3H)、1.50(brs,1H)、1.47−1.37(m,1H)、1.32(d,J=7.0Hz,3H)、1.29−1.15(m,2H);LC/MS(M+H)=586.0[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0672】
実施例218
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーB)
【化243】
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【0673】
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]−2−メチル−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン(ジアステレオマーA)の合成において記載される反応と同様の操作に従って、標記化合物が収率31%にて7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび2−メチルチオモルホリン・1,1−ジオキシド・塩酸塩(エナンチオマーB)より得られた。分析性LC/MS注入1の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.96分、LC/MS(M+H)=586.1);分析性LC/MS注入2条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.47分、LC/MS(M+H)=586.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(brs,1H)、8.43(brs,1H)、8.37(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.29(m,2H)、7.26−7.21(m,1H)、7.12(d,J=8.8Hz,1H)、5.75(brs,1H)、4.88(d,J=16.1Hz,1H)、4.64(d,J=13.9Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.90−3.85(m,1H)、3.84−3.74(m,2H)、3.64−3.50(m,4H)、3.50−3.37(m,3H)、3.36−3.21(m,3H)、2.29(s,3H)、1.49(brs,1H)、1.46−1.35(m,1H)、1.32(d,J=6.6Hz,3H)、1.25(brs,2H);LC/MS(M+H)=586.1
【0674】
実施例219
(2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アミノ}エチル)ホスホン酸
【化244】
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【0675】
マイクロ波バイアル中の(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(40.0mg、0.085ミリモル)に、ジエチル (2−アミノエチル)ホスホナート(30.6mg、0.169ミリモル)、RuPhos(1.2mg、2.54マイクロモル)、Pd(OAc)
2(0.95mg、4.23マイクロモル)、K
3PO
4(108mg、0.507ミリモル)およびジオキサン(2mL)を添加した。得られた混合物をマイクロ波にて120℃で0.5時間加熱した。LC/MSは工程1が達成されたことを示した(M+1=618)。その反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させて濃縮した。残留物をDCM(5mL)に溶かし、0℃に冷却した。ブロモトリメチルシラン(51.8mg、0.338ミリモル)を加え、氷浴を取り外し、得られた混合物を室温で一夜攪拌した。それを濃縮し、10:1 メタノール/水の溶液(20mL)を添加し、6時間攪拌した。LC/MSは所望の生成物が製造されたが、モノエチルの副生成物が主たる生成物であることを示唆した(下記参照)。それをロータリーエバポレーターにて濃縮し、その固体残留物を1滴のTFAを含む10:1 メタノール/H
20溶液に溶かした。それを濾過し、その粗材料(濾液)を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。(NH
4OAc塩としての)標記化合物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は7%であり、LC/MS分析により評価されるその純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.10分、LC/MS(M+H)=562.0);注入2の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.13分、LC/MS(M+H)=562.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39−8.31(m,2H)、8.05(d,J=8.4Hz,1H)、7.85(d,J=7.0Hz,2H)、7.30(t,J=7.7Hz,3H)、7.18(t,J=7.3Hz,1H)、6.46(d,J=8.4Hz,1H)、5.64(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.82(d,J=10.3Hz,2H)、3.73(brs,2H)、3.51−3.45(m,2H)、3.32(brs,2H)、2.30(s,4H)、1.98−1.84(m,4H)、1.47(brs,1H)、1.34(d,J=8.1Hz,1H)、1.22(brs,2H);LC/MS(M+H)=562.3[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0676】
実施例220
(2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アミノ}エチル)(エトキシ)ホスフィン酸
【化245】
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【0677】
標記化合物は(2−{[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]アミノ}エチル)ホスホン酸の合成および精製に間に収率26%で得られた。分析性LC/MS注入1の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.20分、LC/MS(M+H)=590.0);分析性LC/MS注入2の条件(カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV;RT=1.25分、LC/MS(M+H)=590.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39−8.31(m,2H)、8.05(d,J=8.4Hz,1H)、7.85(d,J=7.0Hz,2H)、7.30(t,J=7.7Hz,3H)、7.18(t,J=7.3Hz,1H)、6.46(d,J=8.4Hz,1H)、5.64(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.82(d,J=10.3Hz,2H)、3.73(brs,2H)、3.51−3.45(m,2H)、3.32(brs,2H)、2.30(s,4H)、1.98−1.84(m,4H)、1.47(brs,1H)、1.34(d,J=8.1Hz,1H)、1.22(brs,2H);HPLC、注入1のRT=1.20分、注入2のRT=1.25分;LC/MS(M+H)=590.3
【0678】
実施例221
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メタンスルホニル−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化246】
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【0679】
工程1:2−(メチルスルホニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
磁気攪拌棒を装備した圧力容器において、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビス(1,3,2−ジオキサボロラン)(1.291g、5.08ミリモル)および5−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ピリジン(1g、4.24ミリモル)を添加した。固体をジオキサン(15mL)およびDMSO(0.5mL)に懸濁させた。酢酸カリウム(0.831g、8.47ミリモル)を添加し、反応混合物を音波処理に5分間供しながらアルゴンを用いて脱気処理に付した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.173g、0.212ミリモル)を添加した。容器に蓋をし、油浴中、90℃で3時間加熱した。3時間後、反応物を攪拌しながら室温に冷却した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。水層を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。ブラインを用いて層の分散を助成した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して1.56gの褐色の固体を得た。
【0680】
工程2:5−ブロモ−6’−(メチルスルホニル)−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
磁気攪拌棒を装備した圧力容器において、2−(メチルスルホニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(800mg、2.12ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(597mg、2.12ミリモル)を添加した。該固体をジオキサン(25mL)および水(8.33mL)に懸濁させた。炭酸カリウム(879mg、6.36ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(138mg、0.170ミリモル)を添加した。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを5分間通気した。容器に蓋をし、90℃で2時間加熱した。反応容器を室温に冷却した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残りの水層を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して半固体を得た。該材料をDCMに溶かし、シリカゲルクロマトグラフィー(80g ISCOシリカカラム、5−100%酢酸エチル/ヘキサン(900mL)で溶出;TLC Rf=0.52(50%酢酸エチル/ヘキサン))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮して470mg(56%)の黄色の固体を得た。LC/MS(M+H)=359.9;LC/MS 純度:>91%;R
t=0.98分;カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分
【0681】
工程3:3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジンおよび3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
磁気攪拌棒を装備した50mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−6’−(メチルスルホニル)−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(300mg、0.838ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(417mg、1.05ミリモル)を添加した。固体を1,2−ジクロロベンゼン(1414μL)に懸濁させた。フラスコを空気中に開放して反応物を攪拌しながら150℃(油浴)に加熱した。反応を0.75時間続けさせた。溶媒を加熱しながら窒素流の下で除去した。黒色の残留物を分取性HPLC(条件:20−100%B;B溶媒 90%メタノール/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、流速:30mL/分、UV:254nm)により精製するためにメタノールに(攪拌しながら)溶かした。ピーク1;100mg(29%) R
t:10.6分;ピーク2(23%) R
t:11.5分;ピーク1:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.54(s,1H)、9.56(s,1H)、8.77(d,J=2.0Hz,1H)、8.49(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(d,J=0.8Hz,1H);ピーク2:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.81(s,1H)、8.92(d,J=8.0Hz,1H)、8.74(d,J=2.0Hz,1H)、8.30(d,J=2.0Hz,1H)、8.00(d,J=7.8Hz,1H)
【0682】
工程4:(S)−3−ブロモ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
磁気攪拌棒を装備し、氷浴において0℃に冷却した丸底フラスコに、3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(70mg、0.215ミリモル)、(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(67.7mg、0.322ミリモル)およびPh
3P(84mg、0.322ミリモル)を添加した。該固体をTHF(15mL)に溶かした。DIAD(0.063mL、0.322ミリモル)をこの懸濁液に15分間にわたって滴下して加えた。氷浴を取り外し、反応物を3時間にわたって室温までの加温に供した。反応混合物を濃縮した。残渣をDMFに溶かし、濾過し、分取性HPLC(条件:20−100%B;B溶媒 90%メタノール/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ(AXIA LUNA) C18 30x100mm、10ミクロン、30mL/分の流速、UV(254nm))に付して精製した。所望の生成物はR
t:16.1分で溶出したピークであった。同様のフラクションを濃縮して60mg(46%)の黄色の油状物を得た。材料を>85%純度で精製した。LC/MS(M+H)=520.1;HPLC条件:R
t=3.25分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察);温度:40℃)
【0683】
工程5:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メタンスルホニル−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.096ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(14.1mg、0.145ミリモル)およびNMP(1.5mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(19.3mg、0.145ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(4.7mg、6.75マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらアルゴンを5分間通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、該反応混合物を一夜攪拌した。反応混合物を濾過し、固体をDCMで洗浄した。濾液を真空下にて濃縮した。残りの油状物をDMFで希釈し、濾過して固体を除去した。混合物を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、1.4mg(3%)の標記化合物を得、その平均純度はLC/MS分析によれば96%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用い、最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.48分;LC/MS(M+H)=535.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.29分;LC/MS(M+H)=535.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.95(d,J=8.1Hz,1H)、8.82−8.75(m,1H)、8.70(brs,1H)、8.26(t,J=7.0Hz,1H)、8.01(d,J=8.1Hz,1H)、7.34(d,J=5.9Hz,1H)、7.31−7.25(m,1H)、7.16−7.09(m,1H)、6.25(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.93−3.85(m,2H)、3.74(d,J=12.1Hz,1H)、3.62(d,J=10.3Hz,1H)、3.37(d,J=8.8Hz,1H)、3.27−3.19(m,2H)、2.35(s,3H)、1.72−1.60(m,3H)、1.56−1.46(m,1H)、0.98(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=535.3;HPLC条件:R
t=2.56分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察);温度:40℃)
【0684】
実施例222
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メタンスルホニル−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化247】
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【0685】
磁気攪拌棒を装備した小型の圧力容器に、(S)−3−ブロモ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.096ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(20.4mg、0.145ミリモル)を添加した。固体をジオキサン(3mL)および水(1mL)に懸濁させた。炭酸カリウム(40.0mg、0.289ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(6.3mg、7.72マイクロモル)を添加した。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを5分間通気した。該容器に蓋をし、90℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を水および酢酸エチルに溶かした。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して油状物を得た。その油状物をDMFで希釈し、ついで濾過し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。該材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって50−90%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて再び精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、9.1mg(17%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.75分;LC/MS(M+H)=535.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.52分;LC/MS(M+H)=535.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.90(d,J=8.1Hz,1H)、8.68(s,1H)、8.52(brs,1H)、8.25(t,J=7.3Hz,1H)、7.99(d,J=8.1Hz,1H)、7.34(q,J=6.6Hz,1H)、7.31−7.23(m,1H)、7.18−7.07(m,1H)、6.21(brs,1H)、3.97−3.85(m,1H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.62(d,J=10.6Hz,1H)、3.39(d,J=3.7Hz,3H)、3.27−3.13(m,2H)、2.51(brs,3H)、2.35(s,3H)、1.66(d,J=12.8Hz,1H)、1.58−1.45(m,1H)、1.43−1.28(m,1H)、0.96(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=535.3;HPLC条件:R
t=2.60分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0686】
実施例223
1−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル](
2H
3)エタン−1−オン
【化248】
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【0687】
磁気攪拌棒を装備し、ドライアイス/アセトン浴にてー78℃に冷却した小型の丸底フラスコに、(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(50mg、0.087ミリモル)およびTHF(10mL)を添加した。CD
3Li(1.75mL、0.875ミリモル、ジエチルエーテル中0.5M、LiIの複合体として)を−78℃に冷却しながら滴下して加えた。2時間後、冷却浴を取り外し、反応混合物を室温までの加温に供した。反応物を室温で攪拌しながらメタノールでクエンチさせた。溶媒を真空下で除去し、その油状物をメタノールに溶かして濾過した。その溶液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、1.6mg(3%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.25分;LC/MS(M+H)=502.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.51分;LC/MS(M+H)=502.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.42(s,1H)、8.77(brs,1H)、8.63(s,1H)、8.40(brs,1H)、7.79−7.65(m,2H)、7.18(t,J=8.6Hz,2H)、6.00(d,J=11.0Hz,1H)、3.94−3.85(m,2H)、3.71(d,J=9.2Hz,1H)、3.36(brs,1H)、3.24(t,J=11.4Hz,1H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.66(brs,1H)、1.60(d,J=11.0Hz,1H)、1.30(d,J=8.1Hz,1H)、0.92(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=502.1;HPLC条件:R
t=3.46分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0688】
実施例224
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル](2H6)プロパン−2−オール
【化249】
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【0689】
磁気攪拌棒を装備し、ドライアイス/アセトン浴にてー78℃に冷却した小型の丸底フラスコに、(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(50mg、0.087ミリモル)およびTHF(10mL)を添加した。CD
3Li(1.75mL、0.875ミリモル、ジエチルエーテル中0.5M、LiI複合体として)を−78℃で冷却しながら滴下して加えた。2時間後、冷却浴を取り外し、反応混合物を室温への加温に供した。反応物を室温で攪拌しながらメタノールを用いてクエンチさせた。溶媒を真空下で除去し、残りの油状物をメタノールに溶かし、濾過した。その溶液を分取性HPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、22.3mg(48%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.69分;LC/MS(M+H)=521.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.97分;LC/MS(M+H)=521.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.30(s,1H)、8.52(s,1H)、8.30(brs,1H)、8.24(brs,1H)、7.72(dd,J=8.1、5.5Hz,2H)、7.18(t,J=8.6Hz,2H)、5.83(d,J=11.4Hz,1H)、3.96−3.83(m,1H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.47(t,J=11.2Hz,2H)、3.37(d,J=10.3Hz,1H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、2.47(s,3H)、2.29(s,3H)、1.73−1.63(m,1H)、1.63−1.49(m,1H)、1.37−1.23(m,1H)、0.97(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=521.2;HPLC条件:R
t=3.13分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0690】
実施例225
2−{8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化250】
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【0691】
磁気攪拌棒を備えた20mLの圧力バイアルにて、(S)−2−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−イル)プロパン−2−オール(35mg、0.068ミリモル)およびCD
3OD(3mL)を添加した。カリウムt−ブトキシド(38.2mg、0.340ミリモル)を溶液に加え、それを室温で溶解させた。該バイアルを予め80℃に加熱した油浴に入れ、一夜攪拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を2mLのメタノールに溶かし、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)により精製するために濾過した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、16.8mg(45%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は94%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.63分;LC/MS(M+H)=576.6);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.30(s,1H)、8.53(s,1H)、8.31(brs,1H)、8.25(brs,1H)、7.71(dd,J=8.1、5.5Hz,2H)、7.18(t,J=8.8Hz,2H)、5.83(d,J=11.4Hz,1H)、3.94−3.85(m,1H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.47(t,J=11.0Hz,1H)、3.40(d,J=5.1Hz,2H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.68(d,J=12.5Hz,1H)、1.58(d,J=9.2Hz,6H)、1.51(d,J=13.2Hz,1H)、1.37−1.23(m,1H)、0.97(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=576.6;HPLC条件:R
t=2.76分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0692】
実施例226
11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化251】
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【0693】
工程1:5−ブロモ−6’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
磁気攪拌棒を装備した75mLの圧力フラスコに、(6−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸(1g、6.35ミリモル)、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.791g、6.35ミリモル)を添加した。固体をTHF(30mL)に懸濁させた。混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.259g、0.318ミリモル)およびK
3PO
4(9.53mL、19.1ミリモル)(25g K
3PO
4/60mLの水=2M溶液)で処理した。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを5分間通気した。そのフラスコに蓋をし、予め80℃に加熱した油浴にて2時間加熱した。反応容器を室温に冷却した。該反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して有機溶媒を除去した。残りの水層を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(エマルジョンを形成し、ブラインを添加した)。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して固体を得た。該材料をDCMおよび酢酸エチルに溶かした。その溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80g シリカゲル ISCO、0−50%酢酸エチル/ヘキサン(合計で600mLの溶媒)、ついで50−100%(300mLの溶媒)を用いる;TLC Rf=0.88(50%酢酸エチル/ヘキサン))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮して660mg(33%)の淡黄色の固体を99%純度(LC/MS)で得た。LC/MS(M+H)=315.9;HPLC条件:R
t=3.43分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0694】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
磁気攪拌棒を装備した丸底フラスコに、5−ブロモ−6’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(4.5g、14.3ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(7.13g、17.9ミリモル)を添加した。固体を1,2−ジクロロベンゼン(16.1ml、143ミリモル)に懸濁させた。フラスコを窒素でフラッシュさせ、反応物を攪拌しながら150℃(油浴)に加熱した。反応物を空気中に連続して1時間開放した。大部分の溶媒を100℃に加熱しながら窒素流の下で蒸発により除去した。反応混合物を100mLのジクロロメタンで希釈し、室温で一夜攪拌した。白色の沈殿物を形成し、濾過で取り出し、その固体をさらなるジクロロメタンで洗浄した。この濾過した材料(2.08g;52%)は3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジンであった。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.47(brs,1H)、8.68−8.57(m,2H)、8.19(d,J=1.8Hz,1H)、7.42(d,J=8.3Hz,1H)。他の異性体と、多種の不純物とを含む残りの濾液を濃縮し、残っている1,2−ジクロロベンゼンを除去した。(100℃に加熱しながら窒素流下にて)溶媒を除去した後、その油性残留物を50mLの酢酸イソプロピルに溶かし、混合物を室温で数時間攪拌した。褐色の固体を濾過した。濾液を真空下で濃縮して油状物を得た。この油状物をDCMに溶かし、精製のために40g ISCOシリカゲルカラムの上端部に移した。その材料を5−100%THF/ヘキサン(合計で800mLの容量)で溶出した。同様のフラクション(LC/MSによって同定されるような;TLCによるダブルスポット(Rf=0.64/0.73 30%THF/ヘキサン中))を合わせ、真空下で濃縮して600mg(15%)の3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンをオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 1キャップド 0.45(brs,1H)、9.33(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、8.04(d,J=1.8Hz,1H)、7.29(s,1H)
【0695】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
磁気攪拌棒を装備し、氷浴中で0℃に冷却した丸底フラスコに、3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(1000mg、1.77ミリモル)、(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(558mg、2.65ミリモル)およびPh
3P(696mg、2.65ミリモル)を添加した。固体をジクロロメタン(40mL)に懸濁させた。DIAD(0.516mL、2.65ミリモル)をこの懸濁液に滴下して加えた。氷浴を取り外し、反応物を2時間にわたって室温までの加温に供した。室温で2時間経過した後、反応混合物中に残っている白色の沈殿物を濾去した。濾液を真空下で濃縮して残留物を得た。その残留物をDCMに溶かし、80g ISCOシリカゲルカラムの上端部に移した。該材料を0−100%酢酸エチル/ヘキサン(合計で900mLの容量の溶媒)で溶出した。同様のフラクション(Rf=0.86、50%酢酸エチル/ヘキサン中)を合わせ、次に真空下で濃縮して660mg(71%)の白色の泡沫体(>90%純度)を得た。LC/MS(M+H)=476.0;HPLC条件:R
t=1.22分 カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分
【0696】
工程4:11−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
磁気攪拌棒を装備した75mLの圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(650mg、1.37ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(199mg、2.05ミリモル)およびNMP(10mL)を添加した。テトラメチルNH
4OAc(274mg、2.05ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(67.3mg、0.096ミリモル)を加えた。該混合物に音波処理に付しながら5分間アルゴンを通気し、次に容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を一夜攪拌した。該容器を油浴中にて100℃に加熱しながら溶媒を窒素流の下で除去した。残りの残留物をDCMに溶かし、80g ISCOシリカゲルカラムに移した。その材料を0−75%の10%メタノール中2Mアンモニア/酢酸エチルで、残りをヘキサンで、合計で1Lの容量で溶出した。同様のフラクション(TLC Rf=0.58 50%の10%メタノール中2Mアンモニア/(酢酸エチル/ヘキサン))を合わせ、真空下で濃縮した。残りの油状物をヘキサンでトリチュレートし、得られた固体を濾過して197mg(22%)の黄色の泡沫体(>75%純度)を標記化合物として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71−8.62(m,2H)、8.21(t,J=7.3Hz,1H)、7.46(d,J=8.1Hz,1H)、7.41−7.24(m,2H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.18(brs,1H)、4.01(brs,3H)、3.93−3.82(m,2H)、3.74(d,J=9.9Hz,1H)、3.53(d,J=8.8Hz,1H)、3.49−3.36(m,1H)、3.30−3.12(m,1H)、2.29(s,3H)、1.66(d,J=11.7Hz,1H)、1.53−1.39(m,1H)、1.39−1.26(m,1H)、0.96(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=491.4;HPLC条件:R
t=3.30分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0697】
実施例227
5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化252】
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【0698】
磁気攪拌棒を装備した75mLの圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(650mg、1.37ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(199mg、2.05ミリモル)およびNMP(10mL)を添加した。テトラメチルNH
4OAc(274mg、2.05ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(67.3mg、0.096ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を一夜攪拌した。大部分の溶媒を、100℃に設定した油浴中で数時間加熱しながら、窒素流の下で除去した。残りの混合物を2mLのDMFに溶かし、次に分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製するために濾過した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、4.7mg(0.6%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.50分;LC/MS(M+H)=552.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.51分;LC/MS(M+H)=552.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.81(d,J=8.1Hz,1H)、8.68(s,1H)、8.46(brs,1H)、8.20(brs,1H)、7.71(d,J=8.1Hz,1H)、7.34(d,J=5.5Hz,1H)、7.29(d,J=7.7Hz,1H)、7.17−7.04(m,1H)、6.36(brs,1H)、4.34(brs,3H)、4.00(brs,3H)、3.93−3.83(m,1H)、3.72(d,J=9.5Hz,1H)、3.47−3.38(m,4H)、3.27−3.15(m,1H)、2.29(brs,3H)、1.72(d,J=11.7Hz,1H)、1.58−1.42(m,1H)、1.33(d,J=12.1Hz,1H)、0.98(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=552.5;HPLC条件:R
t=2.57分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0699】
実施例228
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化253】
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【0700】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(60mg、0.122ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(37.4mg、0.367ミリモル)および銅(II)トリフルオロメタンスルホナート(6.6mg、0.018ミリモル)およびDMSO(1.5mL)を添加した。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(4μL、0.037ミリモル)を加え、該バイアルを窒素でパージした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を5時間攪拌させた。反応混合物の中にある固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:35分間にわたって10−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、25.7mg(38%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.20分;LC/MS(M+H)=543.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.15分;LC/MS(M+H)=543.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39(s,1H)、8.27−8.11(m,3H)、7.32(d,J=6.6Hz,1H)、7.28−7.20(m,1H)、7.12(t,J=9.5Hz,1H)、6.66(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.94−3.80(m,2H)、3.77(d,J=8.1Hz,2H)、3.58(brs,1H)、3.49−3.33(m,4H)、3.29−3.22(m,1H)、3.18(s,2H)、2.85(brs,2H)、2.40(s,3H)、2.30(s,3H)、1.96(brs,3H)、1.60(d,J=12.1Hz,1H)、1.42(d,J=11.7Hz,1H)、1.38−1.26(m,1H)、1.03(d,J=11.4Hz,1H);LC/MS(M+H)=543.6;HPLC条件:R
t=2.36分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する、0.8mL/分、254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0701】
実施例229
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化254】
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【0702】
磁気攪拌棒を装備した75mLの圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.061ミリモル)、1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(19.1mg、0.092ミリモル)、ジオキサン(2mL)および水(1mL)を添加した。炭酸カリウム(21.1mg、0.153ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(5.30mg、4.58マイクロモル)を加えた。該混合物に窒素を5分間通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を4時間攪拌した。反応混合物中にある固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:35分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、18.0mg(55%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.65分;LC/MS(M+H)=537.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.67分;LC/MS(M+H)=537.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(d,J=8.1Hz,1H)、8.65(s,1H)、8.41(brs,1H)、8.23(brs,1H)、7.85(d,J=8.1Hz,1H)、7.59(s,1H)、7.40−7.25(m,2H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、7.00(brs,1H)、6.39(brs,1H)、4.40(brs,3H)、3.99(brs,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.73(d,J=8.1Hz,1H)、3.54(brs,1H)、3.28−3.12(m,1H)、2.28(brs,3H)、1.73(brs,1H)、1.47(d,J=12.5Hz,1H)、1.35(d,J=7.7Hz,1H)、1.00(d,J=11.0Hz,1H);LC/MS(M+H)=537.5;HPLC条件:R
t=2.78分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0703】
実施例230
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化255】
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【0704】
磁気攪拌棒を装備したマイクロ波圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.061ミリモル)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(20.45mg、0.092ミリモル)、ジオキサン(2mL)および水(1mL)を添加した。炭酸カリウム(21.1mg、0.153ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(5.3mg、4.58マイクロモル)を加えた。該混合物にアルゴンを5分間通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を4時間攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、27.3mg(79%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.34分;LC/MS(M+H)=552.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.77分;LC/MS(M+H)=552.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(s,1H)、8.54(d,J=8.1Hz,1H)、8.47(brs,1H)、8.22(t,J=7.5Hz,1H)、7.64(d,J=8.4Hz,1H)、7.32(d,J=6.6Hz,1H)、7.28−7.21(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.96(brs,1H)、6.17(brs,1H)、4.04(s,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.74(d,J=9.9Hz,1H)、3.65(brs,1H)、3.47−3.41(m,1H)、3.26−3.19(m,1H)、3.17(brs,2H)、2.80(d,J=18.3Hz,2H)、2.69(d,J=5.5Hz,2H)、2.32(s,3H)、2.35(s,3H)、1.87(s,1H)、1.63(d,J=11.7Hz,1H)、1.53−1.41(m,1H)、1.35(d,J=7.7Hz,1H)、1.00(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=552.6;HPLC条件:R
t=2.45分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0705】
実施例231
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化256】
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【0706】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)および1−メチルピペラジン(1mL、0.041ミリモル)を添加した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を1時間攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、13.6mg(58%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.41分;LC/MS(M+H)=555.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.81分;LC/MS(M+H)=555.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.25(d,J=8.8Hz,2H)、8.14(t,J=7.9Hz,1H)、7.37−7.28(m,1H)、7.28−7.19(m,1H)、7.12(t,J=9.2Hz,1H)、6.87(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.95−3.85(m,1H)、3.55(brs,1H)、3.42(d,J=10.6Hz,2H)、3.22(t,J=11.6Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.26(s,3H)、1.91(s,2H)、1.60(d,J=13.2Hz,1H)、1.49−1.39(m,1H)、1.33(d,J=8.1Hz,1H)、1.05(d,J=13.6Hz,1H);LC/MS(M+H)=555.3;HPLC条件:R
t=0.70分 カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分
【0707】
実施例232
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器において、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(35mg、0.074ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(16.2mg、0.162ミリモル)およびNMP(1mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(14.7mg、0.111ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(3.62mg、5.16マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を一夜攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって15−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、14.0mg(34%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.52分;LC/MS(M+H)=558.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.51分;LC/MS(M+H)=558.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.81(d,J=8.1Hz,1H)、8.68(s,1H)、8.45(brs,1H)、8.21(brs,1H)、7.71(d,J=8.1Hz,1H)、7.34(d,J=5.1Hz,1H)、7.29(d,J=8.1Hz,1H)、7.16−7.05(m,1H)、6.37(brs,1H)、4.35(brs,3H)、4.00(brs,3H)、3.93−3.84(m,1H)、3.73(d,J=9.9Hz,1H)、3.54(brs,1H)、3.48−3.35(m,4H)、3.21(t,J=11.9Hz,1H)、1.71(brs,1H)、1.48(d,J=8.4Hz,1H)、1.40−1.27(m,1H)、0.98(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=558.4;HPLC条件:R
t=3.60分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0709】
実施例233
11−クロロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化258】
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【0710】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器において、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(35mg、0.074ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(16.2mg、0.162ミリモル)およびNMP(1mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(14.7mg、0.111ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(3.6mg、5.16マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。該反応混合物を一夜攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって15−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、7.2mg(20%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.89分;LC/MS(M+H)=494.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.90分;LC/MS(M+H)=494.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71−8.64(m,2H)、8.51(brs,1H)、8.22(t,J=7.5Hz,1H)、7.47(d,J=8.1Hz,1H)、7.41−7.25(m,2H)、7.12(t,J=9.5Hz,1H)、6.17(d,J=8.4Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=13.6Hz,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.53(d,J=9.9Hz,1H)、3.49−3.41(m,1H)、3.23(t,J=11.9Hz,1H)、1.67(d,J=13.6Hz,1H)、1.46(d,J=12.1Hz,1H)、1.35(d,J=7.7Hz,1H)、0.97(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=494.2;HPLC条件:R
t=4.08分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0711】
実施例234
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−11−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化259】
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【0712】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(15mg、0.030ミリモル)、および1−メチルピペラジン(0.5mL、0.030ミリモル)を添加し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を1時間攪拌した。残りの1−メチルピペラジンは、加熱しながら、窒素流の下で除去された。残渣の油状物をメタノールに溶かし、濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、15.1mg(87%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.38分;LC/MS(M+H)=558.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.58分;LC/MS(M+H)=558.6);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.25(d,J=8.4Hz,2H)、8.14(t,J=7.7Hz,1H)、7.36−7.29(m,1H)、7.28−7.19(m,1H)、7.16−7.06(m,1H)、6.87(d,J=9.2Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.01(s,4H)、3.88(d,J=12.1Hz,1H)、3.53(brs,1H)、3.40(brs,2H)、3.36(brs,2H)、3.28−3.16(m,1H)、2.26(s,4H)、1.59(d,J=12.5Hz,1H)、1.50−1.39(m,1H)、1.33(d,J=12.8Hz,1H)、1.05(d,J=10.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=558.4;HPLC条件:R
t=0.68分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0713】
実施例235
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化260】
