【実施例】
【0180】
本発明は、以下の非限定的な実施例を参照して、例示としてのみより詳細に記載される。これらの実施例は、本発明を例解するためのものであり、本明細書を通しての説明の開示の一般性を限定するものと解釈されるべきではない。
【0181】
実施例1
【化30】
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(Z)−tert−ブチル(4−ブロモ−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【0182】
手順A:tert−ブチル2−オキソエチルカルバマートの調製
【化31】
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3−アミノ−1,2−プロパンジオール(20.0g、0.22mol)を含む撹拌水溶液(200mL)にジ−tert−ブチルジカーボナート(55.5mL、0.24mol)を0〜5℃で加えた。NaOH(6N)溶液を加え、溶液のアルカリ度をpH約9に調整した後、混合物を室温で18時間撹拌しておいた。反応混合物を0〜5℃に冷却し、次いでメタ過ヨウ素酸ナトリウム(56.3g、0.26mol)を添加する前に酸性化して、pH約6にした。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。混合物を濾過して全ての固体を除去し、濾液を分液漏斗に移し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。飽和溶液が得られるまで塩化ナトリウムを水層に加えた。次いで、水層を酢酸エチル(100mL)でさらに抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、次いで減圧濃縮して、粗tert−ブチル2−オキソエチルカルバマート(45.7g)を黄色のゴムとして得た。粗物質は、精製せずに次のステップで使用した。
【0183】
手順B:(E)−エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロブタ−2−エノアートおよび(Z)−エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロブタ−2−エノアートの調製
【化32】
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粗tert−ブチル2−オキソエチルカルバマート(43.7g、0.22mol)および硫酸マグネシウム(32.0g)を含むアセトニトリル(200mL)撹拌懸濁液に、エチル2−フルオロホスホノアセタート(55.7mL、0.27mol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(32.8mL、0.22mol)を0℃、N
2下で、順次添加した。反応混合物を室温まで加温し、攪拌を3時間続けた。減圧下で溶媒を除去した後、残留物を酢酸エチル(200mL)に取り、分液漏斗に移した。有機物をHCl(2M;100mL×2)水性溶液、NaOH(2M;100mL×2)水性溶液および飽和食塩水(100mL)で連続的に洗浄した。MgSO
4で乾燥させた後、有機物を減圧濃縮して、E/Z異性体の混合物として所望の粗生成物を得た(2:3;57.0g)。この粗物質を精製せずに次のステップに進めた。
【0184】
手順C:(E)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマートおよび(Z)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマートの調製
【化33】
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粗E/Z−エチル4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロブタ−2−エノアート(18.0g、72.8mmol)を含むTHF撹拌溶液(150mL)に、ジイソブチルアルミニウム水素化物(トルエン中1M、182mL、182mmol)を0℃、N
2下で、45分かけて滴下した。添加完了後、混合物を0℃で3時間撹拌したままにした。反応混合物を分液漏斗に移し、氷(100g)および撹拌混液を含むNaOH(2M;200mL)水溶液中に滴下した。添加後、混合物を2時間撹拌した。クエンチした反応混合物をジエチルエーテル(100mL×2)で抽出し、合わせた有機物を飽和食塩水(100mL)で洗浄した。MgSO
4で乾燥させた後、有機物を減圧濃縮して粗アルコールをE/Z異性体の混合物として得た。この混合物は、25%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(135g)で精製して、(Z)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマート(3ステップで、6.20g、30%)、(E)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマート(3ステップで、1.85g、8.9%)を得た。(E)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマート:
1H-NMR (200 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.43 (9H, s), 3.72 (2H, dd, J 7.5, 5.4 Hz), 4.25 (2H, d, J 21.5 Hz), 4.85 (1H, br. s), 5.18 (1H, dt, J 19.2, 8.5 Hz).(Z)−tert−ブチル
3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマート:
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.46 (9H, s), 3.84 (2H, dd, J 6.2, 6.2 Hz), 4.13 (2H, d, J 13.9 Hz), 4.68 (1H,br. s), 5.03 (1H, dt, J 36.0, 7.1 Hz)
【0185】
手順D:(Z)−tert−ブチル4−ブロモ−3−フルオロブタ−2−エニルカルバマートの調製
【化34】
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(Z)−tert−ブチル3−フルオロ−4−ヒドロキシブタ−2−エニルカルバマート(6.20g、30.2mmol)およびトリエチルアミン(6.32mL、45.3mmol)のアセトン撹拌溶液(100mL)にメタンスルホニルクロリド(2.81 mL、36.3 mmol)を0℃で滴下した。添加完了後、混合物を0℃で30分間撹拌したままにした。この時間の後、臭化リチウム(13.1g、0.15mol)を少しずつ加え、得られた懸濁液をさらに2時間撹拌した。反応混合物を濾過してすべての固体を除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)とCH
2Cl
2(50mL)に分配し、水層をさらにCH
2Cl
2(50mL×2)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗残留物は、n−ヘキサン、その後25%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(100g)で精製して、(Z)−tert−ブチル4−ブロモ−3−フルオロブタ−2−エニルカルバマート(7.00g、86%)を無色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.46 (9H, s), 3.85 (2H, dd, J 6.2, 6.2 Hz), 3.93 (2H, d, J 19.5 Hz), 4.66 (1H, br. s), 5.16 (1H, dt,
J 34.0, 6.5 Hz)
【0186】
実施例2
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,−2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物6)の調製
【化35】
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【0187】
手順E:3−ブロモ−N,N,−ジメチルベンゼンスルホンアミドの調製
【化36】
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ジメチルアミン(6.00mL、40w/w%水溶液)のTHF撹拌溶液(20mL)に3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(5.11g、20mmol)のTHF(10mL)溶液を5℃で、5分かけて加えた。添加後、混合物を室温で10分間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残留物を水(25mL)およびCH
2Cl
2(20mL)に分配し、水層をさらにCH
2Cl
2(20mL×2)で抽出
した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−N,N,−ジメチルベンゼンスルホンアミド(5.30g、定量)を白色結晶として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 2.76 (6H, s), 7.44 (1H, dt, J 7.8, 0.3 Hz), 7.71-7.77 (2H, m), 7.94 (1H, dt, J 1.8, 0.3 Hz)
【0188】
手順F:N,N−ジメチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミドの調製
【化37】
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3−ブロモ−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド(2.0g、7.57mmol)の4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.31g、9.09mmol)および酢酸カリウム(2.23g、22.7mmol)を含む1,4−ジオキサン(40mL)撹拌溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(309mg、0.38mmol)を添加する前に、15分窒素でフラッシュした。得られた溶液を窒素下、80℃で16時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、セライト(商標)で濾過し、次いで酢酸エチル(20mL)と水との間で分配した。有機層を分離し、水層をさらに酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。次いで、合わせた有機物を飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。このようにして得られた粗残留物は、20%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(40g)で精製して、N,N−ジメチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(1.60g、68%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm:1.37 (12H, s), 2.74 (6H, s), 7.56 (1H, dd, J 7.4, 7.4 Hz), 7.88 (1H, ddd, J 7.9, 1.9, 1.3 Hz), 8.03 (1H, dd, J 7.4, 1.1 Hz), 8.22 (1H, br. s)
【0189】
手順G:エチル3−(1−エトキシカルボニル−2−オキソ−プロピル)−4−ニトロ−ベンゾアートの調製
【化38】
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エチル3−フルオロ−4−ニトロ−ベンゾアート(5.30g、24.9mmol)およびエチルアセトアセタート(3.80mL、29.9mmol)を含むDMF撹拌混液(25mL)に炭酸カリウム(6.87g、49.8mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、HCl水溶液(1M、40mL)に注いだ。混合物を水(200mL)でさらに希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNH
4Cl飽和溶液(50mL)および飽和食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、エチル3−(1−エトキシカルボニル−2−オキソ−プロピル)−4−ニトロ−ベンゾアート(8.70g、97%)を黄色油状物として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.13 (3H, t, J 6.9 Hz), 1.44 (3H, t, J 7.2 Hz), 1.90 (3H, s), 2.29 (1H, s), 4.17 - 4.31 (2H, m), 4.44 (2H, q, J 6.9 Hz),
7.99 (1H, d, J 1.8 Hz), 8.02 (1H, d, J 8.5 Hz), 8.12 (1H, d, J 8.5 Hz), 13.07 (1H, s)
【0190】
手順H:エチル3−アセトニル−4−ニトロ−ベンゾアートの調製
【化39】
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エチル3−(1−エトキシカルボニル−2−オキソ−プロピル)−4−ニトロ−ベンゾアート(8.70g、24.2mmol)および水(7mL)のDMSO攪拌混液(70mL)を155℃で2時間加熱した。次いで、混合物を室温に冷却し、水(250mL)で希釈し、EtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。このようにして得られた粗残留物は、25%酢酸エチルを含むn−ヘキサン、次いで40%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(100g)で精製して、エチル3−アセトニル−4−ニトロ−ベンゾアート(5.03g、83%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.43 (3H, t, J 7.2 Hz), 2.35 (3H, s), 4.22 (2H, s), 4.45 (2H, q, J
7.2 Hz), 7.96 (1H, d, J 1.2 Hz), 8.10-8.18 (2H, m)
【0191】
手順I:エチル2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラートの調製
【化40】
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メチル3−アセトニル−4−ニトロ−ベンゾアート(600mg、2.53mmol)およびギ酸アンモニウム(7.92g、125mmol)を含むメタノール攪拌溶液(120mL)に、パラジウム炭素(10wt%/w;3.20g)を添加し、窒素ブランケット下で水(4.5mL)に懸濁させた。次いで、混合物を予熱した油浴に浸し、還流下で1時間加熱した。反応物を室温まで冷却させ、セライト(商標)で濾過し、メタノール(10mL×2)で洗浄した。濾液を濃縮し、次いでCH
2Cl
2(200mL)に取り、水(50mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮し、エチル2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(3.70g、91%)をオフホワイトの固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.43 (3H, t, J 7.2 Hz), 2.47 (3H, s), 4.40 (2H, q, J 7.2 Hz), 6.33 (1H, s), 7.29 (1H, d, J 9.0 Hz), 7.86 (1H, dd, J 9.0, 1.8 Hz), 8.16 (1H, br.s), 8.30 (1H, d, J 1.8 Hz)
【0192】
手順J:1−(tert−ブチル)5−エチル3−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラートの調製
【化41】
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エチル2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(500mg、2.46
mmol)を含むCH
2Cl
2撹拌溶液(15mL)に1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(460mg、2.58mmol)を窒素下室温で、1ロットで加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(300mg、2.46mmol)、次いでジ−tert−ブチルジカーボナート(1.07g、4.9mmol)を含むCH
2Cl
2(5mL)溶液を添加した。混合物を1時間かけて室温までゆっくりと加温し、減圧濃縮し、10%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(40g)で精製して、1−(tert−ブチル)5−エチル−3−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラート(760mg、81%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.45 (3H, t, J 7.2 Hz), 1.71 (9H, s), 2.68 (3H, s), 4.44 (2H, q, J 7.2 Hz), 8.02 (1H, dd, J 9.0, 1.8
Hz), 8.16 (1H, dd, J 9.0 Hz), 8.19 (1H, d, J 1.8 Hz)
【0193】
手順K:エチル3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラートの調製
【化42】
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1−(tert−ブチル)5−エチル3−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラート(900mg、2.35mmol)、N,N−ジメチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゼンスルホンアミド(186mg、0.60mmol)撹拌溶液、炭酸カリウム水溶液(21.2mL、42.4mmol)および1,4−ジオキサン(9mL)は、その中に窒素を通過させて5分間脱気した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(272mg、0.24mmol)を窒素下で添加し、反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、セライト(商標)で濾過し、酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。このようにして得られた残留物を、次いで、撹拌しながらCH
2Cl
2(4mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。残留物にエタノール(5mL)を添加し、得られた沈殿物を濾過し、MeOH(1mL×2)で洗浄し、真空乾燥させて、エチル3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(585mg、51%)を黄色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.41 (3H, t, J 7.1 Hz), 2.56 (3H, s), 2.84
(6H, s), 4.39 (2H, q, J 7.0 Hz), 7.39 (1H, d, J 8.5 Hz), 7.69 (1H, d, J 7.7 Hz), 7.75 - 7.80 (2H, m), 8.27 (1H, br. s), 8.36 (1H, br. s)
【0194】
手順L:(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラートの調製
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
エチル3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(130mg、0.34mmol)、炭酸セシウム(132mg、0.4mmol)、およびtert−ブチル(Z)−(4−ブロモ−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(99.0mg、0.37mmol)を含むDMF(1.3mL)混液を室温で一晩撹拌した。次いで、水(13mL)、続いて飽和食塩水(2.6mL)を添加した。得られた懸濁液を室温で5分間撹拌し、沈殿物を濾過し、真空乾燥させた。このようにして得られた粗固体を、n−ヘキサン、DCMおよび酢酸エチルの4:4:1、次いで2:2:1の混液で溶出するシリカゲル(25g)で精製して、エチル(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(150mg、78%)を明灰色の油状物として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.40 (3H, t,
J 7.1 Hz), 1.42 (9H, s), 2.51 (3H, s), 2.83 (6H, s), 3.82 (2H, apparent t, J 5.2 Hz), 4.38 (2H, q, J 7.1 Hz), 4.73 - 4.87 (1H, m), 4.86 (2H, d, J 9.8 Hz), 7.35
(1H, d, J 8.7 Hz), 7.65 - 7.79 (3H, m), 7.90 (1H, dd, J 1.6, 1.6 Hz), 7.97 (1H,
dd, J 8.7, 1.6 Hz), 8.33 (1H, d, J 1.2 Hz)
【0195】
手順M:(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸の調製
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
エチル(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(469mg、0.82mmol)を含むMeOH(18mL)撹拌溶液にKOH水溶液(10w/w%;9mL)を添加した。混合物を60℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却し、減圧濃縮した。このようにして得られた残留物を水(20mL)に取り、pH=4.5になるまで2MHCl(水溶液)を添加することにより酸性にした。生成物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−イン
ドール−5−カルボン酸(390mg、87%)をオフホワイト固体として得た。
1H-NMR
(300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 1.36 (9H, s), 2.52 (3H, s), 2.70 (6H, s), 3.58 (2H, br. s), 4.98 - 5.17 (1H, m), 5.15 (2H, d, J 14.2 Hz), 7.00 (1H, br. s), 7.68 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.71 - 7.83 (5H, m), 8.18 (1H, d, J 1.1 Hz), 12.49 (1H, br. s)
【0196】
手順N:tert−ブチル(Z)−(4−(5−(ジメチルカルバモイル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製。
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルアミン塩酸塩(10mg、0.12mmol)を含むDMF撹拌混液(0.5mL)にトリエチルアミン(57μL、0.41mmol)を室温で加えた。10分後、(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸(45.0mg、0.08mmol)、続いてHATU(38.0mg、0.10mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで水(10mL)で希釈した。このようにして得られた淡黄色固体を濾過し、HCl溶液(1M;5mL)および水(5mL)で洗浄し、次いで、60℃のオーブン中で乾燥させて、tert−ブチル(Z)−(4−(5−(ジメチルカルバモイル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(45.0mg、95%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm: 1.43 (9H, s), 2.52 (3H, s), 2.79 (6H, s), 3.10 (6H, br. s), 3.82 - 3.86 (2H, m), 4.71 - 4.86 (1H, m), 4.84 (2H, d, J 9.5 Hz), 7.34 (2H, apparent d, J 1.1 Hz), 7.65 (1H,
dd, J 7.6, 7.6 Hz), 7.71 - 7.77 (3H, m), 7.87 (1H, dd, J 1.5, 1.5 Hz)
【0197】
手順O:メチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,−2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物6)の調製
【化46】
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tert−ブチル(Z)−(4−(5−(ジメチルカルバモイル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(45.0mg、0.08mmol)を含むメタノール撹拌溶液にHCl(ジエチルエーテル中2M、4.0mL、8.0mmol)を加えた。次いで、反応物を室温で90分間撹拌し、次いで減圧濃縮した。酢酸エチル(2mL)を加え、得られた懸濁液を5分間撹拌し、その間に微細な白色沈殿物が形成された。白色固体を集め、乾燥させて、(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(37.0mg、98%)を低融点白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 2.54 (3H, s), 2.69 (6H, s), 2.97 (6H, s), 3.43 - 3.54 (2H, m), 5.09 (1H, dt, J 36.0, 7.5 Hz), 5.23 (2H, d, J 12.5 Hz), 7.28 (1H, dd, J 8.4, 1.4 Hz), 7.56 (1H, d, J 1.3 Hz), 7.66 (1H, d, J 8.5 Hz), 7.69 - 7.86 (4H, m), 7.98 (2H, br. s)
【0198】
実施例3
以下の化合物を、実施例2に記載の手順に従って調製した。
【0199】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−6−カルボキサミド塩酸塩(化合物10)
【化47】
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白色固体;m.p 140-145 ℃;
1H-NMR (300 Mhz; メタノール-d
4) δ ppm: 2.58 (3H, s), 2.78 (6H, s), 3.12 (3H, br. s), 3.16 (3H, br. s), 3.63 (2H, br. d, J 7.3 Hz), 4.89 (1H, dt, J 34.2, 7.5 Hz), 5.18 (2H, d, J 9.1 Hz), 7.24 (1H, dd, J 8.3, 1.3 Hz), 7.59 - 7.65 (2H, m), 7.75 - 7.87 (4H m)
【0200】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−6−カルボキサミド塩酸塩(化合物11)
【化48】
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白色固体;m.p 144-147 ℃;
1H-NMR (300 MHz; メタノール-d
4) δ ppm: 2.59 (3H, s)
, 2.78 (6H, s), 3.64 (2H, br. d, J 7.4 Hz), 4.92 (1H, dt, J 33.6, 7.5 Hz), 5.21 (2H, d, J 8.8 Hz), 7.61 (1H, d, J 8.3 Hz), 7.69 (1H, dd, J 8.4, 1.5 Hz), 7.76 - 7.87 (4H, m), 8.11 (1H, d, J 0.9 Hz)
【0201】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−イソプロピル−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物35)
【化49】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.11 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.97 (s, 3H), 7.86 (d, J= 7.7 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.79 - 7.70 (m, 3H), 7.65 (d, J= 8.6 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 5.05 (dt, J = 36.0, 7.3 Hz, 1H), 4.17 - 4.04 (m, 1H), 3.55 - 3.39 (m, 3H), 2.73 (s, 6H), 2.53 (s, 3H), 1.15 (d, J = 6.5 Hz, 6H)
【0202】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−イソプロピル−N、2−ジメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物36)
【化50】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 7.95 (s, 3H), 7.85 - 7.69 (m, 4H), 7.66 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 8.3, 1.6 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 5.08 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.70 - 3.57 (m, 1H), 3.54
- 3.43 (m, 2H), 2.79 (s, 3H), 2.69 (s, 6H), 2.54 (s, 3H), 1.11 (d, J = 6.6 Hz, 6H)
【0203】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド塩酸塩(化合物47)
【化51】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.86 - 7.77 (m, 5H), 7.64 (dd, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 7.9, 7.3 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 7.3, 1.3 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 18.5 Hz, 2H), 4.36 (dt, J = 34.3, 7.5 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.94 (s, 3H), 2.78 (s, 6H), 2.53 (s, 3H)
【0204】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物52)
【化52】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.87 - 7.84 (m, 1H), 7.84 - 7.73 (m, 3H), 7.67 (dd, J = 1.6, 0.7 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 8.5, 0.7 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 5.39 - 5.26 (m, 1H), 5.04 - 4.95 (m, 2H), 3.53 (dd, J= 6.8, 1.4 Hz, 2H), 3.10 (s, 6H), 2.77 (s, 6H), 2.54 (s, 3H)
【0205】
実施例4
以下の化合物を手順F、G、H、I、J、K、L、M、NおよびOに従って調製した。
【0206】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物50)
【化53】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.03 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.95 (dt, J
= 7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.85 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 4.97 (dt, J = 34.2, 7.2 Hz, 1H), 3.64 (d, J= 7.4 Hz,
2H), 3.21 (s, 3H), 3.13 (s, 6H), 2.58 (s, 3H)
【0207】
実施例5
以下の化合物を手順G、H、I、J、K、L、M、NおよびOに従って調製した。
【0208】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物56)
【化54】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.78 - 7.64 (m, 4H), 7.62 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.33 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.85 (dt, J = 33.9, 6.9 Hz, 1H), 3.67 - 3.60 (m, 2H), 3.09 (s, 6H), 2.56 (s, 3H)
【0209】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−((トリフルオロメチル)スルホニル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物57)
【化55】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.15 - 8.04 (m, 3H), 7.94 (dd, J = 8.0
Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.64 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 4.96 (dt, J = 34.1, 7.2 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 3.12 (s, 6H), 2.59 (s, 3H)
【0210】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物90)
【化56】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.31 (s, 3H), 7.80 (s, 3H), 7.74 (d, J = 8.5
Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 5.22 (dt, J
= 34.9, 7.2 Hz, 1H), 3.52 - 3.39 (m, 2H), 2.98 (s, 6H), 2.78 (s, 6H), 2.68 (d, J = 5.3 Hz, 3H)
【0211】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N−(tert−ブチル)−2−メチル−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インドール−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物91)
【化57】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.84 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 8.30 (d, J =
6.4 Hz, 2H), 8.26 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 7.70 (d,
J = 8.7 Hz, 1H), 5.28 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 5.12 (dt, J = 35.4, 7.4 Hz, 1H), 3.66 (dd, J = 6.9, 3.7 Hz, 2H), 2.78 (s, 3H), 1.51 (s, 9H)
【0212】
実施例6
以下の化合物を手順G、H、I、J、K、L、MおよびOに従って調製した。
【0213】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物23)
【化58】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.13 (d, J= 1.6 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 8.6, 5.7 Hz, 2H), 7.37 (dd,
J = 8.9 Hz, 2H), 5.22 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 5.04 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.49 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.49 (s, 3H)
【0214】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−((tert−ブチル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物31)
【化59】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 12.47 (s, 1H), 8.19 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.90 (s, 3H), 7.79 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.43
