(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含み、前記第二の端末装置が前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することは、
前記第二の端末装置が前記位置条件情報と前記第二の端末装置の位置及び/又は前記時間条件情報と前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信した時点に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することを含むことを特徴とする
請求項8又は9に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例はD2D通信方法とD2D装置を提供し、D2D通信中の大量の情報転送に起因する輻輳問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の態様によるD2D通信方法は、
第一の端末装置がターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を確定することと、
前記第一の端末装置が前記転送待ち情報を送信し、第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信する時に、前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するようにすることとを含む。
【0005】
したがって、本発明の実施例によるD2D通信方法では、情報転送を行う装置をフィルタリングし、一定の条件を満たす端末装置に転送待ち情報を転送させることにより、大量の情報転送に起因する輻輳を回避する。
【0006】
他の実施例として、前記転送条件情報は、位置条件情報及び/又は時間条件情報を含む。
【0007】
他の実施例として、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0008】
他の実施例として、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0009】
他の実施例として、前記転送待ち情報は前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる。
【0010】
他の実施例として、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つとを含む。
【0011】
他の実施例として、前記第一の端末装置が前記転送待ち情報を送信することは、
前記第一の端末装置が前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信することを含む。
【0012】
他の実施例として、前記第一の端末装置は車載装置であり、前記ターゲット情報は前記第一の端末装置のユーザニーズ情報又は現在の交通状況情報を含む。
【0013】
第二の態様によるD2D通信方法は、
第二の端末装置が第一の端末装置から送信された、ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を受信することと、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することとを含む。
【0014】
このようにして、転送条件情報に基づき、該転送待ち情報を転送するか否かを確定し、条件を満たさない端末装置が該転送待ち情報を転送する必要がなく、それによって大量の情報転送に起因する輻輳を回避する。
【0015】
他の実施例として、前記第二の端末装置が前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することは、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たす場合、前記転送待ち情報を転送することを確定することと、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たさない場合、前記転送待ち情報の転送を禁止することとを含む。
【0016】
他の実施例として、前記転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含み、前記第二の端末装置が前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することは、
前記第二の端末装置が前記位置条件情報と前記第二の端末装置の位置及び/又は前記時間条件情報と前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信した時点に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定することを含む。
【0017】
他の実施例として、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0018】
他の実施例として、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0019】
他の実施例として、前記転送待ち情報が前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を転送することを確定した場合、前記方法はさらに、
前記第二の端末装置が前記指示情報に基づいて前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定することと、
前記第二の端末装置が前記転送情報を転送することとを含む。
【0020】
他の実施例として、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0021】
他の実施例として、前記第二の端末装置が前記転送情報を転送することは、
前記第二の端末装置が前記転送情報をブロードキャストすることを含む。
【0022】
第三の態様によるD2D通信方法は、
第一の端末装置がターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を確定することと、
前記第一の端末装置が前記転送待ち情報を送信し、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられることとを含む。
【0023】
他の実施例として、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0024】
他の実施例として、前記第一の端末装置が前記転送待ち情報を送信することは、
前記第一の端末装置が前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信することを含む。
【0025】
このようにして、該指示情報により、端末装置はそれに受信された該転送待ち情報の伝送経路を取得することができる。
【0026】
第四の態様によるD2D通信方法は、
第二の端末装置が前記第一の端末装置から送信された、ターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を受信することと、
前記第二の端末装置が前記指示情報に基づき、前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定することと、
前記第二の端末装置が前記転送情報を送信することとを含む。
【0027】
このようにして、該指示情報により、端末装置はそれに受信された転送待ち情報の伝送経路を確定することができる。
【0028】
他の実施例として、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0029】
他の実施例として、前記第二の端末装置が第一の端末装置から送信された転送待ち情報を受信した場合、前記方法はさらに、
前記第二の端末装置が前記転送待ち情報に基づき、前記転送待ち情報の転送に関与する端末装置の位置情報を含む、前記転送待ち情報の伝送経路を確定することを含む。
【0030】
第五の態様による装置対装置D2D装置は、上記第一の態様及び様々な実施形態におけるD2D通信方法の第一の端末装置によって実行される各プロセスを実行することに用いられてもよく、該D2D装置は、
ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を確定するように構成される確定モジュールと、
前記確定モジュールによって確定された前記転送待ち情報を送信し、第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信する時に、前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するようにするように構成される送信モジュールとを備える。
【0031】