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【0714】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.101ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(31.0mg、0.304ミリモル)および銅(II)トリフルオロメタンスルホナート(5.5mg、0.015ミリモル)を添加した。その固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(3μL、0.030ミリモル)を加え、該バイアルにアルゴンをパージし、次に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を4時間攪拌させた。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、24.8mg(43%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.11分;LC/MS(M+H)=538.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.34分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.95(d,J=7.7Hz,1H)、8.77(s,1H)、8.69(brs,1H)、8.25(t,J=7.7Hz,1H)、8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.34(q,J=6.8Hz,1H)、7.31−7.23(m,1H)、7.13(t,J=9.4Hz,1H)、6.24(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.90(d,J=11.0Hz,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.62(d,J=9.2Hz,1H)、3.49−3.45(m,1H)、3.42(brs,3H)、3.22(t,J=11.7Hz,1H)、1.67(d,J=12.1Hz,1H)、1.56−1.44(m,1H)、1.44−1.30(m,1H)、0.98(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=538.2;HPLC条件:R
t=0.87分;LC/MS(M+H)=538.4、(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0715】
実施例236
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化261】
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【0716】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.101ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(31.0mg、0.304ミリモル)および銅(II)トリフルオロメタンスルホナート(5.5mg、0.015ミリモル)を添加した。固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(3μL、0.030ミリモル)を加え、バイアルにアルゴンをパージし、次に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。その反応物を4時間攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、24.8mg(43%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.99分;LC/MS(M+H)=546.5);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.19分;LC/MS(M+H)=546.5);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39(s,1H)、8.25−8.13(m,3H)、7.37−7.29(m,1H)、7.25(t,J=7.3Hz,1H)、7.17−7.06(m,1H)、6.66(d,J=8.8Hz,1H)、6.01(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.92−3.81(m,2H)、3.76(d,J=8.1Hz,2H)、3.28−3.14(m,4H)、2.89(s,2H)、2.85(brs,1H)、2.74(s,1H)、2.39(brs,2H)、1.88(brs,1H)、1.60(d,J=13.6Hz,1H)、1.42(d,J=8.8Hz,1H)、1.33(d,J=8.8Hz,1H)、1.03(d,J=8.8Hz,2H);LC/MS(M+H)=546.3;HPLC条件:R
t=0.71分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0717】
実施例237
11−[(2R,6S)−2,6−ジメチルモルホリン−4−イル]−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.061ミリモル)、および(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン(0.5mL、0.061ミリモル)を添加した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。該反応混合物を1時間攪拌した。残りの(2S,6R)−2,6−ジメチルモルホリン(0.5mL、0.061ミリモル)は、加熱しながら、窒素流の下で除去された。残渣をメタノールに溶かし、濾過した。その濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、14.9mg(42%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.93分;LC/MS(M+H)=573.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.31分;LC/MS(M+H)=573.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.43(s,1H)、8.27(d,J=8.8Hz,2H)、8.09(t,J=7.2Hz,1H)、7.38−7.28(m,1H)、7.28−7.20(m,1H)、7.13(t,J=9.2Hz,1H)、6.89(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.40(t,J=11.7Hz,2H)、4.01(s,3H)、3.90(d,J=9.9Hz,1H)、3.77(d,J=9.9Hz,1H)、3.67(brs,2H)、3.52(brs,1H)、3.46−3.37(m,1H)、3.28−3.10(m,1H)、2.71−2.57(m,2H)、1.60(d,J=11.7Hz,1H)、1.45(d,J=9.9Hz,1H)、1.33(d,J=9.5Hz,1H)、1.25(d,J=5.9Hz,6H)、1.06(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=573.4;HPLC条件:R
t=0.94分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0719】
実施例238
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−N,N−ジメチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(26mg、0.053ミリモル)およびジメチルアミン(5mL、10.0ミリモル、THF中2M)を添加した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を16時間攪拌した。残りのジメチルアミン(5mL、10.0ミリモル)を窒素流の下で除去した。その残渣をメタノールおよびDMFに溶かし、次に濾過した。濾液を分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、11.1mg(42%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.87分;LC/MS(M+H)=503.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.24分;LC/MS(M+H)=503.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39(s,1H)、8.27−8.14(m,4H)、7.36−7.28(m,1H)、7.28−7.19(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.67(d,J=8.8Hz,1H)、5.99(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.88(d,J=10.3Hz,1H)、3.76(d,J=9.5Hz,1H)、3.62(brs,1H)、3.43−3.34(m,1H)、1.58(d,J=13.6Hz,1H)、1.49−1.37(m,1H)、1.37−1.26(m,1H)、1.07(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=503.2;HPLC条件:R
t=1.02分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0721】
実施例239
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化264】
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【0722】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(26mg、0.053ミリモル)およびメタナミン(1mL、0.053ミリモル、メタノール中2M)を添加した。該容器に蓋をし、予め80℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を数日間攪拌した。過剰量のメタナミンを加熱しながら窒素流の下で除去した。残渣をメタノールに溶かし、濾過した。濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、17.2mg(66%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.66分;LC/MS(M+H)=489.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.00分;LC/MS(M+H)=489.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.37(s,1H)、8.29−8.16(m,2H)、8.09(d,J=8.4Hz,1H)、7.38−7.28(m,2H)、7.28−7.20(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.48(d,J=8.8Hz,1H)、5.98(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.94−3.82(m,1H)、3.77(d,J=8.1Hz,1H)、3.65(brs,1H)、3.24(t,J=11.4Hz,1H)、3.00(d,J=4.8Hz,3H)、1.56(d,J=12.5Hz,1H)、1.49−1.27(m,2H)、1.07(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=489.2;HPLC条件:R
t=0.82分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0723】
実施例240
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]メタンスルホンアミド
【化265】
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【0724】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.061ミリモル)、メタンスルホンアミド(8.72mg、0.092ミリモル)、炭酸セシウム(39.8mg、0.122ミリモル)、Pd(OAc)
2(0.4mg、1.83マイクロモル)、およびキサントホス(2.1mg、3.67マイクロモル)を添加した。その固体をジオキサン(2mL)に懸濁させた。該混合物にアルゴンを5分間通気し、次に該容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、26.8mg(79%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.41分;LC/MS(M+H)=550.0);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.66分;LC/MS(M+H)=550.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.45(d,J=8.4Hz,1H)、8.40(brs,1H)、8.34(brs,1H)、7.32(d,J=7.0Hz,1H)、7.22(t,J=7.0Hz,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.85(d,J=8.1Hz,1H)、6.04(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=9.5Hz,1H)、3.74(d,J=8.4Hz,1H)、3.67(brs,1H)、3.51(s,1H)、3.46(brs,2H)、3.28−3.15(m,1H)、2.34−2.23(m,3H)、1.56(brs,1H)、1.48−1.31(m,2H)、1.24(brs,1H)、1.16(brs,1H)、1.03(brs,3H);LC/MS(M+H)=550.1;HPLC条件:R
t=0.82分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0725】
実施例241
2−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化266】
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【0726】
工程1:1−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(125mg、0.253ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(101mg、0.278ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(6.2mg、7.59マイクロモル)を添加した。その固体をジオキサン(2mL)に懸濁させた。その混合物にアルゴンを5分間通気した。該容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱した。該容器を室温に冷却した。中間体のLC/MS(M+H)=530.3;HPLC条件:R
t=1.12分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)。粗混合物を濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を10mLのTHFに溶かし、室温で攪拌しながら2時間2mLの2M HCl溶液で処理した。その溶液をK
2CO
3水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して125mg(84%)の黄色の残留物を得た。LC/MS(M+H)=502.5;HPLC条件:R
t=2.92分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)5−95%水性ACN(10mM NH
4OAcを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0727】
工程2:2−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
磁気攪拌棒を装備し、氷/メタノール浴中で−10℃に冷却した丸底フラスコに、1−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(35mg、0.070ミリモル)およびジクロロメタン(5mL)を添加した。MeMgBr(ジエチルエーテル中3M、0.233mL、0.698ミリモル)をこの懸濁液に滴下して加えた。冷却浴を取り外した後、反応物を1時間室温までの加温にゆっくりと供した。反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。反応混合物を分離漏斗に移し、DCMで抽出した。すべての有機液を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の残留物を得た。その残留物をメタノールに溶かして濾過した。濾液を分取性HPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、24.8mg(68%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.62分;LC/MS(M+H)=518.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.98分;LC/MS(M+H)=518.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63−8.54(m,2H)、8.49(brs,1H)、8.24(t,J=7.0Hz,1H)、7.71(d,J=8.1Hz,1H)、7.31(d,J=5.1Hz,1H)、7.26−7.18(m,1H)、7.12(t,J=9.5Hz,1H)、6.14(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.90(d,J=6.6Hz,1H)、3.81−3.66(m,2H)、3.44(brs,1H)、3.24−3.11(m,2H)、1.65(s,3H)、1.58(s,4H)、1.46(d,J=8.8Hz,1H)、1.34(d,J=8.4Hz,1H)、0.96(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=518.3;HPLC条件:R
t=0.89分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0728】
実施例242および243
1−シクロプロピル−1−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オール
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
磁気攪拌棒を装備し、ドライアイス/アセトン浴にてー78℃に冷却した丸底フラスコに、1−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(35mg、0.070ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。臭化シクロプロピルマグネシウム(1.794mL、1.79ミリモル、2−メチルテトラヒドロフラン中1M)をこの懸濁液に滴下して加えた。冷却浴を取り外し、反応物を室温までの加温に1時間にわたってゆっくりと供した。該反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。反応混合物を分離漏斗に移し、DCMで抽出した。すべての有機液を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の残留物を得た。その残留物をメタノールに溶かして濾過した。濾液を分取性HPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、29mgのジアステレオマーの混合物を得た。この材料をキラル精製(キラルSFC条件:フェノメネックス・ラックス・セルロース−2分取性カラム、20x250mm、5μm;移動相:35%メタノール/CO
2;130バール;温度:35℃;流速:45.0mL/分(30分間);UV(318nmで)のモニター観察;注入液:0.25ml(1mLのMeOH中に約10mgの溶液)(29mgを積層注入により精製);R
t=異性体A:21.6分;異性体B:23.4分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、7.7mg(8%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>97%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、10.7mg(11%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.77分;LC/MS(M+H)=544.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.81分;LC/MS(M+H)=544.2);異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.79分;LC/MS(M+H)=544.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.84分;LC/MS(M+H)=544.2)。絶対立体化学は決定されなかった。ジアステレオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64−8.53(m,2H)、8.49(brs,1H)、8.26(t,J=7.3Hz,1H)、7.66(d,J=8.1Hz,1H)、7.37−7.28(m,1H)、7.28−7.19(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.15(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.89(d,J=9.9Hz,1H)、3.74(d,J=9.5Hz,2H)、3.42−3.30(m,1H)、3.17(t,J=11.4Hz,1H)、1.70−1.55(m,4H)、1.52−1.41(m,2H)、1.34(d,J=8.4Hz,1H)、0.94(d,J=12.5Hz,1H)、0.58−0.48(m,1H)、0.48−0.34(m,2H)、0.22(d,J=8.4Hz,1H);ジアステレオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64−8.54(m,2H)、8.49(brs,1H)、8.25(t,J=7.2Hz,1H)、7.65(d,J=8.1Hz,1H)、7.30(d,J=6.2Hz,1H)、7.21(t,J=7.3Hz,1H)、7.12(t,J=9.2Hz,1H)、6.14(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.90(d,J=10.3Hz,1H)、3.75(d,J=12.1Hz,2H)、3.26−3.12(m,1H)、1.69(s,3H)、1.59(brs,1H)、1.52−1.30(m,3H)、0.97(d,J=12.1Hz,1H)、0.61−0.49(m,1H)、0.48−0.41(m,1H)、0.38(d,J=4.8Hz,1H)、0.20−0.09(m,1H);LC/MS(M+H)=544.2;HPLC条件:R
t=0.95分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0730】
実施例244
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−11−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化268】
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【0731】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(40mg、0.040ミリモル)、トリエチルアミン(3滴)および1−メチルピペラジン(1mL、0.040ミリモル)を添加した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、48時間攪拌した。該反応容器を冷却し、残りに1−メチルピペラジンを加熱しながら窒素流の下で除去した。残渣をメタノールに溶かし、濾過した。濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、5.2mg(23%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.20分;LC/MS(M+H)=558.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.43分;LC/MS(M+H)=558.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.95(s,1H)、8.42(s,1H)、8.23(t,J=7.3Hz,2H)、7.43−7.26(m,3H)、7.20−7.05(m,2H)、5.94(d,J=11.4Hz,1H)、3.95(brs,3H)、3.89(d,J=9.5Hz,2H)、3.74(d,J=9.9Hz,2H)、3.66(brs,4H)、3.54−3.45(m,1H)、3.37(d,J=11.7Hz,1H)、3.29−3.15(m,1H)、2.47(brs,3H)、2.26(s,3H)、1.74−1.67(m,1H)、1.67−1.51(m,1H)、1.40(d,J=8.1Hz,1H)、0.88(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=558.4;HPLC条件:R
t=2.85分 カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0732】
実施例245
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化269】
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【0733】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(80mg、0.081ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(24.8mg、0.243ミリモル)および銅(II)トリフルオロメタンスルホナート(4.4mg、0.012ミリモル)を添加した。その固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(1滴)を加え、そのバイアルにアルゴンをパージした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、16時間攪拌した。さらに1当量のメタンスルフィン酸ナトリウム、銅(II)トリフルオロメタンスルホナート、および2当量のN,N’−ジメチルエチレンジアミンを添加した。該反応混合物にアルゴンをパージし、蓋をし、100℃で4時間再び加熱した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、4.9mg(11%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.32分;LC/MS(M+H)=538.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.18分;LC/MS(M+H)=538.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.59(s,1H)、8.79(s,2H)、8.54(brs,1H)、8.34−8.21(m,1H)、7.46−7.29(m,3H)、7.14(t,J=9.4Hz,1H)、6.33(d,J=11.0Hz,1H)、3.98(brs,3H)、3.90(d,J=11.0Hz,1H)、3.72(d,J=8.1Hz,1H)、3.49(brs,2H)、3.41(s,2H)、3.21(t,J=11.6Hz,1H)、1.73(brs,2H)、1.42(d,J=9.9Hz,1H)、0.78(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=538.3;HPLC条件:R
t=3.32分 カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0734】
実施例246
11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化270】
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【0735】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、3−ブロモ−7−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(70mg、0.147ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(36.8mg、0.368ミリモル)およびNMP(1.5mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(29.4mg、0.221ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(7.2mg、10.3マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、一夜攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって5−45%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、15.8mg(20%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>91%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.81分;LC/MS(M+H)=495.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.16分;LC/MS(M+H)=495.0);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(d,J=5.9Hz,2H)、8.57(brs,2H)、7.73(t,J=9.4Hz,1H)、7.50(d,J=8.1Hz,2H)、6.49(d,J=11.0Hz,1H)、4.09−3.97(m,3H)、3.89−3.77(m,1H)、3.69(d,J=9.5Hz,1H)、3.45(d,J=10.6Hz,1H)、3.42−3.30(m,1H)、3.27−3.10(m,1H)、1.59(d,J=13.2Hz,1H)、1.51−1.34(m,1H)、1.31−1.14(m,1H)、0.85(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=495.1;HPLC条件:R
t=0.96分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0736】
実施例247および248
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化271】
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【0737】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、3−ブロモ−7−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(70mg、0.147ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(36.8mg、0.368ミリモル)およびNMP(1.5mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(29.4mg、0.221ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(7.2mg、10.3マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、一夜攪拌した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって5−45%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、15mgのエナンチオマー混合物を得た。この材料をキラル精製(キラルSFC条件:キラルセルOJ−H分取性カラム、20x250mm、5μm;移動相:20%メタノール/CO
2;150バール;温度:35℃;流速:70.0mL/分(14分間);UV(334nmでモニター観察);注入液:0.35ml(1mLのMeOH中に約4mgの溶液)(15mgを積層注入により精製);R
t=異性体A:7.0分;異性体B:10.5分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、6.0mg(7%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、6.6mg(8%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.40分;LC/MS(M+H)=559.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.39分;LC/MS(M+H)=559.3);異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.37分;LC/MS(M+H)=559.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.39分;LC/MS(M+H)=559.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.70(s,1H)、8.65(s,1H)、8.58(d,J=4.0Hz,1H)、7.78−7.68(m,2H)、7.55−7.43(m,1H)、6.67(brs,1H)、4.39(s,3H)、4.05(s,3H)、3.83(d,J=9.5Hz,1H)、3.66(d,J=10.3Hz,1H)、3.38−3.31(m,2H)、3.20(t,J=11.7Hz,1H)、1.58(brs,1H)、1.45(d,J=12.5Hz,1H)、1.22(brs,1H)、0.84(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=559.3;HPLC条件:R
t=0.82分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0738】
実施例249
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化272】
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【0739】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(30mg、0.063ミリモル)、トリエチルアミン(0.088mL、0.630ミリモル)および1−(
2H
3)メチルピペラジン塩酸塩(44.0mg、0.315ミリモル)を添加した。該固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、16時間攪拌した。該容器を室温に冷却した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、15.3mg(43%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.51分;LC/MS(M+H)=543.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.57分;LC/MS(M+H)=543.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.31(brs,1H)、8.27(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=7.7Hz,2H)、7.30(t,J=7.5Hz,2H)、7.22(t,J=7.3Hz,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、5.70(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.88(d,J=11.4Hz,1H)、3.79(brs,5H)、3.63(brs,1H)、3.31−3.21(m,1H)、3.18(d,J=3.7Hz,5H)、1.46(brs,1H)、1.44−1.31(m,1H)、1.25(brs,2H);LC/MS(M+H)=543.4;HPLC条件:R
t=0.66分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0740】
実施例250
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化273】
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【0741】
工程1:1−(
2H
3)メチルピペラジン・塩酸塩
t−ブチル ピペラジン−1−カルボキシラート(1g、5.37ミリモル)を、磁気攪拌棒を装備した丸底フラスコ内の、氷水浴にて0℃に冷却したTHF(30mL)に溶かした。60%水素化ナトリウム(0.258g、6.44ミリモル;鉱油中)を窒素雰囲気下にあって、排気されたその溶液中に少しずつ添加した。5分後、CD
3I(0.856g、5.91ミリモル)を該混合物に滴下して加えた。反応物を室温までの加温に供し、一夜攪拌した。該反応物を水でクエンチさせ、分離漏斗に移し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して1.45gの一部が固化した混濁状態の油状物を得た。500mgのこの中間体を、磁気攪拌棒を入れた小型丸底フラスコ中にある10mLのジオキサン中4M HClに室温で懸濁させた。該混合物を30分間攪拌させた。HClを基質に添加したほぼ直後に粘度の高い固体を形成した。ジオキサンを真空下でゆっくりと除去し、次に残りの材料をエチルエーテルに溶かした。そのエーテル懸濁液を15分間攪拌し、固体を分散させて洗浄した。次にそのエーテルを真空下で除去し、400mgの淡黄色の固体をHCl塩として得た。
【0742】
工程2:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチルピペラジン−1−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(14mg、0.029ミリモル)、トリエチルアミン(0.032mL、0.228ミリモル)および1−(
2H
3)メチルピペラジン塩酸塩(15.9mg、0.114ミリモル)を添加した。その固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、16時間にわたって一夜攪拌した。容器を室温に冷却した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、14.6mg(84%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>91%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.50分;LC/MS(M+H)=558.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.56分;LC/MS(M+H)=558.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.29−8.19(m,2H)、8.12(t,J=7.3Hz,1H)、7.36−7.27(m,1H)、7.27−7.18(m,1H)、7.11(t,J=9.2Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(brs,1H)、3.99(s,3H)、3.87(d,J=10.6Hz,1H)、3.74(brs,4H)、3.45−3.34(m,1H)、3.22(t,J=11.2Hz,1H)、3.17(s,3H)、2.48(brs,3H)、2.28(s,3H)、1.59(d,J=11.7Hz,1H)、1.42(d,J=11.7Hz,1H)、1.32(d,J=12.1Hz,1H)、1.03(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=558.3;HPLC条件:R
t=0.65分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0743】
実施例251
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(ピペラジン−1−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化274】
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【0744】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[((S)−フェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(45mg、0.095ミリモル)、トリエチルアミン(0.264mL、1.89ミリモル)および1−ピペラジン塩酸塩(99mg、0.473ミリモル)を添加した。該混合物をDMSO(1.5mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、16時間攪拌した。該容器を室温に冷却した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって10−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、24.7mg(48%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>96%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.18分;LC/MS(M+H)=526.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.14分;LC/MS(M+H)=526.3);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44−8.36(m,1H)、8.31(brs,1H)、8.27−8.20(m,1H)、7.77(d,J=7.3Hz,2H)、7.30(t,J=7.5Hz,2H)、7.26−7.13(m,1H)、6.87(d,J=9.2Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.08−3.94(m,4H)、3.88(d,J=10.6Hz,1H)、3.79(d,J=11.0Hz,1H)、3.60(brs,1H)、3.37(t,J=11.0Hz,1H)、3.33−3.21(m,1H)、2.89(s,2H)、2.92(s,3H)、1.90(brs,2H)、1.47(brs,1H)、1.46−1.33(m,2H)、1.25(brs,3H);LC/MS(M+H)=526.3;HPLC条件:R
t=2.77分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0745】
実施例252
11−[(3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化275】
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【0746】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、11−クロロ−8−[((S)−フェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(45mg、0.095ミリモル)、トリエチルアミン(0.132mL、0.945ミリモル)および(2S,6R)−2,6−ジメチルピペラジン(54.0mg、0.473ミリモル)を添加した。その固体をDMSO(1.5mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、該反応混合物を1時間攪拌した。該容器を室温に冷却した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、28.4mg(52%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は95%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.37分;LC/MS(M+H)=554.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.36分;LC/MS(M+H)=554.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.38(s,1H)、8.31(s,1H)、8.24(d,J=8.8Hz,1H)、7.76(d,J=7.7Hz,2H)、7.29(t,J=7.5Hz,2H)、7.22(t,J=7.3Hz,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、5.66(d,J=8.8Hz,1H)、4.55−4.32(m,2H)、4.00(s,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.81(d,J=11.0Hz,1H)、3.67(brs,1H)、3.59(d,J=13.9Hz,1H)、3.33(t,J=11.0Hz,1H)、3.29−3.21(m,1H)、2.92−2.81(m,3H)、2.59(t,J=11.6Hz,2H)、2.51(brs,1H)、1.90(s,3H)、1.50−1.33(m,2H)、1.28(brs,2H)、1.13(dd,J=5.9、2.2Hz,6H);LC/MS(M+H)=554.3;HPLC条件:R
t=0.68分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0747】
実施例253
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5,11−ビス(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化276】
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【0748】
磁気攪拌棒を前以て装備した小型圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(155mg、0.326ミリモル)、4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(72.6mg、0.392ミリモル)およびNMP(2mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(54.4mg、0.408ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(16.0mg、0.023ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、該反応混合物を一夜攪拌した。該容器を室温に冷却し、反応混合物を濾過した。濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、18.0mg(9%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.74分;LC/MS(M+H)=584.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.75分;LC/MS(M+H)=584.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.39(brs,1H)、8.21(brs,1H)、7.88(d,J=8.1Hz,1H)、7.45−7.26(m,2H)、7.19−7.07(m,1H)、6.39(brs,1H)、4.56(s,3H)、4.15(s,3H)、4.10−3.98(m,6H)、3.90(d,J=8.4Hz,1H)、3.71(d,J=10.6Hz,1H)、3.53−3.43(m,2H)、3.27−3.13(m,1H)、1.73(brs,1H)、1.58−1.42(m,1H)、1.32(d,J=8.1Hz,1H)、0.94(brs,1H);LC/MS(M+H)=584.3;HPLC条件:R
t=0.97分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0749】
実施例254
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化277】
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【0750】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.059ミリモル)、トリエチルアミン(0.082mL、0.592ミリモル)および1−メチルピペラジン(29.6mg、0.296ミリモル)を添加した。その固体をDMSO(1mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製ブロックに置き、その反応混合物を16時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、15.2mg(44%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.53分;LC/MS(M+H)=571.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.65分;LC/MS(M+H)=571.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.45(s,1H)、8.24(d,J=8.4Hz,2H)、8.11(t,J=7.5Hz,1H)、7.32(d,J=6.6Hz,1H)、7.28−7.21(m,1H)、7.13(t,J=9.2Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(brs,1H)、4.07(s,3H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=15.8Hz,2H)、3.44(d,J=14.3Hz,3H)、3.38(brs,1H)、3.27−3.14(m,1H)、2.26(s,4H)、1.91(s,3H)、1.59(d,J=12.1Hz,1H)、1.48−1.37(m,1H)、1.31(d,J=12.1Hz,1H)、1.03(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=571.3;HPLC条件:R
t=0.66分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0751】
実施例255
8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.059ミリモル)、トリエチルアミン(0.082mL、0.592ミリモル)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(26.1mg、0.296ミリモル)を添加した。該固体をDMSO(1mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、反応混合物を16時間攪拌した。容器を室温に冷却した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、17.1mg(51%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.22分;LC/MS(M+H)=559.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.20分;LC/MS(M+H)=559.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.22(d,J=8.8Hz,2H)、8.16(t,J=7.3Hz,1H)、7.38−7.30(m,1H)、7.30−7.20(m,1H)、7.13(t,J=9.2Hz,1H)、6.66(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.06(s,3H)、4.00(s,3H)、3.94−3.80(m,2H)、3.76(d,J=11.7Hz,2H)、3.49(d,J=7.3Hz,3H)、3.40(t,J=10.8Hz,1H)、3.31−3.20(m,1H)、2.89(s,2H)、2.41(s,3H)、1.89(s,3H)、1.60(d,J=11.4Hz,1H)、1.42(d,J=10.6Hz,1H)、1.31(d,J=8.1Hz,1H)、1.00(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=559.3;HPLC条件:R
t=0.65分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0753】
実施例256
4−{8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化279】
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【0754】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.059ミリモル)、トリエチルアミン(0.082mL、0.592ミリモル)およびチオモルホリン1,1−ジオキシド(40.0mg、0.296ミリモル)を添加した。該混合物をDMSO(1mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に設定して加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、該反応混合物を16時間攪拌した。反応混合物をマイクロ波圧力バイアルに移し、170℃で160分間加熱した。該バイアルを室温に冷却した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、2.2mg(6%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.51分;LC/MS(M+H)=606.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.42分;LC/MS(M+H)=606.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.34(d,J=8.4Hz,2H)、8.10(t,J=7.5Hz,1H)、7.42−7.22(m,2H)、7.14(t,J=9.5Hz,1H)、7.03(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.27(brs,4H)、4.09(s,3H)、4.02(s,3H)、3.86(d,J=9.5Hz,2H)、3.74(d,J=10.6Hz,2H)、3.47−3.40(m,2H)、3.29−3.13(m,7H)、2.21−1.98(m,12H)、1.62(d,J=13.2Hz,2H)、1.45(d,J=8.4Hz,2H)、1.30(d,J=12.8Hz,1H)、0.98(d,J=12.1Hz,2H);LC/MS(M+H)=606.3;HPLC条件:R
t=0.78分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0755】
実施例257
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−エチル−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化280】
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【0756】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−7−クロロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(30mg、0.059ミリモル)、トリエチルアミン(0.082mL、0.592ミリモル)およびN1−エチル−N2,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(34.4mg、0.296ミリモル)を添加した。その混合物をDMSO(1mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に設定して加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、その反応混合物を48時間攪拌した。その反応容器を室温に冷却した。反応混合物中の固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、4.0mg(11%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.49分;LC/MS(M+H)=587.9);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.63分;LC/MS(M+H)=587.9);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.23−8.18(m,2H)、8.15(t,J=8.1Hz,1H)、7.38−7.31(m,1H)、7.26(t,J=7.2Hz,1H)、7.14(t,J=9.4Hz,1H)、6.63(d,J=8.8Hz,1H)、6.05(brs,1H)、4.10−4.03(m,3H)、4.00(s,3H)、3.89(d,J=12.1Hz,1H)、3.77(brs,1H)、3.69−3.59(m,2H)、3.43−3.33(m,2H)、3.28−3.15(m,1H)、2.60(d,J=7.0Hz,2H)、2.28(s,6H)、1.87(s,3H)、1.60(brs,1H)、1.45−1.28(m,2H)、1.25(t,J=7.0Hz,2H)、1.01(d,J=10.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=587.3;HPLC条件:R