(m, 2H), 7.40 (dt, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 7.28 (ddd, J = 7.4, 1.5 Hz, 1H), 5.22 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 5.07 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.36 (s, 9H)
【0215】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−クロロフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物28)
【化60】
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1H NMR (300 MHz, Methanol-d
4) δ 8.27 (d, J= 1.4 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.52 - 7.49 (m, 1H), 7.47 (dd, J = 1.8 Hz,
1H), 7.45 - 7.36 (m, 2H), 5.16 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.84 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz,
1H), 3.67 - 3.58 (m, 2H), 2.55 (s, 3H)
【0216】
(Z)−3−フルオロ−4−(3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物98)
【化61】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.31 (d, J= 5.7 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.06 (s, 4H), 7.89 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 5.3, 1.5 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 5.15 (dt, J = 35.9, 7.2 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.52 - 3.41 (m, 3H), 3.20 (s, 3H), 2.59 (s, 3H)
【0217】
実施例7
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、L、MおよびOに従って調製した。
【0218】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−6−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物21)
【化62】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.18 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.86 (dt, J = 1.0 Hz, 1H), 7.83 - 7.77 (m, 3H), 7.37 (d, J= 11.9 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 4.92 (dt, J = 34-1, 7.5 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.80 (s, 6H),
2.57 (s, 3H)
【0219】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−7−カルボン酸塩酸塩(化合物48)
【化63】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.83 - 7.78 (m, 4H), 7.77 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 6.7 Hz, 2H), 4.55 (dt, J = 34.3, 7.5 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.55 (s, 3H)
【0220】
実施例8
以下の化合物を手順G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0221】
エチル−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物24)
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.22 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.8, 5.4 Hz, 2H), 7.26 (dd, J = 8.8 Hz, 2H), 5.20 - 5.09 (m, 2H), 4.85 (dt, J = 34.1, 7.5 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.67 - 3.57 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz,
3H)
【0222】
エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(tert−ブチル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物30)
【化65】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.22 (d, J= 1.6 Hz, 1H), 7.97 (s, 3H), 7.80 (dd, J= 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 1.8 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.40 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.28 (dt, J = 7.4, 1.5 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 5.11 (dt, J = 35.9, 7.6 Hz, 1H), 3.48 (d, J =
7.2 Hz, 2H), 2.53 (s, 3H), 1.36 (s, 9H)
【0223】
エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−クロロフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物27)
【化66】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.24 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 1.8 Hz, 1H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 5.16 (d, J= 8.9 Hz, 2H), 4.85 (dt, J = 34.0, 7.5 Hz, 1H), 4.37 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.63 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.54 (s, 3H), 1.39 (t, J= 7.1 Hz, 3H)
【0224】
(Z)−3−フルオロ−4−(2−メチル−5−(メチルスルホニル)−3−フェニル−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン塩酸塩(化合物87)
【化67】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.12 (dd, J = 1.8, 0.7 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.58 - 7.46 (m, 4H), 7.43 - 7.37 (m, 1H), 5.22 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 4.88 (dt, J = 33.9, 7.4 Hz, 1H), 3.67 - 3.60 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.57 (s, 3H)
【0225】
(Z)−3−フルオロ−4−(2−メチル−5−(メチルスルホニル)−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン塩酸塩(化合物88)
【化68】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.88 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 8.41 (dd, J = 1.7, 0.8 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.93 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.89 (dd, J = 8.5, 0.6 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.20 (dt, J = 34.1, 7.4
Hz, 1H), 4.90 (s, 7H), 3.66 (d, J= 7.4 Hz, 2H), 3.19 (s, 3H), 2.80 (s, 3H)
【0226】
(Z)−4−(3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物89)
【化69】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.34 (dd, J = 1.7, 0.7 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 7.88 - 7.83 (m, 3H), 5.32 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.18 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.19 (s, 3H), 2.84 (s, 6H),
2.76 (s, 3H)
【0227】
(Z)−4−(3−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン塩酸塩(化合物92)
【化70】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.10 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.00 (dd, J = 7.7, 0.7 Hz, 1H), 6.96 - 6.91 (m, 2H), 6.04 (s, 2H), 5.19 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.80 (dt, J = 35.2, 7.5 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)
【0228】
(Z)−3−フルオロ−4−(3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン塩酸塩(化合物93)
【化71】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.11 - 8.07 (m, 1H), 7.77 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54 - 7.46 (m, 2H), 7.33 - 7.23 (m, 2H), 5.21 (dd, J = 9.5, 1.3 Hz, 2H), 4.89 (dt, J = 35.3, 7.5 Hz, 1H), 3.64 (d, J =
7.5 Hz, 2H), 3.12 (s, 3H), 2.55 (s, 3H)
【0229】
(Z)−3−フルオロ−4−(2−メチル−3−(2−メチルピリジン−4−イル)−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物94)
【化72】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.71 (dd, J = 6.3, 0.7 Hz, 1H), 8.37 (dd, J = 1.6, 0.7 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.34 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.19 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 3.19 (s, 3H), 2.89
(s, 3H), 2.78 (s, 3H)
【0230】
実施例9
以下の化合物を手順E、F、P、Q、R、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0231】
(Z)−エチル1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラート二塩酸塩(化合物42)
【化73】
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手順P:5−クロロ−2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの調製
【化74】
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t−BuOCl(124mmol、14mL)を含むCH
2Cl
2溶液(50mL)を
−78℃で、6−クロロピリジン−3−アミン(6.72g、62.0mmol)を含むCH
2Cl
2(150mL)溶液に添加した。反応物を30分間撹拌した後、メチルチオアセトン(62.0mmol、6.47g)を含むCH
2Cl
2(50mL)を添加した。90分後、NEt3(62.0mmol、9.60mL)を含むCH
2Cl
2(50mL)溶液を添加し、反応物を周囲温度まで加温した。水の添加により反応をクエンチさせ、水層をCH
2Cl
2で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。残留物は、CH
2Cl
2/MeOH(20:1)で溶出するシリカゲルで精製し、5−クロロ−2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(9.50g、72%)を得た。
【0232】
手順Q:5−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの調製
【化75】
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5−クロロ−2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(9.50g、45.0mmol)、AcOH(80mL)およびラネーニッケル(約150mL)を含むエタノール混液(85w/w%、300mL)を6時間撹拌した。ラネーニッケルを、セライト(商標)を通す濾過により除去し、反応混合物を減圧濃縮した。残留物は、50%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製して、5−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(2.70g、36%)を褐色固体として得た。
【0233】
手順R:エチル2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラートの調製
【化76】
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5−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(2.70g、16.0mmol)を含むエタノール(100ml)、PdCl
2dppf(587mg、0.80mmol)およびEt
3N(5mL)4.80g、48.0mmol)混液を300mLオートクレーブに移し、15barの一酸化炭素圧を印加した。反応混合物を120℃で一晩加熱した。室温に冷却後、圧力を解放し、反応混合物を濃縮し、次いで水(100ml)で希釈した。水相をジクロロメタン(100ml×3)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物は、50%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、エチル2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラート(1.21g、37%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ ppm: 9.75 (s, 1H), 7.97-7.94 (m, 1H), 7.64-7.61 (m, 1H),
6.47 (s, 1H), 4.49-4.42 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.38-1.33 (m, 3H)
【0234】
(Z)−エチル1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラート二塩酸塩(化合物42)
【化77】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.17 (d, J= 8.8 Hz, 2H), 8.01 (s, 3H), 7.97 (d, J= 8.8 Hz, 2H), 7.79 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.71 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 5.11 (dt, J = 36.1, 7.5 Hz, 1H), 4.33 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.55 - 3.40 (m, 2H), 2.75 (s, 6H), 2.67 (s, 3H), 1.32 (t, J = 7.1 Hz, 3H)
【0235】
実施例10
以下の化合物を手順E、F、P、Q、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0236】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−6−フルオロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物108)
【化78】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.74 (dd, J = 8.6, 2.2 Hz, 1H), 8.65 (dd, J = 3.4, 2.2 Hz, 1H), 7.97 - 7.82 (m, 4H), 5.40 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 5.37 (dt, J = 35.2, 7.4 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.66 (s, 3H)
【0237】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物109)
【化79】
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1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ ppm: 8.25-8.21 (m, 1H), 8.15-8.12 (m, 3H), 7.98-7.95 (m, 2H), 7.78-7.74 (m, 1H), 7.70-7.68 (m, 1H), 6.99-6.96 (m, 1H), 5.30-5.27
(m, 2H), 5.21-5.10 (m, 1H), 3.48-3.44 (m, 2H), 2.67 (s, 6H), 2.63 (s, 3H)
【0238】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物110)
【化80】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.30 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 8.14 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 8.05 - 7.87 (m, 5H), 7.80 (dd, J= 7.7 Hz, 1H), 7.76 - 7.69 (m, 2H), 5.37 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 5.09 (dt, J = 36.0, 7.2 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 7.0 Hz, 2H),
2.72 (s, 6H), 2.70 (s, 3H)
【0239】
実施例11
以下の化合物を手順E、F、P、Q、R、J、K、L、MおよびOに従って調製した。
【0240】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボン酸二塩酸塩(化合物43)
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.15 (d, J= 8.5 Hz, 2H), 8.15 (s,1H) 8.02 (dt, J= 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.96 (s, 3H), 7.78 (t, J= 7.7 Hz, 1H), 7.70 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 5.10 (dt, J =
35.9, 7.2 Hz, 1H), 3.48 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.73 (s, 6H), 2.67 (s, 3H)
【0241】
実施例12
以下の化合物を手順E、F、P、Q、R、J、K、L、M、NおよびOに従って調製した。
【0242】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物44)
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.18 - 8.10 (m, 2H), 8.03 (s, 3H), 7.97 (td,
1H), 7.77 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (dt, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 8.5
Hz, 1H), 5.30 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 5.14 (dt, J = 35.8, 7.1 Hz, 1H), 3.47 (d, J
= 7.0 Hz, 2H), 3.05 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.68 (s, 6H), 2.67 (s, 3H)
【0243】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−イソプロピル−2−メチル−1H−ピロロ[[3,2−b]ピリジン−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物45)
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.42 (dd, J= 1.8 Hz, 1H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.01 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.95 (dd, J = 8.5 Hz, 1H), 7.79 (dd, J =
7.7 Hz, 1H), 7.71 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 5.12 (dt, J = 35.8, 7.2 Hz, 1H), 4.21 - 4.08 (m, 1H), 3.54 - 3.38 (m, 2H), 2.71 (s, 6H), 2.70 (s, 2H), 1.21 (d, J = 6.6 Hz, 6H)
【0244】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,2−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物46)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.24 - 7.97 (m, 6H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 7.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 5.31 (d, J = 13.0 Hz, 2H
), 5.14 (dt, J = 35.8, 7.0 Hz, 1H), 3.47 (s, 2H), 2.84 (d, J = 4.6 Hz, 3H), 2.72
(s, 6H), 2.67 (s, 3H)
【0245】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−ピロロ[[3,2−b]ピリジン−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物53)
【化85】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.17 (dd, J= 1.7 Hz, 1H), 8.09 (s, 3H), 8.06
(d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.98 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 7.7 Hz, 1H), 7.67 (dt, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.42 (dt, J = 14.4, 6.4 Hz, 1H), 5.03 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 3.46 - 3.36 (m, 2H), 3.05 (s, 3H), 3.01 (s,
3H), 2.69 (s, 6H)
【0246】
実施例13
以下の化合物を手順J、K、LおよびOに従って調製した。
【0247】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物2)。
【化86】
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白色固体; m.p 242-245 ℃;
1H-NMR (300 MHz; d
6-DMSO) δ ppm: 2.52 (3H, s), 2.70
(6H, s), 3.47 (2H, br. d, J 7.1 Hz), 5.04 (1H, dt, J 36.0, 7.2 Hz), 51.9 (2H, d, J 12.3 Hz), 7.13 (1H, dt, J 7.0, 7.0, 1.0 Hz), 7.21 (1H, dt, J 6.9, 6.9, 1.1 Hz), 7.53 (1H, d, J 7.6 Hz), 7.61 (1H, d, J 8.0 Hz), 7.70 (1H, dd, J 7.2, 1.8 Hz), 7.73 - 7.76 (1H, m), 7.79 (1H, d, J 7.9 Hz), 7.83 (1H, dd, J 7.6, 1.7 Hz), 7.97 (2H, br. s)
【0248】
(Z)−4−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物3)。
【化87】
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ガラス状固体; m.p 145-150 ℃;
1H-NMR (300 MHz; d
6-DMSO) δ ppm: 2.55 (3H, s), 2.68 (6H, s), 3.41 -3.53 (2H, m), 5.06 (1H, dt, J 36.0, 7.3 Hz), 5.20 (2H, d, J 12.2 Hz), 7.13 (1H, dd, J 7.4, 7.4 Hz), 7.21 (1H, dd, J 7.4, 7.4 Hz), 7.61 (2H, 見かけのd, J 7.9 Hz), 7.74 (2H, d, J 8.4 Hz), 7.85 (2H, d, J 8.4 Hz), 8.04 (2H, br. s)
【0249】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N,Nジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物4)
【化88】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.31 (dd, J= 4.7, 1.5 Hz, 1H), 8.11 (s, 3H),
7.87 (ddd, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 7.84 - 7.69 (m, 4H), 7.23 (dd, J = 7.9, 4.7 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 5.02 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.55 - 3.40 (m, 2H), 2.70 (s, 6H), 2.59 (s, 3H)
【0250】
(Z)−4−(5−クロロ−2−メチル−3−(5−(メチルスルホニル)ピリジン−3−イル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物65)
【化89】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.25 (s, 1H), 9.20 (s, 1H), 8.86 (t, J
= 2.0 Hz, 1H), 7.69 - 7.65 (m, 1H), 7.58 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 8.7
, 2.0 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 10.2 Hz, 2H), 5.03 (dt, J = 34.2, 7.5 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.6 Hz, 3H), 3.42 (s, 3H), 2.63 (s, 3H)
【0251】
(Z)−4−(5−クロロ−2−メチル−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物76)
【化90】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.80 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 8.20 (d, J =
7.0 Hz, 2H), 7.86 (dd, J = 2.0, 0.5 Hz, 1H), 7.65 - 7.60 (m, 1H), 7.34 (dd, J= 8.8, 2.0 Hz, 1H), 5.24 (dd, J= 11.0, 1.1 Hz, 3H), 5.11 (dt, J= 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.65 (d, J= 7.4 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H)
【0252】
(Z)−4−(5−クロロ−2−メチル−3−(ピリジン−3−イル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物77)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.99 (s, 1H), 8.81 (d, J= 5.7 Hz, 1H),
8.74 (ddd, J = 8.2, 2.1, 1.4 Hz, 1H), 8.20 (dd, J= 8.2, 5.7 Hz, 1H), 7.67 (d, J= 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 5.05 (dt, J = 34.1, 7.5 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.62 (s, 3H)
【0253】
(Z)−4−(5−クロロ−2−メチル−3−(ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物80)
【化92】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.32 (s, 1H), 9.16 (s, 2H), 7.63 (dd, J = 2.0, 0.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.18 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 4.98 (dt, J = 34.1, 7.5 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 7.4 Hz,
3H), 2.60 (s, 3H)
【0254】
(Z)−4−(3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−2−メチル−5−ニトロ−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物101)
【化93】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.58 (d, J= 2.2 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 9.1, 2.2 Hz, 1H), 8.10 (s, 3H), 7.94 (d, J= 9.1 Hz, 1H), 7.86 (s, 2H), 5.41 (d, J= 14.1 Hz, 2H), 5.28 (dt, J = 36.0, 7.2 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 2.77 (s, 6H), 2.68 (s, 3H)
【0255】
実施例14
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0256】
メチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物5)
【化94】
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オフホワイトの固体; m.p 242-244 ℃;
1H-NMR (300 MHz; d
6-DMSO) δ ppm: 2.55 (3H, s), 2.73 (6H, s), 3.48 (2H, br. d, J 6.5 Hz), 3.83 (3H, s), 5.09 (1H, dt, J 36.0, 7.1 Hz), 5.27 (2H, d, J 12.7 Hz), 7.71 - 7.87 (6H, m), 7.91 (2H, br. s), 8.20 (1H, d, J 1.3 Hz)
【0257】
メチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−6−カルボキシラート塩酸塩(化合物7)
【化95】
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白色固体;m.p 265-266 ℃;
1H-NMR (300 MHz; メタノール-d
4) δ ppm: 2.59 (3H, s), 2.78 (6H, s), 3.64 (2H, br. d, J 7.6 Hz), 3.95 (3H, s), 4.87 (1H, dt, J 34.0, 7.5 Hz), 5.23 (2H, d, J 8.7 Hz), 7.61 (1H, d, J 8.3 Hz), 7.76 - 7.86 (5H, m), 8.22 (1H, d, J 0.9 Hz)
【0258】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物97)。
【化96】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.07 (s, 3H), 8.06 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.93
- 7.80 (m, 3H), 7.80 - 7.71 (m, 3H), 5.33 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 5.14 (dt, J = 36.0, 7.2 Hz, 1H), 3.48 (s, 2H), 3.18 (s, 3H), 2.72 (s, 6H), 2.57 (s, 3H)
【0259】
実施例15
以下の化合物を手順F、G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0260】
(Z)−エチル1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物17)。
【化97】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 8.17 (d, J= 1.6 Hz, 1H), 7.99 - 7.91 (m, 2H), 7.88 - 7.79 (m, 3H), 7.72 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 5.10 (dt,
J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.54 - 3.45 (m, 2H), 3.30 (s, 3H), 2.54 (s, 3H), 1.31 (t, J= 7.1 Hz, 3H)
【0261】
実施例16
以下の化合物を手順K、LおよびOに従って調製した。
【0262】
(Z)−3−フルオロ−4−(3−(4−フルオロフェニル)−1H−インドール−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン塩酸塩(化合物1)。
【化98】
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淡褐色; m.p 184-187 ℃;
1H-NMR (300 MHz; メタノール-d
4) δ ppm: 3.62 (2H, br.