第六の態様による装置対装置D2D装置は、上記第二の態様及び様々な実施形態におけるD2D通信方法の第二の端末装置によって実行される各プロセスを実行することに用いられてもよい。該D2D装置は、
第一の端末装置から送信された、ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を受信するように構成される受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するように構成される確定モジュールとを備える。
【0032】
第七の態様による装置対装置D2D装置は、上記第三の態様及び様々な実施形態におけるD2D通信方法の第一の端末装置によって実行される各プロセスを実行することに用いられてもよい。該D2D装置は、
ターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を確定するように構成される確定モジュールと、
前記確定モジュールによって確定された前記転送待ち情報を送信するように構成され、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる送信モジュールとを備える。
【0033】
第八の態様による装置対装置D2D装置は、上記第四の態様及び様々な実施形態におけるD2D通信方法の第二の端末装置によって実行される各プロセスを実行することに用いられてもよい。該D2D装置は、
第一の端末装置から送信された、ターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を受信するように構成される受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記指示情報に基づき、前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定するように構成される確定モジュールと、
前記確定モジュールによって確定された前記転送情報を送信するように構成される送信モジュールとを備える。
【0034】
第九の態様による他の装置対装置D2D装置は、記憶ユニットとプロセッサを備え、該記憶ユニットが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、且つ該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサが第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0035】
第十の態様による他の装置対装置D2D装置は、記憶ユニットとプロセッサを備え、該記憶ユニットが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサが第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0036】
第十一の態様による装置対装置D2D装置は、記憶ユニットとプロセッサを備え、該記憶ユニットが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサが第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0037】
第十二の態様による装置対装置D2D装置は、記憶ユニットとプロセッサを備え、該記憶ユニットが命令を記憶することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行することに用いられ、該プロセッサが該メモリに記憶された命令を実行する場合、該実行により該プロセッサが第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行する。
【0038】
第十三の態様によるコンピュータ可読媒体は、第一の態様又は第一の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0039】
第十四の態様によるコンピュータ可読媒体は、第二の態様又は第二の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0040】
第十五の態様によるコンピュータ可読媒体は、第三の態様又は第三の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0041】
第十六の態様によるコンピュータ可読媒体は、第四の態様又は第四の態様のいずれかの可能な実施形態における方法を実行するための命令を含むコンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0042】
上記技術的解決手段に基づき、本発明の実施例において情報転送を行う装置をフィルタリングし、一定の条件を満たす端末装置に転送待ち情報を転送させることにより、大量の情報転送に起因する輻輳を回避する。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本出願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、以下に本出願の実施例に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に記載される図面が本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0045】
以下に本発明の実施例の図面を組み合わせながら、本発明の実施例に係る技術的解決策を明確に全面的に説明し、明らかに、説明した実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得た他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0046】
理解すべきものとして、本発明の技術的解決策は、様々な通信システム、例えばグローバルモバイル通信(Global System for Mobile Communication、「GSM」略称)システム、符号分割多元アクセス(Code Division Multiple Access、「CDMA」と略称)システム、帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、「WCDMA」と略称)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:「GPRS」と略称)、長期進化型(Long Term Evolution、「LTE」と略称)システム、高度な長期進化型(Advanced long term evolution、「LTE−A」と略称)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、「UMTS」と略称)、将来の5G通信システムなどに応用されてもよい。
【0047】
いくつかの実施例では、D2D通信は車対車(V2V:Vehicle to Vehicle)通信、又はV2X通信を指すことができる。V2X通信では、Xは無線受信及び送信能力を有しているいかなるデバイスを広く指すことができ、例えば遅く移動する無線デバイス、速く移動する車載デバイス、又は無線送信及び受信能力を有しているネットワーク制御ノードなどであるがこれらに限定されず、本発明はこれに限定されない。
【0048】
理解すべきものとして、本発明の実施例は主にV2X通信シーンに応用されるが、任意の他のD2D通信シーンに応用されてもよく、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0049】
V2X通信は2つの通信モードがあり、一つは装置間直接通信であり、PC5インタフェースに基づく通信と呼ばれ、もう一つは従来の長期進化(Long Term Evolution、「LTE」と略称)システムにおけるエアインタフェース(User Equipment to Universal、「UUインタフェース」と略称)に基づく通信であり、このモードで、装置間通信が基地局の中継、即ち装置−基地局−装置によって実現される。本発明の実施例では、装置同士はPC5インタフェースに基づいて情報交換を行う。一つの端末装置が他の端末装置によって転送される必要があるメッセージをPC5インタフェースで送信する場合、該端末装置は一定の転送条件を追加する必要があり、他の端末装置は該メッセージを転送する前に、それが該転送条件を満たすか否かを判定する必要があり、他の端末装置がこのメッセージを転送する場合、該メッセージに搬送された転送条件を同時に転送する必要がある。
【0050】
図1は本発明の実施例の一つの応用シーンを示す図である。
図1においてV2X通信シーンを例として説明するが、本発明の実施例は任意の他のD2D通信シーンに応用されてもよく、本発明はこれに限定されない。