t=0.70分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0757】
実施例258
11−(4−シクロプロパンカルボニルピペラジン−1−イル)−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化281】
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【0758】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(25mg、0.051ミリモル)、シクロプロピル(ピペラジン−1−イル)メタノン(9.8mg、0.064ミリモル)およびジオキサン(2mL)を添加した。その固体をジオキサン(2mL)に溶かした。Pd(OAc)
2(0.343mg、1.53マイクロモル)、RuPhos(1.4mg、3.06マイクロモル)およびCs
2CO
3(24.9mg、0.076ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、1.5時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって40−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、5.3mg(17%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.67分;LC/MS(M+H)=609.8);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.71分;LC/MS(M+H)=609.8);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.37−8.26(m,2H)、7.88−7.75(m,2H)、7.15(t,J=8.8Hz,2H)、6.91(d,J=8.8Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.94(brs,2H)、3.92−3.83(m,3H)、3.78(brs,3H)、3.71(brs,2H)、3.60(brs,1H)、3.40(t,J=11.6Hz,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.29(s,3H)、2.07(d,J=5.1Hz,1H)、1.44(brs,1H)、1.39(d,J=8.1Hz,1H)、1.33−1.15(m,2H)、0.85−0.69(m,4H);LC/MS(M+H)=609.4;HPLC条件:R
t=3.59分:(カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0759】
実施例259
11−クロロ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化282】
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【0760】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、3−ブロモ−7−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.102ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.4mg、0.204ミリモル)およびNMP(2mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(17.0mg、0.127ミリモル)およびビス(Ph
3P)パラジウム(II)クロリド(5.0mg、7.13マイクロモル)を添加した。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。該反応物を加熱して16時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって30−90%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、13.5mg(26%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.28分;LC/MS(M+H)=510.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.14分;LC/MS(M+H)=510.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.73−8.65(m,2H)、8.61(brs,1H)、7.78(d,J=7.3Hz,2H)、7.51(d,J=8.1Hz,1H)、7.35(t,J=7.3Hz,2H)、7.26(t,J=7.2Hz,1H)、5.92(d,J=10.6Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.55(d,J=12.1Hz,1H)、3.36(brs,1H)、2.08(brs,1H)、1.95(brs,2H)、1.84−1.64(m,2H)、1.51−1.34(m,2H)、1.34−1.25(m,1H);LC/MS(M+H)=510.2;HPLC条件:R
t=1.14分:(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0761】
実施例260および261
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5,11−ビス[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、3−ブロモ−7−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.102ミリモル)、(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.4mg、0.204ミリモル)およびNMP(2mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(17.0mg、0.127ミリモル)およびビス(Ph
3P)パラジウム(II)クロリド(5.0mg、7.13マイクロモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。該反応物を加熱して16時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって30−90%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、19mgのエナンチオマー混合物を得た。この材料をキラル精製(キラルSFC条件:キラルセル(Chiralcel)OJ−H分取性カラム、30x250mm、5μm;移動相:15%メタノール/CO
2、150バール;温度:35℃;流速:70.0mL/分(25分間);UVをモニター観察(254nm);注入液:0.25ml(1mLのMeOH中に約9mgの溶液)(19mgを積層注入により精製);R
t=異性体A:13.6分;異性体B:17.9分。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を介して乾燥させて9.1mg(15%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を介して乾燥させて8.6mg(15%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.79分;LC/MS(M+H)=574.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.73分;LC/MS(M+H)=574.7)。異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.79分;LC/MS(M+H)=574.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.74分;LC/MS(M+H)=574.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.54(brs,1H)、7.73(d,J=7.7Hz,3H)、7.38−7.29(m,2H)、7.29−7.20(m,1H)、6.10(brs,1H)、4.36(s,3H)、4.03(s,3H)、3.53(brs,1H)、2.07(brs,1H)、1.94(brs,2H)、1.82(brs,1H)、1.68(d,J=13.2Hz,1H)、1.52−1.41(m,1H)、1.37(brs,1H)、1.30(d,J=13.6Hz,1H);LC/MS(M+H)=574.3;HPLC条件:R
t=0.93分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0763】
実施例262および263
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5,11−ビス(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化284】
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【0764】
磁気攪拌棒を装備した圧力容器に、3−ブロモ−7−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(240mg、0.489ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(52.2mg、0.538ミリモル)およびDMF(5mL)を添加した。酢酸テトラメチルアンモニウム(98mg、0.734ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(28.0mg、0.034ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に設定して加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、16時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒:90%MeCN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、流速:30mL/分、UV 254nm;R
t=11.6分))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して再精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、18mgのエナンチオマーの混合物を得た。この材料をキラル精製(キラルSFC条件:キラルセル(Chiralcel)OJ−H分取性カラム、30x250mm、5μm;移動相:15%メタノール/CO
2、150バール;温度:35℃;流速:70.0mL/分(25分間);UVをモニター観察(254nm);注入液:0.25ml(1mLのMeOH中に約9mgの溶液)(18mgを積層注入により精製);R
t=異性体A:13.8分;異性体B:18.3分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、6.9mg(2%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、7.5mg(3%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.76分;LC/MS(M+H)=568.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.77分;LC/MS(M+H)=568.7)。異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.86分;LC/MS(M+H)=568.7);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.73分;LC/MS(M+H)=568.7);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.82(d,J=8.1Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.54(brs,1H)、7.73(d,J=8.1Hz,3H)、7.32(t,J=7.5Hz,2H)、7.25(t,J=7.3Hz,1H)、6.09(brs,1H)、4.36(s,3H)、4.02(s,3H)、3.52(brs,1H)、2.30(s,3H)、2.07(brs,1H)、1.92(d,J=7.3Hz,1H)、1.82(brs,1H)、1.73(brs,1H)、1.66(brs,1H)、1.45(d,J=12.1Hz,1H)、1.37(brs,1H)、1.30(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=568.2;HPLC条件:R
t=0.93分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0765】
実施例264および265
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化285】
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【0766】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、7−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(40mg、0.079ミリモル)、トリエチルアミン(0.110mL、0.789ミリモル)および1−メチルピペラジン(39.5mg、0.394ミリモル)を添加した。混合物をDMSO(1mL)に溶かした。容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製の反応ブロックに置き、該反応混合物を16時間攪拌した。該容器を室温に冷却した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、エナンチオマーの混合物を得た。この材料をキラル分離(キラルHPLC条件:キラルパックAS分取性カラム、21x250mm、10μm;移動相:A:0.1%ジエチルアミン ヘプタン;B:エタノール;8%Bの定組成(60分の作動時間);流速:15.0mL/分(60分間);UVを254nmでモニター観察;注入量:0.25mL;R
t=異性体A:32.4分;異性体B:41.8分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、6.0mg(13%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、5.0mg(11%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.71分;LC/MS(M+H)=571.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.37分;LC/MS(M+H)=571.1);異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.70分;LC/MS(M+H)=571.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.37分;LC/MS(M+H)=571.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.33(brs,1H)、8.27(d,J=8.8Hz,1H)、7.76(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.27(m,2H)、7.26−7.17(m,1H)、6.90(d,J=9.2Hz,1H)、5.77(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.57(brs,1H)、3.43(d,J=7.7Hz,6H)、2.28(d,J=8.4Hz,6H)、2.06(brs,1H)、1.97(brs,2H)、1.90(brs,1H)、1.74(brs,1H)、1.67(s,1H)、1.53−1.44(m,1H)、1.40(d,J=11.7Hz,1H)、1.32−1.18(m,2H);LC/MS(M+H)=571.3;HPLC条件:R
t=0.72分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0767】
実施例266および267
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−アミン
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、7−クロロ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(40mg、0.079ミリモル)、トリエチルアミン(0.110mL、0.789ミリモル)およびN1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(34.8mg、0.394ミリモル)を添加した。混合物をDMSO(1mL)に溶かした。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製の反応ブロックに置き、該反応混合物を16時間攪拌した。その容器を室温に冷却した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、21mgのエナンチオマーの混合物を得た。この材料をキラル精製(キラルSFC条件:ラックス・セルロース−1分取性カラム、20x250mm、5μm;移動相:15%メタノール(0.1%ジエチルアミン)/CO
2、150バール;温度:35;流速:45.0mL/分(25分間);UV(254nmでモニター観察);注入液:0.25ml(1mLのMeOH中に約7mgの溶液)(21mgを積層注入により精製);R
t=異性体A:19.6分;異性体B:21.3分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、11.5mg(26%)の異性体Aを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、4.9mg(11%)の異性体Bを得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。異性体A:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.50分;LC/MS(M+H)=559.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.85分;LC/MS(M+H)=559.1);異性体B:2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.50分;LC/MS(M+H)=559.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.85分;LC/MS(M+H)=559.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.37(s,1H)、8.25(d,J=8.8Hz,2H)、7.78(d,J=7.0Hz,2H)、7.31(t,J=7.3Hz,2H)、7.23(t,J=7.3Hz,1H)、6.71(d,J=8.8Hz,1H)、5.79(brs,1H)、3.99(s,3H)、3.88(d,J=14.3Hz,2H)、3.57(brs,1H)、3.23(s,3H)、2.94(t,J=6.4Hz,2H)、2.92−2.84(m,1H)、2.73(s,1H)、2.44(s,3H)、2.28(s,3H)、2.06(brs,1H)、1.95(brs,1H)、1.76(brs,1H)、1.70(brs,1H)、1.47−1.33(m,2H)、1.32−1.19(m,2H)、1.15(t,J=7.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=559.3;HPLC条件:R
t=0.72分(カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0769】
実施例268
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキシアミド
【化287】
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【0770】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキシアミド(7.7mg、0.049ミリモル)およびジオキサン(2mL)を添加した。Pd(OAc)
2(0.3mg、1.22マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびCs
2CO
3(19.9mg、0.061ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、該容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、該反応混合物を48時間攪拌した。固体を濾過し、該濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、3.3mg(13%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注射液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.75分;LC/MS(M+H)=612.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.25分;LC/MS(M+H)=612.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.27(d,J=8.8Hz,2H)、8.15(t,J=7.3Hz,1H)、7.37−7.28(m,1H)、7.28−7.22(m,1H)、7.11(t,J=9.4Hz,1H)、6.87(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.94−3.84(m,2H)、3.55(brs,1H)、3.43(d,J=8.4Hz,6H)、3.32(brs,4H)、3.27−3.15(m,1H)、2.83(s,6H)、2.29(s,3H)、1.61(d,J=13.2Hz,1H)、1.50−1.39(m,1H)、1.38−1.24(m,1H)、1.03(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=612.3;HPLC条件:R
t=3.35分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0771】
実施例269
4−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−N,N−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0772】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、N,N−ジメチルピペラジン−1−スルホンアミド(9.5mg、0.049ミリモル)およびジオキサン(2mL)を添加した。Pd(OAc)
2(0.3mg、1.22マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびCs
2CO
3(19.9mg、0.061ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、予め100℃に加熱したアルミニウム製ブロックに入れ、該反応混合物を48時間攪拌した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、2.7mg(10%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は96%であった。2つの分析性LC/MS注射液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.85分;LC/MS(M+H)=648.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.12分;LC/MS(M+H)=648.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.44(s,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,2H)、8.15(t,J=7.5Hz,1H)、7.32(d,J=6.6Hz,1H)、7.28−7.20(m,1H)、7.11(t,J=9.2Hz,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、6.02(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.90(s,2H)、3.87−3.79(m,4H)、3.75(d,J=10.3Hz,1H)、3.53(brs,1H)、3.49−3.43(m,3H)、3.34(brs,2H)、3.28−3.15(m,1H)、2.87−2.77(m,6H)、2.30(s,3H)、1.62(d,J=12.5Hz,1H)、1.45(d,J=12.1Hz,1H)、1.33(d,J=8.4Hz,1H)、1.10−0.96(m,1H);LC/MS(M+H)=648.3;HPLC条件:R
t=3.52分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0773】
実施例270
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化289】
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【0774】
磁気攪拌棒を装備した小型のマイクロ波圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン(9.0mg、0.049ミリモル)およびジオキサン(2mL)を添加した。Pd(OAc)
2(0.3mg、1.22マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびCs
2CO
3(19.9mg、0.061ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、次に該容器に蓋をし、マイクロ波反応器に入れ、攪拌しながら0.25時間120℃に加熱した。固体を濾過し、該濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:30分間にわたって30−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、11.5mg(44%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注射液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.37分;LC/MS(M+H)=638.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.01分;LC/MS(M+H)=638.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.41(s,1H)、8.24(d,J=8.1Hz,2H)、8.14(t,J=7.3Hz,1H)、7.35−7.28(m,1H)、7.28−7.19(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.85(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(brs,1H)、4.00(s,3H)、3.92−3.83(m,1H)、3.77(brs,1H)、3.55(brs,1H)、3.39(brs,4H)、3.22(t,J=11.6Hz,1H)、2.81(d,J=11.0Hz,2H)、2.65(brs,4H)、2.29(s,3H)、2.24−2.17(m,1H)、2.15(s,3H)、1.90−1.81(m,2H)、1.78(d,J=11.0Hz,2H)、1.59(d,J=12.1Hz,1H)、1.53−1.38(m,3H)、1.33(d,J=8.8Hz,1H)、1.04(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=638.5;HPLC条件:R
t=2.70分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0775】
実施例271
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−N,N−ジメチルピペリジン−4−カルボキシアミド
【化290】
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【0776】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、N,N−ジメチルピペリジン−4−カルボキシアミド(6.4mg、0.041ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。RuPhosプレ触媒(1.8mg、2.44マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびナトリウムt−ブトキシド(11.7mg、0.122ミリモル)を添加した。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、該反応混合物を16時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、13.7mg(54%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.71分;LC/MS(M+H)=611.1);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.50分;LC/MS(M+H)=611.1);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.41(s,1H)、8.24(d,J=8.4Hz,2H)、8.14(t,J=7.3Hz,1H)、7.32(d,J=5.5Hz,1H)、7.28−7.18(m,1H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.87(d,J=8.8Hz,1H)、6.00(brs,1H)、4.57(d,J=11.7Hz,2H)、4.00(s,3H)、3.91−3.83(m,1H)、3.76(d,J=10.6Hz,1H)、3.55(brs,1H)、3.22(t,J=11.4Hz,1H)、3.19−3.12(m,3H)、3.10(s,3H)、3.08−2.98(m,1H)、2.83(s,3H)、2.29(s,3H)、1.80(d,J=12.1Hz,2H)、1.59(d,J=11.4Hz,3H)、1.42(d,J=11.4Hz,1H)、1.33(d,J=9.9Hz,1H)、1.05(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=611.4;HPLC条件:R
t=3.28分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0777】
実施例272
2−{1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]ピペリジン−4−イル}プロパン−2−オール
【化291】
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【0778】
磁気攪拌棒を装備した小型のマイクロ波圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、2−(ピペリジン−4−イル)プロパン−2−オール(8.8mg、0.061ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。次にRuPhosプレ触媒(1.8mg、2.44マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびナトリウムt−ブトキシド(11.7mg、0.122ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に設定したマイクロ波反応器に入れ、その反応混合物を0.25時間攪拌した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、7.3mg(29%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は98%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.75分;LC/MS(M+H)=598.3);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.90分;LC/MS(M+H)=598.3;LC/MS(M+H)=598.4);HPLC条件:R
t=3.55分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0779】
実施例273
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
磁気攪拌棒を装備した小型のマイクロ波圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール(9.6mg、0.061ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。RuPhosプレ触媒(1.8mg、2.44マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびナトリウムt−ブトキシド(11.7mg、0.122ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に設定しマイクロ波反応器に入れ、該反応混合物を0.25時間攪拌した。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、0.5mg(2%)の標記化合物を得、LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.39分;LC/MS(M+H)=612.4);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.17分;LC/MS(M+H)=612.4);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(s,1H)、8.46(d,J=8.8Hz,1H)、8.26(brs,1H)、7.35(brs,1H)、7.25(brs,1H)、7.16(t,J=8.8Hz,1H)、6.76(d,J=8.1Hz,1H)、5.70(brs,1H)、4.00(brs,3H)、3.90(brs,1H)、3.79(brs,1H)、3.55−3.45(m,4H)、3.22(t,J=12.1Hz,1H)、2.29(brs,3H)、2.18(d,J=14.3Hz,2H)、1.36(brs,9H)、1.24(brs,1H)、1.16(s,6H)、1.05(brs,1H);LC/MS(M+H)=612.4;HPLC条件:R
t=3.47分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0781】
実施例274
1−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]ピペリジン−4−カルボニトリル
【化293】
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【0782】
磁気攪拌棒を装備した小型圧力バイアルに、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、ピペリジン−4−カルボニトリル(6.7mg、0.061ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。RuPhosプレ触媒(1.8mg、2.44マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびナトリウムt−ブトキシド(11.7mg、0.122ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該バイアルに蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、該反応混合物を16時間攪拌した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって35−75%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、5.0mg(22%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.74分;LC/MS(M+H)=565.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.62分;LC/MS(M+H)=565.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.43(s,1H)、8.26(d,J=8.8Hz,2H)、8.14(t,J=7.5Hz,1H)、7.39−7.28(m,1H)、7.28−7.20(m,1H)、7.13(t,J=9.2Hz,1H)、6.90(d,J=8.8Hz,1H)、6.03(brs,1H)、4.06(brs,2H)、4.01(s,3H)、3.92−3.84(m,1H)、3.76(d,J=11.0Hz,1H)、3.63(brs,2H)、3.55(brs,1H)、3.47−3.39(m,1H)、3.22(t,J=11.0Hz,2H)、2.30(s,3H)、2.03(brs,2H)、1.81(dd,J=18.5、9.0Hz,2H)、1.61(d,J=12.1Hz,1H)、1.45(d,J=8.1Hz,1H)、1.33(d,J=9.2Hz,1H)、1.03(d,J=14.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=565.3;HPLC条件:R
t=3.38分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0783】
実施例275
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−2−メチルプロパンアミド
【化294】
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【0784】
工程1:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン
磁気攪拌棒を装備した小型圧力容器に、(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(20mg、0.041ミリモル)、3−アミノ−3−メチルテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド(9.1mg、0.061ミリモル)およびTHF(2mL)を添加した。RuPhosプレ触媒(1.8mg、2.44マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.44マイクロモル)およびナトリウムt−ブトキシド(11.7mg、0.122ミリモル)を加えた。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気した。該容器に蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れ、16時間攪拌した。その反応容器を室温に冷却した。固体を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して20mg(78%)の残留物を得た。LC/MS(M+H)=472.3;HPLC条件:R
t=2.91分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0785】
工程2:N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]−2−メチルプロパンアミド
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1.5mL)を添加した。トリエチルアミン(9μL、0.064ミリモル)および塩化イソブチリル(3.4mg、0.032ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、次に20℃で1時間攪拌した。ジクロロメタンを真空下で除去し、残りの材料をメタノールに溶かした。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって55−95%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、4.7mg(41%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は>99%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.74分;LC/MS(M+H)=540.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=3.17分;LC/MS(M+H)=540.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.66(brs,1H)、8.55(d,J=4.0Hz,2H)、8.43(brs,1H)、8.34(brs,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、7.40−7.21(m,2H)、7.11(t,J=9.4Hz,1H)、6.15(brs,1H)、3.99(brs,3H)、3.91(d,J=10.6Hz,1H)、3.75(d,J=11.4Hz,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、3.00−2.91(m,1H)、2.28(brs,3H)、1.64(brs,1H)、1.52−1.32(m,2H)、1.27−1.09(m,6H)、0.99(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=540.3;HPLC条件:R
t=3.84分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0786】
実施例276
N−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル]シクロプロパンカルボキシアミド
【化295】
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【0787】
磁気攪拌棒を装備した20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−7−アミン(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(2mL)を添加した。 Triエチルアミン(9μL、0.064ミリモル)および塩化シクロプロパンカルボニル(3.3mg、0.032ミリモル)を添加した。バイアルに栓をし、20℃で1時間攪拌した。ジクロロメタンを真空下で除去し、残渣をメタノールに溶かした。固体を濾過し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;勾配:15分間にわたって55−95%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、2.5mg(21%)の標記化合物を得た。LC/MS分析によれば平均純度は97%であった。2つの分析性LC/MS注入液を用いて最終純度を測定した。注入1の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:5:95 ACN:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 ACN:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=1.70分;LC/MS(M+H)=540.2);注入2の条件(カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM NH
4OAc;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM NH
4OAc;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:220nmでのUV;R
t=2.63分;LC/MS(M+H)=540.2);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.00(brs,1H)、8.60−8.52(m,2H)、8.44(brs,1H)、8.34(brs,1H)、8.17(d,J=8.4Hz,1H)、7.44−7.22(m,2H)、7.12(t,J=9.4Hz,1H)、6.14(brs,1H)、4.00(brs,3H)、3.91(d,J=10.3Hz,1H)、3.76(d,J=9.5Hz,2H)、3.57−3.45(m,1H)、3.26(t,J=11.0Hz,1H)、2.29(brs,3H)、2.22−2.12(m,1H)、1.63(brs,1H)、1.51−1.32(m,2H)、1.00(d,J=11.7Hz,1H)、0.92(d,J=5.9Hz,4H);LC/MS(M+H)=540.2;HPLC条件:R
t=3.79分:カラム:(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する、0.8mL/分、254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0788】
実施例277
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化296】
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【0789】
工程1:13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
100mLの丸底フラスコに、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(336mg、0.611ミリモル)およびDMF(6113μL)を充填した。その溶液に、POCl
3(570μL、6.11ミリモル)を添加した。バイアルを予め80℃に加熱した油浴に入れ、通気口に窒素でいくらか満たしたバルーンを取り付けた。1.5時間後、該混合物を氷上に注ぎ、酢酸エチルで希釈した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム固体でゆっくりとクエンチさせた。その水溶液を分離漏斗に移し、層を分離した。有機部を水(x2)で洗浄した。水性部を酢酸エチルで抽出して破棄した。有機部を合わせ、ブライン(x2)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%[75mL]、0−25%[250mL]、25%[200mL]、25−100%[400mL])に付して精製した。そのフラクションを集め、標記化合物(282mg、83%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.13(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.48(m,2H)、7.45−7.36(m,3H)、6.97(d,J=10.0Hz,1H)、4.12−4.04(m,1H)、3.84−3.79(m,1H)、3.72(s,3H)、3.55(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.48(s,3H)、3.23(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.04−2.91(m,1H)、2.24−2.19(m,1H)、2.05−1.92(m,1H)、1.70−1.59(m,1H)、0.37(d,J=14.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 554.0
【0790】
工程2:10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
1ドラムのバイアルに、13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(66mg、0.119ミリモル)およびNMP(250μL)を充填した。その溶液に、2,2,2−トリフルオロエチルアミン(200μL、2.51ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、攪拌しながら65℃で一夜加熱した。16時間後、さらに200μLのアミンを加え、攪拌をさらに24時間続けた。粗混合物を冷却し、0.45μシリンジチップフィルターを通して濾過し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5μm、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%Bの勾配(時間):49%(11分);流速:30mL/分;4回の注入を254nmでモニター観察)により直接精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して濾過し、DCM中50%アセトンで溶出した。生成物を単離し、1mLのエタノールに溶かし、1mLの脱イオン水を滴下して加え、バイアルをわずかに旋回させて白色の沈殿物を得た。固体を2分間音波処理に付し、濾過により集め、標記化合物(36.5mg、50%)を得た。LCMS:m/z(M+H)
+ 617;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.50(d,J=1.8Hz,1H)、8.31(t,J=6.5Hz,1H)、7.50(d,J=7.8Hz,2H)、7.43(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.30(m,3H)、6.92(d,J=10.3Hz,1H)、4.67−4.52(m,2H)、4.11−4.03(m,J=11.3Hz,1H)、3.83(dd,J=11.7、3.4Hz,1H)、3.73−3.70(m,3H)、3.59−3.48(m,1H)、3.35(s,3H)、3.30−3.19(m,1H)、2.94(d,J=10.0Hz,1H)、2.23−2.11(m,1H)、1.93(d,J=12.8Hz,1H)、1.73−1.60(m,1H)、0.48(d,J=11.5Hz,1H)
【0791】
実施例278
2−{10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化297】
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【0792】
工程1:メチル 3−フルオロ−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−カルボキシラート
標記化合物は、メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(実施例135、工程1)について記載される操作に従って、メチル 5−ブロモ−3−フルオロピコリナートを用いて調製された。該材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、酢酸エチル/ヘキサン 0%[100mL]、0−15%[150mL]、15%[200mL]、15−50%[400mL])に付して精製した。生成物に加えて不純物を含有するフラクションを集め、減圧下で濃縮した。この黄色の油状物を10mLの冷エーテルで希釈し、白色の固体が形成するまでヘキサンをゆっくりと添加した。固体を集め、ヘキサンで洗浄し、標記化合物(1.38g、58%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.82(t,J=1.4Hz,1H)、7.91(dd,J=10.5、1.3Hz,1H)、4.03(s,3H)、1.38(s,12H)
【0793】
工程2:メチル 5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロピリジン−2−カルボキシラート
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作に従って、メチル 3−フルオロ−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−カルボキシラートを用いて調製された。該材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、酢酸エチル/DCM 0%[100mL]、0−15%[750mL])に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮して標記化合物(764mg、43%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.03(d,J=2.0Hz,1H)、8.67(dd,J=1.7、1.1Hz,1H)、8.52(d,J=2.0Hz,1H)、7.79(dd,J=10.1、1.8Hz,1H)、4.08(s,3H);LCMS:(M+H)
+ 355.9
【0794】
工程3:メチル 5−ブロモ−12−フルオロ−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−11−カルボキシラートおよびメチル 5−ブロモ−10−フルオロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−1−カルボキシラート
40mL圧力バイアルに、メチル 5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロピリジン−2−カルボキシラート(764mg、2.15ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1282mg、3.22ミリモル)を充填した。該混合物を1,2−ジクロロベンゼン(5mL)に懸濁させ、予め160℃に加熱した反応ブロックに置いた。20分後、該混合物を高真空圧下で濃縮した。得られた黒色のスラリーをジクロロメタンで希釈し、数分間音波処理に付した。黄褐色の固体(212mg)を濾過により1:1の位置異性体の混合物として集めた(総収率30%)。この材料は混合物のままで持ち越された。LCMS:TR=0.68分;(ES):m/z(M+H)
+ 325.9:ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;0−100%B;溶媒A:水/0.05%TFA;溶媒B:アセトニトリル /0.05%TFA;流速:0.8mL/分;検出:UV=254nm
【0795】
工程4:メチル(S)−3−ブロモ−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程4)について記載される操作に従って、メチル 5−ブロモ−12−フルオロ−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−11−カルボキシラートおよびメチル 5−ブロモ−10−フルオロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−1−カルボキシラートより調製された。該材料を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5μm、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%Bの勾配(時間):0%(1分)、0−100%(15分);流速:30mL/分;7回の注入を254nmでモニター観察)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して濾過し、その生成物をアセトンで溶出して標記化合物(91mg、28%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.42(d,J=1.3Hz,1H)、8.70(d,J=1.3Hz,1H)、8.06(brs,1H)、7.50(d,J=7.3Hz,2H)、7.43−7.37(m,2H)、7.36−7.33(m,1H)、6.07−5.91(m,1H)、4.10(s,3H)、4.05(dd,J=11.9、2.6Hz,1H)、3.89(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.45−3.33(m,1H)、3.13−3.00(m,1H)、1.99(d,J=13.6Hz,1H)、1.62−1.50(m,2H)、0.95(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 499.9
【0796】
工程5:メチル 10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−カルボキシラート
オーブン乾燥させた5mLのバイアルに、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(86mg、0.221ミリモル)を充填し、DMF(1mL)で希釈した。その溶液にメチル (S)−3−ブロモ−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−カルボキシラート(91.8mg、0.184ミリモル)、ヨウ化銅(I)(5.3mg、0.028ミリモル)、トリエチルアミン(0.039mL、0.276ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(16.0mg、0.014ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、音波処理に付しながらアルゴンを2分間通気することにより脱気処理に供した。該バイアルを予め80℃に加熱した油浴に入れた。40分後、混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通して濾過し、分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5μm、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%Bの勾配(時間):0%(1分)0−100%(15分)、100%(4分);流速:30mL/分;2回の注入を254nmでモニター観察)により直接精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をDCMに溶かし、シリカゲルプラグを通して濾過し、該生成物をアセトンで溶出して70.6mg(74%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.51(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.54−7.46(m,2H)、7.44−7.32(m,3H)、6.21−6.06(m,1H)、4.14(s,3H)、4.10−4.03(m,1H)、3.94−3.87(m,1H)、3.85(s,3H)、3.61−3.50(m,1H)、3.41−3.29(m,1H)、3.14−2.96(m,1H)、2.10−2.04(m,1H)、1.66−1.50(m,2H)、0.99−0.93(m,1H);LCMS:(M+H)