d, J 7.5 Hz), 4.96 (1H, dt, J 33.8, 7.5 Hz), 5.10 (2H, dd, J 10.7, 0.8 Hz), 7.14 - 7.22 (3H, m), 7.28 (1H, ddd, J 8.3, 7.1, 1.1 Hz), 7.48 (1H, s), 7.51 (1H, d,
J 8.2 Hz), 7.63 - 7.70 (2H, m), 7.85 (1H, ddd, J 8.0, 1.1, 0.9 Hz)
【0263】
実施例17
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、S、L、MおよびTに従って調製した。
【0264】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物18)。
【化99】
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手順S:エチル3−(3−(N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラートの調製
【化100】
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エチル2−メチル−3−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキシラート(195mg、0.52mmol)および炭酸カリウム(73.0mg、0.53mmol)を含むDMF撹拌懸濁液(1mL)に、室温で、4−メトキシベンジルクロリド(81uL、0.58mmol)を加え、3時間撹拌を続けた。次いで、水(10mL)を加え、生成物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。このようにして得られた粗残留物は、35%酢酸エチルを含むn−ヘキサンで溶出するシリカゲル(12g)で精製し、エチル3−(3−(N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(105mg、41%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; CDCl
3) δ ppm:1.37 (3H, t, J 7.1 Hz), 2.57 (3H, s), 2.70 (3H, s), 3.81 (3H, s), 4.20 (2H, s), 4.37 (2H, q, J 7.1 Hz), 6.88 (2H, d, J 8.7 Hz), 7.28 (2H, d, J 8.6 Hz), 7.39 (1H, d, J 8.5 Hz), 7.69 (1H, dd,
J 7.7, 7.7 Hz), 7.78 - 7.84 (2H, m), 7.93 - 7.97 (2H, m), 8.26 (1H, br. s), 8.38 (1H, br. s)
【0265】
手順T:(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物18)の調製
【化101】
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(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N−(4−メトキシベンジル)−N−メチルスル
ファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸(95mg、0.15mmol)を含むCH
2Cl
2撹拌溶液(1mL)にトリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。次いで、反応物を室温で3時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。酢酸エチル(2mL)、続いてエーテル性HCl(2M、1.00mL)を加え、得られた懸濁液を5分間撹拌し、微細な白色沈殿物を形成した。固体を集め、乾燥させて、(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(N−メチルスルファモイル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(55mg、81%)をオフホワイト固体として得た;m.p.275-278
oC;
1H-NMR (300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 2.54 (3H, s), 3.34 (3H, br. s), 3.43 - 3.54 (2H, m), 5.09 (1H, dt, J 36.0, 7.4 Hz), 5.26 (2H, d, J 12.4 Hz), 7.60 (1H, q, J 5.0 Hz), 7.70 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.74 - 7.87 (5H, m), 7.95 (2H, br. s), 8.17 (1H, d, J1.1 Hz)
【0266】
実施例18
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、L、MおよびUに従って調製した。
【0267】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物8)。
【化102】
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手順U:(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物8)の調製
【化103】
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(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸(200mg、0.37mmol)を含むCH
2Cl
2撹拌溶液(4mL)にトリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。このようにして得られた固体を、C−18逆相シリカゲル(40g)で精製して、20〜50%アセトニトリル水溶液(+0.1%HCl)の勾配で溶出し、(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン
−1−イル−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(102mg、58%)をオフホワイトの固体として得た;240-242
oC;
1H-NMR (300 MHz; d
6-DMSO) δ ppm: 2.55 (3H, s), 2.71 (6H, s), 3.49 (2H, br. d, J 7.0 Hz), 5.07 (1H, dt, J 35.9, 7.3 Hz), 5.26 (2H, d, J 12.8 Hz), 7.70 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.73 - 7.87 (7H, m), 8.20 (1H, d, J 1.2 Hz)
【0268】
実施例19
以下の実施例は、実施例18に記載の手順に従って調製した。
【0269】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−6−カルボン酸塩酸塩(化合物9)。
【化104】
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白色固体; m.p 255-257 ℃;
1H-NMR (300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 2.56 (3H, s), 2.70
(6H, s), 3.49 (2H, br. s), 5.02 (1H, dt, J 35.9, 7.3 Hz), 5.32 (2H, d, J 12.0 Hz), 7.58 (1H, d, J 8.3 Hz), 7.70 - 7.88 (5H, m), 7.94 (2H, br. s), 8.25 (1H, s),
12.67 (1H, s)
【0270】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチルフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物13)。
【化105】
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ベージュ色の固体; m.p 180-185 ℃;
1H-NMR (300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 2.28 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.84 (6H, s), 3.44 - 3.55 (2H, m), 5.03 (1H, dt, J 35.9, 7.2 Hz), 5.23 (2H, d, J 11.7 Hz), 7.51 - 7.56 (2H, m), 7.67 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.70 (1H, d, J 1.2 Hz), 7.79 (1H, dd, J 8.6, 1.5 Hz), 7.82 - 7.94 (4H, m), 12.50 (1H, br. s)
【0271】
実施例20
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、LおよびVに従って調製した。
【0272】
エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物12)
【化106】
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手順V:エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物12)の調製
【化107】
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エチル(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(510mg、0.89mmol)を含むエタノール(5mL)撹拌溶液にHCl(ジエチルエーテル中2M、20mL、40mmol)を加えた。次いで、反応物を室温で5時間撹拌し、次いで減圧濃縮した。ジエチルエーテル(25mL)を加え、得られた懸濁液を5分間撹拌して、微細なオフホワイトの沈殿物を形成させた。固体を集め、乾燥させて、エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(403mg、89%)をオフホワイトの固体として得た;m.p.145-147
oC;
1H-NMR (300 MHz; メタノール-d
4) δ ppm: 1.38 (3H, t, J 7.1 Hz), 2.59 (3H, s), 2.81 (6H, s), 3.64 (2H, br. d, J 7.3 Hz), 4.36 (2H, q, J 7.1 Hz), 4.88 (1H, dt, J 33.8, 7.5 Hz), 5.19 (2H, d, J 8.8 Hz), 7.58 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.78 - 7.83 (3H, m), 7.87
(1H, br. s), 7.94 (1H, dd, J 8.7, 1.6 Hz), 8.29 (1H, d, J 1.2 Hz)
【0273】
(Z)−エチル1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−6−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物22)
【化108】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.05 (d, J= 6.9 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.86 - 7.72 (m, 4H), 7.67 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 5.13 (dt, J = 36.1, 7.4 Hz, 1H), 3.56 - 3.42 (m, 4H), 2.72 (s, 6H), 2.52 (s, 3H), 1.06 (t,
J = 7.0 Hz, 3H)
【0274】
実施例21
以下の化合物を手順W、F、G、H、I、J、K、LおよびVに従って調製した。
【0275】
エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチルフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物19)
【化109】
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手順W:3−ブロモ−N,N,−ジメチルベンゼンカルボキサミドの調製
【化109-2】
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N,N,4−トリメチルベンゼンスルホンアミド(1.00g、5.0mmol)を含む撹拌濃硫酸混液(4.5mL、84mmol)に、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(983mg、5.5mmol)を室温で加え、得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷水に注ぎ、得られたオフホワイトの沈殿物を濾過し、乾燥させて、3−ブロモ−N,N,4−トリメチル−ベンゼンスルホンアミド(1.36g、97%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz; メタノール-d
4) δ ppm: 2.50 (3H, s), 2.70 (6H, s), 7.56 (1H, d, J 8.0 Hz), 7.67 (1H, dd, J 8.0, 1.8 Hz), 7.93 (1H, d, J 1.8 Hz)
【0276】
エチル(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチルフェニル)−2−メチル−1H−イ
ンドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物19)。
【化110】
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オフホワイトの固体; m.p 147-150 ℃;
1H-NMR (300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 1.28 (3H, t, J 7.1 Hz), 2.22 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.68 (6H, s), 3.49 (2H, d, J 7.1 Hz), 4.26 (2H, q, J 7.1 Hz), 5.05 (1H, dt, J 35.5, 7.2 Hz), 5.25 (2H, d, J 12.0 Hz), 7.53 (1H, s), 7.70 - 7.83 (5H, m), 7.91 (2H, br. s)
【0277】
実施例22
以下の化合物を手順F、G、H、I、J、K、LMおよびUに従って調製した。
【0278】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物14)。
【化111】
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オフホワイト色の固体;m.p 268-269 ℃;
1H-NMR (300 Mhz; メタノール-d
4) δ ppm: 2.58 (3H, s), 3.22 (3H, s), 3.64 (2H, br. d, J 7.3 Hz), 4.88 (1H, dt, J 34.0, 7.5 Hz), 5.19 (2H, d, J 8.8 Hz), 7.57 (1H, d, J 8.7 Hz), 7.82 (1H, dd, J 7.5, 7.5 Hz), 7.87 (1H, ddd, J 7.7, 1.5, 1.5 Hz), 7.95 (1H, dd, J 8.9, 1.6 Hz), 7.98 (1H,
ddd, J 7.7, 1.5, 1.5 Hz), 8.03 (1H, s), 8.28 (1H, d, J 1.2 Hz)
【0279】
実施例23
以下の化合物を手順W、F、G、H、I、J、K、L、MおよびUに従って調製した。
【0280】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチルフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物20)。
【化112】
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オフホワイトの固体; m.p 248-251 ℃;
1H-NMR (300 MHz; DMSO-d
6) δ ppm: 2.21 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.66 (3H, s), 3.45 - 3.55 (2H, m), 5.06 (1H, dt, J 35.9, 7.1
Hz), 5.24 (2H, d, J 12.2 Hz), 7.52 (1H, s), 7.67 - 7.82 (5H, m), 7.98 (2H, br. s), 12.47 (1H, br. s)
【0281】
実施例24
以下の化合物を手順G、H、I、J、K、L、XおよびOに従って調製した。
【0282】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(2H−テトラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物29)
【化113】
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手順X:(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(2H−テトラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物29)の調製
【化114】
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tert−ブチル(Z)−(4−(5−シアノ−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(120mg、0.23mmol)、トリエチルアミン塩酸塩(94.1mg、0.68mmol)、およびアジ化ナトリウム(44.4m
g、0.68mmol)を含むDMF(2mL)撹拌溶液を、100℃で5時間、N
2下で加熱した。反応混合物をHCl水溶液(2M、20mL)および酢酸エチル(20mL)に分配した。有機層をNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。粗物質の
1H−NMR分析は、わずか10%の転化率を示した。粗残留物をトルエン(2mL)に取り、これにトリエチルアミン塩酸塩(94.1mg、0.68mmol)、続いてアジ化ナトリウム(44.4mg、0.68mmol)を加えた。得られた混合物を還流下で12時間加熱した。反応混合物をHCl水溶液(2M、20mL)および酢酸エチル(20mL)に分配した。有機層をNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。粗物質は、50%酢酸エチルを含むヘキサン、続いて酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し(合計1g;10gシリカ上に吸着させる)、(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(2H−テトラゾール−5−イル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(14.0mg、11%)を得た。
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.27 (dd, J = 1.7, 0.6 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.6, 1.7 Hz, 1H), 7.89 - 7.79 (m, 4H), 7.73 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.22 (d, J= 9.4 Hz, 2H), 4.96 (dt, J = 34.1, 7.3 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.80 (s, 6H), 2.60 (s, 3H)
【0283】
実施例25
以下の化合物を手順G、H、I、J、Y、K、L、M、NおよびOに従って調製した。
【0284】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物39)
【化115】
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手順Y:1−(tert−ブチル)5−エチル2−メチル−3−(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラートの調製
【化116】
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1−(tert−ブチル)5−エチル2−メチル−3−(3−(メチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラート(150mg、0.32mmol)を含むDMF撹拌溶液(3mL)に、炭酸カリウム(65.8mg、0.48mmol)、続いてヨードメタン(30μL、0.48mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(20mL)を反応混合物に添加し、得られた沈殿固体を濾過により単離した。固体をジクロロメタンに溶解し、MgSO
4で乾燥させた。溶
媒を減圧除去した後、1−(tert−ブチル)5−エチル2−メチル−3−(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−1,5−ジカルボキシラート(153mg、99%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.23 (dd, J = 8.8, 0.7 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 1.8, 0.7 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 8.8, 1.8 Hz, 1H), 7.55 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.39 - 7.48 (m, 3H), 4.39 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.41 (s, 3H), 2.94 (s, 3H), 2.65 (s, 3H), 1.74 (s, 9H), 1.40 (t, J = 7.1 Hz, 3H)
【0285】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物39)
【化117】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.20 (d, J= 1.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.49 - 7.40 (m,
3H), 5.23 (d, J= 12.6 Hz, 2H), 5.06 (dt, J = 36.2, 7.2 Hz, 1H), 3.49 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.32 (d, J = 2.5 Hz, 6H), 3.00 (s, 3H), 2.53 (s, 3H)
【0286】
実施例26
以下の化合物を手順G、H、I、J、Y、K、LおよびOに従って調製した。
【0287】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(N−メチルメチルスルホンアミド)フェニル)−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物38)
【化118】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.20 (d, J= 1.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 7.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.40 (m, 3H), 5.23 (d, J= 12.6 Hz, 2H), 5.06 (dt, J = 36.0, 7.2 Hz, 1H), 3.49 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 3.32 (s, 5H), 3.00 (s, 3H), 2.53 (s, 1H)
【0288】
実施例27
以下の化合物を手順Z、G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0289】
エチル(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ベンゾアート塩酸塩(化合物33)
【化119】
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手順Z:3−フルオロ−N,N−ジメチル−4−ニトロベンゼンスルホンアミドの調製
【化120】
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ジメチルアミン塩酸塩(340mg、4.17mmol)を含むジクロロメタン撹拌溶液に0℃で、トリエチルアミン(1.28mL、9.18mmol)を加えた。2分間撹拌した後、3−フルオロ−4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.00g、4.17mmol)を一度に加えた。得られた混合物を0℃でさらに20分間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)と水(10mL)に分配し、有機層をNaCl飽和水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、3−フルオロ−N,N−ジメチル−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(1.02g、98%)を黄色固体として得た。
1H
NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.23 (dd, J = 8.7, 6.8 Hz, 1H), 7.77 - 7.69 (m, 2H), 2.83 (s, 6H), 1.57 (s, 3H)
【0290】
エチル(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ベンゾアート塩酸塩(化合物33)
【化121】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.04 (d, J= 1.8 Hz, 1H), 7.98 (dt, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 7.95 (s, 3H), 7.87 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.77 (dt, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 5.13 (dt, J = 36.0, 7.3 Hz, 1H), 4.35 (q, J =
7.1 Hz, 2H), 3.50 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 2.59 (s, 6H), 2.55 (s, 3H), 1.33 (t, J= 7.1 Hz, 3H)
【0291】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インドール−5−スルホンアミド二塩酸
塩(化合物81)
【化122】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.93 (d, J= 6.8 Hz, 2H), 8.18 (s, 3H), 8.11 (d, J= 6.8 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 5.37 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 5.31 (dt, J = 35.2, 7.6 Hz, 1H), 3.53 - 3.42 (m, 2H), 2.71 (s, 3H), 2.62 (s, 6H)
【0292】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−フェニル−1H−インドール−5−スルホンアミド(化合物86)
【化123】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.95 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J =
8.7 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 7.57 - 7.50 (m, 2H), 7.50 - 7.44 (m, 2H), 7.43 - 7.36 (m, 1H), 5.21 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 4.91 (dt, J = 35.3, 7.5 Hz, 1H), 3.64 (d, J= 7.4 Hz, 2H), 2.65 (s, 6H), 2.57 (s, 3H)
【0293】
実施例28
以下の化合物を手順E、F、Z、G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0294】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−5−スルホンアミド塩酸塩(化合物58)
【化124】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.99 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.83 - 7.79 (m, 3H), 7.74 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H),
5.24 (d, J = 9.7 Hz, 2H), 4.94 (dt, J = 34.4, 7.3 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.4 Hz,
2H), 2.80 (s, 6H), 2.67 (s, 6H), 2.62 (s, 3H)
【0295】
実施例29
以下の化合物を手順Z、G、H、I、J、K、L、AAおよびUに従って調製した。
【0296】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)安息香酸塩酸塩(化合物34)
【化125】
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手順AA:(Z)−3−(1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)安息香酸の調製
【化126】
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25mL丸底において、エチル(Z)−3−(1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ベンゾアート(120mg、0.21mmol)を加え、続いてMeOH(2mL)、THF(2mL)およびKOH水溶液(10w%、2mL)を加えた。得られた混合物を60℃で2時間攪拌した。次いで、反応混合物を減圧濃縮した。残留物に水(10mL)を加え、水性混合物を2M
HCl水溶液の添加により酸性化して、pH=4.5とした。得られた白色個体を濾過によって集め、固体「ケーキ」を水(2mL×3)で洗浄した。固体を酢酸エチルに再溶解し、有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、(Z)−3−(1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)安息香酸(110mg、96%)を淡黄色泡状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.19 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 8.12 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.73 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.67 - 7.58 (m, 2H), 7.44 (d, J= 8.7
Hz, 1H), 4.88 (d, J = 10.5 Hz, 2H), 3.83 (s, 2H), 2.71 (s, 6H), 2.54 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)
【0297】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(N
,N−ジメチルスルファモイル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)安息香酸塩酸塩(化合物34)
【化127】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 13.08 (s, 1H), 8.02 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.96 (dt, J = 7.3, 1.7 Hz, 1H), 7.93 (s, 3H), 7.87 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.74 (dt, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.6, 1.8 Hz, 1H), 5.30 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 5.12 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.58 (s, 6H), 2.55 (s, 3H)