図1に一つの完全なD2D通信リンクにおける情報伝送に関与する部分の端末装置が示される。ここで、端末装置10は端末装置20、端末装置21と端末装置22へメッセージを送信し、端末装置20が転送条件を満たし、端末装置21と端末装置22が転送条件を満たさないと仮定する場合、端末装置20が該メッセージを転送し、例えば端末装置30、端末装置31と端末装置32へ該メッセージを転送することができ、端末装置21と端末装置22が該メッセージを転送しない。
【0051】
図1に示される異なる端末装置は速く移動する車載装置例えば端末装置10、端末装置20、端末装置22、端末層値30と端末装置31、又は無線送受信能力を有するネットワーク制御ノード、例えば端末装置21、又は遅く移動する無線装置例えば端末装置32を備えることができる。しかし、本発明の実施例において該D2D通信に関与する端末装置のタイプが何ら限定されず、該端末装置は無線受信及び送信能力を有する他のD2D装置であってもよい。
【0052】
図2は本発明の実施例によるD2D通信方法のプロセスインタラクション図である。ここで、端末装置10と端末装置20を例として説明するが、本発明の実施例はこれに限定されず、本発明の実施例における通信方法では、端末装置10は端末装置20を含む複数の端末装置へ転送待ち情報を送信することができ、転送待ち情報を受信した他の端末装置によって実行される方法は端末装置20によって実行される方法を参照できる。
図2に示すように、該D2D通信装置方法は以下のステップを含む。
【0053】
201において、端末装置10はターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を確定する。
【0054】
具体的には、端末装置10は他の端末装置に転送される必要がある転送待ち情報を確定し、該転送情報にターゲット情報だけでなく、該ターゲット情報が転送し続けられてもよいか否かを示すための転送条件情報が含まれる。選択可能に、該ターゲット情報は端末装置10のユーザニーズ情報又は現在の交通状況情報を含む。他の端末装置、例えば端末装置20が該転送待ち情報を受信した場合、端末装置20は該転送待ち情報内の転送条件情報に基づき、該転送待ち情報を転送し続けるか否かを確定することができる。該端末装置20が転送条件情報に示される転送条件を満たさない場合、該転送待ち情報を転送せず、該端末装置20が該転送条件情報に示される転送条件を満たす場合、該端末装置20は他の端末装置へ該転送待ち情報を転送し続け、該転送待ち情報に該転送条件情報が含まれる。
【0055】
選択可能に、該転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含む。
【0056】
即ち、上記転送条件情報に示される転送条件は、地理位置に基づく条件であってもよいし、時間に基づく条件であってもよいし、同時に地理位置と時間に基づく条件であってもよい。
【0057】
V2X通信のプロセスでは、交通情報又は端末装置間の発見を問わず、一定の位置範囲内でなければ、意味がない。したがって、端末装置10は、他の端末装置を介して転送する必要があるターゲット情報をPC5インタフェースで送信する時に、該情報の有効な位置範囲をつけることができる。一定の地理位置範囲内である場合のみ、該ターゲット情報が有効であり、換言すれば、この場合のみ、該ターゲット情報が他の端末装置に転送し続けられる必要性がある。
【0058】
選択可能に、該位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0059】
例えば、該転送条件情報に、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲が含まれると仮定する。しかも端末装置10は走行中に深刻な交通渋滞に遭遇した場合、該交通渋滞のメッセージ、即ちターゲット情報を他の端末装置に通知する必要がある。該交通渋滞が発生するエリア範囲が東経116°23′17〃、北緯39°54′59〃から東経116°30′18〃、北緯39°55′00〃までの範囲であると仮定する場合、端末装置10は、ここで渋滞していることを地理位置が東経116°23′15〃、北緯39°54′58〃から東経116°30′20〃、北緯39°55′01〃までである範囲内に位置する端末装置に通知する必要があり、そのため該交通渋滞の情報に含まれる転送条件情報が該地理位置範囲を含み、該範囲内の端末装置が該交通渋滞の影響を大きく受けるため、これらの端末装置は、該交通渋滞メッセージを受信した後に、自分の走行ルートを調整又は変更し、更なる深刻な交通渋滞と大量の交通量による交通事故を避けることができる。該範囲以外に位置する他の端末装置に対して、該交通渋滞の影響を小さく受けるため、該交通渋滞メッセージをこれらの端末装置に転送する必要がなく、大量の情報転送に起因するネットワーク渋滞を減少し、該交通渋滞メッセージが必要な端末装置によって適時且つ正確に受信されることができる。
【0060】
また、例えば、端末装置10は他の端末装置へ転送待ち情報を送信すると仮定し、転送待ち情報に含まれるターゲット情報が現在の位置するエリアで交通渋滞が発生することを示すための情報であり、転送待ち情報に含まれる該転送条件情報に、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置との最小距離R
min、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置との最大距離R
maxが含まれる。端末装置10が該転送条件情報を含む該転送待ち情報を送信した後、該転送条件情報に示される転送条件を満たす端末装置だけが該転送待ち情報を転送することができ、即ち端末装置10からの距離がR
minからR
maxまでの範囲にある端末装置だけが該転送待ち情報を転送することができ、その中の該転送待ち情報を受信した何かしらの端末装置は、端末装置10からの距離がR
minより小さい又はR
maxより大きい場合、該転送待ち情報を転送しない。V2X通信プロセスでは、2つの端末装置の間の距離が非常に近い場合、このような転送の意義があまり大きくなく、例えば、それぞれ同じ道路の2本の車線に同じ方向で並んで移動する2つの車に対して、その有効カバレッジが基本的に一致すると考えても良く、この2つの車の間の不必要な転送を回避してネットワーク輻輳を減少することができる。2つの端末装置の距離が非常に遠い場合、一つの端末装置の交通状況が他の端末装置に及ぼす影響は無視されてもよい。
【0061】
選択可能に、該転送条件情報に前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置との最小距離及び/又は最大距離が含まれる場合、他の端末装置が該転送待ち情報を受信してから、該位置情報に基づいて端末装置10との距離を確定することが可能となるように、端末装置10から送信された転送待ち情報に、該端末装置10の位置情報を含ませてもよい。
【0062】
V2X通信プロセスでは、リアルタイム交通情報の伝播のようないくつかの情報は時間制限がある。そのため、端末装置10は該ターゲット情報を送信する場合、該ターゲット情報の有効時間範囲をつけて一緒に送信することができる。
【0063】
選択可能に、該時間条件情報は該転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は該時間条件情報は該転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0064】
ここで、該送信時点又は転送終了時点はタイムスタンプで表されてもよく、例えば協定世界時(Universal Time Coordinated、「UTC」と略称)のタイムスタンプで表されてもよく、該最長転送時間は一つの具体的なタイムスタンプであってもよく、一つの時間長さであってもよい。
【0065】
例えば、端末装置10が走行中に、前方に交通警察が交通紛争を処理することに遭遇し、該交通紛争の処理時間が約5分間である場合、端末装置10は、転送待ち情報を送信し、前方に5分間の徐行が必要であることを他の端末装置に通知し、該転送待ち情報にターゲット情報、即ち該交通紛争の情報だけでなく、該時間情報5分間と端末装置10が該転送待ち情報を送信する時点情報例えば14:00が含まれる。他の端末装置は該転送待ち情報を受信する時に、転送条件情報に基づき、転送し続けるか否かを判定し、該初期メッセージを受信した時点が14:02である場合、ある端末装置が転送条件情報に基づいて14:02が14:00−14:05にあることが確定でき、該交通紛争がまだ処理終わっていないことを示し、そのため該転送待ち情報を他の端末装置に転送し続ける。ある端末装置が該転送待ち情報を受信した時点が14:07である場合、転送条件情報に基づいて14:07が14:05を超えていることを確定でき、該交通紛争が既に処理終わっていることを示し、そのため該転送条件を含む該転送待ち情報を転送する必要がなく、ネットワーク輻輳を減少し、他の重要な情報が適時に転送されることが可能となる。
【0066】
202において、端末装置10は該転送待ち情報を送信する。
【0067】
具体的には、端末装置10は送信される必要がある転送待ち情報を確定した後、該転送待ち情報を送信し、該転送待ち情報がターゲット情報と該ターゲット情報が転送し続けられることができるか否かを示すための転送条件情報とを含む。