+ 518.1
【0797】
工程6:2−{10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール(実施例142)について記載される操作に従って、メチル 10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−11−カルボキシラートより調製された。この材料を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5um、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%Bの勾配(時間):35%(15分);流速:30mL/分;2回の注入を254nmでモニター観察))に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をDCMに溶かし、シリカゲルプラグを通して濾過し、該生成物を1:1 DCM/アセトン溶液で溶出し、標記化合物(9mg、36%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.31(d,J=1.8Hz,1H)、8.54(d,J=1.5Hz,1H)、7.60(d,J=1.5Hz,1H)、7.54−7.47(m,2H)、7.45−7.38(m,2H)、7.38−7.32(m,1H)、6.10−6.04(m,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.91(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.83(s,3H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.12−2.96(m,1H)、2.07(d,J=13.6Hz,1H)、1.77(dd,J=5.8、1.3Hz,6H)、1.69−1.57(m,2H)、1.51(qd,J=12.3、4.1Hz,1H)、1.00(d,J=12.8Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 518.1
【0798】
実施例279
13−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【0799】
標記化合物は、13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例129)について記載される操作に従って、(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノールを用いて調製された。この材料を分取性HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5μm、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%Bの勾配(時間):45%(10分);流速:30mL/分;3回の注入を254nmでモニター観察)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを減圧下で濃縮した。得られた固体をシリカゲルプラグを通して濾過し、該生成物を50%アセトンで溶出し、標記化合物(13.6mg、46%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(d,J=6.0Hz,1H)、7.60(s,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.40−7.33(m,3H)、7.32−7.28(m,1H)、5.47(d,J=10.5Hz,1H)、4.96−4.87(m,1H)、4.82−4.71(m,1H)、4.06(dd,J=11.9、2.6Hz,1H)、3.87(s,3H)、3.92−3.83(m,1H)、3.55(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.41−3.31(m,1H)、3.15−3.01(m,1H)、2.46(ddd,J=13.4、11.3、7.2Hz,1H)、2.03(d,J=13.1Hz,1H)、1.66−1.46(m,3H)、1.45−1.33(m,1H)、1.08(d,J=13.6Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 548.2
【0800】
実施例280
13−クロロ−10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【0801】
工程1:2−クロロ−5−フルオロ−3−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
標記化合物は、メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(実施例135、工程1)について記載される操作に従って、3−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロピリジンを用いて調製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(80g ISCO レジセップ Rf、ジクロロメタン/ヘキサン 0%(250mL)、0−100%(1000mL)、100%(250mL)、ついでDCM中0−5%酢酸エチル(625mL))に付して精製した。フラくそhんを集め、標記化合物(1.75g、74%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.28(d,J=3.3Hz,1H)、7.75(dd,J=7.9、3.1Hz,1H)、1.39(s,12H)
【0802】
工程2:3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロ−5−フルオロピリジン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作に従って、2−クロロ−5−フルオロ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを用いて調製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、ジクロロメタン/ヘキサン 0%(102mL)、10−100%(501mL)、100%(501mL))に付して精製した。フラクションを集め、標記化合物(717mg、35%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.02(d,J=2.0Hz,1H)、8.67(d,J=2.0Hz,1H)、8.44−8.34(m,1H)、7.59(dd,J=7.5、3.0Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 331/333
【0803】
工程3:5−ブロモ−13−クロロ−10−フルオロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程2)について記載される操作に従って、3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロ−5−フルオロピリジンを用いて調製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%(102mL)、10%(102mL)、20%(501mL)、20−50%(150mL)、50%(150mL)、50−70%(150mL))に付して精製した。生成物を含有するすべてのフラクションを集め、減圧下で濃縮した。得られた固体をDCMでトリチュレートして黄色の固体を得た。その固体を濾過で集め、標記化合物(98mg、15%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 13.10(brs,1H)、8.78(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(d,J=2.3Hz,1H)、8.27(d,J=2.0Hz,1H)
【0804】
工程4:13−クロロ−10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程3)について記載される操作に従って、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールおよび5−ブロモ−13−クロロ−10−フルオロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエンを用いて精製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%(102mL)、0−25%(450mL)、25%(351mL))に付して精製した。フラクションを集め、減圧下で濃縮し、その生成物をDCMでトリチュレートし、標記化合物(45.7mg、43%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 13.17(brs,1H)、8.79(d,J=1.8Hz,1H)、8.45(d,J=2.5Hz,1H)、8.17(d,J=1.8Hz,1H)、4.01(s,3H);LCMS:(M+H)
+ 320
【0805】
工程5:13−クロロ−10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程4)について記載される操作に従って、13−クロロ−10−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエンを用いて精製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%(75mL)、0−15%(150mL)、15%(150mL)、15−25%(150mL)、25%(250mL))に付して精製した。フラクションを集め、標記化合物(60mg、85%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.71(d,J=1.8Hz,1H)、8.42(d,J=4.3Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.50−7.45(m,2H)、7.43−7.32(m,3H)、6.09−5.99(m,1H)、4.05(dd,J=11.4、2.1Hz,1H)、3.90(dd,J=12.4、3.1Hz,1H)、3.83(s,3H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.13−3.00(m,1H)、2.08(brs,1H)、1.66−1.55(m,1H)、1.54−1.42(m,1H)、0.98(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 494
【0806】
実施例281&282
2−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【0807】
工程1:メチル 5−ブロモ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート
標記化合物は、メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(実施例135、工程4)について記載される操作に従って、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノールおよびメチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−6−カルボキシラートを用いて調製された。この材料をSiO
2(24g)上にてヘキサン(51mL)、20%EtOAc/ヘキサン(252mL)、20〜50%EtOAc/ヘキサン(357mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(215mg、66%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.79(s,1H)、8.68(d,J=0.8Hz,1H)、7.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.51(d,J=7.5Hz,2H)、7.36(t,J=7.3Hz,2H)、7.32−7.25(m,2H)、6.52(d,J=10.8Hz,1H)、4.32(s,3H)、4.06−3.94(m,3H)、2.79(q,J=10.7Hz,1H)、2.19(d,J=12.3Hz,1H)、1.91−1.77(m,1H)、1.70−1.50(m,2H)、1.48−1.32(m,2H)、0.80(d,J=12.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 544.10/546.10
【0808】
工程2:メチル 8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート
標記化合物は、メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(実施例135、工程5)について記載される操作に従って、メチル 5−ブロモ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラートおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールより調製された。この材料をSiO
2(24g)上で、ヘキサン(51mL)、25%EtOAc/ヘキサン(252mL)、DCM(100mL)、25%アセトン/DCM(300mL)、50%アセトン/DCM(150mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションより標記化合物(74.8mg、34%)を得、それは不純物を含有したが、そのまま使用された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.85(s,1H)、8.61(d,J=1.3Hz,1H)、7.53(d,J=7.0Hz,3H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31(d,J=7.3Hz,1H)、6.67(d,J=10.0Hz,1H)、4.39−4.34(m,3H)、4.04(s,3H)、3.70(d,J=2.0Hz,3H)、2.84(brs,1H)、2.25(d,J=13.6Hz,1H)、2.03−1.76(m,3H)、1.70−1.49(m,2H)、1.48−1.34(m,1H)、0.81(d,J=12.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 564.25
【0809】
工程3:2−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール(実施例142)について記載される操作に従って、メチル 8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラートより調製された。その粗材料を分取性HPLC(ウォーターズ・エックス・ブリッジ(Waters X-Bridge)C18、30x100mm S5;A=95%水、5%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム、B=5%水、95%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム;40%B、20分、30mL/分、254nmでの検出)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、39.6mgの白色の固体を得た。そのエナンチオマー生成物をキラルHPLC(キラルセル OJ−H分取性カラム、30x250mm、5μm;移動相:10%MeOH/CO
2、150バール、温度:35℃、流速:70mL/分(19分間);UVを252nmでモニター観察;注入液:0.25ml(1mLのMeOH中に約10mgの溶液)(40mgを積層注入により精製))により分離した。ピーク1はエナンチオマー1(17.1mg、22%)を付与した。ピーク2はエナンチオマー2(18.8mg、25%)を付与した。エナンチオマー1(キラルHPLC TR=10.92分):
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.37(s,1H)、7.40−7.30(m,5H)、7.25(s,1H)、7.17(d,J=1.8Hz,1H)、4.35(s,3H)、3.60(s,3H)、2.80−2.65(m,1H)、2.46−2.35(m,1H)、2.25(brs,2H)、2.04(s,3H)、1.96(s,1H)、1.84(s,4H)、1.45(brs,2H)、0.91−0.78(m,1H)、0.61−0.50(m,1H);LCMS:(M+H)
+ 564.40;エナンチオマー2(キラルHPLC TR=14.05分)
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.37(s,1H)、7.40−7.30(m,5H)、7.25(s,1H)、7.17(d,J=1.8Hz,1H)、4.35(s,3H)、3.60(s,3H)、2.80−2.65(m,1H)、2.46−2.35(m,1H)、2.25(brs,2H)、2.04(s,3H)、1.96(s,1H)、1.84(s,4H)、1.45(brs,2H)、0.91−0.78(m,1H)、0.61−0.50(m,1H);LCMS:m/z(M+H)
+ 564.35
【0810】
実施例283
5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メトキシ−13−メチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化301】
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【0811】
工程1:5−ブロモ−2−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作に従って、(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)ボロン酸を用いて調製された。この材料をSiO
2(40g)上で、ヘキサン(95mL)、0〜100%DCM/ヘキサン(300mL、線形勾配)、20%DCM(200mL)、0〜20%EtOAc/DCM(300mL、線形勾配)を用いて精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(990mg、55.7%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.95(d,J=0.5Hz,1H)、8.48−8.40(m,1H)、7.43(d,J=8.3Hz,1H)、6.66(d,J=8.5Hz,1H)、3.97(d,J=2.8Hz,3H)、2.28(s,3H);LCMS:(M+H)
+ 324/326
【0812】
工程2:5−ブロモ−11−メトキシ−13−メチル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程2)について記載される操作に従って、5−ブロモ−2−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジンを用いて調製された。混合物を冷却し、ほぼ乾固するまで濃縮し、次にDCMを添加した。標記化合物(228mg、26%)を濾過で集め、オフホワイト色の固体として得た。母液を再び濃縮し、この工程を繰り返した。得られた母液をSiO
2(24g)上、DCM(200mL)、5%アセトン/DCM(200mL)、10%アセトン/DCM(200mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮し、所望の生成物の1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン・モノ−およびジ−オキシドを含有する、363mg(25.6%)のオフホワイト色の固体を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.12−8.01(m,1H)、7.77(d,J=1.8Hz,1H)、6.53(s,1H)、4.04(s,3H)、3.10(s,3H);LCMS:(M+H)
+ 292.0
【0813】
工程3:5−ブロモ−11−メトキシ−13−メチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程4)について記載される操作に従って、5−ブロモ−11−メトキシ−13−メチル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をSiO
2(24g)上で、ヘキサン(51mL)、20%EtOAc/ヘキサン(396mL)、20〜100%EtOAc/ヘキサン(645mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(180mg、定量的収率)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.82(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.37−7.28(m,3H)、6.67(s,1H)、5.20(d,J=10.8Hz,1H)、4.04(s,3H)、4.04−4.00(m,1H)、3.85(d,J=8.5Hz,1H)、3.51(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.08−3.05(m,1H)、3.07(s,3H)、1.91(d,J=13.1Hz,1H)、1.56−1.50(m,1H)、1.39−1.29(m,J=13.2、4.4Hz,1H)、1.11(d,J=14.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 466/468
【0814】
工程4:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−メトキシ−13−メチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、12−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例4、工程4)について記載される操作および以下の修飾(80℃、16時間)に従って、5−ブロモ−11−メトキシ−13−メチル−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンおよび1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて調製された。この材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は25.5mg(37%)であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(s,1H)、7.66(d,J=8.1Hz,2H)、7.38−7.31(m,3H)、7.29−7.23(m,2H)、5.73(d,J=11.4Hz,1H)、4.02−3.95(m,6H)、3.88(d,J=10.6Hz,1H)、3.73(d,J=8.4Hz,1H)、3.46(t,J=11.4Hz,1H)、3.34(d,J=10.6Hz,1H)、3.28−3.23(m,1H)、3.02(s,3H)、2.29(brs,3H)、1.67(d,J=11.7Hz,1H)、1.53(d,J=8.8Hz,1H)、1.29(d,J=11.0Hz,1H)、1.01(d,J=13.6Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 483
【0815】
実施例284
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化302】
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【0816】
工程1:2,4−ジクロロ−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン
丸底フラスコに、5−ブロモ−2,4−ジクロロピリジン(10.0g、44.1ミリモル)、ジオキサン(300mL)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(16.79g、66.1ミリモル)、酢酸カリウム(12.98g、132ミリモル)およびPdCl
2(dppf)
2・ジクロロメタンアダクツ(1.800g、2.20ミリモル)を充填した。該混合物は該溶液にアルゴンを2分間通気することにより脱気処理に付された。これを95℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、その粗材料をその後の反応に直接用いた。
【0817】
工程2:5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2,4−ジクロロピリジン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作および以下の修飾(65℃、1.5時間)に従って、2,4−ジクロロ−5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを用いて調製された。この材料を330gのシリカゲルカラムを用い、2−50%[5%DCM/アセトン]/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(7.44g、48.4%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.05(d,J=2.0Hz,1H)、8.68(d,J=2.3Hz,1H)、8.47(s,1H)、7.52(s,1H);LCMS:(M+H)
+ 349.9
【0818】
工程3:5−ブロモ−2−(4,6−ジクロロピリジン−3−イル)ピリジン−3−アミン
20mLのシンチレーションバイアルに、5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2,4−ジクロロピリジン(113mg、0.324ミリモル)、Fe(54.3mg、0.971ミリモル)、CaCl
2(35.9mg、0.324ミリモル)、EtOH(10mL)および水(0.5mL)を充填した。窒素を該溶液に通して通気した。そのバイアルを密封し、65℃に加熱した。2時間後、その混合物を濃縮乾固させ、その粗残留物を24g SiO
2カラムで0−50%の10%(EtOAc中2N NH3/MeOH)/DCMで溶出して精製し、標記化合物(83mg、80%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(s,1H)、8.21(d,J=1.8Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.31(d,J=1.8Hz,1H)、3.72(brs,2H);LCMS:(M+H)
+ 319.8
【0819】
工程4:5−ブロモ−11−クロロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4,6−ジクロロピリジン−3−イル)ピリジン−3−アミン(2.00g、6.27ミリモル)およびTHF(80mL)を充填した。これを攪拌し、0℃に冷却した。ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、21.3mL、21.3ミリモル)を滴下して加え、該溶液を0℃で0.5時間攪拌した。0.5時間後、氷浴を取り外した。3時間後、反応物をNHCl4飽和水溶液でクエンチさせた。該混合物をEtOAcで希釈し、有機層を抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して暗褐色の固体を得た。これを80g シリカゲルカラム上、0−10%アセトン/DCMで溶出して精製し、標記化合物(761mg、43%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.15(brs,1H)、9.18(d,J=0.8Hz,1H)、8.65(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(d,J=2.0Hz,1H)、7.68(d,J=0.8Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 283.8
【0820】
工程5:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程4)について記載される操作に従って、5−ブロモ−11−クロロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンを用いて調製された。この材料を80g シリカゲルカラム上、10−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、標記化合物(1.04g、69.9%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.17(d,J=0.5Hz,1H)、8.82−8.76(m,1H)、8.67(d,J=1.8Hz,1H)、8.29−8.20(m,1H)、7.68(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.34(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、5.83(d,J=11.3Hz,1H)、3.89(dd,J=11.3、2.0Hz,1H)、3.73(dd,J=11.3、2.5Hz,1H)、3.55−3.48(m,1H)、3.46−3.36(m,1H)、3.30−3.26(m,1H)、1.71−1.63(m,1H)、1.61−1.47(m,J=3.8Hz,1H)、1.36−1.24(m,J=4.8Hz,1H)、0.91(d,J=12.0Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 457.9
【0821】
工程6:11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(230mg、0.403ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(34.9mg、0.030ミリモル)およびヨウ化銅(I)(11.51mg、0.060ミリモル)を含有する2ドラムの圧力定格バイアルに、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(157mg、0.403ミリモル)をDMF(2.5mL)で濯いたバイアルにテアードピペット(tared pipet)を介して添加した。この溶液にTEA(0.084mL、0.604ミリモル)を添加し、その混合物を音波処理に付しながらアルゴンを1−2分間通気することにより脱気処理に供した。そのバイアルを密封し、80℃に加熱した。16時間後、その混合物を冷却し、セライトを通してジクロロメタンを用いて濾過し、高真空下で濃縮して褐色の油状物を得た。この材料をSiO
2(12g)上で、アセトン/ジクロロメタン(0−60%)で溶出して精製した。フラクションを集めて標記化合物(110mg、57%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.38(s,1H)、8.54(s,1H)、7.71−7.62(m,2H)、7.48−7.31(m,5H)、5.42(d,J=10.5Hz,1H)、4.10−4.01(m,1H)、3.89(s,3H)、3.94−3.84(m,1H)、3.63−3.48(m,1H)、3.38(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.09(d,J=8.8Hz,1H)、2.01(d,J=13.6Hz,1H)、1.67−1.50(m,1H)、1.49−1.35(m,1H)、1.11(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 476
【0822】
工程7:5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
40mLの圧力定格バイアルに、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(212mg、0.445ミリモル)、Pd
2(dba)
3(30.6mg、0.033ミリモル)、炭酸セシウム(290mg、0.891ミリモル)および2.5mLのジオキサンを充填した。この混合物に、1.0mLのジオキサンで濯いだテアードピペットを通してイソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(150mg、0.891ミリモル)を加え、つづいてシリンジ(1.0mLのジオキサンを用いて濯いだシリンジ)を介してトリシクロヘキシルホスフィン(トルエン中1M、67μL、0.067ミリモル)を反応混合物に添加した。そのバイアルを密封し、反応混合物をアルゴンで2分間通気しながら音波処理を用いて脱気処理に付した。該バイアルを予め115℃に加熱した反応ブロックに置いた。18時間後、その混合物を冷却し、濃縮した。この材料をSiO
2(24g)上で、DCM(51mL)、20%アセトン/DCM(300mL)、20〜100%アセトン/DCM(456mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションより、標記化合物(185.2mg、86%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.59(d,J=0.8Hz,1H)、8.52(d,J=1.8Hz,1H)、7.70(s,1H)、7.60(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.40−7.31(m,3H)、6.11(s,1H)、5.51(d,J=10.5Hz,1H)、5.46(t,J=1.5Hz,1H)、4.05(d,J=3.0Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.92−3.85(m,1H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.14−3.02(m,1H)、2.38(s,3H)、2.04(d,J=12.8Hz,1H)、1.67−1.55(m,1H)、1.52−1.35(m,J=12.4、12.4、4.3Hz,1H)、1.14(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 482.3
【0823】
工程8:2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(185.2mg、0.385ミリモル)を含有する20mLのシンチレーションバイアルに、2−プロパノール(3.2mL)およびDCM(0.6mL)を添加した。そのフラスコを酸素でパージし、氷水浴中で冷却した。トリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)マンガン(III)(23.3mg、0.038ミリモル)を固体として一度に添加し、つづいてフェニルシラン(95μL、0.77ミリモル)をニートな液体として添加した。酸素のバルーン雰囲気下で45分間激しく攪拌した後、該混合物を20%水性チオ硫酸ナトリウムでクエンチさせ、酢酸エチルに抽出した。有機部をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して292mgの明褐色の透明な残留物を得た。この材料をSiO
2(12g)上で、DCM(51mL)、30%アセトン/DCM(200mL)、50%アセトン/DCM(200mL)、70%アセトン/DCM(300mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションより156mgの白色のフィルムを得た。この材料を前に全く同様に調製した23.5mgの生成物と合わせ、各1.7mLのメタノール中の8つの等しい注入液にて分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ・フェニル、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM炭酸水素アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM炭酸水素アンモニウム;20%B(30秒間)、20分間にわたって45−70%Bとする;流速:50mL/分;254nmでの検出)に付してさらに精製した。フラクションを合わせ、濃縮して、白色の固体の残留物を酢酸エチルとブラインとの間に分配した。有機部をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物(132mg、56%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.53(s,1H)、8.52(s,1H)、7.72(brs,1H)、7.62(brs,1H)、7.45−7.40(m,2H)、7.40−7.29(m,3H)、5.52(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(d,J=8.5Hz,1H)、3.92−3.85(m,1H)、3.89(s,3H)、3.60−3.49(m,1H)、3.41−3.31(m,1H)、3.16−3.01(m,1H)、2.03(d,J=13.6Hz,1H)、1.73(s,3H)、1.71(s,3H)、1.68−1.56(m,1H)、1.47−1.32(m,1H)、1.12(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:TR=0.794分;(ES):m/z(M+H)
+ 500.30:ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;2−98%B;溶媒A:水/0.05%TFA;溶媒B:アセトニトリル /0.05%TFA;温度:40℃;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm;HPLC:TR=10.01分;カラム:エックスブリッジ・C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって40−80%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV);HPLC:TR=12.07分 カラム:エックスブリッジ・ フェニル 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/95%H
2O/5%メタノール;移動相B:10mM炭酸水素アンモニウム(pH=9.5)/5%H
2O/95%メタノール;勾配:15分間にわたって40−80%Bとする;流速:1mL/分;検出:220nmおよび254nmでのUV)
【0824】
実施例285
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
【化303】
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【0825】
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作に従って、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて調製した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.54(d,J=0.8Hz,1H)、8.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.71(s,1H)、7.60(s,1H)、7.46−7.29(m,5H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.08(dd,J=11.4、2.6Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.08(s,1H)、2.29(s,3H)、2.08−2.03(m,1H)、1.74(s,3H)、1.72(s,3H)、1.69−1.56(m,J=12.6、12.6、4.4Hz,1H)、1.47−1.34(m,J=13.3、4.5Hz,1H)、1.10(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:TR=0.63分;(ES):m/z(M+H)
+ 497.2:(ウォーターズ・アクイティ カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0826】
実施例286
10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化304】
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【0827】
工程1:10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程3)について記載される操作に従って、3−ブロモ−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン化合物より調製された。その粗反応混合物を濃縮し、得られた固体をDCMに懸濁させ、濾過により集めた。濾過ケーキを少量のDCMで、つづいて数倍容量のヘキサンで洗浄し、155mgの所望の生成物を得た。その上澄をカラムに直接入れ、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、メタノール/DCM 0%[75mL]、0−4%[201mL]、4%[201mL]、4−10%[200mL])に付して精製した。フラクションを集め、生成物を黄褐色の固体として得た。該固体を前のロットと合わせ、標記化合物(771mg、62%収率)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.93(s,1H)、8.75(d,J=1.8Hz,1H)、8.72(s,1H)、7.85(d,J=2.0Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.05(s,3H)、3.27(s,3H);LCMS:TR=0.60分;(ES):m/z(M+H)
+ 376.0
【0828】
工程2:10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程4)について記載される操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(250mg、0.666ミリモル)より調製された。その粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%[102mL]、0−35%[400mL]、35%[400mL]、35−60%[600mL])に付して精製した。フラクションを集めて標記化合物(336mg、0.611ミリモル、92%収率)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.02(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、7.49(d,J=7.9Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.43−7.37(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、6.93(d,J=9.9Hz,1H)、4.43(s,3H)、4.07(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.79(dd,J=11.8、3.1Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.54(t,J=11.9Hz,1H)、3.39(s,3H)、3.22(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.00−2.90(m,1H)、2.19(d,J=13.4Hz,1H)、2.02−1.91(m,1H)、1.67−1.58(m,1H)、0.37(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=550
【0829】
工程3:13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例118、工程3)について記載される操作に従って、10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%[75mL]、0−25%[250mL]、25%[200mL]、25−100%[400mL])に付して精製した。フラクションを集め、標記化合物(282mg、83%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.13(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.47(m,2H)、7.45−7.33(m,3H)、6.97(d,J=10.0Hz,1H)、4.08(dd,J=11.2、3.6Hz,1H)、3.84−3.77(m,1H)、3.72(s,3H)、3.55(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.48(s,3H)、3.28−3.18(m,J=1.8Hz,1H)、3.05−2.89(m,1H)、2.23−2.19(m,1H)、2.04−1.91(m,J=4.3Hz,1H)、1.70−1.59(m,J=5.3Hz,1H)、0.37(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 554.0
【0830】
工程4:10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
13−クロロ−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(27mg、0.049ミリモル)のメタノール(0.5mL)中懸濁液に、1滴のトリエチルアミンおよび10%Pd/C(非計量の小スパテラ先端部)を添加した。反応は2ドラムのバイアルにおいて行わせた。該バイアルを水素でパージし、激しく攪拌しながら水素のバルーン雰囲気下で室温に保持した。6.5時間後、該混合物をセライトを通し、メタノールを用いて濾過し、濃縮して31.2mgの黄色のフィルムを得た。その粗材料を分取性HPLC(500μLと1mLのメタノールの2つの略等しい注入液:ウォーターズ・エックス・ブリッジ C18、30x100mm S5;A=95%水、5%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム、B=5%水、95%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム;28%B、30分、30mL/分、254nmでの検出)に付して精製した。フラクションを集め、標記化合物(17.9mg、69%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.86(s,1H)、9.35(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.57−7.47(m,3H)、7.40(d,J=7.8Hz,3H)、6.98−6.91(m,1H)、4.14−4.02(m,1H)、3.85−3.76(m,1H)、3.73(s,3H)、3.60−3.51(m,1H)、3.48(s,3H)、3.29−3.18(m,1H)、3.07−2.88(m,1H)、2.25−2.12(m,1H)、2.01−1.88(m,1H)、1.73−1.60(m,1H)、0.46−0.31(m,1H);LCMS:(M+H)
+ 520
【0831】
実施例287
11−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【0832】
ナトリウムメトキシドの溶液を以下のように調製した:1.0mLの乾燥メタノールを含有するバイアルを氷水浴中で冷却し、ナトリウム(56.0mg、2.44ミリモル)を添加した。該バイアルを攪拌し、金属が消費されるまで簡単かつ間欠的に音波処理に付された。2ドラムの分離バイアルにて、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(27.3mg、0.057ミリモル)を0.5mLの乾燥メタノールに溶かし、氷水浴中にて冷却した。この溶液に、0.5mLのナトリウムメトキシドの溶液を添加した。該反応バイアルを60℃に加熱した。19時間後、さらなる300μLのナトリウムメトキシドのメタノール性溶液を添加し、温度を80℃に上げた。さらに22時間加熱した後、その混合物を冷却し、DCM−10%MeOH/DCMを用いてSiO
2プラグを通して濾過し、24mgの白色の固体を得た。その粗材料を分取性HPLC(700μLのメタノールを1回の注入液として:ウォーターズ・エックス・ブリッジ C18、30x100mm S5;A=95%水、5%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム、B=5%水、95%アセトニトリル、10mM酢酸アンモニウム;30%B、30分、30mL/分;254nmでの検出)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、高真空下で濃縮し、DCMで、ついで5%MeOH/DCMを用いてSiO
2のピペットプラグを通し、標記化合物(16.2mg、56.9%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.20(s,1H)、8.43(d,J=1.8Hz,1H)、7.52(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.40−7.29(m,3H)、6.93(s,1H)、5.33(d,J=11.0Hz,1H)、4.11(s,3H)、4.04(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.53(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.38(td,J=11.8、2.0Hz,1H)、3.12−2.99(m,1H)、1.96(d,J=13.6Hz,1H)、1.63−1.49(m,J=13.3、4.0Hz,1H)、1.48−1.35(m,J=13.1、4.5Hz,1H)、1.20(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 472
【0833】
実施例288
11−(シクロプロピルメトキシ)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
標記化合物は、13−エトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例129、工程2)について記載される操作に従って、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンを用いて調製された。この材料は、分取性HPLC(800μLのメタノールを1回の注入液として)を介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;30分間にわたって30%Bとする;流速:30mL/分;254nmでの検出)で精製された。生成物を含有するフラクションを合わせて濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶かし、シリカゲルのプラグを介して0−100%DCM/アセトンで溶出して通し、標記化合物(3.9mg、22%)を96%純度にて、不純なフラクション(2.0mg、79%純度)と共に得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.17(d,J=0.5Hz,1H)、8.42(d,J=1.8Hz,1H)、7.50(d,J=1.8Hz,1H)、7.44(d,J=7.0Hz,2H)、7.40−7.30(m,3H)、6.99(s,1H)、5.32(d,J=10.8Hz,1H)、4.32(d,J=6.5Hz,2H)、4.05(d,J=9.0Hz,1H)、3.89(s,3H)、3.93−3.87(m,1H)、3.53(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.14−2.98(m,J=11.1、11.1、11.1Hz,1H)、1.96(d,J=13.1Hz,1H)、1.56(td,J=12.5、4.1Hz,1H)、1.47−1.36(m,2H)、1.20(d,J=12.5Hz,1H)、0.75−0.66(m,2H)、0.49−0.41(m,2H);LCMS:(M+H)
+ 512
【0835】
実施例289&290
8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【0836】
工程1:5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程3)について記載される操作に従って、3−ブロモ−9−メトキシ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジンおよび1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール化合物より調製された。
粗混合物を濃縮し、得られた固体をDCMに懸濁させ、濾過で集めた。濾過ケーキを少量のDCMで、つづいて数倍容量のヘキサンで洗浄し、111mgの所望の生成物を得た。その上澄をカラムに直接入れ、フラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、メタノール/DCM 0%[75mL]、0−4%[201mL]、4%[201mL]、4−10%[200mL])に付して精製した。フラクションを集め、生成物を黄褐色の固体として得た。その固体を前のロットと合わせ、標記化合物(300mg、57%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.92(s,1H)、8.75(d,J=2.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、7.84(d,J=1.8Hz,1H)、4.41(s,3H)、4.04(s,3H)、3.27(s,3H);LCMS:(M+H)
+ 376.0
【0837】
工程2:8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程4)について記載される操作に従って、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ Rf、アセトン/DCM 0%[102mL]、0−30%[400mL]、30%[400mL]、30−100%[400mL])に付して精製した。フラクションを集め、さらに297mgの所望の生成物を得た。ロットを合わせ、標記化合物(343mg、73%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.00(s,1H)、8.69(d,J=2.0Hz,1H)、7.51−7.46(m,2H)、7.44−7.34(m,J=1.8Hz,4H)、6.92(d,J=10.0Hz,1H)、4.43(s,3H)、3.68(s,3H)、3.42(s,3H)、2.85−2.73(m,1H)、2.41−2.30(m,1H)、2.28−2.18(m,1H)、2.14(s,3H)、1.99−1.85(m,3H)、1.72−1.60(m,1H)、1.52−1.42(m,1H)、0.59(d,J=9.8Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 581.0
【0838】
工程3:13−クロロ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例118、工程3)について記載される操作に従って、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。その粗材料をDCMでトリチュレートして白色の固体を得、それを濾過により所望の生成物として集めた。上澄を濃縮し、トリチュレーション工程を3回繰り返し、合わせて197mgの収量の純粋な生成物を得た。上澄をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ Rf、酢酸エチル/DCM 0%[102mL]、0−30%[252mL]、30%[300mL]、30−100%[252mL])に付して精製した。ロットを合わせ、標記化合物(267mg、77%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.10(s,1H)、8.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.52−7.35(m,7H)、6.96(d,J=10.3Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.50(s,3H)、2.86−2.70(m,1H)、2.42−2.32(m,1H)、2.29−2.20(m,1H)、2.15(s,3H)、2.03−1.89(m,4H)、1.72−1.61(m,1H);LCMS:(M+H)
+ 585.0
【0839】
工程4:8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
13−クロロ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(21.5mg、0.037ミリモル)のメタノール(0.7mL)中懸濁液を含有する2ドラムのバイアルに、1滴のトリエチルアミン、および10%Pd/C(7.8mg、7.35マイクロモル)を添加した。該バイアルに水素気体をフラッシュさせ、水素のバルーン雰囲気下にて室温で攪拌させた。4時間後、混合物をセライトプラグを通して濾過し、1:1 DCM/メタノールで濯ぎ、24.6mgの黄色の固体を得た。この固体をDCMでトリチュレートし、標記化合物のラセミ混合物(12.2mg、60%)をオフホワイトの固体として得た。エナンチオマーをキラル分取性HPLC(キラルセル OJ−H分取性カラム、30x250mm、5μm;移動相:30%MeOH/CO
2、150 バール、35℃;流速:70mL/分(14分間);UVモニター観察(220nm);注入液:1mLの1:1 MeOH:CHCl