【0298】
実施例30
以下の化合物を手順Z、G、H、I、J、K、L、ABおよびACに従って調製した。
【0299】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物37)
【化128】
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手順AB:2−メチル−1H−インドール−5−イル4−ニトロベンゾアートの調製
【化129】
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4−ニトロ安息香酸(552mg、3.30mmol)、2−メチル−1H−インドール−5−オール(442mg、3.00mmol)、トリエチルアミン(1.46mL、10.5mmol)を含むDMF溶液(6mL)にHATU(1.36g、3.60mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで周囲温度で一晩放置した。水(60mL)を反応混合物に加え、懸濁液を室温で10分間撹拌した。黄色固体を濾過し、水(25mL)で洗浄した。固体を60℃のオーブン中で1時間乾燥させて、2−メチル−1H−インドール−5−イル4−ニトロベンゾアート(900mg、100%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.43 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 8.37 (d,
J = 9.1 Hz, 2H), 7.98 (s, 1H), 7.36 (d, J= 2.4 Hz, 1H), 7.33 (dt, J = 8.7, 0.7
Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 6.26 (dt, J = 2.2, 1.0 Hz, 1H), 2.49 (d, J = 1.0 Hz, 2H)
【0300】
手順AC:(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩の調製
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−イル4−ニトロベンゾアート(50.0mg、0.08mmol)を含むメタノール撹拌溶液(1mL)に水酸化ナトリウム水溶液(2M、75uL、0.15mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。エーテル性HCl(2.0M、4.00mL、8.00mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。反応混合物を真空下で濃縮した。次いで、メタノール(2mL)を加え、沈殿した無機物を濾別した。濾液を再び真空下で濃縮し、残留物に酢酸エチル(3mL)を加えた。残留物を粉砕し、上清をデカントした。これをさらに2回繰り返して4−ニトロ安息香酸を完全に除去した。固体を単離し、60℃のオーブンで2時間乾燥させて、(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(21.0mg、62%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (300 MHz,
DMSO-d
6) δ ppm: 8.90 (s, 1H), 8.00 (s, 3H), 7.79 - 7.64 (m, 3H), 7.38 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.01 (dt, J = 37.1, 7.2 Hz, 1H), 3.47 (s, 2H), 3.32 (s, 6H), 2.70 (s, 3H)
【0301】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物37)
【化131】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.90 (s, 1H), 8.00 (s, 3H), 7.80 - 7.63 (m, 4H), 7.38 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.70 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.01 (dt, J = 34.5, 7.1 Hz, 1H), 3.47 (s, 2H
), 2.70 (s, 6H), 2.47 (s, 3H)
【0302】
実施例31
以下の化合物を、手順AD、AE、G、H、I、J、K、L、MおよびAFに従って調製した。
【0303】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸二塩酸塩(化合物40)
【化132】
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手順AD:N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミドの調製
【化132-2】
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ピリジン−3−スルホニルクロリド塩酸塩(8.00g、37.4mmol)のTHF撹拌懸濁液(80mL)に、ジメチルアミン溶液(水中40w%;25.0mL、187mmol)を0℃で5分間かけて滴下した。得られた均質混合物を0℃で30分間撹拌したままにし、次に室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)と酢酸エチル(70mL)に分配し、水層をさらに酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた有機物をNaCl飽和溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド(6.01g、86%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 9.02 (dd, J = 2.3, 0.9 Hz, 1H), 8.85
(dd, J = 4.9, 1.7 Hz, 1H), 8.09 (ddd, J= 8.0, 2.3, 1.7 Hz, 1H), 7.52 (ddd, J= 8.0, 4.9, 0.9 Hz, 1H), 2.78 (s, 6H)
【0304】
手順AE:4−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミドの調製
【化133】
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N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミド(920mg、4.94mmol)および酢酸ナトリウム(1.22g、14.8mmol)を含むAcOH攪拌懸濁液(10mL)に、臭素分子(506μL、9.88mmol)を室温で加えた。得られた混合物を60℃に加熱し、一晩撹拌を続けた。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、中性pHが得られるまで固体Na
2CO
3を加えた。水性混合物を酢酸エチル(20mL×3)で
抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、次いで減圧濃縮した。粗物質は、50%酢酸エチルを含むヘキサン、続いて酢酸エチルで溶出する、シリカゲルで精製して、4−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミド(520mg、37%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 8.91 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H),
8.22 (dd, J = 2.1 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 2.82 (s, 6H)
【0305】
手順A〜F:(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸二塩酸塩の調製
【化134】
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(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸(30mg、0.05mmol)を含むジクロロメタン撹拌溶液(2mL)にトリフルオロ酢酸(500μL、0.05mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、ジクロロメタン(5mL×2)と共蒸発させて微量のトリフルオロ酢酸を除去した。残留物にTHF(10mL)を加え、これにエーテル性HCl(2.00mL)を加えた。得られた混合物を室温で15分間撹拌したままにした。反応混合物を再度減圧濃縮した。残留物に酢酸エチル(5mL)を加え、その時点でオフホワイトの固体が沈殿した。固体を単離し、高真空下で乾燥させて、(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸二塩酸塩(24.0mg、90%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.11 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.51 (s, 1H), 8.35 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 8.7,
1.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 5.01 (dt, J =
34.0, 7.4 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.92 (s, 6H), 2.65 (s, 3H)
【0306】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸二塩酸塩(化合物40)
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.11 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.51 (s, 1
H), 8.35 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.99 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 5.01 (dt, J = 34.0, 7.4 Hz, 1H), 3.65 (d, J =
7.3 Hz, 2H), 2.92 (s, 6H), 2.65 (s, 3H)
【0307】
実施例32
以下の化合物を手順AD、AE、G、H、I、J、K、L、M、NおよびOに従って調製した。
【0308】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(5−(N,N−ジメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−N,N,2−トリメチル−1H−インドール−5−カルボキサミド二塩酸塩(化合物41)
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.22 (s, 2H), 8.60 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.22 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 5.06 (dt, J = 34.3, 7.4 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 3.10 (s, 6H), 2.90
(s, 6H), 2.64 (s, 3H)
【0309】
実施例33
以下の化合物を手順AD、AE、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0310】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物62)
【化137】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.06 (s, 3H), 7.86 - 7.76 (m, 2H), 7.75 - 7.70 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.22 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 5.09 (dt, J = 36.0, 7.3 Hz, 1H), 3.47
(d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.70 (s, 6H), 2.52 (s, 3H)
【0311】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物63)
【化138】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.08 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.48 (dd, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.31 (ddd, J = 8.3, 7.1, 1.2 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 8.1, 7.1, 1.1 Hz, 1H), 5.18 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 4.92 (dt, J = 35.2, 7.4 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.89
(s, 6H), 2.62 (s, 3H)
【0312】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩)(化合物64)
【化139】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 9.02 (d, J= 2.1 Hz, 1H), 8.89 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.19 (s, 3H), 8.10 (dd, J= 2.1 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 5.14 (dt, J = 35.4, 7.6 Hz, 1H), 3.46 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.76 (s, 6H), 2.53 (s, 3H)
【0313】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物66)
【化140】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.27 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.66 (dd,
J = 2.0 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.93 (dd, J = 2.0, 0.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 5.22 (dt, J = 35.2, 7.5 Hz, 1H), 5.21 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.66 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.90 (s, 6H)
【0314】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−6−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物67)
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.18 (s, 1H), 9.14 (s, 1H), 8.68 (d, J
= 1.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J= 1.8 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.22 (dd, J =
8.5, 1.8 Hz, 1H), 5.19 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 5.04 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 7.1, 2.6 Hz, 2H), 2.92 (s, 6H), 2.63 (s, 3H)
【0315】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物71)
【化142】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.16 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.65 (dd, J = 1.9 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 9.0, 4.3 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 9.5, 2.4 Hz, 1H),
7.09 (dt, J = 9.1, 2.5 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 10.7 Hz, 2H), 5.04 (dt, J = 34.2, 7.4 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.93 (s, 6H), 2.63 (s, 3H)
【0316】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−6−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド三塩酸塩(化合物72)
【化143】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.36 (s, 1H), 9.29 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 5.45 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 5.41 (dt, J = 33.9, 7.2 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 2.93 (s, 6H), 2.74 (s, 3H)
【0317】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド三塩酸塩(化合物73)
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.10 (d, J =
2.0 Hz, 1H), 8.55 (dd, J = 1.8 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 5.29 (d, J = 10.7 Hz, 2H), 5.06 (dt, J = 34.0, 7.4 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.90 (s, 6H), 2.67 (s, 3H)
【0318】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−7−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物74)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.96 (dd, J= 21.2, 2.1 Hz, 1H), 8.10 (dd, J=
2.1 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.48 (dd, J= 7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.27 (dd, J= 7.7, 1.1
Hz, 1H), 7.14 (dd, J= 7.8 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.83 (dt, J = 36.2, 7.3 Hz, 1H), 3.48 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.76 (s, 6H), 2.51 (s, 3H)
【0319】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−4−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩)(化合物75)
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.91 (s, 1H), 8.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.06
(dd, J = 2.1 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.1, 1.0 Hz, 1H), 7.20 (dd, J = 7.9 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 7.7, 1.0 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 12.2 Hz, 2H), 5.07 (dt, J = 36.0,
7.2 Hz, 1H), 3.47 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.73 (s, 6H), 2.36 (s, 3H)
【0320】
実施例34
以下の化合物を、手順AG、J、K、L、MおよびOに従って調製した。
【0321】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物49)
【化147】
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手順AG:5−メトキシ−2−メチル−1H−インドールの調製
【化148】
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5−ヒドロキシ−2−メチルインドール(442mg、3.00mmol)および炭酸カリウム(517mg、3.74mmol)を含むDMF懸濁液(2.5mL)に、ヨードメタン(0.70mL、11.2mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水(25mL)および水性NaOH(2M、5mL)を加え、混合物をさらに5分間撹拌した。生成物を酢酸エチル(25mL×3)で抽出し、合わせた有機物を水(20mL×2)および飽和食塩水(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール(517mg、100%)を褐色油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.77 (s, 1H), 7.19 (dt,
J= 8.7, 0.7 Hz, 1H), 7.02 (d, J= 2.5 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 6.17 (dt, J = 2.2, 1.0 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.44 (d, J= 0.9 Hz, 3H)
【0322】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物49)
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 7.96 (s, 3H), 7.82 (ddd, J = 7.6, 1.7, 1.7, 1H), 7.79 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.69 (dt, J = 7.2, 1.8 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.85 (dd, J = 8.9, 2.4 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 5.00 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.47 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.32 (s, 3H), 2.71 (s, 6H)
【0323】
実施例35
以下の化合物を手順AD、AE、J、K、AH、LおよびOに従って調製した。
【0324】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−クロロ−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物96)
【化150】
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手順AH:5−(2−クロロ−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミドの調製
【化151】
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5−(1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミ
ド(141mg、0.47mmol)を含むDMF撹拌溶液(5mL)に、N−クロロスクシンイミド(68.7mg、0.51mmol)を0℃で加えた。0℃で30分間撹拌し、次いで室温で2時間攪拌する。反応混合物を酢酸エチルと水に分配した。有機層をさらに水および飽和食塩水で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。精製は、30〜80%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出する12gのRediSepカートリッジを用いて実施し、標記化合物5−(2−クロロ−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド(62.0mg、39%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 9.16 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.97 (d,
J = 2.2 Hz, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.37 (dd, J= 2.1 Hz, 1H), 7.67 (ddd, J = 7.8, 1.5, 0.7 Hz, 1H), 7.43 (ddd, J= 8.1, 1.3, 0.8 Hz, 1H), 7.32 (dd, J= 8.3, 1.2 Hz, 1H), 7.25 (ddd, J= 7.8, 7.1, 1.3 Hz, 1H), 2.86, s, 6H)
【0325】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−クロロ−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物96)
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.26 (s, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.70 (dd, J = 1.8 Hz, 1H), 7.75 (d, J= 8.1 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.42 (ddd, J
= 8.3, 7.2, 1.1 Hz, 1H), 7.33 (ddd, J= 8.1, 7.2, 1.0 Hz, 1H), 5.29 (d, J= 11.1 Hz, 2H), 5.13 (dt, J = 33.9, 7.4 Hz, 1H), 3.71 - 3.61 (m, 2H), 2.90 (s, 6H)
【0326】
実施例36
以下の化合物を手順E、F、J、K、AH、LおよびOに従って調製した。
【0327】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物99)
【化153】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.88 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.64 (dd, J = 5.8, 1.0 Hz, 1H), 8.09 - 8.05 (m, 1H), 8.03 - 7.95 (m, 2H), 7.93 - 7.84 (m, 2H), 5.53 (d, J = 14.2 Hz, 2H), 5.49 (dt, J = 35.2, 7.4 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.78 (s, 6H)
【0328】
実施例37
以下の化合物を手順J、K、AI、LおよびOに従って調製した。
【0329】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−メチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物70)
【化154】
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手順AI:tert−ブチル((5−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−イル)スルホニル)(メチル)カルバマートの調製
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル5−クロロ−2−メチル−3−(5−(N−メチルスルファモイル)ピリジン−3−イル)−1H−インドール−1−カルボキシラート(172mg、0.39mmol)を含むジクロロメタン撹拌溶液(3mL)に、トリフルオロ酢酸(3.00mL、0.39mmol)を室温で加えた。混合物を室温で45分間撹拌した。次いで、全ての揮発性物質を減圧除去した。残留物にNaHCO
3飽和溶液(5mL)を加え、生成物を酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をDMF(1.5mL)に取り、ジ−tert−ブチルジカーボナート(172mg、0.79mmol)および炭酸カリウム(109mg、0.79mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で30分間撹拌した。この時間後のTlcでは、約20〜30%の転化率を示した。トリエチルアミン(0.11mL、0.79mmol)を加え、撹拌を室温で一晩続けた。水(10mL)を加え、生成物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質を20〜50%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、不純なtert−ブチル((5−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−イル)スルホニル)(メチル)カルバマート(80.0mg、47%)を得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
【0330】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N−メチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物70)
【化156】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.04 (s, 2H), 8.54 (s, 1H), 7.61 (d, J
= 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.8, 2.0 Hz, 1H), 5.18 (d, J = 9.8 Hz, 2H), 4.96 (dt, J = 34.4, 7.6 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.72 (s, 3H), 2.61 (s, 3H)
【0331】
実施例38
以下の化合物を手順AJ、F、G、H、I、J、K、L、M、NおよびAKに従って調製した。
【0332】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物54)
【化157】
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手順AJ:3−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミドの調製
【化158】
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ビス(4−メトキシベンジル)アミン(771mg、3.00mmol)およびトリエチルアミン(0.72mL、3.00mmol)を含むTHF撹拌溶液(10mL)に、3−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(766mg、3.00mmol)を0℃で少しずつ加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、次いで2M HCl水溶液を用いて酸性化し、pH2とした。生成物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させて、減圧濃縮して、3