【0068】
選択可能に、端末装置10は該転送待ち情報をブロードキャストにより送信する。
【0069】
203において、端末装置20は端末装置10から送信された転送待ち情報を受信する。
【0070】
具体的には、端末装置10は該転送待ち情報を送信した後、端末装置20は端末装置10から送信された該転送待ち情報を受信し、該転送待ち情報がターゲット情報と転送条件情報を含む。端末装置20は該転送条件情報に基づき、該転送待ち情報を転送するか否かを確定する。
【0071】
理解すべきものとして、ここで端末装置20が端末装置10から送信された該転送待ち情報を受信することを例として説明し、端末装置10から送信された該転送待ち情報が他の端末装置によって受信されてもよく、他の端末装置は該転送待ち情報を受信した後、端末装置20と同じ方法を実行することができ、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0072】
選択可能に、該端末装置20は端末装置10がブロードキャストにより送信した該転送待ち情報を受信する。
【0073】
204において、端末装置20は該転送条件情報に基づき、該転送待ち情報を転送するか否かを確定する。
【0074】
具体的には、端末装置20が端末装置10からターゲット情報と転送条件情報を含む該転送待ち情報を受信した場合、端末装置20は該転送待ち情報に含まれる転送条件情報に基づき、他の端末装置へ該転送待ち情報を転送するか否かを確定する。該転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含むことができる。端末装置20が前記転送条件情報に示される転送条件を満たす場合、該転送待ち情報を転送することを確定し、端末装置20が前記転送条件情報に示される転送条件を満たさない場合、該転送待ち情報の転送を禁止する。理解すべきものとして、該端末装置20は該転送条件情報に基づいて転送ターゲット情報を確定する場合、該ターゲット情報を転送するとともに、該転送条件情報を転送することができる。
【0075】
例えば、該転送条件情報に前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置との最小距離及び最大距離が含まれる場合、端末装置20に受信された転送待ち情報に該端末装置10の位置情報が含まれてもよい。これにより、端末装置20は端末装置10の位置情報とそれ自体の位置に基づき、該端末装置20と端末装置10の間の距離が該最小距離と該最大距離の要求を満たすか否かを確定し、且つ該転送待ち情報を転送するか否かを確定することができる。端末装置20は端末装置10から送信された転送待ち情報を受信したと仮定し、該転送待ち情報がターゲット情報と転送条件情報を含み、該ターゲット情報が端末装置10の位置に交通渋滞が発生することを示し、該転送条件情報が前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置との最小距離R
min=500m及び最大距離R
max=5kmを含む。端末装置20はさらに端末装置10から送信された端末装置10の位置情報、例えば端末装置10が東経116°23′17〃、北緯39°54′59〃に位置するという位置情報を受信することができる。端末装置20は、それ自体の位置が東経116°23′17〃、北緯39°56′62〃であることを確定した場合、端末装置10の位置情報と端末装置20の位置情報に基づいて端末装置20と端末装置10との距離R=2kmと計算することができ、そのため該端末装置20の位置が該最小距離より大きく且つ該最大距離より小さく、該端末装置20は該初期メッセージを転送するとともに、端末装置20の位置情報、即ち端末装置20が東経116°23′17〃、北緯39°56′62〃に位置するという情報を転送し、該渋滞情報を他の端末装置に通知する必要があり、他の端末装置が該交通渋滞メッセージを受信した後にそれ自体の走行ルートを調整又は交通手段を変更することが可能となる。端末装置20は、それ自体の位置が東経116°23′17〃、北緯39°54′58〃であることを確定した場合、端末装置10の位置情報と端末装置20の位置情報に基づいて端末装置20と第一の端末装置10の距離R=100mと計算し、そのため該端末装置20の位置が該最小距離より小く、該端末装置20は端末装置10から100mだけである位置に位置することを示し、該端末装置20と該端末装置10のカバレッジエリアが基本的に
同じであり、不要な情報転送を減少するために、該端末装置20は該初期メッセージの転送を禁止する。端末装置20がそれ自体の位置が東経116°23′17〃、北緯39°52′62〃に位置すると仮定する場合、端末装置20は端末装置10の位置情報と端末装置20の位置情報に基づいて端末装置20と第一の端末装置10の距離R=7km確定し、そのため該端末装置20の位置が該最大距離より大きい場合、該端末装置20が端末装置からの7km以上の位置に位置することを示し、現在の渋滞範囲をはるかに超え、該渋滞状況の影響を小さく受け、そのため該端末装置20は該初期メッセージを転送する必要がない。
【0076】
したがって、本発明の実施例によるD2D通信方法では、情報転送を行う端末装置をフィルタリングし、一定の条件を満たす端末装置に転送待ち情報を転送させることにより、大量の情報転送に起因する輻輳を回避する。
【0077】
いくつかのシーンにおいて、転送情報だけでなく、転送情報に含まれる経路(トポロジー構造)情報も有用である。例えば、V2X通信が交通事故支援、災害救援などの公共安全分野に応用される場合、V2X情報の伝送経路は非常に有用な情報である可能性がある。端末装置10は、転送される必要がある情報をPCインタフェースで送信する場合、情報転送を行うとともに、それ自体の属性情報をつけて一緒に送信するように該情報を転送する端末装置に要求することができる。
【0078】
選択可能に、
図3は本発明の他の実施例によるD2D通信方法のプロセスインタラクション図である。201で端末装置10によって確定された転送待ち情報は、ターゲット情報と転送条件情報だけでなく、該端末装置10の属性情報と指示情報を含むことができる。202で端末装置10は該転送情報を送信する。203で端末装置20は端末装置10から送信された該転送待ち情報を受信する時に、ターゲット情報と転送条件情報だけでなく、端末装置10の属性情報と指示情報を取得することができる。ここで、該実施例では、該指示情報は、前記転送待ち情報を転送すると同時に、端末装置20の属性情報も送信するように端末装置20に指示することに用いられる。204で、端末装置20が転送待ち情報に含まれる転送条件情報に基づき、該転送待ち情報を転送することを確定した場合、該2DD通信方法はさらに2041、205と206を含むことができる。ここで、204は2041に置き換えられてもよい。
【0079】
205において、端末装置20は該指示情報に基づいて転送情報を確定する。
【0080】
端末装置20は端末装置10から送信された転送待ち情報を受信し、且つ該転送待ち情報における指示情報に基づいて転送情報を確定し、該転送情報が転送待ち情報と端末装置20の属性情報を含む。
【0081】
選択可能に、該属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置20のタイプ情報と端末装置20の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0082】
ここで、端末装置のタイプ情報は端末装置の属するタイプを指し、例えば該端末装置が速く移動する車載装置、遅く移動する無線装置、又は無線送信及び受信能力を有するネットワーク制御ノードなどであることを示す。異なるタイプの端末装置は異なるタイプ識別子でマーキングされてもよい。
【0083】
また、端末装置の身元情報は各端末装置のそれぞれが有する異なる識別子を指し、例えばV2V通信プロセスでは、各車のナンバープレート番号はそれぞれの身元情報とみなすことができ、該端末装置の身元情報が分かれば、該端末装置を一意に確定することができる。
【0084】
具体的には、端末装置10はターゲット情報、転送条件情報、該端末装置10の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を送信する。端末装置20が該転送待ち情報を受信した後に、その中の転送条件情報に基づいて該転送待ち情報の転送を確定するとした場合、端末装置20は、さらに該指示情報に基づいて転送情報を確定することができ、該転送情報が該転送待ち情報だけでなく、端末装置20の属性情報を含む。
【0085】
206において、端末装置20は該転送情報を送信する。
【0086】