3に付き約6mgの0.35mL(12mgを積層注入により精製))に付して分離した。キラルSFC ピーク1(TR=4.74分);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.86(s,1H)、9.32(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.53−7.48(m,2H)、7.47(d,J=1.5Hz,1H)、7.44−7.34(m,3H)、6.94(d,J=10.0Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.51(s,3H)、2.88−2.75(m,1H)、2.34(brs,1H)、2.28−2.20(m,1H)、2.16(s,3H)、1.95(d,J=2.8Hz,3H)、1.67(d,J=12.0Hz,2H)、0.67−0.56(m,1H);LCMS:TR=1.079分;(ES):m/z(M+H)
+ 551;キラルSFC ピーク2(TR=11.24分);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.86(s,1H)、9.32(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.53−7.49(m,2H)、7.47(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.33(m,3H)、6.94(d,J=10.0Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.51(s,3H)、2.88−2.75(m,1H)、2.39−2.31(m,1H)、2.29−2.20(m,1H)、2.16(s,3H)、2.02−1.91(m,1H)、1.70−1.70(m,1H)、1.77−1.66(m,J=15.1、3.3Hz,2H)、0.68−0.57(m,1H);LCMS:(M+H)
+ 551
【0840】
実施例291
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
【化308】
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【0841】
工程1:13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−10−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
標記化合物は、8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−メタンスルホニル−13−(プロパン−2−イルオキシ)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例118、工程3)について記載される操作に従って、2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オールを用いて調製された。混合物を同様にして後処理し、標記化合物(13.4mg、61%)を得た。LCMS:TR=1.182分;(ES):m/z(M+H)
+ 516.25:ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;2−98%B;溶媒A:水/0.05%TFA;溶媒B:アセトニトリル /0.05%TFA;温度:40℃;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm
【0842】
工程2:2−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−11−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンについて記載される操作に従って、13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−10−(プロパ−1−エン−2−イル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエンを用いて調製された。LCMS:TR=1.027分;(ES):m/z(M+H)
+ 534.25:ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;2−98%B;溶媒A:水/0.05%TFA;溶媒B:アセトニトリル /0.05%TFA;温度:40℃;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm
【0843】
工程3:2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール
2−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル}プロパン−2−オール(13.4mg、0.025ミリモル)/メタノール(1.0mL)を含有する2ドラムのバイアルに、10%Pd/C(5.3mg、5.00マイクロモル)およびトリエチルアミン(2.5mg、0.025ミリモル)を添加した。該バイアルに水素をパージし、その同じバルーン雰囲気下で激しく攪拌した。4時間後、該混合物をセライトを通して濾過して濃縮した。その粗材料を分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;15分間にわたって20〜70%Bとする;流速:30mL/分;254nmでの検出)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮し、DCMに溶かし、シリカゲルのプラグを介して5−10%メタノール/DCMで通し、濃縮して標記化合物(4.1mg、32%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.64(s,1H)、8.78(s,1H)、8.51(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.28(m,6H)、7.25(d,J=1.8Hz,1H)、4.05(dd,J=11.4、2.9Hz,1H)、3.71(dd,J=11.7、3.4Hz,1H)、3.65(s,3H)、3.60−3.52(m,J=1.8Hz,1H)、3.20(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、2.99−2.85(m,1H)、2.26(d,J=13.3Hz,1H)、2.08(s,3H)、2.03(s,1H)、1.88(s,3H)、1.49(qd,J=12.7、4.8Hz,1H)、0.34(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 500
【0844】
実施例292
2−{13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
【化309】
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【0845】
工程1:5−ブロモ−2−(2−クロロ−3−フルオロピリジン−4−イル)−3−ニトロピリジン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作に従って、(2−クロロ−3−フルオロピリジン−4−イル)ボロン酸より調製された。この材料をSiO
2(120g)上で、ヘキサン(100mL)、30%DCM/ヘキサン(750mL)、30〜100%DCM/ヘキサン(1500mL、線形勾配)、DCM(700mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(1.22g、31%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.07−9.01(m,1H)、8.65−8.60(m,1H)、8.41(dd,J=5.0、1.3Hz,1H)、7.52(t,J=4.8Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 333
【0846】
工程2:5−ブロモ−12−クロロ−13−フルオロ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
5−ブロモ−2−(2−クロロ−3−フルオロピリジン−4−イル)−3−ニトロピリジン(1.22g、3.67ミリモル)および1,2−ジクロロベンゼン(15mL)を含有する40mLの圧力定格バイアルに、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(3.65g、9.17ミリモル)を添加した。そのバイアルを密封し、165℃で加熱した。15分後、その混合物を冷却し、高真空下で濃縮して暗色の残留物を得た。その粗材料をSiO
2(12g)上でヘキサン(51mL)、20%EtOAc/ヘキサン(252mL)、20〜50%EtOAc/ヘキサン(357mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(131mg、12%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.41(brs,1H)、8.72(d,J=2.0Hz,1H)、8.72(d,J=1.3Hz,1H)、8.43(d,J=2.3Hz,1H)
【0847】
工程3:5−ブロモ−12−クロロ−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程4)について記載される操作に従って、5−ブロモ−12−クロロ−13−フルオロ−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をSiO
2(24g)上で、ヘキサン(51mL)、0〜100%EtOAc/ヘキサン(825mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、243mgの標記化合物を黄色のフィルムとして得た。
1H NMRは所望の生成物が不純物を含むことと一致した。この材料をそのまま持ち越した。LCMS:TR=1.10分;(ES):m/z(M+H)
+ 475.6:(ウォーターズ・アクイティ カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm)
【0848】
工程4:12−クロロ−13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンについて記載される操作に従って、5−ブロモ−12−クロロ−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて調製された。この材料をSiO
2(12g)上で、DCM(37mL)、15%EtOAc/DCM(200mL)、15〜100%EtOAc/DCM(400mL、線形勾配)、EtOAc(100mL)で溶出して精製した。生成物含有のフラクションを集め、標記化合物(55mg、42%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.82(s,1H)、8.67(s,1H)、7.81(brs,1H)、7.48−7.33(m,5H)、5.54(d,J=10.5Hz,1H)、4.09−4.02(m,1H)、3.94(s,3H)、3.90(dd,J=12.0、3.0Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.12(d,J=10.8Hz,1H)、1.99(d,J=13.3Hz,1H)、1.66−1.52(m,1H)、1.43(qd,J=12.3、4.6Hz,1H)、1.15(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 494
【0849】
工程5:1−{13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}エタン−1−オン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(実施例170)について記載される操作に従って、12−クロロ−13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をSiO
2(4g)上で、DCM(60mL)、10%アセトン/DCM(100mL)、20%アセトン/DCM(50mL)、30%アセトン/DCM(50mL)、50%アセトン/DCM(50mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮して24.9mg(44.6%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.10(d,J=1.8Hz,1H)、8.71(d,J=1.8Hz,1H)、7.85(d,J=1.8Hz,1H)、7.53−7.44(m,2H)、7.43−7.31(m,3H)、5.62(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.96−3.93(m,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.39(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.22−3.08(m,1H)、2.83(s,3H)、2.01(d,J=13.1Hz,1H)、1.68−1.54(m,1H)、1.44(qd,J=12.3、4.3Hz,1H)、1.14(d,J=12.3Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 502
【0850】
工程6:2−{13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール、(実施例142)について記載される操作に従って、1−{13−フルオロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}エタン−1−オンを用いて調製された。この材料は、分取性HPLCを介して、各々が0.5mLのメタノールの3回の注入液として、以下の条件(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;30分間にわたって29%Bとし、5分間100%Bとする;流速:30mL/分;254nmでの検出)で精製された。生成物を含有するフラクションを合わせ、高真空下で濃縮乾固させた。得られた白色の残留物をシリカゲルのプラグを介してDCMを、ついで10−50%アセトン/DCMを用いて通し、標記化合物(9.4mg、36%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.95(d,J=1.8Hz,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.77(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.43(m,3H)、7.42−7.32(m,3H)、7.21(dd,J=6.0、3.5Hz,1H)、5.58(s,1H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.91(dd,J=12.2、3.1Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.40(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.20−3.06(m,J=11.0Hz,1H)、1.99(d,J=13.1Hz,1H)、1.74(s,6H)、1.66−1.54(m,1H)、1.51−1.38(m,J=13.1、4.3Hz,1H)、1.21(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:TR=0.915分;(ES):m/z(M+H)
+ 518:(ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;0−100%B;溶媒A:100%水/0.05%TFA;溶媒B:100%ACN w/0.05%TFA;検出:UV=220nm)
【0851】
実施例293&294
2−{11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}プロパン−2−オールおよび2−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化310】
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【0852】
工程1:5−ブロモ−2−(2,6−ジクロロピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程1)について記載される操作に従って、(2,6−ジクロロピリジン−3−イル)ボロン酸を用いて調製された。この材料を、SiO
2(40g)上で、ヘキサン(51mL)、10%EtOAc/ヘキサン(1000mL)、10〜100%EtOAc/ヘキサン(850mL、線形勾配)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(891mg、56%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.01(d,J=2.0Hz,1H)、8.66(d,J=2.0Hz,1H)、7.87−7.72(m,1H)、7.47(d,J=8.0Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 349
【0853】
工程2:5−ブロモ−11,13−ジクロロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−フルオロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例3、工程2)について記載される操作に従って、5−ブロモ−2−(2,6−ジクロロピリジン−3−イル)−3−ニトロピリジンを用いて調製された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.55−12.50(m,1H)、8.74(d,J=2.0Hz,1H)、8.34(d,J=2.0Hz,1H)、7.73(s,1H);LCMS:(M+H)
+ 317.8
【0854】
工程3:5−ブロモ−11,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.02,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(実施例128、工程4)について記載される操作に従って、5−ブロモ−11,13−ジクロロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をSiO
2(24g)上で、ヘキサン(100mL)、20%EtOAc/ヘキサン(600mL)、20〜100%EtOAc/ヘキサン(650mL、線形勾配)で溶出して精製した。LCMS:TR=1.565分;(ES):m/z(M+H)
+ 492.05:ウォーターズ・アクイティ SDS;カラム型:アクイティ UPLC(登録商標)BEH 18 1.7μm 2.1x50mm;作動時間:2.20分;2−98%B;溶媒A:水/0.05%TFA;溶媒B:アセトニトリル/0.05%TFA;温度:40℃;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm
【0855】
工程4:11,13−ジクロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
標記化合物は、メチル 5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−カルボキシラート(実施例135、工程5)について記載される操作に従って、5−ブロモ−11,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールより調製された。この材料をSiO
2(12g)上でDCM(37mL)、15%EtOAc/DCM(252mL)、15〜100%EtOAc/DCM(400mL、線形勾配)、EtOAc(100mL)で溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(51.6mg、40%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.75−7.66(m,1H)、7.63−7.61(m,1H)、7.50−7.32(m,7H)、5.46(d,J=10.5Hz,1H)、4.10−4.04(m,1H)、3.94−3.86(m,4H)、3.61−3.49(m,1H)、3.38(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.09(d,J=10.8Hz,1H)、1.66−1.55(m,1H)、1.41(qd,J=12.3、4.6Hz,1H)、1.07(d,J=13.0Hz,1H);LCMS:(M+H)
+ 510
【0856】
工程5:1−{11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}エタン−1−オンおよび1−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
標記化合物は、5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(実施例170)について記載される操作に従って、11,13−ジクロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンを用いて調製された。この材料をSiO
2(4g)上で、10−30%アセトン/DCMで溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、標記化合物(45mg、86%)を得た。
1H NMRは、位置異性体のカップリング生成物の混合物であることを示し、それをそのまま持ち越した。
【0857】
工程6:2−{11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}プロパン−2−オールおよび2−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−13−メトキシ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−10−イル]プロパン−2−オール(実施例142)について記載される操作に従って、この実施例の工程5からの生成物を用いて調製された。この材料をSiO
2(4g)上で、DCM(30mL)、5%アセトン/DCM(50mL)、10%アセトン/DCM(50mL)、20%アセトン/DCM(50mL)、50%アセトン/DCM(50mL)で溶出して精製した。フラクションを集め、個々の位置異性体の生成物に富む、2つのロット(フラクションAおよびB)の材料を得た。フラクションAおよびBを、さらに独立して、分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;5分間にわたって35%Bとし、次に20分間にわたって35−100%Bとし、2分間100%Bとする;流速:30mL/分;254nmでの検出)に付して精製した。2−{11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−イル}プロパン−2−オール(異性体1、4.8mg)が白色の固体として単離された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.50(d,J=1.8Hz,1H)、7.67(d,J=1.5Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.48−7.31(m,5H)、5.47(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.90(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.87(s,3H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−2.99(m,1H)、2.07−2.00(m,1H)、1.83(s,3H)、1.81(s,3H)、1.67−1.53(m,1H)、1.48−1.35(m,1H)、1.10(d,J=12.3Hz,1H);LCMS:TR=0.97分;(ES):m/z(M+H)
+ 534.0:ウォーターズ・アクイティカラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;温度:50℃;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm。2−{13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール(異性体2、25.4mg)が白色の固体として単離された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.8Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.44−7.32(m,5H)、5.55(d,J=10.5Hz,1H)、4.11−4.04(m,1H)、3.88(s,3H)、3.92−3.86(m,1H)、3.58−3.52(m,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−3.00(m,1H)、2.07(d,J=13.6Hz,1H)、1.74(s,3H)、1.72(s,3H)、1.69−1.59(m,J=4.3Hz,1H)、1.39(qd,J=12.3、4.1Hz,1H)、1.06(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:TR=0.83分;(ES):m/z(M+H)
+ 534.1:ウォーターズ・アクイティ カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μmの粒子;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;温度:50℃;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV=220nm
【0858】
実施例295
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−[2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)エチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−アミン
【化311】
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【0859】
マイクロ波適用可能なバイアル中の11−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(13mg、0.027ミリモル)に、2−(1H−テトラゾール−5−イル)エタナミン・塩酸塩(12.3mg、0.082ミリモル)、K
3PO
4(89mg、0.273ミリモル)およびDMSO(1.5mL)を添加した。そのバイアルをアルゴン下で密封し、マイクロ波にて180℃で0.5時間加熱した。それを濾過し、その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、生成物(収率56%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.36(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.10(d,J=8.4Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.84(d,J=7.3Hz,2H)、7.57(brs,1H)、7.30(t,J=7.3Hz,2H)、7.22(t,J=7.5Hz,1H)、6.52(d,J=8.4Hz,1H)、5.68(brs,1H)、4.01(s,3H)、3.98−3.91(m,1H)、3.83(d,J=8.1Hz,2H)、3.76(d,J=11.0Hz,2H)、3.36(t,J=11.4Hz,1H)、3.28(d,J=7.0Hz,2H)、1.92(s,3H)、1.44(brs,1H)、1.36(d,J=9.5Hz,1H)、1.25(brs,2H);LCMS(M+1)=553;TR=0.66分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0860】
実施例296
10,13−ジクロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化312】
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【0861】
工程1:5−ブロモ−2’,5’−ジクロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン
100mLの丸底フラスコ中の(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)ボロン酸(1.000g、5.21ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.470g、5.21ミリモル)に、THF(30mL)を添加した。これにK
3PO
4(2.211g、10.4ミリモル)の水(15mL)中溶液を、つづいてPdCl
2(dppf)
2・DCM(0.213g、0.261ミリモル)を添加した。気体をN
2と置き換え、フラスコを密封した。得られた混合物を還流条件下で攪拌しながら80℃に加熱した。2.5時間後、それを室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、シリカゲル(約1インチ)の薄いパッドを通して濾過し、ロタバップを用いて濃縮した。得られた残留物をISCO(80g カラム、0−50%EtOAc/ヘキサンでの溶出)に付して精製し、563mg(31%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.05(d,J=2.1Hz,1H)、8.70(d,J=2.0Hz,1H)、8.50−8.48(m,1H)、7.45(d,J=0.5Hz,1H)
【0862】
工程2:3−ブロモ−6,9−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
5−ブロモ−2’,5’−ジクロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン(535mg、1.53ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(764mg、1.92ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(10mL)中混合物を160℃で加熱した。3時間後、反応物を室温に冷却し、濃縮した。残渣を40gのシリカゲルカラムに付し、0−100%EtOAc/DCMで溶出して精製し、26%の所望の生成物を得た。
1H NMR(400MHz、アセトン) δ 8.80(d,J=2.0Hz,1H)、8.35(d,J=2.0Hz,1H)、8.29−8.26(m,1H)
【0863】
工程3:5−ブロモ−10,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
50mLの丸底フラスコに、3−ブロモ−6,9−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(120mg、0.379ミリモル)およびTHF(5mL)を充填した。これに(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(146mg、0.757ミリモル)、PPh
3(199mg、0.757ミリモル)およびトリエチルアミン(0.106mL、0.757ミリモル)を添加した。ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(174mg、0.757ミリモル)を固体として添加した。反応物を室温で一夜攪拌させた。反応混合物を濃縮し、24g シリカゲルカラムに入れ、2−70%EtOAc/ヘキサンで溶出して365mgの材料を得た。該材料を24g シリカゲルカラム上で2−25%アセトン/ヘキサンで溶出して再び精製し、131mg(70%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.76(d,J=1.8Hz,1H)、8.38−8.34(m,1H)、8.02−7.98(m,1H)、7.54(d,J=7.5Hz,2H)、7.42(t,J=7.4Hz,2H)、7.08(d,J=11.0Hz,1H)、4.09(dd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.88(dd,J=11.2、3.1Hz,1H)、3.60(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.13−2.99(m,1H)、2.13(d,J=14.1Hz,1H)、1.74−1.62(m,1H)、1.35−1.25(m,1H)、0.93−0.81(m,1H)、0.67(d,J=13.6Hz,1H)
【0864】
工程4:10,13−ジクロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−3−ブロモ−6,9−ジクロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(50.0mg、0.102ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(36.9mg、0.102ミリモル)、CuI(2.9mg、0.015ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(8.2mg、7.13マイクロモル)、トリエチルアミン(0.028mL、0.204ミリモル)およびDMF(2mL)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れ、アルゴン下で密封した。該バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。7時間後、該反応物を室温に冷却し、濾過した。濾液を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、所望の生成物を収率23%で得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79(s,1H)、8.43(s,1H)、8.30(s,1H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.37(t,J=7.3Hz,2H)、7.28(t,J=7.3Hz,1H)、6.98(d,J=11.4Hz,1H)、3.73(d,J=10.3Hz,1H)、3.61−3.47(m,3H)、3.24(t,J=11.7Hz,1H)、2.51(brs,1H)、1.94(d,J=13.2Hz,1H)、1.53−1.36(m,2H)、0.86(d,J=11.4Hz,1H);LCMS(M+1)=510
【0865】
実施例297
1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−イル}エタン−1−オン
【化313】
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【0866】
工程1:5−ブロモ−3’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン
5−ブロモ−2’,5’−ジクロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率44%にて(3−クロロピリジン−4−イル)ボロン酸より合成された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.05(d,J=2.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、8.71−8.67(m,2H)、7.41(dd,J=5.0、0.5Hz,1H)
【0867】
工程2:3−ブロモ−9−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
3−ブロモ−6,9−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率38%にて5−ブロモ−3’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジンより合成された。LCMS(M+1)=282;T
R=0.65分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0868】
工程3:(S)−3−ブロモ−9−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
5−ブロモ−10,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率60%にて3−ブロモ−9−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジンより合成された。LCMS(M+1)=456;TR=0.97分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0869】
工程4:13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(S)−3−ブロモ−9−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(350mg、0.766ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(36.9mg、0.102ミリモル)、CuI(21.9mg、0.115ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(62.0mg、0.054ミリモル)、トリエチルアミン(0.214mL、1.53ミリモル)およびDMF(15mL)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れ、アルゴン下で密封した。該バイアルを予め100℃に加熱した加熱ブロックに置いた。3時間後、反応物を室温に冷却し、5%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインでクエンチさせ、有機層を分離して濃縮した。その粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(24g ISCO レジセップ 0−50%B、B=10%(EtOAc中2M NH3)/EtOAc)に付して精製して(271mg、収率74%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.18(s,1H)、8.73(d,J=1.8Hz,1H)、8.60(s,1H)、7.78(d,J=1.8Hz,1H)、7.49−7.44(m,2H)、7.43−7.33(m,3H)、5.60(d,J=10.5Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.90(dd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.62−3.51(m,1H)、3.44−3.34(m,1H)、3.14(q,J=11.1Hz,1H)、2.09−2.00(m,2H)、1.51−1.39(m,1H)、1.28(t,J=7.2Hz,1H)、1.13(d,J=13.1Hz,1H)、0.98−0.77(m,1H)
【0870】
工程5:1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−イル}エタン−1−オン
20mLのシンチレーションバイアルに、13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(41.7mg、0.116ミリモル)およびジオキサン(2mL)を充填した。この後に続いてPd(dppf)
2Cl
2.DCM(8.6mg、10.50マイクロモル)を添加し、気体をアルゴンと置き換え、そのバイアルをアルゴン下で密封した。それを一夜攪拌しながら100℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、2.5mLのTHFで希釈し、シリンジフィルターを用いて濾過した。約0.5mLの6N HClを添加し、攪拌した。1.5時間後、反応物を数滴のK
2CO
3水溶液(10%溶液)で中和し、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、ロタバップ上で濃縮して粗混合物を得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって15−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は21%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.73(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.50(s,1H)、7.74(d,J=7.7Hz,2H)、7.39−7.33(m,2H)、7.31−7.24(m,1H)、6.05(d,J=11.4Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.94−3.86(m,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.50(q,J=10.9Hz,2H)、3.38(s,1H)、3.29(t,J=11.6Hz,1H)、3.01−2.96(m,3H)、1.73(d,J=12.5Hz,1H)、1.63−1.51(m,1H)、1.34(d,J=8.8Hz,1H)、0.97(d,J=12.5Hz,1H)
【0871】
実施例298
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−イル}プロパン−2−オール
【化314】
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【0872】
1−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−イル}エタン−1−オン(20mg、0.041ミリモル)を室温で3mLのTHFに溶かし、そこにメチルリチウム(0.129mL、0.207ミリモル)を添加した。30分間攪拌した後、反応物を0.5mLのアセトンでクエンチさせて濃縮した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は4.0mgであった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79(s,1H)、8.54(s,1H)、7.96(s,2H)、7.73(d,J=7.0Hz,2H)、7.35(t,J=7.3Hz,2H)、7.27(t,J=7.0Hz,1H)、6.03(d,J=11.4Hz,1H)、4.08(brs,3H)、3.94−3.88(m,2H)、3.72(d,J=11.4Hz,2H)、3.32−3.24(m,1H)、3.17(s,1H)、1.77−1.73(m,6H)、1.71(brs,1H)、1.57(d,J=11.4Hz,1H)、1.33(d,J=7.0Hz,1H)、0.95(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+1)=500、TR=0.66分[カラム:ウォーターズ アクイティBEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0873】
実施例299
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化315】
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【0874】
マイクロ波適用可能なバイアルに、13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(25mg、0.053ミリモル)、2,2,2−トリフルオロエタナミン(13.0mg、0.131ミリモル)、ナトリウム 2−メチルプロパン−2−オラート(25.2mg、0.263ミリモル)、Pd(OAc)
2(0.6mg、2.6マイクロモル)、RuPhos(0.5mg、1.05マイクロモル)およびジオキサン(2mL)を含めた。気体をアルゴンと置き換え、該混合物を120℃で50分間加熱した。反応混合物を濾過し、その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって10−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は64%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.58(brs,1H)、8.69(s,2H)、8.52(d,J=5.1Hz,1H)、8.20(d,J=5.1Hz,1H)、7.73(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.31(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.95(d,J=11.0Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.90(d,J=11.7Hz,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.56−3.44(m,2H)、3.29(t,J=11.6Hz,1H)、1.69(d,J=12.5Hz,1H)、1.60−1.48(m,1H)、1.40−1.27(m,1H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+1)=442
【0875】
実施例300
13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【0876】
マイクロ波適用可能なバイアルに、13−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(10mg、0.021ミリモル)、およびナトリウム メタノラート(22.7mg、0.105ミリモル)、およびジオキサン(1.5mL)を含めた。気体を窒素と置き換え、反応物を120℃で10分加熱した。アセトンを添加することで試料をクエンチさせ、濃縮した。次にそれを分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:30分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は36%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.21(brs,1H)、8.67(s,2H)、8.25(s,1H)、7.70(d,J=7.3Hz,2H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.92(d,J=11.4Hz,1H)、4.12(s,3H)、4.04(s,2H)、3.91−3.87(m,1H)、3.73(d,J=9.9Hz,1H)、3.52−3.41(m,2H)、3.36−3.32(m,3H)、3.28(t,J=11.2Hz,1H)、3.18(d,J=5.1Hz,1H)、1.92(s,2H)、1.70(d,J=13.2Hz,1H)、1.62−1.49(m,1H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、0.96(d,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+1)=472;TR=0.61分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0877】
実施例301
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−13−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化317】
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【0878】
マイクロ波適用可能なバイアルに、13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(11mg、0.023ミリモル)、および2,2,2−トリフルオロエタノール(1.66mL、23.1ミリモル)、およびジオキサン(1.5mL)を含めた。気体を窒素と置き換え、反応物をマイクロ波にて120℃で0.5時間加熱した。LC/MSは生成物のないことを示した。これに、5当量のK
2CO
3を加え、該反応物をマイクロ波にて185℃にて1.5時間加熱した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は41%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.32(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.34(s,1H)、7.96(s,1H)、7.71(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.32(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.97(d,J=11.4Hz,1H)、5.21(q,J=8.9Hz,2H)、4.05(s,3H)、3.91−3.86(m,1H)、3.73(d,J=9.9Hz,1H)、3.52−3.44(m,3H)、3.32−3.24(m,2H)、1.91(s,9H)、1.71(d,J=12.1Hz,1H)、1.61−1.49(m,1H)、1.39−1.26(m,1H);LCMS(M+1)=540;TR=0.74分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0879】
実施例302
5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−アミン
【化318】
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【0880】
13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(11mg、0.023ミリモル)、および2,2,2−トリフルオロエタナミン(229mg、2.311ミリモル)/ジオキサン(1.5mL)を含有するマイクロ波適用可能なバイアルに、RuPhos(0.216mg、0.462マイクロモル)を、つづいてPd(OAc)
2(0.2mg、0.69マイクロモル)を添加した。気体をアルゴンと置き換え、反応物をマイクロ波にて125℃で25分間加熱した。反応混合物を濾過した。濾液を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は61%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(brs,1H)、8.68−8.57(m,2H)、8.13(s,1H)、7.69(d,J=7.7Hz,2H)、7.37−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、6.92(t,J=7.0Hz,1H)、5.83(d,J=11.4Hz,1H)、4.51−4.39(m,2H)、4.04(s,3H)、3.88(d,J=9.2Hz,1H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.53−3.46(m,2H)、3.29(t,J=11.7Hz,1H)、2.55(s,6H)、1.66(d,J=12.5Hz,1H)、1.58−1.46(m,1H)、1.32(d,J=12.1Hz,1H)、1.03(d,J=14.3Hz,1H);LCMS(M+1)=539;TR=0.72分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0881】
実施例303&304
8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−アミン
【化319】
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【0882】
工程1:5−ブロモ−3’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジン
5−ブロモ−2’,5’−ジクロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率44%にて(3−クロロピリジン−4−イル)ボロン酸より合成された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.05(d,J=2.0Hz,1H)、8.72(s,1H)、8.71−8.67(m,2H)、7.41(dd,J=5.0、0.5Hz,1H)
【0883】
工程2:3−ブロモ−9−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン
3−ブロモ−6,9−ジクロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率24%にて5−ブロモ−3’−クロロ−3−ニトロ−2,4’−ビピリジンより合成された。LCMS(M+1)=282;TR=0.69分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0884】
工程3:5−ブロモ−13−クロロ−8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
5−ブロモ−10,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率35%にて3−ブロモ−9−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジンおよび(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールより合成された。LCMS(M+1)=475;TR=0.92分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0885】
工程4:13−クロロ−8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
(R)−3−ブロモ−9−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:5,4−c’]ジピリジン(100mg、0.210ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(36.9mg、0.102ミリモル)、CuI(6.0mg、0.032ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(17.0mg、0.015ミリモル)、トリエチルアミン(0.059mL、0.420ミリモル)およびDMF(15mL)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れ、アルゴン下で密封した。該バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。3時間後、反応物を室温に冷却し、5%MeOH/EtOAcで希釈し、ブラインでクエンチさせ、有機層を分離して濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィーに付し、24g シリカゲルカラムを用い、0−50%B/EtOAcで溶出して精製し、65mg(62.5%)を得た。[B=10%(EtOAc中2M NH3)];LCMS(M+1)=495;TR=0.79分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0886】
工程5:8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−アミン
13−クロロ−8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(25mg、0.051ミリモル)および2,2,2−トリフルオロエタナミン(500mg、5.05ミリモル)/ジオキサン(1.5mL)を含有するマイクロ波適用可能なバイアルに、RuPhos(0.471mg、1.01マイクロモル)を、つづいてPd(OAc)
2(0.3mg、1.52マイクロモル)を添加した。気体をアルゴンと置き換え、反応物をマイクロ波にて125℃で25分間加熱した。キラル中心は次のようにエピマー化された:反応物を濃縮し、MeOH(4mL)およびKOtBu(60mg)で処理した。得られた混合物を攪拌しながら100℃で一夜加熱した。反応混合物を濾過して濃縮させた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料をキラル分離を介して以下の条件(カラム:キラルパック AD 21x250mm 5u;流速:15ml/分;収集時間:10〜40分;溶媒A:100%ヘプタン;溶媒B:100%エタノール;バイアル:20;イソクラティック・コレクション・バイ(Isocratic Collection By):UV;開始%B:15;波長:254;エナンチオマー1の保持時間=12.72分;エナンチオマー2の保持時間=17.59分)を用いて分離した。エナンチオマー1の収量は3.5mg(12%)であった。エナンチオマー2の収量は4.1mg(15%)であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.73(s,2H)、8.62(d,J=4.4Hz,1H)、8.17(brs,1H)、7.72(t,J=9.0Hz,1H)、7.51(dt,J=8.6、4.5Hz,1H)、7.12−7.03(m,1H)、6.26(d,J=11.4Hz,1H)、4.54−4.43(m,2H)、4.07(s,2H)、3.86(d,J=10.6Hz,1H)、3.69(d,J=9.5Hz,1H)、3.27−3.20(m,1H)、2.90(s,1H)、2.74(s,1H)、1.64(brs,1H)、1.58(dd,J=11.7、4.0Hz,1H)、1.41−1.31(m,1H)、0.77(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+1)=558;TR=0.69分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0887】
実施例305
11−クロロ−8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化320】
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【0888】
丸底フラスコに、11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(450mg、1.36ミリモル)、(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(372mg、1.76ミリモル)、PPh