−ブロモ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ベンゼンスルホンアミド(1.24g、87%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.86 (dd, J = 1.8 Hz, 1H), 7.74 (ddd, J = 7.9, 1.8, 1.0 Hz, 1H), 7.69 (ddd, J= 8.0, 1.9, 1.0 Hz,
1H), 7.36 (dd, J= 7.9 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 6.80 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 3.81 (s, 6H)
【0333】
手順AK:(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(化合物54)の調製
【化159】
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tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ビス(4−メトキシベンジル)スルファモイル)フェニル)−5−(ジメチルカルバモイル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートを含むジクロロメタン撹拌溶液(5mL)にTFA(5mL)を室温で加えた。得られた混合物を3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、次いで酢酸エチル(5mL)を加えて残留物を溶解した。エーテル性HCl(2M、5mL)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。反応混合物を再び真空下で濃縮し、次いで酢酸エチル(10mL)を加えた。固体を粉砕し、次いで遠心分離機で遠心分離して固体の「ケーキ」を形成し、次に溶媒をデカントすることにより単離した。固体を60℃のオーブンで3時間乾燥させた。固体を逆相クロマトグラフィー(20分かけて、勾配溶離:10%アセトニトリル、次いで10〜30%アセトニトリル)により精製した。所望の生成物を含む合わせた画分を約5mLの体積まで濃縮した。生成物の水溶液を7mLのバイアルに移し、凍結乾燥させて、(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−N,N,2−トリメチル−3−(3−スルファモイルフェニル)−1H−インドール−5−カルボキサミド塩酸塩(115mg、60%)をオフホワイトの粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.03 (s, 3H), 7.91 (d, J= 2.0 Hz, 1H), 7.80 (dt, J = 6.9, 2.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.65 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 1.4
Hz, 1H), 7.46 (s, 2H), 7.26 (dd, J= 8.4, 1.5 Hz, 1H), 5.23 (d, J= 12.3 Hz, 2H),
5.08 (dt, J = 35.9, 7.2 Hz, 1H), 3.48 (dt, J= 6.3 Hz, 3H), 2.97 (s, 6H), 2.53 (s, 3H)
【0334】
実施例39
以下の化合物を手順AJ、F、J、KおよびAKに従って調製した。
【0335】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物83)
【化160】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.94 (s, 2H), 8.24 (s, 1H), 8.04 (s, 3H), 7.74 (s, 2H), 7.69 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 5.08 (dt, J = 36.0, 7.3 Hz, 1H), 3.47
(s, 2H), 2.53 (s, 3H)
【0336】
実施例40
以下の化合物を手順AL、F、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0337】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N,4−トリメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物84)
【化161】
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手順AL:3−ブロモ−N,N,4−トリメチルベンゼンスルホンアミドの調製
【化162】
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N,N,4−トリメチルベンゼンスルホンアミド(1.00g、5.02mmol)の撹拌混液を含む濃硫酸(4.50mL、84.4mmol)に、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(983mg、5.52mmol)を室温で加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌したままにした。反応混合物を冷水に注ぎ、得られたオフホワイトの沈殿物を濾過し、さらなる水で洗浄した。固体を風乾して、3−ブロモ−N,N,4−トリメチルベンゼンスルホンアミド(1.36g、97%)を得た。
1H NMR (300 MHz, メタノー
ル-d
4) δ ppm: 7.93 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.0, 1.9 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 2.70 (s, 6H), 2.50 (s, 3H)
【0338】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−7−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N,4−トリメチ
ル−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物84)
【化163】
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1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ 7.76 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 7.66 (ddd, J = 8.1, 0.6 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.00 (dd, J = 12.3, 1.8 Hz, 1H),
6.89 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 5.21 (dd, J = 9.8, 2.7 Hz, 2H), 4.92 (dt, J = 35.4, 7.5 Hz, 1H)3.65 (dd, J = 7.4, 1.6 Hz, 2H), 2.73 (s, 6H), 2.33 (s, 3H), 2.23 (s, 3H)
【0339】
実施例41
以下の化合物を手順E、F、AM、AN、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0340】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−シアノ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物51)
【化164】
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手順AM:tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化165】
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5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール(1.00g、4.76mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボナート(2.08g、9.52mmol)のDMF撹拌溶液(5mL)に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.58g、4.76mmol)を室温で3回に分けて10分間かけて加えた。次いで、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。水(50mL)を混合物にゆっくり加え、生成物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNH4Cl(20mL)飽和水溶液および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(1.46g、99%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.99 (dt, J = 8.9, 0.7 Hz, 1H)
, 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 2.60 (d, J= 1.2 Hz, 3H), 1.70 (s, 9H)
【0341】
手順AN:tert−ブチル5−シアノ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化166】
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tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(250mg、0.81mmol)およびシアン化銅(361mg、4.03mmol)を含むDMF撹拌混液(2.0mL)を、150℃、N
2下で4時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)にゆっくり注ぎ、水(20mL)を加えた。混合物を2分間超音波処理し、次いでセライト(商標)で濾過した。濾液を分液漏斗に移し、水層を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNH
4Cl飽和水溶液(20mL×2)および飽和食塩水(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、tert−ブチル5−シアノ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートを得た(146mg、0.93mmol、100%)を褐色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.44 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.35 (s, 2H), 6.31 (s, 1H), 2.49 (d, J = 1.0 Hz, 3H)
【0342】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−シアノ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物51)
【化167】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.87 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.80 (dq, J = 3.2, 2.0, 1.4 Hz, 4H), 7.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 5.21 (d, J = 10.3 Hz, 2H), 5.01 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.70 - 3.60 (m, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.59 (s, 3H)
【0343】
実施例42
以下の化合物を手順E、F、AM、AN、J、K、AO、AP、LおよびOに従って調製した。
【0344】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物55)
【化168】
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手順AO:3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシミドアミドの調製
【化168-2】
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3−(5−シアノ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(55.0mg、0.16mmol)を含むエタノール撹拌混液(2mL)およびTHF(2mL)に、ヒドロキシルアミン(45μL、0.81mmol)を室温で添加した。得られた混合物をこの温度で週末にわたって撹拌した。Tlc分析は約50%の転化率を示した。追加のヒドロキシルアミン(45μL、0.81mmol)を加え、混合物を45℃まで2日間加熱した。反応混合物を減圧濃縮し、3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシミドアミド(55.0mg、91%)を黄色固体として得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
【0345】
手順AP:N,N−ジメチル−3−(2−メチル−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−3−イル)ベンゼンスルホンアミドの調製
【化169】
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3−3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシミドアミド(55.0mg、0.15mmol)およびジエトキシメトキシエタン(37μL、0.22mmol)を含むTHF(1mL)およびアセトニトリル(1mL)撹拌溶液に45℃でトリフルオロ酢酸(0.6μL、7.4mmol)を加えた。得られた混合物を110℃で一晩撹拌した。混合物を減圧濃縮し、高真空下で乾燥させて、N,N−ジメチル−3−(2−メチル−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(39.0mg、69%)を黄色固体として得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
【0346】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物55)
【化170】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.21 (s, 1H), 8.36 (d, J= 1.6 Hz, 1H),
8.00 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.93 - 7.88 (m, 1H), 7.87 - 7.76 (m, 3H), 7.66 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.80 (m, 1H), 3.64 (dd, J = 7.5, 1.6 Hz, 2H), 2.83 (s, 6H), 2.60 (s, 3H)
【0347】
実施例43
以下の化合物を手順E、F、G、H、I、J、K、L、AQ、AR、ASおよびOに従って調製した。
【0348】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物59)
【化171】
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手順AQ:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化172】
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エチル(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオ
ロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート(500mg、0.88mmol)を含む乾燥THF(3mL)撹拌溶液にジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.10mL、1.10mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で5分間、次いで周囲温度で1時間撹拌した。酢酸エチル(1mL)を加えて10分間撹拌して反応をクエンチさせた。NaOH水溶液(2M、20mL)を加え、さらに2分間撹拌を続けた。次いで、生成物を酢酸エチル(20mL×4)で抽出した。合わせた有機物を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、粗tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(300mg)を粘性油状物として得た。この物質は、精製することなく次のステップに進めた。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.87 (dt, J = 1.8, 0.6 Hz, 1H), 7.76 - 7.70 (m, 2H), 7.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 1.6, 0.8 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 4.82 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.68 - 4.86 (m, 1H), 4.64 (s, 1H), 3.78 (s, 2H), 2.78 (s, 6H), 2.49 (s, 3H), 1.41 (s, 9H)
【0349】
手順AR:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−ホルミル−2−メチル−1H−インドール−1−イル)フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化173】
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粗tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(300mg)を含む粗製ジクロロメタン撹拌溶液(3mL)にDess−Martinペルヨージナン(230mg、0.54mmol)を1ロットで加えた。混合物を周囲温度で45分間撹拌した。反応をIPA(0.3mL)の添加によりクエンチさせ、続いて5分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルに直接吸着させた。50%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルでの精製を行い、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−ホルミル−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(188mg、81%)をガラス状発泡体として得た
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 10.03 (s, 1H), 8.13 (d, J= 1.3 Hz, 1H),
7.89 (dd, J = 1.9 Hz, 1H), 7.74 - 7.84 (m, 3H), 7.71 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.45 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 4.88 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 4.79 - 4.95 (m, 1H), 4.60 (s, 1H), 3.83 (s, 2H), 2.82 (s, 6H), 2.54 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)
【0350】
手順AS:tert−ブチル(Z)−(4−(5−(ジフルオロメチル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化174】
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tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−ホルミル−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(90mg、0.17mmol)を含むCDCl3撹拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.20mL、1.51mmol)を室温で加えた(反応の進行は1H−NMRでモニターした)。反応物を室温で30時間撹拌した。この時間後の
1H−NMR分析では、約60%の転化率が示された。水(5mL)を添加して反応をクエンチさせ、生成物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。20%アセトニトリル/水、続いて50〜70%アセトニトリル/水で25分にわたり溶出する逆相クロマトグラフィーを使用して精製して、tert−ブチル(Z)−(4−(5−(ジフルオロメチル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(36.0mg、38%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.87 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.73 - 7.80 (m, 3H), 7.69 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.41 (s, 2H), 6.74 (t, J = 56.9
Hz, 1H), 4.86 (d, J = 10.2 Hz, 2H), 4.73 - 4.90 (m, 1H), 4.59 (s, 1H), 3.81 (s,
2H), 2.81 (s, 6H), 2.52 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0351】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼン−スルホンアミド塩酸塩(化合物59)
【化175】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 7.99 (s, 3H), 7.88 - 7.70 (m, 6H), 7.41 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 56.3 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 5.07 (dt,
J = 35.9, 7.2 Hz, 1H), 3.47 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 2.70 (s, 6H), 2.54 (s, 3H)
【0352】
実施例44
以下の化合物を手順AT、F、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0353】
(Z)−6−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミド二塩酸塩(化合物78)
【化176】
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手順AT:6−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミドの調製
【化177】
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2,6−ジブロモピリジン(2.00g、8.44mmol)を含むTHF(5mL)撹拌混液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(5.07mL、10.1mol)を0℃、N
2下で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。これに、塩化スルフリル(1.30mL、16.0mmol)を含むヘキサン溶液(60mL)を添加した。得られた混合物を室温まで加温し、撹拌をさらに1時間続けた。次いで、反応混合物を減圧濃縮した。ヘキサン(50mL)と共蒸発させた後、反応混合物を高真空下で乾燥させた。このようにして得られた物質をTHF(5mL)に再溶解し、ジメチルアミン(5.34mL、105mmol)を含むTHF混液(25mL)に0℃で滴下した。得られた混合物をこの温度で30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、黄色残留物を酢酸エチル(100mL)と水(30mL)に分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、次いで減圧濃縮した。粗物質を20%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製して、6−ブロモ−N,N−ジメチル−ピリジン−2−スルホンアミド(1.10g、46%)を黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.91 (dd, J = 7.5, 1.0 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.0, 7.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 7.9,
1.0 Hz, 1H), 3.00 (s, 6H)
【0354】
(Z)−6−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−2−スルホンアミド二塩酸塩(化合物78)
【化178】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.12 (dd, J = 7.9 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 7.9, 0.9 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.6, 0.9 Hz, 1H), 7
.49 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.85 (dt, J = 35.3, 7.5 Hz, 1H), 3.62 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.97 (s, 6H), 2.76
(s, 3H)
【0355】
実施例45
以下の化合物を手順AD、AE、AU、AV、AW、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0356】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物79)
【化179】
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手順AU:tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化180】
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5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール(1.00g、4.76mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.58g、4.76mmol)を含むCH
2Cl
2(20mL)撹拌溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボナート(1.56g、7.14mmol)を、CH
2Cl
2(5mL)中の溶液として、室温、Ar下で、加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌したままにした。反応混合物をHCl水溶液(2M、50mL)とCH
2Cl
2(30mL)に分配し、有機層をNaCl(30mL)飽和水溶液で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、有機物を減圧濃縮して、tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(1.59g、100%)を淡黄色固体として得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.99 (dt, J = 8.9, 0.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J =
2.0 Hz, 1H), 7.32 (dd, J = 8.9, 2.0 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 2.60 (d, J= 1.1 Hz, 3H), 1.70 (s, 9H)
【0357】
手順AV:tert−ブチル5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化181】
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tert−ブチル5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート
(620mg、2.00mmol)、シクロプロピルボロン酸(214mg、2.50mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(56.1mg、0.20mmol)、および第三リン酸カルシウム(1.61g、7.00mmol)を含むトルエン(8mL)および水(0.4mL)撹拌懸濁液に、酢酸パラジウム(II)(44.9mg、0.20mmol)を添加した。得られた混合物を100℃で3時間加熱した。室温に冷却後、反応混合物をセライト(商標)で濾過し、酢酸エチルですすいだ。次いで、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、黄色/橙色の油状物としてtert−ブチル5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(563mg、100%)を得た。この物質は、精製することなく次のステップに進めた。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.98 (dt, J = 8.6, 0.8 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.99 (dd, J = 8.6, 1.9 Hz, 1H), 6.26 (s, 1H), 2.60 (d, J= 1.2 Hz, 3H), 2.05 - 1.94 (m, 1H), 1.70 (s, 9H), 1.01 - 0.90 (m, 2H), 0.77 - 0.67 (m, 2H)
【0358】
手順AW:5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドールの調製
【化182】
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tert−ブチル5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(543mg、2.00mmol)を含むCH
2Cl
2(5mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(5.0mL、67.3mmol)を室温で加えた。得られた褐色の混合物を室温で1時間撹拌したままにした。全ての揮発性物質を減圧除去し、残留物を酢酸エチル(40mL)とNaHCO
3(40mL)飽和水溶液に分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール(343mg、100%)を褐色油状物として得た。この物質を次のステップに進め、続いて精製を行った。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.78 (s, 1H), 7.29 (dd, J= 1.7, 0.8 Hz, 1H), 7.18 (dt, J= 8.3, 0.9 Hz, 1H), 6.94 (dd, J= 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.18 (dq, J= 2.0, 1.0 Hz, 1H), 2.43 (d, J= 1.0 Hz, 3H), 2.09 - 1.98 (m, 1H), 1.01 - 0.92 (m, 2H), 0.79 - 0.69 (m, 2H)
【0359】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−シクロプロピル−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物79)
【化183】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.05 (s, 1H), 9.01 (s, 1H), 8.45 (dd, J = 1.9 Hz, 1H), 7.43 (d, J= 8.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.06 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.86 (dt, J = 36.0, 7.6, Hz, 1H), 3.62 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 2.90 (s, 6H), 2.59 (s, 3H), 2.07 - 1.96 (m, 1H), 1.00