具体的には、端末装置20が端末装置10から送信された転送待ち情報を受信した後、該転送待ち情報を転送することを確定する場合、端末装置20は該指示情報に基づいて転送情報を確定し、該転送情報に該転送待ち情報だけでなく、端末装置20の属性情報が含まれる。これにより、端末装置20から送信された該転送情報を受信した端末装置は、該転送情報から端末装置20の属性情報と端末装置10の属性情報を取得することができ、それによって該転送待ち情報の伝送経路を確定でき、該伝送経路が前記転送待ち情報の転送に関与する端末装置の位置情報を含み、異なる端末装置から受信された該転送待ち情報に基づいて経路トポロジー構造を確定することができる。このようにして、一つの端末装置は、他の端末装置の位置及び分布を取得することができ、いくつかの特殊なシーン例えば災害救援現場で救援活動をガイドすることができる。
【0087】
図4は本発明の他の実施例によるD2D通信方法のプロセスインタラクション図である。ここで端末装置10と端末装置20を例として説明するが、本発明の実施例はこれに限定されず、本発明の実施例における通信方法では、端末装置10は端末装置20を含む複数の端末装置へ該転送待ち情報を送信することができ、他の端末装置によって実行される方法について端末装置20によって実行される方向を参照することができる。
図4に示すように、該D2D通信方法は、
401において、端末装置10は転送待ち情報を確定する。
【0088】
具体的には、端末装置10は他の端末装置に転送される必要がある転送待ち情報を確定し、該転送待ち情報にターゲット情報、端末装置10の属性情報、及び指示情報が含まれる。該指示情報は、前記転送待ち情報を転送すると同時に、端末装置20の属性情報も送信するように端末装置20に指示することに用いられる。
【0089】
選択可能に、該属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0090】
402において、端末装置10は該転送待ち情報を送信する。
【0091】
具体的には、端末装置10は、送信される必要がある転送待ち情報を確定した後、該転送待ち情報を送信し、該転送待ち情報がターゲット情報、端末装置10の属性情報と指示情報を含む。
【0092】
選択可能に、端末装置10は該転送待ち情報をブロードキャストにより送信する。
【0093】
403において、端末装置20は該転送待ち情報を受信する。
【0094】
具体的には、端末装置10が該転送待ち情報を送信した後、端末装置20は端末装置10から送信された、ターゲット情報、端末装置10の属性情報、及び指示情報を含む該転送待ち情報を受信する。端末装置20は該指示情報に基づいて転送情報を確定し、該転送情報が該転送待ち情報と端末装置20の属性情報を含む。
【0095】
理解すべきものとして、ここで端末装置20が端末装置10から送信された該転送情報を受信することを例として説明し、端末装置10から送信された該転送待ち情報はさらに他の端末装置によって受信されてもよく、他の端末装置は該転送待ち情報を受信した後、端末装置20と同じ方法を実行することができ、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0096】
選択可能に、該端末装置20は端末装置10がブロードキャストにより送信した該転送待ち情報を受信する。
【0097】
404において、端末装置20は該指示情報に基づいて転送情報を確定する。
【0098】
具体的には、端末装置10は、ターゲット情報、該端末装置10の属性情報、及び指示情報を含む転送待ち情報を端末装置20に送信する。端末装置20が端末装置10から該転送待ち情報を受信した後、端末装置20は他の端末装置へ該転送待ち情報を送信する必要がある。端末装置20は該転送待ち情報に含まれる指示情報に基づいて転送情報を確定し、該転送情報が該転送待ち情報だけでなく、端末装置20の属性情報を含む。
【0099】
405において、端末装置20は該転送情報を送信する。
【0100】
具体的には、端末装置20が端末装置10からターゲット情報、端末装置10の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を受信した後、端末装置20は、送信端末20が該指示情報に基づいて確定した転送情報を送信し、該転送情報に該転送待ち情報だけでなく、端末装置20の属性情報が含まれる。該転送情報を受信した端末装置は該転送情報から端末装置20の属性情報と端末装置10の属性情報を取得することができ、これにより転送待ち情報の伝送経路を確定し、異なる端末装置から受信された該転送待ち情報に基づいて複数本の経路を確定して経路トポロジー構造を形成することができる。
【0101】
選択可能に、該方法はさらに、
端末装置20が転送待ち情報に基づき、該転送待ち情報の転送に関与する端末装置の位置情報を含む、該転送待ち情報の伝送経路を確定することを含む。
【0102】
具体的には、端末装置20は指示情報に基づき、該転送待ち情報と該端末装置20の属性情報を含む転送情報を確定し、且つ該転送情報を転送する。他の端末装置は端末装置20から送信された転送情報を受信した後、端末装置10の位置情報と端末装置20の位置情報を取得することができ、即ち、該転送情報を受信した端末装置は該転送情報の伝送経路を確定することができる。該転送情報を受信した端末装置はさらに他の端末装置から異なる経路を介して伝送された該転送情報を受信し、同様に該転送待ち情報の複数の異なる経路情報を取得してもよく、これにより転送待ち情報の伝送中の全ての経路を確定し、一つの経路トポロジー構造を形成できる。
【0103】
このようにして、各端末装置は他の端末装置の位置及び分布を取得することができ、且つ端末装置のタイプ情報が端末装置のタイプを区分でき、これにより、他の端末装置の位置及び分布を取得するとともに、各転送ポイントにある装置がどのタイプであるかを知り、車、歩行者又はその他が該情報を転送するか否かを判定することができ、いくつかの特殊なシーン例えば災害救援現場で救援活動をガイドすることができる。送信端末は形成された該トポロジー構造を使用して伝送経路に位置する特定端末(伝送経路における転送端末)に到達することができ、このようにしてV2X通信中の転送効率(このトポロジー構造を使用し、伝送経路に位置する特定端末だけが転送するように要求され)を向上させることができ、これは災害救援と事故処理に特殊な意義を持つ。同時に、伝送経路に搬送された地理位置情報に基づいてV2Xにおける車位置分布情報を得ることもでき、これは公共安全分野(災害救援、事故処理)にも役立つ。
【0104】
選択可能に、該方法はさらに、
端末装置20が該転送待ち情報の複数の伝送経路に基づき、該複数の伝送経路における該転送待ち情報の転送に関与する複数の端末装置の位置分布状況を確定することを含む。
【0105】
例えば、該属性情報が位置情報を含むと仮定し、且つ端末装置30が端末装置20から送信された転送情報を受信したと仮定する場合、端末装置30は該経路トポロジー構造に基づいて各車の具体的な位置を取得することができ、それによってどのエリアのトラフィックが密であるか、どのエリアのトラフィックが疎であるかを確定することができ、トラフィックが疎である道路を選択して走行し、より深刻な交通渋滞を回避することができる。
【0106】
選択可能に、該方法はさらに、
端末装置20が該転送待ち情報の複数の伝送経路において、ターゲット伝送経路を確定することと、
端末装置20が該ターゲット伝送経路に基づき、前記第一の端末装置へフィードバック情報を送信することとを含む。
【0107】
例えば、該属性情報が位置情報、時間情報と端末装置の身元情報を含むと仮定し、且つ端末装置30が端末装置20から送信された転送情報を受信したと仮定する場合、端末装置30は該転送情報に基づいて転送待ち情報の伝送経路に基づき、各車の具体的な位置、及び異なる経路から該転送待ち情報を受信する時間を取得することができる。例えば、端末装置10、端末装置20と端末装置30が災害救援現場にあり、端末装置30は異なる端末装置から、異なる経路を介して端末装置10から送信された該転送待ち情報を受信し、該転送待ち情報が端末装置10が他の車の支援を必要とすることを示し、端末装置30が端末装置20から端末装置10によって送信された該転送待ち情報を受信することに対応する経路において、該転送待ち情報の伝送にかかる時間が最も短いと仮定する場合、端末装置30は、それ自体が端末装置10を支援する能力を有する場合、該経路を通ることを選択することができ、即ち端末装置30が端末装置20を介して該端末装置10、即ち前記第一の端末装置へフィードバック情報を送信し、それによって最も短い時間内で端末装置10に通知し、該フィードバック情報が端末装置の身元情報に従って、この指定された経路を介して伝送して最終的に端末装置10に到達するように、該フィードバック情報に端末装置30の身元情報、端末装置20の身元情報と端末装置10の身元情報を含むことができる。
【0108】
理解すべきものとして、ここで端末装置30が端末装置20から送信された該転送情報を受信することを例として説明し、端末装置20から送信された該転送情報がさらに他の端末装置によって受信されることが可能であり、他の端末装置は該転送情報を受信した後、端末装置30と同じ方法を実行することができ、簡潔にするために、ここで説明を省略する。
【0109】