3(711mg、2.71ミリモル)、ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(625mg、2.71ミリモル)およびTHF(5mL)を充填した。気体をアルゴンと置き換え、反応混合物を室温で攪拌した。16時間後、反応混合物を濃縮し、80g シリカゲル上に入れ、バイオタージで0−30%(EtOAc中10%2M NH3/MeOH)/EtOAcで溶出して372mg(52%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.65−8.57(m,3H)、7.76(s,1H)、7.61(ddd,J=9.9、8.5、1.3Hz,1H)、7.48(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.09(d,J=11.3Hz,1H)、4.21(s,3H)、4.09(s,3H)、4.00−3.92(m,1H)、3.82(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.61−3.49(m,2H)、3.40−3.35(m,1H)、1.78(d,J=12.8Hz,1H)、1.59(qd,J=12.1、4.6Hz,1H)、1.43(qd,J=12.5、4.3Hz,1H)、0.92−0.84(m,1H);LC/MS[M+H]
+=525.0
【0889】
実施例306&307
2−({11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−8−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン−3−オールおよび11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10−ペンタエン−13−オン
【化321】
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【0890】
20mgの11−クロロ−8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(0.038ミリモル)をシンチレーションバイアル中にて3mLのMeOHに溶かし、それにKOtBu(8.6mg、0.076ミリモル)を添加した。得られた混合物を攪拌しながら一夜80℃で加熱した。反応混合物を濾過して濃縮させた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。2−({11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−8−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン−3−オール(収率20%):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(brs,1H)、8.33(brs,1H)、7.48−7.44(m,1H)、7.40(brs,1H)、7.17(brs,3H)、6.00(brs,1H)、3.97(brs,2H)、3.91(m,2H)、3.82(d,J=11.7Hz,1H)、3.70(d,J=9.5Hz,2H)、3.27−3.14(m,1H)、2.55(s,5H)、1.64(brs,1H)、1.49(d,J=11.7Hz,1H)、1.33(brs,1H)、0.64(d,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+1)=523;TR=0.65分
【0891】
11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10−ペンタエン−13−オン(収率49%):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63(d,J=4.4Hz,1H)、8.58(brs,1H)、7.75(t,J=9.2Hz,1H)、7.54(d,J=3.7Hz,1H)、7.13(brs,1H)、6.12(brs,1H)、4.00(brs,2H)、3.90(3、2H)、3.84(d,J=9.5Hz,1H)、3.72(d,J=7.3Hz,1H)、3.18(d,J=4.8Hz,1H)、2.55(s,3H)、1.60(d,J=15.0Hz,2H)、1.33(brs,1H)、0.72(d,J=11.4Hz,1H);方法Aの保持時間=1.26分;方法Bの保持時間=1.17分;LC/MS[M+H]
+=511.0
【0892】
実施例308
1−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
【化322】
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【0893】
20mLのシンチレーションバイアルに、11−クロロ−8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(75mg、0.143ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(56.8mg、0.157ミリモル)、および2mLのジオキサンを充填した。これに、その後でPd(dppf)
2Cl
2・DCM(11.7mg、0.014ミリモル)を添加し、気体をアルゴンと置き換え、バイアルをアルゴン下で密封した。それを攪拌しながら100℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、2.5mLのTHFで希釈し、シリンジフィルターを用いて濾過した。20mLのシンチレーションバイアル中の濾液に、2mLの1N HCl水溶液を加え、攪拌した。1.5時間後、反応物を5mLの水性K
2CO
3(5%溶液)でクエンチさせ、5%MeOH/EtOAc溶液で希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、ロタバップで濃縮して粗混合物を得た。それを12g シリカゲルカラムを用い、0−40%B/EtOAc[B=EtOAc中10%2Nアンモニア/MeOH]で溶出して精製し、収率72%の標記化合物を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.63(d,J=4.4Hz,1H)、8.36(brs,1H)、7.96(s,1H)、7.71(t,J=9.2Hz,1H)、7.51(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.34(d,J=10.6Hz,1H)、4.21(s,3H)、4.06(brs,3H)、3.86(d,J=11.0Hz,1H)、3.67(d,J=8.4Hz,1H)、3.47(brs,1H)、3.25−3.14(m,1H)、2.76−2.72(m,3H)、1.67(d,J=12.1Hz,2H)、1.37−1.28(m,1H)、0.66(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS[M+H]
+=533.1
【0894】
実施例309
2−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化323】
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【0895】
1−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン (25.0mg、0.047ミリモル)をTHF(5mL)に溶かし、CeCl
3(23.1mg、0.094ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で1分間攪拌し、つづいて臭化メチルマグネシウム(0.078mL、0.235ミリモル)を添加し、ついで10分間攪拌した。10mLのEtOAcで希釈することにより反応物をクエンチさせ、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は19.7mgであった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(brs,3H)、7.96(s,1H)、7.82(brs,1H)、7.72(t,J=9.4Hz,1H)、7.51(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.13(brs,1H)、4.09(s,4H)、4.04(brs,3H)、3.86(d,J=8.8Hz,1H)、3.70(d,J=8.1Hz,1H)、3.26−3.15(m,1H)、2.57−2.53(m,3H)、1.91(s,3H)、1.37−1.24(m,1H)、0.70(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS[M+H]
+=549.1
【0896】
実施例310
1−{8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
【化324】
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【0897】
標記化合物は1−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オンの合成と同様の操作に従うことにより製造された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.63(d,J=4.8Hz,2H)、7.96(s,1H)、7.71(t,J=9.4Hz,1H)、7.51(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.34(d,J=11.0Hz,1H)、4.20(s,4H)、4.06(brs,2H)、3.86(d,J=12.1Hz,1H)、3.67(d,J=8.1Hz,1H)、3.25−3.15(m,1H)、2.90(s,4H)、2.77−2.69(m,6H)、1.65(brs,3H)、1.33(td,J=12.3、7.7Hz,1H)、0.66(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS[M+H]
+=533.1
【0898】
実施例311&312
2−{8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールおよび8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−オール
【化325】
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【0899】
1−{8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(20.0mg、0.038ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、CeCl
3(46.3mg、0.188ミリモル)を添加し、得られた混合物を室温で攪拌した。臭化メチルマグネシウム(0.063mL、0.188ミリモル)を加え、室温で10分間攪拌した。10mLのEtOAcで希釈することにより反応物をクエンチさせ、ブラインで洗浄した。有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮させた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。2−{8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール(収率16%):
1H NMR[酢酸塩](500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(brs,2H)、7.96(s,1H)、7.82(brs,1H)、7.72(t,J=9.2Hz,1H)、7.51(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.13(brs,1H)、4.09(s,3H)、4.04(brs,3H)、3.86(d,J=9.9Hz,1H)、3.70(d,J=8.8Hz,1H)、3.25−3.17(m,1H)、2.55(s,3H)、1.90(s,3H)、1.69(brs,1H)、1.58(brs,1H)、1.30(dd,J=12.3、4.2Hz,1H)、0.71(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS[M+H]
+=549.1
【0900】
8−[(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−13−オール(収率69%):
1H NMR[酢酸塩](500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(d,J=4.8Hz,1H)、8.53(s,1H)、7.96(s,1H)、7.74(t,J=9.0Hz,1H)、7.52(dt,J=8.3、4.3Hz,1H)、7.08(brs,1H)、6.08(brs,1H)、4.00(brs,3H)、3.86(d,J=10.3Hz,1H)、3.73(d,J=8.4Hz,1H)、3.29−3.16(m,1H)、2.74(s,2H)、2.55(s,4H)、1.90(s,3H)、1.66(brs,1H)、1.33(d,J=13.6Hz,1H);LC/MS[M+H]
+=535.1
【0901】
実施例313
8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−N−メチル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−N−[2−(メチルアミノ)エチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−アミン
【化326】
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【0902】
マイクロ波適用可能なバイアル中の11−クロロ−8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(15.0mg、0.029ミリモル)に、N1,N2−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(252mg、2.86ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.020mL、0.143ミリモル)を添加した。得られた混合物をマイクロ波にて0.5時間加熱した。反応混合物を濾過して濃縮させた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって0−35%Bとし、ついで100%Bで6分間保持した;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって2−42%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は29%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(brs,1H)、8.40(brs,1H)、7.71(t,J=9.2Hz,1H)、7.51(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、7.16(brs,2H)、6.05(d,J=11.4Hz,1H)、4.05(s,5H)、3.99−3.82(m,4H)、3.72(d,J=9.5Hz,1H)、3.43−3.36(m,1H)、3.22(d,J=10.6Hz,1H)、2.75(s,3H)、2.66(s,3H)、2.55(s,3H)、1.70(brs,1H)、1.58(d,J=7.3Hz,1H)、1.34(brs,1H)、1.25(d,J=3.3Hz,1H)、0.78(d,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+1)=577
【0903】
実施例314
11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化327】
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【0904】
工程1:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
20mLのシンチレーションバイアルに、PPh
3(111mg、0.425ミリモル)およびTHF(8mL)を充填した。該バイアルを氷水浴中で冷却し、ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(98mg、0.425ミリモル)を添加し、15分間攪拌した。(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(90mg、0.425ミリモル)を加え、得られた混合物をさらに15分間攪拌した。次に3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(60.0mg、0.212ミリモル)を加えた。氷水浴を約10分後に取り外した。3時間後、反応物をロタバップで濃縮し、バイオタージで24g シリカゲルカラムを用い、10−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、70%の標記化合物を得た。LCMS(M+1)=476;TR=0.98分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0905】
工程2:11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(60mg、0.126ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(49.1mg、0.126ミリモル)、CuI(3.6mg、0.019ミリモル)、トリエチルアミン(25.5mg、0.252ミリモル)およびDMF(8mL)を充填した。アルゴンを通気し、その後につづいてPd(PPh
3)
4(10.2mg、8.83マイクロモル)を添加し、次に100℃で加熱した。1.5時間後、反応混合物を濃縮し、12gのシリカゲルカラムで、0−50%(EtOAc中10%2M NH3/MeOH)/EtOAcで溶出して精製し、53mg(収率84%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.24(s,1H)、8.72(s,1H)、8.64(d,J=4.8Hz,1H)、7.74(t,J=9.2Hz,1H)、7.53(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.26(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(brs,2H)、3.86(d,J=11.4Hz,1H)、3.70(d,J=9.2Hz,1H)、2.55(brs,3H)、1.61(brs,2H)、1.39(d,J=9.9Hz,1H)、0.75(d,J=11.4Hz,1H);LCMS(M+1)=495;TR=0.83分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0906】
実施例315−323
表1の化合物は、実施例314について記載される操作に従って、調製された:
【化328】
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【0907】
表1
【表4】
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【0908】
a 表1についてのHPLC方法:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV
b キラル分離条件:カラム:キラルパック AD 21x250mm 5u;流速:15mL/分;収集時間:22〜49分;装置:49;試料トレイ:4mLバイアル;溶媒A:100%ヘプタン;溶媒B:100%エタノール;バイアル:20;イソクラティック・コレクション・バイ:UV;開始%B:15;波長:254
【0909】
実施例324
11−クロロ−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化329】
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【0910】
工程1:3−ブロモ−7−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
5−ブロモ−10,13−ジクロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成と同様の操作に従って、標記化合物が収率95%にて3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジンより合成された。LCMS(M+1)=475;TR=0.98分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0911】
工程2:11−クロロ−5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
20mLのシンチレーションバイアルに、3−ブロモ−7−クロロ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(35mg、0.074ミリモル)、3,5−ジメチル−4−(トリブチルスタンニル)イソキサゾール(28.4mg、0.074ミリモル)、CuI(2.1mg、0.011ミリモル)、トリエチルアミン(14.9mg、0.147ミリモル)およびDMF(2mL)を添加した。アルゴンを通気し、つづいてPd(PPh
3)
4(6.0mg、5.15マイクロモル)を添加し、ついで100℃で2日間加熱した。反応物を濃縮し、1mLのメタノールに再び溶かして濾過した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は12%であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.15(s,1H)、8.60−8.50(m,2H)、8.29(brs,2H)、7.79−7.64(m,2H)、7.50(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.16(d,J=11.0Hz,1H)、4.43−4.26(m,2H)、3.93−3.84(m,1H)、3.71(d,J=8.1Hz,1H)、3.21(t,J=11.4Hz,1H)、2.55(s,3H)、2.21(s,3H)、1.71−1.54(m,2H)、1.44−1.30(m,1H)、0.67(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+1)=492;TR=0.84分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0912】
実施例325−328
表2の化合物は、実施例324について記載される操作に従って、調製された:
【化330】
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【0913】
表2
【表5】
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【0914】
a 表2についてのHPLC方法:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV
b キラル分離条件:カラム:キラルパック AD 21x250mm 5u;イソクラティック・コレクション・バイUV;開始%B:15;波長:254;流速:15mL/分、溶媒A:100%ヘプタン、溶媒B:100%エタノール;注入容量:250μL;収集時間:12〜28分
【0915】
実施例329
5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
【化331】
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【0916】
20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−4−(7−クロロ−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(75mg、0.153ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(55.2mg、0.153ミリモル)、およびジオキサン(6mL)を充填した。これにつづいてPdCl
2(dppf)
2−CH
2Cl
2アダクツ(6.2mg、7.64マイクロモル)を添加し、そのバイアルをアルゴン下で密封した。それを攪拌しながら100℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、ロタバップで濃縮した。その粗材料をバイオタージで12g カラムを用い、0−15%(EtOAc中10%MeOH中2M NH3)/EtOAcで溶出して精製し、47mgの所望の生成物を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.34(s,1H)、8.57(d,J=1.5Hz,1H)、8.37(brs,1H)、8.11(brs,1H)、7.67(dd,J=8.6、5.3Hz,2H)、7.19(t,J=8.8Hz,2H)、5.90(d,J=11.0Hz,1H)、5.55(s,1H)、4.53(s,1H)、4.09−3.99(m,2H)、3.94−3.85(m,1H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.44(d,J=8.4Hz,1H)、3.30−3.20(m,1H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.72(d,J=9.9Hz,1H)、1.59(d,J=7.3Hz,1H)、1.49(t,J=7.0Hz,3H)、1.32−1.22(m,1H)、0.93(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+1)=527;TR=0.78分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0917】
実施例330
1−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]エタン−1−オン
【化332】
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【0918】
20mgの5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−11−(1−エトキシエテニル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンを5mLのTHFに溶かし、それに1mLの3N HCl水溶液を添加して攪拌した。1.5時間後、該反応物を5mLのK
2CO
3水溶液(5%溶液)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、ロタバップで濃縮して粗混合物を得た。その粗混合物を12g シリカゲルカラムに入れ、バイオタージで0−15%(EtOAc中10%MeOH中2M NH3)/EtOAcで溶出して精製し、58%の所望の生成物を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.52(s,1H)、8.71(brs,1H)、8.66(d,J=1.1Hz,1H)、8.42(brs,1H)、7.72(dd,J=8.8、5.5Hz,2H)、7.18(t,J=8.8Hz,2H)、6.05(d,J=11.7Hz,1H)、3.94−3.85(m,1H)、3.71(d,J=8.8Hz,1H)、3.55−3.39(m,1H)、3.23(t,J=11.0Hz,1H)、2.78(s,3H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.71−1.65(m,1H)、1.61(d,J=8.8Hz,1H)、1.37−1.25(m,1H)、0.90(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+1)=499;TR=0.80分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0919】
実施例331
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
【化333】
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【0920】
(S)−1−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン−7−イル)エタノン(36mg、0.072ミリモル)の室温でのTHF(6mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(86mg、0.722ミリモル)を添加した。得られた混合物を室温で一夜攪拌し、アセトン(5mL)を添加することでクエンチさせた。サンプルを濃縮し、分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収量は2.7mgであった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.36(s,1H)、8.65(s,1H)、8.40(brs,1H)、7.76(dd,J=8.4、5.5Hz,2H)、7.25−7.18(m,3H)、7.13(s,1H)、7.03(s,1H)、5.98(d,J=10.3Hz,1H)、3.98−3.86(m,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.60−3.42(m,1H)、3.39−3.21(m,1H)、2.48(s,3H)、2.30(s,3H)、1.72(brs,1H)、1.67(brs,6H)、1.60−1.52(m,1H)、1.32(d,J=12.1Hz,1H)、0.96(d,J=11.7Hz,1H;LCMS(M+1)=515;TR=0.71分[カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分]
【0921】
実施例332−339
表3の化合物は、実施例331について記載される操作に従って、調製された:インコーポレートを必要とするならば、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールが10,13−ジクロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,11−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエンの合成と同様の操作に従うことによりインストールされた。
【化334】
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【0922】
表3
【表6】
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【0923】
a HPLC方法:表3についてカラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH 18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV
【0924】
実施例340
2−[5−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
【化335】
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【0925】
工程1:(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル メタンスルホナート
(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール(145mg、1.28ミリモル)およびトリエチルアミン(0.45mL、3.2ミリモル)の0℃でのDCM(5mL)中溶液に、塩化メタンスルホニル(0.150mL、1.92ミリモル)を添加した。氷浴を取り外し、攪拌を30分間続けた。炭酸ナトリウム飽和溶液を添加することにより反応物をクエンチさせた。その反応物を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機部をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して240mg(98%)を得た。それを次の工程に精製することなく直接用いた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 7.75(s,1H)、5.39(s,2H)、4.15(d,J=1.6Hz,3H)、3.06(s,3H)
【0926】
工程2:4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
乾燥フラスコに、ヨウ化銅(I)(717mg、3.77ミリモル)を充填し、窒素をフラッシュさせた。これにTHF(5mL)を添加した。得られた懸濁液を15分間激しく攪拌し、0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(2.51mL、7.53ミリモル)で処理した。0℃で15分間攪拌した後、不均一な混合物を(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル メタンスルホナート(240mg、1.26ミリモル)のTHF(1mL+1mL濯ぎ液)中溶液で処理した。30分間攪拌した後、塩化アンモニウム飽和溶液を添加することにより反応物をクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。層を分離した。有機部を水中濃水酸化アンモニウムを混ぜたブラインで洗浄し、層を分離した。有機部をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して44mg(32%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 7.27(s,1H)、4.06(s,3H)、2.75(qd,J=7.6、0.6Hz,2H)、1.28(t,J=7.6Hz,3H)
【0927】
工程3:(S)−7−クロロ−3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
バイアルに、5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(139mg、0.305ミリモル)、4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(44mg、0.396ミリモル)、酢酸テトラメチルアンモニウム(122mg、0.914ミリモル)、ジアセトキシパラジウム(27.3mg、0.122ミリモル)を充填した。バイアルに窒素をフラッシュさせた。これにN−メチルピロリジノン(2.0mL)を添加し、反応物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。そのバイアルを密封し、100℃に加熱し、その温度で一夜保持した。反応物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、分取性HPLC(カラム:フェノメネックス・ルナ・アキシア;30x100mm;移動相A:10:90 メタノール:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 メタノール:水+0.1%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする、次に100%Bで2分間保持する;流速:40mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル/炭酸水素ナトリウム飽和溶液に懸濁させ、層を分離した。有機部をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して30mg(20%)を得た。LC/MS(M+H)=487.25;LC/MS TR=1.497分(カラム:アクイティBEH 18 21x50mm 1.7μm;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0928】
工程4:(S)−3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
1ドラムのバイアルに、(S)−7−クロロ−3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(30mg、0.062ミリモル)、Cs
2CO
3(40.1mg、0.123ミリモル)およびジオキサン(616μL)を充填した。得られた溶液に窒素を15分間パージした。この混合物にイソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(23μL、0.12ミリモル)、トリシクロヘキシルホスフィン(トルエン中1M、12μL、0.012ミリモル)、およびPd
2(dba)
3(5.6mg、6.2マイクロモル)を添加した。該バイアルを5分以上パージし、密封し、予め115℃に加熱した油浴に浸した。反応物をその温度で一夜攪拌した。反応物をEtOAcに注ぎ、水で、次にブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(0→100%アセトン/DCM)に付して21mg(69%)を得た。LC/MS(M+H)=493.20;LC/MS TR=0.925分(カラム:アクイティBEH 18 21x50mm 1.7μm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0929】
工程5:2−[5−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル]プロパン−2−オール
バイアルに、(S)−3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(21mg、0.043ミリモル)、2−プロパノール(0.5mL)、およびDCM(0.1mL)を充填した。得られた溶液を0℃浴に入れ、フェニルシラン(10.5μL、0.085ミリモル)で処理し、酸素でパージしてトリス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)マンガン(III)(2.6mg、4.3マイクロモル)で処理した。そのバイアルを酸素で再びパージし、酸素のバルーン下にて0℃で30分間攪拌した。20%チオ硫酸ナトリウム水溶液を添加することで反応物をクエンチさせた。0℃で5分間攪拌した後、該反応物を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機部を濃縮し、得られた残留物を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、12.6mg(57%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.34(s,1H)、8.56(s,1H)、8.44(s,1H)、8.25(s,1H)、7.66(d,J=8.1Hz,2H)、7.38−7.32(m,2H)、7.31−7.25(m,1H)、5.80(d,J=11.0Hz,1H)、3.97(s,3H)、3.91(d,J=10.3Hz,1H)、3.76(d,J=9.5Hz,1H)、3.53−3.25(m,2H)、2.65(dquin,J=15.2、7.6Hz,2H)、2.55(s,3H)、1.71(d,J=12.1Hz,1H)、1.61(s,3H)、1.59(s,3H)、1.41−1.28(m,1H)、1.17(t,J=7.5Hz,3H)、1.06(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=511.1
【0930】
実施例341
8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミン
【化336】
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【0931】
標記化合物は、10−メタンスルホニル−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−13−アミンの操作に従って、8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−10−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエンから始めて調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO) δ 8.84(s,1H)、8.73(d,J=1.5Hz,1H)、8.56(d,J=4.4Hz,1H)、8.42(t,J=6.6x2Hz,1H)、8.1(d,J=1.5Hz,1H)、7.7(m,1H)、7.52(m,1H)、7.1(d,J=9.5Hz,1H)、4.7(m,2H)、3.9(s,3H)、3.88(d,J=11.7Hz,1H)、3.68(d,J=6.6Hz,1H)、3.46(brs,1H)、3.36(m,2H)、2.55(s,3H)、1.79(d,J=12.1Hz,1H)、1.66(d,J=12.1Hz,2H)、0.53(d,J=11.4Hz,1H);LCMS(M+H)=636.5
【0932】
実施例342
11−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化337】
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【0933】
工程1:5−ブロモ−6’−クロロ−2’−メトキシ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
150mLの圧力フラスコに、(6−クロロ−2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸(2.5g、13.3ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(3.38g、12.01ミリモル)を充填した。固体をTHF(60mL)に懸濁させた。混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.545g、0.667ミリモル)およびK
3PO
4(2M、20mL、40ミリモル)で処理した。音波処理に付しながら混合物にアルゴンを5分間通気した。該フラスコに蓋をし、予め80℃に加熱した油浴にて加熱した。反応物を室温に冷却した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮してTHFを除去した。残りの水層を水でさらに希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して固体を得た。その材料をDCMおよび最少量の酢酸エチルに溶かし、フラッシュカラムクロマトグラフィー(80g ISCOカラム、0−30%酢酸エチル/ヘキサン(600mL)、次に50−100%(300mL))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮して4.5g(78%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.94(d,J=2.0Hz,1H)、8.44(d,J=2.0Hz,1H)、7.97(d,J=8.0Hz,1H)、7.14(d,J=7.8Hz,1H)、3.89(s,3H);LC/MS(M+H)=345.95
【0934】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
丸底フラスコに、5−ブロモ−6’−クロロ−2’−メトキシ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(3g、8.71ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(4.34g、10.9ミリモル)を充填した。その固体を1,2−ジクロロベンゼン(9.80mL)に懸濁させた。フラスコに窒素をフラッシュさせた。反応物を攪拌しながら予め150℃に加熱した油浴にて加熱した。LCMSが反応の完了を示した後、該反応物を空気中に連続して1時間開放した。100℃に加熱しながら、溶媒を窒素流の下で除去した。100mLのDCMを反応混合物に直接添加し、室温で一夜攪拌した。白色の沈殿物を形成し、濾過により集められ、DCMで洗浄して683mg(23%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.18(s,1H)、8.61(d,J=2.3Hz,1H)、8.22(d,J=2.0Hz,1H)、7.30(s,1H)、4.09(s,3H);LC/MS(M+H)=313.95
【0935】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−クロロ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
丸底フラスコに、3−ブロモ−7−クロロ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(380mg、1.22ミリモル)およびTHF(15mL)を充填した。(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(467mg、2.43ミリモル)、トリフェニルホスフィン(638mg、2.43ミリモル)、およびトリエチルアミン(0.339mL、2.43ミリモル)を添加し、バイアルを氷水浴中で冷却した。ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(560mg、2.43ミリモル)を滴下して加え、その反応物を0℃で15分間攪拌し、その後で氷浴を取り外した。反応物を室温までの加温に供し、一夜攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣をDCMに溶かし、24gと40gのISCO FCC結合カラムの上端部に移し、次に0−100%酢酸エチル/ヘキサン(合計で900mLの溶媒)で溶出した。同様のフラクションを合わせ、濃縮して650mg(93%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.79(d,J=1.8Hz,1H)、8.08(d,J=1.8Hz,1H)、7.48−7.33(m,4H)、7.29(s,1H)、7.23(s,1H)、5.30(d,J=11.0Hz,1H)、4.23(s,3H)、4.10(dd,J=11.9、2.9Hz,1H)、3.93(dd,J=12.0、3.3Hz,1H)、3.65−3.53(m,1H)、3.52−3.32(m,1H)、3.05(dt,J=11.4、3.6Hz,1H)、2.00(d,J=13.1Hz,1H)、1.65−1.51(m,1H)、1.45−1.33(m,1H)、1.02(d,J=13.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=488.04
【0936】
工程4:11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
圧力容器に、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−9−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(100mg、0.205ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(84mg、0.216ミリモル)、および(Ph
3P)
4Pd(23.7mg、0.021ミリモル)を充填した。固体をDMF(2.5mL)に懸濁させた。反応混合物を攪拌し、アルゴンを5分間通気させ、その後でヨウ化銅(I)(7.8mg、0.041ミリモル)およびトリエチルアミン(0.043mL、0.308ミリモル)を添加した。アルゴンを該混合物に5分間通気させ、該容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱させ続けた。その反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを介して濾過し、過剰量の水および酢酸エチルで希釈した。有機層を除去し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ(AXIA LUNA)C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;T
R 10.7分(所望の生成物))に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、真空下で濃縮して70mg(61%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63(d,J=1.5Hz,1H)、8.45(brs,1H)、7.68(d,J=7.3Hz,3H)、7.36(t,J=7.6Hz,2H)、7.31−7.23(m,1H)、5.85(d,J=11.1Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.98(s,3H)、3.88(d,J=11.0Hz,1H)、3.74(d,J=12.1Hz,1H)、3.51−3.37(m,2H)、3.26(t,J=11.5Hz,1H)、2.12−2.03(m,3H)、1.72−1.63(m,1H)、1.62−1.46(m,1H)、1.36−1.20(m,2H)、0.94(d,J=12.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=506.1
【0937】
工程5:11−メタンスルホニル−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
圧力容器に、11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12 トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.040ミリモル)、メタンスルフィン酸ナトリウム(12.1mg、0.119ミリモル)、および銅(II)トリフルオロメタンスルホナート(14.3mg、0.040ミリモル)を充填した。その固体をDMSO(1mL)に溶かした。N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.013mL、0.119ミリモル)を加えた。該バイアルにアルゴンをパージし、蓋をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を4時間攪拌した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって10−50%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、4.9mg(21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.56(brs,1H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.36(t,J=7.2Hz,2H)、7.29(t,J=7.9Hz,1H)、6.11(d,J=11.7Hz,1H)、4.20(s,3H)、4.16−4.07(m,1H)、3.99(s,3H)、3.93−3.84(m,3H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.56−3.44(m,1H)、3.42(s,3H)、3.24(t,J=11.7Hz,1H)、3.18(d,J=5.1Hz,3H)、1.69(brs,2H)、1.33(d,J=9.5Hz,1H)、0.88(d,J=13.6Hz,1H);LC/MS(M+H)=550.25
【0938】
実施例343
11−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化338】
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【0939】
圧力バイアルに、11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12 トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.040ミリモル)、4,4−ジフルオロピペリジン・HCl(9.3mg、0.059ミリモル)およびジオキサン(2mL)を充填した。これに(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(1.7mg、2.4マイクロモル)、Pd(OAc)
2(0.5mg、2.4マイクロモル)、RuPhos(1.1mg、2.4マイクロモル)、およびナトリウムt−ブトキシド(15.2mg、0.16ミリモル)を添加した。該混合物を音波処理に付しながらそこに5分間アルゴンを通気し、バイアルに栓をし、予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応混合物を16時間攪拌した。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:16分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、5.0mg(21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.37(s,1H)、8.11(brs,1H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.34(t,J=7.3Hz,2H)、7.30−7.20(m,1H)、5.73(d,J=11.0Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.98−3.83(m,9H)、3.75(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.2Hz,1H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、3.17(brs,1H)、2.10(brs,4H)、1.70(d,J=13.6Hz,1H)、1.55(d,J=10.6Hz,1H)、1.33(d,J=11.0Hz,1H)、1.00(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=591.34.
【0940】
実施例344
2−{13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化339】
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【0941】
20mLのバイアルに、11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(20mg、0.039ミリモル)、塩化セリウム(III)(19.2mg、0.078ミリモル)およびTHF(2mL)を充填した。該バイアルを0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.13mL、0.39ミリモル)を添加した。反応物を室温にまで加温させながら、それを1時間攪拌した。室温で1時間経過した後、該混合物を塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを加え、エマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮してオフホワイト色の残留物を得た。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、14.9mg(72%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(d,J=1.8Hz,1H)、8.38(brs,1H)、7.88(brs,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.41−7.31(m,2H)、7.31−7.13(m,1H)、5.77(d,J=11.4Hz,1H)、5.33(s,1H)、4.10(s,3H)、3.98(s,3H)、3.94−3.84(m,1H)、3.74(d,J=10.3Hz,1H)、3.37(d,J=4.4Hz,1H)、3.32−3.21(m,1H)、1.71(d,J=13.2Hz,1H)、1.56(s,3H)、1.58(s,4H)、1.39−1.20(m,1H)、0.97(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=530.37
【0942】
実施例345&346
2−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化340】
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【0943】
工程1:11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
3−ブロモ−7−クロロ−9−メトキシ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(1.0g、3.2ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(36.9mg、0.102ミリモル)、CuI(0.091g、0.480ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(0.259g、0.224ミリモル)、トリエチルアミン(0.892mL、6.40ミリモル)およびDMF(20mL)を20mLのシンチレーションバイアルに秤量して入れ、アルゴン下で密封した。該バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置き、16時間攪拌した。反応物を加熱しながら真空下で濃縮乾固させた。その粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(40g ISCO レジセップ 0−40% 10%(EtOAc中2M NH3)/EtOAc)に付して精製し、734mg(69%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.08(d,J=2.0Hz,1H)、7.31(s,1H)、4.12(s,3H)、4.00(s,3H)
【0944】
工程2:11−クロロ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
20mLのバイアルに、11−クロロ−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(150mg、0.452ミリモル)およびDCM(10mL)を充填した。(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(205mg、0.904ミリモル)、Ph
3P(237mg、0.904ミリモル)およびトリエチルアミン(0.126mL、0.904ミリモル)を加え、該バイアルを0℃に冷却した。DIAD(0.088mL、0.452ミリモル)を添加した。該反応物を0℃で15分間攪拌し、室温にて一夜加温させた。反応混合物を真空下で濃縮した。この残渣をDCMに溶かし、40g ISCOシリカカラムの上端部に移し、0−100%B(B=10%メタノール中2M NH3/酢酸エチル)/ヘキサン(合計で750mLの溶媒)で溶出した。同様のフラクションを合わせ、濃縮して100mg(41%)を得た。LC/MS(M+H)=540.25;HPLC条件:TR=4.27分;純度98%:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0945】