- 0.91 (m, 2H), 0.70 - 0.61 (m, 2H)
【0360】
実施例46
以下の化合物を手順AX、G、H、I、J、K、LおよびTに従って調製した。
【0361】
手順AX:3−フルオロ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミドの調製
【化184】
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ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.07g、4.17mmol)およびトリエチルアミン(1.28mL、9.18mmol)を含むTHF撹拌溶液に、3−フルオロ−4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(1.00g、4.17mmol)を0℃で、1ロットで加えた。濃厚で明るい黄色懸濁液を0℃でさらに30分間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した。残留物にHCl水溶液(2M、10mL)、続いて水(100mL)を加えた。得られた懸濁液を室温で10分間撹拌し、こうして形成された固体を濾過し、水で洗浄した。次いで、固体を60℃のオーブン中で2時間乾燥させて、3−フルオロ−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−ニトロベンゼンスルホンアミド(1.50g、78%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.09 (dd, J = 8.6, 6.9 Hz, 1H), 7.63 (dt, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 9.9, 1.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 6.82 (d, J = 8.6 Hz, 4H), 4.34 (s, 4H), 3.81 (s, 6H)
【0362】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(ピリジン−4−イル)−1H−インドール−5−スルホンアミド二塩酸塩(化合物84)
【化185】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.86 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 8.41 - 8.36 (m, 1H), 8.25 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.90 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.32 (d, J= 11.4 Hz, 2H), 5.17 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.66 (d,
J = 7.6 Hz, 2H), 2.79 (s, 3H)
【0363】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−スルホンアミド塩酸塩(化合物95)
【化186】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.01 (s, 3H), 7.97 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.75
(d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 8.6, 5.7 Hz, 2H), 7.38 (dd, J = 8.9 Hz, 2H), 7.16 (s, 2H), 5.25 (d, J= 12.2 Hz, 2H), 5.05 (dt, J = 35.9, 7.2 Hz, 1H), 3.47 (s, 2H), 3.34 (s, 3H)
【0364】
実施例47
以下の化合物を手順AY、E、F、G、H、I、J、K、AH、LおよびOに従って調製した。
【0365】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−クロロ−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物100)
【化187】
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手順AY:2−メチル−5−(メチルスルホニル)−1H−インドールの調製
【化188】
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5−ブロモ−1H−インドール(1.00g、5.10mmol)、ピロリジン−2−カルボン酸ナトリウム(140mg、1.02mmol)を含むDMSO(5mL)撹拌溶液に、ヨウ化第一銅(97.2mg、0.51mmol)をAr下で加えた。得られた混合物を100℃で22時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)および飽和食塩水/水(1:1,40mL)で希釈した。二相性混合物をセライト(商標)で濾過した後、有機層を分離し、水および飽和食塩水で洗浄した。MgSO
4で乾燥させ、次いで、減圧濃縮した。粗物質を、40gのRediSepカートリッジを使用して、10〜80%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、標記化合物5−(メチルスルホニル)−1H−インドール(483mg、49%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.62 (s, 1H), 8.32 (dt, J= 1.7, 0.7 Hz, 1H),
7.76 (dd, J= 8.7, 1.8 Hz, 1H), 7.55 (dt, J= 8.6, 0.8 Hz, 1H), 7.40 (dd, J= 3.3,
2.4 Hz, 1H), 6.73 (ddd, J= 3.1, 2.0, 1.0 Hz, 1H), 3.11 (s, 3H)
【0366】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−クロロ−5−(メチルスルホニル)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物100)
【化189】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.16 (d, J= 1.7 Hz, 1H), 8.06 - 7.80 (m, 9H), 5.40 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 5.27 (dt, J = 35.9, 7.3 Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.23
(s, 3H), 2.71 (s, 6H)
【0367】
実施例48
以下の化合物を手順E、F、J、K、L、AZ、AAAおよびOに従って調製した。
【0368】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(メトキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物103)
【化190】
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手順AZ:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化191】
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ジイソブチルアルミニウムヒドリド(CH
2Cl
2中1M、2.00mL)を、エチル(Z)−1−(4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2
−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラート(400mg,0.70mmol)を含むジクロロメタン(5mL)溶液に0℃で添加した。次いで、氷浴を除去し、混合物を周囲温度で30分間攪拌した。この時間後のTLC分析では、約40〜50%の転化率が示された。追加のジイソブチルアルミニウムヒドリド(CH
2Cl
2中1M、2.00mL)を室温で加え、反応物をさらに30分間撹拌した。この時間後のTLC分析では、約80〜90%の転化率が示された。追加の最終量のジイソブチルアルミニウムヒドリド(CH
2Cl
2中1M、1.00mL)を加え、室温でさらに1時間撹拌を続けた。メタノール(2mL)を加え、次いで反応混合物をNaOH水溶液(2M、20mL)およびジクロロメタン(20mL)の混液に注いだ。水層をジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。合わせた有機物をNaOH(1M、25mL)水溶液、飽和食塩水で洗浄して、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(300mg、81%)を得た。この物質は、精製することなく次のステップに進めた。
【0369】
手順AAA:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(メトキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化192】
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水素化ナトリウム(15.0mg、0.31mmol)を、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(133mg、0.25mmol)を含むDMF(1.5mL)溶液に0℃の窒素下で1ロットで加えた。混合物を10分間撹拌し、次いでヨードメタン(19μL、0.31mmol)を1ロットで加えた。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(15mL×3)で抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗物質をコンビフラッシュで精製し、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(メトキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(41.0mg、28%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.16 (dt, J = 1.8, 0.9 Hz, 1H), 7.99 (dt, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.72 (ddd, J= 7.8, 1.9, 1.3 Hz, 1H), 7.65 (d, J= 7.7 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 7.7 Hz,
1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.83 (d, J= 9.9 Hz, 2H), 4.77 - 4.52 (m, 4H), 3.80 (s, 2H), 3.48 (s, 3H), 2.83 (s, 6H), 2.61 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0370】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(メトキシメチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物103)
【化193】
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1H NMR (300 MHz, Methanol-d
4) δ 8.74 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 8.00 - 7.82 (m, 4H),
7.76 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.43 (d, J= 13.2 Hz, 3H), 5.39 (dt, J = 35.2, 7.3 Hz,
1H), 4.81 (s, 2H), 3.68 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.51 (s, 3H), 2.78 (s, 6H), 2.64 (s, 3H)
【0371】
実施例49
以下の化合物を手順E、F、AAB、AAC、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0372】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(イソプロピルスルホニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物106)
【化194】
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手順AAB:5−(イソプロピルチオ)−2−メチル−1H−インドールの調製
【化195】
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5−ブロモ−2−メチル−1H−インドール(1.05g、5.00mmol)、2−プロパンチオラートナトリウム(589mg、6.00mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(961mg、10.0mmol)およびシクロペンチル(ジフェニル)ホスファン;鉄(339mg、0.60mmol)を含む1,4−ジオキサン撹拌溶液は、その中にN
2ガス流を15分間通過させて脱気した。次いでジアセトキシパラジウム(112mg、0.50mmol)を加え、反応混合物を90℃で一晩加熱した。室温に冷却後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、次いでセライト(商標)で濾過した。濾液を水および飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸着させ、0〜20%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出する40gRedisepカートリッジを用いて精製を行い、粗5−(イソプロピルチオ)−2−メチル−1H−インドール(1.09g、71%)を得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
【0373】
手順AAC:tert−ブチル3−ブロモ−5−(イソプロピルスルホニル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化196】
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5−(イソプロピルチオ)−2−メチル−1H−インドール(300mg、0.39mmol)を含むTHF:MeOH(3mL:3mL)撹拌溶液に、Oxone(商標)(0.96g、1.56mmol)を含む水溶液(5mL)を0℃で加えた。得られた混合物を0℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)および酢酸エチル(30mL)の混液に注いだ。有機層を飽和食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。精製は、0〜30%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出する12gのRediSepカートリッジを用いて実施し、標記化合物、tert−ブチル3−ブロモ−5−(イソプロピルスルホニル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(68.0mg、42%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.31 (dd, J = 8.8, 0.6 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 1.9, 0.6 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.8, 1.9 Hz, 1H), 3.25 (p, J = 6.9 Hz, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.72 (s, 9H), 1.32 (d, J = 6.9 Hz, 6H)
【0374】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(イソプロピルスルホニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物106)
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.07 (dd, J = 1.7, 0.6 Hz, 1H), 7.89 -
7.85 (m, 1H), 7.81 (t, J = 1.3 Hz, 3H), 7.77 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 7.71 (dd, J = 8.7, 1.7 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 4.98 (dt, J = 34.1, 7.5 Hz, 1H), 3.65 (dd, J= 7.3, 1.5 Hz, 2H), 3.33 - 3.26 (m, 1H), 2.80 (s, 6H), 2.62 (s, 3H), 1.25 (d, J = 6.8 Hz, 6H)
【0375】
実施例50
以下の化合物を手順E、F、J、K、L、AAD、AAEおよびOに従って調製した。
【0376】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホンアミド)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物104)
【化198】
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【0377】
手順AAD:tert−ブチル(Z)−(4−(5−(アミノ)−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化199】
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tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−5−ニトロ−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(270mg、0.49mmol)および亜鉛(粉末)(484mg、7.41mmol)を含むTHF(3mL)溶液に、メタノール(3mL)、次いで塩化アンモニウム(396mg、7.41mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌したままにした。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、次いでセライト(商標)のパッドで濾過して無機物を除去した。濾液を減圧濃縮して、tert−ブチル(Z)−(4−(5−アミノ−3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(255mg、100%)を赤色の油状物として得た。この物質を次のステップに進め、続いて精製を行った。
【0378】
手順AAE:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−5−(メチルスルホンアミド)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化199-2】
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tert−ブチル(Z)−(4−(5−アミノ−3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(255mg、0.49mmol)を含むCH
2Cl
2(4mL)に0℃で、ピリジン(0.06mL、0.74mmol)、続いて塩化メタンスルホニル(0.04mL、0.54mmol)を加えた。得られた溶液を室温に加温し、2時間撹拌を続けた。反応混合物をHCl(1M;30mL)水溶液およびCH
2Cl
2(30mL)に分配した。有機層をNaCl(20mL)飽和水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで、減圧濃縮して、赤色/褐色油状物を得た。粗物質は、60%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製し、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−2−メチル−5−(メチルスルホンアミド)−1H−インドール−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(150mg、51%)を橙色の固体として得た。
1H NMR
(300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.87 (ddd, J = 1.8, 0.9 Hz, 1H), 7.74 (ddd, J= 7.3, 1.8, 1.8 Hz, 1H), 7.69 (ddd, J= 7.4, 1.7, 1.7 Hz, 1H), 7.66 (d, J= 7.7 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.6, 2.1 Hz, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.82 (d, J = 10.2 Hz, 2H), 4.64 (s, 1H), 3.81 (s, 2H), 2.95 (s, 3H), 2.80 (s, 6H), 2.50 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0379】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(メチルスルホンアミド)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物104)
【化200】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 7.85 (s, 1H), 7.81 - 7.73 (m, 3H), 7.52 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 8.7, 2.1 Hz, 1H),
5.13 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.91 (dt, J = 35.4, 7.6 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 7.5 Hz,
2H), 2.89 (s, 3H), 2.79 (s, 6H), 2.55 (s, 3H)
【0380】
実施例51
以下の化合物を手順J、K、L、AAB、AACおよびOに従って調製した。
【0381】
(Z)−N−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(2,6−ジメチルピリジン−4−イル)−2−メチル−1H−インドール−5−イル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(化合物102)
【化201】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 9.53 (s, 1H), 8.16 (s, 3H), 7.75 (s, 2H), 7.72 - 7.63 (m, 2H), 7.19 (dd, J = 8.7, 2.0 Hz, 1H), 5.33 - 5.11 (m, 3H), 2.92 (s,
3H), 2.76 (s, 6H), 2.65 (s, 3H)
【0382】
実施例52
以下の化合物を手順AD、AE、AAF、Q、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0383】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチル−ピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物85)
【化202】
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手順AAF:2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドールの調製
【化203】
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4−(トリフルオロメトキシ)フェニルヒドラジン塩酸塩(1.00g、4.37mmol)を含むtert−ブタノール(20mL)撹拌懸濁液に、(フェニルチオ)プロパノン(727mg、4.37mmol)を室温で添加した。得られた混合物を還流下で1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(70mL)で希釈し、次いで分液漏斗に移した。水層を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNaCl(50mL)飽和溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、暗赤色の残留物を得た。この残留物をトリフルオロ酢酸(20mL)に取り、これに2−スルファニル安息香酸(1.35g、8.75mmol)、続いて(フェニルチオ)プロパノン(727mg、4.37mmol)を加えた。得られた混合物を室温で30時間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、次いでひとまとめにして分液漏斗に移した。水性混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNaOH(1M、70mL)NaCl(50mL)飽和溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、暗赤色の残留物を得た。粗物質を、10%酢酸エチルを含むヘキサンで
溶出するシリカゲルで精製し、粗2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドールのみを得た。この物質を次のステップに進め、続いて精製を行った。
【0384】
(Z)−5−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−3−イル)−N,N−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド二塩酸塩(化合物85)
【化204】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.08 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 8.51 (dd, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.22 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 5.01 (dt, J = 34.1, 7.4 Hz, 1H), 3.65 (d,
J = 7.4 Hz, 2H), 2.90 (s, 6H), 2.63 (s, 3H)
【0385】
実施例53
以下の化合物を手順P、AAG、AAH、Q、J、AAI、K、LおよびOに従って調製した。
【0386】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(1,1−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物111)
【化205】
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手順AAG:2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール−5−カルボニトリルの調製
【化206】
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5−クロロ−2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール(1.00g、4.70mmol)、Zn(CN)2(0.84g、7.10mmol)、Pd(PPh3)4(543mg、0.47mmol)およびNMP(10mL)を含む撹拌混液を100
℃で1時間、MW下で加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50ml×3)で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール−5−カルボニトリル(0.70g)を得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0387】
手順AAH:1−(2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール−5−イル)エタン−1−オンの調製
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール−5−カルボニトリル(2.8g、13.8mmol)を含む乾燥THF(50mL)撹拌溶液に、メチルマグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中3M、13.8mL、41.4mmol)を窒素下、0℃で滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をNH
4Cl水溶液に注ぎ、30分間攪拌を続けた。水相を酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質をシリカゲルで、酢酸エチル/ヘキサン(5:1)にて精製し、1−(2−メチル−3−(メチルチオ)−1H−インドール−5−イル)エタン−1−オン(2.10g、69%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ ppm: 8.92 (s, 1H), 7.94-7.91 (m, 1H), 7.59-7.57 (m, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.50 (s, 3H)
【0388】
手順AAI:tert−ブチル3−ブロモ−5−(1,1−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラートの調製
【化208】
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tert−ブチル5−アセチル−3−ブロモ−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(1.30g、3.68mmol)に純DAST(30mL)を加え、混合物を50℃で一晩加熱した。室温に冷却後、反応混合物を冷飽和NaHCO
3でクエンチした。pHを>8に調整した。水性混合物をジクロロメタン(50mL×2)で抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗物質を酢酸エチル/ヘキサン(20:1)、続いて酢酸エチル/ヘキサン(10:1)で溶出するシリカゲルで精製して、tert−ブチル3−ブロモ−5−(1,1−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシラート(0.90g、収率65%)をオフホワイトの固体として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ ppm: 8.42-8.39 (m, 1H), 7.62-7.59 (m, 1H), 2.73 (s, 3H), 2.19-2.06 (m, 3H), 1.70 (s, 9H)
【0389】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(1,1−ジフルオロエチル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物111)
【化209】
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1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.25 (dd, J= 1.8 Hz, 1H), 8.23(s, 3H), 8.20 (d, J= 8.6 Hz, 1H), 8.00 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (dt, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 5.14 (dt, J = 36.1, 7.2 Hz, 1H), 3.45 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.70 (s, 6H), 2.69 (s, 3H), 2.04 (t, J = 18.8 Hz, 3H)
【0390】
実施例54
以下の化合物を手順AAJ、AAK、AAL、AAM、AANおよびAAOに従って調製した。
【0391】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−ヒドロキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド塩酸塩(化合物60)
【化210】
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手順AAJ:ジ−tert−ブチル1−(6−メトキシピリジン−3−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキシラートの調製
【化211】