理解すべきものとして、本発明の各実施例では、上記各プロセスの順番の大きさが実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序はその機能と内部ロジックによって確定されるべきであり、本発明の実施例の実施プロセスのいかなる限定を構成すべきではないと理解すべきである。
【0110】
以上に
図1−
図4を参照しながら、本発明の実施例によるD2D通信方法を説明し、以下に
図5−
図16を参照しながら、本発明の実施例によるD2D装置を詳細に説明する。理解すべきものとして、本発明の実施例のネットワーク装置と端末装置は上記の本発明の実施例の各方法を実行することができ、即ち以下の様々な装置の具体的な動作プロセスについて、上記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができる。
【0111】
図5は本発明の実施例によるD2D装置500を示す図である。
図5に示すように、該D2D装置500は確定モジュール501と送信モジュール502を備える。
【0112】
確定モジュール501は、ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を確定するように構成される。
【0113】
送信モジュール502は、前記確定モジュールによって確定された前記転送待ち情報を送信し、第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信する時に、前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するようにするように構成される。
【0114】
選択可能に、前記転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含む。
【0115】
選択可能に、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0116】
選択可能に、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0117】
選択可能に、前記転送待ち情報は前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる。
【0118】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0119】
選択可能に、前記送信モジュール502は具体的に、
前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0120】
注意すべきものとして、本発明の実施例では、確定モジュール501はプロセッサによって実現されてもよく、送信モジュール502は送信機によって実現されてもよい。
図6に示すように、D2D装置600はプロセッサ601、受信機602、送信機603とメモリ604を備えることができる。ここで、メモリ604は命令を記憶するように構成されてもよく、またプロセッサ601で実行されるコードなどを記憶するように構成されてもよい。D2D装置600における各部材はバスシステム605を介して結合され、バスシステム605がデータバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。ここで、プロセッサ601は具体的に、
ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を確定するように構成される。
【0121】
送信機603は、
前記プロセッサ601によって確定された前記転送待ち情報を確定し、第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信する時に、前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するようにするように構成される。
【0122】
選択可能に、前記転送条件情報は位置条件情報及び/又は時間条件情報を含む。
【0123】
選択可能に、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0124】
選択可能に、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0125】
選択可能に、前記転送待ち情報は前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる。
【0126】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0127】
選択可能に、前記送信機603は具体的に、
前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0128】
図7は本発明の実施例によるシステムチップの概略構造図である。
図7のシステムチップ700は入力インタフェース701、出力インタフェース702、少なくとも一つのプロセッサ703、メモリ704を備え、前記入力インタフェース701、出力インタフェース702、前記プロセッサ703及びメモリ704がバス705を介して接続し、前記プロセッサ703が前記メモリ704でのコードを実行するように構成され、前記コードが実行される場合、前記プロセッサ703が
図2又は
図3における第一の端末装置で実行される方法を実施する。
【0129】
図8は本発明の他の実施例によるD2D装置800の概略ブロック図である。
図8に示すように、該D2D装置800は受信モジュール801、確定モジュール802と送信モジュール803を備えることができる。
【0130】
受信モジュール801は、第一の端末装置から送信された、ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を受信するように構成される。
【0131】
確定モジュール802は、前記受信モジュールによって受信された前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するように構成される。
【0132】
選択可能に、前記確定モジュール802は具体的に、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たす場合、前記転送待ち情報を転送することを確定し、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たさない場合、前記転送待ち情報の転送を禁止するように構成される。
【0133】
選択可能に、前記転送条件情報が位置条件情報及び/又は時間条件情報を含み、前記確定モジュール802は具体的に、
前記位置条件情報と前記第二の端末装置の位置、及び/又は前記時間条件情報と前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信した時点に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するように構成される。
【0134】
選択可能に、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
選択可能に、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0136】
選択可能に、前記D2D装置はさらに送信モジュール803を備え、前記転送待ち情報が前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を転送することを確定した場合、前記確定モジュール802はさらに、
前記指示情報に基づき、前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定するように構成され、
前記送信モジュール803は前記転送情報を転送するように構成される。
【0137】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0138】
選択可能に、前記送信モジュール803は具体的に、
前記転送情報をブロードキャストするように構成される。
【0139】
注意すべきものとして、本発明の実施例では、確定モジュール802はプロセッサによって実現されてもよく、受信モジュール801は受信機によって実現されてもよく、送信モジュール803は送信機によって実現されてもよい。
図9に示すように、D2D装置900はプロセッサ901、受信機902、送信機903とメモリ904を備えることができる。ここで、メモリ904は命令を記憶するように構成されてもよく、またプロセッサ901で実行されるコードなどを記憶するように構成されてもよい。D2D装置900における各部材はバスシステム905を介して結合され、バスシステム905がデータバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。ここで、受信機902は具体的に、
第一の端末装置から送信された、ターゲット情報と転送条件情報を含む転送待ち情報を受信するように構成され、