工程3:1−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
圧力容器に、11−クロロ−8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン(50mg、0.093ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(36.8mg、0.102ミリモル)、およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(7.6mg、9.3マイクロモル)を充填した。その固体をジオキサン(3mL)に懸濁させた。アルゴンを該混合物に5分間通気した。その容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱させ続けた。反応物を室温に冷却した。その混合物をシリンジフィルターを介して濾過し、真空下で濃縮した。残留物を10mLのTHFに溶かし、2mLの2M HCl溶液で攪拌しながら室温で2時間処理した。該溶液をK
2CO
3水溶液で秀和し、酢酸エチルで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その材料をDCMに溶かし、フラッシュカラムクロマトグラフィー(24+40g ISCOカラム、0−50%、次に50−100%のB:ヘキサン中に10%メタノール中2Mアンモニア/酢酸エチル(900mL))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮して40mg(39%)を得た。LC/MS(M+H)=548.30;HPLC条件:TR=4.15分;純度 99%:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0946】
工程4:2−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
20mLのバイアルに、1−{8−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−13−メトキシ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(40mg、0.073ミリモル)およびTHF(3mL)を充填した。バイアルを0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.146mL、0.438ミリモル)を添加した。該反応物を室温までの加温に供しながら、それを1時間攪拌した。室温にて1時間経過した後、その混合物を塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下にて濃縮してオフホワイトの残留物を得た。反応混合物中の固体を濾過し、この材料をキラル分離(キラルセル OD分取性カラム、21x250mm、10μm;移動相:32分間にわたって15%エタノール/ヘプタンとする、流速:15.0mL/分;UVを254nmでモニター観察;TR=エナンチオマーA:14.7分;エナンチオマーB:21.1分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、9.1mg(22%)のエナンチオマーAおよび12.1mg(29%)のエナンチオマーBを得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(d,J=1.8Hz,1H)、8.39(brs,1H)、7.90(brs,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.43−7.31(m,2H)、7.31−7.21(m,1H)、5.82(d,J=11.7Hz,1H)、5.30(s,1H)、4.10(s,3H)、4.00(s,3H)、2.16−2.03(m,2H)、2.03−1.84(m,3H)、1.83−1.67(m,1H)、1.58(d,J=9.2Hz,8H)、1.39−1.17(m,2H);LC/MS(M+H)=564.33
【0947】
実施例347
12−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
【化341】
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【0948】
工程1:5−ブロモ−5’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
圧力フラスコに、(5−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸(5g、31.8ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(8.06g、28.6ミリモル)を充填した。固体をTHF(100mL)に懸濁させた。その混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(1.297g、1.589ミリモル)およびK
3PO
4(2M、47.7mL、95ミリモル)で処理した。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを5分間通気した。そのフラスコに蓋をし、予め80℃に加熱した油浴にて2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮してTHFを除去した。残りの水層を水でさらに希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して固体を得た。その材料をエタノールでトリチュレートし、残りの褐色の固体(6.8g、68%)を真空下で乾燥させた。LC/MS(M+H)=315.97;HPLC条件:TR=3.73分:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0949】
工程2:3−ブロモ−8−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
丸底フラスコに、5−ブロモ−5’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(3g、9.54ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(4.75g、11.9ミリモル)を充填した。その固体を1,2−ジクロロベンゼン(10.7mL)に懸濁させた。フラスコに窒素をフラッシュさせた。該反応物を攪拌しながら予め150℃に加熱した油浴にて加熱した。LCMSが反応の完了を示した後、該反応物を空気中に連続して1時間開放した。溶媒を100℃に加熱しながら窒素流の下で除去した。反応混合物を100mLのDCMで希釈し、0℃で攪拌し、一夜室温までの加温に供した。白色の沈殿物(175mg、6%)を形成し、濾過により集め、DCMで洗浄した。TLC:30%B/ヘキサン(B:10%メタノール中2M NH3/EtOAc);Rf=0.40;他の異性体 Rf=0.67. LC/MS(M+H)=283.98;HPLC条件:TR=3.84分:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0950】
工程3:(S)−3−ブロモ−8−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
100mLの丸底フラスコに、3−ブロモ−8−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(425mg、1.50ミリモル)およびDCM(20mL)を充填した。(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(578mg、3.01ミリモル)、Ph
3P(789mg、3.01ミリモル)、およびトリエチルアミン(0.419mL、3.01ミリモル)を加え、該バイアルを0℃に冷却した。DIAD(0.585mL、3.01ミリモル)を添加し、該反応物を0℃で15分間攪拌した。反応物を室温までの加温に一夜供した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物をDCMに溶かし、80g ISCOシリカカラムの先端部に移し、0−100%酢酸エチル/ヘキサン(合計で900mLの溶媒)で溶出した。同様のフラクションを合わせ(Rf 0.67、50%EA/ヘキサン中)、濃縮して560mg(82%)を得た。LC/MS(M+H)=457.9;HPLC条件:TR=1.21分:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0951】
工程4:12−クロロ−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン
圧力容器に、(S)−3−ブロモ−8−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(50mg、0.11ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(44.7mg、0.115ミリモル)および(Ph
3P)
4Pd(12.7mg、11.0マイクロモル)を充填した。固体をDMF(2mL)に懸濁させ、アルゴンを通気しながら5分間攪拌した。これにヨウ化銅(I)(4.2mg、0.022ミリモル)およびトリエチルアミン(0.031mL、0.22ミリモル)を添加した。アルゴンを該混合物に5分間通気し、次に該容器を予め100℃に加熱した油浴に16時間入れた。その反応物を室温に冷却した。混合物をシリンジフィルターを介して濾過し、次にDMFで希釈し、分取性HPLC:(20−100%B;B溶媒:90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 13.7分)に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して50mg(91%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.79(d,J=2.5Hz,1H)、8.74(d,J=2.5Hz,1H)、8.67(d,J=1.8Hz,1H)、8.62(s,1H)、7.80(d,J=7.3Hz,2H)、7.37−7.29(m,2H)、7.29−7.17(m,1H)、5.92(d,J=9.5Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.88(d,J=8.5Hz,1H)、3.80−3.57(m,2H)、3.45−3.35(m,1H)、1.60−1.49(m,1H)、1.46−1.35(m,1H)、1.32−1.22(m,1H)、1.21−1.04(m,2H);LC/MS(M+H)=476.31
【0952】
実施例348
メチル 5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート
【化342】
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【0953】
工程1:メチル 5−ブロモ−3−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−5’−カルボキシラート
圧力フラスコに、メチル 5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチナート(1.4g、5.32ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.35g、4.79ミリモル)を充填した。固体をTHF(40mL)に懸濁させた。その混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.217g、0.266ミリモル)およびK
3PO
4(2M、8mL、16ミリモル)で処理した。音波処理に付しながらアルゴンをその混合物に5分間通気した。フラスコに蓋をし、予め80℃に加熱した油浴に入れた。2時間後、該容器を室温に冷却し、反応混合物を濾過した。濾液を真空下で略乾固するまで濃縮させた。残りの水層を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。ブラインを加え、有機層を除去し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して2.14g(95%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.35(d,J=2.0Hz,1H)、9.02(d,J=2.0Hz,1H)、8.94(d,J=2.3Hz,1H)、8.57−8.43(m,2H)、4.01(s,3H);LC/MS(M+H)=348.10
【0954】
工程2:メチル 3−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
丸底フラスコに、メチル 5−ブロモ−3−ニトロ−[2,3’−ビピリジン]−5’−カルボキシラート(450mg、1.33ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(663mg、1.66ミリモル)を充填した。その固体を1,2−ジクロロベンゼン(1.5mL)に懸濁させた。フラスコを窒素でフラッシュさせた。反応物を予め150℃に加熱した油浴にて攪拌しながら加熱した。LCMSが反応の完了を示した後、該反応物を空気中に連続して1時間開放した。100℃に加熱しながら窒素流の下で溶媒を除去した。反応混合物を75mLのDCMで希釈し、0℃で攪拌し、次に室温への加温に一夜供した。白色の沈殿物を形成し、それを濾過で集め、DCMで洗浄した(150mg;31%)。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 12.69(s,1H)、9.14(d,J=1.9Hz,1H)、8.98(d,J=2.2Hz,1H)、8.69(d,J=1.9Hz,1H)、8.22(d,J=1.9Hz,1H)、3.94(s,3H);LC/MS(M+H)=308.05
【0955】
工程3:(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
丸底フラスコに、0℃にてメチル 3−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(100mg、0.327ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(126mg、0.653ミリモル)、Ph
3P(171mg、0.653ミリモル)、およびDCM(10mL)を充填した。DIAD(0.127mL、0.653ミリモル)を該懸濁液に滴下して加えた。反応物を室温までの加温に供し、16時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を最少量のDCMに溶かし、24gと40gの併用したISCOシリカカラムの上端部に移した。該材料を0−100%酢酸エチル/ヘキサン(1000mL)で溶出した。同様のフラクションを合わせ、減圧下で濃縮して150mg(95%)を得た。LC/MS(M+H)=480.20;HPLC条件:TR=4.27分:カラム:フェノメネックス C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0956】
工程4:メチル 5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート
圧力容器に、(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(112mg、0.233ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(95mg、0.245ミリモル)、(Ph
3P)
4Pd(26.9mg、0.023ミリモル)を充填した。その固体をDMF(3mL)に懸濁させた。該懸濁液を攪拌してアルゴンを5分間通気し、その後でヨウ化銅(I)(8.9mg、0.047ミリモル)およびトリエチルアミン(0.049mL、0.350ミリモル)を添加した。その混合物にアルゴンを5分間通気し、次に該溶液を予め100℃に加熱した油浴に16時間入れた。反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを通して濾過した。その材料を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 11.4分))に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して89mg(65%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.29(d,J=2.2Hz,1H)、9.05(d,J=1.8Hz,1H)、8.72(d,J=1.8Hz,1H)、8.66(brs,1H)、7.82(d,J=7.3Hz,2H)、7.39−7.29(m,2H)、7.29−7.18(m,1H)、6.00(brs,1H)、4.04(s,3H)、3.96(s,3H)、3.93−3.80(m,1H)、3.74(d,J=11.7Hz,2H)、1.77(s,1H)、1.54(brs,1H)、1.41(d,J=8.1Hz,1H)、1.34−1.17(m,1H)、1.12(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=500.40
【0957】
実施例349
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
【化343】
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【0958】
20mLのバイアルに、メチル 5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート(45mg、0.090ミリモル)、およびTHF(3mL)を充填した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.45mL、1.35ミリモル)を添加した。室温で1時間経過した後、室温で攪拌しながらNH
4Cl飽和溶液で反応物をクエンチさせた。酢酸エチルを加え、攪拌を続けた。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の残留物を得た。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、21.0mg(46%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(d,J=1.8Hz,1H)、8.68(d,J=2.2Hz,1H)、8.60(s,1H)、8.54(brs,1H)、7.81(d,J=8.1Hz,2H)、7.37−7.27(m,2H)、7.27−7.12(m,1H)、5.91(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.88(d,J=11.4Hz,1H)、3.75(d,J=10.6Hz,1H)、3.42(brs,1H)、3.35−3.17(m,1H)、2.55(s,1H)、1.86(s,1H)、1.61(s,6H)、1.53(brs,1H)、1.48−1.32(m,1H)、1.32−1.18(m,1H)、1.12(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=500.40
【0959】
実施例350
2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル]プロパン−2−オール
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
【0960】
工程1:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
圧力容器に、(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(126mg、0.262ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(106mg、0.275ミリモル)、および(Ph
3P)
4Pd(30.3mg、0.026ミリモル)を充填した。その固体をDMF(3mL)に懸濁させた。該懸濁液を攪拌し、アルゴンを5分間通気し、その後でヨウ化銅(I)(9.99mg、0.052ミリモル)およびトリエチルアミン(0.055mL、0.393ミリモル)を添加した。その混合物にアルゴンが5分間通気され、次に容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱し続けさせた。反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを通して濾過した。その材料を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 11.5分)に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して135mg(83%)を得た。LC/MS(M+H)=497.20;HPLC条件:TR=3.80分:カラム:フェノメネックス C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0961】
工程2:2−[5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル]プロパン−2−オール
20mLのバイアルに、(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(60mg、0.121ミリモル)、およびTHF(3mL)を充填した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.60mL、1.8ミリモル)を添加した。室温で1時間経過した後、室温で攪拌しながら該反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。これに酢酸エチルを攪拌しながら添加した。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の残留物を得た。該残留物を2mLのDMFに溶かした。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、14.3mg(24%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.89(d,J=2.2Hz,1H)、8.68(d,J=2.2Hz,1H)、8.60(d,J=1.5Hz,1H)、8.55(brs,1H)、7.81(d,J=7.7Hz,2H)、7.36−7.28(m,2H)、7.28−7.17(m,1H)、5.92(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.88(d,J=10.6Hz,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,2H)、3.37(s,1H)、3.26(t,J=12.3Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.61(s,6H)、1.53(brs,1H)、1.45−1.34(m,1H)、1.34−1.18(m,1H)、1.13(d,J=14.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=497.25
【0962】
実施例351
2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル]プロパン−2−オール
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
工程1:3,5−ジメチル−4−(トリブチルスタンニル)イソキサゾール
3,5−ジメチルイソキサゾール(1.20g、12.4ミリモル)のTHF(25mL)中溶液を−78℃に冷却した。これにブチルリチウム(5.93mL、14.8ミリモル)を窒素下にて滴下して加えた。この混合物を0.5時間攪拌させた。次にトリブチルクロロスタンナン(4.15g、12.4ミリモル)を滴下して加えた。反応物を−78℃で10分間攪拌し、冷却浴を取り外し、反応物を室温までの加温に1時間供した。該反応物を15mLのNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせ、ついで15mLの10%水性LiClで希釈した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させて濾過した。濾液を濃縮し、80g シリカゲルカラムでフラッシュカラムクロマトグラフィーに付して2−30%EtOAc/ヘキサンを用いて精製し、3.21g(67%)を得た。
【0964】
工程2:(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
20mLの圧力容器に、(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(97mg、0.202ミリモル)、3,5−ジメチル−4−(トリブチルスタンニル)イソキサゾール(82mg、0.212ミリモル)、および(Ph
3P)
4Pd(23.3mg、0.020ミリモル)を充填した。該固体をDMF(3mL)に懸濁させた。該懸濁液を攪拌し、そこにアルゴンを5分間通気させ、その後でヨウ化銅(I)(7.7mg、0.040ミリモル)およびトリエチルアミン(0.042mL、0.303ミリモル)を添加した。その混合物にアルゴンが5分間通気され、次に該容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。攪拌しながら反応物を16時間加熱させ続けた。反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを介して濾過した。該材料を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 12.0分))に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して47mg(47%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.22(d,J=2.3Hz,1H)、8.98(d,J=2.3Hz,1H)、8.58(d,J=1.5Hz,1H)、8.52(s,1H)、7.77(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.23(m,3H)、5.91(d,J=10.0Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.89(d,J=11.0Hz,1H)、3.74(d,J=11.8Hz,1H)、3.42(s,1H)、3.26(d,J=1.5Hz,1H)、2.11−2.07(m,6H)、1.59(s,1H)、1.51(brs,1H)、1.45(d,J=4.3Hz,1H)、1.36−1.27(m,1H)、1.07(d,J=10.0Hz,1H)、0.89(t,J=7.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=497.25
【0965】
工程3:2−[5−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル]プロパン−2−オール
20mLのバイアルに、(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(41mg、0.083ミリモル)、およびTHF(3mL)を充填した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.41mL、1.23ミリモル)を添加した。室温で1時間経過した後、室温で攪拌しながら該反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。これに酢酸エチルを攪拌しながら添加した。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の残留物を得た。該残留物を2mLのDMFに溶かした。固体を濾過で除去し、分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、18.7mg(45%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.80(d,J=2.2Hz,1H)、8.60(d,J=2.2Hz,1H)、8.44(s,1H)、8.37(s,1H)、7.75(d,J=7.3Hz,2H)、7.35−7.27(m,2H)、7.27−7.14(m,1H)、5.80(brs,1H)、4.34(s,2H)、3.88(d,J=12.5Hz,1H)、3.74(d,J=11.0Hz,1H)、3.37(d,J=6.6Hz,1H)、3.31−3.17(m,1H)、2.55(s,6H)、1.59(s,6H)、1.51(d,J=13.2Hz,1H)、1.47−1.35(m,1H)、1.31−1.15(m,1H)、1.08(d,J=11.0Hz,1H);LC/MS(M+H)=497.1
【0966】
実施例352
2−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
【化346】
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【0967】
工程1:(S)−メチル 3−ブロモ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
丸底フラスコに、0℃にてメチル 3−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(159mg、0.519ミリモル)、(R)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(219mg、1.04ミリモル)、Ph
3P(272mg、1.04ミリモル)およびDCM(10mL)を充填した。この懸濁液にDIAD(0.202mL、1.04ミリモル)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、反応物を室温までの加温に供し、16時間攪拌した。該反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を最少量のDCMに溶かし、40g ISCOシリカゲルカラムの上端部に移した。該材料を0−100%酢酸エチル/ヘキサン(1000mL)で溶出した。同様のフラクションを合わせ真空下で濃縮して420mg(81%)を得た。LC/MS(M+H)=499.10;HPLC条件:TR=4.31分:カラム:フェノメネックス C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0968】
工程2:メチル 8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート
圧力容器に、(S)−メチル 3−ブロモ−5−((3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(260mg、0.521ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(213mg、0.547ミリモル)、および(Ph
3P)
4Pd(60.2mg、0.052ミリモル)を充填した。該固体をDMF(4mL)に懸濁させた。該懸濁液を攪拌し、アルゴンを5分間通気し、その後でヨウ化銅(I)(19.8mg、0.104ミリモル)およびトリエチルアミン(0.109mL、0.781ミリモル)を添加した。アルゴンがその混合物に5分間通気され、その容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。16時間後、該反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを介して濾過した。該材料を分取性HPLC:(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 9.6分))に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して180mg(57%)を得た。LC/MS(M+H)=519.1;TR=0.85分 カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分
【0969】
工程3:2−{8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
50mLの丸底フラスコに、メチル 8−[(S)−(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート(75mg、0.145ミリモル)およびTHF(10mL)を充填した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.72mL、2.16ミリモル)を添加した。室温にて1時間経過した後、室温で攪拌しながら該反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。酢酸エチルを攪拌しながら添加した。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の残留物を得た。該残留物を2mLのDMFに溶かした。固体を濾過で除去し、濾液を分取性HPLC(カラム:ウォーター・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、33.0mg(44%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.85(d,J=1.8Hz,1H)、8.68(d,J=2.2Hz,1H)、8.63(d,J=1.5Hz,1H)、8.60−8.52(m,2H)、7.71(t,J=9.2Hz,1H)、7.48(dt,J=8.5、4.4Hz,1H)、6.66(d,J=11.4Hz,1H)、5.37(s,1H)、4.04(s,3H)、3.84(d,J=12.1Hz,1H)、3.68(d,J=9.9Hz,1H)、3.21(t,J=11.6Hz,1H)、1.66−1.54(m,8H)、1.43(d,J=8.4Hz,1H)、1.23(dd,J=12.3、4.2Hz,1H)、0.83(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=519.30
【0970】
実施例353&354
2−{8−[(5−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
【化347】
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【0971】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−((5−クロロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート
丸底フラスコに、0℃にてメチル 3−ブロモ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(75mg、0.245ミリモル)、(5−クロロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(112mg、0.490ミリモル)、Ph
3P(129mg、0.490ミリモル)、およびDCM(5mL)を充填した。この懸濁液に、DIAD(0.095mL、0.490ミリモル)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、反応物を室温までの加温に供し、16時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を最少量の新たなDCMに溶かし、40g ISCOシリカゲルカラムの上端部に移した。該材料を0−100%酢酸エチル/ヘキサン(1100mL)で溶出した。同様のフラクションを合わせ、真空下で濃縮して145mg(57%)を得た。LC/MS(M+H)=516.8;TR=1.16分間;カラム:ウォーターズ アクイティ BEH 18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分
【0972】
工程2:メチル 8−[(5−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート
圧力容器に、メチル 3−ブロモ−5−((5−クロロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−8−カルボキシラート(126mg、0.244ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(100mg、0.257ミリモル)、(Ph
3P)
4Pd(28.2mg、0.024ミリモル)を充填した。その固体をDMF(2mL)に懸濁させた。該懸濁液を攪拌し、アルゴンを5分間通気し、その後でヨウ化銅(I)(9.3mg、0.049ミリモル)およびトリエチルアミン(0.051mL、0.366ミリモル)を添加した。アルゴンがその混合物に5分間通気され、次に該容器を予め100℃に加熱した油浴に入れた。反応物を攪拌しながら16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、シリンジフィルターを通して濾過した。その材料を分取性HPLC(20−100%B;B溶媒 90%CH
3CN/0.1%TFA+水、フェノメネックス・アキシア・ルナ C18 30x100mm、10ミクロン、254nm UV、30mL/分;TR 11.5分)に付して精製した。同様のフラクションを合わせ、次に真空下で濃縮して70mg(43%)を得た。LC/MS(M+H)=535.25;HPLC条件:TR=2.25分;カラム:フェノメネックス C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性メタノール(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃
【0973】
工程3:2−{8−[(5−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−イル}プロパン−2−オール
50mLの丸底フラスコに、メチル 8−[(5−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−12−カルボキシラート(70mg、0.131ミリモル)およびTHF(10mL)を充填した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.65mL、1.95ミリモル)を添加した。反応物を室温で16時間攪拌した。室温で攪拌しながら該反応物をNH
4Cl飽和溶液でクエンチさせた。これに酢酸エチルを攪拌しながら添加した。その混合物を分離漏斗に移し、層を分離した。ブラインを添加してエマルジョンを崩壊させた。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して黄色の残留物を得た。該残留物を2mLのDMFに溶かした。反応混合物中の固体を濾過し、この材料(8mg)をキラル分離(キラルセルOD分取性カラム、21x250mm、10μm;移動相:42分間にわたって15%エタノール/ヘプタンとする;流速:15.0mL/分;UVを254nmでモニター観察;TR=エナンチオマーA:22.5分;エナンチオマーB:30.1分)に供した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、蒸発を通して乾燥させ、2.5mg(4%)のエナンチオマーAおよび2.6mg(4%)のエナンチオマーBを得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.85(d,J=1.8Hz,1H)、8.69(d,J=2.2Hz,1H)、8.67−8.60(m,2H)、8.55(s,1H)、7.91(dd,J=8.4、2.6Hz,1H)、7.69(d,J=8.1Hz,1H)、6.25(d,J=9.5Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.85(d,J=9.9Hz,1H)、3.70(d,J=12.5Hz,1H)、3.23(s,1H)、1.66−1.58(m,7H)、1.58−1.52(m,1H)、1.52−1.41(m,1H)、1.30−1.13(m,2H)、0.96(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=535.1
【0974】
実施例357&358
2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[1−(ピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化348】
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【0975】
工程1:1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブタン−1−オール
1−ブロモプロパン(369mg、3.0ミリモル)を、外界温度にて、マグネシウム(72.9mg、3.0ミリモル)およびヨウ素(1結晶)のTHF(2.6mL)中の攪拌懸濁液に滴下して加えた。反応混合物を1時間攪拌し、それを氷水浴にて冷却した。5−フルオロピコリンアルデヒド(250mg、2.0ミリモル)を滴下して加えた。次に反応混合物を1時間攪拌した。該反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(5mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(40mL)および水(30mL)で希釈した。生成物を有機相に抽出し、その後で層を分離した。水層を別部の酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性物質を減圧下で除去した。粗反応材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)を用いて精製した。1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブタン−1−オール(243mg、72%収率)を淡黄色の油状物として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46(d,J=3.0Hz,1H)、7.74−7.62(m,1H)、7.53(dd,J=8.7、4.7Hz,1H)、5.35(d,J=5.0Hz,1H)、4.67−4.48(m,1H)、1.76−1.62(m,1H)、1.62−1.52(m,1H)、1.43−1.25(m,2H)、0.91−0.79(m,3H);LC/MS(M+H)=170.05
【0976】
工程2:5−ブロモ−11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(163mg、0.71ミリモル)/THF(3.5mL)を、5−ブロモ−11−クロロ−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(100mg、0.354ミリモル)、1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブタン−1−オール(120mg、0.71ミリモル)、トリフェニルホスフィン(186mg、0.71ミリモル)およびEt3N(99μL、0.71ミリモル)の0℃でのTHF(3.5mL)中の攪拌溶液に滴下して加えた。反応混合物を10分間にわたって外界温度までの加温に供し、その温度でさらに72時間攪拌した。その粗反応混合物をシリカゲルカラムに入れ、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)を用いて精製した。5−ブロモ−11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(154mg、定量)が、白色の固体として、少量のトリフェニルホスフィンオキシド汚染物質と一緒に単離された。LC/MS(M+H)=433.0;LC/MS TR=2.115分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)。該材料はさらに精製されることなく使用された。
【0977】
工程3:11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
5−ブロモ−11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(154mg、0.36ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(207mg、0.53ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(41.0mg、0.04ミリモル)、ヨウ化銅(I)(13.5mg、0.07ミリモル)およびトリエチルアミン(59μL、0.43ミリモル)/DMF(1.7mL)をN
2(g)で3分間にわたって脱気処理に付した。反応混合物をその後で100℃にて16時間攪拌した。その粗反応混合物をヘキサン中酢酸エチル(0−100%)を用い、つづいてメタノール/酢酸エチル(0−20%)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製した。11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(133mg、83%収率)を単離した。LC/MS(M+H)=453.10;LC/MS TR=1.170分(カラム:ウォーターズ アクイティ C18 50x2.1mm 1.7u;移動相A:100%水+0.05%TFA;移動相B:100%アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0978】
工程4:1−{8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン
11−クロロ−8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン(130mg、0.29ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(207mg、0.57ミリモル)、Pd
2(dba)
3(52.6mg、0.06ミリモル)、トリシクロヘキシルホスフィン(179μL、0.12ミリモル、トルエン中20重量%)および炭酸セシウム(187mg、0.57ミリモル)/ジオキサン(2.9mL)をN
2(g)で3分間にわたって脱気処理に付した。反応混合物をその後で115℃にて16時間攪拌した。1N HCl水溶液(2mL)を添加し、反応混合物を20分間攪拌した。反応混合物を1.5M一塩基性リン酸カリウム水溶液(5mL)でクエンチさせ、層を分離した。水層を酢酸エチル(3x10mL)で抽出した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾過により除去し、揮発性物質を減圧下で除去した。粗製の1−{8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オンは精製されることなく使用された。LC/MS(M+H)=461.30;LC/MS TR=1.437分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0979】
工程5:2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[1−(ピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、2870μL、8.60ミリモル)が、1−{8−[1−(5−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−11−イル}エタン−1−オン(132mg、0.29ミリモル)のN
2(g)下の−20℃でのTHF(2.9mL)中の攪拌溶液に添加された。反応混合物をその温度で1時間攪拌した。該反応混合物を次に塩化アンモニウム飽和溶液(8mL)でクエンチさせ、まだ−20℃としながらも酢酸エチル(20mL)で希釈した。その混合物を冷却浴より取り外し、外界温度への加温に供した。層を分離し、水相を別部の酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過により固体を除去し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、ラセミ体の2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[1−(ピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBがキラル分取性HPLC(カラム:キラルパック AD 21x250mm 5u;移動相:ヘプタン中15%エタノール;流速:15mL/分)を用いて分離された。最初に溶出したエナンチオマー(12.61分)をエナンチオマーA(14.2mg、10%収率)として規定し、次に溶出したエナンチオマー(17.56分)をエナンチオマーB(12.4mg、9%収率)として規定した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.37(s,1H)、8.65(s,1H)、8.58(d,J=2.9Hz,1H)、8.29(s,1H)、7.98(brs,1H)、7.72(td,J=8.8、2.9Hz,1H)、7.54(dd,J=8.8、4.4Hz,1H)、6.33−6.26(m,1H)、4.00(s,3H)、2.65−2.58(m,2H)、1.55(s,3H)、1.51(s,3H)、1.34−1.20(m,1H)、1.11−0.97(m,1H)、0.88(t,J=7.2Hz,3H);LC/MS(M+H)=477.20
【0980】
実施例359&360
2−{8−[1−(3−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オール
【化349】
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【0981】
2−{8−[1−(3−フルオロピリジン−2−イル)ブチル]−5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールのエナンチオマーAおよびBは、2−{5−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[1−(ピリジン−2−イル)ブチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(13),2(7),3,5,9,11−ヘキサエン−11−イル}プロパン−2−オールに至る経路にて記載される操作に従って、調製された。エナンチオマーAおよびBはキラル分取性SFC(カラム:ラックス・セルロース−2 21x250mm 5u;移動相:25%エタノール/CO
2;流速:60mL/分;圧力:100 バール;温度:35℃)を用いて分離された。最初に溶出したエナンチオマー(15.5分)はエナンチオマーA(5.1mg、3%収率)と規定され、次に溶出したエナンチオマー(23.0分)はエナンチオマーB(5.2mg、3%収率)と規定された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.35(s,1H)、8.66(s,1H)、8.58(d,J=4.4Hz,1H)、8.35(s,1H)、8.05(s,1H)、7.69(t,J=8.8Hz,1H)、7.54−7.49(m,1H)、6.54−6.47(m,1H)、4.02(s,3H)、2.74−2.63(m,1H)、1.55(s,3H)、1.50(s,3H)、1.36(d,J=7.0Hz,2H)、1.07(d,J=7.3Hz,2H)、0.89(t,J=7.3Hz,3H);LC/MS(M+H)=477.25
【0982】
実施例361
2−{12−フルオロ−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
【化350】
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【0983】
工程1:5−ブロモ−6’−クロロ−5’−フルオロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
フラスコに2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.608g、5.70ミリモル)および(6−クロロ−5−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(1.0g、5.7ミリモル)を充填した。該フラスコに窒素を30分間フラッシュさせた。これにテトラヒドロフラン(17.5mL)を、つづいて2M水性リン酸三カリウム(5.7mL、11.4ミリモル)を添加した。得られた混合物に窒素を通気しながら該混合物を30分間攪拌した。これにPdCl
2(dppf)
2・DCM(0.163g、0.200ミリモル)を添加した。フラスコを密封し、75℃の砂浴に浸した。該反応物をその温度で2時間保持し、次に外界温度にまでゆっくりと冷却した。反応物を水とEtOAcとの攪拌混合液に注いだ。層を分離した。有機部を水で2回以上、次にブラインで洗浄し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(0→20%EA/Hex)に付して1.0g(53%)を得た。LCMS(M+H)=332.5、TR=1.698分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3μ;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0984】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
100mLのフラスコに、5−ブロモ−6’−クロロ−5’−フルオロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(1.0g、3.0ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.5g、3.8ミリモル)を充填し、窒素をフラッシュさせた。該固体を1,2−ジクロロベンゼン(12mL)に懸濁させ、窒素流の下で15分間攪拌した。フラスコを密封し、予め165℃に加熱した油浴中に3時間浸した。反応物を室温にまで冷却させ、沈殿物を濾過で集めた。母液を破棄した。固体をDCM中で攪拌し、濾過により集め、400mg(44%)を得た。LCMS(M+H)=300.15、TR=1.413分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、2x30、3μ;移動相A:95:5 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:5:95 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0985】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン
乾燥バイアルに、3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(385mg、1.28ミリモル)、トリフェニルホスフィン(672mg、2.56ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(493mg、2.56ミリモル)を充填した。その混合物をTHF(12mL)に溶かし、0℃に冷却した。ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(590mg、2.56ミリモル)/THF(0.5mL)を滴下して加えた。反応物を一夜にわたって徐々に室温にまで加温させた。反応物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーに付して精製し、副生成物をカップリングして含有する840mg(定量)の白色の泡沫固体を得た。LCMS(M+H)=474.75、TR=2.177分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、2x30、3μ;移動相A:95:5 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:5:95 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0986】
工程4:(S)−1−(7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)エタン−1−オン
フラスコに、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(406mg、0.855ミリモル)およびDMF(8mL)を充填した。溶液を窒素の流れで脱気処理に付し、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(618mg、1.71ミリモル)、トリエチルアミン(0.178mL、1.28ミリモル)、CuI(16.3mg、0.086ミリモル)、およびPd(PPh
3)
4(49.4mg、0.043ミリモル)で処理した。反応物を攪拌しながら100℃への加温に供した。4.5時間後、反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮した。残留物を10mLのTHFに溶かし、5mLの3M HClで処理し、室温で1時間攪拌した。反応物を15mLのK
2CO
3水溶液(5%溶液)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(0→40%EA/Hex)に付して精製し、120mg(32%)を得た。LCMS(M+H)=438.33、TR=1.897分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、2x30、3μ;移動相A:95:5 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:5:95 水:アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0987】
工程5:(S)−2−(7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、2.3mL、6.9ミリモル)を(S)−1−(7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)エタン−1−オン(100mg、0.228ミリモル)のTHF(2.3mL)中の攪拌溶液にN
2(g)下で−20℃にて添加した。反応物をその温度で1時間攪拌した。該反応混合物を、なおも−20℃のままで、塩化アンモニウム飽和水溶液(6mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(14mL)で希釈した。その混合物を外界温度までの加温に供した。層を分離し、水相を別部の酢酸エチル(7mL)で洗浄した。有機部を合わせて濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(約50%EA/Hex)に付して精製し、97mg(94%)を得た。LCMS(M+H)=454.2、TR=1.602分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3μ;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0988】
工程6:2−{12−フルオロ−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