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5−ブロモ−2−メトキシ−ピリジン(564mg、3.00mmol)を含むTHF(4mL)撹拌溶液に、n−ブチルリチウム(2.06mL、3.30mmol)を−40℃、窒素下で滴下した。得られた混合物をこの温度で10分間撹拌した後、tert−ブチル(NE)−N−tert−ブトキシカルボニルイミノカルバマート(760mg、3.30mmol)を含むTHF(4mL)溶液を滴下した。次いで、反応混合物をゆっくりと室温まで加温し、次いで氷水に注いだ。生成物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。40gのRediSepカートリッジを用い、10〜30%酢酸エチルを含むヘキサンの勾配で溶出して精製し、標記化合物ジ−tert−ブチル1−(6−メトキシピリジン−3−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキシラート(490mg、43%)を黄色の
油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 9.65 (s, 1H), 8.09 (d, J= 2.7 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 6.81 (dd, J = 8.9, 0.7 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 2.2 Hz, 3H), 1.41 (s, 18H)
【0392】
手順AAK:3−(2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドの調製
【化212】
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3−ブロモ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(500mg、1.89mmol)を含むTHF(9mL)撹拌溶液に、n−ブチルリチウム(1.04mL、2.08mmol)を−78℃で滴下した。混合物をこの温度で15分間撹拌した。2−メチルオキシラン(332μL、4.73mmol)、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(234μL、1.89mmol)を加えた。得られた混合物を−78℃でさらに20分間撹拌し、次いで室温までゆっくりと加温した。飽和水性NH
4Cl(20mL)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質は、40〜60%アセトニトリル/水で30分間かけて溶出する40gのC18カラムを用いた逆相クロマトグラフィーにより精製し、粗3−(2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(200mg、29%)を黄色油状物として得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
【0393】
手順AAL:N,N−ジメチル−3−(2−オキソプロピル)ベンゼンスルホンアミドの調製
【化213】
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3−(2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド(967mg、3.97mmol)を含むジクロロメタン(40mL)撹拌溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(2.02g、4.77mmol)を0℃、窒素下で、3回に分けて加えた。得られた混合物をこの温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を10%チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(60mL)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液の混液(1:1)に注ぎ、混液を室温で5分間撹拌した。生成物をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、N,N−ジメチル−3−(2−オキソプロピル)ベンゼンスルホンアミド(790mg、82%)を白色固体として得た。この物質は、さらに精製することなく次のステップに進めた。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.71 (dt, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.63 (dt, J = 1.9, 0.9 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 7.7 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.74 (s, 6H), 2.25 (s, 3H)
【0394】
手順AAM:3−(5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−
3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミドの調製
【化213-2】
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ジ−tert−ブチル1−(6−メトキシピリジン−3−イル)ヒドラジン−1,2−ジカルボキシラート(307mg、0.90mmol)およびN,N−ジメチル−3−(2−オキソプロピル))ベンゼンスルホンアミド(240mg、1.00mmol)を含む4%硫酸撹拌懸濁液を穏やかに還流させながら3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(15mL)およびHCl水溶液(1M、10mL)を加えた。全ての未反応ケトンをジエチルエーテル(25mL×3)で抽出し、脇に置いた。次いで、水層をNaHCO
3飽和水溶液の添加により中和させた。所望の生成物を酢酸エチル(25mL×2)で抽出し、合わせた有機物を水および飽和食塩水で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後、溶媒を減圧除去して、3−(5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(173mg、50%)を橙色油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.43 (dt, J = 1.9,
0.9 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.06 (dt, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 7.67 (dt, J = 7.8, 1.6 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.5, 0.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.60 (d, J= 8.7 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 2.80 (s, 6H), 2.63 (s, 3H)
【0395】
手順AAN:tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−(メトキシ)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化214】
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3−(5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(50mg、0.14mmol)およびtert−ブチル(Z)−(4−ブロモ−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(58.2mg、0.22mmol)を含むDMSO(2.0mL)撹拌溶液に水酸化カリウム(16.2mg、0.23mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。この時間後のHPLC分析では、約50%の転化率が示された。さらなる量のtert−ブチルN−[(Z)−4−ブロモ−3−フルオロ−ブタ−2−エニル]カルバマート(58.2mg、0.22mmol)および水酸化カリウム(16.2mg、0.23mmol)を加え、さらに1時間撹拌を続けた。反応混合物を飽和食塩水と水の混合物に注ぎ、生成物を酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層をさらに水およ
び飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。精製は、20〜70%MeCN/水(+0.1%HCl)の勾配で溶出する12gのC−18カラムを用いて実施し、tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(55mg、71%)を褐色泡状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.30 (dt, J = 1.8, 0.6 Hz,
1H), 7.98 (dt, J = 7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.70 (dt, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.64 (ddd,
J= 7.6, 7.6, 0.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J= 8.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.80 (d, J = 9.2 Hz, 3H), 4.66 - 4.83 (m, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.97 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 2.80 (s, 6H), 2.60 (s, 3H), 1.43 (s, 9H)
【0396】
手順AAO:(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物60)
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル(Z)−(4−(3−(3−(N,N−ジメチルスルファモイル)フェニル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(55.0mg、0.10mmol)を含むジクロロメタン(4mL)撹拌溶液に、−10℃(氷−塩浴)、窒素下で、三臭化ホウ素(39μL、0.41mmol)を加えた。得られた混合物を0℃で1時間、次いで室温で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NaHCO
3(20mL)に氷上で注いだ。生成物をジクロロメタン(30mL)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。精製は、30〜65%MeCN/水(+0.1%HCl)の勾配で溶出する12gのC−18カラムを用いて実施して、標記化合物(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(3.9mg、9%を黄色のフィルムとして得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 8.19 - 8.03 (m, 5H), 7.88 - 7.79 (m, 1H), 7.78
- 7.67 (m, 2H), 6.58 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 13.3 Hz, 2H), 5.05 - 5.26 (m, 1H), 3.53 - 3.41 (m, 1H), 2.68 (s, 6H), 2.44 (s, 3H)
【0397】
実施例55
以下の化合物を手順AAJ、AAK、AAL、AAM、AANおよびOに従って調製した。
【0398】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−メトキシ−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物61)
【化216】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.89 - 7.83 (m, 2H), 7.79 (dd, J = 9.0, 6.0 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.9 Hz, 1H),
5.29 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 5.19 (dt, J = 34.2, 7.4 Hz, 1H), 4.13 (s, 3H), 3.67 (d, J= 7.2 Hz, 2H), 2.77 (s, 6H), 2.60 (s, 3H)
【0399】
(Z)−3−フルオロ−4−(5−メトキシ−2−メチル−3−(3−(メチルチオ)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物68)
【化217】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.73 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.50 (ddd, J
= 8.0, 7.4, 0.5 Hz, 1H), 7.39 (ddd, J= 7.9, 1.9, 1.1 Hz, 1H), 7.34 (dq, J= 2.3,
1.2 Hz, 1H), 7.25 (d, J= 9.2 Hz, 1H), 7.23 (ddd, J = 8.1, 1.6, 1.2 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 1.6, 1.2 Hz, 1H), 5.39 - 5.32 (m, 2H), 5.35 (dt, J = 34.9, 7.4 Hz, 1H), 4.22 (s, 3H), 3.73 - 3.64 (m, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.58 (s, 3H)
【0400】
(Z)−3−フルオロ−4−(5−メトキシ−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物69)
【化218】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.68 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.14 - 8.04 (m, 2H), 7.90 - 7.80 (m, 2H), 7.25 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 5.31 (dt, J = 35.4, 7.5 Hz, 1H), 4.21 (s, 3H), 3.72 - 3.64 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 2.59 (s, 3H)
【0401】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−5−(ジメチルアミノ)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物105)
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.34 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.92 - 7.78 (m, 4H), 6.96 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 5.27 (dt, J = 35.2, 7.4 Hz, 1H), 3.68 (d, J =
7.0 Hz, 2H), 3.32 (s, 6H), 2.78 (s, 6H), 2.54 (s, 3H)
【0402】
実施例56
以下の化合物を手順E、F、AAP、AAQ、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0403】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2,5−(ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物107)
【化220】
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手順AAP:N−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)アセトアミドの調製
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
2,6−ジメチルピリジン−3−アミン(25.0g、205mmol)を含むジクロロメタン(200mL)撹拌溶液に、Ac2O(27.0mL、258mmol)、続いてトリエチルアミン(35.1mL、226mmol)を加え、混液を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧濃縮した。残留物に炭酸ナトリウム水溶液を加え、次いで水性混合物をジクロロメタン(200mL×6)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮して、N−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)アセトアミド(20.0g、収率60%)を得て、それをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0404】
手順AAQ:2,5−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの調製
【化221-2】
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純粋なN−(2,6−ジメチルピリジン−3−イル)アセトアミド(2.5g、15mmol)およびナトリウムエトキシド(2.50g、37.0mmol)を含む撹拌混液を320℃、N
2下で、15分間加熱した。室温まで冷却した後、水(20mL)を加え、水性混液をジクロロメタン(25mL×6)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。合計15バッチの粗物質を、酢酸エチル/ヘキサン(1:5)、続いて酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルで精製して、2,5−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(10.0g、収率30%)を白色固体として得た。
1H-NMR (300 MHz, CDCl
3): δ ppm: 9.24 (bs, 1H), 7.44-7.42 (m, 1H), 6.89-6.86 (m, 1H), 6.32 (s,
1H), 2.62 (s, 3H), 2.44 (s, 3H)
【0405】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2,5−(ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物107)
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.66 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.99 - 7.93 (m, 1H), 7.93 - 7.83 (m, 3H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.38 (dt, J = 35.3, 7.3 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.78 (s, 6H), 2.62 (s, 3H)
【0406】
実施例57
以下の化合物を手順E、F、AAR、AAS、AAT、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0407】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物25)
【化223】
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手順AAR:エチル(2−クロロピリジン−3−イル)カルバマートの調製
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
2−クロロピリジン−3−アミン(5.00g、39.0mmol)を含む1,4−ジオキサン(50mL)撹拌溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(1M、78.0mL、78.0mmol)を10℃で加えた。この反応混合物に、クロロギ酸エチル(6.50mL、67.5mmol)を加え、反応物を室温まで加温した。撹拌を一晩続けた。反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して黄色油状物を得た。粗物質を酢酸エチル(1:10)を含むヘキサンで溶出するシリカゲルで精製して、エチル(2−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(4.42g、71%)を白色固体として得た。
【0408】
手順AAS:エチル(2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマートの調製
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
塩化リチウム(2.04g、48.30mmol)を含む1,4−ジオキサン(100mL)撹拌懸濁液に、エチル(2−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(3.96g、19.7mmol)、トリブチル(プロプ−1−イニル)スタンナン(19.7mL、19.7mmol)およびPdCl
2(dppf)(288mg、0.40mmol)を加えた。混合物を一晩還流加熱した。室温まで冷却後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、NaHCO
3飽和水溶液(50mL×3)、続いて飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。10〜60%酢酸エチルを含むヘキサンで溶出するシリカゲルでの精製により、エチル(2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(2.52g、63%)を褐色油状物として得た。
【0409】
手順AAT:2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの調製
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
エチル(2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(2.40g、11.76mmol)を含む無水エタノール(5mL)撹拌溶液に、固体水酸化ナトリウム(2.40g、35.3mmol)を加えた。次いで、反応物を80℃で1.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、ジクロロメタン(50mL×3)
で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。粗物質をジクロロメタン/MeOH=20/1で溶出するシリカゲルで精製して、2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(1.09g、70%)を褐色固体として得た。
【0410】
Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物25)
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm 8.22 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.90 (dd, J =
8.7, 1.7 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.8, 5.4 Hz, 2H), 7.26 (dd, J = 8.8 Hz, 2H), 5.20 - 5.09 (m, 2H), 4.85 (dt, J = 34.1, 7.5 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.67 - 3.57 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H)
【0411】
実施例58
以下の化合物を手順E、F、AAR、AAU、AAT、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0412】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物26)
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
手順AAU:エチル(3−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−4−イル)カルバマートの調製
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
密封可能なチューブ内において、エチル(3−ヨードピリジン−4−イル)カルバマー
ト(7.98g、24.9mmol)、プロピンを含むヘキサン(3%、150g、112.5mmol)、トリエチルアミン(60mL、430mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(877mg、1.25mmol)を含むDMF(15mL)撹拌溶液に、CuI(472mg、2.49mmol)を加えた。チューブを密封し、室温で一晩撹拌した。酢酸エチル(200mL)およびNH
4Cl(100mL)飽和水溶液を加え、相を分離し、水層を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン(1:10)で溶出してシリカゲルで精製し、エチル(3−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−4−イル)カルバマート(3.01g、59%)を褐色固体として得た。
【0413】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物26)
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 9.07 (s, 1H), 8.60 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.30
(d, J= 6.7 Hz, 1H), 8.15 (s, 3H), 8.00 - 7.93 (m, 1H), 7.91 - 7.79 (m, 3H), 5.51 (d, J = 15.4 Hz, 2H), 5.39 (dt, J = 36.0, 7.4 Hz, 1H), 3.55 - 3.44 (m, 2H), 2.71 (s, 6H), 2.64 (s, 3H)
【0414】
実施例59
以下の化合物を手順E、F、AAV、AAW、AAX、AAR、AAU、AAT、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0415】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物32)
【化231】
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手順AAV:N−(ピリジン−3−イル)ピバルアミドの調製
【化232】
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ピリジン−3−アミン(20.0g、212mmol)を含むTHF(100mL)撹拌溶液に、塩化ピバロイル(26.0mL、212mmol)を含むTHF(50mL)溶液、続いてEt
3N(44.0mL、319mmol)をゆっくり加えた。得られた混合物を0℃で1時間撹拌したままにした。反応混合物を濾過し、濾液を減圧蒸発させて、標記N−(ピリジン−3−イル)ピバラミド(32.0g、85%)を白色固体として得た。
【0416】
手順AAW:N−(4−ヨードピリジン−3−イル)ピバルアミドの調製
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
N−(ピリジン−3−イル)ピバラミド(20g、112mmol)を含むTHF/Et2O(200mL:500mL)撹拌溶液を−78℃に冷却した。次いで、TMEDA(42.0mL、280mmol)およびt−ブチルリチウム(ヘキサン中、1.6M、176mL、280mmol)を滴下した。混合物を15分間撹拌し、次いで−10℃に加温した。この温度で攪拌をさらに2時間続けた。反応混合物を再び−78℃に冷却し、ヨウ素(71.2g、280mmol)を含むTHF(200mL)溶液を滴下した。得られたスラリーを−78℃で2時間攪拌した。混合物を0℃に加温し、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1L)でクエンチした。相を分離し、水相をジクロロメタン(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質を、酢酸エチル/ヘキサン(1:10)で溶出するシリカゲルで精製して、N−(4−ヨードピリジン−3−イル)ピバラミド(13.1g、38%)を黄色固体として得た。
【0417】
手順AAX:4−ヨードピリジン−3−アミンの調製
【化234】
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水(400mL)中に含まれるN−(4−ヨードピリジン−3−イル)ピバラミド(13.1g、44.0mmol)および24w/w%硫酸撹拌混液を100℃まで4時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いで4NNaOHでpH7〜8に注意深く調節した。飽和重炭酸ナトリウムを混合物に加え、生成物をジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、4−ヨードピリジン−3−アミン(8.80g、92%)を得た。
【0418】
(Z)−3−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−3−イル)−N,N−ジメチル−ベンゼンスルホンアミド二塩酸塩(化合物32)
【化235】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 9.37 (s, 1H), 8.34 (d, J= 6.4 Hz, 1H),
8.02 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.96 - 7.82 (m, 4H), 5.50 (d, J= 13.6 Hz, 2H), 5.39 (dt, J = 35.4, 7.3 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.79 (s, 6H), 2.76 (s, 3H)
【0419】
実施例60
以下の化合物を手順AAY、F、G、H、I、J、K、L、MおよびUに従って調製した。
【0420】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(ジメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物16)
【化236】
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手順AAY3−ブロモ−N,N−ジメチルベンズアミドの調製
【化237】
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ジメチルアミン塩酸塩(612mg、7.50mmol)を含むDMF(10mL)撹拌混液に、トリエチルアミン(3.48mL、25.0mmol)を室温で添加した。10分間攪拌した後、3−ブロモ安息香酸(1.00g、5.00mmol)、続いてHATU(2.28g、6.00mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)に注ぎ、得られたスラリーを5分間撹拌した。水性混合物を酢酸エチル(60mL)で抽出した。次いで、有機物をHCl(1M、30mL)飽和水溶液、NH
4Cl(30mL)、および飽和食塩水(30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、次いで減圧濃縮して、標記化合物3−ブロモ−N,N−ジメチルベンズアミド(960mg、84%)を橙色油状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ
ppm: 7.36 (ddd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.53 - 7.59 (m, 2H), 7.30 (ddd, J = 7.6, 7.6, 0.7 Hz, 1H), 3.12 (s, 3H), 3.00 (s, 3H)
【0421】
(Z)−1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(ジメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボン酸塩酸塩(化合物16)
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.29 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.6, 1.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.57 (m, 2H), 7.57 - 7.49 (m, 2H), 7.44 (ddd, J = 6.5, 2.4, 1.7 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 4.84 (dt, J = 35.4, 7.5 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 7.7, 1.5 Hz, 2H), 3.15 (d, J = 5.4 Hz, 6H), 2.56 (s, 3H)