プロセッサ901は、前記受信機902によって受信された前記転送条件情報に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するように構成される。
【0140】
選択可能に、プロセッサ901は具体的に、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たす場合、前記転送待ち情報を転送するこを確定し、
前記第二の端末装置が前記転送条件情報に示される転送条件を満たさない場合、前記転送待ち情報の転送を禁止するように構成される。
【0141】
選択可能に、前記転送条件情報が位置条件情報及び/又は時間条件情報を含み、前記プロセッサ901は具体的に、
前記位置条件情報と前記第二の端末装置の位置、及び/又は前記時間条件情報と前記第二の端末装置が前記転送待ち情報を受信した時点に基づき、前記転送待ち情報を転送するか否かを確定するように構成される。
【0142】
選択可能に、前記位置条件情報は、
前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の経度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の緯度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置の高度座標範囲、前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最小距離、及び前記転送待ち情報を転送する必要がある端末装置と前記第一の端末装置の間の最大距離のうちの少なくとも一つを含む。
【0143】
選択可能に、前記時間条件情報は前記転送待ち情報の送信時点と最長転送時間を含み、又は前記時間条件情報は前記転送待ち情報の転送終了時点を含む。
【0144】
選択可能に、前記転送待ち情報が前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含み、前記プロセッサ901が前記転送待ち情報を転送することを確定した場合、前記プロセッサ901はさらに、
前記指示情報に基づき、前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定するように構成され、
前記送信モジュール903は前記転送情報を転送するように構成される。
【0145】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0146】
選択可能に、前記送信機903は具体的に、
前記転送情報をブロードキャストするように構成される。
【0147】
図10は本発明の実施例によるシステムチップの概略構造ブロックである。
図10のシステムチップ1000は入力インタフェース1001、出力インタフェース1002、少なくとも一つのプロセッサ1003、メモリ1004を備え、前記入力インタフェース1001、出力インタフェース1002、前記プロセッサ1003及びメモリ1004がバス1005を介して接続し、前記プロセッサ1003が前記メモリ1004でのコードを実行するように構成され、前記コードが実行される場合、前記プロセッサ1003が
図2又は
図3における第二の端末装置で実行される方法を実施することができる。
【0148】
図11は本発明の実施例によるD2D装置1100の概略ブロック図である。
図11に示すように、該D2D装置1100は確定モジュール1101と送信モジュール1102を備える。
【0149】
確定モジュール1101は、ターゲット情報、第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を確定するように構成され、
送信モジュール1102は、前記確定モジュール1101によって確定された前記転送待ち情報を送信するように構成され、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる。
【0150】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0151】
選択可能に、前記送信モジュール1102は具体的に、
前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0152】
注意すべきものとして、本発明の実施例では、確定モジュール1101はプロセッサによって実現されてもよく、送信モジュール502は送信機によって実現されてもよい。
図12に示すように、D2D装置1200はプロセッサ1201、受信機1202、送信機1203とメモリ1204を備えることができる。ここで、メモリ1204は命令を記憶するように構成されてもよく、またプロセッサ1201で実行されるコードなどを記憶するように構成されてもよい。D2D装置1200における各部材はバスシステム1205を介して結合され、バスシステム1205がデータバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。ここで、プロセッサ1201は具体的に、
ターゲット情報、第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を確定するように構成される。
【0153】
送信機1203は、
前記プロセッサ1201によって確定された前記転送待ち情報を送信するように構成され、前記指示情報が、前記転送待ち情報を転送すると同時に、前記第二の端末装置の属性情報も送信するように前記第二の端末装置に指示することに用いられる。
【0154】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0155】
選択可能に、前記送信機1203は具体的に、
前記転送待ち情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0156】
図13は本発明の実施例によるシステムチップの概略構造図である。
図13のシステムチップ1300は入力インタフェース1301、出力インタフェース1302、少なくとも一つのプロセッサ1303、メモリ1304を備え、前記入力インタフェース1301、出力インタフェース1302、前記プロセッサ1303及びメモリ1304がバス1305を介して接続し、前記プロセッサ1303が前記メモリ1304でのコードを実行するように構成され、前記コードが実行される場合、前記プロセッサ1303が
図4における第一の端末装置で実行される方法を実施する。
【0157】
図14は本発明の他の実施例によるD2D装置1400の概略ブロック図である。
図14に示すように、該D2D装置1400は受信モジュール1401、確定モジュール1402と送信モジュール1403を備える。
【0158】
受信モジュール1401は、第一の端末装置から送信された、ターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を受信するように構成され、
確定モジュール1402は、前記受信モジュール1401によって受信された前記指示情報に基づいて前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定するように構成される。
【0159】
送信モジュール1403は、前記確定モジュール1402によって確定された前記転送情報を送信するように構成される。
【0160】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0161】
選択可能に、前記受信モジュール1401が前記第一の端末装置から送信された前記転送待ち情報を受信した場合、前記確定モジュール1402はさらに、
前記転送待ち情報に基づき、前記転送待ち情報の転送に関与する端末装置の位置情報を含む、前記転送待ち情報の伝送経路を確定するように構成される。
【0162】
選択可能に、前記確定モジュール1402はさらに、
前記転送待ち情報の複数の伝送経路において、ターゲット伝送経路を確定するように構成され、
前記送信モジュール1403はさらに、前記ターゲット伝送経路に基づき、前記第一の端末装置へフィードバック情報を送信するように構成される。
【0163】
選択可能に、前記確定モジュール1402はさらに、
前記転送待ち情報の複数の伝送経路に基づき、前記複数の伝送経路における前記転送待ち情報の転送に関与する複数の端末装置の位置分布状況を確定するように構成される。
【0164】
選択可能に、前記送信モジュール1403は具体的に、
前記転送情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0165】
注意すべきものとして、本発明の実施例では、確定モジュール1402はプロセッサによって実現されてもよく、受信モジュール1401は受信機によって実現されてもよく、送信モジュール1403は送信機によって実現されてもよい。