2mLのマイクロ波バイアルに、(S)−2−(7−クロロ−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)プロパン−2−オール(35.0mg、0.077ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(39.9mg、0.231ミリモル)、酢酸テトラメチルアンモニウム(12.3mg、0.093ミリモル)およびDMF(1.5mL)を充填した。得られた混合物をN
2の流れ脱気処理に付した。これにPdCl
2(PPh
3)
2(5.4mg、7.7マイクロモル)を添加した。該バイアルを窒素でフラッシュさせ、攪拌しながら110℃で5時間加熱した。反応混合物を分取性HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:25分間にわたって20−80%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分))に付して精製し、20mg(収率50%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO) δ 8.77(s,1H)、8.69(d,J=9.54Hz,1H)、8.45(s,1H)、7.70(m,2H)、7.30(m,2H)、7.24(m,1H)、5.87(m,1H)、4.17(s,3H)、3.87(m,1H)、3.74(m,1H)、3.21(m,1H)、2.55(m,2H)、1.61(s,6H)、1.50(m,2H)、1.27(m,1H)、1.10(m,1H);LCMS(M+H)=517.6
【0989】
実施例362&363
2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
【化351】
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【0990】
工程1:5−ブロモ−6’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン
磁気攪拌棒を装備した75mLの圧力フラスコに、(6−クロロピリジン−3−イル)ボロン酸(1g、6.35ミリモル)、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.791g、6.35ミリモル)を添加した。その固体をTHF(30mL)に懸濁させた。混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.259g、0.318ミリモル)およびK
3PO
4(9.53mL、19.06ミリモル)(25g K
3PO
4/60mLの水=2M溶液)で処理した。音波処理に付しながら該混合物にアルゴンを5分間通気した。該フラスコに蓋をし、予め80℃に加熱した油浴にて2時間加熱した。反応容器を室温に冷却した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して有機溶媒を除去した。残りの水層を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(エマルジョンを形成し、ブラインを添加した)。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して固体を得た。その材料をDCMおよび酢酸エチルに溶かした。該溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80g シリカゲル ISCO、0−50%酢酸エチル/ヘキサン(合計で600mLの溶媒)、ついで50−100%(300mLの溶媒);TLC Rf=0.88(50%酢酸エチル/ヘキサン))に付して精製した。同様のフラクションを濃縮して660mg(33%)の淡黄色の固体を99%純度(LC/MSによる)で得た。LC/MS(M+H)=315.9;HPLC条件:TR=3.43分(フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm(4分勾配)10−90%水性MeOH(0.1%TFAを含有する)で溶出する;0.8mL/分;254nmでモニター観察;温度:40℃)
【0991】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンおよび3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン
磁気攪拌棒を装備した丸底フラスコに、5−ブロモ−6’−クロロ−3−ニトロ−2,3’−ビピリジン(4.5g、14.3ミリモル)およびビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(7.13g、17.9ミリモル)を添加した。固体を1,2−ジクロロベンゼン(16.1mL、143ミリモル)に懸濁させた。フラスコを窒素でフラッシュさせ、反応物を攪拌しながら150℃(油浴)に加熱した。該反応物を空気中に連続して1時間開放した。100℃に加熱しながら、窒素の流れの下で蒸発させることにより大部分の溶媒を除去した。反応混合物を100mLのジクロロメタンで希釈し、室温で一夜攪拌した。白色の沈殿物が形成され、濾過により取り除かれ、その固体をさらなるジクロロメタンで洗浄した。この濾過した材料(2.08g;52%)は3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジンであった。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.47(brs,1H)、8.68−8.57(m,2H)、8.19(d,J=1.8Hz,1H)、7.42(d,J=8.3Hz,1H)。他の異性体に加えて多数の不純物を含有する残りの濾液を濃縮して残りの1,2−ジクロロベンゼンを除去した。(100℃に加熱しながら窒素の流れの下で)溶媒を除去した後、その油性残留物を50mLの酢酸イソプロピルに溶かし、該混合物を室温で数時間攪拌した。褐色の固体を濾過した。濾液を真空下で濃縮して油状物を得た。この油状物をDCMに溶かし、精製のために40g ISCOシリカゲルカラムの上端部に移した。該材料を5−100%THF/ヘキサン(合計で800mLの容量)で溶出した。同様のフラクション(LC/MSによって同定されるような;TLCによるダブルスポット(Rf=0.64/0.73 30%THF/ヘキサン中))を合わせ、真空下で濃縮して600mg(15%)の3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジンをオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 1キャップド 0.45(brs,1H)、9.33(s,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、8.04(d,J=1.8Hz,1H)、7.29(s,1H)
【0992】
工程3:(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メタノール
4−ブロモオキサン(3.17g、19.2ミリモル)をマグネシウム(466mg、19.2ミリモル)およびヨウ素(1結晶)のTHF(26mL)中の攪拌溶液に外界温度で滴下して加えた。反応混合物を30分間攪拌し、その後でそれを0℃に冷却した。3−フルオロピコリンアルデヒド(1.20g、9.59ミリモル)を滴下して加えた。次に反応混合物を30分間攪拌した。該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(40mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(100mL)および水(30mL)で希釈した。生成物を有機相に抽出し、その後で層を分離した。水層を別部の酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性物質を減圧下で除去した。粗反応材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製した。(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(1.47g、6.96ミリモル、73%収率)を無色の油として単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.40−8.45(m,1H)、7.40−7.46(m,1H)、7.27−7.33(m,1H)、4.83−4.88(m,1H)、4.00(td,J=2.14、11.37Hz,2H)、3.36(ddt,J=2.20、9.23、11.77Hz,2H)、1.90−2.03(m,1H)、1.65−1.78(m,1H)、1.57(dq,J=4.65、12.47Hz,1H)、1.39−1.49(m,2H)
【0993】
工程4:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(245mg、1.06ミリモル)/THF(7.0mL)を、3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(200mg、0.71ミリモル)、(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(224mg、1.06ミリモル)、トリフェニルホスフィン(279mg、1.06ミリモル)およびEt3N(148μL、1.06ミリモル)のTHF(7.1mL)中の攪拌した溶液に0℃で滴下して加えた。反応混合物を外界温度までの加温に10分間にわたって供し、その温度でさらに16時間攪拌した。その粗反応混合物をシリカゲルに入れ、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)を用いて精製した。ラセミ体の5−ブロモ−11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン(337mg、0.71ミリモル、収率>100%)を白色の固体として微量のトリフェニルホスフィンオキシド汚染物質と共に単離した。LC/MS(M+H)=475.05;LC/MS TR=2.052分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)。該材料を精製することなく用いた。
【0994】
工程5:2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
5−ブロモ−11−クロロ−8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン(337mg、0.71ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(512mg、1.42ミリモル)、テトラキス(82.0mg、0.07ミリモル)、ヨウ化銅(I)(27.0mg、0.14ミリモル)、およびトリエチルアミン(128μL、0.92ミリモル)/DMF(3.5mL)をN
2(g)で3分間脱気処理に付した。該反応混合物をその後で100℃で3時間攪拌した。LC/MSはエノールエーテルに変換したことを示した。1N水性HCl(2mL)を添加し、該反応混合物を20分間攪拌した。反応混合物を1.5M一塩基性リン酸カリウム水溶液(5mL)でクエンチさせ、層を分離した。水層を酢酸エチル(3x10mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾去し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)で精製した。2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール(161mg、0.37ミリモル、52%収率)が単離された。LC/MS(M+H)=439.15;LC/MS TR=1.701分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0995】
工程6:2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール(160mg、0.37ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(184mg、0.47ミリモル)、Pd
2(dba)
3(66.8mg、0.07ミリモル)、トリシクロヘキシルホスフィン(227μL、0.15ミリモル、トルエン中20重量%)、および炭酸セシウム(238mg、0.73ミリモル)/ジオキサン(3.6mL)をN
2(g)で3分間脱気処理に付した。反応混合物をその後で115℃で3時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗反応混合物を精製することなく次の工程に適用した。収率は100%と推定された。LC/MS(M+H)=503.30;LC/MS TR=1.465分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0996】
工程7:2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(3.58mL、10.8ミリモル、3M)を、2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール(180mg、0.36ミリモル)のTHF(3.6mL)中の攪拌した溶液に、N
2(g)にて−20℃で添加した。反応混合物をその温度で1時間攪拌した。次に該反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、なおも−20℃のままで酢酸エチル(20mL)を用いて希釈した。その混合物を冷却浴から外し、外界温度までの加温に供した。層を分離し、水相を別部の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、その固体を濾去し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:22分間にわたって5−45%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、ラセミ体の2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBをキラル分取性HPLC(カラム:キラルパック AD) 21x250mm 5u;移動相:ヘプタン中10%エタノール;流速:15mL/分)を用いて分離した。最初に溶出したエナンチオマー(30分)をエナンチオマーA(15.0mg、収率8%)と規定し、次に溶出するエナンチオマー(35分)をエナンチオマーB(16.0mg、収率8%)として規定した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74−8.68(m,2H)、8.60(d,J=4.4Hz,1H)、8.50(d,J=1.5Hz,1H)、7.70−7.63(m,2H)、7.51−7.46(m,1H)、6.59(d,J=9.5Hz,1H)、5.37(s,1H)、4.37(s,3H)、3.87(d,J=10.6Hz,1H)、3.69(d,J=9.5Hz,1H)、3.54−3.29(m,2H)、3.23−3.11(m,1H)、1.72(d,J=11.4Hz,1H)、1.57−1.51(m,6H)、1.47(d,J=8.1Hz,1H)、1.29−1.18(m,1H)、0.77(d,J=14.3Hz,1H);LC/MS TR=1.220分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0997】
実施例364
2−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−
ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
【0998】
工程1:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−
トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン
ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシラート(97.0mg、419マイクロモル)/THF(2.8mL)を、(2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[3,2−b:4,5−c’]ジピリジン(79.0mg、0.28ミリモル)、(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メタノール(81.0mg、419マイクロモル)、トリフェニルホスフィン(110mg、419マイクロモル)、およびEt3N(58.5μL、419マイクロモル)のTHF(2.8mL)中の攪拌溶液に0℃で滴下して加えた。反応混合物を外界温度までの加温に10分間にわたって供し、その温度でさらに5時間攪拌した。その粗反応混合物をシリカゲルカラムに入れ、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)を用いて精製した。5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン(24.4mg、収率19%)を白色の固体として単離した。LC/MS(M+H)=456.10;LC/MS TR=1.818分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0999】
工程2:1−{11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン
5−ブロモ−11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン(35.0mg、0.08ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(55mg、0.15ミリモル)、テトラキス(8.9mg、8マイクロモル)、ヨウ化銅(I)(2.9mg、15マイクロモル)、およびトリエチルアミン(14μL、0.10ミリモル)/DMF(380μL)をN
2(g)で3分間脱気処理に付した。反応混合物をその後で100℃で5時間攪拌した。LC/MSはエノールエーテルへの変換を示した。1N水性HCl(2mL)を添加し、反応混合物を20分分間攪拌した。該反応混合物を1.5M一塩基性リン酸カリウム水溶液(5mL)でクエンチさせ、層を分離した。水層を酢酸エチル(3x10mL)で希釈した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾去し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、ヘキサン中酢酸エチル(0−100%)で精製した。1−{11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン(32.2mg、0.08ミリモル、収率>100%)を、淡黄色の油状物として、不純物の少量のトリフェニルホスフィンオキシドと共に単離した。LC/MS(M+H)=420.05;LC/MS TR=1.602分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【1000】
工程3:1−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン
1−{11−クロロ−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン(32.0mg、0.08ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(38.6mg、0.10ミリモル)、Pd
2(dba)
3(14.0mg、15マイクロモル)、トリシクロヘキシルホスフィン(47.5μL、0.03ミリモル、トルエン中20重量%)および炭酸セシウム(49.7mg、0.15ミリモル)/ジオキサン(760μL)をN
2(g)で3分間脱気処理に付した。反応混合物をその後で115℃で5時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、その粗反応混合物を精製することなく次の工程に適用した。
【1001】
工程4:2−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−
ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(765μL、2.30ミリモル、3M)を1−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン(37.0mg、0.08ミリモル)のTHF(765μL)中の攪拌溶液にN
2(g)下にて−20℃で添加した。反応混合物をその温度で1時間攪拌した。次に反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(8mL)でクエンチさせ、なおも−20℃のままで酢酸エチル(20mL)で希釈した。その混合物を冷却浴から外し、外界温度までの加温に供した。層を分離し、水相を別部の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機部を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾去し、揮発性物質を減圧下で除去した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:20分間にわたって8−48%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を通して乾燥させ、2−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール(4.5mg、収率12%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.49(s,1H)、8.80(s,1H)、8.51(brs,1H)、8.17(brs,1H)、7.67(d,J=7.70Hz,2H)、7.33−7.40(m,2H)、7.25−7.31(m,1H)、7.22(s,1H)、7.12(s,1H)、7.02(s,1H)、5.92(d,J=11.00Hz,1H)、4.18(s,3H)、3.91(d,J=5.14Hz,1H)、3.73(d,J=9.54Hz,1H)、3.26(t,J=11.00Hz,1H)、1.73(d,J=12.84Hz,1H)、1.65−1.53(m,7H)、1.38−1.27(m,1H)、0.95(d,J=12.10Hz,1H);LC/MS(M+H)=500.35;LC/MS TR=1.188分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【1002】
実施例365−376
表4中の化合物は、商業的に利用可能な出発材料、または2−{8−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オール、または2−{11−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−8−[(S)−(オキサン−4−イル)(フェニル)メチル]−3,8,12−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2,4,6,10,12−ヘキサエン−5−イル}プロパン−2−オールについて記載される同様の操作に従って調製された中間体より調製された:
【1003】
表4
【表7】
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【表8】
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【表9】
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【1004】
a:表4についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラルセル OD 4.6x100mm 5μ;移動相A:100%ヘプタン+0.1%ジメチルアミン;移動相B:100%エタノール;勾配:20%B;流速:2mL/分;方法B:カラム:キラルセル OD 21x250mm 10μ;移動相A:100%ヘプタン;移動相B:100%エタノール;勾配:15%B;流速:15mL/分;方法C:カラム:フェノメネックス 2x30mm 3μ;移動相A:90%水および10%アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10%水および90%アセトニトリル+0.1%TFA;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分;方法D:カラム:キラルパック AD 21x250mm 5μ;移動相A:100%ヘプタン;移動相B:100%エタノール;勾配:13%B;流速:15mL/分;方法E:カラム:キラルセル OD 21x250mm 10μ;移動相A:ヘプタン;移動相B:100%エタノール;勾配:20%B;流速:15mL/分;方法F:カラム:キラルパック AD 21x250mm 5μ;移動相A:100%ヘプタン;移動相B:100%エタノール;勾配:5%B;流速:15mL/分
【1005】
実施例377
1−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]エタン−1−オン
【化353】
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【1006】
工程1:5−ブロモ−11−クロロ−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン
3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(104mg、0.368ミリモル)および(S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(92mg、0.479ミリモル)の4mLのDCM中懸濁液に、トリフェニルホスフィン(193mg、0.736ミリモル)を添加した。得られた混合物を0℃に冷却した。これにDIAD(149mg、0.736ミリモル)を添加した。5分後、氷浴を取り外し、攪拌を室温で一夜続けた。反応物を濃縮し、バイオタージで40g カラムを用い、2−30%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製し、収率91%の所望の生成物を得た。LC/MS[M+H]
+=456(トリプレット)
【1007】
工程2:1−{11−クロロ−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル}エタン−1−オン
(R)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(93mg、0.204ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(147mg、0.407ミリモル)、CuI(3.88mg、0.020ミリモル)、トリエチルアミン(30.8mg、0.305ミリモル)およびPd(PPh
3)
4(11.8mg、10.2マイクロモル)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れ、つづいてDMF(2mL)を添加した。気体をアルゴンと置き換え、その混合物を攪拌しながら100℃に加熱した。1時間後、さらに付加的な量のトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(147mg、0.407ミリモル)を添加し、出発材料が消費されるまで加熱を続けた。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、10mLのTHFに溶かし、2mLの3M HCl溶液で処理した。室温で1時間攪拌した後、該反応物を15mLのK
2CO
3水溶液(5%溶液)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗混合物をフラッシュクロマトグラフィー(24gカラム)に付し、5−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して所望の生成物を収率61%で得た。LC/MS[M+H]
+=420
【1008】
工程3:1−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]エタン−1−オン
(R)−1−(7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)エタノン(30.0mg、0.071ミリモル)、1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(10.4mg、0.107ミリモル)、酢酸テトラメチルアンモニウム(11.4mg、0.086ミリモル)、およびPdCl
2(PPh
3)
2(5.0mg、7.1マイクロモル)を秤量して20mLのシンチレーションバイアルに入れた。DMF(2mL)を添加し、気体を窒素と置き換えた。その反応混合物を100℃で一夜攪拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、ブラインで2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって50−90%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は84%であった。LC/MS[M+H]
+=481;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.13(s,1H)、8.84(d,J=8.1Hz,2H)、7.72(d,J=8.1Hz,3H)、7.33−7.28(m,2H)、7.25−7.21(m,1H)、6.04(brs,1H)、4.34(s,3H)、3.89(d,J=10.3Hz,1H)、3.72(d,J=9.2Hz,1H)、3.58(brs,1H)、3.51(s,3H)、3.46−3.39(m,1H)、3.25−3.15(m,1H)、2.78(s,3H)、1.59(brs,1H)、1.51(d,J=8.8Hz,1H)、1.31(d,J=10.3Hz,1H)、1.07(d,J=14.3Hz,1H)
【1009】
実施例378
2−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]プロパン−2−オール
【化354】
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【1010】
(R)−1−(7−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)エタノン(18.0mg、0.037ミリモル)を5mLのTHFに溶かし、0℃に冷却した。これに臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.187mL、0.562ミリモル)を添加した。5分後、氷浴を取り外し、反応物を一夜攪拌した。該反応物を1mLのアセトンを添加することでクエンチさせ、15mLのEtOAcで希釈した。それをブラインで洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮させた。その粗材料を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は69%であった。LC/MS[M+H]
+=497;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(d,J=7.7Hz,1H)、8.36(brs,2H)、7.71−7.61(m,3H)、7.32−7.27(m,2H)、7.26−7.20(m,1H)、5.93(brs,1H)、4.32(s,3H)、3.88(d,J=9.9Hz,1H)、3.73(d,J=8.4Hz,1H)、3.62(s,3H)、3.42(t,J=11.4Hz,1H)、3.22(t,J=11.6Hz,1H)、2.91−2.90(m,4H)、1.58(brs,7H)、1.47(d,J=12.1Hz,1H)、1.30−1.20(m,2H)、1.09(brs,1H)
【1011】
実施例379&380
表5中の化合物は、2−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作に従って、調製された:
【化355】
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【1012】
表5
【表10】
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【1013】
a:表5についてのHPLC 方法A条件:カラム:ウォーターズ BEH 18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで0.5分間保持した;流速:1.0mL/分;検出:220nmでのUV
【1014】
実施例381
4−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
【化356】
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【1015】
工程1:(S)−4−(7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)チオモルホリン・1,1−ジオキシド
(S)−3−ブロモ−7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン(60.0mg、0.131ミリモル)、チオモルホリン・1,1−ジオキシド(26.6mg、0.197ミリモル)、RuPhos(4.9mg、10.5マイクロモル)、Pd(OAc)
2(1.5mg、6.57マイクロモル)、およびCs
2CO
3(171mg、0.525ミリモル)を2mLのジオキサンに溶かし、マイクロ波を用いて115℃で1.5時間加熱した。試料をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、濃縮してフラッシュクロマトグラフィー(24g シリカゲルカラム、0−10%MeOH/EtOAcで溶出)に付して精製し、収率38%を得た。LC/MS[M+H]
+=511;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46−8.39(m,2H)、7.88(brs,1H)、7.78(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.29(m,3H)、7.27−7.23(m,1H)、5.70(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(brs,4H)、3.89(d,J=13.2Hz,1H)、3.76(d,J=11.0Hz,1H)、3.60(brs,1H)、3.54−3.47(m,1H)、3.41(s,2H)、3.24(brs,4H)、1.53−1.36(m,2H)、1.33−1.23(m,1H)、1.08(d,J=11.0Hz,1H)
【1016】
工程2:4−[11−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−3,8,10−トリアザトリシクロ[7.4.0.0
2,7]トリデカ−1(9),2(7),3,5,10,12−ヘキサエン−5−イル]−1λ
6,4−チオモルホリン−1,1−ジオン
20mLのシンチレーションバイアルに、(S)−4−(7−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピロロ[2,3−b:4,5−b’]ジピリジン−3−イル)チオモルホリン・1,1−ジオキシド(17mg、0.033ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(14.1mg、0.037ミリモル)、および2mLのジオキサンを添加した。これにつづいてPd(dppf)
2Cl
2・DCM(2.7mg、3.3マイクロモル)を加えた。気体をアルゴンと置き換え、バイアルを密封した。それをマイクロ波を用いて140℃に加熱し、その温度で0.5時間保持し、濾過した。濾液を分取性LC/MSを介して次の条件(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって40−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させた。その生成物の収率は35%であった。LC/MS[M+H]
+=572;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.55(d,J=8.1Hz,1H)、8.45(s,1H)、7.85(brs,1H)、7.73(d,J=7.3Hz,2H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.34−7.27(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、5.85(brs,1H)、4.31(s,3H)、4.02(brs,4H)、3.93−3.86(m,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.63(brs,1H)、3.43(d,J=11.4Hz,1H)、3.40−3.33(m,1H)、3.31−3.16(m,5H)、1.56(brs,1H)、1.50−1.41(m,1H)、1.30(d,J=11.4Hz,1H)、1.13(d,J=11.4Hz,1H)
【1017】
生物学的活性の評価
BRD2、BRD3、BRD4およびBRDT活性の阻害について代表的な化合物を試験した。実験の操作および結果を下記に示す。
【1018】
サーマル・シフト・アッセイ(TSA)用のヒトブロモドメインのクローニング、発現および精製
ヒトタンパク質のブロモドメインをコードする組換えDNAクローンを、イー・コリでの発現用に最適化し、化学的に合成し(GenScript, Piscataway NJ)、pET28の修飾発現ベクターに挿入して、タバコ葉脈斑紋ウイルス(TVMV)プロテアーゼで切断可能なN−末端のヘキサヒスチジン融合部を構築した。非天然アミノ酸(MGSSHHHHHHSSGETVRFQSM)(配列番号:1)のすぐ後に、以下の:
CECR2(420−543)、Q9BXF3−1;FALZ(2917−3037)、Q12830−1;GCN5(731−837)、Q92830−1;PCAF(715−831)、Q92831−1;BRD2(24−472)、P25440−1;BRD3(1−434)、Q15059−1;BRD4(44−168)、BRD4(333−460)、BRD4(44−460)、O60885−1;BRDT(1−383)、Q58F21−1;BAZ1B(1340−1457)、Q9UIG0−1;CREBBP(1081−1197)、Q92793−1;EP300(1040−1161)、Q09472−1;WDR9(1310−1430)、Q9NSI6−1;ATAD2(981−1108)、Q6PL18−1;BRD1(556−688)、O95696−1;BRD7(129−236)、Q9NPI1−1;BRD9(134−239)、Q9H8M2−1;BRPF1(626−740)、P55201−2;ATAD2B(952−1086)、Q9ULI0−1;BAZ2B(2054−2168)、Q9UIF8−1;SP140L(400−580)、Q9H930−4;SP140(687−862)、Q13342−1;TIF1(896−1014)、O15164−1;TRIM28(619−805)、Q13263−1;BRWD3(1295−1443)、Q6RI45−1;TAF1(1377−1503)、TAF1(1501−1635)、P21675−1;TAF1L(1402−1522)、TAF1L(1523−1654)、Q8IZX4−1;ASH1L(2433−2564)、Q9NR48−1;PB1(43−156)、PB1(178−291)、PB1(388−494)、PB1(645−766)、PB1(773−917)、Q86U86−1;SMARCA2(1367−1511)、P51531−1;SMARCA2−2(1367−1493)、P51531−2で示されるアミノ酸残基配列(Uniprot Knowledgebase; Uniprot Consortium; www.uniprot.orgより言及されるアクセション、つづいて当該機関による番号付け)を有するブロモドメインタンパク質があった。
【1019】
組換えベクターをイー・コリBL21(DE3)に変換した。その形質転換細胞を、2.5Lのトムソン製ウルトライールド震盪フラスコ中、1LのTB(terrific broth)において、37℃にて230rpmで、600nmのODが1.0である細胞密度で培養し、0.5mM IPTGを用いて誘発させ、該振盪器にて20℃で16−18時間インキュベートした。細胞ペレットを沈降操作により集め、0.1mg/mlのリゾチームを含有する緩衝液中で音波処理に付すことで溶解させた。各試料を沈降操作で清澄にし、上澄みをHisTrapアフィニティカラム(GE Healthcare Life Sciences)に入れた。該カラムを洗浄し、次にイミダゾールの勾配で溶出した。ブロモドメインタンパク質を含むタンパク質のピークフラクションをプールし、濃縮し、該タンパク質をスーパーデックス(Superdex)200カラム(GE Healthcare Life Sciences)で、最終貯蔵緩衝液(20mMトリス塩酸,pH8.0、200mM NaCl、5%グリセロール、2mM DTT)で平衡状態にしたサイズ排除クロマトグラフィーに付してさらに精製した。精製されたタンパク質を2−5mg/mlで含むSECピークフラクションをプールし、そのプールをアリコートに分け、液体窒素で瞬間冷凍させ、−80℃で貯蔵した。
【1020】
TR−FRETアッセイ用のビオチニル化ヒトブロモドメインのクローニング、発現および精製
ヒトBRD2、BRD3、BRD4およびBRDTのブロモドメインをコードする組換えDNAクローンをイー・コリでの発現用に最適化し、化学的に合成し(GenScript, Piscataway NJ)、pET28の修飾発現ベクターに挿入し、タバコ葉脈斑紋ウイルス(TVMV)プロテアーゼで切断可能なN−末端のヘキサヒスチジン融合部を、その後にイー・コリのビオチン・リガーゼ(BirA)により認識される部位特異的ビオチニル化モチーフ(BirA)を構築した。非天然アミノ酸(MGSSHHHHHHSSGETVRFQGLNDIFEAQKIEWHEDTGHM)(配列番号:2)のすぐ後に、以下の:BRD4(44−168)、BRD4(333−460)、BRD4(44−460)、BRD4(1−477)、O60885−1で示されるアミノ酸残基配列(Uniprot knowledgebase; Uniprot Consortium; www.uniprot.orgより言及されるBRD4アクセション、つづいて当該機関による番号付け)を有するブロモドメイン構築物があった。
【1021】
組換えベクターの各々を、クロラムフェニコールの選択下で、BirAをコードするプラスミドを一緒に用いて、イー・コリBL21 STAR(DE3)に共同変換した。その形質転換細胞を、40μg/mlのカナマイシン、35μg/mlのクロラムフェニコール、および100μMのビオチンを補足した1LのM9−CAS培地(Teknova)を含む2.5Lのトムソン製ウルトライールド震盪フラスコ中、37℃で培養した。600nmのODが0.6に相当する細胞密度で、培養物を0.5mM IPTGを用いて誘発させ、該振盪器にて20℃でさらに20時間インキュベートした。細胞ペレットを沈降操作により集め、リゾチームを0.1mg/mlで含有する緩衝液中で音波処理に付すことで溶解させた。各試料を沈降操作で清澄にし、上澄みをHisTrapアフィニティカラムに入れた。該カラムを洗浄し、次にイミダゾール勾配で溶出した。ブロモドメインタンパク質を含むタンパク質のピークフラクションをプールし、精製されたHis−TVMVプロテアーゼと一緒に4℃で18時間インキュベートした(TVMV:BRD4タンパク質の質量割合 1:15)。試料を低イミダゾール緩衝液に交換し、HisTrapカラムに通し、切断されたHis−タグおよびHis−TVMV酵素を捕獲した。HisTrapカラムを通した流れ中にあるタンパク質をさらに精製し、スーパーデックス200カラムでのサイズ排除クロマトグラフィーに付すことで最終貯蔵緩衝液(PBS(pH7.0)、5%グリセロール、1mM DTT)に交換した。純度を高めるために、BRD4(1−477)およびBRD4(44−460)タンパク質を、サイズ排除クロマトグラフィーに付す前に、さらにカチオン交換クロマトグラフィー精製工程に供した。本質的に、各タンパク質において定量的なモノビオチニル化(+226Da)が、最終サンプルを電子噴射イオン化質量分析に付すことで確かめられた。精製された試料をアリコートに分け、液体窒素で瞬間冷凍させ、−80℃で貯蔵した。
【1022】
時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)アッセイ
化合物のブロモドメインBRD4(44−168)、BRD4(333−460)およびBRD4(1−477または44−460)との結合を時間分解蛍光共鳴エネルギー転移結合アッセイ(1)(蛍光標識したプローブ分子とブロモドメインタンパク質との結合を測定する)を用いて評価した。ブロモドメインタンパク質、蛍光プローブ分子(ビオチニル化ヒストンペプチドまたは蛍光標識した小型分子のいずれかのプローブ分子)および用量応答を示す試験化合物を一緒にインキュベートし、熱力学的平衡に到達させる。試験化合物が不在の場合、ブロモドメインと小型分子が結合し、高い蛍光シグナルが発生する。阻害剤が十分な濃度で存在すると、この相互作用が断たれ、蛍光共鳴エネルギー転移が喪失することとなる。
【1023】
すべてのアッセイ成分を、BRD4(1−477および44−460)用の緩衝組成液(20mM Hepes(pH7.5)、150mM NaCl、5mM DTT、0.005%ツィーン20、および100μg/mlのBSA)に溶かした。ブロモドメインタンパク質の最終濃度は1.6nM BRD4(44−168)、1nM BRD4(333−460)、および1nM BRD4(1−477または44−460)であり、蛍光プローブ分子は、その各々で、100nM、50nM、および7.5nMである。タンパク質はすべてビオチニル化した。テルビウムクリプテートで標識したストレプトアビジン(Cisbio SA−Tb)を検出剤として用い、0.2nMの最終濃度でブロモドメインタンパク質と予め混合した。BRD4(44−460)のある場合には、検出剤として抗−Hisテルビウムクリプテートを用いた。7.5nlの用量応答を示す試験化合物またはDMSOベヒクル(0.0375%)をコーニング社の黒色の384ウェルプレートに予め斑点をつけ、各10μlのブロモドメイン/検出試薬および蛍光性小型分子の溶液をプレートに添加して、その反応物を室温で60分間インキュベートした。次にプレートをEnVisionプレートリーダーで読み取った(λex=340nm、アクセプターλEm=520nm、ドナーλEm=615nm、LANCE D400ミラー)。時間分解蛍光強度測定を両方の発光で行い、アクセプター/ドナーの割合を計算し、データ分析に用いた。すべてのデータを16の高ベヒクルウェルおよび8の低対照ウェルで正規化し、次に4パラメータ曲線適合式:
Y=a+((b−a)/(1+(10x/10c)d)
[式中:「a」は最小値、「b」はヒル(Hill)スロープ、「c」はIC
50、および「d」は最大値を意味する]
を適用した。
ヒストンペプチド:GenScriptから購入
H
4K5K8K12K16
ビオチン−AHA−SGRGK(Ac)GGK(Ac)GLGK(Ac)GGAK(Ac)RHRKV(配列番号:3)
【1024】
使用された蛍光標識した小型分子は当該分野にて公知のBRD4阻害剤であった。
1. F.Degorce、A.Card、S.Soh、E.Trinquet、G.P.KnapikおよびB.Xie、HTRF:A technology tailored for drug discovery- a review of theoretical aspects and recent applications. Curent Chemical Genomics(2009)3, 22-32
【1025】
サーマル・シフト・アッセイ
化合物の結合がブロモドメインの熱安定性に寄与する効果を、バイオラッド(BioRad)CFXリアルタイムPCR装置を用い、外部プローブ(SYPROオレンジ)の、それはアンフォールドタンパク質(unfolded protein)に優先して結合するため、蛍光増大をモニター観察することで測定した。そのアンフォールディング反応を、384ウェルプレートにおいて、10mM Hepes(pH7.4)、500mM NaClを含有する4μLの容量の緩衝液中で、2−8μMのブロモドメインタンパク質、1−2%(v/v)のDMSOとで行った。SYPROオレンジ色素を1:500の希釈割合で添加した。化合物の濃度は1.6−100μMの範囲にあった。アンフォールディング反応は、まず、装置を25℃で2.4秒間平衡状態にし、つづいて各温度で読み取りを行う前に60秒間の平衡状態を設けて25℃から95℃まで0.5℃の勾配で温度を上昇させることでモニター観察された。SYPROオレンジ色素用の励起および発光フィルターを、450−490nmの励起範囲で、および560−580nmの発光範囲でFRETにセットした。二次導関数を用いて屈曲点を計算することで中点温度を測定した。観察温度のシフトを、DMSOを含むが、リガンドを含まないタンパク質を含有する標準ウェルと、化合物を含むタンパク質を含有するウェルとの間における、その中点の差として記録した。
【1026】
サーマル・シフト・アッセイは、リガンドの有無で得られるタンパク質のアンフォールディングの転移温度における変化を比較する、生物物理学的技法(1)である。典型的には、蛍光色素を用いて、タンパク質を加熱した際のタンパク質のアンフォールディングをモニターする。アンフォールディング工程の間に、タンパク質の疎水領域が露出し、結果として色素との結合が増加し、蛍光強度が増大する。タンパク質のアンフォールディング転移の中点はTmと定義される。タンパク質と結合するリガンドはタンパク質の熱安定性を増大させ、かくしてリガンド濃度およびその結合アフィニティの両方に比例して、Tmを大きくする。
【1027】
1. M.W.Pantoliano、E.C.Petrella、J.D.Kwasnoski、V.S.Lobanov、J.Myslik、E.Graf、T.Carver、E.Asel、B.A.Springer、P.Lane、F.R.Salemme、創薬のための一般戦略としての高密度な小型熱シフトアッセイ(High-density miniaturized thermal shift assays as a general strategy for drug discovery.)J.Biomol.Screen 6(2001)429-440
2. M.D.Cummings、M.A.Farnum、M.I.Nelen、サーモフローの普遍的スクリーニング方法および適用(Universal screening methods and application of ThermoFluor.)J.Biomol.Screen 11(2006)854-863
【1028】
MYC HCSアッセイ
腫瘍細胞を10%FBSを補足した完全RPMI成長培地(Gibco、11875−085)にて採取し、384ウェルの底部が黒色透明のPDL細胞培養プレートに、30μlの培地中に10,000細胞/ウェルの濃度で置いた。37℃で4時間化合物での処理に付した後、細胞を4%ホルムアルデヒド中に室温で30分間固定し、その後で透過処理に付した。洗浄およびブロッキングに付した後、該プレートを次に抗−myc一次抗体1:1000(Cell Signaling Technology、5605)と共に室温で一夜インキュベートした。翌日、細胞を洗浄およびブロッキングに付し、その後で二次抗体Alexa488ヤギ−抗ウサギ1:2000(Invitrogen、A11034)を室温にて暗室で1時間にわたって添加した。その後で細胞を洗浄し、Cellomics ArrayScanで10xの対物レンズを用いてスキャンした。
【1029】
MTS細胞増殖アッセイ
腫瘍細胞を、底部が黒色透明の384ウェルのマトリックスプレートに、特定の播種密度にて40μl/ウェルで置き、アッセイする前に5%CO
2中、37℃で一夜インキュベートした。翌日、1セットの細胞プレート(T0プレート)を用いて時間ゼロでの細胞密度を測定し、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム(CellTiter 96 Aqueous Non-Radioactive Cell proliferation Kit(Promega、G5440)から由来)をT0プレートに4μl/ウェルで添加し、つづいて5%CO
2中、37℃で3時間インキュベートした。490nmでの吸光度をEnvisionリーダー(Perkin Elmer、Boston、MA)を用いて測定した。同日に、残りの細胞プレート(T72プレート)を化合物を用いて5%CO
2中、37℃で処理した。72時間後に、4μlのMTS試薬をそれらの細胞プレートに添加した。該プレートを5%CO
2中、37℃で3時間さらにインキュベートし、A490での吸光度をEnvisionリーダーで測定した。
【1030】
マウスにおけるヒト腫瘍異種移植体実験
げっ歯類はすべて、ジャクソン・ラボラトリー(Jackson Laboratory)(Bar Harbor, Maine)より入手し、所定の病原体フリーのコロニーにおいてアンモニアフリーの環境に維持した。すべてのマウスを腫瘍増殖および薬物の効能試験に用いる前に、それらは約1週間隔離された。マウスには食べ物および水を自由に与えた。ブリストル−マイヤー・スクイーブ・ファーマシューティカル・リサーチ・インスティテュートの動物ケアプログラムはアメリカン・アソシエーション・フォア・アクレディエーション・オブ・ラボラトリー・アニマル・ケア(American Association for Accreditation of Laboratory Animal Care)(AAALAC)により正式に認定されている。実験はすべてブリストル−マイヤー・スクイーブ(BMS)の動物試験方法および指針に従ってなされた。
【1031】
腫瘍異種移植体はNSG(NODscidIL2受容体ガンマ鎖ノックアウト)マウス(ジャクソン・ラボラトリー)にて皮下的(SC)に増殖させて維持された。ドナーマウスより得られる腫瘍断片を用いて、腫瘍を皮下移植体として増殖させた。
【1032】
前臨床的化学療法実験
有意義な応答を検出するのに必要とされる所要の数の動物を実験の開始の際にプールし、各々に13−ゲージのトロカールを用いて2つの腫瘍断片のバイラテラル皮下移植体(約20mg)を付与した。腫瘍を所定の大きさのウィンドウになるまで増殖させ(範囲外の腫瘍を排除する)、動物を種々の処理群および対照群に公平に分けた。典型的には、処理および対照群に付き、10−12の腫瘍で構成される、6−8匹のマウスからなった。各動物は個々の体重に基づいて処理された。処理動物を処理関連の毒性/死亡数について毎日チェックした。処理を始める前に各群の動物の体重(Wt
1)を測定し、ついで最終処理の投与を行った後に(Wt
2)を再び測定した。体重差(Wt
2−Wt
1)は処理関連の毒性の程度を提供する。
【1033】
腫瘍応答は、腫瘍の型に応じて、腫瘍が所定の「標的とする」大きさ、0.5gまたは1gに達するまで、キャリパーを用いて腫瘍の大きさを週に2回測定することで決定された。腫瘍の重さ(mg)は次式:
腫瘍の重さ=(長さx幅
2)÷2
より概算された。
【1034】
腫瘍応答の基準は腫瘍増殖阻害(%TGI)で表される。腫瘍増殖遅延は、処理腫瘍(T)が所定の標的とする大きさに達するのに要する時間(日数)を、対照群(C)の時間と比較した際の違いとして規定される。このために、一群の腫瘍の重さは、腫瘍の中間の重さ(MTW)として表される。
【1035】
腫瘍増殖阻害は、次式:
【数1】
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[式中:
C
t=処理の終わりの際の対照の腫瘍細胞の中間の大きさ
C
0=処理を始めた際の対照の腫瘍細胞の中間の大きさ
T
t=処理の終わりの際の処理群の腫瘍細胞の中間の大きさ
T
0=処理を始めた際の処理群の腫瘍細胞の中間の大きさ
を意味する]
に従って計算される。
【1036】
活性は、少なくとも1の腫瘍体積倍加時間に相当する期間について50%以上の恒久的腫瘍増殖阻害(すなわち、TGI
>50%)を達成するものとして定義され、薬物処理は少なくとも2の腫瘍体積倍加時間に相当する期間についてのものでなければならない。
【1037】
腫瘍応答はまた、腫瘍増殖遅延で表され、対数殺細胞(LCK値)として表され;それは処理腫瘍細胞(T)が所定の標的とする大きさに達するのに要する時間(日数)を、対照群(C)の時間と比較した時の違いとして規定された。
【1038】
可能なら、抗腫瘍活性を、過剰な毒性(すなわち、二匹以上の死亡)が生じるレベルの真下にある用量レベルと規定される、最大耐量(MTD)に至るまでの一連の用量レベルで測定した。死亡した場合、その死亡日を記録した。腫瘍が標的とする大きさに達する前に死亡する処理マウスは薬物毒性に由来して死亡したとみなされた。対照となるマウスで、標的となる大きさに達する前の腫瘍で死亡したマウスはいなかった。薬物毒性により2匹以上が死亡した処理群は過剰な毒性処理があったと考えられ、そのデータは化合物の抗腫瘍活性を評価するのに含めなかった。
【1039】
治療薬耐性に影響を及ぼす可能性のある薬物毒性の相互作用は併用化学療法試験における重要な検討事項である。併用療法の結果の判断は、単一薬剤と、比較できる程度の耐性用量の併用薬剤との対比において、可能性として最高の応答である抗腫瘍活性を比較することに基づくものでなければならない。したがって、治療での相乗効果は、単独療法の耐性用量で達成される最適効果を越える、併用した薬剤の耐容性を示す治療方法で達成される治療効果として定義された。データの統計的評価をゲハン(Gehan)の一般化ウィルコクソン試験を用いて行った。統計的有意性はP<0.05で示された。
【1040】
薬物投与
BET阻害剤をげっ歯類に投与するのに、化合物を90%PEG300/10%TPGS/10%エタノールに溶かした。BET阻害剤は、典型的には、QDx7またはQDx10(5デイ−オン−2デイ−オフ)の投与計画で経口的に投与されたが、他の投与計画も評価され、効果的であることが明らかにされた。
【1041】
以下に示される活性データは上記のFRETアッセイの1つの使用に基づくものである。IC
50が1500nMよりも小さな化合物が(+)で示され、IC
50が10nMよりも小さな化合物が(++)で示され、IC
50が1nMよりも小さな化合物が(+++)で示される。
【1042】
【表11】
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【表12】
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【表13】
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【表14】
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【表15】
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【表16】
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【表17】
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【表18】
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【表19】
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【表20】
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NA=入手できず