【0422】
実施例61
以下の化合物を手順AAY、F、G、H、I、J、K、LおよびOに従って調製した。
【0423】
(Z)−エチル1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(ジメチルカルバモイル)フェニル)−2−メチル−1H−インドール−5−カルボキシラート塩酸塩(化合物15)
【化239】
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1H NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.26 (dd, J = 1.6, 0.6 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.48 (m, 4H), 7.45 (dt, J = 7.0, 1.8 Hz, 1H), 5.22 - 5.12 (m, 2H), 4.87 (dt, J = 35.2, 7.5 Hz, 1H), 4.36 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 2H), 3.15 (d, J = 3.9 Hz, 6H), 2.56 (s, 3H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz,
3H)
【0424】
実施例62
以下の化合物を手順AAZ、AAAA、F、K、LおよびOに従って製造した。
【0425】
手順AAZ:6−メチル−2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−アミンの調製
【化240】
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窒素の不活性雰囲気でパージして維持した500mLの3つ口丸底フラスコに、2−ブロモ−6−メチルピリジン−3−アミン(25.0g、134mmol)、アセトニトリル(100mL)、トリエチルアミン(100mL)、ヨウ化銅(I)(1.30g、6.83mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(1.40g、1.99mmol)を加えた。得られた溶液を、プロピンガスの連続的なバブリングを伴って80℃で3時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)で溶出するシリカゲルで精製し、6−メチル−2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−アミン(18.0g、92%)を黄色固体として得た。(300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.16 (brs, 2H), 2.24 (s, 3H), 2.08 (s, 3H)
【0426】
手順AAAA:2,5−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジンの調製
【化241】
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500mLの丸底フラスコに、6−メチル−2−(プロプ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−アミン(18.0g、123mmol)を含むDMF(300mL)溶液を入れた。これに、KO
tBu(28.0g、250mmol)を0℃で分けて加えた。次いで、得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、水/氷(1.0L)の添加により反応をクエンチさせた。得られた溶液を酢酸エチル(200mL×6)で抽出し、合わせたものを飽和食塩水(1.0L×2)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、2,5−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(16.0g、89%)を黄色固体として得た。(300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm: 10.96 (brs, 1H), 7.50 - 7.42 (m, 1H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.40 (s, 3H)
【0427】
(Z)−4−(2,5−ジメチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物112)
【化242】
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1H-NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.69 (s, 1H), 8.13 (d, J= 7.1 Hz, 2H),
7.90 (s, 2H), 7.58 (s, 1H), 5.42 (d, J = 11.8 Hz, 2H), 5.36 - 5.27 (m, 1H), 3.75 - 3.60 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 2.83 (s, 3H), 2.63 (s, 3H)
【0428】
(Z)−4−(3−(3−(エチルスルホニル)フェニル)−2−イソプロピル−5−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物113)
【化243】
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1H-NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.47 (d, J =
5.6 Hz, 1H), 8.23 - 8.10 (m, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.90 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 7.77 (dd, J = 8.3, 5.9 Hz, 1H), 5.52 (d, J = 11.7 Hz, 2H), 5.33 (dt, J = 34.0, 7.4 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.57 (p, J = 14.5, 7.2 Hz, 1H), 3.33 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 1.35 - 1.23 (m, 9H)
【0429】
(Z)−4−(3−(3−(エチルスルホニル)フェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)−3−フルオロブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物114)
【化244】
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1H-NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.18 - 7.99 (m, 2H), 7.97 - 7.83 (m, 2H), 7.58 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 5.49 - 5.22 (m, 3H), 3.68 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.35 (q, J = 6.7 Hz, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 1.32 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
【0430】
実施例63
以下の化合物を手順AAAB、F、K、LおよびOに従って調製した。
【0431】
手順AAAB:2−(2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)プロパン−2−オールの調製
【化245】
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エチル2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−カルボキシラート(1.23g、6.00mmol)を含むTHF(20mL)撹拌溶液にメチルマグネシウムブロミド(THF中、3M、10.0mL、30.0mmol)を室温で5分かけて加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。追加のメチルマグネシウムブロミド(THF中3M、6.00mL、18.0mmol)を加え、室温で30分間撹拌を続け、次いで1時間還流した。反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液(45mL)の添加によりクエンチした。生成物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。粗物質は、Revelarisクロマトグラフィーシステムを用いてシリカゲルで精製して、2−(2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)プロパン−2−オール(730mg、64%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 7.99 (s, 1H), 7.58 (dd, J= 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.10 (d, J= 8.4 Hz, 1H), 6.42 (dq, J = 2.2, 1.1 Hz, 1H), 5.68 (s, 1H), 2.53 (d, J= 0.9 Hz, 3H), 1.59 (d, J = 2.2 Hz, 6H)
【0432】
(Z)−2−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)プロパン−2−オール二塩酸塩(化合物116)
【0433】
【化246】
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1H-NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ 8.78 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.18 - 8.07 (m, 2H), 7.94 (dt, J= 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.92 - 7.86 (m, 1H), 7.82 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.45 (d, J= 13.2 Hz, 2H), 5.36 (dt, J = 34.3, 7.0 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.25 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.72 (s, 6H)
【0434】
(Z)−2−(1−(4−アミノ−2−フルオロブタ−2−エン−1−イル)−3−(3−(イソプロピルスルホニル)フェニル)−2−メチル−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−5−イル)プロパン−2−オール二塩酸塩(化合物117)
【化247】
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1H-NMR (300 MHz, メタノール-d
4) δ ppm: 8.74 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 8.09 - 8.02 (m, 2H), 7.97 - 7.87 (m, 2H), 7.81 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.57 - 5.22 (m, 3H), 3.68 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 3.46 (p, J = 6.8 Hz, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.72 (s, 6H), 1.3
6 (d, J = 6.8 Hz, 6H)
【0435】
実施例64
以下の化合物を手順AAZ、AAAA、F、K、AQ、AAAC、LおよびOに従って調製した。
(Z)−3−フルオロ−4−(5−フルオロメチル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−アミン二塩酸塩(化合物115)
【化248】
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【0436】
手順AAAC:tert−ブチル(Z)−(3−フルオロ−4−(5−フルオロメチル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−イル)カルバマートの調製
【化249】
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tert−ブチル(Z)−(3−フルオロ−4−(5−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(160mg、0.32mmol)を含むCH
2Cl
2(4mL)溶液をアルゴン雰囲気下で−10℃に冷却した。ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.05mL、0.36mmol)を1ロットで加えた。反応混合物を室温まで加温し、撹拌を一晩続けた。水(10mL)を加え、混合物を室温で5分間撹拌した。有機層を分離した。水層をCH
2Cl
2(5mL×3)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮した。コンビフラッシュ(商標)を用いたシリカゲルでの精製により、tert−ブチル(Z)−(3−フルオロ−4−(5−(フルオロメチル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)ブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(35mg、22%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ ppm: 8.23 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 8.04 (dt, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 7.84 (ddd, J = 7.9, 1.9,
1.1 Hz, 1H), 7.6 7.60 (m, 2H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.27 (dd, J = 29.9, 12.1 Hz, 2H), 4.84 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 4.70 - 4.92 (m, 3H), 3.80 (t, J = 5.1 Hz,
2H), 3.09 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 1.42 (s, 9H)
【0437】
tert−ブチル(Z)−(3−フルオロ−4−(5−フルオロメチル)−2−メチル−3−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1
−イル)ブタ−2−エン−1−イル)カルバマート(化合物115)
【化250】
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1H-NMR (300 Mhz, メタノール-d
4) δ 8.73 (s, 1H), 8.20 - 8.07 (m, 2H), 7.95 - 7.84 (m, 2H), 7.82 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 46.8 Hz, 2H), 5.57 - 5.17 (m, 3H), 3.69 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 3.24 (s, 3H), 2.67 (s, 3H)
【0438】
実施例65
異なる供給源からのLOXおよびLOXL1〜4を阻害する本発明の化合物の能力を測定する方法
リジルオキシダーゼ(LOX)は、細胞外銅依存性酵素であり、コラーゲン中のペプチジルリジンおよびヒドロキシリジン残基、エラスチン中のリジン残基を酸化して、ペプチジルα−アミノアジピン酸−δ−セミアルデヒドを生成する。この触媒反応は、LOXの活性部位に結合するβ−アミノプロピオニトリル(BAPN)によって不可逆的に阻害され得る(Tang S.S Trackman P.C.and Kagan H.M.,Reaction of aortic lysyl oxidase with beta−aminoproprionitrile.J Biol Chem1983;258:4331−4338)。これらは、5つのLOXファミリーメンバー、LOX、LOXL1、LOXL2、LOXL3およびLOXL4が存在する。LOXおよびLOXLファミリーメンバーは、商業的供給源から組換え活性タンパク質として得ることができ、またはウシの大動脈、腱、豚の皮膚等の動物組織から抽出することができるか、または細胞培養物から調製される。本発明の化合物の阻害効果を、ハイスループットカップリング比色法を用いて、所定のLOX〜LOXL調製物に対して試験した(Holt A.およびPalcicM.,A peroxidase−coupled continuous absorbance plate−reader assay for flavin monoamine oxidases, copper−containing amine oxidases and related enzymes. Nat. Protoc.2006;1:2498−2505)。このアッセイは、384または96ウェルフォーマットのいずれかを用いて開発された。簡潔には、標準的な384ウェルプレートアッセイにおいて、アイソザイムおよびオルソログのいずれかの希釈液25μLを含む1.2M尿素、50mMホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.2)を、1μMのモフェギリンおよび0.5mMのパルギリン(それぞれSSAOおよびMAO−BおよびMAO−Aを阻害するため)の存在下で各ウェルに加えた。試験化合物をDMSOに溶解し、37℃で30分間酵素とともにインキュベートした後、典型的にはマイクロモルまたはナノモルの範囲の11のデータ点で濃度応答曲線(CRC)において試験した。1.2M尿素、50mMホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.2)中で調製された、プトレシン(Sigma Aldrich、例えばLOX20mMまたはLOXL2およびLOXL310mM)、120μM Amplex Red(Sigma Aldrich)および1.5U/mL西洋ワサビペルオキシダーゼ(Sigma Aldrich)の2倍のKM濃度を含む25μLの反応混合物を、対応するウェルに加えた。上記の量は、96ウェルプレートの場合に倍増させた。蛍光(RFU)は、37℃〜45℃の範囲の温度、励起565nmおよび発光590で、2.5分間ごとに30分間読み取られた(Optim
a;BMG labtech)。MARSデータ解析ソフトウェア(BMG labtech)を用いて各ウェルの動態の傾きを計算し、この値を用いてIC
50値(Dotmatics)を推定した。アミンオキシダーゼ活性LOXおよび他のファミリーメンバーを阻害する本発明の化合物の能力を表2に示す。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【0439】
実施例66
ヒト組換えSSAO/VAP−1を阻害する式Iの化合物の能力を決定する方法
ヒト組換えSSAO/VAP−1アミンオキシダーゼ活性は、モノアミンオキシダーゼ、銅含有アミンオキシダーゼおよび関連酵素について記載したカップリング比色法を用いて、測定した(Holt A.and Palcic M.,A peroxidase−coupled continuous absorbance plate−reader assay for flavin monoamine oxidases,copper−containing amine oxidases and related enzymes.Nat Protoc 2006;1:2498−2505)。簡潔には、ヒトSSAO/VAP−1の残基34〜763に対応し、マウスIgκ(κ)シグナル配列、N末端フラグエピトープタグおよびタバコエッチウイルス(TEV)切断部位を組み込んだクローン化cDNA鋳型を、Geneart AGによる哺乳動物発現ベクター(pLO−CMV)内で構築した。ヒトSSAO/VAP−1残基を含むこのベクターを、CHO−K1グリコシル化突然変異細胞株、Lec8にトランスフェクトした。ヒトSSAO/VAP−1を安定に発現するクローンを単離し、大規模に培養した。活性ヒトSSAO/VAP−1を精製し、免疫アフィニティークロマトグラフィーを用いて回収した。これをSSAO/VAP−1活性の源として使用した。ハイスループット
比色アッセイは、96または384ウェルフォーマットのいずれかを用いて開発された。簡潔には、標準的な96ウェルプレートアッセイにおいて、精製ヒトSSAO/VAP−1(0.25μg/mL)50μLを含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)を各ウェルに加えた。試験化合物をDMSOに溶解し、37℃で30分間ヒトSSAO/VAP−1とともにインキュベートした後、典型的にはマイクロモルまたはナノモルの範囲の4〜11のデータ点で濃度応答曲線(CRC)において試験した。30分間インキュベートした後、0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)中で調製した600μMのベンジルアミン(Sigma Aldrich)、120μMAmplex Red(Sigma Aldrich)および1.5U/mL西洋わさびペルオキシダーゼ(Sigma Aldrich)を含む50μLの反応混合物を、対応するウェルに加えた。蛍光単位(RFU)は、37℃、励起565nmおよび発光590で30分間、2.5分間ごとに読み取った。(Optima;BMGlabtech)。MARSデータ解析ソフトウェア(BMG labtech)を用いて各ウェルの動態の傾きを計算し、この値を用いてIC
50値(Dotmatics)を推定した。SSAO/VAP−1を阻害する式Iの化合物の能力を表3に示す。
【0440】
実施例67
ヒト組換えMAO−Bを阻害する式Iの化合物の能力を決定する方法
本発明の化合物の特異性は、インビトロでMAO−B活性を阻害する能力を測定することによって試験した。組換えヒトMAO−B(0.06mg/mL;Sigma Aldrich)をMAO−B酵素活性源として使用した。このアッセイは、基質ベンジルアミンを100μMで使用したことを除いて、ヒトSSAO/VAP−1(実施例66)と同様の方法で行った。MAO−Bを阻害する式Iの化合物の能力を表3に示す。
【表3-1】
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【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
LOXおよびLOXL1〜4酵素は、SSAO/VAP−1およびモノアミンオキシダーゼ−B(MAO−B)を含むフラビン依存性および銅依存性アミンオキシダーゼの大きなファミリーのメンバーである。本発明の化合物は、SSAO/VAP−1、MAO−Bおよび他のファミリーメンバーのアミンオキシダーゼに関して、LOXファミリーの酵素のメンバーを選択的に阻害する。選択性の程度の例を表3に示す。
【0442】
実施例68
CCl
4誘導性肝線維症の阻害
炎症性/線維性疾患を治療するためのLOXL2阻害剤の使用の分析は、CCl
4誘導肝臓線維症モデルを使用して行われる。肝障害は多くの場合、肝実質細胞の再生能に起因する完全な実質的再生を伴う。CCl
4の投与による継続的な肝損傷は、肝線維症およびその結果肝硬変を引き起こす肝細胞壊死、再発性炎症および再生過程を伴う細胞外マトリックスの蓄積をもたらす(Natsume,Mら、Attenuated liver fibrosis and depressed serum albumin levels in carbon tetrachloride−treated IL−6
−deficient mice.J.Leukoc.Biol,1999,66,.601−608を参照されたい。また、Yao,Q,Yら、Inhibition by curcumin of multiple sites of the transforming growth factor−beta1 signalling pathway ameliorates the progression of liver fibrosis induced by carbon tetrachloride in rats.BMC Complement Altern Med.2012 Sep 16;12(1):156を参照されたい)。
【0443】
ラットには、オリーブ油中に0.25μL/gの濃度でCCl
4を、週3回、6週間経口投与する。化合物25は、実験手順の期間中、またはCCl
4投与のわずか3週間後に、および全研究を通して、0.1〜100mg/Kgで与えられる。肝臓の線維化の増加を示すビヒクル治療群と比較して、化合物25の投与は、定量化による肝シリウス赤染色(
図1参照)によって示されるように、最大50%の減少を示す。さらに、化合物25で治療したマウスは、ヒドロキシプロリン分析によりコラーゲンの>30%の阻害で肝臓コラーゲンの統計的に有意な減少をもたらす。
【0444】
実施例69
ブレオマイシン誘発肺線維症の阻害
げっ歯類におけるブレオマイシン誘発肺線維症は、治療薬の抗線維症活性を決定するために広く受け入れられている実験モデルである。
【0445】
線維症は、総体積50μL PBS中0.05U/マウスの用量で硫酸ブレオマイシンの鼻腔内投与によって誘導される(Corbel, Mら、Inhibition of
bleomycin−induced pulmonary fibrosis in
mice by the matrix metalloproteinase inhibitor batimastat J Pathol.2001 Apr;193(4):538−45を参照されたい)。化合物12は、実験手順の期間中、またはブレオマイシン投与の7日後に、および全研究を通して、0.1〜100mg/Kgで与えられる。
【0446】
線維症については、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色されたホルマリン固定肺切片が、Ashcroftらによって概説されたスケールに従って評価される(Simple
method of estimating severity of pulmonary fibrosis on a numerical scale J Clin
Pathol 1988; 41:467−470)。ブレオマイシンを投与することで、Ashcroftスコアを上昇させ、15mg/kgの化合物12では、肺におけるこのAshcroftスコアを有意に減少させた(
図2参照)。
【0447】
実施例70
ストレプトゾトシン誘発糖尿病腎症の抑制
ストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病性腎症は、ヒト糖尿病性腎症と類似性を有する膵細胞の損傷のために、一般に、腎障害を発症するI型糖尿病のげっ歯類モデルを作製するために使用される。
【0448】
このモデルは、腎線維症の発症における化合物の抗線維症効果を調べるために確立することができる。
【0449】
6〜9週齢のマウスの腹腔内STZ注射(0.1Mクエン酸緩衝液中55mg/kg)により、C57BL/6バックグラウンドのeNOSノックアウトマウスにおいて糖尿病
が誘導される(Huang Cら、Blockade of KCa3.1 ameliorates renal fibrosis through a TGF−b1/Smad pathway in diabetic mice.Diabetes,2013 62(8):2923−2934を参照されたい)。
【0450】
血糖値(BSL)は、尾静脈血によって決定される。STZ注射の2週間後のBSL>16mmol/Lのマウスは、糖尿病とみなされる。化合物12による治療は、0.1〜100mg/kgの用量で糖尿病の診断から24週間行われる。線維症の増加および腎機能の低下を示すビヒクル治療群と比較して、化合物12の投与は、線維症の最大50%の減少(コラーゲン発現および糸球体損傷を示すマッソントリクローム染色による)(
図3A〜3C参照)、およびアルブミン/クレアチニン比定量によって示されるように、腎機能の有意な改善を示した(
図4参照)。
【0451】
実施例71
心筋梗塞誘発線維症の阻害
頸動脈結紮は、心筋線維症を誘発し、治療剤の抗線維症活性を決定するために広く受け入れられている実験モデルである。
【0452】
マウスでは、左開胸術を介して胸部を開ける。左冠状動脈は、立体顕微鏡を用いて視覚的に識別され、7−0縫合糸は、左耳介の1〜2mm下の動脈の周囲に配置される。左冠状動脈の恒久的閉塞は、縫合糸との結紮により生じた。心筋虚血は、心臓色の蒼白およびST−セグメントの上昇によって確認された。(Parajuliら、Phosphatase PTEN is critically involved in post−myocardial infarction remodeling through
the Akt/interleukin−10 signaling pathway Basic Res Cardiol(2012)107:248を参照されたい)。
【0453】
マウスに偽または頸動脈結紮手術を行った。手術24時間後に、マウスに心エコー検査を行った。化合物25を0.1〜100mg/Kg、1日1回、21日間(頸動脈結紮の7日後)もしくは28日間、またはビヒクル対照として生理食塩水を経口強制飼養することで、マウスに処置した。実験終了時に、左心室機能およびリモデリングを評価するために心エコー検査を繰り返した。次いで、心臓採取のためにマウスを安楽死させた。各心臓を撮影し、10%ホルマリンで固定した。線維症を測定するために、マッソンのトリクロム染色のために心臓を切開した(
図5参照)。
【0454】
実施例72
ストレプトゾトシンおよび高脂肪食誘導肝線維症
高脂肪/炭水化物食誘導性肝線維症は、肝機能障害および最終的な肝不全の最も一般的な根拠である。NASHは、生後2日目のストレプトゾトシン溶液200μgの単回皮下注射、および4週齢後の高脂肪食餌によって雄マウスに誘導される(STAM(商標)モデル)。STAM(商標)モデルは、ヒトの疾患に似ているNASHの進行を示す:STAM(商標)マウスは、8週間でNASHを発現し、12週間で線維症に進行する(K.Saitoら、Characterization of hepatic lipid
profiles in a mouse model with nonalcoholic steatohepatitis and subsequent fibrosis Sci Rep.2015 Aug 20;5:12466)。
【0455】
LOXL2阻害剤化合物112を、ストレプトゾトシン適用の8週間後に10〜30mg/kgの間の用量で毎日経口胃管食餌によって投与した。NASHが確立され、全血試
料が心臓穿刺によって採取された後、マウスを屠殺した。肝試料を採取し、冷生理食塩水で洗浄した。肝重量を測定した。肝臓の左、右および尾状葉を液体窒素中で急速凍結し、−80℃で保存した。HE染色のために、ブアン溶液に前固定した肝組織のパラフィンブロックから切片を切り出し、Lillie−Mayerのヘマトキシリンおよびエオシン溶液で染色した。NAFLD活性スコア(NAS)は、Kleiner(Kleiner
DEら、Design and validation of a histological scoring system for nonalcoholic fatty liver disease.Hepatology,2005;41:1313)の基準に従って計算した。コラーゲン沈着を視覚化するために、ブアンの固定された肝切片をピクロシリウスレッド溶液を用いて染色し、線維化の領域を定量した(
図6参照)。
【0456】
実施例73
IPFのインビトロ線維芽細胞病巣モデルにおけるコラーゲン架橋形成の減少
特発性肺線維症(IPF)を有する患者の肺組織は、筋線維芽細胞および「線維芽細胞病巣」と呼ばれる細胞外マトリックス(ECM)の高密度集合によって特徴付けられる。線維芽細胞病巣の新規インビトロモデル(Jonesら、AJRCCM191;2015:A4912)を用いて、リジルオキシダーゼ(LOX)媒介コラーゲン架橋の形成、および非選択的LOX阻害剤β−アミノプロピオニトリル(BAPN)ならびにリジルオキシダーゼ様2(LOXL2)選択的阻害剤の効果が調査された。
【0457】
線維性肺の臨床診断生検から一次線維芽細胞の培養物を増殖させ、液体窒素中に保存した。IPFの確認された症例由来の線維芽細胞を引き続き拡大し、BAPNまたはLOXL2選択的阻害剤(化合物112)の存在下での成熟コラーゲンマトリックス沈着のための最適条件の下で、トランスウェル膜上に播種した。トランスフォーミング成長因子β1(TGF−β1)による刺激後、インビボでの線維芽細胞病巣との組織化において、組織化学的に類似した多細胞性病巣が形成された。この病巣をTGF−β1および阻害剤の存在下でさらに6週間培養した。次いで培養物を採取し、液体窒素中で急速冷凍した。
【0458】
コラーゲン架橋を定量するために(Robins Biochem Soc Trans 2007;35(5):849−852;Saitoら、Anal.Biochem.1997;253:26-32;Sims,Avery&Bailey Method
s in Molecular Biology 2000;第139巻:11−26)、培養物を水素化ホウ素カリウムで処理して、還元可能な未成熟架橋を安定化させ、6N
HCl中、100℃で16時間加水分解した。総コラーゲン含有量をヒドロキシプロリンアッセイによって評価した。未成熟架橋はLC/MS/MSによって、およびELISAによる成熟ピリジノリン架橋によって評価した。架橋データは、コラーゲン1モルあたりの架橋結合のモル数として表される。
【0459】
未成熟および成熟LOXファミリー媒介コラーゲン架橋の数は、6週間にわたってモデルで増加した。BAPNおよびLOXL2選択的阻害剤(化合物112)の両方は、濃度依存的様式で架橋の形成を減少させた(
図7aおよび7b参照)。