図15に示すように、D2D装置1500はプロセッサ1501、受信機1502、送信機1503とメモリ1504を備えることができる。ここで、メモリ1504は命令を記憶するように構成されてもよく、またプロセッサ1501で実行されるコードなどを記憶するように構成されてもよい。D2D装置1500における各部材はバスシステム1505を介して結合され、バスシステム1505がデータバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。ここで、受信機1502は具体的に、
第一の端末装置から送信された、ターゲット情報、前記第一の端末装置の属性情報と指示情報を含む転送待ち情報を受信するように構成され、
プロセッサ1501は、前記受信モジュール1401によって受信された前記指示情報に基づき、前記転送待ち情報と前記第二の端末装置の属性情報を含む転送情報を確定するように構成される。
【0166】
送信機1503は前記プロセッサ1501によって確定された前記転送情報を送信するように構成される。
【0167】
選択可能に、前記属性情報は位置情報と、送信時点情報、端末装置のタイプ情報と端末装置の身元情報のうちの少なくとも一つと、を含む。
【0168】
選択可能に、前記受信機1502が前記第一の端末装置から送信された前記転送待ち情報を受信した場合、前記プロセッサ1501はさらに、
前記転送待ち情報に基づき、前記転送待ち情報の転送に関与する端末装置の位置情報を含む、前記転送待ち情報の伝送経路を確定するように構成される。
【0169】
選択可能に、前記プロセッサ1501はさらに、
前記転送待ち情報の複数の伝送経路において、ターゲット伝送経路を確定するように構成され、
前記送信機1503はさらに前記ターゲット伝送経路に基づき、前記第一の端末装置へフィードバック情報を送信するように構成される。
【0170】
選択可能に、前記プロセッサ1501はさらに、
前記転送待ち情報の複数の伝送経路に基づき、該複数の伝送経路における該転送待ち情報の転送に関与する複数の端末装置の位置分布状況を確定するように構成される。
【0171】
選択可能に、前記送信機1503は具体的に、
前記転送情報をブロードキャストにより送信するように構成される。
【0172】
図16は本発明の他の実施例によるシステムチップの概略構造図である。
図16のシステムチップ1600は入力インタフェース1601、出力インタフェース1602、少なくとも一つのプロセッサ1603、メモリ1604を備え、前記入力インタフェース1601、出力インタフェース1602、前記プロセッサ1603及びメモリ1604がバス1605を介して接続し、前記プロセッサ1603が前記メモリ1604でのコードを実行するように構成され、前記コードが実行される場合、前記プロセッサ1603が
図4における第二の端末装置で実行される方法を実施することができる。
【0173】
理解すべきものとして、本発明の実施例におけるプロセッサは、信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実施過程では、上記方法の実施例における各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令により完了されてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェア部材であってもよい。本発明の実施例において開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、あるいは該プロセッサはいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施例と組み合わせて開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサによって実行されて完了され、又は復号プロセッサにおけるハードウェアモジュール及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒質はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。
【0174】
本発明の実施例におけるメモリは揮発性記憶装置又は不揮発性記憶装置であってもよく、又は揮発性記憶装置及び不揮発性記憶装置両者を含むことができることが理解できる。ここで、不揮発性記憶装置は読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性記憶装置は外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。制限的でなく例示的な説明により、多くの形態のRAMは利用可能であり、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate SDRAM)、強化型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期リンク動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)である。注意すべきものとして、本明細書に記載されたシステムと方法のメモリはこれらといずれかの他の適切なタイプのメモリを含むことを図るがこれらに限定されない。
【0175】
また、本明細書では用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書では用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトの関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種類の関係が存在してもよいことを示し、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書では文字「/」は、一般的に前後にある関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0176】
理解すべきものとして、本発明の実施例では、「Aに対応するB」はBがAと関連することを示し、Aに基づいてBを確定することができる。しかし、理解すべきものとして、Aに基づいてBを確定することはAのみに基づいてBを確定することを意味せず、A及び/又は他の情報に基づいてBを確定することができる。
【0177】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよいと理解できる。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるかどうかは技術的解決策の特定アプリケーションと設計制約条件に依存する。専門技術者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0178】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。例えば、上述した装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分に過ぎず、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニット又は部材は組み合わせられてもよい又は他のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0179】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、すなわち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0180】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0181】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合,一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき,本発明の技術的解決策は本質的にソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、又は従来技術に貢献する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は一つのコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などあってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0182】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎず、本発明を制限するものでなく、本分野の当業者に対して、本発明が各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則の範囲内で、いかなる改修、同等の入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。